JP2004316319A

JP2004316319A - Heat insulating sheet for window glass

Info

Publication number: JP2004316319A
Application number: JP2003113936A
Authority: JP
Inventors: Sadaji Sakashita; 貞二阪下; Sumio Nakajima; 澄夫中島; Yasuo Tsukaoka; 安夫塚岡; Satoshi Nishikawa; 諭西川; Naoki Matsuoka; 直樹松岡; Tsutomu Kawada; 勉川田
Original assignee: Nitoms Inc; Ube Nitto Kasei Co Ltd
Current assignee: Nitoms Inc; Ube Exsymo Co Ltd
Priority date: 2003-04-18
Filing date: 2003-04-18
Publication date: 2004-11-11
Anticipated expiration: 2023-04-18
Also published as: JP4533595B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a heat insulating sheet for window glass stickable with water and removable and reattachable many times. <P>SOLUTION: A hydrotalcite compound is added (preferably 2-20 wt%) to synthetic resin with an EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓ガラスなどに貼着して使用される窓ガラス用断熱シートに関し、さらに詳しく言えば、水を使って貼り付ける、いわゆる水貼り可能な窓ガラス用断熱シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】
エアコン（空気調和機）などを使って調整された室内温度を保つ方法の１つに、窓ガラス用断熱シートがある。例えば特許文献１に示すように、この種の窓ガラス用断熱シートは、２枚のシート体の間にスペーサーを挟み込んで、その間に空気層（断熱層）を形成したものからなり、これを窓ガラスに沿って貼り付けることにより、熱が窓ガラスから外部にリークするのを遮断している。
【０００３】
通常、この窓ガラス用断熱シートは、窓ガラスの規格サイズに合わせてあらかじめカットされた状態で貼着用の両面粘着テープとともに出荷され、ユーザ自身の手によって窓ガラスへの貼付作業を行っている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平１１−３４８１６９号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の窓ガラス用断熱シートは、両面粘着テープを使って窓ガラスに貼り付けているため、貼付作業にミスが生じた場合、その張り直しがきかないばかりでなく、窓ガラス用断熱シート自体を破損するおそれもある。
【０００６】
また、たとえ断熱シートを上手に貼り付けることができたとしても、断熱シートを剥がし取る際に、窓ガラスに両面粘着テープの糊が残るおそれもある。とりわけ、この種の用途の両面粘着テープには、紫外線が多く照射されるため、粘着剤が経年劣化しやすく、糊残りしやすい。
【０００７】
さらに、両面粘着テープを用いた窓ガラス用断熱シートは、使用中にも問題が発生する。すなわち、断熱シートの周縁に粘着テープを貼り付けて窓ガラスに貼り付けているため、断熱シートが熱膨張によって膨張した場合、両面粘着テープの未粘着部分に膨張によって弛みが生じるおそれがあり、見映えが損なわれる。
【０００８】
また、メーカー側の問題としては、両面粘着テープを別に用意する分、生産コストが高くつく。
【０００９】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、水を使って貼付ができ、何度でも剥がして張り直しできる窓ガラス用断熱シートを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）を主ポリマーとする合成樹脂にハイドロタルサイト類化合物を所定量添加したものからなることを特徴としている。
【００１１】
これによれば、親水性のハイドロタルサイト類加工物をＥＶＡ樹脂に添加することで、樹脂シートに成型した際に、シート表面の濡れ性が極めてよくなり、シート表面に水を塗布して、そのまま窓ガラスに貼り付ける、いわゆる水貼りが可能となる。
【００１２】
本発明に用いられるハイドロタルサイト類化合物としては、
Ｍ_ｘＡｌ_ｙ（ＯＨ）_{２ｘ＋３ｙ−２ｚ}（Ａ）_ｚ・ａＨ_２Ｏ
（ここで、ＭはＭｇ，ＣａまたはＺｎ、ＡはＣＯ_３またはＨＰＯ_４、ｘ，ｙ，ｚおよびａは正数。）
で示される塩基配列を有する天然もしくは人工の化合物が挙げられる。具体例としては、Ｍｇ_６Ａｌ_２（ＯＨ）_１６ＣＯ_３・４Ｈ_２Ｏが代表的なハイドロタルサイト類化合物として例示される。また、ハイドロタルサイト系固溶体を用いてもよい。
【００１３】
より好ましい態様としては、上記ハイドロタルサイト類化合物の添加量が２〜２０ｗｔ％であることがよい。すなわち、添加量が２ｗｔ％未満の場合には、濡れ性が上がらず、水貼りすることが難しい。逆に、添加量が２０ｗｔ％よりも大きくなると、樹脂シートの透明性が低下するばかりでなく、母相内での化合物の添加量が多いため、シート表面に形成された水膜が化合物によって破壊されやすく、水貼り特性が逆に悪くなるおそれがある。
【００１４】
別の態様として、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）を主ポリマーとする合成樹脂シートの表面にコロナ放電処理を施した場合にも、水貼りが可能となる。すなわち、空気中でコロナ放電が起きると、発生した電子の衝突に加えて、二次的に発生するオゾンや紫外線による効果によって、樹脂シートの表面に反応性や極性の高い官能基が発生し、これにより表面の濡れ性が高められるため、水貼りが可能となる。
【００１５】
より好ましい態様として、内部に空気による断熱層を備えていることが好ましい。すなわち、空気による断熱層とは、例えば梱包用の緩衝材のように２枚のシート片間にスペーサーを介在させて、シート間に空気層を設けたものからなり、断熱層の形状は、ストロー状や円筒状などが好ましい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の一実施形態に係る断熱シートの斜視図であり、図２は、そのＡ−Ａ線断面図である。
【００１７】
この断熱シート１は、それぞれが柔軟かつ透明な樹脂製シートからなる第１ベースシート２および第２ベースシート３を備え、それらが同じく柔軟かつ透明なスペーサー４を挟んで所定間隔をもって互いに対向配置されている。
【００１８】
本発明において、第１、第２ベースシート２，３およびスペーサー４は、いずれもシート状（フィルム状）に形成されているが、その具体的な形状（大きさや厚さなど）は、断熱シート１の仕様に応じて任意に選択可能であり、その説明は省略する。
【００１９】
この実施形態において、第１および第２ベースシート２，３およびスペーサー４は、押出成型によって一体成型されているが、各部材を別部材として用意しておき、熱融着や接着剤などで張り合わせてもよい。本発明において、断熱シート１の成型方法については任意である。
【００２０】
図２に示すように、スペーサー４は、各ベースシート２，３の間に立設された仕切壁からなり、所定間隔をもって互いに平行に複数、図１では８本形成されている。このスペーサー４により、第１ベースシート２と第２ベースシート３との間には、一定方向に向かって延びるストロー状の断熱層Ｓが形成される。
【００２１】
第１ベースシート２、第２ベースシート３およびスペーサー４はともに、それぞれＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）からなる主ポリマーにハイドロタルサイト類化合物を所定量添加した合成樹脂からなる。
【００２２】
ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）は、エチレンと酢酸ビニルを共重合した熱可塑性樹脂で、通常、酢酸ビニル含量４０％程度までのものがよく用いられる。本発明において、ＥＶＡ樹脂の具体的な組成は任意であるが、ＪＩＳＫ６７３１に記載された品質規格のものが好適に用いられる。
【００２３】
本発明に用いられるハイドロタルサイト類化合物としては、
Ｍ_ｘＡｌ_ｙ（ＯＨ）_{２ｘ＋３ｙ−２ｚ}（Ａ）_ｚ・ａＨ_２Ｏ
（ここで、ＭはＭｇ，ＣａまたはＺｎ、ＡはＣＯ_３またはＨＰＯ_４、ｘ，ｙ，ｚおよびａは正数）
、で示される塩基配列を有する天然もしくは人工の化合物が挙げられる。具体例としては、Ｍｇ_６Ａｌ_２（ＯＨ）_１６ＣＯ_３・４Ｈ_２Ｏが代表的なハイドロタルサイト類化合物として例示される。また、ハイドロタルサイト系固溶体を用いてもよい。
【００２４】
図３は、ハイドロタルサイト類化合物の含有量と断熱シートの水貼り強度との関係を示すグラフである。なお、水貼り強度の測定方法は、５０ｍｍ幅×１００ｍｍ長さの各試験片を水に濡らしたフロートガラスにヘラを使って水を抜くように張り合わせて、１週間放置した後、引張強度３００ｍｍ／ｍｉｎで引張角１８０°にて剥離試験（ピーリング試験）を行い、その剥離強度を水貼り強度とした。
【００２５】
これによれば、主ポリマー（ＥＶＡ樹脂）に対するハイドロタルサイト類化合物の添加量は、２〜２０ｗｔ％で配合されていることが好ましいことがわかる。
【００２６】
すなわち、添加量が２ｗｔ％未満の場合には、濡れ性が上がらず、水貼りすることが難しい。逆に、添加量が２０ｗｔ％よりも大きくなると、樹脂シートの透明性が低下するばかりでなく、母相内での化合物の添加量が多いため、シート表面に形成された水膜が化合物によって破壊されやすく、水貼り特性が逆に悪くなるおそれがある。
【００２７】
また、上述したハイドロタルサイト類化合物を添加せずに水貼り特性を得る方法としては、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）を主ポリマーとする合成樹脂シートの表面にコロナ放電処理を施した場合にも、水貼りが可能となる。このような態様も本発明に含まれる。
【００２８】
すなわち、空気中でコロナ放電が起きると、発生した電子の衝突に加えて、二次的に発生するオゾンや紫外線による効果によって、樹脂シートの表面に反応性や極性の高い官能基が発生し、これにより表面の濡れ性が高められるため、水貼りが可能となる。
【００２９】
この実施形態において、スペーサー４は、平行に形成されているが、例えば円形状に形成して円筒状の断熱層Ｓを形成するようにしてもよく、スペーサー４の形状については、任意に選択できる。
【００３０】
【実施例】
次に、本発明の具体的な実施例を比較例とともに検討する。まず、下記の方法にて試験片を作製した。
【００３１】
（試験片の作製）
ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体：酢酸ビニル１５ｗｔ％）からなる主ポリマーにハイドロタルサイト類化合物〔協和化学工業社製：ＤＨＴ−４Ａ〕を５ｗｔ％および９ｗｔ％を添加し、混練りした後、押出成型機にて図１および図２に示すような中空ストロー構造を有する合成樹脂シート（厚さ：２ｍｍ）をそれぞれ作製した。この各合成樹脂シートから試験片（９０ｍｍ幅×９０ｍｍ長さ）を切り出した。
【００３２】
併せて比較例用として、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体：酢酸ビニル１５ｗｔ％）のみからなる中空ストロー構造を有する合成樹脂シート（厚さ：２ｍｍ）を同様な方法で作製し、同合成樹脂シートから２種類の試験片（９０ｍｍ幅×９０ｍｍ長さ）を切り出した。
【００３３】
上記未添加の試験片のうち、一方の試験片の表面にはコロナ放電処理を施した。コロナ放電処理は、春日電機社製のコロナ放電処理装置ＡＧＩ−０２０Ｓを用い、各実施例２−１〜２−４および比較例２−１の処理条件に基づきコロナ放電処理を行った。
【００３４】
なお、処理電圧は０．３ｋＷ〜０．９ｋＷの範囲内で処理した。すなわち、処理電圧が０．３ｋＷ未満ではコロナ放電が発生しない。逆に処理電圧が０．９ｋＷを超えるとアースしてしまうためである。
【００３５】
まず、第１実施例として、ハイドロタルサイト類化合物の添加した場合について、以下の試験および測定を実施した。
▲１▼全光線透過率の測定
まず、上記方法により作製された各試験片の全光線透過率をＪＩＳＫ−７１０５に準拠した方法で測定した。
▲２▼窓ガラスへの水貼り試験
次に、各試験片を実際に窓ガラスに貼り付けてその貼付状態を２０日間にわたって観察した。貼付作業に当たっては、霧吹きを使って窓ガラスにまんべんなく水を噴霧した後、より作業環境に近づけるため、手を使って各試験片を窓ガラスに貼り付けた。
▲３▼断熱性能試験
各試験片が貼り付けられた窓ガラスを南向きに配置して、窓ガラスから屋内側に１ｍ離れた位置に黒紙を置き、黒紙表面の温度を測定した。併せて、標準温度として窓ガラスのみの場合の黒紙の温度も測定し、その温度差を断熱性能とした。
以下に、第１実施例についての結果を示す。
【００３６】
《実施例１−１》
〔ハイドロタルサイト含有量〕５ｗｔ％
〔全光線透過率：％〕８３．８％
〔水貼り試験結果〕水で窓ガラスによく貼り付き、
２０日経過後も剥がれはない。
〔断熱性能〕７．０℃
【００３７】
《実施例１−２》
〔ハイドロタルサイト含有量〕９ｗｔ％
〔全光線透過率：％〕８３．７％
〔水貼り試験結果〕水で窓ガラスによく貼り付き、
２０日経過後も剥がれはない。
〔断熱性能〕８．３℃
【００３８】
《比較例１−１》
〔ハイドロタルサイト含有量〕０ｗｔ％（コロナ放電処理）
〔全光線透過率：％〕８３．９％
〔水貼り試験結果〕水で窓ガラスによく貼り付き、
２０日経過後も剥がれはない。
〔断熱性能〕５．８℃
【００３９】
〈比較例１−２〉
〔ハイドロタルサイト含有量〕０ｗｔ％
〔全光線透過率：％〕８３．９％
〔水貼り試験結果〕水で窓ガラスによく貼り付いたが、
４日経過後に剥がれ落ちた。
〔断熱性能〕５．８℃
【００４０】
参考までに、上記第１実施例の結果のまとめを表１に示す。
【００４１】
【表１】

【００４２】
上記第１実施例により、以下の知見を得た。すなわち、
・実施例１−１および実施例１−２は、ハイドロタルサイト類化合物が添加されているため濡れ性が向上し、水貼りが可能となる。
・実施例１−１および実施例１−２は、ハイドロタルサイト類化合物が添加に伴い、全光線透過率が低下するため、断熱性能が向上する。
・比較例１−１は、コロナ処理によって水貼りすることができるが、全光線透過率が高いため、断熱特性が添加したものに比べて劣る。
・比較例１−２は、何も処理されていないため、水貼りできない。
【００４３】
次に、第２実施例として、コロナ放電処理した場合について、以下の試験および測定を行った。なお、濡れ試薬とは、表面張力を測定する液体であり、その処理度を表面張力の単位〔μＮ／ｃｍ〕で表す。
▲１▼窓ガラスへの水貼り評価
各試験片を実際に窓ガラスに貼り付けてその貼付状態を７日間にわたって観察し、７日間以上貼り付いているものを○、やや剥がれるが貼り付いているものを△、剥がれ落ちたものを×として評価を行った。
▲２▼接着強度の評価
各試験片をガラス板に水貼り、５０℃で２４時間乾燥させた後、試験片に垂直荷重（１６ｇ）を負荷して６０分間にわたって観察し、６０分以上貼り付いているものを○、やや剥がれるが貼り付いているものを△、剥がれ落ちたものを×として評価を行った。
▲３▼経年変化評価
各試験片を１４０日間放置した後、再度水貼り可能かどうかを４種類の濡れ性評価試薬を用いて評価した。評価方法は、１４０日経過後も水貼り可能なものを○、やや劣化しているが可能なものを△、水貼り不可能なものを×とした。
以下に、第２実施例の各実施例２−１〜２−４および比較例２−１の測定結果を示す。
【００４４】
《実施例２−１》
〔処理電圧〕０．３ｋＷ

〔水貼り評価〕×
〔接着強度〕水貼り性が無いため、測定不可
【００４５】
《実施例２−２》
〔処理電圧〕０．５ｋＷ

〔水貼り評価〕○
〔接着強度〕 ○
【００４６】
《実施例２−３》
〔処理電圧〕０．７ｋＷ

〔水貼り評価〕○
〔接着強度〕 ○
【００４７】
《実施例２−４》
〔処理電圧〕０．３ｋＷ

〔水貼り評価〕○
〔接着強度〕 ○
【００４８】
〈比較例２−１〉
〔処理電圧〕未処理

〔水貼り評価〕×
〔接着強度〕水貼り性が無いため、測定不可
【００４９】
参考までに、上記第２実施例の結果のまとめを表２および表３に示す。
【００５０】
【表２】

【００５１】
【表３】

【００５２】
上記第２実施例により、以下の知見を得た。すなわち、
・コロナ放電処理の処理電圧が０．５ｋＷ以上の場合に、水貼り性が生まれる。
・処理電圧が高いほど、水貼り特性が向上する。
・コロナ放電処理による水貼り特性は経年劣化しない。
【００５３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）を主ポリマーとする合成樹脂にハイドロタルサイト類化合物を添加（より好ましくは２〜２０ｗｔ％）したことにより、断熱シートの表面の濡れ性が飛躍的に向上し、断熱シートを水を使って貼り付ける、いわゆる水貼りが可能となる。
【００５４】
別の方法として、ＥＶＡ（エチレン酢酸ビニル共重合体）を主ポリマーとする合成樹脂シートの表面にコロナ放電処理を施してもよく、この方法でも水貼りが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態に係る窓ガラス用断熱シートの斜視図。
【図２】上記窓ガラス用断熱シートのＡ−Ａ線断面図。
【図３】本発明の窓ガラス用断熱シートのハイドロタルサイト類化合物の添加量と水貼り強度との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
１窓ガラス用断熱シート
２第１ベースシート
３第２ベースシート
４スペーサー
Ｓ断熱層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a heat insulating sheet for a window glass used by being attached to a window glass or the like, and more particularly, to a heat insulating sheet for a window glass which can be attached using water, that is, a so-called water adhering sheet.
[0002]
[Prior art]
One of the methods for keeping the room temperature adjusted using an air conditioner (air conditioner) is a heat insulating sheet for window glass. For example, as shown in Patent Literature 1, this type of heat insulating sheet for window glass is formed by sandwiching a spacer between two sheet bodies and forming an air layer (heat insulating layer) between the two sheet bodies. By sticking along the glass, heat is prevented from leaking from the window glass to the outside.
[0003]
Usually, this heat insulating sheet for window glass is shipped together with a double-sided adhesive tape to be attached in a state where it is cut in advance in accordance with the standard size of the window glass, and the user attaches the sheet to the window glass by himself.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-11-348169 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional heat insulating sheet for window glass is attached to the window glass using double-sided adhesive tape, so if there is a mistake in the pasting work, not only can the re-stretching work, but also the heat insulating sheet for window glass itself May be damaged.
[0006]
Further, even if the heat insulating sheet can be stuck well, the adhesive of the double-sided adhesive tape may remain on the window glass when the heat insulating sheet is peeled off. In particular, since the double-sided pressure-sensitive adhesive tape for this type of application is irradiated with a large amount of ultraviolet rays, the pressure-sensitive adhesive is easily deteriorated with time, and the adhesive tends to remain.
[0007]
Furthermore, the heat insulating sheet for window glass using the double-sided adhesive tape causes a problem during use. That is, since the adhesive tape is attached to the periphery of the heat insulating sheet and is attached to the window glass, if the heat insulating sheet expands due to thermal expansion, the non-adhesive portion of the double-sided adhesive tape may be loosened due to expansion. The appearance is impaired.
[0008]
Another problem on the manufacturer side is that the production cost is high because the double-sided adhesive tape is separately prepared.
[0009]
Then, this invention was made in order to solve the above-mentioned subject, The objective is to provide the heat insulation sheet for windowpanes which can be stuck using water, and can be peeled off and reattached many times. is there.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is characterized in that a hydrotalcite compound is added to a synthetic resin having EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer in a predetermined amount.
[0011]
According to this, by adding a hydrophilic hydrotalcite processed product to the EVA resin, when molded into a resin sheet, the sheet surface has extremely good wettability, and water is applied to the sheet surface, So-called water-pasting, which is directly pasted on the window glass, becomes possible.
[0012]
As the hydrotalcite compound used in the present invention,
_{_{_{M x Al y (OH) 2x}}} + 3y-2z (A) z · aH 2 O
(Where M is Mg, Ca or Zn, A is CO ₃ or HPO ₄ , x, y, z and a are positive numbers.)
And a natural or artificial compound having a base sequence represented by As a specific example, Mg ₆ Al ₂ (OH) ₁₆ CO ₃ .4H ₂ O is exemplified as a typical hydrotalcite compound. Further, a hydrotalcite-based solid solution may be used.
[0013]
In a more preferred embodiment, the amount of the hydrotalcite compound is preferably 2 to 20 wt%. That is, when the addition amount is less than 2 wt%, the wettability does not increase and it is difficult to apply water. Conversely, if the addition amount exceeds 20 wt%, not only does the transparency of the resin sheet decrease, but also because the addition amount of the compound in the matrix is large, the water film formed on the sheet surface is broken by the compound. And the water adhesion property may be deteriorated.
[0014]
As another embodiment, even when a surface of a synthetic resin sheet mainly containing EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) is subjected to a corona discharge treatment, it is possible to apply water. In other words, when corona discharge occurs in the air, in addition to the collision of the generated electrons, a highly reactive or highly polar functional group is generated on the surface of the resin sheet due to the effect of ozone and ultraviolet rays generated secondarily, As a result, the wettability of the surface is enhanced, so that water adhesion is possible.
[0015]
As a more preferred embodiment, it is preferable that a heat insulating layer made of air is provided inside. That is, the heat insulation layer made of air is, for example, a material in which a spacer is interposed between two sheet pieces and an air layer is provided between the sheets, such as a cushioning material for packing, and the shape of the heat insulation layer is a straw. A shape or a cylindrical shape is preferable.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of a heat insulating sheet according to an embodiment of the present invention, and FIG. 2 is a sectional view taken along line AA.
[0017]
The heat insulating sheet 1 includes a first base sheet 2 and a second base sheet 3, each of which is made of a soft and transparent resin sheet, which are arranged to face each other at a predetermined interval with a soft and transparent spacer 4 interposed therebetween. ing.
[0018]
In the present invention, the first and

second base sheets

2 and 3 and the spacer 4 are all formed in a sheet shape (film shape), but the specific shape (size, thickness, etc.) is a heat insulating sheet. 1 can be arbitrarily selected in accordance with the specification 1, and the description thereof is omitted.
[0019]
In this embodiment, the first and

second base sheets

2 and 3 and the spacer 4 are integrally formed by extrusion, but each member is prepared as a separate member, and is bonded by heat sealing or an adhesive. You may. In the present invention, the method of molding the heat insulating sheet 1 is arbitrary.
[0020]
As shown in FIG. 2, the spacers 4 are composed of partition walls erected between the

base sheets

2 and 3, and a plurality of spacers 4 are formed parallel to each other at a predetermined interval, and eight spacers are formed in FIG. 1. Due to the spacer 4, a straw-shaped heat insulating layer S extending in a certain direction is formed between the first base sheet 2 and the second base sheet 3.
[0021]
Each of the first base sheet 2, the second base sheet 3 and the spacer 4 is made of a synthetic resin obtained by adding a predetermined amount of a hydrotalcite compound to a main polymer made of EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer).
[0022]
EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) is a thermoplastic resin obtained by copolymerizing ethylene and vinyl acetate, and usually has a vinyl acetate content of up to about 40%. In the present invention, the specific composition of the EVA resin is arbitrary, but those having a quality standard described in JIS K 6731 are preferably used.
[0023]
As the hydrotalcite compound used in the present invention,
_{_{_{M x Al y (OH) 2x}}} + 3y-2z (A) z · aH 2 O
(Where M is Mg, Ca or Zn, A is CO ₃ or HPO ₄ , x, y, z and a are positive numbers)
And natural or artificial compounds having a base sequence represented by As a specific example, Mg ₆ Al ₂ (OH) ₁₆ CO ₃ .4H ₂ O is exemplified as a typical hydrotalcite compound. Further, a hydrotalcite-based solid solution may be used.
[0024]
FIG. 3 is a graph showing the relationship between the content of the hydrotalcite compound and the water adhesion strength of the heat insulating sheet. In addition, the measuring method of the water adhesion strength is as follows. Each test piece of 50 mm width × 100 mm length is bonded to a float glass wetted with water using a spatula so as to drain water, and left for one week, and then has a tensile strength of 300 mm / A peeling test (peeling test) was performed at a tensile angle of 180 ° in min.
[0025]
According to this, it is found that the amount of the hydrotalcite compound added to the main polymer (EVA resin) is preferably 2 to 20% by weight.
[0026]
That is, when the addition amount is less than 2 wt%, the wettability does not increase and it is difficult to apply water. Conversely, if the addition amount exceeds 20 wt%, not only does the transparency of the resin sheet decrease, but also because the addition amount of the compound in the matrix is large, the water film formed on the sheet surface is broken by the compound. And the water adhesion property may be deteriorated.
[0027]
As a method for obtaining the water sticking property without adding the above-mentioned hydrotalcite compound, a method in which a corona discharge treatment is applied to a surface of a synthetic resin sheet mainly containing EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) is used. Also, it is possible to apply water. Such an embodiment is also included in the present invention.
[0028]
In other words, when corona discharge occurs in the air, in addition to the collision of the generated electrons, a highly reactive or highly polar functional group is generated on the surface of the resin sheet due to the effect of ozone and ultraviolet rays generated secondarily, As a result, the wettability of the surface is enhanced, so that water adhesion is possible.
[0029]
In this embodiment, the spacers 4 are formed in parallel, but may be formed, for example, in a circular shape to form a cylindrical heat insulating layer S, and the shape of the spacers 4 can be arbitrarily selected. .
[0030]
【Example】
Next, specific examples of the present invention will be examined together with comparative examples. First, a test piece was prepared by the following method.
[0031]
(Preparation of test pieces)
After adding 5 wt% and 9 wt% of a hydrotalcite compound (DHT-4A, manufactured by Kyowa Chemical Industry Co., Ltd.) to the main polymer composed of EVA (ethylene vinyl acetate copolymer: 15 wt% vinyl acetate), and kneading, A synthetic resin sheet (thickness: 2 mm) having a hollow straw structure as shown in FIGS. 1 and 2 was produced by an extruder. A test piece (90 mm width × 90 mm length) was cut out from each of the synthetic resin sheets.
[0032]
In addition, as a comparative example, a synthetic resin sheet (thickness: 2 mm) having a hollow straw structure made of only EVA (ethylene vinyl acetate copolymer: vinyl acetate 15 wt%) was prepared by the same method. , Two kinds of test pieces (90 mm width x 90 mm length) were cut out.
[0033]
The corona discharge treatment was applied to the surface of one of the test pieces not added. The corona discharge treatment was performed using a corona discharge treatment device AGI-020S manufactured by Kasuga Electric Co., Ltd. based on the treatment conditions of Examples 2-1 to 2-4 and Comparative Example 2-1.
[0034]
The processing voltage was in the range of 0.3 kW to 0.9 kW. That is, when the processing voltage is less than 0.3 kW, corona discharge does not occur. Conversely, if the processing voltage exceeds 0.9 kW, it will be grounded.
[0035]
First, as a first example, the following tests and measurements were performed for the case where a hydrotalcite compound was added.
(1) Measurement of total light transmittance First, the total light transmittance of each test piece prepared by the above method was measured by a method based on JIS K-7105.
{Circle over (2)} Test of Adhering to Window Glass Next, each test piece was actually attached to the window glass, and the attached state was observed for 20 days. In the sticking operation, each test piece was stuck to the window glass by hand after spraying water evenly on the window glass using a sprayer to bring it closer to the working environment.
{Circle around (3)} Insulation performance test The window glass to which the test pieces were attached was placed facing south, black paper was placed 1 m away from the window glass to the indoor side, and the temperature of the black paper surface was measured. At the same time, the temperature of the black paper in the case of only the window glass was also measured as a standard temperature, and the temperature difference was regarded as the heat insulation performance.
The results for the first example are shown below.
[0036]
<< Example 1-1 >>
[Hydrotalcite content] 5 wt%
[Total light transmittance:%] 83.8%
[Water sticking test results]
No peeling after 20 days.
[Heat insulation performance] 7.0 ° C
[0037]
<< Example 1-2 >>
[Content of hydrotalcite] 9wt%
[Total light transmittance:%] 83.7%
[Water sticking test results]
No peeling after 20 days.
[Heat insulation performance] 8.3 ° C
[0038]
<< Comparative Example 1-1 >>
[Content of hydrotalcite] 0 wt% (Corona discharge treatment)
[Total light transmittance:%] 83.9%
[Water sticking test results]
No peeling after 20 days.
[Heat insulation performance] 5.8 ° C
[0039]
<Comparative Example 1-2>
[Content of hydrotalcite] 0 wt%
[Total light transmittance:%] 83.9%
[Water sticking test result] It stuck well to the window glass with water,
It peeled off after 4 days.
[Heat insulation performance] 5.8 ° C
[0040]
For reference, a summary of the results of the first embodiment is shown in Table 1.
[0041]
[Table 1]

[0042]
The following findings were obtained from the first embodiment. That is,
-In Example 1-1 and Example 1-2, the wettability is improved because the hydrotalcite compound is added, and water adhesion is possible.
-In Example 1-1 and Example 1-2, the total light transmittance is reduced with the addition of the hydrotalcite compound, so that the heat insulating performance is improved.
Comparative Example 1-1 can be applied with water by corona treatment, but is inferior to one having added heat insulation properties because of its high total light transmittance.
-In Comparative Example 1-2, no treatment was performed, and therefore, water adhesion was not possible.
[0043]
Next, as a second example, the following tests and measurements were performed for the case where corona discharge treatment was performed. The wetting reagent is a liquid for measuring the surface tension, and the degree of treatment is expressed in the unit of the surface tension [μN / cm].
(1) Evaluation of water adhesion to window glass Each test piece was actually applied to the window glass, and the state of application was observed for 7 days. The sample was evaluated as △, and the sample that peeled off was evaluated as ×.
{Circle around (2)} Evaluation of adhesive strength Each test piece was stuck on a glass plate with water and dried at 50 ° C. for 24 hours. Then, a vertical load (16 g) was applied to the test piece, observed for 60 minutes, and stuck for 60 minutes or more. The sample was evaluated as ○, slightly peeled but adhered as Δ, and peeled off as ×.
{Circle around (3)} Evaluation of secular change After each test piece was left for 140 days, it was evaluated again whether or not it could be adhered to water using four types of wettability evaluation reagents. The evaluation method was evaluated as follows: もの when water sticking was possible even after 140 days had passed, 劣化 when slightly deteriorated but possible, and x when water sticking was not possible.
Hereinafter, the measurement results of Examples 2-1 to 2-4 and Comparative Example 2-1 of the second example are shown.
[0044]
<< Example 2-1 >>
[Processing voltage] 0.3 kW

(Water adhesion evaluation) ×
[Adhesive strength] No measurement due to lack of water adhesion [0045]
<< Example 2-2 >>
[Processing voltage] 0.5 kW

(Evaluation of water adhesion) ○
(Adhesive strength) ○
[0046]
<< Example 2-3 >>
[Processing voltage] 0.7 kW

(Evaluation of water adhesion) ○
(Adhesive strength) ○
[0047]
<< Example 2-4 >>
[Processing voltage] 0.3 kW

(Evaluation of water adhesion) ○
(Adhesive strength) ○
[0048]
<Comparative Example 2-1>
(Processing voltage) Unprocessed

(Water adhesion evaluation) ×
[Adhesive strength] No measurement due to lack of water adhesion [0049]
For reference, a summary of the results of the second embodiment is shown in Tables 2 and 3.
[0050]
[Table 2]

[0051]
[Table 3]

[0052]
The following findings were obtained from the second embodiment. That is,
-When the treatment voltage of the corona discharge treatment is 0.5 kW or more, water sticking property is produced.
-The higher the processing voltage, the better the water adhesion property.
-The water application property by corona discharge treatment does not deteriorate over time.
[0053]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the thermal insulation is achieved by adding a hydrotalcite compound (more preferably, 2 to 20 wt%) to a synthetic resin having EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer. The wettability of the surface of the sheet is dramatically improved, and so-called water bonding, in which the heat insulating sheet is bonded using water, becomes possible.
[0054]
As another method, the surface of a synthetic resin sheet containing EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer may be subjected to a corona discharge treatment, and this method can also be applied with water.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a heat insulating sheet for window glass according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line AA of the heat insulating sheet for window glass.
FIG. 3 is a graph showing the relationship between the amount of a hydrotalcite compound added to the heat insulating sheet for window glass of the present invention and the water adhesion strength.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS LIST 1 heat insulating sheet for window glass 2 first base sheet 3 second base sheet 4 spacer S heat insulating layer

Claims

A heat insulating sheet for window glass, comprising a synthetic resin containing EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer and a predetermined amount of a hydrotalcite compound added thereto.

The heat insulating sheet for a window glass according to claim 1, wherein the amount of the hydrotalcite compound is 2 to 20 wt%.

A heat insulating sheet for a window glass, wherein a surface of a synthetic resin sheet containing EVA (ethylene-vinyl acetate copolymer) as a main polymer is subjected to a corona discharge treatment.

The heat insulating sheet for a window glass according to any one of claims 1 to 3, further comprising a heat insulating layer formed by air inside.