【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなり、該ポリオレフィン樹脂層中における蛍光増白剤とブルーイング剤との含有量を適正化した電子写真用受像シート用支持体、該電子写真用受像シート用支持体を用いた良好な銀塩写真ライク適性(画質、色調、輝度、風合など)を備えた電子写真用受像シート及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、銀塩写真ライクの高画質を電子写真において実現するため、電子写真用受像シートの支持体として、銀塩写真プリントに用いられているレジンコート型支持体(両面ポリオレフィン樹脂コート紙)が用いられている。これにより、高い平滑性、光沢性、平坦性を有し、画質面及び取り扱い面で優れた電子写真用受像シートが得られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
しかしながら、前記従来の電子写真用受像シートは、いずれも記録画像の画質、色調、輝度、風合いなどの点で銀塩写真プリントに比べて劣っており、電子写真用受像シートにおいて銀塩写真ライクの高画質プリントを得るためには、更なる改良開発が望まれているのが現状である。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−211645号公報
【特許文献2】
特開2000−10327号公報
【特許文献3】
特開2001−56585号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなり、該ポリオレフィン樹脂層中における蛍光増白剤とブルーイング剤との含有量を適正化した電子写真用受像シート用支持体、該電子写真用受像シート用支持体を用いた良好な銀塩写真ライク適性(画質、色調、輝度、風合など)を備え、銀塩写真画質に近い高画質な電子写真プリントが得られる電子写真用受像シート及び該電子写真用受像シートを用いた画像形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなる電子写真用受像シート用支持体において、該支持体の少なくともトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、蛍光増白剤0.01〜0.5質量%と、ブルーイング剤0.01〜1.3質量%を含有することを特徴とする電子写真用受像シート用支持体である。
<2> 蛍光増白剤が、スチルベン系化合物、ベンゾオキサゾリルスチルベン系化合物、クマリン系化合物、ピラゾール系化合物及びオキサゾール系化合物から選択される少なくとも1種である前記<1>に記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<3> ブルーイング剤が、群青、コバルトブルー、酸化燐酸コバルト及びキナクドリン系顔料から選択される少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<4> ブルーイング剤が群青であり、該群青が青群青と紫群青との混合物である前記<3>に記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<5> 支持体の少なくともトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、白色顔料を3〜30質量%含有する前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<6> 白色顔料が、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華、カオリン、焼成カオリン、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム及び合成非晶質シリカから選択される少なくとも1種である前記<5>に記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<7> 原紙が、JIS P8123に規定されたパルプ白色度が88%以上であるパルプ紙料を含有する前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<8> 原紙の質量平均繊維長が0.45〜0.70mmであるパルプ紙料を含有する前記<1>から<7>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<9> 原紙が、サイズ剤としてアルキルケテンダイマー及びエポキシ化脂肪酸アミドの少なくともいずれかを含有する前記<1>から<8>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<10> 原紙が、蛍光増白剤を0.01〜0.5質量%含有する前記<1>から<9>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体である。
<11> 支持体と、該支持体の一方の面に少なくとも一層のトナー受像層を設け、かつ該支持体の他方の面に少なくとも一層のバック層を設けてなり、前記支持体として、前記<1>から<10>のいずれかに記載の電子写真用受像シート用支持体を用いることを特徴とする電子写真用受像シートである。
<12> 加熱加圧手段と、冷却手段と、冷却剥離部とを有する冷却剥離式のベルト定着型平滑化処理機を用い、前記加熱加圧手段により、前記<11>に記載の電子写真用受像シートのトナー受像層における熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度に加熱加圧し、冷却した後、前記加熱加圧手段におけるベルト部材から剥離することを特徴とする画像形成方法である。
<13> 前記定着ベルトの表面に均一な厚さのフルオロカーボンシロキサンゴム製の層を設けてなる前記<12>に記載の画像形成方法である。
<14> 前記定着ベルトの表面に均一な厚さのシリコーンゴム製の層を有し、かつ該シリコーンゴム層の表面に均一な厚さのフルオロカーボンシロキサンゴム製の層を設けてなる前記<12>に記載の画像形成方法である。
<15> 前記フルオロカーボンシロキサンゴムが、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及び/又はパーフルオロアルキル基を有する前記<13>から<14>のいずれかに記載の画像形成方法である。
【0007】
本発明の電子写真用受像シート用支持体は、原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなり、該支持体の少なくともトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、蛍光増白剤0.01〜0.5質量%と、ブルーイング剤0.01〜1.3質量%を含有する。これにより、前記支持体のポリオレフィン樹脂層中における蛍光増白剤とブルーイング剤との含有量が適正化され、銀塩写真画質に近い高画質な電子写真プリントが得られる。
【0008】
本発明の電子写真用受像シートは、支持体と、該支持体の一方の面に少なくとも一層のトナー受像層を設け、かつ該支持体の他方の面に少なくとも一層のバック層を設けてなり、前記支持体として、前記本発明の電子写真用受像シート用支持体を用いる。これにより、画質、色調、輝度、風合などの良好な銀塩写真ライク適性を備えた高品質な電子写真プリントが得られる。
【0009】
本発明の画像形成方法は、加熱加圧手段と、冷却手段と、冷却剥離部とを有する冷却剥離式のベルト定着型平滑化処理機を用い、前記本発明の電子写真用受像シートを冷却剥離処理する。これにより、定着オイルのないオイルレス機を使用しても、定着ローラ及び定着ベルトにオフセットすることのない安定した給紙を実現できると共に、これまでにない良好な光沢性を有し、写真感覚に富む、銀塩写真画質に近い高画質画像が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(電子写真用受像シート用支持体)
本発明の電子写真用受像シート用支持体は、原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなり、更に必要に応じてその他の層を有している。
【0011】
−原紙−
前記原紙としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、上質紙、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)(223)〜(240)頁記載の紙、等が好適なものとして挙げられる。
【0012】
前記原紙(合成紙を含む)の原料としては、特に制限なく、各種の材料から適宜選択することができ、例えば、針葉樹及び広葉樹から選ばれる天然パルプ、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック材料製の合成パルプ、或いは天然パルプと合成パルプの混合物等が挙げられる。
【0013】
前記原紙の原料として使用できるパルプとしては、原紙の表面平滑性、剛性及び寸法安定性(カール性)を同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させる点から、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)が好ましく、更に、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹サルファイトパルプ(LBSP)等を使用することもできる。
前記パルプ繊維は、質量平均繊維長0.45〜0.70mmが好ましい。
パルプの叩解には、ビータやリファイナー等を使用できる。パルプを叩解した後に得られるパルプスラリー(以下、「パルプ紙料」と称することがある)には、必要に応じて、各種添加材、例えば、填料、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調整剤、その他の薬剤などを添加することができる。
前記パルプ紙料におけるJIS P8123に規定されたパルプ白色度は88%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。
前記パルプ白色度が88%未満であると、黄色味が目立ちやすくなり、蛍光増白剤やブルーイング剤での調整が困難となる場合がある。
【0014】
前記填料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、白土、タルク、酸化チタン、珪藻土、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、等が挙げられる。
前記乾燥紙力増強剤としては、例えば、カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。
前記サイズ剤としては、例えば、脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等のロジン誘導体、パラフィンワックス、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、エポキシ化脂肪酸アミド等の高級脂肪酸を含有する化合物、等が挙げられ、これらの中でも、アルキルケテンダイマー、エポキシ化脂肪酸アミドが好ましい。
前記湿潤紙力増強剤としては、例えば、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂等が挙げられる。
前記定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオン化澱粉等のカチオン性ポリマー等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、苛性ソーダや、炭酸ソーダ等が挙げられる。
前記その他の薬剤としては、例えば、消泡剤、染料、スライムコントロール剤等が挙げられる。
更に必要に応じて、柔軟化剤等を添加することもできる。前記柔軟化剤としては、例えば、新・紙加工便覧(紙薬タイム社編)554〜555頁(1980年発行)に記載されている。
【0015】
前記表面サイズ処理に使用される処理液には、例えば、蛍光増白剤、水溶性高分子、耐水性物質、顔料、染料、などが含まれていてもよい。
【0016】
前記蛍光増白剤としては、例えば、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、トリアゾール誘導体、カルバゾール誘導体、ピリジン誘導体、ナフタル酸誘導体、イミダゾロン誘導体、等が挙げられ、これらの中でも、スチルベン系化合物が好ましい。
なお、前記原紙における蛍光増白剤の含有量は、特に制限されないが、0.01〜0.5質量%が好ましく、0.02〜0.2質量%がより好ましい。
【0017】
前記水溶性高分子としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェート、ゼラチン、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。
前記耐水性物質としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、塩化ビニリデン共重合体等のラテックス・エマルジョン類、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン挙げられる。
前記顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン等が挙げられる。
【0018】
上記のような原紙は、電子写真用受像紙の剛性及び寸法安定性(カール性)の向上を図る点で、縦方向ヤング率(Ea)と横方向ヤング率(Eb)の比(Ea/Eb)が1.5〜2.0の範囲にあることが好ましい。Ea/Eb値が1.5未満、或いは2.0を超える範囲では、電子写真用受像紙の剛性や、カール性が悪くなり易く、搬送時の走行性に支障をきたすことになるため、好ましくない。
【0019】
前記原紙のトナー受像層側表面の王研式平滑度は、210秒以上が好ましく、250秒以上がより好ましい。王研式平滑度が、210秒未満であると、トナー画像の画質が不良となり、好ましくない。なお、上限は、特に限定されるものではないが、実際上、600秒程度が好ましく、500秒程度がより好ましい。
ここで、王研式平滑度は、JAPAN TAPPI No.5 B法で規定される平滑度である。
【0020】
一般に、紙の「こし」は、叩解の様式の相違に基づいて異なることが分かっており、叩解後、抄紙してなる紙が持つ弾性力(率)を紙の「こし」の程度を表す重要な因子として用いることができる。特に、紙が持つ粘弾性体の物性を示す動的弾性率と密度との関係を利用し、これに超音波振動素子を使って紙中を伝播する音速を測定することにより、紙の弾性率を下記の式より求めることができる。
E=ρc2(1−n2)
〔E:動的弾性率、ρ:密度、c:紙中の音速、n:ポアソン比〕
【0021】
また、通常の紙の場合、n=0.2程度であるため、下記の式で計算しても大差なく、算出することができる。
E=ρc2
即ち、紙の密度、音速を測定することができれば、容易に弾性率を求めることができる。上式において、音速を測定する場合には、ソニックテスターSST−110型(野村商事(株)製)等の公知の各種機器を用いることができる。
【0022】
前記原紙の密度は、0.9g/cm3以上であり、0.95g/cm3以上が好ましく、0.95〜1.2g/cm3がより好ましい。
前記原紙の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、通常、30〜500μmが好ましく、50〜300μmがより好ましく、100〜250μmが更に好ましい。前記原紙の坪量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば、50〜250g/m2が好ましく、100〜200g/m2がより好ましい。
【0023】
−ポリオレフィン樹脂層−
前記ポリオレフィン樹脂層としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィンの単独重合体及びこれらの混合物などのポリオレフィン樹脂が用いられる。これらのポリオレフィン樹脂は、押出しコーティングが可能な範囲においては、その分子量に特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、通常は分子量20,000〜200,000の範囲のポリオレフィン樹脂が用いられる。
【0024】
前記ポリエチレン樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、等が挙げられる。
例えば、裁断工程でカッター等により規定サイズに裁断した場合の裁断面が均一で綺麗である点で、メルトインデックスが5〜30g/10min、好ましくは10〜20g/10minで、かつ密度が0.945g/cm3以上の高密度ポリエチレン40〜75質量部とメルトインデックスが1〜15g/10min、好ましくは2〜10g/10minで、且つ密度が0.930g/cm3以下の低密度ポリエチレン25〜60質量部とを混合したポリエチレン樹脂混合物を用いるのが好ましい。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を混合してもよい。
【0025】
前記高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合比(HDPE/LDPE)は、質量比で40〜75/60〜25の割合であることが好ましく、質量比が50〜70/50〜30の割合であることがより好ましい。前記高密度ポリエチレンが75質量部以上であり、かつ低密度ポリエチレンが25質量部未満のポリエチレン混合物を用いて塗設したポリオレフィン樹脂層を有する支持体では、裁断工程で十分な裁断特性(均一な切断面)を得ることができない場合がある。また、高密度ポリエチレンが40質量部未満であり、かつ低密度ポリエチレンが60質量部以上のポリエチレン混合物を用いて塗設したポリオレフィン樹脂層を有する支持体では、十分な裁断特性(均一な切断面)が得ることできるが、定着時に加熱ロールにより表面が部分的に溶融し、表面性の悪化、或いは走行不良によるジャミング故障を発生させる原因となるため、好ましくない。
【0026】
前記原紙の両面にポリオレフィン樹脂層が設けられる場合、その双方に上記組成のポリエチレン混合物からなるポリオレフィン樹脂層を塗設することが好ましい。また、前記ポリオレフィン樹脂層は、表面電気抵抗を調整するために界面活性剤や金属酸化物等の帯電防止剤を含有させてもよく、更に、これらを含有したポリオレフィン樹脂層と導電性層を兼ねた層として使用してもよい。
【0027】
本発明においては、前記ポリオレフィン樹脂層が単層である場合には該ポリオレフィン樹脂層中に、該ポリオレフィン樹脂層が多層である場合にはその内の少なくとも1層中に、蛍光増白剤、ブルーイング剤、更に必要に応じて二酸化チタン等の白色顔料、酸化防止剤等を含有させることができる。なお、該ポリオレフィン樹脂層が多層である場合には原紙に接する最下層に、原紙との接着性を良好にする観点から、粘着性付与剤樹脂、接着性樹脂等を含有させることもできる。
【0028】
本発明においては、前記支持体の少なくともトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、蛍光増白剤を0.01〜0.5質量%含有し、0.01〜0.2質量%含有することが好ましい。
前記蛍光増白剤の含有量が0.01質量%未満では、白色度に対する効果が不十分となる。一方、0.5質量%を超えると経時によりブリーディングが発生し、原紙とポリオレフィン樹脂層との間で接着不良が生じるおそれがある。
【0029】
前記蛍光増白剤は、近紫外部に吸収を持ち、400〜500nmに蛍光を発する化合物であれば特に制限はなく、公知の蛍光増白剤の中から使用することができ、例えば、K.VeenRataraman編“The Chemistry of Synthetic Dyes”V巻8章に記載されている化合物を挙げることができる。具体的には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、トリアゾール誘導体、カルバゾール誘導体、ピリジン誘導体、ナフタル酸誘導体、イミダゾロン誘導体、等が挙げられる。
また、特開平3−144447号公報に記載の蛍光増白剤を用いることもできる。その他「新版染料便覧」(有機合成化学協会編;丸善,1970)、「カラーインデックス」(The Society of Dyers and colourists)などに記載されている材料も用いることができる。
【0030】
前記蛍光増白剤としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。該市販品としては、例えば、住友化学製ホワイトフルファーPSN、PHR、HCS、PCS、B;Ciba−Geigy社製UVITEX−OBなどが挙げられる。
【0031】
また、本発明においては、前記支持体のトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、上記蛍光増白剤の含有量を満たした上で、ブルーイング剤を0.01〜1.3質量%含有し、0.05〜1質量%含有することがより好ましい。
前記ブルーイング剤の含有量が0.01質量%未満では、黄色味が目立ち、銀塩写真ライク適性が低下してしまう一方、1.3質量%を超えると青色味が目立ち、銀塩写真ライク適性が低下してしまう。
【0032】
前記ブルーイング剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、例えば、群青、コバルトブルー、酸化燐酸コバルト、キナクリドン系顔料、又はこれらの混合物、などが挙げられ、これらの中でも、群青がより好ましい。該群青としては、青群青と紫群青との混合物(例えば、青群青/紫群青(質量比)=1/1〜1/3)が特に好ましい。
前記ブルーイング剤の粒子径は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、通常、0.3〜10μmの範囲が好ましい。
【0033】
更に、本発明においては、前記支持体の少なくともトナー受像層を設ける側(表面側)のポリオレフィン樹脂層が、白色顔料を3〜30質量%含有することが好ましく、10〜20質量%含有することがより好ましい。
前記含有量が、3質量%に満たないと、画像形成又は画像定着材料における光透過率が高くなり、一方、30質量%を超えると、ヒビ割れ、耐接着等の取り扱い性が低下する場合がある。
【0034】
前記白色顔料としては、例えば、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、亜鉛華、カオリン、焼成カオリン、炭酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、などが挙げられ、これらの中でも二酸化チタンが画像解像力が高い点で好ましい。
【0035】
前記二酸化チタンとしては、例えば、ルチル型二酸化チタン、アナターゼ型二酸化チタン、含アルミナ処理、含水二酸化ケイ素処理又は酸化亜鉛処理等の無機物質による表面被覆処理をした二酸化チタン、などが挙げられる。
【0036】
前記二酸化チタンは、粒子表面がシランカップリング剤で処理されているのが好ましく、前記シランカップリング剤としては、末端がエトキシ変性又はメトキシ変性されているものが好ましい。前記シランカップリング剤の処理量としては、二酸化チタンに対し0.05〜2.5質量%が好ましく、0.5〜2.0質量%がより好ましい。前記シランカップリング剤の処理量が0.05質量%未満であると、シランカップリング剤による表面処理効果が十分でないことがあり、一方、2.5質量%を超えると二酸化チタンに対し過剰な処理となる場合がある。
【0037】
前記二酸化チタン表面には、二酸化チタン顔料の活性を抑制するため、該シランカップリング剤表面処理を実施する前に無機表面処理剤で表面処理することが好ましい。前記無機表面処理剤としては、例えば、Al2O3及びSiO2の少なくとも1つであることが好ましく、この無機表面処理剤の処理量(無水物の形で計算して)は、二酸化チタンに対して0.01〜1.8質量%が好ましく、0.2〜1.0質量%がより好ましい。
前記二酸化チタンの表面が無機表面処理されていないと、二酸化チタンの耐熱性が低く、320℃前後の押出ラミネートに使用した場合に、二酸化チタンが黄変してしまう可能性がある。また、二酸化チタンの活性が抑制されないため、二酸化チタン粒子が凝集し、押し出しラミネート出口近傍に異物の押し出しを防ぐために一般に設けられている20〜400メッシュ相当の金属製の濾網に引っかかり、押し出し機内の圧力上昇を引き起こす可能性もある。
一方、二酸化チタンに対して無機表面処理剤の処理量が1.8質量%以上となると無機表面処理剤の表面に水分が付着し易くなり、押し出しラミネートに使用すると著しくダイリップ汚れの成長が早くなる場合がある。
【0038】
前記二酸化チタンは、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エチル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸、ポリオレフィンワックス等を分散助剤として用い、2本ロール、3本ロール、ニーダー、バンバリーミキサー、連続混練等の混練機で前記樹脂中に練り込まれる。前記分散助剤としては、ステアリン酸金属塩が好ましく、ステアリン酸亜鉛がより好ましい。こうして二酸化チタン顔料が練り込まれた前記樹脂は、ペレット形状に成形され二酸化チタン顔料のマスターバッチとして用いられる。
【0039】
前記ペレット中の二酸化チタン濃度としては、30〜75質量%程度であることが好ましい。前記ペレット中の前記分散助剤の濃度としては、0.5〜10質量%程度が好ましい。前記二酸化チタン濃度が30質量%未満となるとペレットのカサが大きくなり、逆に75質量%を超えると二酸化チタンの分散性が悪くなるとともにペレットにひび割れが生じ易くなる。また、二酸化チタンを含有するマスターバッチは、使用前に50〜90℃、2時間以上のドライ乾燥或いは真空乾燥をするのが好ましい。
前記二酸化チタンの平均一次粒子径は、0.1〜1.0μmの範囲が好ましい。
【0040】
前記粘着付与剤樹脂としては、例えば、ロジン誘導体樹脂、テルペン樹脂(例えば、高分子β−ピネン)、クマロン・インデン樹脂及び石油系炭化水素樹脂等の中から適宜選択される。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して併用してもよい。
【0041】
前記石油系炭化水素樹脂としては、例えば、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、共重合系石油樹脂、水添系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、等が挙げられる。前記脂肪族系石油樹脂としては、特に炭素原子数5のものが好ましい。前記芳香族系石油樹脂としては、特に炭素原子数9のものが好ましい。
【0042】
前記粘着付与剤樹脂の配合量としては、前記ポリオレフィン樹脂層を構成する樹脂に対し、通常0.5〜60質量%が好ましく、10〜35質量%がより好ましい。前記粘着付与剤樹脂の配合量が、0.5質量%未満となると、接着不良となることがあり、一方、60質量%を超えると製造時のネックインが発生し易くなることがある。
【0043】
前記接着性樹脂としては、例えば、アイオノマー、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体、これらの金属塩等が挙げられる。前記接着性樹脂の配合量としては、前記ポリオレフィン樹脂層を形成する樹脂に対し、20〜500質量%が好ましく、50〜200質量%がより好ましい。なお、前記粘着付与剤樹脂と前記接着性樹脂とを併用してもよい。
【0044】
(電子写真用受像シート用支持体の製造方法)
前記ポリオレフィン系樹脂層は、加熱溶融した前記蛍光増白剤、ブルーイング剤、二酸化チタン等を含有するペレットを溶融し、必要に応じて前記ポリオレフィン樹脂層を形成する樹脂で希釈して溶融し、走行させた前記原紙上に、通常ラミネート法、逐次ラミネート法、又は、フィートブロックタイプ、マルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプ等の単層若しくは多層押出ダイ、ラミネーター等によるラミネート法のいずれかの方法により被覆することによって、形成される。前記単層若しくは多層押出用ダイの形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、一般に、Tダイ、コートハンガーダイ等が好適に挙げられる。
【0045】
なお、前記ポリオレフィン系樹脂層を形成する樹脂を前記原紙の一方又は両方の表面に被覆する前に、前記原紙に、コロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処理、又はプラズマ処理などの活性化処理を施すことが好ましい。
【0046】
前記支持体の画像形成層の形成される側(表面)に形成されるポリオレフィン系樹脂層の厚みとしては、10〜60μmが好ましい。一方、前記支持体の画像形成層の形成されない側(裏面)に形成されるポリオレフィン樹脂層の厚みとしては、10〜50μmが好ましい。
【0047】
前記ポリオレフィン樹脂層に用いるポリエチレン混合物において、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンの混合方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができる。例えば、混練機用押出機、加熱練りロール、バンバリーミキサー、ニーダー等を用いて、所定量の高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレン、更に必要に応じて各種添加剤を加えて溶融混合した後、これらの混合物を粉砕、或いはペレット化する方法、又は押出機を用いて単純にブレンドした状態で直接投入して、押出コーティングする方法、等を適宜採用することができる。
【0048】
なお、ポリオレフィン樹脂層の表面には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことができ、活性化処理後に特開昭61−846443号公報に記載のような下引き処理を行うこともできる。
【0049】
(電子写真用受像シート)
本発明の電子写真用受像シートは、前記電子写真受像シート用支持体と、該支持体の一方の面に少なくとも一層のトナー受像層を設け、かつ該支持体の他方の面に少なくとも一層のバック層を設けてなる。更に必要に応じて適宜選択したその他の層、例えば、表面保護層、中間層、下塗り層、クッション層、反射層、色味調製層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール層、平滑化層などを有してなる。これらの各層は単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。
【0050】
[トナー受像層]
前記トナー受像層は、カラーや黒トナーを受容し、画像を形成するためのトナー受像層である。該トナー受像層は、転写工程にて、(静)電気、圧力等にて現像ドラム或いは中間転写体より画像を形成するトナーを受容し、定着工程にて熱、圧力等にて固定化する機能を有する。
【0051】
前記トナー受像層としては、本発明の電子写真用受像シートを写真に近い感触とする点で、光透過率は78%以下の透明性の低いトナー受像層である必要があり、該光透過率は73%以下が好ましく、72%以下がより好ましい。
尚、前記光透過率は、別途ポリエチレンテレフタレートフィルム(100μm)上に厚みの同じ塗布膜を形成し、その塗布膜について、直読ヘイズメーター(スガ試験機HGM−2DP)を用いて測定することができる。
【0052】
前記トナー受像層の材質としては、熱可塑性樹脂を少なくとも含有し、必要に応じてトナー受像層の熱力学的特性を改良する目的で添加される各種添加剤、例えば、離型剤、可塑剤、着色剤、フィラー、架橋剤、帯電制御剤、乳化物、分散物等を含有する。
【0053】
−熱可塑性樹脂−
前記熱可塑性樹脂としては、定着時等の温度条件下で変形可能であり、トナーを受容し得るものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、トナーのバインダー樹脂と同系の樹脂が好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、スチレン、スチレン−ブチルアクリレートなどの共重合樹脂を用いるのが好ましく、ポリエステル樹脂、スチレン、スチレン−ブチルアクリレートなどの共重合樹脂を20質量%以上含有するのがより好ましい。また、スチレン、スチレン−ブチルアクリレート共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体などもより好ましい。
【0054】
前記熱可塑性樹脂としては、例えば、(イ)エステル結合を有する樹脂、(ロ)ポリウレタン樹脂等、(ハ)ポリアミド樹脂等、(ニ)ポリスルホン樹脂等、(ホ)ポリ塩化ビニル樹脂等、(ヘ)ポリビニルブチラール等、(ト)ポリカプロラクトン樹脂等、(チ)ポリオレフィン樹脂等、などが挙げられる。
【0055】
前記(イ)エステル結合を有する樹脂としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、アビエチン酸、コハク酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等のジカルボン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基等が置換されていてもよい)と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのジエーテル誘導体(例えば、ビスフェノールAのエチレンオキサイド2付加物、ビスフェノールAのプロピレンオキサイド2付加物など)、ビスフェノールS、2−エチルシクロヘキシルジメタノール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキシルジメタノール、グリセリン等のアルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基などが置換されていてもよい)との縮合により得られるポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルアクリレート等のポリアクリル酸エステル樹脂又はポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等が挙げられる。
具体的には、特開昭59−101395号公報、同63−7971号公報、同63−7972号公報、同63−7973号公報、同60−294862号公報に記載のものなどが挙げられる。
【0056】
前記ポリエステル樹脂の市販品としては、例えば、東洋紡製のバイロン290、バイロン200、バイロン280、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−140、バイロンGK−130;花王製のタフトンNE−382、タフトンU−5、ATR−2009、ATR−2010;ユニチカ製のエリーテルUE3500、UE3210、XA−8153;日本合成化学製のポリエスターTP−220、R−188等が挙げられる。
前記アクリル樹脂の市販品としては、三菱レイヨン(株)製ダイヤナールSE−5437、SE−5102、SE−5377、SE−5649、SE−5466、SE−5482、HR−169、124、HR−1127、HR−116、HR−113、HR−148、HR−131、HR−470、HR−634、HR−606、HR−607、LR−1065、574、143、396、637、162、469、216、BR−50、BR−52、BR−60、BR−64、BR−73、BR−75、BR−77、BR−79、BR−80、BR−83、BR−85、BR−87、BR−88、BR−90、BR−93、BR−95、BR−100、BR−101、BR−102、BR−105、BR−106、BR−107、BR−108、BR−112、BR−113、BR−115、BR−116、BR−117;積水化学工業製エスレックP SE−0020、SE−0040、SE−0070、SE−0100、SE−1010、SE−1035;三洋化成工業ハイマーST95、ST120;三井化学製FM601等が挙げられる。
【0057】
前記(ホ)ポリ塩化ビニル樹脂等としては、例えば、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体樹脂、等が挙げられる。
前記(ヘ)ポリビニルブチラール等としては、例えば、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂、等が挙げられる。市販品としては、電気化学工業(株)製、積水化学(株)製等が挙げられる。前記ポリビニルブチラールは、ポリビニルブチラール含有量が70質量%以上、平均重合度500以上のものが好ましく、平均重合度1000以上のものがより好ましく、市販品としては、電気化学工業(株)製デンカブチラール3000−1、4000−2、5000A、6000C;積水化学(株)製エスレックBL−1、BL−2、BL−3、BL−S、BX−L、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S、BH−3、BX−1、BX−7、等が挙げられる。
前記(ト)ポリカプロラクトン樹脂等としては、更に、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、等が挙げられる。
前記(チ)ポリオレフィン樹脂等としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂や、アクリル樹脂、等が挙げられる。
【0058】
前記熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上でもよく、これらに加えて、これらの混合物、これらの共重合体等も使用することができる。
【0059】
前記熱可塑性樹脂としては、前記トナー受像層を形成した状態で後述のトナー受像層物性を満足できるものが好ましく、樹脂単独でも前述のトナー受像層物性を満足できるものがより好ましく、前述のトナー受像層物性の異なる樹脂を2以上併用することも好ましい。
【0060】
前記熱可塑性樹脂としては、トナーに用いられている熱可塑性樹脂に比べて分子量が大きいものが好ましい。ただし、該分子量はトナーに用いられている熱可塑性樹脂と、前記トナー受像層に用いられている樹脂との熱力学的特性の関係によっては、必ずしも前述の分子量の関係が好ましいとは限らない。例えば、トナーに用いられている熱可塑性樹脂より、前記トナー受像層に用いられている樹脂の軟化温度の方が高い場合、分子量は同等か、前記トナー受像層に用いられている樹脂の方が小さいことが好ましい場合がある。
【0061】
前記熱可塑性樹脂として、同一組成の樹脂であって互いに平均分子量が異なるものの混合物を用いるのも好ましい。また、トナーに用いられている熱可塑性樹脂の分子量との関係としては、特開平8−334915号公報に開示されている関係が好ましい。
前記熱可塑性樹脂の分子量分布としては、前記トナーに用いられている熱可塑性樹脂の分子量分布よりも広いものが好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては、特公平5−127413号公報、特開平8−194394号公報、特開平8−334915号公報、特開平8−334916号公報、特開平9−171265号公報、特開平10−221877号公報等に開示されている物性等を満足するものが好ましい。
【0062】
前記トナー受像層に使用される熱可塑性樹脂としては、以下の(i)〜(ii)の理由により、水可溶性樹脂、水分散性樹脂等の水系樹脂であるのが特に好ましい。
(i)塗布乾燥工程での有機溶剤の排出が無く、環境適性、作業適性に優れる。
(ii)ワックス等の離型剤は、室温では溶剤に溶解し難いものが多く、使用に際して予め溶媒(水、有機溶剤)に分散することが多い。また、水分散形態の方が安定でかつ製造工程適性優れる。更に、水系塗布の方が塗布乾燥の過程でワックスが表面にブリーディングし易く、離型剤の効果(耐オフセット性、耐接着性等)を得易い。
【0063】
前記水系樹脂としては、水溶性樹脂、水分解性樹脂であれば、その組成、結合構造、分子構造、分子量、分子量分布、形態を特定するものではない。ポリマーの水系化基の例としては、スルホン酸基、水酸基、カルボン酸基、アミノ基、アミド基、又はエーテル基等が挙げられる。
前記水溶性樹脂の例としては、リサーチ・ディスクロージャー17,643号の26頁、同18,716号の651頁、同307,105号の873〜874頁及び特開昭64−13546号公報の(71)頁〜(75)頁に記載されたものが挙げられる。
具体的には、例えば、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ビニルピロリドン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリエステル、水溶性アクリル、水溶性ポリウレタン、水溶性ナイロン、水溶性エポキシ樹脂を使用することができる。また、ゼラチンは、種々の目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム等の含有量を減らした所謂脱灰ゼラチンから選択すればよく、組み合わせて用いることも好ましい。市販品では水溶性ポリエステルとして瓦応化学工業(株)製の各種プラスコート;大日本インキ化学工業製ファインテックスESシリーズ;水溶性アクリルとして日本純薬製ジュリマーATシリーズ;大日本インキ化学工業製ファインテックス6161、K−96;星光化学工業製ハイロスNL−1189、BH−997L等が挙げられる。
【0064】
また、水分散性樹脂としては、水分散アクリル樹脂、水分散ポリエステル樹脂、水分散ポリスチレン系樹脂、水分散ウレタン樹脂等の水分散型樹脂;アクリル樹脂エマルジョン、ポリ酢酸ビニルエマルジョン、SBR(スチレン・ブタジエン・ゴム)エマルジョン等のエマルジョン、上記(イ)〜(チ)の熱可塑性樹脂を水分散した樹脂やエマルジョン、或いは、これらの共重合体、混合物、及びカチオン変性のもの等の中から適宜選択し、2種以上を組み合わせることができる。
前記水分散性樹脂の市販品としては、例えば、ポリエステル系では東洋紡製バイロナールシリーズや、高松油脂製ペスレジンAシリーズ、花王製タフトンUEシリーズ、日本合成ポリエスターWRシリーズ、ユニチカ製エリエールシリーズ、アクリル系では星光化学工業製ハイロスXE、KE、PEシリーズ、日本純薬製ジュリマーETシリーズ等が挙げられる。
用いるポリマーの成膜温度(MFT)は、プリント前の保存に対しては、室温以上が好ましく、トナー粒子の定着に対しては100℃以下が好ましい。
【0065】
前記熱可塑性樹脂の含有量は、トナー受像層全量に対し50質量%以上が好ましく、50〜90質量%がより好ましい。
【0066】
上記トナー受像層の厚さは、使用されるトナーの粒子径の1/2以上、好ましくは、1倍〜3倍の厚さであることが適当である。また、トナー受像層としては、特開平5−216322号公報及び特開平7−301939号公報に開示された厚みのものが好ましい。具体的には、トナー受像層の厚みは、例えば、1〜50μmが好ましく、5〜15μmがより好ましい。
【0067】
−離型剤−
本発明の離型剤は、トナー受像層のオフセットを防ぐため、トナー受像層に配合される。本発明で使用される離型剤は、定着温度において加熱・融解し、トナー受像層表面に析出してトナー受像層表面に偏在し、更に、冷却・固化されることによってトナー受像層表面に離型剤材料の層を形成するものであれば、その種類は限定されない。
このような作用効果を奏する離型剤としては、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス及びマット剤からなる群より選択される少なくとも1種以上の離型剤が挙げられる。好ましくは、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、及びシリコーン粒子並びにポリエチレンワックス粒子からなる群より選択される少なくとも1種以上の離型剤が挙げられる。
【0068】
前記離型剤としては、例えば、幸書房「改訂 ワックスの性質と応用」や、日刊工業新聞社発行のシリコーンハンドブック記載の化合物を用いることができる。また、特公昭59−38581号、特公平4−32380号、特許第2838498号、同2949558号、特開昭50−117433号、同52−52640号、同57−148755号、同61−62056号、同61−62057号、同61−118760号、特開平2−42451号、同3−41465号、同4−212175号、同4−214570号、同4−263267号、同5−34966号、同5−119514号、同6−59502号、同6−161150号、同6−175396号、同6−219040号、同6−230600号、同6−295093号、同7−36210号、同7−43940号、同7−56387号、同7−56390号、同7−64335号、同7−199681号、同7−223362号、同7−287413号、同8−184992号、同8−227180号、同8−248671号、同8−248799号、同8−248801号、同8−278663号、同9−152739号、同9−160278号、同9−185181号、同9−319139号、同9−319143号、同10−20549号、同10−48889号、同10−198069号、同10−207116号、同11−2917号、同11−44969号、同11−65156号、同11−73049号、同11−194542号各公報に記載のトナーに用いられているシリコーン系化合物、フッ素化合物又はワックスも好ましく用いることができる。また、これら化合物を複数組み合わせて使用することもできる。
【0069】
具体的には、シリコーン系化合物としては、シリコーンオイルとして無変性シリコーンオイル(具体的には、ジメチルシロキサンオイルや、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、フェニルメチルシリコーンオイル、市販品として信越化学工業製KF−96、KF−96L、KF−96H、KF−99、KF−50、KF−54、KF−56、KF−965、KF−968、KF−994、KF−995、HIVAC F−4、F−5;東レ・ダウコーニング・シリコーン製SH200、SH203、SH490、SH510、SH550、SH710、SH704、SH705、SH7028A、SH7036、SM7060、SM7001、SM7706、SH7036、SH8710、SH1107、SH8627;東芝シリコーン製TSF400、TSF401、TSF404、TSF405、TSF431、TSF433、TSF434、TSF437、TSF450シリーズ、TSF451シリーズ、TSF456、TSF458シリーズ、TSF483、TSF484、TSF4045、TSF4300、TSF4600、YF33シリーズ、YF−3057、YF−3800、YF−3802、YF−3804、YF−3807、YF−3897、XF−3905、XS69−A1753、TEX100、TEX101、TEX102、TEX103、TEX104、TSW831、など)、アミノ変性シリコーンオイル(市販品として信越化学工業製KF−857、KF−858、KF−859、KF−861、KF−864、KF−880、東レ・ダウコーニング・シリコーン製SF8417、SM8709、東芝シリコーン製TSF4700、TSF4701、TSF4702、TSF4703、TSF4704、TSF4705、TSF4706、TEX150、TEX151、TEX154など)、カルボキシ変性シリコーンオイル(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製BY16−880、東芝シリコーン製TSF4770、XF42−A9248など)、カルビノール変性シリコーンオイル(市販品として東芝シリコーン製XF42−B0970など)、ビニル変性シリコーンオイル(市販品として東芝シリコーン製XF40−A1987など)、エポキシ変性シリコーンオイル(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製SF8411、SF8413;東芝シリコーン製TSF3965、TSF4730、TSF4732、XF42−A4439、XF42−A4438、XF42−A5041、XC96−A4462、XC96−A4463、XC96−A4464、TEX170など)、ポリエーテル変性シリコーンオイル(市販品として信越化学工業製KF−351(A)、KF−352(A)、KF−353(A)、KF−354(A)、KF−355(A)、KF−615(A)、KF−618、KF−945(A);東レ・ダウコーニング・シリコーン製SH3746、SH3771、SF8421、SF8419、SH8400、SF8410;東芝シリコーン製TSF4440、TSF4441、TSF4445、TSF4446、TSF4450、TSF4452、TSF4453、TSF4460など)、シラノール変性シリコーンオイル、メタクリル変性シリコーンオイル、メルカプト変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製SF8427、SF8428、東芝シリコーン製TSF4750、TSF4751、XF42−B0970など)、アルキル変性シリコーンオイル(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製SF8416、東芝シリコーン製TSF410、TSF411、TSF4420、TSF4421、TSF4422、TSF4450、XF42−334、XF42−A3160、XF42−A3161など)、フッ素変性シリコーンオイル(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製FS1265、東芝シリコーン製FQF501など)、シリコーンゴムやシリコーン微粒子(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製SH851U、SH745U、SH55UA、SE4705U、SH502UA&B、SRX539U、SE6770U−P、DY38−038、DY38−047、トレフィルF−201、F−202、F−250、R−900、R−902A、E−500、E−600、E−601、E−506、BY29−119;東芝シリコーン製トスパール105、120、130、145、240、3120など)、シリコーン変性樹脂(具体的には、オレフィン樹脂やポリエステル樹脂、ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン−アクリル樹脂などやこれらの共重合樹脂をシリコーン変性した化合物など、市販品として大日精化製ダイアロマーSP203V、SP712、SP2105、SP3023;日本油脂製モディパーFS700、FS710、FS720、FS730、FS770;東亜合成化学製サイマックUS−270、US−350、US−352、US−380、US−413、US−450、レゼダGP−705、GS−30、GF−150、GF−300;東レ・ダウコーニング・シリコーン製SH997、SR2114、SH2104、SR2115、SR2202、DCI−2577、SR2317、SE4001U、SRX625B、SRX643、SRX439U、SRX488U、SH804、SH840、SR2107、SR2115;東芝シリコーン製YR3370、TSR1122、TSR102、TSR108、TSR116、TSR117、TSR125A、TSR127B、TSR144、TSR180、TSR187、YR47、YR3187、YR3224、YR3232、YR3270、YR3286、YR3340、YR3365、TEX152、TEX153、TEX171、TEX172など)、反応性シリコーン化合物(具体的には、付加反応型や、過酸化物硬化型、紫外線硬化型があり、市販品として東芝シリコーン製TSR1500、TSR1510、TSR1511、TSR1515、TSR1520、YR3286、YR3340、PSA6574、TPR6500、TPR6501、TPR6600、TPR6702、TPR6604、TPR6700、TPR6701、TPR6705、TPR6707、TPR6708、TPR6710、TPR6712、TPR6721、TPR6722、UV9300、UV9315、UV9425、UV9430、XS56−A2775、XS56−A2982、XS56−A3075、XS56−A3969、XS56−A5730、XS56−A8012、XS56−B1794、SL6100、SM3000、SM3030、SM3200、YSR3022など)などが挙げられる。
【0070】
前記フッ素化合物としては、フッ素オイル(市販品としてダイキン工業製ダイフロイル#1、#3、#10、#20、#50、#100、ユニダインTG−440、TG−452、TG−490、TG−560、TG−561、TG−590、TG−652、TG−670U、TG−991、TG−999、TG−3010、TG−3020、TG−3510;トーケムプロダクツ製MF−100、MF−110、MF−120、MF−130、MF−160、MF−160E;旭硝子製サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145;三井フロロケミカル製FC−430、FC−431など)、フッ素ゴム(市販品として東レ・ダウコーニング・シリコーン製LS63Uなど)、フッ素変性樹脂(市販品として日本油脂製モディパーF200、F220、F600、F2020、F3035;大日精化製ダイアロマーFF203、FF204;旭硝子製サーフロンS−381、S−383、S−393、SC−101、SC−105、KH−40、SA−100;トーケムプロダクツ製EF−351、EF−352、EF−801、EF−802、EF−601、TFE、TFEA、TFEMA、PDFOH;住友3M製THV−200Pなど)、フッ素スルホン酸化合物(市販品としてトーケムプロダクツ製EF−101、EF−102、EF−103、EF−104、EF−105、EF−112、EF−121、EF−122A、EF−122B、EF−122C、EF−123A、EF−123B、EF−125M、EF−132、EF−135M、EF−305、FBSA、KFBS、LFBSなど)、フルオロスルホン酸、フッ素酸化合物や塩(具体的には無水フッ酸、稀フッ酸、ホウフッ酸、ホウフッ化亜鉛、ホウフッ化ニッケル、ホウフッ化錫、ホウフッ化鉛、ホウフッ化銅、ケイフッ酸、フッ化チタン酸カリウム、パーフルオロカプリル酸、パーフルオロオクタン酸アンモニウムなど)、無機フッ化物(具体的にはフッ化アルミニウム、ケイフッ化カリウム、フッ化ジルコン酸カリウム、フッ化亜鉛4水和物、フッ化カルシウム、フッ化リチウム、フッ化バリウム、フッ化錫、フッ化カリウム、酸性フッ化カリウム、フッ化マグネシウム、フッ化チタン酸、フッ化ジルコン酸、六フッ化リン酸アンモニウム、六フッ化リン酸カリウムなど)などが挙げられる。
【0071】
前記ワックスとしては、例えば、合成炭化水素、変性ワックス、水素化ワックス、天然ワックスなどが挙げられる。
【0072】
前記合成炭化水素としては、ポリエチレンワックス(市販品として中京油脂製ポリロンA、393、H−481、三洋化成製サンワックスE−310、E−330、E−250P、LEL−250、LEL−800、LEL−400Pなど)、ポリプロピレンワックス(市販品として三洋化成製ビスコール330−P、550−P、660−P)、フィッシャートロプシュワックス(市販品として日本精鑞製FT100、FT−0070など)など、酸アミド化合物或いは酸イミド化合物(具体的には、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミドなど、市販品として中京油脂製セロゾール920、B−495、ハイミクロンG−270、G−110、ハイドリンD−757など)などが挙げられる。
【0073】
前記変性ワックスとしては、アミン変性ポリプロピレン(市販品として三洋化成製QN−7700)、アクリル酸変性やフッ素変性、オレフィン変性ワックス、ウレタン型ワックス(市販品として日本精鑞製NPS−6010、HAD−5090など)、アルコール型ワックス(市販品として日本精鑞製NPS−9210、NPS−9215、OX−1949、XO−020Tなど)などが挙げられる。
【0074】
前記水素化ワックスとしては、硬化ひまし油(市販品として伊藤製油製カスターワックスなど)、ヒマシ油誘導体(市販品として伊藤製油製の脱水ヒマシ油DCO、DCO Z−1、DCO Z−3、ヒマシ油脂肪酸CO−FA、リシノレイン酸、脱水ヒマシ油脂肪酸DCO−FA、脱水ヒマシ油脂肪酸エポキシエステルD−4エステル、ヒマシ油系ウレタンアクリレートCA−10、CA−20、CA−30、ヒマシ油誘導体MINERASOL S−74、S−80、S−203、S−42X、S−321、特殊ヒマシ油系縮合脂肪酸MINERASOLRC−2、RC−17、RC−55、RC−335、特殊ヒマシ油系縮合脂肪酸エステルMINERASOL LB−601、LB−603、LB−604、LB−702、LB−703、#11、L−164、など)、ステアリン酸(市販品として伊藤製油製の12−ヒドロキシステアリン酸など)、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、セバシン酸(市販品として伊藤製油製のセバシン酸など)、ウンデシレン酸(市販品として伊藤製油製のウンデシレン酸など)、ヘプチル酸(市販品として伊藤製油製のヘプチル酸など)、マレイン酸、高度マレイン化油(市販品として伊藤製油製のHIMALEIN DC−15、LN−10、00−15、DF−20、SF−20など)、吹込油(市販品として伊藤製油製のセルボノール#10、#30、#60、R−40、S−7など)、シクロペンタジエン化油(市販品として伊藤製油製のCPオイル、CPオイル−Sなど)などの合成ワックスなどが挙げられる。
【0075】
前記天然ワックスとしては、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス及び石油ワックスから選択される少なくともいずれかが好ましい。
【0076】
前記植物系ワックスとしては、例えば、カルナバワックス(市販品として日本精鑞製EMUSTAR−0413、中京油脂製セロゾール524など)、ヒマシ油(市販品として伊藤製油製精製ヒマシ油など)、ナタネ油、大豆油、木ろう、綿ろう、ライスワックス、サトウキビワックス、キャンデリラワックス、ジャパンワックス、ホホバ油、などが挙げられる。これらの中でも、特に、耐オフセット性、耐接着性、通紙性、光沢感が優れ、ひび割れが生じ難く、高画質の画像を形成可能な電子写真用受像シートを提供可能である点で、融点が70〜95℃のカルナバワックスが特に好ましい。
前記動物系ワックスとしては、例えば、ラノリン、鯨蝋、ステ蝋(鯨油)、及び、羊毛蝋、等が挙げられる。
【0077】
前記鉱物系ワックスとしては、例えば、モンタンワックス、モンタン系エステルワックス、オゾケライト、セレシン、脂肪酸エステル(市販品として新日本理化製サンソサイザーDOA、AN−800、DINA、DIDA、DOZ、DOS、TOTM、TITM、E−PS、nE−PS、E−PO、E−4030、E−6000、E−2000H、E−9000H、TCP、C−1100など)、等が挙げられる。これらの中でも、特に、耐オフセット性、耐接着性、通紙性、光沢感が優れ、ひび割れが生じ難く、高画質の画像を形成可能な電子写真用受像シートを提供可能である点で、融点が70〜95℃のカルナバワックスのモンタンワックスが特に好ましい。
【0078】
前記石油ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス(市販品として日本精鑞製パラフィンワックス155、150、140、135、130、125、120、115、HNP−3、HNP−5、HNP−9、HNP−10、HNP−11、HNP−12、HNP−14G、SP−0160、SP−0145、SP−1040、SP−1035、SP−3040、SP−3035、NPS−8070、NPS−L−70、OX−2151、OX−2251、EMUSTAR−0384、EMUSTAR−0136、中京油脂製セロゾール686、428、651−A、A、H−803、B−460、E−172、866、K−133、ハイドリンD−337、E−139、日石三菱石油製125°パラフィン、125°FD、130°パラフィン、135°パラフィン、135°H、140°パラフィン、140°N、145°パラフィン、パラフィンワックスMなど)、マイクロクリスタリンワックス(市販品として日本精鑞製Hi−Mic−2095、Hi−Mic−3090、Hi−Mic−1080、Hi−Mic−1070、Hi−Mic−2065、Hi−Mic−1045、Hi−Mic−2045、EMUSTAR−0001、EMUSTAR−042X、中京油脂製セロゾール967、M、日石三菱石油製155マイクロワックス、180マイクロワックスなど)、ペトロラタム(市販品として日本精鑞製OX−1749、OX−0450、OX−0650B、OX−0153、OX−261BN、OX−0851、OX−0550、OX−0750B、JP−1500、JP−056R、JP−011Pなど)などが挙げられる。
【0079】
前記天然ワックスの前記トナー受像層(表面)における含有量(g/m2)としては、0.1〜4g/m2が好ましく、0.2〜2g/m2が好ましい。
前記含有量が、0.1g/m2未満であると、耐オフセット性、耐接着性が特に不充分となることがある一方、4g/m2を超えると、ワックス量が多過ぎ、形成される画像の画質が劣ることがある。
前記天然ワックスの融点(℃)としては、特に、耐オフセット性、及び、通紙性の点で、70〜95℃が好ましく、75〜90℃がより好ましい。
【0080】
前記マット剤としては、種々の公知のものが挙げられる。マット剤として用いられる固体粒子は、無機粒子と有機粒子とに分類できる。無機マット剤の材料としては、具体的には、酸化物(例えば、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム)、アルカリ土類金属塩(例えば、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム)、ハロゲン化銀(例えば、塩化銀、臭化銀)及びガラスが挙げられる。
【0081】
前記無機マット剤としては、例えば、西独特許2529321号、英国特許760775号、同1260772号、米国特許1201905号、同2192241号、同3053662号、同3062649号、同3257206号、同3322555号、同3353958号、同3370951号、同3411907号、同3437484号、同3523022号、同3615554号、同3635714号、同3769020号、同4021245号、同4029504号の各明細書に記載されたものが挙げられる。
【0082】
前記有機マット剤の材料には、デンプン、セルロースエステル(例えば、セルロースアセテートプロピオネート)、セルロースエーテル(例えば、エチルセルロース)及び合成樹脂が含まれる。合成樹脂は、水不溶性又は水難溶性であることが好ましい。水不溶性又は水難溶性の合成樹脂の例としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、ポリアルキル(メタ)アクリレート、ポリアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ポリグリシジル(メタ)アクリレート)、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリビニルエステル(例えば、ポリ酢酸ビニル)、ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン)、ポリスチレン、ベンゾグアナミン樹脂、ホルムアルデヒド縮合ポリマー、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポリ塩化ビニリデン、などが挙げられる。
以上のポリマーに使用されるモノマーを組み合わせたコポリマーを用いてもよい。
【0083】
前記コポリマーの場合、少量の親水性の繰り返し単位が含まれていてもよい。親水性の繰り返し単位を形成するモノマーの例には、アクリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、スルホアルキル(メタ)アクリレート及びスチレンスルホン酸が含まれる。
前記有機マット剤としては、例えば、英国特許1055713号、米国特許1939213号、同2221873号、同2268662号、同2322037号、同2376005号、同2391181号、同2701245号、同2992101号、同3079257号、同3262782号、同3443946号、同3516832号、同3539344号、同3591379号、同3754924号、同3767448号の各明細書、特開昭49−106821号公報、特開昭57−14835号公報に記載されたものが挙げられる。
また、二種類以上の固体粒子を併用してもよい。固体粒子の平均粒径は、例えば、1〜100μmが好ましく、4〜30μmがより好ましい。固体粒子の使用量は、0.01〜0.5g/m2が好ましく、0.02〜0.3g/m2がより好ましい。
【0084】
本発明のトナー受像層に添加される離型剤としては、これらの誘導体、酸化物、精製品、混合物を用いることもできる。また、これらは、反応性の置換基を有していてもよい。
【0085】
前記離型剤の融点(℃)としては、特に耐オフセット性、及び、通紙性の点で、70〜95℃が好ましく、75〜90℃がより好ましい。
また、前記離型剤としては、特に、前記トナー受像層の熱可塑性樹脂として水系の熱可塑性樹脂を用いた場合の相溶性等の点で、水分散型の離型剤が好ましい。
【0086】
前記離型剤の含有量は、前記トナー受像層全量に対し0.1〜10質量%が好ましく、0.3〜8.0質量%がより好ましく、0.5〜5.0質量%が更に好ましい。
【0087】
−可塑剤−
前記可塑剤としては、公知の樹脂用の可塑剤を特に制限なく使用することができる。該可塑剤は、トナーを定着する時の熱及び/又は圧力によって、トナー受像層が流動又は柔軟化するのを調整する機能を有する。
前記可塑剤としては、「化学便覧」(日本化学会編、丸善)、「可塑剤−その理論と応用−」(村井孝一編著、幸書房)、「可塑剤の研究 上」「可塑剤の研究 下」(高分子化学協会編)、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等を参考にして選択することができる。
【0088】
前記可塑剤は、高沸点有機溶剤や熱溶剤などとして記載されているものもあるが、例えば、特開昭59−83154号、同59−178451号、同59−178453号、同59−178454号、同59−178455号、同59−178457号、同62−174754号、同62−245253号、同61−209444号、同61−200538号、同62−8145号、同62−9348号、同62−30247号、同62−136646号、同62−174754号、同62−245253号、同61−209444号、同61−200538号、同62−8145号、同62−9348号、同62−30247号、同62−136646号、特開平2−235694号などの各公報等に記載されているようなエステル類(例えば、フタル酸エステル類、リン酸エステル類、脂肪酸エステル類、アビエチン酸エステル類、アジピン酸エステル類、セバシン酸エステル類、アゼライン酸エステル類、安息香酸エステル類、酪酸エステル類、エポキシ化脂肪酸エステル類、グリコール酸エステル類、プロピオン酸エステル類、トリメリット酸エステル類、クエン酸エステル類、スルホン酸エステル類、カルボン酸エステル類、コハク酸エステル類、マレイン酸エステル類、フマル酸エステル類、フタル酸エステル類、ステアリン酸エステル類など)、アミド類(例えば、脂肪酸アミド類、スルホアミド類など)、エーテル類、アルコール類、ラクトン類、ポリエチレンオキシ類などの化合物が挙げられる。
前記可塑剤は、樹脂に混合して使用することができる。
【0089】
前記可塑剤としては、比較的低分子量のポリマーを用いることができる。この場合、該可塑剤の分子量としては、可塑化されるべきバインダー樹脂の分子量より低いものが好ましく、分子量は15000以下が好ましく、5000以下がより好ましい。また、ポリマー可塑剤の場合、可塑化されるべきバインダー樹脂と同種のポリマーであることが好ましい。例えば、ポリエステル樹脂の可塑化には、低分子量のポリエステルが好ましい。更にオリゴマーも可塑剤として用いることができる。上記に挙げた化合物以外にも市販品として、例えば、旭電化工業製アデカサイザーPN−170、PN−1430;C.P.HALL社製品PARAPLEX−G−25、G−30、G−40;理化ハーキュレス製品エステルガム8L−JA、エステルR−95、ペンタリン4851、FK115、4820、830、ルイゾール28−JA、ピコラスチックA75、ピコテックスLC、クリスタレックス3085等が挙げられる。
【0090】
前記可塑剤は、トナー粒子がトナー受像層に埋め込まれる際に生じる応力や歪み(弾性力や粘性などの物理的な歪み、分子やバインダー主鎖やペンダント部分などの物質収支による歪み等)を緩和するために任意に使用することができる。
前記可塑剤は、トナー受像層中において、ミクロに分散された状態でもよいし、海島状にミクロに相分離した状態でもよいし、バインダー等の他の成分と充分に混合溶解した状態でもよい。
前記可塑剤の、前記トナー受像層における含有量としては、0.001〜90質量%が好ましく、0.1〜60質量%がより好ましく、1〜40質量%が更に好ましい。
前記可塑剤は、スベリ性(摩擦力低下による搬送性向上)の調整や、定着部オフセット(定着部へのトナーや層の剥離)の改良、カールバランスの調整、帯電調整(トナー静電像の形成)等の目的で使用してもよい。
【0091】
−着色剤−
前記着色剤としては、蛍光増白剤、白色顔料、有色顔料、染料等が挙げられる。
前記蛍光増白剤は、近紫外部に吸収を持ち、400〜500nmに蛍光を発する化合物で、公知の蛍光増白剤が特に制限なく各種使用することができる。該蛍光増白剤としては、K.VeenRataraman編“The Chemistry of Synthetic Dyes”V巻8章に記載されている化合物を好適に挙げることができる。具体的には、スチルベン系化合物や、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。それらの例としては、住友化学製ホワイトフルファーPSN、PHR、HCS、PCS、B;Ciba−Geigy社製UVITEX−OBなどが挙げられる。
【0092】
前記白色顔料としては、後述するフィラーの項の無機顔料(例えば、酸化チタン、炭酸カルシウム他)を用いることができる。有色顔料としては、特開昭63−44653号公報等に記載されている各種顔料及びアゾ顔料(例えば、アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶性アゾ;モノアゾイエロ、ジスアゾイエロ、ピラゾロオレンジ、バルカンオレンジ、縮合アゾ系;クロモフタルイエロ、クロモフタルレッド)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン系;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット、イソインドリノン系;イソインドリノンイエロ、スレン系;ペリレン、ペリノン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(例えば、マラカイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクトリアブルーB)又無機顔料(例えば、酸化物、二酸化チタン、ベンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性炭酸カルシウム、硅酸塩;含水硅酸塩、無水硅酸塩、金属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボンブラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記顔料としては、特に酸化チタンが好ましい。
【0093】
前記染料としては、公知の種々の染料を用いることができる。
油溶性染料としては、アントラキノン系化合物、アゾ系化合物などが挙げられる。
水不溶性染料の具体例としては、C.I.Vatヴァイオレット1、C.I.Vatヴァイオレット2、C.I.Vatヴァイオレット9、C.I.Vatヴァイオレット13,C.I.Vatヴァイオレット21、C.I.Vatブルー1、C.I.Vatブルー3、C.I.Vatブルー4、C.I.Vatブルー6、C.I.Vatブルー14、C.I.Vatブルー20、C.I.Vatブルー35等の建染染料;C.I.ディスパーズヴァイオレット1、C.I.ディスパーズヴァイオレット4、C.I.ディスパーズヴァイオレット10、C.I.ディスパーズブルー3、C.I.ディスパーズブルー7、C.I.ディスパーズブルー58等の分散染料;C.I.ソルベントヴァイオレット13、C.I.ソルベントヴァイオレット14、C.I.ソルベントヴァイオレット21、C.I.ソルベントヴァイオレット27、C.I.ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー55等の油溶性染料、などが挙げられる。
なお、銀塩写真で用いられているカラードカプラーも好ましく用いることができる。
【0094】
前記着色剤の、前記トナー受像層(表面)における含有量(g/m2)としては、0.1〜8g/m2が好ましく、0.5〜5g/m2がより好ましい。
前記着色剤の含有量が0.1g/m2に満たないと、トナー受像層における光透過率が高くなり、一方、着色剤の含有量が8g/m2を超えると、ヒビ割れ、耐接着等の取り扱い性が悪いことがある。
【0095】
−フィラー−
前記フィラーとしては、有機又は無機のフィラーが挙げられ、バインダー樹脂用の補強剤や、充填剤、強化材として公知のものが用いることができる。該フィラーとしては、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)、「新版 プラスチック配合剤 基礎と応用」(大成社)、「フィラーハンドブック」(大成社)等を参考にして選択することができる。
また、前記フィラーとして、各種無機フィラー(又は顔料)を用いることができる。無機顔料としては、例えば、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛、酸化コバルト、ストロンチウムクロメート、モリブデン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ムライト等が挙げられる。フィラーとしては、特に、シリカや、アルミナが好ましい。これらのフィラーは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また前記フィラーとしては、粒径の小さいものが好ましい。粒径が大きいと、トナー受像層の表面が粗面化し易い。
【0096】
前記シリカには、球状シリカと無定形シリカが含まれる。該シリカは、乾式法、湿式法又はエアロゲル法により合成できる。疎水性シリカ粒子の表面を、トリメチルシリル基又はシリコーンで表面処理してもよい。シリカとしては、コロイド状シリカが好ましい。シリカの平均粒径としては、200〜5000nmが好ましい。
前記シリカは、多孔質であるのが好ましい。多孔質シリカの平均孔径は、4〜120nmが好ましく、4〜90nmがより好ましい。また、多孔質シリカの質量当りの平均孔容積は、0.5〜3ml/gが好ましい。
【0097】
前記アルミナには、無水アルミナ及びアルミナ水和物が含まれる。無水アルミナの結晶型としては、α、β、γ、δ、ζ、η、θ、κ、ρ又はχを用いることができる。無水アルミナよりもアルミナ水和物の方が好ましい。アルミナ水和物としては、一水和物又は三水和物を用いることできる。一水和物には、擬ベーマイト、ベーマイト及びダイアスポアが含まれる。三水和物には、ジブサイト及びバイヤライトが含まれる。前記アルミナの平均粒径としては、4〜300nmが好ましく、4〜200nmがより好ましい。アルミナは、多孔質であるのが好ましい。多孔質アルミナの平均孔径としては、50〜500nmが好ましい。多孔質アルミナの質量当りの平均孔容積としては、0.3〜3ml/g程度が好ましい。
【0098】
前記アルミナ水和物は、アルミニウム塩溶液にアンモニアを加えて沈澱させるゾルゲル法又はアルミン酸アルカリを加水分解する方法により合成できる。無水アルミナは、アルミナ水和物を加熱により脱水することで得ることができる。
前記フィラーは、添加する層のバインダーの乾燥質量に基づいて、5〜2000質量%が好ましい。
【0099】
−架橋剤−
前記架橋剤は、トナー受像層の保存安定性や、熱可塑性等を調整するために配合することができる。このような架橋剤としては、反応基としてエポキシ基、イソシアネート基、アルデヒド基、活性ハロゲン基、活性メチレン基、アセチレン基、その他公知の反応基を2個以上分子内に有する化合物が用いられる。
【0100】
前記架橋剤として、これとは別に、水素結合、イオン結合、配位結合等により結合を形成することが可能な基を2個以上有する化合物も用いることができる。
前記架橋剤としては、樹脂用のカップリング剤、硬化剤、重合剤、重合促進剤、凝固剤、造膜剤、造膜助剤等として公知の化合物を用いることができる。カップリング剤の例としては、例えば、クロロシラン類、ビニルシラン類、エポキシシラン類、アミノシラン類、アルコキシアルミニウムキレート類、チタネートカップリング剤などが挙げられる他、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等に挙げられた公知のものを用いることができる。
【0101】
−帯電制御剤−
本発明のトナー受像層には、トナーの転写や、付着等を調整したり、トナー受像層の帯電接着を防止するために、帯電調整剤を含有させることが好ましい。
前記帯電調整剤としては、従来から公知の各種帯電調整剤を使用することができる。このような帯電調整剤としては、例えば、カチオン界面活性剤や、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等の界面活性剤等の他、高分子電解質、導電性金属酸化物等を使用できる。例えば、第4級アンモニウム塩や、ポリアミン誘導体、カチオン変性ポリメチルメタクリレート、カチオン変性ポリスチレン等のカチオン系帯電防止剤、アルキルホスフェート、アニオン系ポリマー等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル、ポリエチレンオキサイド等のノニオン系帯電防止剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0102】
トナーが負電荷を有する場合、トナー受像層に配合される帯電調整剤としては、例えば、カチオンやノニオンが好ましい。
導電性金属酸化物としては、例えば、ZnO、TiO2、SnO2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、BaO、MoO3等を挙げることができる。これらの導電性金属酸化物は、単独で使用しても良く、これらの複合酸化物で使用しても良い。また、前記金属酸化物は、異種元素を更に含有させてもよく、例えば、ZnOに対して、Al、In等、TiO2に対してNb、Ta等、SnO2に対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させることができる。
【0103】
−−その他の添加剤−−
本発明のトナー受像層に使用され得る材料には、出力画像の安定性改良やトナー受像層自身の安定性改良のため各種添加剤を含めることができる。前記添加剤としては、種々の公知の酸化防止剤、老化防止剤、劣化防止剤、オゾン劣化防止剤、紫外線吸収剤、金属錯体、光安定剤、防腐剤、防かび剤、等が挙げられる。
【0104】
前記酸化防止剤としては、例えば、クロマン化合物、クマラン化合物、フェノール化合物(例、ヒンダードフェノール)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードアミン誘導体、スピロインダン化合物が挙げられる。なお、酸化防止剤については、特開昭61−159644号公報などに記載されている。
【0105】
前記老化防止剤としては、例えば、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラバーダイジェスト社)p76〜121に記載のものが挙げられる。
【0106】
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール化合物(米国特許3533794号明細書記載)、4−チアゾリドン化合物(米国特許3352681号明細書記載)、ベンゾフェノン化合物(特開昭46−2784号公報記載)及び紫外線吸収ポリマー(特開昭62−260152号公報記載)が挙げられる。
【0107】
前記金属錯体としては、例えば、米国特許4241155号、同4245018号、同4254195号の各明細書、特開昭61−88256号、同62−174741号、同63−199248号、特開平1−75568号、同1−74272号の各公報に記載されているものが適当である。
また、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラバーダイジェスト社)p122〜137に記載の紫外線吸収剤、光安定剤も好ましく用いられる。
【0108】
なお、本発明のトナー受像層に使用され得る材料には、上述したように公知の写真用添加剤を必要に応じて添加することができる。前記写真用添加剤としては、例えば、リサーチ・ディスクロージャー誌(以下、RDと略記する)No.17643(1978年12月)、同No.18716(1979年11月)及び同No.307105(1989年11月)に記載されており、その該当箇所を下記にまとめて示す。
【0109】
本発明のトナー受像層は、前記支持体上に、トナー受像層に用いられるポリマーを含有する塗工液をワイヤーコーター等で塗布し、乾燥することによって設けられる。本発明で使用される前記ポリマーの成膜温度は、プリント前の保存に対しては、室温以上が好ましく、トナー粒子の定着に対しては100℃以下が好ましい。
【0110】
本発明のトナー受像層は、乾燥後の塗布質量は、例えば、1〜20g/m2が好ましく、4〜15g/m2がより好ましい。
前記トナー受像層の厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、1〜30μmが好ましく、2〜20μmがより好ましい。
【0111】
〔トナー受像層の諸物性〕
前記トナー受像層は、定着部材との定着温度における180度剥離強さは、0.1N/25mm以下が好ましく、0.041N/25mm以下がより好ましい。前記180度剥離強さは、定着部材の表面素材を用い、JIS K6887に記載の方法に準拠して測定することができる。
前記トナー受像層は、白色度が高いのが好ましい。該白色度としては、JISP 8123に規定される方法で測定して、85%以上が好ましい。また、440nm〜640nmの波長域で、分光反射率が85%以上、かつ同波長域の最大分光反射率と最低分光反射率の差は5%以内が好ましい。更には、400nm〜700nmの波長域で分光反射率は85%以上が好ましく、かつ同波長域の最大分光反射率と最低分光反射率の差は5%以内がより好ましい。
前記白色度としては、具体的には、CIE 1976(L*a*b*)色空間において、L*値は80以上が好ましく、85以上がより好ましく、90以上が更に好ましい。また、前記白色の色味はできるだけニュートラルであるのが好ましい。白色色味としては、L*a*b*空間において、(a*)2+(b*)2の値は50以下が好ましく、18以下がより好ましく、5以下が更に好ましい。
【0112】
前記トナー受像層としては、光沢性が高いのが好ましい。光沢度としては、トナーが無い白色から最大濃度の黒色までの全領域において、45度光沢度は60以上が好ましく、75以上がより好ましく、90以上が更に好ましい。
但し、光沢度は110以下が好ましい。110を超えると金属光沢のようになり画質として好ましくない。
尚、前記光沢度は、JIS Z 8741に基づいて測定することができる。
【0113】
前記トナー受像層は、平滑性が高いのが好ましい。該平滑度としては、トナーが無い白色から最大濃度の黒色までの全領域において、算術平均粗さ(Ra)は3μm以下が好ましく、1μm以下がより好ましく、0.5μm以下が更に好ましい。
尚、算術平均粗さは、JIS B 0601、B 0651、B 0652に基づいて測定することができる。
【0114】
前記トナー受像層は、以下の項目における1項目の物性を有することが好ましく、更に好ましくは、複数の項目、最も好ましくは、全ての項目の物性を有することが適当である。
(1)トナー受像層のTm(溶融温度)が30℃以上、トナーのTm+20℃以下である。
(2)トナー受像層の粘度が1×105CPになる温度が、40℃以上であり、トナーのそれより低い。
(3)トナー受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)が、1×102〜1×105Pa、損失弾性率(G”)が、1×102〜1×105Paである。
(4)トナー受像層の定着温度における損失弾性率(G”)と、貯蔵弾性率(G’)との比である損失正接(G”/G’)が、0.01〜10である。
(5)トナー受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)が、トナーの定着温度における貯蔵弾性率(G”)に対して、−50〜+2500である。
(6)溶融トナーのトナー受像層上の傾斜角が、50度以下、特に40度以下である。
また、トナー受像層としては、特許第2788358号明細書、特開平7−248637号公報、同8−305067号公報、同10−239889号公報等に開示されている物性等を満足するものが好ましい。
【0115】
前記(1)の物性は、示差走査熱量測定装置(DSC)により測定することができる。前記(2)〜(3)の物性は、例えば、島津製作所製フローテスターCFT−500又は500Dを用いて測定することができる。前記(5)〜(7)の物性は、回転型レオメーター(例えば、レオメトリック社製ダイナミックアナライザーRADII)を用いて測定することができる。前記(8)の物性は、協和界面科学(株)製の接触角測定装置を用い、特開平8−334916号公報に開示した方法で測定することができる。
【0116】
前記トナー受像層としては、1×106〜1×1015Ω/cm2の範囲(25℃、65%RHの条件にて)の表面電気抵抗を有するのが好ましい。
前記表面抵抗が1×106Ω/cm2未満であると、トナー受像層にトナーが転写される際のトナー量が充分でなく、得られるトナー画像の濃度が低くなり易いことがある。一方、表面電気抵抗が、1×1015Ω/cm2を超えると、転写時に必要以上の電荷が発生し、トナーが充分に転写されず、画像の濃度が低く、電子写真用受像シートの取り扱い中に静電気を帯びて塵埃が付着し易くなる。また、複写時にミスフィード、重送、放電マーク、トナー転写ヌケ等が発生することがある。
ここで、前記表面電気抵抗の測定は、JIS K 6911に準拠し、サンプルを温度20℃、湿度65%の環境下に8時間以上調湿し、同じ環境下で、アドバンテスト(株)製R8340を使用し、印加電圧100Vの条件で、通電して1分間経過した後に測定することで得られる。
【0117】
〔バック層〕
前記バック層は、本発明の電子写真用受像シートにおいて、裏面出力適性付与、裏面出力画質改良、カールバランス改良、機器通過性改良等の目的で、支持体に対して、トナー受像層の反対側に設けられるのが好ましい。
前記バック層の色としては、特に制限はないが、本発明の電子写真用受像シートが、裏面にも画像を形成する両面出力型受像シートの場合、バック層も白色であることが好ましい。白色度及び分光反射率は、表面と同様に85%以上が好ましい。
また、両面出力適性改良のため、バック層の構成がトナー受像層側と同様であってもよい。バック層には、上記で説明した各種の添加剤を用いることができる。このような添加剤として、特にマット剤や、帯電調整剤等を配合することが適当である。バック層は、単層構成であってもよく、2層以上の積層構成であってもよい。
また、定着時のオフセット防止のため、定着ローラ等に離型性オイルを用いている場合、バック層は、オイル吸収性としてもよい。
前記バック層の厚みは、通常、0.1〜10μmが好ましい。
【0118】
[その他の層]
前記電子写真用受像シートにおけるその他の層としては、例えば、表面保護層、密着改良層、中間層、下塗り層、クッション層、帯電調節(防止)層、反射層、色味調製層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール層、及び、平滑化層等が挙げられる。これらの層は、単層構成であってもよく、2以上の層より構成されていてもよい。
【0119】
−表面保護層−
前記表面保護層は、本発明の電子写真用受像シートにおける表面の保護、保存性の改良、取り扱い性の改良、筆記性の付与、機器通過性の改良、アンチオフセット性の付与等の目的で、前記トナー受像層の表面に設けることができる。該表面保護層は、1層であってもよいし、2層以上の層からなっていてもよい。表面保護層には、バインダーとして各種の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができ、前記トナー受像層と同種の樹脂を用いるのが好ましい。但し、熱力学的特性や、静電特性等は、トナー受像層と同じである必要はなく、各々最適化することができる。
【0120】
前記表面保護層には、トナー受像層に使用可能な、前述の各種の添加剤を配合することができる。特に、前記表面保護層には、本発明で使用する離型剤と共に、他の添加剤、例えば、マット剤等を配合することができる。なお、前記マット剤としては、種々の公知のものが挙げられる。
本発明の電子写真用受像シートにおける最表面層(例えば、表面保護層が形成されている場合には、表面保護層等)としては、定着性の点で、トナーとの相溶性が良いのが好ましい。具体的には、溶融したトナーとの接触角が、例えば0〜40度であることが好ましい。
【0121】
−密着改良層等−
前記密着改良層は、本発明の電子写真用受像シートにおいて、支持体及びトナー受像層の密着性を改良する目的で、形成するのが好ましい。密着改良層には、前述の各種の添加剤を配合することができ、特に架橋剤を配合するのが好ましい。また、本発明の電子写真用受像シートには、トナーの受容性を改良するため、該密着改良層及びトナー受像層の間に、更にクッション層等を設けるのが好ましい。
【0122】
−中間層−
前記中間層は、例えば、支持体及び密着改良層の間、密着改良層及びクッション層の間、クッション層及びトナー受像層の間、トナー受像層及び保存性改良層との間等に形成することができる。もちろん、支持体、トナー受像層、及び、中間層からなる電子写真用受像シートの場合には、中間層は、例えば、支持体及びトナー受像層の間に存在させることができる。
【0123】
なお、本発明の前記電子写真用受像シートの厚みとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、例えば、50〜350μmが好ましく、100〜280μmがより好ましい。
【0124】
(トナー)
本発明の電子写真用受像シートは、印刷又は複写の際に、トナー受像層にトナーを受容させて使用される。
前記トナーは、結着樹脂と着色剤とを少なくとも含有し、必要に応じて離型剤、その他の成分を含有する。
【0125】
−トナー 結着樹脂−
前記結着樹脂としては、スチレン、パラクロルスチレンなどのスチレン類;ビニルナフタレン、塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメチレン脂肪族カルボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリルロニトリル、アクリルアミドなどのビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類;メタクリル酸、アクリル酸、桂皮酸などのビニルカルボン酸類などビニル系モノマーの単独重合体やその共重合体、更には各種ポリエステル類を使用することができ、各種ワックス類を併用することも可能である。
これらの樹脂の中で、特に本発明のトナー受像層に用いたものと同一系統の樹脂を用いるのが好ましい。
【0126】
−トナー 着色剤−
前記着色剤としては、通常トナーに用いられているものを制限なく使用することができ、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーメネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デイポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレレートなどの種々の顔料が挙げられる。また、アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、チオインジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアジン系、チアゾール系、キサンテン系などの各種染料などが挙げられる。これら着色剤は1種単独で使用してもよいし、複数種類を併せて使用してもよい。
着色剤の含有量は、2〜8質量%の範囲が好ましい。着色剤の含有量が2質量%以上であれば着色力が弱くなることもなく、一方、8質量%以下であれば、透明性が損なわれることもないので好ましい。
【0127】
−トナー 離型剤−
前記離型剤としては、原理的には、公知のワックス全てが使用可能であるが、比較的低分子量の高結晶性ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、アミドワックス、ウレタン化合物など窒素を含有する極性ワックスなどが特に有効である。ポリエチレンワックスの分子量は1000以下が好ましく、300〜1000がより好ましい。
【0128】
前記ウレタン結合を有する化合物は、低分子量であっても極性基による凝集力の強さにより、固体状態を保ち、融点も分子量のわりには高く設定できるので好適である。分子量の好ましい範囲は300〜1000である。原料は、ジイソシアン酸化合物類とモノアルコール類との組み合わせ、モノイソシアン酸とモノアルコールとの組み合わせ、ジアルコール類とモノイソシアン酸との組み合わせ、トリアルコール類とモノイソシアン酸との組み合わせ、トリイソシアン酸化合物類とモノアルコール類との組み合わせなど、種々の組み合わせを選択することができが、高分子量化させないために、多官能基と単官能基の化合物を組み合わせることが好ましく、また等価の官能基量となるようにすることが重要である。
【0129】
具体的な、原料化合物のうちモノイソシアン酸化合物としては、例えば、イソシアン酸ドデシル、イソシアン酸フェニル及びその誘導体、イソシアン酸ナフチル、イソシアン酸ヘキシル、イソシアン酸ベンジル、イソシアン酸ブチル、イソシアン酸アリルなどが挙げられる。
ジイソシアン酸化合物としては、ジイソシアン酸トリレン、ジイソシアン酸4、4’ジフェニルメタン、ジイソシアン酸トルエン、ジイソシアン酸1、3−フェニレン、ジイソシアン酸ヘキサメチレン、ジイソシアン酸4−メチル−m−フェニレン、ジイソシアン酸イソホロンなどが挙げられる。
モノアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノールなど極く一般的なアルコール類を使用することが可能である。
原料化合物のうちジアルコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコールなど多数のグリコール類;トリアルコール類としては、トリメチロールプロパン、トリエチロールプロパン、トリメタノールエタンなどが使用可能であるが、必ずしもこの範囲に限定されない。
【0130】
これらのウレタン化合物類は、通常の離型剤のように、混練時に樹脂や着色剤とともに混合して、混練粉砕型トナーとしても使用できる。また、前記の乳化重合凝集溶融法トナーに用いる場合には、水中にイオン性界面活性剤や高分子酸や高分子塩基などの高分子電解質とともに分散し、融点以上に加熱してホモジナイザーや圧力吐出型分散機で強い剪断をかけて微粒子化し、1μm以下の離型剤粒子分散液を調製し、樹脂粒子分散液、着色剤分散液などとともに用いることができる。
【0131】
−トナー その他の成分−
また、本発明のトナーには、内添剤、帯電制御剤、無機微粒子等のその他の成分を配合することができる。内添剤としては、フェライト、マグネタイト、還元鉄、コバルト、ニッケル、マンガン等の金属、合金、又はこれら金属を含む化合物などの磁性体を使用することができる。
【0132】
前記帯電制御剤としては、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミや、鉄、クロムなどの錯体からなる染料、トリフェニルメタン系顔料など通常使用される種々の帯電制御剤を使用することができる。なお、凝集、溶融時の安定性に影響するイオン強度の制御や、廃水汚染を減少する観点から水に溶解しにくい材料が好ましい。
【0133】
前記無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸三カルシウムなど、通常、トナー表面の外添剤を全て使用で、それらをイオン性界面活性剤や高分子酸、高分子塩基で分散して使用することが好ましい。
【0134】
更に、乳化重合、シード重合、顔料分散、樹脂粒子分散、離型剤分散、凝集、更には、それらの安定化などに界面活性剤を用いることができる。例えば、硫酸エステル塩系、スルホン酸塩系、リン酸エステル系、せっけん系等のアニオン界面活性剤、アミン塩型、4級アンモニウム塩型等のカチオン系界面活性剤、また、ポリエチレングリコール系、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物系、多価アルコール系等の非イオン性界面活性剤を併用することも効果的である。その際の分散手段としては、回転せん断型ホモジナイザーやメデイアを有するボールミル、サンドミル、ダイノミルなどの一般的なものが使用可能である。
【0135】
なお、前記トナーには、必要に応じて更に外添剤を添加してもよい。前記外添剤としては、無機粉末及び有機粒子等が挙げられる。前記無機粒子としては、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等を例示することができる。また、前記有機粒子としては、脂肪酸又はその誘導体や、これ等の金属塩等の粉末、フッ素系樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂粉末を用いることができる。これらの粉末の平均粒径は、例えば、0.01〜5μmが好ましく、0.1〜2μmがより好ましい。
【0136】
前記トナーの製造方法は、特に制限されないが、(i)樹脂粒子を分散させてなる分散液中で凝集粒子を形成し凝集粒子分散液を調製する工程、(ii)前記凝集粒子分散液中に、微粒子を分散させてなる微粒子分散液を添加混合して前記凝集粒子に前記微粒子を付着させて付着粒子を形成する工程、及び(iii)前記付着粒子を加熱し融合してトナー粒子を形成する工程、とを含むトナーの製造方法により製造することが好ましい。
【0137】
−トナー物性等−
本発明のトナーの体積平均粒子径は0.5μm以上10μm以下が好ましい。
前記トナーの体積平均粒子径が小さすぎると、トナーのハンドリング(補給性、クリーニング性、流動性等)に悪影響が生じる場合があり、また、粒子生産性が低下する場合がある。一方、トナーの体積平均粒子径が大きすぎると、粒状性、転写性に起因する画質、解像度に悪影響を与える場合がある。
また、本発明のトナーは、前記トナーの体積平均粒子径範囲を満たし、かつ体積平均粒度分布指数(GSDv)は1.3以下が好ましい。
前記体積平均粒度分布指数(GSDv)と数平均粒度分布指数(GSDn)との比(GSDv/GSDn)は0.95以上が好ましい。
また、本発明のトナーは、前記トナーの体積平均粒子径範囲を満たし、かつ下記式で表される形状係数の平均値は1.00〜1.50が好ましい。
形状係数=(π×L2)/(4×S)
(但し、Lはトナー粒子の最大長、Sはトナー粒子の投影面積を示す。)
トナーが上記条件を満たす場合には、画質、特に、粒状性、解像度に効果があり、また、転写に伴う抜けやブラーが生じにくく、平均粒径が小さくなくてもハンドリング性に悪影響が出にくくなる。
【0138】
なお、トナー自体の150℃における貯蔵弾性率G’(角周波数10rad/secで測定)は、10〜200Paであることが、定着工程での画質向上とオフセット性の防止の面から適当である。
【0139】
(画像形成方法)
本発明の画像形成方法は、加熱加圧処理として、加熱加圧手段と、冷却手段と、冷却剥離部とを有する冷却剥離式のベルト定着型平滑化処理機を用いることが好適である。
前記加熱加圧手段により、前記画像形成層における熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度に加熱加圧し、冷却した後、前記加熱加圧手段におけるベルト部材から剥離することが好ましい(冷却剥離処理)。
前記冷却剥離方式のベルト型平滑化処理機の加熱加圧手段としては、特に制限されないが、例えば、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組み合わせなどが挙げられる。前記冷却手段としては、特に制限されないが、例えば、冷気を送風可能であり、冷却温度等を調節可能である冷却装置、ヒートシンク、などが用いられる。
【0140】
前記画像形成材料を前記冷却剥離方式のベルト型平滑化処理機の加熱加圧手段に接触させる際には、加圧することが好ましい。この加圧の方法としては、特に制限はないが、ニップ圧を印加するのが好ましい。前記ニップ圧としては、耐水性、表面平滑性に優れ、良好な光沢を有する画像形成を行う観点から、1〜100kg/cm2が好ましく、5〜30kg/cm2がより好ましい。また、加熱加圧手段における加熱は、画像形成層における熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度であり、用いる熱可塑性樹脂に応じて異なるが、通常、80℃以上200℃以下が好ましい。前記冷却手段における冷却温度は、画像形成層における熱可塑性樹脂層が十分に固化する80℃以下の温度が好ましく、20〜80℃がより好ましい。
【0141】
前記定着ベルトの表面は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーン樹脂、フッ素樹脂からなる群より選択される少なくとも1種以上からなる薄膜が形成されることが好ましい。中でも、ベルト部材の表面に均一な厚さのフルオロカーボンシロキサンゴム製の層を設ける態様、前記ベルト部材の表面に均一な厚さのシリコーンゴム製の層を有し、かつ該シリコーンゴム層の表面に均一な厚さのフルオロカーボンシロキサンゴム製の層を設ける態様が好ましい。
【0142】
前記フルオロカーボンシロキサンゴムとしては、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及び/又はパーフルオロアルキル基を有するものが好ましい。
このようなフルオロカーボンシロキサンゴムとしては、(A)下記一般式(1)のフルオロカーボンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するフルオロカーボンポリマー、(B)1分子中に2個以上の≡SiH基を含有し、上記フルオロカーボンシロキサンゴム組成物中の脂肪族不飽和基量に対して上記≡SiH基の含有量が1〜4倍モル量であるオルガノポリシロキサン及び/又はフルオロカーボンシロキサン、(C)充填剤、(D)有効量の触媒を含有するフルオロカーボンシロキサンゴム組成物の硬化物が好適に用いられる。
【0143】
前記(A)成分のフルオロカーボンポリマーは、下記一般式(1)で示される繰り返し単位を有するフルオロカーボンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するものである。
【0144】
【化1】
【0145】
ここで、上記式(1)において、R10は非置換又は置換の好ましくは炭素数1〜8の一価炭化水素基であり、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数2〜3のアルケニル基であり、特にメチル基であることが好ましい。a,eはそれぞれ0又は1、b,dはそれぞれ1〜4の整数、cは0〜8の整数である。また、xは1以上の整数、好ましくは10〜30である。
【0146】
このような(A)成分としては、下記式(2)で示すものを挙げることができる。
【0147】
【化2】
【0148】
前記(B)成分において、≡SiH基を有するオルガノポリシロキサンとしては、ケイ素原子に結合した水素原子を分子中に少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを挙げることができる。
【0149】
また、本発明で用いるフルオロカーボンシロキサンゴム組成物においては、(A)成分のフルオロカーボンポリマーが脂肪族不飽和基を有するものであるときには、硬化剤として上述したオルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することができる。即ち、この場合には、フルオロカーボンシロキサン中の脂肪族不飽和基と、オルガノハイドロジェンポリシロキサン中のケイ素原子に結合した水素原子との間で生ずる付加反応によって硬化物が形成されるものである。
【0150】
このようなオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、付加硬化型のシリコーンゴム組成物に使用される種々のオルガノハイドロジェンポリシロキサンを使用することができる。
【0151】
上述したオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、一般にその≡SiH基の数が、(A)成分のフルオロカーボンシロキサン中の脂肪族不飽和炭化水素基1個に対して、少なくとも1個、特に1〜5個となるような割合で配合することが好適である。
【0152】
また、≡SiH基を有するフルオロカーボンとしては、上記式(1)の単位又は式(1)においてR10がジアルキルハイドロジェンシロキシ基であり、かつ末端がジアルキルハイドロジェンシロキシ基又はシリル基等の≡SiH基であるものが好ましく、下記式(3)で示すものを挙げることができる。
【0153】
【化3】
【0154】
前記(C)成分の充填剤としては、一般的なシリコーンゴム組成物に使用されている種々の充填剤を用いることができる。例えば、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、カーボン粉末、二酸化チタン、酸化アルミニウム、石英粉末、タルク、セリサイト及びベントナイト等の補強性充填剤、アスベスト、ガラス繊維、有機繊維等の繊維質充填剤などを例示することができる。
【0155】
前記(D)成分の触媒としては、付加反応用触媒として公知とされている塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸とオレフィンとの錯体、白金黒又はパラジウムをアルミナ、シリカ、カーボンなどの担体に担持したもの、ロジウムとオレフィンとの錯体、クロロトリス(トリフェニルフォスフィン)ロジウム(ウィルキンソン触媒)、ロジウム(III)アセチルアセトネートなどのような周期律表第VIII族元素又はその化合物が例示されるが、これらの錯体はアルコール系、エーテル系、炭化水素などの溶剤に溶解して用いることが好ましい。
【0156】
本発明で用いるフルオロカーボンシロキサンゴム組成物においては、耐薬品性を向上させるという本発明の目的を損なわない範囲において、種々の配合剤を添加することができる。例えば、ジフェニルシランジオール、低重合度の分子鎖末端水酸基封鎖ジメチルポリシロキサン、ヘキサメチルジシラザン等の分散剤、酸化第一鉄、酸化第二鉄、酸化セリウム、オクチル酸鉄等の耐熱性向上剤、顔料等の着色剤等を必要に応じて配合することができる。
【0157】
前記本発明のベルト部材は、耐熱性樹脂製又は金属製のベルト本体の表面を上記フルオロカーボンシロキサンゴム組成物で被覆し、加熱硬化することによって得られるが、必要に応じて更に、m−キシレンヘキサフロライド、ベンゾトリフロライド等の溶剤で希釈して塗工液とし、スプレーコート、ディップコート及びナイフコート等の一般的なコーティング法によって塗布することができる。また、加熱硬化の温度、時間は適宜選定することができ、通常温度100〜500℃、時間5秒〜5時間の範囲でベルト本体の種類及び製造方法などに応じて選択される。
【0158】
前記ベルト部材の表面に形成するフルオロカーボンシロキサンゴム層の厚さは特に限定されるものではないが、通常20〜500μmが好ましく、40〜200μmがより好ましい。
【0159】
前記ベルト部材の表面粗さ〔算術平均粗さ(Ra)〕としては、特に、表面平滑性に優れ、良好な光沢を有する画像形成を行える点で、20μm以下が好ましく、5μm以下がより好ましく、1μm以下が更に好ましい。なお、算術平均粗さは、JIS B 0601、B 0651、B 0652に基づいて測定することができる。
る。
【0160】
本発明の電子写真用受像シートに画像を形成する方法は、定着ベルトを使用した電子写真方法であれば、特に制限はなく、通常の電子写真法であれば、いずれも適用することができる。
例えば、本発明の電子写真用受像シートには、カラー画像を好ましく形成することができる。カラー画像の形成は、フルカラー画像を形成し得る電子写真装置を用いて行うことができる。通常の電子写真装置は、受像シート搬送部と、潜像形成部と、潜像形成部に近接して配設されている現像部とがあり、機種によっては、装置本体の中央に潜像形成部と受像シート搬送部に近接してトナー像中間転写部を有している。
【0161】
更に、画質の向上を図るための方法として、静電転写或いはバイアスローラ転写に代わって、或いは併用して、粘着転写又は熱支援型の転写方式が知られている。例えば、特開昭63−113576号公報及び特開平5−341666号公報にはその具体的な構造が記載されている。特に熱支援型転写方式の中間転写ベルトを用いた方法は、小粒径のトナーを使用する場合には好ましい。
【0162】
本発明の画像形成方法によれば、定着オイルのないオイルレス機を使用しても、電子写真用受像シート及びトナーの剥離性、或いは電子写真用受像シート及びトナー成分のオフセットを防止でき、安定した給紙を実現できると共に、これまでにない良好な光沢性を有し、写真感覚に富む、良好な画像を実現できる。
【0163】
図1は、本発明の電子写真装置(例えば、富士ゼロックス製フルカラーレーザープリンター(DCC−500))を示し、該電子写真装置のベルト状定着部が図2のベルト定着型平滑化処理機に改造して用いられている。図1中、100は画像形成装置、37は感光体ドラム、9は現像装置、31は中間転写ベルト、16は記録シート、25はベルト状定着部、をそれぞれ示す。
図2は、上記図1の電子写真装置(画像形成装置)100の内部に配設されるベルト式定着部25を示す。
このベルト式定着装置25は、図2に示すように、加熱ロール71と、該加熱ロール71を含む剥離ロール74、テンションロール75により回動可能に支持された無端ベルト73と、前記加熱ロール71に無端ベルト73を介して圧接する加圧ロール72とを備えている。
また、前記無端ベルト73の内面側には、加熱ロール71と剥離ロール74との間に、該無端ベルト73を強制的に冷却する冷却用のヒートシンク77が配設されており、この冷却用ヒートシンク77によって電子写真用受像シートの冷却及びシートの搬送を行う冷却・シート搬送部が構成されている。
【0164】
そして、前記ベルト式定着装置25では、図2に示すように、表面にカラートナー画像が転写・定着された電子写真用転写シートが、加熱ロール71と当該加熱ロール71に無端ベルト73を介して圧接する加圧ロール72との圧接部(ニップ部)に、カラートナー画像が加熱ロール71側に位置するようにして導入され、上記加熱ロール71と加圧ロール72との圧接部を通過する間に、カラートナー画像Tが電子写真用転写シート上に加熱溶融されて定着される。
【0165】
その後、前記加熱ロール71と加圧ロール72との圧接部において、例えば、トナーが実質的に120〜130℃程度の温度に加熱され、溶融されて、カラートナー画像が受像層に定着された電子写真用受像シートは、その表面の受像層が無端ベルト73の表面に密着したまま状態で、当該無端ベルト73と共に搬送される。その間、上記無端ベルト73は、冷却用のヒートシンク77によって強制的に冷却され、カラートナー画像及び受像層が冷却して固化した後、剥離ロール74によって電子写真用受像シート自身の腰(剛性)によって剥離される。
【0166】
なお、剥離工程が終了した後の無端ベルト73の表面は、クリーナ(図示せず)によって残留トナー等が除去され、次の定着工程に備えるようになっている。
【0167】
本発明の電子写真用受像シートに画像を形成する方法は、定着ベルトを使用した電子写真方法であれば、上記方法に制限されるものではない。通常の電子写真法であれば、いずれも適用することができる。
例えば、本発明の電子写真用受像シートには、カラー画像を好ましく形成することができる。カラー画像の形成は、フルカラー画像を形成し得る電子写真装置を用いて行うことができる。通常の電子写真装置は、受像シート搬送部と、潜像形成部と、潜像形成部に近接して配設されている現像部とがあり、機種によっては、装置本体の中央に潜像形成部と受像シート搬送部に近接してトナー像中間転写部を有している。
【0168】
更に、画質の向上を図るための方法として、静電転写或いはバイアスローラ転写に代わって、或いは併用して、粘着転写又は熱支援型の転写方式が知られている。例えば、特開昭63−113576号公報及び特開平5−341666号公報にはその具体的な構造が記載されている。特に熱支援型転写方式の中間転写ベルトを用いた方法は、小粒径のトナーを使用する場合には好ましい。
【0169】
本発明の画像形成方法によれば、定着オイルのないオイルレス機を使用しても、電子写真用受像シート及びトナーの剥離性、或いは電子写真用受像シート及びトナー成分のオフセットを防止でき、安定した給紙を実現できると共に、これまでにない良好な光沢性を有し、写真感覚に富む、良好な画像を実現できる。
【0170】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
なお、以下の実施例及び比較例において、「%」及び「部」は、質量基準である。
【0171】
(実施例1〜6及び比較例1〜4)
−支持体の作製−
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP;白色度90%)をディスクリファイナーで300ml(カナダ標準ろ水度、C.F.S.)まで叩解し、繊維長0.60mmに調整した。このパルプ紙料に対して、パルプの質量に基づいて、以下の割合で添加剤を添加した。
注)前記AKDは、アルキルケテンダイマー(アルキル部分は、ベヘン酸を主体とする脂肪酸由来のものである)を意味する。前記EFAは、エポキシ化脂肪酸アミド(脂肪酸部分は、ベヘン酸を主体とする脂肪酸由来のものである)を意味する。
【0172】
得られたパルプ紙料を、長網抄紙機により絶乾燥坪量160g/m2の原紙を作製した。なお、なお、長網抄紙機の乾燥ゾーンの中間でサイズプレス装置により、固形分でPVA 1.2g/m2、CaCO3 0.9g/m2を付着した。
その後、マシンカレンダーを用いて、原紙のトナー受像層を設ける側の面(表面)に表面温度が110℃の金属ロールが接するように通紙し、カレンダー処理を行った。なお、原紙の反対側の面(裏面)は表面温度40℃の金属ロールが接するようにした。
更に、ソフトカレンダーを用いて、原紙の表面に表面温度210℃の金属ロール、裏面には表面温度40℃の樹脂ロールが接するように通紙し、カレンダー処理を行い、密度1.03g/cm3の原紙を作製した。
【0173】
下記(1)〜(4)の4種類のペレットを混合して、表1に示す蛍光増白剤、群青、TiO2の含有量を有する樹脂組成物を調製した。
(1)PE:100質量%
(2)ベンゾオキゾリルスチルベン系化合物:2質量%+PE:98質量%
(3)群青(青群青/紫群青=1/2(質量比)):6質量%+PE:94質量%
(4)TiO2:50質量%+PE:50質量%
なお、前記(1)〜(4)におけるPEは、いずれもHDPE/LDPE=1/1(質量比)である。
【0174】
得られた各樹脂組成物を、トナー受像層を設ける側の面(表面)に塗布し、乾燥膜厚が25μmのポリエチレン樹脂層を形成した。
一方、HDPE/LDPE=1/1(質量比)からなる樹脂組成物をトナー受像層を設けない側の面(裏面)に塗布し、乾燥膜厚が20μmのポリエチレン樹脂層を形成した。
続いて、表面側にコロナ放電処理を行い、ゼラチンを0.1g/m2塗布した。また、裏面にコロナ放電処理を行い、ゼラチンを0.06g/m2、コロイダルシリカを0.02g/m2塗布し、実施例1〜6及び比較例1〜4の支持体を作製した。
【0175】
【表1】
*1:スチルベン系蛍光増白剤
*2:群青(青群青/紫群青=1/2(質量比))
*3:ベンゾオキゾリルスチルベン系蛍光増白剤
【0176】
−電子写真用受像シートの作製−
得られた実施例1〜6及び比較例1〜4の各支持体を用いて、下記のようにして電子写真用受像シートを作製した。
【0177】
<トナー受像層用塗布液の調製>
(二酸化チタン分散液)
下記の成分を混合し、日本精機製作所製NBK−2を用いて分散させ、二酸化チタン分散液(二酸化チタン顔料40質量%)を作製した。
二酸化チタン
(タイペーク(登録商標)A−220、石原産業製) 40.0g
PVA102 2.0g
イオン交換水 58.0g
【0178】
(トナー受像層用塗布液)
下記成分を混合し、攪拌して、トナー受像層用塗布液を調製した。
上記二酸化チタン分散液 15.5g
カルナバワックス分散液
(セロゾール524、中京油脂(株)製) 15.0g
ポリエステル樹脂水分散物
(固形分30%、KZA−7049、ユニチカ製) 100.0g
増粘剤(アルコックスE30、明成化学製) 2.0g
アニオン界面活性剤(AOT) 0.5g
イオン交換水 80ml
得られたトナー受像層用塗布液の粘度は、40mPa・sであり、表面張力は34mN/m、ポリエステル樹脂のTgは61℃であった。
【0179】
<バック層用塗布液の調製>
下記の成分を混合し、攪拌して、バック層用塗布液を調製した。
アクリル樹脂水分散物
(固形分30%、ハイロスXBH−997L、星光化学製) 100.0g
マット剤
(テクポマーMBX−12、積水化成品工業(株)製) 5.0g
離型剤(ハイドリンD337、中京油脂(株)製) 10.0g
増粘剤(CMC) 2.0g
アニオン界面活性剤(AOT) 0.5g
イオン交換水 80ml
バック層用塗布液の粘度は、35mPa・sであり、表面張力は、33mN
/mであった。
【0180】
<バック層及びトナー受像層の塗工>
得られた実施例1〜6及び比較例1〜4の各支持体の裏面に、上記バック層用塗布液をバーコーターで塗布した。次いで、支持体の表面に、上記トナー受像層用塗布液を、バック層の場合と同様に、バーコーターで塗布した。
塗布量は、バック層については、乾燥質量で9g/m2であり、トナー受像層については、乾燥質量12gになるように、トナー受像層用塗布液及びバック層用塗布液を塗布した。なお、トナー受像層中の熱可塑性樹脂の含有量は、トナー受像層の全質量の64質量%であった。
バック層及びトナー受像層は、塗布後、オンラインで熱風により乾燥した。乾燥は、バック面及びトナー受像面ともに塗布後2分以内に乾燥するように、乾燥風量及び温度を調整した。乾燥点は、塗布表面温度が乾燥風の湿球温度と同じ温度となる点とした。
乾燥後、ソフトカレンダー処理を行った。ソフトカレンダー処理は、ソフトカレンダーを用い、トナー受像層面に表面温度55℃の金属ローラが接するように通紙して行い、ニップ圧235kN/mにて行った。
【0181】
<評価>
得られた電子写真用受像シートを、A4に裁断し、女の人のポートレイト画像をプリント用画像とした。使用したプリンターは、図1に示した富士ゼロックス製フルカラーレーザープリンター(DCC−500)の定着部を、図2に示したベルト状定着部に改造した画像形成装置(ベルト及び冷却条件は下記のとおりである)を用いた。
−ベルト−
ベルトの支持体:ポリイミド(PI)フイルム、幅=50cm、
厚み=80μm
ベルトの離型層素材:フルオロカーボンシロキサンゴム前駆体であるSIFEL610を加硫硬化してフルオロカーボンシロキサンゴム50μmの膜厚に形成した。
−冷却条件−
冷却器:ヒートシンク長=80mm
速度:53mm/sec
【0182】
<官能画質評価>
得られた実写画像サンプルについて、比較的写真の画質の評価に長けている者により銀塩写真ライク適性としての画質、色調、及び輝度を下記基準で評価した。結果を表2に示す。
[評価基準]
A:銀塩写真同等の画質である。
B:銀塩写真に近い画質であり、写真として許容できる。
C:銀塩写真とは異なる画質であるが、写真としてある程度許容できる。
D:銀塩写真から明らかに画質が劣り、写真として許容できない。
E:全く画質が許容できない。
【0183】
【表2】
【0184】
【発明の効果】
本発明によると、原紙の両面にポリオレフィン樹脂層を設けてなり、該ポリオレフィン樹脂層中における蛍光増白剤とブルーイング剤との含有量を適正化した電子写真用受像シート用支持体が得られる。
また、本発明によると、該電子写真用受像シート用支持体を用いた良好な銀塩写真ライク適性(画質、色調、輝度、風合など)を備え、銀塩写真画質に近い高画質な電子写真プリントが得られる電子写真用受像シートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子写真装置の一例を示す概略図である。
【図2】図2は、図1の定着部で用いられる冷却剥離式のベルト定着型平滑化処理機の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
25 ベルト式定着装置
71 加熱ロール
72 加圧ロール
74 剥離ロール
75 テンションロール
73 無端ベルト
77 冷却ヒートシンク
100 画像形成装置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a support for an electrophotographic image-receiving sheet, comprising a polyolefin resin layer on both sides of a base paper, wherein the contents of the fluorescent whitening agent and the bluing agent in the polyolefin resin layer are optimized. The present invention relates to an electrophotographic image-receiving sheet having good silver salt photographic-like suitability (image quality, color tone, luminance, texture, etc.) using a support for an image-receiving sheet, and an image forming method using the electrophotographic image-receiving sheet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a resin-coated support (double-sided polyolefin resin-coated paper) used for silver-salt photographic prints has been used as a support for electrophotographic image-receiving sheets in order to achieve high-quality images of silver-salt photographic-like in electrophotography It is used. As a result, an electrophotographic image-receiving sheet having high smoothness, gloss and flatness and excellent in image quality and handling is obtained (see, for example, Patent Documents 1 to 3).
[0003]
However, the conventional electrophotographic image-receiving sheets are inferior to silver-salt photographic prints in terms of image quality, color tone, brightness, texture, and the like of recorded images. In order to obtain a high-quality print, the present situation is that further improvement and development is desired.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 8-21645
[Patent Document 2]
JP 2000-10327 A
[Patent Document 3]
JP 2001-56585 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the conventional problems and achieve the following objects. That is, the present invention provides a support for an electrophotographic image-receiving sheet, comprising a polyolefin resin layer on both sides of a base paper, wherein the content of the fluorescent brightening agent and the bluing agent in the polyolefin resin layer is optimized. For electrophotography that has good silver salt photographic-like suitability (image quality, color tone, brightness, texture, etc.) using a support for an electrophotographic image-receiving sheet, and provides high-quality electrophotographic prints close to silver salt photographic image quality An object of the present invention is to provide an image receiving sheet and an image forming method using the electrophotographic image receiving sheet.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
Means for solving the problems are as follows. That is,
<1> In a support for an electrophotographic image-receiving sheet provided with a polyolefin resin layer on both sides of a base paper, the polyolefin resin layer on the side (surface side) on which at least the toner image-receiving layer is provided is a fluorescent brightening agent 0 An electrophotographic image-receiving sheet support comprising 0.01 to 0.5% by mass and a bluing agent of 0.01 to 1.3% by mass.
<2> The electrophotographic photo described in <1>, wherein the optical brightener is at least one selected from a stilbene compound, a benzoxazolyl stilbene compound, a coumarin compound, a pyrazole compound, and an oxazole compound. Image receiving sheet support.
<3> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to any one of <1> to <2>, wherein the bluing agent is at least one selected from ultramarine, cobalt blue, cobalt oxide phosphate and quinacdrine pigments. Is the body.
<4> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to <3>, wherein the bluing agent is ultramarine, and the ultramarine is a mixture of blue and blue.
<5> For electrophotography according to any one of <1> to <4>, wherein the polyolefin resin layer on the side (surface side) on which at least the toner image-receiving layer is provided contains 3 to 30% by mass of a white pigment. It is a support for an image receiving sheet.
<6> The white pigment is at least one selected from titanium dioxide, calcium carbonate, barium sulfate, zinc white, kaolin, calcined kaolin, magnesium carbonate, aluminum silicate, calcium silicate, magnesium silicate, and synthetic amorphous silica. The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to <5>, which is a seed.
<7> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to any one of <1> to <6>, wherein the base paper contains a pulp stock whose pulp whiteness specified by JIS P8123 is 88% or more. is there.
<8> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to any one of <1> to <7>, wherein the base paper contains a pulp paper stock having a mass average fiber length of 0.45 to 0.70 mm.
<9> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to any one of <1> to <8>, wherein the base paper contains at least one of an alkyl ketene dimer and an epoxidized fatty acid amide as a sizing agent.
<10> The support for an electrophotographic image-receiving sheet according to any one of <1> to <9>, wherein the base paper contains 0.01 to 0.5% by mass of a fluorescent brightening agent.
<11> A support, and at least one toner image-receiving layer is provided on one surface of the support, and at least one back layer is provided on the other surface of the support. An electrophotographic image-receiving sheet using the electrophotographic image-receiving sheet support according to any one of <1> to <10>.
<12> For electrophotography according to <11>, using a cooling and peeling type belt-fixing type smoothing processing machine having a heating and pressing unit, a cooling unit, and a cooling and peeling unit. An image forming method comprising heating and pressurizing to a temperature equal to or higher than a softening point of a thermoplastic resin in a toner image receiving layer of an image receiving sheet, cooling, and then peeling from a belt member in the heating and pressurizing unit.
<13> The image forming method according to <12>, wherein a fluorocarbonsiloxane rubber layer having a uniform thickness is provided on a surface of the fixing belt.
<14> The <12>, wherein the surface of the fixing belt has a layer made of silicone rubber having a uniform thickness, and the surface of the silicone rubber layer is provided with a layer made of fluorocarbon siloxane rubber having a uniform thickness. The image forming method described in 1.
<15> The image forming method according to any one of <13> to <14>, wherein the fluorocarbon siloxane rubber has a perfluoroalkyl ether group and / or a perfluoroalkyl group in a main chain.
[0007]
The support for an electrophotographic image-receiving sheet of the present invention comprises a polyolefin resin layer provided on both sides of a base paper, and the polyolefin resin layer on the side (surface side) on which at least the toner image-receiving layer is provided is a fluorescent whitening agent. It contains 0.01 to 0.5% by mass and 0.01 to 1.3% by mass of a bluing agent. As a result, the contents of the fluorescent brightening agent and the bluing agent in the polyolefin resin layer of the support are optimized, and a high-quality electrophotographic print close to the silver salt photographic image quality is obtained.
[0008]
The electrophotographic image-receiving sheet of the present invention comprises a support, at least one toner image-receiving layer on one side of the support, and at least one back layer on the other side of the support. The support for an electrophotographic image-receiving sheet of the present invention is used as the support. As a result, a high-quality electrophotographic print having good silver salt photographic-like suitability such as image quality, color tone, brightness, and texture can be obtained.
[0009]
The image forming method of the present invention uses a cooling / peeling type belt fixing type smoothing processor having a heating / pressurizing unit, a cooling unit, and a cooling / peeling unit, and cools and peels the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention. To process. As a result, even if an oil-less machine without fixing oil is used, stable paper feeding without offset to the fixing roller and fixing belt can be realized, and the glossiness is unprecedented. A high-quality image close to the quality of a silver salt photograph can be obtained.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(Support for electrophotographic image-receiving sheet)
The support for an electrophotographic image-receiving sheet of the present invention comprises a polyolefin resin layer on both sides of a base paper, and further has other layers as necessary.
[0011]
-Base paper-
The base paper is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. For example, high-quality paper, edited by the Japan Photography Society, “Basics of Photographic Engineering—Silver Salt Photography”, published by Corona Co., Ltd. ( (Showa 54) Papers described on pages (223) to (240) are preferable.
[0012]
The raw material of the base paper (including synthetic paper) is not particularly limited and can be appropriately selected from various materials. For example, natural pulp selected from softwood and hardwood, synthetic pulp made of plastic materials such as polyethylene and polypropylene Or a mixture of natural pulp and synthetic pulp.
[0013]
The pulp that can be used as the raw material of the base paper is hardwood bleached kraft pulp (LBKP) from the viewpoint of improving the surface smoothness, rigidity and dimensional stability (curlability) of the base paper at the same time in a well-balanced and sufficient level. Preferably, softwood bleached kraft pulp (NBKP), hardwood sulfite pulp (LBSP) and the like can also be used.
The pulp fiber preferably has a mass average fiber length of 0.45 to 0.70 mm.
A beater or refiner can be used for beating the pulp. In the pulp slurry obtained after beating the pulp (hereinafter sometimes referred to as “pulp paper material”), various additives such as a filler, a dry paper strength enhancer, a sizing agent, and wet paper are used as necessary. A force enhancer, a fixing agent, a pH adjuster, other agents, and the like can be added.
The pulp whiteness specified in JIS P8123 in the pulp stock is preferably 88% or more, more preferably 90% or more.
When the pulp whiteness is less than 88%, yellowishness tends to be conspicuous, and adjustment with a fluorescent whitening agent or a bluing agent may be difficult.
[0014]
Examples of the filler include calcium carbonate, clay, kaolin, white clay, talc, titanium oxide, diatomaceous earth, barium sulfate, aluminum hydroxide, and magnesium hydroxide.
Examples of the dry paper strength enhancer include cationized starch, cationized polyacrylamide, anionized polyacrylamide, amphoteric polyacrylamide, and carboxy-modified polyvinyl alcohol.
Examples of the sizing agent include fatty acid salts, rosin derivatives such as rosin and maleated rosin, paraffin wax, alkyl ketene dimer, alkenyl succinic anhydride (ASA), compounds containing higher fatty acids such as epoxidized fatty acid amide, etc. Among these, alkyl ketene dimers and epoxidized fatty acid amides are preferable.
Examples of the wet paper strength enhancer include polyamine polyamide epichlorohydrin, melamine resin, urea resin, and epoxidized polyamide resin.
Examples of the fixing agent include polyvalent metal salts such as aluminum sulfate and aluminum chloride, and cationic polymers such as cationized starch.
Examples of the pH adjuster include caustic soda and sodium carbonate.
As said other chemical | medical agent, an antifoamer, dye, a slime control agent etc. are mentioned, for example.
Furthermore, a softening agent etc. can also be added as needed. Examples of the softening agent are described in New Handbook for Paper Processing (Edited by Paper Medicine Time), pages 554 to 555 (issued in 1980).
[0015]
The treatment liquid used for the surface sizing treatment may contain, for example, a fluorescent brightener, a water-soluble polymer, a water-resistant substance, a pigment, a dye, and the like.
[0016]
Examples of the fluorescent brightener include stilbene compounds, coumarin compounds, biphenyl compounds, benzoxazoline compounds, naphthalimide compounds, pyrazoline compounds, carbostyril compounds, diaminostilbene disulfonic acid derivatives, imidazole derivatives, Examples include coumarin derivatives, triazole derivatives, carbazole derivatives, pyridine derivatives, naphthalic acid derivatives, imidazolone derivatives, and the like. Among these, stilbene compounds are preferable.
The content of the fluorescent brightener in the base paper is not particularly limited, but is preferably 0.01 to 0.5% by mass, and more preferably 0.02 to 0.2% by mass.
[0017]
Examples of the water-soluble polymer include cationized starch, polyvinyl alcohol, carboxy-modified polyvinyl alcohol, carboxymethyl cellulose, hydroxyethyl cellulose, cellulose sulfate, gelatin, casein, sodium polyacrylate, and styrene-maleic anhydride copolymer sodium salt. And sodium polystyrene sulfonate.
Examples of the water resistant substance include latex emulsions such as styrene-butadiene copolymer, ethylene-vinyl acetate copolymer, polyethylene, vinylidene chloride copolymer, and polyamide polyamine epichlorohydrin.
Examples of the pigment include calcium carbonate, clay, kaolin, talc, barium sulfate, and titanium oxide.
[0018]
The base paper as described above is a ratio (Ea / Eb) of the longitudinal Young's modulus (Ea) and the transverse Young's modulus (Eb) in terms of improving the rigidity and dimensional stability (curlability) of the electrophotographic image receiving paper. ) Is preferably in the range of 1.5 to 2.0. In the range where the Ea / Eb value is less than 1.5 or more than 2.0, the rigidity and curl property of the electrophotographic image-receiving paper are liable to be deteriorated, and the running property during transportation is hindered. Absent.
[0019]
The Oken type smoothness of the surface of the base paper on the toner image-receiving layer side is preferably 210 seconds or more, and more preferably 250 seconds or more. If the Oken type smoothness is less than 210 seconds, the image quality of the toner image becomes poor, which is not preferable. In addition, although an upper limit is not specifically limited, In practice, about 600 seconds are preferable and about 500 seconds are more preferable.
Here, the Oken-type smoothness is measured according to JAPAN TAPPI No. 5 Smoothness defined by the B method.
[0020]
In general, it is known that the “strain” of paper differs based on the difference in the mode of beating. After beating, the elastic force (rate) of the paper made after paper beating is an important indicator of the degree of “strain” of the paper. Can be used as an additional factor. In particular, the elastic modulus of paper is measured by measuring the speed of sound propagating through the paper, using the relationship between the dynamic elastic modulus and density, which indicates the physical properties of the viscoelastic material of the paper, and using an ultrasonic vibration element. Can be obtained from the following equation.
E = ρc2(1-n2)
[E: dynamic elastic modulus, ρ: density, c: speed of sound in paper, n: Poisson's ratio]
[0021]
In the case of normal paper, since n = about 0.2, even if it is calculated by the following formula, it can be calculated without much difference.
E = ρc2
That is, if the density and sound speed of paper can be measured, the elastic modulus can be easily obtained. In the above equation, when measuring the speed of sound, various known devices such as Sonic Tester SST-110 (manufactured by Nomura Corporation) can be used.
[0022]
The density of the base paper is 0.9 g / cm3Above, 0.95 g / cm3Or more, preferably 0.95 to 1.2 g / cm3Is more preferable.
There is no restriction | limiting in particular in the thickness of the said base paper, According to the objective, it can select suitably, Usually, 30-500 micrometers is preferable, 50-300 micrometers is more preferable, 100-250 micrometers is still more preferable. There is no restriction | limiting in particular in the basic weight of the said base paper, According to the objective, it can select suitably, For example, 50-250 g / m2Is preferable, 100-200 g / m2Is more preferable.
[0023]
-Polyolefin resin layer-
As the polyolefin resin layer, for example, a polyolefin resin such as a homopolymer of α-olefin such as polyethylene and polypropylene and a mixture thereof is used. These polyolefin resins are not particularly limited in molecular weight as long as extrusion coating is possible, and can be appropriately selected according to the purpose. Usually, polyolefin resins having a molecular weight in the range of 20,000 to 200,000 are used. Used.
[0024]
There is no restriction | limiting in particular as said polyethylene resin, According to the objective, it can select suitably, For example, high density polyethylene (HDPE), low density polyethylene (LDPE), linear low density polyethylene (L-LDPE), etc. Is mentioned.
For example, the melt index is 5 to 30 g / 10 min, preferably 10 to 20 g / 10 min, and the density is 0.945 g in that the cut surface when cut to a specified size with a cutter or the like in the cutting process is uniform and clean. / Cm340 to 75 parts by mass of the above high-density polyethylene, a melt index of 1 to 15 g / 10 min, preferably 2 to 10 g / 10 min, and a density of 0.930 g / cm3It is preferable to use a polyethylene resin mixture obtained by mixing 25 to 60 parts by mass of the following low density polyethylene. These resins may be used alone or in combination of two or more.
[0025]
The mixing ratio (HDPE / LDPE) of the high-density polyethylene and the low-density polyethylene is preferably 40 to 75/60 to 25 in terms of mass ratio, and the mass ratio is 50 to 70/50 to 30. It is more preferable. In the support having a polyolefin resin layer coated with a polyethylene mixture in which the high-density polyethylene is 75 parts by mass or more and the low-density polyethylene is less than 25 parts by mass, sufficient cutting characteristics (uniform cutting) Surface) may not be obtained. In addition, in a support having a polyolefin resin layer coated with a polyethylene mixture in which high-density polyethylene is less than 40 parts by mass and low-density polyethylene is 60 parts by mass or more, sufficient cutting characteristics (uniform cut surface) However, it is not preferable because the surface is partially melted by the heating roll at the time of fixing, causing a deterioration in surface properties or a jamming failure due to poor running.
[0026]
When a polyolefin resin layer is provided on both sides of the base paper, it is preferable to coat a polyolefin resin layer made of a polyethylene mixture having the above composition on both sides. Further, the polyolefin resin layer may contain an antistatic agent such as a surfactant or a metal oxide in order to adjust the surface electric resistance, and further serves as both a polyolefin resin layer containing these and a conductive layer. It may be used as a layer.
[0027]
In the present invention, in the case where the polyolefin resin layer is a single layer, in the polyolefin resin layer, in the case where the polyolefin resin layer is a multilayer, in at least one of the layers, a fluorescent whitening agent, blue A white pigment such as titanium dioxide, an antioxidant, and the like can be contained as required. In addition, when this polyolefin resin layer is a multilayer, the tackifier resin, adhesive resin, etc. can also be contained in the lowest layer which contact | connects a base paper from a viewpoint of making adhesiveness with a base paper favorable.
[0028]
In the present invention, at least the polyolefin resin layer on the side where the toner image receiving layer is provided (surface side) of the support contains 0.01 to 0.5% by mass of a fluorescent brightening agent, and 0.01 to 0.2%. It is preferable to contain by mass.
When the content of the fluorescent brightening agent is less than 0.01% by mass, the effect on the whiteness becomes insufficient. On the other hand, if it exceeds 0.5% by mass, bleeding occurs with time, and there is a risk of poor adhesion between the base paper and the polyolefin resin layer.
[0029]
The fluorescent whitening agent is not particularly limited as long as it is a compound that absorbs in the near ultraviolet region and emits fluorescence at 400 to 500 nm, and can be used from known fluorescent whitening agents. Mention may be made of the compounds described in “The Chemistry of Synthetic Dies”, Volume V, Chapter 8, edited by Veen Rataraman. Specifically, stilbene compounds, coumarin compounds, biphenyl compounds, benzoxazoline compounds, naphthalimide compounds, pyrazoline compounds, carbostyryl compounds, diaminostilbene disulfonic acid derivatives, imidazole derivatives, coumarin derivatives, triazole derivatives Carbazole derivatives, pyridine derivatives, naphthalic acid derivatives, imidazolone derivatives, and the like.
Moreover, the fluorescent whitening agent described in JP-A-3-144447 can also be used. In addition, materials described in “New Edition Dye Handbook” (edited by Synthetic Organic Chemistry Association; Maruzen, 1970), “Color Index” (The Society of Dyer's and Colorists), and the like can also be used.
[0030]
As the fluorescent brightening agent, an appropriately synthesized product or a commercially available product may be used. As this commercial item, Sumitomo Chemical white fur fur PSN, PHR, HCS, PCS, B; UVITEX-OB by Ciba-Geigy etc. are mentioned, for example.
[0031]
Further, in the present invention, the polyolefin resin layer on the side of the support on which the toner image-receiving layer is provided (surface side) satisfies the content of the fluorescent brightening agent, and then the bluing agent is added in an amount of 0.01 to 1. .3% by mass, and more preferably 0.05 to 1% by mass.
If the content of the bluing agent is less than 0.01% by mass, the yellowish color is noticeable and the suitability for silver salt photographic like is deteriorated. The aptitude is reduced.
[0032]
The bluing agent is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the purpose. Examples thereof include ultramarine blue, cobalt blue, cobalt phosphate phosphate, quinacridone pigments, and mixtures thereof. Of these, ultramarine blue is more preferable. As the ultramarine blue, a mixture of blue ultraviolet and purple ultramarine blue (for example, blue ultramarine blue / purple ultramarine blue (mass ratio) = 1/1 to 1/3) is particularly preferable.
The particle size of the bluing agent is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose, but is usually preferably in the range of 0.3 to 10 μm.
[0033]
Furthermore, in the present invention, at least the polyolefin resin layer on the side where the toner image-receiving layer is provided (surface side) of the support preferably contains 3 to 30% by mass of white pigment, and preferably 10 to 20% by mass. Is more preferable.
When the content is less than 3% by mass, the light transmittance in the image forming or image fixing material is increased. On the other hand, when it exceeds 30% by mass, handling properties such as cracking and anti-adhesion may be deteriorated. is there.
[0034]
Examples of the white pigment include titanium dioxide, calcium carbonate, barium sulfate, zinc white, kaolin, calcined kaolin, magnesium carbonate, aluminum silicate, calcium silicate, magnesium silicate, and synthetic amorphous silica. Of these, titanium dioxide is preferred because of its high image resolution.
[0035]
Examples of the titanium dioxide include rutile titanium dioxide, anatase titanium dioxide, titanium dioxide that has been surface-coated with an inorganic substance such as alumina-containing treatment, hydrous silicon dioxide treatment, or zinc oxide treatment.
[0036]
The titanium dioxide preferably has a particle surface treated with a silane coupling agent, and the silane coupling agent preferably has an end modified with ethoxy or methoxy. The treatment amount of the silane coupling agent is preferably 0.05 to 2.5% by mass, more preferably 0.5 to 2.0% by mass with respect to titanium dioxide. When the treatment amount of the silane coupling agent is less than 0.05% by mass, the surface treatment effect by the silane coupling agent may not be sufficient, while when it exceeds 2.5% by mass, it is excessive with respect to titanium dioxide. It may be a process.
[0037]
In order to suppress the activity of the titanium dioxide pigment, the surface of the titanium dioxide is preferably subjected to a surface treatment with an inorganic surface treatment agent before the surface treatment of the silane coupling agent. Examples of the inorganic surface treatment agent include Al.2O3And SiO2It is preferable that the treatment amount (calculated in the form of an anhydride) of the inorganic surface treatment agent is 0.01 to 1.8% by mass with respect to titanium dioxide. -1.0 mass% is more preferable.
If the surface of the titanium dioxide is not subjected to an inorganic surface treatment, the heat resistance of the titanium dioxide is low, and the titanium dioxide may turn yellow when used in an extrusion laminate at around 320 ° C. Further, since the activity of titanium dioxide is not suppressed, the titanium dioxide particles are aggregated and caught in a metal filter net equivalent to 20 to 400 mesh which is generally provided in the vicinity of the extrusion laminate outlet to prevent extrusion of foreign matter. May cause an increase in pressure.
On the other hand, when the treatment amount of the inorganic surface treatment agent is 1.8% by mass or more with respect to titanium dioxide, moisture tends to adhere to the surface of the inorganic surface treatment agent, and when used for extrusion lamination, the growth of the die lip stain is remarkably accelerated. There is a case.
[0038]
The titanium dioxide is kneaded such as a metal roll of higher fatty acid, higher fatty acid ethyl, higher fatty acid amide, higher fatty acid, polyolefin wax and the like as a dispersion aid, and a two-roll, three-roll, kneader, Banbury mixer, continuous kneading, etc. And kneaded into the resin. As the dispersion aid, metal stearate is preferable, and zinc stearate is more preferable. The resin thus kneaded with the titanium dioxide pigment is formed into a pellet shape and used as a master batch of the titanium dioxide pigment.
[0039]
The titanium dioxide concentration in the pellet is preferably about 30 to 75% by mass. The concentration of the dispersion aid in the pellet is preferably about 0.5 to 10% by mass. When the titanium dioxide concentration is less than 30% by mass, the bulk of the pellet increases. Conversely, when it exceeds 75% by mass, the dispersibility of the titanium dioxide is deteriorated and the pellet is liable to be cracked. Moreover, it is preferable to dry dry or vacuum dry the masterbatch containing titanium dioxide at 50-90 degreeC for 2 hours or more before use.
The average primary particle diameter of the titanium dioxide is preferably in the range of 0.1 to 1.0 μm.
[0040]
The tackifier resin is appropriately selected from, for example, rosin derivative resins, terpene resins (for example, polymer β-pinene), coumarone-indene resins, petroleum hydrocarbon resins, and the like. These may be used alone or in combination of two or more.
[0041]
Examples of the petroleum hydrocarbon resins include aliphatic petroleum resins, aromatic petroleum resins, dicyclopentadiene petroleum resins, copolymer petroleum resins, hydrogenated petroleum resins, alicyclic petroleum resins, and the like. Is mentioned. As the aliphatic petroleum resin, those having 5 carbon atoms are particularly preferable. As the aromatic petroleum resin, those having 9 carbon atoms are particularly preferable.
[0042]
As a compounding quantity of the said tackifier resin, 0.5-60 mass% is preferable normally with respect to resin which comprises the said polyolefin resin layer, and 10-35 mass% is more preferable. If the blending amount of the tackifier resin is less than 0.5% by mass, adhesion failure may occur. On the other hand, if it exceeds 60% by mass, neck-in during production may easily occur.
[0043]
Examples of the adhesive resin include ionomer, ethylene vinyl acetate copolymer (EVA), ethylene-acrylic acid copolymer, and metal salts thereof. As a compounding quantity of the said adhesive resin, 20-500 mass% is preferable with respect to resin which forms the said polyolefin resin layer, and 50-200 mass% is more preferable. The tackifier resin and the adhesive resin may be used in combination.
[0044]
(Method for producing support for electrophotographic image-receiving sheet)
The polyolefin resin layer is melted by heating and melting the pellet containing the fluorescent brightening agent, bluing agent, titanium dioxide, etc., and if necessary diluted with a resin that forms the polyolefin resin layer, and melted. On the traveled base paper, it is coated by any of the usual laminating method, sequential laminating method, or laminating method using a single-layer or multi-layer extrusion die such as a foot block type, a multi-manifold type, a multi-slot type, or a laminator. Is formed. The shape of the single-layer or multi-layer extrusion die is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. In general, a T die, a coat hanger die, and the like are preferable.
[0045]
The base paper is subjected to an activation treatment such as a corona discharge treatment, a flame treatment, a glow discharge treatment, or a plasma treatment before the resin for forming the polyolefin resin layer is coated on one or both surfaces of the base paper. It is preferable to apply.
[0046]
As thickness of the polyolefin-type resin layer formed in the side (surface) in which the image forming layer of the said support is formed, 10-60 micrometers is preferable. On the other hand, the thickness of the polyolefin resin layer formed on the side of the support on which the image forming layer is not formed (back surface) is preferably 10 to 50 μm.
[0047]
In the polyethylene mixture used for the polyolefin resin layer, the mixing method of the high-density polyethylene and the low-density polyethylene is not particularly limited and can be appropriately selected depending on the purpose. For example, using a kneader extruder, a heat kneading roll, a Banbury mixer, a kneader, etc., after adding a predetermined amount of high-density polyethylene and low-density polyethylene and further adding various additives as necessary, these are melt-mixed. A method of pulverizing or pelletizing the mixture, a method of directly feeding in a simply blended state using an extruder, and performing extrusion coating, etc. can be appropriately employed.
[0048]
The surface of the polyolefin resin layer can be subjected to an activation treatment such as a corona discharge treatment or a flame treatment, and after the activation treatment, a subbing treatment as described in JP-A No. 61-84443 is performed. You can also.
[0049]
(Electrophotographic image-receiving sheet)
The electrophotographic image-receiving sheet of the present invention comprises the support for an electrophotographic image-receiving sheet, at least one toner image-receiving layer provided on one side of the support, and at least one back on the other side of the support. A layer is provided. Further, other layers appropriately selected as necessary, for example, surface protective layer, intermediate layer, undercoat layer, cushion layer, reflective layer, tint adjusting layer, storage stability improving layer, adhesion preventing layer, anti-curl layer, smoothing It has a layer. Each of these layers may have a single layer structure or a laminated structure.
[0050]
[Toner image receiving layer]
The toner image receiving layer is a toner image receiving layer for receiving color or black toner and forming an image. The toner image receiving layer receives a toner for forming an image from a developing drum or an intermediate transfer body by (static) electricity, pressure, etc. in a transfer process, and fixes it by heat, pressure, etc. in a fixing process. Have
[0051]
The toner image-receiving layer needs to be a low-transparency toner image-receiving layer having a light transmittance of 78% or less from the viewpoint of making the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention feel close to a photograph. Is preferably 73% or less, and more preferably 72% or less.
The light transmittance can be measured by separately forming a coating film having the same thickness on a polyethylene terephthalate film (100 μm) and using the direct reading haze meter (Suga Test Instruments HGM-2DP). .
[0052]
As the material of the toner image-receiving layer, at least a thermoplastic resin is contained, and various additives that are added for the purpose of improving the thermodynamic properties of the toner image-receiving layer as necessary, for example, a release agent, a plasticizer, Contains a colorant, filler, crosslinking agent, charge control agent, emulsion, dispersion and the like.
[0053]
-Thermoplastic resin-
The thermoplastic resin is not particularly limited as long as it is deformable under temperature conditions such as fixing and can accept toner, and can be appropriately selected according to the purpose. For example, it is preferable to use a copolymer resin such as a polyester resin, styrene, or styrene-butyl acrylate, and contains 20% by mass or more of a copolymer resin such as a polyester resin, styrene, or styrene-butyl acrylate. Is more preferable. Further, styrene, styrene-butyl acrylate copolymer, styrene-acrylic acid ester copolymer, styrene-methacrylic acid ester copolymer and the like are more preferable.
[0054]
Examples of the thermoplastic resin include (a) a resin having an ester bond, (b) a polyurethane resin, (c) a polyamide resin, (d) a polysulfone resin, (e) a polyvinyl chloride resin, etc. ) Polyvinyl butyral, (to) polycaprolactone resin, (h) polyolefin resin, and the like.
[0055]
Examples of the resin having an ester bond (b) include terephthalic acid, isophthalic acid, maleic acid, fumaric acid, phthalic acid, adipic acid, sebacic acid, azelaic acid, abietic acid, succinic acid, trimellitic acid, and pyromellitic acid. Dicarboxylic acid components such as acids (these dicarboxylic acid components may be substituted with sulfonic acid groups, carboxyl groups, etc.) and diether derivatives of ethylene glycol, diethylene glycol, propylene glycol, bisphenol A, bisphenol A (for example, Bisphenol A ethylene oxide 2 adducts, bisphenol A propylene oxide 2 adducts, etc.), bisphenol S, 2-ethylcyclohexyldimethanol, neopentyl glycol, cyclohexyldimethanol, glycerin, etc. Polyacrylic acid ester resins such as polyester resins, polymethyl methacrylate, polybutyl methacrylate, polymethyl acrylate, polybutyl acrylate, etc. obtained by condensation with the alcohol component (these alcohol components may be substituted with hydroxyl groups, etc.) Alternatively, polymethacrylic acid ester resin, polycarbonate resin, polyvinyl acetate resin, styrene acrylate resin, styrene-methacrylic acid ester copolymer resin, vinyl toluene acrylate resin, and the like can be given.
Specific examples include those described in JP-A Nos. 59-101395, 63-7971, 63-7972, 63-7773, and 60-294862.
[0056]
Examples of commercially available polyester resins include Toyobo's Byron 290, Byron 200, Byron 280, Byron 300, Byron 103, Byron GK-140, Byron GK-130; Kao's Tufton NE-382, Tufton U- 5, ATR-2009, ATR-2010; Elitel UE3500, UE3210, XA-8153 manufactured by Unitika; Polyester TP-220, R-188 manufactured by Nippon Synthetic Chemical Co., Ltd.
Commercially available products of the acrylic resin include Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Dianal SE-5437, SE-5102, SE-5377, SE-5649, SE-5466, SE-5482, HR-169, 124, HR-1127. , HR-116, HR-113, HR-148, HR-131, HR-470, HR-634, HR-606, HR-607, LR-1065, 574, 143, 396, 637, 162, 469, 216 , BR-50, BR-52, BR-60, BR-64, BR-73, BR-75, BR-77, BR-79, BR-80, BR-83, BR-85, BR-87, BR -88, BR-90, BR-93, BR-95, BR-100, BR-101, BR-102, BR-105, BR-106, BR-107, BR- 08, BR-112, BR-113, BR-115, BR-116, BR-117; Sreck P SE-0020, SE-0040, SE-0070, SE-0100, SE-1010, SE- manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd. 1035; Sanyo Chemical Industries Himer ST95, ST120; FM601 manufactured by Mitsui Chemicals.
[0057]
Examples of the (e) polyvinyl chloride resin include polyvinylidene chloride resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, vinyl chloride-vinyl propionate copolymer resin, and the like.
Examples of the (f) polyvinyl butyral include cellulose resins such as polyol resin, ethyl cellulose resin, and cellulose acetate resin. Examples of commercially available products include those manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd. and Sekisui Chemical Co., Ltd. The polyvinyl butyral has a polyvinyl butyral content of 70% by mass or more, an average polymerization degree of 500 or more is preferable, an average polymerization degree of 1000 or more is more preferable, and a commercially available product is Denka Butyral manufactured by Denki Kagaku Kogyo Co. 3000-1, 4000-2, 5000A, 6000C; manufactured by Sekisui Chemical Co., Ltd. S-REC BL-1, BL-2, BL-3, BL-S, BX-L, BM-1, BM-2, BM-5 , BM-S, BH-3, BX-1, BX-7, and the like.
Examples of the (g) polycaprolactone resin include styrene-maleic anhydride resin, polyacrylonitrile resin, polyether resin, epoxy resin, phenol resin, and the like.
Examples of the (h) polyolefin resin include polyethylene resins, polypropylene resins, copolymer resins of olefins such as ethylene and propylene and other vinyl monomers, acrylic resins, and the like.
[0058]
The said thermoplastic resin may be used individually by 1 type, may be 2 or more types, In addition to these, these mixtures, these copolymers, etc. can also be used.
[0059]
The thermoplastic resin is preferably one that can satisfy the following properties of the toner image-receiving layer in the state where the toner image-receiving layer is formed, more preferably one that can satisfy the above-mentioned properties of the toner image-receiving layer even with the resin alone. It is also preferable to use two or more resins having different layer properties.
[0060]
As the thermoplastic resin, those having a larger molecular weight than the thermoplastic resin used in the toner are preferable. However, the molecular weight described above is not necessarily preferable depending on the relationship between the thermodynamic properties of the thermoplastic resin used in the toner and the resin used in the toner image-receiving layer. For example, when the softening temperature of the resin used in the toner image receiving layer is higher than that of the thermoplastic resin used in the toner, the molecular weight is the same or the resin used in the toner image receiving layer is the same. Smallness may be preferred.
[0061]
It is also preferable to use a mixture of resins having the same composition and different average molecular weights as the thermoplastic resin. Further, as the relationship with the molecular weight of the thermoplastic resin used in the toner, the relationship disclosed in JP-A-8-334915 is preferable.
The molecular weight distribution of the thermoplastic resin is preferably wider than the molecular weight distribution of the thermoplastic resin used in the toner.
Examples of the thermoplastic resin include JP-B-5-127413, JP-A-8-194394, JP-A-8-334915, JP-A-8-334916, JP-A-9-171265, and JP-A-10. Those satisfying the physical properties disclosed in the publication No. 221877 / etc. Are preferred.
[0062]
The thermoplastic resin used for the toner image-receiving layer is particularly preferably an aqueous resin such as a water-soluble resin or a water-dispersible resin for the following reasons (i) to (ii).
(I) The organic solvent is not discharged in the coating and drying process, and is excellent in environmental suitability and work suitability.
(Ii) Many release agents such as wax are difficult to dissolve in a solvent at room temperature, and are often dispersed in a solvent (water, organic solvent) in advance. Further, the water dispersion form is more stable and more suitable for the production process. Furthermore, the water-based coating is more likely to cause the wax to bleed onto the surface during the coating and drying process, and the effects of the release agent (offset resistance, adhesion resistance, etc.) can be easily obtained.
[0063]
As the water-based resin, if it is a water-soluble resin or a water-decomposable resin, its composition, bond structure, molecular structure, molecular weight, molecular weight distribution, and form are not specified. Examples of the water-based group of the polymer include a sulfonic acid group, a hydroxyl group, a carboxylic acid group, an amino group, an amide group, or an ether group.
Examples of the water-soluble resin include Research Disclosure No. 17,643, page 26, No. 18,716, page 651, No. 307,105, pages 873-874, and JP-A No. 64-13546. 71) to those described on pages (75) to (75).
Specifically, for example, vinylpyrrolidone-vinyl acetate copolymer, styrene-vinylpyrrolidone copolymer, styrene-maleic anhydride copolymer, water-soluble polyester, water-soluble acrylic, water-soluble polyurethane, water-soluble nylon, water-soluble An epoxy resin can be used. Further, the gelatin may be selected from so-called demineralized gelatin in which the content of lime-processed gelatin, acid-processed gelatin, calcium, or the like is reduced in accordance with various purposes, and is preferably used in combination. Commercially available plus coats manufactured by Teraoh Chemical Co., Ltd. as water-soluble polyesters; Finetex ES series manufactured by Dainippon Ink &Chemicals; Jurimer AT series manufactured by Nippon Pure Chemical as water-soluble acrylics; Tex 6161, K-96; Seiko Chemical Industries high loss NL-1189, BH-997L, and the like.
[0064]
Examples of water-dispersible resins include water-dispersed resins such as water-dispersed acrylic resins, water-dispersed polyester resins, water-dispersed polystyrene resins, and water-dispersed urethane resins; acrylic resin emulsions, polyvinyl acetate emulsions, and SBR (styrene / butadiene). -Rubber) Emulsions such as emulsions, resins and emulsions in which the thermoplastic resins (a) to (h) above are dispersed in water, or their copolymers, mixtures, and cationically modified ones are appropriately selected. Two or more types can be combined.
Commercially available products of the water-dispersible resin include, for example, Toyobo's Bironal series, Takamatsu Yushi pesresin A series, Kao Tufton UE series, Nippon Synthetic Polyester WR series, Unitika Eliere series, and acrylic series. Then, high loss XE, KE, PE series manufactured by Seiko Chemical Industry, Jurimer ET series manufactured by Nippon Pure Chemical Co., Ltd. and the like can be mentioned.
The film formation temperature (MFT) of the polymer used is preferably room temperature or higher for storage before printing, and preferably 100 ° C. or lower for fixing of toner particles.
[0065]
The content of the thermoplastic resin is preferably 50% by mass or more, and more preferably 50 to 90% by mass with respect to the total amount of the toner image-receiving layer.
[0066]
The thickness of the toner image-receiving layer is suitably ½ or more, preferably 1 to 3 times the particle diameter of the toner used. The toner image receiving layer preferably has a thickness disclosed in JP-A-5-216322 and JP-A-7-301939. Specifically, the thickness of the toner image receiving layer is, for example, preferably 1 to 50 μm, and more preferably 5 to 15 μm.
[0067]
-Release agent-
The release agent of the present invention is blended in the toner image receiving layer in order to prevent offset of the toner image receiving layer. The release agent used in the present invention is heated and melted at the fixing temperature, deposited on the surface of the toner image-receiving layer, unevenly distributed on the surface of the toner image-receiving layer, and further cooled and solidified to be released onto the surface of the toner image-receiving layer. The type is not limited as long as it forms a layer of the mold material.
Examples of the release agent exhibiting such effects include at least one release agent selected from the group consisting of silicone compounds, fluorine compounds, waxes, and matting agents. Preferably, at least one release agent selected from the group consisting of silicone oil, polyethylene wax, carnauba wax, and silicone particles and polyethylene wax particles is used.
[0068]
As the mold release agent, for example, compounds described in “Summary of properties and applications of revised wax” by Kosho Shobo and the Silicone Handbook published by Nikkan Kogyo Shimbun, Inc. can be used. JP-B-59-38581, JP-B-4-32380, Patent Nos. 2838498, 2949558, JP-A-50-117433, 52-52640, 57-148755, 61-62056. 61-62057, 61-118760, JP-A-2-42451, 3-41465, 4-212175, 4-214570, 4-263267, 5-34966, 5-119514, 6-59502, 6-161150, 6-175396, 6-219040, 6-230600, 6-295093, 7-36210, 7 -43940, 7-56387, 7-56390, 7-64335, 7-199682, 7-223362 7-287413, 8-184992, 8-227180, 8-248671, 8-248799, 8-248801, 8-278663, 9-152939, 9 -160278, 9-185181, 9-319139, 9-319143, 10-20549, 10-48889, 10-198069, 10-207116, 11-2917 No. 11-44969, No. 11-65156, No. 11-73049, No. 11-194542, and the silicone compounds, fluorine compounds, and waxes used in the toners are also preferably used. . Further, a plurality of these compounds can be used in combination.
[0069]
Specifically, as the silicone compound, unmodified silicone oil as silicone oil (specifically, dimethylsiloxane oil, methyl hydrogen silicone oil, phenylmethyl silicone oil, commercially available KF-96 manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) KF-96L, KF-96H, KF-99, KF-50, KF-54, KF-56, KF-965, KF-968, KF-994, KF-995, HIVAC F-4, F-5; Toray Dow Corning Silicone SH200, SH203, SH490, SH510, SH550, SH710, SH704, SH705, SH7028A, SH7036, SM7060, SM7001, SM7706, SH7036, SH8710, SH1107, SH8627; Toshiba Silicone TSF400, TSF401, TSF404, TSF405, TSF431, TSF433, TSF434, TSF437, TSF450 series, TSF451 series, TSF456, TSF458 series, TSF483, TSF484, TSF4045, TSF4300, TSF4600, YF33 series, YF-3057, YF-3057 3802, YF-3804, YF-3807, YF-3897, XF-3905, XS69-A1753, TEX100, TEX101, TEX102, TEX103, TEX104, TSW831, etc., amino-modified silicone oil (KF manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. as a commercial product) -857, KF-858, KF-859, KF-861, KF-864, KF-880, Toray Dowconi SF8417, SM8709 made by Ning Silicone, TSF4700, TSF4701, TSF4702, TSF4703, TSF4704, TSF4705, TSF4706, TEX150, TEX151, TEX154, etc. made by Toshiba Silicone, carboxy-modified silicone oil (Toray Dow Corning Silicone BY16- as a commercial product) 880, Toshiba Silicone TSF4770, XF42-A9248, etc.), carbinol modified silicone oil (Toshiba Silicone XF42-B0970 etc. as a commercial product), vinyl modified silicone oil (Toshiba Silicone XF40-A1987 etc. as a commercial product), epoxy modified Silicone oil (Toray Dow Corning Silicone SF8411, SF8413 as a commercial product; Toshiba Silico TSF3965, TSF4730, TSF4732, XF42-A4439, XF42-A4438, XF42-A5041, XC96-A4462, XC96-A4463, XC96-A4464, TEX170, etc., polyether-modified silicone oil (KF made by Shin-Etsu Chemical) -351 (A), KF-352 (A), KF-353 (A), KF-354 (A), KF-355 (A), KF-615 (A), KF-618, KF-945 (A ); Toray Dow Corning Silicone SH3746, SH3771, SF8421, SF8419, SH8400, SF8410; Toshiba Silicone TSF4440, TSF4441, TSF4445, TSF4446, TSF4450, TSF4452, TSF4453, SF4460), silanol-modified silicone oil, methacryl-modified silicone oil, mercapto-modified silicone oil, alcohol-modified silicone oil (Toray Dow Corning Silicone SF8427, SF8428, Toshiba Silicone TSF4750, TSF4751, XF42-B0970, etc.) , Alkyl-modified silicone oils (Toray Dow Corning Silicone SF8416, Toshiba Silicone TSF410, TSF411, TSF4420, TSF4421, TSF4422, TSF4450, XF42-334, XF42-A3160, XF42-A3161, etc.), fluorine-modified silicone Oil (commercially available FS1265 made by Toray Dow Corning Silicone, Toshiba Silicone FQF501, etc.), silicone rubber and silicone fine particles (Toray Dow Corning Silicone SH851U, SH745U, SH55UA, SE4705U, SH502UA & B, SRX539U, SE6770U-P, DY38-038, DY38-047, Trefill F-201, F-202, F-250, R-900, R-902A, E-500, E-600, E-601, E-506, BY29-119; Toshiba Silicone Tospearl 105, 120, 130, 145, 240, 3120), silicone-modified resins (specifically, olefin resins, polyester resins, vinyl resins, polyamide resins, cellulose resins, phenoxy resins, vinyl chloride-vinyl acetate resins, urethane resins, acrylic resins, styrene resins) Dairy Seika's Dialomer SP203V, SP712, SP2105, SP3023; Nippon Oil & Fats Modiper FS700, FS710, FS720, FS730, FS770; Toa Gosei Chemical Co., Ltd. Symac US-270, US-350, US-352, US-380, US-413, US-450, Reseda GP-705, GS-30, GF-150, GF-300; SH997 manufactured by Toray Dow Corning Silicone SR2114, SH2104, SR2115, SR2202, DCI-2577, SR2317, SE4001U, SRX625B, SRX643, SRX439U, SRX488U, SH804, SH840, SR2107, SR2115; YR3370, TSR1122, TSR102, TSR108, TSR116, TSR117, TSR125A, TSR127B, TSR144, TSR180, TSR187, YR47, YR3187, YR3224, YR3232, YR3270, YR3340, TE2173, TE2 , Reactive silicone compounds (specifically, there are addition reaction type, peroxide curable type, ultraviolet curable type, and TSR1500, TSR1510, TSR1511, TSR1515, TSR1520, YR3286, YR3340, PSA6574, manufactured by Toshiba Silicones as commercially available products. TPR6500, TPR6501, TPR6600, TPR6702, TPR6604, TP R6700, TPR6701, TPR6705, TPR6707, TPR6708, TPR6710, TPR6712, TPR6721, TPR6722, UV9300, UV9315, UV9425, UV9430, XS56-A2775, XS56-A2982, XS56-A3075, XS56-A3957, XS56S30X80 XS56-B1794, SL6100, SM3000, SM3030, SM3200, YSR3022, and the like.
[0070]
Examples of the fluorine compound include fluorine oil (Daikin Industries # 1, # 3, # 10, # 20, # 50, # 100, Unidyne TG-440, TG-452, TG-490, TG-560 as commercial products. TG-561, TG-590, TG-652, TG-670U, TG-991, TG-999, TG-3010, TG-3020, TG-3510; TF-100, MF-110, MF manufactured by Tochem Products -120, MF-130, MF-160, MF-160E; Asahi Glass Surflon S-111, S-112, S-113, S-121, S-131, S-132, S-141, S-145; FC-430, FC-431 made by Mitsui Fluorochemical, etc.), fluoro rubber (LS63U made by Toray Dow Corning Silicone as a commercial product) Fluorine-modified resin (Nippon Yushi Modiper F200, F220, F600, F2020, F3035; Dainippon Chemical Dialomer FF203, FF204; Asahi Glass Surflon S-381, S-383, S-393, SC- 101, SC-105, KH-40, SA-100; EF-351, EF-352, EF-801, EF-802, EF-601, TFE, TFEA, TFEMA, PDFOH manufactured by Tochem Products; THV manufactured by Sumitomo 3M -200P, etc.), fluorine sulfonic acid compounds (commercially available products EF-101, EF-102, EF-103, EF-104, EF-105, EF-112, EF-121, EF-122A, EF manufactured by Tochem Products) -122B, EF-122C, EF-123A, EF-123B, E -125M, EF-132, EF-135M, EF-305, FBSA, KFBS, LFBS, etc., fluorosulfonic acid, fluorinated acid compounds and salts (specifically, hydrofluoric acid, dilute hydrofluoric acid, borofluoric acid, borofluoride) Zinc, nickel borofluoride, tin borofluoride, lead borofluoride, copper borofluoride, silicic acid, potassium fluoride titanate, perfluorocaprylic acid, ammonium perfluorooctanoate, etc., inorganic fluoride (specifically fluoride) Aluminum, potassium silicofluoride, potassium fluoride zirconate, zinc fluoride tetrahydrate, calcium fluoride, lithium fluoride, barium fluoride, tin fluoride, potassium fluoride, acidic potassium fluoride, magnesium fluoride, fluoride Titanic acid, zirconic fluoride, ammonium hexafluorophosphate, potassium hexafluorophosphate Etc.).
[0071]
Examples of the wax include synthetic hydrocarbons, modified waxes, hydrogenated waxes, and natural waxes.
[0072]
Examples of the synthetic hydrocarbon include polyethylene wax (as commercially available products Polylon A, 393, H-481, manufactured by Chukyo Yushi Co., Ltd., Sanyo Kasei Sun Wax E-310, E-330, E-250P, LEL-250, LEL-800, LEL-400P, etc.), polypropylene wax (commercially available Sanyo Chemical Co., Ltd. Biscol 330-P, 550-P, 660-P), Fischer-Tropsch wax (commercially available products such as FT100, FT-0070 manufactured by Nippon Seiki) Amide compound or acid imide compound (specifically stearic acid amide, phthalic anhydride imide, etc., commercially available products such as Chukyo Yushi Cellosol 920, B-495, Hymicron G-270, G-110, Hydrin D-757, etc. ) And the like.
[0073]
Examples of the modified wax include amine-modified polypropylene (QN-7700 manufactured by Sanyo Chemical Co., Ltd. as a commercial product), acrylic acid-modified or fluorine-modified, olefin-modified wax, and urethane-type wax (NPS-6010 and HAD-5090 manufactured by Nippon Seiki as commercial products). Etc.), alcohol type waxes (NPS-9210, NPS-9215, OX-1949, XO-020T, etc., manufactured by Nippon Seiki) and the like.
[0074]
Examples of the hydrogenated wax include hydrogenated castor oil (as a commercial product, castor wax from Ito Oil Co., Ltd.), castor oil derivatives (dehydrated castor oil DCO, DCO Z-1, DCO Z-3, castor oil fatty acid from Ito Oil as commercial products). CO-FA, ricinoleic acid, dehydrated castor oil fatty acid DCO-FA, dehydrated castor oil fatty acid epoxy ester D-4 ester, castor oil-based urethane acrylate CA-10, CA-20, CA-30, castor oil derivative MINERASOL S-74 , S-80, S-203, S-42X, S-321, special castor oil-based condensed fatty acid MINERASOLRC-2, RC-17, RC-55, RC-335, special castor oil-based condensed fatty acid ester MINERASOL LB-601 , LB-603, LB-604, LB-702, LB-70 , # 11, L-164, etc.), stearic acid (such as 12-hydroxystearic acid made by Ito Oil as a commercial product), lauric acid, myristic acid, palmitic acid, behenic acid, sebacic acid (made by Ito Oil as commercial products) Sebacic acid, etc.), undecylenic acid (such as undecylenic acid made by Ito Oil as a commercial product), heptylic acid (such as heptyl acid from Ito Oil as a commercial product), maleic acid, highly maleated oil (made by Ito Oil as a commercial product) HIMALIN DC-15, LN-10, 00-15, DF-20, SF-20, etc.), blown oil (commercially available from Celonol # 10, # 30, # 60, R-40, S-40 manufactured by Ito Oil) 7), synthetic waxes such as cyclopentadiened oil (CP oil, CP oil-S, etc. made by Ito Oil as commercial products) That.
[0075]
The natural wax is preferably at least one selected from vegetable wax, animal wax, mineral wax and petroleum wax.
[0076]
Examples of the plant wax include carnauba wax (Nippon Seiki EMUSTAR-0413, Chukyo Yushi Cellosol 524, etc. as commercial products), castor oil (commercially available Ito Oil refined castor oil, etc.), rapeseed oil, large Examples include bean oil, wax, cotton wax, rice wax, sugarcane wax, candelilla wax, Japan wax, jojoba oil, and the like. Among these, in particular, it has an excellent offset resistance, adhesion resistance, paper permeability, glossiness, is resistant to cracking, and can provide an electrophotographic image-receiving sheet capable of forming a high-quality image. Is particularly preferably a carnauba wax having a temperature of 70 to 95 ° C.
Examples of the animal wax include lanolin, spermaceti, stew wax (whale oil), and wool wax.
[0077]
Examples of the mineral wax include, for example, montan wax, montan ester wax, ozokerite, ceresin, fatty acid ester (commercially available products are Sansizer DOA, AN-800, DINA, DIDA, DOZ, DOS, TOTM, TITM manufactured by Shin Nippon Rika). , E-PS, nE-PS, E-PO, E-4030, E-6000, E-2000H, E-9000H, TCP, C-1100, etc.). Among these, in particular, it has an excellent anti-offset property, anti-adhesion property, paper passing property, glossiness, is resistant to cracking, and can provide an electrophotographic image-receiving sheet capable of forming a high-quality image. Is particularly preferably a montan wax of carnauba wax having a temperature of 70 to 95 ° C.
[0078]
Examples of the petroleum wax include paraffin wax (paraffin wax 155, 150, 140, 135, 130, 125, 120, 115, HNP-3, HNP-5, HNP-9, HNP- 10, HNP-11, HNP-12, HNP-14G, SP-0160, SP-0145, SP-1040, SP-1035, SP-3040, SP-3035, NPS-8070, NPS-L-70, OX- 2151, OX-2251, EMUSTAR-0384, EMUSTAR-0136, Chukyo Oil & Fats Cellosol 686, 428, 651-A, A, H-803, B-460, E-172, 866, K-133, Hydrin D-337 E-139, 125 ° paraffin, 125 ° FD, 130 ° Fins, 135 ° paraffin, 135 ° H, 140 ° paraffin, 140 ° N, 145 ° paraffin, paraffin wax M, etc., microcrystalline wax (commercially available from Nihon Seiki Hi-Mic-2095, Hi-Mic-3090) , Hi-Mic-1080, Hi-Mic-1070, Hi-Mic-2065, Hi-Mic-1045, Hi-Mic-2045, EMUSTAR-0001, EMUSTAR-042X, Chukyo Oil & Fats Cellosol 967, M, Nisseki Mitsubishi Petroleum (manufactured by Nippon Seiki OX-1749, OX-0450, OX-0650B, OX-0153, OX-261BN, OX-0551, OX-0550, OX) -0750B, JP- 500, JP-056R, such as JP-011P) and the like.
[0079]
Content (g / m) of the natural wax in the toner image-receiving layer (surface)2) As 0.1 to 4 g / m2Is preferably 0.2 to 2 g / m2Is preferred.
The content is 0.1 g / m2If it is less than 4 g / m, the offset resistance and adhesion resistance may be particularly insufficient.2If it exceeds 1, the amount of wax is too large, and the image quality of the formed image may be inferior.
The melting point (° C.) of the natural wax is preferably 70 to 95 ° C., more preferably 75 to 90 ° C., particularly in terms of offset resistance and paper passing properties.
[0080]
Examples of the matting agent include various known ones. Solid particles used as a matting agent can be classified into inorganic particles and organic particles. Specific examples of the material for the inorganic matting agent include oxides (for example, silicon dioxide, titanium oxide, magnesium oxide, aluminum oxide), alkaline earth metal salts (for example, barium sulfate, calcium carbonate, magnesium sulfate), halogens Examples include silver halide (eg, silver chloride, silver bromide) and glass.
[0081]
Examples of the inorganic matting agent include West German Patent 2529321, British Patent 760775, 1260772, U.S. Patent 1201905, 2192241, 3030562, 3030649, 3257206, 3322555, and 3353958. No. 3,370,951, No. 3,411,907, No. 3,437,484, No. 3523022, No. 3,615,554, No. 3,635,714, No. 3769020, No. 40212245, and No. 4029504.
[0082]
The material of the organic matting agent includes starch, cellulose ester (for example, cellulose acetate propionate), cellulose ether (for example, ethyl cellulose) and synthetic resin. The synthetic resin is preferably water-insoluble or poorly water-soluble. Examples of water-insoluble or poorly water-soluble synthetic resins include, for example, poly (meth) acrylic acid esters (for example, polyalkyl (meth) acrylate, polyalkoxyalkyl (meth) acrylate, polyglycidyl (meth) acrylate), poly (meth) acrylate, (Meth) acrylamide, polyvinyl ester (eg, polyvinyl acetate), polyacrylonitrile, polyolefin (eg, polyethylene), polystyrene, benzoguanamine resin, formaldehyde condensation polymer, epoxy resin, polyamide, polycarbonate, phenol resin, polyvinyl carbazole, polyvinylidene chloride, Etc.
You may use the copolymer which combined the monomer used for the above polymer.
[0083]
In the case of the copolymer, a small amount of hydrophilic repeating units may be contained. Examples of the monomer forming the hydrophilic repeating unit include acrylic acid, methacrylic acid, α, β-unsaturated dicarboxylic acid, hydroxyalkyl (meth) acrylate, sulfoalkyl (meth) acrylate and styrene sulfonic acid.
Examples of the organic matting agent include British Patent No. 1055713, U.S. Pat. Nos. 1,939,213, 2221873, 2268661, 2322037, 2376005, 2391181, 2701245, 2992101, and 3079257. Nos. 3,262,782, 3,443,946, 3,516,832, 3,539,344, 3,591,379, 3,754,924, 3,767,448, JP-A-49-106821, JP-A-57-14835 Are described in the above.
Two or more kinds of solid particles may be used in combination. The average particle size of the solid particles is, for example, preferably 1 to 100 μm, and more preferably 4 to 30 μm. The amount of solid particles used is 0.01 to 0.5 g / m.2Is preferred, 0.02-0.3 g / m2Is more preferable.
[0084]
As the release agent added to the toner image-receiving layer of the present invention, these derivatives, oxides, purified products, and mixtures can also be used. Moreover, these may have a reactive substituent.
[0085]
The melting point (° C.) of the release agent is preferably 70 to 95 ° C., and more preferably 75 to 90 ° C., particularly in terms of offset resistance and paper passing properties.
The release agent is preferably a water-dispersed release agent, particularly in terms of compatibility when an aqueous thermoplastic resin is used as the thermoplastic resin of the toner image-receiving layer.
[0086]
The content of the release agent is preferably 0.1 to 10% by mass, more preferably 0.3 to 8.0% by mass, and further 0.5 to 5.0% by mass with respect to the total amount of the toner image-receiving layer. preferable.
[0087]
-Plasticizer-
As the plasticizer, known plasticizers for resins can be used without particular limitation. The plasticizer has a function of adjusting the flow or softening of the toner image-receiving layer by heat and / or pressure when fixing the toner.
Examples of the plasticizer include "Chemical Handbook" (edited by the Chemical Society of Japan, Maruzen), "Plasticizer -Theory and Application-" (written by Koichi Murai, Koshobo), "Research on plasticizer" “Lower” (edited by Polymer Chemistry Association), “Handbook Rubber / Plastic Compounded Chemicals” (edited by Rubber Digest Co., Ltd.), etc.
[0088]
Some of the plasticizers are described as high-boiling organic solvents or thermal solvents. For example, JP-A-59-83154, 59-178451, 59-178453, and 59-178454. 59-178455, 59-178457, 62-174754, 62-245253, 61-209444, 61-200538, 62-8145, 62-9348, 62-30247, 62-136646, 62-174754, 62-245253, 61-209444, 61-200538, 62-8145, 62-9348, 62- Esters such as those described in publications such as 30247, 62-136646, and JP-A-2-235694 (examples) For example, phthalic acid esters, phosphoric acid esters, fatty acid esters, abietic acid esters, adipic acid esters, sebacic acid esters, azelaic acid esters, benzoic acid esters, butyric acid esters, epoxidized fatty acid esters , Glycolic acid esters, propionic acid esters, trimellitic acid esters, citric acid esters, sulfonic acid esters, carboxylic acid esters, succinic acid esters, maleic acid esters, fumaric acid esters, phthalic acid esters And stearic acid esters), amides (for example, fatty acid amides, sulfoamides, etc.), ethers, alcohols, lactones, polyethyleneoxy compounds and the like.
The plasticizer can be used by mixing with a resin.
[0089]
A relatively low molecular weight polymer can be used as the plasticizer. In this case, the molecular weight of the plasticizer is preferably lower than the molecular weight of the binder resin to be plasticized, and the molecular weight is preferably 15000 or less, more preferably 5000 or less. In the case of a polymer plasticizer, the polymer is preferably the same type as the binder resin to be plasticized. For example, a low molecular weight polyester is preferable for plasticizing a polyester resin. Furthermore, oligomers can also be used as plasticizers. In addition to the compounds listed above, commercially available products include, for example, Adeka Sizer PN-170, PN-1430 manufactured by Asahi Denka Kogyo; P. HALL products PARAPLEX-G-25, G-30, G-40; Rika Hercules products Ester gum 8L-JA, Ester R-95, Pentaline 4851, FK115, 4820, 830, Louisol 28-JA, Picolastic A75, Pico Examples include Tex LC and Crystallex 3085.
[0090]
The plasticizer relieves stress and strain (physical strain such as elastic force and viscosity, strain due to mass balance of molecules, binder main chain, pendant, etc.) generated when toner particles are embedded in the toner image receiving layer. Can be used arbitrarily to
The plasticizer may be in a micro-dispersed state in the toner image-receiving layer, may be in a phase-separated microscopically in a sea-island shape, or may be in a sufficiently mixed and dissolved state with other components such as a binder.
The content of the plasticizer in the toner image-receiving layer is preferably 0.001 to 90% by mass, more preferably 0.1 to 60% by mass, and still more preferably 1 to 40% by mass.
The plasticizer adjusts smoothness (improves transportability due to reduced frictional force), improves fixing unit offset (detachment of toner and layers from the fixing unit), adjusts curl balance, and adjusts charging (toner electrostatic image It may be used for the purpose of forming).
[0091]
-Colorant-
Examples of the colorant include fluorescent whitening agents, white pigments, colored pigments, and dyes.
The fluorescent whitening agent is a compound that absorbs in the near ultraviolet region and emits fluorescence at 400 to 500 nm, and various known fluorescent whitening agents can be used without particular limitation. Examples of the optical brightener include K.I. Preferable examples include the compounds described in “The Chemistry of Synthetic Dies” edited by Veen Rataraman, Vol. Specific examples include stilbene compounds, coumarin compounds, biphenyl compounds, benzoxazoline compounds, naphthalimide compounds, pyrazoline compounds, carbostyryl compounds, and the like. Examples thereof include white fur fur PSN, PHR, HCS, PCS, B manufactured by Sumitomo Chemical; UVITEX-OB manufactured by Ciba-Geigy.
[0092]
As the white pigment, an inorganic pigment (for example, titanium oxide, calcium carbonate, etc.) in the filler section described later can be used. Examples of colored pigments include various pigments and azo pigments described in JP-A-63-44653 (for example, azo lake; carmine 6B, red 2B, insoluble azo; monoazo yellow, disazo yellow, pyrazolo orange, vulcan orange, condensation) Azo series; chromophthal yellow, chromophthal red), polycyclic pigments (for example, phthalocyanine series; copper phthalocyanine blue, copper phthalocyanine green, dioxazine series; dioxazine violet, isoindolinone series; isoindolinone yellow, slen series; Perylene, perinone, flavantron, thioindigo, lake pigment (eg, malachite green, rhodamine B, rhodamine G, Victoria blue B) or inorganic pigment (eg, oxide, titanium dioxide, bengara, sulfate; precipitated barium sulfate) Calcium precipitated carbonates, silicates; carbonates hydrous silicates, anhydrous silicates, metal powders; aluminum powder, bronze powder, zinc powder, carbon black, chrome yellow, Prussian blue and the like.
These may be used alone or in combination of two or more. Among these, titanium oxide is particularly preferable as the pigment.
[0093]
Various known dyes can be used as the dye.
Examples of oil-soluble dyes include anthraquinone compounds and azo compounds.
Specific examples of water-insoluble dyes include C.I. I. Vat violet 1, C.I. I. Vat violet 2, C.I. I. Vat violet 9, C.I. I. Vat violet 13, C.I. I. Vat violet 21, C.I. I. Vat Blue 1, C.I. I. Vat Blue 3, C.I. I. Vat Blue 4, C.I. I. Vat Blue 6, C.I. I. Vat Blue 14, C.I. I. Vat Blue 20, C.I. I. Vat dyes such as Vat Blue 35; I. Dispers Violet 1, C.I. I. Disperse Violet 4, C.I. I. Disperse Violet 10, C.I. I. Disperse Blue 3, C.I. I. Disperse Blue 7, C.I. I. Disperse dyes such as Disperse Blue 58; I. Solvent Violet 13, C.I. I. Solvent Violet 14, C.I. I. Solvent Violet 21, C.I. I. Solvent Violet 27, C.I. I. Solvent Blue 11, C.I. I. Solvent Blue 12, C.I. I. Solvent Blue 25, C.I. I. And oil-soluble dyes such as Solvent Blue 55.
A colored coupler used in silver salt photography can also be preferably used.
[0094]
Content of the colorant in the toner image receiving layer (surface) (g / m2) As 0.1 to 8 g / m2Is preferably 0.5 to 5 g / m2Is more preferable.
The content of the colorant is 0.1 g / m2If it is less than 1, the light transmittance in the toner image-receiving layer is increased, while the colorant content is 8 g / m.2Exceeding may cause poor handling such as cracking and adhesion resistance.
[0095]
-Filler-
As said filler, an organic or inorganic filler is mentioned, A well-known thing can be used as a reinforcing agent for binder resin, a filler, and a reinforcing material. The filler should be selected with reference to "Handbook Rubber / Plastic Compounding Chemicals" (edited by Rubber Digest Co., Ltd.), "New Edition Plastic Compounding Agent Fundamentals and Applications" (Taiseisha), "Filler Handbook" (Taiseisha), etc. Can do.
Moreover, various inorganic fillers (or pigments) can be used as the filler. Examples of the inorganic pigment include silica, alumina, titanium dioxide, zinc oxide, zirconium oxide, mica-like iron oxide, white lead, lead oxide, cobalt oxide, strontium chromate, molybdenum pigment, smectite, magnesium oxide, calcium oxide, carbonic acid Examples include calcium and mullite. As the filler, silica and alumina are particularly preferable. These fillers may be used alone or in combination of two or more. The filler preferably has a small particle size. If the particle size is large, the surface of the toner image-receiving layer tends to be roughened.
[0096]
The silica includes spherical silica and amorphous silica. The silica can be synthesized by a dry method, a wet method, or an airgel method. The surface of the hydrophobic silica particles may be surface-treated with a trimethylsilyl group or silicone. As silica, colloidal silica is preferable. The average particle diameter of silica is preferably 200 to 5000 nm.
The silica is preferably porous. The average pore diameter of the porous silica is preferably 4 to 120 nm, and more preferably 4 to 90 nm. The average pore volume per mass of the porous silica is preferably 0.5 to 3 ml / g.
[0097]
The alumina includes anhydrous alumina and alumina hydrate. As the crystal form of anhydrous alumina, α, β, γ, δ, ζ, η, θ, κ, ρ, or χ can be used. Alumina hydrate is preferred over anhydrous alumina. As the alumina hydrate, a monohydrate or a trihydrate can be used. Monohydrates include pseudoboehmite, boehmite and diaspore. Trihydrates include dibsite and bayerite. The average particle diameter of the alumina is preferably 4 to 300 nm, and more preferably 4 to 200 nm. Alumina is preferably porous. The average pore diameter of the porous alumina is preferably 50 to 500 nm. The average pore volume per mass of the porous alumina is preferably about 0.3 to 3 ml / g.
[0098]
The alumina hydrate can be synthesized by a sol-gel method in which ammonia is added to an aluminum salt solution to precipitate or a method in which an alkali aluminate is hydrolyzed. Anhydrous alumina can be obtained by dehydrating alumina hydrate by heating.
The filler is preferably 5 to 2000% by mass based on the dry mass of the binder in the layer to be added.
[0099]
-Crosslinking agent-
The cross-linking agent can be blended in order to adjust the storage stability, thermoplasticity, etc. of the toner image-receiving layer. As such a crosslinking agent, a compound having two or more known reactive groups in the molecule as an epoxy group, isocyanate group, aldehyde group, active halogen group, active methylene group, acetylene group or the like is used as a reactive group.
[0100]
As the cross-linking agent, a compound having two or more groups capable of forming a bond by hydrogen bond, ionic bond, coordination bond or the like can be used.
As the crosslinking agent, known compounds can be used as coupling agents for resins, curing agents, polymerization agents, polymerization accelerators, coagulants, film-forming agents, film-forming aids, and the like. Examples of coupling agents include, for example, chlorosilanes, vinyl silanes, epoxy silanes, aminosilanes, alkoxyaluminum chelates, titanate coupling agents, etc., and "Handbook Rubber / Plastic Compounding Chemicals" (Rubber Digest Co., Ltd.) Ed) and the like can be used.
[0101]
-Charge control agent-
The toner image-receiving layer of the present invention preferably contains a charge adjusting agent in order to adjust toner transfer, adhesion, etc., and to prevent charge adhesion of the toner image-receiving layer.
Conventionally known various charge control agents can be used as the charge control agent. Examples of such a charge control agent include cationic surfactants, surfactants such as anionic surfactants, amphoteric surfactants, and nonionic surfactants, as well as polymer electrolytes and conductive metal oxides. Things can be used. For example, quaternary ammonium salts, polyamine derivatives, cation-modified polymethyl methacrylate, cationic antistatic agents such as cation-modified polystyrene, anionic antistatic agents such as alkyl phosphates and anionic polymers, fatty acid esters, polyethylene oxide, etc. Nonionic antistatic agents may be mentioned, but are not limited thereto.
[0102]
When the toner has a negative charge, for example, a cation or nonion is preferable as the charge adjusting agent to be blended in the toner image receiving layer.
Examples of the conductive metal oxide include ZnO and TiO.2, SnO2, Al2O3, In2O3, SiO2, MgO, BaO, MoO3Etc. These conductive metal oxides may be used alone or in combination with these composite oxides. Further, the metal oxide may further contain a different element, for example, Al, In, etc., TiO 2 with respect to ZnO.2Nb, Ta, etc., SnO2Can contain (doping) Sb, Nb, a halogen element, or the like.
[0103]
-Other additives-
The material that can be used in the toner image-receiving layer of the present invention can contain various additives for improving the stability of the output image and improving the stability of the toner image-receiving layer itself. Examples of the additive include various known antioxidants, antioxidants, deterioration inhibitors, ozone deterioration inhibitors, ultraviolet absorbers, metal complexes, light stabilizers, preservatives, fungicides, and the like.
[0104]
Examples of the antioxidant include a chroman compound, a coumaran compound, a phenol compound (eg, hindered phenol), a hydroquinone derivative, a hindered amine derivative, and a spiroindane compound. The antioxidant is described in JP-A No. 61-159644.
[0105]
Examples of the antiaging agent include those described in “Handbook Rubber / Plastic Compounding Chemicals Revised 2nd Edition” (1993, Rubber Digest Co.) p76-121.
[0106]
Examples of the ultraviolet absorber include benzotriazole compounds (described in U.S. Pat. No. 3,533,794), 4-thiazolidone compounds (described in U.S. Pat. No. 3,352,681), benzophenone compounds (described in JP-A-46-2784), and Examples thereof include ultraviolet absorbing polymers (described in JP-A-62-260152).
[0107]
Examples of the metal complex include U.S. Pat. Nos. 4,241,155, 4,425,018 and 4,254,195, JP-A-61-88256, JP-A-62-174741, JP-A-63-199248, JP-A-1-75568. Nos. 1 and 74272 are appropriate.
Further, ultraviolet absorbers and light stabilizers described in "Handbook Rubber / Plastic Compounding Chemicals Revised 2nd Edition" (1993, Rubber Digest Co., Ltd.) p122 to 137 are also preferably used.
[0108]
In addition, as described above, a known photographic additive can be added to the material that can be used for the toner image-receiving layer of the present invention, if necessary. As the photographic additive, for example, Research Disclosure Magazine (hereinafter abbreviated as RD) No. 17643 (December 1978), No. 18716 (November 1979) and 307105 (November 1989), and the corresponding parts are summarized below.
[0109]
The toner image-receiving layer of the present invention is provided by applying a coating solution containing a polymer used for the toner image-receiving layer on the support with a wire coater or the like and drying. The film forming temperature of the polymer used in the present invention is preferably room temperature or higher for storage before printing, and preferably 100 ° C. or lower for fixing toner particles.
[0110]
The toner image-receiving layer of the present invention has a coating weight after drying of, for example, 1 to 20 g / m.2Is preferably 4 to 15 g / m.2Is more preferable.
The thickness of the toner image receiving layer is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose, but is preferably 1 to 30 μm, and more preferably 2 to 20 μm.
[0111]
[Physical properties of toner image-receiving layer]
The toner image-receiving layer has a 180 degree peel strength at a fixing temperature with the fixing member of preferably 0.1 N / 25 mm or less, and more preferably 0.041 N / 25 mm or less. The 180 degree peel strength can be measured according to the method described in JIS K6887 using the surface material of the fixing member.
The toner image receiving layer preferably has high whiteness. The whiteness is preferably 85% or more as measured by the method defined in JISP 8123. Further, in the wavelength range of 440 nm to 640 nm, the spectral reflectance is preferably 85% or more, and the difference between the maximum spectral reflectance and the minimum spectral reflectance in the same wavelength region is preferably within 5%. Furthermore, the spectral reflectance is preferably 85% or more in the wavelength region of 400 nm to 700 nm, and the difference between the maximum spectral reflectance and the minimum spectral reflectance in the same wavelength region is more preferably within 5%.
As the whiteness, specifically, CIE 1976 (L*a*b*) In color space, L*The value is preferably 80 or more, more preferably 85 or more, and still more preferably 90 or more. The white color is preferably as neutral as possible. The white color is L*a*b*In space, (a*)2+ (B*)2The value of is preferably 50 or less, more preferably 18 or less, and still more preferably 5 or less.
[0112]
The toner image receiving layer preferably has high gloss. As the glossiness, the 45 ° glossiness is preferably 60 or more, more preferably 75 or more, and still more preferably 90 or more in the entire region from white without toner to black having the maximum density.
However, the glossiness is preferably 110 or less. If it exceeds 110, it becomes like metallic luster, which is not preferable as image quality.
In addition, the said glossiness can be measured based on JISZ8741.
[0113]
The toner image-receiving layer preferably has high smoothness. As the smoothness, the arithmetic average roughness (Ra) is preferably 3 μm or less, more preferably 1 μm or less, and even more preferably 0.5 μm or less in the entire region from white without toner to black having the maximum density.
The arithmetic average roughness can be measured based on JIS B 0601, B 0651, B 0652.
[0114]
The toner image-receiving layer preferably has one physical property among the following items, more preferably a plurality of items, and most preferably all physical properties.
(1) Tm (melting temperature) of the toner image-receiving layer is 30 ° C. or higher and Tm + 20 ° C. or lower of the toner.
(2) The toner image receiving layer has a viscosity of 1 × 105The temperature at which CP becomes 40 ° C. or higher, which is lower than that of toner.
(3) The storage elastic modulus (G ′) at the fixing temperature of the toner image receiving layer is 1 × 102~ 1x105Pa, loss elastic modulus (G ″) is 1 × 102~ 1x105Pa.
(4) The loss tangent (G ″ / G ′), which is the ratio of the loss elastic modulus (G ″) at the fixing temperature of the toner image-receiving layer and the storage elastic modulus (G ′), is 0.01 to 10.
(5) The storage elastic modulus (G ′) at the fixing temperature of the toner image-receiving layer is −50 to +2500 with respect to the storage elastic modulus (G ″) at the fixing temperature of the toner.
(6) The inclination angle of the molten toner on the toner image-receiving layer is 50 degrees or less, particularly 40 degrees or less.
The toner image-receiving layer preferably satisfies the physical properties disclosed in Japanese Patent No. 2788358, Japanese Patent Application Laid-Open Nos. 7-248637, 8-305067, and 10-239889. .
[0115]
The physical property (1) can be measured by a differential scanning calorimeter (DSC). The physical properties (2) to (3) can be measured using, for example, a flow tester CFT-500 or 500D manufactured by Shimadzu Corporation. The physical properties (5) to (7) can be measured using a rotational rheometer (for example, a dynamic analyzer RADII manufactured by Rheometric). The physical property (8) can be measured by a method disclosed in JP-A-8-334916 using a contact angle measuring device manufactured by Kyowa Interface Science Co., Ltd.
[0116]
As the toner image-receiving layer, 1 × 106~ 1x1015Ω / cm2It is preferable to have a surface electrical resistance in the range of (under conditions of 25 ° C. and 65% RH).
The surface resistance is 1 × 106Ω / cm2If it is less than 1, the amount of toner when the toner is transferred to the toner image-receiving layer is not sufficient, and the density of the resulting toner image tends to be low. On the other hand, the surface electrical resistance is 1 × 1015Ω / cm2Exceeding this amount generates more charge than necessary during transfer, and the toner is not sufficiently transferred, resulting in a low image density, and electrostatic charge is easily deposited during handling of the electrophotographic image receiving sheet. Misfeeds, double feeds, discharge marks, toner transfer missing, etc. may occur during copying.
Here, the measurement of the surface electrical resistance is based on JIS K 6911, the sample is conditioned for 8 hours or more in an environment of a temperature of 20 ° C. and a humidity of 65%, and R8340 manufactured by Advantest Corporation is used in the same environment. It is obtained by measuring after using for 1 minute after energization under the condition of an applied voltage of 100V.
[0117]
[Back layer]
In the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention, the back layer is provided on the opposite side of the toner image-receiving layer with respect to the support for the purpose of imparting backside output suitability, improving backside output image quality, improving curl balance, and improving device passability. Is preferably provided.
Although there is no restriction | limiting in particular as a color of the said back layer, When the image receiving sheet for electrophotography of this invention is a double-sided output type image receiving sheet which forms an image also in a back surface, it is preferable that a back layer is also white. The whiteness and the spectral reflectance are preferably 85% or more like the surface.
Further, the back layer may have the same structure as that of the toner image receiving layer for improving the duplex output suitability. Various additives described above can be used for the back layer. As such an additive, it is particularly suitable to blend a matting agent, a charge adjusting agent and the like. The back layer may have a single layer configuration or a stacked configuration of two or more layers.
Further, in order to prevent offset at the time of fixing, when a releasable oil is used for the fixing roller or the like, the back layer may be oil absorbing.
The thickness of the back layer is usually preferably from 0.1 to 10 μm.
[0118]
[Other layers]
Examples of other layers in the electrophotographic image-receiving sheet include, for example, a surface protective layer, an adhesion improving layer, an intermediate layer, an undercoat layer, a cushion layer, a charge control (prevention) layer, a reflective layer, a tint adjusting layer, and a storage stability improvement. A layer, an adhesion preventing layer, an anti-curl layer, and a smoothing layer. These layers may be composed of a single layer or may be composed of two or more layers.
[0119]
-Surface protective layer-
The surface protective layer is for the purpose of protecting the surface of the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention, improving storage stability, improving handleability, imparting writability, improving instrument passability, imparting anti-offset properties, etc. It can be provided on the surface of the toner image-receiving layer. The surface protective layer may be a single layer or may be composed of two or more layers. In the surface protective layer, various thermoplastic resins, thermosetting resins, and the like can be used as a binder, and it is preferable to use the same type of resin as the toner image receiving layer. However, thermodynamic characteristics, electrostatic characteristics, and the like do not need to be the same as those of the toner image-receiving layer, and can be optimized.
[0120]
The surface protective layer may contain the various additives described above that can be used for the toner image-receiving layer. In particular, the surface protective layer may be blended with other additives such as a matting agent in addition to the release agent used in the present invention. In addition, as said mat agent, various well-known things are mentioned.
The outermost surface layer in the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention (for example, the surface protective layer when a surface protective layer is formed) has good compatibility with the toner in terms of fixing properties. preferable. Specifically, the contact angle with the melted toner is preferably, for example, 0 to 40 degrees.
[0121]
-Adhesion improvement layer, etc.-
The adhesion improving layer is preferably formed for the purpose of improving the adhesion between the support and the toner image receiving layer in the electrophotographic image receiving sheet of the present invention. The above-mentioned various additives can be blended in the adhesion improving layer, and it is particularly preferable to blend a crosslinking agent. The electrophotographic image-receiving sheet of the present invention preferably further comprises a cushion layer or the like between the adhesion improving layer and the toner image-receiving layer in order to improve toner acceptability.
[0122]
-Intermediate layer-
The intermediate layer is formed, for example, between the support and the adhesion improving layer, between the adhesion improving layer and the cushion layer, between the cushion layer and the toner image receiving layer, and between the toner image receiving layer and the storage stability improving layer. Can do. Of course, in the case of an electrophotographic image-receiving sheet comprising a support, a toner image-receiving layer, and an intermediate layer, the intermediate layer can be present, for example, between the support and the toner image-receiving layer.
[0123]
The thickness of the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the intended purpose. For example, 50 to 350 μm is preferable, and 100 to 280 μm is more preferable.
[0124]
(toner)
The electrophotographic image-receiving sheet of the present invention is used with a toner image-receiving layer receiving toner during printing or copying.
The toner contains at least a binder resin and a colorant, and if necessary, a release agent and other components.
[0125]
-Toner binder resin-
Examples of the binder resin include styrenes such as styrene and parachlorostyrene; vinyl esters such as vinyl naphthalene, vinyl chloride, vinyl bromide, vinyl fluoride, vinyl acetate, vinyl propionate, vinyl benzoate, and vinyl butyrate; Methyl acrylate, ethyl acrylate, n-butyl acrylate, isobutyl acrylate, dodecyl acrylate, n-octyl acrylate, 2-chloroethyl acrylate, phenyl acrylate, methyl α-chloroacrylate, methyl methacrylate, methacryl Methylene aliphatic carboxylic acid esters such as ethyl acetate and butyl methacrylate; Vinyl nitriles such as acrylonitrile, methacrylonitrile, and acrylamide; Vinyl ethers such as vinyl methyl ether, vinyl ethyl ether, and vinyl isobutyl ether Tells; N-vinyl compounds such as N-vinyl pyrrole, N-vinyl carbazole, N-vinyl indole, N-vinyl pyrrolidone; single weight of vinyl monomers such as vinyl carboxylic acids such as methacrylic acid, acrylic acid and cinnamic acid Copolymers, copolymers thereof, and various polyesters can be used, and various waxes can be used in combination.
Among these resins, it is preferable to use resins of the same system as those used for the toner image receiving layer of the present invention.
[0126]
-Toner Colorant-
As the colorant, those usually used in toners can be used without limitation. For example, carbon black, chrome yellow, hansa yellow, benzidine yellow, sren yellow, quinoline yellow, permanent orange GTR, pyrazolone. Orange, Vulcan Orange, Watch Young Red, Permanent Red, Brilliantamine 3B, Brilliantamine 6B, Daypon Oil Red, Pyrazolone Red, Risor Red, Rhodamine B Lake, Lake Red C, Rose Bengal, Aniline Blue, Ultramarine Blue, Calco Examples include various pigments such as oil blue, methylene blue chloride, phthalocyanine blue, phthalocyanine green, and malachite green oxalelate. Acridine, xanthene, azo, benzoquinone, azine, anthraquinone, thioindico, dioxazine, thiazine, azomethine, indico, thioindico, phthalocyanine, aniline black, polymethine, triphenyl Examples include various dyes such as methane, diphenylmethane, thiazine, thiazole, and xanthene. These colorants may be used alone or in combination of two or more.
The content of the colorant is preferably in the range of 2 to 8% by mass. If the content of the colorant is 2% by mass or more, the coloring power is not weakened. On the other hand, if it is 8% by mass or less, the transparency is not impaired, which is preferable.
[0127]
-Toner release agent-
As the mold release agent, all known waxes can be used in principle, but polar waxes containing nitrogen such as relatively low molecular weight high crystalline polyethylene wax, Fischer-Tropsch wax, amide wax, urethane compound, etc. Etc. are particularly effective. The molecular weight of the polyethylene wax is preferably 1000 or less, and more preferably 300 to 1000.
[0128]
The compound having a urethane bond is suitable because even if it has a low molecular weight, the solid state can be maintained and the melting point can be set high for the molecular weight due to the strength of cohesive force due to the polar group. The preferred range of molecular weight is 300-1000. The raw materials are a combination of diisocyanate compounds and monoalcohols, a combination of monoisocyanic acid and monoalcohol, a combination of dialcohols and monoisocyanic acid, a combination of trialcohols and monoisocyanic acid, triisocyanic acid Various combinations such as combinations of compounds and monoalcohols can be selected, but in order not to increase the molecular weight, it is preferable to combine a compound of a polyfunctional group and a monofunctional group, and an equivalent functional group amount. It is important to ensure that
[0129]
Specific examples of the monoisocyanate compound among the raw material compounds include dodecyl isocyanate, phenyl isocyanate and derivatives thereof, naphthyl isocyanate, hexyl isocyanate, benzyl isocyanate, butyl isocyanate, and allyl isocyanate. It is done.
Examples of the diisocyanate compound include tolylene diisocyanate, 4,4′diphenylmethane diisocyanate, toluene diisocyanate, 1,3-phenylene diisocyanate, hexamethylene diisocyanate, 4-methyl-m-phenylene diisocyanate, and isophorone diisocyanate. Can be mentioned.
As the monoalcohol, it is possible to use very common alcohols such as methanol, ethanol, propanol, butanol, pentanol, hexanol, and heptanol.
Among the raw material compounds, as the dialcohols, a number of glycols such as ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, trimethylene glycol; as the trialcohols, trimethylolpropane, triethylolpropane, trimethanolethane, etc. can be used. However, it is not necessarily limited to this range.
[0130]
These urethane compounds can be mixed with a resin and a colorant at the time of kneading and used as a kneaded and pulverized toner as in a normal release agent. Also, when used in the emulsion polymerization aggregation melting toner described above, it is dispersed in water together with a polymer electrolyte such as an ionic surfactant, a polymer acid or a polymer base, and heated to a melting point or higher to produce a homogenizer or pressure discharge. A fine dispersion is obtained by applying strong shearing with a mold disperser to prepare a release agent particle dispersion of 1 μm or less, which can be used together with a resin particle dispersion, a colorant dispersion and the like.
[0131]
-Toner and other components-
Further, the toner of the present invention may contain other components such as an internal additive, a charge control agent, and inorganic fine particles. As the internal additive, a magnetic material such as a metal such as ferrite, magnetite, reduced iron, cobalt, nickel, manganese, an alloy, or a compound containing these metals can be used.
[0132]
As the charge control agent, various commonly used charge control agents such as quaternary ammonium salt compounds, nigrosine compounds, dyes composed of complexes of aluminum, iron, chromium, and triphenylmethane pigments may be used. it can. A material that is difficult to dissolve in water is preferable from the viewpoint of controlling the ionic strength that affects the stability during aggregation and melting and reducing wastewater contamination.
[0133]
Examples of the inorganic fine particles include silica, alumina, titania, calcium carbonate, magnesium carbonate, tricalcium phosphate, and the like. Usually, all external additives on the toner surface are used. It is preferable to use by dispersing with a molecular base.
[0134]
Furthermore, a surfactant can be used for emulsion polymerization, seed polymerization, pigment dispersion, resin particle dispersion, release agent dispersion, aggregation, and stabilization thereof. For example, anionic surfactants such as sulfate ester, sulfonate, phosphate, and soap, cationic surfactants such as amine salt type and quaternary ammonium salt type, polyethylene glycol type, alkylphenol It is also effective to use a nonionic surfactant such as an ethylene oxide adduct system or a polyhydric alcohol system in combination. As a dispersing means at that time, a general means such as a rotary shear type homogenizer, a ball mill having a media, a sand mill, a dyno mill or the like can be used.
[0135]
An external additive may be further added to the toner as necessary. Examples of the external additive include inorganic powder and organic particles. Examples of the inorganic particles include SiO.2TiO2, Al2O3, CuO, ZnO, SnO2, Fe2O3, MgO, BaO, CaO, K2O, Na2O, ZrO2, CaO / SiO2, K2O. (TiO2)n, Al2O3・ 2SiO2, CaCO3, MgCO3, BaSO4, MgSO4Etc. can be illustrated. Moreover, as said organic particle, resin powder, such as fatty acid or its derivative (s), powders, such as these metal salts, a fluorine resin, a polyethylene resin, an acrylic resin, can be used. For example, the average particle size of these powders is preferably 0.01 to 5 μm, and more preferably 0.1 to 2 μm.
[0136]
The method for producing the toner is not particularly limited, and (i) a step of forming aggregated particles in a dispersion obtained by dispersing resin particles to prepare an aggregated particle dispersion, (ii) in the aggregated particle dispersion. A step of adding and mixing a fine particle dispersion in which fine particles are dispersed to adhere the fine particles to the aggregated particles to form adhered particles; and (iii) heating and fusing the adhered particles to form toner particles. It is preferable that the toner is manufactured by a toner manufacturing method including the steps.
[0137]
-Toner physical properties-
The volume average particle diameter of the toner of the present invention is preferably from 0.5 μm to 10 μm.
If the volume average particle size of the toner is too small, there may be an adverse effect on toner handling (replenishability, cleaning properties, fluidity, etc.), and particle productivity may be reduced. On the other hand, if the volume average particle diameter of the toner is too large, the image quality and resolution due to graininess and transferability may be adversely affected.
Further, the toner of the present invention preferably satisfies the volume average particle size range of the toner and has a volume average particle size distribution index (GSDv) of 1.3 or less.
The ratio (GSDv / GSDn) of the volume average particle size distribution index (GSDv) to the number average particle size distribution index (GSDn) is preferably 0.95 or more.
In addition, the toner of the present invention satisfies the volume average particle diameter range of the toner, and the average value of the shape factor represented by the following formula is preferably 1.00 to 1.50.
Shape factor = (π × L2) / (4 × S)
(However, L represents the maximum length of toner particles, and S represents the projected area of toner particles.)
When the toner satisfies the above conditions, it is effective for image quality, particularly graininess, and resolution, and it is difficult for transfer and omission to occur, and handling properties are not adversely affected even if the average particle size is not small. Become.
[0138]
The storage elastic modulus G ′ (measured at an angular frequency of 10 rad / sec) at 150 ° C. of the toner itself is suitably 10 to 200 Pa from the viewpoint of improving the image quality and preventing the offset property in the fixing process.
[0139]
(Image forming method)
In the image forming method of the present invention, it is preferable to use a cooling / peeling type belt fixing type smoothing processing machine having a heating / pressurizing unit, a cooling unit, and a cooling / peeling unit as the heat / pressure treatment.
It is preferable that the heating and pressurizing unit is heated and pressurized to a temperature equal to or higher than the softening point of the thermoplastic resin in the image forming layer, cooled, and then peeled off from the belt member in the heating and pressing unit (cooling peeling process).
The heating and pressing means of the cooling-peeling belt type smoothing processor is not particularly limited, and examples thereof include a combination of a heating roller, a pressing roller, and an endless belt. Although it does not restrict | limit especially as said cooling means, For example, a cooling device, a heat sink, etc. which can ventilate cool air and can adjust cooling temperature etc. are used.
[0140]
It is preferable to apply pressure when the image forming material is brought into contact with the heating and pressurizing unit of the cooling and peeling type belt type smoothing processor. Although there is no restriction | limiting in particular as this pressurization method, It is preferable to apply nip pressure. The nip pressure is 1 to 100 kg / cm from the viewpoint of forming an image having excellent water resistance and surface smoothness and good gloss.2Is preferred, 5-30 kg / cm2Is more preferable. Further, the heating in the heating and pressurizing means is a temperature equal to or higher than the softening point of the thermoplastic resin in the image forming layer, and varies depending on the thermoplastic resin used, but is usually preferably 80 ° C. or higher and 200 ° C. or lower. The cooling temperature in the cooling means is preferably 80 ° C. or lower, more preferably 20 to 80 ° C., at which the thermoplastic resin layer in the image forming layer is sufficiently solidified.
[0141]
The surface of the fixing belt is preferably formed with a thin film made of at least one selected from the group consisting of silicone rubber, fluororubber, silicone resin, and fluororesin. Among them, an aspect in which a fluorocarbonsiloxane rubber layer having a uniform thickness is provided on the surface of the belt member, a silicone rubber layer having a uniform thickness is provided on the surface of the belt member, and the surface of the silicone rubber layer is provided. An embodiment in which a fluorocarbon siloxane rubber layer having a uniform thickness is provided.
[0142]
The fluorocarbon siloxane rubber preferably has a perfluoroalkyl ether group and / or a perfluoroalkyl group in the main chain.
Such a fluorocarbon siloxane rubber includes (A) a fluorocarbon siloxane having the following general formula (1) as a main component and an aliphatic unsaturated group, and (B) two or more ≡SiH groups in one molecule. Organopolysiloxane and / or fluorocarbon siloxane, wherein the content of the ≡SiH group is 1 to 4 times the molar amount of the aliphatic unsaturated group in the fluorocarbon siloxane rubber composition, (C) filling A cured product of a fluorocarbon siloxane rubber composition containing an agent and (D) an effective amount of a catalyst is preferably used.
[0143]
The (A) component fluorocarbon polymer is mainly composed of a fluorocarbon siloxane having a repeating unit represented by the following general formula (1) and has an aliphatic unsaturated group.
[0144]
[Chemical 1]
[0145]
Here, in the above formula (1), R10Is an unsubstituted or substituted monovalent hydrocarbon group having preferably 1 to 8 carbon atoms, preferably an alkyl group having 1 to 8 carbon atoms or an alkenyl group having 2 to 3 carbon atoms, particularly a methyl group. Is preferred. a and e are each 0 or 1, b and d are each an integer of 1 to 4, and c is an integer of 0 to 8. Moreover, x is an integer greater than or equal to 1, Preferably it is 10-30.
[0146]
Examples of the component (A) include those represented by the following formula (2).
[0147]
[Chemical 2]
[0148]
In the component (B), examples of the organopolysiloxane having an ≡SiH group include organohydrogenpolysiloxanes having at least two hydrogen atoms bonded to silicon atoms in the molecule.
[0149]
In the fluorocarbon siloxane rubber composition used in the present invention, when the fluorocarbon polymer as the component (A) has an aliphatic unsaturated group, the above-described organohydrogenpolysiloxane can be used as a curing agent. . That is, in this case, a cured product is formed by an addition reaction that occurs between an aliphatic unsaturated group in the fluorocarbon siloxane and a hydrogen atom bonded to a silicon atom in the organohydrogenpolysiloxane.
[0150]
As such organohydrogenpolysiloxane, various organohydrogenpolysiloxanes used in addition-curable silicone rubber compositions can be used.
[0151]
The above-mentioned organohydrogenpolysiloxane generally has at least one ≡SiH group, particularly 1 to 5 with respect to one aliphatic unsaturated hydrocarbon group in the fluorocarbon siloxane of component (A). It is suitable to mix | blend in such a ratio.
[0152]
Further, the fluorocarbon having an ≡SiH group may be a unit of the above formula (1) or R in the formula (1).10Is preferably a dialkylhydrogensiloxy group and the terminal is a ≡SiH group such as a dialkylhydrogensiloxy group or a silyl group, and examples thereof include those represented by the following formula (3).
[0153]
[Chemical 3]
[0154]
As the filler of the component (C), various fillers used in general silicone rubber compositions can be used. For example, fumed silica, precipitated silica, carbon powder, titanium dioxide, aluminum oxide, quartz powder, reinforcing fillers such as talc, sericite and bentonite, fibrous fillers such as asbestos, glass fiber, organic fiber, etc. It can be illustrated.
[0155]
As the catalyst of the component (D), chloroplatinic acid, alcohol-modified chloroplatinic acid, complexes of chloroplatinic acid and olefin, platinum black or palladium, which are known as addition reaction catalysts, alumina, silica, carbon, etc. Examples are those supported on the above-mentioned carrier, complex of rhodium and olefin, group VIII element of periodic table such as chlorotris (triphenylphosphine) rhodium (Wilkinson catalyst), rhodium (III) acetylacetonate, etc. However, these complexes are preferably used by being dissolved in a solvent such as an alcohol, ether, or hydrocarbon.
[0156]
In the fluorocarbon siloxane rubber composition used in the present invention, various compounding agents can be added as long as the object of the present invention to improve chemical resistance is not impaired. For example, diphenylsilane diol, low-polymerization degree molecular chain terminal hydroxyl-blocked dimethylpolysiloxane, dispersant such as hexamethyldisilazane, heat resistance improver such as ferrous oxide, ferric oxide, cerium oxide, iron octylate Further, colorants such as pigments can be blended as necessary.
[0157]
The belt member of the present invention is obtained by coating the surface of a heat-resistant resin or metal belt body with the fluorocarbon siloxane rubber composition, followed by heat curing. It can be diluted with a solvent such as fluoride or benzotrifluoride to obtain a coating solution, which can be applied by a general coating method such as spray coating, dip coating or knife coating. The temperature and time for heat curing can be selected as appropriate, and are selected according to the type of belt body and the manufacturing method, etc., in the range of normal temperature of 100 to 500 ° C. and time of 5 seconds to 5 hours.
[0158]
The thickness of the fluorocarbonsiloxane rubber layer formed on the surface of the belt member is not particularly limited, but is usually preferably 20 to 500 μm, more preferably 40 to 200 μm.
[0159]
As the surface roughness [arithmetic mean roughness (Ra)] of the belt member, 20 μm or less is preferable, and 5 μm or less is more preferable, particularly in that it is excellent in surface smoothness and can form an image having good gloss. 1 μm or less is more preferable. The arithmetic average roughness can be measured based on JIS B 0601, B 0651, B 0652.
The
[0160]
The method for forming an image on the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention is not particularly limited as long as it is an electrophotographic method using a fixing belt, and any ordinary electrophotographic method can be applied.
For example, a color image can be preferably formed on the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention. The color image can be formed using an electrophotographic apparatus capable of forming a full color image. A typical electrophotographic apparatus has an image receiving sheet conveying section, a latent image forming section, and a developing section arranged close to the latent image forming section. Depending on the model, a latent image is formed at the center of the apparatus main body. A toner image intermediate transfer portion in proximity to the image receiving portion and the image receiving sheet conveying portion.
[0161]
Furthermore, as a method for improving the image quality, an adhesive transfer or heat-assisted transfer system is known instead of or in combination with electrostatic transfer or bias roller transfer. For example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 63-113576 and 5-341666 describe specific structures thereof. In particular, a method using a heat-assisted transfer type intermediate transfer belt is preferable when a toner having a small particle diameter is used.
[0162]
According to the image forming method of the present invention, even when an oilless machine without fixing oil is used, the electrophotographic image receiving sheet and the toner can be prevented from being peeled off, or the electrophotographic image receiving sheet and the toner component can be prevented from being offset. In addition, it is possible to realize a good image that has an unprecedented gloss and is rich in photographic feeling.
[0163]
FIG. 1 shows an electrophotographic apparatus of the present invention (for example, a full color laser printer (DCC-500) manufactured by Fuji Xerox), and the belt-like fixing unit of the electrophotographic apparatus is modified to the belt fixing type smoothing processor shown in FIG. It is used as. In FIG. 1, 100 is an image forming apparatus, 37 is a photosensitive drum, 9 is a developing device, 31 is an intermediate transfer belt, 16 is a recording sheet, and 25 is a belt-like fixing unit.
FIG. 2 shows a belt-type fixing unit 25 disposed in the electrophotographic apparatus (image forming apparatus) 100 of FIG.
As shown in FIG. 2, the belt-type fixing device 25 includes a heating roll 71, an endless belt 73 rotatably supported by a peeling roll 74 including the heating roll 71 and a tension roll 75, and the heating roll 71. And a pressure roll 72 in pressure contact with the endless belt 73.
A cooling heat sink 77 for forcibly cooling the endless belt 73 is disposed between the heating roll 71 and the peeling roll 74 on the inner surface side of the endless belt 73. 77 constitutes a cooling / sheet conveying section for cooling the electrophotographic image-receiving sheet and conveying the sheet.
[0164]
In the belt-type fixing device 25, as shown in FIG. 2, an electrophotographic transfer sheet having a color toner image transferred and fixed on the surface is heated to the heating roll 71 and the heating roll 71 via an endless belt 73. A color toner image is introduced into a pressure contact portion (nip portion) with the pressure roll 72 to be pressed so as to be positioned on the heating roll 71 side, and passes through the pressure contact portion between the heating roll 71 and the pressure roll 72. Further, the color toner image T is heated and melted and fixed on the electrophotographic transfer sheet.
[0165]
Thereafter, in the press-contact portion between the heating roll 71 and the pressure roll 72, for example, the toner is heated to a temperature of about 120 to 130 ° C. and melted to fix the color toner image to the image receiving layer. The photographic image-receiving sheet is conveyed together with the endless belt 73 while the image-receiving layer on the surface thereof is in close contact with the surface of the endless belt 73. In the meantime, the endless belt 73 is forcibly cooled by a cooling heat sink 77, and after the color toner image and the image receiving layer are cooled and solidified, the peeling roller 74 uses the waist (rigidity) of the electrophotographic image receiving sheet itself. It is peeled off.
[0166]
The surface of the endless belt 73 after the peeling process is completed is prepared for the next fixing process by removing residual toner and the like by a cleaner (not shown).
[0167]
The method for forming an image on the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention is not limited to the above method as long as it is an electrophotographic method using a fixing belt. Any ordinary electrophotographic method can be applied.
For example, a color image can be preferably formed on the electrophotographic image-receiving sheet of the present invention. The color image can be formed using an electrophotographic apparatus capable of forming a full color image. A typical electrophotographic apparatus has an image receiving sheet conveying section, a latent image forming section, and a developing section arranged close to the latent image forming section. Depending on the model, a latent image is formed at the center of the apparatus main body. A toner image intermediate transfer portion in proximity to the image receiving portion and the image receiving sheet conveying portion.
[0168]
Furthermore, as a method for improving the image quality, an adhesive transfer or heat-assisted transfer system is known instead of or in combination with electrostatic transfer or bias roller transfer. For example, Japanese Patent Laid-Open Nos. 63-113576 and 5-341666 describe specific structures thereof. In particular, a method using a heat-assisted transfer type intermediate transfer belt is preferable when a toner having a small particle diameter is used.
[0169]
According to the image forming method of the present invention, even when an oilless machine without fixing oil is used, the electrophotographic image receiving sheet and the toner can be prevented from being peeled off, or the electrophotographic image receiving sheet and the toner component can be prevented from being offset. In addition, it is possible to realize a good image that has an unprecedented gloss and is rich in photographic feeling.
[0170]
【Example】
Examples of the present invention will be described below, but the present invention is not limited to these examples.
In the following examples and comparative examples, “%” and “parts” are based on mass.
[0171]
(Examples 1-6 and Comparative Examples 1-4)
-Production of support-
Hardwood bleached kraft pulp (LBKP; whiteness 90%) was beaten with a disc refiner to 300 ml (Canadian standard freeness, CFS) and adjusted to a fiber length of 0.60 mm. Additives were added to the pulp stock at the following ratio based on the mass of the pulp.
Note) The AKD means an alkyl ketene dimer (the alkyl part is derived from a fatty acid mainly composed of behenic acid). The EFA means an epoxidized fatty acid amide (the fatty acid part is derived from a fatty acid mainly composed of behenic acid).
[0172]
The obtained pulp paper stock was dried at a basis weight of 160 g / m using a long paper machine.2A base paper was prepared. In addition, PVA 1.2 g / m in solid content by a size press machine in the middle of the drying zone of the long paper machine2, CaCO3 0.9g / m2Attached.
Thereafter, using a machine calendar, the paper was passed so that a metal roll having a surface temperature of 110 ° C. was in contact with the surface (surface) of the base paper on which the toner image receiving layer was provided, and a calendar process was performed. The opposite surface (back surface) of the base paper was in contact with a metal roll having a surface temperature of 40 ° C.
Furthermore, using a soft calender, paper was fed so that a metal roll with a surface temperature of 210 ° C. was in contact with the surface of the base paper and a resin roll with a surface temperature of 40 ° C. was in contact with the back surface, and calendering was performed, and the density was 1.03 g / cm3A base paper was prepared.
[0173]
The following four types of pellets (1) to (4) are mixed, and the optical brightener, ultramarine, and TiO shown in Table 1 are mixed.2A resin composition having a content of was prepared.
(1) PE: 100% by mass
(2) Benzooxolyl stilbene compound: 2% by mass + PE: 98% by mass
(3) Ultramarine blue (blue ultramarine blue / purple ultramarine blue = 1/2 (mass ratio)): 6% by mass + PE: 94% by mass
(4) TiO2: 50% by mass + PE: 50% by mass
In addition, all PE in said (1)-(4) is HDPE / LDPE = 1/1 (mass ratio).
[0174]
Each of the obtained resin compositions was applied to the surface (surface) on the side where the toner image-receiving layer is provided to form a polyethylene resin layer having a dry film thickness of 25 μm.
On the other hand, a resin composition comprising HDPE / LDPE = 1/1 (mass ratio) was applied to the surface (back surface) on which the toner image-receiving layer is not provided to form a polyethylene resin layer having a dry film thickness of 20 μm.
Subsequently, the surface side was subjected to corona discharge treatment, and gelatin was 0.1 g / m 2.2Applied. Further, the back surface is subjected to corona discharge treatment, and gelatin is 0.06 g / m.2, 0.02 g / m of colloidal silica2It apply | coated and the support body of Examples 1-6 and Comparative Examples 1-4 was produced.
[0175]
[Table 1]
* 1: Stilbene fluorescent whitening agent
* 2: Ultramarine blue (blue ultramarine blue / purple ultramarine blue = 1/2 (mass ratio))
* 3: Benzooxolyl stilbene fluorescent whitening agent
[0176]
-Production of electrophotographic image-receiving sheet-
Using the obtained supports of Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 4, electrophotographic image-receiving sheets were produced as follows.
[0177]
<Preparation of coating solution for toner image-receiving layer>
(Titanium dioxide dispersion)
The following components were mixed and dispersed using NBK-2 manufactured by Nippon Seiki Seisakusho to prepare a titanium dioxide dispersion (titanium dioxide pigment 40% by mass).
titanium dioxide
(Taipek (registered trademark) A-220, manufactured by Ishihara Sangyo) 40.0 g
PVA102 2.0g
Ion exchange water 58.0g
[0178]
(Toner image-receiving layer coating solution)
The following components were mixed and stirred to prepare a toner image-receiving layer coating solution.
15.5 g of the above titanium dioxide dispersion
Carnauba wax dispersion
(Cerosol 524, manufactured by Chukyo Yushi Co., Ltd.) 15.0 g
Polyester resin water dispersion
(Solid content 30%, KZA-7049, manufactured by Unitika) 100.0 g
Thickener (Alcox E30, Meisei Chemical) 2.0g
Anionic surfactant (AOT) 0.5g
Ion exchange water 80ml
The resulting toner image-receiving layer coating solution had a viscosity of 40 mPa · s, a surface tension of 34 mN / m, and a polyester resin Tg of 61 ° C.
[0179]
<Preparation of coating solution for back layer>
The following components were mixed and stirred to prepare a back layer coating solution.
Acrylic resin water dispersion
(Solid content 30%, high loss XBH-997L, manufactured by Seiko Chemical) 100.0 g
Matting agent
(Tecpomer MBX-12, manufactured by Sekisui Plastics Co., Ltd.) 5.0 g
Release agent (Hydrin D337, manufactured by Chukyo Yushi Co., Ltd.) 10.0 g
Thickener (CMC) 2.0g
Anionic surfactant (AOT) 0.5g
Ion exchange water 80ml
The back layer coating solution has a viscosity of 35 mPa · s and a surface tension of 33 mN.
/ M.
[0180]
<Coating of Back Layer and Toner Image Receiving Layer>
The back layer coating solution was applied to the back surface of each of the obtained Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 to 4 with a bar coater. Next, the toner image-receiving layer coating liquid was applied to the surface of the support with a bar coater, as in the case of the back layer.
The coating amount is 9 g / m in dry mass for the back layer.2The toner image-receiving layer was coated with the toner image-receiving layer coating solution and the back layer coating solution so that the dry mass was 12 g. The content of the thermoplastic resin in the toner image receiving layer was 64% by mass of the total mass of the toner image receiving layer.
The back layer and the toner image-receiving layer were dried online with hot air after coating. For drying, the amount of drying air and the temperature were adjusted so that both the back surface and the toner image-receiving surface were dried within 2 minutes after coating. The drying point was the point at which the coating surface temperature was the same as the wet bulb temperature of the drying air.
After drying, a soft calendar process was performed. The soft calendering process was performed using a soft calender, passing the paper so that a metal roller having a surface temperature of 55 ° C. was in contact with the surface of the toner image-receiving layer, and a nip pressure of 235 kN / m.
[0181]
<Evaluation>
The obtained electrophotographic image-receiving sheet was cut into A4, and a portrait image of a woman was used as a print image. The printer used was an image forming apparatus in which the fixing unit of the Fuji Xerox full color laser printer (DCC-500) shown in FIG. 1 was modified to the belt-like fixing unit shown in FIG. 2 (belt and cooling conditions are as follows) ) Was used.
−Belt−
Belt support: polyimide (PI) film, width = 50 cm,
Thickness = 80μm
Release layer material for belt: SIFEL 610, which is a fluorocarbon siloxane rubber precursor, was vulcanized and cured to a film thickness of 50 μm.
-Cooling conditions-
Cooler: Heat sink length = 80mm
Speed: 53mm / sec
[0182]
<Evaluation of sensory image quality>
About the obtained real image sample, the image quality, color tone, and brightness as silver salt photograph-like suitability were evaluated by the following criteria by a person who is relatively good at evaluating the image quality of photographs. The results are shown in Table 2.
[Evaluation criteria]
A: The image quality is equivalent to a silver halide photograph.
B: Image quality close to that of a silver salt photograph and acceptable as a photograph.
C: Although the image quality is different from that of a silver halide photograph, it is acceptable to some extent as a photograph.
D: The image quality is clearly inferior from the silver salt photograph and is not acceptable as a photograph.
E: Image quality is not acceptable at all.
[0183]
[Table 2]
[0184]
【The invention's effect】
According to the present invention, a support for an electrophotographic image-receiving sheet can be obtained in which a polyolefin resin layer is provided on both surfaces of a base paper, and the contents of the fluorescent whitening agent and the bluing agent in the polyolefin resin layer are optimized. .
In addition, according to the present invention, a high-quality electronic device having good silver salt photographic-like suitability (image quality, color tone, brightness, texture, etc.) using the support for an electrophotographic image-receiving sheet, and close to the silver salt photographic image quality. An electrophotographic image-receiving sheet from which a photographic print can be obtained can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic view showing an example of an electrophotographic apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing an example of a cooling and peeling type belt fixing type smoothing processing machine used in the fixing unit of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
25 Belt type fixing device
71 Heating roll
72 Pressure roll
74 Peeling roll
75 Tension roll
73 Endless belt
77 Cooling heat sink
100 Image forming apparatus