JP2004265024A - 加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 - Google Patents
加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004265024A JP2004265024A JP2003053345A JP2003053345A JP2004265024A JP 2004265024 A JP2004265024 A JP 2004265024A JP 2003053345 A JP2003053345 A JP 2003053345A JP 2003053345 A JP2003053345 A JP 2003053345A JP 2004265024 A JP2004265024 A JP 2004265024A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- processing
- microcomputer
- program
- cnc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Numerical Control (AREA)
Abstract
【課題】このCNC装置内にマイコンを設け従来CNC装置以外で作成していた加工用NCデータを前記マイコンで加工用プログラムを外部信号として受け取り、このマイコンで加工用NCデータに変換生成しCNCへただちに供給する。
【解決手段】CNC装置内にマイコンを組み込んだユニットを設け、このユニットには従来のNCデータ供給とユニット内に組み込んだマイコンで生成した加工用NCデータの供給回路を設ける。このマイコンは2・3次元形状処理プログラムを受け取り、NCデータに変換する機能があり、従来CNC装置以外で作成していた被加工物の加工用NCデータをこのマイコンが代わりにNCデータを変換生成してCNCに供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】CNC装置内にマイコンを組み込んだユニットを設け、このユニットには従来のNCデータ供給とユニット内に組み込んだマイコンで生成した加工用NCデータの供給回路を設ける。このマイコンは2・3次元形状処理プログラムを受け取り、NCデータに変換する機能があり、従来CNC装置以外で作成していた被加工物の加工用NCデータをこのマイコンが代わりにNCデータを変換生成してCNCに供給する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CNC装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
NCマシンで被加工物を切削加工するためのNCデータ作成は、CNCのオプション機能のマクロ処理プログラムやNCマシンを直接稼働させるMDI指令入力でNCデータコードの直接入力指令など以外は、概略CNC装置以外のNCデータ作成システムの手計算・自動プロ・CAD/CAM・CAMなどで作成したNCデータを外部信号としてCNC装置に供給していた。
即ち、被加工物を加工するNCデータは、殆どCNC装置以外の外部のNCデータ作成システムで作成した外部信号によって被加工物のNCデータを作成して供給している。
【0003】
NCデータ作成手段は、手計算やコンピュータを用いたNCデータ作成システムがこの任に当たっていて、被加工物を加工するためのNCデータ作成は、一般には加工部位ついて概略1工程目処理で、被加工物形状処理情報を基にCLデータを作成し、2工程目処理ではこのCLデータに対して加工情報を付加する、一般にはAPTを介してNCデータ変換生成を行いCNCに供給している。
この様にNCデータ作成は図面などの形状データから大きく分けて2工程を経る通称2パス変換方式を用いて被加工物を加工するNCデータを作成する手段を用いている。何れにしても被加工物をNCマシンで切削加工を行うNCデータ作成は、殆どがCNC装置以外のNCデータ作成システムでしかも、2工程を経てCNCに供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前者のCNC装置では、被加工物を切削加工する場合は被切削加工物を切削加工するNCデータをCNC装置以外のNCデータ作成システムで変換生成したNCデータ即ち、外部信号としてCNC装置に設けてあるCNC接続コネクタを介してCNCに取り込んでいる。
時代は超スピード時代でありコンピュータ演算素子等も発展に影響を及ぼし改良を重ねられて、CNCはパソコンNC制御装置でも充分処理可能な時代に到達し、又NCデータ作成もLANC(ランク)言語(特願2022−358014−5頁下から4行)を用いると加工用プログラムは1工程処理でNCデータ変換処理されており演算処理時間は飛躍的に発展している。
このCNC装置内にマイコンを設け従来CNC装置以外で作成していた加工用NCデータを前記マイコンで加工用プログラムを外部信号として受け取り、このマイコンで加工用NCデータに変換生成しCNCへただちに供給することを目的としたものである。
【0005】
一方NCデータ作成システムの自動プロ・CAD/CAM・CAMなどは独自製のソフトが少なく、被加工物の加工形状から加工用NCデータ変換作成の最終段階でAPTを介してNCデータ変換を行っているシステムが多い為に前述・従来の技術項で説明した如く2工程処理と無駄の変換処理方法を採用している。
このAPT変換手法は変換手法に歴史的経過上安全であるが、マンネリ化して技術向上が阻害されていた。
しかし、LANC(ランク)言語を用いることで形状処理データを忠実に処理変換することで、加工プログラムから加工用NCデータ作成は1工程処理と変換生成処理はAPTの半分以下の短絡処理で演算速度も速く、加工プログラムの容量も僅かの容量である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この様な事情にかんがみてみなされたもので、NCデータ作成工程いわゆるNCマシンが被加工物を加工するための加工用NCデータ作成をCNC装置内で作成することは、以下の処理とする。
簡単に説明するとCNC装置内に設けてあるNCデータ作成工程とは、制御装置に設けてあるCNC接続コネクターとCNCとの間にコンピュータを設け、被加工物の検証済み加工プログラムをCNC接続コネクターから前記設けたコンピュータに読みとらせて、加工用NCデータ変換生成をしてCNCに供給する工程を構成することを目的とする。
このコンピュータで実施業務は単純業務であるからコンピュータの代役としてマイコンで充分対応する。
【0007】
上記目的を達成するためには前記マイコンは最低7種類の附帯課題をクリアする事で目的完遂となり得る。
目的完遂となり得る手段1。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンにポストジェネレーター機能を内蔵し実施する構成としている。
ポストジェネレーターは、CNCがJIS又はISOに準拠したNCフォマットコードに合致したNCデータコードで稼働することを義務付けられているので、最低限NCマシンが稼働に必要なNCデータコードを準対話形式で選択させる方式を用いる。LANC言語の加工プログラムは実行するとNCマシンが稼働する基本NCデータコードが自動的に付加出力する。
その自動的に付加するNCデータコード類はG00・G01・G02・G03・G17・G18・G19であって準対話形式で選択するのは1)%の出力の可否、2)Nコードの添付出力の可否、3)G90で出力かG91での出力選択、4)工具が異平面移動時の出力平面指定選択、5)設定単位1/100か1/1000の選択、6)円弧出力時のIJK方式かR指令方式の選択であり、工具径補正コードのG41/42はプログラム文中に左右サイドの出力指令又は直接Gコード入力可能とする。
又頭1文字のアルファベットに続いて数字8文字のブロックはNC文と定められているので、加工プログラム文中の指令したい箇所に直接NCデータコードを入力すると変換生成NCデータに添付して出力する。
ポストプロセッサーの内容を変更する場合は、LANCプログラム文実行処理はNCマシン同様にモーダル処理をしているので、その内容を変えたい場合はポストジェネレータ指令値を準対話形式の変えたい箇所のみを指令し直すのみで変更となり次の変更まではモーダル処理は持続する。
【0008】
目的完遂となり得る手段2。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンはパラメトリック処理演算機能を実施する構成としている。
LANC言語の基本演算処理はプログラムのパラメトリック化思想を採用しているので、実数値プログラム文と数値・マクロ管理値又はセグメント記号などをアルファベット等のパラメトリック・マスタープログラム文として受取り、実数値プログラム文は実行すれば直ちに加工用NCデータ変換生成となる。
パラメトリック・マスタープログラム文は受取った後で、パラメータとなるアルファベット記号値を一括呼び出して実数値並びにセグメント記号に置換し、新しい加工プログラムとして登録実行すれば目的とする被加工物を加工するNCデータ変換生成となる。
又現場でNC操作オペレータが工作上1部分の輪郭形状を修正したい場合は、現場でプログラム修正し、再加工後このプログラムを関連部署にフィードバックする迅速対応に適した操作などの能率処理がほどこされる。
【0009】
目的完遂となり得る手段3。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンは加工用プログラム文変換指令1回の1工程でNCデータに変換生成を実施する構成としている。
LANC言語によるプログラム文は、全てのプログラム文の変換生成実行で先に説明した様にポストプロセッサーを自動貼り付け変換生成と簡潔処理方式故に1工程変換生成処理方式で加工プログラム文から直接NCデータ変換生成としている。
【0010】
目的完遂となり得る手段4。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に6軸制御を取り入れてセグメントを加工するNCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
全てのNCマシンが稼働している被加工物を加工するNCデータの99%と言っても過言でない程加工用NCデータは6軸制御の動きで満たされている。
またNCマシンは最初の工具原点となる始点を指令後、被加工物を切削完了して元の工具原点に復帰するまでのNCデータは、セグメントの切削移動点並びに工具の空移動などの移動値は全て終点座標を指令している。
LANC言語は、2次直線・2次円弧(時計回り:G02半時計回り:03)・3次直線全てのセグメントを6軸制御X,Y、Z,I,J,K,で位置ベクトルの座標点(X,Y,Z)と円弧の中心点座標位置表示(I,J,K)で表示させている。
6軸制御演算で表示可能図形は2軸変換生成のプロファイル連続図形、2軸半変換生成の輪郭壁立体等高線処理図形、3軸変換の曲面図形の切削移動を表示しており、この切削移動などの変換生成を行うNCデータを作成する機能をマイコンは備えている。
【0011】
目的完遂となり得る手段5。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に12軸制御を取り入れて曲線を加工するNCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
LANC言語は、位置ベクトルとなる座標点とこの点を通過する1方向ベクトルを貸与したセグメント点を最低2ヶ以上の複数点指令でBスプライン曲線補間によるNCデータ変換生成を行うプログラムを構築している。
曲線形状データで円弧の連続曲線では変曲点又は曲率半径を考慮した分割点方式を採用して3次元CADから自動出力の条件としており、3次元CADから変換する場合は常に3次元CADで曲線変換生成時にウエイト1となる方式か、曲線分割点即ち通過点はウエイト1になるように分割する形状データとしている。
ウエイトが1になるように曲線を分割したセグメント点を採用すると、Bスプライン曲線がG17・G18・G19平面内で構成されている場合、全ての通過点のベクトルからその通過点のベクトルに対して法線を立て互いに交点を発生し、始点から次々のセグメント点を2点ずつのブロック分けし、その各々2点間を直線で結んで三角形を構成する。その始点から終点までの三角形群中で2等辺三角形を構成したものだけを、2等辺の1辺の長さで円弧に変換生成させることを実施して、出来るだけ微細寸法のセグメントの発生を回避する演算方式を採用する。この時2等辺三角形が成立しない場合はBスプライン曲線補間によって分割指令値に従い直線補間データとする。(参照:特願2022−358014−12頁下から12行)
【0012】
目的完遂となり得る手段6。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に18軸制御を取り入れて擬似3次元加工用NCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
18軸制御はNCマシンの制御軸数のことではなくLANCプログラム演算上で制御する軸数の考え方である。
LANC言語は、位置ベクトルとなる座標点とこの点を通過する2方向ベクトルを貸与したポテンシャル点を最低2ヶ以上の複数点指令で、3次元CADで称するロフト曲面やスイープ曲面となる擬似3次元曲面補間によるNCデータ変換生成を行うプログラムを構築している。
NCマシンの制御軸数ではメカ構造のため、或る1点の制御軸数は6軸制御あれば表現可能である。しかし曲面創製を考えた時、位置ベクトル1点に対して2方向のベクトルを表示し、マクロ処理演算形式を採用するプログラムを構築する事で面制御としている。
位置ベクトル1点に対して方向ベクトルA方向3軸、B方向3軸の計9軸が最低2組構成となりポテンシャル点の形状データ構造は
(X,Y,Z),A(P,Q,R),B(U,V,W)となる。
【0013】
目的完遂となり得る手段7。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に36軸制御を取り入れて面加工用NCデータ作成機能を実施する構成としている。
これも前記同様36軸制御はNCマシンの制御軸数のことではなくLANCプログラム演算上で制御する軸数の考え方である。
曲面パッチ(2軸平面・2軸半輪郭壁・3軸湾曲面/自由曲面)を最低4端点4曲線で表現する。1曲線は12軸制御であるから4本で4倍の48軸制御が必要になるが、ポテンシャル点座標値は共通同一値が1曲面パッチに4点あるので前記の1点に対して9軸の4点で9軸×4ヶ=36軸制御となる。1つの曲面パッチは2行2列をLANC文でのポテンシャル点管理をFIG/2Bと表現させて位置ベクトルの点とA方向ベクトル(主曲線=工具が走行移動方向に合わせる)B方向ベクトル(従曲線=工具ピック移動する方向に合わせる)を管理している。
LANC文で言う主曲線とは工具を走行移動させる方向であり、CADコマンド処理による主曲線とは一致する場合もあり、不一致の場合もある。あくまで
LANC面創製時の工具を走行させる方向の曲線を表現するための便宜上に用いる曲線の取り扱い説明用である。故にピック移動する曲線は全て従曲線として説明に用いている。
この曲面パッチを縦×横のパッチ数に1をそれぞれ加えた数が曲面メッシュのポテンシャル点のn行m列を管理してNCデータ変換生成をする機能としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はCNC装置内にNCデータ変換生成工程の補助操作パネル11を組み込んだ構成図である。補助操作パネル11には切替スウィッチ13が設けてあって、外部信号をCNC接続コネクター12から通常の加工用NCデータを取り込む時は切替スウィッチ13をA側に接続し、LANCコード・プログラム信号をマイコンに取り込む時は、この切替スウィッチ13をB側に接続する切替スウィッチ13が介在している。
NCデータ変換生成をCNC装置内のマイコンで実行時は切替スウィッチ13をB側に接続してLANCコード文のプログラムを外部信号としてマイコン14に取り込む。
マイコン操作機能には変換モードと編集モードがあり、変換モードを実行すると直ちにNCデータ変換生成を行いCNC15に供給する。
【0015】
編集モ−ドには色々の目的に使途範囲を広げてあり、1)補助操作パネルからプログラム文を手入力キーイン、2)変換モ−ドで実施したプログラムの修改訂編集、3)パラメトリック・マスタープログラムのパラメータ記号変数値から置換操作で、作業能率向上処理実施等のプログラム作成となり編集モード作成又は編集したプログラムは、変換モードに切り替えNCデータ変換生成を行いCNC15に供給する。
【0016】
NCデータ変換生成を考えるとき先ず1)NCマシンはどのような駆動方式で移動するのかを調べる、2)NCが移動するときのNCフォマットを調べると、NCマシンが駆動する原理原則の規則性・解析性の共通点が絞り込まれる。
またNCで被加工物を切削する基を考えたとき殆どの図形は、ポンチ絵であったり、プリミティブ立体や曲面を2次元表現CAD図面が圧倒的に多い。近年では3次元化で3次元CADデータを含め共通項がある。
その共通項とはベクトルである。
NCの駆動原理・NCフォマットコードの指令値・2次元CADデータ構造・3次元CADデータ構造等などは、全てベクトル値表現でありベクトるに置換する文献が本屋・図書館・工科系工高/専門学校/大学/研究所で見受けられる。
【0017】
またベクトル表現の基礎は幾何学である。
ものづくりの現場を見渡すとNCを稼働させている現場はNCの操作オペレータは電卓片手に作業をしていて、高度の技術と言うより三角関数やピタゴラスの定理が理解出来る程度で十分である、それ故電卓で事足りている。
NCデータやNCフォマットを調べる中で発見した事は、NCデータで直線のデータ内容は始点となる工具原点以外は、終点の位置を現しており、その相対値は2次元3次元に関係無くNCデータ指示値はベクトル値そのものである。
また円弧の場合(NCでは2次円弧しか無い)全ての円弧指令値にあるIJK表現方式でG17平面で円弧の中心点座標値は、円弧の始点から中心点までのIJ値で表現しており、Iの二乗とJの二乗を加えて√(ルート)で開けば円弧の大きさとなり、円弧の始点と中心点を直線で結んで、この直線を円弧の始点を軸芯として90°円弧の切削移動の方向に旋回した時、この直線の相対値がこの円弧の始点の接線方向ベクトルであり、この値の逆数がこの円弧の始点から中心点のIJとなる。
【0018】
このベクトルの方向表現方法に幾何式の方向余弦記述式をLANCでは採用して、2〜3次元直線・円弧・曲線・輪郭壁立体(プリミティブ)・擬似3次元・曲面パッチ・曲面メッシュとあらゆる形状をスケルトン(骨格)表現したものがLANCのNCデータ作成システムの思想であって特別の技術ではない。
点とベクトルを対にした表現方式の中で、Z値が0(ゼロ)の場合はXY平面で有り、Y値が0(ゼロ)の場合はXZ平面であり、X値が0(ゼロ)の場合はYZ平面となるので、切断面曲線や2軸プロファイル等は2次元図形となるので、これらセグメントを簡易言語に置換したのがLANC2次元言語である。
【0019】
LANCは2次元図形の形状処理方法を構築して3次元へとまとめたものではなく、曲面・立体をどのように形状処理したら簡略表現出来るかと開発手順を一般の考え方とは逆に逆転発想を採用したに過ぎない。
ものづくりを考えたとき、ある立体被加工物を2次元表現言語でプログラム作成し、NCデータ変換生成して実加工した第1工程加工終了物に、第2工程の追加工で3次元フィレット処理を施すケースは日常茶飯事の作業である。これらの作業を想定して2次元表現言語(簡易文)で作文したプログラムと3次元表現言語で作文したプログラム(点とベクトル表現文)を前記マイコンで2工程の複数工程を一体プログラムとして実行し、NCデータ変換生成を行い被加工物を加工した場合に具位置(異なるプログラム文で実行・加工をしたときに演算処理違いで加工物に数ミクロンの段差が発生)の発生は無い。それぞれ2つの工程は形態の違うプログラム手法文であっても、全ての演算はベクトルに置換処理してNCデータ変換生成工程で合致させている所以である。
図2に2次元表現の3次元自由曲面を、図3に図2のセグメントのベクトル解析、図4に図2を3次元加工するプログラム文を、図5に図4プログラム文から加工用NCデータ変換したNCデータの工具軌跡図のViewer表現を代表として掲載する。
以上をかんがみても義務教育終了者であれば3次元CADが無くても電卓1つ又は2次元CADがあれば充分3次元プログラム作成が行える。3次元CADがあれば更の能率向上となる。
【0020】
【実施例】
本発明を生産業界の金型生産や一般部品生産の、NCデータ変換生成産業方面に適応する場合についての実施例は先に特許出願した特願2002−358014の6頁下から2行目の実施例以降の文面が適応される。
特願2002−358014の内容はNCデータ変換生成をCNC装置以外で作成する方法での、物理プロセスをコンピュータにより制御して面加工用NCデータ作成方法であるのに対して、本出願はこの物理プロセス手法をCNC装置内に設けたマイコンで、NCデータ作成に関する一切のプログラムを受付処理し加工用NCデータ変換生成を行う事を目的としたものである。
特願2002−358014ではNCデータ変換生成に当たって加工プログラムからNCデータ変換生成の手法を中心に願い出たものであって、本出願ではコンピュータが、加工プログラムを受け取りNCデータ変換生成するときの演算処理軸数とこの軸数から見た被加工物の形状処理して被加工物を創製する形状処理区分を主体に実施例とするものである。
【0021】
図1はCNC装置内にパーツ部品を備えて知的管理するCNC装置のフロー図である。一般のCNC装置にはCNC15並びにCNC本体操作パネル10が装備されている。
またCNC装置は一般の被加工物を加工するNCデータはCNC以外の外部信号として作成した加工用NCデータをCNC接続コネクター12を介してCNC15に転送している。
本発明は、CNC接続コネクター12とCNC15の間に補助操作パネル11を設け、この補助操作パネル11にパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14をセットにして組込み込んだ構造をしていて特別の機能構造をしているものではない。
ただ補助操作パネル11にセットして組み込まれたマイコン14には先に出願した特願2002−358014物理プロセスをコンピュータにより制御して面加工用NCデータ作成する機能を装填してある。
所謂一般のCNC装置のCNC接続コネクター12とCNC15の間にパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14をセットにして補助操作パネル11取り付けて組み込んだ構造としてある。
【0022】
図1のマイコン14に装填してある機能説明がなければ、絵に描いた餅的只の回路図なので以後このマイコン14に装填してある7種類の機能を実施例として説明する。
図2は4曲線又は4端点とベクトルで面生成する為の三角法2次元三面図表現で表示した加工物の図面である。
XY平面図・XZ投影図・YZ投影図共に直線と円弧で描いた2次元図面であるが、この形状は一般には3次元形状と呼ばれるものであるが、これらの形状から簡単にNCデータ変換生成が出来ないと、CNC装置にマイコンを組み込んだ意味が無い。この形状処理を3次元CADより3次元処理変換プログラムとして供給のみでは知恵が無く効果が半減する。言い換えればこれらの形状を2次元CADを用いて図形解析と共に加工プログラムが作成されてNCデータ変換生成の意味あるものとなる。その図形解析を図3で示す。
図2(b)YZ投影図の円弧100のR111は図3(a)で端点Nから見てR111の円弧中心点O座標の相対値はY36.0Z−105.0であるが、この円弧の端点Nの接線ベクトルはYZ平面で点Nを軸芯にして直線NOを90度旋回した相対値Ux0.0Vy105.0Wz36.0となる。
又図2(c)XZ投影図の円弧101のR30は図3(b)で端点Mから見てR30の円弧中心点O’座標の相対値はX18.0Z−24.0であるが、この円弧の端点Mの接線ベクトルはXZ平面で点Mを軸芯にして直線NO’を90度旋回した相対値Px24.0Vy0.0Wz18.0となる。
図2の形状処理プログラムはLANCプログラム文で作文する時、上記2ヶの円弧100並びに101の端点接線ベクトルを2次元CADで求めても簡単に求められその数値をそのまま活用して加工プログラムが成立する。
図4は図3で解析したベクトル値を率直に2行2列のポテンシャル点に配列したものであって、図2の形状を5R(Φ10のボールエンドミル使用)の工具で切削加工するプログラム文である。
このプログラムを実行してNCデータよりNC Viewer表現したものが図5である。本項目0022の当初に記した、このマイコン14に装填してある7種類の機能を実施例として、その1からその7に記載説明する。
【0023】
その1 ポストジェネレータ−機能
コンピュータNCのCNC装置到来以前の場合は、工具径補正コード使用の加工用NCデータには、切削する輪郭連続図形の最初の図形に必ず工具半径分、左又は右にオフセット移動させるために、最初の図形に対して法線ベクトル指示やコーナを回るときG39(ベクトル書き替え)コードの打ち出しが必要であった。
CNC装置到来後はNCに対してのポストプロセッサーの意味合いもCNC到来以前のような厳格な仕様は少なくなったとは言え、ポストプロセッサーの役割は必須条件になっている。
前記マイコンにはCNC装置として最低のポストプロセッサーとして6機能選択するポストジェネレーターを内蔵備えており指令項目を図6で選択項目を項目別に記載した。
ポストジェネレーター選択項目を下記する。
TapeMark選択でNCデータの頭と末尾に%コード出力の可否
SeqNum選択でNコード出力の可否
Absolute選択で絶対座標値出力か相対座標値出力の選び分け
Plane選択で平面切替時の平面指定の可否
Unit1000選択で設定単位1/100・1/1000での出力選び分け
Radius選択で円弧出力時のIJK出力かR出力の選び分け
がNCデータ変換時の選び分けの選択をするポストジェネレータ−が内蔵組み込まれてある。
【0024】
その2 パラメトリック処理機能
一般のNCデータ作成機能処理にはCADに例えられる様に、CAD作画にはパラメトリック処理思想があるが、NC加工データ変換生成を指令するプログラムにはこの思想はない。
LANCプログラム文は2次元輪郭プロファイル形状から3次元立体形状に至るまで基本的に全てパラメトリック処理思想を採用している。
CAD作画は全て寸法のあるセグメントを綴るが、LANCは2次元図形においてもX軸より上向き10度の直線をL,10Aとして定義し、次に求める図形は必ず円弧であって、円弧が完結図形であれば自動的にL,10Aの直線を逆に戻って固定した図形とする。即ちパラメトリック処理コンピュータ言語体系を基本としている。
図7はLANCパラメトリック2次元輪郭の例であってA作業のプログラム文の数値とセグメント記号をアルファベット2文字の記号表現マスタープログラムとすると左下方のテーブルを用いて作業別に置換すると類似形状から異形状までが創製される例である。
【0025】
その3 演算の1工程変換生成処理機能
NCマシンの効率性・作業性・機能性等を総合して知的管理するCNC装置として本発明を考案したが、加工プログラムからNCデータ変換生成迄の処理時間が迅速処理でなければならない。又プログラム演算処理する形態・形状処理方法に関係無く安定した演算処理するためにはAPTの様に形状モデリングからCLデータ作成、更にAPT変換と2工程処理となるのでは、その工程間の問題が発生する可能性は十分に考えられる。これではCNC装置に組込は危険であって、絶対に1工程処理でなければならない。
LANCプログラムは2次元輪郭から3次元曲面に至るまで全てを1工程変換生成処理としてCNC装置内組み込んでも十分余裕を持った迅速対応になっている。この全処理フローを図8に記載した。
【0026】
その4 あらゆるNCデータの6軸制御機能
通常CNC装置に供給するNCデータ構造は6軸制御である。NC制御装置が処理するNCデータは、一番最初のNCデータは始点を表示するデータであって最終点即ち、原点復帰点迄は全てセグメントの終点値である。
尚6軸制御とは最大制御軸数であって、直線・円弧の終点値は位置ベクトル値であって、直線は同時に方向ベクトルを加味している事になる。
円弧の中心点位置はI・J・Kで表し、円弧は一般に2次元平面の円弧であるからXY平面ではX・Y・I・Jの4軸でZとKがゼロに、XZ平面ではX・Z・I・Kの4軸でYとJがゼロに、YZ平面ではY・Z・J・Kの4軸でXとIがゼロとなって合計6軸制御で稼働しており同様構造のデータでG17・G18・G19平面での円弧が変換出来る例を図9に記載した。
【0027】
その5 曲線創製の12軸制御機能
CNC装置は制御点・ウエイト・ノット・スプラインパラメータを数値設定して2点間を6軸×2=12軸制御でNURBS補間の加工データ生成を自動で処理する機能がある。
しかし、現状現場の曲線補間は殆どの場合、制御点主導の曲線補間作成ではなく通過点主導の曲線補間作成であるのでLANCはセグメント点(位置ベクトルの点と1方向ベクトル)2組の6軸制御×2=12軸制御で曲線を変換を同時3軸以下の直線補間NCデータの変換生成としている。
LANCの12軸制御とCNC装置の12軸制御とは同一な考え方を行っているのではない。LANCはプログラム形式で加工用NCデータを変換生成する事であって、曲線とされるCADで描いた曲線と同様の工具の動きをさせるための演算手法である。故に、LANCで12軸演算処理による変換生成するNCデータは一般のCNCマシンで稼働フォマット軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
図10に曲線創製プログラムの実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0028】
その6 擬似3次元曲面創製の18軸制御機能
擬似3次元曲面創製とは曲面中には高さ又は幅が一定で曲面を構成している形状が多々見受けられLANCではこれらを擬似3次元曲面として処理している。
面データ構成は主・従曲線の交差交点である結節点の位置ベクトルの点と交差2方向のベクトルを対にしたものをポテンシャル点と称して、このポテンシャル点をLANC演算手法の9軸制御情報として用いた。
LANCは擬似3次元(3次元CADで称するコマンド名のロフトとスイープ曲面)をポテンシャル点最低2組構成処理の9軸×2=18軸制御で擬似3次元曲面を生成する。
LANCはこのポテンシャル点2ヶの18軸演算制御で加工用NCデータ変換生成を、一般のNCマシンの稼働フォッマト軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
LANCは形状データであるポテンシャル点制御情報は全て3次元入力であるが、ポテンシャル点情報が2次元で且つ2点間で円弧情報置換可能の形状データとして入力された場合は円弧補間NCコードで変換生成を行う。
(参照 特願2002−358014)
図11に擬似3次元曲面創製ポテンシャル点2ヶの18軸制御情報の実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0029】
その7 完全3次元曲面創製の36軸制御機能
前項の擬似3次元曲面創製ポテンシャル点2ヶの18軸制御情報で詳細に示した様に擬似3次元形状のみならず完全3次元曲面も加工用NCデータ作成を前項で用いたと同様のポテンシャル点4組構成処理の9軸×4=36軸制御で完全3次元曲面を生成する。
LANCはこのポテンシャル点4ヶの36軸演算制御で加工用NCデータ変換生成を、一般のNCマシンの稼働フォッマト軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
LANCは形状データであるポテンシャル点制御情報は全て3次元入力であるが、ポテンシャル点情報が2次元で且つ2点間で円弧情報置換可能の形状データとして入力された場合は円弧補間NCコードで変換を行う。
(参照 特願2002−358014)
図12に完全3次元曲面創製ポテンシャル点4ヶの36軸制御情報の実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0030】
【発明の異なる実施の形態】
図1の切替スウィッチ13並びにマイコン14は操作パネル11に組み込まれた配置になっているが、これは機能説明上の配置構造図であって、本発明の機能を損なう事無く省力化回路として切替スウィッチ13とマイコン14をCNC本体操作パネル10内に組み込む事やCNC装置内に組み込む事も例外ではない。
これらパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14の取り付けスペースの問題であって、機能を損なうものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上の様に発明の効果は大きく分けて2つあって、1)NCマシン並びにNCマシン付属機器類に関わるもの、2)NCデータ変換生成の根幹に関わるものとに2分別される。
NCマシン並びにNCマシン付属機器類に関わるものとは、現状の加工用NCデータの変換生成は大凡CNC装置以外のNCデータ作成システム(自動プロ・CAD/CAMなど)でNCデータに変換生成をしてNCデータ・ストア媒体のFD・MO等に格納して、このストア媒体をNCデータ注入機器等を用いて、CNC接続コネクターを介してCNCに転送する。又はNCデータ作成システムから変換生成したNCデータをDNC装置に転送して、DNC装置から直接CNC接続コネクターを介してCNCに転送をしていた。この様に外部で作成しているNCデータ変換生成の大部分と、NCデータ注入機器やDNC装置等を用いての複雑作業と注入機器設備装置等は不要になる。
また従来の様なCNC装置以外のNCデータ作成システムで作成していたNCデータに変換生成していた作業は殆ど無くなりNCデータ変換生成作業時間は殆どゼロに近づき生産性は抜群に向上する。
従来現場でNCデータの不都合が発生してNCデータの修改訂処置に不便が多かった。しかし、請求項1の発明によれば現場のCNC装置内のマイコンに加工プログラムが保有しているので、直ちに手直し実作業に掛かれる。被加工作業後にそのプログラムを関係部署に転送する事も出来、現場から情報発信と共に対策処置も出来る生産の迅速処理にも役立てる。
NCデータ変換生成の根幹に関わるものとは請求項2から請求項8までがこの内容であって、請求項2のポストジェネレータ−内蔵装備機能によって、同一制御装置であっても加工状態によっては例えば穴明け切削のNCデータは絶対座標値出力データに、楕円の円弧連続補間切削はR表示出力NCデータに、3次元切削出力NCデータはデータ容量の関係で相対座標値出力データと要望が多い。
これらを準対話形式の数分で変更設定する様にポストジェネレータを内蔵している。
請求項3のパラメトリックプログラム処理機能装備によって、加工形状が類似形状の場合は特にパラメトリック・プログラム処理がプログラム作成上、変数処理で莫大の効果があり、NCデータ作成システムには無い特色効果が発揮される。
請求項4のCNC接続コネクターを介して受領した加工プログラムをNCデータ変換生成工程に1工程の1パス処理機能装備によって、変換キーを叩くだけで即マイコンのメモリにストアします。この変換生成処理が2パスではCNC装置内にマイコンを設けた意味は完全に無い、その様な手間の掛かる操作は現場のオペレータはしない。CNCに付きまとう作業は生産性は最低視されている。
請求項5の あらゆるNCデータの6軸制御機能整備によって全てのNCデータ変換生成は2次元から3次元加工のNCデータ変換生成、特に位置ベクトルの点に方向ベクトルを貸与したプログラムからNCデータ変換生成までを全て6軸制御のポスト・チェック機能で判定されて出力データ変換生成としている。
請求項6の曲線創製の12軸制御機能で、CNC制御装置のNURBS補間は制御点入力方式で現場向きではなく、機能があっても余り用いられていない。
LANCのセグメント点プログラム入力方式は全て通過点の位置ベクトルと方向ベクトルで曲線同様のNCデータ変換生成を行うので曲線加工や機構学のカム加工用NCデータ変換生成としている。
請求項7の擬似3次元曲面創製の18軸制御機能で一般3次元CAD/CAMのロフト曲面やスイープ曲面を3次元CAD無しでNCデータ変換生成が可能。
一般にロフト曲面やスイープ曲面とは高さ又は幅が一定曲面で、殆どが複数の切断面曲線指示曲面構成である。LANCではこの種の曲面はプリミティブ曲面の類似範囲であり、切断面間の補間の関係で直線補間同時3軸のNCデータ変換生成としている。
請求項8の完全3次元曲面創製の36軸制御機能では、特にCAD/CAMの弱点で致命的と言われるNCデータ変換で3次元稜線を境界線とする折れ面接合曲面では、現状のNCデータ変換時の分解能指令値が0.1ミリと気の遠くなる過負荷変換作業並びに多大の時間が殆ど解消される。
その上に分解能指定値が0.1ミリ指令ではNCデータの転送時間とNCマシンメカ部とのマッチング不良で、高速切削処理するCNCマシンの新規導入が余儀なくされる。しかし、完全3次元曲面創製の36軸制御機能を用いてNCデータ変換生成では3次元折れ面接合曲面を得意とする範疇であり、分解能を0.1ミリ指令とすることは切削工具が小径工具以外では有りえない、一般では仕上げ工程の分解能をLANCでは工具半径の1/10を採用であるから、5Rのボールエンドミルでは0.5ミリとなり分解能を極限化指令で高速切削CNCの新導入の必要は解消される。
一般のCAD/CAMではモデリング形状データからNCデータ変換生成作業は先に説明した様に変換工程が2工程の2パス方式の上、モデリング面に点を発生させて各点を自動三角パッチ処理での膨大量の三角パッチをオフセット処理・データの並べ替えを行い後、最終工程でAPTを介してNCデータに変換生成する工程を経る為に膨大の変換時間が必要で、1台のNCデータ作成システムでモデリングとNCデータ変換生成を行うには時間が掛かり過ぎる為に、同一CAD/CAMの複数台使用でモデリング作業用とNCデータ変換生成作業用と分担している例はしばしば見受けられる。
しかし、この発明の手法を用いると、完全3次元曲面創製の36軸制御機能で処理する範囲内の作業では、プログラムの確認をCNC装置外のNCデータ作成システムで確認後CNC装置内に設けたマイコンに転送するだけで、従来NCデータ変換に時間を費やしていた変換生成は一切考える必要は無くなる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCNC装置内にNCデータ作成工程ユニットを組み込んだ構成図である。
【図2】曲面又は輪郭壁面などを位置ベクトルの点と2方向のでクトルのポテンシャル点を4点で表現する曲面パッチの直交座標系2次元表現XY・YZ・XZ投影図である。
【図3】図2の曲面パッチを構成している2種類の円弧・R11IとR30の2次元解析図である。
【図4】図2で表現した曲面パッチセグメントを図3で円弧解析しその数値を用いて切削加工するためのプログラムである。
【図5】図4で作文した加工用プログラムを実行してNCデータ変換を行ったNCデータのNC Viewer作画装置で描画したアイソメ・左側投影・上面投影・前面投影図である。カッターパスデータは工具中心データである。
【図6】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能1のマイコンに内蔵するポストジェネレーターの指令項目である。
【図7】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能2のプログラム文がパラメトリック処理している2次元プロファイル連続図形のマスタープログラムから類似変形する例とパラメータ数値と記号例である。
【図8】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能3のLANCは7種類の形態の違う切削処理プログラムの全てを1工程の1パス処理する機能表示図である。
【図9】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能4の6軸制御するNCデータ中の円弧指令値を表示した図である。
【図10】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能5のセグメント点2ヶで曲線演算を12軸制御して曲線補間をする時の位置ベクトルの点と一方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
【図11】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能6のポテンシャル点2ヶ以上で擬似3次元曲面演算を18軸制御して擬似3次元曲面補間をする時の位置ベクトルの点と2方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
【図12】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能7のポテンシャル点4ヶでクーンズ曲面パッチ曲面演算を36軸制御してクーンズ曲面補間をする時の位置ベクトルの点と2方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、CNC装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
NCマシンで被加工物を切削加工するためのNCデータ作成は、CNCのオプション機能のマクロ処理プログラムやNCマシンを直接稼働させるMDI指令入力でNCデータコードの直接入力指令など以外は、概略CNC装置以外のNCデータ作成システムの手計算・自動プロ・CAD/CAM・CAMなどで作成したNCデータを外部信号としてCNC装置に供給していた。
即ち、被加工物を加工するNCデータは、殆どCNC装置以外の外部のNCデータ作成システムで作成した外部信号によって被加工物のNCデータを作成して供給している。
【0003】
NCデータ作成手段は、手計算やコンピュータを用いたNCデータ作成システムがこの任に当たっていて、被加工物を加工するためのNCデータ作成は、一般には加工部位ついて概略1工程目処理で、被加工物形状処理情報を基にCLデータを作成し、2工程目処理ではこのCLデータに対して加工情報を付加する、一般にはAPTを介してNCデータ変換生成を行いCNCに供給している。
この様にNCデータ作成は図面などの形状データから大きく分けて2工程を経る通称2パス変換方式を用いて被加工物を加工するNCデータを作成する手段を用いている。何れにしても被加工物をNCマシンで切削加工を行うNCデータ作成は、殆どがCNC装置以外のNCデータ作成システムでしかも、2工程を経てCNCに供給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで前者のCNC装置では、被加工物を切削加工する場合は被切削加工物を切削加工するNCデータをCNC装置以外のNCデータ作成システムで変換生成したNCデータ即ち、外部信号としてCNC装置に設けてあるCNC接続コネクタを介してCNCに取り込んでいる。
時代は超スピード時代でありコンピュータ演算素子等も発展に影響を及ぼし改良を重ねられて、CNCはパソコンNC制御装置でも充分処理可能な時代に到達し、又NCデータ作成もLANC(ランク)言語(特願2022−358014−5頁下から4行)を用いると加工用プログラムは1工程処理でNCデータ変換処理されており演算処理時間は飛躍的に発展している。
このCNC装置内にマイコンを設け従来CNC装置以外で作成していた加工用NCデータを前記マイコンで加工用プログラムを外部信号として受け取り、このマイコンで加工用NCデータに変換生成しCNCへただちに供給することを目的としたものである。
【0005】
一方NCデータ作成システムの自動プロ・CAD/CAM・CAMなどは独自製のソフトが少なく、被加工物の加工形状から加工用NCデータ変換作成の最終段階でAPTを介してNCデータ変換を行っているシステムが多い為に前述・従来の技術項で説明した如く2工程処理と無駄の変換処理方法を採用している。
このAPT変換手法は変換手法に歴史的経過上安全であるが、マンネリ化して技術向上が阻害されていた。
しかし、LANC(ランク)言語を用いることで形状処理データを忠実に処理変換することで、加工プログラムから加工用NCデータ作成は1工程処理と変換生成処理はAPTの半分以下の短絡処理で演算速度も速く、加工プログラムの容量も僅かの容量である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この様な事情にかんがみてみなされたもので、NCデータ作成工程いわゆるNCマシンが被加工物を加工するための加工用NCデータ作成をCNC装置内で作成することは、以下の処理とする。
簡単に説明するとCNC装置内に設けてあるNCデータ作成工程とは、制御装置に設けてあるCNC接続コネクターとCNCとの間にコンピュータを設け、被加工物の検証済み加工プログラムをCNC接続コネクターから前記設けたコンピュータに読みとらせて、加工用NCデータ変換生成をしてCNCに供給する工程を構成することを目的とする。
このコンピュータで実施業務は単純業務であるからコンピュータの代役としてマイコンで充分対応する。
【0007】
上記目的を達成するためには前記マイコンは最低7種類の附帯課題をクリアする事で目的完遂となり得る。
目的完遂となり得る手段1。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンにポストジェネレーター機能を内蔵し実施する構成としている。
ポストジェネレーターは、CNCがJIS又はISOに準拠したNCフォマットコードに合致したNCデータコードで稼働することを義務付けられているので、最低限NCマシンが稼働に必要なNCデータコードを準対話形式で選択させる方式を用いる。LANC言語の加工プログラムは実行するとNCマシンが稼働する基本NCデータコードが自動的に付加出力する。
その自動的に付加するNCデータコード類はG00・G01・G02・G03・G17・G18・G19であって準対話形式で選択するのは1)%の出力の可否、2)Nコードの添付出力の可否、3)G90で出力かG91での出力選択、4)工具が異平面移動時の出力平面指定選択、5)設定単位1/100か1/1000の選択、6)円弧出力時のIJK方式かR指令方式の選択であり、工具径補正コードのG41/42はプログラム文中に左右サイドの出力指令又は直接Gコード入力可能とする。
又頭1文字のアルファベットに続いて数字8文字のブロックはNC文と定められているので、加工プログラム文中の指令したい箇所に直接NCデータコードを入力すると変換生成NCデータに添付して出力する。
ポストプロセッサーの内容を変更する場合は、LANCプログラム文実行処理はNCマシン同様にモーダル処理をしているので、その内容を変えたい場合はポストジェネレータ指令値を準対話形式の変えたい箇所のみを指令し直すのみで変更となり次の変更まではモーダル処理は持続する。
【0008】
目的完遂となり得る手段2。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンはパラメトリック処理演算機能を実施する構成としている。
LANC言語の基本演算処理はプログラムのパラメトリック化思想を採用しているので、実数値プログラム文と数値・マクロ管理値又はセグメント記号などをアルファベット等のパラメトリック・マスタープログラム文として受取り、実数値プログラム文は実行すれば直ちに加工用NCデータ変換生成となる。
パラメトリック・マスタープログラム文は受取った後で、パラメータとなるアルファベット記号値を一括呼び出して実数値並びにセグメント記号に置換し、新しい加工プログラムとして登録実行すれば目的とする被加工物を加工するNCデータ変換生成となる。
又現場でNC操作オペレータが工作上1部分の輪郭形状を修正したい場合は、現場でプログラム修正し、再加工後このプログラムを関連部署にフィードバックする迅速対応に適した操作などの能率処理がほどこされる。
【0009】
目的完遂となり得る手段3。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンは加工用プログラム文変換指令1回の1工程でNCデータに変換生成を実施する構成としている。
LANC言語によるプログラム文は、全てのプログラム文の変換生成実行で先に説明した様にポストプロセッサーを自動貼り付け変換生成と簡潔処理方式故に1工程変換生成処理方式で加工プログラム文から直接NCデータ変換生成としている。
【0010】
目的完遂となり得る手段4。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に6軸制御を取り入れてセグメントを加工するNCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
全てのNCマシンが稼働している被加工物を加工するNCデータの99%と言っても過言でない程加工用NCデータは6軸制御の動きで満たされている。
またNCマシンは最初の工具原点となる始点を指令後、被加工物を切削完了して元の工具原点に復帰するまでのNCデータは、セグメントの切削移動点並びに工具の空移動などの移動値は全て終点座標を指令している。
LANC言語は、2次直線・2次円弧(時計回り:G02半時計回り:03)・3次直線全てのセグメントを6軸制御X,Y、Z,I,J,K,で位置ベクトルの座標点(X,Y,Z)と円弧の中心点座標位置表示(I,J,K)で表示させている。
6軸制御演算で表示可能図形は2軸変換生成のプロファイル連続図形、2軸半変換生成の輪郭壁立体等高線処理図形、3軸変換の曲面図形の切削移動を表示しており、この切削移動などの変換生成を行うNCデータを作成する機能をマイコンは備えている。
【0011】
目的完遂となり得る手段5。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に12軸制御を取り入れて曲線を加工するNCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
LANC言語は、位置ベクトルとなる座標点とこの点を通過する1方向ベクトルを貸与したセグメント点を最低2ヶ以上の複数点指令でBスプライン曲線補間によるNCデータ変換生成を行うプログラムを構築している。
曲線形状データで円弧の連続曲線では変曲点又は曲率半径を考慮した分割点方式を採用して3次元CADから自動出力の条件としており、3次元CADから変換する場合は常に3次元CADで曲線変換生成時にウエイト1となる方式か、曲線分割点即ち通過点はウエイト1になるように分割する形状データとしている。
ウエイトが1になるように曲線を分割したセグメント点を採用すると、Bスプライン曲線がG17・G18・G19平面内で構成されている場合、全ての通過点のベクトルからその通過点のベクトルに対して法線を立て互いに交点を発生し、始点から次々のセグメント点を2点ずつのブロック分けし、その各々2点間を直線で結んで三角形を構成する。その始点から終点までの三角形群中で2等辺三角形を構成したものだけを、2等辺の1辺の長さで円弧に変換生成させることを実施して、出来るだけ微細寸法のセグメントの発生を回避する演算方式を採用する。この時2等辺三角形が成立しない場合はBスプライン曲線補間によって分割指令値に従い直線補間データとする。(参照:特願2022−358014−12頁下から12行)
【0012】
目的完遂となり得る手段6。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に18軸制御を取り入れて擬似3次元加工用NCデータ変換生成機能を実施する構成としている。
18軸制御はNCマシンの制御軸数のことではなくLANCプログラム演算上で制御する軸数の考え方である。
LANC言語は、位置ベクトルとなる座標点とこの点を通過する2方向ベクトルを貸与したポテンシャル点を最低2ヶ以上の複数点指令で、3次元CADで称するロフト曲面やスイープ曲面となる擬似3次元曲面補間によるNCデータ変換生成を行うプログラムを構築している。
NCマシンの制御軸数ではメカ構造のため、或る1点の制御軸数は6軸制御あれば表現可能である。しかし曲面創製を考えた時、位置ベクトル1点に対して2方向のベクトルを表示し、マクロ処理演算形式を採用するプログラムを構築する事で面制御としている。
位置ベクトル1点に対して方向ベクトルA方向3軸、B方向3軸の計9軸が最低2組構成となりポテンシャル点の形状データ構造は
(X,Y,Z),A(P,Q,R),B(U,V,W)となる。
【0013】
目的完遂となり得る手段7。本発明は、NCデータ変換生成工程内のマイコンの演算手法に36軸制御を取り入れて面加工用NCデータ作成機能を実施する構成としている。
これも前記同様36軸制御はNCマシンの制御軸数のことではなくLANCプログラム演算上で制御する軸数の考え方である。
曲面パッチ(2軸平面・2軸半輪郭壁・3軸湾曲面/自由曲面)を最低4端点4曲線で表現する。1曲線は12軸制御であるから4本で4倍の48軸制御が必要になるが、ポテンシャル点座標値は共通同一値が1曲面パッチに4点あるので前記の1点に対して9軸の4点で9軸×4ヶ=36軸制御となる。1つの曲面パッチは2行2列をLANC文でのポテンシャル点管理をFIG/2Bと表現させて位置ベクトルの点とA方向ベクトル(主曲線=工具が走行移動方向に合わせる)B方向ベクトル(従曲線=工具ピック移動する方向に合わせる)を管理している。
LANC文で言う主曲線とは工具を走行移動させる方向であり、CADコマンド処理による主曲線とは一致する場合もあり、不一致の場合もある。あくまで
LANC面創製時の工具を走行させる方向の曲線を表現するための便宜上に用いる曲線の取り扱い説明用である。故にピック移動する曲線は全て従曲線として説明に用いている。
この曲面パッチを縦×横のパッチ数に1をそれぞれ加えた数が曲面メッシュのポテンシャル点のn行m列を管理してNCデータ変換生成をする機能としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1はCNC装置内にNCデータ変換生成工程の補助操作パネル11を組み込んだ構成図である。補助操作パネル11には切替スウィッチ13が設けてあって、外部信号をCNC接続コネクター12から通常の加工用NCデータを取り込む時は切替スウィッチ13をA側に接続し、LANCコード・プログラム信号をマイコンに取り込む時は、この切替スウィッチ13をB側に接続する切替スウィッチ13が介在している。
NCデータ変換生成をCNC装置内のマイコンで実行時は切替スウィッチ13をB側に接続してLANCコード文のプログラムを外部信号としてマイコン14に取り込む。
マイコン操作機能には変換モードと編集モードがあり、変換モードを実行すると直ちにNCデータ変換生成を行いCNC15に供給する。
【0015】
編集モ−ドには色々の目的に使途範囲を広げてあり、1)補助操作パネルからプログラム文を手入力キーイン、2)変換モ−ドで実施したプログラムの修改訂編集、3)パラメトリック・マスタープログラムのパラメータ記号変数値から置換操作で、作業能率向上処理実施等のプログラム作成となり編集モード作成又は編集したプログラムは、変換モードに切り替えNCデータ変換生成を行いCNC15に供給する。
【0016】
NCデータ変換生成を考えるとき先ず1)NCマシンはどのような駆動方式で移動するのかを調べる、2)NCが移動するときのNCフォマットを調べると、NCマシンが駆動する原理原則の規則性・解析性の共通点が絞り込まれる。
またNCで被加工物を切削する基を考えたとき殆どの図形は、ポンチ絵であったり、プリミティブ立体や曲面を2次元表現CAD図面が圧倒的に多い。近年では3次元化で3次元CADデータを含め共通項がある。
その共通項とはベクトルである。
NCの駆動原理・NCフォマットコードの指令値・2次元CADデータ構造・3次元CADデータ構造等などは、全てベクトル値表現でありベクトるに置換する文献が本屋・図書館・工科系工高/専門学校/大学/研究所で見受けられる。
【0017】
またベクトル表現の基礎は幾何学である。
ものづくりの現場を見渡すとNCを稼働させている現場はNCの操作オペレータは電卓片手に作業をしていて、高度の技術と言うより三角関数やピタゴラスの定理が理解出来る程度で十分である、それ故電卓で事足りている。
NCデータやNCフォマットを調べる中で発見した事は、NCデータで直線のデータ内容は始点となる工具原点以外は、終点の位置を現しており、その相対値は2次元3次元に関係無くNCデータ指示値はベクトル値そのものである。
また円弧の場合(NCでは2次円弧しか無い)全ての円弧指令値にあるIJK表現方式でG17平面で円弧の中心点座標値は、円弧の始点から中心点までのIJ値で表現しており、Iの二乗とJの二乗を加えて√(ルート)で開けば円弧の大きさとなり、円弧の始点と中心点を直線で結んで、この直線を円弧の始点を軸芯として90°円弧の切削移動の方向に旋回した時、この直線の相対値がこの円弧の始点の接線方向ベクトルであり、この値の逆数がこの円弧の始点から中心点のIJとなる。
【0018】
このベクトルの方向表現方法に幾何式の方向余弦記述式をLANCでは採用して、2〜3次元直線・円弧・曲線・輪郭壁立体(プリミティブ)・擬似3次元・曲面パッチ・曲面メッシュとあらゆる形状をスケルトン(骨格)表現したものがLANCのNCデータ作成システムの思想であって特別の技術ではない。
点とベクトルを対にした表現方式の中で、Z値が0(ゼロ)の場合はXY平面で有り、Y値が0(ゼロ)の場合はXZ平面であり、X値が0(ゼロ)の場合はYZ平面となるので、切断面曲線や2軸プロファイル等は2次元図形となるので、これらセグメントを簡易言語に置換したのがLANC2次元言語である。
【0019】
LANCは2次元図形の形状処理方法を構築して3次元へとまとめたものではなく、曲面・立体をどのように形状処理したら簡略表現出来るかと開発手順を一般の考え方とは逆に逆転発想を採用したに過ぎない。
ものづくりを考えたとき、ある立体被加工物を2次元表現言語でプログラム作成し、NCデータ変換生成して実加工した第1工程加工終了物に、第2工程の追加工で3次元フィレット処理を施すケースは日常茶飯事の作業である。これらの作業を想定して2次元表現言語(簡易文)で作文したプログラムと3次元表現言語で作文したプログラム(点とベクトル表現文)を前記マイコンで2工程の複数工程を一体プログラムとして実行し、NCデータ変換生成を行い被加工物を加工した場合に具位置(異なるプログラム文で実行・加工をしたときに演算処理違いで加工物に数ミクロンの段差が発生)の発生は無い。それぞれ2つの工程は形態の違うプログラム手法文であっても、全ての演算はベクトルに置換処理してNCデータ変換生成工程で合致させている所以である。
図2に2次元表現の3次元自由曲面を、図3に図2のセグメントのベクトル解析、図4に図2を3次元加工するプログラム文を、図5に図4プログラム文から加工用NCデータ変換したNCデータの工具軌跡図のViewer表現を代表として掲載する。
以上をかんがみても義務教育終了者であれば3次元CADが無くても電卓1つ又は2次元CADがあれば充分3次元プログラム作成が行える。3次元CADがあれば更の能率向上となる。
【0020】
【実施例】
本発明を生産業界の金型生産や一般部品生産の、NCデータ変換生成産業方面に適応する場合についての実施例は先に特許出願した特願2002−358014の6頁下から2行目の実施例以降の文面が適応される。
特願2002−358014の内容はNCデータ変換生成をCNC装置以外で作成する方法での、物理プロセスをコンピュータにより制御して面加工用NCデータ作成方法であるのに対して、本出願はこの物理プロセス手法をCNC装置内に設けたマイコンで、NCデータ作成に関する一切のプログラムを受付処理し加工用NCデータ変換生成を行う事を目的としたものである。
特願2002−358014ではNCデータ変換生成に当たって加工プログラムからNCデータ変換生成の手法を中心に願い出たものであって、本出願ではコンピュータが、加工プログラムを受け取りNCデータ変換生成するときの演算処理軸数とこの軸数から見た被加工物の形状処理して被加工物を創製する形状処理区分を主体に実施例とするものである。
【0021】
図1はCNC装置内にパーツ部品を備えて知的管理するCNC装置のフロー図である。一般のCNC装置にはCNC15並びにCNC本体操作パネル10が装備されている。
またCNC装置は一般の被加工物を加工するNCデータはCNC以外の外部信号として作成した加工用NCデータをCNC接続コネクター12を介してCNC15に転送している。
本発明は、CNC接続コネクター12とCNC15の間に補助操作パネル11を設け、この補助操作パネル11にパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14をセットにして組込み込んだ構造をしていて特別の機能構造をしているものではない。
ただ補助操作パネル11にセットして組み込まれたマイコン14には先に出願した特願2002−358014物理プロセスをコンピュータにより制御して面加工用NCデータ作成する機能を装填してある。
所謂一般のCNC装置のCNC接続コネクター12とCNC15の間にパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14をセットにして補助操作パネル11取り付けて組み込んだ構造としてある。
【0022】
図1のマイコン14に装填してある機能説明がなければ、絵に描いた餅的只の回路図なので以後このマイコン14に装填してある7種類の機能を実施例として説明する。
図2は4曲線又は4端点とベクトルで面生成する為の三角法2次元三面図表現で表示した加工物の図面である。
XY平面図・XZ投影図・YZ投影図共に直線と円弧で描いた2次元図面であるが、この形状は一般には3次元形状と呼ばれるものであるが、これらの形状から簡単にNCデータ変換生成が出来ないと、CNC装置にマイコンを組み込んだ意味が無い。この形状処理を3次元CADより3次元処理変換プログラムとして供給のみでは知恵が無く効果が半減する。言い換えればこれらの形状を2次元CADを用いて図形解析と共に加工プログラムが作成されてNCデータ変換生成の意味あるものとなる。その図形解析を図3で示す。
図2(b)YZ投影図の円弧100のR111は図3(a)で端点Nから見てR111の円弧中心点O座標の相対値はY36.0Z−105.0であるが、この円弧の端点Nの接線ベクトルはYZ平面で点Nを軸芯にして直線NOを90度旋回した相対値Ux0.0Vy105.0Wz36.0となる。
又図2(c)XZ投影図の円弧101のR30は図3(b)で端点Mから見てR30の円弧中心点O’座標の相対値はX18.0Z−24.0であるが、この円弧の端点Mの接線ベクトルはXZ平面で点Mを軸芯にして直線NO’を90度旋回した相対値Px24.0Vy0.0Wz18.0となる。
図2の形状処理プログラムはLANCプログラム文で作文する時、上記2ヶの円弧100並びに101の端点接線ベクトルを2次元CADで求めても簡単に求められその数値をそのまま活用して加工プログラムが成立する。
図4は図3で解析したベクトル値を率直に2行2列のポテンシャル点に配列したものであって、図2の形状を5R(Φ10のボールエンドミル使用)の工具で切削加工するプログラム文である。
このプログラムを実行してNCデータよりNC Viewer表現したものが図5である。本項目0022の当初に記した、このマイコン14に装填してある7種類の機能を実施例として、その1からその7に記載説明する。
【0023】
その1 ポストジェネレータ−機能
コンピュータNCのCNC装置到来以前の場合は、工具径補正コード使用の加工用NCデータには、切削する輪郭連続図形の最初の図形に必ず工具半径分、左又は右にオフセット移動させるために、最初の図形に対して法線ベクトル指示やコーナを回るときG39(ベクトル書き替え)コードの打ち出しが必要であった。
CNC装置到来後はNCに対してのポストプロセッサーの意味合いもCNC到来以前のような厳格な仕様は少なくなったとは言え、ポストプロセッサーの役割は必須条件になっている。
前記マイコンにはCNC装置として最低のポストプロセッサーとして6機能選択するポストジェネレーターを内蔵備えており指令項目を図6で選択項目を項目別に記載した。
ポストジェネレーター選択項目を下記する。
TapeMark選択でNCデータの頭と末尾に%コード出力の可否
SeqNum選択でNコード出力の可否
Absolute選択で絶対座標値出力か相対座標値出力の選び分け
Plane選択で平面切替時の平面指定の可否
Unit1000選択で設定単位1/100・1/1000での出力選び分け
Radius選択で円弧出力時のIJK出力かR出力の選び分け
がNCデータ変換時の選び分けの選択をするポストジェネレータ−が内蔵組み込まれてある。
【0024】
その2 パラメトリック処理機能
一般のNCデータ作成機能処理にはCADに例えられる様に、CAD作画にはパラメトリック処理思想があるが、NC加工データ変換生成を指令するプログラムにはこの思想はない。
LANCプログラム文は2次元輪郭プロファイル形状から3次元立体形状に至るまで基本的に全てパラメトリック処理思想を採用している。
CAD作画は全て寸法のあるセグメントを綴るが、LANCは2次元図形においてもX軸より上向き10度の直線をL,10Aとして定義し、次に求める図形は必ず円弧であって、円弧が完結図形であれば自動的にL,10Aの直線を逆に戻って固定した図形とする。即ちパラメトリック処理コンピュータ言語体系を基本としている。
図7はLANCパラメトリック2次元輪郭の例であってA作業のプログラム文の数値とセグメント記号をアルファベット2文字の記号表現マスタープログラムとすると左下方のテーブルを用いて作業別に置換すると類似形状から異形状までが創製される例である。
【0025】
その3 演算の1工程変換生成処理機能
NCマシンの効率性・作業性・機能性等を総合して知的管理するCNC装置として本発明を考案したが、加工プログラムからNCデータ変換生成迄の処理時間が迅速処理でなければならない。又プログラム演算処理する形態・形状処理方法に関係無く安定した演算処理するためにはAPTの様に形状モデリングからCLデータ作成、更にAPT変換と2工程処理となるのでは、その工程間の問題が発生する可能性は十分に考えられる。これではCNC装置に組込は危険であって、絶対に1工程処理でなければならない。
LANCプログラムは2次元輪郭から3次元曲面に至るまで全てを1工程変換生成処理としてCNC装置内組み込んでも十分余裕を持った迅速対応になっている。この全処理フローを図8に記載した。
【0026】
その4 あらゆるNCデータの6軸制御機能
通常CNC装置に供給するNCデータ構造は6軸制御である。NC制御装置が処理するNCデータは、一番最初のNCデータは始点を表示するデータであって最終点即ち、原点復帰点迄は全てセグメントの終点値である。
尚6軸制御とは最大制御軸数であって、直線・円弧の終点値は位置ベクトル値であって、直線は同時に方向ベクトルを加味している事になる。
円弧の中心点位置はI・J・Kで表し、円弧は一般に2次元平面の円弧であるからXY平面ではX・Y・I・Jの4軸でZとKがゼロに、XZ平面ではX・Z・I・Kの4軸でYとJがゼロに、YZ平面ではY・Z・J・Kの4軸でXとIがゼロとなって合計6軸制御で稼働しており同様構造のデータでG17・G18・G19平面での円弧が変換出来る例を図9に記載した。
【0027】
その5 曲線創製の12軸制御機能
CNC装置は制御点・ウエイト・ノット・スプラインパラメータを数値設定して2点間を6軸×2=12軸制御でNURBS補間の加工データ生成を自動で処理する機能がある。
しかし、現状現場の曲線補間は殆どの場合、制御点主導の曲線補間作成ではなく通過点主導の曲線補間作成であるのでLANCはセグメント点(位置ベクトルの点と1方向ベクトル)2組の6軸制御×2=12軸制御で曲線を変換を同時3軸以下の直線補間NCデータの変換生成としている。
LANCの12軸制御とCNC装置の12軸制御とは同一な考え方を行っているのではない。LANCはプログラム形式で加工用NCデータを変換生成する事であって、曲線とされるCADで描いた曲線と同様の工具の動きをさせるための演算手法である。故に、LANCで12軸演算処理による変換生成するNCデータは一般のCNCマシンで稼働フォマット軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
図10に曲線創製プログラムの実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0028】
その6 擬似3次元曲面創製の18軸制御機能
擬似3次元曲面創製とは曲面中には高さ又は幅が一定で曲面を構成している形状が多々見受けられLANCではこれらを擬似3次元曲面として処理している。
面データ構成は主・従曲線の交差交点である結節点の位置ベクトルの点と交差2方向のベクトルを対にしたものをポテンシャル点と称して、このポテンシャル点をLANC演算手法の9軸制御情報として用いた。
LANCは擬似3次元(3次元CADで称するコマンド名のロフトとスイープ曲面)をポテンシャル点最低2組構成処理の9軸×2=18軸制御で擬似3次元曲面を生成する。
LANCはこのポテンシャル点2ヶの18軸演算制御で加工用NCデータ変換生成を、一般のNCマシンの稼働フォッマト軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
LANCは形状データであるポテンシャル点制御情報は全て3次元入力であるが、ポテンシャル点情報が2次元で且つ2点間で円弧情報置換可能の形状データとして入力された場合は円弧補間NCコードで変換生成を行う。
(参照 特願2002−358014)
図11に擬似3次元曲面創製ポテンシャル点2ヶの18軸制御情報の実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0029】
その7 完全3次元曲面創製の36軸制御機能
前項の擬似3次元曲面創製ポテンシャル点2ヶの18軸制御情報で詳細に示した様に擬似3次元形状のみならず完全3次元曲面も加工用NCデータ作成を前項で用いたと同様のポテンシャル点4組構成処理の9軸×4=36軸制御で完全3次元曲面を生成する。
LANCはこのポテンシャル点4ヶの36軸演算制御で加工用NCデータ変換生成を、一般のNCマシンの稼働フォッマト軸数の6軸制御のNCデータとしてある。
LANCは形状データであるポテンシャル点制御情報は全て3次元入力であるが、ポテンシャル点情報が2次元で且つ2点間で円弧情報置換可能の形状データとして入力された場合は円弧補間NCコードで変換を行う。
(参照 特願2002−358014)
図12に完全3次元曲面創製ポテンシャル点4ヶの36軸制御情報の実施例として(a)にアイソメ図(b)に加工プログラム文を記載した。
【0030】
【発明の異なる実施の形態】
図1の切替スウィッチ13並びにマイコン14は操作パネル11に組み込まれた配置になっているが、これは機能説明上の配置構造図であって、本発明の機能を損なう事無く省力化回路として切替スウィッチ13とマイコン14をCNC本体操作パネル10内に組み込む事やCNC装置内に組み込む事も例外ではない。
これらパーツ部品の切替スウィッチ13とマイコン14の取り付けスペースの問題であって、機能を損なうものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上の様に発明の効果は大きく分けて2つあって、1)NCマシン並びにNCマシン付属機器類に関わるもの、2)NCデータ変換生成の根幹に関わるものとに2分別される。
NCマシン並びにNCマシン付属機器類に関わるものとは、現状の加工用NCデータの変換生成は大凡CNC装置以外のNCデータ作成システム(自動プロ・CAD/CAMなど)でNCデータに変換生成をしてNCデータ・ストア媒体のFD・MO等に格納して、このストア媒体をNCデータ注入機器等を用いて、CNC接続コネクターを介してCNCに転送する。又はNCデータ作成システムから変換生成したNCデータをDNC装置に転送して、DNC装置から直接CNC接続コネクターを介してCNCに転送をしていた。この様に外部で作成しているNCデータ変換生成の大部分と、NCデータ注入機器やDNC装置等を用いての複雑作業と注入機器設備装置等は不要になる。
また従来の様なCNC装置以外のNCデータ作成システムで作成していたNCデータに変換生成していた作業は殆ど無くなりNCデータ変換生成作業時間は殆どゼロに近づき生産性は抜群に向上する。
従来現場でNCデータの不都合が発生してNCデータの修改訂処置に不便が多かった。しかし、請求項1の発明によれば現場のCNC装置内のマイコンに加工プログラムが保有しているので、直ちに手直し実作業に掛かれる。被加工作業後にそのプログラムを関係部署に転送する事も出来、現場から情報発信と共に対策処置も出来る生産の迅速処理にも役立てる。
NCデータ変換生成の根幹に関わるものとは請求項2から請求項8までがこの内容であって、請求項2のポストジェネレータ−内蔵装備機能によって、同一制御装置であっても加工状態によっては例えば穴明け切削のNCデータは絶対座標値出力データに、楕円の円弧連続補間切削はR表示出力NCデータに、3次元切削出力NCデータはデータ容量の関係で相対座標値出力データと要望が多い。
これらを準対話形式の数分で変更設定する様にポストジェネレータを内蔵している。
請求項3のパラメトリックプログラム処理機能装備によって、加工形状が類似形状の場合は特にパラメトリック・プログラム処理がプログラム作成上、変数処理で莫大の効果があり、NCデータ作成システムには無い特色効果が発揮される。
請求項4のCNC接続コネクターを介して受領した加工プログラムをNCデータ変換生成工程に1工程の1パス処理機能装備によって、変換キーを叩くだけで即マイコンのメモリにストアします。この変換生成処理が2パスではCNC装置内にマイコンを設けた意味は完全に無い、その様な手間の掛かる操作は現場のオペレータはしない。CNCに付きまとう作業は生産性は最低視されている。
請求項5の あらゆるNCデータの6軸制御機能整備によって全てのNCデータ変換生成は2次元から3次元加工のNCデータ変換生成、特に位置ベクトルの点に方向ベクトルを貸与したプログラムからNCデータ変換生成までを全て6軸制御のポスト・チェック機能で判定されて出力データ変換生成としている。
請求項6の曲線創製の12軸制御機能で、CNC制御装置のNURBS補間は制御点入力方式で現場向きではなく、機能があっても余り用いられていない。
LANCのセグメント点プログラム入力方式は全て通過点の位置ベクトルと方向ベクトルで曲線同様のNCデータ変換生成を行うので曲線加工や機構学のカム加工用NCデータ変換生成としている。
請求項7の擬似3次元曲面創製の18軸制御機能で一般3次元CAD/CAMのロフト曲面やスイープ曲面を3次元CAD無しでNCデータ変換生成が可能。
一般にロフト曲面やスイープ曲面とは高さ又は幅が一定曲面で、殆どが複数の切断面曲線指示曲面構成である。LANCではこの種の曲面はプリミティブ曲面の類似範囲であり、切断面間の補間の関係で直線補間同時3軸のNCデータ変換生成としている。
請求項8の完全3次元曲面創製の36軸制御機能では、特にCAD/CAMの弱点で致命的と言われるNCデータ変換で3次元稜線を境界線とする折れ面接合曲面では、現状のNCデータ変換時の分解能指令値が0.1ミリと気の遠くなる過負荷変換作業並びに多大の時間が殆ど解消される。
その上に分解能指定値が0.1ミリ指令ではNCデータの転送時間とNCマシンメカ部とのマッチング不良で、高速切削処理するCNCマシンの新規導入が余儀なくされる。しかし、完全3次元曲面創製の36軸制御機能を用いてNCデータ変換生成では3次元折れ面接合曲面を得意とする範疇であり、分解能を0.1ミリ指令とすることは切削工具が小径工具以外では有りえない、一般では仕上げ工程の分解能をLANCでは工具半径の1/10を採用であるから、5Rのボールエンドミルでは0.5ミリとなり分解能を極限化指令で高速切削CNCの新導入の必要は解消される。
一般のCAD/CAMではモデリング形状データからNCデータ変換生成作業は先に説明した様に変換工程が2工程の2パス方式の上、モデリング面に点を発生させて各点を自動三角パッチ処理での膨大量の三角パッチをオフセット処理・データの並べ替えを行い後、最終工程でAPTを介してNCデータに変換生成する工程を経る為に膨大の変換時間が必要で、1台のNCデータ作成システムでモデリングとNCデータ変換生成を行うには時間が掛かり過ぎる為に、同一CAD/CAMの複数台使用でモデリング作業用とNCデータ変換生成作業用と分担している例はしばしば見受けられる。
しかし、この発明の手法を用いると、完全3次元曲面創製の36軸制御機能で処理する範囲内の作業では、プログラムの確認をCNC装置外のNCデータ作成システムで確認後CNC装置内に設けたマイコンに転送するだけで、従来NCデータ変換に時間を費やしていた変換生成は一切考える必要は無くなる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCNC装置内にNCデータ作成工程ユニットを組み込んだ構成図である。
【図2】曲面又は輪郭壁面などを位置ベクトルの点と2方向のでクトルのポテンシャル点を4点で表現する曲面パッチの直交座標系2次元表現XY・YZ・XZ投影図である。
【図3】図2の曲面パッチを構成している2種類の円弧・R11IとR30の2次元解析図である。
【図4】図2で表現した曲面パッチセグメントを図3で円弧解析しその数値を用いて切削加工するためのプログラムである。
【図5】図4で作文した加工用プログラムを実行してNCデータ変換を行ったNCデータのNC Viewer作画装置で描画したアイソメ・左側投影・上面投影・前面投影図である。カッターパスデータは工具中心データである。
【図6】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能1のマイコンに内蔵するポストジェネレーターの指令項目である。
【図7】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能2のプログラム文がパラメトリック処理している2次元プロファイル連続図形のマスタープログラムから類似変形する例とパラメータ数値と記号例である。
【図8】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能3のLANCは7種類の形態の違う切削処理プログラムの全てを1工程の1パス処理する機能表示図である。
【図9】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能4の6軸制御するNCデータ中の円弧指令値を表示した図である。
【図10】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能5のセグメント点2ヶで曲線演算を12軸制御して曲線補間をする時の位置ベクトルの点と一方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
【図11】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能6のポテンシャル点2ヶ以上で擬似3次元曲面演算を18軸制御して擬似3次元曲面補間をする時の位置ベクトルの点と2方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
【図12】CNC装置内に組み込んだマイコンの機能7のポテンシャル点4ヶでクーンズ曲面パッチ曲面演算を36軸制御してクーンズ曲面補間をする時の位置ベクトルの点と2方向の方向ベクトルの関係を表示した(a)アイソメ図(b)プログラムである。
Claims (8)
- CNC装置が被加工物を加工するためのNCデータを供給する方法において、全ての加工部位ついての加工情報を考慮したプログラムをCNC装置に設けたマイコンに直接外部信号として取り込み、このマイコンはこの被加工物を加工するプログラムからNCデータに変換生成する機能を備え、変換指令に基づき個々のCNCに適合したポストプロセッサ−指令値に合致したNCデータに変換生成してCNCに供給する。前記CNC装置内にNCデータ変換生成するマイコンを設ける事を特徴とするCNC装置。
- 前記マイコンはNCデータ変換生成の為の7つの機能を備えており、前記マイコン機能1は、ポストプロセッサーを自動貼付処理するポストジェネレータを内蔵機能装備する。
NCマシンの動きを制御する制御装置はJIS又はISOに準拠したNCフォマットコードのNCデータを読み込んで稼働しており前記マイコンには個々のCNCのNCフォマトに合致させ稼働するポストジェネレータを内蔵して、目的に応じたNCデータ変換生成が選択実施することを特徴とするポストプロセッサー自動貼り付けNCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能2は、パラメトリック処理プログラムを受領し理解してNCデータ変換生成処理を機能装備する。
NCデータの修改訂を現場で実施するためにプログラムのパラメトリック化が最適であり、パラメトリック化は様々の生産性向上を誘発する機能処理であり、プログラムにパラメトリック理念思想の実施を備えていることを特徴とするパラメトリック演算を取り入れたNCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能3は、NCデータ変換生成の受領したプログラムを1工程のワンパス変換生成処理を機能装備する。
全ての実加工用プログラムをNCデータに変換生成処理は、実加工プログラムの大きさ容量・工程数等に関係無く、実行指令に基づき只の1工程1回のワンパス変換処理でNCデータ変換生成を行うことを特徴とする環境に優しいNCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能4は、前記マイコンが受領したプログラムを演算制御軸数換算の6軸制御でNCデータ変換生成処理を機能装備する。
被加工物を加工するNCデータはNURBS曲線補間NCデータ以外は基本的にNCマシン制御軸数は6軸制御である。前記マイコンが受領したプログラムを6軸演算制御でNCフォマット2軸変換の2次元プロファイル切削データ、2軸半変換の輪郭壁立体等高線切削データ、3軸変換の曲面切削データ変換生成処理することを特徴とする2〜3軸加工用NCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能5は、前記マイコンが受領したプログラムを演算制御軸数換算の12軸制御によるBスプライン補間曲線変換生成処理を機能装備する。
Bスプライン曲線補間NCデータ変換生成機能の形状処理セグメント処理表現は、6軸×2ヶ=12軸制御、即ち位置ベクトルの1点に、この点を通過する1方向ベクトルを貸与したセグメント点を最低2個以上列記して曲線を変換生成処理することを特徴とする曲線加工用NCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能6は、前記マイコンが受領したプログラムを演算制御軸数換算の18軸制御による擬似3次元プログラム処理を機能装備する。
擬似3次元変換処理表現は、9軸×2ヶ=18軸制御による、即ち位置ベクトルの1点に、この点を通過する2方向ベクトルを貸与したポテンシャル点を最低2個以上列記して3次元CADコマンドで称するロフトやスイープ曲面を変換生成処理することを特徴とする擬似3次元曲面加工用NCデータ変換生成方法。 - 前記マイコン機能7は、前記マイコンが受領したプログラムを演算制御軸数換算の36軸制御によるクーンズ曲面処理を機能装備する。
クーンズ曲面パッチ並びに曲面メッシュ変換生成処理表現は、9軸×4ヶ=36軸制御即ち、4端点4曲線で面認識制御による、位置ベクトルの1点に、この点を通過する2方向のベクトルを貸与したポテンシャル点を2行2列の合計4ヶを制御で曲面パッチを認識する。又このポテンシャル点をn行m列を制御で曲面メッシュを認識し、加工用NCデータ変換生成処理することを特徴とする加工用NCデータ変換生成機能を備えた以上7種類の機能を知的管理するCNC制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053345A JP2004265024A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003053345A JP2004265024A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004265024A true JP2004265024A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33117974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003053345A Pending JP2004265024A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | 加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004265024A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5362146B1 (ja) * | 2012-07-17 | 2013-12-11 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御システム |
CN113874799A (zh) * | 2019-07-24 | 2021-12-31 | 株式会社日立制作所 | Nc程序生成系统以及nc程序生成方法 |
WO2022004645A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | ファナック株式会社 | ポストプロセッサ、加工プログラム生成方法、cnc加工システム及び加工プログラム生成用プログラム |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003053345A patent/JP2004265024A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5362146B1 (ja) * | 2012-07-17 | 2013-12-11 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御システム |
WO2014013550A1 (ja) * | 2012-07-17 | 2014-01-23 | 三菱電機株式会社 | 数値制御装置および数値制御システム |
CN104508580A (zh) * | 2012-07-17 | 2015-04-08 | 三菱电机株式会社 | 数控装置以及数控系统 |
CN104508580B (zh) * | 2012-07-17 | 2016-08-24 | 三菱电机株式会社 | 数控装置以及数控系统 |
US9823644B2 (en) | 2012-07-17 | 2017-11-21 | Mitsubishi Electric Corporation | Numerical control device and numerical control system |
CN113874799A (zh) * | 2019-07-24 | 2021-12-31 | 株式会社日立制作所 | Nc程序生成系统以及nc程序生成方法 |
CN113874799B (zh) * | 2019-07-24 | 2024-04-02 | 株式会社日立制作所 | Nc程序生成系统以及nc程序生成方法 |
WO2022004645A1 (ja) * | 2020-07-03 | 2022-01-06 | ファナック株式会社 | ポストプロセッサ、加工プログラム生成方法、cnc加工システム及び加工プログラム生成用プログラム |
JP7464712B2 (ja) | 2020-07-03 | 2024-04-09 | ファナック株式会社 | ポストプロセッサ、加工プログラム生成方法、cnc加工システム及び加工プログラム生成用プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2007029006A1 (en) | Machining template based computer-aided design and manufacture of an aerospace component | |
US20220155752A1 (en) | Smart manufacturing framework | |
Zhang et al. | STEP-NC based high-level machining simulations integrated with CAD/CAPP/CAM | |
CN108608425A (zh) | 六轴工业机器人铣削加工离线编程方法及系统 | |
KR100314748B1 (ko) | 실시간 3차원 그래픽 표시기능을 갖는 수치제어시스템 및 방법 | |
JP2004265024A (ja) | 加工プログラムを理解して固有のncデータ変換生成をする知的管理するcnc装置 | |
Hong et al. | Offline programming method and implementation of industrial robot grinding based on VTK | |
Vosniakos et al. | Structured design of flexibly automated manufacturing cells through semantic models and petri nets in a virtual reality environment | |
Nilsson | G-Code to RAPID translator for Robot-Studio | |
Martinova et al. | Extending functionality of control system by adding contour building capabilities | |
EP0604661A1 (en) | Conversational numeric control apparatus | |
Zhu et al. | A 3-D simulation system for milling machining based on STEP-NC | |
Karunakaran et al. | Swept volume of a generic cutter | |
JPH06119031A (ja) | 削り残し部加工のncデータ作成方法 | |
Ertelt et al. | Generative design and CNC fabrication using shape grammars | |
Chen et al. | Development of an integrated CAD/CAM system for shoe last | |
JP2011003040A (ja) | 不確定性図形文プログラムを含む図形並びに形状を処理する2次元形状又は、3次元形状を処理する汎用2次元形状又は、3次元自動設計製造システム | |
Lee et al. | Motion and virtual cutting simulation system for a five-axis virtual machine tool | |
CN108829962A (zh) | 机械加工制造信息显示方法以及装置 | |
Lichten | The emerging technology of CAD/CAM | |
CN114115129A (zh) | 数控系统中实现平面图形转2.5d模型的零件加工控制方法、装置、处理器及其存储介质 | |
JP2006011808A (ja) | Ncプログラム生成装置 | |
Mohamed et al. | Integrated CAD/CAPP/CAM and ANN in sheet metal punching and nippling operations | |
Chlebus et al. | CAD/CAM systems integration | |
JP3172846B2 (ja) | 形状処理装置 |