JP2004269561A - Cool storage or heat storage material - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食材、加工食料品、医薬品、またはその他の物品または商品で、温度管理が必要な状態で搬送する場合、または保冷設備のない場所で一時的に保管する必要がある時等に使用される蓄冷または蓄熱材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の蓄冷または蓄熱材に関しては、種々の構成のものが周知になっている。例えば、低温でも柔軟性を重視した保冷材であって、水不溶性で非吸水性のポリマー被膜で表面被覆された水不溶性ポリマーの吸水ゲル粒子が、水溶性ポリマー、水および親水性アルコール類を含有する水性ゲル中に懸濁させた低温柔軟性を有するゲル状保冷材が公知になっている。
【0003】
上記の水溶性ポリマーとして、アクリルアミド、アクリル酸、2−メチル−2−アクリルアミドプロパンスルホン酸、アクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウム4級塩、アクリロイロキシエチルジアルキルアミン塩の1種以上を構成単位とする重合物が好ましい例として挙げられている。
【0004】
そして、この公知のゲル状保冷材は、通常−30〜−5℃の条件で、好ましくは−20〜−15℃の条件で、1〜24時間かけて冷凍させることにより、保冷材として用いることができ、冷凍時も柔軟性があり、繰り返し使用しても柔軟性が変化することはない、としている(特許文献1参照)。
【0005】
また、人体や環境に対する安全性の高い蓄熱剤として、安息香酸ナトリウムを0.05〜2.5重量%と、水を97.5〜99.95重量%配合したものが公知になっており、特に、安息香酸ナトリウムの配合量として、0.05〜1.0重量%の範囲で、−2℃〜+2℃の温度範囲で優れた蓄熱効果を発揮するというものである(特許文献2)。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−81134号公報(1〜5頁)
【特許文献2】
特開2002−97460(2〜4頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公知に係る特許文献1のゲル状保冷材においては、冷凍時でも使用時でも柔軟性を有するものであって、あくまでも氷点下の低温に保持するための保冷材でしかないのである。
【0008】
また、上記公知に係る特許文献1の蓄熱剤は、安息香酸ナトリウムを使用するものであるが、その配合量は極めて少なく、97%以上が水を主体とするものであり、水の凍結(氷)による蓄熱効果が大半を占めるものであり、氷の氷解温度近傍に保持する程度のものである。
【0009】
ところで、食料品または商品等において、氷点下または氷解温度で維持するばかりでなく、その種類によっては、例えば、3〜7℃の範囲、または10℃近傍において略一定の温度範囲に維持することが要求されるものがある。しかしながら、前記いずれの公知例においても、予定した温度範囲に維持できるようにすることについては、一切言及されていないし、また、そのような必要があることについても、一切言及されていないのである。
【0010】
従って、従来技術においては、要求されている予定した温度範囲に維持できるような蓄冷または蓄熱材の開発に解決課題を有する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する具体的手段として本発明は、平均分子量が200〜20000の範囲で、凝固点の温度がそれぞれ異なる複数のポリエチレングリコールを主剤とし、凝固点の温度が異なる少なくとも2種類のポリエチレングリコールを予定した温度の凝固点になるように配合比率を設定して混合し、該混合物を非透水性の袋体に収納密封したことを特徴とする蓄冷または蓄熱材を提供するものである。
【0012】
この発明において、前記混合物に、所要量の水を加えること;及び前記非透水性の袋体は、その表面に不織布が一体に取り付けられていること;を付加的な要件として含むものである。
【0013】
本発明に係る蓄冷または蓄熱材は、凝固点の温度が異なる少なくとも2種類のポリエチレングリコールを予定した温度の凝固点になるように配合比率を設定して混合したものであり、凝固点の温度が異なるポリエチレングリコールは、2種類を混合しても分離することなく相溶し、且つ両者の特性、即ち凝固点の温度が中間的に発揮されるので、混合比率を適宜選択することによって、予定した凝固点温度の物質が容易に得られるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る蓄冷または蓄熱材の実施の形態について図面を参照しながら説明する。蓄冷または蓄熱材として、ポリエチレングリコールを使用するものであるが、特性の異なるポリエチレングリコールを少なくとも2種類混合することにより予定した温度に周囲を維持することができる蓄熱材を得ることがきるのである。
【0015】
本発明で使用される特性の異なるポリエチレングリコールを表1に示す。
【表1】
表1中のポリエチレングリコールは、いずれも三洋化成工業株式会社製のものである。
【0016】
まず、表1に記載のポリエチレングリコールの内、例えば、平均分子量が200のPEG−200と平均分子量が600のPEG−600とをそれぞれ50重量部づつ配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約−15℃になる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−50℃×50重量部+20℃×50重量部=−1500
−1500÷50=−30
−30×0.5(PEG−200の占める割合)=−15
∴凝固点の温度は約−15℃となる。
【0017】
また、例えば、PEG−200を50重量部とPEG−600を30重量部配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約−23℃となる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−50℃×50重量部+20℃×30重量部=−1900
−1900÷50=−38
−38×0.62(PEG−200の占める割合)=−23.56
∴凝固点の温度は約−23℃となる。
【0018】
更に、例えば、PEG−200を30重量部とPEG−600を50重量部配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約−6℃となる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−50℃×30重量部+20℃×50重量部=−500
−500÷30=−16.7
−16.7×0.38(PEG−200の占める割合)=−6.34
∴凝固点の温度は約−6℃となる。
【0019】
また、例えば、PEG−300を40重量部とPEG−400を50重量部配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約−2℃となる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−13℃×40重量部+7℃×50重量部=−170
−170÷40=−4.2
−4.2×0.44(PEG−300の占める割合)=−1.8
∴凝固点の温度は約−2℃となる。
【0020】
更にまた、例えば、PEG−300を50重量部とPEG−1500を20重量部配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約2℃となる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−13℃×50重量部+40℃×20重量部=+150
+150÷50=+3
+3×0.7(PEG−300の占める割合)=+2.1
∴凝固点の温度は約2℃となる。
【0021】
また、例えば、PEG−300を30重量部とPEG−600を50重量部配合して混合すると、その混合物の凝固点の温度は約8℃となる。この場合の計算は次のとおりである。
【計算】
−13℃×30重量部+20℃×50重量部=+610
+610÷30=+20.3
+20.3×0.38(PEG−300の占める割合)=+7.7
∴凝固点の温度は約8℃となる。
【0022】
前記計算は、いずれも配合量から計算したものであるが、混合物の凝固点の温度側から計算する場合には、下記計算式に基づいて異なる凝固点温度のポリエチレングリコールの配合率を計算して、予定した混合物を得ることができる。
【計算式】
設定温度=A凝固点×X+B凝固点×Y
であり、Y=1−Xとして計算する。
【0023】
例えば、異なる凝固点温度のポリエチレングリコールとして、PEG−400とPEG−300を選択した場合に、
【計算】
0℃=7(PEG−400の凝固点)X+(−13(PEG−300の凝固点)Y)
となり、Y=1−Xを代入すると、
0℃=7X+(−13)(1−X)
0=7X−13+13X、 20X=13
X=13/20=0.65
∴PEG−400が65%、残りのPEG−300が35%
となるのである。
【0024】
また、前記と同じ材料を使用して、例えば、5℃の混合物を得る場合の計算の一例を示すと、
5℃=7X+(−13)(1−X)
5=7X−13+13X、 5+13=20X
X=18/20=0.9
∴PEG−400が90%、残りのPEG−300が10%
となる。
【0025】
このように、表1に記載のポリエチレングリコールの種類を適宜選択して、2種類以上を適宜の割合で混合することにより、凝固点の温度がそれぞれ異なる混合物を得ることができ、その混合物を使用して予定した温度範囲に維持できるようにすることができるのである。
【0026】
この場合に、図1及び図2に示したように、例えば、非透水性の袋体1に凝固点温度の異なるポリエチレングリコールの混合物2を所要量収納すると共に、一種の増量材として所要量(30〜70%の範囲)の水を加えて全体を均一に混合攪拌して収納し、密封状態にする。
【0027】
使用される非透水性の袋体1は、例えば、ナイロンとポリエチレンのラミネートシートを使用し、好ましくは、表面側となる面に不織布3を一体的に取り付けた構成を有するものである。表面側に不織布3が貼着されていると、例えば、温度をマイナス側に設定して凍結させて使用した場合に、表面に結露が生じないのであり、それによって、低温に維持しようとする物品に対し水滴による悪影響を及ぼさないのである。
【0028】
実際の使用に際して、ポリエチレングリコールの混合物2における凝固点の温度が、例えば、−15℃であって、その混合物と略等量の水を加えて袋体1に密封して蓄冷材とした場合に、その蓄冷材は−20℃以下の温度で凝固させ(凍結状態)、例えば、−10℃程度の低温で維持しなければならない物品と一緒に、所定の断熱容器(保温容器)に入れて密閉する。
【0029】
この状態において、蓄冷材は凝固点が−15℃であるため、その潜熱によって断熱容器の内部温度が−15℃に近い−13℃程度以下に維持され、物品もその温度下に維持されるのである。従って、蓄冷材が凝固状態にある間は、断熱容器の内部温度は、予定した温度に長時間に渡っていじできるのである。
【0030】
また、物品によっては、それほど低温ではないが、0℃以下に維持したいような場合には、例えば、−2〜−3℃程度の凝固点温度を有する混合物を、前記同様に袋体1に収納し、その混合物に対して70重量部の水を一緒に封入して蓄冷材を形成する。
【0031】
このように形成した蓄冷材は、約−10℃程度の温度で凝固させ(凍結状態)て使用するものであり、0℃以下に維持したい物品と一緒に所要の断熱容器に収納し密封する。この状態で、蓄冷材の潜熱によって断熱容器の内部温度が0℃以下に維持されるのであり、しかも、凝固状態にある間はその0℃以下の温度が維持される。
【0032】
いずれにしても、凝固点の温度が異なる複数のポリエチレングリコールを適宜の配合比を選択して使用することによって、凝固点の温度を任意に設定した混合物を得ることができ、その混合物を適宜の袋体に収納して密封して蓄冷または蓄熱材とするものであり、該蓄冷または蓄熱材を凝固状態(凍結)にして使用することによって、凝固状態から溶解するときの潜熱で周囲温度を、凝固点の温度に近い温度に維持することができるのである。
【0033】
なお、混合物と一緒に所要量の水を袋体に収納密封するものであるが、水の凍結及び溶解温度は0℃であることから、混合物と一緒に混ざった状態では、混合物の特性が生かされて凝固点の温度には大きな影響を及ぼさないのである。
【0034】
また、前記実施の形態では、比較的低温のものについて説明したが、例えば、10℃〜15℃の間に温度管理しなければならないような物品に対しては、それに合わせて混合物を造れば良いのであり、混合物の凝固点温度は、いかようにも設定できる点に本発明の特徴が存するのである。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る蓄冷または蓄熱材は、平均分子量が200〜20000の範囲で、凝固点の温度がそれぞれ異なる複数のポリエチレングリコールを主剤とし、凝固点の温度が異なる少なくとも2種類のポリエチレングリコールを予定した温度の凝固点になるように配合比率を設定して混合し、該混合物を非透水性の袋体に収納密封したものであって、収納密封された混合物を凝固状態にして所要の物品と一緒に断熱容器に入れて使用することにより、該混合物の潜熱によって物品が要求されている予定した温度範囲に長時間に渡って維持できるという優れた効果を奏する。
【0036】
また、非透水性の袋体は、その表面に不織布が一体に取り付けられている構成であるため、マイナスからプラスの範囲の低温の状態であっても、その表面に結露が生じないのであり、結露による物品への悪影響を及ぼさないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄冷または蓄熱材の一例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線に沿う一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 非透水性の袋体
2 混合物
3 不織布[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is used when foods, processed foods, pharmaceuticals, or other articles or goods are transported in a state where temperature control is required, or when it is necessary to temporarily store them in a place without cooling equipment It relates to a cold storage or heat storage material to be used.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various types of cold storage or heat storage materials have been known. For example, it is a cold insulator emphasizing flexibility even at low temperatures, and the water-absorbing gel particles of a water-insoluble polymer whose surface is coated with a water-insoluble, non-water-absorbing polymer film contains a water-soluble polymer, water and hydrophilic alcohols. A gel-like cold insulator having low-temperature flexibility suspended in an aqueous gel is known.
[0003]
As the above-mentioned water-soluble polymer, polymerization using at least one of acrylamide, acrylic acid, 2-methyl-2-acrylamidopropanesulfonic acid, acryloyloxyethyltrimethylammonium quaternary salt, and acryloyloxyethyldialkylamine salt as a structural unit. Are listed as preferred examples.
[0004]
This known gel-like cold insulator is usually used as a cold insulator by freezing under conditions of -30 to -5 ° C, preferably at -20 to -15 ° C for 1 to 24 hours. It is described that it has flexibility even during freezing and does not change its flexibility even when used repeatedly (see Patent Document 1).
[0005]
Further, as a heat storage agent having high safety to the human body and the environment, a mixture of 0.05 to 2.5% by weight of sodium benzoate and 97.5 to 99.95% by weight of water is known, In particular, an excellent heat storage effect is exhibited in a temperature range of -2 ° C to + 2 ° C in a range of 0.05 to 1.0% by weight as a blending amount of sodium benzoate (Patent Document 2).
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 7-81134 (
[Patent Document 2]
JP-A-2002-97460 (
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the gel-like cold insulator of the above-mentioned
[0008]
The heat storage agent disclosed in the above-mentioned
[0009]
By the way, in foodstuffs or commodities, it is required not only to maintain the temperature below the freezing point or the freezing point, but also to maintain the temperature in a range of, for example, 3 to 7 ° C. or a substantially constant temperature in the vicinity of 10 ° C. depending on the type. There are things to be done. However, in any of the above-mentioned known examples, there is no mention of maintaining the temperature within a predetermined range, and there is no mention of such necessity.
[0010]
Therefore, in the prior art, there is a problem in developing a cold storage or heat storage material that can be maintained in a required predetermined temperature range.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
As a specific means for solving the above-mentioned problems, the present invention comprises a plurality of polyethylene glycols each having a different freezing point temperature, having an average molecular weight in the range of 200 to 20,000, and at least two kinds of polyethylene glycols having different freezing point temperatures. The present invention provides a cold storage or heat storage material characterized in that the mixing ratio is set so as to be a freezing point at a predetermined temperature, the mixture is mixed, and the mixture is stored and sealed in a water-impermeable bag.
[0012]
In the present invention, an additional requirement is that a required amount of water is added to the mixture; and that the non-permeable bag has a nonwoven fabric integrally attached to its surface.
[0013]
The regenerative or heat storage material according to the present invention is a mixture of at least two kinds of polyethylene glycols having different freezing points in a blending ratio set so as to have a predetermined freezing point, and polyethylene glycols having different freezing points. Are compatible with each other without separation even when the two types are mixed, and the properties of both, ie, the temperature of the freezing point, are exhibited in the middle. Therefore, by appropriately selecting the mixing ratio, the substance having the predetermined freezing point temperature can be obtained. Is easily obtained.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of a cold storage or heat storage material according to the present invention will be described with reference to the drawings. Although polyethylene glycol is used as the cold storage or heat storage material, a heat storage material that can maintain the surroundings at a predetermined temperature can be obtained by mixing at least two types of polyethylene glycol having different characteristics.
[0015]
Table 1 shows polyethylene glycols having different properties used in the present invention.
[Table 1]
The polyethylene glycols in Table 1 are all manufactured by Sanyo Chemical Industries, Ltd.
[0016]
First, among the polyethylene glycols listed in Table 1, for example, PEG-200 having an average molecular weight of 200 and PEG-600 having an average molecular weight of 600 were blended by 50 parts by weight, and the temperature of the freezing point of the mixture was obtained. Will be about -15 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
-50 ° C x 50 parts by weight + 20 ° C x 50 parts by weight = -1500
-1500 ÷ 50 = -30
−30 × 0.5 (ratio occupied by PEG-200) = − 15
∴ The freezing point temperature is about -15 ° C.
[0017]
Further, for example, when 50 parts by weight of PEG-200 and 30 parts by weight of PEG-600 are blended and mixed, the temperature of the freezing point of the mixture is about −23 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
−50 ° C. × 50 parts by weight + 20 ° C. × 30 parts by weight = −1900
-1900 ÷ 50 = -38
−38 × 0.62 (ratio of PEG-200) = − 23.56
∴ The freezing point temperature is about -23 ° C.
[0018]
Further, for example, when 30 parts by weight of PEG-200 and 50 parts by weight of PEG-600 are blended and mixed, the temperature of the freezing point of the mixture becomes about −6 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
−50 ° C. × 30 parts by weight + 20 ° C. × 50 parts by weight = −500
−500 ÷ 30 = −16.7
−16.7 × 0.38 (ratio of PEG-200) = − 6.34
∴ The freezing point temperature is about -6 ° C.
[0019]
Further, for example, when 40 parts by weight of PEG-300 and 50 parts by weight of PEG-400 are blended and mixed, the temperature of the freezing point of the mixture is about −2 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
−13 ° C. × 40 parts by weight + 7 ° C. × 50 parts by weight = −170
-170 / 40 = -4.2
-4.2 * 0.44 (ratio of PEG-300) =-1.8
∴ The freezing point temperature is about -2 ° C.
[0020]
Furthermore, for example, when 50 parts by weight of PEG-300 and 20 parts by weight of PEG-1500 are blended and mixed, the temperature of the freezing point of the mixture is about 2 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
-13 ° C × 50 parts by weight + 40 ° C. × 20 parts by weight = + 150
+ 150 ÷ 50 = + 3
+ 3 × 0.7 (ratio of PEG-300) = + 2.1
∴ The freezing point temperature is about 2 ° C.
[0021]
For example, when 30 parts by weight of PEG-300 and 50 parts by weight of PEG-600 are blended and mixed, the temperature of the freezing point of the mixture is about 8 ° C. The calculation in this case is as follows.
[Calculation]
−13 ° C. × 30 parts by weight + 20 ° C. × 50 parts by weight = + 610
+ 610/30 = + 20.3
+ 20.3 × 0.38 (ratio occupied by PEG-300) = + 7.7
∴ The freezing point temperature is about 8 ° C.
[0022]
Although the above calculations are all calculated from the compounding amount, when calculating from the temperature side of the freezing point of the mixture, the mixing ratio of polyethylene glycol having different freezing point temperatures is calculated based on the following formula, and The resulting mixture can be obtained.
【a formula】
Set temperature = A freezing point x X + B freezing point x Y
, And is calculated as Y = 1−X.
[0023]
For example, when PEG-400 and PEG-300 are selected as polyethylene glycols having different freezing points,
[Calculation]
0 ° C. = 7 (freezing point of PEG-400) X + (− 13 (freezing point of PEG-300) Y)
And substituting Y = 1−X,
0 ° C. = 7X + (− 13) (1-X)
0 = 7X-13 + 13X, 20X = 13
X = 13/20 = 0.65
∴65% PEG-400, 35% PEG-300
It becomes.
[0024]
Also, using the same material as above, for example, to show a calculation example when obtaining a mixture at 5 ° C.,
5 ° C = 7X + (-13) (1-X)
5 = 7X-13 + 13X, 5 + 13 = 20X
X = 18/20 = 0.9
∴ PEG-400 90%, remaining PEG-300 10%
It becomes.
[0025]
As described above, by appropriately selecting the types of polyethylene glycol described in Table 1 and mixing two or more types in an appropriate ratio, it is possible to obtain mixtures having different solidification points, and use the mixture. Temperature can be maintained in a predetermined temperature range.
[0026]
In this case, as shown in FIGS. 1 and 2, for example, a required amount of a
[0027]
The
[0028]
In actual use, when the temperature of the freezing point in the
[0029]
In this state, since the freezing material has a freezing point of -15 ° C, the latent heat keeps the internal temperature of the heat insulating container at about -13 ° C or lower, which is close to -15 ° C, and the article is also maintained at that temperature. . Therefore, while the regenerator material is in a solidified state, the internal temperature of the heat insulating container can be maintained at a predetermined temperature for a long time.
[0030]
In addition, if the temperature is not so low depending on the article but it is desired to maintain the temperature at 0 ° C. or lower, for example, a mixture having a freezing point temperature of about −2 to −3 ° C. is stored in the
[0031]
The regenerative material thus formed is used after being solidified (frozen state) at a temperature of about −10 ° C., and is stored and sealed in a required heat-insulating container together with an article to be maintained at 0 ° C. or lower. In this state, the internal temperature of the heat insulating container is maintained at 0 ° C. or lower by the latent heat of the cold storage material, and the temperature of 0 ° C. or lower is maintained during the solidification state.
[0032]
In any case, by using a plurality of polyethylene glycols having different freezing points at appropriate mixing ratios, a mixture in which the freezing point temperature is arbitrarily set can be obtained, and the mixture can be obtained in an appropriate bag. The heat storage material is sealed and stored as a cold storage or heat storage material. By using the cold storage or heat storage material in a solidified state (frozen), the ambient temperature is determined by the latent heat at the time of melting from the solidified state. It can be maintained at a temperature close to the temperature.
[0033]
The required amount of water is stored and sealed in the bag together with the mixture. However, since the freezing and melting temperature of water is 0 ° C, the characteristics of the mixture can be exploited when mixed with the mixture. It has no significant effect on the temperature of the freezing point.
[0034]
Further, in the above-described embodiment, a relatively low temperature is described. For example, for an article whose temperature needs to be controlled between 10 ° C. and 15 ° C., a mixture may be prepared according to the temperature. The feature of the present invention resides in that the freezing point temperature of the mixture can be set in any manner.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, the regenerative or thermal storage material according to the present invention has an average molecular weight in the range of 200 to 20,000, a plurality of polyethylene glycols each having a different freezing point temperature, and at least two types of polyethylene having different freezing points. The glycol is mixed and set at a blending ratio so as to have a freezing point at a predetermined temperature, and the mixture is stored and sealed in a water-impermeable bag. When used in an insulated container together with an article, the article has an excellent effect that the latent heat of the mixture allows the article to be maintained in a required predetermined temperature range for a long time.
[0036]
In addition, since the non-permeable bag has a structure in which the nonwoven fabric is integrally attached to the surface, even in a low temperature range from minus to plus, no condensation occurs on the surface, It has an excellent effect that it does not adversely affect articles due to condensation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an example of a cold storage or heat storage material according to the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged sectional view taken along the line AA of FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (3)
凝固点の温度が異なる少なくとも2種類のポリエチレングリコールを予定した温度の凝固点になるように配合比率を設定して混合し、
該混合物を非透水性の袋体に収納密封したこと
を特徴とする蓄冷または蓄熱材。The average molecular weight is in the range of 200 to 20,000, and based on a plurality of polyethylene glycols each having a different freezing point temperature,
At least two kinds of polyethylene glycols having different freezing points are mixed by setting the mixing ratio so as to have a predetermined freezing point,
A cold storage or heat storage material, wherein the mixture is stored and sealed in a water-impermeable bag.
所要量の水を加えること
を特徴とする請求項1に記載の蓄冷または蓄熱材。To the mixture,
The cold storage or heat storage material according to claim 1, wherein a required amount of water is added.
その表面に不織布が一体に取り付けられていること
を特徴とする請求項1に記載の蓄冷または蓄熱材。The impermeable bag,
The cold storage or heat storage material according to claim 1, wherein a nonwoven fabric is integrally attached to the surface.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003058390A JP2004269561A (en) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | Cool storage or heat storage material |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003058390A JP2004269561A (en) | 2003-03-05 | 2003-03-05 | Cool storage or heat storage material |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004269561A true JP2004269561A (en) | 2004-09-30 |
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ID=33121508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004269561A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007209595A (en) * | 2006-02-10 | 2007-08-23 | Urako Kk | Pack member for heat insulation and cold insulation |
-
2003
- 2003-03-05 JP JP2003058390A patent/JP2004269561A/en active Pending
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