JP2004312492A - パケット中継装置及びパケット中継方法 - Google Patents

パケット中継装置及びパケット中継方法 Download PDF

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Makoto Matsuoka
誠 松岡
Mikio Shimazu
幹夫 島津
Masaaki Hoshida
昌昭 星田
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Abstract

【課題】通信途上においてパケットが廃棄される場合でも、優先度の高いパケットの廃棄される割合が、優先度の低いパケットの廃棄される割合よりも低くなるような、パケット中継装置およびその関連技術を提供する。
【解決手段】このパケット中継装置は、受信したパケットについて、高優先パケットを優先的に処理し、宛先までのスループットに応じて、パケットの宛先毎にパケットの流量を一定値以内に規制する第1制御手段306a、306bと、パケットの各宛先毎に帯域を割当て、アクセス回線の状況に応じて、第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を一定値以内に規制して、パケットを外部ネットワークに送出する第2制御手段309とを備える。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット中継装置及びパケット中継方法に関するものであり、さらに詳しくは、ローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークにパケットを送出するパケット中継装置の通信品質保証技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
企業や大学等において、複数の分散する拠点のローカルエリアネットワーク(以下LANと略記)を接続して拠点間通信を実現するための方法として、例えば、拠点間を専用線で接続する専用線サービスがある。しかし、専用線サービスは非常に高価であるため、近年のFTTH(Fiber To The Home)、ADSL(Asynchronous Digital Subscriber Line)等によるアクセス回線のブロードバンド化を背景に、公衆通信網であるインターネットを利用して、分散する拠点を安価に接続するインターネットVPN(Virtual Private Network)と呼ばれるサービスや、キャリア(通信事業者)により独自に構築されたIPネットワーク(Internet Protocol Network)をインフラとして利用し、分散する拠点を接続するIP−VPNサービスと呼ばれるサービスが提供されている。
【0003】
一方、LAN内のコンピュータには、様々なアプリケーションが動作しており、優先度の高いパケットと優先度の低いパケットが混在してインターネットやIPネットワークに送出されている。現状のインターネットでは、複数のユーザがベストエフォート方式で回線を共用しており、ネットワークが混雑した場合、通信に必要な資源が得られず、パケットは、その優先度によって区別されることなく、無差別に廃棄されてしまうことがある。
【0004】
そこで、ネットワークを利用したパケット通信において、通信品質を保証するQoS(Quality of Service)制御技術が注目されており、パケットをLANから外部ネットワークへ送出するに際して、優先度に応じてパケットを送出するPQ方式(Priority Queuing)と呼ばれる優先制御方式や、複数のキューからの送出パケット数を、ある重みに従って制御するWRR方式(Weighted Round Robin)と呼ばれる帯域割当方式等が提案されている。これら技術については様々な文献に記載されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0005】
【非特許文献1】
小泉ほか著、「ポリシーベースによるQoS制御」、旺文社、平成13年、第1章
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
最近のLANは、イーサネット(登録商標)で各機器を接続して構築することが多く、その物理的な伝送速度は100Mbpsが主流である。ここで、ADSL1Mbpsサービスのように、インターネットと接続するアクセス回線の伝送速度がLANの伝送速度より遅い場合、パケット中継装置の後段に、例えば、ADSLモデムが接続されると、パケット中継装置で送出パケットを高優先パケットと低優先パケットとに分類(優先制御)して送出しても、ADSLモデムにおいて、それらのパケットのうちのいくつかが、優先度によって区別されることなく、同レベルで無差別に廃棄されることがある。
【0007】
FTTHの伝送速度100Mbpsサービスを用いて、物理的伝送速度100MbpsのLANをインターネットに接続する場合、上述のようなアクセス回線の伝送速度に伴うパケットの無差別廃棄は起きない。しかし、この場合でも、インターネット上の宛先までの区間で、100Mbpsのスループットが実現されない区間がある場合は、その区間で伝送速度の低下が生じて、その結果、パケットのいくつかが、優先度によって区別されることなく、同レベルで無差別に廃棄されることになる。
【0008】
また、複数拠点との通信を同時に行う場合は、共用するアクセス回線のトラフィック量が増大することになるため、このアクセス回線の混雑が原因でパケットの無差別廃棄が発生しやすくなる。したがって、このような場合には、共用するアクセス回線において、各宛先毎に一定の帯域を保証することにより、高優先パケットの廃棄をより少なくし、効率よく送信する方策が求められている。
【0009】
上述の例では、アクセス回線をADSL1Mbps、FTTH100Mbpsとして、それらの伝送速度を一定として記述した。しかし、特に電話回線を利用するADSLでは、当該LANから電話局側の集線装置までの距離によって、実際の伝送速度(アクセス回線のスループット)は変化するため、各LANの置かれている環境と実際の伝送速度の関係を考慮する必要がある。
【0010】
このように、インターネットやIPネットワークを介して拠点間のパケット通信を行う場合、一拠点のLANから送出したパケットが、宛先拠点までのトラフィック量、アクセス回線の伝送速度、ネットワークの伝送速度などの条件により、通信途上においてパケットの優先度とは無関係に廃棄されるという問題がある。
【0011】
そこで本発明は、通信途上においてパケットが廃棄される場合でも、優先度の高いパケットの廃棄される割合が、優先度の低いパケットの廃棄される割合よりも低くなるような、パケット中継装置およびその関連技術を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のパケット中継装置は、受信したパケットについて、高優先パケットを優先的に処理し、宛先までのスループットに応じて、パケットの宛先毎にパケットの流量を一定値以内に規制する第1制御手段と、パケットの各宛先毎に帯域を割当て、アクセス回線の状況に応じて、第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を一定値以内に規制して、パケットを外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備える。
【0013】
この構成により、各宛先毎にアクセス回線での一定の帯域を保証しながら、各宛先毎の途中の経路で優先度の高いパケットの廃棄される割合を小さくすることができる。
【0014】
請求項2記載のパケット中継装置は、受信したパケットについて、少なくとも宛先数と優先度数とがとり得る場合の数だけ設けられるキューと、パケットの宛先と優先度とを参照して、複数のキューのうちから該当するキューにこのパケットを格納するクラス分類手段と、複数のキューからパケットを入力し、パケットの宛先毎にパケットの流量を規制する第1制御手段と、第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備え、第1制御手段は、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータを保持するスループットデータ保持手段と、スループットデータ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、複数のキューから入力されたパケットを、優先度の高い順に処理する第1スケジューラとを有し、第2制御手段は、アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、送出速度データ保持手段に保持された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有する。
【0015】
この構成により、受信したパケットを宛先毎に、優先度にしたがって分類し、各宛先までのスループットの値に基づいて宛先毎に優先度にしたがって送出パケット割合を決定し、さらに、アクセス回線の物理的な伝送速度の値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0016】
請求項3記載のパケット中継装置は、受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、パケットを分類するクラス分類手段と、パケットの宛先毎に用意されるキューと、クラス分類手段によって分類されたパケットの優先度と、このパケットに対応するキューのキュー長とに基づき、対応するキューにこのパケットを格納するか廃棄するかを決定する廃棄制御手段と、受信したパケットの宛先毎にパケットの流量を規制する第1制御手段と、第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備え、第1制御手段は、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータを保持するスループットデータ保持手段と、スループットデータ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、パケットの帯域抑制処理をする第1スケジューラを有し、第2制御手段は、アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、送出速度データ保持手段に保持された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有する。
【0017】
この構成により、受信したパケットを宛先毎に分類するとともに、優先度にしたがって宛先毎に設けられたキューに格納するか廃棄するかを決定し、各宛先までのスループットの値に基づいて、宛先毎の帯域抑制処理を行い、さらに、アクセス回線の物理的な伝送速度の値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0018】
請求項4記載のパケット中継装置は、第2制御手段が、パケット中継器に接続されるアクセス回線のスループットに関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、送出速度データ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有する。
【0019】
この構成により、アクセス回線のスループットの値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、アクセス回線の実効的伝送速度に基づいて、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0020】
請求項5記載のパケット中継方法では、受信したパケットについて、少なくとも宛先数と優先度数とがとり得る場合の数だけキューを設けるキュー設定ステップと、受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、複数のキューのうちから該当するキューにこのパケットを分類して格納するクラス分類ステップと、複数のキューからパケットを取得し、パケットの宛先毎にパケットの流量を規制する優先転送ステップと、優先転送のステップによって送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する送出量制御ステップを含み、優先転送ステップは、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータをスループットデータ保持手段に格納するステップと、前記スループットデータ保持手段に格納されたスループットに関するデータに基づき、複数のキューから入力されたパケットを、優先度の高い順にスケジュール処理するステップとを含み、送出量制御ステップは、アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、送出速度データ保持手段に格納された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含む。
【0021】
この方法により、受信したパケットを宛先毎に、優先度にしたがって分類し、各宛先までのスループットの値に基づいて宛先毎に優先度にしたがった送出パケット割合を決定し、さらに、アクセス回線の物理的な伝送速度の値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0022】
請求項6記載のパケット中継方法では、受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、パケットを分類するクラス分類ステップと、クラス分類ステップによって分類されたパケットの優先度と、パケットの宛先毎に用意されたキューのうちこのパケットに対応するキューのキュー長に基づき、対応するキューにこのパケットを格納するか廃棄するかを決定する廃棄制御ステップと、受信したパケットの宛先毎にパケットの流量を規制する流量規制ステップと、流量規制ステップによって送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する送出量制御ステップを含み、流量規制ステップは、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータをスループットデータ保持手段に格納するステップと、スループットデータ保持手段に格納されたスループットに関するデータに基づき、パケットの帯域抑制を行うステップとを含み、送出量制御ステップは、アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、送出速度データ保持手段に格納された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含む。
【0023】
この方法により、受信したパケットを宛先毎に分類するとともに、優先度にしたがって宛先毎に設けられたキューに格納するか廃棄するかを決定し、各宛先までのスループットの値に基づいて、宛先毎の帯域抑制処理を行い、さらに、アクセス回線の物理的な伝送速度の値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0024】
請求項7記載のパケット中継方法では、送出量制御ステップは、パケット中継装置に接続されるアクセス回線のスループットに関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、送出速度データ保持手段に格納されたスループットに関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含む。
【0025】
この方法により、アクセス回線のスループットの値に基づいて各宛先毎に許容される帯域を割り当てることができ、アクセス回線の実効的伝送速度に基づいて、宛先毎に優先度の高いパケットが廃棄される割合を低減できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施の形態におけるパケット通信システムの構成図である。同図は3拠点における拠点間パケット通信を例示したものである。図示した各拠点A,B,Cの内部にはそれぞれのLANが構築されている。
【0028】
拠点Cはノード104からアクセス回線101を経て公衆データ網(インターネットなど)のノード105に接続されている。同様に、拠点Aはノード106からアクセス回線102を経てノード107に、拠点Bはノード108からアクセス回線103を経てノード109に、それぞれ接続されている。
【0029】
アクセス回線101、102、103は、それぞれADSLで上り伝送速度が最大1Mbpsで接続されているものとする。ただし、電話回線を利用するADSLでは、当該LANから電話局側の集線装置までの距離によって、実際の伝送速度は変化することが知られている。
【0030】
以下の説明では、図1に示したパケット通信システムの構成図を用いる。各拠点のノードは、後述するパケット中継装置を介して、LANとアクセス回線とを接続する。
【0031】
図2は、本発明のパケット中継装置のブロック図である。同図はパケット中継装置の一般的な構成を示している。
【0032】
パケット中継装置200は、LAN内の複数個の副拠点とパケットの送受を行う複数個のLAN側入力インターフェイス201a、・・・201nと、複数個のLAN側出力インターフェイス202a、・・・202nを備え、これらのインターフェイス201a、・・・201n、202a、・・・202nはパケットを転送するフォワーディングモジュール203に接続される。
【0033】
送出パケットは、フォワーディングモジュール203から経路206を経て、WAN側出力インターフェイス204に送られ、その内部で適当な処理が施された後、経路207を経て、アクセス回線101に送出される。
【0034】
また、図1に示す公衆データ網からの受信パケットは、まず、アクセス回線101から経路209を経て、WAN側入力インターフェイス205に入る。そして、そこより、経路208を経てフォワーディングモジュール203に送られた後、宛先の副拠点に接続されているLAN側出力インターフェイスに送られる。
【0035】
本発明は、パケット中継装置200から送出されるパケットの通信品質をできるだけ高めるための制御技術(以下QoS制御技術と略称する)に関するもので、より具体的には、WAN側出力インターフェイス204において、QoS制御を行おうとするものである。
【0036】
次に、本発明のWAN側出力インターフェイス204について詳述する。
【0037】
(実施の形態1)
【0038】
図3は、本発明の実施の形態1におけるWAN側出力インターフェイス204のブロック図である。以下の説明では、パケットは、拠点Cから宛先である拠点Aあるいは拠点Bに送られるものとし、パケットの持つ優先度は、高優先と低優先の2レベルのうちのいずれかとする。
【0039】
図3に示すように、本実施の形態1におけるWAN側出力インターフェイス204は、受信パケットを宛先と優先度によって分類するクラス分類手段301と、拠点A宛の高優先パケットを格納するキュー302と、拠点A宛の低優先パケットを格納するキュー303と、拠点B宛の高優先パケットを格納するキュー304と、拠点B宛の低優先パケットを格納するキュー305と、拠点A宛のパケットの送出制御を行う第1制御手段306aと、拠点B宛のパケットの送出制御を行う第1制御手段306bと、各宛先拠点毎に帯域を割当て、アクセス回線にパケットを送出する第2制御手段309とを備える。以下、各要素について説明する。
【0040】
クラス分類手段301は、フォワーディングモジュール203から経路206経由で受信したパケットを、宛先毎に優先度に基づいて分類し、キュー302、303、304、305のいずれかに格納する。
【0041】
第1制御手段306a、306bは、それぞれ、スループットデータ保持手段307a、307bと、第1スケジューラ308a、308bとを有する。スループットデータ保持手段307a、307bは、それぞれ、あらかじめ取得した拠点Cから宛先拠点Aおよび宛先拠点Bまでのスループットの値を保持している。第1スケジューラ308a、308bは、PQ方式(Priority Queuing)によるパケット優先処理方式を採用し、スループットデータ保持手段307a、307bに保持されているスループットの値を参照しつつ、各宛先毎のパケットをそれぞれの優先度に応じて処理する。
【0042】
第2制御手段309は、送出速度データ保持手段310と、第2スケジューラ311とを有する。送出速度データ保持手段310は、アクセス回線101の物理的な伝送速度の値、あるいは、アクセス回線101のスループットの値を保持している。第2スケジューラ311は、WRR方式(Weighted Round Robin)によるパケット処理方式を採用し、送出速度データ保持手段310に保持されている送出速度の値を参照しつつ、各宛先拠点毎に重みをつけた帯域割り当てを行い、パケットを経路207経由でアクセス回線101に送出する。
【0043】
次に、動作例について説明する。ここで、図1において、拠点Cから拠点Aまでのスループットを600kbpsとし、拠点Cから拠点Bまでのスループットを800kbpsと仮定する。この時、スループットデータ保持手段307aには600kbps、スループットデータ保持手段307bには800kbpsの値が、それぞれ格納されていることになる。
【0044】
また、送出速度データ保持手段310には、アクセス回線の上り最大伝送速度である1Mbpsの値が格納されている。第2スケジューラ311は、WRR方式で設定されている重みに従って、拠点A宛および拠点B宛の帯域(または、その逆数に相当するレート)を割り当てることになる。
【0045】
今、拠点A宛および拠点B宛の重みづけが等しいと仮定すると、第2スケジューラ311は、送出速度データ保持手段310に格納されている伝送速度の値に基づいて、両拠点宛のパケットを公平に送出しようと動作するので、拠点A宛および拠点B宛のパケットを、それぞれ500kbpsのレートで送出することになる。
【0046】
今、一例として、パケット中継装置が、拠点A宛のパケットとして、高優先パケットを600kbps、低優先パケットを400kbps、合わせて1Mbpsのレートで受信し、拠点B宛のパケットとして、高優先パケットを300kbps、低優先パケットを900kbps、合わせて1.2Mbpsのレートで受信したとする。
【0047】
受信したパケットは、まず、クラス分類手段301によって、該当するキューにそれぞれ分類格納される。すなわち、キュー302には拠点A宛の高優先パケットが600kbpsのレートで格納され、キュー303には拠点A宛の低優先パケットが400kbpsのレートで格納され、キュー304には拠点B宛の高優先パケットが300kbpsのレートで格納され、キュー305には拠点B宛の低優先パケットが900kbpsのレートで格納される。
【0048】
第1制御手段306aにおいては、第1スケジューラ308aが、スループットデータ保持手段307aに保持されている値である600kbpsを上限として、まず、キュー302から、高優先パケットを選択し、余裕があれば、キュー303から、低優先パケットを選択する。すなわち、この時点で、送出の対象候補となる拠点A宛のパケットは、高優先パケットの600kbps分のみとなる。
【0049】
第1制御手段306bにおいても、同様に、第1スケジューラ308bが、スループットデータ保持手段307bに保持されている値である800kbpsを上限として、まず、キュー304から、高優先パケットを選択し、余裕があれば、キュー305から、低優先パケットを選択する。すなわち、この時点で、送出の対象候補となる拠点B宛のパケットは、高優先パケットのすべての300kbps分と、低優先パケットのうちの500kbps分となる。
【0050】
従って、この時点で送出対象パケットのレート割り当ては、拠点A宛が600kbps(高優先パケット600kbps)、拠点B宛が800kbps(高優先パケット300kbps、低優先パケット500kbps)である。しかし、その総レート量は上り伝送速度最大1Mbpsを越えている。
【0051】
第2制御手段309においては、WRR方式の重みづけを両拠点宛に等しくしているので、第2スケジューラ311は、送出速度データ保持手段310に保持されている値である1Mbpsを上限として、両宛先毎のパケットを、それぞれ公平に500kbpsのレートで送出する。したがって、本パケット中継装置200からは、拠点A宛の高優先パケットが500kbps、拠点B宛の高優先パケットが300kbps、低優先パケットが200kbps、のレートで、それぞれ送出されることになる。
【0052】
このように、各宛先毎に高優先パケットが優先的に選択される結果、低優先パケットに比べて、高優先パケットが廃棄される割合は軽減されることになる。
【0053】
(実施の形態2)
【0054】
図4は、本発明の実施の形態2におけるWAN側出力インターフェイスのブロック図である。なお、図4において、図1〜図3と同様の構成要素については、同一の符号を付すことにより、説明を省略する。
【0055】
本実施の形態2のWAN側出力インターフェイス204はクラス分類手段301と、拠点A宛のパケットを格納するキュー402と、拠点B宛のパケットを格納するキュー403と、クラス分類手段301によって分類されたパケットを前記キューに格納するか廃棄するかを決定する廃棄制御手段401と、拠点A宛のパケットの送出制御を行う第1制御手段404aと、拠点B宛のパケットの送出制御を行う第1制御手段404bと、各宛先拠点毎に帯域を割当て、アクセス回線にパケットを送出する第2制御手段309とを備える。以下、各要素について説明する。
【0056】
第1制御手段404a、404bは、それぞれ、スループットデータ保持手段307a、307bと第1スケジューラ405a、405bを有し、PQ方式によリ、各宛先毎のパケットをそれぞれの優先度に応じて処理する。
【0057】
廃棄制御手段401は、クラス分類手段301によって分類されたパケットについて、このパケットに対応するキューに格納されているパケット数とこのパケットの優先度に対応して設けられる閾値を大小比較し、対応するキューにこのパケットを格納するか廃棄するかを決定する。
【0058】
具体的には、すでにキューの中にあるパケット数が、設定されている閾値より大きい場合は、到着パケットを廃棄し、小さい場合は、到着パケットを当該キューに格納する。
【0059】
例えば、高優先パケットの閾値を64個、低優先パケットの閾値を5個とすると、すでにキューの中にパケットが10個ある場合、到着パケットが、高優先パケットならばキューに格納するが、低優先パケットならば廃棄することになる。すなわち、高優先パケットの閾値を低優先パケットの閾値より大きく設定することにより、高優先パケットの方が優先的にキューに格納されることになり、その結果、高優先パケットが優先的に送出されることになる。
【0060】
今、実施の形態1と同様に、スループットデータ保持手段307aには600kbps、スループットデータ保持手段307bには800kbps、また、送出速度データ保持手段310には1Mbpsの値がそれぞれ格納されているとする。
【0061】
そして、パケット中継装置200が、拠点A宛のパケットとして、高優先パケットを600kbps、低優先パケットを400kbps、合わせて1Mbpsのレートで受信し、拠点B宛のパケットとして、高優先パケットを300kbps、低優先パケットを900kbps、合わせて1.2Mbpsのレートで受信したとする。
【0062】
この場合、スループットデータ保持手段307a、307bに格納されているレートの値より、クラス分類手段301に流入する受信パケットのレートの値の方が大きいため、それぞれのキューにパケットが格納されることになる。その結果、廃棄制御手段401は、高優先パケットを優先的にキューに格納することになる。
【0063】
第1制御手段404aにおいては、第1スケジューラ405aが、キュー402から送出されるパケットに対して、スループットデータ保持手段307aに保持されている値の600kbpsを送出レートの上限値として設定する。この時点で、すでにキュー402には高優先パケットが優先的に格納されており、送出の対象となるパケットは、高優先パケットの600kbps分となる。
【0064】
第1制御手段404bにおいては、第1スケジューラ405bが、キュー403から送出されるパケットに対して、スループットデータ保持手段307bに保持されている値の800kbpsを送出レートの上限として設定する。この時点で、すでにキュー403には高優先パケットが優先的に格納されており、送出の対象となるパケットは、高優先パケットのすべての300kbps分と、低優先パケットのうちの500kbps分となる。
【0065】
したがって、この時点で送出対象パケットのレート割り当ては、拠点A宛が600kbps(高優先パケット600kbps)、拠点B宛が800kbps(高優先パケット300kbps、低優先パケット500kbps)である。しかし、その総レート量は上り伝送速度最大1Mbpsを越えている。
【0066】
第2制御手段309においては、WRR方式の重みづけを両拠点宛に等しく設定しているので、第2スケジューラ311は、送出速度データ保持手段310に保持されている値である1Mbpsを上限として、両宛先のパケットを、それぞれ公平に500kbpsのレートで送出する。したがって、パケット中継装置からは、拠点A宛の高優先パケットが500kbps、拠点B宛の高優先パケットが300kbps、低優先パケットが200kbps、のレートで、それぞれ送出されることになる。
【0067】
このように、廃棄制御手段401によって、高優先パケットを優先的にキューに格納することができるため、低優先パケットに比べて、高優先パケットが廃棄される割合は軽減されることになる。
【0068】
(実施の形態3)
【0069】
次に本発明の実施の形態3における、パケット中継装置のWAN側出力インターフェイス204について説明する。なお、実施の形態3は、送出速度データ保持手段310にアクセス回線のスループットの値が格納されている点のみが、実施の形態1および実施の形態2と異なる。したがって、説明には図3を用いることとする。
【0070】
前述したように、電話回線を利用するADSLでは、当該LANから電話局側の集線装置までの距離によって、アクセス回線のスループットが変化することがある。ここでは、ADSL上り伝送速度最大1Mbpsに対して、実際には700kbpsの伝送速度しか得られないものと仮定し、送出速度データ保持手段310には700kbpsの値が格納されているとする。
【0071】
パケットの優先処理は実施の形態1で説明した内容と同じである。
【0072】
パケット中継装置200が、拠点A宛のパケットとして、高優先パケットを600kbps、低優先パケットを400kbps、合わせて1Mbpsのレートで受信し、拠点B宛のパケットとして、高優先パケットを300kbps、低優先パケットを900kbps、合わせて1.2Mbpsのレートで受信していると仮定する。
【0073】
第1制御手段306aと第1制御手段306bにより、送出対象パケットのレート割り当ては、実施の形態1と同様、拠点A宛が600kbps(高優先パケット600kbps)、拠点B宛が800kbps(高優先パケット300kbps、低優先パケット500kbps)である。
【0074】
第2制御手段309においては、WRR方式の重みづけを両拠点宛に等しくしているので、送出速度データ保持手段310に保持されている値である700kbpsを送出レートの上限値として、両宛先のパケットを、それぞれ公平に350kbpsのレートで送出する。したがって、パケット中継装置200からは、拠点A宛の高優先パケットが350kbps、拠点B宛の高優先パケットが300kbps、低優先パケットが50kbps、のレートで送出されることになる。
【0075】
このように、送出速度の上限値がアクセス回線のスループットで制限されていて、多くのパケット廃棄が生じる場合においても、宛先毎のパケットに対して、PQ方式による優先度処理をすることにより、低優先パケットに比べて、高優先パケットが廃棄される割合を軽減できる。
【0076】
図5は、本発明の実施の形態1における、第1制御手段が行う処理の流れを示したものである。図5を参照して、宛先拠点A用の第1制御手段306aの処理の流れを説明する。
【0077】
処理がスタートすると、ステップ501において、第1スケジューラ308aは、高優先パケット用であるキュー302にパケットがあるかどうかを判定する。判定結果が「Yes」ならば、第1スケジューラ308aは、次の処理ステップを、ステップ503に進め、「No」ならばステップ502に進める。
【0078】
ステップ502において、第1スケジューラ308aは、低優先パケット用であるキュー303にパケットがあるかどうかを判定する。判定結果が「Yes」ならば、第1スケジューラ308aは、次の処理ステップを、ステップ503に進め、「No」ならばステップ501に戻して、再び、次の高優先パケットがあるかどうかを判定する。
【0079】
ステップ503では、第1スケジューラ308aは、キュー302あるいはキュー303にあるパケットのレートを、スループットデータ保持手段307aに格納されているスループットデータの値と比較し、パケットのレートがスループットデータの値以内であれば、次の処理ステップを、ステップ504に進め、以内でなければステップ505に進める。
【0080】
ステップ504では、第1スケジューラ308aは、キュー302あるいはキュー303にある対象パケットをそのまま送出候補としてセットした後、ステップ501に戻って、再び、次の高優先パケットがあるかどうかを判定する。
【0081】
ステップ505では、第1スケジューラ308aは、キュー302あるいはキュー303にある対象パケットを、スループットデータの値を上限として、その範囲内で送出候補としてセットした後、ステップ501に戻って、再び、次の高優先パケットがあるかどうかを判定する。
【0082】
宛先拠点B用の第1制御手段306bにおける処理の流れも、上述した宛先拠点A用の第1制御手段306aにおける処理の流れと同様である。
【0083】
第1制御手段が行う上記一連の処理の流れによって、高優先パケットが優先的に送出候補にセットされる結果、低優先パケットに比べて、高優先パケットが廃棄される割合が軽減されることになる。
【0084】
次に、図6は、本発明の実施の形態2における、クラス分類手段301、および廃棄制御手段401が行う処理の流れを示したものである。図6を参照して、宛先拠点A用のキュー402にパケットを格納する処理の流れを説明する。
【0085】
処理がスタートすると、ステップ601において、クラス分類手段301は、パケットが到着したかどうかを判定する。到着していれば(「Yes」)、クラス分類手段301は、次の処理ステップを、ステップ602に進め、到着していなければ(「No」)、再度、パケットが到着したかどうかを判定する。
【0086】
ステップ602では、クラス分類手段301は、到着パケットを宛先によって分類する。宛先が拠点Aならば、クラス分類手段301は、次の処理ステップを、宛先拠点A用のパケット廃棄制御ステップであるステップ610に進め、宛先が拠点Bならば、宛先拠点B用のパケット廃棄制御ステップであるステップ611に進める。
【0087】
ステップ610の内部のステップ603では、クラス分類手段301は、拠点A宛の到着パケットが高優先パケットかどうかを判定する。判定結果が「Yes」(高優先パケット)ならば、クラス分類手段301は、次の処理ステップを、ステップ604に、「No」(低優先パケット)ならば、ステップ605に進める。
【0088】
ステップ604では、廃棄制御手段401は、宛先拠点A用のキュー402のキュー長が、あらかじめ設定されている高優先パケットの閾値以下かどうかを判定する。判定結果が「Yes」ならば、廃棄制御手段401は、ステップ606に進み、対象のパケットをキュー402に格納した後、次の処理ステップを、ステップ601に戻す。判定結果が「No」ならば、廃棄制御手段401は、ステップ607に進み、対象パケットを廃棄した後、次の処理ステップを、ステップ601に戻す。
【0089】
ステップ605では、廃棄制御手段401は、宛先拠点A用のキュー402のキュー長が、あらかじめ設定されている低優先パケットの閾値以下かどうかを判定する。判定結果が「Yes」ならば、廃棄制御手段401は、ステップ608に進み、対象のパケットをキュー402に格納した後、次の処理ステップを、ステップ601に戻す。判定結果が「No」ならば、廃棄制御手段401は、ステップ609に進み、対象パケットを廃棄した後、次の処理ステップを、ステップ601に戻す。
【0090】
ステップ611では、宛先拠点B用のパケットに対して、ステップ610と同様なステップで、パケットの廃棄制御が行われる。
【0091】
以上のステップにおいて、宛先拠点A用のキュー402と宛先拠点B用のキュー403にあらかじめ設定される、高優先パケットの閾値を低優先パケットのそれよりも高くすることによって、到着パケットを宛先毎に、高優先パケットをより多くキューに格納することができる。その結果、低優先パケットに比べて、高優先パケットが廃棄される割合が軽減されることになる。
【0092】
図7は、本発明の実施の形態1〜3における第2制御手段309が行う処理の流れを示したものである。
【0093】
処理がスタートすると、ステップ701において、第2スケジューラ311は、処理対象のキューとして最初のキューを指定し、ステップ702に進む。
【0094】
ステップ702では、第2スケジューラ311は、指定されたキューに送出候補のパケットがあるかどうかを判定し、判定結果が「Yes」ならば、ステップ703に進み、「No」ならば、ステップ706に進む。
【0095】
ステップ703では、第2スケジューラ311は、送出候補パケットのレートが、送出速度データ保持手段310に保持されている送出速度の値以下であるかどうかを判定する。判定結果が「Yes」ならば、第2スケジューラ311は、ステップ704に進み、送出候補パケットをそのまま経路207を介して外部に送出した後、ステップ706に進む。判定結果が「No」ならば、第2スケジューラ311は、ステップ705に進み、上記送出速度の値を上限として、送出候補パケットを経路207を介して外部に送出した後、ステップ706に進む。
【0096】
ステップ706では、第2スケジューラ311は、今処理したキューが最後のキューかどうかを判定する。判定結果が最後のキューでなければ、第2スケジューラ311は、ステップ707に進み、次のキューを指定して、ステップ702に戻る。判定結果が最後のキューであれば、第2スケジューラ311は、処理を終了する。以上で第2制御手段における1回のラウンドロビンが終了する。
【0097】
以上、実施の形態1〜3の説明では、図1に示したように3拠点における拠点間通信を例として示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、拠点の数は2拠点であっても、4拠点以上であってもよく、拠点の数に応じて、中継装置の第1制御手段を設ければよい。
【0098】
また、パケットの優先度は2レベルで示したが、3レベル以上であっても、レベル数に応じてキューを設けるか、あるいは、レベル数に応じてそれぞれ閾値を設定すればよい。
【0099】
また、本実施例では、第2制御手段に採用するWRR方式が各宛先拠点毎の重みが等しく、各宛先拠点毎にパケットを公平に送出するように設定していると仮定したが、この限りでなく、拠点の運用方針に基づいてそれぞれの宛先毎に重み付けをして帯域を割当ててもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、パケット中継装置が、高優先パケットを優先的に送出するように処理し、受信したパケットの宛先までのスループットに応じて、各宛先毎のパケットの流量を一定値以内に規制し、アクセス回線の物理的な伝送速度、あるいは、アクセス回線のスループットに応じて、各宛先毎に帯域を割当てることにより、優先度に無関係にパケットが廃棄されることを防止し、高優先パケットを宛先まで効率よく送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパケット通信システムの構成図
【図2】本発明の一実施の形態におけるパケット中継装置のブロック図
【図3】本発明の実施の形態1におけるWAN側出力インターフェイスのブロック図
【図4】本発明の実施の形態2におけるWAN側出力インターフェイスのブロック図
【図5】本発明の実施の形態1における、第1制御手段が行う処理の流れ図
【図6】本発明の実施の形態2における、クラス分類手段および廃棄制御手段が行う処理の流れ図
【図7】本発明の実施の形態1〜3における第2制御手段が行う処理の流れ図
【符号の説明】
101、102、103 アクセス回線
104、105、106、107、108、109 ノード
200 パケット中継装置
201a、201n LAN側入力インターフェイス
202a、202n LAN側出力インターフェイス
203 フォワーディングモジュール
204 WAN側出力インターフェイス
205 WAN側入力インターフェイス
206、207、208、209 経路
301 クラス分類手段
302、303、304、305 キュー
306a、306b 第1制御手段
307a、307b スループットデータ保持手段
308a、308b 第1スケジューラ
309 第2制御手段
310 送出速度データ保持手段
311 第2スケジューラ
401 廃棄制御手段
402、403 キュー
404a、404b 第1制御手段
405a、405b 第1スケジューラ

Claims (7)

  1. パケットをローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークへ送出するパケット中継装置であって、
    受信したパケットについて、高優先パケットを優先的に処理し、宛先までのスループットに応じて、パケットの宛先毎にパケットの流量を一定値以内に規制する第1制御手段と、
    パケットの各宛先毎に帯域を割当て、前記アクセス回線の状況に応じて、前記第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を一定値以内に規制して、パケットを外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備えるパケット中継装置。
  2. パケットをローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークへ送出するパケット中継装置であって、
    受信したパケットについて、少なくとも宛先数と優先度数とがとり得る場合の数だけ設けられるキューと、
    パケットの宛先と優先度とを参照して、前記複数のキューのうちから該当するキューに、このパケットを格納するクラス分類手段と、
    前記複数のキューからパケットを入力し、パケットの宛先毎にパケットの流量を規制する第1制御手段と、
    前記第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備え、
    前記第1制御手段は、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータを保持するスループットデータ保持手段と、
    前記スループットデータ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、前記複数のキューから入力されたパケットを、優先度の高い順に処理する第1スケジューラとを有し、
    前記第2制御手段は、前記アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、
    前記送出速度データ保持手段に保持された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有するパケット中継装置。
  3. パケットをローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークへ送出するパケット中継装置であって、
    受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、パケットを分類するクラス分類手段と、
    パケットの宛先毎に用意されるキューと、
    前記クラス分類手段によって分類されたパケットの優先度と、このパケットに対応するキューのキュー長とに基づき、前記対応するキューにこのパケットを格納するか廃棄するかを決定する廃棄制御手段と、
    受信したパケットの宛先毎にパケットの流量を規制する第1制御手段と、
    前記第1制御手段から送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する第2制御手段とを備え、
    前記第1制御手段は、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータを保持するスループットデータ保持手段と、
    前記スループットデータ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、パケットの帯域抑制処理をする第1スケジューラを有し、
    前記第2制御手段は、前記アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、
    前記送出速度データ保持手段に保持された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有するパケット中継装置。
  4. 前記第2制御手段が、
    前記パケット中継器に接続されるアクセス回線のスループットに関するデータを保持する送出速度データ保持手段と、
    前記送出速度データ保持手段に保持されたスループットに関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出する第2スケジューラとを有する請求項2または3記載のパケット中継装置。
  5. パケットをローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークへ送出するパケット中継装置に実装されるパケット中継方法であって、
    受信したパケットについて、少なくとも宛先数と優先度数とがとり得る場合の数だけキューを設けるキュー設定ステップと、
    受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、前記複数のキューのうちから該当するキューにこのパケットを分類して格納するクラス分類ステップと、
    前記複数のキューからパケットを取得し、パケットの宛先毎にパケットの流量を規制する優先転送ステップと、
    前記優先転送のステップによって送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する送出量制御ステップを含み、
    前記優先転送ステップは、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータをスループットデータ保持手段に格納するステップと、
    前記スループットデータ保持手段に格納されたスループットに関するデータに基づき、前記複数のキューから入力されたパケットを、優先度の高い順にスケジュール処理するステップとを含み、
    前記送出量制御ステップは、前記アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、
    前記送出速度データ保持手段に格納された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含むパケット中継方法。
  6. パケットをローカルエリアネットワークからアクセス回線を経由して外部ネットワークへ送出するパケット中継装置に実装されるパケット中継方法であって、
    受信したパケットの宛先と優先度とを参照して、パケットを分類するクラス分類ステップと、
    前記クラス分類ステップによって分類されたパケットの優先度と、パケットの宛先毎に用意されたキューのうち、このパケットに対応するキューのキュー長に基づき、前記対応するキューにこのパケットを格納するか廃棄するかを決定する廃棄制御ステップと、
    受信したパケットの宛先毎にパケットの流量を規制する流量規制ステップと、
    前記流量規制ステップによって送出されたパケットの流量の和を規制して、外部ネットワークに送出する送出量制御ステップを含み、
    前記流量規制ステップは、受信したパケットの各宛先までのスループットに関するデータをスループットデータ保持手段に格納するステップと、
    前記スループットデータ保持手段に格納された前記スループットに関するデータに基づき、パケットの帯域抑制を行うステップとを含み、
    前記送出量制御ステップは、前記アクセス回線の物理的な伝送速度に関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、
    前記送出速度データ保持手段に格納された伝送速度に関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含むパケット中継方法。
  7. 前記送出量制御ステップは、
    パケット中継装置に接続されるアクセス回線のスループットに関するデータを送出速度データ保持手段に格納するステップと、
    前記送出速度データ保持手段に格納されたスループットに関するデータに基づき、各宛先毎に帯域を割り当て、パケットをアクセス回線に送出すべくスケジュール処理するステップとを含む請求項5または6記載のパケット中継方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2013128884A1 (ja) * 2012-03-02 2015-07-30 日本電気株式会社 パケット転送装置及びパケット転送方法、並びにコンピュータ・プログラム

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