【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カバノアナタケを用いた健康食品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
カバノアナタケには、多糖類であるβ−グルカン、抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、抗菌活性に秀れるリグニン分画(水溶性リグニン)をはじめ、各種タンパク質,食物繊維及びマンガン等のミネラルといった人体に有効な成分が多量に含まれ、これら有効成分により、制癌,抗癌,血糖値降下,免疫抵抗力向上,血圧降下,コレステロール降下,アトピー性皮膚炎の抑制,成人病や老化の予防等の秀れた効果が得られることが知られている。
【0003】
ところで、このカバノアナタケを服用する場合には、通常、水にカバノアナタケを浸漬して抽出したり煎じたりして得た抽出液を飲むことで服用している。
【0004】
しかしながら、前述のような服用の仕方では、カバノアナタケの有効成分が体内に良好に吸収されているとは言い難く、結局、カバノアナタケの効能は十分に発揮されていないと言わざるを得ない。
【0005】
本発明は、上記現状に鑑みて鋭意研究を繰り返し発明したもので、様々な効能に富むカバノアナタケを体内に吸収され易い状態にでき、これにより、服用することで、カバノアナタケ中の有効成分により発揮される効能によって、免疫抵抗力を高め、抗菌体質を作り上げることができる実用性に秀れたカバノアナタケを用いた健康食品となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨を説明する。
【0007】
少なくとも乳酸菌を含む菌類と、この菌類により発酵されたカバノアナタケとから成ることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品に係るものである。
【0008】
また、請求項1記載のカバノアナタケを用いた健康食品において、前記菌類には糸状菌,酵母菌若しくはナットウ菌が含まれていることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品に係るものである。
【0009】
また、請求項1,2いずれか1項に記載のカバノアナタケを用いた健康食品において、野菜,果物及びキノコ類を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成した発酵混合物が混合されていることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品に係るものである。
【0010】
また、カバノアナタケから有効成分を抽出したカバノアナタケ抽出液に、少なくとも乳酸菌を含む菌類を加えて発酵させ、これにより得た発酵液を健康食品とすることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0011】
また、請求項4記載のカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法において、菌類は糸状菌,酵母菌若しくはナットウ菌を含むものを採用したことを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0012】
また、請求項4,5いずれか1項に記載のカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法において、カバノアナタケ抽出液に糀を加えて発酵させることにより第一発酵液を得、この第一発酵液にナットウ菌を加えて発酵させることにより第二発酵液を得、この第二発酵液に乳酸菌を加え発酵乾燥によって水分量を所定の量まで減少させることにより第三発酵液を得、この第三発酵液に野菜,果物及びキノコ類を酵母菌及び乳酸菌により発酵させて形成した混合発酵エキスを加えて発酵させることにより第四発酵液を得、この第四発酵液を健康食品としたことを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0013】
また、請求項6記載のカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法において、第二発酵液に乳酸菌を加えて発酵乾燥する際、該第二発酵液に乳酸菌を加えたものの水分量がおよそ50%以下となるまで発酵乾燥させた後に、混合発酵エキスを加えることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0014】
また、請求項6,7いずれか1項に記載のカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法において、前記糀にナットウ菌を加える際に大豆を加えることを特徴とするカバノアナタケを用いた健康食品の製造方法に係るものである。
【0015】
【発明の作用及び効果】
本発明は繰り返し行った実験の結果、得られた作用効果を請求項としてまとめたものである。
【0016】
カバノアナタケに少なくとも乳酸菌を含む菌類を加えると、カバノアナタケはこの乳酸菌等の菌類によって発酵される。
【0017】
この際、詳細は不明であるが、カバノアナタケは前記乳酸菌等の菌類の働きにより、細胞壁や細胞膜が破壊され、該カバノアナタケに含まれる有効成分、即ち、癌,糖尿病,感染病(インフルエンザ等),高血圧,アトピー性皮膚炎,成人病及び老化等の疾病に対し有効な効能を発揮する物質が体内に吸収され易い状態となる。更に、菌類の発酵作用によって、前記効能を発揮する物質が低分子化(非クラスタ化)され、これによっても体内に吸収され易くなる。
【0018】
特に、カバノアナタケには、抗菌活性に秀れたリグニン分画という成分が含まれ、このリグニン分画(水溶性リグニン)は、エイズ,インフルエンザ等のウイルスの人体細胞への攻撃を阻害する性質を有することから、このリグニン分画を体内により効率良く吸収できるようにすることで、エイズの症状の進行抑制、インフルエンザの予防効果を極めて良好に発揮できることとなる。
【0019】
即ち、エイズやインフルエンザ等の人体に悪影響を及ぼすウイルスは、体内に入って人体細胞に対してある種の酵素を出してその細胞膜を溶かすことで通常細胞を悪性化するが、前述のリグニン分画はこの細胞膜を溶かす酵素を吸収することで、ウイルスの人体細胞への攻撃を阻害する性質を有する。
【0020】
また、乳酸菌は、腸内において、該腸内に存在する糖類を乳酸に分解する作用を発揮し、これにより、腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑えて善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態を作り出し、即ち、乳酸菌によって腸内に作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となり、これにより、カバノアナタケの栄養素等の有効成分が良好に消化吸収される状態が作出されることになる。
【0021】
また、乳酸菌は、前述のように、腸を活発化して消化吸収を促進させることができ、また、カバノアナタケ中の上記有効成分も体内に吸収され易い状態となっているため、よって、本発明の健康食品を服用することで、免疫抵抗力を高めて抗菌体質を作り上げ、感染症の発症を抑制できることとなる。
【0022】
本発明は上述のように構成したから、従来よりも、カバノアナタケの効能をより良好に発揮することができ、更に、乳酸菌等の菌類がもたらす効能とカバノアナタケの効能との秀れた相乗効果を発揮することができる実用性に秀れたカバノアナタケを用いた健康食品となる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例について、以下に説明する。
【0024】
先ず、カバノアナタケから有効成分を抽出してカバノアナタケ抽出液を得る。
【0025】
このカバノアナタケの有効成分の抽出は、水(例えば1.5リットル)にカバノアナタケ(例えば1.0g)を入れて煎じることで行う(カバノアナタケ抽出液1.0リットルが得られる。)。
【0026】
続いて、このカバノアナタケ抽出液のおよそ五割の量を糀に加えて発酵させて第一発酵液を得る。
【0027】
糀は米糀を採用している。
【0028】
この第一発酵液を得るための発酵は、カバノアナタケ抽出液に糀(例えば1.0kg)を加え、25℃乃至40℃でおよそ2時間乃至4時間行う。
【0029】
また、この際、上記発酵を促進させるための水分量が30%乃至40%となるように設定する。
【0030】
続いて、第一発酵液に、大豆及びナットウ菌を加えて発酵させることで第二発酵液を得る。
【0031】
大豆は、粉末状にした大豆を採用している。大豆を粉末状とすることでエキスを容易に作ることができ、糸状菌やナットウ菌等の菌類が該大豆により一層繁殖し易くなり、発酵を良好に行うことができる。
【0032】
第二発酵液を得るための発酵は、糀(例えば1.0kg)に大豆(例えば0.5kg)を加え、ナットウ菌(0.05g乃至0.1g)を加えて25℃乃至30℃でおよそ8時間乃至12時間発酵させることで行う。
【0033】
また、糀に粉末大豆を加えた際の水分量は、第一発酵液100重量部に対しておよそ150重量部(若しくは未満)となる。
【0034】
また、第一発酵液100重量部に対して水分量を150重量部以上とすると、ナットウ菌が過剰に活動し、カバノアナケの有効成分が分解されてしまう。
【0035】
続いて、第二発酵液に乳酸菌を加え発酵乾燥により水分量を所定の量まで減少させることにより第三発酵液を得る。
【0036】
乳酸菌は、有胞子菌、例えばプランタルム,フェカリス,ビフィズス,ブルガリア及びサーモフィラスを採用する。
【0037】
第三発酵液を得るための発酵乾燥は、第二発酵液に乳酸菌(例えば0.5g乃至1.0g)を加えた混合液の水分量が第二発酵液に対して50%となるまで行う。
【0038】
また、前記発酵乾燥は、25℃乃至35℃で風乾や除湿乾燥等により24時間乃至38時間行う。発酵乾燥を25℃乃至35℃で風乾や除湿乾燥により行うのは、乳酸菌等の菌類が熱に弱いからである(乾燥温度が高いと、乳酸菌等の菌類が熱分解されてしまう。)。また、風乾する場合には、低風力で行う。これは、高い風力であると、例えば糀菌が飛散してしまい、該糀菌に付着している消化酵素等の有効成分も飛散してしまうからである。
【0039】
続いて、第三発酵液に野菜,果物及びキノコ類を酵母菌及び乳酸菌により発酵乾燥させて形成した混合発酵エキスを加えて発酵させることにより、第四発酵液を得る。
【0040】
野菜は、もやし,じゃがいも,青菜,大根,胡瓜,玉葱,人参,きゃべつ,ほうれん草,ごぼう,れんこん,小松菜,パセリ,白菜、その他多くの野菜を使用する。
【0041】
果物は、パパイヤ,パイナップル,リンゴ,レモン,オレンジ,キウイフルーツ,メロン,アボガド,みかん、その他多くの果物を使用する。
【0042】
キノコ類は、シイタケ,マイタケ,エノキダケ、その他多くのキノコ類を使用する。
【0043】
これら野菜,果物及びキノコ類は、夫々をさいの目状に刻んだり、スライスしたり、粉砕したりし、ブドウ糖,果糖,オリゴ糖,蔗糖及び蜂蜜等を加え、発酵させることでエキスを抽出して前記混合発酵エキスを形成する。
【0044】
即ち、前記野菜,果物及びキノコ類に糖類を加えると、この野菜,果物及びキノコ類の糖度を高めて浸透圧により、野菜,果物及びキノコ類に含まれる有効成分の抽出効率を高め、野菜,果物及びキノコ類に含まれる有効成分を効率的に抽出することができ、また、糖度を高めることで、野菜,果物及びキノコ類に付着している不良酵母の繁殖を抑制することができる。
【0045】
第四発酵液を得るための発酵乾燥は、第三発酵液に前記混合発酵エキス(例えば0.3リットル乃至0.5リットル)を加えた混合液の水分量がおよそ20%となるまで行う。
【0046】
また、この発酵乾燥は、およそ25℃乃至35℃でおよそ12時間乃至15時間行う。
【0047】
続いて、第四発酵液を更に乾燥させて乾燥物を得、この乾燥物を粉砕して製品(上記かっこ内の数値によれば、1674g)とする。
【0048】
本実施例によれば、カバノアナタケの有効成分を抽出した抽出液に、糸状菌,酵母菌,ナットウ菌及び乳酸菌を加えることで、カバノアナタケ抽出液は乳酸菌等の菌類によって発酵される。
【0049】
即ち、カバノアナタケは、先ず糸状菌により十分に発酵し、続いて、ナットウ菌を加えて適度な水分のもとで十分に発酵し、続いて、乳酸菌を加えて十分に発酵乾燥し、続いて、混合発酵エキスを加えて発酵して乾燥するため、カバノアナタケは段階的に十分に発酵されて、細胞壁や細胞膜が破壊され、該カバノアナタケに含まれる有効成分、即ち、癌,糖尿病,感染病(インフルエンザ等),高血圧,アトピー性皮膚炎,成人病及び老化等の疾病に対し有効な効能を発揮する物質が体内に吸収され易い状態となる。
【0050】
また、カバノアナタケには、上記有効成分の他にも抗菌活性に秀れたリグニン分画という成分を含み、このリグニン分画(水溶性リグニンとその一種)は、エイズ,インフルエンザ等のウイルスの人体細胞への攻撃を阻害する性質を有するため、これによって、エイズの症状の進行抑制、インフルエンザの予防効果を極めて良好に発揮することができ、特に近年感染者数の増加が問題視されているエイズ感染を抑制することができる画期的な健康食品となる。
【0051】
更に、菌類の発酵作用によって、前記効能を発揮する物質が低分子化(非クラスタ化)され、これによっても体内に吸収され易くなる。
【0052】
また、上記カバノアナタケの有効成分を服用することにより、免疫抵抗力を高めて抗菌体質を作り上げ、感染症の発症を抑制することができる。
【0053】
また、乳酸菌は、腸内において、該腸内に存在する糖類を乳酸に分解する作用を発揮し、これにより、腸内を弱酸性に保って例えば病原菌や腐敗菌等の悪玉菌(ウェルシュ菌等)の増殖を抑えて善玉菌(ビフィズス菌等)が活発に活動できる状態を作り出し、即ち、乳酸菌によって腸内に作り出された乳酸や酢酸等の有機酸により腸が刺激されて該腸のぜん動運動が活発となり、これにより、栄養素等の有効成分が良好に消化吸収される状態を作り出せることになる。
【0054】
また、乳酸菌は、前述のように、腸を活発化して消化吸収を促進させることができ、また、カバノアナタケの有効成分は体内に吸収され易い状態となっているため、よって、これを服用することで、カバノアナタケの効能により、より一層免疫抵抗力を高めて抗菌体質を作り上げ、感染症の発生を抑制できることとなる。
【0055】
また、乳酸菌として、乾燥や強酸等厳しい環境下において生き延びる能力に秀れた有胞子菌を使用することで、この有胞子菌は、胃酸や胆汁酸より死滅しにくいため、腸内まで確実に達し、前述したような、腸内細菌のバランスを整える効果をより確実且つ十分に発揮できることとなる。
【0056】
また、乳酸菌は、免疫細胞を活性化する効果を有するともいわれており、これにより、カバノアナタケの有効成分と相俟って、より一層感染症や癌にかかりにくい体質であり、また、エイズの症状進行を良好に抑制できる抗菌体質を作り上げることができる。
【0057】
また、第一発酵液乃至第三発酵液の生成に際し、水分量は過剰にならないように調整するから、ナットウ菌が過剰に活動することはなく、よって、カバノアナタケの有効成分が該ナットウ菌により分解されることはない。
【0058】
また、第一発酵液乃至第三発酵液の生成に際し、水分量は少なめに調整しているのではなく、ナットウ菌が十分に活動し得る水分量に調整するから、ナットウ菌は有効成分を十分に生成できることになる。
【0059】
また、ナットウ菌は、大豆に含まれるタンパク質を吸収・分解して体に良い物質(アミノ酸等)を作り出すことから、カバノアナタケの有効成分の吸収をより一層良好にできると共に、更に体の免疫抵抗力を高め得る有効成分を付与できることになる。
【0060】
本実施例は上述のようにするから、従来よりも、カバノアナタケの効能をより良好に発揮でき、これによって体の免疫抵抗力を高めることができる実用性に秀れたカバノアナタケを用いた健康食品を提供することができる。
【0061】
即ち、本実施例は、カバノアナタケを単に煎じて飲んだりして服用するのではなく、カバノアナタケから有効成分を抽出し、この有効成分に糸状菌やナットウ菌,乳酸菌等の菌類を加えて発酵させることでカバノアナタケノ有効成分を体内に吸収し易い状態にすることができる。
【0062】
更に、乳酸菌の働きにより、腸内細菌のバランスを整えるため、体内に吸収し易い状態としたカバノアナタケから抽出した有効成分をより一層効率良く吸収することができる。
【0063】
また、ナットウ菌の働きによって、体内への有効成分の消化吸収を助け、体に良い有効成分(アミノ酸等)を十分に付与することができ、また、野菜,果物及びキノコ類を発酵させて形成した混合発酵エキスを加えることで、カバノアナタケの有効成分以外の様々な有効成分を付与することができる。
【0064】
これにより、カバノアナタケの有効成分をはじめとする様々な体に良いとされる有効成分の相乗効果により、免疫抵抗力を極めて高めることができ、よって、抗菌体質を作り上げることができる秀れた実用性を発揮するカバノアナタケを用いた健康食品を提供できることになる。
【0065】
また、ナットウ菌は、前述の水分調整により、過剰に活動して栄養分を分解することなく、該ナットウ菌の作用効果、即ち、有効成分の生成を十分に発揮することができる。
【0066】
尚、第一発酵液に大豆及びナットウ菌を加えて発酵させる際に、松を加えると良い。
【0067】
松は、五葉松をはじめ松の全種類が採用可能である。また、特に有効成分(従来例参照)を多く含む松笠を採用すると良い。
【0068】
この松は、水(例えば1.5リットル)に松(例えば松笠を用いた場合15g)を入れて煎じることで得た松抽出液(1.0リットルが得られる)の状態で加える。
【0069】
これにより、松に含有される多量の葉緑素、各種のビタミン(ビタミンA,ビタミンC等)、タンパク質、糖分、テレピン揮発成分、鉄分、リン、カルシウムといった人体に有効な成分を、乳酸菌等を含む菌類による発酵により体内に吸収し易い状態とし、これにより、胃腸病,淋病,中風,魚の中毒,歯痛,リウマチ,脚気,痛風,ぜんそく,高血圧及び脳卒中等の病気に対し秀れた効能を発揮できることとなり、前述したカバノアナタケの効能と相俟って、様々な疾病に対して秀れた抵抗力を有する抗菌体質を作り出すこととなる。
【0070】
即ち、松に関しても、単に生の松葉を煎じたり、この煎じ汁を飲んだり、アルコールに漬けてお酒として飲んだり、松葉を直接噛んで該松葉の汁を飲んだりするのではなく、前述の乳酸菌等の菌類によって発酵させ、この乳酸菌等の菌類の働きで細胞壁や細胞膜が破壊されて該松に含まれる前述した有効成分、即ち、胃腸病,淋病,中風,魚の中毒,歯痛,リウマチ,脚気,痛風,ぜんそく,高血圧及び脳卒中等の疾病に対し有効な効能を発揮する物質が体内に吸収され易い状態となったものを服用するため、よって、カバノアナタケの効能と松の効能との相乗効果により、様々な疾病に対して秀れた抵抗力を有する抗菌体質を作出できることになる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a health food using birch, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
Bamboo shoots include β-glucan, a polysaccharide, SOD (superoxide dismutase), an antioxidant enzyme, lignin fraction (water-soluble lignin) with excellent antibacterial activity, various proteins, dietary fiber, and minerals such as manganese. It contains a large amount of ingredients effective for the human body, such as anticancer, anticancer, blood glucose level lowering, immune resistance improvement, blood pressure lowering, cholesterol lowering, suppression of atopic dermatitis, adult disease and aging It is known that excellent effects such as prevention can be obtained.
[0003]
By the way, when taking this birch bamboo shoot, it is usually taken by drinking an extract obtained by immersing and extracting or decocting birch bamboo shoot in water.
[0004]
However, in the manner of taking as described above, it is difficult to say that the active ingredient of birch moth is well absorbed in the body, and eventually the effect of birch moth has not been sufficiently exhibited.
[0005]
The present invention has been invented repeatedly in the light of the above-mentioned present situation, and can be made into a state in which birch salmon rich in various effects can be easily absorbed into the body, thereby being exhibited by the active ingredient in birch salmon. It is a health food using birch salmon that is excellent in practicality that can enhance immune resistance and build up an antibacterial constitution.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention will be described.
[0007]
The present invention relates to a health food using birch salmon, characterized by comprising fungi containing at least lactic acid bacteria and birch salmon fermented with these fungi.
[0008]
In addition, the present invention relates to a health food using the birch salmon, wherein the fungus contains a filamentous fungus, a yeast or a natto fungus.
[0009]
The health food using the birch salmon according to any one of claims 1 and 2, wherein a fermentation mixture formed by fermenting vegetables, fruits and mushrooms with yeast and lactic acid bacteria is mixed. It relates to health foods that use birch bamboo.
[0010]
Further, a method for producing a health food using birch salmon, characterized in that a fungus containing at least a lactic acid bacterium is added to a birch extract obtained by extracting an active ingredient from birch, and fermented, and the resulting fermented liquid is used as a health food. It is related to.
[0011]
Moreover, in the manufacturing method of the health food using the birch salmon of Claim 4, it relates to the manufacturing method of the health food using the birch salmon characterized by the fungi adopting those containing filamentous fungi, yeast or natto Is.
[0012]
Moreover, in the manufacturing method of the health food using the birch salmon according to any one of claims 4 and 5, the first fermented liquor is obtained by adding koji to the birch extract and fermenting it. A second fermented liquid is obtained by adding natto and fermenting, and a third fermented liquid is obtained by adding lactic acid bacteria to the second fermented liquid and reducing the amount of water to a predetermined amount by fermentation and drying. It is characterized in that a fourth fermented liquid is obtained by adding a mixed fermented extract formed by fermenting vegetables, fruits and mushrooms with yeast and lactic acid bacteria to the liquid and fermenting, and this fourth fermented liquid is used as a health food. The present invention relates to a method for producing a health food using birch.
[0013]
In addition, in the method for producing health food using the birch salmon according to claim 6, when the lactic acid bacterium is added to the second fermentation broth and fermented and dried, the water content of the lactic acid bacterium added to the second fermentation broth is about 50% or less. It is related with the manufacturing method of the health food using the birch salmon characterized by adding mixed fermented extract after making it fermented and dried until it becomes.
[0014]
The method for producing a health food using the birch salmon according to any one of claims 6 and 7, wherein soybean is added when natto is added to the koji. It concerns the method.
[0015]
[Action and effect of the invention]
The present invention summarizes the effects obtained as a result of repeated experiments as claims.
[0016]
When fungi containing at least lactic acid bacteria are added to birch, the birch is fermented by fungi such as lactic acid bacteria.
[0017]
At this time, although details are unclear, the cell wall and cell membrane are destroyed by the action of fungi such as lactic acid bacteria, and the active ingredient contained in the birch moth, ie, cancer, diabetes, infectious disease (influenza etc.), hypertension Therefore, a substance that exhibits an effective effect against diseases such as atopic dermatitis, adult disease and aging is easily absorbed into the body. Furthermore, the substance exhibiting the above-mentioned effect is reduced in molecular weight (non-clustered) by the fermentation action of the fungi, and this also facilitates absorption into the body.
[0018]
In particular, birch moss contains a component called a lignin fraction with excellent antibacterial activity, and this lignin fraction (water-soluble lignin) has the property of inhibiting the attack of viruses such as AIDS and influenza on human cells. Therefore, by allowing the lignin fraction to be absorbed more efficiently in the body, the progress of AIDS symptoms and the preventive effect on influenza can be exhibited extremely well.
[0019]
In other words, viruses that adversely affect the human body, such as AIDS and influenza, enter the body and produce certain enzymes for human cells and dissolve their cell membranes. Absorbs the enzyme that dissolves the cell membrane, thereby preventing the virus from attacking human cells.
[0020]
In addition, lactic acid bacteria exert an action of decomposing saccharides present in the intestine into lactic acid in the intestine, thereby keeping the intestine weakly acidic, for example, bad bacteria such as pathogenic bacteria and spoilage bacteria (such as Welsh bacteria) ) To prevent the growth of good bacteria (bifidobacteria, etc.), ie, the state where the intestine is stimulated by organic acids such as lactic acid and acetic acid produced in the intestine by the lactic acid bacteria. As a result, a state in which active ingredients such as nutrients of birch salmon are digested and absorbed satisfactorily is created.
[0021]
In addition, as described above, the lactic acid bacteria can activate the intestine to promote digestion and absorption, and the active ingredients in the birch bamboo are also easily absorbed in the body. By taking health foods, immune resistance can be increased to create an antibacterial constitution, and the onset of infectious diseases can be suppressed.
[0022]
Since the present invention is configured as described above, the effect of birch moss can be demonstrated better than before, and further, the excellent effect of the effect of fungi such as lactic acid bacteria and the effect of birch cultivar is exhibited. It is a health food that uses the birch salmon that has excellent practicality.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
One embodiment of the present invention will be described below.
[0024]
First, an active ingredient is extracted from the birch tree bamboo to obtain a birch tree extract.
[0025]
Extraction of the active ingredient of this birch is obtained by adding birch (for example, 1.0 g) to water (for example, 1.5 liter) and roasting (1.0 liter for birch extract) is obtained.
[0026]
Subsequently, about 50% of this birch extract is added to the koji and fermented to obtain a first fermentation broth.
[0027]
The rice cake uses rice bran.
[0028]
Fermentation for obtaining this first fermentation broth is carried out at 25 ° C. to 40 ° C. for about 2 to 4 hours by adding straw (for example, 1.0 kg) to the birch extract.
[0029]
At this time, the water content for promoting the fermentation is set to 30% to 40%.
[0030]
Subsequently, soybean and natto bacteria are added to the first fermentation broth and fermented to obtain a second fermentation broth.
[0031]
As the soybean, powdered soybean is adopted. Extracts can be easily made by making soybeans into powder form, and fungi such as filamentous fungi and natto bacteria can be more easily propagated by the soybeans, and fermentation can be performed well.
[0032]
Fermentation for obtaining the second fermentation broth is carried out by adding soybean (for example, 0.5 kg) to koji (for example, 1.0 kg) and adding natto bacteria (0.05 g to 0.1 g) at 25 to 30 ° C. It is performed by fermentation for 8 to 12 hours.
[0033]
Moreover, the amount of water when adding powdered soybeans to the koji is approximately 150 parts by weight (or less) with respect to 100 parts by weight of the first fermentation broth.
[0034]
In addition, when the water content is 150 parts by weight or more with respect to 100 parts by weight of the first fermentation broth, natto bacteria are excessively activated, and the active ingredients of birch are decomposed.
[0035]
Subsequently, lactic acid bacteria are added to the second fermented liquid, and the third fermented liquid is obtained by reducing the amount of water to a predetermined amount by fermentation and drying.
[0036]
Lactic acid bacteria employ spores such as plantarum, fecalis, bifidos, bulgaria and thermophilus.
[0037]
Fermentation drying for obtaining the third fermentation broth is performed until the water content of the mixed liquid obtained by adding lactic acid bacteria (for example, 0.5 g to 1.0 g) to the second fermented liquid becomes 50% with respect to the second fermented liquid. .
[0038]
The fermentation drying is performed at 25 ° C. to 35 ° C. for 24 hours to 38 hours by air drying, dehumidification drying, or the like. The reason why fermentation drying is performed at 25 ° C. to 35 ° C. by air drying or dehumidification drying is because fungi such as lactic acid bacteria are vulnerable to heat (if the drying temperature is high, fungi such as lactic acid bacteria are thermally decomposed). When air-drying, use low wind power. This is because, for example, high wind power causes gonococci to scatter, and active ingredients such as digestive enzymes adhering to the gonococci also scatter.
[0039]
Then, a 4th fermented liquid is obtained by adding and fermenting the mixed fermented extract formed by fermenting and drying vegetables, fruits, and mushrooms with yeast and lactic acid bacteria to the 3rd fermented liquid.
[0040]
Vegetables include bean sprouts, potatoes, green vegetables, radish, pepper, onions, carrots, cabbage, spinach, burdock, lotus root, komatsuna, parsley, Chinese cabbage and many other vegetables.
[0041]
Papaya, pineapple, apple, lemon, orange, kiwi fruit, melon, avocado, tangerine and many other fruits are used as fruits.
[0042]
Mushrooms use shiitake mushrooms, maitake mushrooms, enoki mushrooms, and many other mushrooms.
[0043]
These vegetables, fruits and mushrooms are diced, sliced, pulverized, added with glucose, fructose, oligosaccharides, sucrose and honey, etc. A mixed fermented extract is formed.
[0044]
That is, when sugars are added to the vegetables, fruits and mushrooms, the sugar content of the vegetables, fruits and mushrooms is increased to increase the extraction efficiency of active ingredients contained in the vegetables, fruits and mushrooms by osmotic pressure, Effective ingredients contained in fruits and mushrooms can be efficiently extracted, and by increasing the sugar content, it is possible to suppress the growth of defective yeast attached to vegetables, fruits and mushrooms.
[0045]
Fermentation drying for obtaining the fourth fermented liquid is performed until the water content of the mixed liquid obtained by adding the mixed fermented extract (for example, 0.3 liter to 0.5 liter) to the third fermented liquid becomes approximately 20%.
[0046]
Further, this fermentation drying is carried out at about 25 ° C. to 35 ° C. for about 12 hours to 15 hours.
[0047]
Subsequently, the fourth fermentation broth is further dried to obtain a dried product, and the dried product is pulverized to obtain a product (according to the numerical value in the parentheses, 1673 g).
[0048]
According to this example, the fungus such as lactic acid bacteria is fermented by adding fungi, yeasts, natto bacteria, and lactic acid bacteria to the extract obtained by extracting the active ingredients of birch.
[0049]
That is, the birch is first fermented sufficiently by filamentous fungi, then fermented under moderate moisture with the addition of natto, followed by sufficient fermentation and drying with the addition of lactic acid bacteria, Since the mixed fermented extract is added and fermented and dried, the birch bamboo is fully fermented in stages, the cell wall and cell membrane are destroyed, and the active ingredients contained in the birch bamboo, ie, cancer, diabetes, infectious diseases (influenza, etc.) ), Substances that exert effective effects on diseases such as hypertension, atopic dermatitis, adult diseases and aging are easily absorbed by the body.
[0050]
In addition to the above-mentioned active ingredients, birch moss contains a component called a lignin fraction that is excellent in antibacterial activity, and this lignin fraction (water-soluble lignin and one type thereof) is a human cell of viruses such as AIDS and influenza. Because it has the property of inhibiting attacks on AIDS, it can effectively suppress the progression of AIDS symptoms and prevent influenza effectively, and in particular, the increase in the number of infected people has been seen as a problem in recent years. It becomes an epoch-making health food that can suppress the above.
[0051]
Furthermore, the substance exhibiting the above-mentioned effect is reduced in molecular weight (non-clustered) by the fermentation action of the fungi, and this also facilitates absorption into the body.
[0052]
Moreover, by taking the active ingredient of the bamboo shoot, the immune resistance can be increased to create an antibacterial constitution and the onset of infectious diseases can be suppressed.
[0053]
In addition, lactic acid bacteria exert an action of decomposing saccharides present in the intestine into lactic acid in the intestine, thereby keeping the intestine weakly acidic, for example, bad bacteria such as pathogenic bacteria and spoilage bacteria (such as Welsh bacteria) ) To prevent the growth of good bacteria (bifidobacteria, etc.), ie, the state where the intestine is stimulated by organic acids such as lactic acid and acetic acid produced in the intestine by the lactic acid bacteria. As a result, active ingredients such as nutrients can be successfully digested and absorbed.
[0054]
In addition, as described above, lactic acid bacteria can activate the intestine to promote digestion and absorption, and the active ingredient of birch salmon is easy to be absorbed into the body. Thus, by the effect of birch moth, it is possible to further increase the immune resistance and build up an antibacterial constitution, thereby suppressing the occurrence of infectious diseases.
[0055]
In addition, by using a spore that excels in the ability to survive in harsh environments such as dryness and strong acid as a lactic acid bacterium, this spore bacterium is harder to die than stomach acid or bile acid, so it reaches the intestines reliably. As described above, the effect of adjusting the balance of enteric bacteria can be more reliably and sufficiently exhibited.
[0056]
In addition, lactic acid bacteria are said to have an effect of activating immune cells, and, in combination with the active ingredient of birch salmon, this is a constitution that is less susceptible to infections and cancer, and that AIDS An antibacterial constitution that can successfully suppress the progression of symptoms can be created.
[0057]
In addition, since the amount of water is adjusted so that it does not become excessive when producing the first to third fermented broths, the natto bacteria do not act excessively. It will never be done.
[0058]
In addition, the amount of water is not adjusted to a small amount in the production of the first fermented liquid to the third fermented liquid, but the amount of water is adjusted so that the natto bacteria can act sufficiently. Can be generated.
[0059]
Natto absorbs and degrades proteins contained in soybeans to produce substances that are good for the body (amino acids, etc.), so that it can absorb the active ingredients of birch moss and improve the body's immune resistance. It is possible to provide an active ingredient that can enhance
[0060]
Since this example is as described above, a health food using birch salmon that is excellent in practicality and can effectively demonstrate the efficacy of birch salmon than before, which can increase the immune resistance of the body. Can be provided.
[0061]
That is, in this example, instead of simply decocting and drinking birch salmon, the active ingredient is extracted from birch, and fungi such as filamentous fungi, natto and lactic acid bacteria are added to the active ingredient and fermented. Thus, it is possible to make the active ingredient of Kabanaanatakeno easy to absorb into the body.
[0062]
Furthermore, since the balance of enteric bacteria is adjusted by the action of lactic acid bacteria, the active ingredient extracted from birch salmon that is easily absorbed by the body can be more efficiently absorbed.
[0063]
The action of natto helps digestive absorption of active ingredients into the body, and can fully impart good active ingredients (amino acids, etc.) to the body, and it is formed by fermenting vegetables, fruits and mushrooms By adding the mixed fermented extract, various active ingredients other than the active ingredient of the birch fruit can be provided.
[0064]
As a result, the synergistic effect of the active ingredients that are considered good for various bodies, including the active ingredients of birch oyster mushrooms, can greatly enhance immune resistance, and thus can be used to create an antibacterial constitution. It is possible to provide a health food using the birch moss that demonstrates the above.
[0065]
Moreover, natto bacteria can fully exhibit the action effect of the natto bacteria, that is, the production | generation of an active ingredient, without being active excessively and decomposing | disassembling a nutrient by the water | moisture content adjustment mentioned above.
[0066]
In addition, when adding soybean and natto bacteria to a 1st fermentation liquid and making it ferment, it is good to add a pine.
[0067]
All types of pine can be used, including Goyomatsu. In addition, Matsugasa containing a large amount of active ingredients (see the conventional example) is particularly preferable.
[0068]
The pine is added in the state of a pine extract (1.0 liter is obtained) obtained by adding pine (for example, 15 g when using Matsukasa) to water (for example, 1.5 liters) and roasting.
[0069]
As a result, a large amount of chlorophyll contained in pine, various vitamins (vitamin A, vitamin C, etc.), proteins, sugars, turpentine volatile components, iron, phosphorus, calcium, and other fungi containing lactic acid bacteria, etc. It can be easily absorbed into the body by fermentation, and it can be used for diseases such as gastrointestinal disease, gonorrhea, medium wind, fish poisoning, toothache, rheumatism, beriberi, gout, asthma, high blood pressure, and stroke. Combined with the above-mentioned efficacy of the bamboo shoot, the antibacterial constitution having excellent resistance to various diseases is produced.
[0070]
In other words, with regard to pine, it is not just decocting raw pine needles, drinking this decoction juice, immersing it in alcohol and drinking it as alcohol, or directly chewing pine needles and drinking the pine needle juice. Fermented by fungi such as lactic acid bacteria, the cell wall and cell membrane are destroyed by the action of the fungi such as lactic acid bacteria, and the above-mentioned active ingredients contained in the pine, namely gastrointestinal disease, gonorrhea, medium wind, fish poisoning, toothache, rheumatism, beriberi , Gout, asthma, hypertension, and strokes, etc., to take a substance that is effective for absorption into the body, so that the synergistic effect of the effect of birch and pine Thus, an antibacterial constitution having excellent resistance to various diseases can be created.