JP2004287818A - 計算機の評価システム、計算機及び評価プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正を確実に回避することを可能とし、システム評価の効率を大幅に向上させる計算機の評価システムを提供する。
【解決手段】計算機10を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システムであって、計算機10の各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブル150と、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブル160と、レビジョン管理テーブル150に登録されたコンポーネントのレビジョンが論理不正管理テーブル160に登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えるシステム制御部15を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】計算機10を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システムであって、計算機10の各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブル150と、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブル160と、レビジョン管理テーブル150に登録されたコンポーネントのレビジョンが論理不正管理テーブル160に登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えるシステム制御部15を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システム、計算機及び評価プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
計算機システムの開発においては、通常そのハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)/ファームウェア(FW)/テストプログラム等のシステム資源であるコンポーネントについてあるレビジョンにて発生した論理不正は、次世代のレビジョンにて修正されるが、修正内容が別の予期せぬ論理不正を発生させるような場合も存在し、それら論理不正が各HW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンの組み合わせに依存するような場合も多く存在する。
【0003】
従来より、これらコンポーネントに関する論理不正項目は人手により管理され、システム評価時には、既知の論理不正項目を回避したシステム構成を構築して実施している。
【0004】
また、従来のハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)等のコンポーネントにおける従来のリビジョン管理に関しては、例えば、特開平1−273129号公報「製品版数管理方式」(特許文献1)に開示される技術が存在する。この公報の「製品版数管理方式」では、製品出荷後にある部品をバージョンアップする際のトラブルを解消するために、製品として正常に動作する版数を関連付けてテーブルとして有し、このテーブル参照することで変更する部品の版数を決定する。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−273129号公報「製品版数管理方式」
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の計算機システムの開発においては、論理不正項目が人手により管理され、システム評価時には、既知の論理不正項目を回避したシステム構成を構築して実施している。しかし、計算機システムが複雑になり、開発時に非常に多くの論理不正が発生する最近の計算機システム開発においては、人手による論理不正項目の管理では管理洩れが発生し、既知論理不正が存在するシステム構成においてシステム評価を進めてしまうような場合も発生し、システム評価の効率が落ちる一因となっている。
【0007】
また、上述した特許文献1に開示される管理方法では、製品開発出荷後の部品のバージョンアップに対して、正常に動作するコンポーネントの組み合わせを登録したテーブルを参照して変更する部品の版数を決定するものであり、コンポーネントの組み合わせの数が限定されており、製品出荷前のシステム評価のように、コンポーネントの組み合わせが膨大にある場合には、対応できないという欠点が存在する。
【0008】
また、特許文献1の方法によって、製品出荷前のシステム評価を行なうには、膨大な量のコンポーネントの組み合わせをテーブルに登録する必要があり、テーブル容量の増大や管理の複雑化といった問題点が発生する。
【0009】
本発明の目的は、システム評価時にHW/SW/FW/テストプログラム等の他のコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正を確実に回避することを可能とし、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる計算機の評価システム、計算機及び評価プログラムを提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システムであって、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0011】
請求項2の本発明の計算機の評価システムは、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3の本発明の計算機の評価システムは、前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする。
【0013】
請求項4の本発明の計算機の評価システムは、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする。
【0014】
請求項5の本発明の計算機の評価システムは、前記論理不正管理テーブルと前記格納部を、単一又は個別のサーバに設け、当該サーバをネットワークを介して前記計算機に接続することを特徴とする。
【0015】
請求項6の本発明の計算機の評価システムは、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0016】
請求項7の本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントから構成される計算機であって、前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項8の本発明の計算機は、前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項9の本発明の計算機は、前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする。
【0019】
請求項10の本発明の計算機は、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする。
【0020】
請求項11の本発明の計算機は、前記論理不正管理テーブルと前記格納部を備える単一又は個別のサーバとネットワークを介して接続される特徴とする。
【0021】
請求項12の本発明の計算機は、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0022】
請求項13の本発明の計算機の評価プログラムは、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価プログラムであって、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0023】
請求項14の本発明の計算機の評価プログラムは、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0024】
請求項15の本発明の計算機の評価プログラムは、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録する機能と、前記論理不正のパターンに一致した場合に、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0025】
請求項16の本発明の計算機の評価プログラムは、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図であり、本実施の形態によるシステムは、計算機10、計算機10への入力装置20、計算機10からの出力装置30、計算機10と接続されるディスク装置40、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50、論理不正管理テーブル格納サーバ60から構成される。
【0028】
一般的に入力装置20としてはキーボードやマウス、出力装置30としてはディスプレイやプリンタのような装置が利用される。また、ディスク装置40にはOS(ブートシステム)が格納されている。計算機10、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50、論理不正管理テーブル格納サーバ60はそれぞれネットワーク70によって接続されている。
【0029】
計算機10は、n個のCPU10−1〜10−n、主記憶制御部11、主記憶部12、I/O制御部13、入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4、システム制御部15を備えて構成される。
【0030】
CPU10−1〜10−nは、主記憶制御部11を経由して主記憶部12にアクセスし、周辺系装置へアクセスする場合は、さらにI/O制御部13、及びI/O制御部13に接続される入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4を経由して、それぞれ入力装置20、出力装置30、ネットワーク70、ディスク装置40へのアクセスを行う。
【0031】
システム制御部15には、レビジョン管理テーブル150、レビジョン比較回路151、FW/テストプログラム格納部152が設けられている。
【0032】
レビジョン管理テーブル150は、システム内の各ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、テストプログラムのレビジョン情報を格納している。
【0033】
レビジョン比較回路151は、レビジョン管理テーブル150に格納されたレビジョン情報と論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正レビジョン情報とを比較する。
【0034】
FW/テストプログラム格納部152は、計算機10の現在のBIOS、システム制御部15のFW、計算機10用のテストプログラムを格納している。
【0035】
SW/FW/テストプログラム格納サーバ50は、本システムで使用されるソフトウェアやファームウェアが複数世代のレビジョンに渡って格納されているサーバであり、ネットワーク70によって計算機10と接続されている。
【0036】
論理不正格納テーブル格納サーバ60は、システム評価時に検出された論理不正のうち、各ハードウェア(HW)、ソフトウェア(SW)、ファームウェア(FW)、テストプログラム、BIOS及びOS等のコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正と組み合わせに依存しない論理不正を管理しており、論理不正の存在するそのレビジョンの組み合わせパターンの一覧である論理不正管理テーブル160を格納している。
【0037】
なお、本実施の形態においては、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50と論理不正管理テーブル格納サーバ60を別々のサーバとして定義しているが、同一サーバにSW/FW/テストプログラム格納サーバ50と論理不正格納テーブル格納サーバ60としての機能を持たせ、SW/FW/テストプログラム及び論理不正管理テーブルを格納することも可能である。
【0038】
図2はレビジョン管理テーブル150の登録情報の一例を示している。計算機10における現在のHW/SW/FW/テストプログラムの各レビジョンは、それぞれ図2で示される値となっている。
【0039】
図3は、論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正管理テーブル160の登録情報の一例を示している。この登録情報の例においては、合計10個のレビジョンの組み合わせのパターンが前記論理不正管理テーブルに登録されている。
【0040】
図において、各コンポーネントにおいて示されている「*」は全レビジョンを示しており、該当するHW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンには依存しないことを示す。
【0041】
例えば、論理不正管理テーブル160の1番目のエントリは、主記憶制御部11のHWレビジョンが「1.00」となっており、他のコンポーネントであるHW/SW/FW/テストプログラムのエントリは「*」となっているので、主記憶制御部11のHWレビジョンが「1.00」の場合には、他のコンポーネントのレビジョンには依存せずに論理不正が存在することを示している。この場合、HWである主記憶制御部11そのものを他のレビジョンのものに交換する必要があることになる。
【0042】
同様に、論理不正管理テーブル160の4番目のエントリへの登録情報より、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「1.00」の場合は、他のコンポーネントであるHW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンには依存せずに論理不正が存在することが分かる。
【0043】
対して、論理不正管理テーブル160の5番目と6番目のエントリへの登録情報には、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「2.00」と登録され、ネットワークI/Oアダプタ14−3のFWレビジョンが「2.01」と「2.02」と登録されており、他のコンポーネントに依存する論理不正が存在することを示している。
【0044】
すなわち、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「2.00」では、ネットワークI/Oアダプタ14−3のFWレビジョンが「2.01」または「2.02」に依存して論理不正が存在することになる。この例では、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWを別のレビジョンのものに交換するか、あるいはネットワークI/Oアダプタ14−3のFWを別のレビジョンにアップデートすることにより論理不正を回避することが可能である。
【0045】
次に、上記のように構成される本実施の形態の動作について説明する。図4は計算機10の立ち上げにおける自己診断の過程での処理を示すフローチャート、図5はOSブートにおける処理を示すフローチャートである。
【0046】
図4を参照すると、図1のシステムの計算機10の立ち上げ処理(ステップ401)において、システム制御部15は、CPU10−1〜10−n、主記憶制御部11、主記憶部12、I/O制御部13、入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4、システム制御部15自身の各ユニットにおけるレジスタに保持されているHWレビジョン情報、各I/Oアダプタ14−1〜14−4に保持されているFWレビジョン情報、FW/テストプログラム格納部152に格納されているBIOSレビジョン情報、システム制御部FWレビジョン情報、テストプログラムレビジョン情報を読み出す(ステップ402)。
【0047】
ここで読み出した各種レビジョン情報は、レビジョン管理テーブル150に登録される(ステップ403)。なお、OSのレビジョン情報については、後述するOSのブート処理において読み出しと登録が行なわれる。
【0048】
システム制御部15は、計算機10立ち上げ時の自己診断の過程において、レビジョン管理テーブル150の登録内容と論理不正管理テーブル格納サーバ60の論理不正管理テーブル160に登録されているレビジョンの組み合わせの登録内容(レビジョンの組み合わせパターン)とをレビジョン比較回路151にて比較判定を行う(ステップ404)。すなわち、レビジョン管理テーブル150に登録される各コンポーネントのレビジョンを論理不正管理テーブル160に登録されている組合せのパターンとを比較し、一致すれば論理不正が存在することになる。
【0049】
レビジョン管理テーブル150に登録されるコンポーネントのレビジョンが論理不正管理テーブル160に登録されるレビジョンの組み合わせと一致した場合(ステップ405)、システム制御部15は出力装置30に対し、現在の計算機10のHW、FW、テストプログラムの組み合わせでは論理不正が存在する旨の警告メッセージを出力する(ステップ406)。これにより、システム管理者に対して別のレビジョンのコンポーネント(例えば、ハードウェアコンポーネントの場合)への交換を促すことができる。
【0050】
論理不正管理テーブル160に基づき、存在する論理不正がFWやテストプログラムを別のレビジョンのものに入れ替えることによって回避可能なパターンの場合(ステップ407)、システム制御部15はSW/FW/テストプログラム格納サーバ50から、論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのFW/テストプログラムを選択してダウンロードを行い、計算機10内のFW/テストプログラムの入れ替えを実施する(ステップ408)。FWの入れ替えが実施された場合は計算機10は再立ち上げされる(ステップ409)。
【0051】
論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのFW/テストプログラムを選択する場合は、論理不正管理テーブル160の登録内容を参照して、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から論理不正とならないレビジョンのFW/テストプログラムを選択する。この場合、論理不正とならない複数のレビジョンが存在する場合には、そのうちの最新のものを選択する。
【0052】
論理不正の回避にハードウェアの交換が必要な場合(ステップ407)には、計算機10の立ち上げを中止し、対象となるハードウェアコンポーネントを論理不正に合致しないレビジョンのものに交換した後に(ステップ410)、計算機10を再立ち上げする。
【0053】
例えば、レビジョン管理テーブル150、及び論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正管理テーブル160の登録情報が、それぞれ図2、図3の場合、現在の計算機10のシステム構成が、論理不正管理テーブル160における10番目のエントリに登録されているレビジョンの組み合わせと一致するため、論理不正が存在していることになる。この場合、システム制御部HWを交換しても論理不正を回避できるが、システム制御部FWもしくはBIOSを別のレビジョンのものに入れ替えることによっても回避可能であるので、別レビジョンのシステム制御部FWもしくはBIOSがSW/FW/テストプログラム格納サーバ50からダウンロードされ、計算機10のシステム制御部FWもしくはBIOSの入れ替えが行われる。
【0054】
前記計算機10におけるHW/FW/テストプログラムのレビジョン情報の比較結果において論理不正が存在せず、自己診断処理が正常終了すると(ステップ405)、計算機10はディスク40からのOSのブート処理を開始する(ステップ411)。
【0055】
次いで、図5において、OSのブート処理が開始すると(ステップ501)、システム制御部15は、OSに格納されているSWレビジョン情報を読み出し(ステップ502)、読み出した情報はレビジョン管理テーブル150に登録される(ステップ503)。
【0056】
システム制御部15は、レビジョン管理テーブル150の登録内容と論理不正管理テーブル格納サーバ60の論理不正管理テーブル160に登録されているレビジョンの組み合わせの登録内容(リビジョンの組み合わせパターン)とをレビジョン比較回路151にて比較判定を行う(ステップ504)。
【0057】
すなわち、レビジョン管理テーブル150に登録されるOSのレビジョンを論理不正管理テーブル160に登録されている組合せのパターンと比較して、論理不正が存在するかどうかを比較判定する。
【0058】
比較判定において論理不正が存在する場合(ステップ505)、システム制御部15は出力装置30に対し、ブート処理を開始しているOSのレビジョンと、計算機10の自己診断時に確認済みであるHW、FW、テストプログラムの組み合わせにおいて論理不正が存在する旨の警告メッセージを出力する(ステップ506)。
【0059】
そして、システム制御部15は、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から、論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのOSを選択してダウンロードを行い、ディスク装置40に格納されているOSの入れ替えを実施する(ステップ507)。
【0060】
論理不正管理テーブル160の登録内容を参照して、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から論理不正とならないレビジョンのOSを選択する。この場合、論理不正とならない複数のレビジョンが存在する場合には、そのうちの最新のものを選択する。
【0061】
OSの入れ替え処理が終了した後、計算機10はディスク装置40からのOSの再ブートを実施する(ステップ508)。
【0062】
本実施の形態によれば、計算機のHW/SW/FW/テストプログラムの現在のレビジョンを管理するレビジョン管理テーブル150と、システム評価において検出された論理不正項目のうち、各HW、SW、FW、テストプログラムのレビジョンの組み合わせに依存するものを管理する論理不正管理テーブル160とを設け、2つの管理テーブルの登録内容を比較チェックすることで、現在の計算機の構成において、既知の論理不正が存在するか否かを自動判断する。そして、論理不正が存在する構成であった場合は、警告メッセージの出力を行なうと共に、ネットワークを通じて別のレビジョンのSW、FW、テストプログラムをダウンロードして入れ替えることにより、既知の論理不正が存在しないシステム構成とする。
【0063】
これにより、システム評価時に、HW/SW/FW/テストプログラム等の他のコンポーネントのレビジョンに依存する論理不正を確実に回避することが可能となり、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0064】
本発明による計算機の評価システムの構成要素であるシステム制御部15の機能については、それをハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段の機能を実行する計算機の評価プログラム(アプリケーションプログラム)をコンピュータ処理装置のメモリにロードしてコンピュータ処理装置を制御することで実現することができる。この計算機の評価プログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0065】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0066】
例えば、図2、3のレビジョン管理テーブル150、論理不正管理テーブル160に示した登録内容は、図1に示すような構成の計算機10の場合の例であり、計算機の構成が異なることにより、管理するコンポーネントが相違することは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の計算機の評価システムによれば、以下に述べるような優れた効果を実現する。
【0068】
計算機のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及びテストプログラム等のコンポーネントの現在のレビジョンを管理するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正項目のうち、各コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存するものを管理する論理不正管理テーブルとを設け、2つの管理テーブルの登録内容を比較チェックすることで、現在の計算機の構成において、既知の論理不正が存在するか否かを自動判断し、論理不正が存在する構成であった場合は、別のレビジョンのコンポーネントを入れ替えることにより、既知の論理不正が存在しないシステム構成とするので、システム評価時に、各コンポーネントの他のコンポーネントのレビジョンに依存する論理不正を確実に回避することが可能となり、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態によるレビジョン管理テーブルの登録内容の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による論理不正管理テーブルの登録内容の例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるシステムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態によるシステムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:計算機
11:主記憶制御部
12:主記憶部
13:I/O制御部
14−1:入力装置用I/Oアダプタ
14−2:出力装置用I/Oアダプタ
14−3:ネットワーク用I/Oアダプタ
14−4:ディスク装置用I/Oアダプタ
15:システム制御部
20:入力装置
30:出力装置
40:ディスク装置
50:SW/FW/テストプログラム格納部
60:論理不正管理テーブル格納サーバ
70:ネットワーク
150:レビジョン管理テーブル
151:レビジョン比較回路
152:FW/テストプログラム格納部
160:論理不正管理テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システム、計算機及び評価プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
計算機システムの開発においては、通常そのハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)/ファームウェア(FW)/テストプログラム等のシステム資源であるコンポーネントについてあるレビジョンにて発生した論理不正は、次世代のレビジョンにて修正されるが、修正内容が別の予期せぬ論理不正を発生させるような場合も存在し、それら論理不正が各HW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンの組み合わせに依存するような場合も多く存在する。
【0003】
従来より、これらコンポーネントに関する論理不正項目は人手により管理され、システム評価時には、既知の論理不正項目を回避したシステム構成を構築して実施している。
【0004】
また、従来のハードウェア(HW)/ソフトウェア(SW)等のコンポーネントにおける従来のリビジョン管理に関しては、例えば、特開平1−273129号公報「製品版数管理方式」(特許文献1)に開示される技術が存在する。この公報の「製品版数管理方式」では、製品出荷後にある部品をバージョンアップする際のトラブルを解消するために、製品として正常に動作する版数を関連付けてテーブルとして有し、このテーブル参照することで変更する部品の版数を決定する。
【0005】
【特許文献1】
特開平1−273129号公報「製品版数管理方式」
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の計算機システムの開発においては、論理不正項目が人手により管理され、システム評価時には、既知の論理不正項目を回避したシステム構成を構築して実施している。しかし、計算機システムが複雑になり、開発時に非常に多くの論理不正が発生する最近の計算機システム開発においては、人手による論理不正項目の管理では管理洩れが発生し、既知論理不正が存在するシステム構成においてシステム評価を進めてしまうような場合も発生し、システム評価の効率が落ちる一因となっている。
【0007】
また、上述した特許文献1に開示される管理方法では、製品開発出荷後の部品のバージョンアップに対して、正常に動作するコンポーネントの組み合わせを登録したテーブルを参照して変更する部品の版数を決定するものであり、コンポーネントの組み合わせの数が限定されており、製品出荷前のシステム評価のように、コンポーネントの組み合わせが膨大にある場合には、対応できないという欠点が存在する。
【0008】
また、特許文献1の方法によって、製品出荷前のシステム評価を行なうには、膨大な量のコンポーネントの組み合わせをテーブルに登録する必要があり、テーブル容量の増大や管理の複雑化といった問題点が発生する。
【0009】
本発明の目的は、システム評価時にHW/SW/FW/テストプログラム等の他のコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正を確実に回避することを可能とし、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる計算機の評価システム、計算機及び評価プログラムを提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システムであって、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0011】
請求項2の本発明の計算機の評価システムは、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3の本発明の計算機の評価システムは、前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする。
【0013】
請求項4の本発明の計算機の評価システムは、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする。
【0014】
請求項5の本発明の計算機の評価システムは、前記論理不正管理テーブルと前記格納部を、単一又は個別のサーバに設け、当該サーバをネットワークを介して前記計算機に接続することを特徴とする。
【0015】
請求項6の本発明の計算機の評価システムは、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0016】
請求項7の本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントから構成される計算機であって、前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える手段を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項8の本発明の計算機は、前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする。
【0018】
請求項9の本発明の計算機は、前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする。
【0019】
請求項10の本発明の計算機は、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする。
【0020】
請求項11の本発明の計算機は、前記論理不正管理テーブルと前記格納部を備える単一又は個別のサーバとネットワークを介して接続される特徴とする。
【0021】
請求項12の本発明の計算機は、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする。
【0022】
請求項13の本発明の計算機の評価プログラムは、計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価プログラムであって、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0023】
請求項14の本発明の計算機の評価プログラムは、前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0024】
請求項15の本発明の計算機の評価プログラムは、前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録する機能と、前記論理不正のパターンに一致した場合に、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0025】
請求項16の本発明の計算機の評価プログラムは、前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図であり、本実施の形態によるシステムは、計算機10、計算機10への入力装置20、計算機10からの出力装置30、計算機10と接続されるディスク装置40、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50、論理不正管理テーブル格納サーバ60から構成される。
【0028】
一般的に入力装置20としてはキーボードやマウス、出力装置30としてはディスプレイやプリンタのような装置が利用される。また、ディスク装置40にはOS(ブートシステム)が格納されている。計算機10、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50、論理不正管理テーブル格納サーバ60はそれぞれネットワーク70によって接続されている。
【0029】
計算機10は、n個のCPU10−1〜10−n、主記憶制御部11、主記憶部12、I/O制御部13、入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4、システム制御部15を備えて構成される。
【0030】
CPU10−1〜10−nは、主記憶制御部11を経由して主記憶部12にアクセスし、周辺系装置へアクセスする場合は、さらにI/O制御部13、及びI/O制御部13に接続される入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4を経由して、それぞれ入力装置20、出力装置30、ネットワーク70、ディスク装置40へのアクセスを行う。
【0031】
システム制御部15には、レビジョン管理テーブル150、レビジョン比較回路151、FW/テストプログラム格納部152が設けられている。
【0032】
レビジョン管理テーブル150は、システム内の各ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、テストプログラムのレビジョン情報を格納している。
【0033】
レビジョン比較回路151は、レビジョン管理テーブル150に格納されたレビジョン情報と論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正レビジョン情報とを比較する。
【0034】
FW/テストプログラム格納部152は、計算機10の現在のBIOS、システム制御部15のFW、計算機10用のテストプログラムを格納している。
【0035】
SW/FW/テストプログラム格納サーバ50は、本システムで使用されるソフトウェアやファームウェアが複数世代のレビジョンに渡って格納されているサーバであり、ネットワーク70によって計算機10と接続されている。
【0036】
論理不正格納テーブル格納サーバ60は、システム評価時に検出された論理不正のうち、各ハードウェア(HW)、ソフトウェア(SW)、ファームウェア(FW)、テストプログラム、BIOS及びOS等のコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正と組み合わせに依存しない論理不正を管理しており、論理不正の存在するそのレビジョンの組み合わせパターンの一覧である論理不正管理テーブル160を格納している。
【0037】
なお、本実施の形態においては、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50と論理不正管理テーブル格納サーバ60を別々のサーバとして定義しているが、同一サーバにSW/FW/テストプログラム格納サーバ50と論理不正格納テーブル格納サーバ60としての機能を持たせ、SW/FW/テストプログラム及び論理不正管理テーブルを格納することも可能である。
【0038】
図2はレビジョン管理テーブル150の登録情報の一例を示している。計算機10における現在のHW/SW/FW/テストプログラムの各レビジョンは、それぞれ図2で示される値となっている。
【0039】
図3は、論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正管理テーブル160の登録情報の一例を示している。この登録情報の例においては、合計10個のレビジョンの組み合わせのパターンが前記論理不正管理テーブルに登録されている。
【0040】
図において、各コンポーネントにおいて示されている「*」は全レビジョンを示しており、該当するHW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンには依存しないことを示す。
【0041】
例えば、論理不正管理テーブル160の1番目のエントリは、主記憶制御部11のHWレビジョンが「1.00」となっており、他のコンポーネントであるHW/SW/FW/テストプログラムのエントリは「*」となっているので、主記憶制御部11のHWレビジョンが「1.00」の場合には、他のコンポーネントのレビジョンには依存せずに論理不正が存在することを示している。この場合、HWである主記憶制御部11そのものを他のレビジョンのものに交換する必要があることになる。
【0042】
同様に、論理不正管理テーブル160の4番目のエントリへの登録情報より、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「1.00」の場合は、他のコンポーネントであるHW/SW/FW/テストプログラムのレビジョンには依存せずに論理不正が存在することが分かる。
【0043】
対して、論理不正管理テーブル160の5番目と6番目のエントリへの登録情報には、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「2.00」と登録され、ネットワークI/Oアダプタ14−3のFWレビジョンが「2.01」と「2.02」と登録されており、他のコンポーネントに依存する論理不正が存在することを示している。
【0044】
すなわち、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWレビジョンが「2.00」では、ネットワークI/Oアダプタ14−3のFWレビジョンが「2.01」または「2.02」に依存して論理不正が存在することになる。この例では、ネットワークI/Oアダプタ14−3のHWを別のレビジョンのものに交換するか、あるいはネットワークI/Oアダプタ14−3のFWを別のレビジョンにアップデートすることにより論理不正を回避することが可能である。
【0045】
次に、上記のように構成される本実施の形態の動作について説明する。図4は計算機10の立ち上げにおける自己診断の過程での処理を示すフローチャート、図5はOSブートにおける処理を示すフローチャートである。
【0046】
図4を参照すると、図1のシステムの計算機10の立ち上げ処理(ステップ401)において、システム制御部15は、CPU10−1〜10−n、主記憶制御部11、主記憶部12、I/O制御部13、入力装置用I/Oアダプタ14−1、出力装置用I/Oアダプタ14−2、ネットワーク用I/Oアダプタ14−3、ディスク装置用I/Oアダプタ14−4、システム制御部15自身の各ユニットにおけるレジスタに保持されているHWレビジョン情報、各I/Oアダプタ14−1〜14−4に保持されているFWレビジョン情報、FW/テストプログラム格納部152に格納されているBIOSレビジョン情報、システム制御部FWレビジョン情報、テストプログラムレビジョン情報を読み出す(ステップ402)。
【0047】
ここで読み出した各種レビジョン情報は、レビジョン管理テーブル150に登録される(ステップ403)。なお、OSのレビジョン情報については、後述するOSのブート処理において読み出しと登録が行なわれる。
【0048】
システム制御部15は、計算機10立ち上げ時の自己診断の過程において、レビジョン管理テーブル150の登録内容と論理不正管理テーブル格納サーバ60の論理不正管理テーブル160に登録されているレビジョンの組み合わせの登録内容(レビジョンの組み合わせパターン)とをレビジョン比較回路151にて比較判定を行う(ステップ404)。すなわち、レビジョン管理テーブル150に登録される各コンポーネントのレビジョンを論理不正管理テーブル160に登録されている組合せのパターンとを比較し、一致すれば論理不正が存在することになる。
【0049】
レビジョン管理テーブル150に登録されるコンポーネントのレビジョンが論理不正管理テーブル160に登録されるレビジョンの組み合わせと一致した場合(ステップ405)、システム制御部15は出力装置30に対し、現在の計算機10のHW、FW、テストプログラムの組み合わせでは論理不正が存在する旨の警告メッセージを出力する(ステップ406)。これにより、システム管理者に対して別のレビジョンのコンポーネント(例えば、ハードウェアコンポーネントの場合)への交換を促すことができる。
【0050】
論理不正管理テーブル160に基づき、存在する論理不正がFWやテストプログラムを別のレビジョンのものに入れ替えることによって回避可能なパターンの場合(ステップ407)、システム制御部15はSW/FW/テストプログラム格納サーバ50から、論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのFW/テストプログラムを選択してダウンロードを行い、計算機10内のFW/テストプログラムの入れ替えを実施する(ステップ408)。FWの入れ替えが実施された場合は計算機10は再立ち上げされる(ステップ409)。
【0051】
論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのFW/テストプログラムを選択する場合は、論理不正管理テーブル160の登録内容を参照して、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から論理不正とならないレビジョンのFW/テストプログラムを選択する。この場合、論理不正とならない複数のレビジョンが存在する場合には、そのうちの最新のものを選択する。
【0052】
論理不正の回避にハードウェアの交換が必要な場合(ステップ407)には、計算機10の立ち上げを中止し、対象となるハードウェアコンポーネントを論理不正に合致しないレビジョンのものに交換した後に(ステップ410)、計算機10を再立ち上げする。
【0053】
例えば、レビジョン管理テーブル150、及び論理不正管理テーブル格納サーバ60に格納されている論理不正管理テーブル160の登録情報が、それぞれ図2、図3の場合、現在の計算機10のシステム構成が、論理不正管理テーブル160における10番目のエントリに登録されているレビジョンの組み合わせと一致するため、論理不正が存在していることになる。この場合、システム制御部HWを交換しても論理不正を回避できるが、システム制御部FWもしくはBIOSを別のレビジョンのものに入れ替えることによっても回避可能であるので、別レビジョンのシステム制御部FWもしくはBIOSがSW/FW/テストプログラム格納サーバ50からダウンロードされ、計算機10のシステム制御部FWもしくはBIOSの入れ替えが行われる。
【0054】
前記計算機10におけるHW/FW/テストプログラムのレビジョン情報の比較結果において論理不正が存在せず、自己診断処理が正常終了すると(ステップ405)、計算機10はディスク40からのOSのブート処理を開始する(ステップ411)。
【0055】
次いで、図5において、OSのブート処理が開始すると(ステップ501)、システム制御部15は、OSに格納されているSWレビジョン情報を読み出し(ステップ502)、読み出した情報はレビジョン管理テーブル150に登録される(ステップ503)。
【0056】
システム制御部15は、レビジョン管理テーブル150の登録内容と論理不正管理テーブル格納サーバ60の論理不正管理テーブル160に登録されているレビジョンの組み合わせの登録内容(リビジョンの組み合わせパターン)とをレビジョン比較回路151にて比較判定を行う(ステップ504)。
【0057】
すなわち、レビジョン管理テーブル150に登録されるOSのレビジョンを論理不正管理テーブル160に登録されている組合せのパターンと比較して、論理不正が存在するかどうかを比較判定する。
【0058】
比較判定において論理不正が存在する場合(ステップ505)、システム制御部15は出力装置30に対し、ブート処理を開始しているOSのレビジョンと、計算機10の自己診断時に確認済みであるHW、FW、テストプログラムの組み合わせにおいて論理不正が存在する旨の警告メッセージを出力する(ステップ506)。
【0059】
そして、システム制御部15は、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から、論理不正が存在するパターンに合致しないレビジョンの組み合わせになるように、適当なレビジョンのOSを選択してダウンロードを行い、ディスク装置40に格納されているOSの入れ替えを実施する(ステップ507)。
【0060】
論理不正管理テーブル160の登録内容を参照して、SW/FW/テストプログラム格納サーバ50から論理不正とならないレビジョンのOSを選択する。この場合、論理不正とならない複数のレビジョンが存在する場合には、そのうちの最新のものを選択する。
【0061】
OSの入れ替え処理が終了した後、計算機10はディスク装置40からのOSの再ブートを実施する(ステップ508)。
【0062】
本実施の形態によれば、計算機のHW/SW/FW/テストプログラムの現在のレビジョンを管理するレビジョン管理テーブル150と、システム評価において検出された論理不正項目のうち、各HW、SW、FW、テストプログラムのレビジョンの組み合わせに依存するものを管理する論理不正管理テーブル160とを設け、2つの管理テーブルの登録内容を比較チェックすることで、現在の計算機の構成において、既知の論理不正が存在するか否かを自動判断する。そして、論理不正が存在する構成であった場合は、警告メッセージの出力を行なうと共に、ネットワークを通じて別のレビジョンのSW、FW、テストプログラムをダウンロードして入れ替えることにより、既知の論理不正が存在しないシステム構成とする。
【0063】
これにより、システム評価時に、HW/SW/FW/テストプログラム等の他のコンポーネントのレビジョンに依存する論理不正を確実に回避することが可能となり、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0064】
本発明による計算機の評価システムの構成要素であるシステム制御部15の機能については、それをハードウェア的に実現することは勿論として、上記した各手段の機能を実行する計算機の評価プログラム(アプリケーションプログラム)をコンピュータ処理装置のメモリにロードしてコンピュータ処理装置を制御することで実現することができる。この計算機の評価プログラムは、磁気ディスク、半導体メモリその他の記録媒体に格納され、その記録媒体からコンピュータ処理装置にロードされ、コンピュータ処理装置の動作を制御することにより、上述した各機能を実現する。
【0065】
以上好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0066】
例えば、図2、3のレビジョン管理テーブル150、論理不正管理テーブル160に示した登録内容は、図1に示すような構成の計算機10の場合の例であり、計算機の構成が異なることにより、管理するコンポーネントが相違することは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の計算機の評価システムによれば、以下に述べるような優れた効果を実現する。
【0068】
計算機のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア及びテストプログラム等のコンポーネントの現在のレビジョンを管理するレビジョン管理テーブルと、システム評価において検出された論理不正項目のうち、各コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存するものを管理する論理不正管理テーブルとを設け、2つの管理テーブルの登録内容を比較チェックすることで、現在の計算機の構成において、既知の論理不正が存在するか否かを自動判断し、論理不正が存在する構成であった場合は、別のレビジョンのコンポーネントを入れ替えることにより、既知の論理不正が存在しないシステム構成とするので、システム評価時に、各コンポーネントの他のコンポーネントのレビジョンに依存する論理不正を確実に回避することが可能となり、システム評価の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態によるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態によるレビジョン管理テーブルの登録内容の例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態による論理不正管理テーブルの登録内容の例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態によるシステムの動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態によるシステムの動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:計算機
11:主記憶制御部
12:主記憶部
13:I/O制御部
14−1:入力装置用I/Oアダプタ
14−2:出力装置用I/Oアダプタ
14−3:ネットワーク用I/Oアダプタ
14−4:ディスク装置用I/Oアダプタ
15:システム制御部
20:入力装置
30:出力装置
40:ディスク装置
50:SW/FW/テストプログラム格納部
60:論理不正管理テーブル格納サーバ
70:ネットワーク
150:レビジョン管理テーブル
151:レビジョン比較回路
152:FW/テストプログラム格納部
160:論理不正管理テーブル
Claims (16)
- 計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価システムであって、
前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする計算機の評価システム。 - 前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、
システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、
前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載の計算機の評価システム。 - 前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の計算機の評価システム。
- 各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、
前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、
前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の計算機の評価システム。 - 前記論理不正管理テーブルと前記格納部を、単一又は個別のサーバに設け、当該サーバをネットワークを介して前記計算機に接続することを特徴とする請求項2から請求項4の何れか1項に記載の計算機の評価システム。
- 前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする請求項2から請求項5の何れか1項に記載の計算機の評価システム。
- ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントから構成される計算機であって、
前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える手段を備えることを特徴とする計算機。 - 前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルと、
システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルと、
前記レビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える制御部を備えることを特徴とする請求項7に記載の計算機。 - 前記コンポーネントのレビジョンが前記論理不正のパターンに該当する場合に、その旨を示す警告メッセージを出力することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の計算機。
- 各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部を備え、
前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録し、
前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替えることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の計算機。 - 前記論理不正管理テーブルと前記格納部を備える単一又は個別のサーバとネットワークを介して接続される特徴とする請求項8から請求項10の何れか1項に記載の計算機。
- 前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替えることを特徴とする請求項8から請求項11の何れか1項に記載の計算機。
- 計算機を構成するハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアを含む各種コンポーネントの論理不正を評価する計算機の評価プログラムであって、
前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報が、前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンに該当するかを判別し、該当する場合に前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする計算機の評価プログラム。 - 前記計算機の前記各種コンポーネントのレビジョン情報を登録するレビジョン管理テーブルに登録された前記コンポーネントのレビジョンが、システム評価において検出された論理不正のうち、少なくとも前記コンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンを内容を登録する論理不正管理テーブルに登録されたコンポーネントのレビジョンの組み合わせに依存する論理不正のパターンと一致するか否かを比較し、一致する場合に、前記コンポーネントを論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする請求項13に記載の計算機の評価プログラム。
- 前記計算機の立ち上げにおいて、前記コンポーネントのレビジョン情報を読み出して前記レビジョン管理テーブルに登録する機能と、
前記論理不正のパターンに一致した場合に、各種の前記コンポーネントの複数世代のレビジョンのものを格納する格納部から論理不正のない別のレビジョンのコンポーネントをダウンロードして入れ替える機能を実行することを特徴とする請求項14に記載の計算機の評価プログラム。 - 前記コンポーネントのリビジョンが、前記論理不正のパターンに一致した場合に、前記論旨不正の回避がソフトウェアからなるコンポーネントの入れ替えで可能あるかを判別し、可能である場合に別のレビジョンのコンポーネントに入れ替える機能を実行することを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の計算機の評価プログラム。
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