JP2004283262A - Structure of opening and closing center of scissors - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両刀身を互いに圧接させる触点部を両刀身間の開閉中心部に設けた鋏に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下記特許文献1においては、両鋏本体2,5間の開閉中心部で板バネ1がスペーサとして挟持され、その板バネ1が触点部としての機能を果たしている。すなわち、この板バネ1は、両鋏本体2,5のうち一方の鋏本体2に固着され、開閉中心部よりも基端側で他方の鋏本体5の柄部を一方の鋏本体2の柄部から離す向きへ圧接して、開閉中心部よりも先端側で両鋏本体2,5の刃部を互いに圧接させるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭54−109984号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記板バネ1は、開閉中心部よりも基端側で一方の鋏本体2の柄部に対し隙間が生じ、その隙間の範囲で撓むことができるため、互いに圧接された両鋏本体2,5の刃部が互いに離れる向きへ広げられるおそれがあり、使用時の安定性に欠ける問題があった。
【0005】
この発明は、鋏の開閉中心部において触点部を有するスペーサを改良し、使用時の安定性を向上させることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜2及び図3(a)に示す第一実施形態、図3(b)に示す第一実施形態の別例)の符号を援用して本発明を説明する。
【0007】
* 請求項1〜2の発明
請求項1の発明に係る鋏の開閉中心部の構造は下記のように構成されている。
この鋏においては、一対の刀身(1,2)を開閉中心部(3)で回動可能に支持し、この開閉中心部(3)よりも先端側に刃部(4,5)を設けているとともに、この開閉中心部(3)よりも基端側に柄部(6,7)を設けている。この開閉中心部(3)にあっては、この両刀身(1,2)の内面(10)間に挟持されたスペーサ(14)を有し、この両刀身(1,2)の内面(10)に面するこのスペーサ(14)の両端面部(23,24)には、それぞれ、開閉中心部(3)の回動中心線(3a)よりも基端側で両刀身(1,2)の内面(10)に接触する支持部(27,28)を設けている。このスペーサ(14)は両刀身(1,2)に対し分離状態で設けられている。
【0008】
前記両支持部(27,28)はそれぞれ前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)に設けた剛体部に設けられている。前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち一方の端面部(23)の前記支持部(27)には、回動中心線(3a)に対し直交する基準面(P)に対し所定の高さ(H29)をなす最高点部(29a)を有する触点部(29)を設けている。この最高点部(29a)とは、スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち触点部(29)を設けた端面部(23)の全範囲のうち、前記基準面(P)に対する距離(高さH29)が最も大きい部分である。この触点部(29)を設けた端面部(23)にあって、基準面(P)に対する最高点部(29a)の距離(高さH29)は、この最高点部(29a)以外の部分が基準面(P)に対しなす距離(H30等)よりも大きくなっている。ちなみに、前記基準面(P)に対する距離(H30)が最も小さい最低点部(30)については、請求項2の発明のように前記開閉中心部(3)の回動中心線(3a)よりも先端側に設けること以外にも、開閉中心部(3)の回動中心線(3a)よりも基端側に設けてもよい。前記剛体部とは、厳密には、どのような力を加えても形や体積が変化しない理想的な固体(完全剛体)をいうが、一般には、外力による変形が非常に少ない物体をも含み、本発明では前記特許文献1で示した板バネのような弾性を持つ触点部を排除する意味に使用されている。
【0009】
請求項2の発明は請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち前記触点部(29)を設けた端面部(23)には、前記開閉中心部(3)の回動中心線(3a)よりも先端側で前記基準面(P)に対し所定の高さ(H30)をなす最低点部(30)を設けている。この最低点部(30)とは、前述した意味以外に、触点部(29)の最高点部(29a)が開閉中心部(3)よりも基端側で刀身(1,2)の内面(10)に当接して両刀身(1,2)の内面(10)が互いに離間することにより、開閉中心部(3)よりも先端側で両刀身(1,2)の内面(10)が互いに圧接された場合、開閉中心部(3)よりも先端側で刀身(1,2)の内面(10)に対し間隙(G)を残すかまたは当接する部分をいう。
【0010】
請求項1〜2の発明では、スペーサ(14)の剛体部に設けられた支持部(27)で最高点部(29a)を有する触点部(29)を設けているので、従来技術の場合と異なり、その触点部(29)が不用意に動かず、使用時の安定性を向上させることができる。
【0011】
* 請求項3〜4の発明
請求項3の発明は請求項2の発明を前提として下記のように構成されている。
前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)は前記基準面(P)に対し平行に設けられて両刀身(1,2)の内面(10)に面する端面(23a,24a)を有している。このスペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち一方の端面部(23)で前記最高点部(29a)を有する触点部(29)はこの端面(23a)から突出させた突起である。前記最低点部(30)は触点部(29)を設けた端面部(23)の端面(23a)に設けられている。
【0012】
請求項4の発明において、請求項3の発明にかかる最低点部(30)は、触点部(29)の最高点部(29a)と前記開閉中心部(3)の回動中心線(3a)とを結ぶ面(Q)上で、触点部(29)を設けた端面部(23)の端面(23a)に設けられている。
【0013】
請求項3〜4の発明では、最高点部(29a)を有する触点部(29)と最低点部(30)とを設けたスペーサ(14)の形状を簡単にすることができる。
* 請求項5の発明
この発明においては、請求項2または請求項3または請求項4の発明で、触点部(29)の最高点部(29a)の高さ(H29)と前記最低点部(30)の高さ(H30)との間の差(H29−H30)を0.05mm以上3mm以下に設定した。
【0014】
請求項5の発明では、開閉中心部(3)よりも先端側で刀身(1,2)の内面(10)に対し最低点部(30)が生じ得る間隙(G)を最小限に抑えて使用時の安定性をより一層向上させることができる。
【0015】
* 請求項6〜11の発明
請求項6の発明においては、請求項1から請求項5のうちいずれかの請求項の発明にかかるスペーサ(14)が両刀身(1,2)のうち一方の刀身(2)と一体的に回動し得るように回り止め手段(32,33)を設けている。
【0016】
請求項7の発明は請求項6の発明を前提として下記のように構成されている。
前記回り止め手段は、前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち一方の端面部(24)側において開閉中心部(3)の回動中心線(3a)よりも先端側で一方の刀身(2)の内面(10)に向けて突出させた係止部(32)と、この係止部(32)が係入されるように一方の刀身(2)の内面(10)に設けた係止孔(33)とを備えている。
【0017】
請求項8の発明は請求項6の発明を前提として下記のように構成されている。
前記回り止め手段は、前記スペーサ(14)にあって両端面部(23,24)間に設けた外周面部(25)で開閉中心部(3)の回動中心線(3a)から離間する方向へ突出させた腕部(31)と、この腕部(31)で一方の刀身(2)の内面(10)に向けて突出させた係止部(32)と、この係止部(32)が係入されるように一方の刀身(2)の内面(10)に設けた係止孔(33)とを備えている。
【0018】
請求項9の発明は請求項6の発明を前提として下記のように構成されている。
前記回り止め手段は、前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち触点部(29)を設けた一方の端面部(23)に対し反対側になる他方の端面部(24)側で一方の刀身(2)の内面に向けて突出させた係止部(32)と、この係止部(32)が係入されるように一方の刀身(2)の内面(10)に設けた係止孔(33)とを備えている。
【0019】
請求項10の発明は、請求項6の発明を前提として下記のように構成されている。
前記回り止め手段は、前記スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち一方の端面部(24)で一方の刀身(2)の内面(10)に向けて突出させた係止部(32)と、この係止部(32)が係入されるように一方の刀身(2)の内面(10)に設けた係止孔(33)とを備えている。この係止部(32)が開閉中心部(3)の回動中心線(3a)に対しなす距離(L32)と前記触点部(29)の最高点部(29a)が開閉中心部(3)の回動中心線(3a)に対しなす距離(L29)とを互いに等しくしている。
【0020】
請求項11の発明において、請求項7から請求項10のうちいずれかの請求項の発明にかかる回り止め手段の係止部(32)は、前記触点部(29)の最高点部(29a)と開閉中心部(3)の回動中心線(3a)とを結ぶ面(Q)上に設けられている。
【0021】
請求項6〜11の発明では、回り止め手段(32,33)によりスペーサ(14)の触点部(29)を確実に位置決めするので、両刃部(4,5)を一定状態で互いに圧接させることができる。また、請求項7〜11の発明では、回り止め手段(32,33)を簡単な構造にすることができる。
【0022】
* 請求項12の発明
この発明は、請求項1から請求項11のうちいずれかの請求項の発明を前提として下記のように構成されている。
【0023】
前記両刀身(1,2)の刃部(4,5)にあって開閉動作時に互いに摺接する刃縁部は、前記基準面(P)に沿った刃部(4,5)の内面(10)から互いに相対向して突設された刃先壁(11)であり、この両刃部(4,5)の刃先壁(11)の摺接状態でこの両刀身(1,2)の刃部(4,5)の内面(10)間に空隙(S)が生じる。
【0024】
請求項12の発明では、両刃部(4,5)間に指が入っても両刃先壁(11)の壁面(11b)に当たって両刃先壁(11)の刃先面(11a)に直接当たらないため、指を不用意に傷付けにくくなる。
【0025】
* 第13の発明
この発明は、請求項3または請求項4の発明を前提として下記のように構成されている。
【0026】
スペーサ(14)の両端面部(23,24)の端面(23a,24a)間の間隔(W22)は、開閉中心部(3)の回動中心線(3a)における両刀身(1,2)の内面(10)間の間隔(W10)よりも小さく設定されている。スペーサ(14)の両端面部(23,24)のうち触点部(29)を設けた一方の端面部(23)に対し反対側になる他方の端面部(24)の端面(24a)とこの触点部(29)の最高点部(29a)との間の間隔(W29)は、開閉中心部(3)の回動中心線(3a)における両刀身(1,2)の内面(10)間の間隔(W10)よりも大きく設定されている。
【0027】
* 第14の発明
この発明は、請求項7と請求項8と請求項9と請求項10と請求項11とのうちから任意に選択した二以上の請求項の発明を互いに組み合わせたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一実施形態にかかる鋏について図1〜2及び図3(a)を参照して説明する。
【0029】
図1(a)に示す一対の刀身1,2は開閉中心部3で回動可能に支持され、この開閉中心部3よりも先端側で両刀身1,2に刃部4,5が設けられているとともに、この開閉中心部3よりも基端側で両刀身1,2に柄部6,7が設けられている。この両刀身1,2で相対向する内側には断面L形状の金属刃板8が刃部4,5から柄部6,7にわたりプラスチック製のカバー9と一体的に取着されるように設けられている。この刃板8においては、図2(a)及び図1(b)に示すように、開閉方向を含む基準面Pに沿った内面10から互いに相対向して突設された刃先壁11が、両刃部4,5の開閉動作時に互いに摺接する刃縁部として形成されている。この両刃先壁11においては、互いに摺接する刃先面11aが壁面11bの先端部に形成され、その摺接状態で両内面10間に空隙Sが生じる。両刃部4,5の先端部で両刃板8の内面10はカバー9の一部9aにより被覆されている。
【0030】
図1(c)及び図2に示すように、開閉中心部3は、一方の刀身1に形成された支持孔12と、他方の刀身2に形成された支持孔13と、両刃板8の内面10間の空隙Sに嵌め込まれてそれらの内面10間に挟持されたスペーサ14と、止め部としての支持ピン15、止めねじ16及び蓋17とを備えている。
【0031】
一方の刀身1の支持孔12においては、刃板8に四角形状の回り止め孔18が刃板8の内面10とカバー9との間で貫設され、このカバー9には蓋孔19が形成されている。他方の刀身1の支持孔13においては、刃板8に円形状の挿通孔20が刃板8の内面10とカバー9との間で貫設され、このカバー9には開放孔21が形成されている。
【0032】
前記スペーサ14はプラスチックにより成形され、その主体をなす円筒状の本体22は、両端面部23,24と、この両端面部23,24間に設けられた円形状の外周面部25と、この両端面部23,24間で貫設された円形状の挿通孔26とを有している。このスペーサ本体22の両端面部23,24は、前記基準面Pに対し平行に設けられて前記両刀身1,2の刃板8の内面10に面する平面状の端面23a,24aを有している。この両端面部23,24の外周縁部うち開閉中心部3の回動中心線3aよりも基端側で刃板8の内面10に接触する支持部27,28が設けられ、これらの支持部27,28は剛体部となっている。この両端面部23,24のうち一方の端面部23の支持部27には端面23aから突出する突起状の触点部29が形成されている。この触点部29は、回動中心線3aに対し直交する前記基準面Pに対し所定の高さH29をなす平面状の最高点部29aを有している。この最高点部29aは球面状に形成してもよい。前記両端面部23,24のうち触点部29を有する端面部23には、回動中心線3aよりも先端側で最低点部30が設けられている。この最低点部30は、触点部29の最高点部29aと回動中心線3aとを結ぶ想定面Q上で端面部23の端面23aの外周縁部に設けられ、前記基準面Pに対し所定の高さH30をなす。前記最高点部29aの高さH29と最低点部30のH30との差H29−H30は、0.05mm以上3mm以下好ましくは0.1mm以上2mm以下に設定されている。
【0033】
前記スペーサ14において、両端面部23,24のうち触点部29を有する一方の端面部23に対し反対側になる他方の端面部24側で、開閉中心部3の回動中心線3aよりも先端側の外周面部25には、腕部31が回動中心線3aから離間する方向へ突設されている。この腕部31には突起状の係止部32が刀身2の刃板8の内面10に向けて突設されている。この刀身2の刃板8の内面10には係止孔33が形成され、その係止孔33に対しスペーサ14の係止部32が回り止め手段として係入されて刀身2とスペーサ14とが一体的に回動し得る。この係止部32は、前記触点部29の最高点部29aと回動中心線3aとを結ぶ想定面Q上に設けられている。この係止部32が回動中心線3aに対しなす距離L32は、触点部29の最高点部29aが回動中心線3aに対しなす距離L29よりも大きく設定されている。
【0034】
前記支持ピン15は、刀身2の支持孔13から開放孔21及び挿通孔20を通してスペーサ14の挿通孔26に挿嵌され、刀身2及びスペーサ14に対し開閉中心部3の回動中心線3aを中心に相対回動可能になっているが、刀身1の回り止め孔18に挿着されて回動中心線3aを中心に刀身1と一体的に回動し得る。前記止めねじ16は、刀身1の支持孔12から蓋孔19を通して挿入されて支持ピン15に螺合され、支持ピン15を刀身1に対し一体的に連結している。前記蓋17はこの蓋孔19に挿嵌されて止めねじ16を隠蔽している。この支持ピン15と止めねじ16とを互いに締め付けると、回動中心線3aよりも基端側で刃板8の内面10がスペーサ14における支持部27の触点部29と支持部28とにより互いに広げられ、両刃部4,5の刃板8の刃先壁11が互いに圧接される。その場合、回動中心線3aよりも先端側で刃板8の内面10は、スペーサ14の最低点部30に対し、若干の間隙Gをあけて面するか、または当接する。ちなみに、開閉中心部3の回動中心線3aにおける刃板8の内面10間の間隔W10は、スペーサ14の両端面部23,24の端面23a,24a間の間隔W22よりも大きく設定され、触点部29の最高点部29aと端面部24の端面24aとの間の間隔W29よりも小さく設定されている。
【0035】
前記スペーサ本体22の両端面部23,24の外周縁部にあって、触点部29の最高点部29aと開閉中心部3の回動中心線3aとを結ぶ想定面Qが通る部分(触点部29以外の三箇所)のうち、いずれかの部分に係止部32を形成してもよい。
【0036】
例えば、図3(b)に示す第一実施形態の別例においては、回動中心線3aよりも先端側で端面部24の外周縁部に係止部32が形成されている。この係止部32は触点部29と同様な突起であって、この係止部32が回動中心線3aに対しなす距離L32と触点部29の最高点部29aが回動中心線3aに対しなす距離L29とは互いに等しく設定されている。この場合、前記基準面Pに対する係止部32の距離と、前記基準面Pに対する触点部29の距離とを互いに等しくするか、またはそれらの距離を互いに変更する。この係止部32を触点部として兼用したり、この触点部29を係止部として兼用することができる。
【0037】
さらに、回り止め手段としては、スペーサ本体22の外周面部25に突出部分を形成してその突出部分の平坦部を刃板8に係止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第一実施形態にかかる鋏を示す平面図であり、(b)は(a)のA−A線部分断面図であり、(c)は鋏の開閉中心部を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)のB−B線部分拡大断面図であり、(b)は(a)のC−C線部分断面図である。
【図3】(a)は図2(a)のスペーサを示す説明図であり、(b)は第一実施形態の別例においてスペーサを示す説明図である。
【符号の説明】
1,2…刀身、3…開閉中心部、3a…回動中心線、4,5…刃部、6,7…柄部、8…刃板、10…刃板の内面、11…刃板の刃先壁、14…スペーサ、23,24…端面部、23a,24a…端面、25…外周面部、27,28…支持部、29…触点部、29a…最高点部、30…最低点部、31…腕部、32…係止部(回り止め手段)、33…係止孔(回り止め手段)、P…基準面、S…空隙、Q…想定面、H29,H30…高さ、L29,L32…距離。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to scissors provided with a contact point for pressing both blades against each other at an opening / closing center between the blades.
[0002]
[Prior art]
In Patent Literature 1 below, a leaf spring 1 is sandwiched as a spacer at the center of opening and closing between both scissors
[0003]
[Patent Document 1]
Published Japanese Utility Model Application No. 54-1099984
[Problems to be solved by the invention]
However, since the leaf spring 1 has a gap with the handle portion of one
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to improve a spacer having a contact point portion at the opening / closing center portion of scissors, and to improve stability in use.
[0006]
Means for Solving the Problems and Effects of the Invention
The present invention will be described with reference to the reference numerals of the drawings of the following embodiments (first embodiment shown in FIGS. 1 and 2 and FIG. 3 (a) and another example of the first embodiment shown in FIG. 3 (b)).
[0007]
* Structure of
In these scissors, a pair of blades (1, 2) are rotatably supported at an opening / closing center (3), and blades (4, 5) are provided on the tip side of the opening / closing center (3). In addition, a handle (6, 7) is provided on the base end side of the opening / closing center (3). The opening / closing center portion (3) has a spacer (14) sandwiched between the inner surfaces (10) of the blades (1, 2), and has an inner surface (10) of the blades (1, 2). ) Facing both ends (23, 24) of the spacer (14) at the base end side of the rotation center line (3a) of the opening / closing center (3). Supports (27, 28) are provided for contacting the inner surface (10). This spacer (14) is provided separately from both blades (1, 2).
[0008]
The two support portions (27, 28) are respectively provided on rigid portions provided on both end surfaces (23, 24) of the spacer (14). The support portion (27) of one end surface portion (23) of the both end surface portions (23, 24) of the spacer (14) is provided with respect to a reference plane (P) orthogonal to the rotation center line (3a). A contact point (29) having a highest point (29a) having a predetermined height (H29) is provided. The highest point (29a) refers to the reference plane (P) of the entire range of the end face (23) provided with the contact point (29) among the end faces (23, 24) of the spacer (14). Is the part with the largest distance (height H29) to. In the end surface portion (23) provided with the touch point portion (29), the distance (height H29) of the highest point portion (29a) to the reference plane (P) is a portion other than the highest point portion (29a). Is larger than the distance (H30 or the like) formed with respect to the reference plane (P). The minimum point (30) having the smallest distance (H30) to the reference plane (P) is smaller than the rotation center line (3a) of the opening / closing center (3). Instead of being provided on the distal end side, it may be provided on the base end side with respect to the rotation center line (3a) of the opening / closing center portion (3). Strictly speaking, the rigid part refers to an ideal solid (completely rigid body) whose shape and volume do not change irrespective of any force applied thereto, but generally includes an object that undergoes very little deformation due to external force. In the present invention, this is used to exclude a touch point having elasticity such as a leaf spring disclosed in Patent Document 1.
[0009]
The invention according to
Of the two end surfaces (23, 24) of the spacer (14), the end surface portion (23) where the contact point (29) is provided is more than the rotation center line (3a) of the opening / closing center portion (3). At the tip end, a lowest point (30) is formed at a predetermined height (H30) with respect to the reference plane (P). In addition to the meaning described above, the lowest point portion (30) means that the highest point portion (29a) of the touch point portion (29) is located on the base end side of the opening / closing center portion (3) and the inner surface of the blade (1, 2). The inner surfaces (10) of both blades (1, 2) are separated from each other by abutting against (10), so that the inner surfaces (10) of both blades (1, 2) are closer to the distal end than the opening / closing center (3). When pressed against each other, it refers to a portion where a gap (G) is left or abuts against the inner surface (10) of the blade (1, 2) on the distal end side of the opening / closing center portion (3).
[0010]
According to the first and second aspects of the present invention, since the contact portion (29) having the highest point (29a) is provided at the support portion (27) provided on the rigid portion of the spacer (14). Unlike this, the contact point (29) does not move carelessly, and the stability during use can be improved.
[0011]
* Inventions of
Both end surfaces (23, 24) of the spacer (14) are provided parallel to the reference surface (P) and have end surfaces (23a, 24a) facing the inner surfaces (10) of both blades (1, 2). are doing. A contact point (29) having the highest point (29a) at one end face (23) of both end faces (23, 24) of the spacer (14) is a projection protruding from the end face (23a). is there. The lowest point portion (30) is provided on the end surface (23a) of the end surface portion (23) provided with the contact point portion (29).
[0012]
According to the fourth aspect of the present invention, the lowest point portion (30) according to the third aspect of the present invention comprises a highest point portion (29a) of the touch point portion (29) and a rotation center line (3a) of the opening / closing center portion (3). ) Is provided on the end face (23a) of the end face part (23) provided with the contact point part (29).
[0013]
According to the third and fourth aspects of the present invention, the shape of the spacer (14) provided with the contact point (29) having the highest point (29a) and the lowest point (30) can be simplified.
* According to the invention of
[0014]
According to the fifth aspect of the present invention, the gap (G) where the lowest point (30) can be formed with respect to the inner surface (10) of the blade (1, 2) on the tip side of the opening / closing center portion (3) is minimized. The stability during use can be further improved.
[0015]
* The invention of claims 6 to 11 In the invention of claim 6, the spacer (14) according to the invention of any one of claims 1 to 5 has one of the two blades (1, 2). Detent means (32, 33) are provided so as to be able to rotate integrally with the blade (2).
[0016]
The invention of
The detent means is provided at one end face (24) of both end faces (23, 24) of the spacer (14) at one end on the tip end side of the rotation center line (3a) of the opening / closing center part (3). A locking portion (32) protruding toward the inner surface (10) of the blade (2) and an inner surface (10) of one blade (2) so that the locking portion (32) is engaged. And a locking hole (33) provided.
[0017]
The invention of
The anti-rotation means is provided in the spacer (14) at an outer peripheral surface (25) provided between both end surfaces (23, 24) in a direction away from the rotation center line (3a) of the opening / closing center (3). The protruding arm portion (31), the locking portion (32) protruding toward the inner surface (10) of one of the blades (2) with the arm portion (31), and the locking portion (32) A locking hole (33) provided in the inner surface (10) of one of the blades (2) so as to be engaged.
[0018]
The invention according to
The detent means comprises the other end surface (24) of the both end surfaces (23, 24) of the spacer (14) opposite to the one end surface (23) provided with the contact point (29). A locking portion (32) protruding toward the inner surface of one blade (2) on the side, and an inner surface (10) of one blade (2) so that the locking portion (32) is engaged. And a locking hole (33) provided.
[0019]
The invention according to
The detent means includes a locking portion () protruding toward the inner surface (10) of one blade (2) at one end surface (24) of both end surfaces (23, 24) of the spacer (14). 32) and a locking hole (33) provided in the inner surface (10) of one blade (2) so that the locking portion (32) is engaged. The distance (L32) formed by the locking portion (32) with respect to the rotation center line (3a) of the opening / closing center portion (3) and the highest point (29a) of the contact point portion (29) are determined by the opening / closing center portion (3). ) Is equal to the distance (L29) to the rotation center line (3a).
[0020]
According to the eleventh aspect of the present invention, the locking portion (32) of the detent means according to any one of the seventh to tenth aspects is provided with the highest point portion (29a) of the contact point portion (29). ) And the rotation center line (3a) of the opening / closing center portion (3).
[0021]
In the invention according to claims 6 to 11, since the contact point (29) of the spacer (14) is reliably positioned by the rotation preventing means (32, 33), the two blades (4, 5) are pressed against each other in a constant state. be able to. Further, in the inventions according to
[0022]
* Invention of
[0023]
The blade edges (4, 5) of the blades (1, 2), which are in sliding contact with each other at the time of the opening and closing operation, are formed on the inner surface (10) of the blade (4, 5) along the reference plane (P). ) Are protruded from each other so as to face each other, and the blade portions (1, 2) of the blades (1, 2) are in sliding contact with the blade walls (11) of the blade portions (4, 5). A void (S) is generated between the inner surfaces (10) of (4, 5).
[0024]
According to the twelfth aspect of the present invention, even if a finger enters between the two blade portions (4, 5), it hits the wall surface (11b) of the both edge wall (11) and does not directly hit the edge surface (11a) of the both edge wall (11). Inadvertently hurt your finger.
[0025]
* Thirteenth invention The present invention is configured as follows, based on the invention of
[0026]
The distance (W22) between the end faces (23a, 24a) of both end faces (23, 24) of the spacer (14) is the distance between the two blades (1, 2) at the rotation center line (3a) of the opening / closing center part (3). It is set smaller than the interval (W10) between the inner surfaces (10). The end face (24a) of the other end face (24) of the both end faces (23, 24) of the spacer (14), which is opposite to the one end face (23) where the contact point (29) is provided, is provided. The distance (W29) between the contact point (29) and the highest point (29a) is the inner surface (10) of both blades (1, 2) at the rotation center line (3a) of the opening / closing center (3). The interval is set to be larger than the interval (W10).
[0027]
* Fourteenth invention This invention combines two or more inventions arbitrarily selected from
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, scissors according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2 and FIG.
[0029]
A pair of
[0030]
As shown in FIGS. 1C and 2, the opening /
[0031]
In the
[0032]
The
[0033]
In the
[0034]
The
[0035]
A portion on the outer peripheral edge of both
[0036]
For example, in another example of the first embodiment shown in FIG. 3B, a locking
[0037]
Further, as the rotation preventing means, a protruding portion may be formed on the outer
[Brief description of the drawings]
1A is a plan view showing scissors according to a first embodiment, FIG. 1B is a partial cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1A, and FIG. It is an exploded perspective view shown.
2A is a partially enlarged cross-sectional view taken along line BB of FIG. 1A, and FIG. 2B is a partially cross-sectional view taken along line CC of FIG. 1A.
3A is an explanatory view showing a spacer of FIG. 2A, and FIG. 3B is an explanatory view showing a spacer in another example of the first embodiment.
[Explanation of symbols]
1, 2 ... blade, 3 ... opening / closing center, 3a ... rotation center line, 4, 5 ... blade, 6, 7 ... handle, 8 ... blade, 10 ... inner surface of blade, 11 ... blade Blade edge wall, 14 spacer, 23, 24 end face, 23a, 24a end face, 25 outer peripheral face, 27, 28 support, 29 contact point, 29a highest point, 30 lowest point, 31: arm portion, 32: locking portion (rotation stopping means), 33: locking hole (rotation stopping means), P: reference surface, S: gap, Q: assumed surface, H29, H30: height, L29, L32 ... distance.
Claims (12)
前記両支持部はそれぞれ前記スペーサの両端面部に設けた剛体部に設けられ、前記スペーサの両端面部のうち一方の端面部の前記支持部には、回動中心線に対し直交する基準面に対し所定の高さをなす最高点部を有する触点部を設けた
ことを特徴とする鋏における開閉中心部の構造。A pair of blades are rotatably supported at the opening / closing center, and a blade is provided at the distal end side of the opening / closing center, and a handle is provided at a base end side of the opening / closing center. Has a spacer sandwiched between the inner surfaces of the two blades, and at both end surfaces of the spacer facing the inner surfaces of the two blades, respectively, the base end side of the rotation center line of the opening and closing center portion. In the scissors provided with a support that comes into contact with the inner surface of both blades with
The two support portions are respectively provided on rigid portions provided on both end surface portions of the spacer, and the support portion on one end surface portion of both end surface portions of the spacer has a reference surface orthogonal to a rotation center line. An opening / closing center portion structure for scissors, comprising a contact point portion having a highest point portion having a predetermined height.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200449830Y1 (en) | 2008-07-03 | 2010-08-12 | 박정주 | A Fixing article for the multi-edge tool |
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-
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- 2003-03-19 JP JP2003076631A patent/JP2004283262A/en active Pending
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