JP2004326702A - 知的財産仕組債権評価装置 - Google Patents

知的財産仕組債権評価装置 Download PDF

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Abstract

【課題】知的財産権を仕組債権として取引するための評価装置において、知的財産権に関する債権取引の促進を図るための手段を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る知的財産仕組債権評価装置は、確定債権情報取得部と、損害賠償請求収益情報取得部と、未確定ライセンス収益情報取得部と、無効確率情報取得部において取得した情報に基づき、前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する収益損失予測算出部と有するものであって、これにより知的財産権に関する債権取引の促進を図るための手段が得られる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、知的財産権を仕組債権として取引するための評価装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、企業戦略を考えるうえでの知的財産権の重要性が高まっており、その一環として、知的財産権に関する債権を証券化して取引対象とする試みもいくつか見られる。こうした試みは、2002年に政府が策定した「知的財産戦略大綱」に謳われている「知的財産の活用」の趣旨にも適っており、今後ますますその重要性を高め、活発化していくであろうことが予想される。
【0003】
知的財産権の取引に必要な情報の処理に関しては、従来、例えば、知的財産権を対象とした投資信託を適切に実現する情報処理装置に関する発明が開示されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−024528号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、知的財産権に関する債権を証券化して取引対象とする場合に克服すべき最大の問題の一つは、当該債権の取引価格を決定するうえで不可欠な、知的財産権を債権として取引するための評価をいかに行うかであるが、現在までのところ、実際の取引に際して使用可能と思われるような評価のしくみは確立されていない。特に従来提案されている手法は、未確定の将来価値のみを評価の対象としようとするものであるので、その評価が困難を極めていた。そして、それがゆえに流動可能な債権としての商品を作り出すことができなかった。
【0006】
従って、知的財産権を債権として取引するための評価のしくみを早急に構築することが、知的財産権に関する債権の取引を促進し、「知的財産の活用」に資するうえでの喫緊の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明における知的財産仕組債権評価装置は、知的財産権に対して見込まれる確定債権収益を示す情報である確定債権収益情報を前記知的財産権を識別するための情報である知的財産権識別情報と関連付けて取得する確定債権収益情報取得部と、前記知的財産権に対して将来発生する可能性がある損害賠償請求収益を示す情報である未確定損害賠償請求収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定損害賠償請求収益情報取得部と、前記知的財産権に対して見込まれる将来発生する可能性があるライセンス収益を示す情報である未確定ライセンス収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定ライセンス収益情報取得部と、前記知的財産権が無効又は無効と同等となる確率に関する情報である無効確率情報を、前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する無効確率情報取得部と、確定債権情報取得部と損害賠償請求収益情報取得部と未確定ライセンス収益情報取得部と無効確率情報取得部において取得した情報に基づき前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する収益損失予測算出部とを有するものであって、これにより知的財産権に関する債権取引の促進を図るための手段を提供するものである。
【0008】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。実施形態と、特許請求の範囲の請求項との関係は以下のようなものである。
【0009】
実施形態1:主に請求項1などに関して説明する。
【0010】
実施形態2:主に請求項2などに関して説明する。
【0011】
実施形態3:主に請求項3などに関して説明する。
【0012】
実施形態4:主に請求項4などに関して説明する。
【0013】
実施形態5:主に請求項5などに関して説明する。
【0014】
実施形態6:主に請求項6などに関して説明する。
【0015】
実施形態7:主に請求項7などに関して説明する。
【0016】
実施形態8:主に請求項8などに関して説明する。
【0017】
なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<<実施形態1>>
【0018】
<実施形態1:概要>
【0019】
本実施形態は、知的財産権に対して見込まれる確定債権収益を示す情報である確定債権収益情報を前記知的財産権を識別するための情報である知的財産権識別情報と関連付けて取得する確定債権収益情報取得部と、前記知的財産権に対して将来発生する可能性がある損害賠償請求収益を示す情報である未確定損害賠償請求収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定損害賠償請求収益情報取得部と、前記知的財産権に対して見込まれる将来発生する可能性があるライセンス収益を示す情報である未確定ライセンス収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定ライセンス収益情報取得部と、前記知的財産権が無効又は無効と同等となる確率に関する情報である無効確率情報を、前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する無効確率情報取得部と、確定債権情報取得部と未確定損害賠償請求収益情報取得部と未確定ライセンス収益情報部と無効確率情報取得部において取得した情報に基づき前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する収益損失予測算出部とを有することを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0020】
図1は、本実施形態の概念を説明するための参考図である。
【0021】
知的財産権を証券化して取引対象とする場合、その取引価格を決定するための評価尺度として用いられるべき要素としては、主に3つのものが考えられる。
【0022】
まず、典型的に思い浮かぶのは、いわゆる「将来価値」であって、当該権利を実施することにより見込まれる事業収入や、当該権利を将来ライセンスすることにより見込まれる収入などを反映した価値である。しかし、この価値は将来の経済動向や技術動向に左右される不確定要素が強く、精緻に見積もることは困難である。
【0023】
そこで、本発明において着目したものが、一つは、過去の侵害行為に対する損害賠償請求権に基づく確定済みの収益(いわゆる延払い分)であり、もう一つは、現在すでに締結されているライセンス契約に基づく収益である。これらは、権利の内容が既に確定しているものである。従って、上記将来価値のような権利の成立、権利の行使、又は権利の内容に関する不確定要素がないことから、価値評価が極めて容易である。
【0024】
さらに、将来価値についても、これらの確定的な収益と組み合わせることで、全体としての不確定要素を減縮させることができることから、取引対象に含めることが可能となる。
【0025】
そこで、本発明に係る知的財産仕組債権評価装置は、こうした評価尺度を踏まえて、知的財産権を仕組債権として売出す場合の評価を行うものである。
【0026】
図2は、本実施形態の一例の概念を示すものである。
【0027】
(1) 上述の各評価尺度に関する情報を、さらに確定の程度及び収益・損失のどちらに係るかという側面から再区分すると、確定債権収益情報(0201)、未確定損害賠償請求収益情報(0202)、未確定ライセンス収益情報(0203)、無効確率情報(0204)に区分される。このうち、確定債権収益情報(0201)は既に権利が成立しているものに係る情報、未確定損害賠償請求収益情報(0202)は、損害は既発生だが権利が未行使のものに係る情報、未確定ライセンス収益情報(0203)は将来締結される可能性があるライセンス契約に係るもの、即ち権利が未成立のもの、無効確率情報(0204)は、将来当該知的財産権が無効等になる確率に係る情報であり、前三者が収益に係る情報であるのに対し損失に係る情報である。そして、本発明に係る知的財産仕組債権評価装置においては、これらの情報が、知的財産権を識別するための情報と関連付けて取得される。
【0028】
(2) 次に、これらの情報に基づいて、知的財産仕組債権評価装置において前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測が算出される。
【0029】
(3) かくして、知的財産仕組債権評価装置において算出された収益・損失予測に基づいて仕組債権が生成され、証券化された債権として流通に置かれることとなる。
【0030】
<実施形態1:構成>
【0031】
図3は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0032】
本件発明の構成要素である各部は、ハードウェア、ソフトウェア、ハードウェアとソフトウェアの両者、のいずれかによって構成される。たとえば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺機器などから構成されるハードウェアと、これらのハードウェア上にて実行可能なソフトウェアを挙げることができる。
【0033】
具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。データの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される。
【0034】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部(0301)と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」(0302)と、「未確定ライセンス収益情報取得部」(0303)と、「無効確率情報取得部」(0304)と、「収益損失予測算出部」(0305)とで構成される「知的財産仕組債権評価装置」(0300)に係るものである。
【0035】
「確定債権収益情報取得部」(0301)は、確定債権収益情報を前記知的財産権を識別するための情報である知的財産権識別情報と関連付けて取得するように構成されている。
【0036】
「確定債権収益情報」とは、知的財産権に対して見込まれる確定債権収益を示す情報をいう。具体的には、例えばライセンス契約に基づく実施料債権、侵害に対する損害賠償請求権、一時和解金に基づく債権等の既に発生済みの債権に基づいて将来得られる収益に関する情報をいう。
【0037】
「未確定損害賠償請求収益情報取得部」(0302)は、未確定損害賠償請求収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得するように構成されている。
【0038】
「未確定損害賠償請求収益情報」とは、前記知的財産権に対して将来発生する可能性がある損害賠償請求収益を示す情報をいう。この場合、知的財産権に対する侵害行為(間接侵害を含む。以下同じ。)は既に発生している。しかし、当該侵害行為に対する損害賠償請求権の行使は未だ行われておらず、将来行使されるか否かが未確定である。当該情報は、係る場合において将来行使され得る損害賠償請求権に基づいて得られる可能性のある賠償額を示す情報である。
【0039】
「未確定ライセンス収益情報取得部」(0303)は、未確定ライセンス収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得するように構成されている。
【0040】
「未確定ライセンス収益情報」とは、前記知的財産権に対して見込まれる将来発生する可能性があるライセンス収益を示す情報をいう。この場合、知的財産権に対するライセンス契約(当該情報にかかるもの)自体が締結されておらず、将来かかるライセンス契約が締結されるか否かが未確定である。当該情報は、係る場合において将来締結され得るライセンス契約に基づいて得られる可能性のあるライセンス収入額を示す情報である。
【0041】
「無効確率情報取得部」(0304)は、無効確率情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得するように構成されている。
【0042】
「無効確率情報」とは、前記知的財産権が無効又は無効と同等となる確率に関する情報をいう。この場合の無効原因には後発的なものを含み、さらに当該後発的無効原因は将来発生し得るものであってもよい。なお、「無効と同等となる」とは、特許異議申立に基づく取消、商標不使用取消審判・不正使用取消審判に基づく取消など、無効以外の理由により当該知的財産権の効力が消滅させられる場合を言い、存続期間満了により権利が消滅する場合を含んでもよい。当該情報は、係る場合において将来当該知的財産権が消滅する確率に関する情報である。
【0043】
「収益損失予測算出部」(0305)は、確定債権情報取得部と損害賠償請求収益情報取得部と未確定ライセンス収益情報取得部と無効確率情報取得部において取得した情報に基づき、前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出するように構成されている。例えば、確定債権情報取得部が知的財産権識別情報「001」の特許権に関して、将来10年間にわたって毎年1億円のライセンス収入がり、ライセンシーの債務不履行の確率が無視できる程度の低さであるとの確定債権情報を取得している。また、未確定損害賠償請求権収益情報取得部が、確率50%で4億円の損害賠償が可能であるとの未確定損害賠償請求権収益情報を取得している。さらにまた、未確定ライセンス収益情報取得部が、将来10年間にわたって毎年2億円のライセンス収入が50%の確率で得られるとの未確定ライセンス収益情報を取得している。さらに無効確率情報取得部は、この特許権が将来10年間に無効とされる確立が無視できるほど低いとの無効確率情報を取得している。そうすると、未確定損害賠償請求権収益情報に基づくむこう10年間の期待値は、2億円、また、未確定ライセンス収益情報に基づくむこう10年間の期待値は、10億円、であるので、本特許権の将来10年間の価値は、22億円と算定される。また、上記各情報で示される確率は、過去の同種裁判事例に基づいて統計的に算出しても良いし、特許権を管理する代理人などの過去の実績にもとづいて予測したものであっても良い。
【0044】
<実施形態1:処理の流れ>
【0045】
図4は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。本実施形態における処理の流れは、以下に示す各ステップからなる。
【0046】
まず、確定債権収益情報を取得するか否かの判断ステップ(S0401)において、取得するとの判断がされた場合、確定債権収益情報の取得ステップ(S0402)において当該情報が取得される。
【0047】
次に、未確定損害賠償請求収益情報を取得するか否かの判断ステップ(S0403)において、取得するとの判断がなされた場合には、未確定損害賠償請求収益情報の取得ステップ(S0404)において当該情報が取得される。
【0048】
次に、未確定ライセンス収益情報を取得するか否かの判断ステップ(S0405)において、取得するとの判断がなされた場合には、未確定ライセンス収益情報の取得ステップ(S0406)において当該情報が取得される。
【0049】
さらに、無効確率情報を取得するか否かの判断ステップ(S0407)において、取得するとの判断がなされた場合には、無効確率情報の取得ステップ(S0408)において当該情報が取得される。
【0050】
なお、上述の各情報の取得の判断及びその取得の順序は、上以外の順序であってもよい。
【0051】
そして、収益損失予測の算出ステップ(S0409)において、確定債権情報の取得ステップ(S0402)と損害賠償請求収益情報の取得ステップ(S0404)と未確定ライセンス収益情報の取得ステップ(S0406)と無効確率情報の取得ステップ(S0408)において取得した情報に基づき、前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する。
【0052】
<実施形態1:効果>
【0053】
本実施形態においては、知的財産権の取引価格を決定付ける様々な要素を、既に確定している要素と未確定の要素に分けてできるだけ客観的に見積もることが可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
<<実施形態2>>
【0054】
<実施形態2:概要>
【0055】
本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに前記知的財産権は複数あり、前記収益損失予測算出部は、前記複数の知的財産権の集合体に対して収益と損失の予測を算出する集合体収益損失予測算出手段を有することを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0056】
<実施形態2:構成>
【0057】
図5は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0058】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」(0501)と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」(0502)と、「未確定ライセンス収益情報取得部」(0503)と、「無効確率情報取得部」(0504)と、「収益損失予測算出部」(0505)とで構成され、さらに前記知的財産権は複数あり、「収益損失予測算出部」(0505)は、前記複数の知的財産権の集合体に対して収益と、損失の予測を算出する「集合体収益損失予測算出手段」(0506)を有する「知的財産仕組債権評価装置」(0500)に係るものである。
【0059】
即ち、本実施形態は、実施形態1を基本とし、さらに前記知的財産権は複数あり、「収益損失予測算出部」(0505)は、前記複数の知的財産権の集合体に対して収益と損失の予測を算出する「集合体収益損失予測算出手段」(0506)を有する「知的財産仕組債権評価装置」(0500)に係るものである。
【0060】
「集合体収益損失予測算出手段」(0506)は、前記複数の知的財産権の集合体に対して収益と損失の予測を算出するように構成されている。
【0061】
<実施形態2:効果>
【0062】
本実施形態においては、実施形態1と同様の効果に加え、さらに以下の効果を有する。
【0063】
即ち、本実施形態においては、複数の知的財産権の集合体に対して収益と損失の予測を算出することにより、単一の知的財産権だけでは損失が収益を上回っており取引対象となりにくいものであっても、これを複数の知的財産権の集合体に含めることにより、かかる集合体としては収益が損失を上回る場合には取引対象に含めることが可能となり、知的財産権の取引をさらに促進することができる。<<実施形態3>>
【0064】
<実施形態3:概要>
【0065】
本実施形態は、実施形態1を基本とし、前記確定債権収益情報は、確定済みのライセンス収益、確定済みの一時和解金、確定済みの損害賠償金の将来に渡る延払いに関する情報であることを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0066】
<実施形態3:構成>
【0067】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」と、「未確定ライセンス収益情報取得部」と、「無効確率情報取得部」と、「収益損失予測算出部」とで構成され、前記確定債権収益情報は、確定済みのライセンス収益、確定済みの一時和解金、確定済みの損害賠償金の将来に渡る延払いに関する情報である知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0068】
<実施形態3:効果>
【0069】
本実施形態においては、知的財産権の取引価格の見積もりに際し、確定債権収益情報として、確定済みのライセンス収益、確定済みの一時和解金、確定済みの損害賠償金の将来に渡る延払いに関する情報を用いることにより、当該取引価格をより適切に見積もることが可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
<<実施形態4>>
【0070】
<実施形態4:概要>
本実施形態は、実施形態1を基本とし、前記未確定損害賠償請求収益情報は、将来見込まれる損害賠償請求権に基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報であることを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0071】
<実施形態4:構成>
【0072】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」と、「未確定ライセンス収益情報取得部」と、「無効確率情報取得部」と、「収益損失予測算出部」とで構成され、前記未確定損害賠償請求収益情報は、将来見込まれる損害賠償請求権に基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報である知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0073】
「その収益を確保する確率」とは、既に発生している損害に対し、当該損害発生当時の知的財産権者が将来損害賠償請求権を行使するか否か、行使した場合に当該請求権が知的財産権の移転に伴って移転されるか否か、当該請求権行使に基づく賠償が相手方の同意、裁判等により認められるか否かといった変動要因を勘案して算出される、収益を確保できる確率をいう。
【0074】
<実施形態4:効果>
【0075】
本実施形態においては、知的財産権の取引価格の見積もりに際し、未確定損害賠償請求収益情報として、将来見込まれる損害賠償請求権に基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報を用いることにより、当該取引価格をより適切に見積もることが可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
<<実施形態5>>
【0076】
<実施形態5:概要>
【0077】
本実施形態は、実施形態4を基本とし、前記未確定ライセンス収益情報は、将来見込まれるライセンスに基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報であることを特徴とする請求項1に記載の知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0078】
<実施形態5:構成>
【0079】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」と、「未確定ライセンス収益情報取得部」と、「無効確率情報取得部」と、「収益損失予測算出部」とで構成され、前記未確定ライセンス収益情報は、将来見込まれるライセンスに基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報である知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0080】
<実施形態5:効果>
【0081】
本実施形態においては、知的財産権の取引価格の見積もりに際し、未確定ライセンス収益情報として、将来見込まれるライセンスに基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報を用いることにより、当該取引価格をより適切に見積もることが可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。<<実施形態6>>
【0082】
<実施形態6:概要>
【0083】
本実施形態は、実施形態1又は3を基本とし、前記確定債権収益情報は、さらに前記確定債権の債務者が債務不履行を生じる確率に関する情報を含むことを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0084】
<実施形態6:構成>
【0085】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」と、「未確定ライセンス収益情報取得部」と、「無効確率情報取得部」と、「収益損失予測算出部」とで構成され、前記確定債権収益情報は、さらに前記確定債権の債務者が債務不履行を生じる確率に関する情報を含む情報である知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0086】
<実施形態6:効果>
【0087】
本実施形態においては、知的財産権の取引価格の見積もりに際し、確定債権収益情報として、前記確定債権の債務者が債務不履行を生じる確率に関する情報を含む情報を用いることにより、当該取引価格をより適切に見積もることが可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
<<実施形態7>>
【0088】
<実施形態7:概要>
【0089】
本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに前記収益損失予測算出部での算出結果を蓄積する収益損失予測結果蓄積部を有することを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0090】
<実施形態7:構成>
【0091】
図6は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0092】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」(0601)と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」(0602)と、「未確定ライセンス収益情報取得部」(0603)と、「無効確率情報取得部」(0604)と、「収益損失予測算出部」(0605)と、「収益損失予測結果蓄積部」(0606)とで構成される「知的財産仕組債権評価装置」(0600)に係るものである。
【0093】
即ち、本実施形態は、実施形態1から6のいずれか一を基本とし、さらに「収益損失予測結果蓄積部」(0606)を加えたものである。
【0094】
「収益損失予測結果蓄積部」(0606)は、前記収益損失予測算出部での算出結果を蓄積するように構成されている。
【0095】
<実施形態7:処理の流れ>
【0096】
図7は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0097】
本実施形態における処理の流れは、実施形態1から6のいずれか一における処理の流れを基本とし、さらに収益損失予測結果の蓄積ステップ(S0710)を加えたものである。
【0098】
<実施形態7:効果>
本実施形態においては、実施形態1から6のいずれか一に示す効果に加え、収益損失予測結果を蓄積することにより、これらをデータベースとして保持することが可能となる。このため、例えば、これらのデータの中から売出債権総額等の所与の条件のもとで、適切な知的財産権を抽出してポートフォリオ債権として売出すことも可能となる。かかる場合には、損失を生じるリスクの分散を図った仕組債権の実現が可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
<<実施形態8>>
【0099】
<実施形態8:概要>
【0100】
本実施形態は、実施形態7を基本とし、さらに、将来売出す仕組債権の売出総額を示す情報である売出債権総額情報を取得する売出債権総額情報取得部と、
前記売出債権総額情報取得部で取得した売出債権総額を実現するためのポートフォリオを構成すべき知的財産権を識別する情報である実現知的財産権識別情報を前記知的財産権収益損失予測結果蓄積部から取得するポートフォリオ生成部とを有することを特徴とする知的財産仕組債権評価装置に係るものである。
【0101】
<実施形態8:構成>
【0102】
図8は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す図である。
【0103】
本実施形態は、「確定債権収益情報取得部」(0801)と、「未確定損害賠償請求収益情報取得部」(0802)と、「未確定ライセンス収益情報取得部」(0803)と、「無効確率情報取得部」(0804)と、「収益損失予測算出部」(0805)と、「収益損失予測結果蓄積部」(0806)と、「売出債権総額情報取得部」(0807)と「ポートフォリオ生成部」(0808)とで構成される「知的財産仕組債権評価装置」(0800)に係るものである。
【0104】
即ち、本実施形態は、実施形態7を基本とし、さらに「売出債権総額情報取得部」(0807)と「ポートフォリオ生成部」(0808)を加えたものである。
【0105】
「売出債権総額情報取得部」(0807)は、将来売出す仕組債権の売出総額を示す情報である売出債権総額情報を取得するように構成されている。
【0106】
「ポートフォリオ生成部」(0808)は、前記売出債権総額情報取得部で取得した売出債権総額を実現するためのポートフォリオを構成すべき知的財産権を識別する情報である実現知的財産権識別情報を前記知的財産権収益損失予測結果蓄積部から取得するように構成されている。
【0107】
<実施形態8:処理の流れ>
【0108】
図9は、本実施形態における処理の流れの一例を示したものである。
【0109】
本実施形態における処理の流れは、実施形態7における処理の流れを基本とし、さらに売出債権総額情報のステップ(S0911)とポートフォリオの生成ステップ(S0912)を加えたものである。
【0110】
<実施形態8:効果>
【0111】
本実施形態においては、蓄積した収益損失予測結果から取得した情報に基づいて将来売出す仕組債権の売出総額を実現するためのポートフォリオを構成すべき知的財産権を識別することにより、ポートフォリオ債権として売出すことが可能となる。この結果、損失を生じるリスクの分散を図った仕組債権の実現が可能となり、知的財産権の取引の促進に資することができる。
【0112】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る知的財産仕組債権評価装置は、知的財産権に関する収益及び損失に係る様々な情報を取得し、これらの情報に基づいて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する機能を有するものであって、これにより知的財産権に関する債権取引の促進を図るための手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】+
【図1】実施形態1を説明するための概念図
【図2】実施形態1を説明するための概念図
【図3】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図4】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図5】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図6】実施形態7を説明するための機能ブロック図
【図7】実施形態7の処理の流れを説明する図
【図8】実施形態8を説明するための機能ブロック図
【図9】実施形態8の処理の流れを説明する図
【符号の説明】
0201 確定債権収益情報
0202 未確定損害賠償請求収益情報
0203 未確定ライセンス収益情報
0204 無効確率情報
0205 収益と損失の予測
0206 仕組債権

Claims (8)

  1. 知的財産権に対して見込まれる確定債権収益を示す情報である確定債権収益情報を前記知的財産権を識別するための情報である知的財産権識別情報と関連付けて取得する確定債権収益情報取得部と、
    前記知的財産権に対して将来発生する可能性がある損害賠償請求収益を示す情報である未確定損害賠償請求収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定損害賠償請求収益情報取得部と、
    前記知的財産権に対して見込まれる将来発生する可能性があるライセンス収益を示す情報である未確定ライセンス収益情報を前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する未確定ライセンス収益情報取得部と、
    前記知的財産権が無効又は無効と同等となる確率に関する情報である無効確率情報を、前記知的財産権識別情報と関連付けて取得する無効確率情報取得部と、
    確定債権情報取得部と、損害賠償請求収益情報取得部と、未確定ライセンス収益情報取得部と、無効確率情報取得部において取得した情報に基づき、前記知的財産権識別情報と関連付けて所定期間内にその知的財産権から得られる収益と損失の予測を算出する収益損失予測算出部とを有する知的財産仕組債権評価装置。
  2. 前記知的財産権は複数あり、前記収益損失予測算出部は、前記複数の知的財産権の集合体に対して収益と損失の予測を算出する集合体収益損失予測算出手段を有する請求項1に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  3. 前記確定債権収益情報は、確定済みのライセンス収益、確定済みの一時和解金、確定済みの損害賠償金の将来に渡る延払いに関する情報である請求項1に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  4. 前記未確定損害賠償請求収益情報は、将来見込まれる損害賠償請求権に基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報である請求項1に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  5. 前記未確定ライセンス収益情報は、将来見込まれるライセンスに基づいた収益を、その収益を確保する確率と関連付けた情報である請求項1に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  6. 前記確定債権収益情報は、さらに前記確定債権の債務者が債務不履行を生じる確率に関する情報を含む請求項1又は3に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  7. さらに前記収益損失予測算出部での算出結果を蓄積する収益損失予測結果蓄積部を有する請求項1から6のいずれか一に記載の知的財産仕組債権評価装置。
  8. さらに、将来売出す仕組債権の売出総額を示す情報である売出債権総額情報を取得する売出債権総額情報取得部と、
    前記売出債権総額情報取得部で取得した売出債権総額を実現するためのポートフォリオを構成すべき知的財産権を識別する情報である実現知的財産権識別情報を前記知的財産権の収益損失予測結果蓄積部から取得するポートフォリオ生成部とを有する請求項7に記載の知的財産仕組債権評価装置。
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JP7480809B2 (ja) 2015-05-20 2024-05-10 日本精工株式会社 知的財産評価支援システム、知的財産評価支援プログラム、知的財産評価支援方法、サーバ及び知的財産評価支援装置

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