【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は回転弁の開度表示装置に関するものである。とくにこの発明は、開度表示装置に施された色彩の相違によって、回転弁の開度を遠く離れた場所からでも、容易且つ確実に視認することのできる開度表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
バタフライ弁又はボール弁のような回転弁では、これに開度表示装置を付設して、弁体の開き具合を知ることが必要とされる。
【０００３】
回転弁の開度表示装置としては、色々な構造のものが知られている。それは、例えば実開昭５５−３４５８７号、同昭５５−６８７７１号、及び同昭５５−１６５１６８号公報などに記載されている。
【０００４】
これらの開度表示装置は、何れも表示部とこれを覆うカバーとで構成されている。そのうちの表示部は、円筒体からなり、その外面に円周方向に沿って弁体の開閉を示す文字又は記号が記載されている。カバーは表示部に合わせて円筒状とされ、その円筒の一部が切欠されて開放窓とされ、その窓を通して表示部の文字又は記号が視認できるようにされている。従って、開度表示装置は、カバーの開放窓から表示部の文字又は記号を読み取り、これによって弁体の開度を知る、という機構のものであった。
【０００５】
表示部の文字又は記号をカバーの開放窓を通して正確に読み取ることは容易でない。また、回転弁は屋外に付設されることが多いために表示部の文字又は記号は風雨に曝されて次第に不鮮明となる。その上に、回転弁は人の近づき難い場所に設置されることもある。従って、従来の開度表示装置では弁体の開き具合を常に正確に読み取ることは困難であった。そこで、このような困難を解消し、遠方からでも容易且つ確実に回転弁の開度を視認できる装置の提供が望まれた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記の要望に応じて生れたものである。すなわち、この発明は、回転弁の弁体の開き度を遠方からでも容易且つ確実に視認できるような装置を提供しようとしてなされたものである。
【０００７】
【課題解決のための手段】
この発明者は、回転弁の開度を色彩の変化によって視認することを思い付いた。すなわち、回転弁の開度表示装置を従来装置と同じように、回転弁の弁体を支える弁軸とともに回動する表示部と、表示部を覆って回転弁の弁本体がわに固定されるカバーとで構成することとするが、表示部の表面には文字や記号を表示する代わりに、広い範囲にわたって異なる色を塗布することを考えた。実際、表示部の外面を回動方向に区分して、各区分に異なる色を付与しておくと、表示部の回動に伴なう色の変化はこれを一瞥するだけで、従来の文字又は記号よりも遥かに容易且つ確実に知覚できることを見出した。この発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【０００８】
この発明は、表示部の表面には回転弁の弁軸方向に延びる境界線が存在して、表面が回転弁の全閉位置を中心とする閉塞領域と、全開位置を中心とする開放領域とに分割されて、閉塞領域と開放領域とには異なる色彩が付与されており、他方、カバーにも弁軸方向に延びる境界線が存在して、全体が複数個の領域に分割され、そのうちの少なくとも１つの領域が透視可能とされ、その余の領域が透視不能とされて、透視可能領域から表示部の色を透視できることとしたことを特徴とする、回転弁の開度表示装置である。
【０００９】
上記の表示装置では、表示部の閉塞領域と開放領域との間に、１個又は２個以上の半開閉領域を設けて、半開閉領域にさらに異なる色彩を付与して開度を細かく知ることもできる。しかし、最も簡単なのは、各閉塞領域と開放領域との間に唯一本の境界線が存在するのみで、閉塞領域と開放領域とが隣接している場合である。
【００１０】
この場合には、表示部は回動方向に４等分されて全閉位置を中心とし、その両側にほぼ４５度の中心角の範囲に広がる閉塞領域と、全開位置を中心としてその両側にほぼ４５度の中心角の範囲に広がる開放領域とからなるものである。この場合の表示部は、４個の領域のうち１つおきに閉塞領域と開放領域とを持ったものとなる。このときのカバーは回動方向に沿って矢張り４等分され、そのうちの２個の領域が透視可能とされ他の２個の領域が透視不能とされる。
【００１１】
この発明では、表示部を半球状の殻で構成することが好ましい。また、表示部は熱可塑性合成樹脂を材料とし、射出成形によって作られることが好ましい。この場合には、弁軸方向に延びる境界線は改めて設ける必要がない。それは予め所望の色に着色された皮膜を金型内に当接しておき、その皮膜を射出する樹脂により金型内で融着することによって、自然に境界線が形成されるからである。
【００１２】
表示部は半球の頂上部に断面が真円形の窪みを備えていることが好ましい。この窪みはのちに述べるカバーの内面から突出する円形軸と噛み合って、表示部の回動を円滑にする。
【００１３】
また、表示部は、内面の頂上部に弁軸がわに固定されるための突起を備えていることが好ましい。この突起はスリットを形成して、のちに述べる接続具の薄片部を収容して、これを固定するためのものである。接続具は表示部をアクチュエータの駆動軸に固定するために必要とされる。
【００１４】
カバーは、上記表示部の形状に見合った半球状の殻と、殻の開口端に位置するフランジとが一体となった形状とされる。カバーは、透明の熱可塑性合成樹脂で一体に射出成形することによって作ることが好ましい。この場合には、前述の表示部と同様に弁軸方向に延びる境界線を改めて付設する必要がない。なぜならば、透視可能な領域は透明な合成樹脂がそのまま存在するだけで足り、透視不能な領域は、例えば黒色に着色された不透明皮膜を金型内に付設しておき、成形時に金型内で射出する透明樹脂により融着することによって作られることとなるからであって、境界線は自然に形成されることとなるからである。
【００１５】
上記フランジはカバーを回転弁の弁本体がわに固定するためのものである。また、カバーはその内面の頂上部に円形軸を突出させている。この円形軸は、既に述べたように、表示部の頂上部にある窪みに陷入して、表示部の回動を円滑にする役目を果たす。
【００１６】
カバーの透視不能な領域は透視可能な領域よりもやや広めの幅を持っていることが好ましい。これは、表示部の１つの着色領域だけを確実に視認できるようにするためである。
【００１７】
【発明実施の態様】
この発明を実施の一例について図面に基づき説明すると次のとおりである。図は、何れも表示部の表面を回動方向に４等分した場合の実施例であって、閉塞領域と開放領域とが直接境を接している場合を示している。しかし、この発明はこれに限らない。必要ならば閉塞領域と開放領域との間に、１又は２個以上の半開閉領域を設けることができる。
【００１８】
図１は、この発明に係る開度表示装置が、アクチュエータを介してバタフライ弁に付設されるときの状態を分解した斜視図によって示している。図２は、この発明に係る開度表示装置のアクチュエータへの付設状態を示した一部切断側面図である。図３は、この発明に係る開度表示装置がアクチュエータを介してバタフライ弁に付設された状態を示した側面図である。
【００１９】
図１において、この発明に係る回転弁の開度表示装置Ｘは、表示部１とこれを覆うカバー２とで構成される。表示部１は半球殻状に合成樹脂で一体に成形して作られており、その外面の頂上部には円形の窪み１０が形成されている。窪み１０はカバーの内面の頂上部に付設された円形軸を受け入れて、これを中心として表示部１がカバー２内で回動することを円滑にするためのものである。
【００２０】
表示部１の表面は、弁軸方向に延びる境界線１１によって回動方向に４等分されて、４個の領域１２、１３、１４等に分割されている。４個の領域のうち、互いに隣接する領域は異なる色に着色され、互いに向き合う領域は同じ色に着色されている。例えば、領域１２と１４とは、黄色に着色され、領域１３とこれに向き合う領域は、赤色に着色される。
【００２１】
表示部１は、図１に示した接続具３によってアクチュエータの駆動軸５４に接続される。表示部１は内面頂上部に図２に示した突起１７を備え、突起には接続具３の薄片部３１を丁度収容して固定できるだけのスリットが設けられている。接続具３の二股部分３２は、アクチュエータの駆動軸５４を両側から挟んで固定するためのものである。接続具３は、二股部分３２によって駆動軸５４に固定されて、駆動軸とともに回動し、これによって表示部１を駆動軸とともに回動させる役目を果たす。
【００２２】
カバー２は、透明な合成樹脂を材料として半球殻状に射出成形によって一体に作られている。半球殻の開口線には、アクチュエータへの接続のためのフランジ２６が一体に付設されている。また、カバー２の内面頂上部には円形柱が付設されて表示部の窪み１０へ嵌まり込むようになっている。
【００２３】
カバー２の表面は、弁軸方向に延びる境界線２１によって４等分されて、４個の領域２２、２３・・・２５等に分割されている。そのうち、アクチュエータのハンドル５１の付設方向に向く領域２３は透視可能領域とされている。それとともに領域２３と向き合う領域２５も透視可能領域とされている。
【００２４】
その余の領域、例えば領域２２は透視不能とされる。そのために領域２２から頂上部を経て領域２２と向き合う領域へわたるところには、合成樹脂製の不透明皮膜が当接されて、皮膜が透視可能領域を構成する透明樹脂と融着されて一体となっている。こうして、カバー２も、弁軸方向に延びる境界線を付設することなく、射出成形によって一挙に透視可能領域と透視不能領域とを形成することとなる。
【００２５】
アクチュエータＢは、図１に示したように、ハンドル５１によって回転せしめられるウォーム５２と、このウォームと噛み合う歯車５３と、この歯車によって回動される駆動軸５４とが、ケース５５内に収容されて構成されている。こうして構成されたアクチュエータＢは駆動軸５４をケース５５から露出させている。駆動軸５４の先端は偏平にされている。
【００２６】
そこで、こうして組み立てられているアクチュエータＢの駆動軸５４の先端偏平部へ接続具３の二股部３２を嵌め込んで、接続具３を駆動軸５４に固定する。次いで、接続具３の薄片部３１を表示部１の内側頂上部に付設された突起のスリットへ挿入し固定して、表示部１を弁軸がわに固定する。その後、表示部１の上へカバー２を被せ、カバーの円形柱を表示部の窪み１０へ陷入させ、フランジ２６をケース５５に固定して、カバー２をアクチュエータに付設する。こうして、この発明に係る開度表示装置Ｘがアクチュエータに付設される。
【００２７】
この発明に係る開度表示装置ＸがアクチュエータＢに付設された状態が、断面図として図２に示されている。表示部１は内面頂上部に突起１７が付設され、突起１７には接続具の薄片部３１を丁度収容するだけのスリットが形成されていて、接続具が嵌められる。そして接続具の二股部は、図示されていないアクチュエータＢの駆動軸に固定される。こうして表示部１は弁軸とともに回動できるものとされる。
【００２８】
図３は、この発明に係る開度表示装置Ｘが、アクチュエータＢを介してバタフライ弁Ａに付設された状態を示している。図３では、アクチュエータＢのハンドル５１が付設されている方向に向くカバーの領域２３が透視可能とされており、また、領域２３と向き合う領域２５も透視可能とされている。
【００２９】
図３ではバタフライ弁Ａの弁体６１が流体通路を全閉しているので、表示部は閉塞領域をカバーの透視可能領域２３に位置させている。従って閉塞領域が赤色に着色されておれば、透視可能領域２３全体に赤色が見られることになる。その後、弁体６１が回動されて全開状態となると、透視可能領域２３に開放領域が位置し、例えば黄色の開放状態を示す色が見られる。その途中では赤色と黄色とが混じって現れるが、その２つの色は明確に区別されている。こうして、色の変化によって弁体の開き度を知ることができる。この場合、色の変化は見まちがうことが少ないから、これによって弁体の開き角度を遠くからでも容易且つ確実に知ることができる。
【００３０】
【発明の効果】
この発明によれば、回転弁の弁体を支える弁軸とともに回動する表示部と、表示部を覆って回転弁の弁体がわに固定されるカバーとで開度表示装置を構成し、表示部はその表面に弁軸方向に延びる境界線が存在して、全閉位置を中心とする閉塞領域と全開位置を中心とする開放領域とに表面が分割され、閉塞領域と開放領域とを異色にしたので、色が表示部の頂上部から下部まで広い範囲にわたって広がっており、他方、カバーにも弁軸方向に延びる境界線が存在して全体が複数個の領域に分割され、そのうちの少なくとも１つの領域が透視可能にされるとともに、その余の領域が透視不能とされているので、表示部の１個の領域に広がる色がそのままカバーの透視可能な領域を通して視認できることとなり、色の変化は視認し易いので弁の開き角度を表示部の色の変化により遠くからでも容易且つ確実に認知することができる。
【００３１】
とくに、閉塞領域を赤色に開放領域を黄色に、カバーの透視不能領域を黒色に着色しておけば、赤と黄とは遠いところからでも視認し易い色であるため、カバーの透視不能部における黒色との対照により、色の変化を一層容易且つ確実に視認することができる。これによって、回転弁の開度を確実に知ることができる。
【００３２】
また、カバーに切欠窓を設けないで、透視可能な領域を透明な合成樹脂が覆っているので、表示部の色が汚れるおそれがなくなっている。また、表示部もカバーも半球状としたので表面に付着した汚物が取り去られ易く、従って永く清潔に保つことができる。
【００３３】
さらに、表示部の着色部分とカバーの透視不能領域を予め着色した皮膜で構成し、射出成形によって一体に融着させることとすれば、着色の手間をかけないで着色層を厚くすることができ、従って退色のおそれなく永く使用することができる。この発明は、このような利益を与えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係る回転弁の開度表示装置が、アクチュエータを介してバタフライ弁に付設される状態を示した分解斜視図である。
【図２】この発明に係る回転弁の開度表示装置のアクチュエータへの付設状態を示した一部切断側面図である。
【図３】この発明に係る回転弁の開度表示装置のアクチュエータを介してバタフライ弁に付設された状態の側面図である。
【符号の説明】
１ 表示部
２ カバー
３ 接続具
１０ 窪み
１１、２１ 境界線
１２、１３、１４、２２、２３、２５ 領域
１７ 突起
２６ フランジ
３１ 薄片部
３２ 二股部
５１ ハンドル
５２ ウォーム
５３ 歯車
５４ 駆動軸
５５ ケース
６１ 弁体
Ａ バタフライ弁
Ｂ アクチュエータ
Ｘ この発明に係る回転弁の開度表
示装置[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a rotary valve opening display device. In particular, the present invention relates to an opening degree display device which can easily and surely visually recognize the opening degree of a rotary valve even from a place far away due to a difference in colors applied to the opening degree display apparatus.
[0002]
[Prior art]
In the case of a rotary valve such as a butterfly valve or a ball valve, it is necessary to attach an opening indicating device to the valve to know the degree of opening of the valve element.
[0003]
As the opening degree display device of the rotary valve, those having various structures are known. It is described in, for example, Japanese Utility Model Laid-Open Nos. 55-34587, 55-68771, and 55-165168.
[0004]
Each of these opening degree display devices includes a display unit and a cover that covers the display unit. The display portion is formed of a cylindrical body, and characters or symbols indicating the opening and closing of the valve body are described on the outer surface thereof along the circumferential direction. The cover is formed in a cylindrical shape in accordance with the display unit, and a part of the cylinder is cut out to form an open window through which characters or symbols on the display unit can be visually recognized. Therefore, the opening degree display device has a mechanism of reading characters or symbols on the display unit from the open window of the cover and thereby knowing the opening degree of the valve body.
[0005]
It is not easy to accurately read the characters or symbols on the display through the open window of the cover. In addition, since the rotary valve is often installed outdoors, the characters or symbols on the display unit are gradually blurred when exposed to the weather. In addition, the rotary valve may be installed in an inaccessible place. Therefore, it has been difficult to always accurately read the degree of opening of the valve body with the conventional opening degree display device. Therefore, it has been desired to provide a device which can solve such difficulties and can easily and surely visually confirm the opening of the rotary valve even from a distant place.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been created in response to the above demands. That is, the present invention has been made to provide a device that allows the degree of opening of a valve body of a rotary valve to be easily and reliably visually recognized even from a distant place.
[0007]
[Means for solving the problem]
The inventor has come up with the idea that the degree of opening of the rotary valve is visually recognized by a change in color. That is, as in the case of the conventional device, the opening degree display device of the rotary valve is rotated with the valve shaft supporting the valve body of the rotary valve, and the valve body of the rotary valve is fixed to the side of the valve so as to cover the display portion. A cover and a different color are applied over a wide range instead of displaying characters and symbols on the surface of the display unit. In fact, if the outer surface of the display is sectioned in the direction of rotation and each section is given a different color, the change in color associated with the rotation of the display can be seen at a glance, while the conventional character Or, they have found that they can be perceived much easier and more reliably than symbols. The present invention has been completed based on such findings.
[0008]
According to the present invention, a boundary line extending in the valve axis direction of the rotary valve exists on the surface of the display unit, and the surface has a closed region centered on the fully closed position of the rotary valve and an open region centered on the fully open position of the rotary valve. The closed area and the open area are given different colors, while the cover also has a boundary line extending in the valve axis direction, and the entire area is divided into a plurality of areas. An opening degree display device for a rotary valve, characterized in that at least one area is made transparent and the remaining area is made invisible, so that the color of the display unit can be seen through the transparent area.
[0009]
In the above display device, one or two or more semi-open / closed areas are provided between the closed area and the open area of the display unit, and a further different color is applied to the semi-open / closed area to know the opening degree finely. Can also. However, the simplest case is when only one boundary line exists between each closed area and the open area, and the closed area and the open area are adjacent to each other.
[0010]
In this case, the display unit is divided into four equal parts in the rotation direction and centered on the fully closed position, and on both sides thereof, a closed area extending in the range of a central angle of approximately 45 degrees, and on both sides thereof centered on the fully open position. And an open area extending over a range of a central angle of 45 degrees. In this case, the display section has a closed area and an open area every other one of the four areas. At this time, the cover is divided into four equal parts along the rotation direction, and two of the areas are made transparent and the other two areas are made invisible.
[0011]
In the present invention, it is preferable that the display unit is formed of a hemispherical shell. Further, it is preferable that the display portion is made of a thermoplastic synthetic resin and is made by injection molding. In this case, it is not necessary to newly provide a boundary line extending in the valve axis direction. This is because a boundary line is formed spontaneously by abutting a coating colored in a desired color in a mold in advance and fusing the coating in the mold with a resin that injects the coating.
[0012]
It is preferable that the display unit has a recess having a true circular cross section at the top of the hemisphere. The depression meshes with a circular shaft that protrudes from the inner surface of the cover, which will be described later, and makes the rotation of the display unit smooth.
[0013]
Further, it is preferable that the display unit includes a projection at the top of the inner surface for fixing the valve stem to the side. The projections form slits for receiving and fixing thin sections of the connector described below. A connection tool is needed to fix the display to the drive shaft of the actuator.
[0014]
The cover has a shape in which a hemispherical shell corresponding to the shape of the display unit and a flange located at an open end of the shell are integrated. The cover is preferably made by injection molding integrally with a transparent thermoplastic synthetic resin. In this case, it is not necessary to newly provide a boundary line extending in the valve axis direction similarly to the above-described display unit. This is because the transparent region only requires the transparent synthetic resin as it is, and the non-transparent region is provided, for example, with an opaque film colored black in a mold, and is formed in the mold during molding. This is because it is made by fusing with the transparent resin to be injected, and the boundary line is formed naturally.
[0015]
The flange is used to fix the cover around the valve body of the rotary valve. The cover has a circular shaft protruding from the top of the inner surface. As described above, the circular shaft falls into a depression at the top of the display unit, and serves to smoothly rotate the display unit.
[0016]
The non-transparent area of the cover preferably has a slightly wider width than the transparent area. This is to ensure that only one colored region of the display unit can be visually recognized.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings. Each of the figures is an embodiment in which the surface of the display unit is divided into four equal parts in the rotation direction, and shows a case where the closed area and the open area are directly in contact with each other. However, the present invention is not limited to this. If necessary, one or more semi-open / closed areas can be provided between the closed area and the open area.
[0018]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a state in which an opening degree display device according to the present invention is attached to a butterfly valve via an actuator. FIG. 2 is a partially cut-away side view showing a state in which the opening degree display device according to the present invention is attached to an actuator. FIG. 3 is a side view showing a state where the opening display device according to the present invention is attached to a butterfly valve via an actuator.
[0019]
In FIG. 1, a rotary valve opening display device X according to the present invention includes a display unit 1 and a cover 2 that covers the display unit. The display unit 1 is formed by integrally molding a synthetic resin into a hemispherical shell shape, and a circular depression 10 is formed at the top of the outer surface. The recess 10 is for receiving a circular shaft attached to the top of the inner surface of the cover and smoothing the rotation of the display unit 1 in the cover 2 about the circular shaft.
[0020]
The surface of the display unit 1 is divided into four equal parts in the rotation direction by a boundary line 11 extending in the valve axis direction, and is divided into four regions 12, 13, 14, and the like. Of the four regions, regions adjacent to each other are colored differently, and regions facing each other are colored the same color. For example, the regions 12 and 14 are colored yellow, and the region 13 and the region facing it are colored red.
[0021]
The display unit 1 is connected to the drive shaft 54 of the actuator by the connector 3 shown in FIG. The display unit 1 is provided with a projection 17 shown in FIG. 2 at the top of the inner surface, and the projection is provided with a slit that can just receive and fix the thin section 31 of the connector 3. The forked portion 32 of the connection tool 3 is for fixing the drive shaft 54 of the actuator by sandwiching it from both sides. The connector 3 is fixed to the drive shaft 54 by the forked portion 32 and rotates together with the drive shaft, thereby serving to rotate the display unit 1 together with the drive shaft.
[0022]
The cover 2 is integrally formed in a hemispherical shell shape by injection molding using a transparent synthetic resin as a material. A flange 26 for connection to the actuator is integrally provided on the opening line of the hemispherical shell. A circular column is attached to the top of the inner surface of the cover 2 so as to fit into the depression 10 of the display unit.
[0023]
The surface of the cover 2 is divided into four equal parts by a boundary line 21 extending in the valve axis direction, and divided into four regions 22, 23,... The area 23 facing the direction in which the handle 51 of the actuator is attached is a transparent area. At the same time, the region 25 facing the region 23 is also a see-through region.
[0024]
The other area, for example, the area 22 is not visible. To this end, an opaque film made of synthetic resin is abutted from the region 22 to the region facing the region 22 via the top, and the film is fused with the transparent resin forming the see-through region to be integrated. ing. In this manner, the cover 2 also forms the see-through region and the see-through region at once by injection molding without providing a boundary line extending in the valve axis direction.
[0025]
As shown in FIG. 1, the actuator B includes a worm 52 rotated by a handle 51, a gear 53 meshing with the worm, and a drive shaft 54 rotated by the gear. It is configured. The actuator B thus configured exposes the drive shaft 54 from the case 55. The tip of the drive shaft 54 is flattened.
[0026]
Then, the forked part 32 of the connecting tool 3 is fitted into the flat end portion of the driving shaft 54 of the actuator B thus assembled, and the connecting tool 3 is fixed to the driving shaft 54. Next, the thin section 31 of the connector 3 is inserted into a slit of a projection provided on the top of the inside of the display unit 1 and fixed, and the display unit 1 is fixed to the valve stem. Thereafter, the cover 2 is put on the display unit 1, the circular column of the cover is inserted into the depression 10 of the display unit, the flange 26 is fixed to the case 55, and the cover 2 is attached to the actuator. Thus, the opening display device X according to the present invention is attached to the actuator.
[0027]
FIG. 2 is a sectional view showing a state in which the opening degree display device X according to the present invention is attached to the actuator B. The display unit 1 is provided with a projection 17 at the top of the inner surface, and the projection 17 is formed with a slit just to accommodate the thin section 31 of the connection tool, and the connection tool is fitted. Then, the forked portion of the connection tool is fixed to a drive shaft of an actuator B (not shown). Thus, the display unit 1 can be rotated together with the valve shaft.
[0028]
FIG. 3 shows a state in which the opening degree display device X according to the present invention is attached to the butterfly valve A via the actuator B. In FIG. 3, the area 23 of the cover facing the direction in which the handle 51 of the actuator B is attached is made transparent, and the area 25 facing the area 23 is also transparent.
[0029]
In FIG. 3, since the valve body 61 of the butterfly valve A completely closes the fluid passage, the display section positions the closed area in the transparent area 23 of the cover. Accordingly, if the closed area is colored red, the entire transparent area 23 will be red. Thereafter, when the valve element 61 is rotated to be in the fully open state, the open area is located in the see-through area 23, and for example, a yellow color indicating the open state is seen. On the way, red and yellow appear mixed, but the two colors are clearly distinguished. Thus, the degree of opening of the valve body can be known from the change in color. In this case, the color change is rarely mistaken, so that the opening angle of the valve body can be easily and reliably known even from a long distance.
[0030]
【The invention's effect】
According to the present invention, an opening degree display device is configured by a display unit that rotates together with a valve shaft that supports a valve element of a rotary valve, and a cover that covers the display unit and is fixed to a valve element of the rotary valve. The display unit has a boundary line extending in the valve axis direction on the surface thereof, and the surface is divided into a closed region centered on the fully closed position and an open region centered on the fully open position, and the closed region and the open region are separated. Because of the different colors, the color is spread over a wide range from the top to the bottom of the display unit, while the cover also has a boundary line extending in the valve axis direction and the whole is divided into a plurality of regions, of which Since at least one region is made transparent and the other region is made non-transparent, the color spread over one region of the display unit can be visually recognized through the transparent region of the cover as it is. The change is easy to see It can be any easily and reliably recognized from afar by color change of the display unit can angle.
[0031]
In particular, if the closed area is colored red and the open area is colored yellow, and the non-transparent area of the cover is colored black, red and yellow are colors that are easily visible even from a distant place. By contrasting with black, the color change can be more easily and reliably recognized. Thereby, the opening of the rotary valve can be reliably known.
[0032]
In addition, since the transparent synthetic resin covers the see-through area without providing the cutout window in the cover, there is no possibility that the color of the display unit is stained. Further, since both the display unit and the cover are hemispherical, dirt adhering to the surface can be easily removed, and therefore, it can be kept clean for a long time.
[0033]
Furthermore, if the colored portion of the display portion and the non-transparent region of the cover are formed of a pre-colored film and are integrally fused by injection molding, the colored layer can be thickened without any trouble of coloring. Therefore, it can be used for a long time without fear of fading. The present invention provides such benefits.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a state in which a rotary valve opening display device according to the present invention is attached to a butterfly valve via an actuator.
FIG. 2 is a partially cutaway side view showing a state in which an opening degree display device for a rotary valve according to the present invention is attached to an actuator.
FIG. 3 is a side view of a state in which the rotary valve opening degree display device according to the present invention is attached to a butterfly valve via an actuator.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Display part 2 Cover 3 Connector 10 Depression 11, 21 Boundary line 12, 13, 14, 22, 23, 25 Area 17 Projection 26 Flange 31 Thin section 32 Bifurcated part 51 Handle 52 Worm 53 Gear 54 Drive shaft 55 Case 61 Valve Body A Butterfly valve B Actuator X Rotary valve opening display device according to the present invention
