JP2004317173A - 雷観測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】気象レーダ装置1で得た3次元観測データから雷雲セル抽出処理部2において雷雲セルを抽出し、同抽出した現在の雷雲セルと雷雲セルデータベース3からの過去の雷雲セルとの変位を雷雲セル同定処理部4において求め、この変位から所望時刻先の位置や強度を雷雲セル予測処理部5において予測し、さらに、盛衰状況判定処理手段6において盛衰状況を判定し、表示処理部7において現在、過去および所望時刻先の雷雲セルとその盛衰状況や軌跡等を表示する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は気象レーダ装置からの3次元観測結果をもとに、発雷判定を行うとともに、将来の発雷可能性のある時間および位置の予測を行う雷観測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電力システムの保全その他を目的として、雷(雲)観測システムが広く利用されている。この雷観測システムとは、雷雲、即ち、発雷可能性のある雲が発生している領域を、気象レーダ等のセンサからの観測結果に基づき把握・表示するものである。
また、このような雷観測システムは、所望時間先の雷雲の移動予測および発雷予測も行えるのが一般的である。
例えば落雷発生の予測に関するものとして、気象レーダ等の観測データから雷雲域を判定し、その雷雲域の追尾結果から、所望時間先の雷雲の移動予測および盛衰判定ができる雷雲観測システムがある(特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−122433号公報
【特許文献2】
特開2000−131458号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
雷雲は、セル(cell、細胞)と呼ばれる雲の単位から成り、このセルは、発達期、成熟期、減衰期というライフサイクルを経過し、これら各期の持続時間が約15分であることが知られている。
また、雷雲の水平直径は4〜8Km程度で、背丈(高度)は、夏季7Km以上、冬季4Kmに達することが知られている。
従来の雷観測システムは、時間的、高度方向さらには水平方向にも変化する雷雲を判定する際に、レーダで得られた3次元観測データを2次元平面(メッシュ)のデータに変換して追尾等の処理を行っていた。このため、レーダの情報量を十分に活かしておらず、雷雲の状態(セルを単位として空間に存在すること)を捉え切れていないために判定精度に劣化が生じるという問題があった。
【0005】
また、雷雲域内では強い対流が生じていること、また、地面との摩擦等により雷雲の動きは上層と下層とでは異なることなどについても、3次元データを2次元データで表現し予測等の処理を行う場合にはその予測等の精度に劣化が生じるという問題もあった。
【0006】
さらに、従来の雷観測システムにおいて、鉛直方向積算水分量やエコー頂温度等のいくつかのパラメータの組み合わせで雷雲(セル)を判定する方式のもがあるが、この方式の場合、雷雲の判定を行う際に多くのパラメータが必要となることから、多くの観測手段やパラメータ算出手段を要し、これらパラメータに誤差等の異常値が含まれていた場合にはその影響を受け、結果として判定精度が劣化するという問題もあった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、気象レーダによって得られる3次元情報を活かし、かつ、セルを単位として存在する現実の雷雲の変化を考慮して雷雲の判定および予測を行うことにより、より正確な雷情報を提供する雷観測システムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る雷観測システムは、気象レーダ装置で得た観測データから雷雲セルを抽出する雷雲セル抽出処理部と、前記雷雲セル抽出処理部で抽出した現在の雷雲セルと雷雲セルデータベースからの過去の雷雲セルの同定を図り、両セル間の移動量を変位として出力する雷雲セル同定処理部と、前記変位出力をもとに雷雲セルの移動諸元および盛衰変化量をそれぞれ算出し、同算出結果から所望時刻先の雷雲セルの位置および強度を算出する雷雲セル予測処理部と、前記雷雲セル抽出処理部、雷雲セルデータベースおよび雷雲セル予測処理部からの雷雲セルのデータをもとに、現在、過去および所望時刻先の雷雲セルの盛衰状況を判定する盛衰状況判定処理手段と、前記各処理部、処理手段および雷雲セルデータベースからのデータをもとに、現在、過去および所望時刻先の雷雲セルとその盛衰状況および軌跡等を表示する表示処理部とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による雷観測システムの構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この実施の形態1による雷観測システムは、気象レーダ装置1、雷雲セル抽出処理部2、雷雲セルデータベース3、雷雲セル同定処理部4、雷雲セル予測処理部5、盛衰状況判定処理手段6および表示処理部7で構成される。
【0010】
ここで、気象レーダ装置1は降雨強度等の気象観測データを得るものである。
雷雲セル抽出処理部2はレーダ観測値もしくはそれを変換したレーダデータから雷雲セルを抽出する処理を行う。
雷雲セルデータベース3は現在および過去の雷雲セルデータを格納する。
雷雲セル同定処理部4は現在の雷雲セルと過去の雷雲セルの同定を図り変位(移動量)を出力する。
【0011】
雷雲セル予測処理部5は雷雲セル移動諸元算出手段51、盛衰変化量算出手段52およびセル統合処理手段53とで構成され、雷雲セル移動諸元算出手段51は雷雲セルの速度や加速度といった移動諸元を算出し、盛衰変化量算出手段52は雷雲セルの単位時間当たりの盛衰変化量を算出し、また、セル統合処理手段53は雷雲セルの移動諸元および盛衰変化量から所望時刻先の雷雲セルの位置や強度といった状態を求める。
盛衰状況判定処理手段6は現在、過去および所望時刻先の雷雲セルの盛衰状況を判定する。
表示処理部7は現在、過去および所望時刻先の雷雲セルとその盛衰状況および軌跡等を表示する。
【0012】
次に動作について説明する。
なお、以下では、気象レーダ装置1から得られるレーダ観測値もしくはそれを例えば、降雨強度データに変換したデータを総称してレーダデータと呼ぶ。
気象レーダ装置1は、例えばCAPPI(Constant Altitude Plan Position Indicator)観測によって観測領域内を3次元観測し、そのレーダデータまたはこのデータを変換したデータを得る。なお、その際得られるデータは、r−θ−ψ極座標系もしくはx−y−z直交座標系どちらであっても以下の説明では一般性を失わないが、以下ではx−y−z直交座標系として説明を行う。
【0013】
次に、雷雲セル抽出処理部2では、3次元で得られたレーダデータから雷雲セル領域を抽出する。
図2は雷雲セル抽出処理部2の一構成例を示したものであり、3次元のレーダデータ領域内で雷雲セルの規模に合わせて移動積算処理を行う移動積算処理手段21と、この移動積算結果に対して所定の閾値によって閾値処理を行うことにより雷雲セルか否かを判定し雷雲セルを抽出するセル閾値処理手段22とで構成されている。例えば、観測領域内のある区画(p,q,r)における移動積算値M(p,q,r)の算出法としては、座標(x,y,z)におけるレーダデータをR(x,y,z)、観測領域の範囲(区画数)を(X,Y,Z)、雷雲セルの範囲を(a,b,c)とすると、
【数1】
のように求めることができる。
【0014】
図3は、式(1)で示した処理の概念図を示す。同図のように、移動積算処理では、雷雲セルの大きさに合わせたボリュ−ム(体積)毎にレーダデータを積算する処理を観測領域全体について行う。
セル閾値処理手段22では、このように算出したセル積算値に対して、所定の値T1を越えている場合は雷雲セルと判定する。このとき、閾値を越えた雷雲セル領域どうしが重なり、所定の雷雲セル範囲(a,b,c)を越えることが考えられる。その場合は、例えば、閾値を越える雷雲セル領域が所定の大きさになるように閾値を変化させることや、閾値を越える領域の中央部分を抽出する方法等が考えられる。この構成では、観測領域全体について、雷雲セルを探索するので、雷雲セルの見落とし等がなくなる効果がある。
【0015】
このとき、例えば、雷雲セル領域や雷雲セル閾値を変化させることで、特定の大きさや強度を持つ雷雲セル領域を抽出でき、特定セルの動向に着目した処理が行うことができ、また、予め雷雲のライフサイクルの時期がわかっている場合にはそれを活かすことができる。更に、季節によって動態が異なることが知られている雷雲の季節情報を盛り込むことができる。
【0016】
また、図4は他の構成による雷雲セル抽出処理部2であり、レーダデータに対して所定の閾値によって閾値処理を行い、その結果、ある値以上をもつデータを抽出するエコー閾値処理手段23と、抽出された3次元空間内のレーダデータに対して、領域分割や補間等により雷雲セル領域を形成するセル形成処理手段24とで構成されている。
【0017】
エコー閾値処理手段23では、雷雲セルの所定の強度に応じて閾値を設定し、所定強度以上となったレーダデータを出力する。このようにして出力されたレーダデータは、一般に雷雲セルの形態を成していないため、後段のセル形成処理手段24において雷雲セルを形成する。雷雲セル形成法としては、例えば、前述した雷雲セルの規模に合わせた移動積算処理が考えられる。この構成では、雷雲セル領域を絞り込むことができ、計算量を削減できるメリットがある。
【0018】
以上説明の雷雲セル抽出処理部2によって抽出された(複数の)雷雲セルは、雷雲セルデータベース3、雷雲セル同定処理部4および表示処理部7に送られる。雷雲セルデータベース3は、現在および所定時刻前過去の雷雲セルの位置、強度、軌跡といった情報を保持する。
【0019】
以上のように雷雲セル毎に処理を行うことで、一般には雷雲域に複数存在する雷雲セルの個別の動きに対応することができる。
【0020】
次に、雷雲セル同定処理部4では、現在のある雷雲セルと雷雲セルデータベースから送られた過去の雷雲セル(群)との同定を図る。
図5は、雷雲セル同定処理部4の一構成例であり、雷雲セル間の相関処理を行うセル相関処理手段41と、そのように算出された相関値から雷雲どうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段42とで構成されている。
【0021】
セル相関処理手段41では、例えば、式(2)によって位置(x1,y1,z1)にある現在の雷雲セルRC1と位置(x2,y2,z2)にある過去の雷雲セルRC2との相関値C(α,β,γ)を求める。ただし、α,β,γはそれぞれの座標軸における現在の雷雲セルRC1と過去の雷雲セルRC2の変位量を表す。
【数2】
【0022】
同定判定処理手段42では、セル相関処理手段41で得られた相関値が最も高い、もしくは、所定の値以上、もしくは所定の値とある幅をもって合致するか否かにより、現在の雷雲セルと過去の雷雲セルとの同定を判定する。同一性が判定された場合、その結果は雷雲セル予測処理部5および表示処理部7へ送られる。
【0023】
また、図6は雷雲セル同定処理部4の他の構成例であり、現在の雷雲セルと過去の雷雲セル間の差分を求めるセル差分処理手段43と、そのように算出された差分値から雷雲どうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段44とで構成されている。
【0024】
セル差分処理手段43では、例えば、式(3)によって位置(x1,y1,z1)にある現在の雷雲セルRC1と位置(x2,y2,z2)にある過去の雷雲セルRC2との差分値D(α,β,γ)を求める。ただし、α,β,γはそれぞれの座標軸における現在の雷雲セルRC1と過去の雷雲セルRC2の変位量を表す。
【数3】
【0025】
同定判定処理手段44では、セル差分処理手段43で得られた差分値が最も小さい、もしくは、所定の値以下、もしくは所定の値とある幅をもって合致するか否かにより、現在の雷雲セルと過去の雷雲セルとの同定を判定する。同一性が判定された場合、その結果である軌跡は表示処理部7へ、また、雷雲セル間の変位(移動)量は雷雲セル予測処理部5へ送られる。
【0026】
雷雲セル予測処理部5は、例えば、雷雲セル移動諸元算出手段51、盛衰変化量算出手段52、セル統合処理手段53のように構成される。
雷雲セル移動諸元算出手段51では、例えば、雷雲セルの変位(移動)量を観測単位時間によって除することにより、雷雲セルの速度を求められ、また、追尾処理等により加速度といった他の移動諸元が求められる。
盛衰変化量算出手段52では、例えば、雷雲セル間の値の変化量を観測単位時間で除することにより、単位時間あたりの変化量を求めることができ、また、速度と同様に高次変化量等も求めることができる。
セル統合処理手段53では、そのようにして算出された移動諸元と変化量を用いて所望時刻先の雷雲セルの位置および値を算出する。
【0027】
次に、盛衰状況判定処理手段6では、現在、過去、および所望時刻先の雷雲セルの状態から、その雷雲セルの盛衰状況を判定し、その段階と発雷危険性を出力する。盛衰状況は、例えば、雷雲セルが図7のように変化することを利用する。この図7は雷雲の盛衰の様子を示す図であり、雷雲の発達・成熟・衰弱について時間と高度との関係で描いたものである。この図7のように変化することを利用して、雷雲セル、もしくは、ある強度をもつ部分の高度、体積、強度等の変化に着目することで判定が可能である。発雷現象は一般に雷雲セルの成熟期から衰弱期に至るところで起こることが知られているため、注目する雷雲セルがその段階にあれば発雷危険であることを出力する。
【0028】
予測に用いる過去のデータとしては、過去数観測分のデータを用いることができる。また、雷雲のライフサイクルを考慮して、例えば、発達期、成熟期、減衰期に相当する時刻のデータを選ぶことができる。
【0029】
盛衰状況および発雷危険性の判定には、例えば、地形情報、落雷情報、他のシステムによる発雷危険性判定値等を加味することで、その精度を向上させることができる。
【0030】
最後に表示処理部7では、現在、過去、所望時刻先の雷雲セルの状態および、雷雲セルの軌跡、ライフサイクルにおける段階、発雷危険性といった情報を表示する。
【0031】
図1では、例えば、レーダデータを分割処理したり、雷雲セルを抽出後に各雷雲セル毎に並列処理することで、演算時間を短縮することができる。図8に、レーダデータを所定の大きさの領域に分割するレーダデータ分割処理部11を加えた雷予測システムの構成例を示す。このような構成をとることで、個々の雷雲セルの動きに対応できる他、領域を大きくとり過ぎることによる細部の精度劣化を抑える効果がある。
【0032】
以上のように、この実施の形態1によれば、気象レーダ装置1で得た3次元観測データから雷雲セルを抽出し、抽出した現在の雷雲セルと過去の雷雲セル間の変位を求め、この変位から所望時刻先の位置や強度を予測し、さらに、盛衰状況を判定するので、気象レーダ装置1によって観測された3次元情報を活かし、雷雲セルを単位として存在する現実の雷雲の変化に即して雷雲の判定および予測を行うことができ、より正確な雷情報を提供することができる。
【0033】
また、雷雲セル抽出処理部2として、3次元のレーダデータ領域内を雷雲セルの規模に合わせて移動積算処理を行う移動積算処理手段21と、前記移動積算結果に対して所定の閾値によって閾値処理を行うことで雷雲セルか否かを判定し雷雲セルを抽出するセル閾値処理手段22とを備えた構成とし、観測領域全体について雷雲セルを探索するので、雷雲セルの見落とし等をなくすことができる。
【0034】
また、雷雲セル抽出処理部2の他の構成として、レーダデータに対して所定の閾値によって閾値処理を行い、ある値以上の強度をもつデータを抽出するエコー閾値処理手段23と、前記抽出された3次元空間内のレーダデータに対して、領域分割や補間等により雷雲セル領域を形成するセル形成処理手段24とを備えた構成としたので、探索すべき雷雲セル領域を絞り込むことができ、計算量を削減することができる。
【0035】
また、雷雲セル同定処理部4として、雷雲セル間の相関処理を行うセル相関処理手段41と、前記相関値から雷雲どうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段42とを備えた構成とし、現在と過去の雷雲セルの同定を、相関処理によって実現しているので、より精度の高い雷雲セルの同定を行うことができる。
【0036】
また、雷雲セル同定処理部4の他の構成として、現在の雷雲セルと過去の雷雲セル間の差分を求めるセル差分処理手段43と、前記差分値から雷雲セルどうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段44とを備えた構成とし、現在と過去の雷雲セルの同定を、差分処理によって実現しているので、演算負荷を削減することができる。
【0037】
また、気象レーダ装置1からの3次レーダデータを所定の領域に分割するレーダデータ分割処理部11を備えた構成にすることにより、個々の雷雲セルの動きに対応できる他、領域を大きくとり過ぎることによる細部の精度劣化を抑え、より精度の高い雷雲・雷雲セルの判定・予測結果を得ることができ、また、並列処理等により演算時間を短縮し処理の高速化が可能となる。
【0038】
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2による雷観測システムの構成を示すブロック図である。なお、図1と同一のものについては同一符号を付し、下記ではその説明を省略する。
図9に示すように、この実施の形態2による雷観測システムは、気象レーダ装置1、レーダデータデータベース61、レーダデータ同定処理部62、レーダデータ予測処理部63、雷雲セル抽出処理部2、雷雲セル同定処理部64、盛衰状況判定処理手段65および表示処理部66で構成される。
【0039】
ここで、レーダデータデータベース61はレーダ観測値もしくはそれを変換したレーダデータを格納する。
レーダデータ同定処理部62は現在のレーダデータと過去のレーダデータの同定を図る。
レーダデータ予測処理部63はレーダデータ移動諸元算出手段631、レーダデータ変化量算出手段632、レーダデータ統合処理手段633とで構成され、レーダデータ移動諸元算出手段631はレーダデータの観測領域内における速度や加速度といった移動諸元を算出し、レーダデータ変化量算出手段632は観測領域内のレーダデータの単位時間当たりの変化量を算出し、また、レーダデータ統合処理手段633はレーダデータの移動諸元および変化量から所望時刻先のレーダデータの状態を求める。
【0040】
雷雲セル同定処理部64は現在、過去、所望時刻先の雷雲セルの同定を図る。
盛衰状況判定処理手段65は現在、過去、所望時刻先の雷雲セルの盛衰状況を判定する。
表示処理部66は図1の表示処理部7に相当するものである。
【0041】
次に動作について説明する。ただし、図1に示す雷観測システムと同じ動作をする部分、もしくは、類推される動作については説明を省略する。
気象レーダ装置1によって得られたレーダデータは、レーダデータベース61およびレーダデータ同定処理部62および雷雲セル抽出処理部2へ送られる。
【0042】
レーダデータ同定処理部62では、現在のレーダデータと過去のレーダデータとの同定を図る。
図10はレーダデータ同定処理部62の一構成例であり、現在のレーダデータと過去のレーダデータとの間で相関処理を行うレーダデータ相関処理手段621と、現在のレーダデータと過去のレーダデータとの同一性を判定するレーダデータ同定判定処理手段622とで構成されている。
【0043】
レーダデータ相関処理手段621では、例えば、式(4)によって現在のレーダデータRD1と過去のレーダデータRD2の相関値CR(α’,β’,γ’)を求める。ただし、α’,β’,γ’はそれぞれの座標軸における現在のレーダデータRD1と過去のレーダデータRD2の変位量を表す。
【数4】
【0044】
レーダデータ同定判定処理手段622では、レーダデータ相関処理手段621で得られた相関値が最も高い、もしくは、所定の値以上、もしくは所定の値とある幅をもって合致するか否かにより、現在のレーダデータと過去のレーダデータとの同定を判定する。同一性が判定された場合、その結果はレーダデータ予測処理部63および表示処理部66へ送られる。
【0045】
また、図11はレーダデータ同定処理部62の他の構成例であり、現在のレーダデータと過去のレーダデータ間の差分を求めるレーダデータ差分処理手段623と、そのように算出された差分値からレーダデータどうしが同一か否かを判定するレーダデータ同定判定処理手段624とで構成されている。
【0046】
レーダデータ差分処理手段623では、例えば、式(5)によって現在のレーダデータRD1と過去のレーダデータRD2との差分値DR(α’,β’,γ’)を求める。ただし、α’,β’,γ’はそれぞれの座標軸における現在のレーダデータRD1と過去のレーダデータRD2の変位量を表す。
【数5】
【0047】
レーダデータ同定判定処理手段624では、レーダデータ差分処理手段623で得られた差分値が最も小さい、もしくは、所定の値以下、もしくは所定の値とある幅をもって合致するか否かにより、現在のレーダデータと過去のレーダデータとの同定を判定する。同一性が判定された場合、その結果である軌跡は表示処理部66へ、また、レーダデータ間の変位(移動)量はレーダデータ予測処理部63へ送られる。
【0048】
その後、レーダデーダの移動諸元および変化量をレーダデータ移動諸元算出手段631およびレーダデータ変化量算出手段632において算出し、それらを用いてレーダデータ統合処理手段633において未来時刻のレーダデータを予測する。
【0049】
その後、現在時刻の雷雲セル、将来時刻の雷雲セル、過去の雷雲セルをそれぞれの雷雲セル抽出処理部2により抽出し、雷雲セル同定処理部64においてそれらの同定を図った後、例えば実施の形態1と同様に盛衰を判定し、表示を行う。
【0050】
図9の構成における効果として、図9ではレーダデータの状態で予測まで行い、その後、雷雲セルを求めているので、発生・消滅・分裂・統合といった現象のため、同定や追尾が困難である雷雲セルどうしの対応を考慮せずに処理が行える点が考えられる。
【0051】
また、図8で説明したレーダデータの分割処理や並列処理は図9の構成でも用いることができる。これにより、個々の雷雲セルの動きに対応することができ、また、並列化により演算量を削減することができる。
【0052】
以上のように、この実施の形態2によれば、雷雲セルを抽出する前段階にレーダデータ同定処理部62およびレーダデータ予測処理部63を設ける構成とし、気象レーダ装置1によって観測された3次元情報であるレーダデータの状態で予測まで行い、その後、雷雲セルを求めているので、発生・消滅・分裂・統合といった現象のため、同定や追尾が困難である雷雲セルどうしの対応を考慮せずに処理を行うことができる。即ち、厳密に定義することが困難である自然界の雷雲域もしくは雷雲セルを、予測の段階では定義せずに観測データそのものを扱うので、より精度の高い予測を行うことができる。
【0053】
また、レーダデータ同定処理部62として、レーダデータ間の相関処理を行うレーダデータ相関処理手段621と、前記相関値からレーダデータどうしが同一か否かを判定するレーダデータ同定判定処理手段622とを備えた構成とし、現在と過去のレーダデータの同定を相関処理によって実現しているので、より精度の高い雷雲セルの同定を行うことができる。
【0054】
また、レーダデータ同定処理部62の他の構成として、現在のレーダデータと過去のレーダデータ間の差分を求めるレーダデータ差分処理手段623と、前記差分値からレーダデータどうしが同一か否かを判定するレーダデータ同定判定処理手段624とを備えた構成とし、現在と過去のレーダデータの同定を差分処理によって実現しているので、演算負荷を削減することができる。
【0055】
また、実施の形態1と同様に、気象レーダ装置1からの3次レーダデータを所定の領域に分割するレーダデータ分割処理部11を備えた構成にすることにより、個々の雷雲セルの動きに対応できる他、領域を大きくとり過ぎることによる細部の精度劣化を抑え、より精度の高い雷雲・雷雲セルの判定・予測結果を得ることができ、また、並列処理等により演算時間を短縮し処理の高速化が可能となる。
【0056】
実施の形態3.
図12および図13はこの発明の実施の形態3による雷観測システムの構成を示すブロック図である。
この実施の形態3は前述の実施の形態1または実施の形態2の構成に対し、避雷針や建造物を含む地形情報、大気情報、過去事例、落雷情報等の補助情報を付加することにより雷観測システムとしての精度を一層向上させたものである。
【0057】
図12は図1の構成に対し、上記補助情報を提供する補助情報提供部71を追加したものである。この補助情報提供部71による補助情報は図示のように、雷雲セルの抽出、同定、予測、盛衰状況判定および表示の各処理に提供される。
【0058】
また、図13は図2の構成に対し、上記補助情報を提供する補助情報提供部72を追加したものである。この補助情報提供部72による補助情報は、図示のように、レーダデータの同定、予測、雷雲セルの抽出と同定および盛衰状況判定の各処理に供される。
【0059】
このような構成をとることで、例えば、地形により雷雲と地表面との距離が狭まり、他の地域より発雷危険性が高かったり、大気情報により移動諸元の算出を補正したり、過去事例により、雷雲が通る道筋(雷道)を移動諸元に盛り込んだり、落雷情報により、発雷後の雷雲を特定でき、その雷雲の危険性の評価を下げることができ、雷雲判定および予測精度を向上させることができる。
【0060】
以上のように、この実施の形態3によれば、実施の形態1または実施の形態2の構成に対し、地形情報、大気情報、過去事例、落雷情報等の補助情報を提供する補助情報提供部71(または72)を備えた構成としたので、これら補助情報を用いた雷雲・雷雲セルの判定・予測が行われ、より高精度な判定・予測ができることとなる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、気象レーダ装置で得た3次元観測データから雷雲セルを抽出し、抽出した現在の雷雲セルと過去の雷雲セル間の変位を求め、この変位から所望時刻先の位置や強度を予測し、さらに、盛衰状況を判定するように構成したので、気象レーダ装置によって観測された3次元情報を活かし、雷雲セルを単位として存在する現実の雷雲の変化に即して雷雲の判定および予測を行うことができ、より正確な雷情報を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による雷観測システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の雷雲セル抽出処理部の一構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に関する移動積算処理を示す概念図である。
【図4】図1の雷雲セル抽出処理部の他の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1の雷雲セル同定処理部の一構成例を示すブロック図である。
【図6】図1の雷雲セル同定処理部の他の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の盛衰状況判定処理手段に関する雷雲の盛衰の様子を示す図である。
【図8】図1または図9の構成にレーダデータ分割処理部を加える場合の構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態2による雷観測システムの構成を示すブロック図である。
【図10】図9のレーダデータ同定処理部の一構成例を示すブロック図である。
【図11】図9のレーダデータ同定処理部の他の構成例を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態3による雷観測システムの構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態3による雷観測システムの他の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 気象レーダ装置、2 雷雲セル抽出処理部、3 雷雲セルデータベース、4 雷雲セル同定処理部、5 雷雲セル予測処理部、6 盛衰状況判定処理手段、7 表示処理部、11 レーダデータ分割処理部、21 移動積算処理手段、22 セル閾値処理手段、23 エコー閾値処理手段、24 セル形成処理手段、41 セル相関処理手段、42 同定判定処理手段、43 セル差分処理手段、44 同定判定処理手段、51 雷雲セル移動諸元算出手段、52 盛衰変化量算出手段、53 セル統合処理手段、61 レーダデータデータベース、62レーダデータ同定処理部、63 レーダデータ予測処理部、64 雷雲セル同定処理部、65 盛衰状況判定処理手段、66 表示処理部、71,72 補助情報提供部、621 レーダデータ相関処理手段、622 レーダデータ同定判定処理手段、623 レーダデータ差分処理手段、624 レーダデータ同定判定処理手段B、631 レーダデータ移動諸元算出手段、632 レーダデータ変化量算出手段、633 レーダデータ統合処理手段。
Claims (10)
- 気象レーダ装置で得た観測データから雷雲セルを抽出する雷雲セル抽出処理部と、前記雷雲セル抽出処理部で抽出した現在の雷雲セルと雷雲セルデータベースからの過去の雷雲セルの同定を図り、両セル間の移動量を変位として出力する雷雲セル同定処理部と、前記変位出力をもとに雷雲セルの移動諸元および盛衰変化量をそれぞれ算出し、同算出結果から所望時刻先の雷雲セルの位置および強度を算出する雷雲セル予測処理部と、前記雷雲セル抽出処理部、雷雲セルデータベースおよび雷雲セル予測処理部からの雷雲セルのデータをもとに、現在、過去および所望時刻先の雷雲セルの盛衰状況を判定する盛衰状況判定処理手段と、前記各処理部、処理手段および雷雲セルデータベースからのデータをもとに、現在、過去および所望時刻先の雷雲セルとその盛衰状況および軌跡等を表示する表示処理部とを備えた雷観測システム。
- 気象レーダ装置で得た現在のレーダデータとデータベースからの過去のレーダデータの同定を図り、両セル間の移動量を変位として出力するレーダデータ同定処理部と、前記変位出力をもとにレーダデータの移動諸元および変化量をそれぞれ算出し、同算出結果から所望時刻先のレーダデータの状態を算出するレーダデータ予測処理部と、前記気象レーダ装置、データベースおよびレーダデータ予測処理部からのデータから現在、過去および所望時刻先の雷雲セルを抽出する雷雲セル抽出処理部と、前記雷雲セル抽出処理部からのデータをもとに現在、過去および所望時刻先の雷雲セルの同定を図る雷雲セル同定処理部と、前記雷雲セル抽出処理部および雷雲セル同定処理部からのデータをもとに、現在、過去および所望時刻先の雷雲セルの盛衰状況を判定する盛衰状況判定処理手段と、前記雷雲セル抽出処理部および盛衰状況判定処理手段からのデータをもとに、現在、過去または所望時刻先の雷雲セルとその盛衰状況および軌跡等を表示する表示処理部とを備えた雷観測システム。
- 雷雲セル抽出処理部は、3次元のレーダデータ領域内を雷雲セルの規模に合わせて移動積算処理を行う移動積算処理手段と、前記移動積算結果に対して所定の閾値によって閾値処理を行うことにより雷雲セルか否かを判定し雷雲セルを抽出するセル閾値処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の雷観測システム。
- 雷雲セル抽出処理部は、レーダデータに対して所定の閾値により閾値処理を行い、ある値以上の強度をもつデータを抽出するエコー閾値処理手段と、前記抽出された3次元空間内のレーダデータに対して、領域分割や補間等により雷雲セル領域を形成するセル形成処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の雷観測システム。
- 雷雲セル同定処理部は、雷雲セル間の相関処理を行うセル相関処理手段と、前記相関値から雷雲どうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の雷観測システム。
- 雷雲セル同定処理部は、現在の雷雲セルと過去の雷雲セル間の差分を求めるセル差分処理手段と、前記差分値から雷雲セルどうしが同一か否かを判定する同定判定処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の雷観測システム。
- レーダデータ同定処理部は、レーダデータ間の相関処理を行うレーダデータ相関処理手段と、前記相関値からレーダデータどうしが同一か否かを判定するレーダデータ同定判定処理手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の雷観測システム。
- レーダデータ同定処理部は、現在のレーダデータと過去のレーダデータ間の差分を求めるレーダデータ差分処理手段と、前記差分値からレーダデータどうしが同一か否かを判定するレーダデータ同定判定処理手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の雷観測システム。
- 気象レーダ装置からの3次レーダデータを所定の領域に分割するレーダデータ分割処理部を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の雷観測システム。
- 雷雲セル抽出処理部、雷雲セル同定処理部、雷雲セル予測処理部、盛衰状況判定処理手段および表示処理部、または、レーダデータ同定処理部、レーダデータ予測処理部、雷雲セル抽出処理部、雷雲セル同定処理部および盛衰状況判定処理手段それぞれに対し、地形情報、大気情報、過去事例または落雷情報等の補助情報を提供する補助情報提供部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の雷観測システム。
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