JP2004300882A - 換気フラッシュドア - Google Patents

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Masahiro Yoshida
正宏 吉田
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Abstract

【課題】部屋等の空気の換気を良好状態にして住居環境の向上を図り、ドアの下端部と履き物とが干渉せず、反りやねじれの発生が少ない換気フラッシュドアを提供する。
【解決手段】中空部10を有するフラッシュドアであって、前記中空部10内において、中央補強材13よりも上方側には少なくとも加圧発生手段3及び又は加圧伝達手段が配設されてなり、中央補強材13よりも下方側には伸縮自在の耐圧空気袋5と、該耐圧空気袋5の上方に前記加圧発生手段3及び又は加圧伝達手段と連結された空気流通制御弁4と、該耐圧空気袋5の下方には耐圧支持手段61を介在して付勢弾性体6が配設され、かつ付勢弾性体6の下方には耐圧支持手段61を介在して上下移動可能に下辺横桟7が配設されていることを特徴とする換気フラッシュドア1である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部屋等の空気の換気を良好状態にして住居環境の向上を図り、ドアの下端部と履物とが干渉せず、反りやねじれの発生が少ない換気フラッシュドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1により、図7に示すごとく、「ドア本91の下端部に駆動機構92によって昇降動自在の昇降体91を嵌着し、ハンドルレバー95を回動することによって昇降体91を上昇させ、開放空間を形成する」住宅用ドア9が提案されている。
【0003】
これにより、ドア本体91の上方に設けた感知機構96で昇降体91の上昇姿勢を維持して履物とドアの下端部との干渉を回避している。
一方、図8に示すごとく、ドア9を閉めると感知機構96が検知作動し駆動機構92を介して昇降体93を下降させて、元の状態に復帰させるものである。
【0004】
他方、本出願人は、特許文献2により「芯材の上に吸着材を混入した防湿層を介して化粧板を貼着するフラッシュドア」を提案している。
これにより、前記防湿層が空気中の湿分を吸収し、芯材中における水分の移動を抑制してフラッシュドアの反りやねじれの発生を防止しようとするものである。
また、特許文献3により「木材繊維が多方向に配置された集成材又はこの集成材を挽材として使用するランバー合板を用いて、平滑で反りやねじれの発生の少ない平滑安定ドア」を提案している。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−145305号公報
【特許文献2】
特願2002−213871号
【特許文献3】
特願2002−3141918号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1の発明によれば、図7〜図9に示すごとく、駆動機構92がソレノイド、自動制御弁、油圧ポンプ、自動制御弁、油圧シリンダー920、モーター、歯車93、左右一対の昇降シャフト910と多数の部品により構成されている。
そのため、駆動機構92の総重量が大きくなり、ドア9の開閉の円滑性に支障をきたすものと容易に推察される。そして、部分的な重量の偏向により、ドアの反りやねじれの発生が生じ易いと推察される。
【0007】
また、ドア本体91の上方には感知機構96があり、更に図9によれば、電気回路中に第1スイッチと第2スイッチ、更には電気ユニット97が存在する。そのため、電気回路が複雑となる。また、図8に示すごとく、油圧シリンダー920の中で昇降シャフト910が感知機構96の検知作動と連動するには時間的な多少のズレが生じることも推察される。
【0008】
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、従来のドアよりも軽量で、比較的シンプルな機構により、反りやねじれの発生の少ない換気フラッシュドアを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明が採った手段は請求項1〜請求項10の記載に示す通りである。なお、本発明を具体的に説明するため、実施例において使用する図面の符号を用いて以下に説明する。
【0010】
まず、請求項1に記載の発明によれば、左右一対の縦桟11、11と、その上辺に架設接合された上辺横桟12と、該上辺横桟12下方に架設合された中央補強材13と、該中央補強材13の下方に上下移動可能に配設される下辺横桟17と、これらの両表面上には基板材13と、該基材板13の両表面には化粧材16が接着材15を介在して貼着されており、該化粧材16の一端略中央部には取手2を有し、かつ前記縦桟11と上辺横桟12と中央補強材13と下辺横桟17と基板材14とによって囲まれて形成された中空部10を有するフラッシュドアであって、
前記中空部10内において、中央補強材13よりも上方側には少なくとも加圧発生手段3及び又は加圧伝達手段31が配設され、かつ電気回路により前記取手2及び電源80に連結されてなり、中央補強材13よりも下方側には伸縮自在の耐圧空気袋5と、該耐圧空気袋5の上方に前記加圧発生手段3及び又は加圧伝達手段31と連結された空気流通制御弁4と、該空気流通制御弁4の下方には耐圧支持手段61を介在して付勢弾性体6が配設され、かつ該付勢弾性体6の下方には耐圧支持手段61を介在して上下移動可能に下辺横桟17が配設されている換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、部屋等の空気の換気を円滑にして、住居環境の向上を図り、ドアの下端部と履物(靴やスリッパ)と干渉し合う(ぶつかり合う)ことがない換気フラッシュドア1を提供するものである。
【0011】
次に、請求項2に記載の発明によれば、加圧発生手段3はアクチュエーター31、小形モーターポンプ32のいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、比較的アクチュエーター31又は小形モーターポンプ32を少数配設することにより、空気ポンプの原理を応用して、従来の同種の装置に係る特許文献1よりも小形化して、シンプルな機構にすることが出来る。
【0012】
そして、請求項3に記載の発明によれば、加圧伝達手段31は耐圧空気袋5又は耐圧空気流通管51及びこれらの組み合せのいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、実施例2に例示するごとく、小形モーターポンプ32を使用し、更に耐圧空気袋5及び耐圧空気流通管51との組合せにより、加圧発生手段3を軽量化することが出来る。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、耐圧空気袋5はガラス繊維・糸、ナイロン繊維・糸を含有し、補強された電源、ポリウレタンゴムその他の耐圧ゴム製の袋であることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、耐圧空気袋5は耐圧性、耐久性に優れ、長時間約5気圧以下の圧搾空気を入れたままの状態に保つことが出来る。なお、ガラス繊維・糸とはガラス繊維布又は糸、更にはこれらの混合物を意味するものであり、またナイロン繊維・糸とは、ナイロン(登録商標)の繊維布又は糸、更にはこれらの混合物を意味するものである。
【0014】
請求項5に記載された発明によれば、空気流通制御弁4は逆止弁41又は自動制御弁42のいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、圧電素子、圧力スイッチなどを用いた小形の逆止弁41又はソレノイド、ダイヤフラムなどを用いた自動制御弁42などからなる空気流通制御弁4により、加圧発生手段3や耐圧空気袋5の連結を従来の駆動機構92(図7等参照)よりもコンパクトにすることが出来る。
【0015】
請求項6に記載された発明によれば、耐圧支持手段61は金属成形板、強化プラスチック成形板、強化木板のいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、耐圧空気袋5、付勢弾性体6などにより、これら板に対して、たとえ高圧力や高負荷が加わっても、機械的に充分耐えることが出来る。
【0016】
請求項7に記載された発明によれば、付勢弾性体6は、コイルバネ、重ね板バネ、防振ゴム板重ねバネのいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供することが出来る。
これにより、特定の金属又は防振ゴムの弾性を利用した付勢力により、下辺横桟17を瞬時に上下移動可能にして、ドアの下方部を開放又は閉止状態にし、部屋などの換気を良好状態にして、住居環境を向上させることが出来る。
【0017】
請求項8に記載の発明によれば、下辺横桟17は発泡性合成樹脂成形板62、発泡ゴム成形板、インシュレーシンボード、強化コルク板のいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、比較的軽量で、高強度でかつ柔軟性や弾力性を有する板状物により下辺横桟17を構成し、該下辺横桟17の上下移動を可能とし、更に該下辺横桟17の耐摩耗性や耐久性を向上すると共に、床材などに当接しても損傷を与えることが少なくなる。
【0018】
請求項9に記載の発明によれば、縦桟11、上辺横桟12、中央補強材13、基板材14は、木材繊維多方向配列集成材、該集成材を挽板とするランバー合板、ホルマール化木材の寸法安定木材のいずれか又はその組合せであることを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、寸法変化率が小さく寸法安定性に優れた換気フラッシュドア1を得ることが出来るため、フラッシュドアの中空部10内において空気中の水分などを吸入したり、各種の加圧発生手段3、空気流通制御弁4、付勢弾性体6などの精密機械のメンテナンス性が向上する。
【0019】
請求項10に記載の発明によれば、接着材15は活性白土、活性炭ゼオライト微粉末、ベントナイト微粉末、石灰微粉の吸着剤を含有することを特徴とする換気フラッシュドア1を提供するものである。
これにより、空気中の水分(湿分)を吸着剤が吸収して、縦桟11、上辺横桟12、基板材14などが伸縮されることなく、これら縦桟11、上辺横桟12、基板材14中の水分の移動を抑制して、ドアの反りやねじれの発生を防止することが出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態につき、実施例で使用する図面を用いて、各種態様を具体的に説明する。
まず、図1は本発明の実施例1に係る換気フラッシュドア1における基板材14、接着材15、化粧材16を取り外した状態を示す一部切開正面図である。
図1において、フラッシュドアの内部に配設した換気装置の全体を模式的に示したものである。
ここで注目すべきことは、中央補強材13の上方側に配設した加圧発生手段3としてのアクチュエーター31がソレノイド32と油圧シリンダー33と並列した状態で装着されている。そして、これら各々は電気回路22又は油圧管(図示略)で連結されている。
【0021】
次に、中央補強材13の下方側においては、該中央補強材13の略中央部に貫通配設した空気流通制御弁4を介在して前記加圧発生手段3と連結したジャバラ状態の耐圧空気袋5が配設されている。
そして、該耐圧空気袋5は、耐圧支持手段61を介在して付勢弾性体6としての板状バネが配設されている。該耐圧空気袋5は一対の耐圧支持手段61、61にサンドイッチ状態で装着されている。また、該耐圧空気袋5の下方には木材繊維多方向配列集成材からなる下辺横桟17が形成されている。
【0022】
そして、図2は中央部における縦断面である。
これの図面において、取手2を、例えば上に持ち上げるようにして回動すると、リミットスイッチ21が作動するよう配設してある。ここで、リミットスイッチ21とは、リミットの位置を検出を目的として、マイクロスイッチなどを付けて金属ケースに封入されている。主として、ローラーリーフスプリング形とピン押ボタン形がある。
【0023】
前記リミットスイッチ21は、電気回路22を介在して前記加圧発生手段3としてアクチュエーター31に連結されると共に、図1に示すごとく、柱81に配設させた電源80に連結されている。そのため、リミットスイッチの作動によりアクチュエーター31が作動して圧搾空気を空気流通制御弁4を介在して、耐圧空気袋5内に送風する。ここで、アクチュエーター31は、油圧ポンプの作動によりシリンダー30内に圧搾空気を溜め、その後、耐圧空気袋5へ送風するものである。
これにより、耐圧空気袋5は膨張して、下方に配設された付勢弾性体6を下方向へ移動させ、この付勢弾性体6の稼働エネルギーが自動制御弁62を介在して下辺横桟17を下方へ移動させる。
これにより、下辺横桟17によって、図1及び図2に示すごとく、換気フラッシュドア1は、下方において下辺横桟17により換気用開口部(図3における60の部分)が塞がれた状態になる。
【0024】
一方、図3に示すごとく、再び取手2が下方向に回動されると、前記アクチュエーター31は空気圧制御弁としての空気流通制御弁4が開きアクチュエーター31のシリンダー内が減圧状態になり、耐圧空気袋5はこれに伴い減圧縮小する。これにより付勢弾性体6は上方に伸びると共に、その下方の自動制御弁62及び下辺横桟17も上方に移動し、床面82とドア下端部である下辺横桟17が開口状態となる。(図3、図6参照)
【0025】
他方、図4は実施例2に係る換気フラッシュドア1の一部切開正面図である。本例は、加圧発生手段3として小形モーターポンプ32を配設したものである。取手2の下方向回動によりリミットスイッチ21が作動し、小形モーターポンプ32を作動させる。これにより、予備耐圧空気袋50内の空気は小形モーターポンプ32に吸入され、圧搾空気を発生させる。そして、発生した圧搾空気は空気流通制御弁4はダイヤフラムと空気ダンバ(図示略)を介在して空気バネの原理により、耐圧空気流通管51で圧搾された空気が逆止弁41を介在して耐圧空気袋5内で膨張し、このエネルギーが下方向に配設されたコイルバネ(スプリングバネ)を矢印の下方向へ付勢する。これにより空気ばねと付勢弾性体6による付勢力によって発泡樹脂成形板62と下辺横桟17が下方向へ移動する。したがって、図4は、床面82とドア下方辺としての下辺横桟17が密着した状態を示し、換気機能は殆んど働かなくなる。
【0026】
また、図5は、実施例2の換気フラッシュドア1の上方に配置するドアクローザー(ドア・チェック)の斜視図を示すものである。
図4の(イ)に示すものは、外開き用のドアクローザー86である。この外開き(パラレル)用のものは、適応扉幅が900ミリメートル〜1200ミリメートルのもので、ストップ付き(速度調節付き)とストップなし(速度調節なし)とがある。
また、図5の(ロ)に示すものは、内開き用のもの(ロ)で、標準タイプもので、適応扉サイズは800ミリメートルのものがある。
【0027】
なお、本発明に係る換気フラッシュドア1は、一般に玄関などにおいて、外開き用扉と、洋室の間仕切り扉としての内開用扉との双方に適用することが出来る。
以下、本発明の好ましい実施例1(図1〜図3)と、次に最も好ましい実施例2(図4〜図6)について、図面を用いて具体的に説明する。
【0028】
(実施例1)
本例の換気フラッシュドア1は、図1〜図3に示すごとく、玄関用フラッシュドアを示すものである。
まず、図1に示すごとく、ドア枠は左右一対の縦桟11、11と、その上辺に架設接合された上辺横桟12と、その下辺に上下移動可能に配設された下辺横桟17とによって構成される。
そして、図1〜図3に示すごとくドア略中央部において両縦桟11、11に架設接合された中央補強材13が架設接合されている。
また、図2及び図3に示すごとく、前記縦桟11、11の両表面(表と裏側)上には基板材14と接着材15を介在して化粧材16が貼着された中央部において中空部10を有するフラッシュドアである。
この基本的なドア枠の構成は、次に示す下方側2においても同様な構成である。
【0029】
上記フラッシュドアは、柱81に蝶番83を介在して開閉可能に装着されている。また、柱81に配電された電気回路80により、前記縦桟11、11と上辺横桟12及び中央補強材13の一部に電気回路22が配設されている。この点も実施例2においても同様な構成である。
以下に、中空部10内において装着した耐圧空気袋5と、これらで作動する上下移動可能な状態で配設した下辺横桟17を有する換気フラッシュドア1について説明する。
前記中空部10内において、中央補強材13よりも上方側には、加圧発生手段3としてのアクチュエーター31を配設する。このアクチュエーター31は、シリンダー30内において、モーター32の回動エネルギーを油圧タンク34内のオイルを一旦圧縮し、これにより空気を圧縮して圧搾空気を発生する加圧発生手段3の一種である。
【0030】
次に、圧搾空気は下方向(矢印)へ移動する。
そして、中央補強材13よりも下方側に伸縮自在に排泄した耐圧空気袋5としてのガラス繊維・糸により強化されたシリコンゴム袋内に入る。このシリコンゴム袋はジャバラ状に構成されており、圧搾空気が充満すると、一対の耐圧支持手段61、61を介在して自動制御弁により構成された下辺横桟17を下方向へ移動させる。
これにより、図1及び図2に示すごとく、床面82と下辺横桟17とは接触状態か、又はこれに近い状態に密接する。
【0031】
次に、図3に示すごとく、取手2を下方向に回動するとリミットスイッチ21が作動し、電気回路22により連結されたアクチュエーター31に電気エネルギーが伝達して空気流通制御弁4としての自動制御弁41の上方が開口し、耐圧空気袋5内の圧搾空気がアクチュエーター31の開口弁(図示略)を介在して放出される。
これにより、耐圧空気袋5は緩んだ状態となり、付勢弾性体6は上方側へ付勢されはね上がる。その結果、図3に示すごとく床面30と下辺横桟17との間に隙き間80を生じて、換気状態になる。
【0032】
冬季であれば、ストーブの燃焼などにより汚染された部屋内の空気が外部の空気と一部換気されて住居環境が改善される。
また、夏季であれば、涼しい空気が部屋内に入り人体の健康上及び精神衛生上好ましい状態となる。
【0033】
なお、上記縦桟11、上辺横桟12、中央補強材13、基板材14は、木材繊維多方向配列集成材又はこれを挽き材とするランバー合板を使用する。また、基板材14に接着材15を介在して化粧材16を貼着するに当り、吸着剤を混入しておく。
これにより、寸法安定率が小さく寸法安定性に優れた換気フラッシュドア1を得ると共に、反りやねじれの発生が少ない換気フラッシュドア1を得ることが出来た。
なお、化粧材16としては、耐摩耗性、耐熱性等の耐久性に優れたメラミン化粧板を使用した。これにより化粧表面に傷が付きにくい換気フラッシュドア1を得ることが出来た。
【0034】
(実施例2)
本例は、図4〜図6に示すごとく、洋風部屋の間仕切り開閉ドアとしての換気フラッシュドア1を提供するものである。
図4に示すごとく、実施例1におけるアクチュエーター31に代えて、小形モーターポンプ32及びこれと連結する耐圧空気流通管51と補助用圧搾空気溜めとしての耐圧空気袋5とからなる耐圧空気流通管及び加圧伝達手段としたものである。
また、耐圧空気袋5の下方側に配設した付勢弾性体6は、実施例1における板バネに代えて、コイルバネにより構成した。
そして、耐圧空気袋5は、ナイロン繊維・糸を混入したポリウレタンゴムにより構成した。
【0035】
図5に示すごとく、ドアクローザー85は、内開き用で速度調節付きのものを使用した。ドア枠の上方鴨居(図示略)の略中央部に取付けた。
その他は、実施例1と同様に構成した。
本例によれば、下方側1に係る換気フラッシュドア1よりも軽量で、図6に示すごとく、換気性に優れたドアクローザー85によりドア開閉の速度が調整することが可能で、特に高年齢者や子供に優しいものである。また、小形モーターポンプ32の作動とコイルバネの作動による動きの緩和な空気バネによる換気フラッシュドア1を提供することが出来るため、住宅環境を向上させることにより、高年齢者や子供に対してバリアフリーを考慮した住宅用ドアとして最適である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、請求項1〜請求項10に記載された発明により構成されているため、次に示すような諸々の効果を奏するものである。
まず、請求項1に記載の発明によれば、部屋等の空気の換気を円滑にして、住居環境の向上を図り、ドアの下端部と靴やスリッパ等の履き物とが干渉し、ぶつかり合うこうがない換気フラッシュドア1を提供することが出来る。
次に、請求項2に記載の発明によれば、比較的アクチュエーター31化粧材かたは小形モーターポンプ32を少数配設することにより、空気ポンプの原理を応用して、従来の同種の装置に係る特許文献1よりも小形化して、シンプルな機構にすることが出来る。
【0037】
そして、請求項3に記載の発明によれば、実施例2に例示するごとく、小形モーターポンプ32を使用し、更に耐圧空気袋5及び耐圧空気流通管51との組み合せにより、加圧発生手段3を軽量化することが出来る。
また、請求項4に記載の発明によれば、耐圧空気袋5はガラス繊維・糸、ナイロン繊維・糸を含有し、補強されたシリコンゴム、ポリウレタンゴム製の袋であるため、耐圧性、耐久性に優れ、長時間約5気圧以下の圧搾空気を入れたままの状態に保つことが出来る。
【0038】
請求項5に記載の発明によれば、圧電素子、圧力スイッチなどを用いた小形の逆止弁41又はソレノイドやダイヤフラムを用いた自動制御弁42などからなる空気流通制御弁4により、加圧発生手段3や耐圧空気袋5の連結を従来の駆動機構92(図7等参照)よりもコンパクトにすることが出来る。
また、請求項6に記載の発明によれば、耐圧空気袋5、付勢弾性体6などに対して、たとえ高圧力や高負荷が加わっても、機械的に充分耐えることが出来る。
【0039】
請求項7に記載の発明によれば、特定の金属又は防振ゴムの弾性を利用した付勢力により、下辺横桟17を瞬時に上下移動可能にして、ドアの下方部を開放又は閉止状態にし、部屋などの換気を円滑にして、住居環境を向上させることが出来る。
また、請求項8に記載の発明によれば、下辺横桟17は自動制御弁62、発泡ゴム成形板、インシュレーションボード、強化コルク板を使用するため、比較的高強度でかつ柔軟性や弾力性を有する板状物により下辺横桟17を構成し、耐摩耗性や耐久性を向上すると共に、床材などに当接しても損傷を与えることが少なくなる。
【0040】
請求項9に記載の発明によれば、寸法変化率が小さく、寸法安定性に優れた換気フラッシュドア1を得ることが出来るため、フラッシュドアの中空部10内において空気中の水分を吸入したり、各種の加圧発生手段3、空気流通制御弁4、付勢弾性体6などの精密機械のメンテナンス性が向上する。
【0041】
また、請求項10に記載の発明によれば、空気中の水分(湿分)を縦桟11,上辺横桟12、基板材14などが吸収されることがなく、これら縦桟11、上辺横桟12、基板材14中の水分の移動を抑制して、ドアの反りやねじれの発生を防止することが出来る。
以上のごとく、本発明によれば、部屋等の空気の換気を良好状態にして住居環境の向上を図り、ドアの下端部と履き物とが干渉せず、反りやねじれの発生が少ない換気フラッシュドア1を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る換気フラッシュドアの一部切欠正面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る換気フラッシュドアの中央断面図である。
【図3】本発明の実施例1に係る下辺横桟の開放状態を示す中央断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係る換気フラッシュドアの一部切欠正面図である。
【図5】実施例2において使用するドアクローザーの一部斜視図である。
【図6】本発明の実施例2に係る換気フラッシュドアの効果の状態を示す一部断面図である。
【図7】従来の住居用ドアの一部切欠正面図である。
【図8】従来の住居用ドアのドア下端部の作動状態を示す説明図である。
【図9】従来の住居用ドアの電気回路の平面図である。
【符号の説明】
1 換気フラッシュドア
11 縦桟
12 上辺横桟
13 中央補強材
14 基板材
15 接着材
16 化粧材
17 下辺横桟
2 取手
22 電気回路
3 加圧発生手段
31 加圧伝達手段
31 アクチュエーター
32 小形モーターポンプ
4 空気流通制御弁
41 逆止弁
42 自動制御弁
5 耐圧空気袋
50 予備耐圧空気袋
51 耐圧空気流通管
6 付勢弾性体
61 耐圧支持手段
62 発泡樹脂成形板

Claims (10)

  1. 左右一対の縦桟と、その上辺に架設接合された上辺横桟と、該上辺横桟の下方に架設接合された中央補強材と、該中央補強材の下方に上下移動可能に配設される下辺横桟と、これらの両表面上には基板材と、該基板材の両表面上には化粧材が接着材を介在して貼着されており、該化粧材の一端略中央部には取手を有し、かつ前記縦桟と上辺横桟と中央補強材と下辺横桟と基板材とによって囲まれて形成された中空部を有するフラッシュドアであって、
    前記中空部内において、中央補強材よりも上方側には少なくとも加圧発生手段及び又は加圧伝達手段が配設され、かつ電気回路により前記取手及び電源に連結されてなり、中央補強材よりも下方側には伸縮自在の耐圧空気袋と、該耐圧空気袋の上方に前記加圧発生手段及び又は加圧伝達手段と連結された空気流通制御弁と、該空気流通制御弁の下方には耐圧支持手段を介在して付勢弾性体が配設され、かつ該付勢弾性体の下方には耐圧支持手段を介在して上下移動可能に下辺横桟が配設されていることを特徴とする換気フラッシュドア。
  2. 加圧発生手段は、アクチュエーター、小形モーターポンプのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の換気フラッシュドア。
  3. 加圧伝達手段は、耐圧空気袋、耐圧空気流通管、及びこれらの組み合せのいずれかであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の換気フラッシュドア。
  4. 耐圧空気袋は、ガラス繊維・糸、ナイロン繊維・糸を含有し、補強されたシリコンゴム、ポリウレタンゴムその他の耐圧ゴム製の袋であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかであることを特徴とする換気フラッシュドア。
  5. 空気流通制御弁は、逆止弁、自動制御弁のいずれかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の換気フラッシュドア。
  6. 耐圧支持手段は、金属成形板、強化プラスチック成形板、強化木板のいずれかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の換気フラッシュドア。
  7. 付勢弾性体は、コイルバネ、重ね板バネ、防振ゴム板重ねバネのいずれかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の換気フラッシュドア。
  8. 下辺横桟は、発泡合成樹脂成形板、発泡ゴム成形板、インシュレーションボード、強化コルク板のいずれかであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の換気フラッシュドア。
  9. 縦桟、上辺横桟、中央補強材、基板材は、木材繊維多方向配列集成材、該集成材の挽材を含むランバー合板、ホルマール化木材の寸法安定木材のいずれか又はその組合せであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8に記載の換気フラッシュドア。
  10. 接着材は、活性炭、活白土、ゼオライト微粉末、ベントナイト微粉末、石灰微粉末の吸着剤を含有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9に記載の換気フラッシュドア。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111441700A (zh) * 2020-04-02 2020-07-24 周梅英 轻质复合门
CN114562191A (zh) * 2022-03-19 2022-05-31 江苏千喜智能科技有限公司 一种具有双向抗冲击波功能的复合消防门

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