JP2004272693A - シミュレーション装置及びシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のエージェントが協調して動作することにより実世界を模擬する際、動作間の矛盾を引き起こしたプログラムの検出を効率よく行うことが可能なシミュレーション方法とその装置を提供する。
【解決手段】エージェント毎に個別シミュレータを備え、エージェントとシミュレータの各ペアは平行してシミュレーション処理を実行し、エージェントの出力結果である動作データは関連する全てのシミュレータに送り、シミュレータ上で動作データ間の矛盾を検査する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のエージェントが協調して動作するプログラムを作成する際、作成したプログラムが正しく動作するか否かを検証するために、複数のエージェントの動作をシミュレートするシミュレーション装置及びそのシミュレーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシミュレーションシステムは、個々のエージェントが自律的に意思決定を行うためのエージェントを複数備え、また、これら複数のエージェントが処理した結果として生成する動作データ間の矛盾の検出を容易にするためのシミュレータを備えていてシミュレータ上で動作間の矛盾検出を集中的に行うシステム、即ち、マルチエージェント・シミュレーションシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−233053号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
マルチエージェント・シミュレーションシステムにおいては、各エージェントが出力した複数の動作間の矛盾を効率良く検出することが重要であり、上述した従来のマルチエージェント・シミュレーションシステムでは、動作間の矛盾の検出のためにシミュレータを設け、集中的に行っていた。しかし、エージェントの数が増えた場合には、集中的に行うシミュレータの処理量が多くなり、矛盾の検出が効率良く行えないという課題があった。
【0005】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、シミュレーションの対象とするオブジェクトには対応するシミュレータを設け、自律的に行動するオブジェクトに対してはシミュレータに対応するエージェントを設け、エージェントが出力した動作データは、動作がおよぶ全てのオブジェクトが対応するシミュレータに送られ、動作の矛盾検出をシミュレータが行うことにより、矛盾検出処理を分散処理するシミュレーション装置とシミュレーション方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るシミュレーション装置は、複数のエージェントと複数のシミュレータを備えてシミュレーションを実行するシミュレーション装置において、複数のエージェントは夫々、内部状態データベースと、プログラムデータベースと、プログラム解釈部とを備え、一方、複数のシミュレータは夫々、入力バッファと、動作定義データベースと、動作決定部と、動作実行部とを備え、矛盾検出処理を分散処理するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図1〜図7を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るマルチエージェント・シミュレーションシステムの構成を示す図である。マルチエージェント・シミュレーションシステムはエージェントA1、A2とシミュレータS1、S2、S3を備える。しかしながらエージェントとシミュレータはこれらの個数に限るものではない。
【0008】
エージェントA1、A2は内部状態データベース1とプログラムデータベース2とプログラム解釈部3を含んでいる。
【0009】
シミュレータS1、S2、S3は入力バッファ4と動作定義データベース5と動作決定部6と動作実行部7を含んでいる。
【0010】
エージェントA1、A2が備える内部状態データベース1には、エージェントA1、A2のもつ知識や信念などを示す内部状態データが格納されている。また、プログラムデータベース2には、エージェントA1、A2が所定の内部状態をもつときに実行すべき動作を記述したプログラムデータが格納されている。更にプログラム解釈部3は、プログラムデータベース2に格納されているプログラムデータのうち、該プログラムデータに記述された内部状態データが、内部状態データベース1に格納されている内部状態データと一致するプログラムデータを取り出し、該プログラムデータに記述された動作データを出力し、シミュレータS1、S2、S3のうち、動作データに関連する全てのシミュレータの入力バッファ4に書き込む。
【0011】
シミュレータS1、S2、S3が備える入力バッファ4には、エージェントA1、A2のプログラム解釈部3から出力された動作データが一時的に格納される。また、動作定義データベース5には、動作の名前と効果とを記述した動作定義データが格納されている。
【0012】
また、動作決定部6は、入力バッファ4から動作データを取り出し、まず、動作定義データベース5に格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが該動作データと一致する動作定義データの効果データを該動作データに付加することを、取り出された全ての動作データに対して行う。次に、該動作データの集合の部分集合のうち、その要素である動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合を決定する。さらに動作実行部7は、動作決定部6によって決定された各動作データに対し、該動作データに付加された効果データを、対応するエージェントの内部状態データベース1に格納する。
【0013】
次に、図2および図3に示す具体例に基づいてエージェントA1、A2における各部の処理を詳細に説明する。なお、図2(a)、(b)は内部状態データベースの記述例を示す図であり、また、図3(a)、(b)はプログラムデータベーの記述例を示す図である。
【0014】
本図は、エージェントである書類配送ロボット「ロボ太」のプログラムの検証を対象としたものである。図2において、内部状態データ11は、ロボ太がもっている責務を記述したもので、「書類が会議室にあること(At(書類、会議室)と記述される)を実現するという責務(CMT:commitmentの略)を、ロボ太が一郎に対してもっている」ことを表している。内部状態データ12は、ロボ太がもっている信念を記述したもので、「書類が机の上にある(On(書類、机)と記述される)という信念(B:beliefの略)をロボ太がもっている」ことを表している。同様に、内部状態データ13は、ロボ太の信念を記述したもので、「ロボ太が机のある場所にいること(At(ロボ太、机)と記述される)をロボ太が信じている」ことを表している。
【0015】
図3のプログラムデータベース2には、ロボ太がある内部状態をもつときに実行すべき動作を記述したプログラムデータが格納されている。プログラムデータは、変数を含んだ内部状態データと動作データとの組で記述される。図3(a)、(b)において、a、x、y、z、wは変数を表す。
【0016】
図3のプログラムデータ21は、ロボ太が、エージェントaに対して、xがyにあることを実現するという責務をもち、ロボ太が、xがzの上にあると信じていて、ロボ太が、自分(ロボ太)がwにいると信じているときに、「ロボ太は、wからzに移動(Move)する」という動作を実行するプログラムを表している。
【0017】
同様に、プログラムデータ22は、ロボ太が、エージェントaに対して、xがyにあることを実現するという責務をもち、ロボ太が、xがzの上にあると信じていて、ロボ太が、自分(ロボ太)がzにいると信じているときに、「ロボ太は、xを掴む(Pick Up)」という動作を実行するプログラムを表している。
【0018】
図4は、図1のプログラム解釈部3の処理のフローチャートである。プログラム解釈部3は、まず、プログラムデータベース2に格納されている全てのプログラムデータに対し、該プログラムデータに記述された内部状態データが、内部状態データベース1に格納されている内部状態データと一致するか否かを調べる(ステップST301)。
次に、ステップST301の検査に合格したプログラムデータに記述された動作データを出力する(ステップST302)。
【0019】
図2および図3の具体例を用いて、具体的な処理例を説明する。まず、図4に示すステップST301において、図3のプログラムデータ21および22に対し、各プログラムデータ21、22の内部状態データが、図2の内部状態データ11、12、13と一致するか否かが調べられる。プログラムデータ21に対しては変数の代入が行われ、aに「一郎」、xに「書類」、yに「会議室」、zに「机」、wに「机」が代入される。しかし、zとwという異なる変数に対し同じ値が代入されるため、図3に示すプログラムデータ21の内部状態データは図2に示す内部状態データ11、12、13とは一致しない。したがって、プログラムデータ21はステップST301の検査に不合格となる。
【0020】
また、プログラムデータ22に対しても、同様に変数の代入が行われ、aに「一郎」、xに「書類」、yに「会議室」、zに「机」が代入される。この場合は、全ての変数に対し、各々異なる値が代入されているため、図3に示すプログラムデータ22の内部状態データは図2に示す内部状態データ11、12、13と一致する。したがって、プログラムデータ22はステップST301の検査に合格することになる。
【0021】
次に、ステップST301の検査に合格したプログラムデータに記述された動作データがシミュレータに出力される(ステップST302)。この例では、プログラムデータ22に記述された動作データ「Pick Up(ロボ太、書類)」が出力される。該動作データは「ロボ太が書類を掴む」という動作を表している。図1に示すように、本動作データ「Pick Up(ロボ太、書類)」は、動作の対象となる「ロボ太」のシミュレータS1と、動作が関連する「書類」のシミュレータS3の入力バッファ4に格納される。
【0022】
次に、図5および図6の具体例に基づいて、図1のシミュレータS1、S2、S3における各部の処理動作を詳細に説明する。なお、図5はシミュレータS1、S2、S3の入力バッファ4の記述例であり、図6は動作定義データベース5の記述例である。
【0023】
図5、図6は、エージェントである書類配送ロボット「ロボ太」と同じく書類配送ロボット「ロビン」の動作のシミュレーションを対象としたものである。「ロボ太」が上述の処理により、「ロボ太が書類を掴む」という動作を出力したとする。「ロビン」も同様の処理により、「ロビンが書類を掴む」という動作を出力したとする。
【0024】
シミュレータS1、S2、S3の各入力バッファ4には、図5に示すように、これらエージェントが出力した動作データが一時的に格納されている。動作データ41と43はロボ太が出力した動作データであり、「ロボ太が書類を掴む」という動作を表している。同様に、動作データ42と44はロビンが出力した動作データであり、「ロビンが書類を掴む」という動作を表している。
【0025】
動作定義データベース5には、図6に示すように、動作の名前と効果とを記述した動作定義データが格納されている。動作定義データ51は、「掴む(Pick Up)」という動作の定義を記述したもので、「xがyを掴む」という名前の動作によって、「xがyをもっている(Has)ことを、xが信じる」という効果があることを表している。同様に、動作定義データ52は、「移動する(Move)」という動作の定義を記述したもので、「xがyからzに移動する」という名前の動作によって、「xがzにいることを,xが信じる」という効果があることを表している。
【0026】
図7は、図1の動作決定部6と動作実行部7の処理のフローチャートである。動作決定部6は、まず、入力バッファ4から全ての動作データを取り出す(ステップST601)。次に、ステップST601で取り出された全ての動作データに対し、動作定義データベース5に格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが該動作データと一致する動作定義データの効果データを該動作データに付加する(ステップST602)。さらに、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合の部分集合のうち、その要素である動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合を決定する(ステップST603)。
【0027】
つぎに、図5および図6の具体例を用いて、シミュレータS1、S2、S3のそれぞれについて、処理例を説明する。
【0028】
シミュレータS1においては、まずステップST601において、入力バッファ4から全ての動作データが取り出される。この例では、図5の動作データ41が取り出される。次に、ステップST601で取り出された全ての動作データに対し、ステップST602において図6の動作定義データベース5に格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが該動作データと一致する動作定義データの効果データが該動作データに付加される。
【0029】
この例では、図5の動作データ41に対し、図6の動作定義データベース5に基づいて効果データが付加される。動作データ41に対しては、図6の動作定義データ51に記述された名前データが、変数xに「ロボ太」、変数yに「書類」を代入することで、一致する。したがって、動作定義データ51に記述された効果データに対し、xに「ロボ太」、yに「書類」を代入した効果データ「B(ロボ太、Has(ロボ太、書類))」が動作データ41に付加される。該効果データは、「ロボ太が書類をもっていることをロボ太が信じる」ということを表している。
【0030】
続いてステップST603において、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合の部分集合のうち、その要素である動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合が決定される。この例では、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合{動作データ41}の部分集合は、{動作データ41}、{}の2つである。このうちで、極大となる部分集合は、要素数が1個の{動作データ41}であり、動作データ41に付加されたデータは矛盾しない。従って、集合{動作データ41}が、ステップST603において決定された動作データの集合として出力される。
【0031】
つぎにシミュレータS2においては、まずステップST601で入力バッファ4から全ての動作データが取り出される。この例では、図5の動作データ42が取り出される。次に、ステップST601で取り出された全ての動作データに対し、ステップST602で図6の動作定義データベース5に格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが該動作データと一致する動作定義データの効果データが該動作データに付加される。
【0032】
この例では、図5の動作データ42に対し、図6の動作定義データ51に記述された名前データが、変数xに「ロビン」、変数yに「書類」を代入することで一致する。したがって、動作定義データ51に記述された効果データに対し、xに「ロビン」、yに「書類」を代入した効果データ「B(ロビン、Has(ロビン、書類))」が動作データ42に付加される。該効果データは、「ロビンが書類をもっていることをロビンが信じる」ということを表している。
【0033】
続いて、ステップST603において、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合の部分集合のうち、その要素である動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合が決定される。この例では、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合{動作データ42}の部分集合は、{動作データ42}、{}の2つである。このうちで、極大となる部分集合は、要素数が1個の{動作データ42}であり、動作データ42に付加されたデータは矛盾しない。従って、集合{動作データ42}が、ステップST603において決定された動作データの集合として出力される。
【0034】
つぎにシミュレータS3においては,まずステップST601において、入力バッファ4から全ての動作データが取り出される。この例では、図5の動作データ43および44が取り出される。次に、ステップST602においてステップST601で取り出された全ての動作データに対し、図6の動作定義データベース5に格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが該動作データと一致する動作定義データの効果データが該動作データに付加される。
【0035】
この例では、図5の動作データ43、44に対し、図6の動作定義データベース5に基づいて効果データが付加される。動作データ43に対しては、図6の動作定義データ51に記述された名前データが、変数xに「ロボ太」、変数yに「書類」を代入することで一致する。従って、動作定義データ51に記述された効果データに対し、xに「ロボ太」、yに「書類」を代入した効果データ「B(ロボ太、Has(ロボ太、書類))」が動作データ43に付加される。該効果データは、「ロボ太が書類をもっていることをロボ太が信じる」ということを表している。
【0036】
同様に、動作データ44に対しても、図6の動作定義データ51に記述された名前データが、変数xに「ロビン」、変数yに「書類」を代入することで、一致するので、動作定義データ51に記述された効果データに対し、xに「ロビン」、yに「書類」を代入した効果データ「B(ロビン、Has(ロビン、書類))」が動作データ44に付加される。該効果データは、「ロビンが書類をもっていることをロビンが信じる」ということを表している。
【0037】
つぎに、ステップST603において、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合の部分集合のうち、その要素である動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合が決定される。
【0038】
この例では、ステップST602で効果データを付加された動作データの集合{動作データ43、動作データ44}の部分集合は、{動作データ43、動作データ44}、{動作データ43}、{動作データ44}、{}の4つである。このうちで、極大となる部分集合は、要素数が2個の{動作データ43、動作データ44}であるが、その要素である動作データ43、44にそれぞれ付加された効果データは互いに矛盾する(同じ書類を、異なる配送ロボットが同時にもつことはできないため)。したがって、次の極大部分集合として、要素数が1個の{動作データ43}および{動作データ44}が得られる。部分集合{動作データ43}の要素である動作データ43に付加された効果データは矛盾しない。同様に、部分集合{動作データ44}の要素である動作データ44に付加された効果データも矛盾しない。無矛盾となるような動作データの極大集合が複数存在する場合には、任意の1つが選ばれる。部分集合{動作データ44}が選ばれたとすると、集合{動作データ44}が、ステップST603において決定された動作データの集合として出力される。
【0039】
このように、オブジェクト毎に対応するシミュレータを設けることにより、動作データ間の矛盾の検出および実行可能な動作データの決定を行う事が可能となると共に、処理の障害となり得る動作の一元管理を行わないため、効率良くマルチエージェント・シミュレーションを実行できる。
【0040】
動作実行部7は、動作決定部6によって決定された各動作データに対し、該動作データに付加された効果データを対応するエージェントの内部状態データベース1に格納する(ステップST701)。また、ステップST701で動作決定部6によって選択されなかった動作データに対し、該動作データに付加された効果データをキャンセルするためのデータを、対応するエージェントの内部状態データベース1に格納する。
【0041】
上述の例では、シミュレータS1において選択された集合{動作データ41}の要素である動作データ41に付加された効果データ「B(ロボ太、Has(ロボ太、書類))」がエージェント「ロボ太」の内部状態データベース1に格納される。また、シミュレータS2において選択された集合{動作データ42}の要素である動作データ42に付加された効果データ「B(ロビン、Has(ロビン、書類))」がエージェント「ロビン」の内部状態データベース1に格納される。更に、シミュレータS3において選択された集合{動作データ44}の要素である動作データ44に付加された効果データ「B(ロビン、Has(ロビン、書類))」がエージェント「ロビン」の内部状態データベース1に格納される。そして、シミュレータS3において選択されなかった集合 {動作データ43}の要素である動作データ43に付加された効果データ「B(ロボ太、Has(ロボ太、書類))」を、エージェント「ロボ太」の内部状態データベース1においてキャンセルするためのデータが格納される。
【0042】
エージェント「ロボ太」の出力した動作「動作データ43」がキャンセルされたことから、図3の「ロボ太」のプログラムデータ22が正しく動作しなかった(すなわち、他のエージェントが出力した動作と矛盾した)ことを検出できる。このように、矛盾の検査を行う処理は多数のシミュレータ上で同時に並行して実行可能であり、効率よく矛盾の検査を行うことが可能となる。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、エージェント毎に個別にシミュレータを備えていて、エージェントとシミュレータの各ペアは並行してシミュレーション処理を実行し、エージェントが出力する動作データは関連する全てのシミュレータに送られ、シミュレータ上で動作データ間の矛盾を並行して検査することができるので、効率良く動作間の矛盾の検出を行うことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る実施例のマルチエージェント・シミュレーションシステムの構成図である。
【図2】内部状態データベースの記述例を示す図である。
【図3】プログラムデータベースの記述例を示す図である。
【図4】プログラム解釈部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】入力バッファの記述例を示す図である。
【図6】動作定義データベースの記述例を示す図である。
【図7】動作決定部および動作実行部の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内部状態データベース、2 プログラムデータベース、3 プログラム解釈部、4 入力バッファ、5 動作定義データベース、6 動作決定部、7 動作実行部、11,12,13 内部状態データ、21,22 プログラムデータ、41,42,43,44 動作データ、51,52 動作定義データ、A1,A2 エージェント、S1,S2,S3 シミュレータ。

Claims (9)

  1. 複数のエージェントと複数のシミュレータにより実行するシミュレーション装置において、
    前記複数のエージェントは夫々、内部状態データベースと、プログラムデータベースと、プログラム解釈部とを備え、
    前記複数のシミュレータは夫々、入力バッファと、動作定義データベースと、動作決定部と、動作実行部とを備えることを特徴とするシミュレーション装置。
  2. エージェントの内部状態データベースは、エージェントの内部状態を示すデータを格納していることを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  3. エージェントのプログラムデータベースは、エージェントが所定の内部状態である場合に実行すべき動作を記述したプログラムデータを格納していることを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  4. エージェントのプログラム解釈部は、プログラムデータベースに格納されているプログラムデータのうち、プログラムデータに記述されている内部状態データと内部状態データベースに格納されている内部状態データとが一致するプログラムデータを選択し、当該プログラムデータに記述されている動作データをシミュレータの入力バッファに供給することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  5. シミュレータの入力バッファは、エージェントが出力した動作データを記録することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  6. シミュレータの動作定義データベースは、動作の名前と効果を記述した動作定義データを格納していることを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  7. シミュレータの動作決定部は、入力バッファに格納された動作データと動作定義データベースに格納された動作定義データの名前データとが一致する当該動作定義データの効果データを、前記動作データの全てに付加した動作データの集合であって、当該動作データの集合の部分集合のうち、動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となる動作データの極大集合を決定することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  8. シミュレータの動作実行部は、動作決定部によって決定された動作データに付加された効果データを、エージェントの内部状態データベースに格納することを特徴とする請求項1記載のシミュレーション装置。
  9. 内部状態データベースとプログラムデータベースとプログラム解釈部を備える複数のエージェントと、入力バッファと動作定義データベースと動作決定部と動作実行部とを備える複数のシミュレータにより実行するシミュレーション方法において、
    夫々のエージェントは、前記プログラムデータベースに格納されているプログラムデータのうち、該プログラムデータに記述された内部状態データと前記内部状態データベースに格納されている内部状態データとが一致するプログラムデータを取り出し、その後、当該プログラムデータに記述された動作データを前記シミュレータの前記入力バッファに書き込み、
    各々のシミュレータは、前記入力バッファから動作データを取り出し、前記動作定義データベースに格納された動作定義データのうち、動作定義データの名前データが前記動作データと一致する動作定義データの効果データを、前記動作データに付加することを取り出された全ての動作データに対して行い、その後、当該動作データの集合の部分集合のうち、動作データに付加された効果データの集合が無矛盾となるような動作データの極大集合を決定し、当該決定された動作データに付加された効果データを、エージェントの内部状態データベースに格納することを特徴とするシミュレーション方法。
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