【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車体前部から導入した空気をラジエータや空調用コンデンサ等の冷却系部品に案内するための車体前部の導風構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車等の車両では、車体前部に位置するフロントグリルやバンパカバー等の開口部から空気を導入し、該空気の一部をラジエータや空調用コンデンサ等の冷却系部品の冷却に利用している。具体的には、冷却系部品の背部に配置したファンによって上記空気を吸い込んで冷却系部品を通過させ、該空気によって冷却を行なっている。
【０００３】
そして、ファンと冷却系部品との間をシュラウドによって被覆する構成が知られている（例えば、特許文献１参照）。この構成では、シュラウドの上下の縁部に形成した凹溝をラジエータのアッパプレート及びロアプレートにそれぞれ嵌入させることで、負圧によるシュラウドの変形を防止し、冷却系部品を通過しない空気（エンジンルーム内の空気）をファンが吸い込むことによる冷却能力の低下を防止している。
【０００４】
ところで、車体前部のエンジンルーム内には、エンジンの他に、上記冷却系部品、ファン、シュラウド、ウォッシャタンク等、様々な部品が密に配置されており、該エンジンルーム内の空間を有効利用することが求められている。このため、シュラウドと貯水タンクとを一体化した構成が知られている（例えば、特許文献２または特許文献３参照）。特許文献２記載の構成では、シュラウドとウォッシャタンク（またはリザーバタンク）とが樹脂成形によって一体に形成されている。また、特許文献３記載の構成では、シュラウドの周側にタンク相当容量の中空部を一体に設けている。
【０００５】
一方で、近年、自動車等の車両では、冷却系部品の前側（ファンとは反対側）において、上記開口部から車体内に導入した空気を冷却系部品に効果的に案内することが求められている。しかしながら、上記各従来技術では、この点について何ら考慮されていなかった。また、冷却系部品の前側で空気を該冷却系部品に効果的に案内するために、冷却系部品の車幅方向端部と上記開口部の車幅方向端部との間に、板状のダクト壁を架け渡してダクトを構成する車体構造が知られているが、この場合、部品点数が多くなり、上記エンジンルーム内空間の有効利用の要求に沿うものではないという問題があった。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００２−３４７４５１号公報
【特許文献２】
特開平８−０３５４２６号公報
【特許文献３】
実開昭５６−１４２２２０号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、省スペース化を図りつつ、車体前部から導入した空気を冷却系部品に案内する機能を実現することのできる車体前部の導風構造を得ることが目的である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１記載の発明に係る車体前部の導風構造は、車体前部から導入した空気を冷却系部品に案内するダクト壁を、洗浄液を貯液するウォッシャタンクで構成した、ことを特徴としている。
【０００９】
請求項１記載の車体前部の導風構造では、例えばフロントグリルやバンパカバーに設けられた開口部等の車体の前部から導入された空気が、ウォッシャタンクで構成されたダクト壁に案内されて冷却系部品に至る。このため、車体外部から導入された空気が効果的に冷却系部品に導かれて該冷却系部品を冷却し、冷却効率が向上する。
【００１０】
ここで、洗浄液を貯液するウォッシャタンクがダクト壁を構成するため、換言すれば、エンジンルーム内に配置される既存部品であるウォッシャタンクが上記空気を案内するダクト機能を兼ねる（ウォッシャタンクにダクト機能を統合した）ため、部品点数を増やすことなく、車体前部から導入した空気を冷却系部品に案内する機能を実現することができる。
【００１１】
このように、請求項１記載の車体前部の導風構造では、省スペース化を図りつつ、車体前部から導入した空気を冷却系部品に案内する機能を実現することができる。
【００１２】
請求項２記載の発明に係る車体前部の導風構造は、請求項１記載の車体前部の導風構造において、前記ウォッシャタンクは、前記冷却系部品を側方から覆うシュラウドの車幅方向端部とフロントバンパとに架け渡されて、前記ダクト壁を構成している、ことを特徴としている。
【００１３】
請求項２記載の車体前部の導風構造では、ウォッシャタンクが冷却系部品を側方から覆うシュラウドの車幅方向端部と車体前端に位置するフロントバンパとを架け渡してダクト壁を構成するため、車体における前端から冷却系部品までの略全長に亘りダクト壁が位置し、車体前部から導入した空気が確実に冷却系部品に案内される。
【００１４】
請求項３記載の発明に係る車体前部の導風構造は、請求項２記載の車体前部の導風構造において、前記ウォッシャタンクは左右一対設けられてそれぞれ前記ダクト壁を構成している、ことを特徴としている。
【００１５】
請求項３記載の車体前部の導風構造では、左右一対のウォッシャタンクがそれぞれ異なるシュラウドの車幅方向端部とフロントバンパとを架け渡しており、左右一対のダクト壁が構成されるため、車体前部から導入した空気が一層確実に冷却系部品に案内される。また、一方のダクト壁を従来の如き平板で構成する必要がなくなる。
【００１６】
請求項４記載の発明に係る車体前部の導風構造は、請求項２または請求項３記載の車体前部の導風構造において、前記ウォッシャタンクは、前記フロントバンパへの衝突時に前記シュラウドの外側に変位するように設けられている、ことを特徴としている。
【００１７】
請求項４記載の車体前部の導風構造では、フロントバンパへの衝突時には、ダクト壁を構成するウォッシャタンクが、シュラウドの外側に変位する。これにより、ウォッシャタンクは、衝突時にフロントバンパと冷却系部品との間に挟み込まれて潰れることがなく、シュラウドとフロントバンパとに架け渡してもフロントバンパによる衝撃吸収機能を阻害したり、自ら破損したりする恐れがない。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造について、図１乃至図６に基づいて説明する。なお、図中矢印ＦＲは車体の前方向を、矢印ＵＰは車体の上方向を示す。
【００１９】
図１には、本実施形態に係る車体前部の導風構造が適用された自動車車体（以下、単に車体という）Ｓの前部であるエンジンルーム内の概略構造が斜視図にて示されている。この図に示される如く、車体Ｓは、空調用コンデンサ、ラジエータ、またはこれらが一体化された冷却系部品１０を備えている。
【００２０】
冷却系部品１０は、車体Ｓの前部構造部材であるラジエータサポート１２に固定されている。この冷却系部品１０は、シュラウド１４によって覆われている。図２にも示される如く、シュラウド１４は、前方に開口した盆状に形成されており、冷却系部品１０を入り込ませている。すなわち、シュラウド１４は、冷却系部品１０を、後方、車幅方向の両側方、上方、及び下方から覆っている。
【００２１】
このシュラウド１４の背部１４Ａには図示しないファンが設けられており、このファンは前方から空気を吸い込んで後方へ排出するようになっている。すなわち、シュラウド１４が、冷却系部品１０の前端よりも後方において、ファンの吸い込みによる空気流路を規定する構成である。
【００２２】
また、シュラウド１４の左右の側壁１４Ｂからは、それぞれダクトアーム１６が延設されている。ダクトアーム１６は、その先端に平面視で略コ字状の係合部１６Ａを有しており、シュラウド１４と後述するウォッシャタンク２０との間のシール用とされている。
【００２３】
また、車体Ｓには、フロントバンパを構成するバンパリインフォースメント１８が設けられている。バンパリインフォースメント１８は、その外形が側面視で略矩形状に形成されると共に車幅方向に長手とされている。このバンパリインフォースメント１８は、長手方向の両端近傍で、それぞれ車体骨格部材である左右一対のサイドメンバの先端にクラッシュボックス（何れも図示省略）を介して固定されている。そして、このバンパリインフォースメント１８が図示しないバンパカバーによって被覆されてフロントバンパが構成される。
【００２４】
このフロントバンパのバンパカバーには空気取り入れ用の開口部が設けられており、バンパカバーの上部には空気取り入れ用の開口部を有する図示しないフロントグリルが設けられている。これにより、車体Ｓの内部には外気が導入されるようになっている。
【００２５】
そして、シュラウド１４とバンパリインフォースメント１８との間には、ウォッシャタンク２０が配設されている。ウォッシャタンク２０は、左右一対設けられており、それぞれ上記各開口部から導入した空気を冷却系部品１０に案内するダクト壁を構成している。以下、具体的に説明する。
【００２６】
図３にも示される如く、各ウォッシャタンク２０は、内部に洗浄液を貯液するタンク本体２２を備えている。各タンク本体２２は、本実施の形態では、平面視で互いに平行な長辺部２２Ａと短辺部２２Ｂとを有する略台形状に形成されており、それぞれの長辺部２２Ａを車幅方向の内側に向けて配置されるようになっている。
【００２７】
また、タンク本体２２の後端からは、長辺部２２Ａに沿ってシュラウド側アーム部２４が延設されている。一方、タンク本体２２の前端からは、長辺部２２Ａに沿ってバンパ側アーム部２６が延設されている。バンパ側アーム部２６の上下方向中間部には、バンパリインフォースメント１８の外形状に対応した切欠部２６Ａが形成されている。ウォッシャタンク２０は、タンク本体２２とシュラウド側アーム部２４とバンパ側アーム部２６とが樹脂成形によって一体に形成されている。
【００２８】
これらのウォッシャタンク２０は、それぞれバンパ側アーム部２６の切欠部２６Ａにバンパリインフォースメント１８を入り込ませると共に、シュラウド側アーム部２４をダクトアーム１６の係合部１６Ａに入り込ませた状態で、車体Ｓに保持（図示省略）されている。また、その切欠部２６Ａにバンパリインフォースメント１８を入り込ませたバンパ側アーム部２６は、バンパカバー内に配置される構成である。すなわち、バンパ側アーム部２６は、タンク本体２２に対し薄幅に形成されてバンパカバー内に配置し易い形状とされている。
【００２９】
そして、左右一対のウォッシャタンク２０は、車体Ｓの前側ほど互いの間隔が広がるように（正面視でシュラウド１４の外側に張り出すように）それぞれシュラウド１４に対し傾斜して配置されて、該シュラウド１４のダクトアーム１６と共に冷却系部品１０の前方にダクト部Ｄを形成している。
【００３０】
これにより、上記各開口部から車体Ｓに導入された空気が、各ウォッシャタンク２０が構成するダクト壁（バンパ側アーム部２６、長辺部２２Ａ、シュラウド側アーム部２４）及びダクトアーム１６によって案内されて、冷却系部品１０に集中する構成とされている。なお、本実施の形態では、各ウォッシャタンク２０の高さがシュラウド１４の高さと略一致している。
【００３１】
ここで、シュラウド１４が振動系である場合、図４（Ａ）に示される如く、車体Ｓに保持されて非振動系であるウォッシャタンク２０のシュラウド側アーム部２４は、ダクトアーム１６の係合部１６Ａに非接触で挿入されており、シュラウド１４の振動によって係合部１６Ａに干渉しない（擦れない）ようにされる。この場合、シュラウド側アーム部２４と係合部１６Ａとの隙間からの空気の流入または流出を抑制するために、係合部１６Ａの互いに対向する一対の係合片１６Ｂのうち、車幅方向内側の係合片１６Ｂを長くしてシュラウド側アーム部２４とのオーバラップ量を大きくしている。また、このシュラウド側アーム部２４と係合部１６Ａとの隙間によって、図２に想像線にて示される如く、フロントバンパへの衝突時におけるウォッシャタンク２０のシュラウド１４に対する外側（初期位置に対し後方）への変位（倒れ）が許容される構成である。
【００３２】
一方、シュラウド１４が非振動系の場合、図４（Ｂ）に示される如く、ウォッシャタンク２０のシュラウド側アーム部２４は、ダクトアーム１６の係合部１６Ａに連結される。具体的には、シュラウド側アーム部２４は、先端の厚肉部２４Ａを係合部１６Ａの互いに対向する一対の係合片１６Ｂ間に入り込ませた状態で、各係合片１６Ｂの先端にそれぞれ形成された爪１６Ｃによって挟み込まれている。この場合、フロントバンパへの衝突時におけるウォッシャタンク２０のシュラウド１４に対する外側（初期位置に対し後方）への変位（倒れ）を許容するために、シュラウド側アーム部２４は容易に変形可能な蛇腹状に形成されている。また、この蛇腹形状によって、シュラウド１４とウォッシャタンク２０との相対振動が吸収されるようになっている。
【００３３】
なお、各ウォッシャタンク２０は、上記シュラウド１４に対する外側への変位可能で、通常はガタつきや脱落が生じないように車体Ｓに保持されている。また、上記の如くシュラウド１４が振動系である場合にも、シュラウド側アーム部２４を蛇腹形状としても良いことは言うまでもない。さらに、シュラウド側アーム部２４をゴム等の弾性材にて構成しても良い。さらにまた、各ウォッシャタンク２０を振動系側に保持させても良いが、この場合、バンパ側アーム部２６をバンパリインフォースメント１８やバンパカバーと干渉しない形状とすることが望ましい。
【００３４】
以上説明したウォッシャタンク２０は、フロントまたはリヤのウインドシールドガラスに洗浄液を噴射するウインドウォッシャ装置や、ヘッドランプに洗浄液を噴射するヘッドランプクリーナ装置に適用される。そして、これらの装置にタンク本体２２内の洗浄液を供給するために、タンク本体２２の短辺部２２Ｂの下部には、ポンプモータ２８が取り付けられている。このポンプモータ２８の作動によって、タンク本体２２内の洗浄液がウインドウォッシャ装置やヘッドランプクリーナ装置の噴射ノズルに供給されるようになっている。なお、２つのウォッシャタンク２０の洗浄液の供給先が同じである場合には、該２つのウォッシャタンク２０をチューブ等によって連通してポンプモータ２８を共用化することも可能である。
【００３５】
また、タンク本体２２の上部には、内部に洗浄液を補給するための注入口３０が設けられている。注入口３０は、通常は閉塞されて洗浄液の溢出が防止される構成である。この注入口３０の閉塞構造は、例えば、図５（Ａ）及び図５（Ｂ）に示される如く、注入口３０を外周におねじを有する筒状に形成し、該おねじに螺合するめねじを有するキャップ３２によって閉塞するものであっても良く、図６（Ａ）及び図６（Ｂ）に示される如く、透孔である注入口３０にゴム等の弾性材より成る鍔付プラグ３４を嵌合して閉塞するものであっても良い。
【００３６】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【００３７】
上記構成の車体前部の導風構造では、ファンの作動や車体Ｓの走行によって、フロントグリルやバンパカバーの開口部から車体Ｓ内に空気が導入される。この空気は、ダクト部Ｄすなわち左右一対のウォッシャタンク２０、ダクトアーム１６に案内されて冷却系部品１０へ至り、ファンの吸い込み力によって冷却系部品１０を通過しつつ該冷却系部品１０を冷却する。
【００３８】
このダクト部Ｄの存在によって、車体Ｓ外から導入した空気が冷却系部品１０に集中的に導かれ、冷却系部品１０の冷却能力（効率）が向上する。逆に、同等の冷却能力を維持しつつ冷却系部品１０の小型化を図ることも可能である。
【００３９】
ここで、洗浄液を貯液するウォッシャタンク２０がダクト部Ｄのダクト壁を構成するため、換言すれば、ウォッシャタンク２０に上記空気を案内するダクト機能を統合したため、部品点数を増やすことなく、車体前部から導入した空気を冷却系部品１０に案内する機能を実現することができる。したがって、ダクト部Ｄを形成することに伴って部品点数を増やす必要がなく、エンジンルーム内の省スペース化や組付工数の削減を図ることができる。
【００４０】
このように、本実施の形態に係る車体前部の導風構造では、省スペース化を図りつつ、車体Ｓの前部から導入した空気を冷却系部品１０に案内する機能を実現することができる。
【００４１】
また、ウォッシャタンク２０が、車体Ｓの前端を構成するフロントバンパのバンパリインフォースメント１８と、冷却系部品１０を側方から覆うシュラウド１４とを架け渡して配置されるため、車体Ｓの前端と冷却系部品１０との間の略全長に亘りダクト部Ｄが形成され、該ダクト部Ｄが空気流を冷却系部品１０へ効果的に集中させる。
【００４２】
特に、左右一対のウォッシャタンク２０によってダクト部Ｄを形成するため、該ダクト部Ｄは、車体Ｓの前端からシュラウド１４にかけて側方に閉じており、空気流を一層効果的に冷却系部品１０へ集中させる。これらにより、冷却系部品１０の冷却能力（効率）が一層向上する。また、一方のダクト壁を従来の如き平板で構成する必要がなく、上記機能統合による部品点数削減、省スペース化の効果が顕著となる。
【００４３】
さらに、本実施の形態に係る車体前部の導風構造では、フロントバンパへの衝突時には、ダクト部Ｄのダクト壁を構成する各ウォッシャタンク２０が、それぞれシュラウド１４の外側に倒れるように後方へ変位する。これにより、各ウォッシャタンク２０は、衝突時にフロントバンパを構成するバンパリインフォースメント１８と冷却系部品１０との間に挟み込まれて潰れることがなく、シュラウド１４とバンパリインフォースメント１８とに架け渡してもフロントバンパによる衝撃吸収機能を阻害したり、自ら破損したりする恐れがない。逆に言えば、フロントバンパへの衝突時にウォッシャタンク２０を破損することなく逃す構造を採用することによって、車体Ｓにおける衝突エリア（衝突エネルギ吸収部であるクラッシュゾーン）内に、その機能を損なわせることなく、ウォッシャタンク２０を配設してダクト部Ｄを形成する構成が実現されている。
【００４４】
なお、上記の実施の形態では、ウォッシャタンク２０のシュラウド側アーム部２４をシュラウド１４の係合部１６Ａに入り込ませた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、シュラウド側アーム部２４をシュラウド１４の側壁１４Ｂと冷却系部品１０との隙間に入り込ませるように構成しても良い。
【００４５】
また、上記の実施の形態では、ウォッシャタンク２０がタンク本体２２とシュラウド側アーム部２４とバンパ側アーム部２６とを有する好ましい構成としたが、本発明はウォッシャタンク２０の形状・寸法によって限定されることはなく、例えば、ウォッシャタンク２０におけるダクト部Ｄを形成する部分がシュラウド１４の高さよりも低くても良く、タンク本体２２から上下方向に延設した部分がタンク本体２２（長辺部２２Ａ）、シュラウド側アーム部２４、バンパ側アーム部２６と共にダクト部Ｄ（の一部）を構成しても良く、シュラウド側アーム部２４やバンパ側アーム部２６が洗浄液を貯液可能な中空構造とされても良い。
【００４６】
さらに、上記の実施の形態では、左右一対のウォッシャタンク２０によってダクト部Ｄを形成する好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、左右何れか一方のウォッシャタンク２０でダクト壁を構成しても良く、該一方のウォッシャタンク２０と平板とで上記ダクト部Ｄと同形状のダクト部を構成しても良い。
【００４７】
さらにまた、上記実施の形態では、ウォッシャタンク２０がシュラウド１４の外側に変位することで衝突時のフロントバンパによる衝撃吸収を阻害しない好ましい構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ウォッシャタンク２０は、衝突時に軽荷重で洗浄液（及び空気）を排出しつつ変形する（潰れる）ことでフロントバンパによる衝撃吸収を阻害しないように構成されても良い。
【００４８】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る車体前部の導風構造では、省スペース化を図りつつ、車体前部から導入した空気を冷却系部品に案内する機能を実現することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造の概略全体構成を示す斜視図である。
【図２】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造の平面断面図である。
【図３】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造を構成するウォッシャタンク及びシュラウドを示す斜視図である。
【図４】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造を構成するウォッシャタンクとシュラウドとの境界部分を示す図であって、（Ａ）はシュラウドが振動系である場合の構造を示す平面断面図、（Ｂ）はシュラウドが非振動系である場合の構造を示す平面断面図である。
【図５】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造を構成するウォッシャタンクの注入口の一例を示す図であって、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は断面図である。
【図６】本発明の実施の形態に係る車体前部の導風構造を構成するウォッシャタンクの注入口の別例を示す図であって、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は断面図である。
【符号の説明】
１０ 冷却系部品
１４ シュラウド
１８ バンパリインフォースメント（フロントバンパ）
２０ ウォッシャタンク
２２Ａ 長辺部（ダクト壁）
２４ シュラウド側アーム部（ダクト壁）
２６ バンパ側アーム部（ダクト壁）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wind guiding structure at a front portion of a vehicle body for guiding air introduced from a front portion of a vehicle body such as an automobile to a cooling system component such as a radiator or an air conditioning condenser.
[0002]
[Prior art]
In vehicles such as automobiles, air is introduced from openings such as a front grill and a bumper cover located at the front of the vehicle body, and a part of the air is used for cooling cooling system components such as radiators and air conditioning capacitors. . Specifically, the air is sucked by a fan arranged at the back of the cooling system component, passed through the cooling system component, and cooled by the air.
[0003]
A configuration is known in which a shroud covers the space between the fan and the cooling system component (for example, see Patent Document 1). In this configuration, the concave grooves formed on the upper and lower edges of the shroud are fitted into the upper plate and the lower plate of the radiator, respectively, thereby preventing the shroud from being deformed due to the negative pressure and preventing the air (engine room) from passing through the cooling system components. The cooling capacity is prevented from being reduced due to the fan sucking the air inside.
[0004]
By the way, in the engine room at the front of the vehicle body, in addition to the engine, various components such as the above-mentioned cooling system components, a fan, a shroud, a washer tank, and the like are densely arranged, and the space in the engine room is effectively used. Is required. For this reason, a configuration in which a shroud and a water storage tank are integrated is known (for example, see Patent Document 2 or Patent Document 3). In the configuration described in Patent Document 2, the shroud and the washer tank (or the reservoir tank) are integrally formed by resin molding. Further, in the configuration described in Patent Document 3, a hollow portion having a tank equivalent capacity is provided integrally on the peripheral side of the shroud.
[0005]
On the other hand, in recent years, in vehicles such as automobiles, it has been required to effectively guide air introduced into the vehicle body from the opening to the cooling system component on the front side (opposite to the fan) of the cooling system component. I have. However, each of the above prior arts does not consider this point at all. Further, in order to effectively guide air to the cooling system component at the front side of the cooling system component, a plate-shaped member is provided between the vehicle width direction end of the cooling system component and the vehicle width direction end of the opening. A vehicle body structure in which a duct is formed by bridging a duct wall is known. However, in this case, the number of parts is increased, and there is a problem that the above-mentioned requirement for effective use of the space in the engine room is not met.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2002-347451 A [Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 8-035426 [Patent Document 3]
Japanese Utility Model Application Publication No. Sho 56-142220
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in consideration of the above-described facts, and it is possible to obtain a vehicle body front wind guiding structure that can realize a function of guiding air introduced from the vehicle body front to cooling system components while saving space. Is the purpose.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a wind guiding structure for a front part of a vehicle body according to the invention according to claim 1 is characterized in that a duct wall for guiding air introduced from a front part of the vehicle body to a cooling system component is provided with a washer tank for storing a cleaning liquid. It is characterized by having comprised.
[0009]
In the wind guiding structure for the front part of the vehicle body according to the first aspect, air introduced from the front part of the vehicle body, such as an opening provided in a front grill or a bumper cover, is guided to a duct wall formed by a washer tank. To cooling system components. Therefore, the air introduced from outside the vehicle body is effectively guided to the cooling system components to cool the cooling system components, and the cooling efficiency is improved.
[0010]
Here, since the washer tank for storing the cleaning liquid forms a duct wall, in other words, the washer tank, which is an existing part disposed in the engine room, also has a duct function for guiding the air (the washer tank has a duct). Since the functions are integrated), a function of guiding air introduced from the front of the vehicle body to the cooling system components can be realized without increasing the number of components.
[0011]
As described above, in the wind guiding structure for the front part of the vehicle body, a function of guiding the air introduced from the front part of the vehicle body to the cooling system components can be realized while saving space.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a vehicle body front wind guiding structure according to the first aspect, wherein the washer tank is provided in a vehicle width direction of a shroud that covers the cooling system component from a side. The duct wall is bridged between the end and the front bumper to constitute the duct wall.
[0013]
According to the second aspect of the present invention, the duct wall is formed by bridging the vehicle width direction end of the shroud, which covers the cooling system components from the side, with the washer tank and the front bumper located at the front end of the vehicle body. Therefore, the duct wall is located over substantially the entire length from the front end of the vehicle body to the cooling system components, and the air introduced from the front of the vehicle body is reliably guided to the cooling system components.
[0014]
According to a third aspect of the present invention, there is provided a front body guiding structure according to the second aspect, wherein the washer tanks are provided as a pair of left and right sides to form the duct walls, respectively. It is characterized by:
[0015]
In the wind guide structure of the front part of the vehicle body according to the third aspect, the pair of right and left washer tanks respectively bridge the end portions of the different shrouds in the vehicle width direction and the front bumper, and the pair of right and left duct walls is configured. The air introduced from the front of the vehicle body is more reliably guided to the cooling system components. Further, it is not necessary to form one of the duct walls with a flat plate as in the related art.
[0016]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the vehicle body front wind guiding structure according to the second or third aspect, wherein the washer tank is provided with the shroud at the time of collision with the front bumper. It is provided to be displaced outward.
[0017]
In the wind guiding structure for the front part of the vehicle body, at the time of collision with the front bumper, the washer tank constituting the duct wall is displaced outside the shroud. As a result, the washer tank is not pinched between the front bumper and the cooling system components during a collision, so that the washer is not crushed. There is no fear of doing.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A wind guide structure at a front portion of a vehicle body according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. In the drawings, the arrow FR indicates the forward direction of the vehicle body, and the arrow UP indicates the upward direction of the vehicle body.
[0019]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic structure in an engine room, which is a front portion of an automobile body (hereinafter, simply referred to as a vehicle body) S to which a vehicle body front wind guiding structure according to the present embodiment is applied. I have. As shown in this figure, the vehicle body S includes a condenser for air conditioning, a radiator, or a cooling system component 10 in which these are integrated.
[0020]
The cooling system component 10 is fixed to a radiator support 12 which is a front structural member of the vehicle body S. This cooling system component 10 is covered by a shroud 14. As shown in FIG. 2, the shroud 14 is formed in a tray shape opening forward, and has the cooling system component 10 therein. That is, the shroud 14 covers the cooling system component 10 from behind, from both sides in the vehicle width direction, from above, and from below.
[0021]
A fan (not shown) is provided on the back portion 14A of the shroud 14, and the fan sucks air from the front and discharges the air rearward. That is, the shroud 14 is configured to define an air flow path by suction of the fan behind the front end of the cooling system component 10.
[0022]
Further, duct arms 16 extend from left and right side walls 14B of the shroud 14, respectively. The duct arm 16 has a substantially U-shaped engaging portion 16A at the tip thereof in a plan view, and is used for sealing between the shroud 14 and a washer tank 20 described later.
[0023]
Further, the vehicle body S is provided with a bumper reinforcement 18 constituting a front bumper. The bumper reinforcement 18 has a substantially rectangular outer shape in a side view and a length in the vehicle width direction. The bumper reinforcement 18 is fixed to the distal ends of a pair of left and right side members as body frame members via crash boxes (both not shown) near both ends in the longitudinal direction. The bumper reinforcement 18 is covered with a bumper cover (not shown) to form a front bumper.
[0024]
An opening for air intake is provided in a bumper cover of the front bumper, and a front grill (not shown) having an opening for air intake is provided above the bumper cover. Thus, outside air is introduced into the vehicle body S.
[0025]
A washer tank 20 is provided between the shroud 14 and the bumper reinforcement 18. A pair of washer tanks 20 are provided on the left and right sides, each constituting a duct wall for guiding the air introduced from each of the openings to the cooling system component 10. This will be specifically described below.
[0026]
As shown in FIG. 3, each washer tank 20 includes a tank body 22 for storing a cleaning liquid therein. In the present embodiment, each tank body 22 is formed in a substantially trapezoidal shape having a long side 22A and a short side 22B that are parallel to each other in a plan view. It is arranged to face inward.
[0027]
A shroud-side arm 24 extends from the rear end of the tank body 22 along the long side 22A. On the other hand, a bumper-side arm 26 extends from the front end of the tank body 22 along the long side 22A. A notch 26 </ b> A corresponding to the outer shape of the bumper reinforcement 18 is formed at a vertically intermediate portion of the bumper-side arm 26. In the washer tank 20, a tank main body 22, a shroud-side arm portion 24, and a bumper-side arm portion 26 are integrally formed by resin molding.
[0028]
These washer tanks 20 have the vehicle body S with the bumper reinforcement 18 inserted into the notch 26A of the bumper-side arm 26 and the shroud-side arm 24 inserted into the engagement 16A of the duct arm 16, respectively. (Not shown). Further, the bumper-side arm portion 26 in which the bumper reinforcement 18 is inserted into the cutout portion 26A is configured to be disposed inside the bumper cover. That is, the bumper-side arm portion 26 is formed to have a small width with respect to the tank body 22 and has a shape that can be easily arranged in the bumper cover.
[0029]
The pair of right and left washer tanks 20 are arranged obliquely with respect to the shroud 14 such that the distance between them increases toward the front of the vehicle body S (so as to project outward from the shroud 14 in a front view). A duct part D is formed in front of the cooling system component 10 together with the fourteen duct arms 16.
[0030]
Thereby, the air introduced into the vehicle body S from each of the openings is guided by the duct wall (the bumper-side arm portion 26, the long side portion 22A, the shroud-side arm portion 24) and the duct arm 16 formed by each washer tank 20. Then, it is configured to concentrate on the cooling system component 10. In the present embodiment, the height of each washer tank 20 is substantially equal to the height of the shroud 14.
[0031]
Here, when the shroud 14 is a vibration system, the shroud-side arm portion 24 of the washer tank 20 which is held by the vehicle body S and is a non-vibration system is engaged with the duct arm 16 as shown in FIG. It is inserted into the portion 16A in a non-contact manner, so that the vibration of the shroud 14 does not interfere (do not rub) with the engaging portion 16A. In this case, in order to suppress the inflow or outflow of air from the gap between the shroud-side arm portion 24 and the engagement portion 16A, the inside of the pair of engagement pieces 16B of the engagement portion 16A facing each other in the vehicle width direction. The length of the engagement piece 16B is increased to increase the amount of overlap with the shroud-side arm portion 24. Further, due to the gap between the shroud-side arm portion 24 and the engaging portion 16A, as shown by an imaginary line in FIG. 2, the washer tank 20 is located outside the shroud 14 at the time of collision with the front bumper (rearward with respect to the initial position). ) Is allowed.
[0032]
On the other hand, when the shroud 14 is a non-vibrating system, the shroud-side arm portion 24 of the washer tank 20 is connected to the engaging portion 16A of the duct arm 16, as shown in FIG. More specifically, the shroud-side arm portion 24 has a thick portion 24A at the tip inserted between a pair of opposed engagement pieces 16B of the engagement portion 16A, and is attached to the tip of each engagement piece 16B. It is sandwiched by the formed claws 16C. In this case, in order to allow the washer tank 20 to be displaced (falled) outward (rearward from the initial position) with respect to the shroud 14 at the time of a collision with the front bumper, the shroud-side arm portion 24 has a bellows shape that can be easily deformed. Is formed. The bellows shape absorbs relative vibration between the shroud 14 and the washer tank 20.
[0033]
Each washer tank 20 can be displaced outward with respect to the shroud 14, and is normally held on the vehicle body S so as to prevent rattling or falling off. Also, even when the shroud 14 is a vibration system as described above, it goes without saying that the shroud-side arm portion 24 may be formed in a bellows shape. Further, the shroud-side arm portion 24 may be made of an elastic material such as rubber. Furthermore, each of the washer tanks 20 may be held on the vibration system side. In this case, it is desirable that the bumper-side arm portion 26 has a shape that does not interfere with the bumper reinforcement 18 and the bumper cover.
[0034]
The washer tank 20 described above is applied to a window washer device that sprays a cleaning liquid onto a front or rear windshield glass, or a headlamp cleaner device that sprays a cleaning liquid onto a headlamp. A pump motor 28 is attached to a lower portion of the short side portion 22B of the tank body 22 to supply the cleaning liquid in the tank body 22 to these devices. By the operation of the pump motor 28, the cleaning liquid in the tank body 22 is supplied to the injection nozzle of the window washer device or the headlamp cleaner device. In the case where the supply destination of the cleaning liquid in the two washer tanks 20 is the same, the pump motor 28 can be shared by connecting the two washer tanks 20 by a tube or the like.
[0035]
In addition, an injection port 30 for replenishing the inside with a cleaning liquid is provided at an upper portion of the tank body 22. The inlet 30 is normally closed to prevent overflow of the cleaning liquid. 5 (A) and 5 (B), for example, as shown in FIG. 5 (A) and FIG. 5 (B), the injection port 30 is formed in a cylindrical shape having a thread on the outer periphery and screwed into the external thread. It may be closed by a cap 32 having a screw. As shown in FIGS. 6 (A) and 6 (B), a flanged plug 34 made of an elastic material such as rubber is inserted into the injection port 30 which is a through hole. May be fitted and closed.
[0036]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0037]
In the front wind guiding structure having the above-described configuration, air is introduced into the vehicle body S from the openings of the front grill and the bumper cover by the operation of the fan and the traveling of the vehicle body S. This air is guided by the duct part D, that is, the pair of right and left washer tanks 20 and the duct arm 16, reaches the cooling system component 10, and cools the cooling system component 10 while passing through the cooling system component 10 by the suction force of the fan. .
[0038]
Due to the presence of the duct portion D, air introduced from outside the vehicle body S is intensively guided to the cooling system component 10, and the cooling capacity (efficiency) of the cooling system component 10 is improved. Conversely, it is also possible to reduce the size of the cooling system component 10 while maintaining the same cooling capacity.
[0039]
Here, since the washer tank 20 for storing the cleaning liquid forms the duct wall of the duct portion D, in other words, the duct function for guiding the air to the washer tank 20 is integrated, so that the number of parts can be increased without increasing the number of parts. The function of guiding the air introduced from the front to the cooling system component 10 can be realized. Therefore, it is not necessary to increase the number of parts in forming the duct portion D, and it is possible to save space in the engine room and reduce the number of assembly steps.
[0040]
As described above, the wind guiding structure at the front part of the vehicle body according to the present embodiment can realize a function of guiding the air introduced from the front part of the vehicle body S to the cooling system component 10 while saving space. .
[0041]
Further, since the washer tank 20 is disposed so as to bridge the bumper reinforcement 18 of the front bumper constituting the front end of the vehicle body S and the shroud 14 that covers the cooling system component 10 from the side, the washer tank 20 is disposed between the front end of the vehicle body S and the cooling end. A duct D is formed over substantially the entire length between the cooling system component 10 and the duct component D, and the duct D effectively concentrates the airflow on the cooling system component 10.
[0042]
In particular, since the duct portion D is formed by the pair of right and left washer tanks 20, the duct portion D is closed laterally from the front end of the vehicle body S to the shroud 14, and the air flow is more effectively transmitted to the cooling system component 10. Focus. As a result, the cooling capacity (efficiency) of the cooling system component 10 is further improved. In addition, it is not necessary to form one of the duct walls with a flat plate as in the related art, and the effects of reducing the number of components and saving space by integrating the above functions are remarkable.
[0043]
Furthermore, in the wind guiding structure at the front part of the vehicle body according to the present embodiment, at the time of collision with the front bumper, each washer tank 20 constituting the duct wall of the duct part D is moved backward so as to fall to the outside of the shroud 14, respectively. Displace. Accordingly, each washer tank 20 is not sandwiched between the bumper reinforcement 18 and the cooling system component 10 constituting the front bumper at the time of collision and is not crushed, and can be bridged between the shroud 14 and the bumper reinforcement 18. There is no risk of impairing the shock absorption function of the front bumper or causing damage to itself. Conversely, by adopting a structure in which the washer tank 20 is released without being damaged at the time of a collision with the front bumper, its function is impaired in the collision area (crash zone which is a collision energy absorbing portion) of the vehicle body S. Instead, a configuration in which the washer tank 20 is provided to form the duct portion D is realized.
[0044]
In the above-described embodiment, the shroud-side arm portion 24 of the washer tank 20 is configured to be inserted into the engagement portion 16A of the shroud 14. However, the present invention is not limited to this. 24 may be configured to enter the gap between the side wall 14B of the shroud 14 and the cooling system component 10.
[0045]
In the above-described embodiment, the washer tank 20 has a preferable configuration including the tank body 22, the shroud-side arm 24, and the bumper-side arm 26. However, the present invention is limited by the shape and dimensions of the washer tank 20. For example, the portion forming the duct portion D in the washer tank 20 may be lower than the height of the shroud 14, and the portion extending in the vertical direction from the tank body 22 is the tank body 22 (the long side portion 22A). ), The duct part D (part of) may be formed together with the shroud-side arm part 24 and the bumper-side arm part 26, and the shroud-side arm part 24 and the bumper-side arm part 26 have a hollow structure capable of storing a cleaning liquid. May be.
[0046]
Further, in the above-described embodiment, the duct portion D is formed by the pair of right and left washer tanks 20. However, the present invention is not limited to this. For example, the duct wall D may be formed by any one of the right and left washer tanks 20. The one washer tank 20 and a flat plate may constitute a duct portion having the same shape as the duct portion D.
[0047]
Furthermore, in the above-described embodiment, the preferable configuration is such that the washer tank 20 is displaced to the outside of the shroud 14 so as not to hinder the shock absorption by the front bumper at the time of collision. However, the present invention is not limited to this. The washer tank 20 may be configured so as to deform (crush) while discharging the cleaning liquid (and air) with a light load at the time of a collision so as not to hinder the shock absorption by the front bumper.
[0048]
【The invention's effect】
As described above, the vehicle front wind guiding structure according to the present invention has an excellent effect that the function of guiding the air introduced from the vehicle front to the cooling system components can be realized while saving space. Having.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic overall configuration of a wind guiding structure at a front portion of a vehicle body according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan cross-sectional view of a wind guiding structure at a front portion of a vehicle body according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing a washer tank and a shroud constituting a wind guiding structure at a front portion of the vehicle body according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a view showing a boundary portion between a washer tank and a shroud constituting a wind guiding structure at a front portion of a vehicle body according to the embodiment of the present invention, wherein (A) shows a structure in which the shroud is a vibration system; (B) is a plan sectional view showing a structure when the shroud is a non-vibrating system.
FIG. 5 is a view showing an example of an inlet of a washer tank constituting a wind guiding structure at a front portion of a vehicle body according to the embodiment of the present invention, wherein (A) is a perspective view and (B) is a sectional view. is there.
6A and 6B are diagrams showing another example of the inlet of the washer tank constituting the wind guiding structure at the front of the vehicle body according to the embodiment of the present invention, wherein FIG. 6A is a perspective view, and FIG. It is.
[Explanation of symbols]
10 cooling system parts 14 shroud 18 bumper reinforcement (front bumper)
20 Washer tank 22A Long side (duct wall)
24 Shroud side arm (duct wall)
26 Bumper side arm (duct wall)
