【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤ用デプスゲージ及びデプスゲージ製作用の紙製平板材に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
タイヤには、残り溝深さが１．６ｍｍになると溝の一部が途切れて横につながり、タイヤが使用限度にきていることを警告するマーク（スリップサイン）が設けられており、ユーザーはこのスリップサインを確認することによってタイヤの摩耗状態を認識することが可能である。
しかしながら、ユーザーが乗車前点検としてその都度スリップサインを確認することは稀であり、タイヤを点検することについて意識の低いユーザーも未だ多いのが実情である。
【０００３】
一方、タイヤの残り溝を計測する器具としてデプスゲージが一般に知られているが、かかるデプスゲージは自動車工場、ガソリンスタンド、タイヤ販売店等において業務用として用いられるものであり、ユーザーが気軽に使用できるものではなかった。
特に、従来のデプスゲージは、残り溝深さを数値で知りたい場合には有益であるが、この場合ユーザー自身がタイヤ交換等に必要な残り溝深さ数値として知っておかなければならず、また、目盛りも細かく読みがたいため平易には取り扱い難いものであった。
【０００４】
また、上記のようなデプスゲージは当然車外で使用するものであるが、乗車前点検等で使用する場合には、一旦車内に乗り込んで工具箱等からデプスゲージを取り出し、再度車外に出て計測するといった手間が必要となる。この手間を省くため、ユーザーがデプスゲージを携帯しておくことは実質上無理がある。
なお、下記特許文献１には、ボールペンとデプスゲージとを組み合わせ、デプスゲージで測った溝深さをボールペンで即座に記録できるようにしたものが開示されており、かかる技術であれば携帯も比較的容易であるが、一般ユーザーに対する利用価値は少なく、目盛りも細かいことから読みづらいという欠点がある。
【０００５】
【特許文献１】
実用新案登録第３０８５５５８号
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような問題点に鑑み、本発明は、ユーザーが平易に読みとることができるタイヤ用デプスゲージを提供することを目的とする。
また、携帯性に優れたタイヤ用デプスゲージを提供することを目的とする。
また、デプスゲージをユーザー自身が組み立て可能とすることによってその利用を喚起させ、タイヤ点検についての意識を高め得るデプスゲージ製作用の紙製平板材を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を講じている。
本発明にかかるタイヤ用デプスゲージは、タイヤの残り溝深さを色の表示で識別する識別部を備えていることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるタイヤ用デプスゲージは、タイヤの溝に挿入される測定子を有するゲージ体と、該ゲージ体が前記溝に対する挿入方向へ摺動自在に取り付けられた本体部と、を備え、前記ゲージ体又は本体部の一方に、タイヤの残り溝深さに対応した複数の識別色が施され、他方に前記測定子の溝挿入量に応じて前記識別色のいずれかを指し示す指針部が設けられていることを特徴とするものである。
【０００８】
上記各構成によって、細かい目盛りを読みとる必要がなくなり、色の表示によりユーザーが容易にタイヤの残り溝深さについて認識することができるようになる。
上記のようなタイヤ用デプスゲージは、前記ゲージ体と本体部とを組み立てることによって構成されていることが好ましい。
また、前記ゲージ体及び本体部は紙製であることが好ましい。
これによって、軽量なデプスゲージを構成することができ、組立式の場合には、その組立が容易に行えるようになる。
【０００９】
上記タイヤ用デプスゲージでは、前記本体部がゲージ体が摺動自在に挿入される筒型に形成され、ゲージ体に施された識別色又は指針部を外側から視認可能とする窓が形成されていることが好ましい。
本発明にかかるデプスゲージ製作用の紙製平板材は、デプスゲージを構成する部品を紙面領域に切り取り可能として備えていることを特徴とするものである。かかる紙製平板材を用いることにより、デプスゲージを製作することが可能となる。
【００１０】
また、紙製であることから配布等が容易であり、タイヤ販売店やガソリンスタンド等で配布したり、タイヤ等の商品に添付することにより、販売促進やタイヤ点検意識の向上等に役立つものとなる。
また、これを配布されたユーザーが部品を組み立ててデプスゲージを製作することにより、自分で製作したものを実際に利用しようとする意欲を喚起することができ、タイヤ点検意識の向上が期待できる。
デプスゲージを構成する前記部品は、タイヤの溝に挿入される測定子を有するゲージ体と、前記溝に対する挿入方向に摺動自在として前記ゲージ体が組み付けられる本体部とを有したものとすることができる。
【００１１】
前記本体部は、平板状の紙を折り曲げることによって形成されることが好ましい。これによって、展開状態の本体部を紙製平板材の部品として紙面に配置することが可能となる。
また、この紙製平板材から製作したデプスゲージには、タイヤの残り溝深さを複数色の色表示で識別する識別部を備えていることが好ましく、この場合、ゲージ体又は本体部の一方に、タイヤの残り溝深さに対応した複数の識別色が施され、他方に前記測定子の溝挿入量に応じて前記識別色のいずれかを指し示す指針部が設けられていることが好ましい。
【００１２】
これによって、細かい目盛りを読みとる必要がなくなり、色の表示を介してユーザーが容易にタイヤの残り溝深さについて認識することができるようになる。
上記紙製平板材には、デプスゲージの組立方法及び／又は使用方法が記載されていることが好ましく、これにより紙製平板材から切り取った部品を容易に組み立てることができ、また、使用することができるようになる。
上記紙製平板材には、タイヤに関連する広告、情報が記載されていることが好ましい。広告を記載した場合には宣伝効果を期待できるものとなり、タイヤの情報として点検に関するものを記載した場合には、タイヤ点検に関する知識の取得、点検意識の向上等を期待できるものとなる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図１乃至図５に示すように、本発明の実施形態にかかるタイヤ用デプスゲージ１は、ゲージ体２と本体部３とを有している。これらゲージ体２及び本体部３はともに紙製により形成されている。
図４に示すように、ゲージ体２は一枚の平板状であり、その一端部にタイヤＴの溝Ｍに挿入される測定子４を備えている。測定子４は略長方形の細長い形状とされいる。
【００１４】
ゲージ体２は、測定子４の基端部から両側に傾斜辺（当たり片）５を介して全幅が広くなっている。ゲージ体２の他端部には、デプスゲージ１を使用する際に手で操作する部分となる操作部６を備えている。操作部６の外形は円弧状に形成されている。
デプスゲージ１には、タイヤＴの残り溝深さを色の表示で識別する識別部１０が設けられている。
この識別部１０は、ゲージ体２に施された複数の識別色１１と、本体部３に施された指針部１２とを有し、複数の識別色１１は、図４に示す如く測定子の長さ方向に沿う方向に並べて配置されている。
【００１５】
本実施形態では、測定子４の基部付近が赤色Ｒに着色され、その隣が黄色Ｙに着色され、その隣（及び周囲）が緑色Ｇに着色されたものとなっている。すなわち、３色の識別色１１を備えたものとなっている。
測定子４は青色Ｂに着色され、操作部は白色Ｗとされていて、ゲージ体２の摺動方向を示す矢印（２つの三角）１３が記載されている。上記の各色Ｒ，Ｙ，Ｇ，Ｂ，Ｗはゲージ体２の表面に施されたものであり、裏面の着色は任意である。
一方、本体部３は、ゲージ体２を摺動自在に組み付けたものであり、このゲージ体２を挿入可能な筒型に形成されている。ゲージ体２の摺動方向は、測定子４の長さ方向である。
【００１６】
より具体的に、本体部３は正面視長方形の扁平な筒型に形成されており、この本体部３の内幅がゲージ体２の外幅よりも若干広く形成されている。この本体部３の一端側（摺動方向の一端側）には測定子４が突出され、他端側には操作部６が突出されている。
本体部３の表面には、前記ゲージ体２の識別色１１を外側から視認可能とする窓１４が形成されている。この窓１４は、本体部３の長手方向（ゲージ体２の摺動方向）に長い長方形状に形成されている。
【００１７】
窓１４の近傍には前記指針部１２が設けられている。本実施形態の指針部１２は、一角が窓１４の側辺に向けられた三角形の印しとされている。
また、本体部３はその長手方向一端側が開放されており、この開放部分からゲージ体２を挿入可能であり、本体部３の他端側には、測定子４を挿通するためのスリット１５を有した規制片２６が設けられている。
このスリット１５の幅はゲージ体２の全幅よりも小さくされ、本体部３内に挿入したゲージ体２のうち測定子４の部分のみを本体部３外へ突出でき、測定子４の基端部近傍（傾斜辺５）が規制片２６に当接することによって突出方向への摺動が規制されている。
【００１８】
上記本体部３は、紙を折り曲げることによって形成されるものとなっている。
図５には展開された状態の本体部３が示されており、本体部３の表面を構成する第１片２１、裏面を構成する第２片２２とが隣り合わせで連接されている。この第１、第２片２１，２２はほぼ同じ形状（長方形状）とされている。
第１片２１には前記窓１４が貫通して形成され、第２片２２には後述する差込片２５が差し込まれる差込スリット２３が形成されている。
第２片２２とは反対側の第１片２１の隣には連結片２４が連接され、該連結片２４には、第２片２２に形成した前記差込スリット２３に差し込まれる差込片２５が突設されている。連結片２４は、第１，第２片２１，２２と略同じ長さとされ、差込片２５を含む幅は第１，第２片２１，２２よりも小さくなっている。
【００１９】
前記第２片２２の長手方向片側には規制片２６が一体に連接され、この規制片２６と第２片２２との境界部分には、ゲージ体２の測定子４を挿通するための前記スリット１５が形成されている。
第１片２１と第２片２２との境界、第１片２１と連結片２４との境界、第２片２２と規制片２６との境界は、それぞれ折り曲げを容易にするために折曲補助部２７が形成されている。本実施形態の折曲補助部２７は、表面側に溝を凹設することにより構成されたものとなっているが、ミシン目等の他の手段に置換することも可能である。また、このような補助部２７を形成することなく単に折り曲げ線を記載するのみでもよい。
【００２０】
この本体部３の組立については、デプスゲージ１の組立方法として後に説明する。
なお、デプスゲージ１は、本体部３の折り曲げによる組立が可能で且つ測定子４が僅かな外力で簡単に変形することがない程度の剛性を有する紙材（例えば、厚紙）により形成されている。
上記デプスゲージ１は、図６及び図７に示すような紙製平板材３０から製作できるようになっている。
【００２１】
この紙製平板材３０は長方形状の厚紙により構成され、その紙面領域内にデプスゲージ１を構成する部品、つまり、前記ゲージ体２と本体部３とを切り取り可能として備えている。
この紙製平板材３０には、ゲージ体２に関してはそのままの外形を象った切取線３１が形成され、本体部３に関しては折り曲げる前の展開した状態（図５）の外形を象った切取線３２が形成されている。
切取線３１，３２は、ゲージ体２及び本体部３の外形の一部を予め切断し一部を残した状態（例えば、ミシン目等）としてもよいし、単に外形を象る線を記載してこれを鋏等の切断具で切り取ることができるように構成してもよい。
【００２２】
また、第１片２１には、窓１４を形成するための切取線３３が形成されている。
紙製平板材３０の表面側でゲージ体２及び本体部３の領域外には、図６に示すようにデプスゲージ１の組立方法が記載（Ｄ）されている。図１０は、この組立方法を拡大して示したものである。
また、図７に示すように、紙製平板材３０の裏面側には、前記組立方法の記載範囲に対応して、デプスゲージ１の使用方法が記載（Ｅ）されている。図１１は、この使用方法を拡大して示したものである。
【００２３】
したがって、ユーザーは、この紙製平板材３０からゲージ体２及び本体部３を切り取ると共に、組立方法に記載されたとおりにゲージ体２及び本体部３を組み立ててデプスゲージ１を製作でき、また、使用方法の記載を参照してデプスゲージ１を利用することができるようになっている。
図１０を参照してデプスゲージ１の組立方法を説明すると、展開状態の本体部３において第２片２２に対して規制片２６を裏面側に折り曲げ、ゲージ体２の測定子４をスリット１５に差込みながら該ゲージ体２を第２片２２に重ね合わせる。
【００２４】
そして、規制片２６を間に挟むように第２片２２と第１片２１とを折り曲げ、さらに、連結片２４を第２片２２に重なるように折り曲げると共に差込片２５を差込スリット２３に挿入する。
このようにすることでデプスゲージ１を容易に組み立てることができるようになっている。
なお、ゲージ体２は、上記のように本体部３の組立過程でセットするようにしてもよいし、本体部３を完全に組み立てた後にその一端側から挿入してセットするようにしてもよい。
【００２５】
次に、このデプスゲージ１の使用方法について図１及び図１１を参照して説明すると、まず、本体部３を片手に持ち、測定子４をタイヤＴの溝Ｍに挿入しつつ本体部３の測定子４側の端面（規制片２６）をタイヤ表面に当接する。
そして、本体部３を持つ手の指（例えば、人差し指）でゲージ体２の操作部６を押すことによって測定子４を溝Ｍの底に当接させる。
このとき、タイヤＴの残り溝深さに応じた測定子４の挿入量によって、窓１４を介して本体部３の表面に現れる識別部１０の各識別色１１の位置が変化し、指針部１２が指し示した識別色１１によりタイヤＴの残り溝深さについて容易に確認できるようになっている。
【００２６】
ここで、指針部１２が指し示す識別色１１と残り溝深さの関係は次のように設定されている。
指針部１２が緑色を指し示している場合にはタイヤＴの溝Ｍが十分に残っていることを意味し、指針部１２が黄色の場合はタイヤＴの溝Ｍがすり減って注意が必要であることを意味する。そして、指針部１２が赤色を指し示している場合は、タイヤＴが一層すり減っていてより注意が必要であり、タイヤＴの交換が必要であること又は交換時期が近づいていることを意味するようになっている。
【００２７】
つまり、識別部１０は、タイヤＴの残り溝深さを信号機の赤、緑（青）、黄の意味合いと対応させて示すものとなっており、これによってユーザーの理解を容易なものとしている。ただし、識別色１１の色は上記に限定されるものではなく適宜変更可能であり、その他の着色（測定子４，操作部６等）についても変更可能である。
デプスゲージ１の使用方法として、上記には片手で使用する例を説明したが、本体部３を一方の手で持ちゲージ体２（操作部６）を他方の手で操作するようにしてもよい。
【００２８】
上記紙製平板材３０は、単にデプスゲージ１を製作するためだけのものではなく、例えば、タイヤ販売店やガソリンスタンド、展示場等において有償又は無償で配布したり、購入した商品にサービスとして添付することで販売促進のために利用することができるものとなっている。
また、ゲージ体２又は本体部３の領域又は領域外に商品（タイヤ等）の名称や商品メーカーの情報（名称、住所、電話番号、ホームページのＵＲＬ等）を記載することによって広告機能を発揮するものとなっている。
【００２９】
本実施形態では、平板材３０の裏面の上端にメーカーのホームページのＵＲＬを記載し、ゲージ体２、本体部３の領域又は領域外の適所には、商品に関する商標を記載したものとなっている。
また、広告等として配布された紙製平板材３０からデプスゲージ１を製作できるため、ユーザーの製作意欲とともに自分で製作したものを実際に利用しようとする意欲を喚起し、タイヤ点検に関する意識を高めるといった効果も期待できる。
【００３０】
上記デプスゲージは紙製のため軽量であり、扁平な形状であることから持ち運びにも便利である。
したがって、ユーザーが鞄や財布等に入れて持ち歩くことも可能であり、この場合、一旦車内乗り込んでデプスゲージ１を取り出し、再度車外で点検するといった手間も不要となる。車内に置いておく場合でも邪魔にならないため、ダッシュボード上や小物入れ等の目に付きやすい場所、座席から手の届きやすい場所等に置いておくことができ、手軽にタイヤの点検が行えるようになっている。
【００３１】
また、既に説明したように、ユーザーは識別部１０による色表示でタイヤの残り溝深さを容易に認識でき、その色によって運転の注意を促すことが可能となる。
尚、図７に示すように、紙製平板材３０の裏面側には、本体部３の領域に略対応してタイヤに関する情報が記載されている。
この情報として、本実施形態では、タイヤのスリップサインや空気圧など、タイヤ点検に関する情報を記載したものとなっている。
【００３２】
かかる記載によってユーザーにタイヤ点検に関する知識を取得させることができる。
また、タイヤ点検に関する情報として他の記載（例えば、タイヤローテーションの方法）をしてもよい。
タイヤ点検に関する情報に変えて又は加えて商品（タイヤ等）の図柄（写真等）や名称等を記載するようにしてもよい。これにより商品についての知識を取得させることができる。
【００３３】
本明細書に記載した上記実施形態は本発明の例示であってこれを限定解釈するためのものではない。すなわち、本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、それらの各請求項の意味に入る全ての変形例や同請求項の均等物は本発明に含まれるものである。
上記デプスゲージ１の材質は、紙に限らず金属、プラスチック等の他の材質とすることができる。ただし、材質を紙とすることによって、識別色１１の着色やその他の記載を印刷にて容易に行うことができ、また、軽量なデプスゲージを構成することができる。また、折り曲げによる組立も容易に行えるという利点がある。
【００３４】
また、識別色１１を本体部３の表面に形成し、指針部１２をゲージ体２に形成して窓１４により指針部１２を本体部３の外側から視認可能に構成してもよい。指針部１２としては、三角形の印しに限らず、単に窓１４を上下に短く形成することにより識別色１１のうち残り溝深さに対応した色を本体部３の外側から視認可能になるように構成してもよい。
識別色１１は、タイヤの残り溝深さを認識可能であれば、３色とするに限らず２色又は４色以上とすることができる。
【００３５】
本発明にかかるデプスゲージ１は、上記に説明した紙製平板材３０から製作されたものに限定されるものではない。
【００３６】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るタイヤ用デプスゲージによれば、色の表示によりタイヤの残り溝深さを容易に認識することができる。
また、デプスゲージを紙製とすることによって軽量となり、組立式の場合は組立が容易になる。
本発明にかかるデプスゲージ製作用の紙製平板材によれば、これから切り取った部品でデプスゲージを製作することができ、このような紙製平板材を配布することで販売促進用、宣伝用として利用することができる。
【００３７】
また、この製作をユーザー自らが行った場合には、その使用をも喚起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態にかかるデプスゲージの正面図である。
【図２】同背面図（裏面図）である。
【図３】（ａ）は図１のＡ−Ａ矢示断面図、（ｂ）はＢ矢示図である。
【図４】ゲージ体の正面図である。
【図５】本体部の展開図である。
【図６】本発明の実施形態にかかるデプスゲージ製作用の紙製平板材の正面（表面）図である。
【図７】同背面（裏面）図である。
【図８】図６のＤ部拡大図である。
【図９】図７のＥ部拡大図である。
【符号の説明】
１ デプスゲージ
２ ゲージ体
３ 本体部
４ 測定子
１０ 識別部
１１ 識別色
１２ 指針部
１４ 窓
３０ 紙製平板材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a depth gauge for a tire and a flat plate made of paper for producing a depth gauge.
[0002]
[Prior art]
When the remaining groove depth reaches 1.6 mm, a part of the groove is interrupted and connected to the side, and a mark (slip sign) is provided to warn that the tire has reached the usage limit. By checking the slip sign, it is possible to recognize the worn state of the tire.
However, it is rare for a user to check the slip sign each time as a pre-ride check, and in fact, many users are still unconscious about checking tires.
[0003]
On the other hand, a depth gauge is generally known as an instrument for measuring the remaining groove of a tire, and such a depth gauge is used for business purposes in an automobile factory, a gas station, a tire store, etc., and can be used easily by a user. Was not.
In particular, the conventional depth gauge is useful when it is necessary to know the remaining groove depth by a numerical value, but in this case, the user must know the remaining groove depth required for tire replacement, etc., and However, the scale was difficult to read because it was difficult to read.
[0004]
In addition, the depth gauge as described above is naturally used outside the vehicle, but when it is used for inspection before boarding, etc., it is necessary to get inside the vehicle, take out the depth gauge from the tool box etc., go out of the vehicle again and measure it It takes time and effort. It is virtually impossible for the user to carry a depth gauge to save this trouble.
Patent Document 1 below discloses a combination of a ballpoint pen and a depth gauge so that the depth of a groove measured by the depth gauge can be immediately recorded with a ballpoint pen. However, there is a drawback that the utility value for general users is small and the scale is so fine that it is difficult to read.
[0005]
[Patent Document 1]
Utility Model Registration No. 30855558 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a tire depth gauge that can be easily read by a user.
Another object of the present invention is to provide a depth gauge for tires that is excellent in portability.
It is another object of the present invention to provide a paper flat plate made of a depth gauge capable of raising the use of the depth gauge by enabling the user to assemble the depth gauge himself and raising awareness of tire inspection.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following technical means to achieve the above object.
The depth gauge for a tire according to the present invention is characterized in that it has an identification portion for identifying the remaining groove depth of the tire by color display.
Further, the depth gauge for a tire according to the present invention includes a gauge body having a tracing stylus to be inserted into a groove of the tire, and a main body part slidably mounted in a direction in which the gauge body is inserted into the groove, A plurality of identification colors corresponding to the remaining groove depth of the tire are provided on one of the gauge body or the main body, and a pointer portion indicating one of the identification colors according to the groove insertion amount of the tracing stylus is provided on the other. It is characterized by being provided.
[0008]
According to each of the above configurations, it is not necessary to read a fine scale, and the user can easily recognize the remaining groove depth of the tire by displaying colors.
It is preferable that the depth gauge for a tire as described above is configured by assembling the gauge body and a main body.
Preferably, the gauge body and the main body are made of paper.
As a result, a lightweight depth gauge can be formed, and in the case of an assembly type, the assembly can be easily performed.
[0009]
In the depth gauge for a tire, the main body is formed in a cylindrical shape into which the gauge body is slidably inserted, and a window is formed so that the identification color or the pointer provided on the gauge body can be visually recognized from the outside. Is preferred.
A paper flat plate material for producing a depth gauge according to the present invention is characterized in that parts constituting the depth gauge are provided so as to be cut out in a paper surface area. By using such a flat paper material, a depth gauge can be manufactured.
[0010]
In addition, it is easy to distribute because it is made of paper.It can be distributed at tire dealers and gas stations and attached to tires and other products to help sales promotion and increase tire inspection awareness. Become.
In addition, by assembling the parts and producing the depth gauge, the user who receives this can motivate the user to actually use the one that he or she has made, and it is expected that the tire inspection consciousness will be improved.
The component constituting the depth gauge may include a gauge body having a measuring element inserted into a groove of the tire, and a main body part to which the gauge body is slidably inserted in the groove. it can.
[0011]
Preferably, the main body is formed by folding a flat sheet of paper. This makes it possible to arrange the unfolded main body on the paper as a component of a flat plate made of paper.
In addition, it is preferable that the depth gauge manufactured from the flat plate made of paper is provided with an identification portion for identifying the remaining groove depth of the tire by color display of a plurality of colors. In this case, one of the gauge body and the main body portion is provided. Preferably, a plurality of identification colors corresponding to the remaining groove depth of the tire are provided, and a pointer portion indicating one of the identification colors according to the groove insertion amount of the tracing stylus is provided on the other.
[0012]
As a result, it is not necessary to read a fine scale, and the user can easily recognize the remaining groove depth of the tire via the color display.
It is preferable that a method of assembling and / or using a depth gauge is described in the above-mentioned paper flat material, whereby parts cut from the paper flat material can be easily assembled and used. become able to.
It is preferable that advertisement and information related to the tire are described on the paper flat plate. When an advertisement is described, the effect of the advertisement can be expected, and when information related to inspection is described as tire information, acquisition of knowledge on tire inspection and improvement of inspection consciousness can be expected.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIGS. 1 to 5, a tire depth gauge 1 according to an embodiment of the present invention has a gauge body 2 and a main body 3. Both the gauge body 2 and the main body 3 are formed of paper.
As shown in FIG. 4, the gauge body 2 is a single flat plate, and has a probe 4 inserted into a groove M of the tire T at one end thereof. The tracing stylus 4 has a substantially rectangular elongated shape.
[0014]
The entire width of the gauge body 2 is increased from the base end of the tracing stylus 4 to both sides via inclined sides (hit pieces) 5. The other end of the gauge body 2 is provided with an operation unit 6 which is a part which is manually operated when using the depth gauge 1. The outer shape of the operation unit 6 is formed in an arc shape.
The depth gauge 1 is provided with an identification unit 10 for identifying the remaining groove depth of the tire T by color display.
The identification portion 10 has a plurality of identification colors 11 applied to the gauge body 2 and a pointer portion 12 applied to the main body portion 3, and the plurality of identification colors 11 are, as shown in FIG. They are arranged side by side in the direction along the length direction.
[0015]
In the present embodiment, the vicinity of the base of the tracing stylus 4 is colored red R, its neighbor is colored yellow Y, and its neighbor (and surroundings) is colored green G. In other words, three identification colors 11 are provided.
The tracing stylus 4 is colored blue B, the operating portion is white W, and an arrow (two triangles) 13 indicating the sliding direction of the gauge body 2 is described. Each of the above colors R, Y, G, B, and W is applied to the front surface of the gauge body 2, and the coloring of the back surface is optional.
On the other hand, the main body 3 is formed by assembling the gauge body 2 slidably, and is formed in a cylindrical shape into which the gauge body 2 can be inserted. The sliding direction of the gauge body 2 is the length direction of the tracing stylus 4.
[0016]
More specifically, the main body 3 is formed in a flat cylindrical shape having a rectangular shape in a front view, and the inner width of the main body 3 is formed slightly larger than the outer width of the gauge body 2. A tracing stylus 4 protrudes from one end of the main body 3 (one end in the sliding direction), and an operation section 6 protrudes from the other end.
A window 14 is formed on the surface of the main body 3 so that the identification color 11 of the gauge body 2 can be visually recognized from the outside. The window 14 is formed in a rectangular shape that is long in the longitudinal direction of the main body 3 (the sliding direction of the gauge body 2).
[0017]
The pointer 12 is provided near the window 14. The pointer 12 of the present embodiment is a triangle mark with one corner directed to the side of the window 14.
The main body 3 is open at one end in the longitudinal direction, the gauge body 2 can be inserted from this open portion, and the other end of the main body 3 is provided with a slit 15 for inserting the tracing stylus 4. The provided restriction piece 26 is provided.
The width of the slit 15 is smaller than the entire width of the gauge body 2, so that only the probe 4 of the gauge body 2 inserted into the main body 3 can protrude out of the main body 3, and the base end of the gauge 4 When the vicinity (inclined side 5) abuts on the regulating piece 26, the sliding in the protruding direction is regulated.
[0018]
The main body 3 is formed by folding paper.
FIG. 5 shows the main body 3 in an unfolded state, in which a first piece 21 forming the front surface of the main body 3 and a second piece 22 forming the back surface are connected side by side. The first and second pieces 21 and 22 have substantially the same shape (rectangular shape).
The first piece 21 has the window 14 formed therethrough, and the second piece 22 has an insertion slit 23 into which an insertion piece 25 described later is inserted.
A connecting piece 24 is connected next to the first piece 21 on the opposite side of the second piece 22, and the connecting piece 24 is inserted into the insertion slit 23 formed in the second piece 22. Is protruding. The connecting piece 24 has substantially the same length as the first and second pieces 21 and 22, and the width including the insertion piece 25 is smaller than the first and second pieces 21 and 22.
[0019]
A restricting piece 26 is integrally connected to one side of the second piece 22 in the longitudinal direction, and a slit for inserting the measuring element 4 of the gauge body 2 is provided at a boundary between the restricting piece 26 and the second piece 22. 15 are formed.
The border between the first piece 21 and the second piece 22, the border between the first piece 21 and the connecting piece 24, and the border between the second piece 22 and the regulating piece 26 are each provided with a bending assist part for facilitating bending. 27 are formed. The bending assisting portion 27 of the present embodiment is configured by forming a groove on the front surface side, but can be replaced with another means such as a perforation. Further, the bending line may be simply described without forming such an auxiliary portion 27.
[0020]
The assembly of the main body 3 will be described later as a method of assembling the depth gauge 1.
The depth gauge 1 is formed of a paper material (for example, cardboard) having such a rigidity that it can be assembled by bending the main body 3 and the measuring element 4 is not easily deformed by a small external force.
The depth gauge 1 can be manufactured from a paper flat plate member 30 as shown in FIGS.
[0021]
The paper flat plate member 30 is made of rectangular thick paper, and has a part of the depth gauge 1, that is, the gauge body 2 and the main body 3, which can be cut off in the paper surface area.
A cut line 31 is formed on the paper flat plate member 30 in the shape of the gauge 2 as it is, and a cut line 32 is formed on the main body 3 in an unfolded state (FIG. 5) before being folded. Is formed.
The cutout lines 31 and 32 may be in a state in which a part of the outer shape of the gauge body 2 and the main body 3 is cut in advance and a part is left (for example, perforation), or a line that merely represents the outer shape is described. You may comprise so that this can be cut off with cutting tools, such as scissors.
[0022]
Further, a cutout line 33 for forming the window 14 is formed in the first piece 21.
As shown in FIG. 6, a method of assembling the depth gauge 1 is described (D) outside the area of the gauge body 2 and the main body 3 on the surface side of the paper flat plate 30. FIG. 10 shows this assembling method in an enlarged manner.
Also, as shown in FIG. 7, on the back side of the paper flat plate 30, a method of using the depth gauge 1 is described (E) corresponding to the description range of the assembling method. FIG. 11 shows this usage in an enlarged manner.
[0023]
Therefore, the user can cut out the gauge body 2 and the main body 3 from the flat plate material 30 made of paper and assemble the gauge body 2 and the main body 3 as described in the assembling method to manufacture the depth gauge 1 and use the same. The depth gauge 1 can be used with reference to the description of the method.
The method of assembling the depth gauge 1 will be described with reference to FIG. 10. The gauge body 2 is superimposed on the second piece 22 while doing so.
[0024]
Then, the second piece 22 and the first piece 21 are bent so as to sandwich the regulating piece 26 therebetween, and further, the connecting piece 24 is bent so as to overlap the second piece 22 and the insertion piece 25 is inserted into the insertion slit 23. insert.
By doing so, the depth gauge 1 can be easily assembled.
The gauge body 2 may be set in the process of assembling the main body 3 as described above, or may be inserted and set from one end thereof after the main body 3 is completely assembled. .
[0025]
Next, a method of using the depth gauge 1 will be described with reference to FIGS. 1 and 11. First, while holding the main body 3 in one hand, the measurement of the main body 3 is performed while the tracing stylus 4 is inserted into the groove M of the tire T. The end face (restriction piece 26) of the child 4 is brought into contact with the tire surface.
Then, the tracing stylus 4 is brought into contact with the bottom of the groove M by pressing the operating section 6 of the gauge body 2 with the finger (for example, the index finger) of the hand holding the main body 3.
At this time, the position of each identification color 11 of the identification unit 10 that appears on the surface of the main body 3 through the window 14 changes depending on the insertion amount of the tracing stylus 4 according to the remaining groove depth of the tire T, and the pointer 12 Can easily confirm the remaining groove depth of the tire T by the identification color 11 indicated by.
[0026]
Here, the relationship between the identification color 11 indicated by the pointer 12 and the remaining groove depth is set as follows.
When the pointer 12 points to green, it means that the groove M of the tire T is sufficiently left, and when the pointer 12 is yellow, the groove M of the tire T wears out and requires attention. Means When the pointer 12 indicates red, it means that the tire T is further worn and more attention is required, and that the tire T needs to be replaced or the replacement time is approaching. Has become.
[0027]
That is, the identification unit 10 indicates the remaining groove depth of the tire T in association with the meaning of red, green (blue), and yellow of the traffic light, thereby facilitating the understanding of the user. However, the color of the identification color 11 is not limited to the above, and can be changed as appropriate, and other colors (the tracing stylus 4, the operation unit 6, etc.) can also be changed.
As an example of how to use the depth gauge 1, an example in which the depth gauge 1 is used with one hand has been described. However, the main body 3 may be held with one hand and the gauge body 2 (the operation unit 6) may be operated with the other hand.
[0028]
The paper flat plate 30 is not merely for producing the depth gauge 1, but is distributed, for example, at a tire store, a gas station, an exhibition hall, etc., for a fee or free of charge, or attached to a purchased product as a service. It can be used for sales promotion.
In addition, the advertisement function is exhibited by writing the name of a product (such as a tire) or information of a product maker (name, address, telephone number, URL of a homepage, etc.) in or outside the area of the gauge body 2 or the main body 3. It has become something.
[0029]
In the present embodiment, the URL of the maker's homepage is described at the upper end of the back surface of the flat plate member 30, and the trademark relating to the product is described in an appropriate place outside the area of the gauge body 2 and the main body 3. .
In addition, since the depth gauge 1 can be manufactured from the paper plate material 30 distributed as an advertisement or the like, the user's willingness to produce and the willingness to actually use the one made by himself are raised, and the awareness of tire inspection is raised. The effect can be expected.
[0030]
Since the depth gauge is made of paper, it is lightweight and has a flat shape, so that it is convenient to carry.
Therefore, it is possible for the user to carry around in a bag or purse, and in this case, it is not necessary to take the depth gauge 1 once in the car, take out the depth gauge 1, and check again outside the car. Even if it is left in the car, it will not be in the way, so it can be placed on the dashboard or in a place that is easy to see such as a glove compartment, a place that is easily accessible from the seat, etc., so that tire inspection can be done easily It has become.
[0031]
Further, as described above, the user can easily recognize the remaining groove depth of the tire by the color display by the identification unit 10, and it is possible to call attention to driving by the color.
As shown in FIG. 7, information on the tire is written on the back side of the flat paper member 30 substantially corresponding to the area of the main body 3.
In this embodiment, information on tire inspection such as a tire slip sign and air pressure is described as this information.
[0032]
Such a description allows the user to acquire knowledge about tire inspection.
Further, other information (for example, a method of tire rotation) may be described as information on tire inspection.
Instead of or in addition to the information on the tire inspection, the design (photograph or the like) or the name of the product (tire or the like) may be described. As a result, knowledge about the product can be acquired.
[0033]
The above-described embodiment described in the present specification is an exemplification of the present invention, and is not intended to limit the interpretation. That is, the scope of the present invention is defined by the appended claims, and all modifications and equivalents of the claims included in the meaning of the claims are included in the present invention.
The material of the depth gauge 1 is not limited to paper, but may be other materials such as metal and plastic. However, by using paper as the material, coloring of the identification color 11 and other descriptions can be easily performed by printing, and a lightweight depth gauge can be configured. Further, there is an advantage that assembly by bending can be easily performed.
[0034]
Alternatively, the identification color 11 may be formed on the surface of the main body 3, the pointer 12 may be formed on the gauge body 2, and the pointer 12 may be visible from the outside of the main body 3 through the window 14. The pointer portion 12 is not limited to a triangular mark, and a color corresponding to the remaining groove depth of the identification color 11 can be visually recognized from the outside of the main body portion 3 by simply forming the window 14 vertically short. May be configured.
The identification color 11 is not limited to three colors but may be two colors or four or more colors as long as the remaining groove depth of the tire can be recognized.
[0035]
The depth gauge 1 according to the present invention is not limited to one manufactured from the above-described flat plate material 30 made of paper.
[0036]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the tire depth gauge of the present invention, the remaining groove depth of the tire can be easily recognized by displaying the color.
Further, by making the depth gauge made of paper, the weight becomes light, and in the case of the assembling type, the assembling becomes easy.
According to the paper gauge material for producing a depth gauge according to the present invention, a depth gauge can be manufactured from a part cut out from the material, and the paper gauge material is distributed to be used for sales promotion and advertising. be able to.
[0037]
In addition, when the user performs this production by himself, the use thereof can be encouraged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a depth gauge according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a rear view (back view) of the same.
3A is a cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 1, and FIG.
FIG. 4 is a front view of the gauge body.
FIG. 5 is a development view of a main body.
FIG. 6 is a front (front) view of a flat paper sheet made by a depth gauge according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a rear (back) view of the same.
FIG. 8 is an enlarged view of a part D in FIG. 6;
FIG. 9 is an enlarged view of a portion E in FIG. 7;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Depth gauge 2 Gauge body 3 Main part 4 Measuring element 10 Identification part 11 Identification color 12 Hand part 14 Window 30 Paper flat plate
