JP2004297168A - 放送受信装置および放送受信装置において利用可能な画像処理方法 - Google Patents
放送受信装置および放送受信装置において利用可能な画像処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画面サイズの小さい表示装置により放送を視聴するときの映像の視認性を向上させる。
【解決手段】放送受信装置100において、アンテナ104により受信した放送に含まれる映像は、表示装置170の画面サイズに合わせて、画面サイズ変換ブロック120により縮小変換され、表示装置170に表示される。放送の視聴時には、縮小変換により画質が劣化するため、映像の視認性が低下する。ユーザがシャッター150を押下して映像の記録を要求すると、縮小変換される前の原画像を記憶ブロック160に記録する。記録された映像を、視聴時よりも高い解像度で表示装置170に提示することで、映像の視認性を改善する。
【選択図】 図1
【解決手段】放送受信装置100において、アンテナ104により受信した放送に含まれる映像は、表示装置170の画面サイズに合わせて、画面サイズ変換ブロック120により縮小変換され、表示装置170に表示される。放送の視聴時には、縮小変換により画質が劣化するため、映像の視認性が低下する。ユーザがシャッター150を押下して映像の記録を要求すると、縮小変換される前の原画像を記憶ブロック160に記録する。記録された映像を、視聴時よりも高い解像度で表示装置170に提示することで、映像の視認性を改善する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送により受信した映像を処理する技術に関し、とくに、画面サイズの小さい表示装置を搭載した放送受信装置、およびその放送受信装置において利用可能な画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、衛星を利用した一部の放送などでデジタル放送が開始されており、地上波放送のデジタル化も目前に迫っている。地上波デジタル放送では、携帯端末や移動体端末向けの放送サービスも検討されており、携帯型テレビジョン受像端末、携帯情報端末、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム用モニタなど、様々な端末が放送受信装置として利用されることが予想される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−112139号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯端末や移動体端末は、ユーザが携帯して使用するという性格上、画面サイズの大きい表示装置を搭載することはできない。もちろん、画面サイズの小さい表示装置を搭載した携帯端末であっても、放送された映像を楽しむことはできるが、文字や細かい映像などの視認性が低下することは避けられない。特許文献1は、携帯電話が送受信するメッセージを大画面のテレビジョン受像機に表示して視認性を向上させる技術を開示する。この技術は、携帯端末の表示画面を大画面のテレビジョン受像機により代替するものであり、ユーザが大画面のテレビジョン受像機を使用可能な環境にいることが条件となる。外出先など、大画面の表示装置が使用可能ではない環境において、画面サイズの小さい携帯端末により放送を視聴する場合であっても、文字や細かい映像などを視認可能な表示技術の開発が求められる。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面サイズの小さい表示装置により放送を視聴するときの映像の視認性を向上させる技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、放送受信装置に関する。この放送受信装置は、放送を受信する受信部と、放送に含まれる映像を表示する表示装置と、表示装置の画面サイズに合わせて、映像を縮小変換する変換部と、映像の記録要求を受け付ける記録要求受付部と、記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、表示装置の解像度よりも高い解像度の映像を記憶装置に記録する制御部と、を備えることを特徴とする。放送受信装置は、画面サイズの比較的小さい表示装置を搭載した、携帯型テレビジョン受像端末、携帯情報端末、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム用モニタなどであってもよい。
【0007】
制御部は、記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、変換部により縮小変換される前の、元の解像度の映像を記憶装置に記録してもよい。制御部は、記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、表示装置の解像度よりも高い解像度で、その映像を表示装置に表示してもよい。制御部は、記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、そのままの解像度で、その映像を表示装置に表示してもよい。ユーザの指示により保存した映像を、放送視聴時よりも高い解像度で提示することにより、映像の視認性を向上させることができる。
【0008】
放送受信装置は、記憶装置に記録された映像を表示装置に表示したときに、表示領域のスクロール要求を受け付けるスクロール要求受付部をさらに備え、制御部は、スクロール要求に基づいて、表示中の映像の表示領域を変更してもよい。これにより、表示装置の画面解像度よりも高い解像度の映像を表示した場合であっても、ユーザが所望する任意の領域を表示することができる。
【0009】
本発明の別の態様は、画像処理方法に関する。この画像処理方法は、所定の表示装置の解像度よりも高い解像度を有する原画像を放送から取得し、この原画像を記憶装置に保存し、保存された原画像について、ユーザが所望する領域を表示装置の画面表示窓として切り取って表示することを特徴とする。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る放送受信装置100の構成を示す。本実施の形態の放送受信装置100は、放送される映像の画面サイズが放送受信装置100の表示装置170の画面サイズよりも大きいときに、表示装置170の画面サイズに合わせて縮小変換して表示する。放送される映像は、たとえば携帯電話向けの画像配信サービスなどとは異なり、ある特定の解像度の表示装置に表示されることを想定して画面サイズが調整されているわけではないので、放送受信装置100側で、表示装置170の画面サイズに合わせて画面サイズを調整する必要がある。このとき、縮小変換により放送視聴時の映像の視認性が低下することは避けられないが、文字などの高い視認性が要求される映像を視聴後に十分な解像度で表示することを可能とするために、映像の保存をユーザが希望したときには、その映像を縮小変換せずに、もとの解像度のまま記録する。
【0012】
放送受信装置100は、アンテナ104、デジタル放送受信ブロック110、伝送路複合化ブロック112、映像デコードブロック114、画面サイズ変換処理ブロック120、表示処理ブロック130、制御ブロック140、シャッター150、方向キー152、記憶ブロック160、表示装置170、およびこれらの構成の一部を電気的に接続するバス102を備える。これらの構成の一部は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0013】
アンテナ104が受信した放送波は、デジタル放送受信ブロック110により選局され、伝送路複合化ブロック112により、映像、音声、データの各コンポーネントに分離される。映像コンポーネントのデータは、映像デコードブロック114によりデコードされる。デコードされた映像の画面サイズが表示装置170の画面サイズよりも大きい場合は、画面サイズ変換処理ブロック120が表示装置170の画面サイズに合わせて映像を縮小変換する。変換された映像データは、表示処理ブロック130により表示のための各種処理を施された後、表示装置170に出力される。上述の一連の処理は、制御ブロック140により制御される。音声コンポーネントおよびデータコンポーネントについては、既知の技術により処理されてもよく、ここでは詳述しない。
【0014】
シャッター150は、記録要求受付部の一例であり、ユーザから映像の記録要求を受け付ける。ユーザが放送を視聴中に、料理のレシピ、景品の応募の宛先、画面上のテロップなど、保存しておきたい映像があったとき、シャッター150の押下操作によりその映像の記録を要求する。制御ブロック140は、シャッター150の押下を検知すると、そのとき表示されている画面の映像データを記憶ブロック160に記録する。記憶ブロック160には、映像デコードブロック114によりデコードされた映像データ、すなわち、画面サイズ変換処理ブロック120による縮小変換処理を受ける前の映像データが、元の解像度のまま記録される。
【0015】
厳密には、ユーザがシャッター150を押下したときに表示装置170に表示されている画面と、その時点で映像デコードブロック114から出力されて記憶ブロック160に記録される画面とは、数フレームのずれがあるが、料理のレシピ、景品の応募の宛先、テロップなどは、通常、数秒間程度表示されるので、数フレーム、すなわち、1/10秒程度のずれは問題にならないことが多い。ユーザがシャッター150を押下した瞬間の映像を記憶ブロック160に記録するために、数フレーム分の映像を保持可能なバッファを設けてもよい。また、ユーザがシャッター150を押下し続けたときに、その間の映像を動画として記憶ブロック160に記録してもよい。
【0016】
制御ブロック140は、図示しないユーザインタフェースを介して、記憶ブロック160に記録された映像の表示要求をユーザから受け付けると、その映像を記憶ブロック160から読み出して、そのままの解像度で表示装置170に表示する。これにより、縮小変換されると見辛い画面、たとえば、小さな文字などを含む映像であっても、放送の視聴後に、縮小される前の解像度で表示することで、視認性を向上させることができる。
【0017】
方向キー152は、スクロール要求受付部の一例であり、記憶ブロック160に記録された映像を表示装置170に表示しているときに、ユーザから表示領域のスクロール要求を受け付ける。制御ブロック140は、ユーザから受け付けたスクロール要求に基づいて、表示中の映像の表示領域を変更して表示装置170に表示する。ユーザが所望の領域を表示中に、その領域の映像の記録を要求したときに、その領域のみを切り取って、すなわち、周囲の不要な領域をトリミングして記憶ブロック160に記録してもよい。これにより、記憶ブロック160の容量を節約することができる。
【0018】
図2は、本実施の形態の放送受信装置100の一例としての、携帯電話200の外観を示す。携帯電話200に搭載された表示装置170の画面サイズは、横160画素×縦120画素である。携帯電話200の外面には、シャッター150として機能するボタン、方向キー152、その他のユーザインタフェースが配置されている。
【0019】
図3は、画面サイズ変換処理ブロック120による縮小変換処理の一例を説明するための図である。図3に示した例では、横320画素×縦240画素のQVGAサイズの映像を、横160画素×縦120画素の表示画面に表示するときに、縦方向および横方向に1画素おきに画素を間引いて縮小している。すなわち、QVGA画面を縦横2画素ずつの4画素ごとのグループに分け、各グループの左上の1画素(図3においてハッチを施した画素)を抜き出す。画面サイズ変換処理ブロック120は、その他、任意の画像縮小変換技術を用いてもよい。
【0020】
図4(a)(b)は、放送の視聴時に、映像が携帯電話200の表示装置170に表示された様子を示す。図4(a)は、放送中の映像の例を示す。放送映像の画面サイズは、横320画素×縦240画素のQVGAサイズである。図4(b)は、この映像を携帯電話200の表示装置170に表示した例を示す。携帯電話200の表示装置170の画面サイズは、横160画素×縦120画素であるから、放送された映像が縦方向に1/2、横方向に1/2に縮小されて表示される。このとき、情報量は1/4となり、表示画面における文字の視認性が低下している。ユーザは、この映像の表示中にシャッター150を押下することにより、この画面を記憶ブロック160に保存し、後でより高い解像度で表示させて、文字を確認することができる。
【0021】
図5(a)(b)は、記憶ブロック160に記録された映像が携帯電話200の表示装置170に表示された様子を示す。図5(a)は、放送された映像と、表示装置170に表示される領域との関係を示す。横320画素×縦240画素の解像度のまま記録された映像を、そのままの解像度で表示装置170に表示すると、映像の一部の領域210を画面表示窓として切り取って表示することになる。表示領域210は、方向キー152により上下左右にスクロール可能であり、ユーザが所望する領域を選択することができる。図5(b)は、表示領域210の映像を、そのままの解像度で表示装置170に表示した例を示す。図4(b)に示した視聴時に表示される映像に比べると、縦方向に2倍、横方向に2倍に拡大されて表示されることになり、文字を確認するのに十分な視認性を得ることができる。
【0022】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0023】
実施の形態では、ユーザが映像の記録を要求したときに、縮小変換される前の映像を、そのままの解像度で記憶ブロック160に記録したが、記憶ブロック160には、視聴時に表示される縮小映像よりも解像度の高い映像を記録しておけばよく、元の映像よりも多少解像度を下げてから記録してもよい。たとえば、横160画素×縦120画素の画面サイズを有する表示装置170を搭載した放送受信装置100が、横1600画素×縦1200画素の映像を受信したときに、その映像をそのままの解像度で記録し、視聴後にそのままの解像度で提示しても、画面のごく一部を拡大表示することになり、ユーザが所望の領域を探す手間が増えて効率的ではないし、記憶ブロック160の容量を浪費することになる。このような場合には、たとえば、横640画素×縦480画素に縮小変換して記録すれば、十分な視認性を確保しつつ、ユーザの操作性を向上させることができ、記憶ブロック160の容量の節約にもつながる。この場合、記録する前の縮小変換を、画面サイズ変換処理ブロック120により行ってもよいが、記録する映像の解像度は、視聴時の映像の解像度、すなわち表示装置170の解像度よりも高く設定される。
【0024】
同様に、実施の形態では、記憶ブロック160に記録された映像を視聴後にユーザに提示するときに、記録された映像をそのままの解像度で表示したが、視聴時に表示される縮小映像よりも解像度の高い映像を表示すればよく、多少解像度を下げてから表示してもよい。
【0025】
図1に示した放送受信装置100の全体構成にも様々な変形が可能であり、たとえば、映像デコードブロック114、画面サイズ変換処理ブロック120、表示処理ブロック130などに含まれる画像メモリ、および携帯電話などの機能として搭載される動画や静止画の表示処理用の画像メモリなどを共用してもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、画面サイズの小さい表示装置により放送を視聴するときの映像の視認性を向上させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る放送受信装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る放送受信装置の一例としての携帯電話の外観を示す図である。
【図3】画面サイズ変換処理ブロックによる縮小変換処理の一例を説明するための図である。
【図4】図4(a)は、放送中の映像の例を示す図であり、図4(b)は、この映像を実施の形態に係る携帯電話の表示装置に表示した例を示す図である。
【図5】図5(a)は、放送された映像と表示装置に表示される領域との関係を示す図であり、図5(b)は、表示領域の映像をそのままの解像度で表示装置に表示した例を示す図である。
【符号の説明】
100・・・放送受信装置、104・・・アンテナ、110・・・デジタル放送受信ブロック、112・・・伝送路複合化ブロック、114・・・映像デコードブロック、120・・・画面サイズ変換処理ブロック、130・・・表示処理ブロック、140・・・制御ブロック、150・・・シャッター、152・・・方向キー、160・・・記憶ブロック、170・・・表示装置、200・・・携帯電話。
【発明の属する技術分野】
本発明は、放送により受信した映像を処理する技術に関し、とくに、画面サイズの小さい表示装置を搭載した放送受信装置、およびその放送受信装置において利用可能な画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、衛星を利用した一部の放送などでデジタル放送が開始されており、地上波放送のデジタル化も目前に迫っている。地上波デジタル放送では、携帯端末や移動体端末向けの放送サービスも検討されており、携帯型テレビジョン受像端末、携帯情報端末、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム用モニタなど、様々な端末が放送受信装置として利用されることが予想される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−112139号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、携帯端末や移動体端末は、ユーザが携帯して使用するという性格上、画面サイズの大きい表示装置を搭載することはできない。もちろん、画面サイズの小さい表示装置を搭載した携帯端末であっても、放送された映像を楽しむことはできるが、文字や細かい映像などの視認性が低下することは避けられない。特許文献1は、携帯電話が送受信するメッセージを大画面のテレビジョン受像機に表示して視認性を向上させる技術を開示する。この技術は、携帯端末の表示画面を大画面のテレビジョン受像機により代替するものであり、ユーザが大画面のテレビジョン受像機を使用可能な環境にいることが条件となる。外出先など、大画面の表示装置が使用可能ではない環境において、画面サイズの小さい携帯端末により放送を視聴する場合であっても、文字や細かい映像などを視認可能な表示技術の開発が求められる。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、画面サイズの小さい表示装置により放送を視聴するときの映像の視認性を向上させる技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、放送受信装置に関する。この放送受信装置は、放送を受信する受信部と、放送に含まれる映像を表示する表示装置と、表示装置の画面サイズに合わせて、映像を縮小変換する変換部と、映像の記録要求を受け付ける記録要求受付部と、記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、表示装置の解像度よりも高い解像度の映像を記憶装置に記録する制御部と、を備えることを特徴とする。放送受信装置は、画面サイズの比較的小さい表示装置を搭載した、携帯型テレビジョン受像端末、携帯情報端末、携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステム用モニタなどであってもよい。
【0007】
制御部は、記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、変換部により縮小変換される前の、元の解像度の映像を記憶装置に記録してもよい。制御部は、記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、表示装置の解像度よりも高い解像度で、その映像を表示装置に表示してもよい。制御部は、記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、そのままの解像度で、その映像を表示装置に表示してもよい。ユーザの指示により保存した映像を、放送視聴時よりも高い解像度で提示することにより、映像の視認性を向上させることができる。
【0008】
放送受信装置は、記憶装置に記録された映像を表示装置に表示したときに、表示領域のスクロール要求を受け付けるスクロール要求受付部をさらに備え、制御部は、スクロール要求に基づいて、表示中の映像の表示領域を変更してもよい。これにより、表示装置の画面解像度よりも高い解像度の映像を表示した場合であっても、ユーザが所望する任意の領域を表示することができる。
【0009】
本発明の別の態様は、画像処理方法に関する。この画像処理方法は、所定の表示装置の解像度よりも高い解像度を有する原画像を放送から取得し、この原画像を記憶装置に保存し、保存された原画像について、ユーザが所望する領域を表示装置の画面表示窓として切り取って表示することを特徴とする。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る放送受信装置100の構成を示す。本実施の形態の放送受信装置100は、放送される映像の画面サイズが放送受信装置100の表示装置170の画面サイズよりも大きいときに、表示装置170の画面サイズに合わせて縮小変換して表示する。放送される映像は、たとえば携帯電話向けの画像配信サービスなどとは異なり、ある特定の解像度の表示装置に表示されることを想定して画面サイズが調整されているわけではないので、放送受信装置100側で、表示装置170の画面サイズに合わせて画面サイズを調整する必要がある。このとき、縮小変換により放送視聴時の映像の視認性が低下することは避けられないが、文字などの高い視認性が要求される映像を視聴後に十分な解像度で表示することを可能とするために、映像の保存をユーザが希望したときには、その映像を縮小変換せずに、もとの解像度のまま記録する。
【0012】
放送受信装置100は、アンテナ104、デジタル放送受信ブロック110、伝送路複合化ブロック112、映像デコードブロック114、画面サイズ変換処理ブロック120、表示処理ブロック130、制御ブロック140、シャッター150、方向キー152、記憶ブロック160、表示装置170、およびこれらの構成の一部を電気的に接続するバス102を備える。これらの構成の一部は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0013】
アンテナ104が受信した放送波は、デジタル放送受信ブロック110により選局され、伝送路複合化ブロック112により、映像、音声、データの各コンポーネントに分離される。映像コンポーネントのデータは、映像デコードブロック114によりデコードされる。デコードされた映像の画面サイズが表示装置170の画面サイズよりも大きい場合は、画面サイズ変換処理ブロック120が表示装置170の画面サイズに合わせて映像を縮小変換する。変換された映像データは、表示処理ブロック130により表示のための各種処理を施された後、表示装置170に出力される。上述の一連の処理は、制御ブロック140により制御される。音声コンポーネントおよびデータコンポーネントについては、既知の技術により処理されてもよく、ここでは詳述しない。
【0014】
シャッター150は、記録要求受付部の一例であり、ユーザから映像の記録要求を受け付ける。ユーザが放送を視聴中に、料理のレシピ、景品の応募の宛先、画面上のテロップなど、保存しておきたい映像があったとき、シャッター150の押下操作によりその映像の記録を要求する。制御ブロック140は、シャッター150の押下を検知すると、そのとき表示されている画面の映像データを記憶ブロック160に記録する。記憶ブロック160には、映像デコードブロック114によりデコードされた映像データ、すなわち、画面サイズ変換処理ブロック120による縮小変換処理を受ける前の映像データが、元の解像度のまま記録される。
【0015】
厳密には、ユーザがシャッター150を押下したときに表示装置170に表示されている画面と、その時点で映像デコードブロック114から出力されて記憶ブロック160に記録される画面とは、数フレームのずれがあるが、料理のレシピ、景品の応募の宛先、テロップなどは、通常、数秒間程度表示されるので、数フレーム、すなわち、1/10秒程度のずれは問題にならないことが多い。ユーザがシャッター150を押下した瞬間の映像を記憶ブロック160に記録するために、数フレーム分の映像を保持可能なバッファを設けてもよい。また、ユーザがシャッター150を押下し続けたときに、その間の映像を動画として記憶ブロック160に記録してもよい。
【0016】
制御ブロック140は、図示しないユーザインタフェースを介して、記憶ブロック160に記録された映像の表示要求をユーザから受け付けると、その映像を記憶ブロック160から読み出して、そのままの解像度で表示装置170に表示する。これにより、縮小変換されると見辛い画面、たとえば、小さな文字などを含む映像であっても、放送の視聴後に、縮小される前の解像度で表示することで、視認性を向上させることができる。
【0017】
方向キー152は、スクロール要求受付部の一例であり、記憶ブロック160に記録された映像を表示装置170に表示しているときに、ユーザから表示領域のスクロール要求を受け付ける。制御ブロック140は、ユーザから受け付けたスクロール要求に基づいて、表示中の映像の表示領域を変更して表示装置170に表示する。ユーザが所望の領域を表示中に、その領域の映像の記録を要求したときに、その領域のみを切り取って、すなわち、周囲の不要な領域をトリミングして記憶ブロック160に記録してもよい。これにより、記憶ブロック160の容量を節約することができる。
【0018】
図2は、本実施の形態の放送受信装置100の一例としての、携帯電話200の外観を示す。携帯電話200に搭載された表示装置170の画面サイズは、横160画素×縦120画素である。携帯電話200の外面には、シャッター150として機能するボタン、方向キー152、その他のユーザインタフェースが配置されている。
【0019】
図3は、画面サイズ変換処理ブロック120による縮小変換処理の一例を説明するための図である。図3に示した例では、横320画素×縦240画素のQVGAサイズの映像を、横160画素×縦120画素の表示画面に表示するときに、縦方向および横方向に1画素おきに画素を間引いて縮小している。すなわち、QVGA画面を縦横2画素ずつの4画素ごとのグループに分け、各グループの左上の1画素(図3においてハッチを施した画素)を抜き出す。画面サイズ変換処理ブロック120は、その他、任意の画像縮小変換技術を用いてもよい。
【0020】
図4(a)(b)は、放送の視聴時に、映像が携帯電話200の表示装置170に表示された様子を示す。図4(a)は、放送中の映像の例を示す。放送映像の画面サイズは、横320画素×縦240画素のQVGAサイズである。図4(b)は、この映像を携帯電話200の表示装置170に表示した例を示す。携帯電話200の表示装置170の画面サイズは、横160画素×縦120画素であるから、放送された映像が縦方向に1/2、横方向に1/2に縮小されて表示される。このとき、情報量は1/4となり、表示画面における文字の視認性が低下している。ユーザは、この映像の表示中にシャッター150を押下することにより、この画面を記憶ブロック160に保存し、後でより高い解像度で表示させて、文字を確認することができる。
【0021】
図5(a)(b)は、記憶ブロック160に記録された映像が携帯電話200の表示装置170に表示された様子を示す。図5(a)は、放送された映像と、表示装置170に表示される領域との関係を示す。横320画素×縦240画素の解像度のまま記録された映像を、そのままの解像度で表示装置170に表示すると、映像の一部の領域210を画面表示窓として切り取って表示することになる。表示領域210は、方向キー152により上下左右にスクロール可能であり、ユーザが所望する領域を選択することができる。図5(b)は、表示領域210の映像を、そのままの解像度で表示装置170に表示した例を示す。図4(b)に示した視聴時に表示される映像に比べると、縦方向に2倍、横方向に2倍に拡大されて表示されることになり、文字を確認するのに十分な視認性を得ることができる。
【0022】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0023】
実施の形態では、ユーザが映像の記録を要求したときに、縮小変換される前の映像を、そのままの解像度で記憶ブロック160に記録したが、記憶ブロック160には、視聴時に表示される縮小映像よりも解像度の高い映像を記録しておけばよく、元の映像よりも多少解像度を下げてから記録してもよい。たとえば、横160画素×縦120画素の画面サイズを有する表示装置170を搭載した放送受信装置100が、横1600画素×縦1200画素の映像を受信したときに、その映像をそのままの解像度で記録し、視聴後にそのままの解像度で提示しても、画面のごく一部を拡大表示することになり、ユーザが所望の領域を探す手間が増えて効率的ではないし、記憶ブロック160の容量を浪費することになる。このような場合には、たとえば、横640画素×縦480画素に縮小変換して記録すれば、十分な視認性を確保しつつ、ユーザの操作性を向上させることができ、記憶ブロック160の容量の節約にもつながる。この場合、記録する前の縮小変換を、画面サイズ変換処理ブロック120により行ってもよいが、記録する映像の解像度は、視聴時の映像の解像度、すなわち表示装置170の解像度よりも高く設定される。
【0024】
同様に、実施の形態では、記憶ブロック160に記録された映像を視聴後にユーザに提示するときに、記録された映像をそのままの解像度で表示したが、視聴時に表示される縮小映像よりも解像度の高い映像を表示すればよく、多少解像度を下げてから表示してもよい。
【0025】
図1に示した放送受信装置100の全体構成にも様々な変形が可能であり、たとえば、映像デコードブロック114、画面サイズ変換処理ブロック120、表示処理ブロック130などに含まれる画像メモリ、および携帯電話などの機能として搭載される動画や静止画の表示処理用の画像メモリなどを共用してもよい。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、画面サイズの小さい表示装置により放送を視聴するときの映像の視認性を向上させる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る放送受信装置の構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る放送受信装置の一例としての携帯電話の外観を示す図である。
【図3】画面サイズ変換処理ブロックによる縮小変換処理の一例を説明するための図である。
【図4】図4(a)は、放送中の映像の例を示す図であり、図4(b)は、この映像を実施の形態に係る携帯電話の表示装置に表示した例を示す図である。
【図5】図5(a)は、放送された映像と表示装置に表示される領域との関係を示す図であり、図5(b)は、表示領域の映像をそのままの解像度で表示装置に表示した例を示す図である。
【符号の説明】
100・・・放送受信装置、104・・・アンテナ、110・・・デジタル放送受信ブロック、112・・・伝送路複合化ブロック、114・・・映像デコードブロック、120・・・画面サイズ変換処理ブロック、130・・・表示処理ブロック、140・・・制御ブロック、150・・・シャッター、152・・・方向キー、160・・・記憶ブロック、170・・・表示装置、200・・・携帯電話。
Claims (6)
- 放送を受信する受信部と、
放送に含まれる映像を表示する表示装置と、
前記表示装置の画面サイズに合わせて、前記映像を縮小変換する変換部と、
映像の記録要求を受け付ける記録要求受付部と、
前記記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、前記表示装置の解像度よりも高い解像度の映像を記憶装置に記録する制御部と、
を備えることを特徴とする放送受信装置。 - 前記制御部は、前記記録要求受付部が記録要求を受け付けたときに、前記変換部により縮小変換される前の、元の解像度の映像を記憶装置に記録することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
- 前記制御部は、前記記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、前記表示装置の解像度よりも高い解像度で、その映像を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
- 前記制御部は、前記記憶装置に記録された映像の表示要求を受け付けて、そのままの解像度で、その映像を前記表示装置に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の放送受信装置。
- 前記記憶装置に記録された映像を前記表示装置に表示したときに、表示領域のスクロール要求を受け付けるスクロール要求受付部をさらに備え、
前記制御部は、前記スクロール要求に基づいて、表示中の映像の表示領域を変更することを特徴とする請求項3または4に記載の放送受信装置。 - 所定の表示装置の解像度よりも高い解像度を有する原画像を放送から取得し、
この原画像を記憶装置に保存し、
保存された原画像について、ユーザが所望する領域を前記表示装置の画面表示窓として切り取って表示する
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003083388A JP2004297168A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 放送受信装置および放送受信装置において利用可能な画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003083388A JP2004297168A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 放送受信装置および放送受信装置において利用可能な画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004297168A true JP2004297168A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33398875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003083388A Pending JP2004297168A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 放送受信装置および放送受信装置において利用可能な画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004297168A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1976413B (zh) * | 2005-11-30 | 2010-11-24 | 三星电子株式会社 | 数字数据广播接收器及控制其分辨率的方法和设备 |
JP2011142450A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Canon Inc | 録画装置及び方法 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003083388A patent/JP2004297168A/ja active Pending
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