JP2004265257A - 付属品情報発信装置及び付属品識別システム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が借りた本体機器および付属品を確実に返還し、かつ、リース会社が利用者から返還された本体機器および付属品を速やか、かつ容易に確認する。
【解決手段】本体機器20に付属される付属品40に関する付属品情報発信装置10は、本体機器20を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器20に付属される付属品40を識別する付属品識別情報が記録された記録部32、ならびに記録部32に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部36を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグ30と、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグ50とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】本体機器20に付属される付属品40に関する付属品情報発信装置10は、本体機器20を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器20に付属される付属品40を識別する付属品識別情報が記録された記録部32、ならびに記録部32に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部36を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグ30と、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグ50とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、付属品情報発信装置及び付属品識別システムに関する。特に本発明は、本体機器に付属される付属品の付属品情報発信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リース会社は、返還を条件に本体機器、例えば記録装置を利用者へ貸し出している。また、リース会社は、本体機器とともに付属品を貸し出す場合がある(例えば、特許文献1参照)。例えば、リース会社は、記録装置とともに、利用者が使用する端末に記録装置を接続する端末接続ケーブル、および記録装置の使用説明が記載されたマニュアル等を利用者へ貸し出す。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−36589号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、利用者は、借りた本体機器を返還する場合に、本体機器とともに借りた付属品を返還し忘れることがある。また、リース会社は、利用者から返還される本体機器および付属品を受け取る場合に、本体機器および付属品の入った梱包を開封して付属品がすべて返還されているかなど煩雑な確認を行っている。したがって、利用者から返還された本体機器および付属品の確認は、リース会社の負担となっていた。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる付属品情報発信装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、本体機器に付属される付属品に関する付属品情報発信装置は、本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器に付属される付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに記録部に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグと、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグとを備える。
【0007】
親無線タグの記録部は、本体機器が返還されるべき旨および本体機器を返還すべき返還日を記録する返還日記録部を有してもよい。
【0008】
親無線タグの記録部は、本体機器を返還すべき返還場所を記録する返還場所記録部をさらに有してもよい。
【0009】
親無線タグは、子無線タグの無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る情報読取部と、記録部に記録された付属品識別情報および情報読取部により読み取られた付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部とをさらに有してもよい。
【0010】
本発明の第2の形態によると、本体機器に付属される付属品に関する付属品識別システムは、本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器に付属される付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに記録部に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグと、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグと、親無線タグの無線発信部から無線発信される本体機器識別情報および付属品識別情報、ならびに子無線タグの無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る情報読取部と、情報読取部により読み取られた親無線タグの付属品識別情報および子無線タグの付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部とを備える。
【0011】
親無線タグは、付属品識別情報を無線受信する無線受信部を有し、付属品識別システムは、無線受信部により無線受信された付属品識別情報を親無線タグの記録部に書き込ませる情報書込部をさらに備えてもよい。
【0012】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る付属品識別システム100の構成を示す。付属品識別システム100は、本体装置の一例としての記録装置20と、記録装置20に付属される付属品40と、記録装置20および付属品40のそれぞれへ取り付けられる付属品情報発信装置10と、付属品情報発信装置10に情報を書き込ませる書込装置60とを備える。付属品識別システム100は、読取装置をさらに備えるが、この読取装置については、後で説明する。
【0015】
付属品情報発信装置10は、記録装置20へ取り付けられる親無線タグ30と、付属品40へ取り付けられる子無線タグ50とを有する。付属品40は、本実施形態においては、利用者が使用する端末に記録装置20を接続する端末接続ケーブル42、記録装置20を電源に接続する電源ケーブル44、記録装置20の使用説明が記載されたマニュアル46、および記録装置20のインクカートリッジ48を含む。書込装置60は、付属品情報発信装置10に情報を書き込ませる情報書込部62と、情報書込部62が書き込ませる情報を表示する表示部64と、リース会社のオペレータが情報を入力する入力部66とを有する。この書込装置60は、例えばリース会社に設置される。
【0016】
従来、リース会社は、返還を条件に記録装置20を利用者へ貸し出している。また、リース会社は、記録装置20とともに付属品40を貸し出す場合がある。しかし、利用者は、借りた記録装置20を返還する場合に、記録装置20とともに借りた付属品40を返還し忘れることがある。また、リース会社は、利用者から返還される記録装置20および付属品40を受け取る場合に、記録装置20および付属品40の入った梱包を開封して付属品40がすべて返還されているかなど煩雑な確認を行っている。したがって、利用者から返還された記録装置20および付属品40の確認は、リース会社の負担となっていた。
【0017】
そこで本実施形態に係る付属品識別システム100は、利用者が借りた記録装置20および付属品40を確実に返還し、かつ、リース会社が利用者から返還された記録装置20および付属品40を速やか、かつ容易に確認することを目的とする。
【0018】
情報書込部62は、記録装置20および付属品40が利用者へ貸し出される場合に、親無線タグ30へ、記録装置20を識別する本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報、および付属品40を識別する付属品識別情報を送信する。情報書込部62は、さらに本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を親無線タグ30に送信する。また、情報書込部62は、付属品40へ取り付けられた子無線タグ50に、その付属品40に対応づけられる付属品識別情報を送信する。
【0019】
例えば、情報書込部62は、本体機器識別情報に対応づけて、付属品40の種類の情報「端末接続ケーブル」、および端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」を親無線タグ30に送信する。情報書込部62は、本体機器識別情報として、例えば記録装置20が保持するシリアルナンバーを親無線タグ30に送信する。また、情報書込部62は、付属品40である端末接続ケーブル42へ取り付けられた子無線タグ50に、端末接続ケーブル42に対応づけられる付属品識別情報「001」を送信する。
【0020】
親無線タグ30は、本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を情報書込部62から無線受信し、記録する。さらに、親無線タグ30は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を情報書込部62から無線受信し、記録する。子無線タグ50は、それぞれの付属品識別情報を情報書込部62から無線受信し、記録する。
【0021】
例えば、リース会社のオペレータは、貸し出す記録装置20に付属される付属品40について、本体機器識別情報に対応づけて、付属品40の種類の情報および付属品識別情報を入力部66に入力する。さらに、リース会社のオペレータは、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、返還の要否、返還日、および返還場所を入力部66に入力する。表示部64は、入力部66に入力された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を本体機器識別情報に対応づけて表示する。図1に示す実施形態における情報書込部62は、ゲートの形状を有する。ベルトコンベア70は、記録装置20および付属品40を順に情報書込部62のゲートを通過させる。付属品40のうち例えばマニュアル46がゲートを通過する場合、リース会社のオペレータは、表示部64に表示された付属品40の種類の情報から「マニュアル」を選択し、マニュアル46へ取り付けられる子無線タグ50にマニュアル46の付属品識別情報「003」を書き込むべき旨を入力部66に入力する。付属品識別情報がマニュアル46の子無線タグ50に書き込まれるべき旨が入力部66に入力された場合、情報書込部62は、入力部66に入力されたマニュアル46の付属品識別情報「003」を、マニュアル46へ取り付けられた子無線タグ50に送信して、記録させる。
【0022】
記録装置20がゲートを通過する場合、リース会社のオペレータは、表示部64に表示された本体識別情報を選択し、親無線タグ30に本体識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を書き込むべき旨を入力部66に入力する。付属品40の種類の情報および付属品識別情報が親無線タグ30に書き込まれるべき旨が入力部66に入力された場合、情報書込部62は、本体機器識別情報に対応づけて入力部66に入力された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を、親無線タグ30に送信して、記録させる。さらに、情報書込部62は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて入力部66に入力された返還の要否、返還日、および返還場所を、親無線タグ30に送信して、記録させる。
【0023】
図2は、親無線タグ30の機能構成および記録部32のデータフォーマットの一例を示す。親無線タグ30は、記録部32と、無線受信部35と、無線発信部36とを有する。記録部32は、返還日記録部33および返還場所記録部34を含む。
【0024】
無線受信部35は、本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を情報書込部62から無線受信する。さらに、無線受信部35は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を情報書込部62から無線受信する。記録部32は、図1に示す情報書込部62から発信され、本体機器識別情報に対応づけて、無線受信部35により受信された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を記録する。返還日記録部33は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、無線受信部35により無線受信された返還の要否および返還日を記録する。返還場所記録部34は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、無線受信部35により受信された返還場所を記録する。
【0025】
無線発信部36は、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合、記録部32に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を、情報読取部82に無線発信する。さらに、無線発信部36は、返還日記録部33に記録された返還の要否および返還日、ならびに返還場所記録部34に記録された返還場所を、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて情報読取部82に無線発信する。
【0026】
例えば、記録部32は、本体機器識別情報として記録装置20のシリアルナンバーである「105539」に対応づけて、付属品40の種類の情報「端末接続ケーブル」および端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」が記録される。
【0027】
例えば、返還日記録部33は、本体機器識別情報「105539」に対応づけて返還の要否として記録装置20が返還されるべき旨である「要」、および記録装置20を返還すべき返還日「2003/3/30」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、本体機器識別情報「105539」に対応づけて記録装置20を返還すべき返還場所「A代理店」を記録する。返還日記録部33は、付属品40として端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」に対応づけて返還の要否として端末接続ケーブル42が返還されるべき旨である「要」、および端末接続ケーブル42を返還すべき返還日「2003/3/30」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、付属品識別情報「001」に対応づけて端末接続ケーブル42を返還すべき返還場所「A代理店」を記録する。また他の例として、返還日記録部33は、付属品40としてインクカートリッジ48の付属品識別情報「004」に対応づけて返還の要否としてインクカートリッジ48が返還される必要のない旨である「不要」、および返還日としてダミーの記号「xxxx」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、付属品識別情報「004」に対応づけて返還場所としてダミーの記号「xxxx」を記録する。
【0028】
付属品識別システム100は、記録装置20へ取り付けられる親無線タグ30の付属品識別情報、および付属品40へ取り付けられる子無線タグ50の付属品識別情報をそれぞれ読み取ることにより、返還されるべき付属品40が返還されているかを、速やか、かつ容易に確認することができる。したがって、リース会社は、記録装置20および付属品40が返還される場合に、返還されるべき付属品40が返還されているか否かの情報を、返還される記録装置20および付属品40から取得することができる。
【0029】
図3は、子無線タグ50の機能構成および記録部52のデータフォーマットの一例を示す。子無線タグ50は、記録部52、無線受信部55、および無線発信部56を有する。子無線タグ50の記録部52、無線受信部55および無線発信部56は、それぞれ、図2に示す親無線タグ30の記録部32、無線受信部35、および無線発信部36と同様の構成を有する。子無線タグ50の無線受信部は、その子無線タグ50が取り付けられる付属品40の付属品識別情報を情報書込部62から無線受信する。子無線タグ50の記録部は、無線受信部により受信された付属品識別情報を記録する。子無線タグ50の無線発信部は、子無線タグ50の記録部に記録された付属品識別情報を情報読取部82に無線発信する。
【0030】
親無線タグ30および子無線タグ50は、例えばそれぞれ数ミリ角の大きさで、記録装置20または付属品40の所望の場所に貼り付けられる。
【0031】
図4は、本実施の形態に係る読取装置80を含む付属品識別システム100の構成を示す。図4に示す付属品識別システム100は、書込装置60を備えず、読取装置80をさらに備える点において図1とは異なるが、それ以外の構成要素は図1と同じである。読取装置80は、情報読取部82と、付属品検出部84と、表示部86とを有する。図4において、図1と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付し、説明を省略する。この読取装置80は、例えばリース会社に設置される。
【0032】
情報読取部82は、無線発信部36から無線発信される本体機器識別情報および付属品識別情報、ならびに子無線タグ50の無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る。さらに、情報読取部82は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から無線発信される返還の要否、返還日、および返還場所を読み取る。情報読取部82は、図1に示す情報書込部62が兼ねてもよい。
【0033】
付属品検出部84は、情報読取部82により読み取られた親無線タグ30の付属品識別情報および子無線タグ50の付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する。本実施形態において、付属品検出部84は、情報読取部82により読み取られた親無線タグ30の付属品識別情報のうち、返還の要否が「要」である付属品識別情報について、子無線タグ50から情報読取部82により読み取られた付属品識別情報に一致する情報があるか否かを判断する。付属品検出部84は、親無線タグ30の付属品識別情報のうち、子無線タグ50から読み取られなかった付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された付属品識別情報を、返還されていない付属品40であるとして表示する。
【0034】
付属品検出部84は、日付を判断するタイマーを保持する。付属品検出部84は、情報読取部82により本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から読み取られた返還日のうち、返還の要否が「要」である返還日について、保持するタイマーの日付を越えているか否かを判断する。付属品検出部84は、保持するタイマーの日付を越えている返還日に対応づけられる本体識別情報または付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された本体識別情報または付属品識別情報を表示する。
【0035】
また、付属品検出部84は、読取装置80が設置される場所の情報を保持する。付属品検出部84は、情報読取部82により本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から読み取られた返還場所のうち、返還の要否が「要」である返還場所について、保持する読取装置80の設置場所の情報と一致するか否かを判断する。付属品検出部84は、読取装置80の設置場所の情報と一致しない返還場所に対応づけられる本体識別情報または付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された本体識別情報または付属品識別情報を表示する。
【0036】
図4に示す実施形態において、情報読取部82は、無線を送受信するゲートの形状を有する。情報読取部82のゲートは、例えば、台車が通る程度の大きさである。利用者は、返還する記録装置20および付属品40を箱90にまとめて梱包する。リース会社が箱90を受け取る場合、リース会社のオペレータは、記録装置20および付属品40を梱包した箱90を例えば台車に載せて、情報読取部82のゲートを通過させる。箱90が情報読取部82のゲートを通過する場合に、情報読取部82は、箱90へ梱包された記録装置20および付属品40へそれぞれ取り付けられた親無線タグ30および子無線タグ50が無線発信する情報を読み取る。
【0037】
利用者もまた、読取装置80を保持してもよい。この場合、利用者は、記録装置20および付属品40を返還する前に、保持する情報読取部82を用いて返還すべき付属品40がすべて揃っているか否かの確認を行う。
【0038】
以上の構成により、付属品検出部84が返還されていない付属品40の付属品識別情報を検出するので、付属品識別システム100は、記録装置20および付属品40が箱90に梱包されたままで、付属品40がすべて返還されているか否かを速やか、かつ容易に確認することができる。また、付属品検出部84が親無線タグ30に記録された返還日および返還をリース会社が指定する返還日および返還場所と比較するので、付属品識別システム100は、記録装置20および付属品40が返還日までに、返還場所へ返還されたか否かを確認することができる。利用者が、情報読取部82を保持する場合、利用者が返還すべき付属品40が揃っているかを予め確認するので、より確実、かつ速やかに返還された記録装置20および付属品40を確認できる。
【0039】
また、記録装置20および付属品40が、リース会社へ直接返還されず、利用者の最寄りのサービスセンターに返還される場合がある。また、配送業者が利用者の所へ記録装置20および付属品40を取りに行く場合がある。この場合も、このサービスセンターや配送業者に読取装置80を設置することにより、利用者が返還すべき付属品40が揃っているかを確認することができる。
【0040】
図5は、親無線タグ30の別実施例の機能構成を示すブロック図である。図5に示す親無線タグ30を用いた付属品識別システム100は、記録装置20と、付属品40と、付属品情報発信装置10と、書込装置60とを備える。図5に示す親無線タグ30は、情報読取部37と、付属品検出部38とをさらに有する点において図2とは異なるが、それ以外の構成要素は図2に示す親無線タグ30と同じである。図5において、図2と同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付し、説明を省略する。
【0041】
情報読取部37は、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合に子無線タグ50の無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る。付属品検出部38は、記録部32に記録された付属品識別情報および情報読取部37により読み取られた付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する。付属品検出部38は、記録部32に記録された付属品識別情報のうち、返還の要否が「要」である付属品識別情報について、子無線タグ50から情報読取部37により読み取られた付属品識別情報に一致する情報があるか否かを判断する。記録部32に記録された付属品識別情報のうち、子無線タグ50から読み取られなかった付属品識別情報がある場合、付属品検出部38は、返還されるべき付属品40がすべて揃っていないとして、例えば発光することにより、外部に付属品40がすべて揃っていない旨を出力する。
【0042】
図5に示す親無線タグ30により、付属品識別システム100は、親無線タグ30および子無線タグ50から、返還されるべき付属品40が揃っているか否かを自ら検出することができる。したがって、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合に、リース会社は、より速やか、かつ容易に付属品40がすべて返還されているか否かを確認することができる。また、利用者が読取装置80を保持しない場合にも、利用者は、返還されるべき付属品40が揃っているか否かを確認することができる。
【0043】
上記の実施形態において、リース会社のオペレータが、本体機器識別情報に対応づけて付属品識別情報を、図1に示す入力部66に入力する。そして、情報書込部62は、入力部66に入力された付属品識別情報を本体機器識別情報に対応づけて親無線タグ30に書き込ませる。しかし、親無線タグ30に付属品識別情報を書き込ませる方法は、これに限られない。他の方法として、子無線タグ50の記録部は、付属品40の保持する固有の付属品識別情報を予め記録していてもよい。さらに、親無線タグ30の記録部32は、本体機器識別情報を予め記録していてもよい。この場合、情報書込部62は、まずそれぞれの子無線タグ50から付属品識別情報を受信する。続いて、情報書込部62は、子無線タグ50から受信した付属品識別情報を無線発信部36に送信する。記録部32は、無線発信部36により受信された付属品識別情報を、予め記録されている本体機器識別情報に対応づけて記録する。
【0044】
子無線タグ50の記録部が固有の付属品識別情報を予め記録する場合、リース会社のオペレータが図1に示す入力部66において情報を入力することなく、付属品識別システム100は、親無線タグ30に、本体機器識別情報に対応づけて付属品識別情報を自動で書き込むことができる。
【0045】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】付属品識別システム100の構成を示す概略図である。
【図2】親無線タグ30の機能構成を示すブロック図である。
【図3】子無線タグ50の機能構成を示すブロック図である。
【図4】付属品識別システム100の構成を示す概略図である。
【図5】別実施例の親無線タグ30の機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 付属品情報発信装置、20 記録装置、30 親無線タグ、32 記録部、33 返還日記録部、34 返還場所記録部、35 無線受信部、36 無線発信部、37 情報読取部、38 付属品検出部、39 発光部、40 付属品、42 端末接続ケーブル、44 電源ケーブル、46 マニュアル、48 インクカートリッジ、50 子無線タグ、60 書込装置、62 情報書込部、64 表示部、66 入力部、70 ベルトコンベア、80 読取装置、82 情報読取部、84 付属品検出部、86 表示部、90 箱、100 付属品識別システム
【発明の属する技術分野】
本発明は、付属品情報発信装置及び付属品識別システムに関する。特に本発明は、本体機器に付属される付属品の付属品情報発信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リース会社は、返還を条件に本体機器、例えば記録装置を利用者へ貸し出している。また、リース会社は、本体機器とともに付属品を貸し出す場合がある(例えば、特許文献1参照)。例えば、リース会社は、記録装置とともに、利用者が使用する端末に記録装置を接続する端末接続ケーブル、および記録装置の使用説明が記載されたマニュアル等を利用者へ貸し出す。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−36589号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、利用者は、借りた本体機器を返還する場合に、本体機器とともに借りた付属品を返還し忘れることがある。また、リース会社は、利用者から返還される本体機器および付属品を受け取る場合に、本体機器および付属品の入った梱包を開封して付属品がすべて返還されているかなど煩雑な確認を行っている。したがって、利用者から返還された本体機器および付属品の確認は、リース会社の負担となっていた。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる付属品情報発信装置を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、本体機器に付属される付属品に関する付属品情報発信装置は、本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器に付属される付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに記録部に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグと、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグとを備える。
【0007】
親無線タグの記録部は、本体機器が返還されるべき旨および本体機器を返還すべき返還日を記録する返還日記録部を有してもよい。
【0008】
親無線タグの記録部は、本体機器を返還すべき返還場所を記録する返還場所記録部をさらに有してもよい。
【0009】
親無線タグは、子無線タグの無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る情報読取部と、記録部に記録された付属品識別情報および情報読取部により読み取られた付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部とをさらに有してもよい。
【0010】
本発明の第2の形態によると、本体機器に付属される付属品に関する付属品識別システムは、本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて本体機器に付属される付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに記録部に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、本体機器へ取り付けられる親無線タグと、付属品識別情報が記録された記録部、および記録部に記録された付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、付属品へ取り付けられる子無線タグと、親無線タグの無線発信部から無線発信される本体機器識別情報および付属品識別情報、ならびに子無線タグの無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る情報読取部と、情報読取部により読み取られた親無線タグの付属品識別情報および子無線タグの付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部とを備える。
【0011】
親無線タグは、付属品識別情報を無線受信する無線受信部を有し、付属品識別システムは、無線受信部により無線受信された付属品識別情報を親無線タグの記録部に書き込ませる情報書込部をさらに備えてもよい。
【0012】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る付属品識別システム100の構成を示す。付属品識別システム100は、本体装置の一例としての記録装置20と、記録装置20に付属される付属品40と、記録装置20および付属品40のそれぞれへ取り付けられる付属品情報発信装置10と、付属品情報発信装置10に情報を書き込ませる書込装置60とを備える。付属品識別システム100は、読取装置をさらに備えるが、この読取装置については、後で説明する。
【0015】
付属品情報発信装置10は、記録装置20へ取り付けられる親無線タグ30と、付属品40へ取り付けられる子無線タグ50とを有する。付属品40は、本実施形態においては、利用者が使用する端末に記録装置20を接続する端末接続ケーブル42、記録装置20を電源に接続する電源ケーブル44、記録装置20の使用説明が記載されたマニュアル46、および記録装置20のインクカートリッジ48を含む。書込装置60は、付属品情報発信装置10に情報を書き込ませる情報書込部62と、情報書込部62が書き込ませる情報を表示する表示部64と、リース会社のオペレータが情報を入力する入力部66とを有する。この書込装置60は、例えばリース会社に設置される。
【0016】
従来、リース会社は、返還を条件に記録装置20を利用者へ貸し出している。また、リース会社は、記録装置20とともに付属品40を貸し出す場合がある。しかし、利用者は、借りた記録装置20を返還する場合に、記録装置20とともに借りた付属品40を返還し忘れることがある。また、リース会社は、利用者から返還される記録装置20および付属品40を受け取る場合に、記録装置20および付属品40の入った梱包を開封して付属品40がすべて返還されているかなど煩雑な確認を行っている。したがって、利用者から返還された記録装置20および付属品40の確認は、リース会社の負担となっていた。
【0017】
そこで本実施形態に係る付属品識別システム100は、利用者が借りた記録装置20および付属品40を確実に返還し、かつ、リース会社が利用者から返還された記録装置20および付属品40を速やか、かつ容易に確認することを目的とする。
【0018】
情報書込部62は、記録装置20および付属品40が利用者へ貸し出される場合に、親無線タグ30へ、記録装置20を識別する本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報、および付属品40を識別する付属品識別情報を送信する。情報書込部62は、さらに本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を親無線タグ30に送信する。また、情報書込部62は、付属品40へ取り付けられた子無線タグ50に、その付属品40に対応づけられる付属品識別情報を送信する。
【0019】
例えば、情報書込部62は、本体機器識別情報に対応づけて、付属品40の種類の情報「端末接続ケーブル」、および端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」を親無線タグ30に送信する。情報書込部62は、本体機器識別情報として、例えば記録装置20が保持するシリアルナンバーを親無線タグ30に送信する。また、情報書込部62は、付属品40である端末接続ケーブル42へ取り付けられた子無線タグ50に、端末接続ケーブル42に対応づけられる付属品識別情報「001」を送信する。
【0020】
親無線タグ30は、本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を情報書込部62から無線受信し、記録する。さらに、親無線タグ30は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を情報書込部62から無線受信し、記録する。子無線タグ50は、それぞれの付属品識別情報を情報書込部62から無線受信し、記録する。
【0021】
例えば、リース会社のオペレータは、貸し出す記録装置20に付属される付属品40について、本体機器識別情報に対応づけて、付属品40の種類の情報および付属品識別情報を入力部66に入力する。さらに、リース会社のオペレータは、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、返還の要否、返還日、および返還場所を入力部66に入力する。表示部64は、入力部66に入力された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を本体機器識別情報に対応づけて表示する。図1に示す実施形態における情報書込部62は、ゲートの形状を有する。ベルトコンベア70は、記録装置20および付属品40を順に情報書込部62のゲートを通過させる。付属品40のうち例えばマニュアル46がゲートを通過する場合、リース会社のオペレータは、表示部64に表示された付属品40の種類の情報から「マニュアル」を選択し、マニュアル46へ取り付けられる子無線タグ50にマニュアル46の付属品識別情報「003」を書き込むべき旨を入力部66に入力する。付属品識別情報がマニュアル46の子無線タグ50に書き込まれるべき旨が入力部66に入力された場合、情報書込部62は、入力部66に入力されたマニュアル46の付属品識別情報「003」を、マニュアル46へ取り付けられた子無線タグ50に送信して、記録させる。
【0022】
記録装置20がゲートを通過する場合、リース会社のオペレータは、表示部64に表示された本体識別情報を選択し、親無線タグ30に本体識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を書き込むべき旨を入力部66に入力する。付属品40の種類の情報および付属品識別情報が親無線タグ30に書き込まれるべき旨が入力部66に入力された場合、情報書込部62は、本体機器識別情報に対応づけて入力部66に入力された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を、親無線タグ30に送信して、記録させる。さらに、情報書込部62は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて入力部66に入力された返還の要否、返還日、および返還場所を、親無線タグ30に送信して、記録させる。
【0023】
図2は、親無線タグ30の機能構成および記録部32のデータフォーマットの一例を示す。親無線タグ30は、記録部32と、無線受信部35と、無線発信部36とを有する。記録部32は、返還日記録部33および返還場所記録部34を含む。
【0024】
無線受信部35は、本体機器識別情報に対応づけて付属品40の種類の情報および付属品識別情報を情報書込部62から無線受信する。さらに、無線受信部35は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて返還の要否、返還日、および返還場所を情報書込部62から無線受信する。記録部32は、図1に示す情報書込部62から発信され、本体機器識別情報に対応づけて、無線受信部35により受信された付属品40の種類の情報および付属品識別情報を記録する。返還日記録部33は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、無線受信部35により無線受信された返還の要否および返還日を記録する。返還場所記録部34は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて、無線受信部35により受信された返還場所を記録する。
【0025】
無線発信部36は、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合、記録部32に記録された本体機器識別情報および付属品識別情報を、情報読取部82に無線発信する。さらに、無線発信部36は、返還日記録部33に記録された返還の要否および返還日、ならびに返還場所記録部34に記録された返還場所を、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて情報読取部82に無線発信する。
【0026】
例えば、記録部32は、本体機器識別情報として記録装置20のシリアルナンバーである「105539」に対応づけて、付属品40の種類の情報「端末接続ケーブル」および端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」が記録される。
【0027】
例えば、返還日記録部33は、本体機器識別情報「105539」に対応づけて返還の要否として記録装置20が返還されるべき旨である「要」、および記録装置20を返還すべき返還日「2003/3/30」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、本体機器識別情報「105539」に対応づけて記録装置20を返還すべき返還場所「A代理店」を記録する。返還日記録部33は、付属品40として端末接続ケーブル42の付属品識別情報「001」に対応づけて返還の要否として端末接続ケーブル42が返還されるべき旨である「要」、および端末接続ケーブル42を返還すべき返還日「2003/3/30」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、付属品識別情報「001」に対応づけて端末接続ケーブル42を返還すべき返還場所「A代理店」を記録する。また他の例として、返還日記録部33は、付属品40としてインクカートリッジ48の付属品識別情報「004」に対応づけて返還の要否としてインクカートリッジ48が返還される必要のない旨である「不要」、および返還日としてダミーの記号「xxxx」を記録する。さらに、返還場所記録部34は、付属品識別情報「004」に対応づけて返還場所としてダミーの記号「xxxx」を記録する。
【0028】
付属品識別システム100は、記録装置20へ取り付けられる親無線タグ30の付属品識別情報、および付属品40へ取り付けられる子無線タグ50の付属品識別情報をそれぞれ読み取ることにより、返還されるべき付属品40が返還されているかを、速やか、かつ容易に確認することができる。したがって、リース会社は、記録装置20および付属品40が返還される場合に、返還されるべき付属品40が返還されているか否かの情報を、返還される記録装置20および付属品40から取得することができる。
【0029】
図3は、子無線タグ50の機能構成および記録部52のデータフォーマットの一例を示す。子無線タグ50は、記録部52、無線受信部55、および無線発信部56を有する。子無線タグ50の記録部52、無線受信部55および無線発信部56は、それぞれ、図2に示す親無線タグ30の記録部32、無線受信部35、および無線発信部36と同様の構成を有する。子無線タグ50の無線受信部は、その子無線タグ50が取り付けられる付属品40の付属品識別情報を情報書込部62から無線受信する。子無線タグ50の記録部は、無線受信部により受信された付属品識別情報を記録する。子無線タグ50の無線発信部は、子無線タグ50の記録部に記録された付属品識別情報を情報読取部82に無線発信する。
【0030】
親無線タグ30および子無線タグ50は、例えばそれぞれ数ミリ角の大きさで、記録装置20または付属品40の所望の場所に貼り付けられる。
【0031】
図4は、本実施の形態に係る読取装置80を含む付属品識別システム100の構成を示す。図4に示す付属品識別システム100は、書込装置60を備えず、読取装置80をさらに備える点において図1とは異なるが、それ以外の構成要素は図1と同じである。読取装置80は、情報読取部82と、付属品検出部84と、表示部86とを有する。図4において、図1と同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付し、説明を省略する。この読取装置80は、例えばリース会社に設置される。
【0032】
情報読取部82は、無線発信部36から無線発信される本体機器識別情報および付属品識別情報、ならびに子無線タグ50の無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る。さらに、情報読取部82は、本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から無線発信される返還の要否、返還日、および返還場所を読み取る。情報読取部82は、図1に示す情報書込部62が兼ねてもよい。
【0033】
付属品検出部84は、情報読取部82により読み取られた親無線タグ30の付属品識別情報および子無線タグ50の付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する。本実施形態において、付属品検出部84は、情報読取部82により読み取られた親無線タグ30の付属品識別情報のうち、返還の要否が「要」である付属品識別情報について、子無線タグ50から情報読取部82により読み取られた付属品識別情報に一致する情報があるか否かを判断する。付属品検出部84は、親無線タグ30の付属品識別情報のうち、子無線タグ50から読み取られなかった付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された付属品識別情報を、返還されていない付属品40であるとして表示する。
【0034】
付属品検出部84は、日付を判断するタイマーを保持する。付属品検出部84は、情報読取部82により本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から読み取られた返還日のうち、返還の要否が「要」である返還日について、保持するタイマーの日付を越えているか否かを判断する。付属品検出部84は、保持するタイマーの日付を越えている返還日に対応づけられる本体識別情報または付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された本体識別情報または付属品識別情報を表示する。
【0035】
また、付属品検出部84は、読取装置80が設置される場所の情報を保持する。付属品検出部84は、情報読取部82により本体機器識別情報および付属品識別情報のそれぞれに対応づけて親無線タグ30から読み取られた返還場所のうち、返還の要否が「要」である返還場所について、保持する読取装置80の設置場所の情報と一致するか否かを判断する。付属品検出部84は、読取装置80の設置場所の情報と一致しない返還場所に対応づけられる本体識別情報または付属品識別情報を検出する。表示部86は、付属品検出部84により検出された本体識別情報または付属品識別情報を表示する。
【0036】
図4に示す実施形態において、情報読取部82は、無線を送受信するゲートの形状を有する。情報読取部82のゲートは、例えば、台車が通る程度の大きさである。利用者は、返還する記録装置20および付属品40を箱90にまとめて梱包する。リース会社が箱90を受け取る場合、リース会社のオペレータは、記録装置20および付属品40を梱包した箱90を例えば台車に載せて、情報読取部82のゲートを通過させる。箱90が情報読取部82のゲートを通過する場合に、情報読取部82は、箱90へ梱包された記録装置20および付属品40へそれぞれ取り付けられた親無線タグ30および子無線タグ50が無線発信する情報を読み取る。
【0037】
利用者もまた、読取装置80を保持してもよい。この場合、利用者は、記録装置20および付属品40を返還する前に、保持する情報読取部82を用いて返還すべき付属品40がすべて揃っているか否かの確認を行う。
【0038】
以上の構成により、付属品検出部84が返還されていない付属品40の付属品識別情報を検出するので、付属品識別システム100は、記録装置20および付属品40が箱90に梱包されたままで、付属品40がすべて返還されているか否かを速やか、かつ容易に確認することができる。また、付属品検出部84が親無線タグ30に記録された返還日および返還をリース会社が指定する返還日および返還場所と比較するので、付属品識別システム100は、記録装置20および付属品40が返還日までに、返還場所へ返還されたか否かを確認することができる。利用者が、情報読取部82を保持する場合、利用者が返還すべき付属品40が揃っているかを予め確認するので、より確実、かつ速やかに返還された記録装置20および付属品40を確認できる。
【0039】
また、記録装置20および付属品40が、リース会社へ直接返還されず、利用者の最寄りのサービスセンターに返還される場合がある。また、配送業者が利用者の所へ記録装置20および付属品40を取りに行く場合がある。この場合も、このサービスセンターや配送業者に読取装置80を設置することにより、利用者が返還すべき付属品40が揃っているかを確認することができる。
【0040】
図5は、親無線タグ30の別実施例の機能構成を示すブロック図である。図5に示す親無線タグ30を用いた付属品識別システム100は、記録装置20と、付属品40と、付属品情報発信装置10と、書込装置60とを備える。図5に示す親無線タグ30は、情報読取部37と、付属品検出部38とをさらに有する点において図2とは異なるが、それ以外の構成要素は図2に示す親無線タグ30と同じである。図5において、図2と同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付し、説明を省略する。
【0041】
情報読取部37は、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合に子無線タグ50の無線発信部から無線発信される付属品識別情報を読み取る。付属品検出部38は、記録部32に記録された付属品識別情報および情報読取部37により読み取られた付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する。付属品検出部38は、記録部32に記録された付属品識別情報のうち、返還の要否が「要」である付属品識別情報について、子無線タグ50から情報読取部37により読み取られた付属品識別情報に一致する情報があるか否かを判断する。記録部32に記録された付属品識別情報のうち、子無線タグ50から読み取られなかった付属品識別情報がある場合、付属品検出部38は、返還されるべき付属品40がすべて揃っていないとして、例えば発光することにより、外部に付属品40がすべて揃っていない旨を出力する。
【0042】
図5に示す親無線タグ30により、付属品識別システム100は、親無線タグ30および子無線タグ50から、返還されるべき付属品40が揃っているか否かを自ら検出することができる。したがって、利用者が記録装置20および付属品40を返還する場合に、リース会社は、より速やか、かつ容易に付属品40がすべて返還されているか否かを確認することができる。また、利用者が読取装置80を保持しない場合にも、利用者は、返還されるべき付属品40が揃っているか否かを確認することができる。
【0043】
上記の実施形態において、リース会社のオペレータが、本体機器識別情報に対応づけて付属品識別情報を、図1に示す入力部66に入力する。そして、情報書込部62は、入力部66に入力された付属品識別情報を本体機器識別情報に対応づけて親無線タグ30に書き込ませる。しかし、親無線タグ30に付属品識別情報を書き込ませる方法は、これに限られない。他の方法として、子無線タグ50の記録部は、付属品40の保持する固有の付属品識別情報を予め記録していてもよい。さらに、親無線タグ30の記録部32は、本体機器識別情報を予め記録していてもよい。この場合、情報書込部62は、まずそれぞれの子無線タグ50から付属品識別情報を受信する。続いて、情報書込部62は、子無線タグ50から受信した付属品識別情報を無線発信部36に送信する。記録部32は、無線発信部36により受信された付属品識別情報を、予め記録されている本体機器識別情報に対応づけて記録する。
【0044】
子無線タグ50の記録部が固有の付属品識別情報を予め記録する場合、リース会社のオペレータが図1に示す入力部66において情報を入力することなく、付属品識別システム100は、親無線タグ30に、本体機器識別情報に対応づけて付属品識別情報を自動で書き込むことができる。
【0045】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】付属品識別システム100の構成を示す概略図である。
【図2】親無線タグ30の機能構成を示すブロック図である。
【図3】子無線タグ50の機能構成を示すブロック図である。
【図4】付属品識別システム100の構成を示す概略図である。
【図5】別実施例の親無線タグ30の機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 付属品情報発信装置、20 記録装置、30 親無線タグ、32 記録部、33 返還日記録部、34 返還場所記録部、35 無線受信部、36 無線発信部、37 情報読取部、38 付属品検出部、39 発光部、40 付属品、42 端末接続ケーブル、44 電源ケーブル、46 マニュアル、48 インクカートリッジ、50 子無線タグ、60 書込装置、62 情報書込部、64 表示部、66 入力部、70 ベルトコンベア、80 読取装置、82 情報読取部、84 付属品検出部、86 表示部、90 箱、100 付属品識別システム
Claims (6)
- 本体機器に付属される付属品に関する付属品情報発信装置であって、
前記本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて前記本体機器に付属される前記付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに前記記録部に記録された前記本体機器識別情報および前記付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、前記本体機器へ取り付けられる親無線タグと、
前記付属品識別情報が記録された記録部、および前記記録部に記録された前記付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、前記付属品へ取り付けられる子無線タグと
を備えることを特徴とする付属品情報発信装置。 - 前記親無線タグの前記記録部は、前記本体機器が返還されるべき旨および前記本体機器を返還すべき返還日を記録する返還日記録部を有することを特徴とする請求項1に記載の付属品情報発信装置。
- 前記親無線タグの前記記録部は、前記本体機器を返還すべき返還場所を記録する返還場所記録部をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の付属品情報発信装置。
- 前記親無線タグは、
前記子無線タグの前記無線発信部から無線発信される前記付属品識別情報を読み取る情報読取部と、
前記記録部に記録された前記付属品識別情報および前記情報読取部により読み取られた前記付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部と
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の付属品情報発信装置。 - 本体機器に付属される付属品に関する付属品識別システムであって、
前記本体機器を識別する本体機器識別情報に対応付けて前記本体機器に付属される付属品を識別する付属品識別情報が記録された記録部、ならびに前記記録部に記録された前記本体機器識別情報および前記付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、前記本体機器へ取り付けられる親無線タグと、
前記付属品識別情報が記録された記録部、および前記記録部に記録された前記付属品識別情報を無線発信する無線発信部を有し、前記付属品へ取り付けられる子無線タグと、
前記親無線タグの前記無線発信部から無線発信される前記本体機器識別情報および前記付属品識別情報、ならびに前記子無線タグの前記無線発信部から無線発信される前記付属品識別情報を読み取る情報読取部と、
前記情報読取部により読み取られた前記親無線タグの前記付属品識別情報および前記子無線タグの前記付属品識別情報に基づいた検出結果を出力する付属品検出部と
を備えることを特徴とする付属品識別システム。 - 前記親無線タグは、前記付属品識別情報を無線受信する無線受信部を有し、
前記無線受信部により無線受信された前記付属品識別情報を前記親無線タグの前記記録部に書き込ませる情報書込部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の付属品識別システム。
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011524573A (ja) * | 2008-06-12 | 2011-09-01 | アボット・ラボラトリーズ | 医療機器のコンポーネント、アセンブリ、およびサブアセンブリの場所を追跡するためのシステム |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003056382A patent/JP2004265257A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011524573A (ja) * | 2008-06-12 | 2011-09-01 | アボット・ラボラトリーズ | 医療機器のコンポーネント、アセンブリ、およびサブアセンブリの場所を追跡するためのシステム |
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