JP2004305686A - 心電計用電極及び装着方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】非導電性、変形性、弾性を有するゲル材質から成り、かつゲルの復元力に拮抗する粘着力により体表面に適合した変形・伸縮状態が維持され、使用時の変形伸縮によっても破損しない強度を有し、伸縮解除により当初の形状に復元する幅2〜6cm、厚さ0.3〜5cm、長さ20〜25cmの大きさ(成人用)に成型した平板状のゲル内に、独立した6つの心電図用胸部体表面電極を所定の位置に埋没させ、各電極の皮膚接着面がゲルの下面に露出している使い捨てでない一体型心電計用胸部誘導電極。各電極に接続するリード線はゲルの底面以外より外部に出し、各種コネクタを介して心電計本体と接続する。ゲルを伸縮することにより体型の大小に合わせて6つの電極を適切な位置に当てることが可能。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】臨床医学においては虚血性心臓病や不整脈、心肥大などの心臓病のスクリーニングや診断を行うため、心電計により心臓の電気生理学的性状を検査することがルーチン化されている。心電計は体表面より電位を検知するための体表面電極、リード線、電気信号を波形に置き換える記録装置などから構成されている。電極は四肢の遠位部に4個、胸部に6個の合計10個から構成され、指定された部位の皮膚表面と密着することが不可欠である。本発明はかかる心電計の電極およびリード線にかかわるものである。
【0002】
【従来の技術】現在最も普及している心電計の胸部電極は、導電性の金属からなる直径2cm程度の半球面の頂点に突出孔を設け、これに直径2.5cm程度のゴム球を接続し、圧迫されたゴム球の復元力による陰圧作用により半球状の電極と皮膚を接着させる吸盤タイプのものである。胸部電極は6個から構成され、V1は胸郭の第4肋間胸骨右縁、V2は第4肋間胸骨左縁、V4は第5肋間左鎖骨中線上、V3はV2とV4の中点、V5はV4と同じ高さで前腋窩線上、V6はV4と同じ高さで中腋窩線上に装着する。胸郭は肋骨と肋間が交互に現れる凹凸構造を示すため、従来の吸盤型胸部電極では円周状の電極と皮膚が密着せずにはずれることがある。特に痩せた被験者や体毛の濃い被験者においては吸引装着は困難を極める。また重症患者において呼吸が速迫している場合にも電極はずれがしばしば生じる。このような電極装着の不安定性は迅速を要する心電図検査の障害となっている。検査の途中で電極がはずれると記録を最初からやり直さなければならず、手間と時間を浪費することになる。
【0003】第2の欠点として、電極がはずれ易いことからいきおい吸引陰圧を強くしがちであるが、陰圧により皮膚に円形の内出血を起こしてしまう。特に毛細血管の脆弱性を示す高齢者では円形の点状出血は必発である。
【0004】さらに第3の欠点として装着時には胸部の衣服をとるうえに、熱伝導度の高い金属電極は気温が低い時期において患者は冷たく不快である。
【0005】吸盤型の胸部電極のもつ第1から第3の欠点を是正するために、シール型の電極が考案されている。円形ないし方形の電極で接着性は良好であるが、6つの電極を個別に装着する手間は従来と同様であり、使い捨てのためコスト増を余儀なくされ、生理検査室や健診機関での大人数の検査には不適で、吸盤型電極よりも普及度は劣っている。
【0006】第4の欠点として、従来の心電計用胸部電極では6本の胸部電極のリード線がからまったり、電極の順番を間違えないように注意を払う必要があり、迅速な電極装着の妨げになっている。この点に関しては特開平6−14894では、心電図測定点を結ぶ線に略相似型に形成した電極ホルダを心電図測定部位近傍に置いて、そこから粘着電極をホルダから出して測定部位に装着する方法を提示しているが、ホルダと電極が分離していることが本発明との決定的な相違点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の吸盤型胸部電極の装着の不安定性、煩雑性、電極位置の不確実性および被験者に及ぼす悪影響を回避するためのものである。すなわち、胸部電極の装着を迅速かつ正確に行うことができ、なおかつ電極の接着の安定性を保証し、被験者にも有害作用を及ぼさずかつ使い捨てでない新しい電極である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわる一体型心電計用胸部誘導電極の製法を示す。電極を包埋するゲルの物理的性状としては、弾性にすぐれており長軸方向に50〜150%の範囲において伸縮すること、表面の変形性に優れ皮膚への密着性が高く、密着による静摩擦抵抗がゲルの復元力を上回ること、さらにかかる変形によっても破損しない強度を有すること、非導電性であることが必須条件であるが、以上の条件を満たせば材質は問わない。ゲルは透明であることが望ましいが必須条件ではない。静電気により塵や埃を吸着することがあるので水洗いできる材質が望ましい。物理化学的性状の例として、比重0.8〜1.2g/ml、熱伝導率0.05〜0.1W/m・K、針入度(硬度)(1/10mm)50〜200、引張強度0.05〜2MPaのゲルで、アルコールのような消毒液や蒸留水、生理食塩水、pH5〜8の液体に耐性等の物性を有するものを選ぶのが良い。材質としてはシリコーン素材を使用することができるが、これに限られたものではない。
【0009】ゲルを成型するための鋳型の形としては、幅2〜6cm、厚さ0.3〜5cm(好ましくは1〜2cm)、長さ20〜25cmの大きさ(形状は直方体に限らない)とする。リード線はゲルの変型性および伸縮性を損なわないように電極の真上に引き出すか、あるいはゲル内ではゲルの短軸方向に平行に配して導出させる。例えば図4に示すようにV1点からこれを通るy軸の平行線とゲルの上端が交わる点までの距離とV6点からこれを通るy軸の平行線とゲルの下端が交わる点までの距離が等しく、V1点とゲルの左端までの距離とV6点からゲルの右端までの距離が等しくなるような直方体型、または図1に一例を示すように、各電極点からゲルの上下端までは1〜3cm程度であって、6つの体表面電極を結ぶ線がゲルの幅の中心線に合致し、ゲルの輪郭は直線あるいは折れ線あるいは曲線を問わない帯状の形などである。
【0010】ゲルを成型するための鋳型の中に、6つの胸部体表面電極の中心の位置が以下の位置にくるように配置する。6つの胸部体表面電極はV4点を原点(0,0)とし、V4、V5、V6点を結ぶ直線をx軸(ゲルの長軸に平行)、これに直交しV4点を通る直線をy軸(ゲルの短軸に平行)とするx−y座標系において、V1(−10.5,3.2)、V2(−6.4,3.2)、V3(−3.2,1.6)、V4(0,0)、V5(4,0)、V6(8,0)とする(座標の単位はcm)。このゲルを伸縮したときには、V1(−14〜−8.4,2.6〜5)、V2(−9〜−5,2.6〜5)、V3(−5〜−2.5,1.3〜2)、V4(0,0)、V5(3.2〜9,0)、V6(6.4〜15,0)となり、大半の日本人成人の胸部誘導に至適な電気生理学的位置をカバーしている。
【0011】胸部体表面電極(6)は、図2、3に示すように直径5〜10mm(好ましくは7mm)の小円盤状が望ましいが、形は問わない。図2に示す例は、皮膚接触面とゲル上面が小円盤状となっていてこれらをつなぐ部分がゲルを貫通しているミシンのボビン(糸巻き)の形状である。あるいは図3に示す例のように、皮膚接触面のみ小円盤状であって、それからゲル内にリード線がゲルの底面以外から導出される形でもよいが、これらに限定されるものではない。鋳型において6個のこの胸部体表面電極群を前記の電気生理学的に至適な位置に配置し、電極に固着したリード線(3)はゲルの上面もしくは足側の側面に配置する。
次に
【0008】項に記載の物理学的性状を示す液体状のゲル前駆体を鋳型に注入し、ゲル化反応を開始させ固定する。
【0012】本発明にかかわる別のタイプの一体型心電計用胸部誘導電極の製法を示す。非導電性の材質から成り、かつ弾性に優れ長軸方向に50〜150%の範囲において伸縮が可能であって、かかる変形や伸縮によっても破損しない強度を有し、かつ体表との密着が解除された状態では弾性により当初の形状に復元しうるものであるが、図5に一例を示すように、ゲル状物質ではなくゴムまたは帯状の生地にゴム糸を編み込んだ弾性伸縮性生地あるいは弾性伸縮可能な織編物(9)である。その長軸方向に小円盤状が望ましいが形は問わない体表面電極を離散的に埋没させ、この電極の皮膚接着面を下面において露出させ、電極と接続するリード線を下面以外から導出する。両端に面ファスナ(いわゆるマジックテープ)(10)あるいは多段階で固定できるスナップ式ファスナやボタン式ファスナなどを設けて固着位置を変更調整自在とする。しかもファスナの固定位置が右側胸部となるようにV6電極端側を長くしておく。
【0013】請求項2に記載の座標軸を相似形に縮小して作製することで、小児用の一体型心電計用胸部誘導電極に応用できる。一例として、V4点を原点(0,0)とし、V4、V5、V6点を結ぶ直線をx軸(ゲルの長軸に平行)、これに直交しV4点を通る直線をy軸(ゲルの短軸に平行)とするx−y座標系において、V1(−9,3)、V2(−6,3)、V3(−3,2)、V4(0,0)、V5(3.2,0)、V6(5.2,0)とすると(座標の単位はcm)乳幼児用になるが、これに限定されるものではない。
【0014】本発明にかかわる肢誘導電極の製法を示す。図6に示すように請求項1に記載のゲルを用いて、四肢あるいは体幹部と密着できる大きさで成型する(12)。ゲルの形は問わない。小円盤状が望ましいが形は問わない体表面電極(13a、13b、13c、13d)をこのゲル内に埋没させ、この電極を皮膚接着面をゲル下面において露出させ、電極と中間コネクタ(11)とを接続するリード線(14a、14b、14c、14d)をゲルの側面あるいは上面から導出して肢誘導用電極とする。
【0015】本発明にかかわる肢誘導電極の別の製法を示す。図8に示すように、長さ2cmの円筒ないし多角筒状の導電性の金属(18)内に、長さ7cm、幅2cm、厚さ2cmの請求項1に記載したゲルを隙間なく密着、貫通させ、しかも金属がゲルの中央にくるように配置し(17)、その金属板からリード線(20)を導出させたものであるが、一例であってこれに限定されるものではない。図9に示すように、ゲルを体表面に密着させることで体表面電極も皮膚に密着する。
【0016】電極と心電計本体とを接続するコード(15)および本体とのコネクタ(16)は従来の方式を転用する。リード線は胸部誘導用6本(3a、3b、3c、3d、3e、3f)と肢誘導用4本(14a、14b、14c、14d)から成る。心電計本体に接続するコネクタ(16)から1本に束ねられているコード(15)の途中(好ましくはコネクタから1m程度)の中間コネクタ(11)より、まず独立した4本の肢誘導用リード線(14a、14b、14c、14d)を分岐させる。分岐部よりさらに1m程度の位置にてコネクタ(4)を介して長さ20cmほどの6本の胸部電極用リード線(3a、3b、3c、3d、3e、3f)を分岐させ、その末端に直径5〜10mm(好ましくは7mm)の小円盤状が望ましいが形は問わない電極(2a、2b、2c、2d、2e、2f)を連結する。各コネクタ部分で着脱可能である。
【0017】
【発明実施の形態】本発明にかかわる心電計用電極は、一体型心電計用胸部誘導電極、肢誘導用電極、コネクタ・コード類、心電計用電極用収納箱から構成される。
【0018】一体型心電計用胸部誘導電極。胸部体表面電極(6)は、図2、3に示すように直径5〜10mm(好ましくは7mm)の小円盤状が望ましいが、形は問わない。請求項1に記載のゲルを請求項4に記載の形状としたものの中に、6個の胸部体表面電極が皮膚接着面をゲル下面に露出した状態で埋没している。電極位置は、V4点を原点(0,0)とし、V4、V5、V6点を結ぶ直線をx軸(ゲルの長軸に平行)、これに直交しV4点を通る直線をy軸(ゲルの短軸に平行)とするx−y座標系において、成人用の一例としてV1(−10.5,3.2)、V2(−6.4,3.2)、V3(−3.2,1.6)、V4(0,0)、V5(4,0)、V6(8,0)、小児用の一例としてV1(−9,3)、V2(−6,3)、V3(−3,2)、V4(0,0)、V5(3.2,0)、V6(5.2,0)(座標の単位はcm)であるが、これらに限定されるものではない。胸部体表面電極に固着したリード線(3)はゲルの上面もしくは足側の側面に配置する。ゲルの代わりに請求項5に記載のゴムまたは帯状の生地にゴム糸を編み込んだ弾性伸縮性生地あるいは弾性伸縮可能な織編物に胸部体表面電極を埋没させても良い。
【0019】肢誘導用電極。1つの体表面電極を請求項1に記載のゲル内に埋没およびゲル下面において露出させ、電極とコネクタとを接続するリード線はゲル下面以外から引き出されている。ゲルは四肢あるいは体幹部と密着できる大きさで形は問わない。別の肢誘導電極の例として、円筒ないし多角筒状の導電性の金属内に、それよりも長い、請求項1に記載したゲルが隙間なく密着、貫通しており、しかも金属がゲルの中央にあり、その金属からリード線が引き出されている。
【0020】コネクタ・コード類。6本の胸部体表面電極のコードをまとめたコネクタ(4)から中間コネクタ(11)まで1本のコード(5)で連結する。中間コネクタは肢誘導用電極と一体型心電計用胸部誘導電極を結合する。心電計本体と接続する受け口コネクタ(16)およびこの受け口コネクタと中間コネクタはコード(15)で連結する。
【0021】心電計用電極用収納箱。一体型心電計用胸部誘導電極および肢誘導電極を格納することができるアースが可能な導電性の箱であり、電極を塵や埃などの汚れから保護する。電極加温装置を備えてつけても良い。心電計本体あるいは心電計を載せている台車の棚に載せるかあるいは取り付けを可能とすると場所をとらず便利である。
【0022】
【実施例】本発明にかかわる一体型心電計用胸部誘導電極の装着方法を示す。本発明に関わる胸部電極の装着は、図7のごとく一体型心電計用胸部誘導電極を検者の右手指で把持してV1およびV2を第4肋間胸骨右縁と左縁に検者の左手第1指以外で固定する。次にゲルを伸縮させてV4を第5肋間鎖骨中線上に左第1指で固定すればV3は自動的にV2とV4の中点に位置する。さらにゲルを伸縮させてV6を検者の右手指でV4と同じ高さの中腋窩線上に固定すればV5は自動的にV4と同じ高さの前腋窩線上に位置する。把持を解除するとゲルは重力で皮膚に密着し、皮膚との摩擦抵抗により所定の位置を維持する。
【0023】一体型心電計用胸部誘導電極装着の別法を示す。まずV4を第5肋間鎖骨中線上に左手指で固定し、電極の右端を右手指で把持して伸縮しながら、V6を検者の右手指でV4と同じ高さの中腋窩線上に固定すればV5は自動的にV4と同じ高さの前腋窩線上に位置し、次に右手指でV4を保持しながら左手指で電極の左端を伸縮し、V1,V2を第4肋間胸骨左縁と右縁で固定すればV3は自動的にV2とV4の中点に位置するので、大小さまざまな体格にあわせて正しい位置に装着できる。
【0024】一体型心電計用胸部誘導電極および肢誘導電極使用後は元来の形状で収納できる容器に入れ、ゲルの形状復元を容易にする。また、収納することで電極を埃などの汚れから保護することができる。本発明に関わる心電計用電極のゲルは非導電性の材質を使用するため、非使用時にはアースされた導電性の容器に保管しておくと静電気による計測時のアーチファクトを取り除くことができる。あるいは非使用時にのみ電極自体を心電計本体のアース回路に接続する切り替え機構を備えつけても良い。また、気温が低い時期は電極が冷たく感じるので、収納箱に加温機能をつけても良い。収納箱を心電計本体あるいは心電計を載せている台車の棚に載せるかあるいは取り付け可能とすれば、場所をとらず使用の際にも便利である。
【0025】本発明において、コネクタ部分で着脱可能であるため、胸部電極のみあるいは肢誘導電極のみを交換可能である。埋め込まれた個々の電極の露出部の形状を、従来の吸盤電極の受け口に差し込む端子やシール型電極を挟む形の端子が着脱可能な形状とすれば、本発明の胸部一体型電極のみあるいは肢誘導電極の末端のみを使用し、従来の心電計をそのまま使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】本発明に関わる心電計用電極を使用することにより、胸部電極の装着の操作性が著しく改善する。6本のリード線と電極がゲルにより一体化されているので、複数の線が交錯して絡むことがない。胸部電極が一体化しているため、V1からV6までのリード線と電極を体表面電極装着部位に1つ1つ順番を確認しながら装着する必要がない。ゲルの伸縮性により電極への正しい位置への当てはめが容易である。検者による電極装着位置のずれが生じにくく波形偏位が生じにくい。ゲルの変形性により電極が容易に皮膚に密着し電位の検出が確実となる。肋骨と肋間の凹凸が顕著な痩せた患者においても電極の圧着は容易である。呼吸性の胸郭の変動が顕著な患者においても電極はずれを起こすことがない。従来の吸盤式電極のように皮膚に円形の内出血をきたすことがない。ゲルの密着度を利用するため、従来の四肢を挟むタイプの肢誘導電極とは異なり肢誘導電極を上肢の電極を肩に装着できるなど、体幹部にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一体型心電計用胸部誘導電極の一実施例
【図2】図1の側面図
【図3】一体型心電計用胸部誘導電極の別の実施例の側面図
【図4】請求項4(A)に記載の一体型心電計用胸部誘導電極の実施例
【図5】請求項5に記載の一体型心電計用胸部誘導電極の実施例
【図6】一体型心電計用胸部誘導電極と肢誘導電極をあわせた一実施例
【図7】図1の使用態様の一例
【図8】請求項10に記載の肢誘導電極の実施例
【図9】図8の肢誘導電極の使用態様の一例
【符号の簡単な説明】
1:一体型心電計用胸部誘導電極における請求項1に記載のゲル
2a:V1電極
2b:V2電極
2c:V3電極
2d:V4電極
2e:V5電極
2f:V6電極
3:胸部体表面電極からのリード線
3a:V1電極からのリード線
3b:V2電極からのリード線
3c:V3電極からのリード線
3d:V4電極からのリード線
3e:V5電極からのリード線
3f:V6電極からのリード線
4:6本のリード線を束ねたコネクタ
5:6本のリード線を束ねたコネクタと中間コネクタを結ぶコード
6:皮膚に密着する部分の導電性電極
7:ゲルと導電性電極との密着を良くするためにゲルの上面から挟む目的の導電性物質
8:導電性胸部電極のゲル内部貫通部分
9:請求項5に記載の一体型心電計用胸部誘導電極における非導電性支持体の一例
10:面テープ
11:一体型心電計用胸部誘導電極と肢誘導を結合する中間コネクタ
12:肢誘導電極における請求項1に記載のゲル
13a:右上肢電極
13b:左上肢電極
13c:右下肢電極
13d:左下肢電極
14a:右上肢電極からのリード線
14b:左上肢電極からのリード線
14c:右下肢電極からのリード線
14d:左下肢電極からのリード線
15:心電計本体と接続する受け口コネクタと中間コネクタを結ぶコード
16:心電計本体と接続する受け口コネクタ
17:請求項10に記載の肢誘導電極における請求項1に記載のゲル
18:請求項10に記載の肢誘導体表面電極の一例
19:肢誘導電極からのリード線の結合部位
20:肢誘導電極からのリード線
Claims (12)
- 非導電性のゲル材質から成り、その変形性により人体胸郭表面の凹凸に密着することが可能であり、かつ長軸方向に50〜150%の範囲において伸縮が可能な弾性を有し、かつゲルの復元力に拮抗する粘着力により体表面に適合した変形状態と伸縮状態が維持され、かかる変形や伸縮によっても破損しない強度を有し、かつ体表面との密着による伸展が解除された状態では弾性により当初の形状に復元しうる平板状のゲル内に、小円盤状が望ましいが形は問わない体表面電極を離散的に埋没させ、この電極の皮膚接着面をゲル下面において露出させ、体表面電極とコネクタとを接続するリード線をゲルの下面以外から引き出した使い捨てではない一体型心電計用胸部誘導電極。
- 請求項1に記載の一体型心電計用胸部誘導電極において、非伸縮の原型での胸部第4電極(V4、以下同様)点を原点(0,0)とし、V4、V5、V6点を結ぶ直線をx軸(ゲルの長軸に平行)、これに直交しV4を通る直線をy軸(ゲルの短軸に平行)とするx−y座標系において、V1(−12〜−10,3〜4)、V2(−7〜−6,3〜4)、V3(−4〜−3,1〜2)、V4(0,0)、V5(3〜8,0)、V6(7〜15,0)の位置に中心を対応させるように(座標の単位はcm)独立した6つの体表面電極を埋没させた厚さ0.3〜5cm(好ましくは1〜2cm)の成人用一体型心電計用胸部誘導電極。
- 請求項1に記載の一体型心電計用胸部誘導電極であって、請求項2に記載の座標軸を相似形に縮小した小児用一体型心電計用胸部誘導電極。
- 請求項1に記載の一体型心電計用胸部誘導電極において、幅2〜6cm、厚さ0.3〜5cm(好ましくは1〜2cm)、長さ20〜25cmの大きさ(形状は直方体に限らない)とし、リード線はゲルの変形性および伸縮性を損なわないように電極の真上に引き出すかあるいはゲル内においてゲルの短軸方向に平行に配して導出させた一体型心電計用胸部誘導電極であって、
(A)V1点からこれを通るy軸の平行線とゲルの上端が交わる点までの距離とV6点からこれを通るy軸の平行線とゲルの下端が交わる点までの距離が等しく、V1点とゲルの左端までの距離とV6点からゲルの右端までの距離が等しくなるような直方体型、
または
(B)各電極点からゲルの上下端までは1〜3cm程度であって、6つの胸部電極を結ぶ線がゲルの幅の中心線に合致し、ゲルの輪郭は直線あるいは折れ線あるいは曲線を問わない、帯状の形、
の条件をみたす一体型心電計用胸部誘導電極。 - 非導電性の材質から成り、かつ弾性に優れ長軸方向に50〜150%の範囲において伸縮が可能であって、かかる変形や伸縮によっても破損しない強度を有し、かつ体表との密着が解除された状態では弾性により当初の形状に復元しうる、ゴムまたは帯状の生地にゴム糸を編み込んだ弾性伸縮性生地あるいは弾性伸縮可能な織編物であり、これに長軸方向に小円盤状が望ましいが形は問わない体表面電極を離散的に埋没させ、この電極の皮膚接着面を下面において露出させ、電極と接続するリード線を下面以外から引き出し、両端に固着位置を変更調整自在とする面ファスナ(いわゆるマジックテープ)あるいは多段階で固定できるスナップ式ファスナやボタン式ファスナなどを設け、かつファスナの固定位置が右側胸部となるようにV6電極端側を長くした使い捨てではない一体型心電計用胸部誘導電極。
- 請求項1および2、3、4、5に記載の一体型心電計用胸部誘導電極において、中間コネクタを介在させ、
(A)6個の胸部体表面電極より導出された各々のリード線を束ねた部分、
(B)4個の肢誘導電極から導出されるリード線を束ねた部分、
(C)一端に中間コネクタ、他端に心電計本体に接続する受け口コネクタを有する部分、
の各部分の着脱が可能であり、それぞれの着脱可能部分においては部品を交換あるいは胸部誘導電極ないし肢誘導電極を単独で使用することができるものであり、中間コネクタからコードで結んだ心電計本体の受け口コネクタを差し込むことによって電気信号の導出を可能とした心電計用電極およびリード線。 - 請求項1、2、3、4、5に記載の一体型心電計用胸部誘導電極の右端を検者の右手指で把持して(I)V1、V2を第4肋間胸骨左縁と右縁に検者の左第1指以外で固定、(II)V4を第5肋間鎖骨中線上に左第1指で固定すればV3は自動的にV2とV4の中点に位置し、(III)V6を検者の右手指でV4と同じ高さの中腋窩線上に固定すればV5は自動的にV4と同じ高さの前腋窩線上に位置することになり、大小さまざまな体格にあわせて正しい位置に装着できるという3点保持による一体型心電計用胸部誘導電極装着方法。
- 請求項1、2、3、4、5に記載の一体型心電計用胸部誘導電極において、(I)V4を第5肋間鎖骨中線上に左手指で固定、電極の右端を右手指で把持して伸縮しながら、(II)V6を検者の右手指でV4と同じ高さの中腋窩線上に固定すればV5は自動的にV4と同じ高さの前腋窩線上に位置し、(III)右手指でV4を保持しながら左手指で電極の左端を伸縮し、V1、V2を第4肋間胸骨左縁と右縁で固定すればV3は自動的にV2とV4の中点に位置するという、大小さまざまな体格にあわせて正しい位置に装着できる一体型心電計用胸部誘導電極装着方法。
- 1つの小円盤状が望ましいが形は問わない体表面電極をゲル内に埋没させ、この電極の皮膚接着面をゲル下面において露出させ、電極とコネクタとを接続するリード線をゲル下面以外から引き出した、四肢あるいは体幹部と密着できる大きさで形は問わない、請求項1に記載のゲルを用いた肢誘導用電極。
- 長さ0.5〜2cmの円筒ないし多角筒状の導電性の金属内に、長さ3〜12cm(望ましくは5cm)、幅1〜3cm、厚さ0.3〜3cmの請求項1に記載したゲルを隙間なく密着、貫通させ、しかも金属がゲルの中央にくるように配置し、その金属板からリード線を導出した肢誘導用電極。
- 使用しない時に一体型心電計用胸部誘導電極および肢誘導電極を格納することができるアースが可能な導電性の箱であり、電極を塵や埃などの汚れの付着から保護することができ、しかも格納した電極を加温する機能を持った、心電計本体あるいは心電計を載せている台車の棚に載せるかあるいは取り付けが可能な心電計用電極用収納箱。
- 非使用時にのみ電極自体を心電計本体のアース回路に接続する切り替え機構を備えつけた心電計用電極用収納箱。
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