JP2004298411A - Absorbable article and its manufacturing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、女性の性器から排泄される経血やおりものなどの液体の吸収に適した吸収性物品に係り、特に経血などを中央部分で集中的に吸収しやすい吸収性物品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
女性の性器から排泄される経血やおりものなどの液体を吸収する吸収性物品である生理用ナプキンの一般的な構造は、肌側表面に位置する液透過性の表面シートと、着衣側表面に位置する裏面シートと、表面シートと裏面シートの間に位置する液吸収保持層が設けられている。前記液吸収保持層は、パルプの積層体に高吸収性ポリマー(SAP)が混合されたものが一般的に使用されている。
【0003】
しかし、前記液吸収保持層は、繰り返して与えられる液を吸収して保持する機能を有しているが、この液吸収保持層内で液が周囲に拡散しやすく、また表面シートに圧力が与えられると、液吸収保持層内で拡散した液が表面シート側に戻りやすい。その結果、広い範囲において、液吸収保持層とその表面の表面シートとが濡れた状態となりやすく、股間部の広い範囲に濡れ感を与えやすい。
【0004】
そこで、生理用ナプキンの構造として、縦方向中心線から左右に離れた位置に、表面シートと前記液吸収保持層とを圧縮した圧着凹部を形成して、圧着凹部と圧着凹部とで挟まれた中央吸収領域と、前記圧着凹部とナプキンの側縁部との間の側方吸収領域とを区画したものがある。この種の生理用ナプキンは、前記区画により、中央吸収領域に吸収された液を、前記圧着凹部を越えて側方吸収領域に移行するのを防止しようというものである。
【0005】
しかし、前記従来の生理用ナプキンでは、前記中央吸収領域に短時間に多くの液が与えられたときに、この液をきわめて短時間のうちに表面シートを透過させて液吸収保持層に引き込むのは難しく、前記中央吸収領域の一部分において液吸収保持層および表面シートが一時的に且つ局部的に液飽和状態となりやすい。局部的な液飽和が発生すると、それ以後に与えられる液が前記飽和状態の部分に吸収されにくくなり、新たに与えられた液が表面シートを伝わって周囲に拡散しやすくなる。その結果、前記圧着凹部を越えて側方吸収領域へ多くの液が流れこみやすくなる。
【0006】
すなわち、圧着凹部と圧着凹部に挟まれた中央吸収領域に多くの液が短時間に与えられると、この液を中央吸収領域の区画内に短時間のうちに封じ込めることができなくなり、中央吸収領域を区画した構造の利点を十分に生かすことができないものとなっている。
【0007】
また、以下の特許文献1に開示されている生理用ナプキンは、表面シートと液吸収保持層とが圧縮された圧着凹部が形成されて、中央吸収領域と側方吸収領域とが区画されている。また、液吸収保持層として、比較的大きな面積の吸収性シートの肌側に、前記吸収性シートよりも面積の小さい吸収性シートが重ねられて、中央吸収領域で吸収性シートを2枚重ねとし、側方吸収領域には1枚の吸収性シートが存在するようにしている。
【0008】
前記特許文献1には、前記吸収性シートの構成として、界面活性剤を含む芯鞘型の複合合成繊維で形成されたサクションヒートボンド不織布、またはパルプとポリビニルアルコール繊維とを湿式で積層した湿式不織布に高吸収性ポリマーを貼り合わせたポリマーシートが例示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−65741号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載のように、中央吸収領域において吸収性シートを2枚重ねとし、側方吸収領域を1枚の吸収性シートで形成することにより、中央吸収領域において液吸収保持層の目付けおよび厚みを大きくでき、中央吸収領域における液の吸収保持容量を高くできる。
【0011】
しかし、表面シートから、前記中央吸収領域に対して液が短時間のうちに集中し多く与えられたときに、これを瞬時に吸収シートに与える機能を発揮する層が存在していない。そのため、吸収シートが2枚重ねの部分に一時的に多くの液が与えられて、その部分で局部的に液が飽和すると、その後に与えられる液が表面シートを伝わり、圧着凹部を越えて側方吸収領域へ流出しやすい。
【0012】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、圧着凹部で吸収領域を区画するだけでなく、圧着凹部で区画された中央吸収領域内に、多くの液を瞬時に導くことができる層を配置することにより、中央吸収領域に液を集中して短時間に吸収させることができ、周囲への液の拡散を防止できて、圧着凹部で区画した機能を十分に生かすことができる吸収性物品およびその製造方法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性の表面シートと裏面シート、および前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する液吸収保持層が設けられた吸収性物品において、
前記表面シートと前記吸収保持層との間に、前記液吸収保持層よりも面積の小さい液獲得層が設けられており、前記液獲得層は、親水性繊維を10質量%以上含む不織布で形成されており、
縦方向中心線から左右に離れた位置に、前記表面シートと前記液吸収保持層とが圧着された圧着凹部が、縦方向に向けて連続的にまたは間欠的に形成され、前記液獲得層は、左右に位置する前記圧着凹部と圧着凹部との間に配置されていることを特徴とするものである。
【0014】
前記液獲得層は、親水性繊維を40質量%以上含む繊維層がエアレイド法で積層されて繊維間が接合されたエアレイド不織布が好ましい。
【0015】
この吸収性物品は、左右の圧着凹部で区画された中央吸収領域に、パルプや再生セルロース繊維などの親水性繊維が三次元の骨格構造を形成して、その嵩を維持しやすく、また内部に適度な空隙が形成された液獲得層が設けられている。中央吸収領域に短時間に集中的に与えられた液は、表面シートを透過し、親水性繊維を多く含む液獲得層の前記空隙内を落下して、液吸収保持層の圧着凹部で区画された中央吸収領域内に短時間のうちに与えられる。またその後に与えられた液も、前記液獲得層内の空隙内に一時的に保持されてから液吸収保持層に吸収されるため、中央吸収領域において表面シートが飽和状態となりにくくなり、液が圧着凹部を越えて側方吸収領域に移行しにくくなる。よって圧着凹部により吸収領域を区画した構造の利点を十分に生かせるようになる。
【0016】
また、本発明では、前記液獲得層は、目付けが40〜200g/m2の範囲で、繊維密度が疎になった低密度部分とこれよりも密度の高い部分とが交互に設けられているものを使用することができる。
【0017】
このように、部分的に低密度部分を形成すると、表面シートを透過した液が低密度部分を落下して液吸収保持層に速やかに吸収されるようになる。また前記低密度部分以外の比較的密度の高い部分が存在しているため、この部分は表面シートに与えられた液を繊維の親水力により引き込む機能を発揮できる。
【0018】
また、前記液獲得層から、縦方向の長さ寸法が50mm、横方向の幅寸法が25mmの試験片を形成し、この試験片に蒸留水を含ませた湿潤状態で、長手方向へ100m/分の速度で引っ張ったときの引っ張り強度が2〜10Nの範囲であることが好ましい。
【0019】
液獲得層が前記湿潤強度を有すると、体圧が作用しても、液獲得層内の嵩を維持して内部に空隙が形成された状態を維持しやすく、よって、湿潤時においても、表面シートに与えられた液を迅速に透過させる機能を発揮しやすい。
【0020】
また、前記液吸収保持層は、前記圧着凹部と圧着凹部との間に位置する中央部と、前記圧着凹部と吸収性物品の側縁部との間に位置する側方部を有しており、前記側方部を縦方向の長さ寸法が50mm、横方向の幅寸法が25mmの試験片とし、この試験片に蒸留水を含ませて湿潤状態として長手方向へ100m/分の速度で引っ張ったときの引っ張り強度が2〜10Nの範囲であることが好ましい。
【0021】
圧着凹部よりも側方に位置する液吸収保持層が前記湿潤強度を維持していると、側方吸収領域において、縒れが発生しにくく、その結果、吸収性物品全体に皺や縒れが発生し難い。また、前記液吸収保持層の側方部の湿潤強度が高いと、液吸収保持層と表面シートとが圧縮されて形成された前記圧着凹部の形状を維持しやすく、圧着凹部による中央吸収領域と側方吸収領域との区画を長時間維持できるようになる。
【0022】
また、前記液吸収保持層は、湿潤時での前記引張り強度が2〜10Nの吸収シートと、この吸収シートよりも面積の小さい吸収層とを有し、前記吸収層は、前記圧着凹部と圧着凹部との間に配置されているものとすることができる。
【0023】
圧着凹部と圧着凹部との間の中央吸収領域に、面積の小さい吸収層を配置すると、液獲得層の下に位置する液吸収保持層の液吸収保持容量を大きくでき、液獲得層で案内された液によって液吸収保持層が飽和しにくくなる。
【0024】
この場合に、前記吸収シートは、下側吸収シートと上側吸収シートとから成り、前記吸収層は、下側吸収シートと上側吸収シートとの間に位置しているものとすることができる。
【0025】
また、前記上側吸収シートにも、繊維密度が疎になった低密度部分とこれよりも密度の高い部分とが交互に設けられていることが好ましい。
【0026】
上側吸収シートに低密度部分を形成しておくと、上側吸収シートから小さな吸収層に液を迅速に与えることができる。
【0027】
次に、本発明は、液透過性の表面シートと裏面シート、および前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する液吸収保持層が設けられた吸収性物品の製造方法において、
親水性繊維を10質量%以上含む不織布を1枚使用しまたは複数枚重ねて、目付けが40〜200g/m2で且つ前記液吸収保持層よりも面積の小さい液獲得層を形成する工程と、
前記液吸収保持層と前記液獲得層と前記表面シートとを重ねて、前記液獲得層の両側縁部から外側に外れる位置で、前記表面シートと前記液吸収保持層とを、圧縮して縦方向に連続しまたは間欠的に配列する圧着凹部を形成する工程とを含むことを特徴とするものであり、前記液獲得層としては、親水性繊維を40質量%以上含む繊維層がエアレイド法で積層されて繊維間が接合されたエアレイド不織布が好ましく使用される。
【0028】
この場合に、前記液獲得層に部分的な引っ張り応力を与えて、繊維密度が疎となった低密度部分を複数箇所形成する工程を含ませることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の吸収性物品は、身体から排泄される経血、尿、おりものなどを吸収することを目的として身体の股間部に着用されるものであるが、以下の実施の形態では、女性の膣口から排泄される経血を吸収することを主な目的とする生理用ナプキンを例として説明する。また吸収性物品の2つの表面のうち股間部に向けられる表面を肌側表面とし、反対側の表面は、その外側に着衣が着用されるか否かに拘らず着衣側表面と表現する。
【0030】
また、縦方向中心線とは、吸収性物品を横方向に二分して縦方向に延びる線を意味する。一方、横方向基準線は、必ずしも吸収性物品を縦方向に二分する位置を横断していることを意味せず、以下の実施の形態のように両側部にウイング部を有する場合には、ウイング部を縦方向に二分する中心線を横方向基準線と定義する。また、縦長の吸収性物品で且つウイング部を有しない場合には、身体に装着したときに、膣口に当たる部分での縦方向の中心を通る線を横方向基準線と定義する。
【0031】
図1は生理用ナプキン11を肌当接面側である表面側を手前に向けて示した平面図、図2は図1に示す生理用ナプキン11の分解斜視図、図3は前記生理用ナプキン11を横方向基準線Ox−Oxで切断した状態の分解断面図、図4は生理用ナプキン11を横方向基準線Ox−Oxで切断したIV−IV断面図、図5は液吸収保持層を単独で示す断面図である。
【0032】
図1に示す生理用ナプキン11の平面形状は縦長であり、縦方向中心線Oy−Oyから横方向に等距離を開けて縦方向に延びる右側縁部11aと左側縁部11bを有し、横方向基準線Ox−Oxから前後に間隔を開けた突曲線形状の前縁部11cおよび後縁部11dを有している。また、左右両側縁部11a,11bは横方向基準線Ox−Oxの部分で左右両側へ突出してウイング部12a,12bが形成されている。
【0033】
図2ないし図4に示すように、この生理用ナプキン11は、着衣側表面に現れる液不透過性の裏面シート13を有し、この裏面シート13の上に液吸収保持層17が設けられている。この液吸収保持層17は、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16が重ねられて一体化されたものである。前記液吸収保持層17の上には液獲得層18が設けられている。そして肌側表面には液透過性の表面シート21が設けられている。この表面シート21は、前記液獲得層18に向けられる第1表面シート19と、この第1表面シート19を覆って肌側表面に現れる第2表面シート20とから構成されている。さらに、肌側表面の左右両側部には、液不透過性のサイドシート22,22が設けられている。
【0034】
前記表面シート21を構成している第1表面シート19は、前記液吸収保持層17と同じ形状であり、且つほぼ同じ面積である。この第1表面シート19は、互いに平行な右側縁部19aと左側縁部19bおよび円弧形状の前縁部19cおよび後縁部19dを有している。この第1表面シート19は、液透過性のシートを2枚重ねまたは3枚重ねとすることにより形成されている。
【0035】
前記第2表面シート20は、生理用ナプキン11の肌側表面に現れるトップシートとして機能するものであり、液透過性である。第2表面シート20の、右側縁部20aと左側縁部20bは、互いに平行で縦方向に延びており、前縁部20cと後縁部20dは、前後方向へ向けて凸状の円弧曲線形状である。生理用ナプキン11が組み立てられた状態では、第2表面シート20の前縁部20cが裏面シート13の前縁部13cに一致し、第2表面シート20の後縁部20dが裏面シート13の後縁部13dに一致する。
【0036】
図3に示すように、前記表面シート21では、第2表面シート20の下側に第1表面シート19が重ねられた状態で、第2表面シート20から第1表面シート19にかけて多数の液透過孔23が形成されている。図1に示すように、この液透過孔23は、前記液獲得層18が設けられている領域において規則的に配列して形成されている。すなわち液透過孔23は、その左右に位置する第2の圧着凹部24と第2の圧着凹部24とで挟まれた領域にのみ形成されている。前記第1表面シート19と第2表面シート20は、前記液透過孔23を形成することにより互いに容易に剥がれないように一体化されている。
【0037】
前記液獲得層18は、親水性繊維を含み、前記繊維が三次元骨格を形成して内部に液を案内する空隙が形成されたエアレイド不織布により形成されている。液獲得層18は、前記エアレイド不織布が1枚あるいは2枚以上重ねられたものであるが、この実施の形態では、前記エアレイド不織布が3枚重ねに折り畳まれて使用されている。
【0038】
液獲得層18は、矩形状であり縦方向に延びる右側縁部18aと左側縁部18b、および前縁部18cと後縁部18dを有している。前記液獲得層18は、その下に位置する液吸収保持層17よりも面積が小さく、液獲得層18の右側縁部18aと左側縁部18bは、液吸収保持層17の右側縁部17aおよび左側縁部17bよりも縦方向中心線Oy−Oyに近い内側に位置し、液獲得層18の前縁部18cと後縁部18dは、液吸収保持層17の前縁部17cおよび後縁部17dよりも横方向基準線Ox−Oxに近い内側に位置している。なお、液獲得層18は、長円形状や砂時計形状であってもよい。
【0039】
この実施の形態では、液獲得層18の中心が、縦方向中心線Oy−Oyと、横方向基準線Ox−Oxとの交点に一致している。
【0040】
図2では、液獲得層18の縦方向の長さ寸法をL3で示し、横方向の幅寸法をW3で示している。
【0041】
図1と図2に示すように、前記液吸収保持層17は、前記裏面シート13よりも小さい面積を有しており、縦方向に平行に延びる右側縁部17aと左側縁部17b、円弧形状の前縁部17cと後縁部17dを有している。液吸収保持層17の最大の幅寸法はW1で、最大の長さ寸法はL1である。
【0042】
前記下側吸収シート14と上側吸収シート16は共に同じ面積であり、前記下側吸収シート14と上側吸収シート16とで挟まれている前記中間吸収層15の面積は、前記下側吸収シート14および上側吸収シート16の面積よりも小さい。
【0043】
前記中間吸収層15の平面形状は直方形であり、縦方向に平行に延びる右側縁部15aと左側縁部15b、および横方向に平行に延びる前縁部15cと後縁部15dを有している。図1に示すように、前記中間吸収層15は、その中心が、縦方向中心線Oy−Oyと横方向基準線Ox−Oxとの交点にほぼ一致するように配置されている。図1では、前記中間吸収層15の幅寸法をW2で示し、縦方向の長さ寸法をL2で示している。中間吸収層15の縦方向の長さ寸法L2は、前記液獲得層18の前記長さ寸法L3とほぼ一致しており、中間吸収層15の横方向の幅寸法W2は、前記液獲得層18の前記幅寸法W3とほぼ一致している。なお、中間吸収層15も、長円形状であってもよいし、砂時計形状であってもよい。
【0044】
前記液吸収保持層17では、前記中間吸収層15が設けられている部分が中央部17Aであり、この中央部17Aでは、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16の3層構造となっている。また前記中間吸収層15が設けられていない周囲部分は側方部17Bであり、この側方部17Bでは、下側吸収シート14と上側吸収シート16が、前記中間吸収層15を介在させることなく重ねられた2層構造である。
【0045】
図2、図3および図5に示すように、前記液吸収保持層17では、上側吸収シート16から下側吸収シート14に向けて熱エンボス加工が施されて、多数のドット状の第1の圧着凹部26が形成されている。個々の第1の圧着凹部26は小径の円形であり、前記液吸収保持層17内で、前記第1の圧着凹部26が規則的に配列されている。前記中央部17Aでは、前記第1の圧着凹部26により、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16が一緒に圧縮されており、前記側方部17Bでは、前記第1の圧着凹部26により下側吸収シート14と上側吸収シート16とが一緒に圧縮されている。この熱エンボス加工により、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16とが一体化されている。
【0046】
また、予め前記中間吸収層15が圧縮され、その後に圧縮後の中間吸収層15が、下側吸収シート14と上側吸収シート16とで挟まれ、その結果、液吸収保持層17では、中央部17Aの3層の平均密度が、側方部17Bでの2層の平均密度よりも高くなっている。あるいは、前記熱エンボス加工が施される前、または施された後、あるいは前記熱エンボス加工と同時に、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16の積層体の全面が加圧され、その結果、中央部17Aでの3層の平均密度が、側方部17Bでの2層の平均密度よりも高くなったものであってもよい。
【0047】
前記裏面シート13は、図1に示す生理用ナプキン11の平面形状と同じ形状であり、その右側縁部13aと左側縁部13bおよび前縁部13cと後縁部13dが、それぞれ生理用ナプキン11の右側縁部11aと左側縁部11b、および前縁部13cと後縁部13dに一致している。また、裏面シート13には、前記ウイング部12a,12bを形成するための突出部13e,13fが一体に形成されている。
【0048】
図1に示すように、生理用ナプキン11の肌側表面には、熱エンボス加工により形成された圧着凹部が現れている。図1においては、液獲得層18が設けられている領域を点線で示しているが、この液獲得層18の右側縁部18aと、液吸収保持層17の右側縁部17aとの間、および液獲得層8の左側縁部18bと、液吸収保持層17の左側縁部17bとの間に、第2の圧着凹部24,24が形成されている。
【0049】
前記第2の圧着凹部24,24は、縦方向中心線Oy−Oyから左右に等距離を空けた位置で縦方向に連続して延びる圧着溝である。第2の圧着凹部24,24は、横方向基準線Ox−Oxにおいて縦方向中心線Oy−Oyに最も接近するように、縦方向中心線Oy−Oyに凸側が向けられる湾曲線形状である。前記液獲得層18および前記中間吸収層15は、左右に位置する第2の圧着凹部24と第2の圧着凹部24との間に位置しており、前記第2の圧着凹部24においては、表面シート21と、液吸収保持層17の側方部17Bとが加圧され且つ加熱されている。すなわち、この第2の圧着凹部24,24により、第2表面シート20、第1表面シート19および下側吸収シート14と上側吸収シート16とが接合されている。
【0050】
第2の圧着凹部24,24は、前記各シートが加圧され且つ加熱されてほぼフィルム状とされた高密度圧縮部24aと、隣接する高密度圧縮部24aと高密度圧縮部24aとの間に位置する中密度圧縮部24bとを有している。前記中密度圧縮部24bは、高密度圧縮部24aよりも密度が低いが、第2の圧着部凹部24が形成されていない領域よりも密度が高く圧縮されており、その結果、第2の圧着凹部24は、湾曲線形状の圧縮溝となっている。
【0051】
図1に示すように、左右の第2の圧着凹部24と第2の圧着凹部24とで挟まれた領域が中央吸収領域30Aで、前記第2の圧着凹部24,24と、前記サイドシート22,22の対向縁部22a,22aで挟まれた領域が、側方吸収領域30B,30Bである。
【0052】
図1に示すように、前記第2の圧着凹部24,24の前端よりも前方の領域、および第2の圧着凹部24,24の後端よりも後方の領域に、第3の圧着凹部25a,25a,・・・と、第4の圧着凹部25b,25b,・・・が形成されている。前記第3の圧着凹部25a,25a,・・・と、第4の圧着凹部25b,25b,・・・は、小円形状のドット状である。
【0053】
前記第3の圧着凹部25aは、前記第2の圧着凹部24の圧着溝の湾曲線パターンから前後に延長するように、湾曲線軌跡に沿って一定の間隔で配列している。また、前記第4の圧着凹部25bは、液獲得層18の前縁部18cより前方、および液獲得層18の後縁部18dよりも後方において、前縁部11cと後縁部11dに凸側が向けられる曲線に沿って、一定の間隔を空けて形成されている。
【0054】
よって、中央吸収領域30Aは、左右が前記第2の圧着凹部24,24で囲まれ、前後が前記第4の圧着凹部25b,25b,・・・で囲まれている。
【0055】
生理用ナプキン11の左右両側には液不透過性のサイドシート22、22が設けられている。図1および図4に示すように、サイドシート22,22は、その対向縁部22a,22aが、液吸収保持層17の右側縁部17aと左側縁部17bおよび第1表面シート19の右側縁部19aと左側縁部19bよりも少し内側部分に位置しており、サイドシート22,22により表面シート21の両側部が覆われている。また、サイドシート22,22には、左右両側へ突出する突出部22b,22bが形成されており、前記ウイング部12a,12bにおいて、前記サイドシート22,22の突出部22b,22bが、前記裏面シート13の突出部13e,13fに重ねられている。
【0056】
図3に示す各層は、ホットメルト型接着剤で互いに接着されている。このホットメルト型接着剤は、前記裏面シート13と液吸収保持層17との間、液吸収保持層17と液獲得層18との間、液獲得層18と第1表面シート19との間、液吸収保持層17と第1表面シート19との間、裏面シート13と第2表面シート20との間、サイドシート22,22と第2表面シート20との間、裏面シート13とサイドシート22との間に塗布されて、それぞれが接着される。なお前記ホットメルト型の塗布量は、液の透過性や吸収性を考慮し、0.5〜15g/m2程度であることが好ましい。なお、液吸収保持層17の側方部17Bにおいて、下側吸収シート14と上側吸収シート16とがホットメルト型接着剤で接着されていてもよい。
【0057】
また、図4に示すように、裏面シート13の外面には、中央部分に感圧接着剤層31が設けられ、またウイング部12a,12bの着衣側表面にも感圧接着剤層32,32が設けられている。
【0058】
次に、各構成素材の好ましい例を説明する。
第2表面シート20は、合成繊維で形成されたエアースルー不織布が好ましく使用される。例えば、合成繊維としては芯部が酸化チタンを1.1質量%程度含んだポリエチレンテレフタレート(PET)で、鞘部がポリエチレン(PE)の芯鞘型複合合成繊維(2.2dtex、繊維長44mm)が使用され、熱風によって前記芯鞘型複合合成繊維どうしを熱融着により接着させたものである。前記芯部に酸化チタンを添加した芯鞘型複合合成繊維は、表面の滑り性が良くなって、第2表面シート20の風合いが良くなる。また第2表面シート20としてエアースルー不織布を使用すると、嵩高で繊維間に空隙が形成されているものであるため、液の透過性が良好である。
【0059】
または、前記第2表面シート20が、合成繊維で形成されたポイントボンド不織布やスパンボンド不織布、あるいはレーヨンなどの親水性繊維と前記撥水性繊維を含んだスパンレース不織布で形成されてもよい。
【0060】
前記第2表面シート20の目付けは15〜60g/m2の範囲が好ましい。前記未満であると表面強度を充分に得ることができず、湿潤状態で破れが生じるおそれがある。また前記範囲を超えると、表面シート6がごわごわしたものとなり着用中に違和感を生じるおそれがある。また第2表面シート20の密度は0.12g/cm3以下であることが好ましい。使用者の生理時の経血は比較的粘度が高いため、この経血を透過させるためには密度が前記値以下であることが好ましい。
【0061】
また、前記第2表面シート20を、液を透過する孔を多数有する樹脂フィルムで形成してもよい。
【0062】
前記第1表面シート19は、前記第2表面シート20と同じ材質で形成されてもよいし異なる材質で形成されてもよい。前記第1表面シート19に求められる物性は、まず経血等の液体の浸透速度を邪魔しないようにある程度、空隙を有していることが必要である。そのため前記第1表面シート19の密度は0.01g/cm3〜0.08g/cm3で、さらに好ましくは0.015g/cm3〜0.06g/cm3のものが使用される。また経血等の液体の浸透を良好に保つため、湿潤時でもある程度、嵩を維持していることが必要である。前記第1表面シート19は具体的には、合成繊維で形成されたエアースルー不織布が使用され、合成繊維としては芯部がポリプロピレン(PP)で、鞘部がポリエチレン(PE)の芯鞘型複合合成繊維(4.4dtex、繊維長50mm)が使用され、熱風によって前記芯鞘型複合合成繊維どうしを熱融着により接着させたものである。前記エアースルー不繊布の目付けは15〜60g/m2程度である。
【0063】
この実施の形態では、前記エアースルー不織布を2枚重ねとしたものが第1表面シート19として使用される。
【0064】
なお第1表面シート19の2つのシートの間、および第1表面シート19と第2表面シート20との間は、前記液透過孔23を形成することにより互いに接合されている。
【0065】
この実施の形態での前記表面シート21は、第1表面シート19と第2表面シート20とが積層されたものであるが、表面シート21は、1枚の前記エアースルー不織布などで形成されていてもよい。
【0066】
前記液獲得層18は、親水性繊維を10質量%以上含むものである。この親水性繊維は、パルプやレーヨンなどのセルロース繊維である。液獲得層18は、好ましくは、セルロース繊維を40質量%以上含む繊維層をエアレイド法により積層し、繊維間をバインダーで接合したエアレイド不織布で形成されている。このエアレイド不織布は、親水性の前記天然パルプや化学パルプあるいは再生セルロース繊維を主体としたセルロール繊維が三次元骨格を形成して、繊維間に親水性の前記各繊維が現れる多数の空隙を備えている。また、湿潤強度が高く、湿潤時に体圧が作用しても嵩高性、すなわち前記空隙を形成する三次元骨格構造を維持しやすい。
【0067】
よって、前記表面シート21を透過した経血などの粘度の高い液は、前記セルロース繊維の親水力により前記空隙内に導かれるとともに、前記空隙内を自重で速やかに通過して、その下の液吸収保持層17で吸収されるようになる。
【0068】
これに対し、パルプ、レーヨン、合成繊維のいずれかを湿式で抄紙して得られる湿式不織布は、繊維間の間隔が狭く、経血などの粘度の高い液が自重で透過する前記空隙を形成できず、前記液獲得層18としては好ましくない。また、エアースルー不織布は、内部に三次元の骨格を形成しやすいが、繊維間の距離が離れすぎ、経血などが与えられると、前記繊維間の空隙に保持されたまま液吸収保持層17に浸透しにくくなり、液が表面シートに向けて逆戻りしやすい。また、パルプの積層体では、パルプどうしが密に積層されて三次元骨格を形成しにくく、また湿潤強度が低いため、体圧などで潰れやすく、表面シートから液吸収保持層への液の透過機能を効果的に発揮できないため、液獲得層18としては好ましくない。
【0069】
前記液獲得層18を形成するのに適したエアレイド不織布は、繊維長が1〜15mmのセルロース繊維が使用される。セルロース繊維は、木材パルプなどの天然パルプ、マーセル化パルプ、クロスリンクパルプなどの化学パルプ、あるいは、レーヨン、アセテートレーヨン、異形断面形状を有するレーヨンなどの再生セルロース繊維である。前記セルロース繊維の1種以上を、不織布の全体質量の40質量%以上含ませることにより、これらセルロース繊維の親水力によって、表面シート21に与えられた液を液獲得層18内に速やかに引き込むことができ、また空隙の周囲に前記セルロース繊維が多く存在していることにより、経血などが前記空隙を自重により速やかに下降して液吸収保持層17に迅速に移行できるようになる。
【0070】
また、エアレイド不織布は、前記セルロース繊維の他に、合成繊維を含むものが好ましく使用される。この合成繊維は、内部に界面活性剤が練り込まれ、あるいは表面に界面活性剤が塗布されて親水性が付与されたものが好ましく使用される。この合成繊維の繊度は1.5〜3.3dtexで、繊維長は5〜20mm程度のものを使用することが好ましい。この合成繊維を含ませることにより、エアレイド不織布の湿潤強度を高めることができ、また嵩を維持しやすく、湿潤時に体圧が作用したときにも、液を透過させる空隙の潰れが生じにくくなる。エアレイド不織布では、前記合成繊維を、不織布の質量の5%以上含ませることが好ましい。
【0071】
前記合成繊維として、表面に低融点の合成樹脂が現れている複合合成繊維で、例えば芯部がポリプロピレン(PP)またはポリエチレンテレフタレート(PET)で、鞘部がポリエチレン(PE)の芯鞘型複合合成繊維が使用される。この複合合成繊維を使用すると、前記ポリエチレンをガラス転移点以上の温度で過熱することにより、前記ポリエチレンにより、繊維間を接合できるようになる。
【0072】
また、エアレイド不織布には、エチレン酢酸ビニル共重合体やアクリル樹脂などのバインダーが含まれ、好ましくはエマルジョンタイプのバインダーが使用される。このバインダーにより繊維間を接合することができる。すなわち、エアレイド不織布は、エアレイド法で繊維層を形成した後に、前記バインダーの接着力と前記合成繊維の熱接合力の少なくとも一方を利用して繊維間を接合する。
【0073】
前記バインダーを用いる場合、不織布の質量の1〜20質量%の範囲で含ませることが好ましい。
【0074】
すなわち、液獲得層18を構成するエアレイド不織布の好ましい構成例は、第1には、前記セルロース繊維のいずれか1種以上と、1〜20質量%の範囲で含まれる前記バインダーとから成るものである。第2には、前記セルロース繊維のいずれか1種以上を40〜94質量%、合成繊維を5〜50質量%、バインダーを1〜20質量%含み全体が100%となる構成である。
【0075】
エアレイド不織布の製造方法は、前記繊維を空中に分散させてコンベア上に積層させ(エアレイド法)、積層された繊維層にエマルジョンタイプのバインダーが噴霧する。これにより繊維間が結合されて、嵩高で内部に繊維間の空隙を形成できる。
【0076】
さらに乾燥工程で乾燥させるが、この乾燥工程により、水分率が3〜15%の範囲に調整され、さらに好ましくは5〜12%の範囲に調整される。この水分率は、乾燥後のエアレイド不織布を100×100mmの大きさの試験片とし、この試験片の質量(初期質量)を計測し、その後に、80℃のオーブンで1時間加熱した後の質量(加熱後質量)を計測し、{(初期質量)−(加熱後質量)/(初期質量)}×100(%)で得られた値である。水分率を前記の範囲とすることにより、セルロース繊維の親水力と、残留水分による濡れ性により、表面シートに与えられた液を、液獲得層18の空隙内に引き込みやすくなる。
【0077】
前記のように、乾燥させたエアレイド不織布は、常温のプレスロール間で圧縮して、所望の厚みおよび嵩となるように設定される。
【0078】
あるいは、前記乾燥工程において、加熱温度を高くして、合成繊維の表面を溶融させてこの合成繊維の熱接着力を利用して繊維間を接合してもよい。
【0079】
液獲得層18は、前記エアレイド不織布が1枚で使用され、または図の実施の形態のように複数枚重ねとなるように折り畳まれて使用されるが、液獲得層18の全体の目付けは、40〜300g/m2の範囲が好ましい。
【0080】
前記液獲得層18の密度は、その下に設けられた液吸収保持層17の上側吸収シート16の密度よりも低いことが好ましい。前記液獲得層18の密度を前記上側吸収シート16よりも低くすることで、前記液獲得層18に与えられた排泄液が前記液吸収保持層17へ速やかに吸引されるようになる。
【0081】
具体的な前記液獲得層18の密度は、0.03〜0.13g/cm3の範囲内であることが好ましい。前記密度が0.13g/cm3よりも高くなると液の透過性が悪くなり、また前記密度が0.03g/cm3よりも低いと表面シート21が吸収した液体を前記液獲得層18内に引き込む能力が低下する。なお前記液獲得層18のより好ましい密度範囲は、0.05〜0.1g/cm3である。
【0082】
前記液獲得層18は、経血等による湿潤時でも嵩を維持する特性が求められ、前記液獲得層18の湿潤時での引張り強度は、幅25mm当たり2N〜10Nの範囲内であることが好ましい。前記液獲得層18の引張り強度をこの範囲内に設定すると湿潤時でも嵩をある程度維持することができる。さらに好ましくは前記引張り強度は幅25mm当たり2.5N〜7.5Nである。
【0083】
前記引張り強度は、3枚重ねに折り畳まれるなどして使用される液獲得層18を生理用ナプキン11の縦方向に50mm、横方向に25mmの寸法に切断した試験片を用い、これを温度が20℃で相対湿度65%の環境下に2時間放置した後に、蒸留水の中に漬けて直ぐに引き上げ、30秒経過後に測定する。測定は、試験片の長手方向のチャック間距離を25mmとし、引っ張り速度を100mm/分として、最大荷重を測定する。
【0084】
また、前記液獲得層18として、図8に示すように、部分的に繊維間距離が広げられて低密度部18aが形成されたものを使用することが好ましい。
【0085】
例えば、図7に示すように、一対のギヤアロール40とギヤロール41との間にエアレイド不織布を挟み込む。液獲得層18が3枚重ねに折り畳まれるなどして複数枚重ねとなっている場合には、複数枚重ねの液獲得層18が前記ギヤロール40とギヤロール41との間に供給される。あるいは1枚のエアレイド不織布をギヤロール40と41との間に供給し、低密度部を形成した後に、3枚重ねに折り畳むなどして複数枚重ねの構成としてもよい。
【0086】
ギヤロール40とギヤロール41との間にエアレイド不織布を供給することにより、図8に示すように、エアレイド不織布が部分的に破壊し、繊維間の間隔が広げられた低密度部18aを複数箇所に形成することができる。前記ギヤロール40の外周には円周方向に一定のピッチW6(例えば2〜4mm)で形成された凸部42が形成され、他方のギヤロール41にも前記凸部42と同じ形状の凸部43が前記と同ピッチで形成されている。ギヤロール40,41の接線に対する凸部42,43の側面42a,43aの傾斜角度θ1は90〜110度程度であり、凸部42,43の先端面42b,43bの幅寸法W5は0.5〜2mm程度である。そして、両ギヤロール40と41との間にエアレイド不織布を張力を与えながらロールの回転方向へ向けて供給し、凸部42と凸部43との噛み合い寸法Hを1.5〜3.5mm程度とすることにより、エアレイド不織布の一部を破壊して前記低密度部18aを形成することができる。
【0087】
なお、図7では、図示の都合上、液獲得層18となるエアレイド不織布が、凸部42と凸部43との間に波打つように供給されているように現されているが、実際には前記エアレイド不織布は、図の左右方向へ張力を与えられた状態で前記凸部42と凸部43との間に供給される。
【0088】
なお、前記凸部42と43は図7の紙面に直交する方向に延びているが、この凸部42と43の延びる方向は、生理用ナプキン11の縦方向であっても横方向であってもよいが、低密度部18aを通過する液が横方向に向けて拡散しにくくするためには、前記凸部42と43が縦方向に延びるようにして、前記低密度部18aを形成することが好ましい。
【0089】
また、液獲得層18に繊維間の間隔が広げられた低密度部18aを形成する他の手法として、エアレイド不織布に多数の針を刺し、あるいは多数のスリットを切り込むようにしてもよい。
【0090】
また、液獲得層18を形成する際に、図7に示ギヤロール40と41との間にエアレイド不織布を供給して、前記凸部42と凸部43の形状に倣うように、エアレイド不織布を立体的な凹凸形状となるように賦形してもよい。この場合、凹凸形状に賦形されたエアレイド不織布の凹部の側壁すなわち凸部の側壁の部分で繊維間が引っ張られて前記低密度部18aが形成される。
【0091】
このように、液獲得層18に低密度部18aを形成すると、表面シート21から与えられた経血などの比較的粘度の高い液が、前記低密度部18aを自重で透過して液吸収保持層17に移行しやすくなる。また、前記低密度部18a以外の部分と、前記低密度部18aが交互に形成されることになるが、低密度部18a以外の部分は、前述した好ましい密度を有しているため、この部分で、表面シート21から液を引き込む機能を発揮できる。なお、前記低密度部18aが形成された液獲得層の湿潤強度は、前記範囲であることが好ましい。
【0092】
前記液吸収保持層17の前記上側吸収シート16および下側吸収シート14は、中間吸収層15よりも湿潤時の引っ張り強度が高く、また中間吸収層15の目付けは、上側吸収シート16の目付けと下側吸収シート14の目付けとの総和よりも大きくなっている。また、少なくとも上側吸収シート16よりも中間吸収層15の方が繊維密度が高くなっている。このように湿潤時の強度の高い下側吸収シート14と上側吸収シート16は、エアレイド不織布で形成される。
【0093】
前記エアレイド不織布として、パルプなどのセルロース繊維に、不織布の7質量%の高吸収性ポリマーを含み、繊維間をエマルジョンタイプのバインダーで接合したもの(エアレイドパルプ)を使用した。上側吸収シート16と下側吸収シート14は、共に密度が、前記液獲得層18よりも高く、0.071g/cm3程度のものを使用した。また、前記エアレイド不織布に、合成繊維を5〜50質量%の範囲で含ませてもよい。ただし、液獲得層18と上側吸収シート16の双方が合成繊維を含む場合、合成繊維の目付けは、液獲得層18よりも上側鳩首シート16の方が少ないことが好ましい。このように構成すると、液獲得層18を透過した液が、上側吸収シート16の親水力により引き込まれやすくなる。
【0094】
また、上側吸収シート16にも、前記液獲得層18と同様に、図7に示すギヤロール40とギヤロール41との間に挟んで、部分的に繊維間の距離を離した低密度部16aを形成することが好ましい。上側吸収シート16に低密度部16aを形成することにより、上側吸収シート16に与えられた液を中間吸収層15に導きやすくなる。この場合に、上側吸収シート16のうちの中間吸収層15と重なる部分にのみ前記ギヤロール40,41による加工を行って中間吸収層15と重なる部分にのみ前記低密度部16aが存在する構造にしてもよい。上側吸収シート16に前記低密度部16aを有しない部分を残しておくことにより、上側吸収シート16が湿潤状態となったときの強度を高く維持でき、身体に装着した状態で生理用ナプキン全体が縒れにくくなる。
【0095】
前記中間吸収層15は、化学パルプまたは天然パルプあるいは化学パルプと天然パルプとの混合体に高吸収性ポリマーが混合したもので、100〜300g/m2であり、このうち高吸収ポリマーが10〜30質量%含まれたものを使用した。
【0096】
また、液吸収保持層17の前記側方部17Bの湿潤強度を、前記液獲得層18の湿潤強度と同様にして測定したときに、前記側方部17Bの湿潤時の引張り強度は2〜10Nの範囲であることが好ましい。このように側方部17Bの湿潤強度を設定すると、生理用ナプキン11の側方吸収領域30Bでの縒れを防止でき、生理用ナプキン11の全体の形状を維持しやすくなる。
【0097】
次に前記裏面シート13は、液不透過性で且つ通気性のシートであり、微細な通気孔が形成されたポリエチレン(PE)フィルム、あるいはポリプロピレン(PP)フィルムなどである。例えば、前記のプラスチックシートにCaCo3、BaSo4等の無機フィラーを混合させて延伸処理することにより、フィルムに微細な通気孔が適切に分散して形成され、通気性を向上させたものであって、厚みが15〜50μm程度のものである。あるいは、不繊布に熱可塑性樹脂をラミネーションした材料であってもよい。
【0098】
また前記サイドシート22,22は、液不透過性の不織布で形成され、例えばスパンボンド不織布、メルトブローン不織布、または前記両不織布の積層体で形成され、撥水処理が施されたものが好ましく使用される。
【0099】
以下、各部の好ましい寸法を説明する。図1に示す生理用ナプキン11は昼間などに使用される通常サイズであり、横方向基準線Ox−Oxでの幅寸法は160mm、縦方向中心線Oy−Oyでの長さ寸法は210mm程度である。
【0100】
また、表面シート21が女性の排泄部に密着した際に、前記液獲得層18および中間吸収層15が、前記排泄部(局部)よりもわすかに広い面積を有していることが必要である。
【0101】
前記液獲得層18の幅寸法W3および中間吸収層15の幅寸法W2は25mm〜55mmで、縦方向の長さ寸法L2およびL3は、70mm〜120mmであることが好ましい。前記幅寸法W2および長さ寸法L2よりも小さいと、排泄液が液獲得層18と中間吸収層15を外れた位置に多く与えられるようになり、横漏れの原因となりやすい。また前記幅寸法W2および長さ寸法L2よりも大きいと、局部からの経血等の排泄液が多く排出されたときに、前記排泄液が生理用ナプキン11の広い面積内に拡散し、前記のように局部以外の場所に湿潤感を与えやすくなる。
【0102】
また、就寝時の着用などに適したロングタイプの生理用ナプキンでは、前記ウイング部12a,12bと後縁部11dとの間の後方領域の縦方向の長さおよび幅寸法が、前記ウイング部12a,12bよりも前方の領域の前記寸法よりも大きくなっている。このようなロングタイプの生理用ナプキンでは、前記液獲得層18および中間吸収層15が肛門の後方領域と対向する位置まで延びていることが好ましく、この場合には前記液獲得層18および中間吸収層15の縦方向の寸法L2の上限は280mm程度である。
【0103】
また、前記液吸収保持層17の縦方向の長さ寸法L1および横方向の幅寸法lW1は、前記中間吸収層15の寸法L2およびW2の1.5倍以上であることが好ましい。またL1とW2の最大寸法は生理用ナプキン11の全体寸法と同じである。この範囲であれば、中央部17Aから外れた位置に排泄液が与えられた場合でも、これを液吸収保持層17の側方部17Bで捕捉することができ、排泄液の横漏れを防止しやすくなる。
【0104】
次に、前記生理用ナプキン11の製造方法を説明する。
表面シート21は、第1表面シート19と第2表面シート20が重ねられて、第2表面シート20の表面側から第1表面シート19にかけて常温の多数の針、または加熱された多数の針が差し込まれて、前記液透過孔23が形成される。
【0105】
一方、エアレイド不織布を、図7に示すギヤロール40と41との間に供給して、低密度部18aを有する液獲得層18を形成する。
【0106】
一方、下側吸収シート14の上に中間吸収層15および上側吸収シート16が重ねられて液案内保持層17が形成されるが、この積層工程の前に、前記上側吸収シート16が図7に示すギヤロール40と41との間に与えられて、低密度部16aが形成される。下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16を積層した後に、フラットロールで加熱される。あるいは中間吸収層15のみが加圧されてから下側吸収シート14と上側吸収シート16とで挟まれる。さらに下側吸収シート14、中間吸収層15および上側吸収シート16に、熱エンボス加工が施されて前記第1の圧着凹部26が形成される。
【0107】
そして、表面シート21の下に液獲得層18がホットメルト型接着剤で接着され、液獲得層18の下に液吸収保持層17ホットメルト接着剤で接着される。また、液吸収保持層17にフラットロールが当てられ、第2表面シート20の表面にエンボスロールが当てられて、第2の圧着凹部24および第3の圧着凹部25aと第4の圧着凹部25bが形成される。これにより液吸収保持層17と液獲得層18および表面シート21とが一体化される。
【0108】
さらに、着衣側表面に裏面シート13がホットメルト型接着剤で接着され、肌側表面にサイドシート22,22が接着される。
【0109】
この生理用ナプキン11を使用するときには、まず感圧接着剤層31および32を保護している離型シートを剥がし、感圧接着剤層31によって、前記生理用ナプキン11の着衣側表面を下着のクロッチ部の内側に接着させ、さらに前記クロッチ部の縁部に沿って前記ウイング部12a,12bを曲げ、前記感圧接着剤層32によって前記ウイング部12a,12bを前記クロッチ部の外面に接着する。
【0110】
女性の膣口から排泄される経血などの比較的粘度の高い排泄液は、第2表面シート20に与えられ、この液体はその自重により、第2表面シート20および第1表面シート19を透過し、特に液透過孔23が形成されている領域を透過して前記液獲得層18の空隙内に導かれる。液獲得層18にはセルロース繊維が現れた多数の親水性の空隙が形成されているため、液体はセルロース繊維の親水力により前記空隙内に引き込まれ、前記空隙内に一時的に溜められ、その直後に、密度の高い液吸収保持層17の親水作用および毛細管作用により吸引されて、液吸収保持層17の主に中央部17Aに吸収されて保持される。
【0111】
図8に示すように、液獲得層18に低密度部18aが形成されていると、液体はこの低密度部18aを速やかに通過して上側吸収シート16に与えられるようになる。また上側吸収シート16にも低密度部16aが形成されていると、上側吸収シート16に与えられた液が前記低密度部16aを透過して中間吸収層15に引き込まれやすくなる。
【0112】
前記液吸収保持層17では、中央部17Aが、下側吸収シート14と中間吸収層15および上側吸収シート16の3層構造で、側方部17Bよりも目付けおよび平均密度が大きくなっており、さらに、中間吸収層15に含まれる高吸収性ポリマーの目付けを、下側吸収シート14と上側吸収シート16の前記目付けよりも大きくしておくことにより、中央部17Aでの液の吸収容量が側方部17Bよりも多くなる。よって、液は主に中央部17Aに滞留し、側方部17Bに浸透しにくくなる。
【0113】
この実施の形態では、左右の第2の圧着凹部24と24とで囲まれた中央吸収領域30Aにおいてのみ、表面シート21に液透過孔23が形成され、またこの領域にのみ液獲得層18と、中間吸収層15が設けられている。そのため、液は、この中央吸収領域30Aにおいて集中的に且つ迅速に中間吸収層15に向けて移行するようになる。また短時間に多量の液が繰り返して与えられても、この液は中央吸収領域30Aにおいて速やかに吸収される。
【0114】
よって、表面シート21を浸透して側方へ移行しようとする液を少なくでき、さらに、液吸収保持層17においても、液が密度の高い中央部17Aに集中して吸収されて保持され、側方部17Bに移行しにくくなる。よって、前記第2の圧着凹部24,24によって液を十分に堰き止めることができ、側方吸収領域30B,30Bへ液が移行しにくくなり、膣口の周囲、すなわち陰唇から股ぐり部にかけて濡れ感を与え難い。
【0115】
また、身体の局部から排泄された排泄液が生理用ナプキン11の中央を外れた部分で表面シート21に与えられた場合、その下に位置する液吸収保持層17の側方部17Bは、高吸収性ポリマーを含む上側吸収シート16と下側吸収シート14で形成されているため、排泄液を前記液吸収保持層17の側方部17Bに吸収させて保持することができる。
【0116】
また、側方吸収領域30Bに位置する液吸収保持層17の側方部17Bは2.0N以上の湿潤強度を有しているため、側方吸収領域30Bが縒れたり皺が発生しにくく、生理用ナプキン11の全体が縒れたり潰れ難い。
【0117】
図6は本発明の第2の実施の形態の生理用ナプキン11Aを示す部分断面図である。この生理用ナプキン11Aに設けられる液吸収保持層17Aは、下側吸収シート14と中間吸収層15の2層構造であり、この中間吸収層15の上に、前記液獲得層18が設けられている。
【0118】
この生理用ナプキン11Aにおいても、前記液獲得層18および中間吸収層15が第2の圧着凹部24と第2の圧着凹部24との中間に位置している。この実施の形態では、液獲得層18により集中的に獲得された液が、その下の高密度の中間吸収層15に迅速に引き込まれるようになる。また下側吸収シート14の湿潤強度により、生理用ナプキン11Aの縒れなどを防止できるようになる。
【0119】
なお、本発明の実施の形態の生理用ナプキンとして、図9(A)(B)に示すように、生理用ナプキンの肌側表面の左右両側に縦方向に延びる防漏壁50、50Aを形成したものとして構成できる。
【0120】
防漏壁50,50Aは、不透液性のサイドシート22により形成され、このサイドシート22が2枚重ねに折られて、その内側に縦方向に延びる弾性部材51が挟まれることにより形成されている。図9(A)(B)は、生理用ナプキンを横方向基準線Oxで切断した状態を示しているが、2枚重ねの前記サイドシート22は、生理用ナプキンの縦方向の両端部分でその全体が折り畳まれて第2表面シート20に接着固定されている。また弾性部材51は縦方向に所定の伸度で伸ばされた状態で前記サイドシート22に固定されている。
【0121】
弾性部材51の収縮力によって、生理用ナプキンは湾曲形状となり、その結果、横方向基準線Oxよりも前後の所定範囲において、サイドシート22が立ち上がって、前記防漏壁50,50Aが形成される。
【0122】
この防漏壁50,50Aを設けることにより、液の横漏れをさらに防止でき、また前記のように生理用ナプキンが湾曲することにより、股間部にフィットしやすくなる。
【0123】
なお、防漏壁50,50Aを形成するサイドシート22は、図9(A)に示すように、第2表面シート20から立ち上がってもよいし、図9(B)に示すように、第2表面シート20と共に下側吸収シート14と裏面シート13との間に巻き込まれるように取り付けられてもよい。
【0124】
【発明の効果】
以上のように本発明では、圧着凹部で挟まれた中央吸収領域に与えられた液を短時間で液吸収保持層に向けて引き込むことができる。前記中央吸収領域において液を集中的に且つ繰り返して速やかに引き込めるようにしたため、前記圧着凹部による、側方への液の拡散防止機能を有効に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の実施の形態の生理用ナプキンを示す平面図、
【図2】図1に示す生理用ナプキンを示す分解斜視図、
【図3】前記生理用ナプキンを横方向基準線Ox−Oxで切断したものを示す分解断面図、
【図4】前記生理用ナプキンを横方向基準線Ox−Oxで切断したものを示すIV−IV矢視の断面図、
【図5】液吸収保持層のみを示す断面図、
【図6】第2の実施の形態の生理用ナプキンの液獲得層と液吸収保持層のみを示す断面図、
【図7】液獲得層および上側吸収シートをギヤロールで加工している状態を示す断面図、
【図8】ギヤロールで加工された液獲得層および上側吸収シートの断面図、
【図9】(A)(B)は防漏壁を設けた実施の形態を示す半断面図、
【符号の説明】
11 生理用ナプキン
13 裏面シート
14 下側吸収シート
15 中間吸収層
16 上側吸収シート
16a 低密度部
17 液吸収保持層
18 液獲得層
18a 低密度部
21 表面シート
23 液透過孔
24 第2の圧着凹部
25a 第3の圧着凹部
25b 第4の圧着凹部
26 第1の圧着凹部
17A 中央部
17B 側部部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article suitable for absorbing liquids such as menstrual blood and vaginal discharge excreted from female genital organs, and in particular, to an absorbent article that easily absorbs menstrual blood and the like in a central part and its manufacture About the method.
[0002]
[Prior art]
The general structure of a sanitary napkin, which is an absorbent article that absorbs liquids such as menstrual blood and vaginal discharge excreted from female genitals, consists of a liquid-permeable top sheet located on the skin side surface and a clothing side surface. And a liquid absorbing and retaining layer located between the top sheet and the back sheet. As the liquid absorption holding layer, a mixture of a pulp laminate and a superabsorbent polymer (SAP) is generally used.
[0003]
However, the liquid absorbing and retaining layer has a function of absorbing and retaining a liquid that is repeatedly applied, but the liquid is easily diffused around in the liquid absorbing and retaining layer, and pressure is applied to the topsheet. Then, the liquid diffused in the liquid absorption / retention layer easily returns to the topsheet side. As a result, the liquid absorption holding layer and the surface sheet on the surface thereof are likely to be wet in a wide range, and it is easy to give a wet feeling to a wide range of the crotch portion.
[0004]
Therefore, as a structure of the sanitary napkin, a compression concave portion formed by compressing the topsheet and the liquid absorbing and retaining layer is formed at a position left and right away from the longitudinal center line, and is sandwiched between the pressure concave portion and the pressure concave portion. In some cases, a central absorbent region and a lateral absorbent region between the crimped concave portion and the side edge of the napkin are defined. This type of sanitary napkin is intended to prevent the liquid absorbed in the central absorption region from being transferred to the side absorption region beyond the compression concave portion by the compartment.
[0005]
However, in the conventional sanitary napkin, when a large amount of liquid is given to the central absorption region in a short time, this liquid is transmitted through the topsheet in a very short time and drawn into the liquid absorption holding layer. The liquid absorption holding layer and the surface sheet in a part of the central absorption region are liable to temporarily and locally become liquid saturated. When local liquid saturation occurs, the liquid supplied thereafter becomes less likely to be absorbed by the saturated portion, and the newly supplied liquid easily spreads along the topsheet through the surroundings. As a result, a large amount of liquid easily flows into the side absorption region beyond the crimp concave portion.
[0006]
That is, when a large amount of liquid is applied to the central absorption region sandwiched between the compression concave portions and the compression concave portions in a short time, this liquid cannot be contained in the section of the central absorption region in a short time, and the central absorption region The advantage of the structure that divides the space cannot be fully utilized.
[0007]
Further, in the sanitary napkin disclosed in
[0008]
In
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-65741
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
As described in
[0011]
However, when the liquid is concentrated and applied in a short time to the central absorption region from the topsheet, there is no layer that has a function of instantly supplying the liquid to the absorption sheet. Therefore, a large amount of liquid is temporarily supplied to the portion where the absorbent sheet is overlapped, and when the liquid is locally saturated in that portion, the liquid supplied thereafter propagates through the topsheet, and passes over the pressure-bonded concave portion. More easily to the absorption area.
[0012]
The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional problems, and not only partitions the absorption region by the compression concave portion, but also forms a layer capable of instantaneously introducing a large amount of liquid into the central absorption region partitioned by the compression depression portion. By arranging the absorbent article, the liquid can be concentrated in the central absorption region and absorbed in a short time, the diffusion of the liquid to the surroundings can be prevented, and the function defined by the crimped concave portion can be fully utilized. And a method for manufacturing the same.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a liquid-permeable top sheet and a back sheet, and an absorbent article provided with a liquid absorption holding layer located between the top sheet and the back sheet,
A liquid acquisition layer having a smaller area than the liquid absorption / retention layer is provided between the topsheet and the absorption / retention layer, and the liquid acquisition layer is formed of a nonwoven fabric containing 10% by mass or more of hydrophilic fibers. Has been
At a position left and right away from the center line in the vertical direction, a compression concave portion in which the topsheet and the liquid absorption holding layer are pressure-bonded is formed continuously or intermittently in the vertical direction, and the liquid acquisition layer is Are disposed between the crimped concave portions located on the left and right sides.
[0014]
The liquid acquisition layer is preferably an air-laid nonwoven fabric in which a fiber layer containing hydrophilic fibers in an amount of 40% by mass or more is laminated by an air-laid method and the fibers are joined.
[0015]
In this absorbent article, hydrophilic fibers such as pulp and regenerated cellulose fibers form a three-dimensional skeletal structure in the central absorbent region defined by the left and right crimping recesses, and it is easy to maintain its bulk. A liquid acquisition layer in which appropriate voids are formed is provided. The liquid intensively applied to the central absorption region in a short time passes through the topsheet, falls through the voids of the liquid acquisition layer containing a large amount of hydrophilic fibers, and is partitioned by the press-bonded concave portions of the liquid absorption holding layer. Within a short period of time within the central absorption region. Also, the liquid given thereafter is also temporarily absorbed in the voids in the liquid acquisition layer and then absorbed by the liquid absorption holding layer. It becomes difficult to move to the side absorption region beyond the crimping concave portion. Therefore, the advantage of the structure in which the absorption region is defined by the crimp concave portion can be fully utilized.
[0016]
In the present invention, the liquid acquisition layer has a basis weight of 40 to 200 g / m2. 2 In the range, a low-density portion having a reduced fiber density and a portion having a higher density than the low-density portion are alternately provided.
[0017]
As described above, when the low density portion is partially formed, the liquid that has passed through the topsheet falls down the low density portion and is quickly absorbed by the liquid absorption holding layer. Further, since there is a relatively high-density portion other than the low-density portion, this portion can exhibit the function of drawing the liquid given to the topsheet by the hydrophilic force of the fibers.
[0018]
Further, a test piece having a length of 50 mm in the vertical direction and a width of 25 mm in the horizontal direction was formed from the liquid acquisition layer, and the test piece was dipped in distilled water at 100 m / m in a wet state. It is preferable that the tensile strength at the time of pulling at a speed of 2 minutes be in the range of 2 to 10N.
[0019]
When the liquid acquisition layer has the above-mentioned wet strength, even when body pressure acts, it is easy to maintain the state in which voids are formed inside the liquid acquisition layer by maintaining the bulk in the liquid acquisition layer. It is easy to exhibit the function of quickly transmitting the liquid given to the sheet.
[0020]
Further, the liquid absorption holding layer has a central portion located between the pressure-bonded concave portion and the pressure-bonded concave portion, and a side portion positioned between the pressure-bonded concave portion and a side edge of the absorbent article. The side portion was a test piece having a length of 50 mm in the vertical direction and a width of 25 mm in the horizontal direction, and the test piece was soaked in distilled water and pulled in the longitudinal direction at a speed of 100 m / min. It is preferable that the tensile strength at the time of contact be in the range of 2 to 10 N.
[0021]
When the liquid absorption holding layer located on the side of the pressure-bonded concave portion maintains the wet strength, in the side absorption region, twisting is unlikely to occur, and as a result, wrinkles and twists are formed on the entire absorbent article. It is unlikely to occur. Further, when the wet strength of the side portion of the liquid absorption holding layer is high, it is easy to maintain the shape of the compression recess formed by compressing the liquid absorption holding layer and the topsheet, and the central absorption region by the compression recess is The section with the side absorption area can be maintained for a long time.
[0022]
Further, the liquid absorption holding layer has an absorption sheet having a tensile strength of 2 to 10 N when wet and an absorption layer having an area smaller than that of the absorption sheet. It may be arranged between the recess.
[0023]
When the absorption layer having a small area is arranged in the central absorption region between the compression concave portion and the compression concave portion, the liquid absorption holding capacity of the liquid absorption holding layer located below the liquid acquisition layer can be increased and guided by the liquid acquisition layer. The liquid makes it difficult for the liquid absorption / retention layer to be saturated.
[0024]
In this case, the absorbent sheet may include a lower absorbent sheet and an upper absorbent sheet, and the absorbent layer may be located between the lower absorbent sheet and the upper absorbent sheet.
[0025]
It is preferable that the upper absorbent sheet is also provided with a low-density portion where the fiber density is low and a portion where the fiber density is higher than the low-density portion.
[0026]
If a low-density portion is formed in the upper absorbent sheet, the liquid can be quickly supplied from the upper absorbent sheet to the small absorbent layer.
[0027]
Next, the present invention relates to a method for producing an absorbent article provided with a liquid-permeable top sheet and a back sheet, and a liquid absorption holding layer located between the top sheet and the back sheet.
Use one non-woven fabric or a plurality of non-woven fabrics containing 10% by mass or more of hydrophilic fiber, and have a basis weight of 40 to 200 g / m. 2 Forming a liquid acquisition layer having a smaller area than the liquid absorption holding layer, and
The liquid absorption holding layer, the liquid acquisition layer, and the topsheet are overlapped with each other, and at a position outside of both side edges of the liquid acquisition layer, the topsheet and the liquid absorption holding layer are compressed and lengthened. Forming a press-bonded concave portion continuously or intermittently arranged in the direction, wherein the liquid acquisition layer is a fiber layer containing hydrophilic fibers of 40% by mass or more by an air laid method. An air-laid nonwoven fabric in which fibers are bonded and laminated is preferably used.
[0028]
In this case, it is preferable to include a step of applying a partial tensile stress to the liquid acquisition layer to form a plurality of low-density portions having a reduced fiber density.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The absorbent article of the present invention is worn on the crotch of the body for the purpose of absorbing menstrual blood, urine, vaginal discharge, etc. excreted from the body. A sanitary napkin whose main purpose is to absorb menstrual blood excreted from the vaginal opening will be described as an example. Also, of the two surfaces of the absorbent article, the surface facing the crotch portion is referred to as the skin-side surface, and the opposite surface is referred to as the clothes-side surface regardless of whether clothes are worn on the outside.
[0030]
Further, the vertical center line means a line extending in the vertical direction by bisecting the absorbent article in the horizontal direction. On the other hand, the horizontal reference line does not necessarily mean that the absorbent article crosses the position where the absorbent article is bisected in the vertical direction, and when the absorbent article has wing portions on both sides as in the following embodiments, The center line that bisects the part in the vertical direction is defined as a horizontal reference line. When the absorbent article is vertically long and has no wing portion, a line passing through the center in the vertical direction at a portion corresponding to the vaginal opening when worn on the body is defined as a horizontal reference line.
[0031]
FIG. 1 is a plan view showing the
[0032]
The plane shape of the
[0033]
As shown in FIGS. 2 to 4, the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
As shown in FIG. 3, in the
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
In this embodiment, the center of the
[0040]
In FIG. 2, the length in the vertical direction of the
[0041]
As shown in FIGS. 1 and 2, the liquid absorption /
[0042]
Both the lower
[0043]
The plane shape of the
[0044]
In the liquid
[0045]
As shown in FIGS. 2, 3 and 5, in the liquid
[0046]
In addition, the
[0047]
The
[0048]
As shown in FIG. 1, a crimped concave portion formed by hot embossing appears on the skin side surface of the
[0049]
The second crimping
[0050]
The second crimping
[0051]
As shown in FIG. 1, a region sandwiched between the left and right second crimping
[0052]
As shown in FIG. 1, the third crimping recesses 25 a, , And fourth crimped concave portions 25b, 25b,... Are formed. The third crimping recesses 25a, 25a,... And the fourth crimping recesses 25b, 25b,.
[0053]
The third crimping recesses 25a are arranged at regular intervals along a curved line locus so as to extend back and forth from the curved line pattern of the crimping groove of the second crimping
[0054]
Therefore, the
[0055]
Liquid
[0056]
Each layer shown in FIG. 3 is adhered to each other with a hot melt type adhesive. This hot-melt type adhesive is used between the
[0057]
As shown in FIG. 4, a pressure-
[0058]
Next, a preferred example of each constituent material will be described.
As the
[0059]
Alternatively, the
[0060]
The basis weight of the
[0061]
Further, the
[0062]
The
[0063]
In this embodiment, the air-through nonwoven fabric in which two sheets are stacked is used as the
[0064]
In addition, between the two sheets of the
[0065]
The
[0066]
The
[0067]
Therefore, a liquid having a high viscosity such as menstrual blood that has passed through the
[0068]
On the other hand, pulp, rayon, or a wet nonwoven fabric obtained by wet-making any of synthetic fibers can form the void through which a highly viscous liquid such as menstrual blood is transmitted by its own weight because the interval between fibers is narrow. Therefore, the
[0069]
As the airlaid nonwoven fabric suitable for forming the
[0070]
The air-laid nonwoven fabric preferably contains synthetic fibers in addition to the cellulose fibers. As the synthetic fibers, those in which a surfactant is kneaded or a surface is coated with a surfactant to impart hydrophilicity are preferably used. It is preferable to use a synthetic fiber having a fineness of 1.5 to 3.3 dtex and a fiber length of about 5 to 20 mm. By including the synthetic fibers, the wet strength of the air-laid nonwoven fabric can be increased, the bulk can be easily maintained, and even when a body pressure is applied during the wetting, the collapse of the pores through which the liquid permeates does not easily occur. In the airlaid nonwoven fabric, it is preferable that the synthetic fiber is contained in an amount of 5% or more of the mass of the nonwoven fabric.
[0071]
The synthetic fiber is a composite synthetic fiber having a low-melting point synthetic resin on its surface. For example, a core-sheath composite composite of polypropylene (PP) or polyethylene terephthalate (PET) at the core and polyethylene (PE) at the sheath. Fiber is used. When this composite synthetic fiber is used, the polyethylene can be heated at a temperature equal to or higher than the glass transition point, so that the polyethylene can bond the fibers.
[0072]
The air-laid nonwoven fabric contains a binder such as an ethylene-vinyl acetate copolymer or an acrylic resin, and an emulsion-type binder is preferably used. The binder can bond the fibers. That is, in the airlaid nonwoven fabric, after forming the fiber layer by the airlaid method, fibers are bonded using at least one of the adhesive force of the binder and the thermal bonding force of the synthetic fibers.
[0073]
When the binder is used, it is preferable that the binder be contained in the range of 1 to 20% by mass of the mass of the nonwoven fabric.
[0074]
That is, a preferred configuration example of the airlaid nonwoven fabric constituting the
[0075]
In a method for producing an airlaid nonwoven fabric, the fibers are dispersed in the air and laminated on a conveyor (airlaid method), and an emulsion type binder is sprayed on the laminated fiber layers. As a result, the fibers are bonded to each other to form a bulky space between the fibers.
[0076]
Further drying is carried out in a drying step, and by this drying step, the moisture content is adjusted to a range of 3 to 15%, more preferably to a range of 5 to 12%. This moisture percentage is determined by measuring the mass (initial mass) of the dried air-laid nonwoven fabric as a test piece having a size of 100 × 100 mm, and then measuring the mass (initial mass) of the test piece in an oven at 80 ° C. for 1 hour. (Mass after heating) is measured and is a value obtained by {(initial mass) − (mass after heating) / (initial mass)} × 100 (%). When the moisture content is in the above range, the liquid given to the topsheet can be easily drawn into the voids of the
[0077]
As described above, the dried air-laid nonwoven fabric is compressed between press rolls at room temperature and set to have a desired thickness and bulk.
[0078]
Alternatively, in the drying step, the heating temperature may be increased, the surface of the synthetic fiber may be melted, and the fibers may be joined using the thermal adhesive force of the synthetic fiber.
[0079]
The
[0080]
The density of the
[0081]
The specific density of the
[0082]
The
[0083]
The tensile strength is determined by using a test piece obtained by cutting the
[0084]
As shown in FIG. 8, it is preferable to use the
[0085]
For example, as shown in FIG. 7, an air-laid nonwoven fabric is sandwiched between a pair of gear rolls 40 and a
[0086]
By supplying the air-laid non-woven fabric between the gear roll 40 and the
[0087]
In FIG. 7, for convenience of illustration, the air-laid nonwoven fabric serving as the
[0088]
The
[0089]
Further, as another method of forming the low-
[0090]
When forming the
[0091]
As described above, when the
[0092]
The upper
[0093]
As the air-laid non-woven fabric, a non-woven fabric containing a highly absorbent polymer of 7% by mass of the non-woven fabric in cellulose fibers such as pulp and bonding the fibers with an emulsion type binder (air-laid pulp) was used. Both the upper
[0094]
Also, in the upper
[0095]
The
[0096]
When the wet strength of the
[0097]
Next, the
[0098]
The
[0099]
Hereinafter, preferred dimensions of each part will be described. The
[0100]
Further, when the
[0101]
Preferably, the width W3 of the
[0102]
Further, in a long-type sanitary napkin suitable for wearing at bedtime or the like, the vertical length and width of the rear region between the
[0103]
Further, it is preferable that the length L1 in the vertical direction and the width lW1 in the horizontal direction of the liquid absorption /
[0104]
Next, a method for manufacturing the
The
[0105]
On the other hand, the air-laid nonwoven fabric is supplied between the gear rolls 40 and 41 shown in FIG. 7 to form the
[0106]
On the other hand, the intermediate
[0107]
Then, the
[0108]
Further, the
[0109]
When this
[0110]
Excreted fluid having relatively high viscosity such as menstrual blood excreted from the vaginal opening of a woman is provided to the
[0111]
As shown in FIG. 8, when the
[0112]
In the liquid
[0113]
In this embodiment, the liquid permeation holes 23 are formed in the
[0114]
Therefore, the amount of the liquid that permeates the
[0115]
Further, when the excreted liquid excreted from a local part of the body is given to the
[0116]
Further, since the
[0117]
FIG. 6 is a partial sectional view showing a sanitary napkin 11A according to a second embodiment of the present invention. The liquid
[0118]
Also in this sanitary napkin 11A, the
[0119]
As shown in FIGS. 9 (A) and 9 (B), as the sanitary napkin according to the embodiment of the present invention,
[0120]
The leak-
[0121]
Due to the contraction force of the
[0122]
By providing the leak-
[0123]
Note that the
[0124]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the liquid given to the central absorption region sandwiched by the pressure-bonded concave portions can be drawn into the liquid absorption holding layer in a short time. Since the liquid is intensively and repeatedly drawn in the central absorption region quickly, the function of preventing the liquid from spreading to the side by the crimped concave portion can be effectively exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a sanitary napkin according to an embodiment of an absorbent article of the present invention;
FIG. 2 is an exploded perspective view showing the sanitary napkin shown in FIG. 1,
FIG. 3 is an exploded sectional view showing the sanitary napkin cut along a horizontal reference line Ox-Ox.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the sanitary napkin cut along a lateral reference line Ox-Ox, taken along the line IV-IV.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing only a liquid absorption holding layer,
FIG. 6 is a cross-sectional view showing only a liquid acquisition layer and a liquid absorption holding layer of the sanitary napkin according to the second embodiment;
FIG. 7 is a sectional view showing a state in which the liquid acquisition layer and the upper absorbent sheet are being processed by a gear roll.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a liquid acquisition layer and an upper absorbent sheet processed by a gear roll.
FIGS. 9A and 9B are half sectional views showing an embodiment in which a leak-proof wall is provided.
[Explanation of symbols]
11 sanitary napkin
13 Back sheet
14 Lower absorbent sheet
15 Intermediate absorption layer
16 Upper absorbent sheet
16a Low density part
17 Liquid absorption holding layer
18 Liquid acquisition layer
18a Low density part
21 Surface sheet
23 Liquid permeation hole
24 Second crimping recess
25a Third crimp recess
25b Fourth crimp recess
26 First crimp recess
17A Central part
17B side part
Claims (11)
前記表面シートと前記吸収保持層との間に、前記液吸収保持層よりも面積の小さい液獲得層が設けられており、前記液獲得層は、親水性繊維を10質量%以上含む不織布で形成されており、
縦方向中心線から左右に離れた位置に、前記表面シートと前記液吸収保持層とが圧着された圧着凹部が、縦方向に向けて連続的にまたは間欠的に形成され、前記液獲得層は、左右に位置する前記圧着凹部と圧着凹部との間に配置されていることを特徴とする吸収性物品。A liquid-permeable top sheet and a back sheet, and an absorbent article provided with a liquid absorption holding layer located between the top sheet and the back sheet,
A liquid acquisition layer having a smaller area than the liquid absorption / retention layer is provided between the topsheet and the absorption / retention layer, and the liquid acquisition layer is formed of a nonwoven fabric containing 10% by mass or more of hydrophilic fibers. Has been
At a position left and right away from the center line in the vertical direction, a compression concave portion in which the topsheet and the liquid absorption holding layer are pressure-bonded is formed continuously or intermittently in the vertical direction, and the liquid acquisition layer is An absorbent article characterized in that it is disposed between the crimped concave portions located on the left and right.
親水性繊維を10質量%以上含む不織布を1枚使用しまたは複数枚重ねて、目付けが40〜200g/m2で且つ前記液吸収保持層よりも面積の小さい液獲得層を形成する工程と、
前記液吸収保持層と前記液獲得層と前記表面シートとを重ねて、前記液獲得層の両側縁部から外側に外れる位置で、前記表面シートと前記液吸収保持層とを、圧縮して縦方向に連続しまたは間欠的に配列する圧着凹部を形成する工程とを含むことを特徴とする吸収性物品の製造方法。A liquid-permeable top sheet and a back sheet, and a method for producing an absorbent article provided with a liquid absorption holding layer located between the top sheet and the back sheet,
A step of using one or a plurality of non-woven fabrics containing 10% by mass or more of hydrophilic fibers to form a liquid acquisition layer having a basis weight of 40 to 200 g / m 2 and a smaller area than the liquid absorption holding layer;
The liquid absorption holding layer, the liquid acquisition layer, and the topsheet are overlapped with each other, and at a position outside of both side edges of the liquid acquisition layer, the topsheet and the liquid absorption holding layer are compressed and lengthened. Forming a press-bonded concave portion continuously or intermittently arranged in the direction.
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