JP2004303435A - Electric equipment and image forming apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、充放電可能な補助電源装置を備えた電気機器および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題が重要となり、複写機やプリンタ装置等の画像形成装置も省エネルギ化が進んでいる。この画像形成装置の省エネルギを考えるに当たって無視できないのは、トナーを記録媒体に定着する定着装置の省電力である。画像形成装置の待機時における定着装置の消費電力の低減としては、待機時には加熱ローラの温度を定着温度よりやや低い一定の温度に保つことにより、使用時に直ちに使用可能温度まで立ち上げ、使用者が定着ローラの昇温を待つことがないようにしている。この場合、定着装置を使用していないときにもある程度の電力を供給して余分なエネルギを消費していた。この待機時の消費エネルギは機器の消費エネルギの約7割から8割に上がるといわれている。
【0003】
この待機時の消費エネルギを削減してより省電力化を図ることが望まれ、未使用時には電力供給をゼロにすることが求められてきている。しかしながら待機時にエネルギ消費をゼロにすると、加熱ローラは鉄やアルミなどの金属ローラを主に使用しており熱容量が大きいため、約180℃前後の使用可能温度にまで昇温するには数分から十数分など長い加熱時間が必要であり、使用者の使い勝手が悪化してしまう。このため速やかに加熱ローラ温度を上昇させる構成が、省エネルギの複写機を実現する上で必要とされ、例えば、再立上には10秒以下が要求されている。
【0004】
この加熱ローラの昇温時間を短くするためには、単位時間の投入エネルギすなわち定格電力を大きくすると良い。実際に、プリント速度の速い高速機には電源電圧を200Vにして対応している装置も多い。しかし、日本国内の一般的なオフィスでは、商用電源は100V15Aであり、200Vに対応させるには設置場所の電源関連に特別な工事を施す必要があり一般的な解決法とはいえない。また、100V15Aを2系統用いて全投入電力を上げる製品も実用化されているが、2系統のコンセントが近くにあるところでないと設置することができない。このため加熱ローラを短時間で昇温させようとしても、投入エネルギの上限は上げられないのが実状であった。
【0005】
そこで、主電源に加えて補助電源を設け、補助電源から発熱体に電力を供給することで大量の電力を供給することを可能とし、これにより昇温に要する時間を短縮する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、商用交流電源が駆動する発熱体と、当該交流電源によって充電される補助電源部が駆動する発熱体とを設けた画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。このような補助電源用の発熱体を設ける構成においては、交流電源から補助電源であるコンデンサに充電する充電モードと、補助電源から発熱体に電力を供給する放電モードとのいずれか一方を選択するようにしている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−315567号公報
【特許文献2】
特開2002−280146号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、短時間で定着ローラを加熱して目標温度に到達させることはできるといったように電力を供給する機能については効果が得られるものの、補助電源装置のメンテナンスや運搬時における安全性への配慮はなされていない。すなわち、上述した従来の技術では、補助電源装置に漏電や感電等が生じるおそれがあることについては考慮されておらず、これに対する手段等の措置は開示されていない。
【0009】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、補助電源装置のメンテナンス時等の安全性を向上させることができる電気機器および画像形成装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、主電源と、充電可能な補助電源装置と、これらからの電力供給を受ける負荷部とを備える電気機器であって、予め設定された使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置の使用を禁止する禁止制御手段を具備することを特徴とする電気機器である。
【0011】
請求項1にかかる発明によれば、使用禁止タイミングとなった場合には、通常補助電源装置が使用されるときであっても、補助電源装置の使用が禁止されるので、感電等の生じるおそれを低減でき、当該電気機器に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、主電源と、充電可能な補助電源装置と、これらからの電力供給を受ける発熱体によって加熱される定着装置とを備えた画像形成装置であって、予め設定された使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置の使用を禁止する禁止制御手段を具備することを特徴とする画像形成装置である。
【0013】
請求項2にかかる発明によれば、使用禁止タイミングとなった場合には、通常補助電源装置が使用されるときであっても、補助電源装置の使用が禁止されるので、感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、当該画像形成装置が動作可能である状態において、前記使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置の使用を禁止することを特徴とする。
【0015】
請求項3にかかる発明によれば、画像形成装置が動作している間に禁止制御手段の制御により補助電源装置の使用が禁止される。したがって、新たに使用禁止のために放電を行う装置等を用いる必要がなくなる。
【0016】
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または3にかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、前記使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置を放電させた後、その使用を禁止することを特徴とする。
【0017】
請求項4にかかる発明によれば、使用禁止タイミングとなった場合には、通常補助電源装置が使用されるときであっても、補助電源装置を放電させた後、その使用が禁止されるので、漏電や感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0018】
また、請求項5にかかる発明は、請求項2または3にかかる発明の構成において、前記補助電源装置の残電圧を検出する電圧検出手段をさらに具備し、前記禁止制御手段は、前記使用禁止タイミングとなった場合に前記電圧検出手段によって検出される補助電源装置の残電圧が予め設定されたしきい値以下となるまで放電させた後、当該補助電源装置の使用を禁止することを特徴とする。
【0019】
請求項5にかかる発明によれば、使用禁止タイミングとなった場合には、通常補助電源装置が使用されるときであっても、補助電源装置をより確実に放電させた後、その使用が禁止されるので、漏電や感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0020】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4または5にかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、前記補助電源装置から前記発熱体に電力を供給させることで前記補助電源装置を放電させることを特徴とする。
【0021】
請求項6にかかる発明によれば、補助電源装置から定着装置の加熱に用いられる発熱体に対して電力を供給することで放電するので、補助電源装置の放電のための専用の回路等を設ける必要がない。
【0022】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、使用禁止のために前記補助電源装置を放電させている間、主電源から前記発熱体への電力供給を禁止することを特徴とする。
【0023】
請求項7にかかる発明によれば、補助電源装置から発熱体に電力が供給されている間に、主電源から発熱体への電力供給が禁止されるので、これらの発熱体の加熱よって定着装置が必要以上に高温となってしまうことを抑制することができる。
【0024】
また、請求項8にかかる発明は、請求項4ないし7のいずれかにかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、使用禁止のために前記補助電源装置を放電させている間に放電中止の指示があった場合、当該放電を中止することを特徴とする。
【0025】
請求項8にかかる発明によれば、放電中止の指示があった場合には補助電源装置を放電中であってもその放電が中止されるので、放電が不要となった場合には中止指示を行うことで無駄な放電の続行を停止し、消費電力のロスを抑制することができる。
【0026】
また、請求項9にかかる発明は、請求項8にかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、使用禁止のために前記補助電源装置を放電させている間に電源オフまたは放電中止以外の指示に基づく動作を禁止することを特徴とする。
【0027】
請求項9にかかる発明によれば、補助電源装置を放電させている間に放電中止等以外の指示に基づく動作が行われないので、放電中に動作することに起因する装置各部の損傷等の発生を抑制することができる。
【0028】
また、請求項10にかかる発明は、請求項4ないし9のいずれかにかかる発明の構成において、前記禁止制御手段による使用禁止のための前記補助電源装置の放電が終了した後、当該補助電源装置が使用禁止であることをユーザに通知する通知手段をさらに具備することを特徴とする。
【0029】
請求項10にかかる発明によれば、放電が終了して使用禁止になったことをユーザに通知されるので、ユーザは使用禁止になったことを確認することができ、メンテナンス作業等の際の安全性が向上する。
【0030】
また、請求項11にかかる発明は、請求項2ないし10のいずれかにかかる発明の構成において、前記禁止制御手段によって前記補助電源装置の使用が禁止された場合に、その旨を記録する不揮発性記憶手段をさらに具備し、前記禁止制御手段は、当該画像形成装置に電源が投入された場合に前記不揮発性記憶手段に使用禁止である旨が記録されているときには、前記補助電源装置の使用を禁止することを特徴とする。
【0031】
請求項11にかかる発明によれば、使用禁止とされた後に当該画像形成装置の電源がオフとされ、再度電源が投入された場合であっても不揮発性メモリに使用禁止状態である旨が記録されており、これにより使用禁止の状態が継続される。
【0032】
また、請求項12にかかる発明は、請求項2ないし11のいずれかにかかる発明の構成において、前記禁止制御手段は、禁止解除の指示があった場合に前記補助電源装置の使用禁止を解除することを特徴とする。
【0033】
請求項12にかかる発明によれば、禁止解除の指示があった場合に補助電源装置の使用禁止が解除され、補助電源装置を利用した電力供給等を行うことができる。
【0034】
また、請求項13にかかる発明は、請求項2ないし12のいずれかにかかる発明の構成において、前記補助電源装置は、キャパシタを有していることを特徴とする。
【0035】
請求項13にかかる発明によれば、補助電源装置がキャパシタを有しているので、ニッケルカドミウム電池などを利用する場合と比較して、充電時間の短縮、寿命が長い、大電力短時間放電が可能、充電しつづけた場合でも安全性が高いといったメリットがある。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる電気機器および画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0037】
A.実施形態
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す斜視図である。同図に示すように、この画像形成装置100は、複写動作を行う本体部5と、大量の用紙等を収容し、これを本体部5に供給する大容量給紙部11と、複写がなされた用紙等に対してソート、穴あけ、綴じ込みなどを施すフィニッシャー9を備えており、複写やソート等がなされた用紙がフィニッシャー9の排紙部に排出されるようになっている。
【0038】
本体部5は、その上部に開閉自在に配置される自動原稿供給装置2を有しており、かかる自動原稿供給装置2にセットされた原稿は、当該自動原稿供給装置2によって本体部5内にあるスキャナ部(図示略)によるスキャン位置を通過するよう搬送される。また、本体部5の上方にはコンタクトガラス1が配置されており、かかるコンタクトガラス1上に載置された原稿をスキャナ部によって読み取ることもできる。
【0039】
また、本体部5の上部にはユーザに対して種々の情報を表示する表示パネル、ユーザが種々の指示等(コピー条件やコピー開始指示)を入力するためのボタンなどのインターフェースや表示パネルが配置される操作部3が設けられている。また、本体部5には電源サブキー4が設けられており、かかる電源サブキー4を操作することで当該画像形成装置100を省エネルギーモードに移行させることができるようになっている。
【0040】
また、本体部5の前面には当該画像形成装置100の主電源をオン/オフするための主電源スイッチ7が含まれており、ユーザはかかる主電源スイッチ7をオンにすることで当該画像形成装置100を起動することができ、また主電源スイッチ7をオフとすることで当該画像形成装置100への電力供給をオフしてその動作を停止させることができる。
【0041】
また、本体部5の下部には、給紙部6が設けられており、かかる給紙部6に収容されている用紙やOHPシートなどの画像形成対象シートに対して画像形成が行われることになる。
【0042】
図2に示すように、画像形成装置100の本体部5は、感光体22と、帯電装置23と、図示せぬ書込装置の一部であるミラー25と、現像装置26と、転写装置27と、クリーニング装置28と、給紙装置29と定着装置30とを備える。
【0043】
この画像形成装置100では、回転している感光体22の表面を帯電装置23により均一に帯電し、書込装置からスキャナ部がスキャンした画像に対応する画像情報に応じて出射されるレーザ光24をミラー25で反射して帯電した感光体22の表面に入射し、形成する画像に応じた静電潜像を形成する。この感光体22の表面に形成した静電潜像を現像装置26で現像してトナー像を形成する。
【0044】
一方、給紙トレイ31から給紙コロ32により給紙された用紙やOHPシート等は用紙搬送路33を通りレジストローラ34の位置で一旦停止している。そして感光体22に形成されたトナー像が転写装置27に達するのとタイミングを合わせてレジストローラ対34から用紙紙を送り出し、感光体22に形成されたトナー像を転写装置27で記録紙に転写する。ここで、用紙に転写されずに感光体22に残留したトナーはクリーニング装置28で除去される。
【0045】
以上のように転写装置27でトナー像が転写された用紙は定着装置30に送られる。図3に示すように、定着装置30は、用紙に転写したトナー像のトナーを加熱溶融して用紙にトナー像を定着するものであり、加熱ローラ35と、定着ローラ36と、加熱ローラ35と定着ローラ36に巻き回された定着ベルト37と、定着ベルト37を定着ローラ36に押圧する加圧ローラ38及び例えばサーミスターからなる温度検出センサ39を備えている。
【0046】
加熱ローラ35と定着ローラ36及び加圧ローラ38のローラ基体は、アルミニュームや鉄などの金属を使用しており、これにより耐久性や加圧による変形などを抑制している。特に定着ローラ36としては熱容量が大きいものが用いられ、加熱したときに、加熱温度を安定して保持できるようになっている。より具体的には、定着ローラ36として温度保持に優れた肉厚の大きいローラが用いられる。
【0047】
加熱ローラ35は発熱体40を内蔵し、テンションスプリングにより定着ローラ36と反対側に付勢され、定着ベルト37に一定の張力を与えている。熱容量が大きい定着ローラ36は主発熱体41aと補助発熱体41bを有し、加圧ローラ38にも発熱体42を有する。この発熱体40と主発熱体41aと補助発熱体41b及び発熱体42は、例えばガラス管の中にある電熱線が電力の供給によって発光し、周囲の物体を加熱する。
【0048】
上記構成の下、この定着装置30は、加熱ローラ35で定着ベルト37を加熱し、加熱した定着ベルト37を定着ローラ36と加圧ローラ38の圧接部に送り、用紙43に転写されたトナー44を加熱加圧して定着する。
【0049】
次に、上記定着装置30に設けられた複数の発熱体に電力を供給するための回路構成について図4を参照しながら説明する。同図に示すように、この画像形成装置100は、商用電源であるAC100Vに接続され、定着装置30に応じた電圧の調整および交流を直流に整流する等の機能を有する主電源装置231に加え、補助電源装置232を備えている。
【0050】
そして、主電源装置231からは補助電源装置232と、3つの発熱体41a、40、42とに電力が供給されるようになっている。補助発熱体41bには主電源装置231の電力が直接供給されず、主電源装置231からの電力によって充電された補助電源装置232から電力供給を受けて駆動されるようになっている。
【0051】
これらの主発熱体41a、発熱体40、42への電力供給のオン/オフを切り替えるためのスイッチ241、242、243が設けられており、これらのスイッチ241、242、243のオン/オフが制御部234によって制御されるようになっている。
【0052】
また、この画像形成装置100は、主電源装置231からの電力によって補助電源装置232を充電する充電器233が設けられており、かかる充電器233への電力供給のオン/オフを切り替える充電スイッチ235が設けられている。かかる充電スイッチ235のオン/オフは制御部234によって制御されるようになっている。
【0053】
切替スイッチ236は、充電器233側(図4の左側)に接続される状態と、補助発熱体41b側(図4の右側)に接続される状態と、いずれにも接続されない状態といった3つの状態となるスイッチであり、切替スイッチ236は制御部234の制御によっていずれかの状態に設定される。したがって、充電スイッチ235がオンであり、かつ切替スイッチ236が充電器233側に接続されている状態である場合に充電器233によって補助電源装置232が充電されることになる。
【0054】
残電圧検出回路237は、補助電源装置232の残電圧値を検出し、検出した電圧値を制御部234に出力する。
【0055】
制御部234は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ234a等を有しており、温度検出センサ39によって検出される定着装置30の温度や、残電圧検出回路237によって検出される電圧値などに基づいて、スイッチ241、242、243、235のオン/オフやスイッチ236の状態を制御する。また、制御部234は、ユーザから補助電源装置232の使用禁止指示があった場合に補助電源装置232の使用を禁止するための制御を行うが、これらの制御部234によって行われる制御の詳細は後述する。
【0056】
補助電源装置232は、定着ローラ36の補助発熱体41bに電力を供給するものであり、本実施形態では充放電可能な大容量のキャパシタを補助電源装置として用いている。本実施形態では、この補助電源装置232に用いるキャパシタとして、電気二重層コンデンサを用いている。すなわち、化学反応を伴わない電気二重層コンデンサの以下のような優れた特性に着目し、蓄電素子として電気二重層コンデンサを用いることとしている。
【0057】
(1)充電時間が短い
二次電池として一般的なニッケル−カドミウム電池を用いた補助電源では、急速充電を行っても数時間の時間を要する。これに対し、コンデンサを用いた補助電源では数分程度の急速な充電が可能である。この特性により、頻繁に充放電可能であるため、同一時間内で比較したときに補助電源を用いた加熱の回数を増すことができる。
【0058】
(2)寿命が長い
ニッケル−カドミウム電池は充放電の繰り返し回数が500から1000回であるため加熱時用補助電源としては寿命が短く、交換の手間やコストが問題となる。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は寿命が長く、メモリー効果も無いため、繰り返しの充放電による劣化も少ない。従って、非加熱動作(待機時)と加熱動作を繰り返す加熱装置や画像形成装置に、特に、有利である。また、鉛蓄電池のように液交換や補充なども必要ないため、メンテナンスがほとんどいらない。
【0059】
(3)大電力短時間放電が可能
二次電池は蓄えた電力を一気に放電することができないので、加熱部が低温からの立ち上げ時に大電力を供給できず、立ち上げ時間の短縮には低い効果しか望めない。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は大電力を数秒で放電可能であるので、定着ローラ36の加熱時には主電源装置231による最大供給電力を大きく超える電力を供給することが可能となり、定着装置30が動作可能な状態となるまでの時間の短縮に威力を発揮する。
【0060】
(4)充電しつづけた場合でも安全性が高い
二次電池は化学反応を利用しているため、最大容量まで充電した後、放電の必要が無い場合、充電回路に接続しつづけると、化学反応によるガスなどにより容器が膨張して破裂するなどの危険がある。これに対し、コンデンサを用いた補助電源は化学反応ではなく物理現象を利用しているので、ガスの発生などは無く充電しつづけても安全である。したがって、フロート状態のモードを設けなくてもよい。
【0061】
電気二重層コンデンサは、以上のような優れた特性を有するとともに、近年多量の電気エネルギを蓄えられる物が開発されてきており、電気自動車などへの採用も検討されているものがある。例えば、日本ケミコン(株)の開発した電気二重層コンデンサ等は2000F程度の静電容量を有しており、数秒から数十秒の電力供給には十分な容量を備えている。また、日本電気(株)からも「ハイパーキャパシタ」という商品名で80F程度のコンデンサが販売されており、このようなコンデンサを用いることができる。
【0062】
以上が本実施形態における画像形成装置の構成であり、以下、制御部234の制御に基づいてなされる各発熱体への電力供給および補助電源装置232の充電のための動作について図5および図6を参照しながら説明する。
【0063】
まず、図5に示すように、この画像形成装置100の主電源スイッチ7がオンにされると、制御部234は補助電源装置232の使用禁止状態であるか否かを確認する(ステップSa1)。ここで、制御部234は不揮発性メモリを有しており、かかる不揮発性メモリに補助電源装置232の使用禁止である旨が記録されているか否かによって使用禁止状態か否かを判別する。このような使用禁止状態を記録する記憶手段としては、フラッシュメモリ、バックアップ機能付きRAM、ハードディスクなどの主電源をオフした場合に記録が保持される不揮発性の記憶手段を用いる。
【0064】
そして、制御部234が補助電源装置232の使用禁止状態であると判別した場合には補助電源装置232に対して充電や補助電源装置232から補助発熱体41bへの電力供給(放電)が行われないよう装置各部を動作させる使用禁止モードへ移行する(ステップSa2)。この使用禁止モードでは、その状況にいかんにかかわらず、補助電源装置232の充電や放電が禁止され、それ以外は通常と同じように動作する。したがって、定着装置30を急速に昇温する必要がある場合においても、補助発熱体41bへの電力供給はなされず、主発熱体41a、発熱体40、42に主電源装置231から電力供給がなされ、これらの3つの発熱体によって加熱が行われる。
【0065】
一方、使用禁止状態でない場合には制御部234は、温度検出センサ39から供給される現時点の定着装置30の温度を取得する(ステップSa3)。そして、メモリ234aに予め設定されている目標温度から取得した現在の定着装置30の温度を減算して温度差を求める(ステップSa4)。このようにして求めた温度差と予めメモリ234aに設定されているしきい値とを比較し(ステップSa5)、求めた温度差よりもしきい値が大きい場合には(ステップSa5の判別「Yes」)、待機処理に移行する(ステップSa6)。
【0066】
一方、求めた温度差よりもしきい値が小さい場合(ステップSa5の判別「No」)、つまり目標温度までの温度差が大きく十分な加熱が必要な場合には、制御部234はスイッチ241、242、243をオンとすることで主発熱体41a、発熱体40、42を駆動して定着装置30を加熱する。また、制御部234は、スイッチ236を補助発熱体41b側(図4の右側)に接続するよう制御することで補助電源装置232から補助発熱体41bへの電力供給を行わせる、つまり補助電源装置232を放電させて補助発熱体41bを駆動する(ステップSa7)。
【0067】
このような4つの発熱体による加熱を行わせると、制御部234は温度検出センサ39によって検出される定着装置30の温度が目標温度に達したか否かを判別する(ステップSa8)。目標温度に達していない場合には、制御部234は3つの主発熱体41a、発熱体40、42への主電源装置231からの電力供給を継続するとともに、補助発熱体41bへの補助電源装置232からの電力供給を継続することで、4つの発熱体を駆動する(ステップSa7)。そして、制御部234は、温度検出センサ39によって検出される温度が目標温度に到達するまで4つの発熱体を駆動した加熱を行う(ステップSa7〜ステップSa8)。
【0068】
一方、4つの発熱体を駆動することで、温度検出センサ39によって検出された温度が目標温度に到達した場合(ステップSa8の判別「Yes」)、スイッチをオフ等することで4つの発熱体による加熱を停止し待機処理に移行する(ステップSa6)。
【0069】
待機処理では、温度検出センサ39による検出温度が目標温度となるようスイッチ241、242、243をオンすることで3つの主発熱体41a、発熱体40,42を駆動する。すなわち、図6に示すように、目標温度に達している時には3つの主発熱体41a、発熱体40,42を駆動せず、温度検出センサ39の検出温度が目標温度を下回った場合にのみ目標温度となるように3つの主発熱体41a、発熱体40,42が駆動するのである。待機処理では、このように3つの発熱体が駆動される場合であっても、スイッチ236は補助発熱体41b側(図4の右側)には接続されず、補助電源装置232から補助発熱体41bへの電力供給は行われない。したがって、図6に示すように待機処理中においては補助電源装置232の残電圧がほとんど減少することはない。
【0070】
また、制御部234による待機処理では、残電圧検出回路237から供給される補助電源装置232の残電圧値とメモリ234aに予め設定されたしきい値とを比較し、検出された電圧値がしきい値以下であり、かつ3つの主発熱体41a40、42を駆動していない場合に補助電源装置232への充電を行うよう制御する。すなわち、補助電源装置232の残電圧値がしきい値以下であり、かつスイッチ241、242、243がオフである場合には、制御部234はスイッチ235をオンとするとともに、スイッチ236を充電器233側(図4の左側)に接続する状態とする。これにより主電源装置231からの電力による補助電源装置232の充電が行われる。
【0071】
一方、残電圧検出回路237によって検出される電圧値がしきい値以上になる、または3つの主発熱体41a、発熱体40,42が駆動されると、制御部234は補助電源装置232への充電を停止させる。
【0072】
以上のように制御部234は、主電源投入後、目標温度と現在温度との差が大きい場合には(目標温度との温度差がしきい値より大きい場合には)、より短時間で定着装置30が目標温度に達するよう3つの主発熱体41a、発熱体40、42に加えて補助発熱体41bによる加熱を行わせる。
【0073】
例えば、目標温度が180℃であるのに対し、検出された温度が28℃であった場合にはその温度差は152℃と大きいので(例えばしきい値を30℃とする)、4つの発熱体を駆動して短時間で目標温度である180℃に到達するようにする。ここで、主電源装置231から電力を供給する主発熱体41aを350W、発熱体40を500W、発熱体42を350Wとし、補助発熱体41bを1000Wとすれば、主電源装置231からの1200Wの電力供給に加え、補助電源装置232からも電力を供給することにより合計で2200Wといったこれまでの電力上限であった1200Wを超える電力を定着装置30の4つの発熱体に供給することができ、図6の「立ち上がり中」に示されるようにより短時間で目標温度に到達させることができる。
【0074】
一方、目標温度と現在温度の差がそれほど大きくない場合には(温度差がしきい値より小さい場合には)、補助発熱体41bが利用されず、3つの主発熱体41a、発熱体40、42による加熱が行われる。上記例の場合において、検出された温度が150℃以上である場合には、温度差は30℃未満なので、3つの発熱体だけで十分に短時間で目標温度である180℃まで上昇させることができるので、かかる場合には補助発熱体41bを駆動せず、図6に示すように補助発熱体41bを駆動しない時間を利用して次回の電源投入時の駆動に備えて補助電源装置232に対する充電が行われるのである。
【0075】
次に、本実施形態にかかる画像形成装置100は、補助電源装置232のメンテナンス時などにおける安全性の向上を主目的として、補助電源装置232の使用を禁止する使用禁止モードで動作するようになっている(図5のステップSa2)。本実施形態では、通常モードで動作している画像形成装置100が予め決められたタイミングとなった場合、ここではユーザからの使用禁止モードへの移行指示があった場合に使用禁止モードへ移行するようになっている。以下、ユーザから使用禁止モードへの移行指示があった場合の動作について図7を参照しながら説明する。なお、使用禁止モードへの移行タイミングは、ユーザからの指示があったタイミングのみならず、メンテナンス周期等にあわせて定期的なタイミングで使用禁止モードへ移行させるようにしてもよい。
【0076】
同図に示すように、ユーザからの使用禁止モードへの移行指示が操作部3を介して入力された場合、制御部234は、残電圧検出回路237から供給される補助電源装置232の現在の残電圧値を取得する(ステップSb1)。そして、取得した現在の残電圧値と予めメモリ234aに設定されているしきい値とを比較し、残電圧値が当該しきい値よりも大きいか否かを判別する(ステップSb2)。ここで、設定されるしきい値は、補助電源装置232の残電圧値としては小さい値であり、放電が完了となる値である。
【0077】
補助電源装置232の残電圧値がしきい値よりも大きい場合には、制御部234はスイッチ241、242、243をオフに固定し、主電源装置231から主発熱体41a、発熱体40、42への電力供給を行わせないようにする(ステップSb3)。そして、制御部234は、操作部3の表示パネルに「使用禁止移行をキャンセルしますか」といったメッセージを表示して、使用禁止モードへの移行をキャンセルできることをユーザに通知するとともに、主電源スイッチ7のオフおよび使用禁止モードへの移行キャンセル指示以外のユーザの指示を受け付けないモードに移行する(ステップSb4)。このようにユーザからの指示を受け付けないようにすることで、以下ように行われる補助電源装置232の放電中に複写動作等がなされて装置各部に損傷等が発生するのを抑制している。なお、キャンセル可能な旨のユーザへの通知は表示パネルに表示する方法であってもよいし、音声によるものであってもよく、その通知方法は任意である。
【0078】
このようにキャンセル可能な旨を通知した後、制御部234は、操作部3を介してユーザからキャンセル指示があったか否かを判別し(ステップSb5)、キャンセル指示があった場合には、ステップSb7以降の処理は行わず、補助電源装置232が放電中であればそれを停止し(ステップSb6)、使用禁止指示がなされる前の通常の処理に戻る。
【0079】
一方、キャンセル指示がない場合、制御部234は、温度検出センサ39から供給される現在の定着装置30の温度が予めメモリ234aに設定されているしきい値よりも小さいか否かを判別する(ステップSb7)。ここで、設定されているしきい値は、当該定着装置30の温度がその値以上に大きくなると損傷等の支障が生じるおそれがある値である。
【0080】
現在の定着装置30の温度がしきい値よりも小さい場合には、現在よりも温度が上昇することが許容されているので補助発熱体41bを駆動することが可能であるから、スイッチ236を補助電源装置232側(図4の右側)に接続し、補助電源装置232から補助発熱体41bへの電力供給、つまり補助電源装置232を放電させる(ステップSb8)。ここで、上述したように主発熱体41a、発熱体40、42の駆動は停止されているので(ステップSb3参照)、これらの発熱体による温度上昇は生じない。したがって、放電のために補助発熱体41bを駆動した場合であってもその温度上昇の度合いを抑えることができ、定着装置30の温度が必要以上に高温になってしまうおそれを低減することができる。なお、補助発熱体41b以外に他の放電専用の負荷部等を設けるようにしてもよいが、補助電源装置32の電力による駆動対象である定着装置30の補助発熱体41bに電力を供給して放電することで新たな部品等の追加が不要となり、コスト増加を抑制することができる。
【0081】
一方、定着装置30の温度がしきい値よりも大きい場合には、それ以上高温となると支障が生じるおそれがあるので、補助発熱体41bを駆動することができない。したがって、この場合は補助発熱体41bの駆動は行わず、またすでに補助電源装置232の放電を行って(ステップSb8)補助発熱体41bが駆動されている場合にはその放電を停止させる(ステップSb9)。
【0082】
そして、制御部234は、残電圧検出回路237によって検出される補助電源装置232の残電圧値が予め設定されたしきい値より小さいか否かを判別する(ステップSb10)。ここで比較に用いられるしきい値はステップSb2で用いられるしきい値と同じであり、放電完了の有無を検出するためのしきい値である。
【0083】
補助電源装置232の残電圧がしきい値より大きい場合には、ステップSb5に戻り、キャンセル指示があった場合には放電を停止させて通常の処理に戻る一方で、キャンセル指示がない場合には、上記ステップSb8〜ステップSb10までの処理を繰り返す。
【0084】
一方、補助電源装置232の残電圧がしきい値より小さい場合、つまり放電が完了した場合には、制御部234は、スイッチ236を充電器233側および補助発熱体41b側のいずれにも接続しない状態とし、補助電源装置232の放電を停止する(ステップSb11)。そして、放電が完了した旨と、以降補助電源装置232が使用禁止状態である旨を操作部3の表示パネルに表示させる等してユーザに通知する(ステップSb12)。これによりユーザは放電が終了し、使用禁止状態となったことを明確に知ることができ、放電完了か否か不明の状態でメンテナンス作業等を行うといった危険性を低減できる。
【0085】
また、制御部234は、使用禁止状態である旨を不揮発性メモリに記録する(ステップSb13)。このように不揮発性メモリに使用禁止状態である旨を記録しておくことで、主電源がオフされた後再度主電源がオンになった場合に使用禁止モードであるか否かを判別することができる(図5のステップSa1参照)。
【0086】
このように使用禁止状態である旨を記録した後、状況のいかんにかかわらず、例えば図5のステップSa5の判別で温度差がしきい値より大きい場合であっても、補助電源装置232の充電および放電を行わない使用禁止モードに移行し、補助電源装置232に関する点を除いて通常の動作を行う。
【0087】
以上がユーザから使用禁止モードへの移行指示があった場合に当該画像形成装置100において行われる動作である。このような動作による使用禁止モードに移行した後、ユーザから操作部3を介して使用禁止モードの解除指示があった場合、制御部234は使用禁止モードを解除し、通常の動作モードへ移行する。
【0088】
すなわち、上述したように温度検出センサ39の検出温度と目標温度の差が大きく定着装置30を十分に加熱する必要がある場合(図5ステップSa5の判別「No」)、主電源装置231からの電力供給によって3つの主発熱体41a、発熱体40、42を駆動するととともに、補助電源装置232からの電力供給によって補助発熱体41bを駆動する。また、残電圧検出回路237によって検出される残電圧値が小さく、かつ3つの主発熱体41a、発熱体40、42への電力供給がなされていない場合には補助電源装置232に対して充電を行う(図6参照)。このように使用禁止モードの解除指示があった場合には所定のタイミングになれば、補助電源装置232からの電力供給(放電)を行い、所定のタイミングとなれば充電を行うといったように通常に動作するモードに戻るのである。
【0089】
また、使用禁止モードの解除指示があった場合、制御部234は、上記不揮発性メモリに記録された使用禁止モードである旨の記録を消去する。これによりその後主電源がオフとされた後再度主電源がオンとなった場合には使用禁止モードに移行することなく、当該画像形成装置100は通常のモードで動作することになる。
【0090】
以上説明したように本実施形態では、使用禁止モードへ移行した場合には、通常使用されるタイミングであっても、制御部234によって補助電源装置232の使用(放電や充電)が禁止されるので、感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置100に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0091】
また、本実施形態では、画像形成装置100に主電源がオンであり、動作している間に制御部234の制御の下、既存の構成を利用して補助電源装置232の使用禁止を実現している。したがって、新たに使用禁止のために放電を行う構成を設けたりする必要がなく、当該使用禁止モードの追加することに起因するコストの増加を抑制することができる。
【0092】
また、本実施形態では、使用禁止モードへの移行指示がった場合に、補助電源装置232の残電圧がしきい値より小さくなるまで放電がなされるようになっており、これにより使用を禁止する補助電源装置232の残電圧を安全なレベルまで完全に低下させることができ、漏電や感電の生じるおそれを低減させて安全性を向上させることができる。なお、残電圧がしきい値以下となるまで放電するといった方法以外に使用禁止モードへの移行指示があった場合に予め決められた時間だけ放電を行い、その後使用禁止するといった方法を採用してもよいが、本実施形態のようにしきい値以下となるまで放電を行うことで、より確実に放電させることができ、安全性が向上する。
【0093】
また、本実施形態では、一旦使用禁止モードへの移行指示を行った後でも、ユーザは使用禁止モードのキャンセル指示を行うことができ、誤操作等により移行指示を行った後でもキャンセル指示を行えば補助電源装置232の放電が停止されるので、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0094】
B.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0095】
(変形例1)
上述した実施形態では、定着装置30は、加熱ローラ35と定着ローラ36と定着ベルト37及び加圧ローラ38を備えていたが、このような構成の定着装置に限らず他の構成の定着装置を有する画像形成装置に本発明を適用することができる。例えば、図8に示すように、温度保持に優れた肉厚のローラで形成された定着ローラ36と、定着ローラ36と比べて熱抵抗が十分小さい加圧ローラ38とで定着装置30を構成してもよい。このような構成の定着装置に本発明を適用する場合、定着ローラ36内に主発熱体41aおよび補助電源装置232から電力供給を受ける補助発熱体41bを設け、加圧ローラ38内に発熱体42を設けるようにし、上記実施形態と同様、使用禁止モードに移行した場合には補助電源装置232から補助発熱体41bへの電力供給を行わないようにすればよい。
【0096】
(変形例2)
また、上述した実施形態では、画像形成装置100の定着装置30を加熱する発熱体を負荷部とし、これに電力を供給する補助電源装置を備えた画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、その他、例えば画像を担持した記録紙を加熱して表面性(つや等)を改質する装置や仮定着する装置あるいはシート状物を給紙して乾燥処理・ラミネート処理する装置等、発熱体または発熱体以外の電力駆動される負荷部およびこれに電力を供給する充放電可能な補助電源装置を備えた電気機器に本発明を適用することができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、感電等の生じるおそれを低減でき、当該電気機器に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができるという効果を奏する。
【0098】
また、請求項2にかかる発明によれば、感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができる。
【0099】
また、請求項3にかかる発明によれば、新たに使用禁止のために放電を行う装置等を用いる必要がなくなるという効果を奏する。
【0100】
また、請求項4にかかる発明によれば、漏電や感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができるという効果を奏する。
【0101】
また、請求項5にかかる発明によれば、漏電や感電等の生じるおそれを低減でき、当該画像形成装置に対してメンテナンスを行う場合、運搬する場合、長時間未使用な場合などの安全性を向上させることができるという効果を奏する。
【0102】
また、請求項6にかかる発明によれば、補助電源装置の放電のための専用の回路等を設ける必要がないという効果を奏する。
【0103】
また、請求項7にかかる発明によれば、補助電源装置の放電中に発熱体の加熱よって定着装置が必要以上に高温となってしまうことを抑制することができるという効果を奏する。
【0104】
また、請求項8にかかる発明によれば、放電が不要となった場合には中止指示を行うことで無駄な放電の続行を停止し、消費電力のロスを抑制することができるという効果を奏する。
【0105】
また、請求項9にかかる発明によれば、放電中に動作することに起因する装置各部の損傷等の発生を抑制することができるという効果を奏する。
【0106】
また、請求項10にかかる発明によれば、ユーザは使用禁止になったことを確認することができ、メンテナンス作業等の際の安全性が向上するという効果を奏する。
【0107】
また、請求項11にかかる発明によれば、使用禁止とされた後に当該画像形成装置の電源がオフとされ、再度電源が投入された場合であっても不揮発性メモリに使用禁止状態である旨が記録されており、これにより電源再投入後も使用禁止の状態が継続されるという効果を奏する。
【0108】
また、請求項12にかかる発明によれば、禁止解除の指示があった場合に補助電源装置の使用禁止が解除され、補助電源装置を利用した電力供給等を行うことができるという効果を奏する。
【0109】
また、請求項13にかかる発明によれば、補助電源装置がキャパシタを有しているので、ニッケルカドミウム電池などを利用する場合と比較して、充電時間の短縮、寿命が長い、大電力短時間放電が可能、充電しつづけた場合でも安全性が高いといった利点が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の外観を示す図である。
【図2】前記画像形成装置の構成を示す図である。
【図3】前記画像形成装置の構成要素である定着装置の構成を示す図である。
【図4】前記定着装置の発熱体に電力を供給するための構成を示す回路図である。
【図5】前記画像形成装置に電源を投入した際に行われる電力供給制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】前記電力供給制御が行われた場合の温度変化と供給電力に変化の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】前記画像形成装置に対して使用禁止モードへの移行指示がなされた場合に行われる処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】前記定着装置の変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
2 自動原稿供給装置
3 操作部
4 電源サブキー
5 本体部
6 給紙部
7 主電源スイッチ
9 フィニッシャー
22 感光体
23 帯電装置
26 現像装置
27 転写装置
30 定着装置
35 加熱ローラ
36 定着ローラ
37 定着ベルト
38 加圧ローラ
39 温度検出センサ
40、42 発熱体
41a 主発熱体
41b 補助発熱体
100 画像形成装置
231 主電源装置
232 補助電源装置
233 充電器
234a メモリ
234 制御部
235 充電スイッチ
236 切替スイッチ
237 残電圧検出回路
241、242、243 スイッチ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electric device and an image forming apparatus including a chargeable / dischargeable auxiliary power supply device.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, environmental issues have become important, and energy saving has been progressing in image forming apparatuses such as copiers and printers. In considering the energy saving of the image forming apparatus, what cannot be ignored is the power saving of the fixing device that fixes the toner on the recording medium. In order to reduce the power consumption of the fixing device during standby of the image forming apparatus, the temperature of the heating roller is maintained at a constant temperature slightly lower than the fixing temperature during standby, so that the temperature immediately rises to the usable temperature at the time of use, and the user can use the device. It does not wait for the temperature of the fixing roller to rise. In this case, even when the fixing device is not used, a certain amount of power is supplied to consume extra energy. It is said that the energy consumption during standby increases from about 70% to 80% of the energy consumption of the device.
[0003]
It is desired to reduce the energy consumption in the standby mode to achieve more power saving, and it is required to reduce the power supply to zero when not in use. However, if the energy consumption is reduced to zero during standby, the heating roller mainly uses a metal roller such as iron or aluminum and has a large heat capacity, so it takes several minutes to 10 minutes to raise the temperature to a usable temperature of about 180 ° C. A long heating time, such as several minutes, is required, and the usability of the user deteriorates. For this reason, a configuration for rapidly raising the temperature of the heating roller is required to realize an energy-saving copying machine. For example, it takes less than 10 seconds to restart.
[0004]
In order to shorten the heating time of the heating roller, it is preferable to increase the input energy per unit time, that is, the rated power. In fact, many high-speed machines with a high printing speed are compatible with a power supply voltage of 200 V. However, in a general office in Japan, the commercial power supply is 100 V and 15 A, and it is necessary to perform a special work on a power supply in an installation place to correspond to 200 V, which is not a general solution. Also, products that increase the total input power by using two 100V15A systems have been put to practical use, but they cannot be installed unless there are two outlets nearby. For this reason, even if an attempt was made to raise the temperature of the heating roller in a short time, the upper limit of the input energy could not be increased.
[0005]
Therefore, a technology has been proposed in which an auxiliary power supply is provided in addition to the main power supply, and a large amount of power can be supplied by supplying power from the auxiliary power supply to the heating element, thereby shortening the time required for temperature rise. (For example, see Patent Document 1).
[0006]
Further, there has been proposed an image forming apparatus provided with a heating element driven by a commercial AC power supply and a heating element driven by an auxiliary power supply unit charged by the AC power supply (for example, see Patent Document 2). In such a configuration in which a heating element for an auxiliary power supply is provided, one of a charging mode for charging a capacitor serving as an auxiliary power supply from an AC power supply and a discharge mode for supplying power to the heating element from the auxiliary power supply is selected. Like that.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2000-315567 A
[Patent Document 2]
JP-A-2002-280146
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional technology, although an effect is obtained with respect to a function of supplying power so that the fixing roller can be heated to reach the target temperature in a short time, the maintenance and transportation of the auxiliary power supply device can be performed. No consideration has been given to safety. That is, the above-described conventional technology does not take into account the possibility that the auxiliary power supply device may suffer from electric leakage, electric shock, or the like, and does not disclose any measures such as measures against this.
[0009]
The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide an electric apparatus and an image forming apparatus that can improve safety during maintenance of an auxiliary power supply device.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is an electric appliance including a main power supply, a chargeable auxiliary power supply device, and a load unit that receives power supply from the main power supply, An electric device comprising a prohibition control unit for prohibiting use of the auxiliary power supply device when prohibition timing comes.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, when the use prohibition timing is reached, the use of the auxiliary power supply device is prohibited even when the normal auxiliary power supply device is used. Therefore, safety can be improved when the electrical device is maintained, transported, or not used for a long time.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, there is provided an image forming apparatus including a main power supply, a chargeable auxiliary power supply, and a fixing device that is heated by a heating element that receives power supplied from the main power supply. An image forming apparatus comprising: a prohibition control unit that prohibits use of the auxiliary power supply device when the use prohibition timing is reached.
[0013]
According to the second aspect of the present invention, when the use prohibition timing is reached, the use of the auxiliary power supply is prohibited even when the normal auxiliary power supply is used, which may cause an electric shock or the like. Therefore, safety can be improved when the image forming apparatus is maintained, transported, or not used for a long time.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration according to the second aspect of the present invention, the prohibition control unit operates the auxiliary power supply when the use prohibition timing comes in a state where the image forming apparatus is operable. The use of the device is prohibited.
[0015]
According to the third aspect of the invention, while the image forming apparatus is operating, the use of the auxiliary power supply is prohibited by the control of the prohibition control means. Therefore, it is not necessary to use a device or the like which newly discharges for use prohibition.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the second or third aspect, the prohibition control means discharges the auxiliary power supply when the use prohibition timing comes, and then stops using the auxiliary power supply. It is characterized by prohibition.
[0017]
According to the fourth aspect of the present invention, when the use prohibition timing comes, even when the normal auxiliary power supply is used, the use of the auxiliary power supply is prohibited after discharging the auxiliary power supply. In addition, it is possible to reduce the risk of occurrence of electric leakage, electric shock, or the like, and it is possible to improve safety when performing maintenance on the image forming apparatus, carrying the image forming apparatus, or when the image forming apparatus is not used for a long time.
[0018]
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration of the second or third aspect of the present invention, the apparatus further comprises a voltage detecting means for detecting a remaining voltage of the auxiliary power supply, and In this case, the auxiliary power supply is discharged until the remaining voltage of the auxiliary power supply detected by the voltage detection means becomes equal to or less than a predetermined threshold value, and then the use of the auxiliary power supply is prohibited. .
[0019]
According to the invention according to
[0020]
According to a sixth aspect of the present invention, in the configuration of the fourth or fifth aspect, the prohibition control unit discharges the auxiliary power supply device by supplying power to the heating element from the auxiliary power supply device. It is characterized by the following.
[0021]
According to the invention of
[0022]
According to a seventh aspect of the present invention, in the configuration according to the sixth aspect of the present invention, the prohibition control means controls the power supply from the main power supply to the heating element while discharging the auxiliary power supply for use prohibition. Power supply is prohibited.
[0023]
According to the invention according to
[0024]
According to an eighth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the fourth to seventh aspects, the prohibition control means stops discharging while the auxiliary power supply device is discharged for use prohibition. When there is an instruction, the discharge is stopped.
[0025]
According to the invention according to claim 8, when the discharge stop instruction is issued, the discharge is stopped even if the auxiliary power supply is being discharged. Therefore, when the discharge becomes unnecessary, the stop instruction is issued. By doing so, the continuation of useless discharge is stopped, and loss of power consumption can be suppressed.
[0026]
According to a ninth aspect of the present invention, in the configuration of the eighth aspect, the prohibition control means outputs an instruction other than turning off the power or stopping the discharge while the auxiliary power supply device is being discharged to prohibit use. The operation based on is prohibited.
[0027]
According to the ninth aspect of the present invention, since the operation based on the instruction other than the stop of the discharge is not performed while the auxiliary power supply device is being discharged, damage to each part of the device due to the operation during the discharge can be prevented. Generation can be suppressed.
[0028]
According to a tenth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the fourth to ninth aspects, after the auxiliary power supply for the use prohibition by the prohibition control means has been discharged, the auxiliary power supply is completed. Is further provided with a notifying means for notifying a user that the use is prohibited.
[0029]
According to the tenth aspect of the present invention, since the user is notified that the discharge has been completed and the use has been prohibited, the user can confirm that the use has been prohibited and can perform maintenance work and the like. Safety is improved.
[0030]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the second to tenth aspects, when the use of the auxiliary power supply device is prohibited by the prohibition control means, this fact is recorded. The image forming apparatus further includes a storage unit, and when the power is turned on to the image forming apparatus, when the non-volatile storage unit records that the use is prohibited, the use of the auxiliary power supply device is prohibited. It is characterized by prohibition.
[0031]
According to the eleventh aspect of the present invention, the power of the image forming apparatus is turned off after the use is prohibited, and the fact that the use is prohibited is recorded in the nonvolatile memory even when the power is turned on again. As a result, the state of use prohibition is continued.
[0032]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the second to eleventh aspects, the prohibition control unit cancels the use prohibition of the auxiliary power supply when a prohibition cancellation instruction is given. It is characterized by the following.
[0033]
According to the twelfth aspect of the invention, when an instruction to release the prohibition is issued, the use prohibition of the auxiliary power supply device is released, and power supply or the like using the auxiliary power supply device can be performed.
[0034]
According to a thirteenth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the second to twelfth aspects, the auxiliary power supply device has a capacitor.
[0035]
According to the thirteenth aspect of the present invention, since the auxiliary power supply device has a capacitor, compared to the case of using a nickel cadmium battery or the like, the charging time is shortened, the life is long, and the high-power short-time discharging is performed. There is a merit that it is possible and that the safety is high even when charging is continued.
[0036]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of an electric apparatus and an image forming apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0037]
A. Embodiment
FIG. 1 is a perspective view illustrating an appearance of an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the
[0038]
The
[0039]
A display panel for displaying various information to the user, an interface and a display panel such as buttons for the user to input various instructions and the like (copy conditions and copy start instructions) are arranged on the upper part of the
[0040]
Further, a
[0041]
Further, a
[0042]
As shown in FIG. 2, the
[0043]
In the
[0044]
On the other hand, the paper or the OHP sheet fed from the
[0045]
The sheet on which the toner image has been transferred by the
[0046]
The roller bases of the
[0047]
The
[0048]
Under the above-described configuration, the fixing
[0049]
Next, a circuit configuration for supplying power to a plurality of heating elements provided in the fixing
[0050]
Power is supplied from the
[0051]
[0052]
Further, the
[0053]
The
[0054]
The remaining
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
(1) Short charging time
An auxiliary power supply using a general nickel-cadmium battery as a secondary battery requires several hours even if quick charging is performed. On the other hand, with an auxiliary power supply using a capacitor, rapid charging for about several minutes is possible. Because of this characteristic, charging and discharging can be performed frequently, so that the number of times of heating using the auxiliary power supply can be increased when compared within the same time.
[0058]
(2) Long life
A nickel-cadmium battery has a short life as an auxiliary power supply for heating since the number of charge / discharge cycles is 500 to 1000, and thus has a problem of labor and cost for replacement. On the other hand, an auxiliary power supply using a capacitor has a long life and has no memory effect, so that deterioration due to repeated charging and discharging is small. Therefore, it is particularly advantageous for a heating device or an image forming apparatus that repeats a non-heating operation (during standby) and a heating operation. In addition, since there is no need for liquid exchange or replenishment as in a lead storage battery, there is almost no need for maintenance.
[0059]
(3) High power short-time discharge is possible
Since the secondary battery cannot discharge the stored power at a stretch, the heating unit cannot supply a large amount of power when starting up from a low temperature, and can only expect a low effect in shortening the startup time. On the other hand, since the auxiliary power supply using the capacitor can discharge a large amount of power in a few seconds, it is possible to supply power that greatly exceeds the maximum supply power by the main
[0060]
(4) High safety even when charged
Rechargeable batteries use a chemical reaction, so after charging to the maximum capacity, if there is no need for discharging, if the battery is kept connected to the charging circuit, the container will expand and burst due to gas etc. due to the chemical reaction. There is danger. On the other hand, since the auxiliary power supply using a capacitor uses a physical phenomenon instead of a chemical reaction, it is safe to continue charging without generating gas. Therefore, it is not necessary to provide the mode in the floating state.
[0061]
Electric double layer capacitors have excellent characteristics as described above, and those capable of storing a large amount of electric energy have been developed in recent years, and some of them have been studied for use in electric vehicles and the like. For example, an electric double layer capacitor or the like developed by Nippon Chemi-Con has a capacitance of about 2000F, and has a sufficient capacity for power supply for several seconds to several tens of seconds. Also, a capacitor of about 80F is sold by NEC Corporation under the trade name "Hypercapacitor", and such a capacitor can be used.
[0062]
The configuration of the image forming apparatus according to the present embodiment has been described above. Hereinafter, an operation for supplying power to each heating element and charging the
[0063]
First, as shown in FIG. 5, when the
[0064]
When the
[0065]
On the other hand, when the use is not in the prohibited state, the
[0066]
On the other hand, when the threshold value is smaller than the obtained temperature difference (determination “No” in step Sa5), that is, when the temperature difference to the target temperature is large and sufficient heating is required, the
[0067]
When the heating by the four heating elements is performed, the
[0068]
On the other hand, if the temperature detected by the
[0069]
In the standby process, the three
[0070]
In the standby process by the
[0071]
On the other hand, when the voltage value detected by remaining
[0072]
As described above, after turning on the main power supply, if the difference between the target temperature and the current temperature is large (if the temperature difference from the target temperature is larger than the threshold value), the
[0073]
For example, if the target temperature is 180 ° C. and the detected temperature is 28 ° C., the temperature difference is as large as 152 ° C. (for example, the threshold value is 30 ° C.). The body is driven to reach the target temperature of 180 ° C. in a short time. Here, if the
[0074]
On the other hand, when the difference between the target temperature and the current temperature is not so large (when the temperature difference is smaller than the threshold value), the
[0075]
Next, the
[0076]
As shown in the figure, when an instruction to shift to the use prohibition mode is input from the user via the
[0077]
When the remaining voltage value of the
[0078]
After notifying that cancellation is possible in this way, the
[0079]
On the other hand, if there is no cancel instruction, the
[0080]
When the current temperature of the fixing
[0081]
On the other hand, if the temperature of the fixing
[0082]
Then,
[0083]
If the remaining voltage of the
[0084]
On the other hand, when the remaining voltage of
[0085]
Further, the
[0086]
After the use prohibition state is recorded in this way, regardless of the situation, even if the temperature difference is larger than the threshold value in the determination in step Sa5 in FIG. Then, the operation mode is shifted to the use prohibition mode in which the discharge is not performed, and the normal operation is performed except for the auxiliary
[0087]
The above is the operation performed in the
[0088]
That is, as described above, when the difference between the temperature detected by the
[0089]
When an instruction to cancel the use prohibition mode is issued, the
[0090]
As described above, in the present embodiment, when the mode shifts to the use prohibition mode, the use (discharge or charge) of the auxiliary
[0091]
Further, in the present embodiment, the main power supply of the
[0092]
Further, in the present embodiment, when an instruction to shift to the use prohibition mode is issued, discharging is performed until the remaining voltage of the
[0093]
Further, in the present embodiment, the user can issue an instruction to cancel the use prohibition mode even after giving the instruction to shift to the use prohibition mode once. Since the discharge of the auxiliary
[0094]
B. Modified example
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications as exemplified below are possible.
[0095]
(Modification 1)
In the above-described embodiment, the fixing
[0096]
(Modification 2)
Further, in the above-described embodiment, a case will be described in which the present invention is applied to an image forming apparatus including a heating unit that heats the fixing
[0097]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, it is possible to reduce the risk of electric shock or the like, and to perform safety for the electric device when performing maintenance, transporting, or when not using for a long time. The effect that it can improve is produced.
[0098]
According to the second aspect of the present invention, the risk of electric shock or the like can be reduced, and the maintenance of the image forming apparatus, the transportation, the safety in a case where the image forming apparatus is not used for a long time, and the like can be improved. be able to.
[0099]
Further, according to the third aspect of the present invention, there is an effect that it is not necessary to use a device or the like that newly discharges for use prohibition.
[0100]
According to the fourth aspect of the present invention, it is possible to reduce the risk of occurrence of electric leakage, electric shock, and the like, and to reduce the safety in performing maintenance, transporting, or not using the image forming apparatus for a long time. There is an effect that it can be improved.
[0101]
According to the fifth aspect of the present invention, it is possible to reduce the risk of occurrence of electric leakage, electric shock, or the like, and to reduce the safety of the image forming apparatus when performing maintenance, transport, or when the image forming apparatus is not used for a long time. There is an effect that it can be improved.
[0102]
Further, according to the invention of
[0103]
Further, according to the invention according to
[0104]
Further, according to the invention of claim 8, when the discharge becomes unnecessary, the stop instruction is issued to stop the useless discharge continuation, thereby suppressing the power consumption loss. .
[0105]
Further, according to the ninth aspect of the present invention, it is possible to suppress the occurrence of damage to each part of the device due to the operation during the discharge.
[0106]
Further, according to the tenth aspect of the present invention, the user can confirm that the use has been prohibited, and the effect of improving safety during maintenance work or the like is achieved.
[0107]
Further, according to the eleventh aspect, the power of the image forming apparatus is turned off after the use is prohibited and the non-volatile memory is in the use prohibited state even when the power is turned on again. This has an effect that the state of prohibition of use is continued even after the power is turned on again.
[0108]
Further, according to the twelfth aspect of the invention, when the prohibition release instruction is issued, the use prohibition of the auxiliary power supply device is released, and it is possible to supply power using the auxiliary power supply device.
[0109]
According to the thirteenth aspect of the present invention, since the auxiliary power supply device has a capacitor, the charging time is shortened, the life is long, and the high power short It is possible to obtain the advantage that the battery can be discharged and the safety is high even when the battery is continuously charged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating an appearance of an image forming apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating a configuration of the image forming apparatus.
FIG. 3 is a diagram illustrating a configuration of a fixing device that is a component of the image forming apparatus.
FIG. 4 is a circuit diagram showing a configuration for supplying electric power to a heating element of the fixing device.
FIG. 5 is a flowchart illustrating a power supply control process performed when power is supplied to the image forming apparatus.
FIG. 6 is a timing chart illustrating an example of a change in temperature and a change in supply power when the power supply control is performed.
FIG. 7 is a flowchart illustrating a procedure of a process performed when an instruction to shift to a use prohibition mode is issued to the image forming apparatus.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a modification of the fixing device.
[Explanation of symbols]
2 Automatic document feeder
3 Operation part
4 Power subkey
5 Body
6 Paper feed unit
7 Main power switch
9 Finisher
22 Photoconductor
23 Charging device
26 Developing device
27 Transfer device
30 Fixing device
35 Heating roller
36 Fixing roller
37 Fixing belt
38 Pressure roller
39 Temperature detection sensor
40, 42 heating element
41a Main heating element
41b auxiliary heating element
100 Image forming apparatus
231 Main power supply
232 auxiliary power supply
233 charger
234a memory
234 control unit
235 Charge switch
236 selector switch
237 residual voltage detection circuit
241, 242, 243 switch
Claims (13)
予め設定された使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置の使用を禁止する禁止制御手段を具備することを特徴とする電気機器。An electric apparatus including a main power supply, a chargeable auxiliary power supply, and a load unit that receives power supplied from the main power supply,
An electric device comprising a prohibition control unit for prohibiting use of the auxiliary power supply device when a preset use prohibition timing comes.
予め設定された使用禁止タイミングとなった場合に前記補助電源装置の使用を禁止する禁止制御手段を具備することを特徴とする画像形成装置。An image forming apparatus including a main power supply, a chargeable auxiliary power supply device, and a fixing device that is heated by a heating element that receives power supply from the main power supply,
An image forming apparatus comprising: a prohibition control unit that prohibits use of the auxiliary power supply when a preset use prohibition timing comes.
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。3. The image forming apparatus according to claim 2, wherein the prohibition control unit prohibits use of the auxiliary power supply when the use prohibition timing comes in a state where the image forming apparatus is operable. 4. .
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2, wherein the prohibition control unit prohibits the use of the auxiliary power supply after discharging the auxiliary power supply when the use prohibition timing comes.
前記禁止制御手段は、前記使用禁止タイミングとなった場合に前記電圧検出手段によって検出される補助電源装置の残電圧が予め設定されたしきい値以下となるまで放電させた後、当該補助電源装置の使用を禁止する
ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。Further comprising a voltage detecting means for detecting a residual voltage of the auxiliary power supply,
The prohibition control means discharges the remaining voltage of the auxiliary power supply detected by the voltage detection means when the use prohibition timing comes to be equal to or less than a preset threshold value. 4. The image forming apparatus according to claim 2, wherein use of the image forming apparatus is prohibited.
ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 4, wherein the prohibition control unit discharges the auxiliary power supply by supplying power from the auxiliary power supply to the heating element.
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。7. The image forming apparatus according to claim 6, wherein the prohibition control unit prohibits power supply from a main power supply to the heating element while discharging the auxiliary power supply to prohibit use.
ことを特徴とする請求項4ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。8. The method according to claim 4, wherein the prohibition control unit stops the discharge when an instruction to stop the discharge is issued while the auxiliary power supply device is being discharged for use prohibition. The image forming apparatus according to any one of the preceding claims.
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。9. The image forming apparatus according to claim 8, wherein the prohibition control unit prohibits an operation based on an instruction other than turning off the power or stopping the discharge while discharging the auxiliary power supply to prohibit use. .
前記禁止制御手段は、当該画像形成装置に電源が投入された場合に前記不揮発性記憶手段に使用禁止である旨が記録されているときには、前記補助電源装置の使用を禁止する
ことを特徴とする請求項2ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。When the use of the auxiliary power supply is prohibited by the prohibition control means, the apparatus further includes a non-volatile storage means for recording the fact,
The prohibition control unit prohibits the use of the auxiliary power supply when the power is turned on to the image forming apparatus and the non-volatile storage unit records that the use is prohibited. The image forming apparatus according to claim 2.
ことを特徴とする請求項2ないし11のいずれかに記載の画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2, wherein the prohibition control unit cancels the use prohibition of the auxiliary power supply when there is an instruction to cancel the prohibition.
ことを特徴とする請求項2ないし12のいずれかに記載の画像形成装置。The image forming apparatus according to claim 2, wherein the auxiliary power supply has a capacitor.
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