【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体に関し、さらに詳しくは、リム組み性を改善すると共に耐リム滑り性を向上した産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業車両用ニューマチック形クッションタイヤは、外観は空気入りタイヤと同様な形状を有するが、内部は空気室のない中実なソリッドタイヤとして構成されており、リムに空気入りタイヤ用のリムが使用されるため「ニューマチック形」と呼称されている。この種のタイヤはベース部の内径をリム径より5〜10mm程度小さいリング状に成形して加硫した後、これをリムに対して数100〜150トンの横方向からの力をかけて強制的に嵌合するようにしている。
【0003】
空気入りタイヤの場合には内部の空気圧を上げることによりリムとの密着性や嵌合力が向上するようになっているが、ニューマチック形クッションタイヤの場合にはリムとの嵌合力はタイヤのベース部の圧縮変形だけで確保しなければならない。しかし、その圧縮変形をリム滑り防止のために大きくしすぎるとリム組みが困難になるため、リム組み性と耐リム滑り性とは互いに相反する関係にあり、この両特性を両立させることがニューマチック形クッションタイヤにおける重要な課題とされていた。
【0004】
これらの両特性を満たすものとして、従来から図4(a)に示すようにソリッドゴム2からなるタイヤ1のベース部Bに硬質ゴムや短繊維を配合したゴムGを配置したり、図4(b)に示すようにタイヤ1のベース部Bに金属単線又はこれを複数本束ねた金属単線束からなるビード部材Wを埋設したりすることが行われてきた。
【0005】
しかし、図4(a)に示すタイヤ1にあっては、ベース部BのゴムGが変形性に優れるためリム組み性には良好であるが、耐リム滑り性が不充分であるという欠点がある。また、図4(b)に示すタイヤ1にあっては、金属単線又はこれを複数本束ねた金属単線束からなるビード部材Wの弾性率が大きいため、耐リム滑り性には優れるが、変形性が不足することから、リム組み時において図4(a)に示すタイヤ1よりも大きな圧入力を必要とする。更には、タイヤ1のリム4への強制嵌合によりリム4が破損したり又はビード部材3が切断することがしばしば生じていた。
【0006】
一方、空気入りタイヤにおいては、ビード部の滑りを防止するため、内圧によって押し広げられるビード部をリムのテーパー面で受け止める嵌合力を高める試みとして、タイヤのビードベース部に凹部を形成すると共に、リムのビードシート部に凸部を形成するようにした組立体の提案がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−211001号公報(第1〜4頁、図1〜5)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体にあっては、リムとして空気入りタイヤ用の汎用リムを使用することを最大の利点とするものであるため、リムに大きな突起を形成するような大改造を行うことは、JATMAに規定されるニューマチック形タイヤの大前提を失ってしまい、もはや「ニューマチック形」とは呼称し得なくなる。
【0009】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解消し、リム組み性を改善すると共に耐リム滑り性を向上した産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体は、ソリッドゴムからなるクッションタイヤと産業車両用リムとの組立体において、前記クッションタイヤのベ−ス部の内周面に凹部を形成すると共に、前記リムの外周面に突起部材を着脱可能に装着配置し、前記凹部と前記突起部材とを嵌合させて前記クッションタイヤを前記リムに一体的に組み込んだことを特徴とする。
【0011】
このように、クッションタイヤのベース部の内周面に凹部を形成すると共に、リムの外周面に着脱可能な突起部材を固定し、前記凹部と前記突起部材とを嵌合させて一体的に組み込むようにしたので、クッションタイヤの締め代を大きくすることもなく、予め突起部材をクッションタイヤに組み込んだ状態にしてリム組みすれば容易にリム組みすることができる。また、同じくクッションタイヤの締め代を大きくすることなく、内周面の凹凸をクッションタイヤの両側面の少なくとも一方に貫通するように開口させておけば、予め突起部材を固定したリムに対して容易にリム組みすることができる。
【0012】
また、リム組み後はクッションタイヤのベース部の内周面に形成された凹部とリム上に配置した突起部材とが互いに嵌合しているため、突起部材をリムに確実に固定状態にしている限り、リム滑りを生じることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成につき添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の産業車両用ニューマチック形クッションタイヤ(以下、単にクッションタイヤという)とリムとの組立体の一例を示す断面図である。
【0014】
クッションタイヤ1は内部に空気室のない中実なソリッドゴム2からなり、ベ−ス部Bの内周面に片側の側面Baからタイヤ軸方向に長さLにわたり延びる凹部3が形成されている。凹部3は1個だけでもよいが、タイヤ周方向に間隔をおいて複数個設けてもよい。
【0015】
リム4は左右のリムフランジ4a、4bのうち、片方のリムフランジ4bが着脱自在な分離型になっている。このリム4の外周面に固定側のリムフランジ4a面の内面からタイヤ軸方向に向けて延びる突起部材5が連結帯7を介して固定されている。突起部材5はクッションタイヤ1に形成された凹部3と同数設けられ、かつタイヤ軸方向に長さLを有している。そして、この突起部材5と凹部3とが互いに嵌合するようにクッションタイヤ1とリム4とが一体的に組み込まれて組立体6が形成されている。
【0016】
図2及び図3は上記リム4の一例を示す。リム4の外周面に複数個(図では5個)の突起部材5が周方向に所定の間隔を隔てて配置されると共に、連結帯7により固定されている。複数の突起部材5は連結帯7により略等間隔に連結され、その連結帯7はリム4の外周面を一周するように巻き付けられ、その一部をバルブ穴8の内側にループ状に引き出し、そのループに楔9を噛み込ませて締め付け固定している。固定手段は特に限定されるものでなく、突起部材5をリム4上に周方向にずれを生じさせることのないように固定するものであればよい。例えば、連結帯7を使用せずに、突起部材5を1個ずつネジ等でリム4に固定するようにしてもよい。
【0017】
上述したクッションタイヤ1をリム4にリム組みして組立体6にするリム組み操作は次のように行う。
【0018】
先ず、リム4から止め金4cを外してリムフランジ4bを離脱し、その離脱後のリム4の周上に、複数(図では5個)の突起部材5を連結した連結体7を巻き付けることにより、それら突起部材5を一定のピッチに固定する。このときの突起部材5は、リムフランジ4aの内面に当接させるようにするとよい。次いで、このリム4に、リムフランジ4bが離脱された側からクッションタイヤ1を差し込む。クッションタイヤ1の差し込みは、凹部3が開口した側の側面Baから行い、反対側のリムフランジ4aの内面に当接するまで圧入する。この圧入操作を円滑に行うため、凹部3と突起部材5とはそれぞれ周方向に等間隔に配置され、タイヤ軸方向に互いに対向する位置関係になっていなければならない。最後に、上記離脱したリムフランジ4bを再び装着し、止め金4cで固定してリム組み操作を完了する。
【0019】
上記のリム組みにおいて、突起部材5と凹部3との嵌合密着性を向上するためには、突起部材5の頂面と凹部3の内面をそれぞれタイヤ軸方向に対して角度αで傾斜させるとよい。
【0020】
本発明の組立体6では、クッションタイヤ1のリム4に対する耐リム滑り性は、クッションタイヤ1の締め代を大きくしなくても凹部3と突起部材5の嵌合により充分に達成することができる。そのためクッションタイヤ1のリム4に対するリム組み作業を著しく容易にすることができ、リム組み性と耐リム滑り性との両立を図ることができる。
【0021】
図示の例では、クッションタイヤ1の凹部3のタイヤ軸方向の端部をタイヤ側面に開口させることにより、リム組み時に凹部3をリム4上の突起部材5に嵌合させるようにしている。しかし、凹部3のタイヤ軸方向の端部がクッションタイヤ1の側面に開口していない構成であっても、予めクッションタイヤ1の凹部3に突起部材5を組み込んだ状態にしてリム4に圧入し、圧入後に突起部材5をリム4に固定するような順序を踏めば、上記同様に容易にリム組みをすることができる。
【0022】
突起部材5の材料は、特に限定されるものではないが、タイヤ圧入時にリム4の外周面に沿って弧状に変形することを許容し、これにより損傷することのないように、ゴム又は樹脂等の弾性材料が好ましく使用される。
【0023】
また、各突起部材5を連結する連結帯7は、タイヤ圧入時の突起部材5に加わる外力に耐え得る必要があることから、スチール帯又は繊維コードの引き揃えシート若しくは織布シートで構成することが好ましい。また、連結帯7は各突起部材5を貫通してリム4の周面上に固定するように構成することが好ましい。
【0024】
図示の例では、凹部3及び突起部材5は、それぞれクッションタイヤ1の片側の側面Baだけに開口したり、リム4の片側のフランジ4a面だけに接する場合を例示したが、凹部3及び突起部材5をそれぞれタイヤの全幅にわたって両側に開口したり、リム4の両フランジ4a、4bに接するようにしてもよい。もちろん、前述したように、タイヤの両側面に開口せず、またリム4の両フランジ4a、4bに接しないものであってもよい。
【0025】
突起部材5及び凹部3の大きさは、タイヤのサイズや要求特性によりその配置数との関係でその都度設定されるが、タイヤ圧入時の作業性及び耐リム滑り性の観点から、これら突起部材5及び凹部3のタイヤ径方向の高さHはリム4のフランジ高さFの10〜90%、かつタイヤ軸方向の長さLはリム4のリム幅Rの20〜80%とすることが好ましい。また、同様な観点から突起部材5及び凹部3のタイヤ周方向の長さWは下限が10mm以上で、かつ上限がリム4中心から臨む中心角で90°以内に設定することが好ましい。
【0026】
本発明の組立体6におけるリム4としては、汎用の空気入りタイヤ用リムを何ら改造する必要がないので、従来のニューマチック形クッションタイヤとしての利点を何ら失うことなく使用が可能である。
【0027】
本発明の組立体6は、上述したように、クッションタイヤ1の締め代を過大にしなくても耐リム滑り性を具備することができるため、リム組み性を良好にし、耐リム滑り性との両立を可能にすることができる。また、クッションタイヤ1のリム4との嵌合力をベース部Bのゴムの圧縮力のみに依存しないため、ベース部Bに低弾性率のゴムを適用することが可能になり、それにより組立体6としての乗心地性を向上させることができる。
【0028】
また、クッションタイヤ1の成形時にあっては、ベース部Bに金属鋼線等の補強部材を埋設する必要がないため、クッションタイヤ1の歩留まりを向上させて生産性を向上させることができ、更には上述するようにリム組み性を向上させることから、組立体6としての生産性を向上させることができる。
【0029】
【実施例】
タイヤサイズを7.00−12/5.00、適用リムを12×5.00S−TBとする点を共通とし、図4(b)に示す構造を有するタイヤのベース部に4本のビード部材(単線鋼材束高さ=5.6mm、幅=8.4mm)を埋設すると共に、締め代を5%とした従来タイヤ(従来例1)と、同じく4本の円形断面の単線鋼材(径=6.7mm)を埋設すると共に、締め代を5%とした従来タイヤ(従来例2)と、図1〜図3に示すようにベース部の内周面に5個の凹部を形成し、締め代を2%とした本発明タイヤ(実施例1)をそれぞれ作製した。
【0030】
上記3種類のタイヤについて、リム組みする際のリム組み性と、リム組み後の組立体の初期及び長期の耐リム滑り性とを以下の要領により評価したところ、表1に記載する結果を得た。
【0031】
なお、本発明の組立体におけるリムに固定した5個の突起部材にはゴム製の突起部材(JIS−A硬度75、H=0.5F、L=0.7R、α=3°) を使用した。
【0032】
[リム組み性評価方法]
各タイヤをリム組みする際に要したプレスの圧入力を測定し、その測定値からリム組み性の評価を行い、その結果を○(優れる)、△(普通)、×(劣る)の三段階により表示した。
【0033】
[初期のリム滑り評価方法]
各組立体におけるタイヤのリムに対するスリップトルクを測定し、その測定値から耐リム滑り性の評価を行い、その結果を○(優れる)、△(普通)、×(劣る)の三段階により表示した。
【0034】
[長期使用後のリム滑り性評価方法]
各組立体をフォークリフトに装着してタイヤを走行させ、タイヤの摩耗が溝深さの1/2まで進行した時点でのリムとタイヤとの周方向のずれを測定し、その測定値から耐リム滑り性の評価を行い、その結果を○(優れる)、△(普通)、×(劣る)の三段階により表示した。
【0035】
【表1】
表1から判るように、本発明タイヤ(実施例1)は従来タイヤ(従来例1,2)に比して全ての評価項目にわたり優れた結果を示すことを確認した。
【0036】
【発明の効果】
上述したように、本発明のクッションタイヤとリムとの組立体は、クッションタイヤのベ−ス部の内周面に凹部を形成すると共に、リムの外周面に突起部材を着脱可能に装着配置し、前記凹部と前記突起部材とを嵌合させてクッションタイヤをリムに一体的に組み込んだので、クッションタイヤの締め代を大きくすることもなく、予め突起部材をクッションタイヤに組み込んだ状態にしてリム組みすることにより容易にリム組みすることができる。
【0037】
また、内周面の凹凸をクッションタイヤの両側面の少なくとも一方に貫通するように開口させておくことにより、上記と同様にして、クッションタイヤの締め代を大きくすることなく、予め突起部材を固定したリムに対して容易にリム組みすることができる。
【0038】
また、リム組み後はクッションタイヤのベース部の内周面に形成された凹部とリム上に固定して配置された突起部材とが互いに嵌合しているため、リム滑りを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体の一例を示す断面図である。
【図2】リムの一例を示す斜面図である。
【図3】リムにおける突起部材の配置形態の一例を示す側面視の説明図である。
【図4】(a)及び(b)は従来の産業車両用ニューマチック形クッションタイヤとリムとの組立体を例示する断面図である。
【符号の説明】
1 クッションタイヤ
2 ソリッドゴム
3 凹部
4 リム
4a、4b リムフランジ
4c 止め金
5 突起部材
6 組立体
7 連結帯
8 バルブ穴
9 楔
B ベース部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an assembly of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles and a rim, and more particularly, to a combination of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles and a rim having improved rim assembly and improved rim slip resistance. About three-dimensional.
[0002]
[Prior art]
Pneumatic cushion tires for industrial vehicles have the same appearance as pneumatic tires, but are constructed as solid solid tires without air chambers, and use rims for pneumatic tires as rims. Therefore, it is called "pneumatic type". This type of tire is formed into a ring shape with the inner diameter of the base part being about 5 to 10 mm smaller than the rim diameter, vulcanized, and then forcibly applied to the rim by applying a lateral force of several hundred to 150 tons. It is designed to fit together.
[0003]
In the case of pneumatic tires, the internal air pressure is increased to increase the tightness and fitting force with the rim, but in the case of pneumatic cushion tires, the fitting force with the rim is based on the tire base. It must be ensured only by compressive deformation of the part. However, if the compression deformation is made too large to prevent the rim from slipping, it becomes difficult to assemble the rim. Therefore, the rim assembling property and the rim slipping resistance are in conflict with each other. It has been considered an important issue in the case of mastic type cushion tires.
[0004]
As a material satisfying both of these characteristics, conventionally, as shown in FIG. 4A, a rubber G containing a hard rubber or a short fiber is arranged on a base portion B of a tire 1 made of a solid rubber 2 or as shown in FIG. As shown in b), a bead member W made of a single metal wire or a bundle of a plurality of single metal wires is buried in a base portion B of the tire 1.
[0005]
However, in the tire 1 shown in FIG. 4 (a), although the rubber G of the base portion B is excellent in the deformability, the rim assembling property is good, but the rim slip resistance is insufficient. is there. Further, in the tire 1 shown in FIG. 4B, the elastic modulus of the bead member W made of a single metal wire or a single metal wire bundle obtained by bundling a plurality of the single wires is excellent in rim slip resistance, but deformation. Due to lack of performance, a pressure input larger than that of the tire 1 shown in FIG. Further, the rim 4 is often damaged or the bead member 3 is cut due to the forced fitting of the tire 1 to the rim 4.
[0006]
On the other hand, in the pneumatic tire, in order to prevent the bead portion from slipping, in order to increase the fitting force of receiving the bead portion expanded by the internal pressure with the tapered surface of the rim, forming a recess in the bead base portion of the tire, There has been proposed an assembly in which a convex portion is formed on a bead seat portion of a rim (for example, see Patent Document 1).
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-6-212001 (pages 1 to 4, FIGS. 1 to 5)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in an assembly of a pneumatic cushion tire and a rim, since the greatest advantage is to use a general-purpose rim for a pneumatic tire as the rim, a large projection is formed on the rim. Such a major modification loses the major premise of the pneumatic tire specified in JATMA and can no longer be called "pneumatic".
[0009]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to solve the conventional problems and to provide an assembly of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles and a rim which has improved rim assemblability and improved rim slip resistance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an assembly of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles and a rim according to the present invention is an assembly of a cushion tire made of solid rubber and a rim for industrial vehicles. A concave portion is formed on the inner peripheral surface of the portion, and a protruding member is detachably mounted on the outer peripheral surface of the rim, and the cushion tire is integrated with the rim by fitting the concave portion and the protruding member. It is characterized by being incorporated.
[0011]
As described above, the concave portion is formed on the inner peripheral surface of the base portion of the cushion tire, and the detachable protrusion member is fixed to the outer peripheral surface of the rim, and the concave portion and the protrusion member are fitted and integrally incorporated. As a result, the rim can be easily assembled without increasing the interference of the cushion tire, and by assembling the rim in a state where the projection member is previously incorporated in the cushion tire. Also, if the inner surface of the cushion tire is opened so as to penetrate at least one of both side surfaces of the cushion tire without increasing the interference of the cushion tire, it is easy for the rim to which the projection member is fixed in advance. The rim can be assembled.
[0012]
Further, after the rim is assembled, the concave portion formed on the inner peripheral surface of the base portion of the cushion tire and the projection member arranged on the rim are fitted to each other, so that the projection member is securely fixed to the rim. As long as the rim does not slide.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a sectional view showing an example of an assembly of a pneumatic cushion tire for an industrial vehicle (hereinafter, simply referred to as a cushion tire) of the present invention and a rim.
[0014]
The cushion tire 1 is made of solid solid rubber 2 having no air chamber inside, and a concave portion 3 is formed on the inner peripheral surface of the base portion B so as to extend from one side surface Ba over a length L in the tire axial direction. . Although only one recess 3 may be provided, a plurality of recesses 3 may be provided at intervals in the tire circumferential direction.
[0015]
The rim 4 is a detachable type in which one of the left and right rim flanges 4a and 4b is detachable. A protruding member 5 extending in the tire axial direction from the inner surface of the fixed rim flange 4 a is fixed to the outer peripheral surface of the rim 4 via a connection band 7. The number of the protrusion members 5 is equal to the number of the concave portions 3 formed in the cushion tire 1 and has a length L in the tire axial direction. Then, the cushion tire 1 and the rim 4 are integrally incorporated so that the projection member 5 and the recess 3 are fitted to each other to form an assembly 6.
[0016]
2 and 3 show an example of the rim 4. A plurality (five in the figure) of projecting members 5 are arranged on the outer peripheral surface of the rim 4 at predetermined intervals in the circumferential direction, and are fixed by a connecting band 7. The plurality of projecting members 5 are connected at substantially equal intervals by a connecting band 7, the connecting band 7 is wound around the outer peripheral surface of the rim 4, and a part thereof is pulled out in a loop shape inside the valve hole 8. The wedge 9 is bitten into the loop and is fastened and fixed. The fixing means is not particularly limited, and may be any as long as it fixes the projecting member 5 on the rim 4 so as not to be displaced in the circumferential direction. For example, the protrusion members 5 may be fixed to the rim 4 one by one without using the connecting band 7 with screws or the like.
[0017]
The rim assembling operation of assembling the cushion tire 1 with the rim 4 to form the assembly 6 is performed as follows.
[0018]
First, the stopper 4c is removed from the rim 4, the rim flange 4b is detached, and a connecting body 7 in which a plurality of (five in the figure) projecting members 5 are connected is wound around the rim 4 after the detachment. The projection members 5 are fixed at a constant pitch. At this time, the projection member 5 is preferably brought into contact with the inner surface of the rim flange 4a. Next, the cushion tire 1 is inserted into the rim 4 from the side from which the rim flange 4b has been detached. The cushion tire 1 is inserted from the side surface Ba on the side where the concave portion 3 is opened, and is press-fitted until it comes into contact with the inner surface of the rim flange 4a on the opposite side. In order to perform this press-fitting operation smoothly, the concave portion 3 and the projecting member 5 must be arranged at equal intervals in the circumferential direction, and have a positional relationship facing each other in the tire axial direction. Finally, the detached rim flange 4b is mounted again and fixed with the stopper 4c to complete the rim assembling operation.
[0019]
In the above-described rim assembly, in order to improve the fitting adhesion between the projection member 5 and the recess 3, the top surface of the projection member 5 and the inner surface of the recess 3 are inclined at an angle α with respect to the tire axial direction. Good.
[0020]
In the assembly 6 of the present invention, the rim slip resistance of the cushion tire 1 with respect to the rim 4 can be sufficiently achieved by fitting the recess 3 and the projection member 5 without increasing the interference of the cushion tire 1. . Therefore, the rim assembling work on the rim 4 of the cushion tire 1 can be remarkably facilitated, and both the rim assembling property and the rim slip resistance can be achieved.
[0021]
In the illustrated example, the end of the cushion tire 1 in the tire axial direction of the recess 3 is opened to the side surface of the tire, so that the recess 3 is fitted to the projection member 5 on the rim 4 when the rim is assembled. However, even if the end of the recess 3 in the tire axial direction does not open to the side surface of the cushion tire 1, the protrusion 3 is press-fitted into the rim 4 in a state where the protrusion member 5 is previously installed in the recess 3 of the cushion tire 1. If the order in which the protruding member 5 is fixed to the rim 4 after the press-fitting is performed, the rim can be easily assembled in the same manner as described above.
[0022]
The material of the protruding member 5 is not particularly limited, but rubber or resin or the like is used to allow the protrusion to be deformed in an arc shape along the outer peripheral surface of the rim 4 at the time of press-fitting the tire and not to be damaged by this. Are preferably used.
[0023]
Further, since the connecting band 7 for connecting the respective projecting members 5 needs to be able to withstand the external force applied to the projecting members 5 at the time of press-fitting of the tire, the connecting band 7 is formed of a steel band or a fiber cord aligned sheet or a woven sheet. Is preferred. Further, it is preferable that the connecting band 7 penetrates each of the projecting members 5 and is fixed on the peripheral surface of the rim 4.
[0024]
In the illustrated example, the concave portion 3 and the projecting member 5 are each opened to only one side surface Ba of the cushion tire 1, or the case where the concave portion 3 and the projecting member 5 are in contact with only one surface of the flange 4a of the rim 4 are illustrated. 5 may be opened on both sides over the entire width of the tire, or may be in contact with both flanges 4a, 4b of the rim 4. Of course, as described above, the opening may not be formed on both side surfaces of the tire and may not be in contact with both flanges 4a and 4b of the rim 4.
[0025]
The size of the projection member 5 and the recessed portion 3 is set each time in relation to the size and required number of tires in relation to the number of arrangements. The height H in the tire radial direction of the rim 4 and the concave portion 3 is 10 to 90% of the flange height F of the rim 4, and the length L in the tire axial direction is 20 to 80% of the rim width R of the rim 4. preferable. Further, from the same viewpoint, it is preferable that the lower limit of the length W of the protrusion member 5 and the concave portion 3 in the tire circumferential direction is set to 10 mm or more and the upper limit is set to 90 ° or less at a central angle facing the center of the rim 4.
[0026]
As the rim 4 in the assembly 6 of the present invention, there is no need to modify the rim for general-purpose pneumatic tires, so that the rim 4 can be used without losing any advantage as a conventional pneumatic cushion tire.
[0027]
As described above, since the assembly 6 of the present invention can have the rim slip resistance without increasing the interference of the cushion tire 1, the rim assemblability can be improved and the rim slip resistance can be improved. Compatibility can be made possible. Further, since the fitting force of the cushion tire 1 with the rim 4 does not depend only on the compressive force of the rubber of the base portion B, it becomes possible to apply a rubber having a low elastic modulus to the base portion B. Ride comfort can be improved.
[0028]
Further, at the time of molding the cushion tire 1, since it is not necessary to embed a reinforcing member such as a metal steel wire in the base portion B, the yield of the cushion tire 1 can be improved, and the productivity can be improved. As described above, since the rim assembling property is improved, the productivity of the assembly 6 can be improved.
[0029]
【Example】
The tire size is 7.00-12 / 5.00 and the applicable rim is 12 × 5.00 S-TB, and four bead members are provided on the base portion of the tire having the structure shown in FIG. (A single wire steel bundle height = 5.6 mm, width = 8.4 mm) and a conventional tire (conventional example 1) with a 5% interference, and four single wire steel materials (diameter = 6.7 mm) and a conventional tire with a tightening allowance of 5% (conventional example 2), and five recesses formed in the inner peripheral surface of the base portion as shown in FIGS. Each of the tires of the present invention (Example 1) having a margin of 2% was produced.
[0030]
For the above three types of tires, the rim assembling property when assembling the rim and the initial and long-term rim slip resistance of the assembly after the rim assembling were evaluated in the following manner, and the results shown in Table 1 were obtained. Was.
[0031]
Note that rubber projection members (JIS-A hardness 75, H = 0.5F, L = 0.7R, α = 3 °) are used for the five projection members fixed to the rim in the assembly of the present invention. did.
[0032]
[Rim assembly evaluation method]
The press input force required to assemble each tire into the rim was measured, and the rim assemblability was evaluated from the measured values. The results were evaluated in three stages: ○ (excellent), Δ (normal), and × (poor). Indicated by.
[0033]
[Early rim slip evaluation method]
The slip torque with respect to the rim of the tire in each assembly was measured, and the rim slip resistance was evaluated from the measured value. The results were displayed in three levels of ○ (excellent), Δ (normal), and × (poor). .
[0034]
[Evaluation method for rim slip after long-term use]
Each assembly was mounted on a forklift and the tire was run. When the wear of the tire progressed to half the groove depth, the circumferential deviation between the rim and the tire was measured. Slipperiness was evaluated, and the results were displayed in three grades of ((excellent), Δ (normal), and × (poor).
[0035]
[Table 1]
As can be seen from Table 1, it was confirmed that the tire of the present invention (Example 1) showed excellent results over all the evaluation items as compared with the conventional tires (Conventional Examples 1 and 2).
[0036]
【The invention's effect】
As described above, in the assembly of the cushion tire and the rim of the present invention, the concave portion is formed on the inner peripheral surface of the base portion of the cushion tire, and the projection member is detachably mounted on the outer peripheral surface of the rim. Since the cushion tire is integrally incorporated into the rim by fitting the concave portion and the projection member, the projection member is previously incorporated into the cushion tire without increasing the interference of the cushion tire. The rim can be easily assembled by assembling.
[0037]
Also, by opening the unevenness of the inner peripheral surface so as to penetrate at least one of both side surfaces of the cushion tire, the projection member is fixed in advance in the same manner as described above without increasing the interference of the cushion tire. The rim can be easily assembled to the rim.
[0038]
Further, after the rim is assembled, the recess formed on the inner peripheral surface of the base portion of the cushion tire and the projection member fixedly arranged on the rim are fitted to each other, so that rim slip does not occur.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an example of an assembly of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles of the present invention and a rim.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of a rim.
FIG. 3 is an explanatory side view showing an example of an arrangement of a protrusion member on a rim.
FIGS. 4A and 4B are cross-sectional views illustrating a conventional assembly of a pneumatic cushion tire for industrial vehicles and a rim.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cushion tire 2 Solid rubber 3 Recess 4 Rim 4a, 4b Rim flange 4c Clasp 5 Projection member 6 Assembly 7 Connecting band 8 Valve hole 9 Wedge B Base