JP2004304953A - Winding machine and process for manufacturing armature of rotary electric machine - Google Patents
Winding machine and process for manufacturing armature of rotary electric machine Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004304953A JP2004304953A JP2003096651A JP2003096651A JP2004304953A JP 2004304953 A JP2004304953 A JP 2004304953A JP 2003096651 A JP2003096651 A JP 2003096651A JP 2003096651 A JP2003096651 A JP 2003096651A JP 2004304953 A JP2004304953 A JP 2004304953A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- core
- former
- nozzle
- movable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻線巻回装置及び回転電機の電機子製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばモータのコア等に巻線を巻回する巻線巻回装置として、例えば図10に示されるようなものが提案されている(特許文献1参照)。図10に示す巻線巻回装置71において、図示しない巻線供給部から引き出された巻線72は、3つのノズル73を介してモータのコア74側に送出される。そして、各ノズル73を回転させることにより、コア74に形成された3つのティース74aに巻線72が同時に巻回される。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−164533号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各ノズル73はコア74の径方向に移動するようになっている。しかし、コア74に形成されたスロット75内に案内される巻線72がコア74のティース74aに干渉するのを防止する必要があるため、図10に示す範囲A1内でしか各ノズル73を移動させることができない。その結果、図11に示す領域B1,C1の範囲には、巻線72をなだれ込ませて巻回させるしかないため、モータの高占積化が困難であった。
【0005】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、高占積化が可能な回転電機の電機子製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、ノズルによって巻線をコアのティースに巻回させる巻線工程を備え、前記巻線工程は、前記コアに当接する固定フォーマによって前記巻線を前記コアのスロット内における前記コアの外径側に案内する工程及び前記コアの回転軸側に移動する可動フォーマによって前記巻線を前記スロット内における前記回転軸側に案内する工程のうち少なくとも一方の工程を備えることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記固定フォーマ及び前記可動フォーマを前記電機子から離間させて、前記巻線を前記コアが備える整流子の結線爪に係止させる工程を備えることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記巻線を前記結線爪に係止させる工程において、前記ノズルを、停止手段によって前記結線爪に係止させるための所定位置に停止させることを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、電機子のコアに巻線を巻回する巻線巻回装置であって、前記コアに対する接離方向に移動可能かつ回動可能に設けられ、前記コアのティースに巻線を巻回させるノズルが支持された旋回部と、前記コアに当接され前記巻線を前記コアのスロットに案内する固定フォーマと、前記ノズルの前記巻線の導出側端部が前記ティースの傘部先端よりも前記コアの径方向外側を旋回するように前記旋回部を配置する制御部とを備えることを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の発明において、前記コアの回転軸側に移動することにより前記巻線を前記スロット内における前記回転軸側に案内する可動フォーマを備えることを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記コアに対して前記ノズルを同コアが備える整流子の結線爪に係止させるための所定位置に停止させる停止手段を備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、前記停止手段は、前記固定フォーマを前記接離方向に移動可能に支持する支持軸に取着され、前記所定位置に対応して切り欠き部が形成された板部材と、前記旋回部に設けられ前記切り欠き部に挿通されて前記板部材と回動方向に係合するピンとから構成されたことを要旨とする。
【0013】
請求項8に記載の発明では、請求項4〜請求項7のうちいずれか一項において、前記固定フォーマまたは前記可動フォーマは相対回動不能に設けられ、前記固定フォーマは前記可動フォーマに対して前記コアの回転軸側に向かって付勢され、同可動フォーマは前記旋回部とともに前記接離方向に沿って移動することを要旨とする。
(作用)
請求項1、請求項4及び請求項5に記載の発明においては、可動フォーマによって巻線がスロット内における回転軸側に案内されるため、スロット内における回転軸近傍の領域に巻線を巻回させることができる。また、固定フォーマによって巻線がスロット内におけるコアの外径側に案内されるため、スロット内におけるコアの外径側の領域に巻線を巻回させることができる。よって、電機子の高占積化を図ることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明においては、固定フォーマ及び可動フォーマが電機子から離間された状態で、巻線が結線爪に係止される。そのため、巻線が固定フォーマ及び可動フォーマに干渉してしまうことにより、巻線を結線爪に係止させる作業に支障を来してしまうのが防止される。よって、電機子の生産効率を向上させることができる。
【0015】
請求項3、請求項6、請求項7及び請求項8に記載の発明においては、停止手段により、ノズルが固定フォーマ及び可動フォーマに対して常に所定の位置で保持される。従って、巻線巻回装置により、ノズルの先端部分が常に結線爪の近傍に移動するように設定できる。ゆえに、電機子の生産効率をより一層向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、巻線巻回装置11は、コア12に形成された3つのティース13に巻線14を巻回することにより、回転電機としてのモータの電機子15を製造するためのものである。各ティース13は、断面矩形状をなす鉄材等の磁性材料によって形成されており、巻線14が巻回される巻芯の役割を果たしている。また、各ティース13間にはスロット13aが設けられている。
【0017】
電機子15を構成する整流子(コンミテータ)16には、各ティース13に対応する結線爪12aが形成されている。各結線爪12aには各ティース13に巻回された巻線14が係止される。なお、ここでいう電機子15は、各ティース13に対してコイルが形成される前の状態にあるものを含む。
【0018】
巻線巻回装置11は、巻線パック17、張力制御装置18及び巻線機としての第1〜第3ノズルユニット19〜21を備えている。巻線パック17から引き出された巻線14は、張力制御装置18及び第1〜第3ノズルユニット19〜21を介してコア12側に送出されるようになっている。
【0019】
張力制御装置18は、巻線14に発生する張力の変動に追従させて、巻線14の張力を一定に保持するためのものである。張力制御装置18は制御プーリ22を備えている。制御プーリ22は、後記するサーボモータ36によって駆動されるようになっている。張力制御装置18には、複数のガイドプーリ23が回転可能に取り付けられている。各ガイドプーリ23は、前記巻線パック17から引き出されてきた巻線14を、第1〜第3ノズルユニット19〜21のいずれか一つを介してコア12に送出するためのものである。また、各ガイドプーリ23は、後記する張力センサ35によって検出される張力を安定して確保するためのものである。これらガイドプーリ23は、巻線14の絡みを防止するようになっている。
【0020】
第1〜第3ノズルユニット19〜21は、巻線14の送出方向において張力制御装置18の下流側に配置されている。巻線14は、第1〜第3ノズルユニット19〜21を通過してコア12側に送出されるようになっている。第1〜第3ノズルユニット19〜21は、後記する駆動装置38に設けられた図示しないノズル駆動用モータによって回転することにより、巻線14を前記各ティース13に対してそれぞれ同時に巻回させるようになっている。
【0021】
図2に示すように、巻線巻回装置11は、コレクトチャック24、溶接トーチ26、電極27、クランプカッタ28及び第1〜第3ノズルユニット19〜21を備えている。
【0022】
コレクトチャック24には、前記電機子15の回転軸29を保持可能な軸保持部30が設けられている。軸保持部30は、回転軸回転用アクチュエータとしての電機子回転用モータ37によって回転するようになっている。よって、電機子15は回転軸29を中心として回転可能となる。
【0023】
溶接トーチ26及び電極27は、図示しない基台に配置され、軸線L1の斜め上方に設けられている。溶接トーチ26及び電極27は、それぞれ軸線L1と直交する軸線L3に沿って棒状に形成され、同軸線L3方向に移動可能となっている。電極27の先端部には凸部27aが形成されている。これら溶接トーチ26及び電極27は、溶接トーチ26の先端と凸部27aとが互いに近接した状態でプラズマアークを発生可能となっている。
【0024】
前記クランプカッタ28は、図示しない基台において軸線L1上に配置され、同軸線L1方向に移動可能となっている。クランプカッタ28は軸線L1を中心として回転可能となっている。
【0025】
前記第1〜第3ノズルユニット19〜21は、図示しない基台に、軸線L1を中心として120°間隔に設けられている。第1〜第3ノズルユニット19〜21は、それぞれ軸線L1方向に移動可能となっている。第1〜第3ノズルユニット19〜21は、それぞれ軸線L1と直交する軸線L2方向(図1において矢印F1方向)に移動可能となっている。
【0026】
第1〜第3ノズルユニット19〜21は、それぞれノズルホルダ31及びノズル32を備えている。ノズルホルダ31は、軸線L2を中心として回転可能になっている。ノズル32は軸線L2に対して偏心して配置されている。このノズル32は、先端が開口されており、その開口から前記巻線14が導出されるようになっている。
【0027】
図3に示すように、巻線巻回装置11は制御部33を備えている。制御部33は、巻線巻回装置11の各種制御を行うためのマイクロコンピュータ(マイコン)である。制御部33は、ノズル32の巻線14の導出側端部が前記ティース13の傘部13b両端よりも前記コア12の径方向外側を旋回するように、後記する旋回部40を配置させる。制御部33は、速度センサ34、張力センサ35、張力制御用サーボモータ(サーボモータ)36、前記電機子回転用モータ37、駆動装置38及びアクチュエータ39に電気的に接続されている。アクチュエータ39は、ノズル32をコア12に対して接離する方向に移動させるためのものである。
【0028】
速度センサ34は、第1〜第3ノズルユニット19〜21の回転速度を検出して速度データを含む速度検出信号を生成し、その速度検出信号を制御部33に出力するようになっている。張力センサ35は、巻線14に発生する張力を検出して張力データを含む張力検出信号を生成し、その張力検出信号を制御部33に出力するようになっている。
【0029】
制御部33は、速度センサ34からの速度検出信号及び張力センサ35からの張力検出信号に基づいて、サーボモータ36の回転を制御するようになっている。制御部33は、サーボモータ36を駆動させて、巻線14が送出される送出方向(図1に示す矢印F1方向)に前記制御プーリ22を回転(正転)させることにより、巻線14に発生する張力を弱くするようになっている。また、制御部33は、サーボモータ36を駆動させて、巻線14が引き込まれる引込方向(図1に示す矢印F2方向)に制御プーリ22を回転(逆転)させることにより、巻線14に発生する張力を強くするようになっている。
【0030】
制御プーリ22の回転数は、実際の巻線14の送出速度に必要な制御プーリ22の回転数よりも若干低く設定されている。そのため、巻線14と制御プーリ22との間には、巻線14が引き込まれる引込方向に摩擦力が作用する。ゆえに、巻線14は、前記ノズル32及び制御プーリ22によって互いに反対方向に引っ張られることにより、張力を発生するようになっている。
【0031】
図4に示すように、前記第1〜第3ノズルユニット19〜21を構成する前記ノズルホルダ31は、旋回部40、固定フォーマ41及び可動フォーマ42を備えている。なお、第1〜第3ノズルユニット19〜21は互いに同一の構成をなしているため、ここでは第1ノズルユニット19の構成についてのみ説明し、第2及び第3ノズルユニット20,21の構成についてはその説明を省略する。
【0032】
旋回部40は、外筒40a及び前記ノズル32を備えている。外筒40aは、前記コア12に対する接離方向に移動可能かつ回動可能に設けられている。外筒40aは、先端部において前記ノズル32を支持して回動するようになっている。ノズル32は、コア12側に延びており、先端に行くに従って軸線L2側に傾斜している。ノズル32は、前記巻線パック17、前記張力制御装置18、ノズルホルダ31内に設けられた巻線導出口43及びノズルホルダ31内に設けられたガイドプーリ44の順に送出されてきた巻線14を、コア12側に送出するためのものである。ノズル32は、一回の巻線工程において、一つの前記ティース13のみに巻線14を巻回させるように設定されている。
【0033】
図5に示すように、外筒40aの基端部外周面にはベアリング45が取り付けられている。外筒40aは、ベアリング45を介して支持板46の一端に取り付けられており、支持板46に対して回転可能となっている。支持板46の他端部には、前記第1ノズルユニット19の本体部47側に延びるガイドバー48がネジ止めされている。ガイドバー48は、筒状をなすガイド部49内を挿通可能になっている。ガイド部49は、本体部47の外周面に突設された保持板50の先端部分を挿通している。
【0034】
また、保持板50の基端側には前記アクチュエータ39が設置されている。アクチュエータ39の本体部39aには、保持板50を挿通して支持板46側に延びるピストン39bが設けられている。ピストン39bは、先端部において支持板46にネジ止めされている。ピストン39bは本体部39aに対して出没可能に設けられている。よって、外筒40aは、アクチュエータ39のピストン39bが出没することにより、軸線L2方向に移動可能となる。
【0035】
前記第1ノズルユニット19の前記本体部47には、軸線L2に沿って延びる回転軸51が設けられている。回転軸51には、回転板52を介してボディ53が固定されている。ボディ53の先端部54には凹部55が形成されており、同凹部55内にはボディ56の基端部57が嵌合されている。それにより、ボディ53,56が互いに固定される。
【0036】
ボディ53の先端部54には、略円筒状をなすピン58が取り付けられている。ピン58の基端部はボディ53の先端部54に埋設されており、ピン58の先端部は前記外筒40a側に突出されている。図4に示すように、ピン58の先端部は、外筒40aに形成された長孔59内に挿入されている。長孔59は第1ノズルユニット19の軸線L2に沿って延びている。よって、外筒40aが図5に示すボディ53,56に対して軸方向に移動可能となる。また、外筒40aがボディ53,56に対して相対的に回転するのが規制される。
【0037】
ボディ56の先端側にはフォーマ用凹部60が形成され、同フォーマ用凹部60の内側面にはスラストベアリング61が取り付けられている。スラストベアリング61には、フォーマ用凹部60内に挿入可能な前記可動フォーマ42が取り付けられている。よって、可動フォーマ42は、ボディ53,56及び回転軸51に対して相対回転可能になっている。可動フォーマ42は断面略コ字状に形成されている。図4に示すように、可動フォーマ42は、中央部分においてコア12側に突出されている。可動フォーマ42の先端部は両側部において略円弧状をなしている。そのため、巻線14が可動フォーマ42によって傷付けられてしまうのを防止できる。
【0038】
可動フォーマ42は、第1ノズルユニット19が前記コア12の回転軸29側に移動するのに伴い、回転軸29側に移動するようになっている。可動フォーマ42が最も回転軸29に接近したとき、可動フォーマ42の先端縁は前記固定フォーマ41の先端よりも突出するようになっている。つまり、可動フォーマ42の先端縁は、前記ノズル32から前記スロット13a内に送出される巻線14を、軸線L2方向においてコア12の回転軸29側に案内するようになっている。それにより、スロット13a内における回転軸29近傍の領域(図11に示す領域B1)に巻線14を巻回させることができる。
【0039】
前記固定フォーマ41は、可動フォーマ42に形成された固定フォーマ収容部62内に収容されている。可動フォーマ42は、固定フォーマ41に形成された溝部41a内を移動可能に配置されている。固定フォーマ41と可動フォーマ42との間には、4つのスプリング63が配置されている。各スプリング63は、軸線L2と平行に配置されており、両端部分が固定フォーマ収容部62の内側面及び固定フォーマ41の基端面に当接している。各スプリング63は、軸線L2を介して互いに反対側に配置されている。各スプリング63は、固定フォーマ41と可動フォーマ42とを互いに離間させる方向に付勢するようになっている。つまり、可動フォーマ42は、各スプリング63によってスラストベアリング61側、即ちボディ56側に押し当てられている。固定フォーマ41及び可動フォーマ42は互いに回動不能に設けられている。
【0040】
固定フォーマ41の中央部分には、同固定フォーマ41を前記コア12に対する接離方向に移動可能に支持する支持軸としてのピン64がネジ止めされている。ピン64は、前記第1ノズルユニット19の前記本体部47側に向かって突出されており、軸線L2方向に延びている。ピン64は、ボディ56の中央部分に形成された挿通孔65を挿通しており、同挿通孔65の内側面に設けられたベアリング66を介してボディ56に保持されている。このベアリング66により、ピン64、固定フォーマ41及び可動フォーマ42は、軸線L2方向に移動可能になるだけでなく、ボディ53,56に対して相対的に回転可能となる。
【0041】
ピン64の先端側には円板状をなす板部材としてのフランジ部67が形成され、同フランジ部67の外周部には切り欠き部としての係合溝67aが切欠形成されている。ピン64、固定フォーマ41及び可動フォーマ42が前記各スプリング63に付勢されて軸線L2方向にコア12側に移動したとき、係合溝67a内には、ボディ56の前記基端部57に一体的に取り付けられたピン68が嵌合するようになっている。その結果、ボディ53,56及び前記回転軸51が、ピン64、固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して相対的に回転するのが防止される。また、前記ノズルホルダ31の回転方向において、ボディ53,56及び回転軸51,即ちノズル32が、ピン64、固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して常に一定の相対角度で保持される。
【0042】
図4に示すように、固定フォーマ41は可動フォーマ42の中央部分から両側に延出されている。固定フォーマ41の先端側には、ティース13の傘部13bに当接する傘部当接部41bが形成されている。傘部当接部41bは、略円弧状をなしており、中央部分に行くに従って前記第1ノズルユニット19の前記本体部47側に湾曲している。傘部当接部41bの曲率は傘部13bの先端縁の曲率と同一に設定されている。よって、図5に示すように、固定フォーマ41は、各スプリング63に付勢されて前記コア12に当接するため、傘部13bに密着する。また、傘部当接部41bは傘部13bよりも幅広となっている。ゆえに、前記ノズル32から前記コア12側に送出される巻線14が、傘部13bに干渉してしまうのを防止できる。また、図5に示すように、傘部当接部41bは両側部において略円弧状をなしている。そのため、巻線14が固定フォーマ41によって傷付けられてしまうのを防止できる。
【0043】
図4に示すように、固定フォーマ41の両側部外側には、第1テーパ部41cと、同第1テーパ部41cよりも先端側に位置する第2テーパ部41dとが形成されている。両第1テーパ部41c及び両第2テーパ部41dは、固定フォーマ41の先端側に行くに従って互いに接近するようになっている。つまり、両第1テーパ部41c及び両第2テーパ部41dは、軸線L2側に傾斜している。軸線L2に対する第2テーパ部41dの傾斜角度は、軸線L2に対する第1テーパ部41cの傾斜角度よりも大きくなっている。
【0044】
第1テーパ部41cは、ノズル32から前記スロット13a内に送出される巻線14を、軸線L2方向においてコア12の前記回転軸29側に案内するようになっている。第2テーパ部41dは、第1テーパ部41cに沿って案内された巻線14を、軸線L2側に案内するようになっている。つまり、巻線14が案内される方向は、第1テーパ部41c及び第2テーパ部41dによって2段階で変更される。そして、第1テーパ部41c及び第2テーパ部41dによってスロット13a内に案内された巻線14は、前記サーボモータ36の駆動によって制御される張力により、スロット13a内におけるコア12の外径側(傘部13b側)に案内されるようになっている。
【0045】
また、軸線L2方向において、固定フォーマ41の先端は、傘部13bの両端よりもコア12の前記回転軸29側に位置している。ゆえに、ノズル32からコア12側に送出される巻線14が、傘部13bに干渉してしまうのを防止できる。
【0046】
従って、固定フォーマ41がワーク(巻線14の巻回が行われる電機子15)に接触すると、固定フォーマ41及びピン64が各スプリング63の付勢力に抗して前記第1ノズルユニット19の本体部47側に移動し、ピン64とピン68との係合が解除される。その結果、ピン64、固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して回転軸51の回転が伝達されなくなる。ゆえに、固定フォーマ41によってコア12を保持することができ、ノズル32(旋回部40)の回転によって巻線14を巻回させることができる。
【0047】
次に、巻線巻回装置11における電機子製造方法を説明する。なお、図5〜図9においては、視覚的に分かり易くするために第2ノズルユニット20及び第3ノズルユニット21を省略して示す。
【0048】
「巻線工程」
図6に示す状態から第1ノズルユニット19をワーク(巻線14の巻回が行われる電機子15)側に移動させて、固定フォーマ41をワークに接触させる。同様に、第2及び第3ノズルユニット20,21の固定フォーマ41もワークに接触させる。それにより、各固定フォーマ41及び各ピン64が各スプリング63の付勢力に抗して第1〜第3ノズルユニット19〜21の本体部47側に移動し、ピン64とピン68との係合がそれぞれ解除される。その結果、各固定フォーマ41によってコア12が保持されるとともに、ノズル32(旋回部40)の回転による巻線14の巻回が可能になる。
【0049】
図4に示すように、コア12の各ティース13が第1〜第3ノズルユニット19〜21と向かい合った状態で、図1に示す巻線パック17から引き出された巻線14は、張力制御装置18を介してコア12に送出される。そして、各ノズルホルダ31が軸線L2を中心として所定回数回転すると、各ノズル32が軸線L2を中心として回転し、各ティース13に各巻線14が巻回されることによってコイルが形成されていく。
【0050】
巻線14をスロット13a内におけるコア12の外周側(傘部13b近傍の領域)に巻回させる場合、図7(a),(b)に示すように、第1〜第3ノズルユニット19〜21全体、即ち各ノズル32をコア12の回転軸29から離間する方向に移動させる。それに伴い、可動フォーマ42も回転軸29から離間する方向に移動する。このとき、固定フォーマ41は各スプリング63に付勢されてコア12に当接した状態に保持される。
【0051】
この状態において、ノズル32(旋回部40)が回転すると、各ノズル32から導出された巻線14は、固定フォーマ41の第1テーパ部41cに沿って回転軸29側に案内される。更に、第1テーパ部41cに沿って案内された巻線14は、第2テーパ部41dによって軸線L2側に案内され、スロット13a内に送り込まれる。このとき、巻線14は、サーボモータ36の駆動によって制御される張力により、回転軸29から離間する方向に引っ張られ、スロット13a内におけるコア12の外径側(傘部13b側)に案内される。それにより、スロット13a内における傘部13b近傍の領域(図11に示す領域C1)に巻線14を巻回させることができる。
【0052】
また、巻線14をスロット13a内における回転軸29近傍の領域に巻回させる場合、図8(a),(b)に示すように、第1〜第3ノズルユニット19〜21全体、即ち各ノズル32を回転軸29に接近する方向に移動させる。それに伴い、可動フォーマ42も回転軸29に接近する方向に移動するため、固定フォーマ41は、コア12に押圧されて相対的に可動フォーマ42とは反対方向に移動し、各スプリング63を圧縮させる。その結果、可動フォーマ42の先端縁は固定フォーマ41の先端よりも突出する。
【0053】
このとき、各ノズル32から導出された巻線14は、ノズル32(旋回部40)の回転に伴い、可動フォーマ42の先端縁に沿ってコア12の回転軸29側に案内され、スロット13a内に送り込まれる。それにより、スロット13a内における回転軸29近傍の領域(図11に示す領域B1)に巻線14を巻回させることができる。
【0054】
各ティース13において巻線14の巻回が終了すると、図9に示すように、第1ノズルユニット19をワークから離間させる方向に移動させて、固定フォーマ41をワークから離間させる。同様に、第2及び第3ノズルユニット20,21の固定フォーマ41もワークから離間させる。それにより、各固定フォーマ41及び各ピン64が各スプリング63に付勢されてコア12側に移動し、ピン64とピン68とが互いに係合する。その結果、ノズル32が、固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して一定の位置関係で保持される。
【0055】
また、図3に示す電機子回転用モータ37によって軸保持部30を所定角度回動させ、第1ノズルユニット19全体を軸線L1に沿って図2に示すコレクトチャック24側に移動させる。
【0056】
そして、アクチュエータ39を駆動させて、外筒40a、即ちノズル32をコア12の回転軸29側に移動させる。それにより、ノズル32が固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して回転軸29側に突出する。その結果、図9に示すように、ノズル32の巻線14の導出側端部がコンミテータ16の結線爪12aとコア12との間に移動する。
【0057】
この状態において、ノズル32を軸線L2を中心として所定角度回動させ、結線爪12aを軸線L1方向に移動させ、結線爪12aを軸線L1を中心として所定角度回動させることにより、巻線14を結線爪12aに巻き付け(からげ)る。具体的に言うと、ノズル32を図9において手前側の所定位置に回動させた後、結線爪12aを、図9において奥側の所定位置に回動させ、図2に示すコレクトチャック24側に移動させる。次に、ノズル32を図9において奥側の所定位置に回動させた後、結線爪12aを、手前側の所定位置に回動させ、図2に示すクランプカッタ28側に移動させる。そして、ノズル32を図9において手前側の所定位置に回動させ、結線爪12aを奥側の所定位置に回動させる。その結果、巻線14が結線爪12aに巻き付け(からげ)られる。
【0058】
「その後の工程」
結線爪12aに巻き掛けられた巻線14の端部はクランプカッタ28によって保持され、巻線14は、クランプカッタ28と結線爪12aとの間にてクランプカッタ28により切断される。なお、巻線14は、第1ノズルユニット19全体を回転軸29から離間する方向に移動させることにより、引っ張られることによって切断されるようになっていてもよい。
【0059】
その後、第1〜第3ノズルユニット19〜21のノズル32から切断された各巻線14がクランプカッタ28によって束ねられる。そして、各巻線14の端部が、溶接トーチ26及び電極27によってプラズマ溶接され、クランプカッタ28から切断されると、電機子15が完成する。
【0060】
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)巻線14は、可動フォーマ42によってスロット13a内における回転軸29側に案内されるため、スロット13a内における回転軸29近傍の領域(図11に示す領域B1)に巻線14を巻回させることができる。また、巻線14は、固定フォーマ41によって巻線14がスロット13a内におけるコア12の外径側に案内されるため、スロット13a内における傘部13b近傍の領域(図11に示す領域C1)に巻線14を巻回させることができる。よって、電機子15の高占積化を図ることができる。しかも、各スロット13a内に巻回される巻線14はコア12の径方向において均一になるため、コイルエンド高さを低減させることができる。
【0061】
また、巻線14は、可動フォーマ42及び固定フォーマ41のいずれか一方ではなく、可動フォーマ42及び固定フォーマ41の両方によってスロット13a内に案内される。従って、電機子15のより一層の高占積化を図ることができる。
【0062】
(2)巻線14を結線爪12aに巻き掛ける工程は、固定フォーマ41及び可動フォーマ42が電機子15から離間され、ノズル32が固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して相対的に突出したときに行われる。そのため、巻線14が固定フォーマ41及び可動フォーマ42に干渉してしまうことにより、巻線14を結線爪12aに係止させる作業に支障を来してしまうのが防止される。よって、電機子15の生産効率を向上させることができる。
【0063】
(3)ピン64の係合溝67a内にピン68が嵌合することにより、ノズルホルダ31の回転方向において、ノズル32が、固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して常に一定の相対角度で保持される。よって、巻線14を結線爪12aに係止させる工程においてノズル32を移動させると、ノズル32の巻線14の導出側端部を常に結線爪12aの近傍に移動するように設定できる。ゆえに、電機子15の生産効率をより一層向上させることができる。
【0064】
(4)巻線14は、第1〜第3ノズルユニット19〜21によってコア12に形成された3つのティース13に対してそれぞれ同時に巻回される。よって、一つのスロット13a毎に巻線14を順番に巻回していく場合に比べて、電機子15を短時間で製造することができる。
【0065】
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、固定フォーマ41によって巻線14をコア12の外径側に案内する工程及び可動フォーマ42によって巻線14を回転軸29側に案内する工程のうちいずれか一方を省略してもよい。つまり、固定フォーマ41及び可動フォーマ42のうちいずれか一方が省略されていてもよい。
【0066】
・前記実施形態において、巻線14をコンミテータ16の結線爪12aに係止させる工程を、手作業によって行うようにしてもよい。
・前記実施形態では、巻線14を結線爪12aに巻き掛ける工程は、ノズル32がコア12の回転軸29側に移動したときに行われるようになっていた。しかし、巻線14を結線爪12aに巻き掛ける工程を、ノズル32を回転軸29側に移動させることなく行ってもよい。具体的には、固定フォーマ41及び可動フォーマ42を第1〜第3ノズルユニット19〜21の本体部47側に移動させることによって、ノズル32が固定フォーマ41及び可動フォーマ42に対して相対的に回転軸29側に突出したときに、巻線14を結線爪12aに巻き掛ける工程を行ってもよい。
【0067】
・前記実施形態では、巻線14は、第1〜第3ノズルユニット19〜21によって3つのティース13に対して同時に巻回されるようになっていた。しかし、巻線14は、第1〜第3ノズルユニット19〜21のいずれか一つによって、3つのティース13に対して順番に巻回されるようになっていてもよい。
【0068】
・前記実施形態では、3つのコイルが形成される巻線巻回装置11に具体化したが、多数(例えば6つ)のコイルが形成される巻線巻回装置11に具体化してもよい。
【0069】
・前記実施形態における巻線巻回装置11を、巻線14を巻回して小型トランスを製造するのに用いてもよいし、繊維やテープ等の巻き取りを行うのに用いてもよい。
【0070】
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1〜3のいずれか一項において、前記固定フォーマによって前記巻線を前記コアの外径側に案内する工程において、前記ノズルは前記回転軸から離間する方向に移動されることを特徴とする回転電機の電機子製造方法。
【0071】
(ロ)請求項1〜3、上記(イ)のいずれかにおいて、前記可動フォーマによって前記巻線を前記回転軸側に案内する工程において、前記固定フォーマが前記コアに当接している状態で前記可動フォーマが前記コアの回転軸側に移動することを特徴とする回転電機の電機子製造方法。
【0072】
(ハ)請求項1〜3、上記(イ),(ロ)のいずれかにおいて、前記巻線は、複数の巻線機によって前記コアに形成された複数のティースに対してそれぞれ同時に巻回されることを特徴とする回転電機の電機子製造方法。よって、上記(ハ)によれば、電機子を短時間で製造することができる。
【0073】
(ニ)請求項2,3において、前記巻線を前記結線爪に係止させる工程において、前記ノズルが前記回転軸側に移動することを特徴とする回転電機の電機子製造方法。よって、上記(ニ)によれば、巻線を容易に結線爪に係止できる。
【0074】
(ホ)請求項4〜8のいずれか一項において、前記ノズルは、一回の巻線工程において、一つのティースのみに前記巻線を巻回させるように設定されていることを特徴とする巻線巻回装置。
【0075】
(ヘ)コアに巻線を巻回する巻線巻回装置によって製造される回転電機の電機子であって、コアに対する接離方向に移動可能かつ回動可能に設けられ、前記コアのティースに巻線を巻回させるノズルが支持された旋回部と、前記コアに当接され前記巻線を前記コアのスロットに案内する固定フォーマと、前記ノズルの前記巻線導出側端部が前記ティースの傘部先端よりも前記コアの径方向外側を旋回するように前記旋回部を配置する制御部とを備える巻線巻回装置によって製造されることを特徴とする回転電機の電機子。
【0076】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、電機子の高占積化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における巻線巻回装置を示す概略図。
【図2】巻線巻回装置を示す概略図。
【図3】巻線巻回装置を示すブロック図。
【図4】第1〜第3ノズルユニット及び電機子を示す正面図。
【図5】第1ノズルユニット及び電機子を示す断面図。
【図6】巻線巻回装置の動作を説明するための模式図。
【図7】(a)及び(b)は、巻線巻回装置の動作を説明するための模式図。
【図8】(a)及び(b)は、巻線巻回装置の動作を説明するための模式図。
【図9】巻線巻回装置の動作を説明するための模式図。
【図10】従来技術における巻線巻回装置を示す概略図。
【図11】従来技術の問題点を示す説明図。
【符号の説明】
11…巻線巻回装置、12…コア、12a…結線爪、13…ティース、13a…スロット、13b…傘部、14…巻線、15…電機子、16…整流子(コンミテータ)、29…回転軸、32…ノズル、33…制御部、40…旋回部、41…固定フォーマ、42…可動フォーマ、64…支持軸としてのピン、67…停止手段を構成する板部材としてのフランジ部、67a…切り欠き部としての係合溝、68…停止手段を構成するピン。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a winding winding device and a method for manufacturing an armature of a rotating electric machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, for example, as shown in FIG. 10 has been proposed as a winding winding device that winds a winding around a motor core or the like (see Patent Document 1). In the
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-11-164533
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Incidentally, each
[0005]
The present invention has been made in view of the problems existing in the conventional technology, and an object of the present invention is to provide a method for manufacturing an armature of a rotating electric machine capable of increasing a space factor.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 includes a winding step of winding a winding around teeth of a core by a nozzle, and the winding step is performed by a fixed former abutting on the core. Guiding the winding to the outer diameter side of the core in the slot of the core, and guiding the winding to the rotation axis side in the slot by a movable former moving to the rotation axis side of the core. The point is that at least one of the steps is provided.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, the fixed former and the movable former are separated from the armature, and the winding is engaged with a connection claw of a commutator provided in the core. The gist of the present invention is to include a step of causing the process to be performed.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect of the invention, in the step of locking the winding to the connection pawl, a predetermined position for locking the nozzle to the connection pawl by stopping means. The gist is to stop at
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a winding winding device for winding a winding around a core of an armature, wherein the winding unit is provided so as to be movable and rotatable in a contacting / separating direction with respect to the core. A swivel part on which a nozzle for winding a winding is supported, a fixed former abutting on the core and guiding the winding to a slot of the core, and a leading end of the winding of the nozzle on the leading side. The gist of the present invention includes a control unit that arranges the turning unit so as to turn radially outward of the core from the tip of the umbrella portion of the teeth.
[0010]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to the fourth aspect, a movable former for guiding the winding to the rotating shaft side in the slot by moving the core toward the rotating shaft side is provided. Make a summary.
[0011]
According to a sixth aspect of the present invention, in the fourth aspect or the fifth aspect of the present invention, the nozzle is stopped at a predetermined position for locking the nozzle with a connection claw of a commutator of the core. The gist is that a stopping means is provided.
[0012]
In the invention according to claim 7, in the invention according to claim 6, the stopping means is attached to a support shaft that supports the fixed former movably in the contact and separation directions, and corresponds to the predetermined position. The gist comprises a plate member having a notch formed therein, and a pin provided in the turning portion and inserted through the notch and engaged with the plate member in a rotating direction.
[0013]
According to an eighth aspect of the present invention, in any one of the fourth to seventh aspects, the fixed former or the movable former is provided so as not to rotate relatively, and the fixed former is provided with respect to the movable former. The point is that the movable former is urged toward the rotation axis side of the core, and the movable former moves along with the turning portion in the contact / separation direction.
(Action)
According to the first, fourth and fifth aspects of the present invention, since the winding is guided to the rotating shaft side in the slot by the movable former, the winding is wound around the region near the rotating shaft in the slot. Can be done. Further, since the winding is guided by the fixed former to the outer diameter side of the core in the slot, the winding can be wound around the outer diameter side of the core in the slot. Therefore, a high space factor of the armature can be achieved.
[0014]
According to the second aspect of the present invention, the winding is locked to the connection claw while the fixed former and the movable former are separated from the armature. Therefore, it is possible to prevent the operation of locking the winding to the connection claw due to the interference of the winding with the fixed former and the movable former. Therefore, the production efficiency of the armature can be improved.
[0015]
In the third, sixth, seventh and eighth aspects of the invention, the nozzle is always held at a predetermined position with respect to the fixed former and the movable former by the stopping means. Therefore, it can be set so that the tip of the nozzle always moves near the connection claw by the winding winding device. Therefore, the production efficiency of the armature can be further improved.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, a winding
[0017]
A commutator (commutator) 16 constituting the
[0018]
The winding winding
[0019]
The
[0020]
The first to
[0021]
As shown in FIG. 2, the winding winding
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The first to
[0026]
The first to
[0027]
As shown in FIG. 3, the winding
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
The number of revolutions of the
[0031]
As shown in FIG. 4, the
[0032]
The turning
[0033]
As shown in FIG. 5, a
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
A
[0037]
A
[0038]
The movable former 42 moves toward the
[0039]
The fixed former 41 is housed in a fixed
[0040]
At the center of the fixed former 41, a
[0041]
A
[0042]
As shown in FIG. 4, the fixed former 41 extends from the center of the movable former 42 to both sides. An
[0043]
As shown in FIG. 4, a first tapered
[0044]
The first tapered
[0045]
Further, in the direction of the axis L2, the distal end of the fixed former 41 is located closer to the
[0046]
Therefore, when the fixed former 41 comes into contact with the workpiece (the
[0047]
Next, a method of manufacturing the armature in the winding
[0048]
`` Winding process ''
The
[0049]
As shown in FIG. 4, in a state where the
[0050]
When the winding 14 is wound around the outer periphery of the core 12 (the area near the
[0051]
In this state, when the nozzles 32 (the swirling portions 40) rotate, the
[0052]
When the winding 14 is wound around the area near the
[0053]
At this time, the
[0054]
When the winding of the winding 14 is completed in each
[0055]
Further, the
[0056]
Then, the
[0057]
In this state, the winding 14 is rotated by rotating the
[0058]
"Subsequent process"
The end of the winding 14 wound around the
[0059]
Thereafter, the
[0060]
According to the above embodiment, the following effects can be obtained.
(1) Since the winding 14 is guided by the movable former 42 toward the rotating
[0061]
Further, the winding 14 is guided into the
[0062]
(2) The step of winding the winding
[0063]
(3) The
[0064]
(4) The
[0065]
The above embodiment may be modified as follows.
In the above embodiment, one of the step of guiding the winding 14 to the outer diameter side of the core 12 by the fixed former 41 and the step of guiding the winding 14 to the
[0066]
In the above embodiment, the step of locking the winding 14 to the
In the above-described embodiment, the step of winding the winding 14 around the
[0067]
In the above embodiment, the winding 14 is wound around the three
[0068]
In the above embodiment, the present invention is embodied in the winding
[0069]
The winding winding
[0070]
Next, technical ideas that can be grasped from the above embodiment will be described below.
(A) In the step of guiding the winding to the outer diameter side of the core by the fixed former according to any one of claims 1 to 3, the nozzle may be moved in a direction away from the rotation shaft. An armature manufacturing method for a rotating electric machine, comprising:
[0071]
(B) In any one of claims 1 to 3 and (a), in the step of guiding the winding to the rotating shaft side by the movable former, the fixed former is in contact with the core. A method for manufacturing an armature of a rotating electrical machine, wherein a movable former moves toward a rotation axis of the core.
[0072]
(C) In any one of claims 1 to 3, and (a) and (b), the winding is wound simultaneously on a plurality of teeth formed on the core by a plurality of winding machines. An armature manufacturing method for a rotating electric machine, characterized in that: Therefore, according to the above (c), the armature can be manufactured in a short time.
[0073]
(D) The method for manufacturing an armature of a rotary electric machine according to claim 2, wherein in the step of locking the winding to the connection pawl, the nozzle moves toward the rotation shaft. Therefore, according to the above (d), the winding can be easily locked to the connection claw.
[0074]
(E) In any one of claims 4 to 8, the nozzle is set so that the winding is wound around only one tooth in one winding step. Winding winding device.
[0075]
(F) An armature of a rotating electrical machine manufactured by a winding winding device for winding a winding around a core, the armature being provided so as to be movable and rotatable in a direction of contacting and separating from the core, A swivel part on which a nozzle for winding a winding is supported, a fixed former abutting on the core and guiding the winding to a slot in the core, and a winding lead-out end of the nozzle being a tooth of the tooth. An armature for a rotating electric machine, wherein the armature is manufactured by a winding winding device including: a control unit that arranges the turning unit so as to turn radially outward of the core from an end of the umbrella unit.
[0076]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the present invention, it is possible to increase the space of the armature.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating a winding device according to an embodiment.
FIG. 2 is a schematic view showing a winding device.
FIG. 3 is a block diagram showing a winding device.
FIG. 4 is a front view showing first to third nozzle units and an armature.
FIG. 5 is a sectional view showing a first nozzle unit and an armature.
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining the operation of the winding device.
FIGS. 7A and 7B are schematic diagrams for explaining the operation of the winding device. FIG.
FIGS. 8A and 8B are schematic diagrams for explaining the operation of the winding device.
FIG. 9 is a schematic diagram for explaining the operation of the winding device.
FIG. 10 is a schematic diagram showing a conventional winding device;
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a problem of the related art.
[Explanation of symbols]
11 ... winding winding device, 12 ... core, 12a ... connection claw, 13 ... teeth, 13a ... slot, 13b ... umbrella, 14 ... winding, 15 ... armature, 16 ... commutator (commutator), 29 ... Rotating shaft, 32 ... Nozzle, 33 ... Control unit, 40 ... Revolving unit, 41 ... Fixed former, 42 ... Movable former, 64 ... Pin as a support shaft, 67 ... Flange portion as a plate member constituting stop means, 67a ... engagement grooves as cutouts, 68 ... pins constituting stop means.
Claims (8)
前記巻線工程は、前記コアに当接する固定フォーマによって前記巻線を前記コアのスロット内における前記コアの外径側に案内する工程及び前記コアの回転軸側に移動する可動フォーマによって前記巻線を前記スロット内における前記回転軸側に案内する工程のうち少なくとも一方の工程を備えることを特徴とする回転電機の電機子製造方法。It has a winding process of winding the winding around the core teeth by the nozzle,
The winding step includes a step of guiding the winding to an outer diameter side of the core in a slot of the core by a fixed former abutting on the core, and a step of moving the winding to a rotating shaft side of the core by the movable former. And at least one of the steps of guiding the armature to the rotating shaft side in the slot.
前記ノズルを、停止手段によって前記結線爪に係止させるための所定位置に停止させることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の電機子製造方法。In the step of locking the winding to the connection claw,
The armature manufacturing method for a rotating electric machine according to claim 2, wherein the nozzle is stopped at a predetermined position to be locked to the connection claw by a stopping means.
前記コアに対する接離方向に移動可能かつ回動可能に設けられ、前記コアのティースに巻線を巻回させるノズルが支持された旋回部と、
前記コアに当接され前記巻線を前記コアのスロットに案内する固定フォーマと、
前記ノズルの前記巻線の導出側端部が前記ティースの傘部先端よりも前記コアの径方向外側を旋回するように前記旋回部を配置する制御部とを備えることを特徴とする巻線巻回装置。A winding winding device for winding a winding around an armature core,
A swivel unit that is provided so as to be movable and rotatable in the direction of contact and separation with respect to the core, and that supports a nozzle that winds a winding around the teeth of the core;
A fixed former abutting the core and guiding the winding to a slot in the core;
And a controller configured to dispose the swirling portion so that an outlet end of the winding of the nozzle swivels radially outward of the core from a tip of the umbrella portion of the teeth. Times device.
前記固定フォーマを前記接離方向に移動可能に支持する支持軸に取着され、前記所定位置に対応して切り欠き部が形成された板部材と、
前記旋回部に設けられ前記切り欠き部に挿通されて前記板部材と回動方向に係合するピンとから構成されたことを特徴とする請求項6に記載の巻線巻回装置。The stopping means,
A plate member attached to a support shaft that movably supports the fixed former in the contact and separation directions, and a cutout portion corresponding to the predetermined position;
The winding device according to claim 6, further comprising a pin provided in the turning portion, inserted through the notch portion, and engaged with the plate member in a rotating direction.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003096651A JP4102235B2 (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Winding winding device and armature manufacturing method of rotating electric machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003096651A JP4102235B2 (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Winding winding device and armature manufacturing method of rotating electric machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004304953A true JP2004304953A (en) | 2004-10-28 |
JP4102235B2 JP4102235B2 (en) | 2008-06-18 |
Family
ID=33408646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003096651A Expired - Lifetime JP4102235B2 (en) | 2003-03-31 | 2003-03-31 | Winding winding device and armature manufacturing method of rotating electric machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4102235B2 (en) |
-
2003
- 2003-03-31 JP JP2003096651A patent/JP4102235B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4102235B2 (en) | 2008-06-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4918141B2 (en) | Coil winding apparatus and coil winding method | |
JP5196913B2 (en) | Spindle winding device | |
JP5680977B2 (en) | Coil winding apparatus and coil winding method | |
TWI384727B (en) | Winding method and winding device | |
JP4622517B2 (en) | Coil forming method and coil forming apparatus | |
JP2003264966A (en) | Method and apparatus for winding | |
JP5508147B2 (en) | Winding machine and winding method | |
JP2002043157A (en) | Wire-winding method and apparatus | |
WO2020179398A1 (en) | Wire winding device and wire winding method | |
US6712307B2 (en) | Wire winding apparatus and method for manufacturing armature | |
JP2003244906A (en) | Manufacturing method for rotating electric machine and rotating electric machine | |
JP2004274850A (en) | Method and device for winding armature | |
JP2004304953A (en) | Winding machine and process for manufacturing armature of rotary electric machine | |
US7753306B2 (en) | Winding machine for rotor and method of fabricating rotor | |
JP3765747B2 (en) | Winding method and winding device | |
JP3621050B2 (en) | Winding device | |
JP4530493B2 (en) | Manufacturing method of coil unit for rotating machine | |
JP2008187807A (en) | Coil winding device, coil winding method and stator | |
JP3486393B2 (en) | Winding machine | |
JP5781907B2 (en) | Split core winding method | |
JP2815017B2 (en) | Armature winding method and device | |
JP2002353059A (en) | Flier traverse widning machine and winding method | |
JP4259066B2 (en) | Manufacturing method of motor | |
JP4142481B2 (en) | Method for manufacturing armature of rotating electrical machine and winding device for winding the same | |
JP2994573B2 (en) | Line filter winding device and winding method |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080321 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4102235 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |