JP2004305167A - Method for producing roasted coffee bean - Google Patents

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JP2004305167A
JP2004305167A JP2003106160A JP2003106160A JP2004305167A JP 2004305167 A JP2004305167 A JP 2004305167A JP 2003106160 A JP2003106160 A JP 2003106160A JP 2003106160 A JP2003106160 A JP 2003106160A JP 2004305167 A JP2004305167 A JP 2004305167A
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roasting
roasted
coffee
beans
time
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JP2003106160A
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Inventor
Akira Okada
明 岡田
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UCC Ueshima Coffee Co Ltd
Original Assignee
UCC Ueshima Coffee Co Ltd
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for producing roasted coffee beans by which taste of coffee can be positively regulated without depending on origin of raw coffee beans. <P>SOLUTION: The method for producing roasted coffee beans comprises a process of hot-air roasting of raw coffee beans. In the method, roasting time is varied by regulating the time when the temperature of the roasted beans reaches to a prescribed one selected from 200-230°C so as to enrich the taste of roasted coffee beans. By this method, a short-time roast results in making the coffee taste highly acidulated, and a long-time roast results in making the coffee taste much more bitter and richer in flavor and providing such roasted beans as to produce extract with slight cloudiness. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コーヒーの焙煎に関する分野に属する技術であり、詳しくは焙煎時間を制御することによってコーヒーの味覚を作り出す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
元来、食品に求められる要素には栄養性、嗜好性、経済性、安全性などが基本的要素と言われているが、コーヒーにおいては味覚や香りを中心とした嗜好性が最も重要視される食品であると言える。コーヒーは、焙煎と言う熱処理を加えることによって、特有の色、香り、味が生み出される。これは、生豆のさまざまな成分が熱によって連続的に複雑な化学反応を起こすことに起因しており、焙煎を経ることで、コーヒー特有の味覚や香り成分も形成されている。これらコーヒーの焙煎には、ドイツProbat社に代表されるバッチ式ドラム焙煎機やアメリカBurns社の連続式焙煎機、NEOTECH社の流動床焙煎機、Probat社の回転ボール式(ラジアルターボ式)焙煎機などさまざまな焙煎機が世界各国のコーヒーメーカーで活用されている(非特許文献1を参照)。
【0003】
ここで重要なことは、焙煎機を使用している各メーカーが目的とする味覚を達成する為に実施していることは何かと言うことである。それは、焙煎度と生豆のオリジンの組み合わせであり、それらをブレンドすることで味覚を実現しているのである。これは、元来、コーヒーの風味はコーヒー豆の生豆オリジンによって特徴が異なることと、焙煎度によって酸味や苦味の強さが変るからである。
【0004】
一般的な生豆オリジンの味覚特性としては、アラビカ種のコーヒー液のpH(20℃)は4.9〜5.3であり、ロブスタ種のコーヒー液のpH(20℃)5.1〜5.5に比べて酸味が強い傾向にあり、高地産の方が低地産より酸味が強い特徴をもっている。また、焙煎度では、浅炒りのコーヒーは酸味が強く苦味は弱いが、深炒りのコーヒーは酸味が弱く苦味が強い傾向がある。故に、各メーカーでは焙煎度の異なる豆やオリジンの異なる豆をブレンドすることで、コーヒーの味覚を作り出している。
【0005】
コーヒーの風味を変化させる方法として多くの先行技術がある。例えば、焙煎前のロブスタ種の生豆にスチーム処理して湿らせた生豆を焙煎することでロブスタ種の持つ不快な芳香や風味を弱くする技術がある(特許文献1を参照)。この方法はロブスタ種の風味を改質するのには有効な方法であるが、ロブスタ種が本来持っているコクも弱くなる傾向がある。更に、この方法は高品位なオリジン特性を有するアラビカ種に用いることはできない。それは、アラビカ種が本来保持している良好な風味特性を減少させるからである。
【0006】
同様にスチームを使用する方法として、5バール以上の圧力のスチームを作用させて焙煎する方法がある(特許文献2を参照)。この方法は、スチームによる焙煎方法の一つであり、焙煎としては有効な方法であるが、スチームで焙煎可能な特別な焙煎機を必要とする。
【0007】
コーヒー飲料としての味覚改善方法については、コーヒーを抽出する工程において、焙煎度やオリジン別に最適な抽出条件で抽出する事で良好な味覚特性を得る方法があげられる(特許文献3を参照)。この方法は、抽出条件の最適化技術であり、コーヒー炒豆本来の味覚を変化させる技術ではない。
【0008】
生豆を事前に処理する技術としては、コーヒー生豆を前処理して焙煎後の炒豆水分率を5%にしようとする方法があげられる(特許文献4を参照)。この方法は、プロテイン含有の軟水を使用したり、低遠赤外線照射、浸漬処理および乾燥に時間がかかる。
【0009】
【非特許文献1】
クラーク(R.J.Clarke)、コーヒー(COFFEE)第2 巻、「テクノロジー(TECHNOLOGY)」ELSEVIER APPLIED SCIENCE 1987,第4 章
【特許文献1】
特開平6−303905号公報
【特許文献2】
特表平9−502099号公報
【特許文献3】
特開2000−175623号公報
【特許文献4】
特開2002−17261号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、焙煎度と生豆オリジンの組み合わせのみによる味覚実現の場合、以下のリスクを各メーカーは常に背負っており、安定した利益確保と言う観点からも問題と考えられる。
(1) コーヒー豆が農産物であるが故に、毎年安定した味覚を再現することが困難である。
(2) 気候的な問題や病気のみならず、産地国の農業政策の変更による単一オリジン豆の不足。
(3) 為替レートの変動による、原料コーヒー生豆の調達価格の大幅な変動。 これらのリスクを克服し、常に安定した味覚を適切な価格で消費者へ供給することは、メーカーにとって社会的な責務であると言える。そこで、本発明の目的は、生豆オリジンに依存せずに積極的にコーヒーの味覚を制御する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成すべく、同じ生豆オリジンでも焙煎条件を工夫することによって味覚を変える方法について鋭意研究したところ、コーヒー生豆の焙煎時間を変えることによって、抽出液の液性や構成成分の変化に着目し、官能的な味覚変化と一致することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のコーヒー炒豆の製造方法は、コーヒー生豆を熱風焙煎する工程を含むコーヒー炒豆の製造方法において、炒豆の温度を200〜235℃から選択される温度に到達させる時間を制御することによって焙煎時間を変化させ、炒豆の味覚を強化することを特徴とする。
【0012】
前記コーヒー生豆がロブスタ種であり、前記焙煎時間を6分未満にすることによりロブスタ種炒豆の酸味を強化することが好ましい。
【0013】
前記コーヒー生豆がアラビカ種であり、前記焙煎時間を17分以上にすることによりアラビカ種炒豆の苦味を強化することが好ましい。
【0014】
前記コーヒー炒豆の焙煎色は、L値20〜26の中炒であることが好ましい。
【0015】
前記焙煎時間が17分以上であり、それにより、濁りの少ない抽出液を供給する炒豆を製造することが好ましい。
【0016】
[作用効果]
本発明のコーヒー炒豆の製造方法によると、生豆オリジンや焙煎度に頼ることなく焙煎時間を積極的に制御することにより、コーヒーの味覚を操作することが可能となる。当該方法により、一般的に酸味の強いとされる中南米産の水洗式アラビカ種の酸味を抑制して苦味を強化すること、または酸味が弱いとされるロブスタ種の酸味を強化することが可能となる。また、本発明のコーヒー炒豆の製造方法によると、近年多く飲用されるカプチーノ、カフェラテ、エスプレッソ用のコーヒー豆として、生豆オリジンの特性に依存されることなく、望まれる苦味やコクを強化したコーヒー豆を提供することも可能である。さらに、焙煎時間を17分以上の長時間にすることにより、苦味の強化に加えて濁りの少ないコーヒー抽出液を供給することができるコーヒー炒豆を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明のコーヒー炒豆の製造方法は、コーヒー生豆を熱風焙煎する工程を含み、炒豆の温度を200〜235℃から選択される温度に到達させる時間を制御することによって焙煎時間を変化させ、炒豆の味覚を強化することを特徴とするものである。
【0018】
本発明の方法に使用される焙煎機は、特に制限されるものではないが、クラーク(R.J.Clarke)、コーヒー(COFFEE)第2 巻、「テクノロジー(TECHNOLOGY)」ELSEVIER APPLIED SCIENCE 1987,第4 章に記述されているような、バッチ式ドラム型焙煎機、連続式焙煎機、流動床式焙煎機、回転ボール式焙煎機などの公知の熱風焙煎機が挙げられる。
【0019】
焙煎するコーヒー生豆は、特に限定されるものではないが、世界で消費される生豆オリジンが制限なく用いられる。代表的な生豆オリジンには、サントス(ブラジル産)、コロンビア(コロンビア産)、インドネシアロブ(インドネシア産)が有り、その他に消費者に認知度の高いモカ(エチオピア産)などが挙げられる。生豆生産国での精選方法、例えば水洗式または非水洗式などの精選方法の違いは、特に制限されない。
【0020】
前記生豆を前記焙煎機に投入し、熱風焙煎を行う。
【0021】
まず、焙煎機内の到達温度をコーヒー炒豆の仕上がりの焙煎度との関係で設定する。通常、前記到達温度は、200〜235℃であり、205〜230℃が好ましく、208〜225℃がより好ましい。到達温度が前記範囲内であると、コーヒーの焙煎度は本発明の効果が発揮されやすい中炒りとなり、到達時間、すなわち、焙煎機の熱制御も実施可能な範囲となる。ここで、到達温度とは焙煎機内のコーヒー豆の表面温度をいう。コーヒー豆の表面温度は、非接触式の赤外放射温度計(株式会社キーエンス製、タイプIT−2−80)を用いて測定した値である。なお、焙煎の際には、所望の焙煎度を達成するため、実際の到達温度が設定温度±5℃程度となっても構わない。
【0022】
次に、前記設定した到達温度に到達させる時間を決定し、その時間に到達温度に到達するように焙煎機内部に供給される熱を制御する。
【0023】
到達時間は、生豆の種類と強化する炒豆の味覚によって適宜設定することができる。本発明においては、到達時間が焙煎時間となる。
【0024】
コーヒーの味覚で重要と言われているのは酸味および苦味であり、消費者の嗜好決定に最も寄与する。その他重要な味覚要素としては濃厚感がある。これもまた消費者が飲用した場合の全般的な印象を決定する要素でもある。本発明における「炒豆の味覚の強化」とは、このような酸味、苦味および濃厚感などの味覚を強調させることを意味するが、これらの味覚に限定されるものではない。
【0025】
焙煎度を一定にした場合の焙煎時間と味覚の変化について述べる。同じ生豆オリジンにおいて同じ焙煎度であっても、焙煎時間をより短時間で所定の焙煎度に到達させれば、酸味を強くすることができるとともに、苦味を弱くすることができる。また、焙煎時間をより長時間で所定の焙煎度に到達させれば、逆に、酸味を弱くすることができるとともに、苦味を強くすることができる。
【0026】
焙煎度を一定にした場合のコーヒー抽出液の液性の変化について述べると、焙煎時間が長くなるに従い、抽出液のpHは高くなる傾向がある。一般的な風味として、pHが低いほど酸味が強いことは言うまでもない。逆に、焙煎時間が短いほどpHは低くなる傾向があり、酸味も増していく。また、焙煎時間が長いほど抽出液の濁りは少なくなる傾向もある。
【0027】
焙煎度を一定にした場合のコーヒー抽出液の成分的な変化について述べると、焙煎時間が長くなるほど、官能的に刺激性のある成分であるアセトアルデヒド、2−メチルブタナール、イソバレルアルデヒド、酢酸およびフルフラールが減少する。これは、官能的には、刺激の少ないマイルドな風味になるということである。また、アイスコーヒー用に使用されるような深炒のコーヒー豆は官能的には非常に苦く、成分的には2−メチルフランやピリジンが多い特徴があるが、焙煎時間を長くすることで2−メチルフランやピリジンが多くなる。これは、官能的にも苦味が強くなるということである。
【0028】
さらに、一般的に焙煎度が深炒の苦い風味の炒豆の抽出液は、浅炒に比べて、比較的沸点の高い成分が多いが、同じ焙煎度でも焙煎時間が長い方が同様な傾向を示す。
【0029】
これらの傾向は、生豆オリジンが異なっても同様である。異なるのは、元々持っている官能特徴がオリジンによって違うので、官能的な変化の度合いだけである。
【0030】
よって、同じ焙煎度でも焙煎時間を変化することで、コーヒーの味覚を変化させることが可能なのである。
【0031】
各産地の生豆オリジンにおいて、コーヒー生豆を焙煎する過程では様々な化学反応が起こっており、コーヒーの味覚や香りも焙煎による化学反応によって生まれているのは言うまでもない。同じ焙煎度であっても、
1.サントス(ブラジル産非水洗アラビカ種)の場合
焙煎時間を短くすることにより、酸味をより強く、苦味をより弱くできる。逆に、焙煎時間を長くすることにより、酸味を弱く、苦味を強くできる。
2.コロンビア(コロンビア産水洗式アラビカ種)の場合
焙煎時間を長くすることにより、酸味を弱くできる。
3.インドネシア(インドネシア産非水洗式ロブスタ種)の場合
焙煎時間を短くすることにより、酸味をより強くできる。逆に、焙煎時間を長くすることにより、酸味を弱く、苦味を強くできる。
【0032】
これら各生豆オリジンにおいて、味覚に与える効果が異なるのは、各オリジンが元来持っている特徴風味が異なるからである。言い換えると、サントスは中性的な(特別に酸味や苦味が強いわけでもない)味覚が特徴であり、コロンビアは刺激的な強い酸味が特徴で、インドネシアは酸味が弱く、苦味や濃厚感が強い特徴を持っているなどである。
【0033】
本発明においては、コーヒー生豆がロブスタ種の場合、前記焙煎時間を6分未満にすることによりロブスタ種炒豆の酸味を強化することが好ましい。焙煎時間は、より好ましくは3〜6分である。
【0034】
本発明においては、コーヒー生豆がアラビカ種の場合、前記焙煎時間を17分以上にすることによりアラビカ種炒豆の苦味を強化することが好ましい。焙煎時間は、より好ましくは17〜20分である。
【0035】
焙煎後のコーヒー炒豆の焙煎色は、味覚との関係で適宜設定することができるが、L値20〜26の中炒であることが好ましい。L値が前記範囲内であれば、本発明の効果を十分発揮することができる。
【0036】
本発明においては、前記焙煎時間を17分以上とした場合、苦味の強化とともに、濁りの少ない抽出液を供給する炒豆を製造することができる。濁りをより少なくするため、焙煎時間は、より好ましくは17〜20分である。
【0037】
コーヒー抽出液の濁りは、目視または分光光度計による吸光度の測定により確認することができる。
【0038】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明するが、本発明はこれらの実施例等により何ら限定されるものではない。下記実施例等で共通する測定方法は、下記の通りである。
【0039】
[温度の測定]
コーヒー炒豆の温度は、コーヒーの表面温度を非接触式の赤外放射温度計(株式会社キーエンス製、タイプIT−2−80)により測定することにより決定した。
【0040】
[L値の測定]
焙煎コーヒー豆のL値は、L値測定器(日本電色工業(株)製、タイプZE−2000)により測定した。
【0041】
[pHの測定]
コーヒー液のpHは、pHメーター(TOA製、HM−30G)にて20℃で測定した。
【0042】
[濁度の測定]
コーヒー液の濁度は、分光光度計(株式会社日立製作所製、U−1500)にて720nmでの吸光度を測定することにより調べた。
【0043】
[ガスクロマトグラフィーによる香気成分の測定]
コーヒー液に含まれる香気成分量は、ガスクロマトグラフィーにより以下の条件で分析した。得られたクロマトグラムをコンピューターに入力処理し、各ピークの強度面積合計を算出し、比較した。また、各ピークを分析時のカラムの温度を基に下記のように3つのエリアに分類し、各エリア別のピーク面積を算出した。また、それぞれの各成分の構成を調べた。
高沸点エリア:カラム温度101〜200℃
中沸点エリア:カラム温度41〜100℃
低沸点エリア:カラム温度40℃。
【0044】
(a)測定試料の調整
各コーヒー液10gを22mlのバイアル瓶に採取し、密栓した。密栓したバイアル瓶を、Tekmar製ガスクロマトグラフィー用オートサンプラーにて80℃で20分間加温し、その気相をガスクロマトグラフィーに導入し、分析を行った。
【0045】
(b)測定条件
測定装置:日立製ガスクロマトグラフィー G−3000
カラム:ジーエルサイエンス(株)製TC−WAX 0.53mm×30m
キャリヤーガス:ヘリウム
キャリヤーガス流量:1ml/分
カラム温度40℃・5 分→220℃(5℃/分で昇温)
検出器:FID(検出器温度230℃)。
【0046】
[官能評価]
コーヒー液は、65℃で官能評価を行った。評価方法は6名の専門パネラーにより、香りと風味の総合評価について、++:非常に強い、+:強い、±:普通、−:弱い、−−:非常に弱いとし、最も多い評価で表した。
【0047】
実施例1
サントスの焙煎時間を変化させた場合の味覚および成分の変化
代表的な生豆オリジンとしてサントスNo4を選択した。サントスNo4をProbat社製小型サンプルロースター(形式:Br3P100)に投入し、焙煎機内の炒豆表面温度が215℃±5℃に到達する時間(焙煎時間)を変えて焙煎し、同じ焙煎色(L20.5前後)になるようにした。焙煎前のコーヒー豆の表面温度は、20℃であった。
【0048】
(1)焙煎時間と焙煎色
【表1】

Figure 2004305167
(2)抽出液の液性
前記(1)で焙煎したコーヒー豆をそれぞれ粉砕し、抽出器(BONMAC NC1105)に入れ、粉砕コーヒー豆の18倍の加水比でドリップ抽出し、コーヒー抽出液を得た。抽出液のpHと吸光度を測定し、その結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
Figure 2004305167
表2より、コーヒーの焙煎時間が長くなるほど、抽出液のpHは高くなり、濁り(吸光度720nm)が少なくなることがわかった。
【0050】
(3)抽出液のガスクロマトグラフィーによる分析結果
ガスクロマトグラフィーによるピークの総面積を算出し比較した。また、各ピークを分析時のカラムの温度を基に3つのエリアに分類し、各エリア別のピーク面積を算出した。またそれぞれの各成分の構成を調べた。
【0051】
【表3】
Figure 2004305167
【表4】
Figure 2004305167
表3より、コーヒーの焙煎時間が長くなると、抽出液中には沸点の高い成分が増加する。表4より、焙煎時間が長いほど、刺激性の有る成分は少なくなり、後味に切れが有る風味となることが成分的にも示されている。苦味に関係する成分ピリジンは、焙煎時間が短いほど少なく、逆に長いほど多くなる。また、2−メチルフランも焙煎時間とともに増加している。焙煎時間の長いコーヒー豆の抽出液には、苦味の強い深炒の豆に多いとされるピリジンや2−メチルフランが多くなっていることが分かる。これにより焙煎時間が短いほど、苦味は少なくなり、長いほど苦くなることがわかる。
【0052】
(4)官能評価結果
抽出液を専門パネラー6名により評価した結果を表5に示す。焙煎時間10.0分を基準(±)として評価した。
【0053】
【表5】
Figure 2004305167
表5より、官能的にも焙煎時間が短いほど、コーヒー抽出液の酸味は強くなり、長くなるほど弱くなる。苦味と濃厚感は10分以内では官能的な差は殆ど感じられないが、17分以上になると強くなる傾向が有る。
【0054】
実施例2
コロンビアの焙煎時間を変化させた場合の味覚および成分の変化
コーヒー生豆オリジンとしてコロンビアEXを選択した。コロンビアEXをProbat社製小型サンプルロースター(形式:Br3P100)に投入し、焙煎機内の炒豆表面温度が208℃±5℃に到達する時間(焙煎時間)を変えて焙煎し、同じ焙煎色(L22.5前後)になるようにした。焙煎前のコーヒー豆の表面温度は、21℃であった。
【0055】
焙煎機、抽出条件およびガスクロマトグラフィーの測定条件は、実施例1と同様である。
【0056】
(1)焙煎時間と焙煎色
【表6】
Figure 2004305167
(2)抽出液の液性
【表7】
Figure 2004305167
表7より、焙煎時間が長くなるほど、コーヒー抽出液のpHは高くなり、濁り(吸光度720nm)は少なくなる。コロンビアは、サントスNo4に比べてpHの変化は小さいことがわかる。
【0057】
(3)抽出液のガスクロマトグラフィーによる分析結果
【表8】
Figure 2004305167
【表9】
Figure 2004305167
表8より、実施例1のサントスNo4と比べて、焙煎時間が長くなっても沸点別構成比の変化は殆どないことがわかる。表9より、実施例1と同様に、焙煎時間が長いほど、刺激性の有る成分は少なくなり、後味に切れが有る風味となることが成分的にも示されている。苦味に関係するピリジンもサントスNo4と同様に焙煎時間が短いほど少なく、長いほど多くなる。これより焙煎時間が短いほど、苦味は少なくなり、長いほど苦くなることがわかる。
【0058】
(4)官能評価結果
抽出液を専門パネラー6名により評価した結果を表10に示す。焙煎時間10.0分を基準(±)として評価した。
【0059】
【表10】
Figure 2004305167
表10より、官能的にも焙煎時間が短いほど、酸味は強くなり、長くなるほど弱くなる。苦味と濃厚感はサントスNo4の場合と異なり、官能的な差は小さく感じられない。ガスクロマトグラフィーのピリジンは増加するが、変化が小さいので官能的な差を感じ難い。
【0060】
実施例3
インドネシアAP−1の焙煎時間を変化させた場合の味覚および成分の変化
コーヒー生豆オリジンとしてロブスタ種インドネシアAP−1を選択した。インドネシアAP−1をProbat社製小型サンプルロースター(形式:Br3P100)に投入し、焙煎機内の炒豆表面温度が225℃±5℃に到達する時間(焙煎時間)を変えて焙煎し、同じ焙煎色(L21.5前後)になるようにした。焙煎前のコーヒー豆の表面温度は、23℃であった。
【0061】
焙煎機、抽出条件およびガスクロマトグラフィーの測定条件は、実施例1と同様である。
【0062】
(1)焙煎時間と焙煎色
【表11】
Figure 2004305167
(2)抽出液の液性
【表12】
Figure 2004305167
表12より、焙煎時間が長くなるほど、コーヒー抽出液のpHは高くなり、濁り(吸光度720nm)は少なくなる。インドネシアAP−1は、サントスNo4に比べてpHの変化は小さいことがわかる。
【0063】
(3)抽出液のガスクロマトグラフィーによる分析結果
【表13】
Figure 2004305167
【表14】
Figure 2004305167
表13より、インドネシアAP−1は、サントスNo4と比べて、焙煎時間が長くなっても沸点別構成比の変化はほとんどない。表14より、実施例1および2と同様に、焙煎時間が長いほど刺激性の有る成分は少なくなり、後味に切れが有る風味となることが成分的にも示されている。ピリジンや2−メチルフランもサントスNo4と同様に焙煎時間が短いほど少なく、長いほど多くなる。これにより焙煎時間が短いほど、苦味が少なくなり、長いほど苦味が増すことがわかる。
【0064】
(4)官能評価結果
抽出液を専門パネラー6名により評価した結果を表15に示す。焙煎時間9.3分を基準(±)として評価した。
【0065】
【表15】
Figure 2004305167
表15より、官能的にも焙煎時間が短いほど酸味は強くなり、長くなるほど弱くなる。苦味と濃厚感は、官能的な差は小さいが、焙煎時間が長いほど強くなる。ガスクロマトグラフィーでのピリジン含有量は増加したが、サントスNo4の場合と異なり変化が小さいので官能的な差も小さい。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a technique belonging to the field of roasting coffee, and more particularly, to a method for creating a taste of coffee by controlling a roasting time.
[0002]
[Prior art]
Originally, nutrients, palatability, economy, safety, etc. are said to be basic elements required for food, but in coffee, palatability with a focus on taste and aroma is the most important. Food. By applying a heat treatment called roasting, coffee produces a unique color, aroma and taste. This is due to the fact that various components of green beans cause a continuous and complicated chemical reaction by heat, and through roasting, the taste and aroma components unique to coffee are also formed. For roasting these coffees, a batch drum roaster represented by Probat of Germany, a continuous roaster of Burns of the United States of America, a fluidized bed roaster of NEOTECH, a rotary ball type of Probat (radial turbo) (Formula) Various roasting machines such as roasting machines are used in coffee makers around the world (see Non-Patent Document 1).
[0003]
What is important here is what each manufacturer using the roaster does to achieve the desired taste. It is a combination of the degree of roasting and the origin of green beans, and the taste is realized by blending them. This is because the flavor of coffee originally differs depending on the raw bean origin of the coffee beans, and the strength of acidity and bitterness changes depending on the degree of roasting.
[0004]
As a taste characteristic of general raw bean origin, the pH (20 ° C.) of coffee liquid of Arabica is 4.9 to 5.3, and the pH (20 ° C.) of coffee liquid of Robusta is 5.1 to 5. The acidity tends to be higher than that of the lowland, and the acidity is higher in the highlands than in the lowlands. Further, in roasting degree, lightly roasted coffee tends to have a strong acidity and low bitterness, but deeply roasted coffee tends to have a low acidity and a strong bitterness. Therefore, each maker produces a coffee taste by blending beans with different roasting degrees and beans with different origins.
[0005]
There are many prior art methods of changing the flavor of coffee. For example, there is a technique for weakening unpleasant aroma and flavor of Robusta seeds by roasting raw beans that have been steamed and moistened with Robusta seeds before roasting (see Patent Document 1). Although this method is an effective method for improving the flavor of Robusta species, the richness of Robusta species tends to be weak. Furthermore, this method cannot be used for Arabica species with high quality origin properties. This is because it reduces the good flavor characteristics inherently retained by the Arabica species.
[0006]
Similarly, as a method of using steam, there is a method of roasting by applying steam having a pressure of 5 bar or more (see Patent Document 2). This method is one of the roasting methods using steam and is an effective method for roasting, but requires a special roasting machine capable of roasting with steam.
[0007]
As a method for improving the taste as a coffee beverage, there is a method of obtaining good taste characteristics by extracting the coffee under the optimum extraction conditions for each roasting degree and origin in the step of extracting coffee (see Patent Document 3). This method is a technique for optimizing extraction conditions, and is not a technique for changing the original taste of roasted coffee beans.
[0008]
As a technique for pre-treating green beans, there is a method of pre-treating green coffee beans to reduce the roasted beans moisture content after roasting to 5% (see Patent Document 4). In this method, it takes time to use protein-containing soft water, irradiate with low far-infrared rays, immersion treatment and drying.
[0009]
[Non-patent document 1]
Clark (RJ), Coffee (COFFEE), Volume 2, "TECHNOLOGY," ELSEVIER APPLIED SCIENCE 1987, Chapter 4 [Patent Document 1]
JP-A-6-303905 [Patent Document 2]
Japanese Patent Publication No. Hei 9-502099 [Patent Document 3]
JP 2000-175623 A [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-17261
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the case of realizing the taste only by the combination of the degree of roasting and the raw bean origin, each manufacturer always bears the following risks, which is considered to be a problem from the viewpoint of securing stable profits.
(1) Because coffee beans are agricultural products, it is difficult to reproduce a stable taste every year.
(2) Shortage of single-origin beans due to changes in agricultural policies in producing countries, as well as climatic problems and diseases.
(3) Significant fluctuations in the procurement price of raw coffee beans due to exchange rate fluctuations. It is a social responsibility for manufacturers to overcome these risks and provide consumers with a stable taste at an appropriate price. Therefore, an object of the present invention is to provide a method for positively controlling the taste of coffee without depending on the raw bean origin.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has conducted intensive studies on a method of changing the taste by devising roasting conditions even for the same green bean origin in order to achieve the above object, and by changing the roasting time of green coffee beans, Paying attention to changes in liquid properties and constituent components, they found that the changes corresponded to sensory taste changes, and completed the present invention.
That is, in the method for producing roasted coffee beans of the present invention, in the method for producing roasted coffee beans including the step of roasting green coffee beans with hot air, the time required for the temperature of roasted beans to reach a temperature selected from 200 to 235 ° C. By changing the roasting time, the taste of the roasted beans is enhanced.
[0012]
Preferably, the green coffee beans are Robusta seeds, and the roasting time is less than 6 minutes to enhance the acidity of Robusta roasted beans.
[0013]
Preferably, the green coffee beans are Arabica seeds, and the roasting time is set to 17 minutes or more to enhance the bitterness of the Arabica seed roasted beans.
[0014]
The roasted color of the roasted coffee beans is preferably medium roast with an L value of 20 to 26.
[0015]
It is preferable that the roasting time is 17 minutes or more, whereby the roasted beans supplying the less turbid extract are produced.
[0016]
[Effects]
According to the method for producing roasted coffee beans of the present invention, it is possible to control the taste of coffee by actively controlling the roasting time without relying on the raw bean origin and the degree of roasting. By this method, it is possible to enhance the bitterness by suppressing the acidity of the washed Arabica species from Latin America, which is generally considered to have a strong acidity, or to enhance the acidity of the robusta species, which is considered to have a weak acidity. Become. Further, according to the method for producing roasted coffee of the present invention, as a cappuccino, latte, and espresso coffee beans that are often drunk in recent years, the desired bitterness and richness have been enhanced without depending on the characteristics of the raw bean origin. It is also possible to provide coffee beans. Further, by setting the roasting time to a long time of 17 minutes or more, it is possible to provide a roasted coffee that can supply a coffee extract with less turbidity in addition to enhancing bitterness.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
The method for producing roasted coffee beans of the present invention includes a step of roasting green coffee beans with hot air, and controlling roasting time by controlling the temperature of roasted beans to reach a temperature selected from 200 to 235 ° C. It changes the flavor and enhances the taste of roasted beans.
[0018]
The roasting machine used in the method of the present invention is not particularly limited, but RJ Clarke, COFFEE Volume 2, "TECHNOLOGY" ELSEVIER APPLIED SCIENCE 1987, Known hot air roasters, such as batch drum roasters, continuous roasters, fluidized bed roasters, and rotating ball roasters, as described in Chapter 4, may be mentioned.
[0019]
The green coffee beans to be roasted are not particularly limited, but green coffee origins consumed worldwide can be used without limitation. Typical raw bean origins include Santos (Brazil), Colombia (Colombia), Indonesian lob (Indonesia), and mocha (Ethiopia), which is highly recognized by consumers. The difference in the selection method in the raw bean producing country, for example, the selection method using a washing method or a non-washing method, is not particularly limited.
[0020]
The green beans are put into the roasting machine and hot air roasting is performed.
[0021]
First, the temperature reached in the roasting machine is set in relation to the roasting degree of the finished coffee roasted beans. Usually, the attained temperature is 200 to 235 ° C, preferably 205 to 230 ° C, more preferably 208 to 225 ° C. When the attained temperature is within the above range, the roasting degree of the coffee is medium roasting in which the effects of the present invention are easily exerted, and the attained time, that is, the heat control of the roasting machine is in a range where the roasting machine can be controlled. Here, the attained temperature refers to the surface temperature of the coffee beans in the roasting machine. The surface temperature of the coffee beans is a value measured using a non-contact infrared radiation thermometer (manufactured by Keyence Corporation, type IT-2-80). At the time of roasting, in order to achieve a desired degree of roasting, the actual temperature may be about ± 5 ° C. of the set temperature.
[0022]
Next, the time to reach the set temperature is determined, and the heat supplied to the inside of the roaster is controlled so as to reach the temperature at that time.
[0023]
The arrival time can be appropriately set depending on the type of raw beans and the taste of the roasted beans to be strengthened. In the present invention, the arrival time is the roasting time.
[0024]
What is said to be important in the taste of coffee is sourness and bitterness, which most contribute to consumer preference decisions. Another important taste element is richness. This is also a factor in determining the overall impression of the consumer when drinking. The term "enhancing the taste of roasted beans" in the present invention means to enhance such tastes as acidity, bitterness, and richness, but is not limited to these tastes.
[0025]
Changes in roasting time and taste when the roasting degree is kept constant will be described. Even if the roasting degree is the same for the same raw bean origin, if the roasting time reaches a predetermined roasting degree in a shorter time, the acidity can be increased and the bitterness can be reduced. On the other hand, if the roasting time reaches a predetermined degree of roasting for a longer time, the acidity can be reduced and the bitterness can be increased.
[0026]
Describing the change in the liquid properties of the coffee extract when the roasting degree is constant, the pH of the extract tends to increase as the roasting time increases. As a general flavor, it goes without saying that the lower the pH, the stronger the sourness. Conversely, the shorter the roasting time is, the lower the pH tends to be, and the sourness also increases. In addition, the turbidity of the extract tends to decrease as the roasting time increases.
[0027]
Describing the change in components of the coffee extract when the roasting degree is constant, the longer the roasting time, the more organoleptically irritating components, acetaldehyde, 2-methylbutanal, isovaleraldehyde, Acetic acid and furfural are reduced. This sensuously means a mild, mild flavor. Deep roasted coffee beans, such as those used for iced coffee, are very bitter sensually, and have a characteristic that they contain a lot of 2-methylfuran and pyridine. 2-Methylfuran and pyridine increase. This means that the bitterness becomes stronger organoleptically.
[0028]
In addition, the roasted soybean extract has a relatively high boiling point compared to lightly roasted, but the roasting time is longer at the same roasting degree. It shows a similar tendency.
[0029]
These tendencies are the same even when the raw bean origin is different. The only difference is the degree of sensory change, because the original sensory characteristics differ depending on the origin.
[0030]
Therefore, it is possible to change the taste of coffee by changing the roasting time even at the same roasting degree.
[0031]
In the process of roasting green coffee beans, various chemical reactions occur at the green bean origin in each locality, and it goes without saying that the taste and aroma of coffee are also generated by the chemical reaction due to roasting. Even with the same roasting degree,
1. In the case of Santos (Brazilian non-washed Arabica), shortening the roasting time can increase the acidity and reduce the bitterness. Conversely, by increasing the roasting time, acidity can be reduced and bitterness can be increased.
2. In the case of Colombia (Columbian water-washed Arabica), the acidity can be reduced by increasing the roasting time.
3. In the case of Indonesia (Indonesia non-washed Robusta), shortening the roasting time can increase the acidity. Conversely, by increasing the roasting time, acidity can be reduced and bitterness can be increased.
[0032]
Each of these raw bean origins has a different effect on taste because each origin originally has a different characteristic flavor. In other words, Santos is characterized by a neutral (not particularly sour or bitter) taste, Colombia is characterized by an irritating strong acidity, Indonesia is weakly acidic, and has a strong bitterness and richness. And so on.
[0033]
In the present invention, when the green coffee beans are robusta, it is preferable to enhance the acidity of the roasted roasted beans by setting the roasting time to less than 6 minutes. The roasting time is more preferably 3 to 6 minutes.
[0034]
In the present invention, when the green coffee beans are Arabica, the roasting time is preferably set to 17 minutes or more to enhance the bitterness of the Arabica seed roasted beans. The roasting time is more preferably 17 to 20 minutes.
[0035]
The roasted color of roasted coffee beans after roasting can be appropriately set in relation to the taste, but is preferably medium roasted with an L value of 20 to 26. When the L value is within the above range, the effects of the present invention can be sufficiently exhibited.
[0036]
In the present invention, when the roasting time is set to 17 minutes or more, it is possible to produce a roasted bean that enhances bitterness and supplies a less turbid extract. To reduce turbidity, the roasting time is more preferably 17 to 20 minutes.
[0037]
Turbidity of the coffee extract can be confirmed visually or by measuring absorbance with a spectrophotometer.
[0038]
【Example】
Hereinafter, examples and the like specifically illustrating the configuration and effects of the present invention will be described, but the present invention is not limited to these examples and the like. The measuring method common to the following examples and the like is as follows.
[0039]
[Measurement of temperature]
The temperature of the roasted coffee beans was determined by measuring the surface temperature of the coffee using a non-contact infrared radiation thermometer (type IT-2-80, manufactured by Keyence Corporation).
[0040]
[Measurement of L value]
The L value of the roasted coffee beans was measured with an L value measuring device (Type ZE-2000, manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd.).
[0041]
[Measurement of pH]
The pH of the coffee liquid was measured at 20 ° C. with a pH meter (manufactured by TOA, HM-30G).
[0042]
[Measurement of turbidity]
The turbidity of the coffee liquid was examined by measuring the absorbance at 720 nm with a spectrophotometer (U-1500, manufactured by Hitachi, Ltd.).
[0043]
[Measurement of odor components by gas chromatography]
The amount of aroma components contained in the coffee liquid was analyzed by gas chromatography under the following conditions. The obtained chromatogram was input to a computer, and the total intensity area of each peak was calculated and compared. Further, each peak was classified into the following three areas based on the column temperature at the time of analysis, and the peak area for each area was calculated. The composition of each component was examined.
High boiling point area: Column temperature 101-200 ° C
Medium boiling point area: Column temperature 41-100 ° C
Low boiling point area: column temperature 40 ° C.
[0044]
(A) Preparation of Measurement Sample 10 g of each coffee liquid was collected in a 22 ml vial and sealed. The sealed vial was heated at 80 ° C. for 20 minutes with an autosampler for gas chromatography manufactured by Tekmar, and the gas phase was introduced into the gas chromatography for analysis.
[0045]
(B) Measuring conditions Measuring device: Hitachi Gas Chromatography G-3000
Column: TC-WAX 0.53 mm x 30 m, manufactured by GL Sciences Corporation
Carrier gas: helium carrier gas flow rate: 1 ml / min Column temperature 40 ° C for 5 minutes → 220 ° C (temperature rises at 5 ° C / min)
Detector: FID (detector temperature 230 ° C.).
[0046]
[sensory evaluation]
The sensory evaluation of the coffee liquid was performed at 65 ° C. The evaluation method was performed by six expert panelists, and the total evaluation of aroma and flavor was ++: very strong, +: strong, ±: normal,-: weak,-: extremely weak, and represented by the highest evaluation .
[0047]
Example 1
Changes in taste and components when the roasting time of Santos was changed Santos No. 4 was selected as a representative raw bean origin. Santos No. 4 is put into a Probat small sample roaster (model: Br3P100), and roasting is performed by changing the time until the surface temperature of the roasted beans in the roasting machine reaches 215 ° C. ± 5 ° C. (roasting time). The color was set to be infused (around L20.5). The surface temperature of the coffee beans before roasting was 20 ° C.
[0048]
(1) Roasting time and roasting color [Table 1]
Figure 2004305167
(2) Liquidity of the extract The coffee beans roasted in the above (1) are each crushed, put into an extractor (BONMAC NC1105), drip-extracted at a water ratio 18 times that of the crushed coffee beans, and the coffee extract is extracted. Obtained. The pH and absorbance of the extract were measured, and the results are shown in Table 2.
[0049]
[Table 2]
Figure 2004305167
From Table 2, it was found that the longer the roasting time of the coffee, the higher the pH of the extract and the less turbidity (absorbance 720 nm).
[0050]
(3) Results of Gas Chromatography Analysis of Extract The total area of the peaks by gas chromatography was calculated and compared. Each peak was classified into three areas based on the column temperature at the time of analysis, and the peak area for each area was calculated. The composition of each component was examined.
[0051]
[Table 3]
Figure 2004305167
[Table 4]
Figure 2004305167
From Table 3, as the roasting time of the coffee becomes longer, the components having a high boiling point increase in the extract. Table 4 also shows that the longer the roasting time is, the less the irritating component is, and that the aftertaste has a crisp flavor. The shorter the roasting time, the lower the amount of pyridine, a component related to bitterness, and the higher the roasting time. Also, 2-methylfuran increases with the roasting time. It can be seen that the extract of coffee beans having a long roasting time contains a large amount of pyridine and 2-methylfuran, which are considered to be high in deeply roasted beans with strong bitterness. This indicates that the shorter the roasting time, the less the bitterness, and the longer the roasting time, the bitterness becomes.
[0052]
(4) Results of sensory evaluation Table 5 shows the results of evaluation of the extract by six expert panelists. The roasting time 10.0 minutes was evaluated as a reference (±).
[0053]
[Table 5]
Figure 2004305167
According to Table 5, the sourness of the coffee extract is stronger as the roasting time is shorter, and weaker as the roasting time is longer. The bitterness and the richness are hardly sensual difference within 10 minutes, but tend to become stronger after 17 minutes.
[0054]
Example 2
Changes in taste and components when the roasting time in Colombia was changed Colombia EX was selected as the green coffee bean origin. The Columbia EX is put into a Probat small sample roaster (model: Br3P100), and roasting is performed by changing the time (roasting time) until the roasted bean surface temperature in the roasting machine reaches 208 ° C. ± 5 ° C. It was made to be infused (around L22.5). The surface temperature of the coffee beans before roasting was 21 ° C.
[0055]
The roasting machine, extraction conditions and measurement conditions of gas chromatography are the same as in Example 1.
[0056]
(1) Roasting time and roasting color [Table 6]
Figure 2004305167
(2) Liquid properties of the extract [Table 7]
Figure 2004305167
From Table 7, it can be seen that the longer the roasting time, the higher the pH of the coffee extract and the less turbidity (absorbance 720 nm). It can be seen that the change in pH in Colombia is smaller than that in Santos No. 4.
[0057]
(3) Results of gas chromatography analysis of the extract [Table 8]
Figure 2004305167
[Table 9]
Figure 2004305167
From Table 8, it can be seen that compared to Santos No. 4 of Example 1, even if the roasting time is longer, there is almost no change in the composition ratio by boiling point. Table 9 also shows that, as in Example 1, the longer the roasting time, the less the irritating component is, and the resulting aftertaste has a cut-off flavor. As with Santos No. 4, the amount of pyridine related to bitterness is smaller as the roasting time is shorter, and is larger as the roasting time is longer. It can be seen that the shorter the roasting time, the less the bitterness, and the longer the roasting time, the more bitter.
[0058]
(4) Sensory Evaluation Results Table 10 shows the results of the evaluation of the extract by six expert panelists. The roasting time 10.0 minutes was evaluated as a reference (±).
[0059]
[Table 10]
Figure 2004305167
According to Table 10, the shorter the roasting time, the stronger the sourness, and the longer the roasting time, the weaker the sourness. The bitterness and richness are different from those of Santos No. 4, and the sensual difference is not felt small. Although the amount of pyridine in gas chromatography increases, the change is small, so that it is difficult to feel a sensory difference.
[0060]
Example 3
Changes in taste and components when the roasting time of Indonesian AP-1 was changed Robusta Indonesian AP-1 was selected as a coffee green bean origin. The Indonesian AP-1 was put into a small sample roaster (Pro: Br3P100) manufactured by Probat, and roasting was performed while changing the time (roasting time) until the surface temperature of the roasted beans in the roasting machine reached 225 ° C. ± 5 ° C. The same roasting color (about L21.5) was used. The surface temperature of the coffee beans before roasting was 23 ° C.
[0061]
The roasting machine, extraction conditions and measurement conditions of gas chromatography are the same as in Example 1.
[0062]
(1) Roasting time and roasting color [Table 11]
Figure 2004305167
(2) Liquid properties of the extract [Table 12]
Figure 2004305167
From Table 12, it can be seen that the longer the roasting time, the higher the pH of the coffee extract and the less turbidity (absorbance 720 nm). It can be seen that the change in pH of Indonesian AP-1 is smaller than that of Santos No. 4.
[0063]
(3) Results of gas chromatography analysis of the extract [Table 13]
Figure 2004305167
[Table 14]
Figure 2004305167
From Table 13, it can be seen from Table 13 that Indonesia AP-1 shows almost no change in the composition ratio by boiling point even when the roasting time is longer than that of Santos No. 4. Table 14 also shows that, as in Examples 1 and 2, the longer the roasting time, the less the irritating component is, and the resulting aftertaste has a cut off flavor. Similar to Santos No. 4, pyridine and 2-methylfuran also decrease as the roasting time is shorter and increase as the roasting time is longer. This indicates that the shorter the roasting time, the less the bitterness, and the longer the roasting time, the more the bitterness.
[0064]
(4) Sensory Evaluation Results Table 15 shows the results of the evaluation of the extract by six expert panelists. The roasting time of 9.3 minutes was evaluated as a reference (±).
[0065]
[Table 15]
Figure 2004305167
According to Table 15, the sourness becomes stronger as the roasting time becomes shorter, and becomes weaker as the roasting time becomes longer. The bitterness and richness have a small sensory difference, but become stronger as the roasting time is longer. Although the pyridine content in the gas chromatography increased, unlike the case of Santos No. 4, the change was small, so the sensory difference was also small.

Claims (5)

コーヒー生豆を熱風焙煎する工程を含むコーヒー炒豆の製造方法において、炒豆の温度を200〜235℃から選択される温度に到達させる時間を制御することによって焙煎時間を変化させ、炒豆の味覚を強化することを特徴とする方法。In the method for producing roasted coffee beans including the step of roasting green coffee beans with hot air, the roasting time is changed by controlling the time required for the temperature of the roasted beans to reach a temperature selected from 200 to 235 ° C. A method characterized by enhancing the taste of beans. 前記コーヒー生豆がロブスタ種であり、前記焙煎時間を6分未満にすることによりロブスタ種炒豆の酸味を強化する請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein the green coffee beans are Robusta seeds, and the roasting time is less than 6 minutes to enhance the acidity of Robusta roasted beans. 前記コーヒー生豆がアラビカ種であり、前記焙煎時間を17分以上にすることによりアラビカ種炒豆の苦味を強化する請求項1に記載の方法。The method according to claim 1, wherein the green coffee beans are Arabica seeds, and the roasting time is 17 minutes or more to enhance the bitterness of the Arabica seed roasted beans. 前記コーヒー炒豆の焙煎色がL値20〜26の中炒である、請求項1〜3いずれかに記載の方法。The method according to any one of claims 1 to 3, wherein the roasted color of the roasted coffee beans is medium-roasted with an L value of 20 to 26. 前記焙煎時間が17分以上であり、それにより、濁りの少ない抽出液を供給する炒豆を製造する請求項3または4に記載の方法。The method according to claim 3 or 4, wherein the roasting time is 17 minutes or more, thereby producing a roasted bean supplying a less turbid extract.
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