【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納された鍋を誘導加熱する炊飯器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は、コイルベースに加熱コイルを接着し、さらにその外側にフェライトを一体に成形したフェライト台をコイルベースに固定する構成や、部品点数および組立工数の削減のため、コイルベースに加熱コイルとフェライトを一体に成形して構成していた（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−１１３２７８号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような構成では、炊飯性能に最も影響を及ぼす要因である鍋と加熱コイルの距離であるギャップがコイルベースのそりや変形の影響を受けやすく、安定した炊飯性能を確保することが困難であるため、例えば、組立工程にて全数ギャップの管理、調整を行って所望の炊飯性能を確保している場合もある。
【０００５】
また、コイルベースに加熱コイルを接着する構成では、組立時の部品点数が多い上、接着剤の乾燥にかかる時間等のロスが多くなる。
【０００６】
一方、コイルベースに加熱コイルとフェライトを一体にインサート成形している場合では、部品点数と組立工数は低減できるものの、様々な異種材料が一体に成形されているため、成形安定性が優れているとはいいにくく、金型完成後の微妙なギャップ調整が不可能であった。
【０００７】
また、インサート成形のコイルベースの場合は、成形サイクル短縮のため、インサート成形中にもう一方のコア型には、インサート部材をあらかじめセットしておく必要があるので、金型としては、キャビ面は１面であるが、コア面は２面必要であり、機能的にも炊飯器の核となる複雑で重要な部品にもかかわらず、形状がデザインに依存する部分も多く、デザインが変わるたびに新規に金型を製作する必要があり、金型投資の面からも多大な費用が発生していた。
【０００８】
また、環境の観点からみても、様々な異種材料が一体に成形されているため、リサイクル性に優れているとはいいにくいという問題があった。
【０００９】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、コイルベースの変形が炊飯性能に及ぼす影響を小さくし、また、鍋と加熱コイルとのギャップの調整を容易にして、炊飯性能を安定化し、金型構造を簡素化して金型費を削減するとともに、一体成形部分を大幅に少なくして、リサイクル性を向上することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、炊飯器本体内に鍋を着脱自在に収納し、この鍋を加熱コイルユニットにより誘導加熱し、鍋と加熱コイルユニットの間に加熱コイルユニットを保持するコイルベースを設け、加熱コイルユニットは、加熱コイルと高透磁性の磁性材料で形成したフェライトとを連結部材を介して一体に成形したものである。
【００１１】
これにより、コイルベースの変形が炊飯性能に及ぼす影響を小さくすることができ、また、鍋と加熱コイルとのギャップの調整を容易にできて、炊飯性能を安定化することができ、金型構造を簡素化して金型費を削減することができるとともに、一体成形部分を大幅に少なくして、リサイクル性を向上することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納された鍋と、前記鍋を誘導加熱する加熱コイルユニットと、鍋と加熱コイルユニットの間に設け前記加熱コイルユニットを保持するコイルベースとを備え、前記加熱コイルユニットは、加熱コイルと高透磁性の磁性材料で形成したフェライトとを連結部材を介して一体に成形したものであり、コイルベースの変形が炊飯性能に及ぼす影響を小さくすることができ、また、鍋と加熱コイルとのギャップの調整を容易にできて、炊飯性能を安定化することができるとともに、金型構造を簡素化して、金型費を削減することができるとともに、一体成形部分を大幅に少なくして、リサイクル性を向上することができる。
【００１３】
請求項２に記載の発明は、上記請求項１に記載の発明において、加熱コイルは、鍋底部の中央部付近に配設した内コイルと、底側部に配設した外コイルとをそれぞれ同心円状に配置したものであり、鍋をより効率的に加熱することができて、炊飯性能を向上することができる。
【００１４】
請求項３に記載の発明は、上記請求項１に記載の発明において、加熱コイルユニットの固定部は、コイルベースの底側部付近に設けたものであり、コイルベースの成形時のそりや変形の影響を受けにくくすることができ、より安定した炊飯性能を確保することができる。
【００１５】
請求項４に記載の発明は、上記請求項１に記載の発明において、加熱コイルユニットは、コイルベースに対して隙間を設けて配設したものであり、コイルベースの変形の影響をうけにくく、鍋と加熱コイルユニットの距離を安定化させることができ、より安定した炊飯性能を確保することができるとともに、効率よくコイルユニット冷却することができ、加熱コイルユニットの発熱を抑制することができる。
【００１６】
請求項５に記載の発明は、上記請求項１または２に記載の発明において、加熱コイルユニットは、内コイルと外コイルのそれぞれにコイルベースに対する固定部を有し、鍋とのギャップをそれぞれ単独で調整可能としたものであり、炊飯性能の微妙な調整が容易となり、ユーザーによりよい炊飯性能の炊飯器を提供することができる。
【００１７】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１８】
（実施例１）
図１および図２に示すように、炊飯器本体１は、内部にフランジ付きの鍋２を着脱自在に収納し、炊飯器本体１の上部には、一端を開放自在で他端をヒンジ軸３により枢支された蓋体４を回動自在に設けている。鍋２の下方には、誘導加熱により鍋２を加熱する加熱コイル５を設けており、加熱コイル５は、鍋２の底中心付近に設けた内コイル６と、鍋２の底側部に設けた外コイル７とをそれぞれ同心円状に構成しており、内コイル６と外コイル７は接続線１４により電気的に接続した構成となっている。
【００１９】
また、高磁性の磁性材料で形成したフェライト９を内コイル６と外コイル７の間をまたいで設けており、加熱コイル５とフェライト９とを連結部材１５を介して一体に成形することにより、加熱コイルユニット８を形成している。また、加熱コイルユニット８には、コイルユニット取付け部１０を設けており、このコイルユニット取付け部１０により、鍋２と加熱コイル５の間に設けたコイルベース１１に取り付ける構成となっている。
【００２０】
ここで、コイルユニット取付け部１０は、コイルベース１１の底中央部付近ではなく、内コイル６と外コイル７の間の底側部付近に設け、成形時のそりや変形の影響を受けにくい構成となっている。
【００２１】
また、加熱コイルユニット８はコイルベース１１に対して隙間を設けて配設している。この隙間により、コイルベース１１のそりや変形を逃がすことができ、さらに、冷却ファン（図示せず）の風が加熱コイルユニット８とコイルベース１１の間の隙間を通ることにより、加熱コイル５の温度上昇を抑え、安全性を高める構成となっている。
【００２２】
上記構成において作用を説明する。炊飯性能に最も大きな影響をおよぼす鍋２と加熱コイル５のギャップを、コイルユニット取付け部１０で調整することができ、炊飯性能の微妙な調整が容易となり、ユーザーによりよい炊飯性能の炊飯器を提供できる上、加熱コイルユニット８を標準化することで、デザイン変更による外形形状の変化にもコイルベース１１のみで対応することができ、加熱コイルユニット８は共用して使用でき、新規金型投資を抑制することができる上、加熱コイル５、フェライト９等をすべてインサート成形にて一体に成形したものに対して、分解時のリサイクル性にも優れる。
【００２３】
また、加熱コイル５は、鍋２底部の中央部付近に配設した内コイル６と、底２の側部に配設した外コイル７とをそれぞれ同心円状に配置したので、鍋２をより効率的に加熱することができて、炊飯性能を向上することができる。
【００２４】
また、加熱コイルユニット８の固定部は、コイルベース１１の底側部付近に設けたので、コイルベース１１の成形時のそりや変形の影響を受けにくくすることができ、より安定した炊飯性能を確保することができる。
【００２５】
また、加熱コイルユニット８は、コイルベース１１に対して隙間を設けて配設したので、コイルベース１１の変形の影響をうけにくく、鍋２と加熱コイルユニット８の距離を安定化させることができ、より安定した炊飯性能を確保することができるとともに、効率よくコイルユニット冷却することができ、加熱コイルユニット８の発熱を抑制することができる。
【００２６】
（実施例２）
図３および図４に示すように、加熱コイルユニット８は、加熱コイル５を構成する内コイル６に内コイル取付け部１２を設け、外コイル７に外コイル取付け部１３を設けてコイルベース１１に固定し、鍋２とのギャップをそれぞれ単独で調整可能としている。他の構成は上記実施例１と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
【００２７】
上記構成において作用を説明する。炊飯性能に最も大きな影響をおよぼす鍋２と加熱コイル５のギャップについて、内コイル取付け部１２および外コイル取付け部１３を調節することにより、内コイル６、外コイル７それぞれ独立して鍋２との距離を近づけたり遠ざけたりすることができ、炊飯中における鍋２の内部の内対流と外対流のバランスを変化させることができ、炊飯性能の微妙な調整が容易となるため、ユーザーによりよい炊飯性能の炊飯器を提供することができる。
【００２８】
なお、上記各実施例では、内コイル６と外コイル７とを接続線１４にて電気的に接続しているが、内コイル６と外コイル７とをそれぞれ単独に制御する場合においても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【００２９】
また、フェライト９の本数は特に明記していないが、加熱コイルユニット８の金型を入子構造にすることにより、基本の加熱コイルユニット８は共通としたまま、炊飯器の機種展開によりフェライト７の本数を可変とすることができ、さらに金型費の削減効果が得られる。
【００３０】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、鍋と加熱コイルユニットの間に加熱コイルユニットを保持するコイルベースを設け、加熱コイルユニットは、加熱コイルと高透磁性の磁性材料で形成したフェライトとを連結部材を介して一体に成形したから、コイルベースの変形が炊飯性能に及ぼす影響を小さくすることができ、また、組み立て性の簡素化をはかれるとともに、炊飯性能に最も大きな影響をおよぼす鍋と加熱コイルのギャップの調整を容易にできて、炊飯性能を安定化することができ、さらに、加熱コイルユニットを標準化することにより、デザイン要望による外形形状の変化にもコイルベースのみで対応することができ、金型構造を簡素化して、金型費を削減することができるとともに、加熱コイル、フェライト等をすべてインサート成形にて一体に成形したものに対して、分解時のリサイクル性を向上することができる。
【００３１】
また、請求項２に記載の発明によれば、加熱コイルは、鍋底部の中央部付近に配設した内コイルと、底側部に配設した外コイルとをそれぞれ同心円状に配置したから、鍋をより効率的に加熱することができて、炊飯性能を向上することができる。
【００３２】
また、請求項３に記載の発明によれば、加熱コイルユニットの固定部は、コイルベースの底側部付近に設けたから、コイルベースの成形時のそりや変形の影響を受けにくくすることができ、より安定した炊飯性能を確保することができる。
【００３３】
また、請求項４に記載の発明によれば、加熱コイルユニットは、コイルベースに対して隙間を設けて配設したから、コイルベースの変形の影響をうけにくく、鍋とコイルユニットの距離を安定化させることができ、より安定した炊飯性能を確保することができるとともに、効率よくコイルユニット冷却することができ、コイルユニットの発熱を抑制することができる。
【００３４】
また、請求項５に記載の発明によれば、加熱コイルユニットは、内コイルと外コイルのそれぞれにコイルベースに対する固定部を有し、鍋とのギャップをそれぞれ単独で調整可能としたから、炊飯性能の微妙な調整が容易となり、ユーザーによりよい炊飯性能の炊飯器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例の炊飯器の縦断面図
【図２】同炊飯器の下面図
【図３】本発明の第２の実施例の炊飯器の縦断面図
【図４】同炊飯器の下面図
【符号の説明】
１ 炊飯器本体
２ 鍋
５ 加熱コイル
８ 加熱コイルユニット
９ フェライト
１１ コイルベース
１５ 連結部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a rice cooker for induction heating a pot removably stored in a rice cooker main body.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of rice cooker has a structure in which a heating coil is bonded to a coil base, and a ferrite table formed by integrally molding ferrite on the outside of the coil is fixed to the coil base, and the number of parts and assembly steps are reduced. The heating coil and the ferrite are integrally formed on the base (see, for example, Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-113278
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration described above, the gap that is the distance between the pot and the heating coil, which is the factor that most affects the rice cooking performance, is easily affected by the warpage or deformation of the coil base, and it is possible to ensure stable rice cooking performance. Because of the difficulty, for example, there is a case where a desired rice cooking performance is secured by controlling and adjusting all gaps in the assembly process.
[0005]
Further, in the configuration in which the heating coil is bonded to the coil base, the number of components at the time of assembly is large, and the loss such as the time required for drying the adhesive increases.
[0006]
On the other hand, when the heating coil and the ferrite are integrally insert-molded on the coil base, although the number of parts and the number of assembling steps can be reduced, since various different materials are integrally molded, the molding stability is excellent. And it was impossible to finely adjust the gap after the mold was completed.
[0007]
In the case of an insert-molded coil base, it is necessary to set an insert member on the other core mold in advance during insert molding in order to shorten the molding cycle. Although one surface is required, two core surfaces are required, and in spite of the complicated and important parts that are the core of the rice cooker, the shape depends on the design in many parts. It is necessary to manufacture a new mold, and a large cost has been incurred in terms of mold investment.
[0008]
Also, from the viewpoint of the environment, there is a problem that it is difficult to say that the material is excellent in recyclability since various different materials are integrally formed.
[0009]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and reduces the influence of the deformation of the coil base on the rice cooking performance, facilitates adjustment of the gap between the pot and the heating coil, stabilizes the rice cooking performance, The aim is to simplify the mold structure to reduce mold costs, and to significantly reduce the number of integrally molded parts, thereby improving recyclability.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a rice cooker in which a pot is detachably housed, a pot is induction-heated by a heating coil unit, and a coil for holding the heating coil unit between the pot and the heating coil unit. The heating coil unit is provided with a base, and the heating coil and ferrite formed of a magnetic material having high magnetic permeability are integrally formed via a connecting member.
[0011]
Thereby, the influence of the deformation of the coil base on the rice cooking performance can be reduced, the gap between the pot and the heating coil can be easily adjusted, the rice cooking performance can be stabilized, and the mold structure can be improved. And the cost of the mold can be reduced, and the number of integrally molded parts can be significantly reduced, thereby improving the recyclability.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to claim 1 of the present invention provides a rice cooker main body, a pot removably stored in the rice cooker main body, a heating coil unit for inductively heating the pan, and a pot between the pan and the heating coil unit. And a coil base for holding the heating coil unit, wherein the heating coil unit is formed by integrally molding a heating coil and a ferrite formed of a magnetic material having high magnetic permeability via a connecting member. The effect of the deformation of the base on the rice cooking performance can be reduced, the gap between the pot and the heating coil can be easily adjusted, the rice cooking performance can be stabilized, and the mold structure can be simplified. As a result, mold costs can be reduced, and the number of integrally molded parts can be significantly reduced, so that recyclability can be improved.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the heating coil is configured such that the inner coil disposed near the center of the pot bottom and the outer coil disposed on the bottom side are concentric circles. The pots can be heated more efficiently, and the rice cooking performance can be improved.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the fixing portion of the heating coil unit is provided near a bottom side portion of the coil base. , And more stable rice cooking performance can be secured.
[0015]
According to a fourth aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the heating coil unit is provided with a gap provided with respect to the coil base, so that the heating coil unit is not easily affected by deformation of the coil base. The distance between the pot and the heating coil unit can be stabilized, and more stable rice cooking performance can be ensured. In addition, the coil unit can be cooled efficiently and the heat generated by the heating coil unit can be suppressed.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in the first or second aspect of the invention, the heating coil unit has a fixing portion for the coil base in each of the inner coil and the outer coil, and the gap between the heating coil unit and the pot is independently set. , The delicate adjustment of the rice cooking performance becomes easy, and a rice cooker with better rice cooking performance can be provided to the user.
[0017]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0018]
(Example 1)
As shown in FIGS. 1 and 2, the rice cooker main body 1 removably accommodates a pan 2 with a flange therein, and an upper end of the rice cooker main body 1 is openable at one end and a hinge shaft 3 is mounted at the other end. The cover 4 pivotally supported by is provided rotatably. A heating coil 5 for heating the pan 2 by induction heating is provided below the pan 2, and the heating coil 5 is provided on an inner coil 6 provided near the bottom center of the pan 2 and on a bottom side of the pan 2. The outer coil 7 is formed concentrically with the outer coil 7, and the inner coil 6 and the outer coil 7 are electrically connected by a connection line 14.
[0019]
Further, a ferrite 9 formed of a high-magnetic material is provided across the inner coil 6 and the outer coil 7, and the heating coil 5 and the ferrite 9 are integrally formed via the connecting member 15, whereby The heating coil unit 8 is formed. Further, the heating coil unit 8 is provided with a coil unit mounting portion 10, and the coil unit mounting portion 10 is configured to be mounted on a coil base 11 provided between the pan 2 and the heating coil 5.
[0020]
Here, the coil unit mounting portion 10 is provided not in the vicinity of the center of the bottom of the coil base 11 but in the vicinity of the bottom side between the inner coil 6 and the outer coil 7 so as to be hardly affected by warpage or deformation during molding. It has become.
[0021]
The heating coil unit 8 is provided with a gap with respect to the coil base 11. This gap allows the warpage and deformation of the coil base 11 to escape, and furthermore, the wind of the cooling fan (not shown) passes through the gap between the heating coil unit 8 and the coil base 11, and It is configured to suppress temperature rise and enhance safety.
[0022]
The operation of the above configuration will be described. The gap between the pot 2 and the heating coil 5, which has the greatest effect on the rice cooking performance, can be adjusted by the coil unit mounting part 10, which makes it easy to finely adjust the rice cooking performance and provides a rice cooker with better rice cooking performance to the user. In addition, by standardizing the heating coil unit 8, it is possible to cope with a change in the outer shape due to a design change with only the coil base 11, and the heating coil unit 8 can be used in common, thereby suppressing investment in a new mold. In addition, the recyclability at the time of disassembly is superior to that obtained by integrally forming the heating coil 5, the ferrite 9 and the like by insert molding.
[0023]
Further, the heating coil 5 has the inner coil 6 disposed near the center of the bottom of the pan 2 and the outer coil 7 disposed on the side of the bottom 2 concentrically arranged. Heating can be performed, and rice cooking performance can be improved.
[0024]
Further, since the fixing portion of the heating coil unit 8 is provided near the bottom side of the coil base 11, it is possible to make the coil base 11 less susceptible to warpage or deformation during molding, and to achieve more stable rice cooking performance. Can be secured.
[0025]
In addition, since the heating coil unit 8 is provided with a gap with respect to the coil base 11, the heating coil unit 8 is hardly affected by the deformation of the coil base 11, and the distance between the pan 2 and the heating coil unit 8 can be stabilized. In addition, more stable rice cooking performance can be ensured, the coil unit can be cooled efficiently, and heat generation of the heating coil unit 8 can be suppressed.
[0026]
(Example 2)
As shown in FIGS. 3 and 4, the heating coil unit 8 is provided with an inner coil attaching portion 12 on the inner coil 6 constituting the heating coil 5, an outer coil attaching portion 13 on the outer coil 7, and a coil base 11. It is fixed, and the gap with the pot 2 can be adjusted independently. The other configuration is the same as that of the first embodiment, and the same reference numerals are given and the description is omitted.
[0027]
The operation of the above configuration will be described. By adjusting the inner coil mounting portion 12 and the outer coil mounting portion 13 with respect to the gap between the pot 2 and the heating coil 5, which has the greatest effect on the rice cooking performance, the inner coil 6 and the outer coil 7 can be independently connected to the pot 2 respectively. The distance can be brought closer or farther away, the balance between the internal convection and the external convection inside the pot 2 during cooking can be changed, and the fine adjustment of the rice cooking performance becomes easy, so that the rice cooking performance better for the user Rice cooker can be provided.
[0028]
In each of the above embodiments, the inner coil 6 and the outer coil 7 are electrically connected by the connection line 14. However, the same applies when the inner coil 6 and the outer coil 7 are individually controlled. Needless to say, an effect can be obtained.
[0029]
Although the number of ferrites 9 is not specified, the mold of the heating coil unit 8 has a nested structure. Can be made variable, and the effect of reducing the die cost can be obtained.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, a coil base for holding a heating coil unit is provided between a pan and a heating coil unit, and the heating coil unit is connected to the heating coil and a magnetic material having high magnetic permeability. Since the ferrite formed of the material is integrally molded with the connecting member via the connecting member, the effect of the deformation of the coil base on the rice cooking performance can be reduced, and the assemblability can be simplified. It is easy to adjust the gap between the pot and the heating coil, which has a great effect, and it is possible to stabilize the rice cooker performance. Only, the mold structure can be simplified and the mold cost can be reduced. All against those molded integrally by insert molding, it is possible to improve the recyclability of disassembly.
[0031]
According to the second aspect of the invention, the heating coil is configured such that the inner coil disposed near the center of the pot bottom and the outer coil disposed on the bottom side are concentrically arranged. The pot can be heated more efficiently, and the rice cooking performance can be improved.
[0032]
According to the third aspect of the present invention, since the fixing portion of the heating coil unit is provided near the bottom side portion of the coil base, it is possible to reduce the influence of warpage or deformation during molding of the coil base. , More stable rice cooking performance can be secured.
[0033]
According to the fourth aspect of the present invention, since the heating coil unit is provided with a gap with respect to the coil base, the heating coil unit is not easily affected by the deformation of the coil base, and the distance between the pot and the coil unit is stabilized. It is possible to secure more stable rice cooking performance, to efficiently cool the coil unit, and to suppress heat generation of the coil unit.
[0034]
According to the fifth aspect of the present invention, the heating coil unit has a fixing portion for the coil base in each of the inner coil and the outer coil, and the gap between the heating coil unit and the pot can be adjusted independently. Fine adjustment of performance becomes easy, and a rice cooker with better rice cooking performance can be provided to the user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vertical sectional view of a rice cooker according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a bottom view of the rice cooker. FIG. 3 is a vertical sectional view of a rice cooker according to a second embodiment of the present invention. 4) Bottom view of the rice cooker [Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rice cooker main body 2 Pot 5 Heating coil 8 Heating coil unit 9 Ferrite 11 Coil base 15 Connecting member
