【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、節電モードを備えた印刷装置に関し、特に節電効率の高い印刷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の節電モードを有する印刷装置は、ネットワークを介してユーザから印刷ジョブを受信するたびにプリントを行っており、節電モードに移行させることが難しい。例えば、１５分間使用されない場合節電モードに移行するプリンタに１０分間隔でプリントジョブが送られてくると１日中節電モードに移行することはない。
【０００３】
また、一旦節電モードになっても、ユーザから印刷ジョブを受信するたびに節電モードを解除してプリントを行っているので、節電モードを継続させることが難しい。例えば、先程のプリンタに１６分間隔でプリントジョブが送られてくると１６分間は印刷が行われないにもかかわらず１分しか節電できない。
【０００４】
このように、印刷装置には節電モードが用意されているのもかかわらず１日をトータルしてみると印刷装置の消費電力量はあまり低減されていないという問題があった。このような問題を解決して節電時間をできるだけ長くするための技術に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００２−８６８４６号公報
【０００６】
特許文献１では、節電状態でプリントジョブを受信した画像形成装置がジョブの受信通知を送信者の携帯電話に送信し、その携帯電話が画像形成装置に近づくと節電解除してプリントを行うことで、プリントジョブの送信者が画像形成装置に近づくまでは節電復帰しないので、節電時間を長く取ることができる画像形成システムが記載されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１の画像形成装置では、プリントジョブの受信を通知された携帯電話を携帯することが必要である。オフィスなどのＯＡ機器が集中している場所では別のＯＡ機器を使用する際に画像形成装置に無意識に近づいてしまうだけで節電が解除されてしまう。
【０００８】
また、プリントジョブを受信した画像形成装置が通常状態にあるときは、プリントジョブを受信するたびにプリントを行うため、節電状態に移行させることが難しいという問題は解決されない。さらに、節電が解除されてから各プリントジョブのプリントデータをページ単位で印刷データに生成し、生成が完了した後各ページの印刷データを用紙にプリントする処理を開始するため、印刷ページの多い印刷ジョブでは、節電が解除されてからプリントが始まるまでに時間がかかるので節電に移行するまでの時間が遅くなり、トータルで節電時間を長くする妨げになる。
【０００９】
また、印刷物によっては今すぐ欲しいものと、後でも良い、又は出力を中止したい印刷物があるにもかかわらず節電が解除されると一律に印刷物を出力してしまうという問題もある。
【００１０】
従って、本発明の目的は、長い節電時間が確保できるだけでなく、必要な印刷物を必要とするときにまとめて得ることができる印刷装置を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するため、印刷ジョブに基づく印刷処理を実行する印刷部を有した印刷装置において、
前記印刷部の節電モード中に受信した前記印刷ジョブのデータを処理して印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを格納する印刷データ格納部と、
前記節電モードの解除に基づいて前記印刷データ格納部に格納されている前記印刷データを前記印刷部に印刷させる制御部とを有することを特徴とする印刷装置を提供する。
【００１２】
このような構成によれば、節電モードであっても印刷データの生成が行われるので、節電モードの解除が要求されてから印刷が完了するまでの時間が早まり、ユーザを待たせることがない。また、印刷が早く完了するので、節電モードに移行する時間も早まり、結果として節電時間を長くできる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００１４】
図１は、本発明の第１の実施の形態に係る印刷装置４がネットワークを介して接続された印刷システム１の構成図である。
印刷システム１は、ネットワーク２に接続されたホストコンピュータ３Ａと、ホストコンピュータ３Ｂと、ホストコンピュータ３Ｃと、印刷装置４Ａと、印刷装置４Ｂと、印刷装置４Ｃ等から構成される。ホストコンピュータ３（ホストコンピュータ３Ａ、ホストコンピュータ３Ｂ、およびホストコンピュータ３Ｃのいずれか１台）は、ネットワーク２を介して印刷装置４（印刷装置４Ａ、印刷装置４Ｂ、印刷装置４Ｃのいずれか１台）に印刷データと印刷要求からなる印刷ジョブを送信する。
【００１５】
印刷装置４は、ネットワーク２を介してホストコンピュータ３から送信される印刷ジョブの印刷データと印刷要求に従ってコピー、スキャン、又はＦＡＸを実行する。印刷装置４は、コピー、スキャン、又はＦＡＸを実行することができる通常モードのほかに、後述の定着器等の設定温度を下げるなどの節電モードを備えている。
【００１６】
図２は、ネットワーク２に接続された印刷装置４のブロック構成図である。
印刷装置４は、制御部１０と、ＩＯＴ（Ｉｍａｇｅ Ｏｕｔｐｕｔ Ｔｅｒｍｉｎａｌ）部４０と、および操作パネル５０等より構成される。
【００１７】
制御部１０は、ＣＰＵ１１と、ＲＯＭ１３と、ＲＡＭ１５と、ハードディスク（ＨＤ）１７等で構成される。ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ１３に格納されているジョブ受信部２１と、画像処理部２２と、スプーリング部２４と、スケジュール部２５と、タイマ２６と、プリンタ制御部２７と、節電制御部２８と、ビデオ部２９と、送受信部３０と、パネル制御部３１等を有し、制御プログラムに従って、ＩＯＴ部４０の各動作を統一的に制御して円滑なコピー動作を達成し、ＩＯＴ部４０の電力を制御して節電モードを実行する。
【００１８】
ジョブ受信部２１は、ホストコンピュータ３からネットワーク２および送受信部３０を介して受信される印刷ジョブを受信して登録する。画像処理部２２はデコンポーザ２３によって、印刷ジョブのデータを解釈して処理することによって各ページの印刷データを生成する。この印刷データとして、例えば、ワープロ文書等の文字、数字、記号といった文字データ、図形等の画像データがある。スプーリング部２４は、生成された印刷データをスプーリングする。スケジュール部２５は、印刷ジョブの有する出力の順位を表す優先度、又はユーザの行う優先処理指示に従い、優先処理として印刷ジョブの出力順位の設定および変更を行う。
【００１９】
タイマ２６は、節電に移行させる時間等をカウントする。プリンタ制御部２７は、ＩＯＴ部４０が印刷を行うように制御する。節電制御部２８は、タイマ２６に従ってＩＯＴ部４０の各部に供給する電力を制御して節電モードを実行する。ビデオ部２９は、各ページの画像データを画像信号としてＩＯＴ部４０に送る。
【００２０】
送受信部３０は、ネットワーク２を介してホストコンピュータ３から送信される印刷ジョブを受信し、ネットワーク２を介してホストコンピュータ３に印刷装置４の運転状況等を連絡する情報を送信する。パネル制御部３１は、操作パネル５０の液晶表示および各種キー入力の制御を行う。
【００２１】
ＲＡＭ１５には、デコンポーザ２３によって生成された印刷データを１ページ単位で記憶するページメモリ１６が構築される。また、後述の印刷ジョブキューの情報等を一時的に記憶する。ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）１７は、ページメモリ１６に記録された画像データを蓄積する大容量の外部記憶装置である。
【００２２】
操作パネル５０は、印刷に必要な操作、例えば後述の節電解除等の各種キーを選択可能に表示するタッチパネル機能を備えた液晶表示部であり、画像表示された各種キーの部分に指で触れることによってキー操作を行うものである。
【００２３】
図３は、操作パネルを示す。
操作パネル５０は、受信した印刷ジョブを登録し、印刷ジョブキュー１００として表示画面５０Ａに表示する。
【００２４】
図４は、第１の実施の形態に係る印刷装置４の概略構成図である。
印刷装置４には、ＩＯＴ部４０と、矢印方向ａに回転可能に設置された感光体ドラム６１の周辺に、電子写真プロセスによる画像形成を行う帯電器６２と、レーザー走査光学系６３と、現像用トナーを収容した現像部６４と、転写部６５と、用紙分離部６６と、感光体ドラム６１上の残留トナーを排除するためのクリーニング部６７と、残留電荷除去のための除電器６８等が設けられ、印刷装置４の下部には、記録用紙を収容する給紙搬送部８１が設けられている。
【００２５】
走査光学系装置７０又はビデオ装置２９より入力された画像信号に基づき、レーザービーム走査光学系６３で画像信号に応じた光信号に変換し、帯電器６２で帯電された感光体ドラム６１上を露光することにより感光体ドラム６１上に静電潜像を形成した後、現像装置６４で現像されることにより、感光体ドラム６１上にトナー像が形成される。
【００２６】
記録用紙は、給紙搬送装置８１から給紙ローラ８２により給紙され、タイミングローラ８３で一旦停止した後、転写装置６５側に送り込まれ、感光体ドラム６１上のトナー像は、記録用紙に転写される。トナー像の転写された記録用紙は、分離装置６６を経た後、搬送ベルト８４にて定着器８５に搬送され、トナーが加熱定着された後、排出ロ−ラ８８から排出トレイ８９上に排出される。
【００２７】
定着器８５は、長手方向にヒータ８６が挿通されて温度を測定する温度センサ等の温度センサ８７が設けられた上側の定着ローラと下側の加圧ローラを備える。定着器８５をヒータ８６により所定の定着温度（約１６０度）に加熱し、トナー像を１対の定着ローラで挟持して高温で圧接し、トナー粒子をシートに溶融付着させる。節電モードでは、定着器８５を予熱モードにしたり、予熱をＯＦＦにして節電を行うものが多い。また、液晶パネルなどの表示装置を備えた操作パネル５０が設けられると共に、操作パネル５０の液晶表示および各種キー入力制御を行うパネル操作部５１が設けられている。
【００２８】
ＩＯＴ部４０とは、感光体ドラム６１と、帯電器６２と、レーザー走査光学系６３と、現像装置６４と、転写装置６５と、用紙分離装置６６と、クリーニング装置６７と、除電器６８と、搬送ベルト８４と、定着器８５と、ヒータ８６と、および温度センサ８７であり、走査光学系装置７０又はビデオ装置２９より入力された画像信号をレーザービーム走査光学系６３により光信号に変換して用紙上に画像を形成して定着させる機構である。
【００２９】
図５は、印刷装置４の動作を示すフローチャートである。
初めに、節電モード中に優先度の低い印刷ジョブをページメモリ１６等に蓄積する処理について説明する。印刷装置４は、通常モードにあるときは、印刷操作を行うが、印刷終了後に一定時間が経過しても印刷操作が行われないとき（ステップ４０１）、ＩＯＴ部４０に供給する電力を制限する節電モードに移行する（ステップ４０２）。優先度とは、印刷ジョブ毎に設けられた印刷を出力する優先順を表すものである。
【００３０】
節電モード中、ユーザから節電解除コマンドが入力されず（ステップ４０３）、操作パネル５０に表示される印刷ジョブキュー１００で優先処理の指定を行わない状態で（ステップ４０４）、印刷ジョブを受信すると（ステップ４０５）、その印刷ジョブのデータから印刷データを生成してページメモリ１６等に記憶し、（ステップ４０６）、操作パネル５０に表示される印刷ジョブキュー１００に新たに受信した印刷ジョブを表示する（ステップ４０７）。印刷ジョブの優先度が低いと（ステップ４０８）、ステップ４０１に戻る。
【００３１】
ステップ４０１において、節電モード中で（ステップ４０１）、節電解除コマンドが入力されず（ステップ４０３）、優先処理の指定を行わない状態が続けば（ステップ４０４）、ステップ４０５で次の印刷ジョブを受信し、その印刷ジョブのデータから印刷データを生成してページメモリ１６等に格納し（ステップ４０６）、印刷ジョブキュー１００に新たに受信した印刷ジョブを表示する（ステップ４０７）。このようにして印刷ジョブを受信する毎にそのデータから印刷データを生成してページメモリ１６等に蓄積する処理が繰り返される。
【００３２】
次に、節電解除コマンドによって節電状態を解除する処理について説明する。ステップ４０１、ステップ４０３、ステップ４０４、およびステップ４０５の処理を繰り返して印刷ジョブの受信等を待っているとき、又は、ステップ４０１、ステップ４０３、ステップ４０４、ステップ４０５、ステップ４０６、ステップ４０７およびステップ４０８の処理を繰り返して受信した印刷ジョブのデータを印刷データに生成してページメモリ１６等に蓄積しているときに、ステップ４０３でユーザが操作パネル５０上に画面表示される節電解除ボタンを指で操作することによって節電解除コマンドが入力されると、節電モード中なので（ステップ４０９）、ＩＯＴ部４０に通常の電力供給を開始して、印刷操作が行えるように復帰処理を行い（ステップ４１０）、優先処理された印刷ジョブがあれば（ステップ４１１）、指定された印刷ジョブの印刷データをまとめて印刷する（ステップ４１２）。
【００３３】
次に、節電モード中に節電状態を解除して所望の印刷ジョブを出力する処理について説明する。ステップ４０１、ステップ４０３、ステップ４０４、およびステップ４０５の処理を繰り返して印刷ジョブの受信等を待っているとき、又は、ステップ４０１、ステップ４０３、ステップ４０４、ステップ４０５、ステップ４０６、ステップ４０７およびステップ４０８の処理を繰り返して受信した印刷ジョブのデータから印刷データを生成してページメモリ１６等に蓄積しているときに、ユーザが、例えば、図３に示すように、操作パネル５０に表示された印刷ジョブキュー１００で所望の印刷ジョブを選択して優先処理を行うと（ステップ４０４）、節電モード中なので（ステップ４０９）、ＩＯＴ部４０に通常の電力供給を開始して、印刷操作が行えるように復帰処理を行い（ステップ４１０）、優先処理された印刷ジョブがあれば（ステップ４１１）、指定された印刷ジョブの印刷データをまとめて印刷する（ステップ４１２）。
【００３４】
次に、節電モード中に優先度の高い印刷ジョブを受信した場合の処理について説明する。印刷装置４は、通常モードにあるときは、印刷操作を行うが、印刷終了後に一定時間が経過しても印刷操作が行われないと（ステップ４０１）、ＩＯＴ部４０に供給する電力を制限する節電モードに移行する（ステップ４０２）。
【００３５】
節電モード中、ユーザから節電解除コマンドが入力されず（ステップ４０３）、操作パネル５０に表示された印刷ジョブキュー１００で優先処理の指定を行わない状態で（ステップ４０４）、印刷ジョブを受信すると（ステップ４０５）、受信した印刷ジョブのデータから印刷データを生成してページメモリ１６等に記憶して（ステップ４０６）、操作パネル５０に表示された印刷ジョブキュー１００に新たに受信した印刷ジョブを表示する（ステップ４０７）。
【００３６】
優先度が高い印刷ジョブを受信すると（ステップ４０８）、節電モードから（ステップ４０９）、ＩＯＴ部４０に通常の電力供給を開始して、印刷操作が行えるように復帰処理を行い（ステップ４１０）、優先処理された印刷ジョブがあれば（ステップ４１１）、指定された印刷ジョブの印刷データをまとめて印刷することができる（ステップ４１２）。
【００３７】
上記した第１の実施の形態によると、以下の効果が得られる。
（１）節電解除コマンドによって節電モード中に蓄積した印刷ジョブの中から優先処理が指定された印刷ジョブについてまとめて出力することができる。出力する印刷データはすでにページメモリ１６に蓄積されているので、ページメモリ１６の印刷データを用いて速やかに印刷を行うことができ、印刷時間を短くすることができる。
（２）優先度の低い印刷ジョブは、ユーザが印刷ジョブキュー１００から優先処理を指示して印刷するジョブが決定したときにはじめて節電状態から通常モードに移行して印刷を行うので、節電時間を長くすることができる。
（３）優先度の高いジョブを受信したときは、操作パネル等で節電解除入力を行わなくても節電状態から通常モードに移行して印刷を行うので、速やかに印刷を行うことができる。
【００３８】
なお、ステップ４１１の「優先処理された印刷ジョブがあれば」という処理を「印刷ジョブの優先度が所定の値以上の印刷ジョブがあれば」としても良い。また、通常モード中は、印刷ジョブの優先処理指定を行わなくとも、印刷ジョブキュー１００に従ってそれぞれの印刷ジョブの持つ優先度順に印刷物を出力するようにしても良い。
【００３９】
また、節電解除コマンドは、上記したように操作パネル５０上に設けられる節電解除ボタンの操作に基づいて入力されるものの他に、例えば、ホストコンピュータ３の操作画面（図示せず）上に表示し、この操作画面に対してユーザがマウスやキーボード等の入力部を操作することによって入力されるようにしても良い。
【００４０】
図６は、第２の実施の形態に係る印刷装置４の動作を示すフローチャートである。
第２の実施の形態は、図５のステップ４０６の処理にスプール満杯又はページメモリ満杯の場合の機能を付加したものである。
【００４１】
ステップ４０５で印刷ジョブを受信すると、スプール領域に空きがあるかを見る（ステップ６０１）。この場合、スプール領域としているのは印刷データを格納するページメモリ１６およびＨＤ１７の総容量のことである。スプール領域に空きがあれば、印刷データを生成してページメモリ１６等に格納する（ステップ６０２）。
【００４２】
次に、スプール数が最大値以下ならば（ステップ６０３）、ページメモリ１６が満杯かを確認する（ステップ６０４）。この場合、スプール数としているのは印刷ジョブの総数のことである。ページメモリ１６が満杯になれば、ＨＤ１７にページメモリ１６の印刷データを格納して（ステップ６０５）、ステップ４０８の処理に戻る。
【００４３】
ステップ６０１で、スプール領域に空きが無ければ、又はステップ６０３でスプール数が最大値を越えれば、ステップ４０９に戻り、節電モード中であれば、ＩＯＴ部４０に通常の電力供給を開始して、印刷操作が行えるように復帰処理を行い（ステップ４１０）、優先処理された印刷ジョブがあれば（ステップ４１１）、指定された印刷ジョブの印刷データをまとめて印刷する（ステップ４１２）。
【００４４】
上記した第２の実施の形態によると、スプールが満杯に近づいたら一定数以上の印刷ジョブを蓄積しない様にしている。また、優先度が低く、ある時間が経過しても優先処理されない印刷ジョブは不要な印刷ジョブとして削除を行い、不要なジョブがスプールに蓄積しない様にしても良い。このようにすれば、不要な印刷物を無駄に出力させないようにでき、節電時間を長くできる。
【００４５】
次に、印刷ジョブを出力させるための優先処理の指定の仕方について説明する。
【００４６】
図７は、第３の実施の形態に係る印刷装置４の優先処理を行う手順を示す図である。
図７（ａ）は、操作パネル５０に優先度の低い印刷ジョブが蓄積された状態を表示する印刷ジョブキューの例である。各印刷ジョブには、印刷ジョブ名と印刷ジョブを依頼したユーザ名とを合わせて生成された印刷データファイルの名称としたファイル名称、および印刷ジョブの状態が記載される。優先度の低い印刷ジョブは、印刷ジョブの状態が「処理待ち」となる。
【００４７】
図７（ｂ）のように、ユーザの指で出力させたい印刷ジョブを選択すると、ユーザに選択された印刷ジョブの表示が反転して、「処理待ち」から「優先処理」に変わる。
【００４８】
図７（ｃ）のように、優先処理になった印刷ジョブは印刷ジョブキューの先頭に移動する。次に出力したい印刷ジョブを同様にユーザの指で選択すると、ステップ４０４で優先処理の指定を受け付けて、ステップ４１１およびステップ４１２で優先指定された印刷ジョブが印刷され、図７（ｄ）のように、初めに選択した印刷ジョブが「印刷中」となる。その後選択した印刷ジョブの状態も「優先処理」となり、初めに選択した印刷ジョブの次の位置に移動する。印刷ジョブの状態が「優先処理」となっている印刷ジョブをもう一度ユーザの指で選択すると、印刷ジョブの状態が「処理待ち」に戻り、印刷ジョブキューの最後の位置に移動する。
【００４９】
上記した第３の実施の形態によると、操作パネル５０に表示される印刷ジョブキュー１００を直接ユーザの指で選択することによって、選択された複数の印刷ジョブを優先処理としてまとめて出力させることができる。
【００５０】
なお、印刷ジョブキュー１００をホストコンピュータ３の操作画面（図示せず）上に表示し、この操作画面に対してユーザがマウスやキーボード等の入力部を操作することによって上記した優先処理を行うようにしても良い。
【００５１】
図８は、第４の実施の形態に係る印刷装置４の優先処理を行う他の手順を示す図である。
【００５２】
図８（ａ）は、操作パネル５０に優先度の低い印刷ジョブが蓄積された状態を表示する印刷ジョブキューの例である。優先度の低い印刷ジョブが蓄積された状態は、図７（ａ）と同じである。
【００５３】
図８（ａ）のように、出力したい印刷ジョブ名をユーザの指で選択すると、図８（ｂ）のように、選択された印刷ジョブの詳細表示画像２００が表示される。詳細表示画像２００には、印刷ジョブ名２１１およびユーザ名２１２等からなる印刷ジョブの属性情報２０１と優先処理ボタン２０２およびキャンセルボタン２０３が設けられる。
【００５４】
詳細表示画像２００の優先処理ボタン２０２を押下すると、図８（ｃ）のように、選択した印刷ジョブの表示が反転して、印刷ジョブの状態が「処理待ち」から「優先処理」に変わり、「優先処理」になった印刷ジョブは印刷ジョブキューの先頭に移動して、ステップ４０４で優先処理の指定を受け付けて、ステップ４１１およびステップ４１２で優先指定された印刷ジョブが印刷される。また、詳細表示画像２００のボタンを押下せずに一定時間が経過すると、キャンセルボタン２０３を押下したのと同様に印刷ジョブは優先処理されない。
【００５５】
上記した第４の実施の形態によると、第３の実施の形態の好ましい効果に加えて印刷ジョブの属性情報２０１を見て優先処理を行うか否かを決定することができる。
【００５６】
図９は、第５の実施の形態に係る印刷装置４の優先処理を行う他の手順を示す図である。
【００５７】
図９（ａ）は、操作パネル５０に優先度の低い印刷ジョブが蓄積された状態を表示する印刷ジョブキューの例である。優先度の低い印刷ジョブが蓄積された状態は、図７（ａ）と同じである。
【００５８】
図９（ａ）のように、出力したい印刷ジョブ名をユーザの指で選択すると、図９（ｂ）のように、選択された印刷ジョブの詳細表示画像３００が表示される。詳細表示画像３００には、印刷ジョブ名２１１およびユーザ名２１２等からなる印刷ジョブの属性情報２０１とすべて優先ボタン２０４、優先処理ボタン２０２およびキャンセルボタン２０３が設けられる。
【００５９】
詳細表示画像３００のすべて優先ボタン２０４を押下すると、図９（ｃ）のように、ユーザ名２１２のユーザ名称と同一のユーザ名称を持つ印刷ジョブのすべての表示が反転して、印刷ジョブの状態が「処理待ち」から「優先処理」に変わり、「優先処理」になった印刷ジョブは、すべて印刷ジョブキューの先頭に移動して、ステップ４０４で優先処理の指定を受け付けて、ステップ４１１およびステップ４１２で優先指定された印刷ジョブがまとめて印刷される。詳細表示画像３００のボタンを押下せずに一定時間が経過すると、キャンセルボタン２０３を押下したのと同様に印刷ジョブは優先処理されない。
【００６０】
上記した第５の実施の形態によると、同じユーザの印刷ジョブをまとめて優先処理させて出力することができるので、ユーザの操作を少なくすることができる。
【００６１】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の印刷装置によると、印刷部の節電モード中に受信した印刷ジョブのデータを処理して印刷データを生成し、節電モードの解除に基づいて印刷データ生成部に格納されている印刷データを印刷させるようにしたため、長い節電時間が確保できるだけでなく、必要な印刷物を必要とするときにまとめて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムの構成図である。
【図２】ネットワークに接続された印刷装置のブロック構成図である。
【図３】操作パネルを示す図である。
【図４】第１の実施の形態に係る印刷装置の概略構成図である。
【図５】第１の実施の形態に係る印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図６】第２の実施の形態に係る印刷装置の動作を示すフローチャートである。
【図７】（ａ）〜（ｄ）は、第３の実施の形態に係る印刷装置の優先処理を行う手順を示す図である。
【図８】（ａ）〜（ｃ）は、第４の実施の形態に係る印刷装置の優先処理を行う他の手順を示す図である。
【図９】（ａ）〜（ｃ）は、第５の実施の形態に係る印刷装置の優先処理を行う他の手順を示す図である。
【符号の説明】
１、印刷システム ２、ネットワーク ３、ホストコンピュータ
４、印刷装置 １０、制御部 １１、ＣＰＵ １３、ＲＯＭ
１５、ＲＡＭ １６、ページメモリ １７、ＨＤ ２１、ジョブ受信部
２２、画像処理部 ２３、デコンポーザ ２４、スプーリング部
２５、スケジュール部 ２６、タイマ ２７、プリンタ制御部
２８、節電制御部 ２９、ビデオ装置 ３０、送受信部
３１、パネル制御部 ４０、ＩＯＴ部 ５０、操作パネル
６１、感光体ドラム ６２、帯電器 ６３、レーザー走査光学系
６４、現像装置 ６５、転写装置 ６６、用紙分離装置
６７、クリーニング装置 ６８、除電器 ８１、給紙搬送装置
８２、給紙ローラ ８３、タイミングローラ ８４、搬送ベルト
８５、定着器 ８６、ヒータ ８７、温度センサ ８８、排出ロ−ラ
８９、排出トレイ １００、印刷ジョブキュー ２００、詳細情報画像
２０１、印刷ジョブの属性情報 ２０２、優先処理ボタン
２０３、キャンセルボタン ２０４、すべて優先ボタン
２１１、ジョブ名 ２１２、ユーザ名 ３００、詳細情報画像[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a printing apparatus having a power saving mode, and more particularly to a printing apparatus with high power saving efficiency.
[0002]
[Prior art]
A conventional printing apparatus having a power saving mode prints each time a print job is received from a user via a network, and it is difficult to shift to the power saving mode. For example, if a print job is sent every 10 minutes to a printer that shifts to the power saving mode when not used for 15 minutes, the printer does not shift to the power saving mode all day.
[0003]
In addition, even if the power saving mode is set once, the power saving mode is canceled and printing is performed each time a print job is received from the user, so it is difficult to continue the power saving mode. For example, if a print job is sent to the printer at an interval of 16 minutes, power is saved for only 1 minute although printing is not performed for 16 minutes.
[0004]
As described above, although the printing apparatus is provided with the power saving mode, there is a problem that the power consumption of the printing apparatus is not reduced so much when the day is totalized. Prior art document information relating to a technique for solving such a problem and making the power saving time as long as possible is as follows.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-86846
[0006]
According to Patent Document 1, an image forming apparatus that has received a print job in a power saving state transmits a job reception notification to a sender's mobile phone, and when the mobile phone approaches the image forming apparatus, cancels power saving and prints. There is described an image forming system in which power saving is not restored until the sender of a print job approaches the image forming apparatus, so that the power saving time can be extended.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the image forming apparatus disclosed in Patent Document 1, it is necessary to carry a mobile phone notified of the reception of a print job. In a place where OA equipment is concentrated, such as an office, when another OA equipment is used, power saving is canceled only by approaching the image forming apparatus unconsciously.
[0008]
In addition, when the image forming apparatus that has received the print job is in the normal state, printing is performed every time the print job is received, so that the problem that it is difficult to shift to the power saving state is not solved. Further, after the power saving is released, the print data of each print job is generated as print data in page units, and after the generation is completed, the process of printing the print data of each page on paper is started. In a job, it takes time from the release of power saving to the start of printing, so that the time until shifting to power saving is delayed, which hinders a longer power saving time in total.
[0009]
Further, there is also a problem that, depending on the printed matter, there is a printed matter that is desired immediately, a printed matter that can be output later, or a printed matter whose output is desired to be stopped, and the printed matter is uniformly output when power saving is canceled.
[0010]
Accordingly, it is an object of the present invention to provide a printing apparatus that can not only secure a long power saving time but also collectively obtain necessary printed matter when needed.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a printing apparatus having a printing unit that executes a printing process based on a print job, in order to achieve the above object.
A print data generation unit that processes data of the print job received during the power saving mode of the printing unit to generate print data;
A print data storage unit for storing the print data,
A control unit for causing the printing unit to print the print data stored in the print data storage unit based on cancellation of the power saving mode.
[0012]
According to such a configuration, since print data is generated even in the power saving mode, the time from when the release of the power saving mode is requested to when printing is completed is advanced, and the user is not made to wait. In addition, since printing is completed earlier, the time to shift to the power saving mode is also earlier, and as a result, the power saving time can be longer.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1 is a configuration diagram of a printing system 1 in which a printing device 4 according to a first embodiment of the present invention is connected via a network.
The printing system 1 includes a host computer 3A connected to the network 2, a host computer 3B, a host computer 3C, a printing device 4A, a printing device 4B, a printing device 4C, and the like. The host computer 3 (one of the host computers 3A, 3B, and 3C) is connected to the printing device 4 (one of the printing devices 4A, 4B, and 4C) via the network 2. To send a print job including print data and a print request.
[0015]
The printing device 4 executes copying, scanning, or facsimile according to print data and a print request of a print job transmitted from the host computer 3 via the network 2. The printing apparatus 4 has a power saving mode, such as lowering a set temperature of a fixing device and the like described below, in addition to a normal mode in which copying, scanning, or facsimile can be executed.
[0016]
FIG. 2 is a block diagram of the printing apparatus 4 connected to the network 2.
The printing device 4 includes a control unit 10, an IOT (Image Output Terminal) unit 40, an operation panel 50, and the like.
[0017]
The control unit 10 includes a CPU 11, a ROM 13, a RAM 15, a hard disk (HD) 17, and the like. The CPU 11 includes a job receiving unit 21, an image processing unit 22, a spooling unit 24, a schedule unit 25, a timer 26, a printer control unit 27, a power saving control unit 28, and a video unit stored in the ROM 13. 29, a transmission / reception unit 30, a panel control unit 31, and the like. According to a control program, each operation of the IOT unit 40 is controlled in a unified manner to achieve a smooth copy operation, and controls the power of the IOT unit 40. To execute power saving mode.
[0018]
The job receiving unit 21 receives and registers a print job received from the host computer 3 via the network 2 and the transmitting / receiving unit 30. The image processing unit 22 uses the decomposer 23 to interpret and process print job data to generate print data for each page. The print data includes, for example, character data such as characters, numbers, and symbols of word processing documents, and image data such as figures. The spooling unit 24 spools the generated print data. The schedule unit 25 sets and changes the output order of the print job as priority processing according to the priority indicating the output order of the print job or a priority processing instruction issued by the user.
[0019]
The timer 26 counts the time for shifting to power saving and the like. The printer control unit 27 controls the IOT unit 40 to perform printing. The power saving control unit 28 controls the power supplied to each unit of the IOT unit 40 according to the timer 26 to execute the power saving mode. The video section 29 sends the image data of each page to the IOT section 40 as an image signal.
[0020]
The transmission / reception unit 30 receives a print job transmitted from the host computer 3 via the network 2 and transmits information to notify the host computer 3 of the operation status of the printing apparatus 4 via the network 2. The panel control unit 31 controls a liquid crystal display on the operation panel 50 and various key inputs.
[0021]
In the RAM 15, a page memory 16 for storing the print data generated by the decomposer 23 in units of one page is constructed. In addition, information on a print job queue, which will be described later, is temporarily stored. The HD (Hard Disk) 17 is a large-capacity external storage device that stores image data recorded in the page memory 16.
[0022]
The operation panel 50 is a liquid crystal display unit having a touch panel function of selectively displaying various keys such as an operation required for printing, for example, power saving cancellation to be described later, and a finger touching various key parts displayed in an image. Key operation.
[0023]
FIG. 3 shows an operation panel.
The operation panel 50 registers the received print job and displays it as a print job queue 100 on the display screen 50A.
[0024]
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of the printing apparatus 4 according to the first embodiment.
The printing device 4 includes an IOT unit 40, a charger 62 for forming an image by an electrophotographic process around a photoreceptor drum 61 installed rotatably in an arrow direction a, a laser scanning optical system 63, and a developing device. The developing unit 64 containing the toner for use, the transfer unit 65, the paper separating unit 66, the cleaning unit 67 for removing the residual toner on the photosensitive drum 61, the static eliminator 68 for removing the residual electric charge, and the like. Provided below the printing device 4 is a paper feed / conveyance unit 81 for accommodating recording paper.
[0025]
The laser beam scanning optical system 63 converts the image signal input from the scanning optical system device 70 or the video device 29 into an optical signal corresponding to the image signal, and exposes the photosensitive drum 61 charged by the charger 62 to the light. Then, after an electrostatic latent image is formed on the photosensitive drum 61, the toner image is formed on the photosensitive drum 61 by being developed by the developing device 64.
[0026]
The recording paper is fed by a paper feed roller 82 from a paper feeding / conveying device 81, temporarily stopped by a timing roller 83, and then sent to the transfer device 65 side, where the toner image on the photosensitive drum 61 is transferred to the recording paper. Is done. The recording paper on which the toner image has been transferred passes through a separation device 66, is conveyed to a fixing device 85 by a conveyance belt 84, and after the toner is heated and fixed, is discharged onto a discharge tray 89 from a discharge roller 88. You.
[0027]
The fixing device 85 includes an upper fixing roller and a lower pressure roller provided with a temperature sensor 87 such as a temperature sensor through which a heater 86 is inserted in the longitudinal direction to measure the temperature. The fixing device 85 is heated to a predetermined fixing temperature (about 160 ° C.) by the heater 86, and the toner image is sandwiched between a pair of fixing rollers and pressed at a high temperature to fuse and adhere the toner particles to the sheet. In the power saving mode, in many cases, the fixing unit 85 is set to a preheating mode, or power is saved by turning off the preheating. Further, an operation panel 50 having a display device such as a liquid crystal panel is provided, and a panel operation unit 51 for performing liquid crystal display of the operation panel 50 and various key input controls is provided.
[0028]
The IOT unit 40 includes a photosensitive drum 61, a charger 62, a laser scanning optical system 63, a developing device 64, a transfer device 65, a paper separating device 66, a cleaning device 67, a static eliminator 68, The laser beam scanning optical system 63 converts the image signal input from the scanning optical system device 70 or the video device 29 into an optical signal, which includes the transport belt 84, the fixing device 85, the heater 86, and the temperature sensor 87. This is a mechanism for forming an image on paper and fixing it.
[0029]
FIG. 5 is a flowchart illustrating the operation of the printing apparatus 4.
First, a process of storing a low-priority print job in the page memory 16 or the like during the power saving mode will be described. When the printing apparatus 4 is in the normal mode, the printing operation is performed, but when the printing operation is not performed even after a lapse of a predetermined time after the printing is completed (step 401), the power supplied to the IOT unit 40 is limited. The mode shifts to the power saving mode (step 402). The priority indicates a priority order for outputting a print provided for each print job.
[0030]
During the power saving mode, when a power saving canceling command is not input by the user (step 403), and a priority processing is not specified in the print job queue 100 displayed on the operation panel 50 (step 404), a print job is received (step 404). Step 405) Generate print data from the print job data and store it in the page memory 16 or the like (Step 406), and display the newly received print job in the print job queue 100 displayed on the operation panel 50. (Step 407). If the priority of the print job is low (step 408), the process returns to step 401.
[0031]
In step 401, if the power saving mode is not entered (step 403), the power saving cancellation command is not input (step 403), and the priority processing is not specified (step 404), the next print job is received in step 405. Then, print data is generated from the print job data and stored in the page memory 16 or the like (step 406), and the newly received print job is displayed in the print job queue 100 (step 407). In this way, every time a print job is received, the process of generating print data from the data and storing it in the page memory 16 or the like is repeated.
[0032]
Next, a process for canceling the power saving state by the power saving cancellation command will be described. When the processing of steps 401, 403, 404, and 405 is repeated to wait for reception of a print job, or when steps 401, 403, 404, 405, 406, 407, and 408 are performed. When the data of the received print job is generated as print data and stored in the page memory 16 or the like by repeating the processing of step 403, the user presses the power saving release button displayed on the operation panel 50 on the screen at step 403 with a finger. When the power saving cancellation command is input by the operation, since the power saving mode is being set (step 409), normal power supply to the IOT unit 40 is started, and a return process is performed so that the printing operation can be performed (step 410). If there is a print job subjected to priority processing (step 411), it is designated Collectively printing the print data of the print job (step 412).
[0033]
Next, a description will be given of a process of releasing the power saving state during the power saving mode and outputting a desired print job. When the processing of steps 401, 403, 404, and 405 is repeated to wait for reception of a print job, or when steps 401, 403, 404, 405, 406, 407, and 408 are performed. When print data is generated from print job data received by repeating the above process and stored in the page memory 16 or the like, for example, as shown in FIG. When a desired print job is selected in the job queue 100 and priority processing is performed (step 404), since the power saving mode is in effect (step 409), normal power supply to the IOT unit 40 is started so that a printing operation can be performed. A return process is performed (step 410). Step 411), printing collectively print data of the specified print job (step 412).
[0034]
Next, a process performed when a print job with a high priority is received during the power saving mode will be described. When the printing apparatus 4 is in the normal mode, it performs a printing operation. However, if the printing operation is not performed even after a certain time has elapsed after the printing is completed (step 401), the power supplied to the IOT unit 40 is limited. The mode shifts to the power saving mode (step 402).
[0035]
During the power saving mode, when a power saving canceling command is not input from the user (step 403), and a priority job is not specified in the print job queue 100 displayed on the operation panel 50 (step 404), a print job is received (step 404). Step 405) Generate print data from the received print job data, store it in the page memory 16 or the like (Step 406), and display the newly received print job in the print job queue 100 displayed on the operation panel 50. (Step 407).
[0036]
When a print job with a high priority is received (step 408), normal power supply is started to the IOT unit 40 from the power saving mode (step 409), and a return process is performed so that a print operation can be performed (step 410). If there is a print job subjected to the priority processing (step 411), the print data of the designated print job can be printed collectively (step 412).
[0037]
According to the above-described first embodiment, the following effects can be obtained.
(1) Print jobs for which priority processing has been designated can be output collectively from print jobs stored in the power saving mode by the power saving release command. Since the print data to be output has already been stored in the page memory 16, printing can be performed quickly using the print data in the page memory 16, and the printing time can be shortened.
(2) The print job of a low priority is transferred from the power saving state to the normal mode and printed only when the user designates the priority processing from the print job queue 100 and the job to be printed is determined. Can be longer.
(3) When a high-priority job is received, the mode is switched from the power saving state to the normal mode and printing is performed without performing a power saving cancellation input on the operation panel or the like, so that printing can be performed quickly.
[0038]
The process of “if there is a print job that has been subjected to priority processing” in step 411 may be replaced with “if there is a print job whose print job priority is equal to or higher than a predetermined value”. Also, during the normal mode, the print job may be output in the order of the priority of each print job according to the print job queue 100 without specifying the priority processing of the print job.
[0039]
The power saving cancellation command is input on the basis of the operation of the power saving cancellation button provided on the operation panel 50 as described above, and is displayed on an operation screen (not shown) of the host computer 3, for example. Alternatively, the input may be made by operating the input unit such as a mouse and a keyboard on the operation screen.
[0040]
FIG. 6 is a flowchart illustrating the operation of the printing apparatus 4 according to the second embodiment.
In the second embodiment, a function when the spool is full or the page memory is full is added to the processing of step 406 in FIG.
[0041]
When a print job is received in step 405, it is checked whether there is a free space in the spool area (step 601). In this case, the spool area is the total capacity of the page memory 16 and the HD 17 for storing print data. If there is free space in the spool area, print data is generated and stored in the page memory 16 or the like (step 602).
[0042]
Next, if the number of spools is equal to or less than the maximum value (step 603), it is checked whether the page memory 16 is full (step 604). In this case, the number of spools is the total number of print jobs. When the page memory 16 is full, the print data of the page memory 16 is stored in the HD 17 (step 605), and the process returns to step 408.
[0043]
If there is no free space in the spool area in step 601, or if the number of spools exceeds the maximum value in step 603, the process returns to step 409. A return process is performed so that a print operation can be performed (step 410). If there is a print job that has been subjected to priority processing (step 411), print data of the designated print job is printed together (step 412).
[0044]
According to the second embodiment, when the spool is almost full, a predetermined number or more of print jobs are not stored. Further, a print job having a low priority and which is not subjected to priority processing even after a certain period of time may be deleted as an unnecessary print job so that unnecessary jobs are not accumulated in the spool. In this way, unnecessary printed matter can be prevented from being output uselessly, and the power saving time can be lengthened.
[0045]
Next, a method of designating priority processing for outputting a print job will be described.
[0046]
FIG. 7 is a diagram illustrating a procedure for performing a priority process of the printing apparatus 4 according to the third embodiment.
FIG. 7A is an example of a print job queue displaying a state in which print jobs with low priority are accumulated on the operation panel 50. In each print job, a file name as the name of a print data file generated by combining the print job name and the name of the user who has requested the print job, and the status of the print job are described. For a print job with a low priority, the status of the print job is “waiting for processing”.
[0047]
As shown in FIG. 7B, when a print job desired to be output is selected with the user's finger, the display of the print job selected by the user is inverted, and the state changes from “waiting for processing” to “priority processing”.
[0048]
As shown in FIG. 7C, the print job that has been given priority processing moves to the head of the print job queue. When a print job to be output next is similarly selected with the user's finger, the designation of priority processing is accepted in step 404, and the print job designated in priority in steps 411 and 412 is printed, as shown in FIG. Then, the print job selected first becomes “printing”. Thereafter, the state of the selected print job also becomes “priority processing” and moves to the position next to the first selected print job. When the user again selects a print job whose print job status is “priority processing” with the user's finger, the print job status returns to “waiting for processing” and moves to the last position in the print job queue.
[0049]
According to the third embodiment described above, by directly selecting the print job queue 100 displayed on the operation panel 50 with the user's finger, a plurality of selected print jobs can be collectively output as priority processing. it can.
[0050]
The print job queue 100 is displayed on an operation screen (not shown) of the host computer 3, and the above-described priority processing is performed by operating the input unit such as a mouse and a keyboard on the operation screen. You may do it.
[0051]
FIG. 8 is a diagram illustrating another procedure for performing the priority processing of the printing apparatus 4 according to the fourth embodiment.
[0052]
FIG. 8A is an example of a print job queue displaying a state in which print jobs with low priority are accumulated on the operation panel 50. The state in which print jobs with low priorities are accumulated is the same as in FIG. 7A.
[0053]
When a print job name to be output is selected by the user's finger as shown in FIG. 8A, a detailed display image 200 of the selected print job is displayed as shown in FIG. 8B. The detailed display image 200 is provided with print job attribute information 201 including a print job name 211, a user name 212, and the like, a priority processing button 202, and a cancel button 203.
[0054]
When the priority processing button 202 of the detailed display image 200 is pressed, the display of the selected print job is inverted as shown in FIG. 8C, and the state of the print job changes from “waiting for processing” to “priority processing”. The print job that has become the “priority process” is moved to the head of the print job queue, and the designation of the priority process is accepted in step 404, and the print job designated in steps 411 and 412 is printed. If a certain period of time elapses without pressing the button of the detailed display image 200, the print job is not given priority processing in the same manner as when the cancel button 203 is pressed.
[0055]
According to the above-described fourth embodiment, in addition to the advantageous effects of the third embodiment, it is possible to determine whether or not to perform the priority process by referring to the attribute information 201 of the print job.
[0056]
FIG. 9 is a diagram illustrating another procedure for performing the priority processing of the printing apparatus 4 according to the fifth embodiment.
[0057]
FIG. 9A is an example of a print job queue displaying a state in which print jobs with low priority are accumulated on the operation panel 50. The state in which print jobs with low priorities are accumulated is the same as in FIG. 7A.
[0058]
When a print job name to be output is selected with the user's finger as shown in FIG. 9A, a detailed display image 300 of the selected print job is displayed as shown in FIG. 9B. The detailed display image 300 is provided with print job attribute information 201 including a print job name 211, a user name 212, etc., a priority button 204, a priority processing button 202, and a cancel button 203.
[0059]
When the user presses the all priority button 204 of the detailed display image 300, as shown in FIG. 9C, the display of all the print jobs having the same user name as the user name 212 is inverted, and the state of the print job is changed. Is changed from “waiting for processing” to “priority processing”, and all the print jobs that have become “priority processing” are moved to the top of the print job queue, and the designation of the priority processing is received in step 404, and steps 411 and The print jobs designated by priority in 412 are printed together. If a certain period of time elapses without pressing the button of the detailed display image 300, the print job is not given priority processing as in the case where the cancel button 203 is pressed.
[0060]
According to the fifth embodiment described above, print jobs of the same user can be collectively subjected to priority processing and output, so that user operations can be reduced.
[0061]
【The invention's effect】
As described above, according to the printing apparatus of the present invention, data of a print job received during the power saving mode of the printing unit is processed to generate print data, and stored in the print data generating unit based on the release of the power saving mode. Since the print data is printed, not only a long power saving time can be secured, but also a necessary printed matter can be obtained when needed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a printing system in which a printing apparatus according to a first embodiment of the present invention is connected via a network.
FIG. 2 is a block diagram of a printing apparatus connected to a network.
FIG. 3 is a diagram showing an operation panel.
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of a printing apparatus according to the first embodiment.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an operation of the printing apparatus according to the first embodiment.
FIG. 6 is a flowchart illustrating an operation of the printing apparatus according to the second embodiment.
FIGS. 7A to 7D are diagrams illustrating a procedure for performing a priority process of a printing apparatus according to a third embodiment.
FIGS. 8A to 8C are diagrams illustrating another procedure for performing a priority process of the printing apparatus according to the fourth embodiment.
FIGS. 9A to 9C are diagrams illustrating another procedure for performing a priority process of the printing apparatus according to the fifth embodiment.
[Explanation of symbols]
1, printing system 2, network 3, host computer
4, printing device 10, control unit 11, CPU 13, ROM
15, RAM 16, page memory 17, HD 21, job receiving unit
22, image processing unit 23, decomposer 24, spooling unit
25, schedule unit 26, timer 27, printer control unit
28, power saving control unit 29, video device 30, transmission / reception unit
31, panel control unit 40, IOT unit 50, operation panel
61, photoreceptor drum 62, charger 63, laser scanning optical system
64, developing device 65, transfer device 66, paper separating device
67, cleaning device 68, static eliminator 81, paper feeding and conveying device
82, paper feed roller 83, timing roller 84, transport belt
85, fixing device 86, heater 87, temperature sensor 88, discharge roller
89, discharge tray 100, print job queue 200, detailed information image
201, print job attribute information 202, priority processing button
203, Cancel button 204, All priority button
211, job name 212, user name 300, detailed information image
