JP2004315473A - Method for producing methanol - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for producing methanol capable of increasing the amount of carbon dioxide recovered by a carbon dioxide recovery unit and increasing the production of methanol as well as desulfurizing a feedstock gas such as natural gas. <P>SOLUTION: The method for producing methanol comprises the steps of desulfurizing the feedstock gas by a desulfurizer, producing a synthesis gas comprising hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide by feeding a reformer with the desulfurized natural gas together with steam and carbon dioxide, synthesizing a crude methanol by reaction of the synthesis gas on a synthesis catalyst, subjecting the crude methanol to gas/liquid separation into a liquid crude methanol and a hydrogen-containing purge gas, and recovering hydrogen from the purge gas using the hydrogen recovery unit. In this method, it is characterized that carbon dioxide gas fed together with the natural gas is used after recovered from a combustion exhaust gas from the combustion radiation section of the reformer, a hydrogen-rich gas recovered by the hydrogen recovery unit is fed to the front stream side of the crude methanol synthesis step, and a major portion of the remaining unrecovered hydrogen-rich gas is fed to the desulfurizer. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メタノールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来天然ガス等の炭化水素からメタノール(CHOH)を製造する方法は、例えば特許文献1に示されているように、下記(1)〜(3)の工程より行われることが知られている。即ち、
(1)ガス状の炭化水素又は液状の炭化水素を気化したものと、水蒸気とを改質器でニッケル触媒下、800〜1000℃にて反応させ、水素(H)、一酸化炭素(CO)及び二酸化炭素(CO)を主成分とする合成ガスを製造する合成ガス製造工程、
(2)銅系メタノール合成触媒上で、上記合成ガスを圧力50〜150気圧、温度200〜300℃で反応させ、反応ガスから生成粗メタノールを液状で回収する合成工程、及び
(3)液状粗メタノールを1塔又は2塔以上の蒸留塔で蒸留して、メタノールよりも沸点の低い有機化合物(以下、低沸点有機化合物という),有機酸及びメタノールよりも沸点の高い有機化合物(以下、高沸点有機化合物という)を含む廃水と、精製メタノールとに分離する蒸留工程である。
【0003】
以上の各工程からなるメタノール製造プロセスの一例を図2を用いて説明する。
【0004】
図2に示す改質器110は、水蒸気改質用反応管111と、この反応管111の周囲に配置され、燃料を燃焼させて前記反応管を加熱するための燃焼輻射部112と、この燃焼輻射部112に対流部(廃熱回収部)113を介して連通された煙突114とを備えている。前記反応管111内には、例えばニッケル系触媒が充填されている。燃料導入用流路120および空気導入用流路120は、前記改質器110の燃焼輻射部112にそれぞれ接続されている。原料ガス導入用流路120は、前記改質器110の対流部113を経由して前記反応管111の上端に接続されている。この流路120には、流路12011から水素を含んだパージガスの一部を分岐し混合する事で、原料天然ガス中の硫黄成分を硫化水素の形として脱硫装置で吸着除去できるように、脱硫装置131が介装されている。水蒸気(スチーム)導入用流路120は、前記脱硫装置131の後流側で、前記対流部113の前流側に位置する前記原料ガス導入用流路120に接続されている。二酸化炭素回収装置132は、燃焼排ガス導入用流路120を通して前記改質器110の対流部113に接続されている。前記二酸化炭素回収装置132は、流路120を経由して圧縮機133に接続されている。この圧縮機133は、流路120を経由して前記脱硫装置131の後下流側で、前記改質器110の前上流側である前記原料ガス導入用流路120に接続されている。前記改質器110の反応管111は、熱交換器141、熱回収器142および圧縮機143が介装された流路120を通してメタノール合成用反応装置150に接続されている。この反応装置150は、予熱器151と、この予熱器151からの合成ガスが循環流路152を通して供給されるメタノール合成用反応器153を備えている。この反応器153内には、メタノール合成触媒が充填されている。前記メタノール合成用反応装置150の反応器153は、前記予熱器151を経由し気液分離器161に流路120を通して接続されている。この流路120には、冷却用熱交換器162が介装されている。前記気液分離器161は、ガス循環流路152を通して前記予熱器151入口の前記流路120に接続されている。ガス圧縮機164は、前記ガス循環流路152に介装されている。パージガス分岐流路12010は、前記ガス循環流路152から分岐され、前記脱硫装置131と水素回収装置163に前記パージガスを供給するために接続されている。前記水素回収装置163は、流路12012を通して前記圧縮機143を介して流路120に水素リッチガスを供給するために接続されている。また前記水素回収装置163は、流路12013を通して前記改質器110の燃焼輻射部に水素リーンガスを供給するために112にも接続されている。前記気液分離器161は、流路12014を通して蒸留装置170に接続されている。
【0005】
次に、前述した図2に示すメタノール製造プラントを参照してメタノールの製造方法を説明する。
【0006】
1)合成ガス製造工程
まず、原料用炭化水素、例えば天然ガスは原料ガス導入用流路120を通して,供給される。この天然ガスには微量の硫黄化合物が含まれる事があるため,ガス分岐流路12012からの水素を含有するパージガスと混合し,硫黄化合物を硫化水素にする。そして硫化水素となった硫黄化合物は,脱硫装置131で吸着除去される。硫黄化合物が取り除かれた天然ガスは,流路120を通して所定量供給される二酸化炭素と,流路120を通して供給される所定量の水蒸気(スチーム)と混合後に改質器110の燃焼輻射部113で予熱され,水蒸気改質用反応管111に供給される。前記反応管111に供給されたメタン(CH)を主成分とする天然ガス、水蒸気および二酸化炭素は、その反応管111内の触媒の存在下でメタンが主に水蒸気改質され、下記数1に示す式(1)、(2)に従って水素、一酸化炭素および二酸化炭素を含む合成ガスが生成される。
【0007】
【数1】

Figure 2004315473
【0008】
前記改質反応の式(1),(2)において、メタン1モルと水蒸気2モルの反応で水素4モル、二酸化炭素1モルが生成される。ただし、実際の反応系では反応管111出口の温度、圧力から決まる化学反応平衡組成に近い組成が得られる。なお、前記天然ガスに二酸化炭素および水蒸気を添加する際、モル比で前記天然ガス中のメタン(CH):水蒸気(HO)=1:2〜1:3、メタン(CH):二酸化炭素(CO)=1:0.1〜1:3に設定することが好ましい。ここで,燃焼輻射部112において,流路1201を通して供給される燃料用ガス及び流路12013を通して供給されるパージガスの一部が,流路120を通して供給される空気と燃焼され,反応管111は十分に高い温度(例えば850〜900℃)に加熱されている。前記反応管111を加熱するのは、前記改質反応が吸熱反応であるためである。前記燃焼輻射部112で発生した二酸化炭素を含む燃焼排ガスは、対流部113を経由して煙突114に至る。前記燃焼排ガスは、前記対流部113を通過する間に原料ガス導入用流路120内を流通する水蒸気等が添加された天然ガスおよび図示しないボイラ水とそれぞれ熱交換されて冷却される。
【0009】
2)メタノール合成工程
改質器110で生成された合成ガスは、流路120を通して熱交換器141に供給され、ここで例えばボイラ水を加熱し、高圧の水蒸気を発生させるとともに、それ自体が冷却された後、熱回収器142に供給されて常温まで冷却される。この時、前記合成ガス中に含まれる水蒸気は凝縮水となり回収され、例えばプロセス用水として利用される。
【0010】
凝縮水を分離した合成ガスは、圧縮機143に供給され、ここでメタノール合成反応に適した圧力(例えば50〜150気圧)まで圧縮される。昇圧された合成ガスは、メタノール合成用反応装置150の予熱器151に供給され、ここでメタノール合成反応に適した温度(例えば200〜300℃)まで予熱され、さらに流路154を通してメタノール合成触媒が充填された反応器153に供給される。前記反応器153では、下記数2に示す式(3),(4)に示す反応により合成されたメタノールを含む生成物が得られる。
【0011】
【数2】
Figure 2004315473
【0012】
また、前記反応器153では,副反応によってジメチルエーテル及びエタノール等の不純物を生成する。これらの不純物および水は、前記生成物に含まれるメタノールと共に液状の粗メタノールとして含有される。
【0013】
3)液状粗メタノールの回収工程
前記反応器153からの生成物は、流路120を通して前記冷却用熱交換器162に順次供給され、ほぼ常温まで冷却される。この時、前記生成物中のメタノールと水はそのほとんどが凝縮し、液状となって気液分離器161に流入される。この気液分離器161では、液状の粗メタノールと水素を主とする未反応ガス(水素リッチ未反応ガス)とに分離される。
【0014】
前記水素リッチ未反応ガスの大部分は、ガス循環流路152を通してガス圧縮機164に送られ、昇圧された後前記予熱器151前流の前記予熱器151に循環され、合成ガスとともに前記反応器153に供給される。水素リッチ未反応ガスの一部は、パージガスとしてパージガス流路12010を経て、前記脱硫装置131の前流で,原料天然ガスと混合される。また水素リッチ未反応ガスの一部は前記水素回収装置に供給され,より水素濃度の高い回収水素ガスと,水素濃度の低くなった水素回収後ガスに分離される。水素濃度の高い回収水素ガスは,前記圧縮機143を介して合成ガス流路120と混合され,水素濃度の低い水素回収後ガスは前記改質器110の燃焼輻射部112に供給される。
【0015】
4)蒸留工程
前記気液分離器161で分離された粗メタノールは、前記流路12014を経て蒸留装置170に供給され、高純度の精製メタノールと副生成物である低沸点有機化合物および高沸点有機化合物を含む廃水に分離される。精製メタノールは製品として系外に抜き出される。
【0016】
なお、二酸化炭素を流路120を経由して改質器110前流側の天然ガスに所定量添加したが、改質器110後流側の天然ガスに所定量添加しても、改質器110の前流側と後流側の天然ガスに所定量添加してもよい。
【0017】
上記の実施形態によれば,燃焼排ガス中の二酸化炭素を二酸化炭素回収装置132により回収し、流路120を通して脱硫後の天然ガスに供給するため、煙突114から大気に放出される二酸化炭素量を低減できるとともに、改質器110での合成ガス量の増大化を図ることができる。
【0018】
さらに、前記パージガスから水素回収装置163で水素を回収し、この水素リッチガスを流路12012に流通させ、前記圧縮機143を介して合成ガス流路120に供給することによって、前記反応装置150の反応器153でのメタノールの生産量を増大することができる。
【0019】
しかしながら、従来のメタノールの製造方法では気液分離器161で分離された水素を含むパージガスを脱硫装置131に供給するため、水素回収装置163に導入されるパージガス量が減少してここで回収される水素リッチガス量が減少する。その結果、十分な量の水素リッチガスをメタノール合成用反応装置150の予熱器151入口の流路120に供給するできなくなり、メタノールの増産化が制限される。
【0020】
すなわち、改質器110での水素、一酸化炭素および二酸化炭素を含む合成ガスの生成は、メタン(CH)を主成分とする天然ガス、水蒸気および二酸化炭素を前記改質器110の反応管111に供給し、その内の触媒の存在下でメタンが主に水蒸気改質することによってなされる。
【0021】
一方、メタノール合成用反応装置150でのメタノールの合成は前記合成ガス中の主に水素および一酸化炭素の反応によりなされ、かつ水素と二酸化炭素との反応も関与する。このとき、反応系に供給される水素量を増大させることによって二酸化炭素量も増大させてメタノールの増産化を図ることが可能になる。つまり、前記改質器110の反応管111に天然ガスと共に供給される二酸化炭素量を増大して前記メタノール合成に利用する合成ガス中の二酸化炭素量を増加できる。この二酸化炭素量の増大化は、二酸化炭素回収装置132での二酸化炭素の回収量を増大すること意味する。
【0022】
したがって、従来法のように十分な量の水素リッチガスを流路120に十分に供給できないことは、前記改質器110の反応管111に天然ガスと共に供給される二酸化炭素量が制限され、結果として燃焼排ガスから二酸化炭素回収装置132で回収する二酸化炭素量が制限され、さらにメタノールの増産化も制限されるという問題を生じる。
【0023】
【特許文献1】
特開平1−180841号
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、原料である天然ガス等の炭化水素の脱硫を図ると共に、二酸化炭素回収装置で回収する二酸化炭素量の増大、メタノールの増産化を図ることが可能なメタノールの製造方法を提供しようとするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るメタノールの製造方法は、原料炭化水素を脱硫装置により脱硫する工程と、反応管およびこの反応管を燃料の燃焼により加熱するための燃焼輻射部を有する改質器に前記脱硫後の原料炭化水素を水蒸気および二酸化炭素と共に供給し、水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を主成分とする合成ガスを生成する工程と、前記合成ガスをメタノール合成触媒上で反応させて粗メタノールを合成する工程と、前記粗メタノールを気液分離して液状粗メタノールと主に水素を含むパージガスとに分離する工程と、前記パージガスから水素回収装置により水素を回収する工程とを含み、
前記炭化水素と共に供給される二酸化炭素に前記改質器の燃焼輻射部からの燃焼排ガスから回収した二酸化炭素を用い、前記水素回収装置で回収した水素リッチガスを前記粗メタノール合成工程の前流側に供給し、水素回収後のパージガス(水素リーンガス)の大部分を前記脱硫装置に供給することを特徴とするものである。
【0026】
本発明に係るメタノールの製造方法において、前記天然ガスに添加される水蒸気(スチーム)を前記天然ガスの炭素のモル量に対して3から4倍以上のモル量にすることが好ましい。
【0027】
本発明に係るメタノールの製造方法において、前記水素リーンガスの残りを前記改質器の燃焼輻射部の燃料として供給すると共に、水蒸気を前記改質器の燃焼輻射部に供給することが好ましい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるメタノールの製造方法を図1を参照して詳細に説明する。図1は、この実施形態に係る合成メタノールの製造に用いられる製造プラントの要部を示す概略図である。
【0029】
改質器10は、水蒸気改質用反応管11と、この反応管11の周囲に配置され、燃料を燃焼させて前記反応管を加熱するための燃焼輻射部12と、この燃焼輻射部12に対流部(廃熱回収部)13を介して連通された煙突14とを備えている。前記反応管11内には、例えばニッケル系触媒が充填されている。燃料導入用流路20、空気導入用流路20および第1水蒸気(スチーム)導入用流路20は、前記改質器10の燃焼輻射部12にそれぞれ接続されている。
【0030】
原料ガス導入用流路20は、前記改質器10の対流部13を経由して前記反応管11の上端に接続されている。この流路20には、流路2012からの水素含有ガスを混合する事で,原料ガス中の硫黄成分を硫化水素の形として脱硫装置で吸着除去できるように,脱硫装置31が介装されている。第2水蒸気(スチーム)導入用流路20は、前記脱硫装置31の後流側で、前記対流部13の前流側に位置する前記原料ガス導入用流路20に接続されている。
【0031】
二酸化炭素回収装置32は、燃焼排ガス導入用流路20を通して前記改質器10の対流部13に接続されている。前記二酸化炭素回収装置32は、流路20を経由して前記脱硫装置31の後流側で、前記改質器10の前流側である前記原料ガス導入用流路20に接続されている。圧縮機33は、前記流路20に介装されている。
【0032】
前記改質器10の反応管11は、熱交換器41、熱回収器42および圧縮機43が介装された流路20を通してメタノール合成用反応装置50に接続されている。この反応装置50は、予熱器51と、この予熱器51からの合成ガスが循環流路52を通して供給されるメタノール合成用反応器53を備えている。この反応器53内には、メタノール合成触媒が充填されている。前記メタノール合成用反応装置50の反応器53は、前記予熱器51を経由し気液分離器61に流路20を通して接続されている。この流路20には、冷却用熱交換器62が介装されている。前記気液分離器61は,ガス循環流路54を通して前記予熱器51の前流流路20に接続されている。ガス圧縮機64は前記ガス循環流路54に介装されている。パージガス分岐流路2010は,前記ガス循環流路54から分岐され,水素回収装置63に前記パージガスを供給するため接続されている。前記水素回収装置63は、流路2011を通して前記圧縮機43を介して前記流路20にこの水素回収装置63で回収した水素量が豊富なガス、いわゆる水素リッチガスを供給するために接続されている。前記水素回収装置63は、前記脱硫装置31に流路2012を通してこの水素回収装置63で未回収の水素量が乏しいガス、いわゆる水素リーンガスの大部分を供給するために接続されている。分岐流路2013は、前記流路2012をから分岐され、前記改質器10の燃焼輻射部12に前記水素リーンガスの残部を供給するために接続されている。
【0033】
前記気液分離器61は、流路2014を通して蒸留装置71に接続されている。
【0034】
次に、前述した図1に示すメタノール製造プラントを参照して本発明のメタノールの製造方法を説明する。
【0035】
1)合成ガス生成工程
まず、原料用炭化水素、例えばメタンを主成分とする天然ガスは、原料ガス導入用流路20を通して脱硫装置31に供給される。この天然ガスには微量の硫黄化合物が含まれる事があるため,ガス分岐流路2012からの水素を含有するパージガスと混合し,硫黄化合物を硫化水素にする。そして硫化水素となった硫黄化合物は,脱硫装置31で吸着除去される。硫黄化合物が取り除かれた天然ガスは,脱硫装置31の下流側において、第2水蒸気導入用流路20を通して水蒸気(スチーム)を所定量添加される。さらに、前記二酸化炭素回収装置32で回収された二酸化炭素が、流路20を経由して所定量添加される。なお、前記天然ガスに二酸化炭素および水蒸気を添加する際、モル比で前記天然ガス中のメタン(CH):水蒸気(HO)=1:2〜1:3、メタン(CH):二酸化炭素(CO)=1:0.1〜1:3に設定することが好ましい。
【0036】
前記二酸化炭素および水蒸気が添加された天然ガスは、前記原料ガス導入用流路20内を流通し、前記改質器10の対流部13を通過する間に予熱された後、十分な温度まで加熱された前記反応管11に供給される。
【0037】
前記改質器10の反応管11に供給されたメタン(CH)を主成分とする天然ガス、水蒸気および二酸化炭素は、その反応管11内の触媒の存在下でメタンが主に水蒸気改質され、下記数1に示す式(1)、(2)に従って水素、一酸化炭素および二酸化炭素を含む合成ガスが生成される。
【0038】
【数3】
Figure 2004315473
【0039】
前記改質反応の式(1),(2)において、メタン1モルと水蒸気2モルの反応で水素4モル、二酸化炭素1モルが生成される。ただし、実際の反応系では反応管11出口の温度、圧力から決まる化学反応平衡組成に近い組成が得られる。
【0040】
ここで,燃焼輻射部12において,流路20を通して供給される燃料用ガス及び流路2013を通して供給されるパージガスの一部が,流路20を通して供給される空気と燃焼され,反応管11は十分に高い温度(例えば850〜900℃)に加熱されている。前記反応管11を加熱するのは、前記改質反応が吸熱反応であるためである。
【0041】
2)メタノール合成工程
改質器10で生成された合成ガスは、流路20を通して熱交換器41に供給され、ここで例えばボイラ水を加熱し、高圧の水蒸気を発生させるとともに、それ自体が冷却された後、熱回収器42に供給されて常温まで冷却される。この時、前記合成ガス中に含まれる水蒸気は凝縮水となり、流路2015を通して例えばプロセス用水として利用される。
【0042】
凝縮水を分離した合成ガスは、流路20を通して圧縮機43に供給され、ここでメタノール合成反応に適した圧力(例えば50〜150気圧)まで圧縮される。昇圧された合成ガスは、流路20を通してメタノール合成用反応装置50の予熱器51に供給され、ここでメタノール合成反応に適した温度(例えば200〜300℃)まで予熱され、さらに循環流路52を通してメタノール合成触媒が充填された反応器53に供給される。前記反応器53では、下記数2に示す式(3),(4)に示す反応により合成されたメタノールを含む生成物が得られる。
【0043】
【数4】
Figure 2004315473
【0044】
また、前記反応器53では,副反応によってジメチルエーテル及びエタノール等の不純物を生成する。これらの不純物および水は、前記生成物に含まれるメタノールと共に液状の粗メタノールとして含有される。
【0045】
3)液状粗メタノールの回収工程
前記反応器53からの反応生成物は、流路20を通して前記冷却用熱交換器62に順次供給され、ほぼ常温まで冷却される。この時、前記生成物中のメタノールと水はそのほとんどが凝縮し、液状となって気液分離器61に流入される。この気液分離器61では、液状の粗メタノールと水素を主とするパージガスとに分離される。
【0046】
前記パージガスは、パージガス流路2010を通して水素回収装置63に供給され、ここでパージガス中の大部分の水素が回収される。水素量が豊富なガス、いわゆる水素リッチガスは、前記水素回収装置63から流路2011を通して圧縮機43を介して前記予熱器51入口の前記流路20に供給され、合成ガスとともに前記反応器53に供給される。前記水素回収装置63での水素未回収ガス、つまり水素量が乏しいガスいわゆる水素リーンガスの大部分一部を、流路2012を通して脱硫装置31に供給することによって、この脱硫装置31に導入された天然ガス中の硫黄と水素とを反応させて硫化水素として除去する。また、残りの水素リーンガスは前述したように前記流路2012から分岐した分岐流路2013を経て前記改質器10の燃焼輻射部12に燃料として供給される。
【0047】
前記水素回収装置63からの水素リーンガスのうち、前記脱硫装置31に供給される水素リーンガスは75〜90体積%、前記燃焼輻射部12に供給される水素リーンガスは10〜25体積%にすることが好ましい。
【0048】
4)蒸留工程
前記気液分離器61で分離された粗メタノールは、流路2014を経て蒸留装置71に供給され、高純度の精製メタノールと副生成物である低沸点有機化合物および高沸点有機化合物を含む廃水に分離される。精製メタノールは、流路2016から製品として系外に抜き出される。廃水は、流路2017から系外へ排出される。
【0049】
なお、二酸化炭素を流路20を経由して改質器10前流側の天然ガスに所定量添加したが、改質器10後流側の天然ガスに所定量添加しても、改質器10の前流側と後流側の天然ガスに所定量添加してもよい。
【0050】
以上、本実施形態によれば粗メタノールを気液分離して得られた主に水素を含むパージガスの一部を従来のように脱硫装置に供給せず、全て水素回収装置63に供給し、ここで水素リッチガスを回収する。回収した水素リッチガスを、流路2011を通して予熱器51入口の流路20を流通する合成ガスに供給することによって、メタノール合成用反応装置50の反応器53に供給する合成ガス中の水素量を増大することができる。その結果、反応器53での前記式(4)のメタノール合成反応から、合成ガスへの水素量の増大により、二酸化炭素量を増加できる。つまり、脱硫後の天然ガスと共に改質器10の反応管11に供給する二酸化炭素量を増大できるため、二酸化炭素を含む燃焼排ガスから二酸化炭素回収装置31で回収する二酸化炭素を有効に利用でき、メタノールの製造により排出される二酸化炭素量を低減できる。したがって、地球の温暖化防止に寄与でき、かつ二酸化炭素排出税の導入や二酸化炭素の排出規制が開始された場合、メタノール製造プラントの経済性を向上できる。
【0051】
また、合成ガス中の二酸化炭素量の増大および合成ガスに添加する水素量の増大によって、反応器53に供給する合成ガスの絶対量を増加させることができるため、メタノールの増産化を図ることができる。
【0052】
一方、前記水素回収装置63で水素を回収後の水素量が乏しいガス、いわゆる水素リーンガスの大部分を、流路2012を通して脱硫装置31に供給することによって、この脱硫装置31に導入された天然ガス中の硫黄と水素とを反応させて硫化水素として除去し、脱硫することができる。
【0053】
さらに、前記天然ガスに水蒸気を添加する際、モル比で前記天然ガス中のメタン(CH):水蒸気(HO)=1:3〜1:4にする、つまり水蒸気を過多に添加すれば、改質器10の反応管11での改質反応で得られる合成ガス中の水素量を増大できる。その結果、天然ガスに添加する二酸化炭素量を増大でき、二酸化炭素を含む燃焼排ガスから二酸化炭素回収装置31で回収する二酸化炭素を有効に利用することができる。また、合成ガス量も増加するために、メタノール合成後の気液分離器61で得られるパージガス量を増大でき、それに伴って水素回収装置63で回収される水素リッチガス量も増大化できる。
【0054】
さらに、水蒸気(スチーム)は第1水蒸気導入用流路20を通して前記改質器10の燃焼輻射部12に供給することによって、バーナーのカーボン析出、特にスタートアップ時のカーボン析出を抑制することができる。
【0055】
すなわち、水素を含むパージガスの大部分を前記改質器10の燃焼輻射部12に供給する場合には、そのパージガス中の水素によりバーナーのカーボン析出を抑制することが可能になる。
【0056】
これに対し、本発明のようにパージガスの大部分をメタノール合成反応および天然ガスの脱硫に利用すると、前記改質器10の燃焼輻射部12に供給する水素量(水素リーンガス量)が低減されてバーナーにカーボンが析出する虞がある。このようなことから、燃焼輻射部12に供給される水素量の代わりに水蒸気は第1水蒸気導入用流路20を通して前記改質器10の燃焼輻射部12に供給することによって、不足した水素量を補ってバーナーのカーボン析出、特にスタートアップ時のカーボン析出を抑制することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、原料ガスである天然ガスの脱硫を図ると共に、二酸化炭素回収装置で回収する二酸化炭素量を増大してメタノールの増産(具体的には原料天然ガス量当たりのメタノール生産量を従来法100に対して109)を図ることが可能なメタノールの製造方法を提供することができる。できる。
【0058】
また、メタノール生産量当たりの改質器熱量負荷が小さい(具体的には従来法100に対して99)ため、装置の小型化が可能となる。
【0059】
さらに、改質器燃焼部に供給する水素量が減少するため、燃焼排ガス中の水分含有量が少なくなる、これにより燃焼排ガスを冷却する二酸化炭素回収装置では必要冷却熱量が削減(具体的には回収二酸化炭素量あたりの二酸化炭素回収装置の冷却熱量を従来法100に対して99.8)される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメタノール製造プラントの一例を示す概略図。
【図2】従来のメタノール製造プラントの一例を示す概略図。
【符号の説明】
10…改質器、11…反応管、12…燃焼輻射部、32…二酸化炭素回収装置、
20…燃料導入用流路、20…第1水蒸気(スチーム)導入用流路、
20…原料ガス導入用流路、20…第2水蒸気(スチーム)導入用流路、
2010…パージガス流路、2011,2012…流路、50…メタノール合成用反応装置、53…反応器、61…気液分離器、63…水素回収装置、70…蒸留塔。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing methanol.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, methanol (CH 3 It is known that the method for producing OH) is carried out by the following steps (1) to (3), for example, as shown in Patent Document 1. That is,
(1) A gaseous hydrocarbon or a liquid hydrocarbon is vaporized and steam is reacted in a reformer at 800 to 1000 ° C. under a nickel catalyst to obtain hydrogen (H 2 ), Carbon monoxide (CO) and carbon dioxide (CO 2 A) a synthesis gas production process for producing a synthesis gas mainly comprising
(2) a synthesis step of reacting the synthesis gas at a pressure of 50 to 150 atm and a temperature of 200 to 300 ° C. on a copper-based methanol synthesis catalyst, and recovering crude methanol produced in a liquid form from the reaction gas;
(3) Distilling liquid crude methanol in one or more distillation towers, an organic compound having a lower boiling point than methanol (hereinafter, referred to as a low boiling organic compound), an organic acid, and an organic compound having a higher boiling point than methanol This is a distillation step of separating wastewater containing (hereinafter, referred to as a high boiling point organic compound) into purified methanol.
[0003]
An example of the methanol production process including the above steps will be described with reference to FIG.
[0004]
The reformer 110 shown in FIG. 2 includes a steam reforming reaction tube 111, a combustion radiator 112 disposed around the reaction tube 111, and for burning fuel to heat the reaction tube. The radiating section 112 includes a chimney 114 that is connected to the radiating section 112 via a convection section (waste heat recovery section) 113. The reaction tube 111 is filled with, for example, a nickel-based catalyst. Fuel introduction channel 120 1 And air introduction channel 120 2 Are connected to the combustion radiating section 112 of the reformer 110, respectively. Source gas introduction channel 120 3 Is connected to the upper end of the reaction tube 111 via a convection section 113 of the reformer 110. This channel 120 3 The channel 120 11 A desulfurization device 131 is provided so that a sulfur component in the raw natural gas can be adsorbed and removed by the desulfurization device in the form of hydrogen sulfide by branching and mixing a part of the purge gas containing hydrogen from the gas. Channel 120 for introducing steam (steam) 4 The flow path 120 for the raw material gas is located downstream of the desulfurization device 131 and upstream of the convection section 113. 3 It is connected to the. The carbon dioxide capture device 132 includes the flue gas introduction passage 120. 5 Through a convection section 113 of the reformer 110. The carbon dioxide recovery device 132 includes a 6 Is connected to the compressor 133 via the. The compressor 133 has a flow path 120 7 The downstream side of the desulfurization unit 131 and the upstream side of the reformer 110 via the raw material gas introduction passage 120 3 It is connected to the. The reaction tube 111 of the reformer 110 has a flow passage 120 in which a heat exchanger 141, a heat recovery device 142, and a compressor 143 are interposed. 8 To the reactor 150 for methanol synthesis. The reactor 150 includes a preheater 151 and a reactor 153 for methanol synthesis to which the synthesis gas from the preheater 151 is supplied through a circulation channel 152. This reactor 153 is filled with a methanol synthesis catalyst. The reactor 153 of the methanol synthesis reactor 150 is connected to the gas-liquid separator 161 via the pre-heater 151 and has a flow path 120. 9 Connected through. This channel 120 9 Is provided with a cooling heat exchanger 162. The gas-liquid separator 161 is connected to the channel 120 at the inlet of the preheater 151 through a gas circulation channel 152. 8 It is connected to the. The gas compressor 164 is interposed in the gas circulation channel 152. Purge gas branch channel 120 10 Is branched from the gas circulation channel 152 and connected to the desulfurization device 131 and the hydrogen recovery device 163 for supplying the purge gas. The hydrogen recovery device 163 includes 12 Through the compressor 143 through the flow path 120 8 Is connected to supply a hydrogen-rich gas. Further, the hydrogen recovery device 163 includes Thirteen Is also connected to 112 to supply hydrogen lean gas to the combustion radiant section of the reformer 110 through the. The gas-liquid separator 161 has a flow path 120. 14 Through to the distillation apparatus 170.
[0005]
Next, a method for producing methanol will be described with reference to the methanol production plant shown in FIG.
[0006]
1) Syngas production process
First, a raw material hydrocarbon, for example, natural gas is supplied to the raw material gas introduction passage 120. 3 Is supplied through Since this natural gas may contain trace amounts of sulfur compounds, the gas branch passage 120 12 Mixed with a purge gas containing hydrogen from the reactor to convert the sulfur compounds to hydrogen sulfide. Then, the sulfur compound that has become hydrogen sulfide is adsorbed and removed by the desulfurization device 131. The natural gas from which the sulfur compounds have been removed is supplied to the channel 120 7 And a predetermined amount of carbon dioxide supplied through 4 After being mixed with a predetermined amount of steam (steam) supplied through the combustion chamber, the mixture is preheated in the combustion radiating section 113 of the reformer 110 and supplied to the steam reforming reaction tube 111. Methane (CH) supplied to the reaction tube 111 4 ) As main components, methane is mainly steam reformed in the presence of a catalyst in the reaction tube 111 of the natural gas, and hydrogen is converted into hydrogen according to the following equations (1) and (2). , A synthesis gas containing carbon monoxide and carbon dioxide is produced.
[0007]
(Equation 1)
Figure 2004315473
[0008]
In the equations (1) and (2) of the reforming reaction, 4 mol of hydrogen and 1 mol of carbon dioxide are generated by the reaction of 1 mol of methane and 2 mol of steam. However, in an actual reaction system, a composition close to the chemical reaction equilibrium composition determined by the temperature and pressure at the outlet of the reaction tube 111 can be obtained. When carbon dioxide and water vapor are added to the natural gas, methane (CH) in the natural gas is added in a molar ratio. 4 ): Water vapor (H 2 O) = 1: 2-1: 3, methane (CH 4 ): Carbon dioxide (CO 2 ) = 1: 0.1 to 1: 3. Here, in the combustion radiating section 112, the fuel gas supplied through the flow path 1201 and the flow path 120 Thirteen A part of the purge gas supplied through the 2 And the reaction tube 111 is heated to a sufficiently high temperature (for example, 850 to 900 ° C.). The reason why the reaction tube 111 is heated is that the reforming reaction is an endothermic reaction. The combustion exhaust gas containing carbon dioxide generated in the combustion radiating section 112 reaches the chimney 114 via the convection section 113. The flue gas is passed through the convection section 113 while flowing through the raw material gas introduction passage 120. 3 Heat is exchanged with the natural gas to which steam and the like flowing through the inside and the boiler water (not shown) are added, and cooled.
[0009]
2) Methanol synthesis process
The synthesis gas generated in the reformer 110 is supplied to the flow path 120 8 Is supplied to the heat exchanger 141, where, for example, the boiler water is heated to generate high-pressure steam, and after cooling itself, is supplied to the heat recovery unit 142 and cooled to room temperature. At this time, the steam contained in the synthesis gas is collected as condensed water, and is used, for example, as process water.
[0010]
The synthesis gas from which the condensed water has been separated is supplied to a compressor 143, where it is compressed to a pressure (for example, 50 to 150 atm) suitable for a methanol synthesis reaction. The pressurized synthesis gas is supplied to a preheater 151 of a methanol synthesis reaction device 150, where it is preheated to a temperature (for example, 200 to 300 ° C.) suitable for a methanol synthesis reaction. It is supplied to the filled reactor 153. In the reactor 153, a product containing methanol synthesized by the reaction represented by the following equations (3) and (4) is obtained.
[0011]
(Equation 2)
Figure 2004315473
[0012]
In the reactor 153, impurities such as dimethyl ether and ethanol are generated by a side reaction. These impurities and water are contained as liquid crude methanol together with the methanol contained in the product.
[0013]
3) Liquid crude methanol recovery process
The product from the reactor 153 passes through the channel 120 9 , Are sequentially supplied to the cooling heat exchanger 162, and are cooled to approximately room temperature. At this time, most of the methanol and water in the product are condensed, become liquid, and flow into the gas-liquid separator 161. The gas-liquid separator 161 separates the liquid crude methanol and unreacted gas mainly containing hydrogen (hydrogen-rich unreacted gas).
[0014]
Most of the hydrogen-rich unreacted gas is sent to a gas compressor 164 through a gas circulation channel 152, and after being pressurized, circulated to the preheater 151 upstream of the preheater 151, and is supplied to the reactor together with synthesis gas. 153. A part of the hydrogen-rich unreacted gas is used as a purge gas in the purge gas passage 120. 10 , And is mixed with the raw material natural gas upstream of the desulfurization unit 131. In addition, a part of the hydrogen-rich unreacted gas is supplied to the hydrogen recovery apparatus, and is separated into a recovered hydrogen gas having a higher hydrogen concentration and a post-recovery hydrogen gas having a lower hydrogen concentration. The recovered hydrogen gas having a high hydrogen concentration is passed through the compressor 143 to the synthesis gas passage 120. 8 The hydrogen-recovered gas having a low hydrogen concentration is supplied to the combustion radiating section 112 of the reformer 110.
[0015]
4) Distillation process
The crude methanol separated by the gas-liquid separator 161 is supplied to the channel 120 14 , And is separated into high-purity purified methanol and wastewater containing by-products, low-boiling organic compounds and high-boiling organic compounds. Purified methanol is extracted out of the system as a product.
[0016]
In addition, carbon dioxide is supplied to the flow path 120. 7 A predetermined amount is added to the natural gas on the upstream side of the reformer 110 via the pipe. However, even if a predetermined amount is added to the natural gas on the downstream side of the reformer 110, A predetermined amount may be added to the natural gas on the side.
[0017]
According to the above embodiment, the carbon dioxide in the flue gas is recovered by the carbon dioxide recovery device 132, and the flow channel 120 is recovered. 7 Thus, the amount of carbon dioxide released into the atmosphere from the chimney 114 can be reduced, and the amount of synthesis gas in the reformer 110 can be increased.
[0018]
Further, hydrogen is recovered from the purge gas by the hydrogen recovery device 163, and this hydrogen-rich gas is 12 Through the compressor 143 and the syngas flow path 120 8 , The amount of methanol produced in the reactor 153 of the reactor 150 can be increased.
[0019]
However, in the conventional method for producing methanol, since the purge gas containing hydrogen separated by the gas-liquid separator 161 is supplied to the desulfurization device 131, the amount of the purge gas introduced into the hydrogen recovery device 163 decreases and is recovered here. The amount of hydrogen-rich gas decreases. As a result, a sufficient amount of the hydrogen-rich gas is supplied to the flow path 120 at the inlet of the preheater 151 of the reactor 150 for methanol synthesis. 8 To increase the production of methanol.
[0020]
That is, the generation of the synthesis gas containing hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide in the reformer 110 is based on methane (CH 4 ) Is supplied to a reaction tube 111 of the reformer 110, and methane is mainly subjected to steam reforming in the presence of a catalyst therein.
[0021]
On the other hand, the synthesis of methanol in the methanol synthesis reactor 150 is mainly performed by the reaction of hydrogen and carbon monoxide in the synthesis gas, and also involves the reaction of hydrogen and carbon dioxide. At this time, it is possible to increase the amount of carbon dioxide by increasing the amount of hydrogen supplied to the reaction system, thereby increasing the production of methanol. That is, the amount of carbon dioxide supplied to the reaction tube 111 of the reformer 110 together with the natural gas can be increased to increase the amount of carbon dioxide in the synthesis gas used for the methanol synthesis. This increase in the amount of carbon dioxide means that the amount of carbon dioxide recovered by the carbon dioxide capture device 132 is increased.
[0022]
Therefore, a sufficient amount of hydrogen-rich gas is supplied to the flow path 120 as in the conventional method. 8 That the amount of carbon dioxide supplied to the reaction tube 111 of the reformer 110 together with natural gas is limited, and as a result, the amount of carbon dioxide recovered from the combustion exhaust gas by the carbon dioxide recovery device 132 is limited. In addition, there is a problem that the increase in the production of methanol is limited.
[0023]
[Patent Document 1]
JP-A-1-180841
[0024]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention seeks to provide a method for producing methanol capable of desulfurizing hydrocarbons such as natural gas as a raw material, increasing the amount of carbon dioxide recovered by a carbon dioxide recovery device, and increasing the production of methanol. Is what you do.
[0025]
[Means for Solving the Problems]
The method for producing methanol according to the present invention comprises a step of desulfurizing a raw hydrocarbon by a desulfurization device, and a reaction tube and a reformer having a combustion radiating section for heating the reaction tube by burning fuel after the desulfurization. Supplying raw material hydrocarbons together with water vapor and carbon dioxide to produce a synthesis gas containing hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide as main components, and reacting the synthesis gas on a methanol synthesis catalyst to synthesize crude methanol And a step of separating the crude methanol into gas and liquid to separate the crude crude liquid into a purge gas containing mainly hydrogen and a step of recovering hydrogen from the purge gas with a hydrogen recovery device,
Using carbon dioxide recovered from the combustion exhaust gas from the combustion radiator of the reformer as carbon dioxide supplied together with the hydrocarbon, the hydrogen-rich gas recovered by the hydrogen recovery device is supplied to the upstream side of the crude methanol synthesis step. Most of the supplied purge gas (hydrogen lean gas) after hydrogen recovery is supplied to the desulfurization device.
[0026]
In the method for producing methanol according to the present invention, the amount of steam (steam) added to the natural gas is preferably 3 to 4 times or more the molar amount of carbon in the natural gas.
[0027]
In the method for producing methanol according to the present invention, it is preferable that the remainder of the hydrogen lean gas be supplied as fuel to a combustion radiator of the reformer, and that steam be supplied to a combustion radiator of the reformer.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the method for producing methanol according to the present invention will be described in detail with reference to FIG. FIG. 1 is a schematic diagram showing a main part of a production plant used for producing synthetic methanol according to this embodiment.
[0029]
The reformer 10 includes a steam reforming reaction tube 11, a combustion radiator 12 disposed around the reaction tube 11 for burning fuel to heat the reaction tube, and a combustion radiator 12. A chimney 14 communicated through a convection section (waste heat recovery section) 13. The reaction tube 11 is filled with, for example, a nickel-based catalyst. Fuel introduction channel 20 1 , Air introduction channel 20 2 And first steam (steam) introduction flow path 20 3 Are connected to the combustion radiating section 12 of the reformer 10, respectively.
[0030]
Source gas introduction passage 20 4 Is connected to the upper end of the reaction tube 11 via the convection section 13 of the reformer 10. This flow path 20 4 The channel 20 12 A desulfurization device 31 is interposed so that the sulfur component in the raw material gas can be adsorbed and removed by the desulfurization device in the form of hydrogen sulfide by mixing the hydrogen-containing gas from the gas. Second steam (steam) introduction flow path 20 5 Is a flow path 20 for the raw material gas that is located downstream of the desulfurization device 31 and upstream of the convection section 13. 4 It is connected to the.
[0031]
The carbon dioxide capture device 32 is provided with the flue gas introduction passage 20. 6 Through the convection section 13 of the reformer 10. The carbon dioxide recovery device 32 includes 7 The downstream side of the desulfurization unit 31 and the upstream side of the reformer 10 through the feed gas introduction passage 20 4 It is connected to the. The compressor 33 is connected to the flow path 20. 7 It is interposed in.
[0032]
The reaction tube 11 of the reformer 10 includes a flow path 20 in which a heat exchanger 41, a heat recovery unit 42, and a compressor 43 are interposed. 8 To the reactor 50 for methanol synthesis. The reactor 50 includes a preheater 51 and a reactor 53 for methanol synthesis to which synthesis gas from the preheater 51 is supplied through a circulation channel 52. The reactor 53 is filled with a methanol synthesis catalyst. The reactor 53 of the methanol synthesis reactor 50 is connected to the gas-liquid separator 61 via the preheater 51, and the flow path 20 9 Connected through. This flow path 20 9 Is provided with a cooling heat exchanger 62. The gas-liquid separator 61 is connected to the upstream flow path 20 of the preheater 51 through the gas circulation path 54. 8 It is connected to the. The gas compressor 64 is interposed in the gas circulation channel 54. Purge gas branch channel 20 10 Is branched from the gas circulation channel 54 and connected to the hydrogen recovery unit 63 to supply the purge gas. The hydrogen recovery device 63 is provided in the flow channel 20. 11 Through the compressor 43 through the flow path 20 8 It is connected to supply a gas rich in the amount of hydrogen recovered by the hydrogen recovery device 63, a so-called hydrogen-rich gas. The hydrogen recovery unit 63 is provided with a flow path 20 in the desulfurization unit 31. 12 The hydrogen recovery device 63 is connected to supply a gas with a small amount of hydrogen not recovered by the hydrogen recovery device 63, that is, most of the so-called hydrogen lean gas. Branch flow path 20 Thirteen Is the flow path 20 12 And is connected to the combustion radiating section 12 of the reformer 10 to supply the remainder of the hydrogen lean gas.
[0033]
The gas-liquid separator 61 is connected to the flow path 20. 14 Through to the distillation apparatus 71.
[0034]
Next, the method for producing methanol of the present invention will be described with reference to the methanol production plant shown in FIG.
[0035]
1) Synthesis gas generation process
First, a raw material hydrocarbon, for example, natural gas containing methane as a main component, is supplied to the raw material gas introduction passage 20. 4 Is supplied to the desulfurization unit 31 through the Since this natural gas may contain trace amounts of sulfur compounds, the gas branch passage 20 12 Mixed with a purge gas containing hydrogen from the reactor to convert the sulfur compounds to hydrogen sulfide. Then, the sulfur compound that has become hydrogen sulfide is adsorbed and removed by the desulfurization device 31. The natural gas from which the sulfur compounds have been removed is supplied downstream of the desulfurization unit 31 to the second steam introduction passage 20. 5 A predetermined amount of steam (steam) is added to the mixture. Further, the carbon dioxide recovered by the carbon dioxide recovery device 32 is 7 Is added through a predetermined amount. When carbon dioxide and water vapor are added to the natural gas, methane (CH) in the natural gas is added in a molar ratio. 4 ): Water vapor (H 2 O) = 1: 2-1: 3, methane (CH 4 ): Carbon dioxide (CO 2 ) = 1: 0.1 to 1: 3.
[0036]
The natural gas to which the carbon dioxide and the water vapor are added is supplied to the raw material gas introduction passage 20. 4 After being preheated while passing through the convection section 13 of the reformer 10, it is supplied to the reaction tube 11 heated to a sufficient temperature.
[0037]
Methane (CH) supplied to the reaction tube 11 of the reformer 10 4 ) As main components, methane is mainly steam reformed in the presence of a catalyst in the reaction tube 11 of the natural gas, and hydrogen is converted according to the following formulas (1) and (2). , A synthesis gas containing carbon monoxide and carbon dioxide is produced.
[0038]
[Equation 3]
Figure 2004315473
[0039]
In the equations (1) and (2) of the reforming reaction, 4 mol of hydrogen and 1 mol of carbon dioxide are generated by the reaction of 1 mol of methane and 2 mol of steam. However, in an actual reaction system, a composition close to the chemical reaction equilibrium composition determined by the temperature and pressure at the outlet of the reaction tube 11 can be obtained.
[0040]
Here, in the combustion radiation section 12, the flow path 20 1 Gas and flow path 20 supplied through Thirteen A part of the purge gas supplied through the 2 The reaction tube 11 is heated to a sufficiently high temperature (for example, 850 to 900 ° C.). The reason for heating the reaction tube 11 is that the reforming reaction is an endothermic reaction.
[0041]
2) Methanol synthesis process
The synthesis gas generated in the reformer 10 is supplied to the flow path 20 8 Is supplied to the heat exchanger 41, where, for example, the boiler water is heated to generate high-pressure steam, and after cooling itself, is supplied to the heat recovery unit 42 and cooled to room temperature. At this time, the water vapor contained in the synthesis gas becomes condensed water, and Fifteen Is used, for example, as process water.
[0042]
The synthesis gas from which the condensed water has been separated is 8 To a compressor 43, where it is compressed to a pressure (for example, 50 to 150 atm) suitable for a methanol synthesis reaction. The pressurized synthesis gas is supplied to the flow path 20. 8 To a preheater 51 of a reactor 50 for methanol synthesis, where the reactor is preheated to a temperature (for example, 200 to 300 ° C.) suitable for a methanol synthesis reaction, and further filled with a methanol synthesis catalyst through a circulation channel 52. 53. In the reactor 53, a product containing methanol synthesized by the reaction represented by the following equations (3) and (4) is obtained.
[0043]
(Equation 4)
Figure 2004315473
[0044]
In the reactor 53, impurities such as dimethyl ether and ethanol are generated by a side reaction. These impurities and water are contained as liquid crude methanol together with the methanol contained in the product.
[0045]
3) Liquid crude methanol recovery process
The reaction product from the reactor 53 passes through the channel 20 9 Through the cooling heat exchanger 62, and is cooled to approximately room temperature. At this time, most of the methanol and water in the product are condensed, become liquid, and flow into the gas-liquid separator 61. The gas-liquid separator 61 separates the liquid crude methanol into a purge gas mainly composed of hydrogen.
[0046]
The purge gas is supplied to the purge gas passage 20. 10 Is supplied to the hydrogen recovery device 63 through which most of the hydrogen in the purge gas is recovered. A gas rich in hydrogen, a so-called hydrogen-rich gas, is supplied from the hydrogen recovery device 63 to the flow path 20. 11 Through the compressor 43 through the flow path 20 at the inlet of the preheater 51 8 And supplied to the reactor 53 together with the synthesis gas. Most of the unrecovered hydrogen gas in the hydrogen recovery device 63, that is, a gas having a small amount of hydrogen, so-called hydrogen lean gas, is passed through the flow path 20 12 The sulfur is supplied to the desulfurization unit 31 to cause the sulfur and the hydrogen in the natural gas introduced into the desulfurization unit 31 to react with each other to be removed as hydrogen sulfide. Further, the remaining hydrogen lean gas is supplied to the flow path 20 as described above. 12 Flow path 20 branched from Thirteen Is supplied as fuel to the combustion radiating section 12 of the reformer 10.
[0047]
Of the hydrogen lean gas from the hydrogen recovery device 63, the hydrogen lean gas supplied to the desulfurization device 31 may be 75 to 90% by volume, and the hydrogen lean gas supplied to the combustion radiator 12 may be 10 to 25% by volume. preferable.
[0048]
4) Distillation process
The crude methanol separated by the gas-liquid separator 61 14 , And is separated into high-purity purified methanol and wastewater containing by-products, low-boiling organic compounds and high-boiling organic compounds. Purified methanol is supplied to flow path 20 16 From the system as a product. The wastewater flows through the channel 20 17 From the system.
[0049]
In addition, the carbon dioxide is 7 A predetermined amount is added to the natural gas on the upstream side of the reformer 10 via the gas. However, even if a predetermined amount is added to the natural gas on the downstream side of the reformer 10, A predetermined amount may be added to the natural gas on the side.
[0050]
As described above, according to the present embodiment, a part of the purge gas mainly containing hydrogen obtained by gas-liquid separation of the crude methanol is not supplied to the desulfurization device as in the related art, but is supplied to the hydrogen recovery device 63. To recover hydrogen-rich gas. The recovered hydrogen-rich gas is passed through flow path 20 11 Through the preheater 51 inlet channel 20 8 Is supplied to the flowing synthesis gas, whereby the amount of hydrogen in the synthesis gas supplied to the reactor 53 of the reactor 50 for methanol synthesis can be increased. As a result, from the methanol synthesis reaction of the formula (4) in the reactor 53, the amount of carbon dioxide can be increased by increasing the amount of hydrogen to the synthesis gas. That is, since the amount of carbon dioxide supplied to the reaction tube 11 of the reformer 10 together with the natural gas after desulfurization can be increased, the carbon dioxide recovered by the carbon dioxide recovery device 31 from the combustion exhaust gas containing carbon dioxide can be effectively used, The amount of carbon dioxide emitted by the production of methanol can be reduced. Therefore, it is possible to contribute to the prevention of global warming, and when the introduction of the carbon dioxide emission tax and the regulation of carbon dioxide emission are started, the economic efficiency of the methanol production plant can be improved.
[0051]
In addition, an increase in the amount of carbon dioxide in the synthesis gas and an increase in the amount of hydrogen added to the synthesis gas can increase the absolute amount of the synthesis gas supplied to the reactor 53, so that the production of methanol can be increased. it can.
[0052]
On the other hand, most of the gas having a small amount of hydrogen after the hydrogen is recovered by the hydrogen recovery device 63, that is, the so-called hydrogen lean gas, is passed through the channel 20. 12 By supplying to the desulfurization unit 31 through the, the sulfur and the hydrogen in the natural gas introduced into the desulfurization unit 31 are reacted to be removed as hydrogen sulfide and desulfurized.
[0053]
Further, when steam is added to the natural gas, methane (CH 4 ): Water vapor (H 2 If O) = 1: 3 to 1: 4, that is, if steam is excessively added, the amount of hydrogen in the synthesis gas obtained by the reforming reaction in the reaction tube 11 of the reformer 10 can be increased. As a result, the amount of carbon dioxide added to natural gas can be increased, and carbon dioxide recovered by the carbon dioxide recovery device 31 from combustion exhaust gas containing carbon dioxide can be effectively used. Further, since the amount of the synthesis gas also increases, the amount of the purge gas obtained in the gas-liquid separator 61 after the synthesis of methanol can be increased, and accordingly, the amount of the hydrogen-rich gas recovered by the hydrogen recovery device 63 can also be increased.
[0054]
Further, the steam (steam) is supplied to the first steam introduction channel 20. 3 By supplying the gas to the combustion radiating section 12 of the reformer 10, carbon deposition of the burner, in particular, carbon deposition at startup can be suppressed.
[0055]
That is, when most of the purge gas containing hydrogen is supplied to the combustion radiating section 12 of the reformer 10, carbon in the burner can be suppressed by the hydrogen in the purge gas.
[0056]
On the other hand, when most of the purge gas is used for the methanol synthesis reaction and desulfurization of natural gas as in the present invention, the amount of hydrogen (the amount of hydrogen lean gas) supplied to the combustion radiating section 12 of the reformer 10 is reduced. Carbon may be deposited on the burner. For this reason, instead of the amount of hydrogen supplied to the combustion radiating section 12, the steam is supplied to the first steam introduction passage 20. 3 By supplying to the combustion radiating section 12 of the reformer 10 through the above, the insufficient amount of hydrogen can be compensated to suppress carbon deposition of the burner, particularly carbon deposition at startup.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, while desulfurizing natural gas, which is a raw material gas, and increasing the amount of carbon dioxide to be recovered by a carbon dioxide capture device, the production of methanol is increased (specifically, The present invention can provide a method for producing methanol capable of achieving a methanol production amount of 109) with respect to the conventional method 100). it can.
[0058]
Further, since the calorific load of the reformer per methanol production amount is small (specifically, 99 with respect to the conventional method 100), the size of the apparatus can be reduced.
[0059]
Furthermore, since the amount of hydrogen supplied to the reformer combustion section is reduced, the water content in the flue gas is reduced, thereby reducing the required amount of cooling heat in the carbon dioxide recovery device that cools the flue gas (specifically, The amount of cooling heat of the carbon dioxide capture device per recovered carbon dioxide amount is 99.8) with respect to the conventional method 100.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing one example of a methanol production plant of the present invention.
FIG. 2 is a schematic diagram showing an example of a conventional methanol production plant.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Reformer, 11 ... Reaction tube, 12 ... Combustion radiation part, 32 ... Carbon dioxide recovery apparatus,
20 1 ... Fuel introduction channel, 20 3 ... First steam (steam) introduction flow path,
20 4 ... Flow path for raw material gas introduction, 20 5 ... second steam (steam) introduction flow path,
20 10 ... Purge gas flow path, 20 11 , 20 12 ... flow path, 50 ... reactor for methanol synthesis, 53 ... reactor, 61 ... gas-liquid separator, 63 ... hydrogen recovery device, 70 ... distillation column.

Claims (3)

原料炭化水素を脱硫装置により脱硫する工程と、反応管およびこの反応管を燃料の燃焼により加熱するための燃焼輻射部を有する改質器に前記脱硫後の天然ガスを水蒸気および二酸化炭素と共に供給し、水素、一酸化炭素及び二酸化炭素を主成分とする合成ガスを生成する工程と、前記合成ガスをメタノール合成触媒上で反応させて粗メタノールを合成する工程と、前記粗メタノールを気液分離して液状粗メタノールと主に水素を含むパージガスとに分離する工程と、前記パージガスから水素回収装置により水素を回収する工程とを含み、
前記原料炭化水素と共に供給される二酸化炭素に前記改質器の燃焼輻射部からの燃焼排ガスから回収した二酸化炭素を用い、前記水素回収装置で回収した水素リッチガスを前記メタノール合成工程の前流側に供給し、水素回収後の残ガスの一部は原料炭化水素と混合後に、前記脱硫装置に供給し,残りを前記改質器の燃焼輻射部の燃料として供給することを特徴とするメタノールの製造方法。
Supplying the natural gas after desulfurization together with steam and carbon dioxide to a reformer having a step of desulfurizing the raw material hydrocarbon by a desulfurizer and a reaction tube and a combustion radiator for heating the reaction tube by burning fuel. A step of generating a synthesis gas containing hydrogen, carbon monoxide and carbon dioxide as main components, a step of reacting the synthesis gas on a methanol synthesis catalyst to synthesize crude methanol, and a step of gas-liquid separation of the crude methanol. A step of separating liquid crude methanol and a purge gas containing mainly hydrogen, and a step of recovering hydrogen from the purge gas by a hydrogen recovery device,
Using carbon dioxide recovered from the combustion exhaust gas from the combustion radiator of the reformer for carbon dioxide supplied together with the raw material hydrocarbon, the hydrogen-rich gas recovered by the hydrogen recovery device is placed upstream of the methanol synthesis step. A part of the residual gas after supply and recovery of hydrogen is mixed with a raw material hydrocarbon, and then supplied to the desulfurization apparatus, and the remainder is supplied as fuel for a combustion radiant section of the reformer. Method.
前記原料炭化水素と共に供給される水蒸気量が、前記原料炭化水素の炭素のモル量に対して3から4倍以上のモル量にすることを特徴とする請求項1記載のメタノールの製造方法。2. The method for producing methanol according to claim 1, wherein the amount of steam supplied together with the raw material hydrocarbon is 3 to 4 times or more the molar amount of carbon of the raw material hydrocarbon. 前記改質器の燃焼輻射部へ供給する燃料と共に、水蒸気を前記改質器の燃焼輻射部に供給することを特徴とする請求項1または2記載のメタノールの製造方法。The method for producing methanol according to claim 1 or 2, wherein steam is supplied to the combustion radiator of the reformer together with the fuel supplied to the combustion radiator of the reformer.
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