JP2004295585A - Hysterisis control method and hysterisis controller - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒステリシス制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒステリシス制御装置としては、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。以下、図8を参照してその概要を説明する。なお、図8は、従来のヒステリシス制御装置の構成例を示すブロック図である。
【0003】
図8に示すヒステリシス制御装置は、入力信号値と設定値の大小関係(入力信号値>設定値)を比較する第1の信号比較回路801と、入力信号値と設定値の大小関係(入力信号値<設定値)を比較する第2の信号比較回路802と、第1の信号比較回路801及び第2の信号比較回路802での比較結果を処理する制御回路803と、制御回路803の出力値にヒステリシス特性を持たせて出力する信号切替回路804とを備えている。
【0004】
ところで、例えば、移動体通信システムでは、遠近問題を解決するため送信電力制御が行われている。この送信電力制御では、入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する。図9は、このように複数の制御区間を有する制御系において図8に示すヒステリシス制御装置を用いてヒステリシス制御を実施する場合に想定される制御態様を説明するタイムチャートである。
【0005】
図9では、4つ制御区間a,b,c,dが示されている。制御区間aは、ヒステリシス制御区間Aを含む入力値動作変動幅である。制御区間bは、ヒステリシス制御区間A,Bを含む入力値動作変動幅である。制御区間cは、ヒステリシス制御区間B,Cを含む入力値動作変動幅である。制御区間dは、ヒステリシス制御区間Cを含む入力値動作変動幅である。
【0006】
ヒステリシス制御区間Aでは、制御区間a最大値と制御区間b最小値とにおいて隣の制御区間に遷移すべきか否かの比較操作がそれぞれ行われる。ヒステリシス制御区間Bでは、制御区間b最大値と制御区間c最小値とにおいて隣の制御区間に遷移すべきか否かの比較操作がそれぞれ行われる。ヒステリシス制御区間Cでは、制御区間c最大値と制御区間d最小値とにおいて隣の制御区間に遷移すべきか否かの比較操作がそれぞれ行われる。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−11508号公報(0009〜0020、図1〜図3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のヒステリシス制御装置を用いたヒステリシス制御方法では、ヒステリシス制御区間において2回の比較操作を行う必要があり、遷移すべき制御区間の制御値(出力値)が求まるまで設定値を変更しなければならない。また、制御区間の変動を知るにも所望の制御値が求まった後に1つ前の制御区間との差分を取らなければ、制御区間を跨いだ入力値変動幅が検出できないという問題がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する場合に、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値変動幅が検出できるヒステリシス制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るヒステリシス制御方法は、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する制御系において、前記制御区間における制御幅の存在位置を判断する基準となる任意基準値を設定する工程と、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における前記任意基準値との差分を取る工程と、前記差分結果から今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における前記任意基準値との位置関係を示す位置情報を生成する工程と、前記差分結果と前回の入力値が属する制御区間における制御幅とから制御区間を跨ぐ入力値変動幅を求める工程と、前記入力値変動幅と前記位置情報から得られる前回の入力値が属する制御区間での制御値からの増減方向とから今回の入力値に対する制御値を求める工程と、を具備するようにした。
【0011】
この方法によれば、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する制御系において、前記制御区間における制御幅の存在位置を判断する基準となる任意基準値を設定する。そして、今回の入力値と前回の入力値における任意基準値との差分を取り、その差分結果から今回の入力値と前回の入力値における任意基準値との位置関係を検出し、また前記差分結果と前回の制御区間における制御幅とから制御区間を跨ぐ入力値変動幅を検出し、その検出した位置関係から求まる前回の入力値における制御値からの増減方向と入力値変動幅とを用いて前回の入力値における制御値(出力値)に対して演算を施し、今回の入力値に対する制御値(出力値)を求めることができる。このように、本発明によれば、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値動作変動が検出できる。
【0012】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間の複数個について前記制御区間における制御幅の存在位置を判断する基準となる任意基準値を設定する基準値設定手段と、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における前記任意基準値との差分を求める差分検出手段と、前記差分検出手段が求めた差分結果から今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における前記任意基準値との位置関係を示す位置情報を生成する位置情報生成手段と、前回の入力値が属する制御区間における前記制御幅を選択する制御幅選択手段と、前記差分検出手段が求めた差分結果と前記制御幅選択手段が選択出力する制御幅とから制御区間を跨ぐ入力値変動幅を求める入力値変動幅算出手段と、前記入力値変動幅と前記位置情報から得られる前回の入力値が属する制御区間における制御値からの増減方向とから今回の入力値に対する制御値を求める制御値出力手段と、を具備する構成を採る。
【0013】
この構成によれば、基準値設定手段は、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間の複数存在する制御系において、前記制御区間における制御幅の存在位置を判断する基準となる任意基準値を設定する。また、制御幅選択手段は、前回の入力値における前記制御幅を選択出力している。差分検出手段が、前回の入力値が属する制御区間における任意基準値を基準値設定手段から受けて、それと今回の入力値との差分を求めると、位置情報生成手段にてその差分結果から今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との位置関係が検出される。また、入力値変動幅算出手段にて前記差分結果と前記制御幅選択手段が選択出力する制御幅とから制御区間を跨ぐ入力値変動幅とが検出される。その結果、制御値出力手段にて、前記位置情報から前回の入力値における制御値からの増減方向を調べ、その増減方向と前記入力値変動幅とを用いて前回の入力値における制御値(出力値)に対して演算を施し、今回の入力値に対する制御値(出力値)を求められる。したがって、本発明によれば、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値動作変動が検出できる。
【0014】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、上記の発明における前記入力値動作変動幅が複数の制御区間において任意幅である場合において、前記基準値設定手段は、制御区間情報が指定する制御区間を第1制御幅と第2制御幅とに分割する位置に前記任意基準値を前記前回の入力値が属する制御区間における任意基準値として設定し、前記制御幅選択手段は、前記制御区間情報が指定する制御区間の前記第1制御幅と第2制御幅のうち前記位置情報で定まる制御幅を前記前回の入力値が属する制御区間における制御幅として出力し、前記入力値変動幅算出手段は、前記入力値変動幅を求めたとき前記制御区間情報を出力する構成を採る。
【0015】
この構成によれば、各制御区間が任意の変動幅である場合に、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値動作変動が検出できる、という所望のヒステリシス制御が実施できる。
【0016】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、上記の発明における前記入力値動作変動幅が複数の制御区間において等幅である場合において、前記基準値設定手段は、制御区間を等しい2つの制御幅に分割する位置に前記任意基準値を前記前回の入力値が属する制御区間における任意基準値として設定し、制御幅選択手段は、前記制御区間の前記等しい2つの制御幅のうち前記位置情報で定まる制御幅を前記前回の入力値が属する制御区間における制御幅として出力する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、選択対象として用意する制御幅は、任意基準値に対して大きい方に位置する制御幅と小さい方に位置制御幅とを各制御区間に共通に保持すればよいので、入力値が任意基準値を上回る場合と下回る場合との二値で制御することができ、構成の簡素化が図れる。
【0018】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、上記の発明における前記入力値動作変動幅が複数の制御区間において等幅である場合において、前記基準値設定手段は、前記複数の制御区間全体を2等分割する位置に前記任意基準値を前記前回の入力値が属する制御区間における任意基準値として設定し、制御幅選択手段は、制御区間の幅を示す1つの制御幅を前記前回の入力値が属する制御区間における制御幅として出力する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、任意基準値の設定は1つで済み、選択対象として用意する制御幅も1つで済むので、構成の簡素化が図れる。
【0020】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、上記の発明において、前記入力値変動幅算出手段は、前記差分検出手段が求めた差分結果から前記前回の入力値が属する制御区間における制御幅を減算し、制御幅以下となるまでの減算回数から前記入力値変動幅を求める構成を採る。
【0021】
この構成によれば、差分結果から前回の入力値における制御幅を減算することを制御幅以下となるまで繰り返すことにより、減算回数から入力値変動幅を求めることができる。
【0022】
本発明に係るヒステリシス制御装置は、上記の発明において、前記入力値変動幅算出手段は、前記差分検出手段が求めた差分結果を前記前回の入力値が属する制御区間における制御幅にて除算した結果を前記入力値変動幅とする構成を採る。
【0023】
この構成によれば、差分結果を前回の入力値における制御幅にて除算することにより、入力値変動幅を求めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する場合に、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値変動幅が検出できるようにすることである。
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るヒステリシス制御方法を送信電力制御に用いる通信装置の構成例を示すブロック図である。
【0027】
図1に示す通信装置は、有線伝搬路インタフェース部101と、有線伝搬路インタフェース部101の出力に接続された送信ベースバンド部102と、送信ベースバンド部102の出力に接続された無線部103と、無線部103の出力を増幅する増幅器104と、増幅器104にて増幅された信号を空中に放射する送信アンテナ105とを備えている。
【0028】
送信ベースバンド部102は、有線伝搬路インタフェース部101の出力が入力されるコード拡散・多重部106と、コード拡散・多重部106の出力を入力とし無線部103を制御する送信電力制御部107と、送信電力制御部107の出力を無線部103に伝達する帯域制限フィルタ108とを備えている。
【0029】
以上の構成において、この通信装置では、有線伝搬路インタフェース部101が有線伝送路から取り込んだ送信データが送信ベースバンド部102に入力される。送信ベースバンド部102では、入力された送信データがコード拡散・多重部106にてコード拡散及び多重された送信データとなり、送信電力制御部107にて電力制御を受け、帯域制限フィルタ108にて帯域制限を受けて出力される。
【0030】
そして、送信ベースバンド部102から出力された送信データは、無線部103にてアナログ信号に変換され、送信電力制御部107からの指示に従って送信電力が制御され、増幅器104にて増幅された後、送信アンテナ105から出力される。
【0031】
ここで、送信電力制御部107では、図2、図3に示す手順で、今回の入力値がいずれの制御区間に属するかを一つ前(以下「前回」という)の入力値における任意基準値との差分量から求め、今回の入力値に対する制御値を決定することが行われる。
【0032】
以下、図2、図3を参照して、送信電力制御部107にて送信電力を制御するために用いられるているヒステリシス制御方法を説明する。なお、図2は、図1に示す送信電力制御部にて行われるヒステリシス制御動作を説明するフローチャートである。図3は、図2に示すヒステリシス制御方法を具体的に説明するタイムチャートである。
【0033】
図において、ステップST201では、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間において、制御幅の存在位置を判断する基準を与える任意基準値を設定する。図3を参照して説明する。
【0034】
図3では、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間として、4つ制御区間a,b,c,dが示されている。そして、制御区間bは制御値(出力値)Hを有し、制御区間cは制御値(出力値)Iを有し、制御区間dは制御値(出力値)Jを有しているが、制御区間cに示すように、各制御区間には、制御幅1と制御幅2とに分割する位置に任意基準値が設定されている。なお、図3の制御区間a,b,cに示すA,B,Cは、ヒステリシス制御区間である。
【0035】
そして、図3では、各制御区間が任意の幅を持ち、制御幅1と制御幅2は、異なる大きさ(図示例では制御幅1>制御幅2)であるが、その他、各制御区間が等しい幅を持つ場合には、各制御区間は等しい2つの制御幅で構成される場合もあり、また、全ての制御区間の中央位置に共通の任意基準値を設定し、各制御区間の幅を制御幅とする場合もある。
【0036】
ステップST202では、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との差分を求める。図3では、前回の入力値における任意基準値が制御区間cの任意基準値であり、この任意基準値から今回の入力値を引き算することが示されている。但し、今回の入力値は、図3では、制御区間d内に存在するイメージで示されているが、実際には、単に「入力信号の値」が解るだけで、いずれの制御区間に属するかは不明である。
【0037】
ステップST203では、差分結果から今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との位置関係を示す位置情報を生成する。図3に示す例で言えば、差分結果である「基準値−入力値」が“正”であれば、今回の入力値は制御幅2が存在する側(図示例では制御区間cの任意基準値よりも大きい側)に位置し、“負”であれば、今回の入力値は制御幅1が存在する側(図示例では制御区間cの任意基準値よりも小さい側)に位置しているが検出される。そのような位置情報が生成される。
【0038】
ステップST204では、生成した位置情報から、前回の入力値が属する制御区間での制御値からの増減方向を決定する。
【0039】
ステップST205では、差分結果と前回の入力値が属する制御区間における制御幅とから、制御区間を跨ぐ入力値変動幅を求め、今回の入力値が属する制御区間を決定する。ここで、前回の入力値が属する制御区間における制御幅は、制御区間が2つの制御幅で構成される場合は、位置情報で定まるいずれか一方の制御幅である。制御区間が1つの制御幅で構成される場合は、位置情報に依らず、常にその1つの制御幅である。
【0040】
制御区間を跨ぐ入力値変動幅は、次の2つの方法で求めることができる。(1)第1差分結果から例えば位置情報で定まる制御幅を減算することを繰り返し行い制御幅以下となったときの減算回数から入力値変動幅を得ることができる。(2)第1差分結果を例えば位置情報で定まる制御幅にて除算した除算結果をそのまま入力値変動幅として用いることができる。
【0041】
制御区間を跨ぐ入力値変動幅が(1)の方法で得られた場合を図3に示す例で説明する。今回の入力値が、制御区間cでの制御幅1が存在する側に位置しているときは、1回の減算で、第2差分結果<制御幅1となるので、今回の入力値が属する制御区間は制御区間dと決定される。また、今回の入力値が、制御区間cでの制御幅2が存在する側に位置しているときは、今回の入力値が属する制御区間は、減算回数に応じて、制御区間b、または、制御区間aと決定される。
【0042】
ステップST206では、位置情報から得られた前回の入力値が属する制御区間での制御値からの増減方向と入力値変動幅とから今回の入力値に対する制御値(出力値)を求める。
【0043】
図3に示す例で言えば、前回の制御区間cから制御区間dに移行したときは、制御値Iに減少方向の演算を施して制御値Jが求められ、制御区間bに移行したときは、制御値Iに増加方向の演算を施して制御値Hが求められる。
【0044】
このように、本実施の形態によるヒステリシス制御方法では、今回の入力値がいずれの制御区間に属するかの判断が1回の比較操作によって行える。また、設定値の変更操作も不要であるので、本実施の形態によるヒステリシス制御方法を実施する装置の簡素化が図れる。また、制御区間を跨ぐ入力値変動幅も同時に検出することができる。以下、上記したヒステリシス制御方法の実施装置について具体的に説明する。
【0045】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図である。
【0046】
図4に示すヒステリシス制御装置は、今回の入力値と前回の入力値での制御区間における任意基準値からの差分をとる第1の差分検出部401と、前記第1の差分検出部401からの差分結果を基に今回の入力値と前記任意基準値との位置関係を検出する位置確認部402と、前記第1の差分検出部401での差分結果から幾つの制御区間変動があったのかを検出し制御区間情報を出力する制御区間変動算出部403と、前記制御区間変動算出部403からの前記制御区間情報と前記位置確認部402からの位置情報とを基に制御幅(図3に示した制御幅1と制御幅2)を選択して前記第1の差分検出部401に出力する第1の制御幅選択部404と、前記制御区間変動算出部403からの前記制御区間情報を基にその制御区間で定められている任意基準値(図3参照)を設定し、前記第1の差分検出部401に出力する第1の基準値設定部405と、前記位置確認部402からの位置情報が示す前回の制御値からの増減方向と前記制御区間変動算出部403で求まった変動幅とから今回の制御値を求めて出力する制御区間出力部406とを備えている。
【0047】
以上のように構成されたヒステリシス制御装置について、以下にその動作を説明する。
【0048】
第1の差分検出部401には、各入力値が入力される。第1の差分検出部401は、入力値が入力される度に、第1の基準値設定部405が出力する前回の入力値での制御区間における任意基準値を取り込み、それと今回の入力値との差分(以下「第1差分結果」という)を取り(図3参照)、位置確認部402に出力する。
【0049】
位置確認部402は、第1の差分検出部401から第1差分結果が入力されると、その第1差分結果から前回の入力値が属する制御区間での制御値における任意基準値と今回の入力値との位置関係(図3参照)を求め、求めた位置情報を第1の制御幅選択部404と制御区間出力部406とに出力する。
【0050】
また、第1の差分検出部401は、第1差分結果を求めると、その第1差分結果から第1の制御幅選択部404が出力する制御幅を減算することを繰り返し行い、減算結果(以下「第2差分結果」という)がその制御幅以下になると、減算回数と第2差分結果とを制御区間変動算出部403に出力する。
【0051】
制御区間変動算出部403は、前記減算回数から該当する制御区間を選定し、前記第2差分結果がその選定した制御区間における制御幅以下であるか否かを判定する。そして、制御区間変動算出部403は、判定結果、前記第2差分結果が選定した制御区間における制御幅以下である場合は、選定した制御区間を示す制御区間情報を第1の制御幅選択部404と第1の基準値設定部405と制御区間出力部406とに与える。また、判定結果、前記第2差分結果が選定した制御区間における制御幅以下でない場合は、前回の制御区間を示す制御区間情報を第1の制御幅選択部404と第1の基準値設定部405と制御区間出力部406とに与える。
【0052】
第1の制御幅選択部404は、制御区間変動算出部403からの制御区間情報と位置確認部402からの位置情報とを基に当該制御区間での制御幅を選択し、選択した制御幅を第1の差分検出部401に出力する。第1の差分検出部401では、当該制御幅を次回の入力値に対して用いることになる。
【0053】
第1の基準値設定部405は、制御区間変動算出部403から制御区間情報を受けて当該制御区間における任意基準値を設定し、設定した任意基準値を第1の差分検出部401に出力する。第1の差分検出部401では、当該任意基準値を次回の入力値に対して用いることになる。
【0054】
制御区間出力部406は、位置確認部402からの位置情報によって前回の入力値が属する制御区間での制御値からの増減方向を決定し、前記制御区間変動算出部403からの入力値変動幅が制御区間を超える場合に、前回の入力値が属する制御区間での制御値に増減方向の演算を施し、演算結果を今回の入力値が属する制御区間での制御値として出力し、また次回の入力値用制御値として保持することを行う。
【0055】
このように、本実施の形態2によれば、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との差分を求め、差分結果から前回の入力値が属する制御区間での制御値からの入力値変動幅を検出し、その検出した入力値変動幅に応じて制御値を出力することができる。
【0056】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図4に示した構成と同一ないしは同等である構成要素には、同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
【0057】
図5に示す実施の形態3に係るヒステリシス制御装置では、図4に示した構成において、第1の制御幅選択部404に代えて第2の制御幅選択部501が設けられ、第1の基準値設定部405に代えて第2の基準値設定部502が設けられている。
【0058】
図3では、各制御区間の大きさは同じでも異なってもよいが、制御幅1と制御幅2は、異なる大きさになっている。これに対し本実施の形態3では、各制御区間が同じ大きさで、第2の基準値設定部502は、各制御区間が等しい幅の2つの制御幅を持つ位置(中央位置)に任意基準値を設定するようになっている。
【0059】
したがって、第2の制御幅選択部501は、各制御区間についてそれぞれ2つ制御幅を持ち選択するのではなく、単に、各制御区間に共通に適用する2つ制御幅を持ち選択するようになっている。
【0060】
以上のように構成されたヒステリシス制御装置について、以下にその動作を説明する。
【0061】
第2の制御幅選択部501は、制御区間変動算出部403からの制御区間情報と位置確認部402からの位置情報とを基に当該制御区間において任意基準値よりも小さい方に位置する制御幅と大きい方に位置する制御幅とのいずれかを選択し、選択した制御幅を第1の差分検出部401に出力する。
【0062】
このように、本実施の形態によれば、各制御区間における2つの制御幅が等しい場合でも、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との差分を求め、差分結果から前回の入力値が属する制御区間での制御値からの入力値変動幅を検出し、その検出した入力値変動幅に応じて制御値を出力することができる。
【0063】
このとき、第2の制御幅選択部501は、各制御区間における2つの制御幅が等しい場合には、任意基準値に対して大きい方に位置する制御幅と小さい方に位置する制御幅との2通りの制御幅があればよく、選択対象の制御幅が少なくて済む。
【0064】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図6では、図4に示した構成と同一ないしは同等である構成要素には、同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
【0065】
図6に示す実施の形態4に係るヒステリシス制御装置では、図4に示した構成において、第1の制御幅選択部404に代えて第3の制御幅選択部601が設けられ、第1の基準値設定部405に代えて第3の基準値設定部602が設けられている。
【0066】
図3では、各制御区間の大きさは同じでも異なってもよいが、制御幅1と制御幅2は、異なる大きさになっている。これに対し本実施の形態4では、各制御区間が同じ大きさで、第3の基準値設定部602は、全ての制御区間の中央位置に任意基準値を設定するようになっている。
【0067】
また、第3の制御幅選択部601は、位置確認部402が検出する位置関係に依らず、常に一定である制御幅を出力する。すなわち、全ての制御区間は等しい大きさを持っているので、ここでの制御幅は、1つの制御区間の全体である。
【0068】
以上のように構成されたヒステリシス制御装置について、以下にその動作を説明する。
【0069】
第3の制御幅選択部601は、位置確認部402が検出する位置関係に依らず、隣りの制御区間までが常に一定である制御幅を第1の差分検出部401に出力する。
【0070】
第1の差分検出部401は、第3の基準値設定部602が全ての制御区間の中央に設定する任意基準値と今回の入力値との差分(第1差分結果)を求め、その第1差分結果から第3の制御幅選択部601が出力する1つの制御幅を減算して第2差分結果を求め、それぞれを制御区間変動算出部403に与える。
【0071】
このように、本実施の形態4によれば、各制御区間の大きさが等しく一定の1つの制御幅として扱い、任意基準値を全ての制御区間の中央位置値に設定した場合でも、今回の入力値と前回の入力値が属する制御区間における任意基準値との差分を求め、差分結果から前回の入力値が属する制御区間での制御値からの入力値変動幅を検出し、その検出した入力値変動幅に応じて制御値を出力することができる。
【0072】
このとき、各制御区間の大きさが等しく一定の1つの制御幅として扱い、任意基準値を全ての制御区間の中心値に設定した場合では、第3の基準値設定部602が設定する任意基準値は1つで済む。また、第3の制御幅選択部601では、選択対象の制御幅も1つで済む。
【0073】
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図である。なお、図7では、図5に示した構成と同一ないしは同等である構成要素には、同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態5に関わる部分を中心に説明する。
【0074】
図7に示す実施の形態5に係るヒステリシス制御装置では、図5に示した構成において、第1の差分検出部401に代えて第2の差分検出部701が設けられている。また、制御区間変動算出部403が省略され、制御区間出力部406に代えて制御区間出力部702が設けられている。
【0075】
第2の差分検出部701は、第2の基準値設定部502が設定する任意基準値と今回の入力値との差分を、第2の制御幅選択部501が出力する制御幅にて除算するようになっている。
【0076】
制御区間出力部702は、第2の差分検出部701と位置確認部402との各出力を入力としている。第2の基準値設定部502は制御区間出力部406から制御区間情報を得るようになっている。
【0077】
以上のように構成されたヒステリシス制御装置について、以下にその動作を説明する。
【0078】
第2の差分検出部701は、第2の基準値設定部502が設定する任意基準値と今回の入力値との差分(第1差分結果)を求め、その第1差分結果を第2の制御幅選択部501が出力する制御幅にて除算して第2差分結果を求め、第2差分結果を制御区間出力部406に与える。
【0079】
制御区間出力部702は、位置確認部402からの位置情報によって前回の入力値が属する制御区間での制御値からの増減方向を決定し、第2の差分検出部701での第2差分結果(除算結果)を入力値変動幅とし、入力値変動幅から得られた制御区間情報を第2の基準値設定部502に出力するとともに、前回の入力値が属する制御区間での制御値に増減方向の演算を施し、演算結果を今回の制御値として出力し、また次回の入力値用制御値として保持することを行う。
【0080】
このように、本実施の形態5によれば、各制御区間の2つの制御幅が等しい場合に、今回の入力値と前回の入力値での任意基準値との差分を求め、差分結果をいずれか一方の制御幅にて除算して前回の入力値が属する制御区間での制御値からの入力値変動幅を検出し、その検出した入力値変動幅に応じて制御値を出力することができる。
【0081】
なお、実施の形態2〜実施の形態4では、入力値変動幅を差分検出部にて求めるようにしたが、制御区間変動算出部にて直接求めるようにしてもよい。実施の形態5にて示した入力値変動幅を除算操作によって求める方法は、実施の形態2〜実施の形態4においても、減算操作に代えて用いることができる。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、両端部にヒステリシス制御区間が存在する入力値動作変動幅である制御区間が複数存在する場合に、各ヒステリシス制御区間では1回の比較操作で済み、かつ設定値の変更を要さずに制御値を求めることができ、併せて、ヒステリシス制御を行いながら制御区間を跨いだ入力値変動幅が検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るヒステリシス制御方法を送信電力制御に用いる通信装置の構成例を示すブロック図
【図2】図1に示す送信電力制御部にて行われるヒステリシス制御動作を説明するフローチャート
【図3】図2に示すヒステリシス制御方法を具体的に説明するタイムチャート
【図4】本発明の実施の形態2に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態3に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態5に係るヒステリシス制御装置の構成を示すブロック図
【図8】従来のヒステリシス制御装置の構成例を示すブロック図
【図9】複数の制御区間を有する制御系において図8に示すヒステリシス制御装置を用いてヒステリシス制御を実施する場合に想定される制御態様を説明するタイムチャート
【符号の説明】
101 有線伝搬路インタフェース部
102 送信ベースバンド部
103 無線部
104 増幅器
105 送信アンテナ
106 コード拡散・多重部
107 送信電力制御部
108 帯域制限フィルタ
401 第1の差分検出部
402 位置確認部
403 制御区間変動算出部
404 第1の制御幅選択部
405 第1の基準値設定部
406,702 制御区間出力部
501 第2の制御幅選択部
502 第2の基準値設定部
601 第3の制御幅選択部
602 第3の基準値設定部
701 第2の差分検出部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hysteresis control method and device.
[0002]
[Prior art]
As the hysteresis control device, for example, a device disclosed in Patent Document 1 is known. Hereinafter, the outline will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a block diagram showing a configuration example of a conventional hysteresis control device.
[0003]
The hysteresis control device shown in FIG. 8 includes a first
[0004]
By the way, for example, in a mobile communication system, transmission power control is performed to solve the near-far problem. In this transmission power control, there are a plurality of control sections that are input value operation fluctuation widths. FIG. 9 is a time chart for explaining a control mode assumed when hysteresis control is performed using the hysteresis control device shown in FIG. 8 in a control system having a plurality of control sections.
[0005]
FIG. 9 shows four control sections a, b, c, and d. The control section a is an input value operation fluctuation range including the hysteresis control section A. The control section b is an input value operation fluctuation width including the hysteresis control sections A and B. The control section c is an input value operation fluctuation range including the hysteresis control sections B and C. The control section d is an input value operation fluctuation range including the hysteresis control section C.
[0006]
In the hysteresis control section A, a comparison operation is performed to determine whether or not to transition to an adjacent control section in the control section a maximum value and the control section b minimum value. In the hysteresis control section B, a comparison operation is performed to determine whether or not to transition to an adjacent control section between the control section b maximum value and the control section c minimum value. In the hysteresis control section C, a comparison operation is performed to determine whether or not to transition to an adjacent control section between the control section c maximum value and the control section d minimum value.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-8-11508 (0009-0020, FIGS. 1-3)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described hysteresis control method using the conventional hysteresis control device, it is necessary to perform two comparison operations in the hysteresis control section, and change the set value until the control value (output value) of the control section to be shifted is obtained. Must. Also, in order to know the fluctuation of the control section, there is a problem that the input value fluctuation width over the control section cannot be detected unless a difference from the immediately preceding control section is obtained after a desired control value is obtained.
[0009]
The present invention has been made in view of such a point, and in a case where there are a plurality of control sections having an input value operation fluctuation width in which a hysteresis control section exists at both ends, one comparison operation is performed in each hysteresis control section. To provide a hysteresis control method and apparatus that can obtain a control value without changing a set value and that can detect an input value fluctuation width over a control section while performing hysteresis control. With the goal.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The hysteresis control method according to the present invention is a reference for judging a position where the control width exists in the control section in a control system in which there are a plurality of control sections each having an hysteresis control section at both ends and an input value operation fluctuation width. Setting an arbitrary reference value; obtaining a difference between the present input value and the arbitrary reference value in a control section to which the previous input value belongs; and determining whether the present input value and the previous input value belong from the difference result. A step of generating position information indicating a positional relationship with the arbitrary reference value in the control section, and a step of obtaining an input value variation width across the control section from the difference result and the control width in the control section to which the previous input value belongs. Obtaining a control value for the current input value from the input value fluctuation width and the direction of increase or decrease from the control value in the control section to which the previous input value obtained from the position information belongs. And extent, was to be equipped with.
[0011]
According to this method, in a control system in which there are a plurality of control sections that are input value operation fluctuation ranges in which a hysteresis control section exists at both ends, an arbitrary reference value serving as a reference for determining the position of the control width in the control section Set. Then, a difference between the current input value and an arbitrary reference value in the previous input value is obtained, and a positional relationship between the current input value and the arbitrary reference value in the previous input value is detected from the difference result. And the control width in the previous control section and the input value change width across the control section are detected, and the input value fluctuation width from the control value and the input value change width in the previous input value obtained from the detected positional relationship are used in the previous The calculation is performed on the control value (output value) at the input value of (1), and the control value (output value) for the current input value can be obtained. As described above, according to the present invention, in each hysteresis control section, only one comparison operation is required, and the control value can be obtained without changing the set value. In addition, the control is performed while performing the hysteresis control. Input value operation fluctuations over sections can be detected.
[0012]
The hysteresis control device according to the present invention, for a plurality of control sections which are input value operation fluctuation widths in which a hysteresis control section exists at both ends, an arbitrary reference value serving as a reference for judging a position where the control width exists in the control section. A reference value setting means to be set; a difference detection means for obtaining a difference between a current input value and the arbitrary reference value in a control section to which a previous input value belongs; and a current input value based on a difference result obtained by the difference detection means. Position information generating means for generating position information indicating a positional relationship between the control section to which the previous input value belongs and the arbitrary reference value, and control width selecting means for selecting the control width in the control section to which the previous input value belongs And an input value variation width calculation for determining an input value variation width over a control section from the difference result obtained by the difference detection means and the control width selected and output by the control width selection means. And control value output means for obtaining a control value for a current input value from the input value fluctuation width and a direction of increase or decrease from a control value in a control section to which a previous input value obtained from the position information belongs. Take the configuration.
[0013]
According to this configuration, the reference value setting means determines the position of the control width in the control section in a control system in which there are a plurality of control sections that are input value operation fluctuation widths in which the hysteresis control section exists at both ends. Set an arbitrary reference value as a reference. Further, the control width selection means selects and outputs the control width in the previous input value. The difference detecting means receives an arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs from the reference value setting means and obtains a difference between the reference value setting means and the present input value. A positional relationship between the input value and an arbitrary reference value in a control section to which the previous input value belongs is detected. Further, the input value fluctuation width calculating means detects the input value fluctuation width over the control section from the difference result and the control width selectively output by the control width selecting means. As a result, the control value output means checks the direction of increase / decrease from the control value at the previous input value from the position information, and uses the increase / decrease direction and the input value fluctuation width to determine the control value (output value) at the previous input value. ) To obtain a control value (output value) for the current input value. Therefore, according to the present invention, in each hysteresis control section, only one comparison operation is required, and the control value can be obtained without changing the set value. In addition, the control section can be obtained while performing the hysteresis control. The input value operation fluctuation straddling can be detected.
[0014]
In the hysteresis control device according to the present invention, when the input value operation fluctuation width in the above invention is an arbitrary width in a plurality of control sections, the reference value setting means sets the control section specified by the control section information to a first control section. The arbitrary reference value is set as an arbitrary reference value in a control section to which the previous input value belongs at a position where the control section is divided into a control width and a second control width, and the control width selecting unit performs control specified by the control section information. Outputting a control width determined by the position information among the first control width and the second control width of the section as a control width in a control section to which the previous input value belongs; The control section information is output when the fluctuation width is obtained.
[0015]
According to this configuration, when each control section has an arbitrary fluctuation range, only one comparison operation is required in each hysteresis control section, and the control value can be obtained without changing the set value. At the same time, it is possible to perform a desired hysteresis control in which an input value operation fluctuation over a control section can be detected while performing the hysteresis control.
[0016]
In the hysteresis control device according to the present invention, when the input value operation fluctuation width in the above invention is equal in a plurality of control sections, the reference value setting means divides the control section into two equal control widths. The arbitrary reference value is set at a position as an arbitrary reference value in a control section to which the previous input value belongs, and the control width selecting means sets a control width determined by the position information among the two equal control widths of the control section. A configuration is employed in which the output is output as the control width in the control section to which the previous input value belongs.
[0017]
According to this configuration, since the control width prepared as a selection target can be set such that the control width located on the larger side with respect to the arbitrary reference value and the position control width on the smaller side are held in common in each control section, The control can be performed with two values, that is, a case where the value is higher than an arbitrary reference value and a case where the value is lower than the arbitrary reference value.
[0018]
In the hysteresis control device according to the present invention, when the input value operation fluctuation width in the above invention is equal in a plurality of control sections, the reference value setting means divides the entirety of the plurality of control sections into two equal parts. The arbitrary reference value is set at a position as an arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs, and the control width selecting means sets one control width indicating the width of the control section to the control section to which the previous input value belongs. Is output as the control width in.
[0019]
According to this configuration, only one arbitrary reference value needs to be set, and only one control width is required to be prepared as a selection target, so that the configuration can be simplified.
[0020]
In the hysteresis control device according to the present invention, in the above invention, the input value variation width calculation means subtracts a control width in a control section to which the previous input value belongs from a difference result obtained by the difference detection means, and performs control. A configuration is employed in which the input value variation width is obtained from the number of subtractions until the width becomes equal to or smaller than the width.
[0021]
According to this configuration, the input value variation width can be obtained from the number of times of subtraction by repeating the subtraction of the control width at the previous input value from the difference result until the difference becomes equal to or less than the control width.
[0022]
In the hysteresis control device according to the present invention, in the above-described invention, the input value variation width calculating means may be a result obtained by dividing a difference result obtained by the difference detecting means by a control width in a control section to which the previous input value belongs. Is used as the input value variation range.
[0023]
According to this configuration, the input value fluctuation width can be obtained by dividing the difference result by the control width at the previous input value.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The gist of the present invention is that when there are a plurality of control sections that are input value operation fluctuation widths in which a hysteresis control section exists at both ends, only one comparison operation is required in each hysteresis control section, and the setting value is changed. A control value can be obtained without the need, and at the same time, an input value fluctuation width over a control section can be detected while performing hysteresis control.
[0025]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0026]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration example of a communication device that uses the hysteresis control method according to Embodiment 1 of the present invention for transmission power control.
[0027]
The communication apparatus shown in FIG. 1 includes a wired channel interface unit 101, a transmission baseband unit 102 connected to an output of the wired channel interface unit 101, and a
[0028]
The transmission baseband unit 102 includes a code spreading /
[0029]
In the above configuration, in this communication device, the transmission data captured by the wired propagation path interface unit 101 from the wired transmission path is input to the transmission baseband unit 102. In transmission baseband section 102, the input transmission data becomes code-spread and multiplexed transmission data in code spreading /
[0030]
Then, the transmission data output from the transmission baseband unit 102 is converted into an analog signal by the
[0031]
Here, the transmission
[0032]
Hereinafter, a hysteresis control method used for controlling transmission power in transmission
[0033]
In the figure, in step ST201, an arbitrary reference value that gives a reference for judging a position where a control width exists is set in a control section which is an input value operation fluctuation width where a hysteresis control section exists at both ends. This will be described with reference to FIG.
[0034]
FIG. 3 shows four control sections a, b, c, and d as control sections that are input value operation fluctuation widths in which a hysteresis control section exists at both ends. The control section b has a control value (output value) H, the control section c has a control value (output value) I, and the control section d has a control value (output value) J. As shown in the control section c, in each control section, an arbitrary reference value is set at a position where the control section is divided into the control width 1 and the control width 2. A, B, and C shown in control sections a, b, and c in FIG. 3 are hysteresis control sections.
[0035]
In FIG. 3, each control section has an arbitrary width, and the control width 1 and the control width 2 have different sizes (in the illustrated example, control width 1> control width 2). When the control sections have the same width, each control section may be configured with two equal control widths. In addition, a common arbitrary reference value is set at the center position of all control sections, and the width of each control section is set. The control width may be used.
[0036]
In step ST202, a difference between the current input value and an arbitrary reference value in a control section to which the previous input value belongs is determined. FIG. 3 shows that the arbitrary reference value in the previous input value is the arbitrary reference value of the control section c, and the current input value is subtracted from this arbitrary reference value. However, in FIG. 3, the input value this time is shown as an image existing in the control section d. However, in reality, only the “value of the input signal” can be understood, and to which control section Is unknown.
[0037]
In step ST203, position information indicating the positional relationship between the current input value and an arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs is generated from the difference result. In the example shown in FIG. 3, if the difference result “reference value−input value” is “positive”, the current input value is on the side where the control width 2 exists (in the illustrated example, the arbitrary reference value of the control section c). If the input value is “negative”, the current input value is located on the side where the control width 1 exists (in the illustrated example, on the side smaller than the arbitrary reference value of the control section c). Is detected. Such position information is generated.
[0038]
In step ST204, the direction of increase or decrease from the control value in the control section to which the previous input value belongs is determined from the generated position information.
[0039]
In step ST205, an input value variation width across control sections is obtained from the difference result and the control width in the control section to which the previous input value belongs, and the control section to which the current input value belongs is determined. Here, the control width in the control section to which the previous input value belongs is one of the control widths determined by the position information when the control section includes two control widths. When the control section is constituted by one control width, it is always the one control width regardless of the position information.
[0040]
The input value fluctuation width over the control section can be obtained by the following two methods. (1) It is possible to repeatedly subtract the control width determined by, for example, the position information from the first difference result, and obtain the input value variation width from the number of subtractions when the control width becomes equal to or less than the control width. (2) The division result obtained by dividing the first difference result by, for example, the control width determined by the position information can be directly used as the input value fluctuation width.
[0041]
The case where the input value fluctuation width over the control section is obtained by the method (1) will be described with reference to an example shown in FIG. When the current input value is located on the side where the control width 1 exists in the control section c, one subtraction satisfies the second difference result <the control width 1, so that the current input value belongs to it. The control section is determined as a control section d. Further, when the current input value is located on the side where the control width 2 in the control section c exists, the control section to which the current input value belongs depends on the control section b or Control section a is determined.
[0042]
In step ST206, a control value (output value) for the current input value is obtained from the increase / decrease direction from the control value and the input value fluctuation width in the control section to which the previous input value obtained from the position information belongs.
[0043]
In the example shown in FIG. 3, when the control section c has shifted from the previous control section c to the control section d, the control value J is calculated by performing a calculation in the decreasing direction on the control value I. , A control value H is obtained by performing an operation in the increasing direction on the control value I.
[0044]
Thus, in the hysteresis control method according to the present embodiment, it is possible to determine which control section the current input value belongs to by one comparison operation. In addition, since there is no need to change the set value, it is possible to simplify the device that implements the hysteresis control method according to the present embodiment. Also, the input value fluctuation width over the control section can be detected at the same time. Hereinafter, an apparatus for implementing the above-described hysteresis control method will be specifically described.
[0045]
(Embodiment 2)
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to Embodiment 2 of the present invention.
[0046]
The hysteresis control device shown in FIG. 4 includes a first
[0047]
The operation of the hysteresis control device configured as described above will be described below.
[0048]
Each input value is input to the first
[0049]
When the first difference result is input from the first
[0050]
Further, when the first
[0051]
The control section
[0052]
The first control
[0053]
First reference
[0054]
The control
[0055]
As described above, according to the second embodiment, the difference between the current input value and the arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs is determined, and the control in the control section to which the previous input value belongs from the difference result. An input value fluctuation range from a value can be detected, and a control value can be output according to the detected input value fluctuation range.
[0056]
(Embodiment 3)
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to Embodiment 3 of the present invention. In FIG. 5, the same reference numerals are given to components that are the same as or equivalent to the configuration shown in FIG. Here, a description will be given focusing on a portion relating to the third embodiment.
[0057]
In the hysteresis control device according to the third embodiment shown in FIG. 5, a second control
[0058]
In FIG. 3, the size of each control section may be the same or different, but the control width 1 and the control width 2 have different sizes. On the other hand, in the third embodiment, each control section has the same size, and the second reference
[0059]
Therefore, the second control
[0060]
The operation of the hysteresis control device configured as described above will be described below.
[0061]
The second control
[0062]
As described above, according to the present embodiment, even when the two control widths in each control section are equal, the difference between the current input value and the arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs is determined, and the difference result is obtained. From the control value in the control section to which the previous input value belongs, and the control value can be output according to the detected input value change width.
[0063]
At this time, when the two control widths in each control section are equal to each other, the second control
[0064]
(Embodiment 4)
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to Embodiment 4 of the present invention. In FIG. 6, components that are the same as or equivalent to the configuration shown in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals. Here, a description will be given focusing on a portion related to the fourth embodiment.
[0065]
In the hysteresis control device according to the fourth embodiment shown in FIG. 6, a third control
[0066]
In FIG. 3, the size of each control section may be the same or different, but the control width 1 and the control width 2 have different sizes. On the other hand, in the fourth embodiment, each control section has the same size, and the third reference
[0067]
In addition, the third control
[0068]
The operation of the hysteresis control device configured as described above will be described below.
[0069]
The third control
[0070]
The first
[0071]
As described above, according to the fourth embodiment, even when each control section is treated as one and the same control width and the arbitrary reference value is set to the center position value of all control sections, The difference between the input value and the arbitrary reference value in the control section to which the previous input value belongs is obtained, the input value fluctuation range from the control value in the control section to which the previous input value belongs is detected from the difference result, and the detected input is The control value can be output according to the value fluctuation range.
[0072]
At this time, when each control section is treated as one control width having a uniform size and the arbitrary reference value is set to the center value of all control sections, the arbitrary reference value set by the third reference
[0073]
(Embodiment 5)
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to
[0074]
In the hysteresis control device according to the fifth embodiment shown in FIG. 7, a second
[0075]
The second
[0076]
The control
[0077]
The operation of the hysteresis control device configured as described above will be described below.
[0078]
The second
[0079]
The control
[0080]
As described above, according to the fifth embodiment, when the two control widths of each control section are equal, the difference between the current input value and the arbitrary reference value of the previous input value is determined, and the difference result is determined. By dividing by one of the control widths, the input value fluctuation width from the control value in the control section to which the previous input value belongs can be detected, and the control value can be output according to the detected input value fluctuation width. .
[0081]
In the second to fourth embodiments, the input value fluctuation range is obtained by the difference detection unit, but may be directly obtained by the control section fluctuation calculation unit. The method of obtaining the input value fluctuation range by the division operation described in the fifth embodiment can be used in the second to fourth embodiments instead of the subtraction operation.
[0082]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when there are a plurality of control sections that are input value operation fluctuation widths in which the hysteresis control sections exist at both ends, only one comparison operation is required in each hysteresis control section. In addition, the control value can be obtained without changing the set value, and the input value fluctuation width over the control section can be detected while performing the hysteresis control.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a configuration example of a communication device that uses a hysteresis control method according to a first embodiment of the present invention for transmission power control.
FIG. 2 is a flowchart illustrating a hysteresis control operation performed by a transmission power control unit illustrated in FIG. 1;
FIG. 3 is a time chart specifically explaining the hysteresis control method shown in FIG. 2;
FIG. 4 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to Embodiment 2 of the present invention.
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a hysteresis control device according to
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration example of a conventional hysteresis control device.
9 is a time chart illustrating a control mode assumed when a hysteresis control device shown in FIG. 8 performs hysteresis control in a control system having a plurality of control sections.
[Explanation of symbols]
101 Wired propagation path interface unit
102 Transmission baseband section
103 Radio unit
104 amplifier
105 transmitting antenna
106 code spreading / multiplexing unit
107 transmission power control unit
108 Band limiting filter
401 First Difference Detection Unit
402 Position confirmation unit
403 Control section fluctuation calculator
404 First control width selection unit
405 First reference value setting unit
406, 702 control section output unit
501 Second control width selection unit
502 Second Reference Value Setting Unit
601 third control width selection unit
602 third reference value setting unit
701 Second difference detection unit
Claims (7)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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