JP2004300094A

JP2004300094A - Cosmetic

Info

Publication number: JP2004300094A
Application number: JP2003096610A
Authority: JP
Inventors: Fumihiro Hata; 文弘秦; Emi Sei; 恵美成
Original assignee: Kose Corp
Current assignee: Kose Corp
Priority date: 2003-03-31
Filing date: 2003-03-31
Publication date: 2004-10-28
Anticipated expiration: 2023-03-31
Also published as: JP4054705B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cosmetic which is excellent in makeup continuation, fresh feeling, and fitness to the skin, has smooth extensibility, and is excellent in aging stability. <P>SOLUTION: The cosmetic contains (A) inulin and/or hydrolyzed inulin fatty acid ester, (B) a volatile silicone oil, and (C) methylpolysiloxane containing a 15-50C alkyl group and having a melting point of 50-120°C. <P>COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧持続性に優れ、さっぱり感、肌馴染みが良好で、滑らかな伸び広がりを有し、経時安定性に優れた化粧料に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、化粧料に対しては様々な機能が求められ、それらを具現化し、さらに向上するために種々検討が行われている。
市場ニーズの一例として、長時間化粧直しができない場合であっても、日焼け止め効果や保湿効果、メイクアップ効果等が消失しない機能、所謂、優れた化粧持続性を有する化粧料の開発が求められ、それに応えるべく、各種の原料開発やその配合技術等に関する評価検討が進められてきた。
例えば、製剤中に皮膜形成剤や固形ワックスを配合することで、化粧膜の強度を上げて耐水性・耐油性を向上させる技術（例えば参考文献１、２参照）、また撥水性や撥油性を有するフッ素系油剤やシリコーン系油剤を配合し、耐水性や耐油性を向上させる技術（例えば参考文献３、４参照）が提案されている。
一方、化粧料の経時安定性を向上させる技術として特定のゲル化剤を用いることが検討されてきた（例えば参考文献５参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平８−２３９３１６号公報
【特許文献２】
特許第２６６５４７３号公報
【特許文献３】
特公平６−１０２６０７号公報
【特許文献４】
特開２００３−４８８１３号公報
【特許文献５】
特開２００２−１９３７２９号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、化粧膜の強度を向上する目的で皮膜形成剤や固形ワックスを配合した場合、少量の配合では他の油剤に溶解するため、化粧持続性効果が充分に発揮できず、逆にべたつき感を生じることがあった。また、多量に配合すると、滑らかな伸び広がりが得られず、化粧膜が過度に硬くなるため、顔の筋肉の動きによって化粧膜が剥落したり、その剥落片が皮溝に偏在する等して化粧膜が不均一になってしまう場合があった。
また、化粧膜の耐油性を向上させるためにフッ素系油剤を配合すると、他の油剤との相溶性が悪いので系の安定性が低下したり、肌馴染みが悪くなったりし、化粧膜が部分的に崩れ、かえって化粧持続性が低下することがあった。
さらに、シリコーン系油剤を用いることで、さっぱり感を実現しながら、化粧膜中の油剤量を低減させようとすると、他の配合油剤との相溶性が悪く経時安定性に問題がある場合があった。特定のゲル化剤を含有することによって、シリコーン油を含む油分を安定性良く乳化できるが、特にメイクアップ化粧料等の粉体を多く含む場合には、化粧持続性に関しては満足できない場合があった。
それ故、化粧持続性に優れ、さっぱり感、肌馴染みが良好で、滑らかな伸び広がりを有し、経時安定性に優れた化粧料の開発が望まれていた。
【０００５】
【課題を解決する為の手段】
本発明者らは上記課題を克服すべく種々の検討を重ねた結果、特定のゲル化剤と、揮発性シリコーン油と、常温で固体の特定のシリコーン化合物を用いることにより、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり、経時安定性において優れた化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、以下の成分（Ａ）〜（Ｃ）；
（Ａ）イヌリン及び／又は加水分解イヌリン脂肪酸エステル
（Ｂ）揮発性シリコーン油
（Ｃ）融点が５０〜１２０℃であり、かつ炭素原子数が１５〜５０のアルキル基を含有するメチルポリシロキサン
を含有することを特徴とする化粧料である。
以下、本発明を詳細に説明する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される成分（Ａ）のイヌリン及び／又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルは、成分（Ｃ）と組み合わせることにより、成分（Ｂ）を含有する油剤をゲル化し、幅広い範囲で粘度を付与する効果があり、化粧持続性や経時安定性を向上させることができる。
成分（Ａ）のイヌリン及び／又は加水分解イヌリン脂肪酸エステルは、多糖類の一種であるイヌリン及び／又はその加水分解物である加水分解イヌリンと脂肪酸もしくは脂肪酸誘導体とのエステルで、具体的には特開２００２−２８４６２０号公報に記載されているものが挙げられる。
市販品としてはレオパールＩＳＫ（千葉製粉社製）等が挙げられる。
【０００７】
本発明において粉体を配合する場合、事前に成分（Ａ）にて粉体表面を処理して配合しても構わない。該処理により、粉体の分散性が格段に向上する。また、表面処理の方法は、通常化粧料に配合する粉体を処理する方法で行うことができる。
【０００８】
本発明の化粧料における成分（Ａ）の配合量は、特に限定されないが、好ましくは０．１〜２０質量％（以下、単に「％」で示す）、より好ましくは０．５〜１０％である。この範囲であると、化粧持続性、経時安定性において、より優れたものが得られる。
【０００９】
本発明に使用される成分（Ｂ）である揮発性シリコーン油は、当該化粧料にさっぱり感、滑らかな伸び広がりを付与し、塗布後揮発することによって化粧膜中の油分量を低下させ、化粧塗付膜を強固にすることができる。また、成分（Ａ）及び成分（Ｃ）により、成分（Ｂ）をゲル化することによって安定性が向上する。
成分（Ｂ）の揮発性シリコーン油としては、具体的には、粘度値が５×１０^−６ｍ^２／ｓ以下のジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンが挙げられる。これらの中でも、皮膚への安全性、乳化化粧料の場合は被乳化性の観点から、環状のシリコーンが特に好ましい。
【００１０】
成分（Ｂ）の揮発性シリコーンの配合量は特に限定されず剤型により異なるが、好ましくは１〜６０％、更に好ましくは５〜５０％である。例えば、本発明を油性化粧料とする場合は２０〜６０％が好ましく、油中水型乳化化粧料とする場合は１０〜５０％が好ましく、水中油型乳化化粧料とする場合は１〜２０％が好ましく、固形粉末化粧料とする場合は１〜２０％が好ましい。この範囲で用いると、前述したさっぱり感、滑らかな伸び広がりといった効果において、より優れたものが得られる。
【００１１】
本発明に使用される成分（Ｃ）の融点が５０〜１２０℃であり、かつ炭素原子数が１５〜５０のアルキル基を含有するメチルポリシロキサンは、成分（Ａ）と組み合わせることによりゲル化を安定にし、更に化粧持続性、さっぱり感、滑らかな伸び広がりを付与することができる。
成分（Ｃ）の融点が５０〜１２０℃であり、かつ炭素原子数が１５〜５０のアルキル基を含有するメチルポリシロキサンは、下記一般式（１）で表されるもので、融点が５０〜１２０℃の常温で固体のシリコーン化合物である。
（ＣＨ_３）_３ＳｉＯ−（Ｒ^１（ＣＨ_３）ＳｉＯ）_ｘ−（（ＣＨ_３）_２ＳｉＯ）_ｙ−ＳｉＯ（ＣＨ_３）_３（１）
（式中、Ｒ^１は炭素数１５〜５０のアルキル基であり、ｘは５以上の正数、ｙは０以上の整数を示す。）
このシリコーン化合物は、ｙ＝０の時、Ｒ^１の炭素数は２０〜５０が好ましく、ｙが１以上のときはＲ^１の炭素数は１０〜２５が好ましい。この範囲であれば滑らかな伸び広がりにおいて優れたものが得られる。市販品としては、例えば、ＤＣ２５０３、ＤＣＡＭＳ−Ｃ３０（以上、東レ・ダウコーニングシリコーン社製）等が挙げられる。
【００１２】
本発明においては、成分（Ａ）と成分（Ｃ）を質量比で、（Ａ）：（Ｃ）＝９５：５〜１０：９０で組み合わせ、成分（Ｂ）を含有する油剤に用いることで特に肌馴染み効果、伸び広がりが格段に向上する。
【００１３】
成分（Ｃ）の配合量は、特に限定されないが、好ましくは０．１〜２０％、更に好ましくは０．５〜１０％である。この範囲で用いると、良好な化粧持続性、滑らかな伸び広がりの点で、より優れたものが得られる。
【００１４】
また、本発明の化粧料中には、上記必須成分以外に、本発明の効果を妨げない範囲で通常化粧料に用いられる原料、粉体原料、油性成分、界面活性剤、水性成分等を配合することができる。
例えば、粉体原料では、肌を着色、隠蔽したり、質感補正、紫外線防御等の目的で用いることができ、化粧品一般に使用されるものであれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に制限はない。
具体的には、酸化チタン、酸化亜鉛等の白色顔料、微粒子酸化チタン、針状酸化チタン、紡錘状酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、薄片状酸化亜鉛等の紫外線遮断粉体、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール色素等の着色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、合成マイカ、合成金雲母、カオリン、シリカ、煙霧状シリカ、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、オキシ塩化ビスマス等の体質顔料、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母チタン、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、タール色素被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、ガラス末、酸化チタン被覆ガラス末、ベンガラ含有酸化チタン被覆ガラス末、アルミニウム末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ウレタン粉末、ナイロン粉末、ポリスチレン粉末、ＰＭＭＡ粉末、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、カルバミン酸エチルパウダー、ポリエチレンパウダー、窒化ホウ素、炭化珪素、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、スメクタイト、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリテトラフルオロエチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダーやポリメチルシルセスキオキサンパウダーといった有機シリコーン樹脂粉末、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、Ｎ−ラウロイルリジン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、などが挙げられ、これら粉体はその１種又は２種以上を複合化したものを用いてもよい。
また、これら粉体は通常公知の方法、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸等のシリコーン化合物による処理、パーフルオロポリエーテルリン酸やパーフルオロアルキルリン酸、弗素変性シリコーン等の弗素化合物による処理、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸処理、レシチン等の両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の界面活性剤による処理、Ｎ−長鎖アシルアミノ酸等のアミノ酸処理、コラーゲン等の保湿剤処理、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス等の油処理等をして配合してよい。
【００１５】
油性原料としては、水添ポリイソブテン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン、流動パラフィン、スクワラン、イソパラフィン等の炭化水素油、液状ラノリン、エステル油、モノグリセライド油、ジグリセライド油、トリグリセライド油等の液体油、パラメトキシ桂皮酸２−エチルヘキシルの様な紫外線吸収剤、ワセリン、ラノリン等の半固形油、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ビーズワックス、モクロウ、モンタンワックス等の固形油、ロジン酸ペンタエリスリット等の油溶性樹脂成分、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ジ（フィトステアリル・２−オクチルドデシル）、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ジ（コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル）、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ジ（コレステリル・オクチルドデシル）等のアミノ酸系油剤、ステアリン酸、ベヘン酸等の高級脂肪酸、パーフルオロポリエーテル、トリフルオロプロピルシクトテトラシロキサン、トリフルオロプロピルシクペンタシロキサン等のフッ素系化合物が挙げられ、また成分（Ｂ）、（Ｃ）以外のシリコーン化合物としては粘度値が５×１０^−６ｍ^２／ｓより大きい直鎖状のジメチルポリシロキサン、トリフルオロプロピルシクロトテトラシロキサン、トリフルオロプロピルシクロペンタシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルジフェニルポリシロキサン、メトキシフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ピロリドン変性メチルポリシロキサン、ステアロキシ変性メチルポリシロキサン、シリコーングラフトメチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型メチルフェニルポリシロキサン、架橋型ポリエーテル含有メチルポリシロキサン、アクリル変性メチルポリシロキサン、アクリル−シリコーン系グラフト重合体等が挙げられる。
【００１６】
界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
具体的には、アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸セッケン、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合等のカルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルアリルエーテルリン酸塩、アミドリン酸塩が挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアミノアルコール脂肪酸誘導体等のアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩、芳香属四級アンモニウム塩、ピリジウム塩、イミダゾリウム塩が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体が挙げられる。
これらの中でも、ＨＬＢが７以下の非イオン性界面活性剤や、シロキサン骨格を有するシリコーン系界面活性剤、例えば、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が特に好ましい。
【００１７】
水性成分としては、水、エタノールや、ジプロピレングリコール、１，３−ブチレングリコール、１，４−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等の多価アルコール、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、クインスシード、アルゲコロイド（カッソウエキス）、キサンタンガム、ローカストビーンガム、デキストラン、プルラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン、寒天、ペクチン、スクレロチウムガム等の天然の水溶性高分子、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリウム等の半合成の水溶性高分子、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の重合系、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等合成の水溶性高分子、ベントナイト、ケイ酸ＡｌＭｇ、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等の無機の成分、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、クエン酸、硫酸亜鉛、ビタミンＣといった無機電解質などが挙げられる。
【００１８】
その他の原料としては、ポリマーエマルション、金属石鹸、アミノ酸系化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤、美容成分、保湿剤、香料等を配合することができる。
【００１９】
本発明の化粧料の形態としては、液状、乳液状、クリーム状、固形状、粉末状等が挙げられ、剤型としては油中水型化粧料、水中油型化粧料、油性化粧料、粉体化粧料、固形粉末化粧料が挙げられる。これらの中でも油中水型化粧料、油性化粧料が伸び広がりといった使用性、良好なさっぱり感が得られるといった点で好ましい。
本発明の化粧料としては、乳液、ローション、ファンデーション、コントロール、日焼け止め、頬紅、下地化粧料、口紅、リップグロス、アイシャドウ、アイブロウ、マスカラ等が挙げられるが、特にファンデーション、日焼け止め料、下地化粧料、マスカラが好ましい。
【００２０】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００２１】
実施例１〜６及び比較例１〜５：油性固形状ファンデーション
表１に示す処方の油性固形状ファンデーションを製造し、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり、経時安定性の評価をし、その結果も表１に併せて示す。
【００２２】
【表１】

【００２３】
（注１）ＤＣ２５０３（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
（注２）ＤＣＡＭＳ−Ｃ３０（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
（注３）ＳＨ２００Ｃ−１０ＣＳ（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
（注４）フォンブリンＨＣ／０４（アウシモント社製）
（注５）ＢＹ１１−０１８（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
（注６）ＳＨ３７４８（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
【００２４】
（製造方法）
Ａ：８〜２２をデスパミキサーにて均一分散後、１１０℃で加熱溶解する。
Ｂ：Ａを８０℃まで冷却後、１〜７、２３〜２６をデスパミキサーにて分散混合する。
Ｃ：Ｂを脱泡後、金皿に流し込み油性固形状ファンデーションを得た。
【００２５】
（評価方法）
下記評価項目について各々評価を行った。
イ．化粧持続性、ロ．さっぱり感、ハ．肌馴染み、ニ．滑らかな伸び広がりについては、各試料について専門パネル２０名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて７段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記４段階判定基準により判定した。但し、化粧持続性に関しては、４時間程度通常の生活をしてもらった後、評価を行った。また、ホ．経時安定性については、各試料の４０℃で１ヶ月保存後の状態を観察し、室温保存品と比較して、下記４段階判定基準により判定した。
【００２６】
（評価項目）
イ．化粧持続性
ロ．さっぱり感
ハ．肌馴染み
ニ．滑らかな伸び広がり
ホ．経時安定性
【００２７】
（化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び広がり）
（絶対評価基準）

（４段階判定基準）
（評点平均値）：（判定）
５点を超える：非常に良い（◎）
４点を超えて５点以下：良好（○）
２点を超えて４点以下：やや不良（△）
２点以下：不良（×）
【００２８】
（経時安定性）
（４段階判定基準）
◎：変化なく良好。
○：油剤のしみ出し等外観にわずかに変化があるが、使用に際しては問題ない。
△：外観、使用性に変化がある。
×：明らかに変化があり、形状維持が困難である。
【００２９】
上記結果から明らかなように、本発明に係わる実施例１〜６の油性固形状ファンデーションは、化粧持続性、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感に関して良好で、経時安定性にも優れた化粧料であった。
これに対し、成分（Ａ）の替わりにワックスを用いた比較例１は、特に肌馴染み、経時安定性が満足できなかった。成分（Ｃ）を配合していない比較例２は、特に化粧持続性、肌馴染み、滑らかな伸び広がりの点で満足できなかった。成分（Ｂ）の替わりに不揮発性シリコーンを用いた比較例３は、特に化粧持続性、経時安定性の点で満足できなかった。成分（Ｂ）の替わりにフッ素系油剤を用いた比較例４は、特に化粧持続性、経時安定性の点で満足できなかった。成分（Ｃ）の替わりにシリコーン樹脂溶液を用いた比較例５は、特に肌馴染み、滑らかな伸び広がりの点で満足できなかった。
【００３０】
（実施例７）油中水型乳液

（注７）ＫＳＧ−１５（信越化学工業社製）
（注８）ＡＢＩＬＥＭ−９０（ゴールドシュミット社製）
（注９）トレフィルＥ５０５Ｃ（東レ・ダウコーニングシリコーン社製）
（注１０）ベントン２７（ＥＬＥＭＥＮＴＩＳ社製）
【００３１】
（製造方法）
Ａ：１〜９をホモミキサーにて均一分散後、１００℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａを５０℃まで冷却し、１０、１１を分散する。
Ｃ：１２〜１６を均一の混合溶解する。
Ｄ：ＢにＣを添加、乳化し、室温まで冷却し、油中水型乳液を得た。
実施例７は、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感に関して良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳液であった。
【００３２】
（実施例８）油中水型乳化マスカラ

（注１１）ＩＰソルベント１６２０（出光石油化学社製）
（注１２）ＫＦ−６０１７（信越化学工業社製）
（注１３）ＣＡＢ−Ｏ−ＳＩＬＴＳ−５３０（キャボット社製）
（注１４）ベントン３８（ＥＬＥＭＥＮＴＩＳ社製）
【００３３】
（製造方法）
Ａ：１〜６をデスパミキサーにて均一分散後、１１０℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａを５０℃まで冷却し、７〜１０を分散する。
Ｃ：１１〜１９を均一の混合溶解する。
Ｄ：ＢにＣを添加、乳化し油中水型乳化マスカラを得た。
実施例８は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳化マスカラであった。
【００３４】
（実施例９）油中水型乳化日焼け止め料

（注１５）イソプロピルアルコール１００ｇ中にイヌリンパルミチン酸エステル１ｇ、紡錘状微粒子酸化チタン９９ｇを分散し、９０℃まで加熱混錬する。その後減圧乾燥し、イヌリンパルミチン酸エステル表面処理紡錘状微粒子酸化チタン（長径０．０３〜０．１μｍ、短径０．００２〜０．０１５μｍ）を得た。
（注１６）（注１５）と同様にしてイヌリンパルミチン酸エステル表面処理微粒子酸化チタン（平均粒子径０．０５μｍ）を得た。
（注１７）（注１５）と同様にしてイヌリンパルミチン酸エステル表面処理微粒子酸化亜鉛（平均粒子径０．０７μｍ）を得た。
（注１８）Ｘ−２１−５２５０（信越化学工業社製）
【００３５】
（製造方法）
Ａ：５〜１０をホモミキサーにて均一分散後１００℃に加熱し溶解する。
Ｂ：Ａを３０℃まで冷却し、１〜３、１１を分散する。
Ｃ：１２〜１７均一の混合溶解する。
Ｄ：ＢにＣを添加、乳化し油中水型日焼け止め化粧料を得た。
実施例９は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感が良好で、経時安定性にも優れた油中水型乳化日焼け止め料であった。
【００３６】
（実施例１０）粉末固形状アイカラー

（注１９）（注１５）と同様にしてイヌリンパルミチン酸エステル表面処理酸化チタンを得た。
（注２０）（注１５）と同様にしてイヌリンパルミチン酸エステル表面処理ベンガラを得た。
（注２１）（注１５）と同様にして、ＰＤＭ−１０Ｌ（トピー工業社製）をイヌリンパルミチン酸エステル表面処理した。
（注２２）（注１５）と同様にしてイヌリンパルミチン酸エステル表面処理タルクを得た。
（注２３）ＳＡＳ−チミロンスプレンディドレッド（三好化成社製）
【００３７】
（製造方法）
Ａ：１〜９をスーパーミキサーにて均一混合する。
Ｂ：１０〜１３を８０℃で均一溶解する。
Ｃ：ＡにＢを攪拌しながら添加し混錬する。
Ｄ：Ｃを金皿にプレス成型し、気密性コンパクト容器に充填し、粉末固形状アイカラーを得た。
実施例１０は、化粧持続性が良好で、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感が良好で、経時安定性にも優れた粉末固形状アイカラーであった。
【００３８】
（実施例１１）ペースト状口紅

（注２４）ＳＡＳ−チミロンスプレンディドブルー（三好化成社製）
【００３９】
（製造方法）
Ａ：８〜１２を８５℃にて均一溶解する。
Ｂ：Ａに１〜７、１３〜１５を加え均一分散する。
Ｃ：Ｂを脱泡し、ペースト状口紅を得た。
実施例１１は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れたペースト状口紅であった。
【００４０】
【発明の効果】
本発明の化粧料は、化粧持続性が良好で、さっぱり感、肌馴染み、滑らかな伸び等の使用感も良好で、経時安定性にも優れたものである。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a cosmetic composition which is excellent in persistence of makeup, has a refreshing feeling, has good skin familiarity, has a smooth elongation and spread, and has excellent stability over time.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, cosmetics have been required to have various functions, and various studies have been made to realize and further improve the functions.
As an example of a market need, even if makeup cannot be redressed for a long time, development of a sunscreen effect, a moisturizing effect, a function that does not lose the makeup effect, so-called, a cosmetic having excellent makeup persistence is required, In order to respond to the demands, various raw materials have been developed and their evaluation techniques have been studied.
For example, by incorporating a film-forming agent or solid wax into the preparation, a technique for increasing the strength of the decorative film and improving water resistance and oil resistance (for example, see References 1 and 2), and for improving water repellency and oil repellency. There has been proposed a technique (for example, see References 3 and 4) for improving water resistance and oil resistance by blending a fluorine-based oil agent or a silicone-based oil agent.
On the other hand, use of a specific gelling agent as a technique for improving the stability over time of cosmetics has been studied (for example, see Reference Document 5).
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-8-239316 [Patent Document 2]
Japanese Patent No. 2665473 [Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No. 6-102607 [Patent Document 4]
JP 2003-48813 A [Patent Document 5]
JP-A-2002-193729
[Problems to be solved by the invention]
However, when a film-forming agent or solid wax is blended for the purpose of improving the strength of the decorative film, a small amount of the compound dissolves in other oils, so that the effect of persistence of the makeup cannot be sufficiently exhibited, and conversely, a sticky feeling is obtained. May have occurred. In addition, when blended in a large amount, smooth extension cannot be obtained, and the makeup film becomes excessively hard, so that the makeup film peels off due to movement of the facial muscles, and the peeled pieces are unevenly distributed in the skin groove. In some cases, the decorative film became uneven.
In addition, if a fluorine-based oil is blended to improve the oil resistance of the cosmetic film, the compatibility with other oils is poor, so the stability of the system is reduced, the skin familiarity is deteriorated, and the cosmetic film may be partially damaged. In some cases, the makeup collapsed and the durability of the makeup decreased.
Furthermore, when using a silicone-based oil to reduce the amount of the oil in the cosmetic film while realizing a refreshing feeling, the compatibility with other compounded oils may be poor and there may be a problem with the stability over time. Was. By containing a specific gelling agent, oil containing silicone oil can be emulsified with good stability.However, especially when a large amount of powder such as makeup cosmetics is contained, the durability of the makeup may not be satisfactory. Was.
Therefore, there has been a demand for the development of a cosmetic composition which is excellent in persistence of makeup, has a refreshing feeling, good skin familiarity, has a smooth elongation and spread, and has excellent stability over time.
[0005]
[Means for solving the problem]
The present inventors have conducted various studies in order to overcome the above-mentioned problems, and as a result, by using a specific gelling agent, a volatile silicone oil and a specific silicone compound which is solid at ordinary temperature, the makeup lasting, refreshing The present inventors have found that a cosmetic excellent in feeling, skin familiarity, smooth expansion and spread, and stability over time can be obtained, and have completed the present invention.
That is, the present invention provides the following components (A) to (C);
(A) inulin and / or hydrolyzed inulin fatty acid ester (B) volatile silicone oil (C) containing methylpolysiloxane having a melting point of 50 to 120 ° C and containing an alkyl group having 15 to 50 carbon atoms It is a cosmetic characterized by doing.
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The inulin and / or hydrolyzed inulin fatty acid ester of the component (A) used in the present invention, when combined with the component (C), gels the oil agent containing the component (B) and imparts a wide range of viscosity. It has an effect and can improve the makeup persistence and aging stability.
The inulin and / or hydrolyzed inulin fatty acid ester of the component (A) is an ester of inulin, which is a kind of polysaccharide, and / or hydrolyzed inulin, which is a hydrolyzate thereof, with a fatty acid or a fatty acid derivative. JP-A-2002-284620 is exemplified.
Commercial products include Leopard ISK (manufactured by Chiba Flour Milling Co., Ltd.).
[0007]
In the case of blending the powder in the present invention, the powder surface may be treated in advance with the component (A) and blended. By this treatment, the dispersibility of the powder is remarkably improved. In addition, the surface treatment can be performed by a method of treating a powder that is usually blended into a cosmetic.
[0008]
The blending amount of the component (A) in the cosmetic of the present invention is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 20% by mass (hereinafter, simply referred to as “%”), more preferably 0.5 to 10%. is there. When the content is in this range, more excellent cosmetic durability and stability over time can be obtained.
[0009]
The volatile silicone oil, which is the component (B) used in the present invention, imparts a refreshing feeling, smooth elongation and spread to the cosmetic, reduces the oil content in the cosmetic film by volatilizing after application, The coating film can be strengthened. In addition, the component (A) and the component (C) gel the component (B) to improve the stability.
As the volatile silicone oil of the component (B), specifically, dimethylpolysiloxane having a viscosity value of 5 × 10 ⁻⁶ m ² / s or less, octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, dodecamethylcyclohexene Sasiloxane. Among these, cyclic silicones are particularly preferred from the viewpoint of safety on the skin and emulsifiability in the case of emulsified cosmetics.
[0010]
The amount of the volatile silicone as the component (B) is not particularly limited and varies depending on the dosage form, but is preferably 1 to 60%, more preferably 5 to 50%. For example, when the present invention is an oil-based cosmetic, it is preferably 20 to 60%, when it is a water-in-oil emulsion cosmetic, it is preferably 10 to 50%, and when it is an oil-in-water emulsion cosmetic, it is 1 to 20%. % Is preferable, and when it is used as a solid powder cosmetic, 1 to 20% is preferable. When used in this range, more excellent effects can be obtained in the above-described effects such as a refreshing feeling and a smooth expansion.
[0011]
The methyl polysiloxane having a melting point of 50 to 120 ° C. and containing an alkyl group having 15 to 50 carbon atoms used in the present invention can form a gel by combining with the component (A). It can stabilize, and can also provide long-lasting makeup, refreshing feeling, and smooth spreading.
Component (C) is a methylpolysiloxane having a melting point of 50 to 120 ° C. and containing an alkyl group having 15 to 50 carbon atoms, which is represented by the following general formula (1). It is a silicone compound that is solid at normal temperature of 120 ° C.
_{_{^{(CH 3) 3 SiO- (R}}} 1 (CH 3) SiO) x - ((CH 3) 2 SiO) y -SiO (CH 3) 3 (1)
(In the formula, R ¹ is an alkyl group having 15 to 50 carbon atoms, x is a positive number of 5 or more, and y is an integer of 0 or more.)
In this silicone compound, when y = 0, the carbon number of R ¹ is preferably 20 to 50, and when y is 1 or more, the carbon number of R ¹ is preferably 10 to 25. Within this range, a material excellent in smooth elongation and spread can be obtained. Examples of commercially available products include DC2503 and DCAMS-C30 (all manufactured by Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.).
[0012]
In the present invention, the component (A) and the component (C) are combined in a mass ratio of (A) :( C) = 95: 5 to 10:90, and are particularly used in an oil agent containing the component (B). Skin familiarization effect and spread are greatly improved.
[0013]
The amount of component (C) is not particularly limited, but is preferably 0.1 to 20%, and more preferably 0.5 to 10%. When used in this range, more excellent ones can be obtained in terms of good persistence of makeup and smooth spreading.
[0014]
In addition, in the cosmetic of the present invention, in addition to the above-mentioned essential components, a raw material, a powder raw material, an oily component, a surfactant, an aqueous component, etc. which are usually used in cosmetics within a range not to impair the effects of the present invention are blended. can do.
For example, in the case of powdered raw materials, skin can be colored, concealed, used for the purpose of texture correction, ultraviolet protection, and the like, and those commonly used in cosmetics, such as spherical, plate-like, and needle-like shapes, There is no particular limitation on the particle size such as fume, fine particles, pigment grade, and the particle structure such as porous and nonporous.
Specifically, titanium oxide, white pigments such as zinc oxide, fine particle titanium oxide, needle-like titanium oxide, spindle-shaped titanium oxide, fine particle zinc oxide, ultraviolet shielding powder such as flaky zinc oxide, red iron oxide, yellow iron oxide, Colored pigments such as black iron oxide, chromium oxide, chromium hydroxide, carbon black, tar pigment, talc, mica, sericite, synthetic mica, synthetic phlogopite, kaolin, silica, fumed silica, aluminum oxide, zirconium oxide, oxidation Body pigments such as cerium, antimony oxide, magnesium carbonate, magnesium oxide, calcium carbonate, barium sulfate, bismuth oxychloride, titanium mica, iron oxide-coated mica titanium, fine particle titanium oxide-coated mica titanium, fine particle zinc oxide-coated mica titanium, tar dye Coated mica titanium, barium sulfate coated mica titanium, glass powder, titanium oxide Coated glass powder, Bengala-containing titanium oxide coated glass powder, aluminum powder, polyethylene terephthalate / aluminum / epoxy laminated powder, polyethylene terephthalate / polyolefin laminated film powder, urethane powder, nylon powder, polystyrene powder, PMMA powder, acrylonitrile-methacrylic acid copolymer Combined powder, vinylidene chloride-methacrylic acid copolymer powder, ethyl carbamate powder, polyethylene powder, boron nitride, silicon carbide, aluminum silicate, aluminum magnesium metasilicate, magnesium silicate, aluminum magnesium silicate, bentonite, smectite, organo Polysiloxane elastomer, polytetrafluoroethylene powder, organopolysiloxane elastomer powder and poly Composite powders such as organic silicone resin powder such as tilsilsesquioxane powder, wool powder, silk powder, crystalline cellulose, magnesium stearate, zinc stearate, N-lauroyl lysine, titanium dioxide-containing silicon dioxide, and zinc oxide-containing silicon dioxide. These powders may be used in combination of one or more of them.
These powders are generally treated by known methods, for example, treatment with silicone compounds such as dimethylpolysiloxane, methylhydrogenpolysiloxane, and trimethylsiloxysilicic acid, perfluoropolyether phosphoric acid, perfluoroalkyl phosphoric acid, and fluorine-modified silicone. Treatment with a metal compound such as zinc laurate, treatment with a surfactant such as an amphoteric surfactant such as lecithin, an anionic surfactant or a cationic surfactant, N-long chain acyl The composition may be formulated by treating with an amino acid such as an amino acid, treating with a humectant such as collagen, or treating with an oil such as a higher fatty acid, a higher alcohol, an ester, or a wax.
[0015]
Oily raw materials include hydrocarbon oils such as hydrogenated polyisobutene, light liquid isoparaffin, heavy liquid isoparaffin, polybutene, liquid paraffin, squalane, isoparaffin, liquid oil such as liquid lanolin, ester oil, monoglyceride oil, diglyceride oil, and triglyceride oil. UV absorbers such as 2-ethylhexyl paramethoxycinnamate, semisolid oils such as petrolatum, lanolin, paraffin wax, ceresin wax, microcrystalline wax, Fischer-Tropsch wax, polyethylene wax, ethylene propylene copolymer, candelilla wax, carnauba Solid oils such as wax, beeswax, mokurou and montan wax; oil-soluble resin components such as pentaerythritol rosinate; di-N-lauroyl-L-glutamic acid Amino acid oils such as phytostearyl 2-octyldodecyl), di-N-lauroyl-L-glutamate (cholesteryl behenyl octyldodecyl), di-cholesteryl octyldodecyl N-lauroyl-L-glutamate, stearic acid, behen Fluorinated compounds such as higher fatty acids such as acids, perfluoropolyether, trifluoropropylcyclotetrasiloxane, and trifluoropropylcyclopentasiloxane, and silicone compounds other than the components (B) and (C) have viscosity. the value is 5 × 10 -6 ^{m 2} / ^s greater than the linear dimethylpolysiloxane, trifluoropropyl cycloalkyl preparative cyclotetrasiloxane, trifluoropropyl cyclopentasiloxane, methylphenyl polysiloxane, dimethyl diphenyl polysiloxane Methoxyphenyl polysiloxane, methyl hydrogen polysiloxane, pyrrolidone-modified methyl polysiloxane, stearoxy-modified methyl polysiloxane, silicone-grafted methyl polysiloxane, cross-linked methyl polysiloxane, cross-linked methyl phenyl polysiloxane, cross-linked polyether-containing methyl polysiloxane Acryl-modified methylpolysiloxane, acryl-silicone graft polymer, and the like.
[0016]
Examples of the surfactant include an anionic surfactant, a cationic surfactant, a nonionic surfactant, an amphoteric surfactant, a long-chain alkyl-containing polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane, and a polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane. No.
Specifically, as the anionic surfactant, fatty acid soap, ether carboxylic acid and its salt, carboxylate such as condensation of amino acid and fatty acid, alkyl sulfonic acid, alkene sulfonate, sulfonate of fatty acid ester, Sulfonates of fatty acid amides, sulfonates of alkyl sulfonates and formalin condensates thereof, alkyl sulfates, secondary higher alcohol sulfates, alkyl and alliether sulfates, sulfates of fatty acid esters, Sulfuric acid ester salts of fatty acid alkylolamide, sulfate salts such as funnel oil, alkyl phosphate, ether phosphate, alkyl allyl ether phosphate, and amide phosphate.
Examples of the cationic surfactant include amine salts such as alkylamine salts, polyamines and amino alcohol fatty acid derivatives, alkyl quaternary ammonium salts, aromatic quaternary ammonium salts, pyridium salts, and imidazolium salts.
Nonionic surfactants include sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, glycerin fatty acid esters, polyglycerin fatty acid esters, ethylene oxide derivatives of glycerin fatty acid esters, propylene glycol fatty acid esters, and ethylene oxide derivatives of propylene glycol fatty acid esters , Polyethylene glycol fatty acid ester, sucrose fatty acid ester, polyoxyethylene alkyl ether, polyoxypropylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, polyoxyethylene castor oil derivative, polyoxyethylene hydrogenated castor oil derivative, polyoxyethylene phytostanol Ether, polyoxyethylene phytosterol ether, polyoxyethylene cholestanol Ether, polyoxyethylene cholesteryl ether, polyoxyalkylene-modified organopolysiloxanes.
Examples of the amphoteric surfactant include betaine, aminocarboxylate, and imidazoline derivatives.
Among these, nonionic surfactants having an HLB of 7 or less, and silicone-based surfactants having a siloxane skeleton, such as long-chain alkyl-containing polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane and polyoxyalkylene-modified organopolysiloxane, are exemplified. Particularly preferred.
[0017]
Examples of the aqueous component include water, ethanol, polyhydric alcohols such as dipropylene glycol, 1,3-butylene glycol, 1,4-butylene glycol, glycerin, and diglycerin, gum arabic, tragacanth gum, galactan, guar gum, carob gum, and karaya gum. , Carrageenan, quince seed, alge colloid (Gusso extract), xanthan gum, locust bean gum, dextran, pullulan, collagen, casein, albumin, gelatin, agar, pectin, sclerotium gum, etc., natural water-soluble polymers, carboxymethyl starch , Methyl hydroxypropyl starch, methyl cellulose, methyl hydroxypropyl cellulose, cellulose sodium sulfate, hydroxypropyl cellulose, carboxymethyl cellulose Sodium carboxymethylcellulose, semi-synthetic water-soluble polymers such as sodium alginate, polymerization systems such as polyvinylpyrrolidone, carboxyvinyl polymer, polyethylene glycol, polyoxyethylene polyoxypropylene copolymer, sodium polyacrylate, polyethyl acrylate, poly Acrylic polymers such as acrylamide, polyethyleneimine, water-soluble polymers synthesized such as cationic polymers, bentonite, AlMg silicate, Laponite, hectorite, inorganic components such as silicic anhydride, sodium chloride, calcium chloride, citric acid, Inorganic electrolytes such as zinc sulfate and vitamin C are exemplified.
[0018]
As other raw materials, a polymer emulsion, a metal soap, an amino acid compound, an antioxidant, an ultraviolet absorber, a cosmetic ingredient, a humectant, a fragrance, and the like can be blended.
[0019]
Examples of the form of the cosmetic of the present invention include a liquid, an emulsion, a cream, a solid, and a powder, and the dosage forms include a water-in-oil cosmetic, an oil-in-water cosmetic, an oily cosmetic, and a powder. Body cosmetics and solid powder cosmetics. Among these, water-in-oil type cosmetics and oily cosmetics are preferred in that they have usability such as spreading and a good fresh feeling can be obtained.
Examples of the cosmetics of the present invention include a lotion, a lotion, a foundation, a control, a sunscreen, a blusher, a base cosmetic, a lipstick, a lip gloss, an eye shadow, an eyebrow, a mascara, etc., and in particular, a foundation, a sunscreen, a base Cosmetics and mascara are preferred.
[0020]
【Example】
Next, the present invention will be described in detail with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
[0021]
Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 5: Oily solid foundations The oily solid foundations having the formulations shown in Table 1 were produced and evaluated for the long-lasting makeup, refreshing feeling, skin familiarity, smooth elongation and spread, and stability over time. And the results are also shown in Table 1.
[0022]
[Table 1]

[0023]
(Note 1) DC2503 (manufactured by Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.)
(Note 2) DCAMS-C30 (manufactured by Dow Corning Silicone Toray)
(Note 3) SH200C-10CS (manufactured by Dow Corning Silicone Toray)
(Note 4) Fomblin HC / 04 (Ausimont)
(Note 5) BY11-018 (manufactured by Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.)
(Note 6) SH3748 (manufactured by Dow Corning Silicone Toray)
[0024]
(Production method)
A: After uniformly dispersing 8 to 22 with a despa mixer, heat and dissolve at 110 ° C.
B: After cooling A to 80 ° C., 1 to 7 and 23 to 26 are dispersed and mixed by a despa mixer.
C: After defoaming B, it was poured into a gold dish to obtain an oily solid foundation.
[0025]
(Evaluation method)
Each of the following evaluation items was evaluated.
I. Makeup persistence, b. Refreshing, c. Skin familiarity, d. For smooth elongation and spread, each sample was subjected to a use test by 20 specialized panels, and each panel evaluated and rated on a 7-point scale based on the following absolute evaluation. For each sample, the average was calculated from the total score of all panels. The values were calculated and determined according to the following four-step criteria. However, the makeup persistence was evaluated after having had a normal life for about 4 hours. Also, e. The stability over time was determined by observing the state of each sample after storage at 40 ° C. for one month, and comparing with the sample stored at room temperature according to the following four-step criteria.
[0026]
(Evaluation item)
I. Makeup persistence b. Refreshing feeling c. Skin familiarity. E. Stability over time
(Makeup persistence, refreshing feeling, skin familiarity, smooth expansion)
(Absolute evaluation criteria)

(Four-step criteria)
(Average score): (Judgment)
More than 5 points: very good (◎)
More than 4 points and 5 points or less: good (○)
More than 2 points and 4 points or less: Somewhat poor (△)
2 points or less: defective (×)
[0028]
(Aging stability)
(Four-step criteria)
◎: good without change
：: There is a slight change in appearance such as oozing of oil, but there is no problem in use.
Δ: Change in appearance and usability.
×: There is a clear change, and it is difficult to maintain the shape.
[0029]
As is evident from the above results, the oily solid foundations of Examples 1 to 6 according to the present invention have good cosmetic continuity, refreshing feeling, familiarity with the skin, smooth elongation, etc., and also have stability over time. It was an excellent cosmetic.
On the other hand, Comparative Example 1 using wax instead of component (A) was particularly familiar with the skin and was not satisfactory in stability over time. Comparative Example 2, in which the component (C) was not blended, was unsatisfactory particularly in terms of long-lasting makeup, familiarity with the skin, and smooth elongation. Comparative Example 3, in which the nonvolatile silicone was used instead of the component (B), was not particularly satisfactory in terms of makeup persistence and stability over time. Comparative Example 4, in which a fluorine oil was used in place of the component (B), was not particularly satisfactory in terms of makeup persistence and stability over time. Comparative Example 5, in which the silicone resin solution was used instead of the component (C), was unsatisfactory, particularly in terms of smoothness and smoothness.
[0030]
(Example 7) Water-in-oil type emulsion

(Note 7) KSG-15 (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
(Note 8) ABIL EM-90 (manufactured by Goldschmidt)
(Note 9) Trefill E505C (manufactured by Dow Corning Silicone Toray)
(Note 10) Benton 27 (manufactured by ELEMENTIS)
[0031]
(Production method)
A: After uniformly dispersing 1 to 9 with a homomixer, the mixture is heated to 100 ° C. and dissolved.
B: Cool A to 50 ° C. and disperse 10 and 11.
C: 12 to 16 are uniformly mixed and dissolved.
D: C was added to B, emulsified, and cooled to room temperature to obtain a water-in-oil emulsion.
Example 7 was a water-in-oil type emulsion which was good in feeling of use such as refreshing feeling, skin familiarity, and smooth elongation, and excellent in stability over time.
[0032]
(Example 8) Water-in-oil type emulsified mascara

(Note 11) IP solvent 1620 (made by Idemitsu Petrochemical Co., Ltd.)
(Note 12) KF-6017 (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
(Note 13) CAB-O-SIL TS-530 (Cabot)
(Note 14) Benton 38 (manufactured by ELEMENTIS)
[0033]
(Production method)
A: After uniformly dispersing 1 to 6 with a despa mixer, the mixture is heated to 110 ° C. and dissolved.
B: Cool A to 50 ° C and disperse 7-10.
C: 11 to 19 are uniformly mixed and dissolved.
D: C was added to B and emulsified to obtain a water-in-oil emulsified mascara.
Example 8 was a water-in-oil emulsified mascara that had good cosmetic continuity, good refreshing feeling, good use feeling such as smooth elongation, and was also excellent in stability over time.
[0034]
(Example 9) Water-in-oil emulsion sunscreen

(Note 15) 1 g of canine palmitic acid ester and 99 g of spindle-shaped fine particles of titanium oxide are dispersed in 100 g of isopropyl alcohol, and heated and kneaded to 90 ° C. Thereafter, drying under reduced pressure was carried out to obtain a spindle-shaped fine particle of canine palmitic acid ester surface-treated titanium oxide (major axis: 0.03 to 0.1 μm, minor axis: 0.002 to 0.015 μm).
(Note 16) In the same manner as in (Note 15), fine particles of canine palmitic acid ester surface-treated fine particles of titanium oxide (average particle diameter 0.05 µm) were obtained.
(Note 17) In the same manner as in (Note 15), fine particles of canine palmitic acid ester surface-treated fine particles of zinc oxide (average particle diameter 0.07 μm) were obtained.
(Note 18) X-21-5250 (manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)
[0035]
(Production method)
A: After uniformly dispersing 5 to 10 with a homomixer, the mixture is heated to 100 ° C. and dissolved.
B: Cool A to 30 ° C. and disperse 1-3,11.
C: 12-17 homogeneously mixed and dissolved.
D: C was added to B and emulsified to obtain a water-in-oil type sunscreen cosmetic.
Example 9 was a water-in-oil type emulsified sunscreen which had a good cosmetic continuity, a refreshing feeling, familiarity with the skin, a smooth feeling of use such as smooth elongation, and excellent stability over time.
[0036]
(Example 10) Powdered solid eye color

(Note 19) In the same manner as in (Note 15), inulin lymphatic acid ester surface-treated titanium oxide was obtained.
(Note 20) In the same manner as in (Note 15), inoline palmitic acid ester surface-treated Bengala was obtained.
(Note 21) In the same manner as in (Note 15), PDM-10L (manufactured by Topy Industries, Ltd.) was subjected to inulin palmitic acid ester surface treatment.
(Note 22) In the same manner as in (Note 15), talc treated with inulin palmitate was obtained.
(Note 23) SAS-Chimilon Splendid Dread (manufactured by Miyoshi Kasei Co., Ltd.)
[0037]
(Production method)
A: 1 to 9 are uniformly mixed by a super mixer.
B: 10 to 13 are uniformly dissolved at 80 ° C.
C: B is added to A with stirring and kneaded.
D: C was press-molded in a metal plate and filled in an airtight compact container to obtain a powdered solid eye color.
Example 10 was a powdered solid eye color which had good cosmetic continuity, good skin feel, good feeling of use such as smooth elongation, and excellent stability over time.
[0038]
(Example 11) Pasty lipstick

(Note 24) SAS-Chimilon Splendide Blue (manufactured by Miyoshi Kasei Co., Ltd.)
[0039]
(Production method)
A: 8 to 12 are uniformly dissolved at 85 ° C.
B: Add 1 to 7, 13 to 15 to A and uniformly disperse.
C: B was defoamed to obtain a paste-like lipstick.
Example 11 was a paste-like lipstick that had good cosmetic continuity, a refreshing feeling, familiarity with the skin, and a good feeling of use such as smooth elongation, and was also excellent in stability over time.
[0040]
【The invention's effect】
The cosmetics of the present invention have good cosmetic continuity, good feeling in use such as refreshing feeling, skin familiarity, and smooth elongation, and are also excellent in stability over time.

Claims

The following components (A) to (C);
(A) inulin and / or hydrolyzed inulin fatty acid ester (B) volatile silicone oil (C) containing methylpolysiloxane having a melting point of 50 to 120 ° C and containing an alkyl group having 15 to 50 carbon atoms Cosmetics characterized by doing.

The cosmetic according to claim 1, wherein the blending mass ratio of the components (A) and (C) is (A) :( C) = 95: 5 to 10:90.

The cosmetic according to claim 1, wherein the component (B) is one or more silicone oils selected from octamethylcyclotetrasiloxane, decamethylcyclopentasiloxane, and dodecamethylcyclohexasiloxane. Fees.

The cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the cosmetic is an oily cosmetic.

The cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the cosmetic is a water-in-oil emulsion cosmetic.

The cosmetic according to any one of claims 1 to 3, wherein the cosmetic is a solid powder cosmetic.