JP2004270495A - Scroll compressor - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクロール圧縮機に係わり、特にそのバランスウエイトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクロール圧縮機としては、旋回スクロール背面空間に流れ込んだ潤滑油を該背面空間に貯留し、旋回スクロールの背面とフレーム間の潤滑に使用する経路と、ハウジング底部に排出させる経路とを設けたものがあった(例えば特許文献1参照)。図6は、前記特許文献1に記載された従来のスクロール圧縮機を示す要部断面図である。
【0003】
図6において、密閉ハウジング8は回転シャフト5によって電動モータMに連結されたスクロール圧縮機構Cを内部に収納している。
【0004】
スクロール圧縮機構Cは固定スクロール1、旋回スクロール2、オルダムリング3、フレーム6、上部軸受71、旋回軸受73、ドライブブッシュ54等から構成され、旋回スクロール2は固定スクロール1とフレーム6とで挟持されながらフレーム6との間に配置されたオルダムリング3により自転が拘束された旋回運動可能に保持されている。
【0005】
固定スクロール1は、中央部に吐出ポート13が設けられた鏡板11の一方の端面に渦巻き状ラップ12を備えている。旋回スクロール2は鏡板21の一方の端面に渦巻き状ラップ22を備え、鏡板21のもう一方の端面には中空円筒形状のボス23が設けられている。ボス23の内周にはドライブブッシュ54が旋回軸受73を介して回転自在に嵌挿されている。ドライブブッシュ54に穿設されたスライド孔55内には回転シャフト5の上端から突出する偏心ピン59が嵌合されている。偏心ピン59の側面の一部は、回転シャフト5の回転中心と旋回スクロール2の駆動中心とを結ぶ直線と平行にカットされており、また、スライド孔55の内側面の一部も上記カット部に摺接するよう直線状に形成されている。ドライブブッシュ54は、スライド孔55の直線状内側面の摺動によって、偏心ピン59の直線状側面に沿ってスライドするようになっている。また、このドライブブッシュ54のスライド運動に追随して旋回スクロール2がスライドするようになっている。固定スクロール1と旋回スクロール2とを相互に所定距離、即ち旋回半径rだけ偏心させ、かつ、180度だけ角度をずらせて噛み合わせることによって複数個の密閉空間24が形成されている。
【0006】
電動モータを駆動することによって回転シャフト5、偏心ピン59、ドライブブッシュ54、ボス23等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール2が駆動され、旋回スクロール2はオルダムリング3によって自転を阻止されながら旋回半径rを半径とする円軌道上を公転旋回運動する。この結果、ガスが吸入通路15を経て密閉空間24内に吸入され、旋回スクロール2の公転旋回運動により密閉空間24の容積が減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至り、吐出ポート13より逆止弁17を押し開いて吐出キャビティ14内に入り、ここから吐出管83を経て外部に吐出される。
【0007】
また、回転シャフト5の回転により、密閉ハウジング8の底部に貯留された潤滑油96はポンプ95により汲み上げられ、回転シャフト5内に設けた給油通路94を介してスクロール圧縮機構Cに供給される。スクロール圧縮機構Cに供給された潤滑油96はボス23の内部に収納された偏心ピン59、ドライブブッシュ54、偏心軸受73の隙間を通ってそれぞれの摺動部を潤滑しながら旋回スクロール2の背面空間97に吐き出され、一部分は旋回スクロール2とフレーム6とのスラスト摺動面等に供給され、残りは排油通路93を通って密閉容器底部へと排出される。
【0008】
一方、スクロール圧縮機においては旋回スクロールを初めとして偏心運動を行う可動部材が存在する為、回転シャフト5若しくはロータMaにバランスウエイトをを付加して、可動部材の運動によるアンバランスを相殺するようにする必要がある。
【0009】
図9は従来のスクロール圧縮機における潤滑油等を考慮に入れないバランス釣り合いを示す図である。図6及び図9において、旋回スクロール部材2を含む可動部材の不釣り合い量を相殺するように、ロータMaの両端にバランスウエイト90、91を設置している。ここで、可動部材の不釣り合い量をm1、ロータM上側のバランスウエイト90の質量をm2、下側のバランスウエイト91の質量をm3とし、可動部材重心の回転半径をr1、バランスウエイト90の重心の回転半径をr2、バランスウエイト91の重心の回転半径をr3とし、さらにスラスト面98から、可動部材重心までの軸方向距離をL1、バランスウエイト90重心までの軸方向距離をL2、バランスウエイト91重心までの軸方向の距離をL3とすると、軸に直角な方向のモーメントの釣り合い、つまり、動的な釣り合いは、
【0010】
【数1】
【0011】
で表され、さらに軸にかかる遠心力の釣り合い、つまり、静的な釣り合いは、
【0012】
【数2】
【0013】
で表される。ここで、可動部材の不釣合い量m1、重心の回転半径r1及びスラスト面98からの軸方向距離L1は既知であるので、例えば、上側バランスウエイト90重心の回転半径r2、下側バランスウエイト91重心の回転半径r3及び、それらの重心のスラスト面98からの軸方向距離L2,L3を適当に設定してやれば、2つの式を連立させて解くことにより、m2,m3を求めることができる。この様にして算出したバランスウエイトの位置、質量としてやることによりアンバランスは最小となり、圧縮機の振動を防止することができる。
【0014】
【特許文献1】
特開昭57−148091号公報(第1−5頁、第1図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、旋回スクロール2の背面に形成された背面空間97に存在する潤滑油の質量によるアンバランスが考慮されておらず、圧縮機の振動を充分に低減することは困難であった。すなわち、背面空間97は旋回スクロールの固定スクロールに対する偏心方向とは逆方向に偏心して配置されているので、そこに存在する潤滑油は回転アンバランスを生じることになり、その結果潤滑油の質量を考慮に入れた従来のスクロール圧縮機のバランス釣り合いは図8に示されるようなものになる。
【0016】
また、背面空間97に流れ込む潤滑油の量は、回転シャフト5で駆動されるオイルポンプ95で汲み上げられている為、回転軸5の回転数により変化する。すなわち、潤滑油の質量による回転アンバランスは、潤滑油の質量自体が運転中に変化するので、予めバランスウエイトを設けて相殺することが困難であり、特に回転数が広範囲に変化するインバーター制御圧縮機において、アンバランスによる振動を充分に低減させることが出来ないという課題を有していた。
【0017】
本発明は、潤滑油による不安定なアンバランスを無くす為に、バランスウエイトを背面空間内に設け、潤滑油が背面空間に溜まらないようにし、不規則なアンバランスの発生を防止して、振動が少ないスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために本発明のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの背面空間内をほぼ満たす大きさのバランスウェイトを設けることにより、潤滑油が背面空間内に出入りすることによる不安定なアンバランスの発生を防止するものである。そして、背面空間内にアンバランスウェイトを設けた分、ロータ端面に設けるアンバランスウェイト質量を小さくしたものである。
【0019】
本構成によって、背面空間に出入りする潤滑油を最小限に抑えて不安定な遠心力を発生させる要因を排除することができ、その結果、圧縮機の振動を低減させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図、図2は同じく実施の形態1におけるドライブブッシュの斜視図、図3は実施の形態1における旋回スクロールとバランスウェイトのバランス図を示す。図において図6乃至図9と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0022】
図1において密閉ハウジング8はその内部に、ステータMbとロータMaから成る電動モータMと、電動モータMによって駆動される圧縮機構部Cと、電動モータMからの回転駆動力を圧縮機構部Cに伝達するための回転シャフト5とを収納している。圧縮機構部Cはフレーム6と、固定スクロール羽根を有する固定スクロール1と、この固定スクロール羽根と噛み合わせて複数個の圧縮作業空間を形成するように旋回スクロール羽根を旋回スクロール鏡板21(端板)上に配設した旋回スクロール2と、旋回スクロール2の自転を防止するためのオルダムリング3とで構成されている。旋回スクロール2を含む可動部材の旋回運動によるアンバランスを相殺するためにロータMa上側にバランスウエイト90を設置し、ロータMa下側にもバランスウエイト91を設置している。また、密閉ハウジング8内の底面には、潤滑油96が貯溜されている。潤滑油96はオイルポンプ95で汲み上げられ、回転シャフト5内に設置されているオイル通路94を通り、フレーム6と旋回スクロール2とボス23との間の旋回スクロール背面空間97に吐き出される。この旋回スクロール背面空間97には、該背面空間97をほぼ満たすバランスウエイト92を設けることにより、背面空間97内に潤滑油96が溜まることはなくなる、しかも、バランスウエイトなので、体積、質量は一定である。これにより、旋回スピードの変化による、旋回スクロール周辺の遠心力は一定になる。
【0023】
ここで、図4,図5を参照してさらに詳細に説明する。図4は旋回スクロール背面空間97内の様子を模式的に表したもので、旋回スクロール背面空間97に設けたバランスウエイト92によって生じる遠心力Foが、旋回スクロール2の遠心力Fpと回転シャフト5中心Oに対して反対に作用するので、FpとFoを合成した遠心力Fp’はFpよりも小さくなる。
【0024】
したがって、釣り合いを示す図5における可動部材の不釣り合い量m1’と可動部材の回転半径r1’の積m1’・r1’は、図9の可動部材の不釣り合い量m1と可動部材の回転半径rの積m1・r1よりも小さくなる。
【0025】
このアンバランスの分、前記可動部材のアンバランス量がかわるので、バランスウエイトを設定し直す必要がある。
【0026】
図5に示す動的な釣り合いの式は、ロータMa上側のバランスウエイト90の質量をm2’、ロータMa下側のバランスウエイト91の質量をm3’、 さらに、可動部材不釣り合い量重心のスラスト面98からの軸方向の距離をL1、ロータMa上端のバランスウエイト90重心のスラスト面98からの軸方向の距離をL2、ロータMa下側のバランスウエイト91重心のスラスト面98からの軸方向の距離をL3とすると、
【0027】
【数3】
【0028】
で表される。
【0029】
さらに、静的な釣り合いは、
【0030】
【数4】
【0031】
で表される。ここで、数1乃至数4よりm2’およびm3’はそれぞれ、
【0032】
【数5】
【0033】
【数6】
【0034】
となる。したがって、ロータ上側のバランスウエイトを、
【0035】
【数7】
【0036】
ロータ下側のバランスウエイトを、
【0037】
【数8】
【0038】
だけ小さく設定し直す。これにより従来の潤滑油による不安定なアンバランスを想定したものよりも圧縮機本体のバランスがよくなり、圧縮機の振動を低減することができる。
【0039】
また、旋回スクロール背面空間97に設けたバランスウエイト92の遠心力Foは次のように計算される。図4において仮に旋回スクロール背面空間97が斜線部であり、ここに比質量ρoのバランスウエイトが設けられているとする。旋回スクロール背面空間97の部屋の直径をD、旋回スクロール2のボスの直径をdとし、背面空間97の高さは旋回スクロール2のボス高さとほぼ同じhとし、このh分の高さの斜線部のバランスウエイトがドライブブッシュ54の旋回運動とともに回転するとする。Oを中心とする回転バランスを考えると、斜線部の重心の位置Oo、およびアンバランス質量moは、旋回スクロール背面空間97にバランスウエイト92で満たし、その反対側に旋回スクロール2のボスと同じ大きさでバランスウエイト92と同じ比質量ρoの円板を置いたのと同じことになるので、
【0040】
【数9】
【0041】
【数10】
【0042】
となる。
【0043】
したがって、回転角速度をωとすると、
【0044】
【数11】
【0045】
となる。
【0046】
一方ボス23の遠心力Fpはその重心位置がr1で、アンバランス量mpは、旋回スクロール2のボスの比質量をρ1とすれば、
【0047】
【数12】
【0048】
となる。
【0049】
したがって、
【0050】
【数13】
【0051】
となり、旋回スクロール2のボスと回転するバランスウエイト92の回転アンバランスFoを考慮するということは、
【0052】
【数14】
【0053】
となり、旋回スクロール2のボスの比質量を(ρ1−ρo)で計算し、バランスウエイトを設定すればバランスウエイト92の回転のアンバランスを考慮したバランスウエイトの設定が可能となる。
【0054】
以上、密閉型の電動圧縮機で説明したが、本発明は開放型のスクロール圧縮機にも適用できる。
【0055】
【発明の効果】
前記実施例から明らかなように、請求項1に記載の発明は、吸入口と吐出口を有するハウジングと、端板上に形成された渦巻体を有し、前記ハウジング内に設けられた固定スクロールと、端板上に形成された渦巻体を有し、前記固定スクロールと中心をずらして噛み合うように組み込まれた可動スクロールと、前記ハウジングに回転自在に支持された回転シャフトと、前記回転シャフト端部に偏心して配置され、前記可動スクロールに公転運動を与えるドライブブッシュと、前記可動スクロールの公転のみを許容し、自転を阻止するオルダムリングとを有し、前記可動スクロールの公転運動によって、前記可動スクロールと前記固定スクロール間の密閉空間が容積を減少しながら渦巻体の中心方向へ移動し、前記密閉空間内の流体の圧縮が行われるスクロール型圧縮機において、前記フレームと前記旋回スクロールとボスとの間の空間(旋回スクロール背面空間)をほぼ満たすバランスウエイトを設ける圧縮機は、旋回スクロール背面空間97をほぼ満たすバランスウエイト92を設けるもので、この構成によれば上記潤滑油96による不安定なアンバランスが無くなるので、圧縮機本体のバランスがよくなり、圧縮機本体の振動を低減することができる。
【0056】
記請求項2又は前記請求項3のバランスウエイトを安価な焼結材料で構成することにより、コストを低減できる。
【0057】
また、請求項5に記載に発明は、前記請求項2又は前記請求項3のバランスウエイトを旋回スクロールの比重より大きい材料で構成することにより、ローターに設けるバランスウエイトの大きさを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール圧縮機の縦断面図
【図2】本発明のドライブブッシュの斜視図
【図3】本発明のバランス図
【図4】旋回スクロール背面空間の模式図
【図5】本発明の実施例を示す回転シャフトのバランス図
【図6】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【図7】潤滑油の質量を考慮しない従来例のスクロール圧縮機のバランス図
【図8】潤滑油の質量を考慮した従来のスクロール圧縮機のバランス図
【図9】従来の回転シャフトのバランス図
【符号の説明】
1 固定スクロール
2 旋回スクロール
3 オルダムリング
5 回転シャフト
6 フレーム
8 密閉ハウジング
11 固定スクロール鏡板
12 固定スクロールの渦巻状ラップ
13 吐出ポート
14 吐出キャビティ
15 吸入通路
17 逆止弁
21 旋回スクロール鏡板
22 旋回スクロールの渦巻状ラップ
23 ボス
24 密閉空間
54 ドライブブッシュ
55 スライド孔
59 偏心ピン
71 上部軸受
72 下部軸受
73 旋回軸受
82 吸入管
83 吐出管
90 バランスウエイト
91 バランスウエイト
92 バランスウエイト
93 オイル排出溝
94 オイル通路
95 オイルポンプ
96 潤滑油
98 スラスト面
97 旋回スクロール背面空間
C 圧縮機構
M 電動モータ
Ma ロータ
Mb ステータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a scroll compressor, and particularly to a balance weight thereof.
[0002]
[Prior art]
As a conventional scroll compressor, a path used for storing the lubricating oil flowing into the back space of the orbiting scroll in the back space and used for lubrication between the back of the orbiting scroll and the frame and a path for discharging the lubricating oil to the bottom of the housing are provided. (See, for example, Patent Document 1). FIG. 6 is a sectional view of a main part of a conventional scroll compressor described in
[0003]
In FIG. 6, a closed
[0004]
The scroll compression mechanism C includes the
[0005]
The
[0006]
By driving the electric motor, the orbiting
[0007]
Further, by the rotation of the
[0008]
On the other hand, in the scroll compressor, since there is a movable member that performs an eccentric motion such as an orbiting scroll, a balance weight is added to the
[0009]
FIG. 9 is a diagram showing a balance balance in a conventional scroll compressor in which lubricating oil and the like are not taken into account. 6 and 9,
[0010]
(Equation 1)
[0011]
The balance of the centrifugal force acting on the shaft, that is, the static balance,
[0012]
(Equation 2)
[0013]
Is represented by Here, since the unbalance amount m1 of the movable member, the rotation radius r1 of the center of gravity, and the axial distance L1 from the
[0014]
[Patent Document 1]
JP-A-57-148091 (pages 1-5, FIG. 1)
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, the imbalance due to the mass of the lubricating oil existing in the
[0016]
Further, the amount of the lubricating oil flowing into the
[0017]
According to the present invention, in order to eliminate unstable unbalance due to lubricating oil, a balance weight is provided in the back space to prevent lubricating oil from accumulating in the back space, to prevent occurrence of irregular imbalance, and to reduce vibration. An object of the present invention is to provide a scroll compressor having a small number of scroll compressors.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the conventional problem, the scroll compressor according to the present invention has an unstable balance due to lubricating oil flowing into and out of the back space by providing a balance weight having a size substantially filling the back space of the orbiting scroll. This is to prevent the occurrence of imbalance. The mass of the unbalance weight provided on the rotor end face is reduced by the amount of the unbalance weight provided in the back space.
[0019]
With this configuration, it is possible to minimize the amount of lubricating oil flowing into and out of the rear space and to eliminate a factor that causes unstable centrifugal force. As a result, vibration of the compressor can be reduced.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0021]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a vertical sectional view of a scroll compressor according to
[0022]
In FIG. 1, the sealed
[0023]
Here, a more detailed description will be given with reference to FIGS. FIG. 4 schematically shows the state in the orbiting scroll back
[0024]
Therefore, the product m1 ′ · r1 ′ of the unbalanced amount m1 ′ of the movable member and the radius of rotation r1 ′ of the movable member in FIG. 5, which indicates the balance, is the unbalanced amount m1 of the movable member and the radius of rotation r of the movable member in FIG. M1 · r1.
[0025]
Since the unbalance amount of the movable member is changed by the amount of the unbalance, it is necessary to reset the balance weight.
[0026]
The dynamic balance equation shown in FIG. 5 is such that the mass of the
[0027]
[Equation 3]
[0028]
Is represented by
[0029]
In addition, the static balance is
[0030]
(Equation 4)
[0031]
Is represented by Here, from
[0032]
(Equation 5)
[0033]
(Equation 6)
[0034]
It becomes. Therefore, the balance weight above the rotor is
[0035]
(Equation 7)
[0036]
The balance weight on the lower side of the rotor
[0037]
(Equation 8)
[0038]
Only set it smaller. As a result, the balance of the compressor main body is better than that in the conventional case where unstable unbalance is assumed by the lubricating oil, and the vibration of the compressor can be reduced.
[0039]
The centrifugal force Fo of the
[0040]
(Equation 9)
[0041]
(Equation 10)
[0042]
It becomes.
[0043]
Therefore, if the rotational angular velocity is ω,
[0044]
[Equation 11]
[0045]
It becomes.
[0046]
On the other hand, the centrifugal force Fp of the
[0047]
(Equation 12)
[0048]
It becomes.
[0049]
Therefore,
[0050]
(Equation 13)
[0051]
Considering the rotational unbalance Fo of the
[0052]
[Equation 14]
[0053]
By calculating the specific mass of the boss of the
[0054]
Although the above description has been made with reference to the hermetic electric compressor, the present invention can be applied to an open scroll compressor.
[0055]
【The invention's effect】
As is apparent from the above embodiment, the invention according to
[0056]
The cost can be reduced by forming the balance weight of
[0057]
In the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a scroll compressor of the present invention. FIG. 2 is a perspective view of a drive bush of the present invention. FIG. 3 is a balance diagram of the present invention. FIG. FIG. 6 is a longitudinal sectional view of a conventional scroll compressor. FIG. 7 is a balance diagram of a conventional scroll compressor that does not consider the mass of lubricating oil. FIG. Balance diagram of conventional scroll compressor considering oil mass [Fig. 9] Balance diagram of conventional rotary shaft [Explanation of reference numerals]
REFERENCE SIGNS
Claims (1)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059945A JP2004270495A (en) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | Scroll compressor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003059945A JP2004270495A (en) | 2003-03-06 | 2003-03-06 | Scroll compressor |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114484251A (en) * | 2022-02-14 | 2022-05-13 | 浙江机电职业技术学院 | Sliding block type oil pump |
-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003059945A patent/JP2004270495A/en active Pending
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CN114484251A (en) * | 2022-02-14 | 2022-05-13 | 浙江机电职业技术学院 | Sliding block type oil pump |
CN114484251B (en) * | 2022-02-14 | 2023-04-14 | 浙江机电职业技术学院 | Sliding block type oil pump |
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Date | Code | Title | Description |
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