JP2004264759A - Projector - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し光学像を形成する光変調装置と、該光源および該光変調装置を含む装置本体を収納する筐体とを備え、この光変調装置で形成された光学像を拡大投写するプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタが利用されている(例えば、特許文献1参照)。プロジェクタとしては、大規模店舗内やパブリックスペースに設置され、大画面表示を行うことにより、多数の観察者に種々の映像情報を提供するものがある。このような用途に供されるプロジェクタは、店舗内で鮮明な投写画像を形成できるように、高輝度の光源ランプや大口径の投写レンズが採用されており、店舗内の管理室等に設置されたパソコンとLAN(Local Area Network)接続されて、このパソコンから出力された画像情報を取り込んで投写する。
【0003】
ところで、通常、パソコンとの接続を行うためのLANボードはオプション装備であるため、プロジェクタ内にLANボードを組み込む必要がある。そこで、メーカでは、ユーザからの要望に応じて、LANボードを工場での組み立て時にプロジェクタに組み込んでいた。
【特許文献1】
特開2000−258840号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、使用開始後にユーザから仕様変更の要望があった場合、一度工場に回収してプロジェクタを分解し、LANボードの取り外しや交換を行った後、再度組立てていた。そのため、ユーザの仕様変更等の要望に迅速に対応をすることは困難であった。
【0005】
本発明の目的は、容易に仕様を変更できるプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のプロジェクタは、光源と、この光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し光学像を形成する光変調装置と、該光源および該光変調装置を含む装置本体を収納する筐体とを備え、この光変調装置で形成された光学像を拡大投写するプロジェクタであって、前記筐体に着脱可能に取り付けられた蓋部材と、この蓋部材内部に交換可能に収納されて当該プロジェクタの機能を拡張するための拡張ボードとを備え、当該拡張ボードは、予め用意された異なる拡張機能を有する複数種類の拡張ボードの中から選択されたものであることを特徴とする。
【0007】
ここで、拡張ボードとしては、例えば、LAN(Local Area Network)接続機能やメモリ機能を有するものが挙げられるほか、CPUが実装された中央処理演算機能に加えて、LAN接続機能、メモリ機能、サウンド機能、SCSI(Small Computer System Interface)機能、モデム機能等を有するものが挙げられる。
この発明によれば、拡張ボードをボードタイプとし、蓋部材を筐体から取り外して拡張ボードの交換を行った後、再び蓋部材を取り付ける。あるいは、拡張ボードをPCカードタイプとし、蓋部材に設けたカードスロットにPCカードを挿抜することにより拡張ボードを交換する。したがって、様々な機能を有する拡張ボードを簡単に取り付けることができるから、プロジェクタの仕様を容易に変更できる。
【0008】
本発明では、前記拡張ボードは、基板と、この基板上に実装されて画像情報を生成して前記装置本体に出力する演算処理装置とを備えていることが好ましい。
この発明によれば、パソコン、デジタルビデオ、デジタルビデオカメラ等に設けられたビデオボードを介して画像情報を取り込む必要がなく、例えば、ハードディスクやネットワークを介して、直接、コンテンツを取り込むことができるため、プロジェクタの使い勝手が向上する。
【0009】
本発明では、前記蓋部材は、板状の天面部と、この天面部の外周部分に形成され前記筐体表面に対して起立する起立壁とを備え、この起立壁には、吸気口および排気口が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、外部の空気を吸気口から吸入して、蓋部材内部に収納された拡張ボード等を冷却した後、排気口から排出することにより、拡張ボードの冷却効率を向上できる。
【0010】
本発明では、前記蓋部材の天面部は、矩形状とされ、前記吸気口および排気口は、前記起立壁の交差する2面の略対角線上となる位置にそれぞれ形成されていることが好ましい。
この発明によれば、蓋部材内部を流れる冷却空気の経路を最も長く確保できるから、拡張ボードの冷却効率をさらに向上できる。
【0011】
本発明では、前記蓋部材の内側でかつ前記吸気口近傍には、該吸気口から吸入した空気を前記排気口に向かって供給する冷却ファンが設けられていることが好ましい。
この発明によれば、外部から冷却空気を確実に蓋部材内部に取り込んで排出できるから、拡張ボードの冷却効率をさらに向上できる。
【0012】
本発明では、前記演算処理装置上には、前記冷却ファンの送風方向に沿って延びるヒートシンクが設けられていることが好ましい。
この発明によれば、冷却ファンからの冷却空気をヒートシンクに長時間触れさせて、ヒートシンクを確実に冷却できるから、演算処理装置の耐久性を向上できる。
【0013】
本発明では、前記演算処理装置と前記ヒートシンクとの間には、熱伝導性の弾性部材が介装され、前記拡張ボードには、該ヒートシンクを前記基板に対して接離させることにより、該ヒートシンクの該弾性部材に対する接触状態を調整する間隔調整機構が設けられていることが好ましい。
ここで、間隔調整機構としては、例えば、次のような構成が考えられる。すなわち、両端に互いに逆向きに雄ねじが刻設されたねじ部材と、ヒートシンクおよび基板に形成されて該ねじ部材が螺合される雌ねじ部とで間隔調整機構を構成し、ねじ部材を回転させることによりヒートシンクと基板との間隔を調整する。
ヒートシンクが演算処理装置に接近し過ぎると、ヒートシンクが弾性部材を介して演算処理装置を押圧し過ぎるおそれがある。一方、ヒートシンクが演算処理装置から離隔し過ぎると、ヒートシンクと弾性部材が十分に密着せず、演算処理装置からヒートシンクへの熱伝導性が低下する。
そこで、この発明によれば、間隔調整機構でヒートシンクおよび基板間の距離を適宜調整することにより、演算処理装置を損傷しない範囲でヒートシンクへの密着性を高めることができるから、演算処理装置の冷却効率を向上できる。
【0014】
本発明では、前記筐体は、前記装置本体を覆う合成樹脂製の面状体と、この面状体に取り付けられる金属製の骨組部材を組み合わせたフレーム体とを備え、該骨組部材で区画されて形成されて前記拡張ボードおよび前記冷却ファンが収納される収納部を備え、該拡張ボードは、該収納部を構成する骨組部材に係合固定されることが好ましい。
この発明によれば、拡張ボードが骨組部材に係合固定されることにより、フレーム体の剛性が向上するので、フレームの構造強度を一層向上させることができる。
【0015】
本発明では、前記蓋部材の内側に配置されて、前記拡張ボードを覆うとともに、前記蓋部材の吸気口および排気口に対応した位置に吸気側連通孔および排気側連通孔が形成された金属製のシールド部材を備え、このシールド部材は、電気的導通部材を介して前記骨組部材に導通されていることが好ましい。
この発明によれば、シールド部材が電磁シールドとしての機能するから、拡張ボードを構成するMPU等の回路素子の誤作動を確実に防止できる。
【0016】
本発明では、前記拡張ボードは、積層配置された複数のボードを有し、前記冷却ファンは、固定部材を介して前記シールド部材に取り付けられ、この固定部材は、該冷却ファンの排気面の一部を覆うことにより、該冷却ファンから供給される冷却空気の一部を該ボード間に誘導する整流板を備えていることが好ましい。
この発明によれば、ボード間に配置されたMPU等の回路素子を確実に冷却できる。
【0017】
本発明では、前記固定部材は、前記ボード上に実装された回路素子の一部に当接していることが好ましい。
この発明によれば、回路素子に発生した熱を固定部材に逃がして、この固定部材を冷却ファンから供給される冷却空気で冷却する。よって、固定部材がヒートシンクとして機能し、拡張ボードの冷却効率をさらに向上できる。
【0018】
本発明では、前記収納部には、前記冷却ファンの送風方向に沿って延びる略箱状のハードディスクドライブが設けられ、このハードディスクドライブは、該冷却ファンから供給される冷却空気の一部が、該ハードディスクドライブの側面に当たるとともに上面に沿って流れるように配置されることが好ましい。
この発明によれば、冷却ファンでハードディスクドライブを確実に冷却できる。
【0019】
本発明では、前記収納部には、前記蓋部材外部に露出しかつ前記拡張ボードが挿入可能な挿入部を有するカードスロットが設けられ、該挿入部には、前記シールド部材に導通されるリブが突出して形成されていることが好ましい。
この発明によれば、拡張ボードを抜き取る際に指先がリブに接触するため、人体表面にたまった静電気をリブを通して除去でき、拡張ボードの損傷を防止できる。
【0020】
本発明では、前記装置本体は、前記筐体内部の空気を外部に排出する排気ファンを備え、前記シールド部材の排気側連通孔近傍には、前記装置本体内部と連通する内部連通孔が形成されていることが好ましい。
この発明によれば、前記蓋部材内部の冷却空気を、蓋部材に形成された排気口から直接排出するだけでなく、装置本体に設けられた排気ファンを利用して、装置本体の内部を通しても排出できるから、冷却効率を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1および図2には、本発明の実施形態に係るプロジェクタ1が示されており、図1は上方前面側から見た斜視図であり、図2は下方背面側から見た斜視図である。
このプロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する光学機器であり、後述する光学ユニットを含む装置本体を内部に収納する外装ケース2および外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。このプロジェクタ1は、大型店舗内や、パブリックスペース等に設置され、投写画像を大画面表示することによって、多数の観察者に映像情報を提供するものである。
投写レンズ3は、後述する光変調装置としての液晶パネルにより光源から射出された光束を画像情報に応じて変調形成された光学像を拡大投写する投写光学系としての機能を具備するものであり、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
【0022】
筐体としての外装ケース2は、投写方向に沿った奥行き寸法がこれに直交する幅方向寸法よりも大きな直方体形状をなし、装置本体を覆う面状体10と、ケース強度を負担する後述するフレーム体とを備えて構成されている。
面状体10は、装置本体の上部を覆うアッパーケース11と、装置本体の下部を覆うロアーケース12と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース13とを備えている。これら各ケース11〜13は、射出成形等によって成形された合成樹脂製の一体成形品である。
【0023】
アッパーケース11は、装置本体の上部を覆う筐体上面部11Aと、この筐体上面部11Aの幅方向端部から略垂下する筐体側面部11B,11Cと、筐体上面部11Aの後端部から略垂下する筐体背面部11Dとを備えている。
このアッパーケース11の筐体上面部11Aと、筐体側面部11B,11Cとが交差する稜線部分には、プロジェクタ1の投写方向略中央から後端側に向かって面取加工が施され、稜線に沿って凹状にへこんだ凹部111が形成されている。この凹部111は、プロジェクタ1を2台スタックさせた際に、2台のプロジェクタ1を連結するパイプ状の支持部材を挿入するために形成されている。
また、筐体側面部11Bには、冷却空気導入用のスリット状の開口部112が形成されている。
【0024】
筐体上面部11Aの略中央部分には、プロジェクタ1の起動・調整操作を行うための操作パネル14が設けられている。この操作パネル14は、起動スイッチ、画像・音声等の調整スイッチを含む複数のスイッチを備え、プロジェクタ1による投写時には、操作パネル14中の調整スイッチ等を操作することにより、画質・音量等の調整を行うことができる。
また、筐体上面部11Aの投写方向前方には、複数の孔141が形成されていて、この内部には、後述する音声出力用のスピーカが収納されている。
これら操作パネル14およびスピーカは、後述する装置本体を構成する制御基板と電気的に接続され、操作パネル14による操作信号はこの制御基板で処理される。
【0025】
筐体背面部11Dは、ほぼ全面が開口された枠状に構成され、この開口部分には、画像信号等を入力するためのコネクタ群15が露出するとともに、その隣は、光源装置を収納する開口部とされ、通常は、光源装置収納用の蓋部材16によって覆われている。尚、コネクタ群15は、後述する制御基板と電気的に接続され、コネクタ群15を介して入力した画像信号は、制御基板によって処理される。
また、筐体上面部11Aの後端部及び筐体背面部11Dの上端部分には、アッパーケース11から着脱可能な蓋部材80が取り付けられていて、後に詳述するが、この蓋部材80内部には、LANボード等の拡張ボードが収納された拡張ユニット90が取り付けられる。
【0026】
ロアーケース12は、アッパーケース11との係合面を中心としてアッパーケース11と略対称に構成され、筐体底面部12A、筐体側面部12B,12C、および筐体背面部12Dを備えている。
そして、筐体側面部12B,12C、および筐体背面部12Dは、その上端部分でアッパーケース11の筐体側面部11B,11C、及び筐体背面部11Dの下端部分と係合する。尚、筐体背面部12Dは、アッパーケース11の筐体背面部11Dと同様に、ほぼ全面が開口され、係合後の開口部分から前述したコネクタ群15が露出するとともに、両開口部分に跨って蓋部材16が取り付けられる。
また、筐体背面部12Dの角隅部には、さらに開口部が形成されており、この開口部からインレットコネクタ17が露出している。さらに、筐体側面部12Bには、アッパーケース11の筐体側面部11Bに形成された開口部112に応じた位置に開口部122が形成されている。
【0027】
筐体底面部12Aには、プロジェクタ1の後端側略中央に固定脚部18が設けられているとともに、先端側幅方向両端に調整脚部19が設けられている。
調整脚部19は、筐体底面部12Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材から構成され、軸状部材自体は、外装ケース2の内部に収納されている。このような調整脚部19は、プロジェクタ1の側面部分に設けられる調整ボタン191を操作することにより、筐体底面部12Aからの進退量を調整することができる。
これにより、プロジェクタ1から射出された投写画像の上下位置を調整し、適切な位置に投写画像を形成することができるようになる。
【0028】
また、筐体底面部12Aには、筐体底面部12Aの略中央に投写方向に沿って延びる凸条のリブ状部20と、このリブ状部20と直交するようにプロジェクタ1の幅方向に沿って延びる複数のリブ状部21,22とが形成されている。そして、中間部分の2本のリブ状部21の間には、詳しくは後述するが、外部から冷却空気を取り込むための吸気用開口部が形成されていて、フィルタ23によって覆われている。このフィルタ23で塞がれた吸気用開口部の後端側には、やはり冷却空気取り込みようの吸気用開口部24が形成されているが、フィルタで覆われる構成とはなっていない。
プロジェクタ1の幅方向に沿って延びるリブ状部21,22の端部には、ねじ孔21Aが4箇所形成されている。このねじ孔21Aには、プロジェクタ1を天井吊り下げとした場合の天井吊り下げ用の金具が装着される。
さらに、筐体底面部12Aの装置後端側端縁には、係合部26が形成されており、この係合部26には、前述したコネクタ群15を覆って塵埃等がこれらに付着することを防止するためのカバー部材が取り付けられるようになっている。
【0029】
フロントケース13は、前面部13Aおよび上面部13Bを備えて構成され、前面部13Aの外周部分には、面外方向に延びるリブ13Cが形成されており、アッパーケース11、ロアーケース12の投写方向先端側とこのリブ13Cが係合する。
前面部13Aは、ロアーケース12の筐体底面部12Aからアッパーケース11の筐体上面部11Aに向かって装置後端側に傾斜しており、投写面から遠ざかるように傾斜している。このようにしたのは、プロジェクタ1を天井吊り下げにした際に、フロントケース13の前面部13Aが下面を向くので、フロントケース13に塵埃が付着しにくくなるためであり、通常設置の状態よりもメンテナンスしにくい天井吊り下げの場合を考慮したためである。
【0030】
このような前面部13Aの略中央部分には開口部27が形成されており、この開口部27からは投写レンズ3が露出する。
この開口部27には、隣接してスリット状の開口部28が形成されており、プロジェクタ1の装置本体内部を冷却した空気は、この開口部28から排出される。
さらに、前面部13Aの角隅部近傍には、開口29が形成されており、この開口29からは、不図示のリモートコントローラの操作信号を受信するための受光部30がある。
尚、本例においては、プロジェクタ1の背面側にも受光部30が設けられており、図2に示されるようにアッパーケース11の筐体背面部11Dの角隅部に受光部30が設けられている。これにより、リモートコントローラを使用する場合、装置前面側、装置背面側のいずれの方向からもリモートコントローラの操作信号を受信することができるようになっている。
【0031】
上面部13Bは、アッパーケース11の筐体上面部11Aの略中央まで延出し、具体的には図示を略したが、投写レンズ3の基端部近傍まで達している。このようにしたのは、投写レンズ3を変更する際に、フロントケース13を取り外すだけで投写レンズ3を交換できるようにするためであり、アッパーケース11およびロアーケース12からフロントケース13を取り外すと、上面部13Bが外れて開口され、投写レンズ3の基端部取付部分が露出するようになっている。
【0032】
(2)内部構成
このような外装ケース2の内部には、図3および図4に示されるように、プロジェクタ1の装置本体が収納されており、この装置本体は、光学ユニット4、制御基板5、および電源ブロック6を備えて構成される。
(2−1)光学ユニット4の構造
光学エンジンとしての光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものであり、図4に示されるように、ライトガイド40という光学部品用筐体内に、光源装置や、種々の光学部品等を組み込んだものとして構成される。
このライトガイド40は、下ライトガイド401、上ライトガイド402から構成され、それぞれは、射出成形等による合成樹脂製品である。
【0033】
下ライトガイド401は、図5に示されるように、後述する光源装置が収納される光源収納部401A及び光学部品を収納する部品収納部401Bを備え、この部品収納部401Bは、底面部401C及び側壁部401Dからなる上部が開口された容器状に形成され、側壁部401Dには、複数の溝部401Eが設けられている。この溝部401Eには、光学ユニット4を構成する種々の光学部品が装着され、これにより各光学部品は、ライトガイド40内に設定された照明光軸上に精度よく配置される。上ライトガイド402は、この下ライトガイド401に応じた平面形状を有し、下ライトガイド401の上面を塞ぐ蓋状部材として構成される。
また、下ライトガイド401の光束射出側端部には、金属製の側面略L字状のヘッド体403が配置され、このヘッド体403のL字水平部分には、後述する光学装置44が取り付けられるとともに、L字垂直部分には、投写レンズ3の基端部分が接合固定される。
【0034】
このようなライトガイド40内は、図6に示されるように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調光学系および色合成光学系を一体化した光学装置44とに機能的に大別される。尚、本例における光学ユニット4は、三板式のプロジェクタに採用されるものであり、ライトガイド40内で光源から射出された白色光を三色の色光に分離する空間色分離型の光学ユニットとして構成されている。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系であり、光源装置411、平行化凹レンズ412、第1レンズアレイ413、第2レンズアレイ414、偏光変換素子415、および重畳レンズ416を備えて構成される。
【0035】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ417、リフレクタ418、およびリフレクタ418の光束射出面を覆うフロントガラス419を備え、光源ランプ417から射出された放射状の光線を、平行化凹レンズ412及びリフレクタ418で反射して略平行光線とし、外部へと射出する。本例では、光源ランプ417として高圧水銀ランプを採用しているが、これ以外にメタルハライドランプやハロゲンランプを採用することもある。また、本例では、楕円面鏡からなるリフレクタ418の射出面に平行化凹レンズ412を配置した構成を採用しているが、リフレクタ418として放物面鏡を採用することもできる
【0036】
第1レンズアレイ413は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ417から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。各小レンズの輪郭形状は、後述する液晶パネル441R,441G,441Bの画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定される。例えば、液晶パネル441R,441G,441Bの画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定される。
第2レンズアレイ414は、第1レンズアレイ413と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ414は、重畳レンズ416とともに、第1レンズアレイ413の各小レンズの像を液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
【0037】
偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用率が高められている。
具体的に、偏光変換素子415によって1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ416によって最終的に光学装置44の液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ417からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子415を用いることにより、光源ランプ417から射出された光束を全て1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお。このような偏光変換素子415は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0038】
色分離光学系42は、インテグレータ照明光学系41から射出された光束を曲折する反射ミラー421と、2枚のダイクロイックミラー422,423と、反射ミラー424とを備え、ダイクロイックミラー422,423によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。尚、本例では、反射ミラー424は、下ライトガイド401に対して姿勢を調整することができるようになっている。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、反射ミラー432,434とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0039】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー422では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは反射し、青色光成分は透過する。ダイクロイックミラー422によって透過した青色光は、反射ミラー424で反射し、フィールドレンズ425を通って、青色用の液晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ425は、第2レンズアレイ414から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Rの光入射側に設けられたフィールドレンズ425も同様である。
【0040】
また、ダイクロイックミラー422を反射した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー423によって反射し、フィールドレンズ425を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー423を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ425を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ425に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0041】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bの後段に配置される視野角補正板443および射出側偏光板444と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
【0042】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、図示を省略するが、パネル本体と、このパネル本体を収納する保持枠とを備えている。このパネル本体は、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されたものであり、一対の透明基板の入射側及び射出側には防塵ガラスが貼り付けられている。
【0043】
このような液晶パネル441R,441G,441Bの前段に配置される入射側偏光板442(図6参照)は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。また、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ425に貼り付けてもよい。
視野角補正板443は、基板上に液晶パネル441Gで形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものであり、このような視野角補正板443を配置することにより、投写画像の視野角が拡大され、かつ投写画像のコントラストが大幅に向上する。
【0044】
射出側偏光板444は、液晶パネル441Gで光変調された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、本例では、2枚の第1偏光板(プリポラライザ)444P及び第2偏光板(アナライザ)444Aから構成されている。このように射出側偏光板444を2枚構成としたのは、入射する偏光光を、第1偏光板444P、第2偏光板444Aのそれぞれで按分させて吸収することにより、偏光光で発生する熱を両偏光板444P、444Aで按分させ、それぞれの過熱を抑えるためである。
【0045】
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
このクロスダイクロイックプリズム445の下面には、プリズム固定板が固着され、このプリズム固定板を介して、クロスダイクロイックプリズム445は、前述したヘッド体403のL字水平分に接合固定される。
【0046】
(2−2)制御基板5の構造
制御基板5は、図3に示すように、光学ユニット4の上側を覆うように配置され、2段に積層配置されるメイン基板51を備え、上段側基板511には、演算処理装置等の制御部本体が実装され、下側基板512には、各液晶パネル441R,441G,441Bの駆動用ICが実装されている。また、この制御基板5は、図示を略したが、このメイン基板51の後端側で接続され、外装ケース2の筐体背面部11D,12Dに起立するインターフェース基板を備えている。
インターフェース基板の背面側には、前述したコネクタ群15が実装されていて、コネクタ群15から入力する画像情報は、このインターフェース基板を介してメイン基板51に出力される。
メイン基板51上の演算処理装置は、入力した画像情報を演算処理した後、液晶パネル駆動用ICに制御指令を出力する。駆動用ICは、この制御指令に基づいて駆動信号を生成出力して液晶パネル441を駆動させ、これにより、画像情報に応じて光変調を行って光学像が形成される。
【0047】
(2−3)電源ブロック6の構造
電源ブロック6は、光学ユニット4に隣接して、プロジェクタ1の外装ケース2の投写方向に沿って延出して設けられ、図示を略したが、電源ユニット及びランプ駆動ユニットを備えている。
電源ユニットは、前述したインレットコネクタ17に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力をランプ駆動ユニットや制御基板5等に供給するものである。
ランプ駆動ユニットは、前述した光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路であり、電源ユニットから入力した商用交流電流は、このランプ駆動ユニットによって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411に供給される。
このような電源ブロック6の前方には、図3に示すように、排気ファン61が設けられており、プロジェクタ1内部の各構成部材を冷却した空気は、この排気ファン61によって集められ、外装ケース2の開口部28から装置外部に排出される。
【0048】
(2−4)冷却構造
このようなプロジェクタ1内部は、光源装置411や電源ブロック6の発熱により加熱されるため、内部に冷却空気を循環させて、光源装置411、光学装置44、電源ブロック6を効率的に冷却させる必要がある。このため、本例では、図7に示されるように3つの冷却流路C1,C2,C3が設定されている。
冷却流路C1は、インテグレータ照明光学系41を構成する光源装置411及び偏光変換素子415を冷却する流路であり、図2における吸気用開口部24の装置内部に設けられるシロッコファン71で吸引した冷却空気を、ダクト72によってライトガイド40の光源収納部401Aの側方から光源装置411、偏光変換素子415に供給し、これらを冷却する。冷却後の空気は、排気ファン61によって吸引され、プロジェクタ1の外部に排出される。
【0049】
冷却流路C2は、光変調及び色合成を行う光学装置44を冷却する流路であり、図2におけるフィルタ23が設けられた位置に形成される吸気用開口部の装置内側に設けられるシロッコファン(後述)で吸引した冷却空気を、光学装置44の下方から上方に向かって供給して、前記の液晶パネル441R,441G,441Bや、入射側偏光板442、視野角補正板443、射出側偏光板444を冷却する。冷却後の空気は、メイン基板51の下面及びアッパーケース11の筐体上面部11Aに沿って流れ、メイン基板51に実装された回路素子を冷却しながら、排気ファン61によって外部に排出される。
【0050】
冷却流路C3は、電源ブロック6を冷却する流路であり、電源ブロック6の後端側に設けられる吸気ファン62により、アッパーケース11の筐体側面部11Bに形成された開口部112、ロアーケース12の筐体側面部12Bに形成された開口部122から冷却空気を取り込み、取り込まれた冷却空気の一部は、電源ユニット及びランプ駆動ユニットに供給され、これらを冷却した後、排気ファン61によって外部に排出される。
【0051】
(3)外装ケース2の詳細構造
(3−1)フレーム体31の構造
このような構造のプロジェクタ1の外装ケース2をより詳細に説明する。
前述した面状体10を構成するアッパーケース11、ロアーケース12の筐体の内部には、図8に示すように、フレーム体31が設けられている。
フレーム体31は、複数の骨組部材32〜35を組み合わせて構成され、各骨組部材32〜35が相互に組み合わされ、さらに、アッパーケース11、ロアーケース12の内面に取り付けられることにより、外装ケース2は、全体としての強度を確保している。
【0052】
骨組部材32は、アッパーケース11の筐体側面部11C及びロアーケース12の筐体側面部12Cの内側に起立するアルミニウム製の打抜板状体として構成される。尚、このように骨組部材32をアルミニウム製の打ち抜き板状体としているのは、強度を確保しつつ、軽量化を図るためであり、他の骨組部材33〜35も同様である。
【0053】
骨組部材33は、一端が骨組部材32の略中央上端で該骨組部材32と直交するように接続され、他端が骨組部材34と接続されるアルミニウム製の棒状部材として構成され、メイン基板51の上方に架設される。
ここで、対向配置された骨組部材32および骨組部材33で区画されることにより、拡張ユニット90が収納される収納部としてのユニット収納部36が形成されている。
【0054】
骨組部材34は、アッパーケース11の筐体側面部11B及びロアーケース12の筐体側面部12Bに沿って伸びる側面部341、この側面部341の上端から水平に伸びる上面部342、及び側面部341と対向配置される不図示の側面部を備えたアルミニウム板を打ち抜き加工した筒状体から構成されている。
また、この骨組部材34を構成する筒状体の装置前方側端部には、枠状部材343が設けられており、この枠状部材343には、前述した排気ファン61が固定されている。
【0055】
骨組部材35は、下端がロアーケース12の筐体底面部12Aに固定され、外側側面が前述した骨組部材32に接合された櫓状の部材から構成されている。この骨組部材35には、図示を略したが、櫓の内側に補助電源基板が設けられているとともに、その上面部351には、前述した音声出力用の孔141の下方に配置されるスピーカ142が取り付けられている。
また、骨組部材35の前面部352の中間位置には、骨組部材35から投写方向に突出する腕部353が設けられており、この腕部353は、フロントケース13の開口部29近傍まで延出しており、その先端には、リモートコントローラからの信号受信用の受光部が取り付けられている。
【0056】
(3−2)ロアーケース12の構造
筐体底面部12Aの内面側には、図9に示すように、吸気用開口部24,25の形成位置に応じてシロッコファン71が取り付けられている。シロッコファン71は、モータ及び回転羽根からなる本体と、これらを収納するケース部材711とを備えて構成され、回転羽根の吸気面が吸気用開口部24,25に対向するように配置されるとともに、ケース部材711の端部712で筐体底面部12Aから立設するボス123にねじ止め固定されている。
また、筐体底面部12Aの内面側には、板金124が設けられており、この板金124により、前述したヘッド体403、骨組部材32〜35と電気的に接続され、これらを電磁シールド部材として機能させる。さらに、筐体底面部12Aの後端側に設けられる板金124は、光源装置411の下方に位置し、光源装置411の発光に伴うノイズを遮蔽する。
【0057】
(4)拡張ユニット90の構造
拡張ユニット90は、図10に示されるように、ユニット収納部36に取り付けられる。そして、このユニット収納部36に取り付けられた拡張ユニット90を覆うように、蓋部材80がアッパーケース11に取り付けられる。
蓋部材80は、矩形板状の天面部81と、この天面部81の外周部分に形成され筐体表面に対して起立する起立壁82とを備えている。この起立壁のうち交差する2面の略対角線上となる位置には、それぞれ吸気口82Aおよび排気口82Bが形成されている。
拡張ユニット90は、ユニット本体91と、このユニット本体91を覆う金属製のシールド部材92とを含んで構成されている。
【0058】
(4−1)シールド部材92の構造
シールド部材92は、蓋部材80の内側に配置されるものであり、矩形板状の天面部921と、この天面部921の外周部分に形成されユニット本体91に対して起立する起立壁922とを備えている。
起立壁922には、蓋部材80の吸気口82Aおよび排気口82Bに対応した位置に吸気側連通孔922Aおよび排気側連通孔922Bが形成されているほか、この排気側連通孔922Bの下側近傍には、装置本体内部と連通する内部連通孔922Cが形成されている。
【0059】
また、シールド部材92において、起立壁922の四隅には、拡張ユニット90を装置本体に対してねじ止め固定するためのねじ止め孔923が形成されている。ここで、ユニット収納部36を形成する骨組部材32の内側面および骨組部材33の略中央下端部には、電気的導通部材321,331が取り付けられている。これにより、シールド部材92を装置本体にねじ止めすると、起立壁922が電気的導通部材321,331に接触することになり、シールド部材92とフレーム体31とが電気的に導通するようになっている。
【0060】
(4−2)ユニット本体91の構造
図11は、拡張ユニット90からシールド部材92のみを取り外したユニット本体91を示す斜視図である。なお、以下の説明において、ユニット本体91のシールド部材92側を「上側」とする。
ユニット本体91は、略矩形状の本体ボード93、この本体ボード93上に配置された積層ボード94、冷却ファン95、ハードディスクドライブ96、およびカードスロット97と、本体ボード93の一辺に沿って起立する拡張コネクタ部98とを備えている。
このうち、冷却ファン95およびハードディスクドライブ96は、上述のシールド部材92に固定されるものであり、シールド部材92を本体ボード93に固定することにより、図11で示される位置に配置されるようになっている。
【0061】
本体ボード93は、シールド部材92を介して骨組部材32,33に固定されることにより、接続部分を補強して、より強固なフレーム体31を構成する。
積層ボード94は、複数、ここでは2つのボード941,949が積層配置されて構成される。各ボード941,949は、プロジェクタ1の機能を拡張するものであって、本体ボード93の約半分の大きさとされている。ボード941,949のうち、上側は拡張メインボード941であり、下側は中間ボード949である。この拡張メインボード941については、後に詳述する。
以上の本体ボード93、拡張メインボード941、および中間ボード949、は、請求項に記載の拡張ボードを構成し、メイン基板51と電気的に接続される。また、これらボード93,941,942は、予め用意された異なる拡張機能を有する複数種類のボードの中から選択されたものであって、交換可能となっている。
【0062】
カードスロット97は、本体ボード93上に積層ボード94に隣接して配置され、図示しないPCカードが収納される略箱状の本体971と、この本体の一側面に形成されて該PCカードが挿入される挿入部972とを備えている。なお、このPCカードも請求項に記載の拡張ボードを構成する。
【0063】
拡張コネクタ部98は、拡張ユニット90を装置本体に取り付けることにより外部に露出し、プロジェクタ1の筐体背面部11Dを構成するものである。この拡張コネクタ部98には、図11中左側から順に、LANコネクタ981、5.1chデジタルオーディオコネクタ982、USBコネクタ983の拡張コネクタ群が設けられ、これら拡張コネクタ群は、本体ボード93、拡張メインボード941、および中間ボード949と電気的に接続されている。
また、拡張コネクタ部98の右端には、カードスロット97の挿入部972が露出しており、これにより、挿入部972は蓋部材80の外部に露出する。ここで、挿入部972の上下には、シールド部材92に導通されるリブ973が突出して形成されるとともに、これらリブ973同士の間には、カードスロット97の本体971からPCカードを取り出すためのボタン974が配置されている。
【0064】
冷却ファン95は、図12にも示すように、吸気口82Aから吸入した冷却空気を排気口82Bに向かって供給する軸流ファンである。この冷却ファン95は、シールド部材92の内側かつ吸気側連通孔922A近傍に、この吸気側連通孔922Aが形成された起立壁922に対して傾斜配置されている。
具体的には、冷却ファン95は、固定部材951を介して、シールド部材92の起立壁922に取り付けられている。
【0065】
固定部材951は、冷却ファン95を支持する本体部952と、この本体部952先端に形成された整流板953とで構成されている。この整流板953は、冷却ファン95の排気面の一部を覆うことにより、冷却ファン95から供給される冷却空気の一部を誘導するものであり、冷却ファン95の送風方向に沿って延出された延出片953Aと、この延出片953A先端に折り曲げ形成されて冷却ファン95の排気面の一部を覆う立上り片953Bとを備えている。
【0066】
延出片953Aは、本体ボード93上に配置された回路素子931(図16参照)と当接し、この回路素子931のヒートシンクとしての機能を有している。また、この延出片953Aには、冷却ファン95が傾斜した側に切欠き部953Cが形成されている。
立上り片953Bは、吸気側連通孔922Aが形成された起立壁922に対して略平行に、つまり、冷却ファンの送風方向に対して傾斜して配置されており、冷却ファン95の排気面の一部を覆っている。
【0067】
ハードディスクドライブ96は、冷却ファン95に隣接配置された略箱状とされ、平面視では、冷却ファン95の送風方向に沿って延びる略長方形状である。このハードディスクドライブ96は、シールド部材92の天面部921に支持部材961を介して支持されており、これにより、ハードディスクドライブ96の上面とシールド部材92の天面部921との間には空隙が形成されている。
【0068】
(4−3)拡張メインボード941の詳細な構造
拡張メインボード941は、図13に示すように、基板942と、この基板942上に実装された演算処理装置943と、この演算処理装置943上に設けられたヒートシンク945と、ヒートシンク945を基板942に対して接離させる間隔調整機構946とを備えている。
【0069】
演算処理装置943は、画像情報を生成して装置本体のメイン基板51に出力するものであって、基板942上に2つ設けられている。この演算処理装置943とヒートシンク945との間には、熱伝導性の弾性部材944が介装されている。
ヒートシンク945は、アルミ板材で形成され、平面視で、冷却ファン95の送風方向に沿って延びる略長方形状である。このヒートシンク945には、図14にも示すように、アルミ板材に円形の開口を形成し、この開口に円柱形状のアルミ材を打ち込むことにより、弾性部材944に向かって突出する円柱状の突出部945Aが設けられている。
【0070】
間隔調整機構946は、ヒートシンク945を基板942に対して接離させることにより、ヒートシンク945の弾性部材944に対する接触状態を調整するものである。
すなわち、間隔調整機構946は、ねじ部材947と、ヒートシンク945および基板942の四隅に形成されてねじ部材947が螺合される雌ねじ部948とを含んで構成されている。ねじ部材947は、断面6角形状の中央部947Aと、この中央部947Aの両端側に互いに逆向きに形成された雄ねじ部947Bとを備えている。
この間隔調整機構946によれば、ねじ部材947の中央部947Aを指でつまんで回転させることにより、ねじ部材947の雄ねじ部947Bと、ヒートシンク945と基板942に形成された雌ねじ部948との螺合状態が変化して、ヒートシンク945と基板942との距離が変化する。
【0071】
(4−4)拡張ユニット90の冷却構造
図15および図16は、拡張ユニット90からシールド部材92のみを取り外したユニット本体91を示す平面図および側面図である。
拡張ユニット90では、3つの冷却流路C4,C5,C6が設定されている。具体的には、冷却ファン95によって、蓋部材80の吸気口82Aおよびシールド部材92の吸気側連通孔922Aを通して、外部の冷却空気が吸引される。その後、冷却ファン95の排気面から供給された冷却空気は、整流板953の上側を流れる冷却流路C4、整流板953に当たって側方に流れる冷却流路C5、整流板953に形成された切欠き部953Cから下方に流れる冷却流路C6に分岐される。
【0072】
冷却流路C4は、ハードディスクドライブ96および拡張メインボード941のヒートシンク945を冷却する流路である。すなわち、整流板953の上側を流れる冷却空気のうち一部は、ハードディスクドライブ96の側面に当たって、ヒートシンク945の方向に誘導される。残りの冷却空気は、ハードディスクドライブ96とシールド部材92の天面部921との間の空隙を流れて、ハードディスクドライブ96の上面を冷却した後、ハードディスクドライブ96の側面を冷却した冷却空気とともに、ヒートシンク945を冷却する。
【0073】
冷却流路C5は、中間ボード949を冷却する流路である。すなわち、整流板953に当たった冷却空気は、側方に流れて中間ボード949と拡張メインボード941との間の空隙に誘導され、中間ボード949を冷却する。
冷却流路C6は、本体ボード93を冷却する流路である。すなわち、整流板953に形成された切欠き部953Cから下方に流れた冷却空気は、本体ボード93と中間ボード949との間の空隙に誘導され、本体ボード93を冷却する。
【0074】
以上の冷却流路C4〜C5を流れた冷却空気の一部は、シールド部材92の排気側連通孔922Bおよび蓋部材80の排気口82Bを通して、外部に排出される。一方、残りの冷却空気は、シールド部材92の内部連通孔922Cを通して、装置本体内部に流れ、排気ファン61によって吸引されて、プロジェクタ1の外部に排出される。
【0075】
(5)実施形態の効果
前述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(5−1)本体ボード93および積層ボード94を、予め用意された複数種類の拡張ボードの中から選択されたものとし、蓋部材80内部に交換可能に収納した。したがって、蓋部材80を筐体から取り外して、ボード93,94の交換を行った後、再び蓋部材80を取り付けることにより、様々な機能を有する拡張ボードを簡単に取り付けることができるから、プロジェクタ1の仕様を容易に変更できる。
また、蓋部材80に設けたカードスロット97を設けて、拡張ボードをPCカードタイプとしたので、PCカードを挿抜することにより、プロジェクタ1の仕様を容易に変更できる。
(5−2)拡張メインボード941を基板942および演算処理装置943を含んで構成したので、パソコン、デジタルビデオ、デジタルビデオカメラ等に設けられたビデオボードを介して画像情報を取り込む必要がなく、例えば、拡張コネクタ部98のLANコネクタ981を介して、ネットワークから直接コンテンツを取り込むことができるため、プロジェクタ1の使い勝手が向上する。
【0076】
(5−3)蓋部材80の起立壁82に吸気口82Aおよび排気口82Bを形成したので、外部の空気を吸気口82Aから吸入して、蓋部材80内部に収納されたボード93,94等を冷却した後、排気口82Bから排出することにより、ボード93,94の冷却効率を向上できる。
(5−4)吸気口82Aおよび排気口82Bを起立壁82の異なる2面の略対角線上となる位置に形成したので、蓋部材80内部を流れる冷却空気の経路を最も長く確保できるから、ボード93,94の冷却効率をさらに向上できる。
(5−5)蓋部材80の内側でかつ吸気口82A近傍に冷却ファン95を設けたので、外部から冷却空気を確実に蓋部材80内部に取り込んで排出できるから、ボード93,94の冷却効率をさらに向上できる。
【0077】
(5−6)演算処理装置943上に冷却ファン95の送風方向に沿って延びるヒートシンク945を設けたので、冷却ファン95からの冷却空気をヒートシンク945に長時間触れさせて、ヒートシンク945を確実に冷却できるから、演算処理装置943の耐久性を向上できる。
(5−7)演算処理装置943とヒートシンク945との間に弾性部材944を介装し、拡張メインボード941に間隔調整機構946を設けたので、間隔調整機構946を構成するねじ部材947の中央部947Aを指でつまんで回転させるだけで、ヒートシンク945および基板942間の距離を適宜調整できる。したがって、演算処理装置943を損傷しない範囲でヒートシンク945への密着性を高めることができ、演算処理装置943の冷却効率を向上できる。
【0078】
(5−8)ユニット収納部36を設け、本体ボード93をシールド部材92を介して骨組部材32,33に係合固定したので、フレーム体31の剛性を向上でき、フレームの構造強度を一層向上させることができる。
(5−9)拡張ユニット90をユニット本体91とシールド部材92とを含んで構成し、このシールド部材92を電気的導通部材321,331を介してフレーム体31に導通させたので、シールド部材92が電磁シールドとしての機能するから、拡張メインボード941を構成する演算処理装置943等の回路素子の外部機器による誤作動を確実に防止できる。また、逆に、拡張メインボード941の回路素子から外部機器への電磁ノイズの影響を抑えることができる。
【0079】
(5−10)冷却ファン95を固定する固定部材951に整流板953を設けたので、、本体ボード93および中間ボード949との間、および中間ボード949と拡張メインボード941との間に、整流板953で冷却空気の一部が誘導される。したがって、本体ボード93および中間ボード949上に配置されたMPU等の回路素子を確実に冷却できる。
(5−11)固定部材951を本体ボード93上の回路素子931に当接させたので、、回路素子931に発生した熱を固定部材951に逃がして、この固定部材951を冷却ファン95から供給される冷却空気で冷却する。よって、固定部材951がヒートシンクとして機能し、本体ボード93の冷却効率をさらに向上できる。
【0080】
(5−12)拡張ユニット90に冷却ファン95の送風方向に沿って延びるハードディスクドライブ96を設けたので、冷却ファン95でハードディスクドライブを確実に冷却できる。
(5−13)カードスロット97の挿入部972にリブ973を設けたので、PCカードを抜き取る際に指先でボタン974を押すと、指先がボタン974の上下に配置されたリブ973に接触することになり、人体表面にたまった静電気をリブ973を通して除去できるから、PCカードの損傷を防止できる。
(5−14)装置本体に排気ファン61を設け、シールド部材92に内部連通孔922Cを設けたので、蓋部材80内部の冷却空気を、蓋部材80に形成された排気口82Bから直接排出するだけでなく、排気ファン61を利用して、装置本体の内部を通しても排出できるから、冷却効率を向上できる。
【0081】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタの外観構成を表す概要斜視図。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタの外観構成を表す概要斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を表す概要斜視図。
【図4】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を表す概要斜視図。
【図5】前記実施形態における光学ユニットを収納するライトガイドの構造を表す概要斜視図。
【図6】前記実施形態における光学ユニット構造を表す模式図。
【図7】前記実施形態における冷却流路を表す概要斜視図。
【図8】前記実施形態におけるフレーム体を構成する骨組部材詳細構造を表す斜視図。
【図9】前記実施形態におけるプロジェクタの筐体底面部を表す斜視図。
【図10】前記実施形態における拡張ユニットの配置構造を表す斜視図。
【図11】前記実施形態における拡張ユニットの構造を表す斜視図。
【図12】前記実施形態におけるシールド部材の構造を表す斜視図。
【図13】前記実施形態における拡張メインボードの詳細構造を表す分解斜視図。
【図14】前記実施形態における間隔調整機構の詳細構造を表す拡大断面図。
【図15】前記実施形態における拡張ユニットの冷却流路を表す概要平面図。
【図16】前記実施形態における拡張ユニットの冷却流路を表す概要側面図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ、2…外装ケース(筐体)、10…面状体、31…フレーム体、32〜35…骨組部材、36…ユニット収納部、61…排気ファン、80…蓋部材、81…天面部、82…起立壁、82A…吸気口、82B…排気口、92…シールド部材、93…本体ボード(拡張ボード)、95…冷却ファン、96…ハードディスクドライブ、97…カードスロット、321,331…電気的導通部材、417…光源ランプ(光源)、441R,441G,441B…液晶パネル(光変調装置)、922A…吸気側連通孔、922B…排気側連通孔、922C…内部連通孔、931…回路素子、941…拡張メインボード(拡張ボード)、942…基板、943…演算処理装置、944…弾性部材、945…ヒートシンク、946…間隔調整機構、949…中間ボード(拡張ボード)、951…固定部材、953…整流板、972…挿入部、973…リブ。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention provides, for example, a light source, a light modulator that modulates a light beam emitted from the light source in accordance with image information to form an optical image, and a housing that houses the light source and a device main body including the light modulator. And a projector that enlarges and projects an optical image formed by the light modulation device.
[0002]
[Background Art]
2. Description of the Related Art Conventionally, a projector that modulates a light beam emitted from a light source in accordance with image information to form an optical image, and performs enlarged projection has been used (for example, see Patent Document 1). 2. Description of the Related Art Some projectors are installed in a large-scale store or a public space, and provide a large-screen display to provide various image information to a large number of observers. Projectors used for such applications employ a high-brightness light source lamp and a large-diameter projection lens so that a clear projected image can be formed in the store, and are installed in a control room or the like in the store. Connected to a personal computer via a LAN (Local Area Network), and captures and projects image information output from the personal computer.
[0003]
By the way, since a LAN board for connecting to a personal computer is usually an optional equipment, it is necessary to incorporate the LAN board into the projector. Therefore, in response to a request from a user, the manufacturer has incorporated the LAN board into the projector at the time of assembly at a factory.
[Patent Document 1]
JP 2000-258840 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, when a user requests a specification change after the start of use, the projector is once collected at a factory, disassembled, the LAN board is removed or replaced, and then reassembled. Therefore, it has been difficult to promptly respond to a user's request for specification change or the like.
[0005]
An object of the present invention is to provide a projector whose specifications can be easily changed.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
A projector according to an aspect of the invention includes a light source, a light modulator that modulates a light beam emitted from the light source in accordance with image information to form an optical image, and a housing that houses the light source and a device main body including the light modulator. A projector for enlarging and projecting an optical image formed by the light modulation device, comprising: a lid member detachably attached to the housing; and a projector that is exchangeably housed inside the lid member. And an extension board for extending the above function, wherein the extension board is selected from a plurality of types of extension boards having different extension functions prepared in advance.
[0007]
Here, examples of the expansion board include those having a LAN (Local Area Network) connection function and a memory function, and a LAN connection function, a memory function, and a sound function in addition to a central processing operation function in which a CPU is mounted. A device having a function, a SCSI (Small Computer System Interface) function, a modem function, and the like.
According to the present invention, the extension board is of a board type, the lid member is removed from the housing, the extension board is replaced, and then the lid member is attached again. Alternatively, the extension board is replaced with a PC card type by inserting and removing a PC card into and from a card slot provided in the lid member. Therefore, an expansion board having various functions can be easily attached, so that the specifications of the projector can be easily changed.
[0008]
In the present invention, it is preferable that the extension board includes a board and an arithmetic processing unit mounted on the board to generate image information and output the image information to the apparatus main body.
According to the present invention, there is no need to capture image information via a video board provided in a personal computer, digital video, digital video camera, or the like. For example, content can be captured directly via a hard disk or a network. Thus, the usability of the projector is improved.
[0009]
In the present invention, the lid member includes a plate-shaped top surface portion, and an upright wall formed on an outer peripheral portion of the top surface portion and standing upright on the housing surface. Preferably, a mouth is formed.
According to the present invention, the cooling efficiency of the expansion board can be improved by inhaling external air from the air inlet, cooling the expansion board or the like housed in the lid member, and then discharging the air from the air outlet.
[0010]
In the present invention, it is preferable that a top surface portion of the lid member has a rectangular shape, and the intake port and the exhaust port are respectively formed at positions substantially diagonal to two intersecting surfaces of the upright walls.
According to the present invention, the longest path for the cooling air flowing inside the lid member can be ensured, so that the cooling efficiency of the expansion board can be further improved.
[0011]
In the present invention, it is preferable that a cooling fan that supplies air taken in from the intake port toward the exhaust port is provided inside the lid member and near the intake port.
According to the present invention, since the cooling air can be reliably taken into the inside of the lid member and discharged from the outside, the cooling efficiency of the expansion board can be further improved.
[0012]
In the present invention, it is preferable that a heat sink extending along a blowing direction of the cooling fan be provided on the arithmetic processing unit.
According to the present invention, the cooling air from the cooling fan can be made to contact the heat sink for a long time to reliably cool the heat sink, so that the durability of the arithmetic processing unit can be improved.
[0013]
According to the present invention, a heat conductive elastic member is interposed between the arithmetic processing unit and the heat sink, and the heat sink is brought into contact with and separated from the board by the expansion board. It is preferable that an interval adjusting mechanism for adjusting a contact state with the elastic member is provided.
Here, as the interval adjusting mechanism, for example, the following configuration can be considered. That is, a screw member having external threads engraved in opposite directions at both ends and a female screw portion formed on a heat sink and a substrate and screwed with the screw member constitute a gap adjusting mechanism, and rotate the screw member. To adjust the distance between the heat sink and the substrate.
If the heat sink is too close to the processor, the heat sink may press the processor too much via the elastic member. On the other hand, if the heat sink is too far from the processing unit, the heat sink and the elastic member do not sufficiently adhere to each other, and the thermal conductivity from the processing unit to the heat sink decreases.
Therefore, according to the present invention, by appropriately adjusting the distance between the heat sink and the substrate by the gap adjusting mechanism, the adhesion to the heat sink can be increased within a range where the arithmetic processing device is not damaged. Efficiency can be improved.
[0014]
In the present invention, the housing includes a sheet body made of synthetic resin that covers the device body, and a frame body that is a combination of a metal frame member attached to the sheet body, and is partitioned by the frame member. It is preferable that the storage device further includes a storage portion formed and configured to store the expansion board and the cooling fan, and the expansion board is preferably engaged with and fixed to a framing member constituting the storage portion.
According to the present invention, the rigidity of the frame body is improved by engaging and fixing the expansion board to the frame member, so that the structural strength of the frame can be further improved.
[0015]
In the present invention, the metal member is disposed inside the lid member, covers the expansion board, and has an intake-side communication hole and an exhaust-side communication hole formed at positions corresponding to the intake port and the exhaust port of the lid member. Preferably, the shield member is electrically connected to the skeleton member via an electrical conductive member.
According to the present invention, since the shield member functions as an electromagnetic shield, malfunction of a circuit element such as an MPU constituting the extension board can be reliably prevented.
[0016]
In the present invention, the expansion board has a plurality of boards arranged in a stack, and the cooling fan is attached to the shield member via a fixing member. It is preferable to provide a rectifying plate that covers a portion to guide a part of the cooling air supplied from the cooling fan between the boards.
According to the present invention, the circuit elements such as the MPU disposed between the boards can be reliably cooled.
[0017]
In the present invention, it is preferable that the fixing member is in contact with a part of a circuit element mounted on the board.
According to the present invention, heat generated in the circuit element is released to the fixing member, and the fixing member is cooled by the cooling air supplied from the cooling fan. Therefore, the fixing member functions as a heat sink, and the cooling efficiency of the expansion board can be further improved.
[0018]
In the present invention, the storage section is provided with a substantially box-shaped hard disk drive extending along the air blowing direction of the cooling fan. In the hard disk drive, a part of the cooling air supplied from the cooling fan is provided. It is preferable that the hard disk drive be arranged so as to hit the side surface and flow along the upper surface.
According to the present invention, the hard disk drive can be reliably cooled by the cooling fan.
[0019]
In the present invention, the storage portion is provided with a card slot having an insertion portion that is exposed to the outside of the lid member and into which the extension board can be inserted, and the insertion portion includes a rib that is electrically connected to the shield member. Preferably, it is formed to protrude.
According to the present invention, when the extension board is pulled out, the fingertip contacts the rib, so that the static electricity accumulated on the surface of the human body can be removed through the rib, and damage to the extension board can be prevented.
[0020]
In the present invention, the device main body includes an exhaust fan that discharges air inside the housing to the outside, and an internal communication hole that communicates with the inside of the device main body is formed near the exhaust-side communication hole of the shield member. Is preferred.
According to the present invention, the cooling air inside the cover member is not only directly discharged from the exhaust port formed in the cover member, but also can be passed through the inside of the device body using the exhaust fan provided in the device body. Since the gas can be discharged, the cooling efficiency can be improved.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
(1) External configuration
1 and 2 show a projector 1 according to an embodiment of the present invention. FIG. 1 is a perspective view seen from the upper front side, and FIG. 2 is a perspective view seen from the lower rear side. .
The projector 1 is an optical device that modulates a light beam emitted from a light source in accordance with image information and projects an enlarged image on a projection surface such as a screen. 2 and a
The
[0022]
The
The
[0023]
The
The ridge portion where the housing
Further, a slit-
[0024]
An
Further, a plurality of
The
[0025]
The housing rear part 11D is formed in a frame shape having an opening on substantially the entire surface, and a
A
[0026]
The
Then, the housing side surfaces 12B, 12C and the housing
Further, an opening is further formed at a corner of the housing
[0027]
A
The adjusting
Thus, the vertical position of the projection image emitted from the projector 1 can be adjusted, and the projection image can be formed at an appropriate position.
[0028]
In addition, on the
Four
Further, an
[0029]
The
The
[0030]
An
A slit-shaped
Further, an
In this example, the
[0031]
The upper surface portion 13B extends to approximately the center of the housing
[0032]
(2) Internal configuration
As shown in FIGS. 3 and 4, the main body of the projector 1 is housed inside the
(2-1) Structure of optical unit 4
An optical unit 4 serving as an optical engine modulates a light beam emitted from the light source device in accordance with image information to form an optical image, and forms a projection image on a screen via the
The
[0033]
As shown in FIG. 5, the lower
A metal-made substantially L-shaped
[0034]
As shown in FIG. 6, in the
The integrator illumination optical system 41 is an optical system for equalizing the illuminance of a light beam emitted from the light source in a plane orthogonal to the illumination optical axis, and includes a
[0035]
The
[0036]
The
The
[0037]
The
Specifically, each partial light beam converted into one type of polarized light by the
[0038]
The color separation
The relay
[0039]
At this time, in the
[0040]
Of the red light and the green light reflected by the
The relay
[0041]
The
[0042]
Each of the
[0043]
The incident-side polarizing plate 442 (see FIG. 6) disposed in front of the
The viewing
[0044]
The emission-side
[0045]
The cross
The cross
A prism fixing plate is fixed to the lower surface of the cross
[0046]
(2-2) Structure of control board 5
As shown in FIG. 3, the control board 5 is provided so as to cover the upper side of the optical unit 4 and includes a
The
After the arithmetic processing device on the
[0047]
(2-3) Structure of
The
The power supply unit supplies power supplied from the outside through a power cable connected to the above-described
The lamp drive unit is a conversion circuit for supplying power at a stable voltage to the
As shown in FIG. 3, an
[0048]
(2-4) Cooling structure
Since the inside of the projector 1 is heated by heat generated by the
The cooling channel C1 is a channel for cooling the
[0049]
The cooling channel C2 is a channel for cooling the
[0050]
The cooling channel C3 is a channel for cooling the
[0051]
(3) Detailed structure of the
(3-1) Structure of
The
As shown in FIG. 8, a
The
[0052]
The
[0053]
The
Here, by being partitioned by the
[0054]
The
Further, a frame-shaped
[0055]
The
An
[0056]
(3-2) Structure of the
As shown in FIG. 9, a
Further, a
[0057]
(4) Structure of the
The
The
The
[0058]
(4-1) Structure of the
The
The
[0059]
In the
[0060]
(4-2) Structure of the unit
FIG. 11 is a perspective view showing the unit
The unit
Among them, the cooling
[0061]
The
The
The
[0062]
The
[0063]
The
Further, an
[0064]
As shown in FIG. 12, the cooling
Specifically, the cooling
[0065]
The fixing
[0066]
The
The rising
[0067]
The
[0068]
(4-3) Detailed structure of expansion
As shown in FIG. 13, the extension
[0069]
The
The
[0070]
The
That is, the
According to this
[0071]
(4-4) Cooling structure of
15 and 16 are a plan view and a side view showing the unit
In the
[0072]
The cooling channel C4 is a channel for cooling the
[0073]
The cooling channel C5 is a channel for cooling the
The cooling channel C6 is a channel for cooling the
[0074]
A part of the cooling air flowing through the cooling channels C <b> 4 to C <b> 5 is discharged outside through the exhaust-
[0075]
(5) Effects of the embodiment
According to the above-described embodiment, the following effects can be obtained.
(5-1) The
In addition, since the
(5-2) Since the extension
[0076]
(5-3) Since the
(5-4) Since the
(5-5) Since the cooling
[0077]
(5-6) Since the
(5-7) Since the
[0078]
(5-8) Since the
(5-9) Since the
[0079]
(5-10) Since the rectifying
(5-11) Since the fixing
[0080]
(5-12) Since the
(5-13) Since the
(5-14) Since the
[0081]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but includes modifications and improvements as long as the object of the present invention can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view illustrating an external configuration of a projector according to an embodiment of the invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view illustrating an external configuration of a projector according to the embodiment.
FIG. 3 is a schematic perspective view illustrating an internal configuration of the projector according to the embodiment.
FIG. 4 is a schematic perspective view showing the internal configuration of the projector in the embodiment.
FIG. 5 is a schematic perspective view illustrating a structure of a light guide that houses the optical unit according to the embodiment.
FIG. 6 is a schematic view illustrating an optical unit structure according to the embodiment.
FIG. 7 is a schematic perspective view showing a cooling channel in the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view showing a detailed structure of a frame member constituting the frame body in the embodiment.
FIG. 9 is a perspective view illustrating a bottom surface of the housing of the projector according to the embodiment.
FIG. 10 is a perspective view illustrating an arrangement structure of the extension units in the embodiment.
FIG. 11 is a perspective view illustrating a structure of an extension unit according to the embodiment.
FIG. 12 is a perspective view illustrating a structure of a shield member in the embodiment.
FIG. 13 is an exploded perspective view showing a detailed structure of an extension main board in the embodiment.
FIG. 14 is an enlarged cross-sectional view illustrating a detailed structure of a gap adjusting mechanism in the embodiment.
FIG. 15 is a schematic plan view showing a cooling channel of the extension unit in the embodiment.
FIG. 16 is a schematic side view showing a cooling channel of the extension unit in the embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Projector, 2 ... Exterior case (housing), 10 ... Plane body, 31 ... Frame body, 32-35 ... Frame member, 36 ... Unit storage part, 61 ... Exhaust fan, 80 ... Lid member, 81 ... Top Surface part, 82 ... Standing wall, 82A ... Intake port, 82B ... Exhaust port, 92 ... Shield member, 93 ... Body board (expansion board), 95 ... Cooling fan, 96 ... Hard disk drive, 97 ... Card slot, 321, 331 ... Electrical conduction member, 417: light source lamp (light source), 441R, 441G, 441B: liquid crystal panel (light modulator), 922A: intake side communication hole, 922B: exhaust side communication hole, 922C: internal communication hole, 931: circuit Element, 941, expansion main board (expansion board), 942, substrate, 943, arithmetic processing unit, 944, elastic member, 945, heat sink, 946, spacing adjustment Mechanism, 949 ... intermediate board (expansion board), 951 ... fixing member, 953 ... current plate, 972 ... insertion portion, 973 ... ribs.
Claims (14)
前記筐体に着脱可能に取り付けられた蓋部材と、この蓋部材内部に交換可能に収納されて当該プロジェクタの機能を拡張するための拡張ボードとを備え、
当該拡張ボードは、予め用意された異なる拡張機能を有する複数種類の拡張ボードの中から選択されたものであることを特徴とするプロジェクタ。A light source, a light modulator that modulates a light beam emitted from the light source in accordance with image information to form an optical image, and a housing that houses the light source and a device main body including the light modulator. A projector for enlarging and projecting the optical image formed by the modulation device,
A lid member detachably attached to the housing, and an expansion board that is exchangeably housed inside the lid member and extends the function of the projector,
The projector is characterized in that the extension board is selected from a plurality of types of extension boards having different extension functions prepared in advance.
前記拡張ボードは、基板と、この基板上に実装されて画像情報を生成して前記装置本体に出力する演算処理装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 1,
The projector according to claim 1, wherein the extension board includes a board, and an arithmetic processing unit mounted on the board to generate image information and output the image information to the apparatus main body.
前記蓋部材は、板状の天面部と、この天面部の外周部分に形成され前記筐体表面に対して起立する起立壁とを備え、
この起立壁には、吸気口および排気口が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 2,
The lid member includes a plate-shaped top surface portion, and an upright wall formed on an outer peripheral portion of the top surface portion and standing on the housing surface,
A projector characterized in that an intake port and an exhaust port are formed in the upright wall.
前記蓋部材の天面部は、矩形状とされ、
前記吸気口および排気口は、前記起立壁の交差する2面の略対角線上となる位置にそれぞれ形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 3,
The top surface of the lid member has a rectangular shape,
The projector according to claim 1, wherein the intake port and the exhaust port are formed at positions substantially on diagonal lines of two surfaces intersecting the upright wall.
前記蓋部材の内側でかつ前記吸気口近傍には、該吸気口から吸入した空気を前記排気口に向かって供給する冷却ファンが設けられていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 4, wherein
A projector, wherein a cooling fan that supplies air sucked from the intake port toward the exhaust port is provided inside the lid member and near the intake port.
前記演算処理装置上には、前記冷却ファンの送風方向に沿って延びるヒートシンクが設けられていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 5,
A projector, wherein a heat sink extending along a direction in which the cooling fan blows air is provided on the arithmetic processing unit.
前記演算処理装置と前記ヒートシンクとの間には、熱伝導性の弾性部材が介装され、
前記拡張ボードには、該ヒートシンクを前記基板に対して接離させることにより、該ヒートシンクの該弾性部材に対する接触状態を調整する間隔調整機構が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 6,
A thermally conductive elastic member is interposed between the arithmetic processing unit and the heat sink,
A projector, wherein the expansion board is provided with an interval adjusting mechanism for adjusting a contact state of the heat sink with the elastic member by moving the heat sink toward and away from the substrate.
前記筐体は、前記装置本体を覆う合成樹脂製の面状体と、この面状体に取り付けられる金属製の骨組部材を組み合わせたフレーム体とを備え、
該骨組部材で区画されて形成されて前記拡張ボードおよび前記冷却ファンが収納される収納部を備え、
該拡張ボードは、該収納部を構成する骨組部材に係合固定されることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to any one of claims 5 to 7,
The casing includes a synthetic resin planar body that covers the device main body, and a frame body combining a metal frame member attached to the planar body.
A storage portion formed by being partitioned by the skeleton member and storing the expansion board and the cooling fan,
The expansion board is engaged with and fixed to a frame member constituting the storage section.
前記蓋部材の内側に配置されて、前記拡張ボードを覆うとともに、前記蓋部材の吸気口および排気口に対応した位置に吸気側連通孔および排気側連通孔が形成された金属製のシールド部材を備え、
このシールド部材は、電気的導通部材を介して前記骨組部材に導通されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 8, wherein
A metal shield member that is disposed inside the lid member and covers the expansion board, and has an intake-side communication hole and an exhaust-side communication hole formed at positions corresponding to an intake port and an exhaust port of the lid member. Prepare,
The shield member is electrically connected to the skeleton member via an electrical conduction member.
前記拡張ボードは、積層配置された複数のボードを有し、
前記冷却ファンは、固定部材を介して前記シールド部材に取り付けられ、
この固定部材は、該冷却ファンの排気面の一部を覆うことにより、該冷却ファンから供給される冷却空気の一部を該ボード間に誘導する整流板を備えていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 9,
The expansion board has a plurality of boards arranged in a stack,
The cooling fan is attached to the shield member via a fixing member,
The fixing member includes a rectifying plate that covers a part of an exhaust surface of the cooling fan and guides a part of cooling air supplied from the cooling fan between the boards. .
前記固定部材は、前記ボード上に実装された回路素子の一部に当接していることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 10,
The projector according to claim 1, wherein the fixing member is in contact with a part of a circuit element mounted on the board.
前記収納部には、前記冷却ファンの送風方向に沿って延びる略箱状のハードディスクドライブが設けられ、
このハードディスクドライブは、該冷却ファンから供給される冷却空気の一部が、該ハードディスクドライブの側面に当たるとともに上面に沿って流れるように配置されることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to claim 10, wherein
The storage unit is provided with a substantially box-shaped hard disk drive extending along the blowing direction of the cooling fan,
The hard disk drive is characterized in that a part of the cooling air supplied from the cooling fan is arranged so as to hit a side surface of the hard disk drive and flow along an upper surface.
前記収納部には、前記蓋部材外部に露出しかつ前記拡張ボードが挿入可能な挿入部を有するカードスロットが設けられ、
該挿入部には、前記シールド部材に導通されるリブが突出して形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to any one of claims 9 to 12,
The storage portion is provided with a card slot that has an insertion portion that is exposed to the outside of the lid member and into which the expansion board can be inserted,
A projector, wherein a rib that is connected to the shield member protrudes from the insertion portion.
前記装置本体は、前記筐体内部の空気を外部に排出する排気ファンを備え、
前記シールド部材の排気側連通孔近傍には、前記装置本体内部と連通する内部連通孔が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。The projector according to any one of claims 9 to 13,
The device body includes an exhaust fan that exhausts air inside the housing to the outside,
A projector, wherein an internal communication hole communicating with the inside of the apparatus main body is formed near the exhaust-side communication hole of the shield member.
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---|---|---|---|
JP2003057223A JP2004264759A (en) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | Projector |
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