JP2004318381A - 類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】情報検索における文脈に応じた類義性を動的に効率良く求める。
【解決手段】CPU(処理部)は、検索質問Qを主記憶部又は入力部から入力し(S201)、グラフで表現するグラフ作成処理を実行し(S203)、記憶する(S205)。処理部は、Qのノードとリンクの集合からデータベースDのノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補fを求める(S206)。処理部は、シソーラスTに基づきQのノード又はリンクに対してラベルを追加して検索質問Q’を作成し(S207)解候補f’を求める(S209)。処理部は、f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求め(S211)、Qの中のノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における文脈類義性S(x、L)を求める(S213)。処理部は、S(x、L)を、記憶部に記憶し(S215)、表示部に表示する(S217)。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報検索の文脈に応じて類義性を求めるための類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に係り、特に、情報検索において、ラベル付きグラフに関する個々の検索質問及びそのデータベースとの関係に応じてキーワード間の類義性を動的に求めるための類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の情報検索は、キーワードやキーワードに対応する識別番号をAND条件やOR条件等の論理式によって組合せたものを検索質問とし、文字列照合と統計的処理によって検索を行なうものであった。利用者とのインタラクションのためには、例えば、解候補集合のいくつかの部分集合について、その各々を特徴付けるキーワード・語句を統計的な方法によって求め、それらのキーワード・語句を検索要求に加えるキーワード・語句の候補として提示して、利用者に選ばせるなどの方法が用いられていた(非特許文献1及び2)。
また、従来より、語の間の類義性を語の間の共起関係等に基づいて求める方法は、以下の非特許文献3〜5のように、いくつか知られている。
【0003】
【非特許文献1】
林 良彦・小橋 喜嗣 (1998) WWW上の検索サービスの技術動向. 情報処理, 39巻9号.
【非特許文献2】
藤田 澄男 (1999) 自然言語処理を利用した情報の検索・分類へのアプローチ.情報処理、40巻4号.
【非特許文献3】
Hindle, D. Noun classification from predicate−argument structures. Proceedings of the 28th ACL, pp. 268−275, 1990.
【非特許文献4】
Pereira, F., Tishby, N., and Lee, L. Distributional clustering of English words. Proceedings of the 31st ACL, pp.183−190, 1993.
【非特許文献5】
Tokunaga, T., Iwayama, M., and Tanaka, H. Automatic thesaurus construction based on grammatical relations. Proceedings of IJCAI ’95, pp. 1308−1313, 1995.
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、語の間の類義性は文脈に依存する。たとえば、「作る」、「書く」、「建てる」という類義語に関して、「家を作る」の「作る」は「書く」よりも「建てる」に似ているが、「答案を作る」の「作る」は「建てる」よりも「書く」に似ている。情報検索で検索質問の中のキーワードを類義語で拡張する際には、一般的なシソーラスを用いるだけではなく、このような文脈依存性を考慮して、たとえば「家を作る」という検索質問においては「作る」の類義語として「建てる」を優先する必要がある。
しかし、通常は、このような文脈の種類は非常に多いので、予め全ての文脈における類義性を求めておくことは事実上不可能である。また、従来、情報検索において個々の検索質問とデータベースによって定まる個別的な文脈に応じて類義性を求める方法はなかった。
【0005】
本発明は、情報検索における文脈に応じた類義性を動的に効率良く求めることを目的とする。また、本発明は、情報検索における質問の改訂や、事例ベース推論における事例の類似性の評価に利用することができる類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の他の目的は、情報検索において適格な情報を利用者に与えることにより、有効なインタラクションを行ない、検索の効率と精度を向上させることにある。
さらに、本発明の他の目的は、検索質問と検索対象とが、自然言語の文章のような不定形な構造を持つグラフとして取り扱われ、その構造を手掛かりとして利用者が検索エンジンと適格なインタラクションを行なうことを可能とし、検索の効率と精度を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決手段によると、
情報検索の文脈に応じて類義性を求めるための類義性計算方法であって、
処理部は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Qを記憶部又は入力部から入力し、ラベルL及びMの間の類義性を示す実数値である類似度T(L,M)を与える部分関数であるシソーラスTを記憶したシソーラス記憶部を参照し、検索質問Qのノード又はリンクxに対してラベルLを追加して検索質問Q’を作成するステップと、
処理部は、データベースDを部分として含む拡張されたデータベースD’を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補f’を求めるステップと、
処理部は、解候補f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求めるステップと、
処理部は、求めた解候補スコアs(f’)及びシソーラスTに応じ、検索質問Qの中のノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における類義性を示す実数値である文脈類義性S(x、L)を求めるステップと、
処理部は、求めた文脈類義性S(x、L)を、ノード又はリンクxに対応して記憶部に記憶する又は表示部に表示するステップと
を含む前記類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
1.前提の説明
本実施の形態では、文脈の意味構造として、1個以上のノードとそれらのノードを結ぶリンクからなり、各ノードに1個以上のラベルが付いた無向グラフを考える。検索質問Q及び検索対象であるデータベースDはいずれもそのようなグラフだとする。また、グラフの間の近似的な照合等に基づいて検索質問Qや検索範囲のインタラクティブな変更が効果的に行なえるようにする。文書の検索の場合には、たとえば、ノードは語の指示対象を表わし、リンクはそれらの間の意味的な関係を表わし、ラベルは語である。
【0009】
本実施の形態で「検索」とは、検索質問Qに似たデータベースDの部分グラフを見付けることである。検索質問Qのノードのいくつかは、そのような部分グラフのいずれかのノードに対応すると考えられる。その対応関係を検索質問QのノードからデータベースDのノードへの関数によって表わし、その関数を解候補と呼ぶ。また、各解候補のスコア(例えば、類似度、関連度、確率等に関する値)が定義されるとする。スコアの高いいくつかの解候補の集合を解候補集合Fとし、
F(x)={f(x)|f∈F} (xは検索質問Qのノード、f(x)はノードxに対応するデータベース中のノード)
f(Q)={f(x)|xは、検索質問Qのノード} (f∈F)
とする。
ここで、検索質問Q、解候補集合F等について具体例で説明する。
【0010】
図1に、ノード、リンク、検索質問Qについての説明図を示す。
・検索質問Qのノードxとそのラベルは、例えば、「関数」、「解析」、「意味」、「自動」である。
・検索質問Qのリンクは、「関数−解析」、「解析−意味」、「解析−自動」である。
・検索質問Qは、これらノードとラベルにより構成される、図示のようなものである。
【0011】
図2に、解候補fにおいて検索質問Qのノードxに対応するデータベース中のノードf(x)、解候補集合Fにおいてノードxに対応するデータベース中のノードの集合F(x)についての説明図を示す。
・f(x)は、例えば、ノード(ラベル)「関数」については、f(関数)と表され(f(関数)、f(関数)、…)、「関数」、「プログラム」、「関手」、「関係」、「サブルーチン」、「射影」、「全射」のそれぞれをラベルとするデータベースDのノードである。
・F(x)は、例えば、ノード(ラベル)「関数」については、F(関数)と表され、すべてのf∈Fにわたるf(関数)の全集合{「関数」、「プログラム」、「関手」、「関係」、「サブルーチン」、「射影」、「全射」}をいう。
【0012】
図3に、検索質問Qについての解候補fの値域f(Q)や解候補集合Fについての説明図を示す。f’(Q)、f’’(Q)、f’’’(Q)は解候補f’、f’’、f’’’の値域である。
・f(Q)は、「プログラムで…言語を…分析する」、「意図した投資を…表す関数が」、「内容を自動的に…整理したい」、「暗黙の…意思を推測しながら」、「把握できない…データの意味を…プログラムに」、「分析に用いた方法を…意味する」のそれぞれに対応する。
・Fはfの集合であり、f(Q)の集合として表示され、{「プログラムで…言語を…分析する」、「意図した投資を…表す関数が」、「内容を自動的に…整理したい」、「暗黙の…意思を推測しながら」、「把握できない…データの意味を…プログラムに」、「分析に用いた方法を…意味する」}をいう。
また、以下に説明する本実施の形態では、シソーラスTとは、例えば、グラフ中のノードのラベルLとラベルMの組から両者の間の類似性の度合いを示す実数値である類似度T(L,M)への部分関数であり、スコアの計算に用いる。解候補集合Fを求める際には、シソーラス全体Tではなく、シソーラスTの部分集合Rを用いる。この時、例えば、シソーラスTには操作者により、入力部又は記憶部から予め定められた使用可能とされた部分と使用不可とされた部分があり、解候補集合Fを求める際には、T全体ではなく、Tのうち使用可能とされた部分を用いる。スコアの定義、グラフの表現法、及びデータベースDとシソーラスT又はTの部分集合Rと検索質問Qから解候補集合Fを求める方法(後述の図5のフローチャートの「検索実行」及びそのステップS2の説明箇所)には公知のものがいくつかあり、それを適宜用いることができるのでここでは詳細に触れない。
例えば、ラベル「関数」と「解析」との類似度を示すスコアが実数値Sc(関数、解析)として、シソーラスTにより与えられる。
【0013】
2.類義性計算の前提
以下に類義性を計算するに当たり、その前提となる事項を説明する。なお、以上の説明ではxをノードとしたが、以下、ノード又はリンクをxと拡張する場合がある。データベースD及び検索質問Qはグラフであり、その各ノード及び各リンクは0個以上のラベルを持ち、ノード及びリンクごとに各ラベルは実数値のスコアを持つとする(同一のラベルでも別のノード又は別のリンクにおいては別のスコアを持ちうる)。シソーラスTは、ラベルLとラベルMに対し、それらの間の類義性を示す実数値である類似度T(L,M)を与える部分関数である(部分関数なので、あらゆるLとMに対して類似度T(L,M)が定義されている必要はない)。なお、スコアは上述のように、類似度、関連度、確率等に関する値であり、類似度T(L,M)、拡張前又は以前に求めた文脈類義性S(x,L)(ノード又はリンクxのラベルとして、ラベルLの類義性を表す実数値であり、詳細は後述する。)等により適宜定めることができる。シソーラスTは、スコアSc(L,M)をさらに与える部分関数である。
自然言語のデータに関する情報検索の場合、データベースDと検索質問Qは自然言語の表現の意味的な構造を表わすグラフであり、そのノードとリンクのラベルは自然言語の語句であり、シソーラスTは自然言語の語句に関するシソーラスである。
【0014】
図4に、グラフの説明図を示す。
たとえば、「太郎が家を作る。母親がそこに住む。」という文章は、図示のようなグラフで表現できる。ここで、楕円がノードでその中の文字列がそのラベル、矢印付きの線分がリンクでそれに重なる長方形の中の文字列がそのラベルである。この例では、各ノード及び各リンクはちょうどひとつのラベルを持つ。
【0015】
図5に、グラフ作成処理についてのフローチャートを示す。
データベースDに関しても検索質問Qに関しても、自然言語のデータからこのようなグラフ(意味ネットワーク)を求める作業は、形態素解析、統語解析、及び意味解析等の公知又は周知の技術により自動的に行なうこともできるし、人手で行なうこともできる。たとえば「太郎が家を建てる」という文については、まず形態素解析によって「太郎+が+家+を+建てる」のように語に分割し(S101)、次に統語解析によって「((太郎→が)→((家→を)→建てる))」のように分析し(S103)、さらに意味解析によって「太郎」が「建てる」の動作主であり「家」が「建てる」の動作対象であることを求めることができる(S105)。また、「太郎が家を作る。母親がそこに住む。」において、照応解析により、「母親」が太郎の母親であり「そこ」が「家」であることを認識する(S107)。これらの技術は公知又は周知のものであるのでここでは詳述しない。
【0016】
つぎに、図6に、良い解候補fの性質を表す説明図を示す。
検索のひとつの解候補は、検索質問Qの一部と対応するデータベースDの一部であり、検索質問Qのノードとリンクの集合からデータベースDのノードとリンクの集合への部分関数fで表わせる。ここで、検索質問Qのノードuに対してノードf(u)はデータベースDのノードである。また、検索質問Qのノードuからノードvに達するリンクu→vに対して経路f(u→v)はデータベースDの経路(0本以上のリンクの連鎖)である。
部分関数fの解候補としての良さを表わす解候補スコアs(f)は次の量のいずれか又は複数に関して単調増加である。
・部分関数fの定義域の大きさ。(つまり、ノードf(u)が定義されるノードuの個数と経路f(u→v)が定義されるリンクu→vの本数との和。)
・検索質問Qの各ノードuについて、ノードuとノードf(u)との類似性。(たとえば、ノードuとノードf(u)とが共有するラベルのスコアの最大値など。)
・検索質問Qの各リンクu→vについて、リンクu→vと経路f(u→v)との類似性。(たとえば、リンクu→vと経路f(u→v)とが共有するラベルのスコアの最大値など。ここで、リンク及び経路のラベルは単純なラベル複数個の連鎖でありうると考える。たとえば、リンクu→vがラベルLを持ち、リンクv→wがラベルMを持つとき、これらのリンクの連鎖である経路u→v→wはラベルLMを持つ。1本のリンクもこのような複合的なラベルを持ちうるとする。)
・図示のようにデータベースDの経路f(u→v)がノードf(u)を始点とするような、検索質問Qのリンクu→vの本数。
・データベースDの経路f(u→v)がf(v)を終点とするような、検索質問Qのリンクu→vの本数。
【0017】
つぎに、図7に検索質問Qとその解候補fの例についての説明図を示す。
この図は、検索質問Q(「家を作る」に対応するグラフ)と、図4の内容を持つデータベースDに関して、解候補fの具体例を示す。ここで、解候補fは、ノードyをラベル「家」を共有するノードf(y)に対応させ、リンクx→yをラベル「対象」を共有するリンクf(x→y)に対応させ、リンクf(x→y)の終点はノードf(y)に等しく、ノードf(x)は未定義である。検索質問Q及びデータベースDからこのような解候補を求める問題はグラフの近似照合と呼ばれており、その方法にはいくつか公知又は周知のものがあるので、ここでは詳述しない。
たとえば、自然言語の文書に関する検索においては、最初に与えた検索質問Qに対していきなり正解が得られないことが多い。そのような場合、検索質問QがデータベースDとより良く照合して良い解候補が生成されるように検索質問Qを改訂する必要がある。そのためのひとつの方法は、検索質問Qのノードやリンクにラベルを追加することである。そのラベルは、検索質問Qの当該のノード又はリンクの既存のラベルと類似していることが望ましい。
【0018】
本実施の形態は、検索質問Q、データベースD、シソーラスT、及び拡張されたデータベースD’に応じ、検索質問Qの各ノード及び各リンクについて、そのラベルと他のラベルとの類義性を求める方法を与える。 データベースD’はデータベースDを部分として含むデータベースとする。
xは検索質問Qの中のノード又はリンクであるとする。ここで、ノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈類義性S(x,L)は以下のそれぞれの値(その値が定義されていれば)に関して単調増加である。
・ノード又はリンクxの各ラベルMに対し、類似度T(L,M)。
・検索質問Qにおいてノード又はリンクxのラベルにLを追加して得られる検索質問Q’について、 検索質問Q’のデータベースD’における各解候補(検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数)のスコア。(計算のコストを抑制するため、ノード又はリンクxを含むある範囲に検索質問Q’の解候補の定義域を限定しても良い。限定された定義域としては、ノード2個とそれらを結ぶリンク1本からなるものが考えられる。)
【0019】
図8に、検索質問Qの拡張検索質問Q’とその解候補f’についての説明図を示す。
この図は、図7の検索質問Qを拡張して得られる検索質問Q’と、検索質問Q’のデータベースD’における解候補f’を示す。ここで、検索質問Q’は図7の検索質問Qにおいてノードxのラベルとして、既存のラベル「作る」にL=「建てる」を加えたものであり、解候補f’は図7の解候補fにおいてノードxを定義域に加え、f’(x)をf(x→y)の始点としたものである。このような解候補f’は解候補スコアが大きいので、ノードxのラベルとしての「建てる」は文脈類義性S(x,L)が大きいことになる。
文脈類義性S(x,L)は、たとえば次式のように定義することができる。ここで解候補f’は検索質問Q’のデータベースD’における解候補、s(f’)はその解候補スコアとする。
S(x,L)=maxT(L,M)+maxs(f’)
【0020】
3.ハードウェア
図9に、類義性計算装置の構成図を示す。
類義性計算装置は、表示部1、入力部2、処理部(CPU)3、主記憶部4、シソーラス記憶部5、データベース(検索対象)6、バス7を備える。
処理部3は、入力部2、表示部1、主記憶部4、シソーラス記憶部5、データベース(検索対象)6とバス7により接続され、各種情報を入出力する。表示部1は、例えば、検索入力、検索出力、検索途中結果等を画面に表示するためのディスプレイ装置である。入力部2は、例えば、検索質問、指示、条件等の検索に必要な各種データ等を入力するための入力手段であり、キーボード、マウス、ポインティングディバイス等の適宜の装置が用いられる。なお、他の装置、記憶媒体等にデータを出力する出力部を備えるようにしてもよい。
主記憶部4には、検索プログラム、初期設定、パラメータ等の各種データや、検索最終結果、中間結果等の検索状況に関するデータが記憶される。主記憶部4は、例えば、次のデータを記憶する。
・ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Q、検索質問Q’
・文脈類義性S(x,L)
・解候補f、f’
・解候補スコアs(f)、s(f’)
シソーラス記憶部5は、検索に必要な各ノードの関係、関連度又は非関連度、類似度又は相違度、確率、確からしさ等を示すデータであるシソーラスTを記憶する。シソーラス記憶部5は、例えば、次のシソーラスTのデータを記憶する。
・あるラベルに対する類義語のラベル
・ラベルLとMとの間の類似度T(L,M)を与える部分関数
データベース6は、検索対象となるデータ(データベースD)を記憶しており、ノード、ラベル、リンク等が記憶される。データベース6は、例えば、次のデータを記憶する。
・ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現したデータベースD、D’
【0021】
4.類義性計算のフローチャート
図10に、類義性計算処理のフローチャートを示す。
CPU(処理部)3は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルについての情報を含む検索質問Qを主記憶部4又は入力部2から入力する(S201)。つぎに、処理部3は、入力された検索質問Qを解析してグラフで表現するグラフ作成処理を実行し(S203)、検索質問Qを主記憶部4に記憶する(S205)。処理部3は、検索質問Qに対応するデータベースD6を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Qのノードとリンクの集合からデータベースDのノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補fを求める(S206)。なお、通常は、fは複数個ある。
処理部3は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Qを主記憶部4(又は入力部2)から入力し、ラベルL及びMとの間の類義性を示す実数値である類似度T(L,M)を与える部分関数であるシソーラスTを記憶したシソーラス記憶部5を参照し、検索質問Qのノード又はリンクに対してラベルを追加して検索質問Q’を作成する(S207)。処理部3は、データベースDを部分として含む拡張されたデータベースD’を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補f’を求める(S209)。なお、通常は、Q’も複数個あり、その各々に対してf’も複数個ある。
つぎに、処理部3は、解候補f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求める(S211)。さらに、処理部3は、求めた解候補スコアs(f’)と類似度T(L,M)に基づき、検索質問Q、データベースD、シソーラス及びデータベースD’に応じ、検索質問Qの各ノード及び各リンクについて、検索質問Qの中のノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における類義性を示す実数値である文脈類義性S(x、L)を求める(S213)。
処理部3は、求めた文脈類義性S(x、L)を、ノード又はリンクxに対応して記憶部に記憶し(S215)、表示部に表示する(S217)。表示するステップS217では、処理部3は、文脈類義性S(x,L)に応じてノード又はリンクxのラベルをソートして、各ノード又はリンクxに対応するラベルを表示部に表示することができる。また、処理部3は、ノード又はリンクxのラベルに対応して文脈類義性S(x,L)の値を表示部に表示してもよい。その表示するタイミングも適宜設定することができる。こうして求められた文脈類義性S(x、L)を、情報検索における質問の改訂や、事例ベース推論における事例の類似性の評価に利用することができる。また、適宜のステップ又はタイミングで、文脈類義性S(x,L)を主記憶部4に書き込むこと又はそこから読み出すこと、表示部1に表示することができる。
【0022】
図11に、文脈類義性S(x,L)を求めるフローチャートを示す。
このフローチャートは上式に基づいて文脈類義性S(x,L)を求めるひとつの方法を示すものであり、これに限られない。この手順が終了したときの変数Aの値が文脈類義性S(x,L)である。この手順では、ノード又はリンクxのいずれかのラベルMに対して類似度T(L,M)が定義されている場合にのみ検索質問Q’の解候補を調べるようになっているが、ラベルの種類が少ない場合等には常に検索質問Q’の解候補を調べても良い。
まず、変数Aに0を代入する(S301)。そして、ノード又はリンクxの各ラベルMについて、類似度T(L,M)が定義されて変数A<類似度T(L,M)ならば、変数Aに類似度T(L,M)を代入する(S303)。変数Aが0である場合、このステップは終了するが、変数Aが0でない場合は、変数Bに0を代入する(S307)。検索質問Q’のD’における各解候補f’について、変数B<解候補スコアs(f’)ならば変数Bに解候補スコアs(f’)を代入する(S309)。そして、変数AにA+Bを代入し(S311)、このステップを終了する。
【0023】
5.情報検索
図12に、情報検索処理のフローチャートを示す。以下に示す情報検索は、一例を示すものであり、これに限定されない。また、検索処理中の適宜のステップ又はタイミングで、文脈類義性S(x,L)を主記憶部4から読み出し、表示又は計算処理等に用いることができる。
まず、初期入力として、データベースDがデータベース記憶部6に予め記憶され、シソーラスT又はTの一部の部分集合Rがシソーラス記憶部5に予め記憶されているとする。
ステップS1では、CPU3は、削除された解候補の集合Gを空に初期設定し、利用者からノード、ノードのラベル、ノード間のリンクに関する情報を含む検索質問Qの入力を受け付ける。CPU3は、検索質問Qに関するデータを主記憶部4等の適宜の記憶部に記憶し、必要に応じてそこから読み出す。
【0024】
ステップS2では、CPU3は、表示部1に表示された「検索実行ボタン」をクリックすることにより、利用者の要求に応じて検索(又は再検索)を行う。CPU3は、入力された検索質問Qに従いシソーラス記憶部5及びデータベース記憶部6を参照し、シソーラスTのうち使用可能とされた部分又はTの部分集合Rにおいて定義されるラベル間の類似度を用いて、検索質問QによるデータベースDの検索結果として解候補集合Fを求める(上述のようにその方法は公知であるのでここでは述べない)。その際、削除された解候補集合Gの要素である解候補及び削除された解候補集合Gの要素を含む解候補は解候補集合Fに含めない(解候補は関数であり、関数は順序対の集合だから、解候補の間で包含関係が成り立ちうる)。
ステップS3では、CPU3は、インタラクションの手掛かりとして以下の(1)〜(5)の情報を、表示部1により利用者に提示する。((2)、(4)、(5)のリストの表示は、たとえば、リストの要素であるラベルを持つノードを含む解候補のスコアの最大値の降順に従う。また、(3)のリストの表示は、たとえば、ノードのラベルLの文脈類義性S(x,L)の順に従う。なお、文脈類義性S(x,L)の値をラベルLに対応して表示してもよい。)利用者は、下記の各情報に応じて箇条書きで記した仕方で解候補集合Fの中の解候補が解かどうかをチェックしたり、解候補集合Fと削除された解候補集合GとシソーラスT又はTの部分集合Rと検索質問Qを変更したりできる。CPU3は、それぞれの選択肢についての情報を表示部1に表示する。CPU3は、利用者から入力部2により入力された入力情報に従い、各選択肢の削除、追加又は変更等を行い、主記憶部4に記憶し、このデータと関係するシソーラス、検索対象等のデータをシソーラス記憶部5、データベース6から適宜読み取る。
【0025】
図13は、表示画面の例を示す説明図である。この図は、自然言語の文書の検索に関して、この手順のステップS3での表示とインタラクションをサポートするインタフェースの例を示す。図の中の(1)〜(5)は次の(1)〜(5)と対応する。
(1)解候補集合F
ここには、解候補スコアs(f)の高い解候補のリストが表示される。図中、太字は検索質問の中の語のシソーラス拡張にあたる語である。利用者は次のように、この表示に対する操作ができる。
・解候補集合Fのいくつかの要素が解かどうかをチェックする。これは、例えば、リストに表示された情報だけで行なえることもあるが、それだけでチェックできない場合には、各解候補をクリックしてその周辺のさらに広い範囲を表示することによって行う。
・解候補集合Fのいくつかの要素を解候補集合Fから削除し、削除された解候補集合Gの要素とする。これは図13では、Fに含まれていた解候補(図では●で示す)をFに含めない(○で示す)ようにすることである。
【0026】
(2)検索質問Q
ここには、検索質問が表示される。利用者は、次のように、ノードの追加と削除、及びリンクの挿入と削除ができる。
・検索質問Qの2つのノードを結ぶリンクがないいくつかの場合にそのようなリンクを挿入する。
・検索質問Qのいくつかのリンクを削除する。
・検索質問Qに新たなノードをいくつか付加する。
・検索質問Qのノードをいくつか削除する。
【0027】
(3)ここには、検索質問Qに含まれるノードのラベル(図13では「関数」等)をシソーラス拡張した結果でスコア又は文脈類義性S(x,L)の高いものが表示される。なお、文脈類義性S(x,L)の値をラベルLに対応して表示してもよい。より正確には、このリストは、(検索質問Qのノードxごとに)ノードxのラベルLについてシソーラスTにおいてT(L,M)が定義されているようなデータベースDのノードのラベル(要素)Mのリストである。利用者は、次のように、その各要素を検索範囲に含める(図13では●で示す)か含めない(○で示す)かを指定できる。
・このリストのいくつかの要素MでシソーラスTの部分集合RにおいてR(L,M)が定義されていないものにつき、Rの定義を拡張してR(L,M)=T(L,M)とする。あるいは、このリストのいくつかの要素MについてシソーラスTにおいてT(L,M)の定義を使用可能とする。つまり、Mを検索範囲に含める。
・このリストのいくつかの要素MでR(L,M)が定義されているものにつき、Rの定義を縮小してR(L,M)を未定義とする。あるいは、このリストのいくつかの要素MについてT(L,M)の定義を使用不可とする。つまり、Mを検索範囲に含めない。
【0028】
(4)ここでは、検索質問Qのノード(図13では「関数」等のノード)に直接つないで検索質問に付加できるノードのラベルが表示される。さらに詳細には、このリストは、(検索質問Qのノードxごとに)リンクy−zがデータベースDに含まれてyのラベルがLであるようなノードyとノードz∈F(x)が存在するような、ラベルLのリストである。ラベルLに対応するノードy(リンクy−zがデータベースDに含まれてyのラベルがLであるようなノードz∈F(x)が存在するようなノードy)が少ない場合には、そのようなyごとに、yの周辺のいくつかのノードのラベルをLに加えたものをリストの要素として表示するようにしてもよい。利用者は、次のように、このリストの各要素によって検索質問Qを拡張する(●)かしない(○)かを指定できる。
・このリストのいくつかの要素Mについて、MをラベルとするノードYとリンクx−Yとを検索質問Qに付加する。つまり、Mによって検索質問Qを拡張する。Mをリストから選択する代わりに直接入力することも可能である。
【0029】
(5)ここには、検索質問Qにおいて2つのノード(図13では「関数」と「解析」等)の間に入るノードのラベルが表示される。さらに詳細には、このリストは、(検索質問Qのリンクx−yごとに)解候補f中のノードf(x)とf(y)を結ぶ最短経路がノードzを含み、解候補の値域f(Q)がノードzを含まないような解候補fが存在するノードzのラベルのリストである。利用者は、次のように、このリストの要素を検索質問Qに挿入する(図13では●で示す)かしない(○で示す)かを指定できる。
・このリストの要素をラベルとするノードzとリンクx−zとリンクz−yを検索質問Qに付加する。つまり、この要素を検索質問Qに挿入する
ステップS4では、利用者から「検索実行ボタン」により再検索の要求があればステップS2に戻る。一方、再検索の要求がなければ処理を終了する。
本発明の情報検索方法又は情報検索装置・システムは、その各手順をコンピュータに実行させるための情報検索処理プログラム、情報検索処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、情報検索処理プログラムを含みコンピュータの内部メモリにロード可能なプログラム製品、そのプログラムを含むサーバ等のコンピュータ、等により提供されることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によると、以上説明した通り、情報検索における文脈に応じた類義性を動的に効率良く求めることができる。また、本発明によると、情報検索における質問の改訂や、事例ベース推論における事例の類似性の評価に利用することができる類義性計算方法、類義性計算プログラム、類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することができる。
【0031】
また、本発明によると、情報検索において適格な情報を利用者に与えることにより、有効なインタラクションを行ない、検索の効率と精度を向上させることができる。
さらに、本発明によると、検索質問と検索対象とが、自然言語の文章のような不定形な構造を持つグラフとして取り扱われ、その構造を手掛かりとして利用者が検索エンジンと適格なインタラクションを行なうことを可能とし、検索の効率と精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノード、リンク、検索質問Qについての説明図。
【図2】検索質問Qに含まれる各ラベルのシソーラス拡張についての説明図。
【図3】検索質問Qについての解候補及び解候補集合Fについての説明図。
【図4】グラフの説明図。
【図5】グラフ作成処理についてのフローチャート。
【図6】良い解候補fの性質を表す説明図。
【図7】検索質問Qとその解候補fの例についての説明図。
【図8】検索質問Qの拡張検索質問Q’とその解候補f’についての説明図。
【図9】類義性計算装置の構成図。
【図10】類義性計算処理のフローチャート。
【図11】文脈類義性S(x,L)を求めるフローチャート。
【図12】情報検索処理のフローチャート。
【図13】表示画面の例を示す説明図。
【符号の説明】
1 表示部
2 入力部
3 CPU
4 主記憶部
5 シソーラス記憶部
6 データベース(検索対象)

Claims (15)

  1. 情報検索の文脈に応じて類義性を求めるための類義性計算方法であって、
    処理部は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Qを記憶部又は入力部から入力し、ラベルJ及びKの間の類義性を示す実数値である類似度T(J,K)を与える部分関数であるシソーラスTを記憶したシソーラス記憶部を参照し、検索質問Qのノード又はリンクに対してそのラベルMとの類似度T(L,M)に基づきラベルLを追加して検索質問Q’を作成するステップと、
    処理部は、データベースDを部分として含む拡張されたデータベースD’を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補f’を求めるステップと、
    処理部は、解候補f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求めるステップと、
    処理部は、求めた解候補スコアs(f’)とに基づき、検索質問Q、データベースD、シソーラスT及び拡張されたデータベースD’に応じ、検索質問Qの各ノード及び/又は各リンクxについて、xの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における類義性を示す実数値である文脈類義性S(x、L)を求めるステップと、
    処理部は、求めた文脈類義性S(x、L)を、ノード又はリンクxに対応して記憶部に記憶する又は表示部に表示するステップと
    を含む前記類義性計算方法。
  2. 処理部は、データベースDを参照し、グラフの近似照合により、検索質問Qのノードとリンクの集合からデータベースDのノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補fを求めるステップと
    をさらに含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  3. 処理部は、入力された検索質問Qを解析してグラフで表現するステップをさらに含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  4. 前記グラフで表現するステップは、
    形態素解析によって、文章を語に分割するステップと、
    統語解析によって、分割された語を句又は節に統合するステップと、
    意味解析によって、動作主及び動作対象等の意味構造を求めるステップと、
    照応解析によって、語間の共参照又は照応等の関連を認識するステップと
    を含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  5. 前記文脈類義性S(x,L)を求めるステップは、文脈類義性S(x,L)を、以下の値のいずれか又は複数に関して単調増加として求める請求項1に記載の類義性計算方法。
    (1)ノード又はリンクxの各ラベルMに対する類似度T(L,M)
    (2)検索質問Qにおいてノード又はラベルxにラベルLを追加して得られる拡張された検索質問Q’について、検索質問Q’のデータベースD’における各解候補、つまり、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数、のスコア
  6. 検索質問QおよびQ’のノード及びリンクのラベルのスコアは、ラベル毎に記憶部に記憶されており、処理部は、記憶部を参照することでスコアを得る請求項5に記載の類義性計算方法。
  7. ラベル間の類義性を示すラベルのスコアは、処理部は、類似度T(L,M)及び/又は以前に求めた文脈類義性S(x,L)に基づき求める請求項5に記載の類義性計算方法。
  8. 前記文脈類義性S(x,L)を求めるステップは、
    シソーラスTから、ノード又はリンクxの各ラベルMについて類似度T(L,M)を読み出し、類似度T(L,M)の最大値を求めるステップと、
    検索質問Q’のデータベースD’における各解候補f’に対して解候補スコアs(f’)の最大値を求めるステップと、
    求めた両方の最大値に従い文脈類義性S(x,L)を求めるステップと
    を含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  9. 処理部は、文脈類義性S(x,L)に応じてノード又はリンクxのラベルの候補Lをソートして、各ノード又はリンクxに対応するラベルの候補を表示部に表示する請求項1に記載の類義性計算方法。
  10. 処理部は、ノード又はリンクxのラベルの候補Lに対応して文脈類義性S(x,L)の値を表示部に表示する請求項1に記載の類義性計算方法。
  11. 前記解候補スコアs(f’)を求めるステップは、次の量のいずれか又は複数を記憶部から読み出すことにより、解候補スコアs(f’)をそれらの量に関して単調増加として求める請求項1に記載の類義性計算方法。
    (1)ノードf(u)が定義されるノードuの個数と経路f(u→v)が定義されるリンクu→vの本数に基づく、fの定義域の大きさ
    (2)検索質問Qの各ノードuについて、ノードuとノードf(u)との類似性、
    (3)検索質問Qの各リンクu→vについて、リンクu→vと経路f(u→v)との類似性、
    (4)Dの経路f(u→v)がノードf(u)を始点とするような、検索質問Qのリンクu→vの本数、
    (5)Dの経路f(u→v)がノードf(v)を終点とするような、検索質問Qのリンクu→vの本数。
  12. 処理部は、入力された検索質問Qに従い、データベースDを参照し、検索質問Qによるデータベースの検索結果として解候補集合Fを求める検索ステップと、
    処理部は、求めた解候補集合Fを表示部に表示するステップと、
    処理部は、解候補集合Fのいくつかの要素が解に該当するかどうかについての入力情報を入力部から入力するステップと、
    処理部は、その入力情報に従い、解候補集合Fのいくつかの要素を、解候補集合Fから削除するステップと、
    処理部は、入力部からのシソーラスT及び/又は検索質問Qに関する削除、追加又は変更についての入力情報に基づき、シソーラスT及び/又は検索質問Qの内容を削除、追加又は変更するステップと、
    処理部は、利用者から再検索の要求があれば前記検索ステップに戻り処理を繰返し、一方、その要求がなければ処理を終了するステップと
    を含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  13. 処理部は、表示部に検索質問Qを表示するステップと、
    処理部は、検索質問Qの2つのノードを結ぶリンクがない場合にそのようなリンクを挿入することを指示する入力情報を入力部から入力するステップと、
    処理部は、その入力情報に従い、そのリンクを挿入するステップと、
    処理部には、検索質問Qのリンクを削除することを指示する入力情報を入力部から入力するステップと、
    処理部は、その入力情報に従い、そのリンクを削除するステップと、
    処理部には、検索質問Qに新たなノードを付加することを指示する入力情報が入力部から入力されるステップと、
    処理部は、その入力情報に従い、検索質問Qにそのノードを付加するステップと、
    処理部には、検索質問Qのノードを削除することを指示する入力情報を入力部から入力するステップと、
    処理部は、その入力情報に従い、検索質問Qからそのノードを削除するステップと、
    をさらに含む請求項1に記載の類義性計算方法。
  14. 情報検索の文脈に応じて類義性を求めるための類義性計算プログラムであって、
    処理部は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Qを記憶部又は入力部から入力し、ラベルJ及びKの間の類義性を示す実数値である類似度T(J,K)を与える部分関数であるシソーラスTを記憶したシソーラス記憶部を参照し、検索質問Qのノード又はリンクに対してそのラベルMとの類似度T(L,M)に基づきラベルLを追加して検索質問Q’を作成するステップと、
    処理部は、データベースDを部分として含む拡張されたデータベースD’を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補f’を求めるステップと、
    処理部は、解候補f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求めるステップと、
    処理部は、求めた解候補スコアs(f’)に基づき、検索質問Q、データベースD、シソーラスT及びデータベースD’に応じ、検索質問Qの各ノード及び/又は各リンクについて、検索質問Qの中のノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における類義性を示す実数値である文脈類義性S(x、L)を求めるステップと、
    処理部は、求めた文脈類義性S(x、L)を、ノード又はリンクxに対応して記憶部に記憶する又は表示部に表示するステップと
    をコンピュータに実行させるための類義性計算プログラム。
  15. 情報検索の文脈に応じて類義性を求めるための類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    処理部は、ノード、ノードのラベル、ノード間のリンク及びリンクのラベルからなるグラフで表現した検索質問Qを記憶部又は入力部から入力し、ラベルJ及びKの間の類義性を示す実数値である類似度T(J,K)を与える部分関数であるシソーラスTを記憶したシソーラス記憶部を参照し、検索質問Qのノード又はリンクに対してそのラベルMとの類似度T(L,M)に基づきラベルLを追加して検索質問Q’を作成するステップと、
    処理部は、データベースDを部分として含む拡張されたデータベースD’を参照し、グラフの近似照合により、検索質問Q’のノードとリンクの集合からデータベースD’のノードとリンクの集合への部分関数で表現される解候補f’を求めるステップと、
    処理部は、解候補f’の解候補としての良さを示す実数値である解候補スコアs(f’)を求めるステップと、
    処理部は、求めた解候補スコアs(f’)に基づき、検索質問Q、データベースD、シソーラスT及びデータベースD’に応じ、検索質問Qの各ノード及び/又は各リンクについて、検索質問Qの中のノード又はリンクxの既存のラベルと他のラベルLとの文脈における類義性を示す実数値である文脈類義性S(x、L)を求めるステップと、
    処理部は、求めた文脈類義性S(x、L)を、ノード又はリンクxに対応して記憶部に記憶する又は表示部に表示するステップと
    をコンピュータに実行させるための類義性計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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