JP2004288145A - 防犯警報器 - Google Patents

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Abstract

【課題】封緘紐を外し、また切ると警報を発し、ロック解除用コードを入力すると警報が止む防犯警報器の提供。
【解決手段】警報器本体2、封緘紐3およびロック解除器4からなり、警報器本体2は、封緘紐3を係脱可能に固定するロック装置8、警報器16(図4)、 その制御部Aを備え、封緘紐3は、柔軟な被覆電線からなり、その両端に電線の端子を兼ねる差込み5を警報器本体2にロックし、制御部A(図4)は、封緘紐3が外れ、また切断されと警報を発し、ロック解除器4のロック解除ピン6を警報器本体2に差し込むとロックが解除されると共に、警報を止める第1コードが出力され、コードが一致しないと警報が止まらないようにした防犯警報器1であり、ゲートを設けて不正持ち出し時に、警報を発するようにすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、 防犯警報器に関し、更に詳細には、商品などの物品に取り付け、万引き、抜き取り等の被害を受けると警報を鳴らす防犯警報器に関するものである。
商品棚に展示してある高額商品には、万引き防止用の防犯警報器を取り付けたものがあることは知られている。従来の防犯警報器は、封緘紐を切らないと商品から防犯警報器が外せないように取り付け、封緘紐を切ると防犯警報器内に仕掛けた警報が鳴るようにしたものである。
ところで、従来の防犯警報器は封緘紐が機械的に固定されているため、封緘紐を外すことができ、このとき警報音が出ないという問題がある。また封緘紐を外す工具があれば同じ仕様のロック装置の防犯警報器は全て外すことができ、また多少の電気知識があれば、別の電線で短絡し、封緘紐を切っても警報音が出ないようにすることができ、万引き対策として十分でないという問題がある。しかも封緘紐が切断された防犯警報器は再度使用できない構造になっており、経済的に不利であるという問題がある。
本発明は、以上の問題に着目して成されたものであり、防犯警報器の封緘紐を機械的に外しても、切断したときと同様に警報を発することができる防犯警報器を提供することを第1の目的としている。
また本発明は、防犯警報器にロック解除用コードを設け、コードが一致しないと封緘紐のロックを解除できないようにした防犯警報器を提供することを第2の目的としている。
本発明は、前記防犯警報器を商品等に取り付けたまま監視ゲートを通過すると警報を発するようにした防犯警報器を提供することを第3の目的としている。
本発明は、物品に取り付けた警報器本体に有線または無線により接続した外部警報器を設け、外部警報器によっても警報を発するようにした防犯警報器を提供することを第4の目的としている。、
以上の目的を達成するための本発明の防犯警報器は、警報器本体、封緘紐およびロック解除器からなり、前記封緘紐は柔軟な被覆電線からなり、該封緘紐の両端に前記電線の端子を有する1対の差込みを取り付け、該封緘紐を物品に開けた孔に通し、前記差込みを前記警報器本体に開けたガイド孔に差込むと引き抜き不能に固定され、前記封緘紐を切断するか、または前記ロック解除器を使用しないで前記差込みを前記警報器本体から引き抜くと警報を発し続け、前記ロック解除器を前記警報器本体に取り付けると前記固定と前記警報とを解除するものである。
そして前記防犯警報器は、前記警報器本体に、前記差込みを係脱可能に固定するロック装置、警報器、 該警報器をオン・オフする制御部を設け、前記ロック装置は、前記差込みを前記警報器本体に差し込むと引き抜き不能にし、且つ前記電線を前記制御部に接続する導電性の係合部材を備えており、前記制御部は、前記電線と接続されて閉回路を形成すると前記警報器をオフ状態に保ち、前記封緘紐が切断されるなどして閉回路が開放されると前記警報器をオンして警報を発し続け、前記ロック解除装置を前記警報器本体に取り付けるとロックおよび警報を解除するようにすることができる。
前記ロック解除器は特に限定はないが、第1コード出力手段を備え、且つ該第1コードの出力端子を備えたロック解除ピンを設けており、 該ロック解除ピンを前記警報器本体に差し込むと前記弾性係合に抗して係合を解除すると同時に、前記第1コードを前記制御部に出力し、該制御部は、入力された前記第1コードと予め入力されている第1コードとを照合し、一致すると前記警報器をオフし、一致しないかまたは受信しないと前記警報器をオンし続けるようにすることができる。
前記制御部は、ハードウエアで構成することも、ソフトウエアで構成することもできるが、その構成は、前記封緘紐に内装された前記電線の両端が接続され閉回路が形成されたことを検知する閉回路検知部、前記第1コードを照合する入力コード比較部、該入力コード比較部からコードの一致信号が出力されると前記警報器をオフししたままとする警戒解除状態とし、該状態のときに前記閉回路が形成された信号が入力されると警戒状態に移行し、該警戒状態のときに前記閉回路が開放された信号が入力されると警報器をオンし続けるようにすることができる。
本発明は、防犯警報器を高額商品などの物品に取り付けたまま不法に持ち出したことを検知するため、物品を陳列した部屋の出入り口に不法持ち出しを検出するゲートを設け、 防犯警報器を取り付けたままゲートを通過すると警報を発するようにすることができる。この警報は、ゲート側から発するようにする、 防犯警報器側から発するようにするなど、複数の手段で実施することができる。
前記ゲート側で警報を発するようにする場合には、例えば、前記防犯警報器に、監視ゲートおよび前記警報器本体内に設けたトランスポンダを設け、前記監視ゲートは、ゲートを通過する人を含む物体を検知する物体検知部、前記トランスポンダと交信する送受信器およびゲート警報器を設けており、前記トランスポンダは、前記ゲートからの電波を受信すると第2コード記憶部に予め入力された第2コードを送信し、該送信を受信した前記監視ゲートは、該監視ゲートのコード記憶部に予め入力されたコードと前記送信された第2コードとを照合し、一致しないと前記ゲート警報器をオンして警報を発するようにすることができる。第1コードおよび第2コードは、同一とすることができる。
また警報を防犯警報器本体から発する手段としては、例えば、特定の信号を搬送する電波を、少なくとも該ゲート内に達するように送信する監視ゲートおよび警報器本体からなり、該警報器本体に前記電波を受信し、前記信号を検出すると前記警報器をオンする信号検出回路を設けることができる。
前記信号検出回路が、アンテナ、検波部、信号検出部および警報器をオンする警報出力部からなり、出力された警報信号は、前記封緘紐の切断または前記差込みの引き抜きによる警報出力と平行して与えるようにすることができる。
前記信号の種類には特に限定はなく、ハード的手段、ソフト的手段いずれも使用することができる。ハード的手段としては、例えば周波数が周期的に変化する信号を使用し、そのうちの特定の周波数に共振する共振回路を設け、この回路から出力される共振電圧の出力周期が、前記信号の周波数変化の周期に一致すると前記計法信号を出力するようにすることができる。但しこの手段は一例であって、前記警報信号およびその出力手段はこれに限定されず、他の手段を用いることができる。ソフト的手段としては、例えば前記コードによる判定手段などを用いることができる。
前記警報器本体を開封して内部のロック装置や制御回路をいじることができると防犯上好ましくない。したがって、警報器本体は製造後は開封不能にすることができる。よって本発明の防犯警報器は、警報器本体のケーシングを開封不能に形成し、前記ロック解除器に前記ロック解除ピンを通じて前記制御装置を駆動する電池の電圧を測定するバッテリーチェッカーを前記ロック解除器に設けることができる。
更に前記バッテリーチェッカーは、ロック解除器に使用する電池の残量を測定するようにすることもできる。
前記封緘紐に内装する電線に代えて光ファイバーを使用し、前記接点に代えて紐側光コネクターを取り付け、前記端子に代えて前記警報器本体側光コネクターを取り付け、該本体側光コネクターと前記制御部との間に、一方に発光素子を、他方に受光素子をそれぞれ取り付けることができる。
更に本発明は、次のようにして実施することができる。即ち本発明は、前記警報器本体に設けた警報器の外に外部警報器を設け、前記警報器を作動させる警報信号を有線または無線によって作動する前記外部警報器を設け、防犯警報器以外の場所でも同時に警報を発信することができる。
但し前記外部警報器を前記有線により作動させる場合には次の問題がある。即ち、前記説明の防犯警報器では有線部分の断線、短絡などが不正に行われた場合の検出ができない。そこで本発明は、前記有線部分の接続が正常であり、且つ前記警報器本体から警報信号が出力されていないとき外部警報器をオフ状態とし、前記有線部分に断線または短絡などの異常が生じるか、前記警報器本体から警報信号が出力されるとオン状態とするように、前記外部信号線が正常に接続されていると電気的にアサート状態(いわゆる活性状態)に保ち、異常が発生すると前記有線部分が電気的にネゲート状態(いわゆ不活性状態)となるようにすることができる。更に本発明は、前記アサート状態がネゲート状態となると、封緘紐が正常に取り付けられているときでも前記警報器本体の警報器も作動させることができる。
以上のように有線部分が正常状態のとき、警報器を発することなく有線部分を電気的に活性状態とする方法としては、例えば封緘紐が正常に接続されているときに常時有線部分に一定の電圧を発生させ、この電圧がオフされると部警報器を動作させるなどとすることができる。
また、前記有線部分の断線または短絡があると前記警報器本体でも警報を発するようにすることができる。その方法としては、例えば外部警報器側からも常時一定の電圧を有線部分に供給し、有線部分の断線又は短絡により、有線部分の両側から供給される電圧のバランスが変化したことを警報器本体側でも検知させる方法などを用いることができる。
本発明を物品自体の盗難防止以外の目的で使用する方法として、封緘紐を物品、例えば蓋のある箱に絡げたり縛ったりし、内容物を不正に取り出すなどを防止するなどの場合に適用することができる。この場合、封緘紐をぎりぎりの長さとすることはできないので、余分の封緘紐部分が容易には解けないように堅く結び目を作って緊縛すれば上記目的を更に確実にすることができる。
そこで緊縛する手段として、物品を緊縛した際に余分となる封緘紐を、例えばラチェット機構を用い、一方向のみ引き出し可能にした用具を用いて物品を緊縛することができるが、他の緊縛手段として、余分の封緘紐を巻取り器によって巻き取って緊縛することもできる。
本発明の防犯警報器は、高価な商品に取り付けて万引き等の被害を防止したり、貴重品の入った入れ物を封緘ないし開かないように緊縛して内容物を保護したりするなど、貴重品預かり所、博物館、展覧会場など貴重品を保管または展示するような場合にも有利に使用することができる。
以上説明した本発明の防犯警報器は、封緘紐を取り付ける物品にループを形成するように取り付け、専用のコードを備えたロック解除器を使用しないで開封すると警報を発するようにし、しかも防犯警報器を付けたまま監視ゲートを通ると警報が鳴るようにすることを可能にしたので、万引きその他による盗難を効果的に防止するという効果を奏することができ。
また、更に無線又は有線により外部警報器により警報・監視することもできる。
以下添付の図面を参照する一実施の形態により本発明の防犯警報器を具体的に説明する。
図1〜3に示す第1の実施の形態の防犯警報器1は、警報器本体2および封緘紐3からなり、別装置としてロック解除器4を備えたものである。封緘紐3は、柔軟な被覆電線(電線は図示せず)からなり、封緘紐3の両端には警報器本体2に固定する差込み5が取り付けられている。封緘紐3は、差込み5を警報器本体2に差し込むとロックされ、ロック解除器4のロック解除ピン6をロック本体2に差し込まないと引き抜くことができないように作られている。
なお図1に示す符号2aは警報の音量を大きくするため、警報器本体2のケーシング2bに開けた貫通孔群であり、4aは電源スイッチであり、ロック解除器4のスイッチ4aを摘むように持つとスイッチが入るように取付けている。また、 4bはバッテリチェッカーの表示部であり、LEDからなる警告灯(例えば赤)が点灯して電池電圧が低下していることが分かるように構成し、電池切れが原因で警報機能が失われることがないようにした。
また警報器本体2の内部には、図2、3に示すようにロック装置7および図4に示す制御部(図2、3には記載せず)を装着している。
前記ロック解除ピン6、ロック装置7などは、図1、2に示すとおり左右1対からなっている。ロック解除ピン6、ロック装置7などのように左右1対からなる部材など装置の左右を区別する必要があるときは、符号に添字(サフィックス)「1 」、「2 」を付して区別することにする。
ロック装置7は、それぞれ左右1対からなる係合腕8および差込み5を挿入するガイド7aと、ロック解除ピン6を差し込むガイド7bとを有している。
係合腕8は、図4に示す各回路要素を取り付ける基板10に基部8aを固定し、左右それぞれのガイド7a、 7b側に付勢し、封緘紐3内の電線(図示せず)に電気的に接続する端子を兼ねたバネによって作られている。
差込み5は、図3に示すように、金属製のプラグ部5aと、絶縁樹脂からなる筒部5bとからなり、プラグ部5aの先端部には周方向の溝からなるロック溝5cを設け、先端に円錐台状に形成した先端部5dを設けたものである。したがって差込み5をガイド7aに差し込むと、先端部5dのテーパ面が係合腕8の弾性力に抗して警報器本体2内に進入し、図2に示すように係合腕8の先端部がロック溝5cに嵌入し、引き出し不能に弾性係合(ロック)することができる。
ロック解除器4は、ロック解除ピン6を警報器本体2に差し込み、差込み5のロックを解除する機能の外に、該差込み5を第1コードの出力用導体に用い、更にロック本体2の制御部の電源(電池)の電圧を測定するバッテリーチェック機能を有している。したがってロック解除ピン61 、62 は, 電池(図示せず)の極性に一致させてロック本体2に差し込む必要があり、そのため図1,2に示すようにロック解除ピン61 、62 は、それぞれ太さを変え、極性に合わせて挿入されるようにしている。
図3に示すようにガイド7bに挿入したロック解除ピン6は、係合腕8を弾性力に抗して図のように押して係合溝5cとの係合を解除し、差込み5を引き抜くことが可能になると共に、以下に説明するように係合腕8を通じて制御部の入力コード比較部の入力端子に第1コード(図4では解除コード)を入力可能にし、封緘紐3を警報器本体から引き抜いても警報器16(図4)をオフし、警報音を発しないようにしている。
以下に図4〜9に示すブロック回路図に基づき本発明を実施する際の各制御部について説明する。
第1の実施の形態の警報器本体2に設ける制御部の監視回路Aは、ループ検出部11、ゲート12、一致フリップフロップ(以下フリップフロップはF/Fと表示)13、警報F/F14および発信器15からなり、発音素子16をオン・オフするようにしている。
ループ検出部11の入力端子は、図2、3で説明した接続端子91 、92 であり、これに封緘紐3に内装された電線3aの端部に取り付けたプラグ部51 、52 (図2) が接続されると、ループ検出部11と電線3aとの間にループ(閉回路)を形成するようにしている。
ループ検出部11は、ループが形成されたことを検知すると、「ループ接」端子にハイ信号「1」(以下ループ接信号)が出力され、封緘紐3が切断されたり、警報器本体2から引き抜かれたりしてループが断たれる(閉回路が開放される)と「ループ断」端子にハイ信号「1」(以下ループ断信号)が出力されるように回路を構成している。
そしてループ断信号は、アンド回路から成るゲート12の非反転入力端子に与え、ループ接信号は一致F/F13のリセット端子に与える。一方、一致F/F13のセット端子には、警報解除部Bの出力信号を入力する。
警報解除部Bは、正規のロック解除器4を使用してロック解除された場合には、ハイ信号「1」を出力する。即ち一致F/F13のセット端子は、係合腕8(図2、3)に接続されており、ロック解除ピン6をガイド7bに挿入すると、係合腕8は、接続端子9(図2、3)との導通が切れてロック解除ピン6と導通し、ロック解除器4から出力される第1コードと、第1コード記憶部18に予め入力された第1コードとを比較し、一致するとハイ信号「1」からなる一致信号をF/F13のセット端子に与え、一致しないとロー信号「0」をセット端子に与えるようにした。
なお図4に記載された無線送信部19およびアンテナ20は、本発明の応用として記載したものであり、警備員、警備室などに無線で通報可能にするものである。
以上の動作を論理回路要素毎にまとめると、以下のようになる。
ゲート12:一致F/F13がリセットされているときループ断信号を通過させる。
一致F/F13:ロック解除器4からの第1コードと第1コード記憶部 (図4では解除コード記憶部)18に入力されたコードとが一致したときセットされ、ループが形成される。即ちループ接信号が出力されるとリセットされる。
警報F/F14:一致F/F13がリセットされているとき、ループが開くとセットされ発振器15が作動する。
一致F/F13がセットされると警報F/F14はリセットされ、発振器15の警報動作が停止する。
以上の動作をタイムチャートにより示すと図5のようになる。例えば、入力コード比較部17から一致信号が時間t1 に出力されると、一致F/F13はセットされ、封緘紐3が警報器本体2にセットされたか否かに関わらず発振器15をオフし警報音を発する態勢、即ち警戒が解かれている (図5では警戒解除)。したがってこの状態で、ループ検出部11から時間t2 にループ断信号が出力されても警報器16はオンされない。
次いでループ検出部11から時間t3 にループ接信号が出力されると、一致F/F13はリセットされ封緘紐3が切断されたり引き抜かれたりすることを警戒する態勢に入る。時間t4 にループ断信号が出力されると、発振器15がオンされ、警報器16が警報を発する。
警報が鳴っている段階で、ロック解除器4のロック解除プラグ6を警報器本体2に挿入し、入力コード比較部17から一致信号が時間t5 に出力されると、一致F/F13は再びセットされ、発振器15がオフされる。したがって封緘紐3が引き抜き、切断などの状態に関わらず警報器16は警報を停止する。
図4、5は、警報器本体2の制御回路A、Bをハードウエアにより構成したが、全く同様の機能をICチップ上に形成されたマイクロコンピュータによって構成することができる。この場合のソフトウエアの動作を図6に示す状態遷移図によって説明する。
図6において、プログラムは、
a)封緘紐3を警報器本体2に取り付けた状態、即ち防犯警報器1の使用状態を表す警戒モード
b)防犯警報器1を商品などに取付けたり、取り外したりする作業中や、万引きなどにより警報が鳴った後の後始末などを行うため、ロック解除器4を警報器本体2に取付けた状態のとき得られる警戒解除モード、
c)警報が発せられている警報モード
の3ッつの状態が得られるようにプログラムする。
そして、警報モードへの移行は、警戒モードにおいてループ断が検知された場合のみであり、発音素子16に例えばセラミック圧電素子、スピーカー、電磁的発音体などを使用する場合は発振器をソフトウエアにより構成させるなど実装備回路を簡素化することができる。
警報モードを解く場合は、ロック解除器4が警報器本体2に取付けられ、入力されたコード一致信号が出力された場合のみである。
警戒モードおよび警戒解除モードの間は、相互に移行が可能であり、警戒モード中に正規のコードが入力された場合、即ち比較されたコードの一致が得られた場合に警戒解除モードに移行し、警戒解除モード中にループ検出器11からループ接信号が出力された場合は警戒モードに移行する。
警報モード中、即ち警報音が出力されているときに、コード不一致信号およびループ接信号が出力されても、警報モードは変更されない。
また警戒モード中にコード不一致信号が出力されても、また警戒解除モードのときにループ断信号が出力されても、それぞれのモードは変更されない。
以上の状態遷移条件を満足するプログラムを組むことにより図4に示すハードウエアによる制御をソフトウエアにより動作させることができる。なお警報解除部Bもソフトウエアで構成できることは容易に理解されよう。
ロック解除器4の制御回路Cは、ハードウエアによって構成することも、 ソフトウエアにより構成することもでき、いずれの場合にも、図7に示すように、スイッチ4aをオンすると第1コード記憶部20がオンされ、予め入力された第1コードをインターフェース部21に出力し、警報器本体2の入力コード比較部17が受信できる信号に変換しロック解除ピン6に出力する。
またインターフェース部21には電圧比較部22、基準電圧発生器(図7では標準電圧)23およびLEDなどによる表示部4bからなるバッテリーチェッカーが取り付けられており、検出された電圧が規定値より低いと表示部4bが点灯するようにしている。第1の実施の形態の警報器本体2は開封できない構造としているので、防犯機能を確実にするためには電池寿命が近い電池を搭載する警報器本体2は直ちに廃棄することが好ましい。
前記第1コード(第2コードも)は全て一律であったり、任意に変更できると防犯上の安全性を保つことができない。そこで第1の実施の形態の防犯警報器1は、警報器本体2、ロック解除器4、トランスポンダに入力する第1コード、 第2コードを一回のみ書き込み可能に形成し、これらのコードを入力した書替え手段をロック解除器4に設け、使用者側で、使用前に書替え(実質的には書き込み)を行うようにした。この方法によれば、不法な書替えを防止することができる。但しこの方法は本発明にとって本質的なものではなく、別な方法で実施することもできる。
コード入力・書替え装置(図示せず)の制御回路Dは、図8に示すとおりパソコン、マイクロコンピュータなどからなる制御部30、コード入力部31、書き込み開始ボタン32、コード記憶部33、表示部34およびインターフェース部35からなり、コード入力部31はキーボード、テンキーなど、書き込み開始ボタン32は専用のボタン、キーボードに適宜割り当てたキー、表示部34の画面上に表示されたクリック用の書き込み開始ボタン(図示せず)などとすることができる。
本発明の防犯警報器1は、商品無断持ち出しを監視する監視ゲート(図示せず)を備えた店舗等においては、この監視ゲートによって商品ごと持ち出すと警報が作動し、また警備室に通報させることができる。監視ゲートの制御回路Eの基本的構成は、図9に示すとおり人/物検知部36、送受信コイル37、方向性結合器38、送信部39、受信部40、コード比較部41、コード記憶部42および警報部43から成るものである。
図示しない監視ゲートを、防犯警報器1を付けた商品等を持った人が通過すると、電波、赤外線などの光、超音波、機械接点などのにより人/物検知部36が検知し、送信部39に検知信号を出力する。送信部39が出力した送信電波は、方向性結合器38を通じて送受信コイル37から通過中の人/物に向かって放射される。
通過中の物品中に防犯警報器1があると、その中に装備されたトランスポンダ(図示せず)が前記送信電波を受信し、応答電波を送信する。この応答電波を送受信コイル37が受信すると、方向性結合器38が受信部40に信号を与え、検波した信号をコード比較部41において、予め記憶部42入力された通過を認めるコードと比較し、不一致であることが検知されると警報部43をオンする不一致信号を出力し、警報部43は警報を発するなどの動作をする。
図10に示す第1の実施の形態のトランスポンダ(図示せず)の制御部Fは、前記警報器本体2内に装着されており、送受信コイル45、方向性結合器46、整流および平滑部47、コード記憶部48および送信部49からなっている。
前記監視ゲートの前記送受信コイル37から送信される電波を受信すると、受信電波は方向性結合器46を通じ、整流および平滑部47に送られ、得られた直流電力を予め第2コードを入力したコード記憶部48および送信部49に与える。電力を供給されたコード記憶部48は、記憶する第2コードを送信部49に与え、 送信部49は方向性結合器46を通じて送信コイル45に送信電波を出力する基本構成からなっている。
第1の実施の形態の防犯警報器1は、容易には警報器本体2を開けて内部を操作することも、封緘紐を外したり切断したり、ロックを解除することも、商品など物品に取り付けたまま店舗等を出ることもできないように造られているから、万引き等の盗難被害を効果的に防止することができる。
図11に示す前記と異なる構造のロック解除装置7は、コイルバネの端部を直線状に引き出した形状の係合部材8、ガイド7aに挿通した差込み5のプラグ部5aの周方向の係合溝5cに接線方向に嵌入させて弾性係合させ、同様にコイルバネの端部を直線状に引き出した形状の接続端子9を、プラグ部5aの周面を押圧させて導通させたものである。
そしてプラグ部5を挿入するときはプラグ部5aの先端のテーパ部が係合部材8および接続端子9を押し上げ、弾性係合を解除するときは、ガイド7b(図2)から突出させたロック解除ピン(いずれも図11には図示せず)をプラグ部5aに平行に差し込んで、係合部材8および接続端子9を押し上げるようにしたものである。なお図11に示す符号7cは、係合部材8および接続端子9の位置決めをするために、ガイド7aの周方向に開けたスリットである。
図1に示した封緘紐3は、外側の被覆を剥ぎ電線を露出し別の電線で短絡させてから切断するという不法行為によって、警報を鳴らさずに封緘を解除することが可能である。これに対して図12に示す封緘紐3は、前記不法行為を可及的に排除できるようにした変形例を示すものである。
即ち、図12に示す封緘紐3は、図1に示したものと同様に1本の電線3aから成るものであるが、電線3aの3分の1のところで折り返して1/3の長さとし、全体を軟質樹脂3bで被覆して1本の封緘紐3とし、差込み5との接続部分を硬い樹脂3cで固めて全体を一体としたものである。
このようにすると、被覆3bを剥がし、電線3aを露出させて、警報器を鳴らさずに別の電線で短絡できる可能性の確率は1/3となり、万引き等をより困難にすることができる。
かかる不法行為を防止する別の手段として、電線3aを特定の抵抗値を持つ抵抗線で構成し、ループ検出部11 (図4) が先端部5d1 ,5d2 (図2)間の抵抗値を検出し、ループ接信号・ループ断信号を出力するようにすれば、前記短絡に銅線や鉄線など有り合わせの金属線を使用しても警報器をオフしたまま不法に封緘を解除することを防止できる。
図13および図14に示す本発明の第2の実施の形態は、防犯警報器本体を取り付けた物品(いずれも図示せず)を所持したまま、ゲート(図示せず)を通過した場合に、防犯警報器側で警報を発する場合の一例を示したものである。
図13において、ゲートに内装された信号送信回路Gは、信号発生部50、この信号発生部50から与えられる信号により搬送波を変調して出力する高周波発振・変調部51、RF増幅部52およびアンテナ53からなるものである。
信号発生部50は、防犯警報器の不法持ち出しを検知するための信号発生部であり、第2の実施の形態においては、周期Tで周波数が7〜9MHzに変化する電波を得るため、図14の(a)に示すように、時間に対して出力が鋸歯状に周期的に変化する発振回路を使用した。なお周期的に出力を変化させる波形には特に限定はなく、例えば1周期中に出力が増加・減少する三角状に変化させるなど、適宜のパターンを使用することができる。
発振・変調部51は無線通信に使用する通常の発振回路および変調回路を用いることができる。なお搬送波の周波数には特に限定はなく、必要に応じ適宜選択できる。また、変調方法にも特に限定はなく、周波数変調、位相変調など従来から使用される変調方式を採用することができる。
防犯警報器本体に設ける信号検出回路Hは、可及的小型とするため、図4に示す監視回路Aに組み込む構成とした。なお図13においては、監視回路Aは要部のみ示しており、図示しない部分については、図4と同様に構成した。したがって誤解のおそれのない動作説明を省略する。
信号検出回路Hのアンテナ54が電波を受信すると、受信周波数のうち共振回路55に共振する周波数、例えば8MHzの信号が共振回路55から出力され、検波部56で検波され、交流増幅部56において矩形パルス波に整形される。次いで周波数判定部58において、前記パルス波の出力間隔を計時し、その時間間隔が前記周期T(図14に図示)に一致すると、出力端子58a(図13)から不正持ち出し警報信号(以下警報信号s)を出力するように構成した。
前記警報信号sは、監視回路Aに新たに取り付けたORゲート59(図13)の一方の入力端子に与え、もう一方の入力端子には、監視回路Aの「ループ断」信号を入力し、 ORゲート59の出力端子を警報F/F14のセット端子に与えるようにした。したがって第2の実施の形態においては、封緘紐3が警報器本体2から切断されたり、引き抜かれたりする外、防犯警報器1を物品に取り付けたままゲートを通過した場合でも、防犯警報器1が警報音を発することができる。警報音を止める方法は前記説明のとおりである。
図14に示すタイムチャートにより、信号送信回路Gおよび信号検出回路Hの動作を更に説明する。第2の実施の形態の前記信号発生部50は、図14の(a)に示すように、周波数変調後の周波数fがf1 からf2 まで (例えば7〜9MHz)、周期Tで鋸歯状波形に発振する回路とした。なお前記鋸歯状の変化に代えて三角波状に変化させるなど、各種のパターンを使用することができる。
発振・変調部51において、搬送波となる高周波(本発明は高周波に限定されない)を発振させ、前記周期Tで周波数fがf1 〜f2 (例えば7〜9MHz)に周波数変調(図14の(b):イメージ的には図14(c)のような波形)したものを、RF増幅部(高周波増幅部)52で増幅し、アンテナ53からゲート周辺部に放射するようにした。
アンテナ53から放射された電波を受信回路Hのアンテナ54が受信すると、共振回路55から、周波数f0 (f1 ≦f0 ≦f2 、例えば前記8MHz) に共振した信号(図14の(d))が得られ、検波部56において検波し(図14の(e))、交流増幅部57において矩形パルス波(図14の(f))に整形する。周期判定部56において、この矩形パルスはfの出力間隔が前記周期Tに一致するか否かを判定し、一致すると警報信号s(オン信号)を出力するようにした。このオン信号を前記のとおりORゲート58(図13)の入力端子に与えることは前記したとおりである。
以上説明した共振回部、周期判定部、警報信号s出力部などをハード手段で構成することができるが、何れもソフト手段によって構成することができる。第2の実施の形態のにおいては、共振部をハードにより、周期判定および警報信号sの出力をソフト手段に予って実施した。
図15〜18によって、物品60を封緘紐3により緊縛し、警報器本体1に外部信号線61を介して外部警報器(この場合据付型を使用)62を取り付けて実施した第3の実施の形態を説明する。
第3の実施の形態は蓋付き箱からなる物品60の本体60−1と蓋60−2とのそれぞれに開けた孔60−3に封緘紐3を通し、余分の封緘紐3を巻き取り器63に巻き取るようにして緊縛したものである。その機構を説明する前に図15、16に基づき回路構成について説明する。
図15の回路図のうち図4と異なる部分は,外部警報器62および巻き取り器63を設けたために変更した部分である。したがって図15において、図4と同様の回路部分については同じ符号を付し、説明を省略する。なお、前記余分の封緘紐3を短くすることにより巻き取り器を使用しないでも目的を達成することができる場合も当然あることは言うまでもない。
ループ断によって警報F/F14から発信器15を作動させる警報信号が出力されると、図15に示すとおり、その信号は外部インターフェース部64にも与えられる。すると外部インターフェース部64は、その信号を外部端子65および新たに設けたゲート66(ゲート66の動作については図16により説明)に与える。
外部端子65に与えられた警報信号は,外部信号線61を通じて外部警報器62の入力端子67を通じて反転回路68に与えられ、信号出力回路69を通じて発音素子70および警報ランプ71に与えられる。なおランプ71の点灯は、点滅させるなど、目立つように工夫することが望ましい。
ところで外部警報器62は、一般には容易に変更できない設備体(図示せず)に取り付けられるのに対し、外部信号線61は防犯警報器1(図1)と前記設備体との間を繋ぐものであるから、容易に切断、短絡、取り外しなどを行うことが可能である。そのため、例えば図16に示すように、外部信号線61を常時電気的に活性状態に保持し、不活性状態となると外部警報器62が作動するようにした。
即ち図16に示す回路は、外部信号線61によって警報器本体2と外部警報器69とのアース側を短絡して電位を同じにすると共に、警報器本体2の警報F/F14の出力側を外部警報器62の反転回路68のベース回路を通じて接地するようにし、インターフェース部64は、警報F/F14と外部端子65との間に抵抗64−1を取り付け、抵抗64−1の外部端子65側に電圧コンパレータ64−2の端子2(反転入力端子)に接続した。
そして端子3(非反転入力端子)に与える基準電圧Vrefは、トランジスタQ1のベースに印加するバイアス電圧(Vb)より十分に低い電圧となるように、前記抵抗64−1の抵抗値R1と、反転回路68のコレクタとベースとの間に挿入したバイアス抵抗68−1の抵抗値R2との比を設定した。
したがって、封緘紐3の取り付け状態が正常(ループ接:警報F/F14の出力はロー信号)で、外部信号線61が正常であるときは、トランジスタQ1はオフされ、信号出力回路69のインバータ69−1の出力はローであり、警報器70および警報ランプ71はオンせず、また外部端子65の電圧が端子3の電圧Vrefより高くなるので、外部入力信号がローになり、ゲート66を信号が通過せず、警報F/F14からもオン信号が出力されない。
外部信号線61が切断されるなどして回路が開くとトランジスタQ1が作動し、信号出力回路69のインバータ69−1の入力側がアースされて警報器70およびランプ71をオンすると共に、外部端子65の電圧が端子3の電圧Vrefより低くなり、外部入力信号がハイになるので、封緘紐3はループ接状態にも関わらず発信器15が作動し、警報を発する。
また外部信号線61が短絡されると外部端子65の電圧が前記電圧Vrefより低くなり、前記外部入力信号がハイになり、警報F/F14から発信器15をオンする信号が出力される。
ループ断信号が出力されると、警報F/F14の出力がハイとなり、外部インターフェース部64の抵抗64−1の出力側電圧が高くなるのでトランジスタQ1がオンし、インバータ69−1の入力側が接地され、出力側からハイ信号が出力されるので、発音器16,70および警報ランプ71から警報が発せられる。
以上のようにして、第3の実施の形態において封緘紐3および外部信号線61のいずれの異常も監視することができる。なお、以上説明した具体的回路は例示のためのものであり、之によって本発明を限定的に解釈することはできない。
次に図17、18によって封緘紐巻き取り器63の説明をする。巻き取り器63は巻き取り用ボビン75、ラチェット歯車76,プーリー77、ガイド用プーリー78ー1、ガイド78−2、封緘紐用差し込み孔7c、警報器本体2に設けたガイド孔7a用の一対の差し込み80(他方の差し込は図示せず)、係合腕8aおよび接続端子9aからなるものである。
巻き取り用ボビン(以下単にボビンという)75は巻き取り軸75−1、回転軸75−2および枠部75−3からなり、ラチェット歯車76を同軸的に固定し、揺動爪76−1により封緘紐3を巻き込む方向にのみ回転可能にしたものである。封緘紐3の巻き取りは、軸75−2の端部に開けたドライバー溝79(図18)により行うようにした。なお図18に示す符号61−1は外部信号線61を警報器本体2の前記外部端子65(図15,16:図18には図示せず)に取り付ける差し込みである。なおボビン75に巻き取られた封緘紐3と差し込み7aとの間の電気的接続は、軸75−2その他の軸を保持する枠板63−1を介して行うようにした。
プーリー77は、封緘紐3の巻き取りが偏らないようにするものであり、構造的に組み込み可能なら、ボビン75の回転に合わせ左右に封緘紐3を誘導するものに置き換えることができる。
ガイド用プーリー78−1よびガイド78−2は、巻き取り器63から封緘紐3の引き出し方向を角度90°の範囲で変化できるようにしたものである。その際封緘紐3がガイド用プーリー78−1よびガイド78−2から外れないように、巻き取り器63に溝79を設けた。こうすることにより、封緘紐3を巻き取り器63に対し平行から反対方向までの角度範囲に引き出し、物品60の形状に合わせ無理なく封緘紐3で緊縛することができる。そのため差し込み5′は、先端部を除き断面形状をU状とし、一方をスリットとして差し込み5′の側法に封緘紐3を引き出せるように作成した。
なお緊縛したを封緘紐3を不正に解除されないようにするため、第3の実施の形態においては、緊縛作業終了後に巻き取り器63のケーシングを密封し、再度開封できないように製作した。但し緊縛解除器具により緊縛を解除できるようにすることもできる。第3の実施の形態の防犯警報器1は各種の目的に使用することができるが、例えばコンピュータ制御のゲーム機の制御用ICの内容を不正に書き換えれないように容器を封緘する場合などに適用できる。
以上の変形例として、封緘紐を警報器本体と対象物品に取り付けた後、余った紐を2条に折り、差し込み孔に通し、ラチェット歯車を押しつけて後戻り不能に引き出して緊縛するなど各種の方法で緊縛することができる。
図19に示す第4の実施の形態は、第3の実施の形態と異なり外部信号線61に異常が発生した場合には、外部警報器62のみが警報を発するようにしたものである。図19において、警報F/F14の出力側とインターフェース部64の抵抗64−1との間にインバータ63−3を取り付けループ接の際に外部信号線61に電圧を供給し、ループ断の際に電圧をオフするよした。
したがって外部警報器62のトランジスタQ2は、封緘紐3がループ接でしかも外部信号線61の接続が正常のときには作動状態となり、インバータ69−1の出力側電圧が高くなるので警報器70および警報ランプ71はオフされる。次いで、ループ断または外部信号線61が切断又は短絡されるなどすると、トランジスタQ2は、ベース側が抵抗68−1を通じてアースされるためオフ状態となりインバータ69−1の出力がオフされるので警報器70および警報ランプ71をオンさせることができる。
本発明の一実施の形態の防犯警報器の各構成部材を一部省略して示した外観平面図である。 図1に示す実施の形態の防犯警報器のロック機構部分の概要を示す部分断面図である。 図2においてロックを解除した状態を示す部分断面図である。 図1に示す防犯警報器に使用する制御部AおよびBのブロック回路図である。 図4に示すブロック回路図のタイムチャート図である。 図1に示す防犯警報器の制御装置をソフトウエアにより形成する際の状態遷移図である。 図1に示すロック解除器の制御部Cのブロック回路図である。 図1に示すコード入力・書替え装置の制御部Dのブロック回路図である。 図1に示す防犯警報器に装備したトランスポンダと交信する監視ゲートに設けた制御部Dのブロック回路図である。 図1に示す防犯警報器本体に設けるトランスポンダの制御部Fのブロック回路図である。 図2、3に示したロック装置と別の構造のロック装置の要部斜視図である。 図1に示す封緘紐の変形例を一部破断して示す図である。 本発明の第2の実施形態による要部ブロック回路図である。 図13の回路図の動作を説明するタイムチャート図である。 第3実施の形態による防犯警報器のブロック回路zである。 図15のインターフェース部−外部警報器間の回路の一例を示したものである。 第3の実施の形態に使用した封緘紐巻き取り器の横断面図である。 図17のXVIII−XVIII線断面図である。 本発明の第4の実施の形態による防犯警報器の要部回路図である。
符号の説明
1 防犯警報器
2 警報器本体
3 封緘紐
4 ロック解除器
5 差込み
6 ロック解除ピン
8 ロック装置
16 警報器
A 制御部

Claims (14)

  1. 警報器本体、封緘紐およびロック解除器からなり、前記封緘紐は柔軟な被覆電線からなり、該封緘紐の両端に前記電線の端子を有する1対の差込みを取り付け、該封緘紐を物品に開けた孔に通し、前記差込みを前記警報器本体に開けたガイド孔に差込むと引き抜き不能に固定され、前記封緘紐を切断するか、または前記ロック解除器を使用しないで前記差込みを前記警報器本体から引き抜くと警報を発し続け、前記ロック解除器を前記警報器本体に取り付けると固定と前記警報とを解除するようにした防犯警報器。
  2. 前記警報器本体に、前記差込みを係脱可能に固定するロック装置、警報器、 該警報器をオン・オフする制御部を設け、前記ロック装置は、前記差込みを前記警報器本体に差し込むと引き抜き不能にし、且つ前記電線を前記制御部に接続する導電性の係合部材を備えており、前記制御部は、前記電線と接続されて閉回路を形成すると前記警報器をオフ状態に保ち、前記封緘紐が切断されるなどして閉回路が開放されると前記警報器をオンして警報を発し続け、前記ロック解除装置を前記警報器本体に取り付けると前記ロックおよび警報を解除するようにした請求項1記載の防犯警報器。
  3. 前記ロック解除器は、第1コード出力手段を備え、且つ該第1コードの出力端子を備えたロック解除ピンを設けており、 該ロック解除ピンを前記警報器本体に開けたガイド孔に差し込むと前記差込みの固定を解除し、第1コードを前記制御部に出力し、該制御部は、入力された前記第1コードと予め入力されている第1コードとを照合し、一致すると前記警報器をオフし、一致しないと前記警報器をオンし続けるようにした請求項1または2記載の防犯警報器。
  4. 前記制御部は、前記封緘紐に内装された前記電線の両端が接続され閉回路が形成されたことを検知する閉回路検知部、前記IDコードを照合する入力コード比較部、該入力コード比較部からコードの一致信号が出力されると前記警報器をオフしたままとする警戒解除状態とし、該状態のときに前記閉回路が形成された信号が入力されると警戒状態に移行し、該警戒状態のときに前記閉回路が開放された信号が入力されると警報器をオンし続けることからなる請求項3記載の防犯警報器。
  5. 監視ゲートおよび前記警報器本体内にトランスポンダを設け、前記監視ゲートは、該ゲートを通過する人を含む物体を検知する物体検知部、前記トランスポンダと交信する送受信器およびゲート警報器を設けており、前記トランスポンダは、前記物体検知部からの信号を検知すると、第2コード記憶部に予め入力された第2コードを送信し、該送信を受信した前記監視ゲートは、該監視ゲートのコード記憶部に予め入力されたコードと前記送信された第2コードとを照合し、一致しないかまたは受信しないと前記ゲート警報器をオンして警報を発するようにした請求項1〜4のいずれかに記載の防犯警報器。
  6. 特定の信号を搬送する電波を、少なくとも該ゲート内に達するように送信する監視ゲートおよび警報器本体からなり、該警報器本体に前記電波を受信し、前記信号を検出すると前記警報器をオンする信号検出回路を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の防犯警報器。
  7. 前記信号検出回路が、アンテナ、検波部、信号検出部および警報器をオンする警報出力部からなり、出力された警報信号は、前記封緘紐の切断または前記差込みの引き抜きによる警報出力と平行して与えるようにした請求項6記載の防犯警報器。
  8. 前記信号が周期的に変化する信号であり、前記信号の検出が、前記周波数の変化周期を検出する手段である請求項7記載の防犯警報器。
  9. 前記警報器本体のケーシングを開封不能に形成し、前記ロック解除器に前記ロック解除ピンを通じて前記制御装置を駆動する電池の電圧を測定するバッテリーチェッカーを前記ロック解除器に設けたことからなる請求項2〜8のいずれかに記載の防犯警報器。
  10. 前記バッテリーチェッカーが、ロック解除器に使用する電池の残量を測定可能にした請求項9記載の防犯警報器。
  11. 前記電線に代えて光ファイバーを使用し、前記接点に代えて紐側の光コネクターを取り付け、前記端子に代えて前記警報器本体側の光コネクターを取り付け、該本体側光コネクターと前記第1制御部との間に、一方に発光素子を、他方に受光素子をそれぞれ取り付けた請求項1〜10のいずれかに記載の防犯警報器。
  12. 前記警報器本体に設けた警報器の外に外部警報器を設け、該外部警報器を作動させる警報信号を有線または無線によって出力するようにした請求項1〜11記載の防犯警報器。
  13. 前記外部警報器を前記有線により作動させる際に、前記外部警報器は、前記有線部分の接続が正常であり、且つ前記警報器本体から警報信号が出力されていないときオフ状態であり、前記有線部分が断線または短絡などの異常が生じるか、前記警報器本体から警報信号が出力されるとオン状態となり、警報を発するように、前記外部信号線が前記正常に接続されていると電気的に活性状態が保たれるようにした請求項12記載の防犯警報器。
  14. 前記封緘紐により物品を緊縛するため、前記封緘紐に前記物品に取り付け、緊縛した際に余分となる封緘紐を巻き取る封緘紐巻取り器を取り付けた請求項1〜13記載の防犯警報器。
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