JP2004298029A - Marking device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、播種作業時や施肥作業時等にマーカで作業工程の目安線を付けるマーキング装置に関し、特に、トラクタの作業機装着装置に装着されるロータリ耕耘装置等の作業機のツールバーやデプスフレーム等に装着するマーキング装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、播種作業などで種子を複数条同時に播くために、走行車両の作業機にツールバーを横設して、該ツールバーに複数の播種装置等を並列に装着するとともに、該ツールバーの両側には、円心で軸支されたディスクタイプ(円盤状)のマーカを取り付けて、復路で走行作業する場合の目安線を引く技術が公知となっている。また、該マーカの収納位置や作業位置への移動を作業機の昇降動作に連動させる技術も公知となっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−9609号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のディスクタイプのマーカでは、掘削するの溝の幅が一定でなく、該溝の片側にしか土山が形成されないため、圃場表面の凹凸が大きい場合には、溝の幅や土山の大きさがばらつき目安となる中心線が視認しにくい、という問題があった。更に、圃場に藁や草等が多い場合等には、該藁や草等がディスクの回転部に絡み込み、ディスクが回転しなくなり、掘削力が低下する、という問題があった。また、左右のマーカのうち、一方を作業位置に展開すると同時に他方を収納位置に保持するには、油圧やモータを使った回動機構やロック機構を設ける必要があり、マーキング装置の構造が複雑となり価格的にも高価となる、という問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、作業機本体から側方にアーム部を延設し、該アーム部から延出した支持フレーム先端にマーカを取り付け、該マーカにより、走行作業時の目安線を圃場に線引きするマーキング装置において、前記マーカを棒状部材で構成して先端を斜めに切断した形状とし、接地時において、該棒状部材の先部を、垂直より後方に傾斜した前面部と、水平より前上方に傾斜した底面部より構成したものである。
請求項2においては、前記前面部は、平面視で略円弧状に構成するものである。
請求項3においては、前記前面部は、平面視で先端を閉じたV字状に構成するものである。
請求項4においては、前記支持フレームとマーカのうちの少なくとも一方を、該マーカを圃場に付勢可能な弾性部材より構成するものである。
請求項5においては、前記支持フレームとマーカとを一体的に構成したものである。
請求項6においては、作業車両のツールバーに作業機を装着し、該ツールバーの両側にマーキングユニットを設け、両マーキングユニットをツールバー取付部とアーム部と線引き部より構成すると共に、該ツールバー取付部にアーム部を枢軸により回動自在に枢支し、該枢軸を作業機上昇時には垂直よりも前方に傾斜させ、作業機下降時には枢軸を垂直よりも後方に傾斜するように構成したマーキング装置であって、運転席より操作可能な左右回動部材を有するマーキング切換装置を設け、該左右回動部材の回動外端と左右のマーキングユニットのアーム部との間をリンク部材で連結し、前記左右回動部材を回動することにより、収納側のアーム部は、該収納側アーム部に連結したリンク部材を張設させて収納位置に牽引する一方、作業側のアーム部は、該作業側アーム部に連結したリンク部材を弛緩させて機体外方の作業位置に展開可能な構成としたものである。
請求項7においては、前記線引き部は、線引きを行うマーカと、該マーカを下端に支持固定する支持フレームとより構成し、前記アーム部に着脱可能に取り付けると共に、前記マーキング切換装置等の機体側に収納可能な構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について説明する。
図1は本発明に係わるマーキング装置を装着した状態でマーカが接地した状態を示す背面斜視図、図2は作業機のトラクタへの装着部の斜視図、図3は同じく側面図、図4はマーキングユニットの平面図、図5は同じく側面図、図6は線引き部の側面図、図7はマーカ41の構成を示す図であり、図7(a)はマーカ41の側面図、図7(b)は同じく平面図、図8はマーカ74の構成を示す図であり、図8(a)はマーカ74の側面図、図8(b)は同じく平面図、図9はマーカ75の構成を示す図であり、図9(a)はマーカ75の側面図、図9(b)は同じく平面図、図10は作業時のマーキングユニットの側面図、図11は収納時のマーキングユニットの側面図、図12はマーキング切替装置の背面斜視図、図13は同じく背面図、図14は作業位置にある左のマーキングユニットの斜視図、図15は作業機を上昇した場合の左のマーキングユニットの斜視図、図16は作業機を上昇したまま切換操作を行う場合の右のマーキングユニットの斜視図、図17は作業機を下降した場合の右のマーキングユニットの斜視図である。
【0007】
まず、ロータリ耕耘装置等に、本発明に係わるマーキング装置を装着した場合の全体構成について、図1乃至図3により説明する。
図1に示すように、トラクタ70等の作業車両の後部に設けた作業機装着装置には、ロータリ耕耘装置50等が、該トラクタ70の油圧装置により昇降自在に装着され、該ロータリ耕耘装置50のデプスフレーム2または播種機等の作業機を装着するためのツールバー21等には、本発明に係わるマーキング装置60が取り付けられている。本実施例においては、前記ロータリ耕耘装置50のデプスフレーム2に、高さ及び角度を調節可能とするヒッチユニット61を介してツールバー21を取り付け、該ツールバー21の左右略中央に、マーキング切換装置71を設け、ツールバー21の左右両側に、マーキングユニット60L・60Rを設けて、マーキング装置60を構成している。
【0008】
ここで、図1乃至図3に示すように、前記ヒッチユニット61は次のような構成からなる。
前下部に側面視コの字状の嵌合体1を配置し、該嵌合体1をロータリ耕耘装置50のデプスフレーム2に嵌合されてピン3・3にて外れないように固定される。この時、デプスフレーム2に対してガタが生じないように、デプスフレーム2と嵌合体1の間にスペーサ4が内側下面に配設され、当接板5が後面に配設され、該当接板5は、ボルト6・6にて後面から締付けられるようにしている。
【0009】
前記嵌合体1上面には、支持プレート7・7が立設され、該支持プレート7・7下後部には、ピン8にて調節ヒッチプレート9・9の前下部を枢支し、該調節ヒッチプレート9・9の上部と前記支持プレート7・7の上部はそれぞれピン11・12にて連結する。該ピン11に、角度調節ハンドル10のネジ部10aを枢支し、該ネジ部10aをピン12に螺挿し、該角度調節ハンドル10を回動することにより、調節ヒッチプレート9・9がピン8を中心に回動して、播種機62等の作業機や、マーカ41の接地角度を調節できるようにしている。
【0010】
前記調節ヒッチプレート9・9の後端両側には、ガイド杆14・14が垂設され、調節ヒッチプレート9・9の後部間には、ネジ杆15が回動自在に枢支され、該ネジ杆15の上端には、高さ調節ハンドル16が設けられ、ネジ杆15の下端は、バー取付体17に対して螺装されている。該バー取付体17の前両側には、パイプ19・19が上下方向に左右平行に固設され、該パイプ19・19に前記ガイド杆14・14を挿入しており、前記高さ調節ハンドル16を回動することにより、バー取付体17が前記パイプ19・19にガイドされて昇降でき、該バー取付体17の後部に装着された播種機等の作業機62やマーキング装置60を昇降できるようにしている。なお、20はロックボルトである。
【0011】
前記バーの取付体17後端部には、前記ツールバー21を挿入するための嵌合部17aが設けられ、ツールバー21を左右略中央にセットした後、取付金具22を合わせてボルトにて固定できるようにしている。該ツールバー21には、前述したように、所望の条数の播種機62等の作業機が装着されるものであり、該ツールバー21には、作業機の嵌合体23が外嵌され、左右位置調節可能にフックネジ24にて固定される。
【0012】
次に、マーキング装置60のマーキングユニットについて、図1、図4乃至図6により説明する。マーキング装置60は左右対称に構成されているので、左側について説明する。
マーキングユニット60Lは、ツールバー取付部30とアーム部42と線引き部46から構成されると共に、該マーキングユニット60Lの重心100は、線引き部46近傍のアーム部42よりも外側(作業時には後側)に位置するように構成している。
【0013】
前記ツールバー取付部30において、背面視L字状に構成した支持プレート32の下部に、下に開いた側面視コ字状で前後側面にボルト体25・25を固設した嵌合部32aを設け、該嵌合部32aを前記ツールバー21に嵌合して当接板31を下側から取り付けた後、ナット72・72を前記ボルト体25・25に螺嵌することにより、支持プレート32をツールバー21に位置調整可能に締結固定できるようにしている。
【0014】
支持プレート32の上部外側面には、アーム枢支体35がボルト73・73によって固定され、該アーム枢支体35は、平面視L字状に折り曲げた垂設部35cと、該垂設部35cの上面と下面に固設された上板35a・下板35bとから形成されている。
【0015】
該上板35aと下板35bの平面視で内側後部には、枢支用ピン孔43aが上下方向に貫通して開口され、該枢支用ピン孔43a・43aと、基部パイプ37基端に開口されたピン孔37bとを合わせて、枢軸ピン36が挿入され、前記アーム部42の基部側が枢支されている。
【0016】
更に、上板35aと下板35bで、前記枢支用ピン孔43aの前位置には、固定用ピン孔43bも上下方向に貫通して開口され、該固定用ピン孔43b・43bと、基部パイプ37でピン孔37bの外方に開口されたピン孔37cとを合わせて、固定ピン44を挿入できるようにし、線引き部46を収納位置で固定できるようにしている。
【0017】
前記アーム部42は、角パイプで構成した基部パイプ37と、該基部パイプ37に嵌挿して長さ調節可能とする伸縮パイプ38より構成され、該基部パイプ37と伸縮パイプ38とは、係止ピン39によって任意長さに調節した位置で固定できるようにしている。
【0018】
前記線引き部46は、前記伸縮パイプ38の先端に設けられ、該伸縮パイプ38先端の外側面には、支持パイプ47が後ろ斜め後方に傾斜して固設され、該支持パイプ47に、前記支持フレーム40の上端が、挿通された上で係止ピン48により着脱可能に固定されている。そして、支持フレーム40の下端に、本発明に係わるマーカ41が支持固定されている。
【0019】
次に、ここでマーカについて、図1、図6乃至図9により説明する。
図6、図7に示すように、前記マーカ41は、丸棒又は丸パイプから成る棒状部材であり、圃場に接地させて進行した状態(作業時)において、その先部(下部)は圃場表面81よりも下方に潜るようにするものであり、斜めに切断した形状として、下面及び後面は側面視略く字状に形成され、底面部41aは平面視で楕円状に構成されている。そして、該底面部41aは、水平線84より前上方に角度78aで傾斜し、前面部41bは、垂直線85より後方に角度78bで傾斜するように構成している。角度78aは角度78bよりも小さくなるようにしている。
【0020】
このような構成においては、マーカ41を接地させてトラクタを前進させるとと、マーカ41の前面部41bは先端が尖状で角度78bで後斜め上方に傾斜しているので、図7中矢印のように、その抵抗と自重により土中に潜ろうとする。そして、マーカ41が潜っていくに従って、底面部41aは水平に近くなり、その反力により深く潜り過ぎると浮き上がろうとする。よって、この両者の力が均衡する所定の深さで保たれて溝を形成することができるのである。そして、目安線86を構成する溝82と、溝を掘ることにより側方に盛り上げられる土山83のうち、棒状部材により掘削される溝82の溝幅82aは、従来のディスクタイプの幅狭の板で線引きされた線状の溝に比べて広く、更に、掘削の際に左右に排出される土の量も多いため、溝82の左右外方に形成される土山83の幅や高さも増加する。
【0021】
しかも、トラクタ70の進行に伴ってマーカ41が前方に牽引される際に発生する相対的な土の流れ(以下、「土流」とする)を、前面部41bに衝突させて上方に向ける一方、底面部41aには衝突しないようにすることができ、マーカ41が、下方からの土流で持ち上げられることを防ぎつつ、前方からの土流で下方に押圧されるようにし、両者の力がバランスした位置にて、マーカ41の先部が安定保持される。また、従来のディスクタイプのようにマーカが回転しないため、藁や草等はマーカ41の周りを土流と一緒に後方又は側方に円滑に排出される。
【0022】
すなわち、作業機本体から側方にアーム部42を延設し、該アーム部42から延出した支持フレーム40先端にマーカ41を取り付け、該マーカ41により、走行作業時の目安線86を圃場に線引きするマーキング装置60において、前記マーカ41を棒状部材で構成して先端を斜めに切断した形状とし、接地時において、該棒状部材の先部を、垂直より後方に傾斜した前面部41bと、水平より前上方に傾斜した底面部41aより構成したので、マーカ41が棒状のために先部の幅が大きく、掘削される溝82の幅82aも一定で広くとることができると共に、多量の土を溝82の両側に排出して、広く高く盛り上がった土山83・83を安定して形成することができ、圃場表面の凹凸が大きい場合でも、目安線86中心位置が確認しやすく視認性が向上し、運転者が目安線86を見誤ることなく所定位置を確実に直進走行することができる。しかも、マーカ41の先部近傍の土流を適正に制御して、マーカ41先部を所定深さに保持することができ、安定した掘削が可能となる。また、ディスクタイプのように、藁や草等がマーカ41に絡み込むことを防止することができ、より一層安定した掘削を行うことができるのである。
【0023】
また、前記マーカ41の前面部41bは平面視で円弧状のため、土流は前面部41bに衝突した後、左右外側方に向かって後ろ斜め上方に円滑に流れる。しかも、圃場の堅さや凹凸状況が局部的に変動してマーカ41が左右に大きくぶれるような場合でも、円弧状前面部41bが掘削時に土から受ける抵抗は、前面部41bの左右部では大きく変化しないため、一方向に振れたマーカ41が急激に逆方向に押しやられることがなく、ハンチングせずに定位置に確実に復帰する。更に、該円弧状前面部41bには藁や草等も絡みにくく、該藁や草等は土流と一緒に後方又は側方に円滑に排出される。
【0024】
すなわち、前面部41bは、平面視で略円弧状に構成するので、前面部41bが掘削時に土から受ける抵抗は左右で略均一となり、圃場の状況等が変動しても、マーカ41を機体から略同一距離の定位置に保持して、目安線86の直進性を良好に保つことができる。更に、略円弧状のため、前面部41bには藁や草等が絡みにくく、掘削力の低下を防止することができ、目安線86の視認性を一層向上させることができる。
【0025】
また、図8に示すように、後ろ斜め下方に延設した支持フレーム76の下端を前斜め下方に屈曲させ、該屈曲部に平面視で先端を閉じたV字状のマーカ74を固定することもできる。該マーカ74は、側面視略く字状に形成され圃場表面81よりも下方に配置されると共に、底面部74aと、左右の前面部74b・74cとから構成される。そして、該底面部74aは、水平線84より前方に角度79aで傾斜し、左右の前面部74b・74cは、垂直線85より後方に角度79b〜79cの範囲で傾斜するように構成している。これにより、前方からの土流は、舳先部74dにより左右に分断された後、後ろ斜め外方に向かって前面部74b・74c沿いに勢い良く流れる。しかも、前面部74b・74cの開き角87を調整することで、溝幅82aは容易に変化する。
【0026】
すなわち、前面部74b・74cは、平面視で先端を閉じたV字状に構成するので、V字状の前面部の先端により、土を左右に分断してそのまま後ろ斜め両外方へ向かって高速で排出して、溝幅82aを広くとることができる。また、前面部74b・74cの間に、ナットにネジを螺挿したような伸縮部材等を介設するだけで、該溝幅82aの適正値への変更も容易に行え、目安線の視認性の一層の向上を図ることができる。
【0027】
また、図9に示すように、後ろ斜め下方に延設した支持フレーム77の下端を下方に屈曲させ、該屈曲部に、平面視で先端を閉じたV字状で犂状のマーカ75を固定することもできる。該マーカ75は、側面視略く字状に形成され圃場表面81よりも下方に配置されると共に、底面部75aと、左右の前面部75b・75cとから構成される。そして、該底面部75aは、水平線84より前方に角度80aで傾斜し、左右の前面部75b・75cは、垂直線85より後方に角度80b〜80cの範囲で傾斜するように構成している。更に、該前面部75b・75cは前記前面部74b・74cと異なり、凹状に湾曲しているため、前方からの土流は、舳先部75dにより左右に分断された後、ほぼ真横の外方に向かって前面部75b・75c沿いに勢い良く排出される。
【0028】
すなわち、前面部75b・75cは、平面視で先端を閉じたV字状で犂状に構成するので、V字状の前面部の先端により、土を左右に分断して略真横の外方へ向かって高速で排出して、溝幅82aを一層広くとることができるのである。
【0029】
また、前記支持フレーム40・76・77には、金属、プラスチック、硬質ゴム等の弾性素材や、これらをコイル状、渦巻き状等に加工したバネ材等より構成される弾性部材を用いることができる。これにより、従来のようにバネ等から成る複雑な付勢機構を別途設けることなく、マーカ41・74・75を下方に付勢して圃場表面81から抜脱することを防止することができる。更に、マーカ41・74・75自身に前記弾性部材を用いて下方に付勢する構成としてもよく、より簡単にマーカ41・74・75の圃場表面81からの抜脱を防止することができるのである。
【0030】
すなわち、前記支持フレーム40・76・77とマーカ41・74・75のうちの少なくとも一方を、該マーカ41・74・75を圃場に付勢可能な弾性部材より構成するので、マーカの圃場への付勢機構を新たに設ける必要がないため部品点数が少なくて済み、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0031】
また、支持フレーム40・76・77とマーカ41・74・75とを、それぞれ一体的に構成することもできる。例えば、支持フレームの下部を側面視く字状に機械加工してマーカの機能を付与したり、下端にマーカを有する支持フレームの形状の型にプラスチック等を流し込んで固めて構成するのである。これにより、前記アーム部42に取り付ける線引き部46は一部品のみにすることができる。すなわち、前記支持フレーム40・76・77とマーカ41・74・75とを一体的に構成したので、部品点数が減り、部品コストやメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0032】
次に、マーキング装置60のマーキング切換装置について、図1、図4、図5、図10乃至図17により説明する。
まず、前述のように構成したマーキングユニットの作用について説明する。
作業時においては、図1、図4、図10に示すように、ロータリ耕耘装置50が下降され、マーキングユニット60Lは自重により側方へ張り出すように作業位置105まで回動する。つまり、ロータリ耕耘装置50を下降した状態では、ツールバー取付部30の枢軸ピン36の中心線102は垂直線(鉛直線)88よりも後方へ傾斜した状態となり、マーキングユニット60Lの重心100は、線引き部46近傍に位置しているため、マーキングユニット60Lが前方へ回動していると、マーキングユニット60Lの重心100は枢軸ピン36よりも前上方に位置しているため後方へ回動しようとするのである。
【0033】
なお、マーキングユニット60Lを前方の収納位置106や格納位置107まで回動した図4、図11の状態では、マーキングユニット60Lの重心100は、枢軸ピン36の中心を通る前後方向の中心線101よりも外側に位置するため、ロータリ耕耘装置50を下降させると、自重により外下方向へ回動するようになるのである。
【0034】
ここで、図4、図5に示すように、作業中には、固定ピン44をアーム枢支体35の固定用ピン孔43b・43bに挿入しておき、収納時には、基部パイプ37が作業位置105から収納位置106までしか回動しないように固定ピン44で規制しておくことにより、中心線101と重心100との間が、距離108から距離109まで広がり、マーキングユニット60Lは、確実にしかも迅速に作業位置105まで展開される。更に、収納時にアーム部42が機体に衝突するといったトラブルも防止できる。また、作業終了時や機体格納時には、固定ピン44を抜いてから、アーム枢支体35の固定用ピン孔43b・43bと、基部パイプ37のピン孔37bとを合わせた後、固定ピン44を再び挿入することによって、格納位置107にマーキングユニット60Lを確実に固定して、走行時にマーキングユニット60Lが周囲の障害物に当たって破損したり、逆に、作業機の可動部を損傷させたりするのを防止するようにしている。
【0035】
このようにして、線引き部46は側方へ張り出した作業位置105となり、回動した状態では、マーカ41は、アーム部42よりも後方に位置し、支持フレーム40又はマーカ41自身の弾性力により下方へ回動するように付勢されているため、マーカ41の前進とともに、マーカ41の前端の一部が土中に食い込み、目安線86を圃場面上に引くことができるようにしている。
【0036】
そして、マーキングユニット60Lが側方へ張り出した状態から、作業が終了したり回行する時にロータリ耕耘装置50を上昇させると、図4、図11に示すように、マーキングユニット60Lは自重により前方の収納位置106まで回動しようとする。つまり、ロータリ耕耘装置50を上昇した状態では、ツールバー取付部30の枢軸ピン36の中心線102は垂直線(鉛直線)88よりも前方へ傾斜した状態となり、マーキングユニット60Lの重心は線引き部46近傍で枢軸ピン36よりも外側方に位置しているため、マーキングユニット60Lの自重により自然に前方へ回動しようとするのである。以上の動作は、右のマーキングユニット60Rについても同様である。
【0037】
このようにして、左右のマーキングユニット60L・60Rを、ロータリ耕耘装置50の昇降動作に対応して収納位置106と作業位置105との間で往復動させることができる。該往復動を行うマーキングユニットの左右切換えは、以下に説明するマーキング切換装置71によって可能としている。
【0038】
該マーキング切換装置71においては、図1、図12、図13に示すように、前記ツールバー21を支持するヒッチユニット61を挟んだ左右位置に、前斜め上方に延出する基部フレーム90L・90Rの下端が、取付金具89L・89Rに上下角度調節可能に取り付けられ、該基部フレーム90L・90Rの上部には、伸縮フレーム91L・91Rが嵌挿されており、該伸縮フレーム91L・91Rと前記基部フレーム90L・90Rとは、セットボルト99によって、任意長さに調節した位置で固定できるようにしている。
【0039】
前記伸縮フレーム91L・91Rの上端間には、切換支持フレーム98が横設され、該切換支持フレーム98の左右略中央には、切換操作部94が配設されている。該切換操作部94は、前記切換支持フレーム98に前後方向に枢支された支軸97と、該支軸97に左右端のいずれか一方を固設した左右回動部材である切換アーム96と、該切換アーム96の途中部に後端を連結した操作レバー95とから構成されており、該操作レバー95は、運転者が運転席103に座ったままで把持して前記切換アーム96を左右に回動操作できるようにしている。なお、該操作レバー95のグリップ95aはセットボルトで伸縮可能とし、運転者が操作しやすい長さに調節できるようにしている。
【0040】
一方、前記基部パイプ37の途中部上面にはU字状の係止部材37aが上方に突設され、該係止部材37aには、リンク部材93Lを介して前記切換アーム96の回動外端が連結されると共に、該リンク部材93Lの途中部は、切換支持フレーム98と伸縮フレーム91Lとの連結部から下方に延設されたガイドフレーム92Lの下端リング内に挿通支持されており、緩んだリンク部材93Lが機体の可動部等に巻き込まれたりしないようにしている。
【0041】
図17に示すように、機体右側においても同様であり、右のアーム部49の基部パイプ52の途中部上面にはU字状の係止部材52aが上方に突設され、該係止部材52aに、リンク部材93Rを介して切換アーム96の回動外端が連結されると共に、該リンク部材93Rの途中部は、ガイドフレーム92Rの下端リング部内に挿通支持され、緩んだリンク部材93Rが著しく垂れないようにしている。該ガイドフレーム92L・92Rは鋼棒等弾性を有する部材で構成し、下端リング部はツールバー取付部30・54の前方、切換支持フレーム98の側方に位置させている。なお、該リンク部材93L・93Rは本実施例ではロープにより構成しているが、ワイヤーやチェーン、ロッド等により連結する構成としてもよく、特に限定されない。
【0042】
このように構成したマーキング切換装置71の作用について説明する。
作業時に進行方向左側にマーカ41で目安線86をつけている時には、図14に示すように、前記切換アーム96は左側に回動され、その回動外端が係止部材37aに接近し、リンク部材93Lは弛緩状態にある。そのため、左のマーキングユニット60Lは、該リンク部材93Lに動きを規制されることなく、前述のように、ロータリ耕耘装置50の下降によって自重で側方まで回動して作業位置105に保持されている。
【0043】
作業が終了したり、回行したりする時には、図15に示すように、ロータリ耕耘装置50を上昇させるが、左のマーキングユニット60Lは、前述の如く自重により前方の収納位置へ回動しようとする。一方、前記切換アーム96は依然として左側に回動されておりリンク部材93Lは弛緩状態にあるため、左のマーキングユニット60Lは、リンク部材93Lに動きを規制されることなく、前方の収納位置106まで円滑に回動することができる。
【0044】
なお、ここまでの工程では、切換アーム96は左側に回動されたままの状態にあるため、右のリンク部材93Rは、左方に牽引されて、左のリンク部材93Lとは逆の緊張状態にあり、右のマーキングユニット60Rは、機体内方に牽引されて収納位置106に保持されたままである。
【0045】
そして、ロータリ耕耘装置50を上昇させたままで、運転席60から前記操作レバー95を操作して切換アーム96を右側に回動すると、図16に示すように、左のリンク部材93Lは牽引されて緊張状態となり、収納位置106にある左のマーキングユニット60Lは、そのまま該収納位置106に保持される一方、それまで緊張状態にあった右のリンク部材93Rは、逆に緩んで弛緩状態となる。
【0046】
作業を開始したり、回行を完了して復路を進む時には、図17に示すように、ロータリ耕耘装置50を下降させるが、右のリンク部材93Rは弛緩状態にあるため、右のマーキングユニット60Rは、リンク部材93Rに動きを規制されることなく、自重により側方の作業位置105まで回動して保持される。
【0047】
これを繰り返すことにより、左右のマーキングユニット60L・60Rのうちのいずれか一方を作業位置105まで張り出し、他方を収納位置106に保持したままで走行して線引きすることができる。
【0048】
つまり、回行の際に、ロータリ耕耘装置50を上昇させた状態で、左右のマーキングユニット60L・60Rにそれぞれ連結したリンク部材93L・93Rうちの一方を緊張状態にし他方を弛緩状態にするという単純な構成のマーキング切換装置71を、運転席に座ったままで片手で軽く操作するだけで、線引きする側のマーキングユニットに切り換えれるようにしている。
【0049】
すなわち、作業車両のツールバー21に作業機を装着し、該ツールバー21の両側にマーキングユニット60L・60Rを設け、両マーキングユニット60L・60Rをツールバー取付部30とアーム部42と線引き部46より構成すると共に、該ツールバー取付部30にアーム部42を枢軸である枢軸ピン36により回動自在に枢支し、該枢軸ピン36を作業機上昇時には垂直よりも前方に傾斜させ、作業機下降時には枢軸ピン36を垂直よりも後方に傾斜するように構成したマーキング装置60であって、運転席103より操作可能な左右回動部材である切換アーム96を有するマーキング切換装置71を設け、該切換アーム96の回動外端と左右のマーキングユニット60L・60Rのアーム部42・49との間をリンク部材93L・93Rで連結し、前記切換アーム96を回動することにより、収納側のアーム部は、該収納側アーム部に連結したリンク部材を張設させて収納位置106に牽引する一方、作業側のアーム部は、該作業側アーム部に連結したリンク部材を弛緩させて機体外方の作業位置105に展開可能な構成としたので、左右のマーカの一方を作業位置に展開すると同時に他方を収納位置に保持するロック機能を有するマーキング切換装置71を簡単な構造で提供することができ、装置コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0050】
また、図4、図13に示すように、マーキング切換装置71の切換支持フレーム98をパイプ材等から構成することにより、前記係止ピン48を抜脱して支持パイプ47から取り外した支持フレーム40を、前記切換支持フレーム98の左右両端に内挿して収納するようにしてもよい。これにより、作業終了時や機体格納時には、使用しないマーカ41を機体側に収納し、マーカ41が作業車両の幅からはみ出ないようにすることができる。
【0051】
すなわち、線引き部46は、線引きを行うマーカ41と、該マーカ41を下端に支持固定する支持フレーム40とより構成し、前記アーム部42に着脱可能に取り付けると共に、前記マーキング切換装置71等の機体側に収納可能な構成としたので、不用なマーカ41を取り外して機体に収納することができ、走行中に、作業車両の幅より大きくはみ出たマーカ41が、障害物に当たって破損したり、逆に、作業機の可動部を損傷させたりするのを、防止することができるのである。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、作業機本体から側方にアーム部を延設し、該アーム部から延出した支持フレーム先端にマーカを取り付け、該マーカにより、走行作業時の目安線を圃場に線引きするマーキング装置において、前記マーカを棒状部材で構成して先端を斜めに切断した形状とし、接地時において、該棒状部材の先部を、垂直より後方に傾斜した前面部と、水平より前上方に傾斜した底面部より構成したので、マーカが棒状のために先部の幅が大きく、掘削される溝の幅も一定で広くとることができると共に、多量の土を溝の両側に排出して、広く高く盛り上がった土山を安定して形成することができ、圃場表面の凹凸が大きい場合でも、目安線中心位置が確認しやすく視認性が向上し、運転者が目安線を見誤ることなく所定位置を確実に直進走行することができる。しかも、マーカの先部近傍の土流を適正に制御して、マーカ先部を所定深さに保持することができ、安定した掘削が可能となる。また、ディスクタイプのように、藁や草等がマーカに絡み込むことを防止することができ、より一層安定した掘削を行うことができるのである。
【0053】
請求項2においては、請求項1記載の前面部は、平面視で略円弧状に構成するので、前面部が掘削時に土から受ける抵抗は左右で略均一となり、圃場の状況等が変動しても、マーカを機体から略同一距離の定位置に保持して、目安線の直進性を良好に保つことができる。更に、略円弧状のため、前面部には藁や草等が絡みにくく、掘削力の低下を防止することができ、目安線の視認性を一層向上させることができる。
【0054】
請求項3においては、請求項1記載の前面部は、平面視で先端を閉じたV字状に構成するので、V字状の前面部の先端により、土を左右に分断してそのまま後ろ斜め両外方へ向かって高速で排出して、溝幅を広くとることができる。また、前面部の間に、ナットにネジを螺挿したような伸縮部材等を介設するだけで、該溝幅の適正値への変更も容易に行え、目安線の視認性の一層の向上を図ることができる。
【0055】
請求項4においては、請求項1乃至請求項3記載の支持フレームとマーカのうちの少なくとも一方を、該マーカを圃場に付勢可能な弾性部材より構成するので、 マーカの圃場への付勢機構を新たに設ける必要がないため部品点数が少なくて済み、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0056】
請求項5においては、請求項1乃至請求項4記載の支持フレームとマーカとを一体的に構成したので、部品点数が減り、部品コストやメンテナンス性の向上を図ることができるのである。
【0057】
請求項6においては、作業車両のツールバーに作業機を装着し、該ツールバーの両側にマーキングユニットを設け、両マーキングユニットをツールバー取付部とアーム部と線引き部より構成すると共に、該ツールバー取付部にアーム部を枢軸により回動自在に枢支し、該枢軸を作業機上昇時には垂直よりも前方に傾斜させ、作業機下降時には枢軸を垂直よりも後方に傾斜するように構成したマーキング装置であって、運転席より操作可能な左右回動部材を有するマーキング切換装置を設け、該左右回動部材の回動外端と左右のマーキングユニットのアーム部との間をリンク部材で連結し、前記左右回動部材を回動することにより、収納側のアーム部は、該収納側アーム部に連結したリンク部材を張設させて収納位置に牽引する一方、作業側のアーム部は、該作業側アーム部に連結したリンク部材を弛緩させて機体外方の作業位置に展開可能な構成としたので、左右のマーカの一方を作業位置に展開すると同時に他方を収納位置に保持するロック機能を有するマーキング切換装置を簡単な構造で提供することができ、装置コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0058】
請求項7においては、請求項6記載の線引き部は、線引きを行うマーカと、該マーカを下端に支持固定する支持フレームとより構成し、前記アーム部に着脱可能に取り付けると共に、前記マーキング切換装置等の機体側に収納可能な構成としたので、不用なマーカを取り外して機体に収納することができ、走行中に、作業車両の幅より大きくはみ出たマーカが、障害物に当たって破損したり、逆に、作業機の可動部を損傷させたりするのを、防止することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるマーキング装置を装着した状態でマーカが接地した状態を示す背面斜視図である。
【図2】作業機のトラクタへの装着部の斜視図である。
【図3】同じく側面図である。
【図4】マーキングユニットの平面図である。
【図5】同じく側面図である。
【図6】線引き部の側面図である。
【図7】マーカ41の構成を示す図であり、図7(a)はマーカ41の側面図、図7(b)は同じく平面図である。
【図8】マーカ74の構成を示す図であり、図8(a)はマーカ74の側面図、図8(b)は同じく平面図である。
【図9】マーカ75の構成を示す図であり、図9(a)はマーカ75の側面図、図9(b)は同じく平面図である。
【図10】作業時のマーキングユニットの側面図である。
【図11】収納時のマーキングユニットの側面図である。
【図12】マーキング切替装置の背面斜視図である。
【図13】同じく背面図である。
【図14】作業位置にある左のマーキングユニットの斜視図である。
【図15】作業機を上昇した場合の左のマーキングユニットの斜視図である。
【図16】作業機を上昇したまま切換操作を行う場合の右のマーキングユニットの斜視図である。
【図17】作業機を下降した場合の右のマーキングユニットの斜視図である。
【符号の説明】
21 ツールバー
30 ツールバー取付部
36 枢軸ピン
40・76・77 支持フレーム
41・74・75 マーカ
41a 底面部
41b 前面部
42・49 アーム部
46 線引き部
60 マーキング装置
60L・60R マーキングユニット
71 マーキング切換装置
74b・74c 前面部
86 目安線
93L・93R リンク部材
96 左右回動部材
103 運転席
105 作業位置
106 収納位置[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a marking device for marking a work line with a marker at the time of sowing work or fertilization work, etc., and in particular, a tool bar or a depth frame of a working machine such as a rotary tilling device mounted on a working machine mounting device of a tractor. The present invention relates to a configuration of a marking device to be mounted on a device or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to simultaneously seed a plurality of seeds in a sowing operation or the like, a toolbar is laid horizontally on a work machine of a traveling vehicle, and a plurality of sowing devices and the like are mounted on the toolbar in parallel. A known technique is to attach a disk-type (disk-shaped) marker pivotally supported at a center of a circle and draw a reference line when traveling on a return path. In addition, a technique is also known in which the movement of the marker to a storage position or a work position is linked to a lifting / lowering operation of a work machine. (For example, refer to Patent Document 1).
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2003-9609 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional disk-type marker, the width of the groove to be excavated is not constant, and the soil is formed only on one side of the groove. Therefore, when the unevenness of the field surface is large, the width of the groove or the size of the soil is large. However, there is a problem that the center line, which is a measure of the variation, is difficult to visually recognize. Furthermore, when there are many straws, grasses, and the like in the field, the straws, grasses, and the like are entangled with the rotating portion of the disk, and the disk does not rotate. In addition, in order to deploy one of the left and right markers to the working position and hold the other in the storage position, it is necessary to provide a rotating mechanism or a locking mechanism using a hydraulic pressure or a motor, which complicates the structure of the marking device. There is a problem that it becomes expensive in terms of price.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
That is, in claim 1, an arm is extended laterally from the work machine main body, a marker is attached to a tip of a support frame extending from the arm, and the marker is used to set a guide line for traveling work on a field. In a marking device for drawing, the marker is formed of a rod-shaped member, and the tip is cut obliquely, and at the time of grounding, the front end of the rod-shaped member is inclined forward from the vertical, and forward from the horizontal. The bottom surface is inclined.
According to a second aspect, the front portion is formed in a substantially arc shape in plan view.
In a third aspect, the front portion is formed in a V-shape with a closed front end in plan view.
According to a fourth aspect, at least one of the support frame and the marker is formed of an elastic member capable of biasing the marker to a field.
In
In
8. The device according to claim 7, wherein the drawing unit includes a marker for drawing, and a support frame for supporting and fixing the marker at a lower end. This is a configuration that can be stored in the storage device.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, examples of the present invention will be described.
FIG. 1 is a rear perspective view showing a state in which a marker is grounded in a state where the marking device according to the present invention is mounted, FIG. 2 is a perspective view of a mounting portion of a working machine to a tractor, FIG. FIG. 5 is a side view of the marking unit, FIG. 5 is a side view of the marking unit, FIG. 6 is a side view of the
[0007]
First, an overall configuration when a marking device according to the present invention is mounted on a rotary tilling device or the like will be described with reference to FIGS. 1 to 3.
As shown in FIG. 1, a
[0008]
Here, as shown in FIGS. 1 to 3, the
A U-shaped fitting body 1 in a side view is arranged at the front lower part, and the fitting body 1 is fitted to the
[0009]
A support plate 7.7 is erected on the upper surface of the fitting body 1, and a lower front portion of the adjustment hitch plates 9.9 is pivotally supported by
[0010]
[0011]
A fitting portion 17a for inserting the
[0012]
Next, the marking unit of the marking
The marking
[0013]
In the tool
[0014]
An
[0015]
A
[0016]
Further, in the
[0017]
The
[0018]
The drawing
[0019]
Next, the marker will be described with reference to FIGS. 1 and 6 to 9.
As shown in FIGS. 6 and 7, the
[0020]
In such a configuration, when the tractor is advanced with the
[0021]
In addition, the relative soil flow (hereinafter referred to as “earth flow”) generated when the
[0022]
That is, the
[0023]
Further, since the
[0024]
That is, since the
[0025]
Further, as shown in FIG. 8, the lower end of the
[0026]
That is, since the
[0027]
Further, as shown in FIG. 9, the lower end of a
[0028]
That is, since the
[0029]
The support frames 40, 76, and 77 may be made of an elastic material such as metal, plastic, or hard rubber, or an elastic member made of a spring material obtained by processing the material into a coil or a spiral. . Accordingly, it is possible to prevent the
[0030]
That is, at least one of the support frames 40, 76, 77 and the
[0031]
Further, the support frames 40, 76, 77 and the
[0032]
Next, a marking switching device of the marking
First, the operation of the marking unit configured as described above will be described.
During the operation, as shown in FIGS. 1, 4, and 10, the
[0033]
In addition, in the state of FIGS. 4 and 11 in which the
[0034]
Here, as shown in FIG. 4 and FIG. 5, the fixing
[0035]
In this way, the drawing
[0036]
Then, when the
[0037]
Thus, the left and right marking
[0038]
In the
[0039]
A switching
[0040]
On the other hand, a
[0041]
As shown in FIG. 17, the same applies to the right side of the fuselage. A
[0042]
The operation of the thus-configured
When the
[0043]
When the work is completed or revolved, the
[0044]
In the steps so far, since the switching
[0045]
Then, when the switching
[0046]
When starting the work or completing the re-circulation and proceeding on the return trip, as shown in FIG. 17, the
[0047]
By repeating this, one of the left and right marking
[0048]
In other words, when the
[0049]
That is, a work machine is mounted on the
[0050]
Also, as shown in FIGS. 4 and 13, by forming the switching
[0051]
That is, the
[0052]
【The invention's effect】
The present invention is configured as described above, and has the following effects.
That is, in claim 1, an arm is extended laterally from the work machine main body, a marker is attached to a tip of a support frame extending from the arm, and the marker is used to set a guide line for traveling work on a field. In a marking device for drawing, the marker is formed of a rod-shaped member, and the tip is cut obliquely, and at the time of grounding, the front end of the rod-shaped member is inclined forward from the vertical, and forward from the horizontal. As the marker is rod-shaped, the width of the tip is large, the width of the excavated groove can be made constant and wide, and a large amount of soil is discharged to both sides of the groove. Wide and high hills can be formed stably, and even when the surface of the field is uneven, the center line of the guide line can be easily checked and the visibility is improved. position It is possible to reliably straight running. In addition, the soil flow near the tip of the marker can be appropriately controlled, the tip of the marker can be maintained at a predetermined depth, and stable excavation can be performed. Further, it is possible to prevent straw, grass and the like from being entangled in the marker as in the case of the disk type, and it is possible to perform a more stable excavation.
[0053]
In the second aspect, the front part according to the first aspect is formed in a substantially arc shape in a plan view, so that the front part receives substantially uniform resistance from the soil at the time of excavation at the time of excavation, and the condition of the field varies. Also, the marker can be held at a fixed position at substantially the same distance from the body, and the straightness of the reference line can be kept good. Furthermore, because of the substantially arc shape, straw, grass and the like are hardly entangled with the front part, a reduction in excavation force can be prevented, and the visibility of the reference line can be further improved.
[0054]
According to the third aspect, the front part according to the first aspect is formed in a V-shape having a closed front end in a plan view. It is possible to discharge at a high speed toward both outsides, thereby increasing the groove width. Further, by simply providing an elastic member or the like in which a screw is screwed into a nut between the front portions, the groove width can be easily changed to an appropriate value, and the visibility of the reference line is further improved. Can be achieved.
[0055]
According to a fourth aspect, at least one of the support frame and the marker according to any one of the first to third aspects is formed of an elastic member capable of urging the marker to a field, and a mechanism for urging the marker to the field. Since it is not necessary to newly provide a component, the number of components can be reduced, and the cost of components can be reduced and the maintainability can be improved.
[0056]
In the fifth aspect, since the support frame and the marker according to the first to fourth aspects are integrally formed, the number of parts is reduced, and the cost of parts and the ease of maintenance can be improved.
[0057]
In
[0058]
According to a seventh aspect of the present invention, the drawing unit according to the sixth aspect includes a marker for performing the drawing, and a support frame for supporting and fixing the marker at a lower end, and is removably attached to the arm unit, and the marking switching device. And so on, so that unnecessary markers can be removed and stored in the fuselage.During traveling, markers that protrude beyond the width of the work vehicle may be damaged by hitting obstacles or reversed. Furthermore, it is possible to prevent the movable part of the working machine from being damaged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a rear perspective view showing a state in which a marker is grounded while a marking device according to the present invention is mounted.
FIG. 2 is a perspective view of a mounting portion of a work machine to a tractor.
FIG. 3 is a side view of the same.
FIG. 4 is a plan view of the marking unit.
FIG. 5 is a side view of the same.
FIG. 6 is a side view of the drawing unit.
7A and 7B are diagrams showing a configuration of the
8A and 8B are diagrams showing a configuration of a
9A and 9B are diagrams illustrating a configuration of a
FIG. 10 is a side view of the marking unit during operation.
FIG. 11 is a side view of the marking unit when stored.
FIG. 12 is a rear perspective view of the marking switching device.
FIG. 13 is a rear view of the same.
FIG. 14 is a perspective view of a left marking unit in a working position.
FIG. 15 is a perspective view of the left marking unit when the work machine is raised.
FIG. 16 is a perspective view of a right marking unit when a switching operation is performed while the work implement is raised.
FIG. 17 is a perspective view of the right marking unit when the work machine is lowered.
[Explanation of symbols]
21 Toolbar
30 Toolbar mounting part
36 Axis pin
40 ・ 76 ・ 77 Support frame
41, 74, 75 marker
41a bottom part
41b front part
42 ・ 49 Arm
46 Drawing part
60 Marking device
60L / 60R marking unit
71 Marking switching device
74b ・ 74c Front
86 Guideline
93L / 93R link member
96 left and right rotating members
103 Driver's seat
105 Working position
106 Storage position
Claims (7)
Priority Applications (1)
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JP2003092965A JP2004298029A (en) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | Marking device |
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Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016167983A (en) * | 2015-03-11 | 2016-09-23 | ヤンマー株式会社 | Farm implement and farm working machine |
CN112449779A (en) * | 2020-11-24 | 2021-03-09 | 重庆亿共识科技有限公司 | Soil breaking device and transmission system integrated soil preparation and sowing machine |
CN115180261A (en) * | 2021-08-25 | 2022-10-14 | 江苏富勤机械制造有限公司 | Use method of pipe transfer equipment |
-
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- 2003-03-28 JP JP2003092965A patent/JP2004298029A/en active Pending
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