JP2004309219A - センサ測定システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】伝送損失が印加された物理量に応じて変化する複数のファイバ測定センサ11と、各ファイバ測定センサを直列接続する光ファイバ7と、光ファイバの一端からパルス波形を有した測定光を印加して、反射波形gを測定して出力する光パルス試験器10と、各ファイバ測定センサに物理量を印加していない状態における反射波形gを基準波形eとして記憶する基準波形メモリ23と、測定実施時に光パルス試験器から出力された反射波形gを測定波形fとし、基準波形と測定波形との差分波形hを算出する差分算出部25と、差分波形hにおける各距離での差分の変化量Eを算出する差分変化量算出部27と、算出された各距離での差分変化量に基づいて、各ファイバ測定センサに印加された物理量Dを評価する物理量評価手段29、31、32とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに遠く離間した各測定位置において各測定対象から印加される物理量をファイバ測定センサで測定するセンサ測定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの外周面に圧力を印加したり、光ファイバを局部的に屈曲を与えると、この光ファイバにおける光の伝送損失が変化する。また、光ファイバを局部的に加熱、冷却した場合においても光の伝送損失が変化する。このような光ファイバの物理特性を利用したファイバ測定センサは、例えば特許文献1に提案されている。
【0003】
図7(a)、(b)は、特許文献1に提案された浸水検知センサとしてのファイバ測定センサ1の断面模式図である。図7(a)に示すように、多数の透水孔が形成された容器2にファイバ3が貫通されている。容器2内には、吸水膨張材4が収納され、凸部5が形成されている。このようなファイバ測定センサ1の周囲に水が充満すると、吸水膨張材4が水を吸水して膨張する。すると、図7(b)に示すように、ファイバ3が、持上がり、凸部5に当接して、局部的に屈曲する。その結果、ファイバ3の伝送損失が増大する。したがって、この伝送損失の変化を何らかの手法で検出できれば、ファイバ測定センサ1で浸水検出が可能となる。
【0004】
このファイバ測定センサ1は、電力が不要であることや、雷の影響を受けにくいことや、光ファイバを用いて遠隔地の測定対象に設置可能であること等から、通信光ケーブルの浸水検出計としての利用が提唱されている。また、浸水検出以外にも、河川の各位置における水位の測定や、トンネルや堤防の歪み測定や、遠隔地における降雪計や降雨計にも応用されている。
【0005】
このような構成のファイバ測定センサ1を用いて互いに遠く離間した各測定位置(通信光ケーブルの各位置)において各測定対象から印加される物理量(浸水量)を測定するセンサ測定システムは、例えば、図8に示すように構成されている。
【0006】
図8において、光パルス試験器(Optical Time Domain Reflectometer 以下OTDRと略記する)6から一定パルス幅を有したパルス波形状の測定光aを一定周期Taで光ファイバ7へ印加する。光ファイバ7の各測定位置(OTDR6からの各距離d1、d2、d3、…、dn)には、測定対象に設けられた複数(n個)のファイバ測定センサ1が介挿されている。具体的には、図7(a)のファイバ3が光ファイバ7の各測定位置に介挿されている。光ファイバ7の他方端には終端器8が取付けられている。さらに、OTDR6には、このセンサ測定システム全体の測定動作を制御する測定制御装置9が接続されている。
【0007】
このような構成のセンサ測定システムにおいて、OTDR6からパルス波形状の測定光aを一定周期Taで光ファイバ7へ印加すると、測定光aは光ファイバ7上を終端器8方向へ伝搬される。この伝搬過程で、各距離d1、d2、d3、…、dn位置に設置された各ファイバ測定センサ1のファイバ3内を通過する。
【0008】
そして、測定光aが光ファイバ7及び各ファイバ測定センサ1のファイバ3内の各位置を伝搬する過程で、OTDR6方向へ伝搬する後方散乱光が発生する。各位置で発生した各後方散乱光は多重化されて、反射光bとしてOTDR6へ入力される。OTDR6は、入力された各位置で発生した各後方散乱光を集合した反射光bを、図9、図10に示す、横軸をOTDR6からの距離dとし、縦軸を反射光のレベル(光強度)とする反射波形cに変換して、測定制御部9へ送出する。
【0009】
図9、図10に示す反射波形cにおいては、OTDR6からの距離dが長くなると、減衰が大きくなり、反射波形cのレベルが低下する。
【0010】
図9は、各ファイバ測定センサ1に対して、応力、加熱/冷却等の物理量を印加しなかった状態においてOTDR6から出力された反射波形cである基準波形eを示す。また、図10は、各ファイバ測定センサ1を測定環境下において、実際の測定実施時においてOTDR6から出力された反射波形cである測定波形fを示す。
【0011】
図9の基準波形eと図10の測定波形fとを比較すると、距離d1におけるファイバ測定センサ1に何らかの物理量が印加され、ファイバ3の伝送損失が大きくなり、光ファイバ7におけるこの距離d1より遠方の各位置からの後方散乱光のレベルが低下する。その結果、測定波形fにおける距離d1より遠方の各位置の反射光レベルが低下する。
【0012】
したがって、測定制御装置9は、図9の基準波形eにおける各ファイバ測定センサ1の距離d1、d2、d3、…、dnの各基準レベルLS1、LS2、LS3、…、LSnを記憶しておく。そして、測定制御装置9は、各基準レベルLS1、LS2、LS3、…、LSnと、測定実施時に得られた図10の測定波形fにおける各ファイバ測定センサ1の距離d1、d2、d3、…、dnの各測定レベルL1、L2、L3、…、Lnとの各差(LS1―L1)、(LS2―L2)、(LS3―L3)、…、(LSn―Ln)を算出し、この差が予め定められた閾値以上になった各距離d1、d2、d3、…、dnのうちのOTDR6から最短の距離dのファイバ測定センサ1に許容以上の何らかの物理量が印加されたと判定している。
【0013】
【特許文献1】
特公平7―69248号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示した複数のファイバ測定センサ1及びOTDR6を用いたセンサ測定システムにおいてもまだ解消すべき次のような課題があった。
【0015】
すなわち、各基準レベルと測定実施時に得られた各測定レベルとの各差を算出し、この差が予め定められた閾値以上になった各距離のうちのOTDR6から最短の距離dのファイバ測定センサ1に許容以上の何らかの物理量が印加されたと判定している。
【0016】
そして、この手法においては、差が予め定められた閾値以上になった各距離のうちのOTDR6から最短の距離dのファイバ測定センサ1より遠方の各距離における、各基準レベルと各測定レベルとの差は、各ファイバ測定センサ1に許容以上の物理量が印加されているか否かに係わらず、図10に示すように、全て閾値以上になる。
【0017】
したがって、光ファイバ7の各距離d1、d2、d3、…、dn位置に介挿されたn個のファイバ測定センサ1のうちの複数のファイバ測定センサ1に対して同時に許容以上の物理量が印加されると、これらの複数のファイバ測定センサ1のうちの、OTDR6から最短の距離dの1個のファイバ測定センサ1のみに許容以上の物理量が印加されたと判定されてしまい、残りのファイバ測定センサ1には、許容以上の物理量が印加されていなくて正常であると誤判定される。
【0018】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、基準波形と測定波形との差分波形とこの差分波形における各距離での差分の変化量を算出することにより、たとえ、光ファイバの各距離位置に介挿された複数のファイバ測定センサに対して同時に物理量が印加されたとしても、各ファイバ測定センサに印加された物理量を的確に評価できるセンサ測定システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解消するために、本発明のセンサ測定システムは、互いに離間した各測定対象に設けられ、入射光に対する伝送損失が印加された物理量に応じて変化する複数のファイバ測定センサと、この各ファイバ測定センサを直列接続する光ファイバと、この光ファイバの一端からパルス波形を有した測定光を印加して、光ファイバの一端からの距離を関数とする反射波形を測定して出力する光パルス試験器と、各ファイバ測定センサに物理量を印加していない状態において光パルス試験器から出力された反射波形を基準波形として記憶する基準波形メモリと、各測定対象に対する測定実施時に光パルス試験器から出力された反射波形を測定波形とし、基準波形と測定波形との差分波形を算出する差分算出部と、この差分算出部で算出された差分波形における各距離での差分の変化量を算出する差分変化量算出部と、この差分変化量算出部で算出された各距離での差分変化量に基づいて、各距離位置に配置されたファイバ測定センサに印加された物理量を評価する物理量評価手段とを備えている。
【0020】
このように構成されたセンサ測定システムにおいては、各ファイバ測定センサに対して物理量が全く印加されていない状態でOTDRから出力された基準波形が基準波形メモリに記憶されている。
【0021】
そして、測定実施時にOTDRから出力された測定波形と基準波形との差分波形が算出される。さらに、この差分波形における各距離での差分の変化量が算出される。光ファイバの各距離に介挿された各ファイバ測定センサに圧力等の物理量が印加されると、OTDRから出力された測定波形の該当距離におけるレベル(反射光レベル)が急激に低下する。
【0022】
この測定波形における各距離におけるレベル(反射光レベル)の急激な低下は、差分波形を距離で微分することによって、言い換えれば、差分波形における各距離での差分の変化量を算出することによって、検出することが可能である。すなわち、光ファイバ上の複数の距離における各ファイバ測定センサに圧力等の物理量が印加されたとしても、それらを独立して検出できる。
【0023】
各ファイバ測定センサに印加される圧力等の物理量の大きさは、測定波形における対応する距離におけるレベル(反射光レベル)の変化(低下)の急激度(変化度)に対応するので、微分値、言い換えれば該当距離での差分の変化量から換算できる。
【0024】
また、別の発明のセンサ測定システムにおいては、互いに離間した各測定対象に設けられ、入射光に対する伝送損失が印加された物理量に応じて変化する複数のファイバ測定センサと、この各ファイバ測定センサを直列接続する光ファイバと、この光ファイバの一端からパルス波形を有した測定光を印加して、光ファイバの一端からの距離を関数とする反射波形を測定して出力する光パルス試験器と、各ファイバ測定センサに物理量を印加していない状態において光パルス試験器から出力された反射波形を基準波形として記憶する基準波形メモリと、各測定対象に対する測定実施時に前記光パルス試験器から出力された反射波形を測定波形とし、基準波形と測定波形との差分波形を算出する差分算出部と、この差分算出部で算出された差分波形における各距離での差分の変化量を算出する差分変化量算出部と、差分の変化量に対する異常の程度に応じた複数の閾値及び差分変化量が該当閾値以上になった場合の表示形式を記憶する閾値メモリと、閾値メモリに記憶された複数の閾値を用いて各距離での差分変化量を正常又は複数の異常程度に判定して、判定結果を各距離位置に配置されたファイバ測定センサに印加された物理量の正常又は複数の異常程度として出力する閾値比較判定部と、この閾値比較判定部で判定された、各ファイバ測定センサに印加された物理量の判定結果を複数の測定実施に亘って記憶する測定結果履歴メモリと、この測定結果履歴メモリに記憶された各ファイバ測定センサの正常又は複数の異常程度を、閾値メモリに記憶された表示形式に従って、表示器に時系列的に表示する表示編集部とを備えている。
【0025】
このように構成されたセンサ測定システムにおいては、上述した発明と同じ動作原理で、光ファイバ上の複数の距離における各ファイバ測定センサに圧力等の物理量が印加されたとしても、それらを独立して検出できる。
【0026】
さらに、この発明のセンサ測定システムにおいては、差分の変化量に対する異常の程度に応じた複数の閾値及び差分変化量が該当閾値以上になった場合の表示形式を記憶する閾値メモリが設けられている。そして、算出された各差分の変化量が正常又は複数の異常程度に判定される。さらに、各ファイバ測定センサに印加された物理量の判定結果を測定結果履歴メモリ内に複数の測定実施に亘って記憶される。そして、各ファイバ測定センサの正常又は複数の異常程度が、異常程度にて指定された表示形式に従って、表示器に時系列的に表示される。
【0027】
したがって、このセンサ測定システムの監視者は、各ファイバ測定センサで測定された各測定対象の正常又は異常程度の時系列的な履歴を一瞥して確認できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るセンサ測定システムの概略構成を示すブロック図である。図8に示す従来のセンサ測定システムと同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明は省略する。この実施形態のセンサ測定システムにおいては、河川の各位置における水位(測定対象)を測定する場合を例にして説明する。
【0029】
OTDR(光パルス試験器)10のパルス光源20から一定パルス幅を有したパルス波形状の測定光aを一定周期Taで光ファイバ7へ印加する。光ファイバ7の各測定位置(OTDR10からの各距離d1、d2、d3、…、dn)には、各測定対象(河川の各位置の水位)に設けられた複数(n個)のファイバ測定センサ11が介挿されている。このファイバ測定センサ11においては、このファイバ測定センサ11に組込まれたファイバに水位に応じた水圧が印加されると、ファイバの伝送損失が変化する。光ファイバ7の他方端には終端器8が取付けられている。
【0030】
OTDR10からパルス波形状の測定光aを一定周期Taで光ファイバ7へ印加すると、測定光aは光ファイバ7上を終端器8方向へ伝搬される。この伝搬過程で、測定光aは各距離d1、d2、d3、…、dn位置に設置された各ファイバ測定センサ11のファイバ内を通過する。そして、測定光aが光ファイバ7及び各ファイバ測定センサ11のファイバ内の各位置を伝搬する過程で、OTDR10方向へ伝搬する後方散乱光が発生する。各位置で発生した各後方散乱光は多重化されて反射光bとしてOTDR10へ入力される。
【0031】
OTDR10内へ入力された、各位置で発生した各後方散乱光を集合した反射光bは、光カプラ12を介して反射波形測定部13内の光電変換器14へ入射する。反射光bは光電変換器14で電気信号に変換されたのち、増幅器15で増幅され、A/D変換器16でデジタルの電気信号に変換され、平均化回路17へ入力される。
【0032】
平均化回路17は、一定周期Ta毎に入力される光ファイバ7の反射光bの電気信号を複数周期Ta分平均化して、図2(a)、(b)に示す、横軸をOTDR10からの距離d(時間)とし、縦軸を反射光レベルとする反射波形gを算出して制御部18へ送出する。
【0033】
制御部18は平均化された反射波形gを、表示器19へ表示出力するとともに、例えばパーソナルコンピュータ(PC)で構成された情報処理装置21へ送出する。さらに、制御部18は、パルス発生器20aへ指示を送出して、パルス発生器20aからパルス光源20へ印加するパルス信号のパルス幅、周期Taを制御する。パルス光源20は入力されたパルス信号のパルス幅、周期Taを有するパルス波形状の測定光aを光ファイバ7へ出力する。
【0034】
パーソナルコンピュータ(PC)で構成された情報処理装置21において、入力された反射波形gは測定制御部22内に一時記憶される。基準波形メモリ23内には、このセンサ測定システムにおける各ファイバ測定センサ11に応力等の物理量が印加されていない状態で測定された反射波形gを図2(a)に示す基準波形eとして記憶されている。一方、測定波形メモリ24内には、各ファイバ測定センサ11を測定環境下において、実際の測定実施時においてOTDR10から出力された反射波形gである図2(b)に示す測定波形fが一時記憶される。
【0035】
図2(a)の基準波形eと図2(b)の測定波形fとを比較すると、この実施形態においては、距離d1、距離d3における各ファイバ測定センサ11に何らかの物理量(水圧)が印加され、ファイバ測定センサ11におけるファイバの伝送損失が大きくなり、光ファイバ7における距離d1より遠方の各位置からの後方散乱光のレベルが低下し、さらに、光ファイバ7における距離d3より遠方の各位置からの後方散乱光のレベルがより一層低下する。その結果、測定波形fにおける反射光レベルLは、距離d1、距離d3において急激に低下する。
【0036】
差分算出部25は、基準波形メモリ23に記憶された図2(a)に示す基準波形eから、測定波形メモリ24に記憶された図2(b)に示す測定波形fを減算して、図2(c)に示す差分波形hを算出して、差分波形メモリ26へ書込む。
【0037】
この実施形態においては、測定波形fの反射光レベルLは、距離d1、距離d3において急激に低下しているので、差分波形hの差分値は距離d1、距離d3において段階的に変化し、他の部分は平坦である。
【0038】
差分変化量算出部27は、差分波形メモリ26に記憶された図2(c)に示す差分波形hにおける各ファイバ測定センサ11が設置された各距離d1、d2、d3、…、dnでの図2(d)に示す差分の変化量E1、E2、E3、…、Enを算出して差分変化量メモリ28へ書込む。
【0039】
具体的には、図2(c)に示す距離dの関数である差分波形hを距離dで微分して、図2(d)に示す微分波形iを得て、この微分波形iにおける各距離d1、d2、d3、…、dnでの値を差分変化量E1、E2、E3、…、Enとしている。この各差分変化量E1、E2、E3、…、Enが各距離d1、d2、d3、…、dnに配設された各ファイバ測定センサ11に印加された物理量(この実施形態においては水位に対応した水圧)に対応する。
【0040】
この実施形態においては、距離d1、距離d3の変化量E1、E3が極めて大きく、他の距離d2、dnの変化量E2、Enがほぼ0であることを示す。
【0041】
差分変化量表示部29は、差分変化量メモリ28に書込まれた各ファイバ測定センサ11の差分変化量E1、E2、E3、…、Enを読出して、物理量である水位D1、D2、D3、…、Dnに変換して表示器30に表示出力する。
【0042】
閾値メモリ32内には、図3に示すように、差分変化量Eに対する異常の程度に応じた複数の閾値X1、X2、X3及び差分変化量Eが該当閾値以上になった場合の表示形式が記憶されている。
この実施形態においては、「限界異常」、「通常異常」、「微少異常」の3種類の異常程度と、「正常」とが設定されており、それぞれの閾値と、「赤色」、「橙色」、「黄色」、「白色」の表示色が設定されている。
【0043】
閾値メモリ32内の各閾値X1、X2、X3及び表示形式(表示色)は、このセンサ測定システムの管理者が閾値設定部33を操作して任意に設定可能である。
【0044】
閾値比較判定部31は、閾値メモリ32に記憶された複数の閾値X1、X2、X3を用いて差分変化量メモリ28に記憶された、各ファイバ測定センサ11の差分変化量E1、E2、E3、…、Enを「正常」又は「限界異常」、「通常異常」、「微少異常」の3種類の異常程度に判定して、判定結果を各ファイバ測定センサ11に印加された物理量の正常又は複数の異常程度として、測定結果履歴メモリ34へ追加書込む。
【0045】
その結果、測定結果履歴メモリ34内には、閾値比較判定部31で判定された、各ファイバ測定センサ11に印加された物理量の判定結果が複数の測定実施に亘って時系列的に記憶される。
【0046】
表示編集部35は、測定結果履歴メモリ34に記憶された各ファイバ測定センサ11の正常又は複数の異常程度を、閾値メモリ32に記憶された表示色で、表示器30に時系列的に表示する。図4に、表示器30に表示された各ファイバ測定センサ(A1、A2、A3、A4、…、An)11毎の正常又は異常の履歴表36を示す。
【0047】
この図4の履歴表36に示すように、監視員は、各ファイバ測定センサ11毎の正常又は異常の履歴を、表示器30を一瞥することによって確認できる。
【0048】
なお、差分変化量表示部29、閾値比較判定部31、閾値メモリ32は、差分変化量算出部27で算出された各距離dでの差分変化量Eに基づいて、各距離位置dに配置されたファイバ測定センサ11に印加された物理量Dを評価する物理量評価手段を構成する。
【0049】
そして、情報処理装置21の測定制御部22は、図5に示す流れ図に従って、基準波形の設定処理を実行する。
先ず、各ファイバ測定センサ11を物理量が印加されていない無負荷状態にする。具体的には、作業員が各ファイバ測定センサ11を河川の各位置における水面から引き上げた状態とする(S1)。次に、OTDR10を起動して、反射波形gを得る(S2)。この反射波形gを図2(a)に示す基準波形eとして、基準波形メモリ23へ書込む(S3)。
【0050】
また、情報処理装置21の測定制御部22は、図6に示す流れ図に従って、実際に各ファイバ測定センサ11が測定環境下に置かれた状態、すなわち、作業員が各ファイバ測定センサ11を河川の各測定位置に設置した状態における水位(物理量)の評価処理を実行する。
【0051】
この状態で、OTDR10を起動して、反射波形gを得る(Q1)。この反射波形gを図2(b)に示す測定波形fとして、測定波形メモリ24へ書込む(Q2)。次に、差分算出部25を起動して、基準波形eから測定波形fを減算して、図2(c)に示す差分波形hを算出して、差分波形メモリ26へ書込む(Q3)。
【0052】
差分変化量算出部27を起動して、差分波形hにおけるファイバ測定センサ11が設けられたd1、d2、d3、…、dnのn個の距離のうちの一つの距離における図2(d)に示す変化量を求めて、差分変化量Eとして、差分変化量メモリ28へ書込む(Q4)。差分変化量表示部29を起動して、この差分変化量Eを物理量である水位Dに変換して表示器30へ表示出力する(Q5)。
【0053】
閾値比較判定部31を起動して、この差分変化量Eを、閾値メモリ32の各閾値X1、X2、X3と比較して、正常/異常、及び異常の程度を判定する(Q6)。この判定結果(測定結果)を測定結果履歴メモリ34へ追加して書込む(Q7)。
【0054】
差分波形hにおけるファイバ測定センサ11が設けられた未計算の距離があれば(Q8)、Q4へ戻り、該当距離に対する差分変化量Eの算出を行う。
【0055】
差分波形hにおけるファイバ測定センサ11が設けられた全ての距離d1、d2、d3、…、dnにおける判定結果(測定結果)の測定結果履歴メモリ34への書込処理が終了すると(Q8)、表示編集部35が起動して、測定結果履歴メモリ34に記憶された各判定結果(測定結果)を編集する(Q9)。表示編集部35は、各ファイバ測定センサ11の正常又は複数の異常程度の時系列的な履歴を、異常程度にて指定された表示色で、表示器30に図4に示す履歴表36形式(一覧表形式)で表示する(Q10)。
【0056】
なお、この図6の流れ図においては、差分波形hにおけるファイバ測定センサ11が設けられたd1、d2、d3、…、dnのn個の各距離毎に、正常/異常、及び異常の程度の判定を実施したが、n個の距離d1、d2、d3、…、dnにおける全部の差分変化量E1、E2、E3、…、Enを求めた後に、まとめて、正常/異常、及び異常の程度を判定することも可能である。
【0057】
このように構成されたセンサ測定システムにおいては、光ファイバ7のOTDR10から各距離d1、d2、d3、…、dnに設けられた各ファイバ測定センサ11に対して物理量(水位に対応する水圧)が全く印加されていない状態でOTDR10から出力された基準波形eが基準波形メモリ23に記憶されている。
【0058】
そして、図2(a)、(b)、(c)に示すように、各測定対象(水位)に対する測定実施時にOTDR10から出力された測定波形fと基準波形eとの差分波形hが算出される。さらに、図2(d)に示すように、この差分波形hにおける各距離d1、d2、d3、…、dnでの差分変化量E1、E2、E3、…、Enが算出される。
【0059】
前述したように、各距離d1、d2、d3、…、dnでの差分変化量E1、E2、E3、…、Enが該当距離位置に介挿されたファイバ測定センサ11に印加された水圧等の物理量に対応するので、この各差分変化量E1、E2、E3、…、Enから各水位D1、D2、D3、…、Dnが個別に算出されて表示器30に表示される。
【0060】
このように、光ファイバ7上の複数の距離における各ファイバ測定センサ11に圧力等の物理量が印加されたとしても、それらの各物理量を独立して検出できる。
【0061】
さらに、閾値メモリ32内には、差分変化量Eに対する正常、及び異常程度に応じた複数の閾値X1、X2、X3、及び差分変化量Eが正常、及び各閾値以上になった場合の「白色」、「赤色」、「橙色」、「黄色」の表示色が記憶されている。さらに、各ファイバ測定センサ11に印加された物理量の判定結果を測定結果履歴メモリ34内に複数の測定実施に亘って記憶される。
【0062】
そして、各ファイバ測定センサ11の正常又は複数の異常程度が、異常程度にて指定された表示色に従って、表示器30に時系列的に、図4に示す履歴表36として表示される。
【0063】
したがって、このセンサ測定システムの監視者は、各ファイバ測定センサ11で測定された各測定対象(河川の各位置の水位)の正常又は異常程度の時系列的な履歴を一瞥して確認できる。
【0064】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。実施形態のセンサ測定システムにおいては、河川の各位置の水位を測定したが、水位測定以外にも、通信光ケーブルの各位置の浸水検出、トンネルや堤防の歪み測定や、遠隔地における降雪計や降雨計にも適用できることは言うまでもない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のセンサ測定システムにおいては、基準波形と測定波形との差分波形とこの差分波形における各距離での差分の変化量を算出し、この差分変化量からかファイバ測定センサに印加された物理量を評価している。
【0066】
したがって、たとえ、光ファイバの各距離位置に介挿された複数のファイバ測定センサに対して同時に物理量が印加されたとしても、各ファイバ測定センサに印加された物理量を的確に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るセンサ測定システムの概略構成を示すブロック図
【図2】同実施形態のセンサ測定システムにおける測定原理を説明するための各波形図
【図3】同実施形態のセンサ測定システム内に形成された閾値メモリの記憶内容を示す図
【図4】同実施形態のセンサ測定システムの表示器に表示された履歴表を示す図
【図5】同実施形態のセンサ測定システムの情報処理装置における基準波形設定処理動作を示す流れ図
【図6】同実施形態のセンサ測定システムの情報処理装置における測定処理動作を示す流れ図
【図7】ファイバ測定センサの一例を示す図
【図8】従来のセンサ測定システムの概略構成を示すブロック図
【図9】OTDRで測定された基準波形を示す図
【図10】OTDRで測定された測定波形を示す図
【符号の説明】
7…光ファイバ、8…終端器、10…OTDR(光パルス試験器)、11…ファイバ測定センサ、12…光カプラ、13…反射波形測定部、17…平均化回路、18…制御部、19,30…表示器、21…情報処理装置、22…測定制御部、23…基準波形メモリ、24…測定波形メモリ、25…差分算出部、26…差分波形メモリ、27…差分変化量算出部、28…差分変化量メモリ、29…差分変化量表示部、31…閾値比較判定部、32…閾値メモリ、33…閾値設定部、34…測定結果履歴メモリ、35…表示編集部、36…履歴表
Claims (2)
- 互いに離間した各測定対象に設けられ、入射光に対する伝送損失が印加された物理量に応じて変化する複数のファイバ測定センサ(11)と、
この各ファイバ測定センサを直列接続する光ファイバ(7)と、
この光ファイバの一端からパルス波形を有した測定光(a)を印加して、前記光ファイバの一端からの距離(d)を関数とする反射波形(g)を測定して出力する光パルス試験器(10)と、
前記各ファイバ測定センサに物理量を印加していない状態において前記光パルス試験器から出力された反射波形(g)を基準波形(e)として記憶する基準波形メモリ(23)と、
前記各測定対象に対する測定実施時に前記光パルス試験器から出力された反射波形(g)を測定波形(f)とし、前記基準波形と前記測定波形との差分波形(h)を算出する差分算出部(25)と、
この差分算出部で算出された差分波形における各距離での差分の変化量(E)を算出する差分変化量算出部(27)と、
この差分変化量算出部で算出された各距離での差分変化量に基づいて、各距離位置に配置されたファイバ測定センサに印加された物理量を評価する物理量評価手段(29、31、32)と、
を備えたセンサ測定システム。 - 互いに離間した各測定対象に設けられ、入射光に対する伝送損失が印加された物理量に応じて変化する複数のファイバ測定センサ(11)と、
この各ファイバ測定センサを直列接続する光ファイバ(7)と、
この光ファイバの一端からパルス波形を有した測定光(a)を印加して、前記光ファイバの一端からの距離(d)を関数とする反射波形(g)を測定して出力する光パルス試験器(10)と、
前記各ファイバ測定センサに物理量を印加していない状態において前記光パルス試験器から出力された反射波形(g)を基準波形(e)として記憶する基準波形メモリ(23)と、
前記各測定対象に対する測定実施時に前記光パルス試験器から出力された反射波形(g)を測定波形(f)とし、前記基準波形と前記測定波形との差分波形(h)を算出する差分算出部(25)と、
この差分算出部で算出された差分波形における各距離での差分の変化量(E)を算出する差分変化量算出部(27)と、
前記差分の変化量に対する異常の程度に応じた複数の閾値及び前記差分変化量が該当閾値以上になった場合の表示形式を記憶する閾値メモリ(32)と、
前記閾値メモリに記憶された複数の閾値を用いて前記各距離での差分変化量を正常又は複数の異常程度に判定して、判定結果を各距離位置に配置されたファイバ測定センサに印加された物理量の正常又は複数の異常程度として出力する閾値比較判定部(31)と、
この閾値比較判定部で判定された、各ファイバ測定センサに印加された物理量の判定結果を複数の測定実施に亘って記憶する測定結果履歴メモリ(34)と、
この測定結果履歴メモリに記憶された各ファイバ測定センサの正常又は複数の異常程度を、前記閾値メモリに記憶された表示形式に従って、表示器(30)に時系列的に表示する表示編集部(35)と
を備えたセンサ測定システム。
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