JP2004316679A - Flow control valve - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体の流量制御を行う流量制御弁に係り、詳しくは、閉弁時におけるウォータハンマ(水撃作用)の発生を防止するようにした流量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、半導体製造設備等では、ウェハの洗浄や腐食用に純水や薬液等の液体を各種機器に配送するようにしている。この種の薬液は、その使用状況に応じて流量を制御する必要があり、その配管には流量制御弁が設けられる。
【0003】
この種の流量制御弁における弁体と弁座につき比較的簡単な弁構造の一例を図18に断面図により示す。弁座100は、弁体101と当接する突端102と、突端102の外側に設けられた弁座100と反対側が拡径される外周面103と、外周面103の外側に設けられた平坦面104とを含む。弁体101の下面105は、平坦に形成される。弁体101は、弁体駆動手段(図示略)により上下に移動することにより、弁座100の突端102と弁体101の下面105との間隙を変化させる。
【0004】
このような弁構造を有する弁座100と弁体101を閉弁させたとき、配管内の液体の流速が急激に変化することにより異常圧力が発生し、振動と異音を伴うウォータハンマ(水撃作用)と呼ばれる現象が起きることがある。図19に、この現象に係る圧力波形等をグラフに示す。ウォータハンマの振動は、弁座100や弁体101、或いは配管内に衝撃を与え、その表面から異物を剥離させるおそれがある。この剥離した異物は、半導体製造上好ましくないパーティクルを液体中に混入させるおそれがある。また、ウォータハンマの異音は、外部からは不快な音として捉えられ、その程度によっては、作業者に流量制御弁の故障ではないかという不安を与えることにもなる。
【0005】
そこで、このようなウォータハンマ等を防止する技術が、下記の特許文献1乃至5に記載され、開示されている。
【0006】
特許文献1に記載のパイロット弁は、弁室を給役部と背圧部に区画し、排液部に設けられた弁座を開閉するダイアフラムと、ダイアフラムの背圧部側に固定されたダイアフラム板とを備える。ダイアフラムは、表裏を貫通する抽入孔を有する。ダイアフラム板は、抽入孔とは異なる位置にて表裏を貫通する抽出孔を有する。ダイアフラムとダイアフラム板との間の平面部に、抽入孔と抽出孔を連絡する減勢流路が設けられる。減勢流路には、その流路断面積を変化させる減勢手段が設けられる。この他、ダイアフラム板の中心には、背圧部と排液部とを連通させる貫通孔が設けられる。貫通孔の背圧部側の開口は、電磁コイルにより駆動されるプランジャの先端面により開閉される。また、このプランジャにより、ダイアフラム板及びダイアフラムが一体的に弁座へ向かって押圧される。上記構成によれば、弁座に対するダイアフラムの閉弁時に、抽入孔に入った液体のエネルギーが減勢流路の減勢手段により消費され、背圧部内の急激な圧力上昇が抑えられる。これにより、ダイアフラムの弁座に対する着座が遅れ、ウォータハンマの抑止が可能となる。
【0007】
特許文献2に記載のパイロット式ダイアフラム弁は、特許文献1に記載のパイロット弁に近似した基本構成を備える。但し、このダイアフラム弁は、上記パイロット弁における抽入孔、抽出孔、減衰通路及び減衰手段が省略され、その代わりに、ダイアフラム板及びダイアフラムを貫通して給液部と背圧室(背圧部)との間を連通させる給液側通路が設けられる。また、この給液側通路の開口部を遮蔽する遮蔽部材が設けられる。そして、遮蔽部材と開口部との間に形成される間隙が、ダイアフラム弁が完全閉弁止の状態になるまでの間、徐々に小さくなるように構成される。上記構成によれば、閉弁時に背圧室に流入する液体の量が遮蔽部材により徐々に制限され、ウォータハンマの発生が防止される。
【0008】
特許文献3に記載のパイロット弁は、特許文献2に記載のダイアフラム弁に近似した基本構成を備える。但し、このパイロット弁には、上記ダイアフラム弁における遮蔽部材が省略され、その代わりに、背圧室に増量調節手段が設けられる。この増量調節手段は、連通孔(供給側通路)から背圧室に流入する水による背圧室内における水量増加の度合いを緩やかにするために、背圧室内の水を連通孔からの流入量よりも少ない量ずつ排出するように構成される。これにより、連通孔から背圧室への水の流入量に対し、主弁体の主弁座に向けての移動速度を緩やかにしている。上記構成によれば、水の流通量がゆっくりと減少して遮断され、ウォータハンマが低減される。
【0009】
特許文献4に記載の電磁弁は、特許文献1乃至3に記載の各弁とは異なり、ダイアフラムを持たない弁構造が記載される。即ち、この電磁弁は、中心にパイロット通路を有し、弁座を開閉する主弁と、主弁を弁座から引き離す開方向へ付勢する主弁バネと、ソレノイドのコイルへの通電時に吸引子に直接吸引されるプランジャと、プランジャとは別体に形成されたホルダと、ホルダに挿通されてプランジャに連結される弁部と、弁部に設けられて主弁のパイロット通路を開閉するニードル弁と、ニードル弁をパイロット通路の閉方向へ付勢するニードル弁バネとを備える。そして、ソレノイドのコイルへの通電によりプランジャに働く吸引力よりニードル弁バネの弾発力の方が上回るとき、ニードル弁と主弁のうちどちらかだけが、対応するパイロット通路と弁座のうちどちらかを半開し、他方を全閉にするようにしている。上記構成によれば、電磁弁の一次側と二次側との圧力差が一気に変動するのではなく、徐々に変動することとなり、弁座の開閉に伴う通過流体の急激な流量変化が抑えられ、ウォータハンマの発生が抑制される。
【0010】
特許文献5に記載の流量制御弁は、特許文献1乃至4に記載の各弁とは異なり、弁体が弁座から離れる開弁時にキャビテーション発生等の現象を防止する弁構造が記載される。即ち、この流量制御弁は、弁座と弁体を特殊な形状とすることに特徴がある。具体的には、弁座の上端に、弁体と当接可能な当接端が形成される。弁座の当接端外側には、反弁体側が拡径される外周テーパ面が形成される。弁座の外周テーパ面の外側には、第1平坦面が形成される。弁体の下面には、当接端と当接可能な当接面が形成される。弁体の当接面の外側には、弁座側が拡径される内周テーパ面が形成される。弁体の内周テーパ面の外側には、第2平坦面が形成される。そして、弁体駆動手段により弁体を移動させて、弁座の当接端を弁体の当接面に近接させたときに、それらの隙間から流出した流体の流れの全部が、内周テーパ面に当たって折り曲げられ、流れの流速が抑制される。上記構成によれば、開弁時に、液体の急激な圧力変動が排除され、キャビテーション発生等の現象が防止される。
【0011】
【特許文献1】
特開平5−187575号公報(第2〜4頁,図1〜8)
【特許文献2】
特開平7−119863号公報(第2〜4頁,図1〜8)
【特許文献3】
特開平7−198059号公報(第2〜5頁,図1〜6)
【特許文献4】
特開平11−2356号公報(第2〜28頁,図1〜27)
【特許文献5】
特許第2653974号(第1〜6頁,図1〜4)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に記載のパイロット弁では、ダイアフラムやダイアフラム板に抽入孔、抽出孔、減衰通路及び減衰手段を設けたり、ダイアフラム板に貫通孔を設けたりしているので、弁体であるダイアフラム及びダイアフラム板の構成が複雑になるという問題があった。また、上記各孔により給液部と背圧部との間が連通することから、各孔を流れる液体流量の分だけ、ダイアフラムと弁座との間を流れる液体流量に誤差が生じるおそれがあり、微量流量の制御が難しくなるという問題があった。
【0013】
また、特許文献2に記載のダイアフラム弁では、ダイアフラム及びダイアフラム板に給液側通路や排液側通路が設けられることから、上記の特許文献1に記載のパイロット弁と同様、弁体であるダイアフラム及びダイアフラム板の構成が複雑となり、微量流量の制御が難しくなるという問題があった。
【0014】
また、特許文献3に記載のパイロット弁では、ダイアフラム及びダイアフラム板に連通孔や透孔が設けられることから、上記の特許文献1及び2に記載のパイロット弁及びダイアフラム弁と同様、弁体であるダイアフラム及びダイアフラム板の構成が複雑となり、微量流量の制御が難しくなるという問題があった。加えて、背圧室側に設けられる増量調節手段により弁体の構成がより複雑なものとなっていた。
【0015】
更に、特許文献4に記載の電磁弁は、ダイアフラム式の弁構造ではないことら、主弁に対して主弁バネを設けなければならず、やはり主弁を含む弁体の構成が複雑になるという問題があった。
【0016】
一方、特許文献5に記載の流量制御弁では、ダイアフラム式の弁構造として、ダイアフラムに貫通孔等が設けられていないことから、ダイアフラム弁体の構成が簡単となり、微量流量の制御に適したものとなる。しかし、この弁構造では、キャビテーション発生等の現象防止を目的としたものであることから、ウォータハンマの防止に有効ではなかった。
【0017】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ダイアフラム弁体及び弁座を比較的簡単な構成としながらウォータハンマの発生を防止することを可能とした流量制御弁を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入力ポート及び出力ポートを含むボディと、ボディにて入力ポートと出力ポートとの間に設けられた弁座と、弁座の中心に設けられて入力ポートに通じる弁孔と、ボディにて弁座に対応して設けられたダイアフラム弁体と、弁座に対してダイアフラム弁体を移動するための弁体駆動手段とを備え、弁体駆動手段によりダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積を調節することにより、前記入力ポートから出力ポートへ流れる液体流量を制御する流量制御弁において、弁座の上端に形成された当接端と、当接端の外側にて外方へ向かって傾斜するように弁座に形成された外周テーパ面と、外周テーパ面の外側にて弁座に形成された平坦面と、当接端の内側にて内方へ向かって傾斜するように弁座に形成された内周テーパ面と、ダイアフラム弁体の下面にて当接端と当接可能に形成された当接面と、当接面の内側にて弁孔に貫入可能にダイアフラム弁体に形成され、内周テーパ面に対向する外周面を含む凸部とを備え、当接面を当接端に当接するために、弁体駆動手段によりダイアフラム弁体を弁座に近付ける過程で、凸部を弁孔に貫入させて当接端と当接面との隙間並びに外周面と内周テーパ面との隙間を変化させることにより、ダイアフラム弁体の動き始めから最小流路面積を徐々に小さくすることを趣旨とする。
【0019】
上記発明の構成によれば、弁体駆動手段によりダイアフラム弁体を弁座に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が調節され、入力ポートから出力ポートへ流れる液体流量が制御される。ここで、当接面を当接端に当接するために、弁体駆動手段によりダイアフラム弁体が弁座に近付けられる過程では、ダイアフラム弁体の凸部が弁孔に徐々に貫入される。このとき、ダイアフラム弁体の当接面と弁座の当接端との隙間、並びにダイアフラム弁体の凸部の外周面と弁座の内周テーパ面との隙間は、ダイアフラム弁体の移動に伴って徐々に小さくなり、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなる。従って、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、入力ポート及び出力ポートを含むボディと、ボディにて入力ポートと出力ポートとの間に設けられた弁座と、弁座の中心に設けられて入力ポートに通じる弁孔と、ボディにて弁座に対応して設けられたダイアフラム弁体と、弁座に対してダイアフラム弁体を移動するための弁体駆動手段とを備え、弁体駆動手段によりダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積を調節することにより、入力ポートから出力ポートへ流れる液体流量を制御する流量制御弁において、弁体駆動手段は、ダイアフラム弁体を移動するためにボディにて所定のストロークだけ移動可能に設けられた移動部材と、移動部材をストロークの範囲で段階的に駆動するためにボディに設けられた段階駆動手段とを備え、ダイアフラム弁体を弁座に近付けて当接するために、段階駆動手段により移動部材を段階的に駆動することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を段階的に低くすることを趣旨とする。
【0021】
上記発明の構成によれば、段階駆動手段により移動部材を駆動して、ダイアフラム弁体を弁座に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が調節され、入力ポートから出力ポートへ流れる液体流量が制御される。ここで、ダイアフラム弁体を弁座に近付けて当接するとき、段階駆動手段により移動部材を段階的に駆動することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度が段階的に低くなる。従って、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が段階的に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。
【0022】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、弁体駆動手段は、ダイアフラム弁体を移動するためにボディにて所定のストロークだけ移動可能に設けられた移動部材と、移動部材をストロークの範囲で段階的に駆動するためにボディに設けられた段階駆動手段とを備え、ダイアフラム弁体を弁座に近付けて当接するために、段階駆動手段により移動部材を段階的に駆動することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を段階的に低くすることを趣旨とする。
【0023】
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、当接面を当接端に当接するとき、即ち、ダイアフラム弁体を弁座に近付けて当接するとき、段階駆動手段により移動部材を段階的に駆動することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度が段階的に低くなる。従って、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が段階的に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。
【0024】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、弁体駆動手段は、ボディに設けられたシリンダと、ダイアフラム弁体を移動するためにシリンダにて所定のストロークだけ往復動可能に設けられたピストンと、ダイアフラム弁体を弁座から離間するべくピストンを往動するためにシリンダに作動流体を供給する作動流体供給通路と、ダイアフラム弁体を弁座に当接するべくピストンを復動するためにシリンダから作動流体を排出する作動流体排出通路と、シリンダから作動流体を排出するときに作動流体の排出速度を低減するための絞り手段とを備え、当接面を当接端に当接するために、絞り手段によりシリンダからの作動流体の排出速度を低減することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を相対的に低くすることを趣旨とする。
【0025】
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、シリンダ、ピストン、作動流体供給通路、作動流体排出通路及び絞り手段を協働させることにより、ダイアフラム弁体が弁座に対して離間又は近接し、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が調節され、入力ポートから出力ポートへ流れる液体流量が制御される。ここで、当接面を当接端に当接するために、絞り手段によりシリンダからの作動流体の排出速度を低減することにより、ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度が相対的に低くなる。従って、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。
【0026】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の流量制御弁を具体化した第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1に、この実施の形態の流量制御弁1を断面図に示す。流量制御弁1は、ロワボディ2、ミドルボディ3及びアッパボディ4を組み付けてなるボディ5を備える。ロワボディ2は、左右に出力ポート6と入力ポート7を含む。ロワボディ2の上側に組み付けられたミドルボディ3は、第1操作ポート8を含む。ミドルボディ3の上側に組み付けられたアッパボディ4は、第2操作ポート9を含む。
【0028】
ロワボディ2は、出力ポート6及び入力ポート7の他に、出力ポート6と入力ポート7との間の中央に円環形状に形成された弁座10を含む。弁座10は、その中心に弁孔11を含む。弁孔11は入力ポート7に通じる。弁座10の外部は出力ポート6に通じる。弁座10に対応して、ダイアフラム弁体12が設けられる。ダイアフラム弁体12が弁座10に当接することにより、入力ポート7と出力ポート6との間が遮断される。ダイアフラム弁体12が弁座10から離間することにより、入力ポート7と出力ポート6との間が連通する。
【0029】
概略円筒形状をなすミドルボディ3は、ロワボディ2の中央上側に組み付けられる。ミドルボディ3は、第1操作ポート8の他に、内部に小径シリンダ13と大径シリンダ14を含む。ミドルボディ3の内部には、略円柱形状をなすピストン15が上下方向へ摺動可能に嵌合される。ピストン15は、中央の大径部15aと、大径部15aの上下に位置する上小径部15b及び下小径部15cとを含む。大径部15aは、ミドルボディ3の大径シリンダ14に気密に嵌合される。下小径部15cは、小径シリンダ13に気密に嵌合される。大径部15aの下面15dと、大径シリンダ14の内壁とで区画された空間により第1操作室16が形成される。第1操作室16には、第1操作ポート8を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第1操作室16に空気圧が印加されることにより、ピストン15が上方へ押圧される。
【0030】
ピストン15の下小径部15cの下端部には、前述したダイアフラム弁体12が取り付けられる。ダイアフラム弁体12は、中央に配置されたボス部17と、ボス部17の周囲に配置された膜部18とを含む。膜部18の周縁部はロワボディ2とミドルボディ3とにより挟持される。ダイアフラム弁体12は、ピストン15が上方へ移動して上方へ変位することにより、弁座10から離間する。その反対に、ダイアフラム弁体12は、ピストン15が下方へ移動して下方へ変位することにより、弁座10に当接する。
【0031】
概略円筒形状をなすアッパボディ4は、ミドルボディ3の上側に組み付けられる。アッパボディ4は、第2操作ポート9の他に、その中央に小径シリンダ19を含む。ピストン15の上小径部15bは、この小径シリンダ19に気密に嵌合される。ピストン15の大径部15aの上面15eと、大径シリンダ14の内壁と、アッパボディ4の内壁とで区画された空間により第2操作室20が形成される。第2操作室20には、第2操作ポート9を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第2操作室20に空気圧が印加されることにより、ピストン15が下方へ押圧される。アッパボディ4はバネ溝21を含む。ピストン15の上面15eとバネ溝21との間には、復帰バネ22が介在される。復帰バネ22は、ピストン15を下方へ付勢する。
【0032】
上記した第1及び第2の操作ポート8,9、小径シリンダ13、大径シリンダ14及びピストン15等により、弁座10に対してダイアフラム弁体12を移動するための本発明の弁体駆動手段が構成される。この流量制御弁1は、ピストン15を移動してダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積を調節することにより、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量を制御するようになっている。
【0033】
図2及び図3に、弁座10とダイアフラム弁体12を拡大断面図に示す。図2は、弁座10からダイアフラム弁体12が離れた開弁状態を示す。図3は、弁座10にダイアフラム弁体12が当接した閉弁状態を示す。図4に、図2を更に拡大して示す。図4に示すように、円環形状をなす弁座10の上端には、平坦をなす当接端10aが形成される。当接端10aの外側には、外方へ向かって傾斜するように外周テーパ面10bが形成される。外周テーパ面10bの外側には、平坦をなす平坦面10cが形成される。当接端10aの内側には、内方へ向かって所定角度θ1だけ傾斜するように内周テーパ面10dが形成される。内周テーパ面10dの下側には、垂直面10eが形成される。内周テーパ面10dは、弁孔11の開口11aに位置する。この実施の形態で、所定角度θ1は「30°」となっている。内周テーパ面10dの最外縁における開口11aの内径D1は、この実施の形態では「10.2mm」となっている。内周テーパ面10dの最内縁における開口11aの内径D2は、この実施の形態では「10.8mm」となっている。
【0034】
ダイアフラム弁体12のボス部17の上側には、ピストン15の下端部に連結される凹部17aが形成される。ダイアフラム弁体12のボス部17の下面には、弁座10の当接端10aと当接可能をなす平坦な当接面17bが形成される。当接面17bの内側には、弁孔11に貫入可能をなす凸部17cが形成される。凸部17cは、内周テーパ面10d及び垂直面10eに対向する外周面17dを含む。凸部17cの下端周縁は、面取りされた所定角度θ2をなすテーパ面17eとなっている。凸部17cの下面中央は、円錐形に突出している。この実施の形態で、所定角度θ2は「45°」となっている。この実施の形態で、凸部17cの高さH1は「1.2mm」となっている。テーパ面17eの最外縁における凸部17cの外径D3は、この実施の形態では「10mm」となっている。テーパ面17eの最内縁における凸部17cの外径D4は、この実施の形態では「9.4mm」となっている。図4において、「L1」は、ダイアフラム弁体12の弁座10に対するストロークである最大リフト量を意味する。この実施の形態で、最大リフト量L1は「3.5mm」となっている。
【0035】
この実施の形態で、図2に示す開弁状態から図3に示す閉弁状態までの間で、ダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積が変化する。図5に、ダイアフラム弁体12のリフト量変化に対する最小流路面積変化をグラフに示す。この実施の形態では、図5に実線で示すように、開弁状態から閉弁状態に近付くに連れて最小流路面積が徐々に小さくなることが分かる。これに対し、従来例の弁座100及び弁体101(図18参照)では、図5に破線で示すように、開弁状態からリフト量が途中の所定値L2に達するまで最小流路面積は全く変化せず、その所定値L2を過ぎると閉弁状態へ向かって急激に減少することが分かる。
【0036】
上記のように構成した流量制御弁1は、第1操作ポート8又は第2操作ポート9に、空気圧を印加することにより操作される。この空気圧の供給手段として、例えば、圧縮空気ボンベや空気圧ポンプ等が使用される。
【0037】
第1及び第2の操作ポート8,9のいずれにも空気圧を印加しない場合、ピストン15は、復帰バネ22の付勢力のみを受ける。これにより、ピストン15は、図3に示すように、その下端のダイアフラム弁体12が弁座10に当接する閉弁状態まで下方へ移動する。この状態では、弁座10の弁孔11にダイアフラム弁体12の凸部17が貫入し、弁座10の当接端10aとダイアフラム弁体12の当接面17bとが互いに接触する。これにより、入力ポート7と出力ポート6との連通が遮断される。
【0038】
第1操作ポート8に空気圧を印加すると、流量制御弁1の第1操作室16が高圧となる。これにより、ピストン15は、復帰バネ22の付勢力に抗して上方へ移動し、上面15eがアッパボディ4の下端4aに当接して停止する。このピストン15の移動に伴い、図2に示すように、ダイアフラム弁体12が上方へ変位し、弁座10の当接端10aとダイアフラム弁体12の当接面17bとの間に隙間が形成される。これにより、入力ポート7と出力ポート6とが連通する。
【0039】
第1操作ポート8への空気圧の供給を停止し、第1操作室16の圧力を開放すると、流量制御弁1は復帰バネ22の付勢力により閉弁状態に戻る。このとき、第2操作ポート9に空気圧を印加すると、第2操作室20が高圧となる。この圧力が復帰バネ22の付勢力を助勢してピストン15を下方へ押圧することになり、閉弁状態が確保される。
【0040】
このように、ピストン15等によりダイアフラム弁体12を弁座10に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積が調節され、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量が制御される。
【0041】
ここで、弁座10及びダイアフラム弁体12は、上記したように互いに嵌合・接触し合う特殊な形状をなしており、その形状により特有の効果を奏することになる。即ち、弁座10及びダイアフラム弁体12が開弁状態から閉弁状態に切り替わるときには、図5に実線で示すように、両者10,12の間の最小流路面積は、開弁状態から徐々に小さくなり、閉弁状態に至る。つまり、ダイアフラム弁体12の当接面17bを弁座10の当接端10aに当接するために、ピストン15等によりダイアフラム弁体12が弁座10に近付けられる過程では、ダイアフラム弁体12の凸部17が弁孔11に徐々に貫入される。このとき、ダイアフラム弁体12の当接面17bと弁座10の当接端10aとの隙間、並びにダイアフラム弁体12の凸部17の外周面17dと弁座10の内周テーパ面10dとの隙間は、ダイアフラム弁体12の移動に伴って徐々に小さくなり、ダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積が徐々に小さくなる。
【0042】
従って、ダイアフラム弁体12と弁座10との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。このため、ダイアフラム弁体12及び弁座10を、上記したように比較的簡単な構成としながらウォータハンマ(水撃現象)の発生を防止することができる。この結果、弁座10とダイアフラム弁体12との間に急激な圧力変動がないことから、弁座10及びダイアフラム弁体12の液体が接触する面における異常摩耗や異物剥離等の発生を防止することができる。このため、流量制御弁1は、例えば、半導体製造設備において、純水や薬液配送等、流量制御を多用する用途に優れたものとなる。
【0043】
図6に、ダイアフラム弁体12の閉弁時における入力ポート7の圧力(入力側圧力)と出力ポート6の圧力(出力側圧力)の変化について予測結果をタイムチャートに示す。このチャートからも分かるように、ダイアフラム弁体12の閉弁始めから閉弁終わりまでの間で、入力側圧力及び出力側圧力とも、閉弁終わり時の所定値へ向けて徐々に揺るやかに増大又は減少することになる。この結果、図19に示す従来例のタイムチャートとは異なり、閉弁終了直後に大きな圧力振動が発生することはない。
【0044】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の流量制御弁を具体化した第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0045】
尚、この実施の形態を含む以下の各実施の形態において、第1の実施の形態と同等の構成要素については、第1の実施の形態と同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
【0046】
図7〜9に、この実施の形態の流量制御弁31の構成と作用を断面図に示す。この実施の形態では、ダイアフラム弁体32及び弁座10として、図18に示す従来例のそれと同じ構成のものが使用される。この実施の形態では、ダイアフラム弁体32を駆動するための弁体駆動手段が二段ピストン構造より構成される点で、第1の実施の形態と構成が異なる。
【0047】
即ち、図7〜9に示すように、ミドルボディ3には、作動流体を供給及び排出するための一つの操作ポート33が形成される。ミドルボディ3には、第1シリンダ34が形成される。第1シリンダ34には、略円筒形状をなす第1ピストン35が上下方向へ摺動可能に気密に嵌合される。第1ピストン35には、第2シリンダ36と、底壁を貫通する貫通孔37が形成される。第2シリンダ36には、第2ピストン38が上下方向へ摺動可能に設けられる。第2ピストン38は、上側の大径部38aと、その下側の小径部38bとを含む。大径部38aは、第2シリンダ36にて気密に嵌合される。大径部38aの上面38cと、アッパボディ4のバネ溝21との間には、復帰バネ22が介在される。復帰バネ22は、第2ピストン38を下方へ付勢する。小径部38bは、貫通孔37にて気密に嵌合される。小径部38bの下端部に、ダイアフラム弁体32が取り付けられる。
【0048】
第1ピストン35の下面35aと第1シリンダ34の内壁とで区画された空間には、第1操作室39が形成される。第1操作室39には、操作ポート33を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第1操作室39に空気圧が印加されることにより、第1ピストン35が上方へ押圧される。第2ピストン38の大径部38aの下面38dと第2シリンダ36の内壁とで区画された空間には、第2操作室40が形成される。第1ピストン35の底壁には、第1操作室39と第2操作室40との間を通気させる通気孔41が形成される。第2操作室40には、操作ポート33及び通気孔41を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第2操作室40に空気圧が印加されることにより、第2ピストン38が上方へ押圧される。
【0049】
この実施の形態では、第2ピストン38が、ダイアフラム弁体32を移動するためにミドルボディ3にて所定のストロークだけ移動可能に設けられた本発明の移動部材に相当する。また、この実施の形態では、操作ポート33、第1シリンダ34、第1ピストン35、第2シリンダ36、通気孔37、第1操作室39及び第2操作室40により、移動部材である第2ピストン38を上記ストロークの範囲で段階的に駆動するためにミドルボディ3に設けられた段階駆動手段が構成される。そして、これら操作ポート33、第1シリンダ34、第1ピストン35、第2シリンダ36、通気孔37、第2ピストン38、第1操作室39及び第2操作室40により、弁体駆動手段としての二段ピストン構造が構成される。
【0050】
上記二段ピストン構造は、次のように作用する。即ち、図7には、流量制御弁31のダイアフラム弁体32が弁座10に当接した閉弁状態を示す。この状態で、第1ピストン35の上端35bとアッパボディ4の下面4bとの間に、第1ストロークST1の分の隙間が存在する。
【0051】
この閉弁状態から、操作ポート33を通じて第1操作室39に空気圧を印加することにより、復帰バネ22の付勢力に抗して第1ピストン35及び第2ピストン38が一体的に、第1ストロークST1の分だけ上方へ移動し、図8に示す開弁状態となる。図8において、ダイアフラム弁体32は、第1ストロークST1の分だけ、弁座10から離間して開弁している。
【0052】
図8に示す開弁状態で、第2ピストン38の上面38cとアッパボディ4の下端4aとの間に、第2ストロークST2の分の隙間が存在する。この状態から、操作ポート33、第1操作室39及び通気孔41を通じて第2操作室40に空気圧を印加することにより、復帰バネ22の付勢力に抗して第2ピストン38が、第2ストロークST2の分だけ上方へ移動し、図9に示す全開状態となる。図9において、ダイアフラム弁体32は、第1ストロークST1及び第2ストロークST2の分だけ弁座10から離間して開弁している。
【0053】
一方、図9に示す全開状態から、操作ポート33への空気圧の供給を停止し、第1操作室39及び第2操作室40の圧力を開放する。これにより、先ず、第2ピストン38が復帰バネ22の付勢力により第2ストロークST2の分だけ下方へ移動し、流量制御弁31が図8に示す開弁状態に戻る。引き続き、第1ピストン35及び第2ピストン38が一体的に、復帰バネ22の付勢力により第1ストロークST1の分だけ下方へ移動し、流量制御弁31が図7に示す閉弁状態に戻る。このように、流量制御弁31の閉弁時には、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するために、上記の二段ピストン構造により第2ピストン38を段階的に下方へ移動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度を二段階に段階的に低くしている。
【0054】
以上説明したこの実施の形態の流量制御弁31によれば、二段ピストン構造により第2ピストン38を駆動して、ダイアフラム弁体32を弁座10に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体32と弁座10との間の最小流路面積が調節され、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量が制御される。ここで、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するとき、二段ピストン構造により第2ピストン38を二段階に駆動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度が二段階に段階的に低くなる。従って、ダイアフラム弁体32と弁座10との間を流れる液体の慣性力が二段階に段階的に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、ダイアフラム弁体32及び弁座10を、従来例の弁体101と同様の比較的簡単な構成としながらウォータハンマの発生を防止することができる。この結果、弁座10とダイアフラム弁体32との間に急激な圧力変動がないことから、弁座10及びダイアフラム弁体32の液体が接触する面における異常摩耗や異物剥離等の発生を防止することができる。このため、流量制御弁31は、例えば、半導体製造設備において、純水や薬液配送等、流量制御を多用する用途に優れたものとなる。
【0055】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の流量制御弁を具体化した第3の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0056】
図10〜12に、この実施の形態の流量制御弁51の構成と作用を断面図に示す。この実施の形態では、ダイアフラム弁体32を駆動するための弁体駆動手段である二段ピストン構造の構成の点で、第2の実施の形態と構成が異なる。
【0057】
即ち、図10〜12に示すように、この実施の形態では、第2の実施の形態の流量制御弁31において第1操作室39と第2操作室40との間に設けられた通気孔41が除かれ、それに代わって、第2ピストン38とアッパボディ4の構成が変えられる。この実施の形態で、第2ピストン38は、大径部38aの上側に、上小径部38eを更に含む。アッパボディ4は、その中央に形成される小径シリンダ19の他に、小径シリンダ19に連通する別の操作ポート52を含む。上小径部38eは、この小径シリンダ19に気密に嵌合される。上小径部38eの上面38fと小径シリンダ19の内壁とで区画される空間には、第3操作室53が形成される。別の操作ポート52には、作動流体が供給及び排出される。そして、第2ピストン38には、第3操作室53と第2操作室40との間を通気させる通気孔54が形成される。上小径部38eの上面38fの面積S1は、大径部38aの下面38dの面積S2よりも小さくなっている。第3操作室53には、別の操作ポート52を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第3操作室53に空気圧が印加又は開放されることにより、通気孔54を通じて第2操作室40にも、空気圧が印加又は開放されるようになっている。第3操作室53及び第2操作室40に空気圧が印加されることにより、上記の面積S1と面積S2との受ける空気圧の差により、第2ピストン38が上方へ押圧される。
【0058】
この実施の形態では、第2ピストン38が、ダイアフラム弁体32を移動するためにミドルボディ3にて所定のストロークだけ移動可能に設けられた本発明の移動部材に相当する。また、この実施の形態では、操作ポート33、第1シリンダ34、第1ピストン35、第2シリンダ36、第1操作室39、第2操作室40、別の操作ポート52、第3操作室53及び通気孔54により、移動部材である第2ピストン38を上記ストロークの範囲で段階的に駆動するためにミドルボディ3に設けられた段階駆動手段が構成される。そして、これら操作ポート33、第1シリンダ34、第1ピストン35、第2シリンダ36、通気孔37、第2ピストン38、第1操作室39、第2操作室40、別の操作ポート52、第3操作室53及び通気孔54により、弁体駆動手段としての二段ピストン構造が構成される。
【0059】
上記二段ピストン構造は、次のように作用する。即ち、図10には、流量制御弁51のダイアフラム弁体32が弁座10に当接した閉弁状態を示す。この状態で、第1ピストン35の上端35bとアッパボディ4の下面4bとの間に、第1ストロークST1の分の隙間が存在する。
【0060】
この閉弁状態から、操作ポート33を通じて第1操作室39に空気圧を印加することにより、復帰バネ22の付勢力に抗して第1ピストン35及び第2ピストン38が一体的に、第1ストロークST1の分だけ上方へ移動し、図11に示す開弁状態となる。図11おいて、ダイアフラム弁体32は、第1ストロークST1の分だけ、弁座10から離間して開弁している。
【0061】
図11に示す開弁状態で、第2ピストン38の大径部38aの上面38cとアッパボディ4の下端4aとの間に、第2ストロークST2の分の隙間が存在する。この状態から、別の操作ポート52、第3操作室53及び通気孔54を通じて第2操作室40に空気圧を印加することにより、復帰バネ22の付勢力に抗して第2ピストン38が、第2ストロークST2の分だけ上方へ移動し、図12に示す全開状態となる。図12において、ダイアフラム弁体32は、第1ストロークST1及び第2ストロークST2の分だけ弁座10から離間して開弁している。
【0062】
一方、図12に示す全開状態から、別の操作ポート52への空気圧の供給を停止し、第3操作室53及び第2操作室40の圧力を開放する。これにより、先ず、第2ピストン38が復帰バネ22の付勢力により第2ストロークST2の分だけ下方へ移動し、流量制御弁51が図11に示す開弁状態に戻る。引き続き、操作ポート33への空気圧の供給を停止して第1操作室39を開放することにより、第1ピストン35及び第2ピストン38が一体的に、復帰バネ22の付勢力により第1ストロークST1の分だけ下方へ移動し、流量制御弁51が図10に示す閉弁状態に戻る。このように、流量制御弁51の閉弁時には、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するために、上記の二段ピストン構造により第2ピストン38を段階的に下方へ移動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度を二段階に段階的に低くしている。
【0063】
以上説明したこの実施の形態の流量制御弁51によっても、第2の実施の形態と同様、二段ピストン構造により第2ピストン38を駆動して、ダイアフラム弁体32を弁座10に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体32と弁座10との間の最小流路面積が調節され、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量が制御される。そして、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するとき、二段ピストン構造により第2ピストン38を二段階に駆動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度が二段階に段階的に低くなる。従って、この実施の形態の流量制御弁51によっても、第2の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
【0064】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の流量制御弁を具体化した第4の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0065】
図13〜15に、この実施の形態の流量制御弁61の構成と作用を断面図に示す。この実施の形態では、ダイアフラム弁体32を駆動するための弁体駆動手段である二段ピストン構造の構成の点で、第2及び第3の実施の形態と構成が異なる。
【0066】
即ち、図13〜15に示すように、ミドルボディ3には、作動流体を供給及び排出するための第1操作ポート62及び第2操作ポート63が形成される。また、ミドルボディ3の内部には、その上側にシリンダ64が、下側に空洞部65が形成される。シリンダ64と空洞部65との間の隔壁の中央には、孔66が形成される。シリンダ64には、一対をなす略円盤形状の第1ピストン67及び第2ピストン68が上下方向へ摺動可能に気密に嵌合される。第1及び第2のピストン67,68の中心には、それぞれ孔67a,68aが形成される。これら孔67a,68aに対して、1本の作動ピン69が、上下方向へ摺動可能に気密に嵌合される。作動ピン69の下部は、ミドルボディ3の孔66を貫通して下方へ伸びる。作動ピン69の下端部には、ダイアフラム弁体32が取り付けられる。作動ピン69の下部には、フランジ69aが形成される。このフランジ69aと空洞部65の上側の底壁との間に、復帰バネ70が介在される。復帰バネ70は、作動ピン69を下方へ付勢することにより、ダイアフラム弁体32を弁座10へ向けて押圧する。作動ピン69の上部には、第1止め輪71及び第2止め輪72が固定される。第1止め輪71は、第1ピストン67と第2ピストン68との間に配置される。第2止め輪72は、上側の第2ピストン68より上側に配置される。
【0067】
第1ピストン67の下面67bとシリンダ64の内壁とで区画される空間には、第1操作室73が形成される。第1操作室73には、第1操作ポート61を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第1操作室73に空気圧が印加されることにより、第1ピストン67が上方へ押圧される。第1ピストン67の上面67cと、第2ピストン68の下面68bと、シリンダ64の内壁とで区画される空間には、第2操作室74が形成される。第2操作室74には、第2操作ポート62を通じて空気圧が印加又は開放されるようになっている。第2操作室74に空気圧が印加されることにより、第1ピストン67が下方へ押圧されると共に、第2ピストン68が上方へ押圧される。
【0068】
この実施の形態では、作動ピン69が、ダイアフラム弁体32を移動するためにミドルボディ3にて所定のストロークだけ移動可能に設けられた本発明の移動部材に相当する。また、この実施の形態では、第1及び第2の操作ポート62,63、シリンダ64、第1及び第2のピストン67,68、第1及び第2の操作室73,74等により、移動部材である作動ピン69を上記ストロークの範囲で段階的に駆動するためにミドルボディ3に設けられた段階駆動手段が構成される。そして、これら第1及び第2の操作ポート62,63、シリンダ64、第1及び第2のピストン67,68、作動ピン69、第1及び第2の止め輪71,72、第1及び第2の操作室73,74等により、弁体駆動手段としての二段ピストン構造が構成される。
【0069】
上記二段ピストン構造は、次のように作用する。即ち、図13には、流量制御弁61のダイアフラム弁体32が弁座10に当接した閉弁状態を示す。この状態で、第2ピストン68の上面68cとアッパボディ4の下端4aとの間に、第1ストロークST1の分の隙間が存在する。この第1ストロークST1は、図13の状態から第2ピストン68と共に作動ピン69が上方へ移動できる間隔を意味する。また、図13に示す状態で、第1ピストン67の上端67dと第2ピストン68の下端68dとの間に、第2ストロークST2の分の隙間が存在する。この第2ストロークST2は、図13の状態から第1ピストン67と共に作動ピン69が上方へ移動できる間隔を意味する。
【0070】
図13に示す閉弁状態から、第2操作ポート62を通じて第2操作室74に空気圧を印加することにより、第1ピストン67が下方へ押圧されると共に、復帰バネ70の付勢力に抗して第2ピストン68が作動ピン69と一体的に第1ストロークST1の分だけ上方へ移動し、図14に示す開弁状態となる。図14において、ダイアフラム弁体32は、第1ストロークST1の分だけ、弁座10から離間して開弁している。
【0071】
図14に示す開弁状態から、第1操作ポート62を通じて第1操作室73に空気圧を印加すると共に、第2操作ポート63を通じて第2操作室74から空気圧を開放することにより、第1ピストン67は、第1止め輪71に当接するまで上方へ移動する。第1止め輪71に当接した後、第1ピストン67は、作動ピン69と共に復帰バネ70の付勢力に抗して第2ストロークST2の分だけ上方へ移動し、図15に示す全開状態となる。
【0072】
一方、図15に示す全開状態から、第1操作ポート62への空気圧の供給を停止し、第1操作室73の圧力を開放する。これにより、作動ピン69は、復帰バネ70の付勢力により、第1ピストン67と共に下方へ移動する。そして、第2止め輪72が第2ピストン68に当接した後は、作動ピン69は、復帰バネ70の付勢力により、第1ピストン67及び第2ピストン68と共に更に下方へ移動し、図13に示す閉弁状態に戻る。このように、流量制御弁61の閉弁時には、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するために、上記の二段ピストン構造により第1ピストン67、第2ピストン68及び作動ピン69を段階的に下方へ移動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度を二段階に段階的に低くしている。
【0073】
以上説明したこの実施の形態の流量制御弁61によれば、二段ピストン構造により第1ピストン67、第2ピストン68及び作動ピン69を駆動して、ダイアフラム弁体32を弁座10に対して離間又は近接させることにより、ダイアフラム弁体32と弁座10との間の最小流路面積が調節され、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量が制御される。ここで、ダイアフラム弁体32を弁座10に近付けて当接するとき、二段ピストン構造により第1ピストン67、第2ピストン68及び作動ピン69を二段階に駆動することにより、ダイアフラム弁体32の動き始めからその移動速度が二段階に段階的に低くなる。従って、この実施の形態の流量制御弁61によっても、第2及び第3の実施の形態と同等の作用効果を得ることができる。
【0074】
[第5の実施の形態]
次に、本発明の流量制御弁を具体化した第5の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0075】
図16に、この実施の形態の流量制御弁1を含む構成を断面図に示す。この実施の形態では、第1の実施の形態の流量制御弁1にスピードコントローラ81等を付属した点で、第1の実施の形態と構成が異なる。
【0076】
即ち、図16に示すように、第1操作ポート8に対して空気圧を印加又は開放するための配管82には、スピードコントローラ81、切換弁83及び逆止弁84が設けられる。逆止弁84は、スピードコントローラ81に並列に接続される。スピードコントローラ81は、流量制御弁1の第1操作室16における空気圧を配管82を通じて開放するときの開放速度を低減する。この実施の形態では、配管82が、ダイアフラム弁体12を弁座10から離間するべくピストン15を往動するために大径シリンダ14の第1操作室16に作動流体である空気を供給する本発明の作動流体供給通路に相当する。同じく、配管82は、ダイアフラム弁体12を弁座10に当接するべくピストン15を復動するために第1操作室16から作動流体としての空気を排出する本発明の作動流体排出通路に相当する。また、スピードコントローラ81は、第1操作室16から空気を排出するときに空気の排出速度を低減するための本発明の絞り手段に相当する。これら、ピストン15、大径シリンダ14、スピードコントローラ81及び配管82により、本発明の弁体駆動手段が構成される。そして、ダイアフラム弁体12の当接面17bを弁座10の当接端10aに当接するために、スピードコントローラ81により大径シリンダ14の第1操作室16からの空気の排出速度を低減することにより、ダイアフラム弁体12の動き始めからその移動速度を相対的に低くするようになっている。
【0077】
以上説明したこの実施の形態の構成によれば、大径シリンダ14、ピストン15、スピードコントローラ81及び配管82を協働させることにより、ダイアフラム弁体12が弁座10に対して離間又は近接し、ダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積が調節され、入力ポート7から出力ポート6へ流れる液体流量が制御される。
【0078】
ここで、ダイアフラム弁体12の当接面17bを弁座10の当接端10aに当接するために、スピードコントローラ81により大径シリンダ14の第1操作室16からの空気の排出速度を低減することにより、ダイアフラム弁体12の動き始めからその移動速度が相対的に低くなる。従って、ダイアフラム弁体12と弁座10との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体12と弁座10との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、ダイアフラム弁体12及び弁座10を比較的簡単な構成としながらウォータハンマの発生を防止することができる。この実施の形態では、ダイアフラム弁体12と弁座10との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められる分だけ、スピードコントローラ81を持たない第1の実施の形態の構成に比べ、流量制御弁1に対する負荷を低減することができる。
【0079】
図17に、ダイアフラム弁体12の閉弁時における入力ポート7の圧力(入力側圧力)と出力ポート6の圧力(出力側圧力)の変化について実験結果をタイムチャートに示す。このチャートからも分かるように、ダイアフラム弁体12の閉弁始めから閉弁終わりまでの間で、入力側圧力及び出力側圧力とも、図19のチャートに比べ相対的に長い時間かけて閉弁終わり時の所定値へ向けて徐々に揺るやかに増大又は減少することになる。この結果、図19に示す従来例のタイムチャートとは異なり、閉弁終了直後に大きな圧力振動が発生することはない。
【0080】
尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【0081】
例えば、前記第2〜第4の実施の形態の流量制御弁31,51,61では、ダイアフラム弁体32及び弁座10として、従来例の弁座100及び弁体101と同じ構成のものを採用した。これに対し、ダイアフラム弁体及び弁座として、第1の実施の形態の弁座10及びダイアフラム弁体12を採用してもよい。この構成によれば、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が段階的に弱められ、液体の高圧化がより確実に抑えられることになる。この結果、第2〜第4の実施の形態における流量制御弁31,51,61に係る効果に対し、より確実にウォータハンマの発生を防止することができる。
【0082】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、ダイアフラム弁体及び弁座を比較的簡単な構成としながらウォータハンマの発生を防止することができる。
【0083】
請求項2に記載の発明の構成によれば、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が段階的に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、ダイアフラム弁体及び弁座を比較的簡単な構成としながらウォータハンマの発生を防止することができる。
【0084】
請求項3に記載の発明の構成によれば、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が段階的に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、請求項1に記載の発明の効果に対して、より確実にウォータハンマの発生を防止することができる。
【0085】
請求項4に記載の発明の構成によれば、ダイアフラム弁体と弁座との間の最小流路面積が徐々に小さくなることと相まって、ダイアフラム弁体と弁座との間を流れる液体の慣性力が徐々に弱められ、液体の高圧化が抑えられる。この結果、請求項1に記載の発明の効果に加え、絞り手段を持たない構成の場合と比べ、流量制御弁に対する負荷を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係り、流量制御弁を示す断面図。
【図2】弁座とダイアフラム弁体を示す拡大断面図。
【図3】同じく弁座とダイアフラム弁体を示す拡大断面図。
【図4】図2を更に拡大して示す断面図。
【図5】ダイアフラム弁体のリフト量変化に対する最小流路面積変化を示すグラフ。
【図6】入力側圧力と出力側圧力の変化を示すタイムチャート。
【図7】第2の実施の形態に係り、流量制御弁を示す断面図。
【図8】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図9】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図10】第3の実施の形態に係り、流量制御弁を示す断面図。
【図11】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図12】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図13】第4の実施の形態に係り、流量制御弁を示す断面図。
【図14】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図15】同じく流量制御弁を示す断面図。
【図16】第5の実施の形態に係り、流量制御弁を示す断面図。
【図17】入力側圧力と出力側圧力の変化を示すタイムチャート。
【図18】従来例に係り、弁体と弁座の弁構造の一例を示す断面図。
【図19】従来例に係り、圧力波形等を示すグラフ。
【符号の説明】
1 流量制御弁
5 ボディ
6 出力ポート
7 入力ポート
8 第1操作ポート
9 第2操作ポート
10 弁座
10a 当接端
10b 外周テーパ面
10c 平坦面
10d 内周テーパ面
11 弁孔
12 ダイアフラム弁体
13 小径シリンダ
14 大径シリンダ
15 ピストン
16 第1操作室
17b 当接面
17c 凸部
17d 外周面
20 第2操作室
22 復帰バネ
31 流量制御弁
32 ダイアフラム弁体
33 操作ポート
34 第1シリンダ
35 第1ピストン
36 第2シリンダ
37 通気孔
38 第2ピストン(移動部材)
39 第1操作室
40 第2操作室
51 流量制御弁
52 別の操作ポート
53 第3操作室
54 通気孔
61 流量制御弁
62 第1操作ポート
63 第2操作ポート
64 シリンダ
67 第1ピストン
68 第2ピストン
69 作動ピン
71 第1止め輪
72 第2止め輪
73 第1操作室
74 第2操作室
81 スピードコントローラ(絞り手段)
82 配管(作動流体供給通路及び作動流体排出通路)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a flow control valve for controlling a flow rate of a liquid, and more particularly to a flow control valve for preventing the occurrence of a water hammer (water hammer action) when the valve is closed.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, in a semiconductor manufacturing facility or the like, a liquid such as pure water or a chemical solution is delivered to various devices for cleaning or corroding a wafer. It is necessary to control the flow rate of this type of chemical solution according to the usage conditions, and a flow control valve is provided in the piping.
[0003]
FIG. 18 is a sectional view showing an example of a relatively simple valve structure for a valve element and a valve seat in this type of flow control valve. The
[0004]
When the
[0005]
Thus, techniques for preventing such a water hammer and the like are described and disclosed in
[0006]
The pilot valve described in
[0007]
The pilot-type diaphragm valve described in
[0008]
The pilot valve described in
[0009]
The electromagnetic valve described in
[0010]
The flow control valve described in
[0011]
[Patent Document 1]
JP-A-5-187575 (
[Patent Document 2]
JP-A-7-119863 (
[Patent Document 3]
JP-A-7-198059 (
[Patent Document 4]
JP-A-11-2356 (pages 2-28, FIGS. 1-27)
[Patent Document 5]
Patent No. 2653974 (
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, the pilot valve described in
[0013]
Further, in the diaphragm valve described in
[0014]
Further, in the pilot valve described in
[0015]
Furthermore, since the solenoid valve described in
[0016]
On the other hand, in the flow control valve described in
[0017]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a flow rate control valve capable of preventing the occurrence of water hammer while having a relatively simple configuration of a diaphragm valve body and a valve seat. Is to do.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to
[0019]
According to the configuration of the invention described above, by separating or approaching the diaphragm valve body with respect to the valve seat by the valve body driving means, the minimum flow passage area between the diaphragm valve body and the valve seat is adjusted, and from the input port. The flow rate of the liquid flowing to the output port is controlled. Here, in the process of bringing the diaphragm valve body close to the valve seat by the valve body driving means so that the contact surface comes into contact with the contact end, the projection of the diaphragm valve body gradually penetrates into the valve hole. At this time, the gap between the contact surface of the diaphragm valve element and the contact end of the valve seat, and the gap between the outer peripheral surface of the convex portion of the diaphragm valve element and the inner peripheral taper surface of the valve seat are affected by the movement of the diaphragm valve element. Accordingly, the minimum flow path area between the diaphragm valve body and the valve seat gradually decreases. Therefore, the inertial force of the liquid flowing between the diaphragm valve body and the valve seat is gradually weakened, and the increase in the pressure of the liquid is suppressed.
[0020]
In order to achieve the above object, an invention according to
[0021]
According to the configuration of the above invention, the moving member is driven by the step driving means, and the diaphragm valve body is separated or brought close to the valve seat, so that the minimum flow passage area between the diaphragm valve body and the valve seat is reduced. The regulated flow rate of the liquid flowing from the input port to the output port is controlled. Here, when the diaphragm valve element is brought close to the valve seat and brought into contact with the valve seat, the moving member is driven stepwise by the step driving means, so that the moving speed of the diaphragm valve element gradually decreases from the start of movement. Accordingly, the inertial force of the liquid flowing between the diaphragm valve body and the valve seat is gradually reduced, and the increase in the pressure of the liquid is suppressed.
[0022]
In order to achieve the above object, according to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the valve body driving means is capable of moving the diaphragm valve body by a predetermined stroke to move the diaphragm valve body. A moving member provided on the body for stepwise driving the moving member within a stroke range, and a step driving means for bringing the diaphragm valve body close to the valve seat and in contact with the valve seat. By driving the moving member in a stepwise manner, the moving speed of the diaphragm valve body is gradually lowered from the start of the movement.
[0023]
According to the configuration of the present invention, in addition to the operation of the invention described in
[0024]
In order to achieve the above object, according to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the valve body driving means includes a cylinder provided on the body and a cylinder for moving the diaphragm valve body. A piston provided so as to be able to reciprocate only by a predetermined stroke, a working fluid supply passage for supplying working fluid to a cylinder to move the piston forward to separate the diaphragm valve body from the valve seat, and a valve valve for the diaphragm valve body. A working fluid discharge passage for discharging the working fluid from the cylinder in order to move the piston back to abut the seat, and a throttling means for reducing the discharge speed of the working fluid when discharging the working fluid from the cylinder; In order to bring the contact surface into contact with the contact end, the speed of discharging the working fluid from the cylinder is reduced by the throttle means, so that the diaphragm valve element starts moving from the beginning. And purpose to the dynamic rate relatively low.
[0025]
According to the configuration of the invention described above, in addition to the operation of the invention described in
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
[First Embodiment]
Hereinafter, a first embodiment of a flow control valve according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0027]
FIG. 1 is a sectional view showing a
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The above-described
[0031]
The
[0032]
Valve body driving means of the present invention for moving the
[0033]
2 and 3 show the
[0034]
Above the
[0035]
In this embodiment, the minimum flow passage area between the
[0036]
The
[0037]
When no air pressure is applied to any of the first and
[0038]
When air pressure is applied to the
[0039]
When the supply of air pressure to the
[0040]
As described above, by separating or approaching the
[0041]
Here, as described above, the
[0042]
Therefore, the inertial force of the liquid flowing between the
[0043]
FIG. 6 is a time chart showing prediction results of changes in the pressure at the input port 7 (input side pressure) and the pressure at the output port 6 (output side pressure) when the
[0044]
[Second embodiment]
Next, a second embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0045]
In the following embodiments including this embodiment, the same components as those in the first embodiment will be denoted by the same reference numerals as those in the first embodiment, and description thereof will be omitted. Will be described focusing on different points.
[0046]
7 to 9 are sectional views showing the configuration and operation of the
[0047]
That is, as shown in FIGS. 7 to 9, one
[0048]
A
[0049]
In this embodiment, the
[0050]
The two-stage piston structure operates as follows. That is, FIG. 7 shows a closed state in which the
[0051]
From this closed state, by applying air pressure to the
[0052]
In the valve-open state shown in FIG. 8, a gap corresponding to the second stroke ST2 exists between the
[0053]
On the other hand, from the fully open state shown in FIG. 9, the supply of the air pressure to the
[0054]
According to the flow
[0055]
[Third Embodiment]
Next, a third embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0056]
10 to 12 are sectional views showing the configuration and operation of the
[0057]
That is, as shown in FIGS. 10 to 12, in this embodiment, a
[0058]
In this embodiment, the
[0059]
The two-stage piston structure operates as follows. That is, FIG. 10 shows a closed state in which the
[0060]
From this closed state, by applying air pressure to the
[0061]
In the valve-open state shown in FIG. 11, a gap corresponding to the second stroke ST2 exists between the
[0062]
On the other hand, from the fully open state shown in FIG. 12, the supply of air pressure to another
[0063]
Similarly to the second embodiment, the flow
[0064]
[Fourth Embodiment]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0065]
13 to 15 are sectional views showing the configuration and operation of the
[0066]
That is, as shown in FIGS. 13 to 15, the
[0067]
A
[0068]
In this embodiment, the operating
[0069]
The two-stage piston structure operates as follows. That is, FIG. 13 shows a closed state in which the
[0070]
By applying air pressure to the
[0071]
By applying air pressure to the
[0072]
On the other hand, from the fully open state shown in FIG. 15, the supply of air pressure to the
[0073]
According to the
[0074]
[Fifth Embodiment]
Next, a fifth embodiment embodying the flow control valve of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0075]
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a configuration including the
[0076]
That is, as shown in FIG. 16, a
[0077]
According to the configuration of the embodiment described above, the large-
[0078]
Here, in order to contact the
[0079]
FIG. 17 is a time chart showing experimental results on changes in the pressure at the input port 7 (input side pressure) and the pressure at the output port 6 (output side pressure) when the
[0080]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and a part of the configuration can be appropriately changed and implemented without departing from the spirit of the invention.
[0081]
For example, in the
[0082]
【The invention's effect】
According to the configuration of the first aspect of the invention, the inertial force of the liquid flowing between the diaphragm valve body and the valve seat is gradually weakened, and the increase in the pressure of the liquid is suppressed. As a result, it is possible to prevent the occurrence of water hammer while making the diaphragm valve element and the valve seat relatively simple.
[0083]
According to the configuration of the second aspect of the invention, the inertial force of the liquid flowing between the diaphragm valve body and the valve seat is gradually reduced, and the increase in the pressure of the liquid is suppressed. As a result, it is possible to prevent the occurrence of water hammer while making the diaphragm valve element and the valve seat relatively simple.
[0084]
According to the configuration of the third aspect of the invention, the inertia of the liquid flowing between the diaphragm valve body and the valve seat is coupled with the fact that the minimum flow passage area between the diaphragm valve body and the valve seat is gradually reduced. The force is gradually reduced, and the pressure of the liquid is suppressed from increasing. As a result, it is possible to more reliably prevent the occurrence of the water hammer with respect to the effect of the first aspect of the present invention.
[0085]
According to the configuration of the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing a flow control valve according to a first embodiment.
FIG. 2 is an enlarged sectional view showing a valve seat and a diaphragm valve element.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing a valve seat and a diaphragm valve element.
FIG. 4 is a sectional view showing a further enlarged view of FIG. 2;
FIG. 5 is a graph showing a change in minimum flow path area with respect to a change in lift amount of a diaphragm valve element.
FIG. 6 is a time chart showing changes in input pressure and output pressure.
FIG. 7 is a cross-sectional view illustrating a flow control valve according to the second embodiment.
FIG. 8 is a sectional view showing a flow control valve in the same manner.
FIG. 9 is a sectional view showing the flow control valve.
FIG. 10 is a sectional view showing a flow control valve according to a third embodiment.
FIG. 11 is a sectional view showing the flow control valve.
FIG. 12 is a sectional view showing the flow control valve.
FIG. 13 is a sectional view showing a flow control valve according to a fourth embodiment.
FIG. 14 is a sectional view showing the flow control valve.
FIG. 15 is a sectional view showing the flow control valve.
FIG. 16 is a sectional view showing a flow control valve according to a fifth embodiment.
FIG. 17 is a time chart showing changes in input pressure and output pressure.
FIG. 18 is a sectional view showing an example of a valve structure of a valve body and a valve seat according to a conventional example.
FIG. 19 is a graph showing a pressure waveform and the like according to a conventional example.
[Explanation of symbols]
1 Flow control valve
5 Body
6 output port
7 Input port
8 First operation port
9 Second operation port
10 Valve seat
10a Contact end
10b Outer circumference taper surface
10c flat surface
10d Inner circumference taper surface
11 Valve hole
12 Diaphragm valve body
13 Small-diameter cylinder
14 Large diameter cylinder
15 piston
16 First operation room
17b contact surface
17c convex part
17d outer peripheral surface
20 2nd operation room
22 Return spring
31 Flow control valve
32 Diaphragm valve
33 Operation port
34 1st cylinder
35 1st piston
36 2nd cylinder
37 Vent
38 2nd piston (moving member)
39 1st operation room
40 2nd operation room
51 Flow control valve
52 Different operation ports
53 3rd operation room
54 vents
61 Flow control valve
62 1st operation port
63 2nd operation port
64 cylinder
67 1st piston
68 2nd piston
69 Operating pin
71 First retaining ring
72 Second retaining ring
73 First operation room
74 2nd operation room
81 Speed controller (throttle means)
82 piping (working fluid supply passage and working fluid discharge passage)
Claims (4)
前記ボディにて前記入力ポートと前記出力ポートとの間に設けられた弁座と、
前記弁座の中心に設けられて前記入力ポートに通じる弁孔と、
前記ボディにて前記弁座に対応して設けられたダイアフラム弁体と、
前記弁座に対して前記ダイアフラム弁体を移動するための弁体駆動手段と
を備え、前記弁体駆動手段により前記ダイアフラム弁体と前記弁座との間の最小流路面積を調節することにより、前記入力ポートから前記出力ポートへ流れる液体流量を制御する流量制御弁において、
前記弁座の上端に形成された当接端と、
前記当接端の外側にて外方へ向かって傾斜するように前記弁座に形成された外周テーパ面と、
前記外周テーパ面の外側にて前記弁座に形成された平坦面と、
前記当接端の内側にて内方へ向かって傾斜するように前記弁座に形成された内周テーパ面と、
前記ダイアフラム弁体の下面にて前記当接端と当接可能に形成された当接面と、
前記当接面の内側にて前記弁孔に貫入可能に前記ダイアフラム弁体に形成され、前記内周テーパ面に対向する外周面を含む凸部と
を備え、前記当接面を前記当接端に当接するために、前記弁体駆動手段により前記ダイアフラム弁体を前記弁座に近付ける過程で、前記凸部を前記弁孔に貫入させて前記当接端と前記当接面との隙間並びに前記外周面と前記内周テーパ面との隙間を変化させることにより、前記ダイアフラム弁体の動き始めから前記最小流路面積を徐々に小さくすることを特徴とする流量制御弁。A body including an input port and an output port,
A valve seat provided between the input port and the output port in the body,
A valve hole provided at the center of the valve seat and communicating with the input port;
A diaphragm valve body provided in the body corresponding to the valve seat;
A valve body driving means for moving the diaphragm valve body with respect to the valve seat, by adjusting a minimum flow area between the diaphragm valve body and the valve seat by the valve body driving means. A flow control valve for controlling a flow rate of the liquid flowing from the input port to the output port,
A contact end formed at an upper end of the valve seat;
An outer tapered surface formed on the valve seat so as to be inclined outwardly outside the abutting end,
A flat surface formed on the valve seat outside the outer peripheral tapered surface,
An inner peripheral tapered surface formed on the valve seat so as to be inclined inward inside the contact end,
A contact surface formed on the lower surface of the diaphragm valve body so as to be able to contact the contact end;
A projection formed on the diaphragm valve body so as to be able to penetrate into the valve hole inside the contact surface and including an outer peripheral surface opposed to the inner peripheral tapered surface; In order to contact the diaphragm valve body by the valve body driving means, in the process of approaching the valve seat, the convex portion penetrates the valve hole, the gap between the contact end and the contact surface and the A flow control valve characterized in that the minimum flow passage area is gradually reduced from the start of movement of the diaphragm valve body by changing a gap between an outer peripheral surface and the inner peripheral taper surface.
前記ボディにて前記入力ポートと前記出力ポートとの間に設けられた弁座と、
前記弁座の中心に設けられて前記入力ポートに通じる弁孔と、
前記ボディにて前記弁座に対応して設けられたダイアフラム弁体と、
前記弁座に対して前記ダイアフラム弁体を移動するための弁体駆動手段と
を備え、前記弁体駆動手段により前記ダイアフラム弁体と前記弁座との間の最小流路面積を調節することにより、前記入力ポートから前記出力ポートへ流れる液体流量を制御する流量制御弁において、
前記弁体駆動手段は、
前記ダイアフラム弁体を移動するために前記ボディにて所定のストロークだけ移動可能に設けられた移動部材と、
前記移動部材を前記ストロークの範囲で段階的に駆動するために前記ボディに設けられた段階駆動手段と
を備え、前記ダイアフラム弁体を前記弁座に近付けて当接するために、前記段階駆動手段により前記移動部材を段階的に駆動することにより、前記ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を段階的に低くすることを特徴とする流量制御弁。A body including an input port and an output port,
A valve seat provided between the input port and the output port in the body,
A valve hole provided at the center of the valve seat and communicating with the input port;
A diaphragm valve body provided in the body corresponding to the valve seat;
A valve body driving means for moving the diaphragm valve body with respect to the valve seat, by adjusting a minimum flow area between the diaphragm valve body and the valve seat by the valve body driving means. A flow control valve for controlling a flow rate of the liquid flowing from the input port to the output port,
The valve body driving means,
A moving member provided movably by a predetermined stroke in the body to move the diaphragm valve body;
A step driving means provided on the body for driving the moving member step by step in the range of the stroke, wherein the step driving means is used to bring the diaphragm valve body close to the valve seat and abut on the valve seat. A flow control valve wherein the moving speed of the diaphragm valve body is gradually reduced from the start of movement of the diaphragm valve body by driving the moving member stepwise.
前記ダイアフラム弁体を移動するために前記ボディにて所定のストロークだけ移動可能に設けられた移動部材と、
前記移動部材を前記ストロークの範囲で段階的に駆動するために前記ボディに設けられた段階駆動手段と
を備え、前記ダイアフラム弁体を前記弁座に近付けて当接するために、前記段階駆動手段により前記移動部材を段階的に駆動することにより、前記ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を段階的に低くすることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。The valve body driving means,
A moving member provided movably by a predetermined stroke in the body to move the diaphragm valve body;
A step driving means provided on the body for driving the moving member step by step in the range of the stroke, wherein the step driving means is used to bring the diaphragm valve body close to the valve seat and abut on the valve seat. The flow control valve according to claim 1, wherein the moving speed of the diaphragm valve body is gradually reduced from the start of movement of the diaphragm valve body by driving the moving member stepwise.
前記ボディに設けられたシリンダと、
前記ダイアフラム弁体を移動するために前記シリンダにて所定のストロークだけ往復動可能に設けられたピストンと、
前記ダイアフラム弁体を前記弁座から離間するべく前記ピストンを往動するために前記シリンダに作動流体を供給する作動流体供給通路と、
前記ダイアフラム弁体を前記弁座に当接するべく前記ピストンを復動するために前記シリンダから前記作動流体を排出する作動流体排出通路と、
前記シリンダから前記作動流体を排出するときに前記作動流体の排出速度を低減するための絞り手段と
を備え、前記当接面を前記当接端に当接するために、前記絞り手段により前記シリンダからの前記作動流体の排出速度を低減することにより、前記ダイアフラム弁体の動き始めからその移動速度を相対的に低くすることを特徴とする請求項1に記載の流量制御弁。The valve body driving means,
A cylinder provided on the body;
A piston provided to be able to reciprocate only a predetermined stroke in the cylinder to move the diaphragm valve element,
A working fluid supply passage for supplying working fluid to the cylinder to reciprocate the piston so as to move the diaphragm valve body away from the valve seat;
A working fluid discharge passage that discharges the working fluid from the cylinder to return the piston so that the diaphragm valve body contacts the valve seat;
Throttle means for reducing the discharge speed of the working fluid when discharging the working fluid from the cylinder, and in order to contact the contact surface with the contact end, 2. The flow control valve according to claim 1, wherein the moving speed of the diaphragm valve body is relatively reduced from the start of movement of the diaphragm valve body by reducing the discharge speed of the working fluid.
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