JP2004278476A - Variable valve mechanism of internal combustion engine - Google Patents
Variable valve mechanism of internal combustion engine Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004278476A JP2004278476A JP2003073885A JP2003073885A JP2004278476A JP 2004278476 A JP2004278476 A JP 2004278476A JP 2003073885 A JP2003073885 A JP 2003073885A JP 2003073885 A JP2003073885 A JP 2003073885A JP 2004278476 A JP2004278476 A JP 2004278476A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- cam
- changed
- amount
- lift
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の可変動弁機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内燃機関の運転状態に応じて、吸気バルブや排気バルブにおける作用角を可変とする可変動弁機構が知られている。このような可変動弁機構においては、例えば、クランクシャフトの回転に同期して回転する回転カムと吸気バルブや排気バルブとの間に揺動カムを設けたものが知られている(特許文献1参照)。この可変動弁機構では、揺動カムは回転カムのカム山の変化が入力される入力部と、吸気バルブや排気バルブをリフトさせる出力部とを有し、入力部と出力部との相対位相を変化させることによって吸気バルブや排気バルブにおける作用角を可変としている。このように作用角を可変とすることで、低速低負荷時などにおいては燃費の向上および安定した運転性を実現し、また高速高負荷時などにおいては吸気の充填効率を向上させて十分な出力を確保することができるようになる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−263015
【特許文献2】
特開平5−65815
【特許文献3】
特開2000−248915
【特許文献4】
特開2000−257410
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、吸気バルブや排気バルブのリフトは、これらバルブを閉弁するように付勢するバルブスプリングに抗して行われる。したがって、これらバルブのリフト量が大きくなればなるほど、これらバルブをリフトするのに使用されるエネルギが大きくなり、よってエネルギの損失が大きくなってしまう。よって、例えば、バルブのリフト量が小さくても燃焼室内に十分に吸気ガスが吸入され且つポンピングロス等が小さいような場合には、バルブのリフト量は小さい方が好ましい。
【0005】
ところが、特許文献1に記載の可変動弁機構では、或る作用角に亘るバルブのリフト量の遷移(以下、「リフト量遷移」と称す)は、各作用角毎に定まっており、作用角のみに応じて変わる。したがって、バルブの作用角を一定とすると、開弁中のリフト量遷移を変更することはできない。このため、例えば上述したような場合にリフト量が小さくなるようにバルブのリフト量遷移を変更するためには、作用角自体を変更しなければならない。そこで、例えば、作用角が同一であってもバルブのリフト量遷移を変更することができる可変動弁機構が必要とされている。
【0006】
上記問題に鑑みて、本発明の目的は、作用角を一定としてもバルブのリフト量遷移を変更することができる可変動弁機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、第1の発明では、吸気バルブまたは排気バルブと、クランクシャフトの回転に同期して回転するカムシャフトと、該カムシャフトに設けられた回転カムと、該回転カムと上記バルブとの間に配置される中間機構とを具備し、該中間機構は回転カムのカム山の変化が入力されて該カム山によって変位せしめられる入力部と、所定量以上の該入力部の変位量に対して所定の関係をもったリフト量を上記バルブに出力して該バルブをリフトさせる出力部とを有し、上記所定の関係は上記所定量以上の入力部の変位量に対して上記出力部は零ではないリフト量のみを出力する関係であり、上記所定の関係が変更可能である可変動弁機構が提供される。
上記可変動弁機構では、所定量を超えた入力部の変位量に応じてバルブのリフト量が定まる。すなわち、入力部の変位量が所定量以上となった場合には、入力部の変位量から所定量を減算した量(以下、「実質変位量」と称す)に応じて出力部によってバルブがリフトされる。このとき、実質変位量とバルブのリフト量とは所定の関係となるように定められている。この所定の関係は比例関係や、非線形関係等の様々な関係となるように設定されることが可能であるが、実質変位量に対してバルブのリフト量が零となることがないように設定される。すなわち、実質変位量が零よりも大きい場合にはバルブのリフト量も零よりも大きくなるように設定される。
そして、入力部の変位は回転カムのカム山の変化に対応し、上記所定量を変更するとバルブがリフトを開始および終了するタイミングが進角または遅角される。例えば、上記所定量を大きくなるように変更すると、バルブがリフトを開始するタイミングが遅角されると同時にバルブがリフトを終了するタイミングが進角され、結果として作用角が小さくなる。逆に、上記所定量を小さくなるように変更すると、バルブがリフトを開始するタイミングが進角されると同時にバルブがリフトを終了するタイミングが遅角され、作用角が大きくなる。このように、所定量を変更するとバルブの作用角が変更される。
一方、第一の発明によれば、実質変位量とバルブのリフト量との所定の関係を変更することができる。この所定の関係を変更すると実質変位量に対するバルブのリフト量が変更され、したがってバルブのリフト量遷移を変更することができる。特に上記所定量を変更しなければ作用角を変更することなくバルブのリフト量遷移のみを変更することができる。
【0008】
第2の発明では、第1の発明において、上記中間機構は上記カムシャフトとは別の軸に支持され、上記出力部は上記バルブまたは該バルブと上記出力部との間のリンク機構に摺動するように当接する当接面を有し、該当接面の形状が変わると上記所定の関係が変更されるようになっており、上記所定の関係を変更するときには上記当接面の形状を変えるようにした。
第2の発明によれば、上記出力部またはリンク機構に当接する当接面の形状を変更するだけで所定の関係が変更される。この当接面の形状の変更は、例えば、形状の異なる複数の当接面を有する出力部を予め用意し、実際にバルブまたはリンク機構に当接させる当接面を選択的に変更することによって所定の関係が変更せしめられる。この場合には、出力部は当接面の数だけ異なる所定の関係をもったバルブのリフト量遷移に変更することができる。あるいは、上記当接面を連続的に形状が変化するように形成し、この当接面との当接位置を変更することによって所定の関係を変更することもできる。
【0009】
第3の発明では、第1の発明において、上記中間機構は上記カムシャフトとは別の軸に支持され、上記入力部は上記回転カムのカム面または該カム面と上記入力部との間のリンク機構に摺動するように当接する当接面を有し、該当接面の形状が変わると上記所定の関係が変更されるようになっており、上記所定の関係を変更するときには上記当接面の形状を変えるようにした。
第3の発明によれば、上記入力部またはリンク機構に当接する当接面の形状を変更するだけで所定の関係が変更される。当接面の形状の変更は第2の発明と同様に行われる。
【0010】
第4の発明では、第2または第3の発明において、上記出力部は形状の異なる複数の部分出力部を有し、上記当接面の形状を変えるときには使用する部分出力部を変更するようにした。
【0011】
第5の発明では、第1〜第4のいずれか一つの発明において、上記中間機構は上記所定量を変更可能である。
第5の発明によれば、上述したように所定量を変更することによってバルブの作用角を変更することができる。したがって、第1の発明によりバルブのリフト量遷移を変更することができることにより、第5の発明によれば、バルブの作用角を変更することができると共に各作用角におけるバルブのリフト量の遷移とを自在に変更することができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の可変動弁機構が搭載された火花点火式内燃機関の断面図である。なお、本発明において用いられる可変動弁機構の制御装置は筒内噴射型の火花点火式内燃機関や圧縮自着火式のディーゼル内燃機関にも搭載可能である。
【0013】
図1を参照すると、機関本体1はシリンダブロック2と、このシリンダブロック2内で往復動するピストン3と、シリンダブロック2上に取付けられたシリンダヘッド4とを具備する。シリンダブロック2には複数の気筒5が形成され、各気筒5内にはシリンダブロック2、ピストン3、シリンダヘッド4によって画成される燃焼室6が形成される。
【0014】
各燃焼室6はシリンダヘッド4内に形成された複数の吸気ポート7および複数の排気ポート8に通じている。各燃焼室6と各吸気ポート7との間にはそれぞれ吸気バルブ9が配置され、吸気バルブ9は燃焼室6と吸気ポート7との間の流路を開閉している。一方、各燃焼室6と各排気ポート8との間に排気バルブ10が配置され、排気バルブ10は燃焼室6と排気ポート8との間の流路を開閉している。吸気バルブ9は、後述する中間機構11とロッカーアーム12とを介して吸気カム(回転カム)13によってリフトされ、排気バルブ10はロッカーアーム14を介して排気カム15によってリフトされる。吸気カム13は吸気カムシャフト16に取付けられ、一方、排気カム15は排気カムシャフト17に取付けられる。なお、本実施形態では、中間機構11が吸気バルブ9側のみに設けられているが、排気バルブ10側に設けられてもよいし、吸気バルブ9側および排気バルブ10側の両方に設けられてもよい。
【0015】
次に、図2〜図6を参照して、本発明の可変動弁機構を構成する中間機構11について説明する。なお、図2は中間機構11の斜視図を示し、図3および図4は、中間機構11の内部構成の部分省略斜視図である。また、図5は図2の断面線II−IIに沿って見た中間機構11の断面図であり、図6は可変動弁機構の制御装置を示す図である。
【0016】
図2に示した作用角変更機構11は内燃機関の一つの気筒5に対応する。作用角変更機構11は中空の円筒形の基礎部分21aを有する入力部21と、この入力部21の軸線方向において入力部21の両側にそれぞれ配置される第一出力部22および第二出力部23とを具備する。各出力部22、23はそれぞれ一つのロッカーアーム12に対応する。また、各出力部22、23は、それぞれ入力部21の軸線方向において入力部21に隣接して配置された第一揺動カム24、25と、この第一揺動カム24に対して入力部21の反対側に配置された第二揺動カム26、27とを具備する。これら揺動カム24〜27はそれぞれ中空の円筒形の基礎部分24a〜27aを有する。入力部21、揺動カム24〜27は、これらの基礎部分24a〜27aの軸線を中心として軸線方向に延びる支持パイプ28に支持され、それぞれ支持パイプ28を中心に回動することができる。支持パイプ28はシリンダブロック4に固定される。また、支持パイプ28はその軸線を中心として軸線方向に延びる円筒状の貫通孔を有し、この貫通孔を制御シャフト29が貫通する。制御シャフト29は支持パイプ28の貫通孔内で、支持パイプ28の軸線方向に摺動可能である。さらに、制御シャフト29はその軸線を中心として軸線方向に延びるシャフト内貫通孔30を有し、このシャフト内貫通孔30はシャフト内貫通孔30内で作動油が流動することができるようになっている。
【0017】
入力部21の基礎部分21aの外周面からはこの基礎部分21aの径方向に向かってアーム21b、21cが延び、これらアーム21b、21cの間にローラ21dが配置される。ローラ21dは、図1に示したように吸気カム13のカム面13aに当接し、これにより入力部21はカム面13aの形状に応じて支持パイプ28を中心として回動する。一方、揺動カム24〜27の基礎部分24a〜27aからはこれら基礎部分24a〜27aの径方向に向かってノーズ24b〜27bが延び、一方、揺動カム24〜27の基礎部分24a〜27aに対してノーズ24b〜27bの反対側には突出部24c〜27cが延びる。本発明の可変動弁機構が作動中である場合、ノーズ24b〜27bはロッカーアーム12に当接可能であるが、突出部24c〜27cはロッカーアーム12に当接することはない。
【0018】
図3に示したように、入力部21の基礎部分21aおよび第一揺動カム24、25の基礎部分24a、25aと支持パイプ28との間にはスライダギア31が収容されている。スライダギア31は中空の円筒状の基礎部分31aを具備し、このスライダギア31の基礎部分31aは支持パイプ28を中心として回転可能に且つ支持パイプ28の軸線方向に摺動可能に支持パイプ28に支持される。スライダギア31の基礎部分31aの軸線方向中央付近外周には、右ネジの螺旋状に形成された入力用ヘリカルスプライン31bが形成される。この入力用ヘリカルスプライン31bは、入力部21の内面に設けられた入力部ヘリカルスプライン21eと噛合する。一方、スライダギア31の基礎部分31aの外周において、上記入力用ヘリカルスプライン31bの軸線方向両側には、この入力用ヘリカルスプライン31bから離間されて左ネジの螺旋状に形成された出力用ヘリカルスプライン31c、31dがそれぞれ配置される。これら出力用ヘリカルスプライン31c、31dはそれぞれ第一揺動カム24、25の内面に設けられた揺動カムヘリカルスプライン24d、25dと噛合する。
【0019】
上述したようにスライダギア31は、入力部21および第一揺動カム24、25内において、支持パイプ28の軸線方向に摺動することができる。このようにスライダギア31が摺動すると、入力用ヘリカルスプライン31bと、出力用ヘリカルスプライン31c、31dとの螺旋の方向が異なることにより、入力部21と第一揺動カム24、25とが互いに対して反対方向に支持パイプ28を中心に回動する。このため、スライダギア31が支持パイプ28の軸線方向のうちの一方の方向に摺動すると、図3に示したように入力部21のローラ21dと第一揺動カム24、25のノーズ24b、25bとの相対角度(相対位相)α(図1参照)が大きくなり、逆に、スライダギア31が支持パイプ28の軸線方向のうちの上記一方の方向と反対方向に摺動すると、図4に示したように入力部21のローラ21dと第一揺動カム24、25のノーズ24b、25bとの相対角度(相対位相)α(図1参照)が小さくなる。
【0020】
スライダギア31の基礎部分31aには長孔31eが設けられ、この長孔31e内には制御シャフト29から径方向に延びると共に支持パイプ28を貫通する係合ピン29aが係合する。したがって、支持パイプ28内で制御シャフト29が摺動すると、これに応じてスライダギア31が摺動する。よって、図3に示したように、制御シャフト29を支持パイプ28の軸線方向のうち方向D1に移動させると、入力部21のローラ21dと第一揺動カム24、25のノーズ24b、25bとの相対角度が大きくなり、逆に、制御シャフト29を支持パイプ28の軸線方向のうち上記方向D1とは反対向きの方向D2に移動させると、入力部21のローラ21dと第一揺動カム24、25のノーズ24b、25bとの相対角度αが小さくなる。
【0021】
なお、本明細書において、ローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度αとは、支持シャフト28の軸線からローラ21dの軸線へ延びる直線と、支持シャフトの軸線からノーズ24b〜27bのロッカーアーム12と接触する接触面24e〜27eが基礎部分24a〜27aから隆起する地点(以下、「隆起開始地点」と称す)24f〜27fまで延びる直線との間の角度αを意味する(図1および図7、図8参照)。
【0022】
図5に示したように、第一揺動カム24、25の突出部24c、25c内には第一ピン穴32が設けられ、第二揺動カム26、27の突出部26c、27c内には第二ピン穴33が設けられる。これらピン穴32、33内には摺動ピン34が配置され、摺動ピン34は、摺動ピン34が第一ピン穴32と第二ピン穴33とに亘って位置している第一位置(図5参照)と、摺動ピン34が第一ピン穴32内に完全に収容されている第二位置(図示せず)との間で摺動可能である。摺動ピン34が図5に示したように第一位置にある場合には、摺動ピン34によって第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが連結され、よって第一揺動カム24、25の支持パイプ28を中心とした回動に合わせて第二揺動カム26、27も支持パイプ28を中心として回動する。一方、摺動ピン34が第二位置にある場合には、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とは連結されずに切離され、よって第一揺動カム24、25が支持パイプ28周りで回動しても第二揺動カム26、27は回動せずに静止している。
【0023】
第一ピン穴32の底面と摺動ピン34の一方の側面との間には付勢バネ35が配置され、この付勢バネ35は摺動ピン34が図5に示した第一位置に位置するように摺動ピン34を付勢する。一方、第二揺動カム26、27に形成された第二ピン穴33の底面には流体通路36が連結され、この流体通路36は、支持パイプ28に形成された貫通孔28aと、制御シャフト29に形成された貫通孔29bとを介して、シャフト内貫通孔30に通じる。このため、シャフト内貫通孔30で流通している作動油に高い油圧が加えられると、摺動ピン34の一方の側面に高い油圧が加わり、摺動ピン34は上記付勢バネ35の付勢力に抗して第二位置へと移動する。したがって、シャフト内貫通孔30内の作動油に高い油圧が加えられると、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とは共に回動するが、シャフト内貫通孔30内の作動油に油圧が加えられないと、第一揺動カム24のみが回動して、第二揺動カム26、27は回動しない。
【0024】
また、図6に示したように、制御シャフト29の一方の端部には電動アクチュエータ40が連結されている。この電動アクチュエータ40は電子制御ユニット(ECU)41に接続されている。電子制御ユニット41は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、マイクロプロセッサ(CPU)、入力ポート、出力ポートを相互に双方向性バスで接続した公知の構成のマイクロコンピュータとして構成される。制御シャフト29の他方の端部近傍には、制御シャフト29の軸線方向の位置を検出するための位置センサ42が配置される。この位置センサ42により制御シャフト29の位置および制御シャフト29の移動速度を検出することができる。
【0025】
制御シャフト29はバネ等(図示せず)によりその軸線方向のうちの一方の方向へ付勢されており、また、電動アクチュエータ40はECU41からの制御パルス信号を入力し、この制御パルス信号に応じてバッテリ43への接続がオンとオフの間で切り替えられ、これに応じて制御シャフト29を上記バネ等による付勢力に抗して上記一方の方向とは反対方向へ移動させる。例えば、ECU41からの制御パルス信号がオンになると、電動アクチュエータ40にバッテリ43から電力が供給され、電動アクチュエータ40が制御シャフト29を図2の方向D2に移動させ、これによりローラ21dとノーズ24b、25bとの相対角度αが小さくなる。また、ECU41からの制御パルス信号がオフになると、電動アクチュエータ40へのバッテリ43からの電力の供給が遮断され、電動アクチュエータ40が制御シャフト29を図2の方向D1に移動させ、これによりローラ21dとノーズ24b、25bとの相対角度αが大きくなる。ECU41は、上記制御パルス信号のオン・オフデューティ比(信号がオンになっている時間とオフになっている時間との合計に占める信号オン時間の割合。以下、デューティ比と称す)を変化させることによりローラ21dとノーズ24b、25bとの間の相対角度αを変化させる。
【0026】
一方、シャフト内貫通孔30は、切替弁44を介して油圧ポンプ45に接続される。切替弁44は、ECU41からの信号を受信し、油圧ポンプ45からシャフト内貫通路30への通路を開閉する。切替弁44によって通路が開かれると、シャフト内貫通路30内の作動油に高い油圧がかかり、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とがそれぞれ切離されて、第一揺動カム24、25のみが支持シャフト28周りで回動する。一方、切替弁44によって通路が閉じられると、シャフト内貫通路30内の作動油には高い油圧がかからず、よって第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とがそれぞれ連結されて、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが共に回動する。
【0027】
次に、図7〜図9を参照して、本発明の第一実施形態の可変動弁機構の作動について説明する。まず、図7に示した場合には、ローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度が角度α1になるように電動アクチュエータ40によって制御シャフト29が位置決めされており、さらに、切替弁44が開かれて第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが連結されている。
【0028】
図7(a)においては、中間機構11の入力部21のローラ21dは吸気カム13のカム山部13b以外のカム面13aと当接している。このとき、入力部21は回動可能な角度範囲のうち一方の側(図7(a)における最も時計回り側)に回動された状態である。以下、本実施形態では、このような状態にある場合の入力部21の位置から入力部21が回動された角度を入力部21の回動量(変位量)とする。そして、入力部21のローラ21dが吸気カム13のカム山部13bのカム面13aと当接すると、カム山部13bの高さに応じて入力部21は図7(a)において半時計回りに回動せしめられる。
【0029】
また、図7(a)から分かるように、第一揺動カム24、25の隆起開始地点24e、25eと第二揺動カム26、27の隆起開始地点26e、27eとは、ローラ21に対して互いに等しい相対角度α1に位置する。そして、吸気カム13による入力部21の回動に伴って第一揺動カム24、25が回動する。図7に示した場合では、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが連結されているため第一揺動カム24、25の回動に伴って第二揺動カム26、27も回動する。ここで、図7に示したように、第二揺動カム26、27の接触面26e、27eの傾斜は第一揺動カム24、25の接触面24e、25eの傾斜よりも勾配が急であるため、入力部21の回動に伴って第一揺動カム24、25および第二揺動カム26、27が共に回動すると、図7(b)に示したように第二揺動カム26、27のみがロッカーアーム12と接触してローカーアーム12を押し下げ、吸気バルブ9をリフトさせる。すなわち、第二揺動カム26、27のノーズ26b、27bのみが吸気バルブ9のリフトに寄与し、第一揺動カム24、25のノーズ24b、25bは吸気バルブ9のリフトに寄与しない。図7に示した場合におけるクランク角(または、カムシャフトの回転角度)に対する吸気バルブ9のリフト量は、図10の曲線aのようになる。
【0030】
図8に示した場合には、ローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度が図7に示した場合と同様にα1になるように制御シャフト29が位置決めされており、さらに、切替弁44が閉じられて第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが切離されている。
【0031】
図8(a)においては、中間機構11の状態は基本的に図7(a)に示した中間機構11の状態と同様であるが、図7(a)に示した状態では摺動ピン34(図5参照)が第一位置にあったのに対して、図8(a)に示した状態では摺動ピン34は第二位置にある(図8には図示せず)。このため第二揺動カム26、27は第一揺動カム24、25から切離されており、入力部21のローラ21dが吸気カム13のカム山部bのカム面aと当接して入力部21が回動すると、その入力部21の回動に伴って第一揺動カム24、25のみが回動し、第二揺動カム26、27は回動しない。
【0032】
したがって、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが切離されている場合には、図8(b)に示したように、第一揺動カム24、25のみがロッカーアーム12と接触してロッカーアーム12を押し下げ、吸気バルブ9をリフトさせる。上述したように、第一揺動カム24、25の接触面24e、25eの傾斜は第二揺動カム26、27の接触面26e、27eの傾斜よりも勾配が穏やかであるため、吸気カム16の回転位相が同一であるときにおいては図7に示した場合よりも図8に示した場合の方が吸気バルブ9のリフト量が小さい。
【0033】
ただし、揺動カムが回動し始めてから、ノーズ24b〜27bの隆起開始地点24f〜27fとロッカーアーム12のローラ12aとが当接するまでに揺動カムが回動する角度βは、図8のように第一揺動カム24、25とローラ12aとが接触する場合と、図7のように第二揺動カム26、27とローラ12aとが接触する場合とで同じである。すなわち、入力部21が回動してもロッカーアーム12のローラ12aがノーズ24b〜27bと接触せずに基礎部分24a〜27aと接触している間の入力部21の回動量は、図7に示した場合と図8に示した場合とで同じである。よって、図8に示した場合における吸気バルブ9が開弁および閉弁するタイミングおよび吸気バルブ9が閉弁および閉弁するタイミングは、図7に示した場合におけるこれらタイミングと同じである。以上のことから、入力部21のローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度が一定であれば、吸気バルブ9が開いている間にクランクシャフトが回転する角度(以下、「作用角」と称す)は一定である。したがって、図8に示した場合におけるクランク角(または、カムシャフトの回転角度)に対する吸気バルブ9のリフト量は、図10の破線bのようになる。
【0034】
図9に示した場合には、入力部21のローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度が上記角度α1よりも小さい角度α2になるように制御シャフト29が位置決めされており、さらに、切替弁44が開かれて第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とは連結されている。
【0035】
図9(a)に示したように、入力部21のローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度をα2にすると、揺動カムが回転し始めてから、ノーズ24b〜27bの隆起開始地点24f〜27fとロッカーアーム12のローラ12aとが当接するまでに揺動カムが回転する角度βが、図7および図8に示した相対角度がα1の場合よりも大きくなる。すなわち、入力部21が回動してもロッカーアーム12のローラ12aがノーズ24b〜27bと接触せずに基礎部分24a〜27aと接触している間の入力部21の回動量は、図7および図8に示した場合よりも図9に示した場合の方が大きい。よって、相対角度がα2の場合における吸気バルブ9が開弁するタイミングは、図7および図8に示した相対角度がα2の場合における吸気バルブ9が開弁するタイミングよりも遅くなり、一方、吸気バルブ9が閉弁するタイミングは、相対角度がα2の場合における吸気バルブ9が閉弁するタイミングよりも早くなる。以上のことから、制御シャフト29を移動させて入力部21のローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度αを小さくすると作用角が小さくなり、逆に、この相対角度αを大きくすると作用角が大きくなる。したがって、図9に示した場合におけるクランク角(または、カムシャフトの回転角度)に対する吸気バルブ9のリフト量は、図10の曲線cのようになる。
【0036】
以上のことから、入力部21のローラ21dとノーズ24b〜27bとの相対角度αを変更することによって、ロッカーアーム12のローラ12aとノーズ24b〜27bの隆起開始地点24f〜27fとが接触するとき、すなわちローラ12aとノーズ24b〜27bの接触面24e〜27eとが接触を開始するときの入力部21の回動角度(入力部21の変位量。以下、「接触開始回動角度」と称す)が変わり、よって吸気バルブ9の作用角が変更される。一方、第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27との連結または切離しを行うことによって、接触開始回動量以上の入力部の回動量に対するリフト量が変更される。換言すると、接触開始回動量以上の入力部の回動量とバルブのリフト量との関係が変更される。
【0037】
特に、第一揺動カム24、25によって吸気バルブ9をリフトさせる場合における接触開始回動角度以上の入力部21の回動角度と吸気バルブ9のリフト量との関係は例えば図11の曲線dに示す通りであり、一方、第二揺動カム26、27によって吸気バルブ9をリフトさせる場合における接触開始回動角度以上の入力部21の回動角度と吸気バルブのリフト量との関係は例えば図11の曲線eに示す通りである。図から分かるように、第二揺動カム26、27を用いた場合の方が接触開始回動角度以上の入力部21の回動角度に対する吸気バルブ9のリフト量よりも大きい。なお、図11における横軸は接触開始回動角度からの入力部21の回動角度、縦軸は吸気バルブ9のリフト量を示している。
【0038】
なお、上述したように相対角度αを変更することによって吸気バルブ9の作用角を変更することができるが、この場合、作用角の変更に伴って吸気バルブ9のリフト量遷移も変更される。ただし、このときのリフト量遷移は、或る作用角に対して一義的に決まるものである。そこで、本明細書では、「作用角の変更」という用語は、実際の作用角だけでなく作用角を変更することによるリフト量遷移の変更をも意味し、「リフト量遷移の変更」という用語は作用角を変更することなくリフト量遷移のみを変更することを意味する。
【0039】
また、上記第一実施形態では、出力部22、23は第一揺動カム24、25および第二揺動カム26、27の二種類の揺動カムのみを有しているが、それ以上の揺動カムを有してもよい。上記第一実施形態のように揺動カムが二種類である場合には、吸気バルブ9のリフト量を二段階にしか変更できなかったが、揺動カムがそれ以上であれば吸気バルブ9のリフト量をそれ以上の段階で変更することができる。あるいは、揺動カムを支持パイプの軸線方向に形状の異なる連続的な接触面を有する三次元カムとし、この三次元カムを支持パイプの軸線方向に摺動させるようにしてもよい。この場合、吸気バルブの作用角を変更することなくリフト量を連続的に変更することができるようになる。
【0040】
さらに、上記第一実施形態のように中間機構11によって吸気バルブ9の作用角およびリフト量を変更することに加えて、後述するような位相角変更機構によって吸気バルブ9の位相角(開弁時期)を変更するようにしてもよい。このように本発明の可変動弁機構に位相角変更機構を加えることによって、吸気バルブ9を自在に制御することができるようになる。
【0041】
また、第一揺動カム24、25にノーズ24b、25bを設けないことも可能である。こうすることにより、第一揺動カム24、25が支持シャフト28周りで回動しても第一揺動カム24、25がロッカーアーム12を押し下げることがない。すなわち、摺動ピン34により第一揺動カム24、25と第二揺動カム26、27とが連結されている場合には、第二揺動カム26、27によってロッカーアーム12が押し下げられて吸気バルブ9がリフトされるが、これら揺動カムが連結されていない場合には、ロッカーアーム12は押し下げられず、吸気バルブ9はリフトしない。このようにして、吸気バルブ9のリフトを瞬時に切り替えることができる。
【0042】
さらに、リフト量に応じて燃焼室6内に流入する吸気流を変更するような吸気ポート形状や燃焼室形状にして、リフト量を変更することによって吸気流を変更するようにしてもよい。例えば、リフト量が多いときにはタンブル流が発生し、逆にリフト量が少ないときにはスワール流が発生するような吸気ポート形状または燃焼室形状とし、タンブル流が必要な機関運転状態においてはリフト量を大きくし、スワール流が必要な機関運転状態においてはリフト量を小さくするようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、入力部がローラで、出力部が接触面を有する揺動カムであったが、入力部を接触面を有する揺動カムとし且つ入力部をローラとしてもよい。さらに、上記実施形態では、揺動カムの出力部とバルブとの間にリンク機構としてロッカーアームが設けられているが、このようなリンク機構を吸気カムと入力部の接触面との間に配置してもよい。
【0044】
次に、図12を参照して位相角変更機構50について簡単に説明する。図中、50は位相角変更機構、51はオイルコンロールバルブ(油圧アクチュエータ。以下、OCVと称す)、52は作動油ポンプである。
【0045】
位相角変更機構50は、いわゆるベーン式位相角変更機構であり、内燃機関のクランク軸(図示せず)からベルトにより回転駆動されるタイミングプーリ53と、そのタイミングプーリ53と一体になって回転駆動されるハウジング54と、このハウジング54内に回動可能に配置され、ハウジング54内に進角油圧室55と遅角油圧室56とを区画形成する、カムシャフト16に連結されたベーン体57とを備えている。ベーン式位相角変更機構50では、上記進角油圧室55と遅角油圧室56とに作動油を供給することにより、ハウジング54とベーン体57とを相対的に回動させてクランクシャフトとカムシャフト16との回転位相を変化させて吸気バルブ9の位相角を変更する。すなわち、進角油圧室55に作動油を供給するとともに遅角油圧室56から作動油を排出することにより、ベーン体57をハウジング54に対して位相角が進角する側に相対回動させ、遅角油圧室56に作動油を供給し進角油圧室55から作動油を排出することにより、ベーン体57をハウジング54に対して位相角が遅角する方向に相対回動させる。また、位相角を一定の位相角に維持する場合には進角油圧室55と遅角油圧室56との内部の作動油圧力を同じ圧力に制御することにより、ハウジング54とベーン体57との相対位置を一定に保持する。
【0046】
このような各油圧室55、56内の作動油圧力の制御、すなわちこれら油圧室55、56への作動油の供給制御はOCV51によって行われる。OCV51は、スプール58を有するスプール弁であり、このスプール58をECU41から信号を受信するアクチュエータ59によって図12において左右に移動させることにより、進角油圧室55に作動油を供給して遅角油圧室56から作動油を排出したり、遅角油圧室56に作動油を供給して進角油圧室55から作動油を排出したりする。こうして、クランクシャフトとカムシャフト16との回転位相を変化させて吸気バルブ9の位相角が変更される。
【0047】
次に、図13〜17を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。図13〜図17は、第二実施形態の可変動弁機構を示している。図13〜図17において、第一実施形態と同様な構成要素には同じ参照番号を付する。
【0048】
第二実施形態の中間機構は、二つの駆動アーム61、62と、仲介ローラ63と、ロッド64とを具備する。駆動アーム61、62は第一軸線65周りで揺動可能である。第一駆動アーム61は吸気カム13のカム面13aに接触するように配置され、一方、第二駆動アーム62はカム面13aに接触しないように配置される。第一駆動アーム61および第二駆動アーム62は、第一実施形態における摺動ピン34のような連結・切離し機構(図示せず)によって互いに連結されたり、互いから切離されたりする。仲介ローラ63は、駆動アーム61、62の底部の外壁面(出力部)61b、62bに接触するように配置され、ロッド64を介してディスク66に接続されている。ロッド64は第二軸線67においてディスク66に接続されている。したがって、仲介ローラ63は、第二軸線67周りで揺動可能である。
【0049】
ロッカーアーム69は仲介ローラ63の外周壁面に接触するように配置され、第三軸線68周りで揺動可能である。仲介ローラ63が接触する側のロッカーアーム69の外壁面69aの形状は、第一軸線65を中心とした半径r2の円弧形状である。また、ディスク66はロッカーアーム69に第三軸線68周りで回転可能に保持されている。なお、ディスク66には油圧システムまたは電動モータ(図示せず)が接続されており、ディスク66はこれら油圧システムまたは電動モータによって回転せしめられる。吸気バルブ9は、ロッカーアーム69の先端の外壁面69bに接触するように配置される。
【0050】
図13は、第二実施形態の可変動弁機構が大リフトモードまたは小リフトモードにあって、第一駆動アーム61の外壁面(入力部)61aが吸気カム13のカム山部13b以外のカム面13aに接触しているときの可変動弁機構の様子を示している。一方、図14および図15は、可変動弁機構がそれぞれ大リフトモードおよび小リフトモードにあって、第一駆動アーム61の外壁面61aが吸気カム13のカム山部13bにおけるカム面13aに接触しているときの可変動弁機構の様子を示している。
【0051】
図13に示した大リフトモードまたは小リフトモードにおいて、駆動アーム61の外壁面61aが吸気カム13のカム山部13b以外のカム面13aに接触しているときには、駆動アーム61、仲介ローラ63、および、ロッカーアーム69は、それぞれの基準位置にあり、このときには、吸気バルブ9のリフト量は零である。ここで、図13〜図17において、参照番号0で示した一点鎖線は、吸気バルブ9のリフト量が零であるときにおける吸気バルブ9の上端の位置を示している。
【0052】
一方、吸気カム13が回転せしめられ、吸気カム13のカム山部13bのカム面13aが第一駆動アーム61の外壁面61aに接触するようになると、第一駆動アーム61が、図14および図15に示したように、第一軸線65周りでその基準位置から揺動せしめられる。すなわち、第一駆動アーム61は、吸気カム13の回転によって揺動せしめられる。
【0053】
図14に示したように、第一駆動アーム61と第二揺動アーム62とが連結・切離し機構によって連結されている場合には、第一駆動アーム61が揺動せしめられると、第二駆動アーム62も第一駆動アーム61と共に揺動する。図13〜図17から分かるように、第二駆動アーム62の底面(当接面)62bは、部分的に第一駆動アーム61の底面(当接面)61bよりも下方に突出するように形成されている。したがって、両駆動アーム61、62が共に揺動するときには、仲介ローラ63は第二駆動アーム62のみによって第二軸線67周りでその基準位置から揺動せしめられる。そして、この仲介ローラ63の揺動によってロッカーアーム69が第三軸線68周りでその基準位置から揺動せしめられる。これにより、吸気バルブ9がリフトせしめられる。このときの吸気バルブ9のリフト量は、本発明の可変動弁機構において可能なリフト量において、最も大きい量である。
【0054】
また、図15に示したように、第一駆動アーム61と第二駆動アーム62とが連結・切離し機構によって連結されていない場合には、第一駆動アーム61が揺動せしめられても、第二駆動アーム62は揺動しない。したがって、仲介ローラ63は第一駆動アーム61のみによって第二軸線67周りでその基準位置から揺動せしめられ、これによりロッカーアーム69が第三軸線68周りでその基準位置から揺動せしめられる。こうして、吸気バルブ9がリフトされるが、図15に示した場合における吸気バルブ9のリフト量は図14に示した場合における吸気バルブ9のリフト量よりも小さい。
【0055】
すなわち、第一駆動アーム61と第二駆動アーム62とを連結・切離し機構によって連結したり切離したりすることによって、吸気バルブ9のリフト量遷移を変更することができる。
【0056】
ところで、ディスク66が第三軸線68周りで回転せしめられ、図16に示した位置に位置決めされると、仲介ローラ63がロッド64を介してロッカーアーム69の外壁面69a上にて移動せしめられる。ここで、図16は、可変動弁機構が零リフトモードにあって、第一駆動アーム61の外壁面61aが吸気カム13のカム山部13b以外のカム面13aに接触しているときの可変動弁機構の様子を示している。一方、図17は、可変動弁機構が同じく零リフトモードにあって、第一駆動アーム61の外壁面61aが吸気カム13のカム山部13bにおけるカム面13aのうち最も突出量の大きい部分に接触しているときの可変動弁機構の様子を示している。
【0057】
図16に示した零リフトモードにおいて、駆動アーム61の外壁面61aが吸気カム13のカム山部13b以外のカム面13aに接触しているときには、駆動アーム61、および、ロッカーアーム69は、それぞれの基準位置にあり、仲介ローラ63は図13に示した基準位置とは異なる第二の基準位置にあり、このときには、吸気バルブ9のリフト量は零である。
【0058】
さて、吸気カム13が回転せしめられ、吸気カム13のカム山部13bにおけるカム面13aが駆動アーム61の外壁面61aに接触するようになると、第一駆動アーム61(第一駆動アーム61と第二駆動アーム62とが連結・切離し機構によって連結されている場合には両駆動アーム61、62。以下、両駆動アーム61、62が連結されている場合について示すが、連結されていない場合についても同様である。)が、図17に示したように、第一軸線65周りでその基準位置から揺動せしめられる。
【0059】
ここで、駆動アーム61、62が基準位置から図17に示した位置まで揺動する間に、駆動アーム61、62の底部の外壁面61b、62bのうち仲介ローラ63と接触する範囲(第一軸線65を中心として角度θに亘る範囲)の外壁面61c、62cの形状は、第一軸線65を中心とした半径r1の円弧の形状となっている。このため、可変動弁機構が零リフトモードにあるときには、駆動アーム61、62が揺動せしめられたとしても、仲介ローラ63は第二軸線67周りでは揺動されない。したがって、ロッカーアーム69も第三軸線68周りでは揺動されず、このときの吸気バルブ9のリフト量は零である。
【0060】
すなわち、本発明の第二実施形態の可変動弁機構によれば、ディスク66の位置が図13に示した位置にあるときには、吸気バルブ9のリフト量は最大である。一方、ディスク66の位置が図16に示した位置にあるときには、吸気バルブ9のリフト量は零である。そして、本発明では、ディスク66の位置が図13に示した位置と図16に示した位置との間で調節され、したがって、仲介ローラ63の位置が図13に示した位置と図16に示した位置との間で調節されることによって、吸気バルブ9のリフト量は連続的に変化せしめられる。
【0061】
このように第二実施形態の可変動弁機構によれば、仲介ローラ63がロッカーアーム69の外壁面69aに沿って移動せしめられると、駆動アーム61が揺動したときに、駆動アーム61の底面(当接面)61bと仲介ローラ63の外周壁面とが接触する範囲が変動し、吸気バルブ9の作用角が零から最大作用角の間で連続して変更可能である。もちろん、吸気バルブ9の作用角の変更に伴ってリフト量遷移も変更される。更に、第一駆動アーム61と第二駆動アーム62とを連結したり切離したりすることによって、出力部として作用する当接面の形状が変更されるため、同じ作用角にあるときの吸気バルブ9のリフト量遷移を変更することができる。
【0062】
なお、駆動アーム61、62の底部の外壁面61c、62cから当該外壁面61c、62cを除いた外壁面61b、62bへと移り変わる領域(以下、「遷移領域」と称す)において、駆動アーム61、62の底部の外壁面61b、62bは滑らかに変化する。また、揺動アーム61、62が吸気カム13によって揺動した場合において、仲介ローラ63が外壁面61c、62cと接触している状態から当該外壁面61c、62cを除いた外壁面61b、62bと接触している状態へと移り変わるときには、仲介ローラ63が遷移領域と接触したときに吸気バルブ9がリフトし始め、逆に外壁面61c、62cを除いた外壁面61b、62bと接触している状態から外壁面61c、62cと接触している状態へ移り変わるときには、仲介ローラ63が遷移領域と接触したときに吸気バルブ9が閉弁される。
【0063】
さらに、駆動アーム61、62の底部の外壁面61b、62bは、駆動アーム61が揺動される間において、仲介ローラ63が駆動アーム61、62の底部の外壁面61b、62bとロッカーアーム69の外壁面69aとの両方に常に接触している形状とされている。また、上述した実施形態では、ロッカーアーム69の揺動軸線とディスク66の回転軸線68とは、同一軸線であるが、これら軸線が同一軸線でなく、別々の軸線であってもよい。
【0064】
また、上記第二実施形態では、出力部として作用する駆動アーム61、62の底部の外壁面(当接面)61b、62bの形状が異なり、これらを選択的に使用することで吸気バルブ9のリフト量遷移を変更しているが、互いに形状の異なる駆動アーム61、62の外壁面61a、62aを選択的に吸気カム13と接触させることによって吸気バルブ9のリフト量遷移を変更してもよい。さらに、上記第二実施形態では、二つの駆動アーム61、62が設けられているが、これより多い駆動アーム61、62を設けてもよいし、連続的に形状が変化する底部の外壁面を有する駆動アームを設けて、吸気バルブ9のリフト量遷移を連続的に変更するようにしてもよい。
【0065】
なお、本明細書において、吸気バルブ9の位相角とは吸気バルブ9が最も開いているときのクランクシャフトの回転位相を意味するものであり、開弁時期、バルブタイミングとほぼ同義である。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、作用角に影響を及ぼす所定量を減算した実質変位量とバルブのリフト量との所定の関係を変更することができるので、作用角を一定としてもバルブのリフト量遷移を変更することができる可変動弁機構が提供される。
【0067】
第5の発明によれば、バルブの作用角およびリフト量遷移を自在に変更することができるようになるため、バルブの開閉弁特性を自在に操作することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変動弁機構が搭載された内燃機関の断面図である。
【図2】第一実施形態の中間機構の斜視図である。
【図3】中間機構11の内部構成の部分省略斜視図である。
【図4】中間機構11の内部構成の部分省略斜視図である。
【図5】図2の断面線II−IIに沿って見た中間機構11の断面図である。
【図6】可変動弁機構の制御装置を示す図である。
【図7】第一実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図8】第一実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図9】第一実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図10】第一実施形態の中間機構を用いた場合におけるクランク角とリフト量との関係を示す図である。
【図11】接触開始回動角度からの入力部の回動角度とリフト量との関係を示す図である。
【図12】本発明の可変動弁機構に用いられる位相角変更機構を示す図である。
【図13】大リフトモードまたは小リフトモードにある第二実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図14】大リフトモードにある第二実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図15】小リフトモードにある第二実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図16】零リフトモードにある第二実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【図17】零リフトモードにある第二実施形態の中間機構の作動状態を示す図である。
【符号の説明】
1…内燃機関
9…吸気弁
11…中間機構
12…ロッカーアーム
13…吸気カム
21…入力部
22、23…出力部
28…支持パイプ
29…制御シャフト
30…シャフト内貫通孔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a variable valve mechanism for an internal combustion engine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been known a variable valve mechanism that varies the operating angle of an intake valve or an exhaust valve according to an operating state of an internal combustion engine. As such a variable valve mechanism, for example, a variable valve mechanism in which a swing cam is provided between a rotary cam that rotates in synchronization with the rotation of a crankshaft and an intake valve or an exhaust valve is known (Patent Document 1). reference). In this variable valve mechanism, the oscillating cam has an input section to which a change in the cam lobe of the rotating cam is input, and an output section to lift the intake valve and the exhaust valve, and a relative phase between the input section and the output section. The operating angle at the intake valve and the exhaust valve is made variable by changing By making the operating angle variable in this way, improved fuel efficiency and stable driving performance can be achieved at low speeds and low loads, and sufficient intake output can be achieved at high speeds and high loads by improving intake air charging efficiency. Can be secured.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-2001-263015
[Patent Document 2]
JP-A-5-65815
[Patent Document 3]
JP 2000-248915
[Patent Document 4]
JP 2000-257410
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the intake valve and the exhaust valve are lifted against a valve spring which urges the valves to close. Thus, the greater the lift of these valves, the greater the energy used to lift these valves, and thus the greater the energy loss. Therefore, for example, when the intake gas is sufficiently sucked into the combustion chamber and the pumping loss or the like is small even if the valve lift is small, the valve lift is preferably small.
[0005]
However, in the variable valve mechanism described in
[0006]
In view of the above problem, an object of the present invention is to provide a variable valve mechanism capable of changing a valve lift change even when the operating angle is constant.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, in a first aspect, an intake valve or an exhaust valve, a camshaft that rotates in synchronization with rotation of a crankshaft, a rotation cam provided on the camshaft, An intermediate mechanism disposed between the valve and the valve, wherein the intermediate mechanism receives an input of a change in the cam peak of the rotating cam and is displaced by the cam peak; An output unit that outputs a lift amount having a predetermined relationship to the displacement amount to the valve to lift the valve, and the predetermined relationship is with respect to the displacement amount of the input unit equal to or more than the predetermined amount. The output section is configured to output only a non-zero lift amount, and a variable valve mechanism in which the predetermined relation can be changed is provided.
In the above variable valve mechanism, the lift amount of the valve is determined in accordance with the displacement amount of the input portion exceeding a predetermined amount. That is, when the displacement of the input unit is equal to or larger than the predetermined amount, the valve is lifted by the output unit according to the amount obtained by subtracting the predetermined amount from the displacement of the input unit (hereinafter, referred to as “substantial displacement”). Is done. At this time, the actual displacement amount and the valve lift amount are determined so as to have a predetermined relationship. This predetermined relation can be set to be various relations such as a proportional relation and a non-linear relation, but is set so that the valve lift amount does not become zero with respect to the substantial displacement amount. Is done. That is, when the actual displacement is larger than zero, the valve lift is set to be larger than zero.
The displacement of the input portion corresponds to a change in the cam peak of the rotary cam. When the predetermined amount is changed, the timing at which the valve starts and ends the lift is advanced or retarded. For example, if the predetermined amount is changed to be larger, the timing at which the valve starts to lift is retarded, and at the same time, the timing at which the valve ends lifting is advanced, and as a result, the operating angle is reduced. Conversely, if the predetermined amount is changed to be smaller, the timing at which the valve starts lifting is advanced, and at the same time, the timing at which the valve ends lifting is delayed, and the operating angle is increased. Thus, changing the predetermined amount changes the operating angle of the valve.
On the other hand, according to the first invention, the predetermined relationship between the substantial displacement amount and the valve lift amount can be changed. When this predetermined relationship is changed, the lift amount of the valve with respect to the substantial displacement amount is changed, and therefore, the transition of the lift amount of the valve can be changed. In particular, if the predetermined amount is not changed, it is possible to change only the valve lift amount transition without changing the operating angle.
[0008]
In a second aspect based on the first aspect, the intermediate mechanism is supported by a shaft different from the camshaft, and the output portion slides on the valve or a link mechanism between the valve and the output portion. The predetermined relationship is changed when the shape of the contact surface changes, and when the predetermined relationship is changed, the shape of the contact surface is changed. I did it.
According to the second aspect, the predetermined relationship is changed only by changing the shape of the contact surface that contacts the output portion or the link mechanism. The shape of the contact surface can be changed by, for example, preparing an output unit having a plurality of contact surfaces having different shapes in advance and selectively changing the contact surface to be actually brought into contact with the valve or the link mechanism. The predetermined relationship is changed. In this case, the output portion can be changed to a valve lift amount transition having a predetermined relationship different by the number of contact surfaces. Alternatively, the predetermined relationship can be changed by forming the contact surface so that the shape changes continuously and changing the contact position with the contact surface.
[0009]
In a third aspect based on the first aspect, the intermediate mechanism is supported on a shaft different from the camshaft, and the input portion is provided on a cam surface of the rotating cam or between the cam surface and the input portion. A contact surface that comes into contact with the link mechanism so as to slide, and when the shape of the contact surface changes, the predetermined relationship is changed. When the predetermined relationship is changed, the contact is changed. The shape of the surface was changed.
According to the third aspect, the predetermined relationship is changed only by changing the shape of the contact surface that contacts the input unit or the link mechanism. The shape of the contact surface is changed in the same manner as in the second invention.
[0010]
In a fourth aspect based on the second or third aspect, the output section has a plurality of partial output sections having different shapes, and the partial output section used when changing the shape of the contact surface is changed. did.
[0011]
In a fifth aspect based on any one of the first to fourth aspects, the intermediate mechanism can change the predetermined amount.
According to the fifth aspect, the valve operating angle can be changed by changing the predetermined amount as described above. Therefore, according to the fifth aspect of the present invention, the transition of the valve lift can be changed according to the first aspect of the present invention. Can be freely changed.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a sectional view of a spark ignition type internal combustion engine equipped with a variable valve mechanism according to the present invention. The control device of the variable valve mechanism used in the present invention can be mounted on a direct injection type spark ignition type internal combustion engine or a compression self ignition type diesel internal combustion engine.
[0013]
Referring to FIG. 1, an
[0014]
Each combustion chamber 6 communicates with a plurality of intake ports 7 and a plurality of exhaust ports 8 formed in the cylinder head 4. An
[0015]
Next, the
[0016]
The operating
[0017]
[0018]
As shown in FIG. 3, a
[0019]
As described above, the
[0020]
An
[0021]
In this specification, the relative angle α between the
[0022]
As shown in FIG. 5, a
[0023]
An urging
[0024]
Further, as shown in FIG. 6, an
[0025]
The
[0026]
On the other hand, the through-
[0027]
Next, an operation of the variable valve mechanism according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. First, in the case shown in FIG. 7, the relative angle between the
[0028]
7A, the
[0029]
Also, as can be seen from FIG. 7A, the rising start points 24 e and 25 e of the
[0030]
In the case shown in FIG. 8, the relative angle between the
[0031]
In FIG. 8A, the state of the
[0032]
Therefore, when the
[0033]
However, the angle β at which the rocking cam rotates between the time when the rocking cam starts to rotate and the time when the
[0034]
In the case shown in FIG. 9, the relative angle between the
[0035]
As shown in FIG. 9A, the relative angle between the
[0036]
From the above, when the relative angle α between the
[0037]
In particular, when the
[0038]
The operating angle of the
[0039]
In the first embodiment, the
[0040]
Further, in addition to changing the operating angle and the lift amount of the
[0041]
It is also possible that the
[0042]
Furthermore, an intake port shape or a combustion chamber shape that changes the intake air flowing into the combustion chamber 6 according to the lift amount may be used, and the intake flow may be changed by changing the lift amount. For example, when the lift amount is large, a tumble flow is generated, and conversely, when the lift amount is small, a swirl flow is generated in an intake port shape or a combustion chamber shape.In an engine operating state where a tumble flow is required, the lift amount is increased. However, the lift amount may be reduced in an engine operating state that requires a swirl flow.
[0043]
In the above embodiment, the input unit is a roller and the output unit is a swing cam having a contact surface. However, the input unit may be a swing cam having a contact surface and the input unit may be a roller. Further, in the above embodiment, the rocker arm is provided as a link mechanism between the output section of the swing cam and the valve. However, such a link mechanism is disposed between the intake cam and the contact surface of the input section. May be.
[0044]
Next, the phase
[0045]
The phase
[0046]
The control of the hydraulic oil pressure in each of the
[0047]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 13 to 17 show a variable valve mechanism according to the second embodiment. 13 to 17, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals.
[0048]
The intermediate mechanism according to the second embodiment includes two
[0049]
The
[0050]
FIG. 13 shows that the variable valve mechanism of the second embodiment is in the large lift mode or the small lift mode, and the outer wall surface (input portion) 61 a of the
[0051]
In the large lift mode or the small lift mode shown in FIG. 13, when the
[0052]
On the other hand, when the
[0053]
As shown in FIG. 14, when the
[0054]
As shown in FIG. 15, when the
[0055]
That is, the transition of the lift amount of the
[0056]
By the way, when the
[0057]
In the zero lift mode shown in FIG. 16, when the
[0058]
Now, when the
[0059]
Here, while the
[0060]
That is, according to the variable valve mechanism of the second embodiment of the present invention, when the position of the
[0061]
As described above, according to the variable valve mechanism of the second embodiment, when the
[0062]
In a region where the outer wall surfaces 61c and 62c at the bottom of the
[0063]
Further, during the swinging of the
[0064]
In the second embodiment, the shape of the outer wall surfaces (contact surfaces) 61b and 62b at the bottoms of the
[0065]
Note that, in this specification, the phase angle of the
[0066]
【The invention's effect】
According to the present invention, the predetermined relationship between the actual displacement amount obtained by subtracting the predetermined amount affecting the operating angle and the valve lift amount can be changed, so that the valve lift amount transition can be performed even when the operating angle is constant. A variable valve mechanism that can be changed is provided.
[0067]
According to the fifth aspect, the valve operating angle and the transition of the lift amount can be freely changed, so that the opening / closing valve characteristics of the valve can be freely operated.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of an internal combustion engine equipped with a variable valve mechanism according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view of an intermediate mechanism according to the first embodiment.
FIG. 3 is a partially omitted perspective view of an internal configuration of the
FIG. 4 is a partially omitted perspective view of an internal configuration of the
FIG. 5 is a sectional view of the
FIG. 6 is a diagram showing a control device for a variable valve mechanism.
FIG. 7 is a view showing an operation state of the intermediate mechanism of the first embodiment.
FIG. 8 is a view showing an operation state of the intermediate mechanism of the first embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing an operation state of the intermediate mechanism of the first embodiment.
FIG. 10 is a diagram illustrating a relationship between a crank angle and a lift amount when the intermediate mechanism according to the first embodiment is used.
FIG. 11 is a diagram illustrating a relationship between a rotation angle of the input unit and a lift amount from a contact start rotation angle.
FIG. 12 is a view showing a phase angle changing mechanism used for the variable valve mechanism of the present invention.
FIG. 13 is a diagram illustrating an operation state of the intermediate mechanism according to the second embodiment in a large lift mode or a small lift mode.
FIG. 14 is a diagram illustrating an operation state of the intermediate mechanism of the second embodiment in a large lift mode.
FIG. 15 is a diagram illustrating an operation state of the intermediate mechanism of the second embodiment in a small lift mode.
FIG. 16 is a diagram showing an operation state of the intermediate mechanism of the second embodiment in a zero lift mode.
FIG. 17 is a diagram illustrating an operation state of the intermediate mechanism of the second embodiment in the zero lift mode.
[Explanation of symbols]
1. Internal combustion engine
9 ... intake valve
11 ... Intermediate mechanism
12. Rocker arm
13 ... intake cam
21 ... Input unit
22, 23 ... output unit
28 ... Support pipe
29 ... Control shaft
30 ... Through-hole in shaft
Claims (5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073885A JP4182786B2 (en) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003073885A JP4182786B2 (en) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004278476A true JP2004278476A (en) | 2004-10-07 |
JP4182786B2 JP4182786B2 (en) | 2008-11-19 |
Family
ID=33289671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003073885A Expired - Fee Related JP4182786B2 (en) | 2003-03-18 | 2003-03-18 | Variable valve mechanism for internal combustion engine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4182786B2 (en) |
-
2003
- 2003-03-18 JP JP2003073885A patent/JP4182786B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4182786B2 (en) | 2008-11-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3975652B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP4873193B2 (en) | Engine with variable valve system | |
JP4873194B2 (en) | Engine with variable valve system | |
US7997241B2 (en) | Spark ignition type internal combustion engine | |
JP4428442B2 (en) | Spark ignition internal combustion engine | |
JP2006274951A (en) | Four cycle spark ignition engine | |
JP2007085241A (en) | Spark ignition engine | |
JP2009019586A (en) | Spark ignition type internal combustion engine | |
JP4024032B2 (en) | Variable valve control device for internal combustion engine | |
JP2009114963A (en) | Spark ignition type internal combustion engine | |
JP5338971B2 (en) | Valve drive device for internal combustion engine | |
JP4725561B2 (en) | Spark ignition internal combustion engine | |
JP4194445B2 (en) | Control device for variable valve lift mechanism | |
JP4182786B2 (en) | Variable valve mechanism for internal combustion engine | |
KR101648620B1 (en) | Variable valve device for internal combustion engine | |
JP4591300B2 (en) | 4-cycle spark ignition engine | |
JP2009002357A (en) | Spark ignition type internal combustion engine | |
JP4311813B2 (en) | Intake system controller for spark ignition internal combustion engine | |
JP4188629B2 (en) | Engine intake control device | |
JP2001059405A (en) | Cam and device for changing valve characteristic for internal combustion engine | |
JP4365304B2 (en) | Variable cycle device for internal combustion engine | |
JP4470305B2 (en) | Variable valve operating device for internal combustion engine | |
JP4125919B2 (en) | Engine fuel injector | |
JP2008223774A (en) | Control device for variable valve lift mechanism | |
JP5131483B2 (en) | Engine with variable valve system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060315 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080401 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080331 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080529 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080825 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |