【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベビーベッドに関し、特に開閉可能な横柵の係止機構に係るものである。
【０００２】
【従来の技術】
ベビーベッドにおいては、世話人が乳児の世話をしやすいように、一方の横柵を床板の高さ位置を境に上柵と下柵とに分け、上柵を上下動可能に設けたり手前側に回動可能に設けたりして開閉可能にしている。この上柵を閉じるときに頭側端壁及び足側端壁に係止解除可能に係止させるための係止機構としては、係止孔と係止ロッドとを用いたものが一般的である。例えば、図７に示す従来例の係止機構は、頭側端壁６１及び足側端壁に設けられた係止孔６２と、上柵６０の上部バー６３の中央部から各端面６３ａへ延びて各端面６３ａから先端部６４ａが繰出すように配され且つ上部バー６３に対し繰出方向及び退入方向に変位可能に設けられた一対の係止ロッド６４と、一対の係止ロッド６４を常には繰出方向に付勢して各先端部６４ａを係止孔６２に係入させるロッド付勢部材としてのコイルバネ６６と、一対の係止ロッド６４の各基端部６４ｂに取付けられて上部バー６３より下方まで延びる一対のレバー６７とから構成されている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
上柵６０を閉じて頭側端壁６１及び足側端壁に係止させるには、コイルバネ６６により繰出方向に付勢されて各端面６３ａからの繰出量が大きくなった先端部６４ａを係止孔６２に係入させる。この係止を解除するには、図７（ａ）から（ｂ）の変化で示すように、世話人が片手で両レバー６７を掴んでコイルバネ６６の付勢力に抗して互いに接近させ、一対の係止ロッド６４を退入方向に変位させる。すると、各端面６３ａからの繰出量が小さくなった先端部６４ａが係止孔６２から離脱するので、上柵６０を開くことができる。図７の例は、頭側端壁６１及び足側端壁に係止孔６２より浅い案内溝６５が設けられ、この案内溝６５を前記繰出量が小さくなった先端部６４ａが上下方向に摺動することにより、上柵６０が上下動可能になっているため、上柵６０を下動させて開くことになる。
【０００４】
【特許文献１】
実開平３−７２７６４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
上記の係止機構では、両係止ロッド６４が独立して変位するため、両レバー６７を掴んで接近させるときに均等に力をかけないと、一方の係止ロッド６４だけが係止孔６２から離脱し、他方の係止ロッド６４がまだ少し係止孔６２に係入しているいわば半解除状態で、上柵６０を無理に下動させるといったことが起こりうる。また、両レバー６７を掴んで接近させる操作は親指と人差し指で行うため、そもそも大きな力をかけにくい。このため、係止ロッド６４が上部バー６３内でこじれると、力の弱い世話人では操作できないおそれがある。また、この両レバー６７の操作は世話人がベビーベッドの上柵６０の前に立って行うことが多いが、そのときの見下げる視線では両レバー６７が上部バー６３の下に隠れてよく見えないため、手探りで両レバー６７を掴む必要があり、うまく掴めなかったり操作できなかったりすることもある。その場合、世話人は屈んで両レバー６７を操作することになり不便である。また、世話人が前記係止を解除するつもりではなく上部バー６３に手を掛けたとき等に不意に両レバー６７に触れることがありうるが、そのときにも両レバー６７は変位してしまうので、場合によっては不意に前記係止が解除されて上柵６０が動いてしまうおそれがある。
【０００６】
本発明の目的は、上記課題を解決し、横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止させた状態からその係止を解除して開閉させる際に、世話人が立った姿勢からでもまた力の弱い者であっても、力の加えやすい容易な操作で確実に解除して無理なく開閉させることができるベビーベッド提供することにある。さらには、その操作を不要時にはロックできるようにして、不意に前記係止が解除されて横柵が動いてしまうおそれをなくすことにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のベビーベッドは、開閉可能な横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止解除可能に係止させるための係止機構を備えたベビーベッドにおいて、係止機構は、頭側端壁及び足側端壁にそれぞれ設けられた係止孔と、横柵の上部バーの中央部から各端面へ延びて各端面から先端部が繰出すように配され且つ上部バーに対し繰出方向及び退入方向に変位可能に設けられた一対の係止ロッドと、一対の係止ロッドを常には繰出方向に付勢して各先端部を係止孔に係入させるロッド付勢部材と、上部バーの途中にその下面から突出するとともに上下動可能に設けられた握りボタンと、握りボタンを握って上動させたときにその上動を方向変換して一対の係止ロッドを退入方向に変位させ各先端部を係止孔から離脱させる変換機構とから構成されたことを特徴とする。
【０００８】
ここで、「開閉可能な横柵」は、ベビーベッドに一対ある横柵のいずれか一方でもよいし両方でもよい。また、一つの横柵の全体を開閉可能にしてもよいし、一つの横柵を例えば床板の高さ位置を境に上柵と下柵とに分け、上柵のみを開閉可能にしてもよい。横柵の開閉の方向は、特に限定されず、例えば横柵が垂直な姿勢のまま上下動することで開閉する態様や、横柵がその下端を中心にして手前側に回動することで開閉する態様を例示できる。
【０００９】
横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止させるのは主として横柵を閉じたときのためであるから、係止孔は頭側端壁及び足側端壁のうち横柵を閉じたときの上部バーと同じ高さに設けられる。但し、横柵が上下動することで開閉する態様においては、横柵を下動させて開いたときやその下動の途中においても頭側端壁及び足側端壁に係止させるようにすることができ、その場合、係止孔は頭側端壁及び足側端壁のうち前記係止させたいときの上部バーと同じ高さにも設けられる。
【００１０】
係止ロッドの「繰出方向」とは上部バーの端面から係止ロッドの先端部が繰出す方向であり、係止ロッドの「退入方向」とは繰出方向とは逆方向、すなわち係止ロッドの先端部が上部バーの端面に退入しようとする方向である（必ずしも先端部が端面に完全に入り込まなくてもよい）。係止ロッドのロッド付勢部材としては、特に限定されないが、バネ（コイルバネ、板バネ等）、ゴム部材、エアシリンダ等を例示できる。
【００１１】
変換機構としては、特に限定されないが、上部バーの各端面に対し下側ほど遠ざかるように傾斜しており握りボタンとともに上下動する一対の斜状部と、一対の係止ロッドの各基端部を一対の斜状部に案内されて相対動しうるように係合させる係合部とで構成され、一対の斜状部が握りボタンとともに上動するときに係合部を介し係止ロッドの各基端部が退入方向に引かれることで方向変換を行う機構を例示できる。その他、ギアにより方向変換するもの、カムにより方向変換するものを例示できる。「斜状部」としては、斜状の長孔、溝、条等を例示できる。
【００１２】
係止機構は、横柵の係止時に、握りボタンが上動できないようにロックするロック状態と、握りボタンが上動できるようにするロック解除状態とを切り替えるロック機構を備えることが好ましい。
【００１３】
ロック機構としては、特に限定されないが、握りボタンの下部に上部バーに沿って変位可能に設けられたロック部材を例示できる。このロック部材が握りボタンよりはみ出して上部バーの下面に下から近接するロック位置に変位されたときにロック状態となり、該ロック部材が握りボタンよりはみ出さないロック解除位置に変位されたときにロック解除状態となる。さらに、ロック部材を常にはロック位置に向けて付勢するロック付勢部材を設けることが好ましい。ロック付勢部材としては、特に限定されないが、バネ（コイルバネ、板バネ等）、ゴム部材、エアシリンダ等を例示できる。さらに、ロック部材に指の側部が引掛かる引掛かり部を設けることが好ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した開閉可能な横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止解除可能に係止させるための係止機構を備えたベビーベッドの実施形態について、図１〜図５を参照して説明する。このベビーベッド１は、乳児の四方を囲う直方枠状の囲い２と、囲い２の内部の高さ方向中間部に支持された床板３とから構成されている。囲い２は、乳児の頭側を囲う頭側端壁５と、乳児の足側を囲う足側端壁６と、乳児の横側を囲う一対の横柵７、８とからなる。なお、頭側端壁５と足側端壁６とは明確な区別がある訳ではなく、逆向きに使用される場合もある。
【００１５】
頭側端壁５は、左右一対の支柱１０、１０と、両端が支柱１０に取り付けられた上下一対のバー１１、１２と、両支柱１０、１０間に取り付けられたボード１３とから構成されている。足側端壁６は、左右一対の支柱１０、１０と、両端が支柱１０に取り付けられた上下一対のバー１１、１２と、両バー１１、１２間に取り付けられた複数の縦桟１４とから構成されている。頭側端壁５の支柱１０及び足側端壁６の支柱１０の向かい合う各側面には、上端付近から下端付近にかけて延びる均一幅及び均一深さの案内溝１５が設けられている。
【００１６】
一方の横柵７はその全体が、上部バー３１と、下部バー３２と、これらのバー３１、３２の間に取り付けられた複数の縦桟３３とから構成され、頭側端壁５の支柱１０及び足側端壁６の支柱１０に固定されている。他方の横柵８は床板３の高さを境に固定の下柵２１と開閉可能な上柵２０とに分けて構成されている。下柵２１は、上部バー２６と、下部バー２７と、これらのバー２６、２７の間に取り付けられた複数の縦桟２８とから構成されており、支柱１０、１０の向かい合う側面にボルトで固定されている。
【００１７】
上柵２０は、下柵２１と同様に上部バー２２と、下部バー２３と、これらのバー２２、２３間に取り付けられた複数の縦桟２４とを備えるが、さらに、下部バー２３の各端面２３ａに突設された一対のガイドピン２９と、後述するように上部バー２２の各端面２２ａから繰出した一対の係止ロッド３５の先端部３５ａとが、頭側端壁５及び足側端壁６の各案内溝１５に摺動可能に係合することにより上下動可能となっており、もって開閉可能となっている。
【００１８】
上柵２０を頭側端壁５及び足側端壁６に係止解除可能に係止させるための係止機構２５は、頭側端壁５及び足側端壁６側に設けられた係止孔１６と、上部バー２２側に設けられた一対の係止ロッド３５、ロッド付勢部材としてのコイルバネ３６、握りボタン４０及び変換機構５０とから構成されている。これら各部の詳細は次のとおりである。
【００１９】
頭側端壁５及び足側端壁６の各案内溝１５の溝底には、上柵２０を上動させて閉じたときの上部バー２６と同じ高さと、上柵２０を下動させて開いたときの上部バー２６と同じ高さと、その下動の途中における上部バー２６と同じ高さとの三位置に、該溝底よりさらに深く凹設された係止孔１６が形成されている。
【００２０】
上部バー２２の上面には、上部バー２２の長さ方向に延びる長溝３４が形成されている。この長溝３４の溝底部には、一対の係止ロッド３５がそれぞれ上部バー２２の中央部から各端面２２ａへ延びて各端面２２ａから各先端部３５ａが繰出すように配されており、上部バー２２に対し繰出方向及び退入方向に変位可能となっている。本例では、また、長溝３４の上部の複数箇所には、係止ロッド３５が長溝３４の中で上へ動くことができないように規制するための規制部材３７が嵌着されている。さらに、上部バー２２の上面には長溝３４及び規制部材３７を覆う樹脂製のカバー３８が被せられている。なお、本例においては、上部バー２２の端に最端の縦桟２４の上端部が突き当たっているが、この縦桟２４の上端部を上部バー２２の端部と考えており、従って該縦桟２４の上端部の側面を上部バー２２の端面２２ａとしている。
【００２１】
係止ロッド３５の各先端部３５ａは一般部３５ｃよりも膨径している。上部バー２２の各端部（上記の通り縦桟２４の上端部である）には係止ロッド３５の一般部３５ｃが挿通するとともに各先端部３５ａの一部が遊嵌する装着穴３９が形成され、該装着穴３９には一般部３５ｃに外挿されたコイルバネ３６が装着されている。このコイルバネ３６は、各先端部３５ａと装着穴３９の内底壁との間で圧縮された状態で装着されているため、各係止ロッド３５を常に繰出方向に付勢しており、もって各先端部３５ａを係止孔１６に係入させうる。
【００２２】
上部バー２２の中央部には、人の手の幅ほどの長さと長溝３４の幅より大きい幅とを有して上下方向に延びる案内穴３０が形成され、該案内穴３０は長溝３４の溝底を抜けて上部バー２２の下面へ開口している。この案内穴３０には略同サイズの握りボタン４０が挿入されて、左右にぶれないで上下動しうるように案内されている。握りボタン４０は、握りボタン４０の上動時にも下動時にも常に案内穴３０に入り込んでいるボタン本体４１と、少なくとも握りボタン４０の下動時に案内穴３０から抜け出て上部バー２２の下面から突出する、手掛け部を兼ねたロック部材４９を含むロック機構４５とを備える。そして、世話人が握りボタン４０を上部バー２２の中央部とともに片手で握って（後述するようにコイルバネ３６の付勢力に抗して）手掛兼ロック部材４９を引き上げることで、握りボタン４０を上動させることができ、また、世話人が握りボタン４０を握っている力を緩めると（後述するようにコイルバネ３６の付勢力によって）握りボタン４０は下動する。
【００２３】
ボタン本体４１は一対の板４２がその下部で連結されてなり、両板４２間の間隙は長溝３４と連続している。両板４２の中央部には上下方向に延びる案内長孔４３が両板４２間で平行に貫設されている。両案内長孔４３には、上部バー２２の厚さ方向に案内穴３０を貫くように差し込まれたピン４４が案内長孔４３の上下動を許容するように係入しており、この係入により（前記案内穴３０による案内と併せて）握りボタン４０は左右にぶれないで上下動しうるように案内されている。また、案内長孔４３の上下長さ、上端及び下端がそれぞれ握りボタン４０の上下動ストローク、下動限及び上動限を決めている。
【００２４】
握りボタン４０のロック機構４５は、ボタン本体４１の下に設けられた左右に延びる案内溝４６付きの案内レール４７と、案内溝４６に摺動可能に係合する爪４８を備えて案内レール４７に左右動可能に外嵌された手掛兼ロック部材４９とからなり、従って手掛兼ロック部材４９は案内レール４７に案内されて上部バー２２に沿って変位可能となっている。そして、上柵２０の係止時には握りボタン４０が下動しているが、このとき、世話人が手掛兼ロック部材４９をボタン本体４１より左側にはみ出させて上部バー２２の下面に下から近接するロック位置に変位させておくと、仮に握りボタン４０を上動させようとしても手掛兼ロック部材４９が上部バー２２の下面に当接するから、握りボタン４０が上動できないようにロックされたことになる（ロック状態）。また、世話人が手掛兼ロック部材４９を握りボタン４０よりはみ出さないロック位置に変位させると、前記ロックが解除されて握りボタン４０が上動できるようになる（ロック解除状態）。このように、手掛兼ロック部材４９の変位によってロック状態とロック解除状態とを容易に切り替えることができる。
【００２５】
変換機構５０は、握りボタン４０を握って上動させたときにその上動を方向変換して一対の係止ロッド３５を退入方向に変位させ各先端部３５ａを係止孔１６から離脱させるものであり、次のように構成されている。ボタン本体４１の両板４２の左側には、上部バー２２の左側の端面２２ａに対し下側ほど遠ざかるように（すなわち右下がりに）傾斜する斜状部としての斜状長孔５２が両板４２間で平行に貫設され、同じく両板４２の右側には、上部バー２２の右側の端面２２ａに対し下側ほど遠ざかるように（すなわち左下がりに）傾斜する斜状長孔５２が両板４２間で貫設されている。従って、この左右一対の斜状長孔５２は、前記のとおり左右にぶれることなく上下動する握りボタン４０とともに、等しく上下動するようになっている。左右の各斜状長孔５２には、両板４２の斜状長孔５２を貫くとともに、両板４２間の間隙に差し込まれた各係止ロッド３５の基端部３５ｂに設けられた係合孔５３をも貫くように差し込まれた係合ピン５４が、斜状長孔５２の上下動を許容するように係入している。この係入により、各係止ロッド３５の基端部３５ｂを斜状長孔５２に案内されて摺動可能に相対動しうるように係合している。また、この係合により、前記コイルバネ３６が係止ロッド３５を常に繰出方向に付勢する付勢力は、係止ロッド３５の基端部３５ｂが斜状長孔５２を引き下げて該斜状長孔５２の上端に位置しようとする力となり、左右動しない握りボタン４０を常に下方へ付勢している。
【００２６】
このように、変換機構５０は、斜状長孔５２と、これに係止ロッド３５の基端部３５ｂを相対動係合に係合する係合孔５３及び係合ピン５４とから構成されている。そして、前記のとおり上柵２０の係止時には握りボタン４０が下動しているが、このとき、世話人が前記ロック解除状態にある握りボタン４０を前記コイルバネ３６の付勢力に抗して上動させると、一対の斜状長孔５２が握りボタン４０とともに上動する。すると、係止ロッド３５の基端部３５ｂが係合ピン５４を介し斜状長孔５２の上端から下端に位置しようとして、一対の係止ロッド３５を等しく連動して退入方向に引くので、もって前記方向変換が行われ、各先端部３５ａが係止孔１６から同時に離脱する。また逆に、世話人が握りボタン４０を握っている力を緩めると、コイルバネ３６の付勢力によって各先端部３５ａが係止孔１６に同時に係入するとともに、前記のとおり握りボタン４０が下方へ付勢されて下動する。
【００２７】
以上のように構成されたベビーベッド１の上柵２０は、平常は、図１の左図及び図４に示すように、一対の係止ロッド３５の各先端部３５ａが最上位置の各係止孔１６に係入しており、閉じた状態で頭側端壁５及び足側端壁６に係止している。この係止時には、前記のとおり握りボタン４０は下動限に下動しており、手掛兼ロック部材４９は操作によりロック位置に変位されている。よって、世話人が係止を解除するつもりではなく上部バー２２に手を掛けたとき等に手掛兼ロック部材４９に触れたとしても、不意に係止が解除されるおそれはない。
【００２８】
また、世話人が乳児の世話をするときには、上柵２０の前に立って、図５に示すように、握りボタン４０を上部バー２２の中央部とともに片手で握って手掛兼ロック部材４９に複数本の指を掛け、まず、手掛兼ロック部材４９をロック解除位置に変位させ、続いて手掛兼ロック部材４９をコイルバネ３６の付勢力に抗して引き上げることで、握りボタン４０を上動させる。すると、前記のとおり一対の係止ロッド３５が等しく連動して退入方向に引かれ、各先端部３５ａが係止孔１６から同時に離脱するので、上柵２０は頭側端壁５及び足側端壁６への係止が解除される。従って、確実に解除でき、従来例のように半解除状態で上柵を無理に下動させることはほとんどない。また、従来例のように指でレバーを掴む操作ではなく、握りボタン４０を握る操作なので力をかけやすく、たとえ係止ロッド３５が上部バー２２内でこじれたとしても、力の弱い世話人でも操作できる。また、立ったときの視線で握りボタン４０がよく見えなかったとしても、手探りで握りボタン４０を握ることは容易であり、屈む必要はない。
【００２９】
そして、この握りボタン４０を握ったままで、図１の右図に示すように、上柵２０を下動させ、係止させたい最下位置又は途中位置で握りボタン４０を握っていた力を緩めると、コイルバネ３６の付勢力により各先端部３５ａが同時に最下位置又は途中位置の各係止孔１６に係入するので、上柵２０を開いた状態又は半開きの状態で頭側端壁５及び足側端壁６に係止させることができる。この状態で、世話人は乳児の世話をする。
【００３０】
次に、前記ロック機構４５の変更例について、図６を参照して説明する。本変更例では、手掛兼ロック部材４９の内面と案内レール４７の端面との間にロック付勢部材としてのコイルバネ５５が圧縮状態で装着されており、手掛兼ロック部材４９を常にロック位置に向けて付勢している。従って、握りボタン４０が下動したときに、手掛兼ロック部材４９がコイルバネ５５の付勢力によって自動的にロック位置へ変位しロック状態となるため、ロックし忘れることがなくなり、便利である。また、不意に手掛兼ロック部材４９に手が触れても、この付勢力があるのでロックが解除されにくい。一方、このロック状態からロック解除状態にするには、コイルバネ５５の付勢力に抗して手掛兼ロック部材４９をロック解除位置へ変位させることになるが、手掛兼ロック部材４９の例えば端に指の側部を引掛けるための突壁状の引掛かり部５６が下方へ突設されているため、手が横に滑りにくくロック解除させやすい。
【００３１】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
（１）横柵（上柵）がその下端を中心にして手前側に回動することで開閉するタイプのベビーベッドにおいて、前記係止機構２５を具体化すること。
（２）引掛かり部５６は、突壁状に限定されず、例えば波状、穴状等でもよい。
【００３２】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項１及び２の発明に係るベビーベッドによれば、横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止させた状態からその係止を解除して開閉させる際に、世話人が立った姿勢からでもまた力の弱い者であっても、力の加えやすい容易な操作で確実に解除して無理なく開閉させることができるという優れた効果を奏する。
【００３３】
前記効果に加え、請求項３、４及び５の発明に係るベビーベッドによれば、前記係止の解除の操作を不要時にはロックできるようにして、不意に前記係止が解除されて横柵が動いてしまうおそれをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る実施形態のベビーベッドを示す斜視図である。
【図２】同ベビーベッドの部分分解斜視図である。
【図３】同ベビーベッドの係止機構の分解斜視図である。
【図４】同係止機構の断面を示し、（ａ）は同係止機構による上柵の係止時の断面図、（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ線断面図、（ｃ）は（ａ）でのロック機構のロック状態が解除されたときの断面図である。
【図５】同係止機構の断面を示し、（ａ）は同係止機構による上柵の係止解除時の断面図、（ｂ）は（ａ）のｂ−ｂ線断面図である。
【図６】ロック機構の変更例を示し、（ａ）はロック状態の断面図、（ｂ）はロック解除状態の断面図である。
【図７】従来のベビーベッドの横柵を示し、（ａ）は係止時の断面図、（ｂ）は係止解除時の断面図である。
【符号の説明】
１ ベビーベッド
５ 頭側端壁
６ 足側端壁
８ 横柵
１０ 支柱
１６ 係止孔
２０ 上柵
２２ 上部バー
２２ａ 端面
２５ 係止機構
３５ 係止ロッド
３５ａ 先端部
３５ｂ 基端部
３６ コイルバネ
４０ ボタン
４１ ボタン本体
４５ ロック機構
４９ 手掛兼ロック部材
５０ 変換機構
５２ 斜状長孔
５３ 係合孔
５４ 係合ピン
５５ コイルバネ
５６ 引掛かり部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a baby cot, and more particularly to a locking mechanism for a side fence that can be opened and closed.
[0002]
[Prior art]
In a crib, one side fence is divided into an upper fence and a lower fence at the height of the floorboard to make it easier for the caretaker to take care of the baby. It is rotatably provided and can be opened and closed. As a locking mechanism for locking the upper fence to the head-side end wall and the foot-side end wall so as to be unlockable, a mechanism using a locking hole and a locking rod is generally used. . For example, the conventional locking mechanism shown in FIG. 7 has locking holes 62 provided in the head-side end wall 61 and the foot-side end wall, and extends from the center of the upper bar 63 of the upper fence 60 to each end face 63a. A pair of locking rods 64, which are arranged so that the distal end portion 64a extends from each end face 63a and are displaceable in the extending direction and the retreating direction with respect to the upper bar 63, and a pair of locking rods 64 are always provided. Is a coil spring 66 as a rod urging member that urges each distal end portion 64a into the locking hole 62 by urging in the extending direction, and an upper bar 63 attached to each base end portion 64b of the pair of locking rods 64. And a pair of levers 67 extending further downward (for example, see Patent Document 1).
[0003]
In order to close the upper fence 60 and lock it to the head-side end wall 61 and the foot-side end wall, the distal end portion 64a which is urged in the extending direction by the coil spring 66 and whose amount of extension from each end surface 63a is increased is engaged. The hole 62 is engaged. In order to release the locking, as shown by the changes in FIGS. 7A and 7B, the caretaker grasps both levers 67 with one hand and approaches each other against the urging force of the coil spring 66. The locking rod 64 is displaced in the retreating direction. Then, the leading end 64a, which has a small amount of extension from each end face 63a, comes off the locking hole 62, so that the upper fence 60 can be opened. In the example of FIG. 7, a guide groove 65 shallower than the locking hole 62 is provided in the head-side end wall 61 and the foot-side end wall. By moving, the upper fence 60 can be moved up and down, so that the upper fence 60 is moved down and opened.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-3-72764
[Problems to be solved by the invention]
In the above-described locking mechanism, since both locking rods 64 are displaced independently, unless one applies even force when grasping and approaching both levers 67, only one locking rod 64 is locked by locking hole 62. The upper fence 60 may be forcibly moved downward in a so-called semi-released state in which the other locking rod 64 is still slightly engaged with the locking hole 62. Further, since the operation of grasping and approaching both levers 67 is performed with the thumb and the index finger, it is difficult to apply a large force in the first place. For this reason, if the locking rod 64 is twisted in the upper bar 63, there is a possibility that a caretaker with a weak force cannot operate the locking rod 64. In addition, the caregiver often operates the two levers 67 while standing in front of the upper fence 60 of the crib, but when looking down at that time, the two levers 67 are hidden under the upper bar 63 and cannot be clearly seen. Therefore, it is necessary to grasp both levers 67 by groping, and it may not be able to grasp well or operate. In such a case, the caretaker bends and operates both levers 67, which is inconvenient. In addition, when the caretaker does not intend to release the lock but touches the upper bar 63, the two levers 67 may be unexpectedly touched. In some cases, the locking may be suddenly released and the upper fence 60 may move.
[0006]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problem, and to release the locking from the state where the side fence is locked to the head side end wall and the foot side end wall and open and close it, even from the position where the caretaker stands. It is another object of the present invention to provide a baby bed that can be easily opened and closed without difficulty even by a person who is weak in force by easy operation in which force is easily applied. Furthermore, the operation can be locked when it is unnecessary, so that there is no possibility that the locking is suddenly released and the horizontal fence moves.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a crib according to the present invention includes a crib provided with a locking mechanism for releasably locking an openable / closable horizontal fence to a head-side end wall and a foot-side end wall. The locking mechanism is arranged such that locking holes provided in the head-side end wall and the foot-side end wall respectively extend from the center of the upper bar of the horizontal fence to each end face, and the tip end extends from each end face. And a pair of locking rods provided so as to be displaceable in the extending direction and the retreating direction with respect to the upper bar, and the pair of locking rods are always urged in the extending direction so that each end portion is engaged with the locking hole. A rod urging member to be inserted, a grip button protruding from the lower surface in the middle of the upper bar and provided so as to be vertically movable, and a pair of direction changers that change the upward movement when the grip button is gripped and moved upward. The locking rod is displaced in the retreating direction, and each tip is released from the locking hole. Characterized in that it consists of a mechanism.
[0008]
Here, the “openable / closable horizontal fence” may be either one or both of the pair of horizontal fences in the crib. Further, the entirety of one horizontal fence may be made openable and closable, or one horizontal fence may be divided into an upper fence and a lower fence at, for example, a height position of a floor plate, and only the upper fence may be made openable and closable. . The direction of opening and closing of the side fence is not particularly limited.For example, a mode in which the side fence is opened and closed by moving up and down while in a vertical position, and a side fence is opened and closed by rotating the lower end as a center toward the front side Can be exemplified.
[0009]
The horizontal fence is locked to the head end wall and the foot end wall mainly when the horizontal fence is closed.Therefore, the locking hole closes the horizontal fence of the head end wall and the foot end wall. It is provided at the same height as the upper bar when it is placed. However, in a mode in which the side fence is opened and closed by moving up and down, the side fence is locked to the head-side end wall and the foot-side end wall even when the side fence is moved downward and opened or during the downward movement. In this case, the locking holes are also provided at the same height as the upper bar when the locking is desired in the head end wall and the foot end wall.
[0010]
The “extending direction” of the locking rod is the direction in which the tip of the locking rod extends from the end surface of the upper bar, and the “retreating direction” of the locking rod is in the direction opposite to the extending direction, ie, the locking rod. Is the direction in which the tip end of the upper bar tends to retreat into the end face of the upper bar (the tip end does not necessarily have to completely enter the end face). The rod urging member of the locking rod is not particularly limited, but may be a spring (a coil spring, a leaf spring, or the like), a rubber member, an air cylinder, or the like.
[0011]
The conversion mechanism is not particularly limited, but a pair of slanted portions which are inclined so as to be away from the respective end surfaces of the upper bar toward the lower side and move up and down together with the grip buttons, and respective base end portions of a pair of locking rods And an engaging portion that is guided by the pair of inclined portions and engages with each other so as to be relatively movable. When the pair of inclined portions is moved upward together with the grip button, the locking rod is engaged through the engaging portion. A mechanism for changing the direction by pulling each base end in the retreating direction can be exemplified. Other examples include those that change direction with a gear and those that change direction with a cam. Examples of the “oblique portion” include oblique long holes, grooves, strips, and the like.
[0012]
It is preferable that the locking mechanism includes a lock mechanism that switches between a locked state in which the grip button is locked so that the grip button cannot move upward and an unlocked state in which the grip button can be moved upward when the horizontal fence is locked.
[0013]
Although the lock mechanism is not particularly limited, a lock member provided below the grip button and displaceable along the upper bar can be exemplified. When the lock member protrudes from the grip button and is displaced to a lock position that is close to the lower surface of the upper bar from below, the lock state is established, and when the lock member is displaced to a lock release position that does not protrude from the grip button, the lock is performed. It will be in the release state. Further, it is preferable to provide a lock biasing member that constantly biases the lock member toward the lock position. The lock urging member is not particularly limited, but may be a spring (a coil spring, a plate spring, or the like), a rubber member, an air cylinder, or the like. Furthermore, it is preferable to provide a hook portion on which the side portion of the finger is hooked on the lock member.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, an embodiment of a crib provided with a locking mechanism for releasably locking an openable and closable side fence embodied in the present invention to a head end wall and a foot end wall will be described with reference to FIGS. This will be described with reference to FIG. The crib 1 includes a rectangular frame-shaped enclosure 2 surrounding four sides of the baby, and a floor plate 3 supported at an intermediate portion in the height direction inside the enclosure 2. The enclosure 2 includes a head end wall 5 surrounding the baby's head, a foot end wall 6 surrounding the infant's foot, and a pair of lateral fences 7 and 8 surrounding the infant's side. The head end wall 5 and the foot end wall 6 are not always clearly distinguished, and may be used in opposite directions.
[0015]
The head-side end wall 5 is composed of a pair of right and left columns 10 and 10, a pair of upper and lower bars 11 and 12 with both ends attached to the column 10, and a board 13 attached between both columns 10 and 10. I have. The foot-side end wall 6 is composed of a pair of right and left columns 10, a pair of upper and lower bars 11 and 12 with both ends attached to the column 10, and a plurality of vertical bars 14 attached between the bars 11 and 12. It is configured. Each of the opposing side surfaces of the column 10 of the head-side end wall 5 and the column 10 of the foot-side end wall 6 is provided with a guide groove 15 having a uniform width and a uniform depth extending from near the upper end to near the lower end.
[0016]
One of the horizontal fences 7 is composed of an upper bar 31, a lower bar 32, and a plurality of vertical rails 33 attached between the bars 31, 32. And it is fixed to the support 10 of the foot end wall 6. The other side fence 8 is divided into a fixed lower fence 21 and an openable / closable upper fence 20 at the height of the floor panel 3. The lower fence 21 is composed of an upper bar 26, a lower bar 27, and a plurality of vertical bars 28 mounted between the bars 26, 27, and is fixed to the opposing side surfaces of the columns 10, 10 with bolts. Have been.
[0017]
The upper fence 20, like the lower fence 21, includes an upper bar 22, a lower bar 23, and a plurality of vertical rails 24 attached between the bars 22, 23. A pair of guide pins 29 protruding from the top bar 23a and a tip end 35a of a pair of locking rods 35 protruded from each end face 22a of the upper bar 22 as described later are combined with the head end wall 5 and the foot end wall. 6 can be moved up and down by slidably engaging with each of the guide grooves 15 so that they can be opened and closed.
[0018]
A locking mechanism 25 for releasably locking the upper fence 20 to the head end wall 5 and the foot end wall 6 is provided on the head end wall 5 and the foot end wall 6. It comprises a hole 16, a pair of locking rods 35 provided on the upper bar 22 side, a coil spring 36 as a rod urging member, a gripping button 40, and a conversion mechanism 50. Details of these parts are as follows.
[0019]
At the bottom of each guide groove 15 of the head end wall 5 and the foot end wall 6, the upper fence 20 is moved down, and the same height as the upper bar 26 when the upper fence 20 is moved up and closed. At three positions, the same height as the upper bar 26 when it is opened and the same height as the upper bar 26 during its downward movement, the locking holes 16 that are recessed further deeper than the groove bottom are formed.
[0020]
A long groove 34 extending in the length direction of the upper bar 22 is formed on the upper surface of the upper bar 22. A pair of locking rods 35 are arranged at the bottom of the long groove 34 so as to extend from the center of the upper bar 22 to the respective end faces 22a so that the respective tips 35a extend from the respective end faces 22a. 22 can be displaced in the feeding direction and the retreating direction. In the present example, a restricting member 37 for restricting the locking rod 35 from moving upward in the long groove 34 is fitted to a plurality of positions above the long groove 34. Further, the upper surface of the upper bar 22 is covered with a resin cover 38 that covers the long groove 34 and the regulating member 37. In this example, the upper end of the uppermost bar 22 abuts against the end of the uppermost bar 22. However, the upper end of the upper bar 22 is considered to be the end of the upper bar 22, and therefore, The side surface of the upper end of the bar 24 is the end surface 22a of the upper bar 22.
[0021]
Each distal end portion 35a of the locking rod 35 is larger in diameter than the general portion 35c. At each end of the upper bar 22 (the upper end of the vertical bar 24 as described above), there is formed a mounting hole 39 through which the general portion 35c of the locking rod 35 is inserted and a part of each tip 35a is loosely fitted. A coil spring 36 externally attached to the general portion 35c is mounted in the mounting hole 39. Since the coil spring 36 is mounted in a compressed state between each of the distal end portions 35a and the inner bottom wall of the mounting hole 39, the coil spring 36 always urges each of the locking rods 35 in the extending direction. The tip 35a can be engaged with the locking hole 16.
[0022]
A guide hole 30 is formed at the center of the upper bar 22 and has a length approximately equal to the width of a human hand and a width larger than the width of the long groove 34, and extends vertically. It passes through the bottom and opens to the lower surface of the upper bar 22. A grip button 40 of substantially the same size is inserted into the guide hole 30, and is guided so as to be able to move up and down without moving left and right. The grip button 40 has a button body 41 which is always inserted into the guide hole 30 both when the grip button 40 is moved up and down, and at least when the grip button 40 is moved down, it comes out of the guide hole 30 and from the lower surface of the upper bar 22. And a lock mechanism 45 including a lock member 49 that also protrudes and serves as a handhold. Then, the caretaker grasps the grip button 40 with one hand together with the central portion of the upper bar 22 (against the urging force of the coil spring 36 as described later), and raises the grip / lock member 49, thereby raising the grip button 40. When the caretaker releases the gripping button 40, the gripping button 40 is moved downward (by the biasing force of the coil spring 36 as described later).
[0023]
The button body 41 has a pair of plates 42 connected at a lower portion thereof, and a gap between the two plates 42 is continuous with the long groove 34. A guide slot 43 extending vertically extends through the center of both plates 42 in parallel between the plates 42. A pin 44 inserted into the two guide slots 43 so as to penetrate the guide slots 30 in the thickness direction of the upper bar 22 is engaged so as to allow the guide slots 43 to move up and down. Accordingly, the grip button 40 is guided so as to be able to move up and down without swinging left and right (along with the guidance by the guide hole 30). The vertical length, the upper end, and the lower end of the guide slot 43 determine the vertical stroke, lower limit, and upper limit of the grip button 40, respectively.
[0024]
The lock mechanism 45 of the grip button 40 includes a guide rail 47 provided below the button body 41 and having a guide groove 46 extending left and right, and a claw 48 slidably engaged with the guide groove 46. And a lock / lock member 49 fitted externally so as to be able to move to the left and right. Therefore, the lock / lock member 49 can be displaced along the upper bar 22 by being guided by the guide rail 47. When the upper fence 20 is locked, the grip button 40 is moved down. At this time, the caretaker pushes the handle / lock member 49 to the left from the button body 41 and approaches the lower surface of the upper bar 22 from below. When the grip button 40 is displaced to the locked position, the handgrip / lock member 49 abuts on the lower surface of the upper bar 22 even if the grip button 40 is moved upward, so that the grip button 40 is locked so as not to move upward. (Locked state). When the caretaker displaces the lock / lock member 49 to a lock position that does not protrude from the grip button 40, the lock is released and the grip button 40 can be moved upward (unlocked state). As described above, the locked state and the unlocked state can be easily switched by the displacement of the hand / lock member 49.
[0025]
The conversion mechanism 50 changes the direction of the upward movement when the gripping button 40 is gripped and moved upward, displaces the pair of locking rods 35 in the retreating direction, and detaches the tip portions 35 a from the locking holes 16. And is configured as follows. On the left side of both plates 42 of the button body 41, there are formed oblique long holes 52 as inclined portions that are inclined away from the left end surface 22a of the upper bar 22 toward the lower side (that is, to the lower right). On the right side of the two plates 42, there are also oblique oblong holes 52, which are inclined on the right side of the two plates 42 so as to be away from the right end surface 22 a of the upper bar 22 toward the lower side (that is, downwardly to the left). It is pierced between. Therefore, the pair of left and right oblique oblong holes 52 move up and down equally with the grip button 40 which moves up and down without being shaken left and right as described above. The left and right oblique long holes 52 penetrate the oblique long holes 52 of the two plates 42 and are provided at the base end portions 35 b of the locking rods 35 inserted into the gaps between the two plates 42. An engagement pin 54 inserted so as to penetrate the hole 53 is engaged so as to allow the oblique long hole 52 to move up and down. By this engagement, the base end 35b of each locking rod 35 is guided by the oblique oblong hole 52 and slidably engaged with each other. By this engagement, the urging force of the coil spring 36 constantly urging the locking rod 35 in the extending direction is such that the base end 35b of the locking rod 35 pulls down the oblique elongated hole 52 and The force is applied to the upper end of the handle 52, and the grip button 40, which does not move left and right, is constantly urged downward.
[0026]
As described above, the conversion mechanism 50 includes the oblique long hole 52, the engagement hole 53 and the engagement pin 54 that engage the base end portion 35 b of the locking rod 35 in the relative dynamic engagement. I have. When the upper fence 20 is locked as described above, the grip button 40 is moved down. At this time, the caretaker moves the grip button 40 in the unlocked state upward against the urging force of the coil spring 36. Then, the pair of oblique elongated holes 52 move upward together with the grip button 40. Then, since the base end portion 35b of the locking rod 35 attempts to be positioned from the upper end to the lower end of the oblique long hole 52 via the engaging pin 54, the pair of locking rods 35 are equally interlocked and pulled in the retreating direction. Thus, the direction change is performed, and each end portion 35a is simultaneously detached from the locking hole 16. Conversely, when the caretaker loosens the gripping button 40, the biasing force of the coil spring 36 simultaneously engages the tip portions 35a into the locking holes 16 and pushes the gripping button 40 downward as described above. It is urged and moves down.
[0027]
The upper fence 20 of the baby cot 1 configured as described above normally has, as shown in the left view of FIG. 1 and FIG. It is engaged with the hole 16 and is locked to the head end wall 5 and the foot end wall 6 in a closed state. At the time of this locking, the grip button 40 has been moved down to the lower limit as described above, and the hand / lock member 49 has been displaced to the locked position by operation. Therefore, even if the caretaker does not intend to release the lock, but touches the claw and lock member 49, for example, when he / she puts his hand on the upper bar 22, there is no danger that the lock will be released suddenly.
[0028]
When the caretaker takes care of the baby, the caregiver stands in front of the upper fence 20 and holds the grip button 40 with one hand together with the center of the upper bar 22 as shown in FIG. First, the handgrip / lock member 49 is displaced to the unlocked position, and then the handgrip / lock member 49 is pulled up against the urging force of the coil spring 36 to move the grip button 40 upward. Let it. Then, as described above, the pair of locking rods 35 are equally interlocked and pulled in the retreating direction, and the respective tip portions 35a are simultaneously detached from the locking holes 16, so that the upper fence 20 is connected to the head end wall 5 and the foot side. The engagement with the end wall 6 is released. Accordingly, the upper fence can be reliably released and the upper fence is hardly moved downward in the half-released state unlike the conventional example. Also, instead of the operation of grasping the lever with a finger as in the conventional example, the operation is performed by gripping the grip button 40, so that it is easy to apply force. Even if the locking rod 35 is squeezed in the upper bar 22, even a caretaker with weak force can operate. it can. Further, even if the grip button 40 is not clearly seen from the line of sight when standing, it is easy to grope the grip button 40 and it is not necessary to bend.
[0029]
Then, while holding the grip button 40, the upper fence 20 is moved down as shown in the right diagram of FIG. 1 to loosen the force gripping the grip button 40 at the lowest position or the middle position to be locked. And the respective tip portions 35a simultaneously engage with the respective locking holes 16 at the lowermost position or the middle position by the urging force of the coil spring 36. It can be locked to the foot end wall 6. In this state, the caretaker takes care of the baby.
[0030]
Next, a modification of the lock mechanism 45 will be described with reference to FIG. In this modified example, a coil spring 55 as a lock urging member is mounted in a compressed state between the inner surface of the hand / lock member 49 and the end surface of the guide rail 47, and the hand / lock member 49 is always in the locked position. It is urging toward. Therefore, when the grip button 40 is moved downward, the hand / lock member 49 is automatically displaced to the locked position by the urging force of the coil spring 55 to be in the locked state, so that it is convenient to avoid forgetting to lock. Further, even if the hand suddenly touches the locking / locking member 49, it is difficult to release the lock because of the urging force. On the other hand, in order to change from the locked state to the unlocked state, the hand / lock member 49 is displaced to the unlock position against the urging force of the coil spring 55. Since the protruding wall-shaped hooking portion 56 for hooking the side portion of the finger is protruded downward, the hand is less likely to slide sideways and the lock is easily released.
[0031]
Note that the present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment, and may be embodied with appropriate modifications without departing from the spirit of the invention, for example, as described below.
(1) The locking mechanism 25 is embodied in a baby bed of a type in which the horizontal fence (upper fence) is opened and closed by rotating the lower fence as a center toward the near side.
(2) The hooking portion 56 is not limited to a protruding wall shape, and may be, for example, a wavy shape, a hole shape, or the like.
[0032]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the crib according to the first and second aspects of the present invention, the horizontal fence is released from the state where it is locked to the head-side end wall and the foot-side end wall, and is opened and closed. In this case, even if the caretaker is in a standing position or has a weak force, there is an excellent effect that it can be securely released and opened and closed easily by an easy operation to which force is easily applied.
[0033]
In addition to the above effects, according to the baby bed according to the invention of claims 3, 4 and 5, the operation of releasing the lock can be locked when unnecessary, so that the lock is abruptly released and the horizontal fence is released. The possibility of movement can be eliminated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a crib according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially exploded perspective view of the crib.
FIG. 3 is an exploded perspective view of a locking mechanism of the crib.
4A and 4B are cross-sectional views of the locking mechanism, wherein FIG. 4A is a cross-sectional view when the upper fence is locked by the locking mechanism, FIG. 4B is a cross-sectional view taken along line bb of FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view when the locked state of the lock mechanism in (a) is released.
5A and 5B are cross-sectional views of the locking mechanism, in which FIG. 5A is a cross-sectional view when the locking of the upper fence is released by the locking mechanism, and FIG. 5B is a cross-sectional view taken along line bb of FIG.
6A and 6B show a modified example of the lock mechanism, wherein FIG. 6A is a sectional view in a locked state, and FIG. 6B is a sectional view in an unlocked state.
7A and 7B show a conventional fence of a baby crib, in which FIG. 7A is a cross-sectional view when locked, and FIG. 7B is a cross-sectional view when unlocked.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Baby bed 5 Head side end wall 6 Foot side end wall 8 Side fence 10 Prop 16 Lock hole 20 Upper fence 22 Upper bar 22a End face 25 Lock mechanism 35 Lock rod 35a Tip 35b Base end 36 Coil spring 40 Button 41 Button body 45 Lock mechanism 49 Hand and lock member 50 Conversion mechanism 52 Oblique long hole 53 Engagement hole 54 Engagement pin 55 Coil spring 56 Hook
