JP2004261096A - 播種機 - Google Patents
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Abstract
【課題】播種作業の効率化をはかる。
【解決手段】車輪の車軸上にカム車を設け、透明材によりホッパーを形成して種子を収納するとともにホッパー下端を円錐状に窄め、播種する種子の大きさに応じた内径を有する種子通過リングを前記ホッパー下端に着脱自在に装着し、この種子通過リングから水平方向に適間隔をおいた下方に案内管を配設し、中央部分に種子通過リングの内径よりも大径の種子収納透孔を有するスライダを種子通過リングの下側と案内管の上端の間に水平方向摺動自在に支持し、スライダの前端部にカム車のカム面に当接するカムフォロアを設け、スライダをカム面方向に付勢することにより、車輪の回転に連動してスライダを往復移動させ、一定間隔で播種する。
【選択図】 図2
【解決手段】車輪の車軸上にカム車を設け、透明材によりホッパーを形成して種子を収納するとともにホッパー下端を円錐状に窄め、播種する種子の大きさに応じた内径を有する種子通過リングを前記ホッパー下端に着脱自在に装着し、この種子通過リングから水平方向に適間隔をおいた下方に案内管を配設し、中央部分に種子通過リングの内径よりも大径の種子収納透孔を有するスライダを種子通過リングの下側と案内管の上端の間に水平方向摺動自在に支持し、スライダの前端部にカム車のカム面に当接するカムフォロアを設け、スライダをカム面方向に付勢することにより、車輪の回転に連動してスライダを往復移動させ、一定間隔で播種する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畝の中央部分に一定間隔で播種する際に使用する播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両が走行しながら種を蒔く装置として「種蒔き装置を有する自走式路肩盛土成形機」(特許文献1および特許文献2参照。)がある。これは、道路の路肩に盛土を形成しながら種を蒔くことができる装置である。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−331806号公報
【特許文献2】
特開平6−220813号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の「種蒔き装置を有する自走式路肩盛土成形機」は、道路の路肩に芝草の種を蒔く装置であって、畑に種を蒔く場合に使用することができないという課題があった。そこで、本発明は、畑に種を蒔く場合に使用することができて、使い勝手にすぐれた播種機を提案することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、畝を跨ぐ間隔で車体の左右に配設された車輪と、この車輪の車軸上に設けられたカム車と、透明材により形成されて種子を収納するとともに下端が円錐状に窄められたホッパーと、播種する種子の大きさに応じた内径を有し前記ホッパー下端に着脱自在に装着される種子通過リングと、この種子通過リングから水平方向に適間隔をおいて下方に配設された案内管と、中央部分に前記種子通過リングの内径よりも大径の種子収納透孔を有し前記種子通過リングの下側と前記案内管の上端の間に水平方向摺動自在に支持されたスライダと、このスライダをその下面の前記種子通過リング位置から前記案内管上端手前までの間を支持する支持台と、前記スライダの前端部に設けられ前記カム車のカム面に当接するカムフォロアと、前記スライダをカム面方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、車体後方に延設されたハンドルと、このハンドルに回動自在に枢支されたレバーと、このレバーの回動動作を前記スライダの後端に伝達する伝達機構とを備え、前記レバーを引くと前記伝達機構を介してスライダが後退し、車輪が回転してもスライダは停止したままで種子が落下しないようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、左右いずれかの車輪または両方の車輪の前方位置に配設された前輪と、車体前下部の種子落下位置延長線上に設けられ播種面を平坦にならすまたはかきおこす土かき板と、車体後下部の種子落下位置後方の両側に設けられ播種された種子上に土を寄せる土かき板とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記カム車を2分割構造として車軸への着脱交換を可能にしたことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記左右の車輪を連結する車軸上にフリーホイールを設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る播種機の平面図であり、図2は図1の縦断面図である。図において、1は車体であり、その両側に畝を跨ぐ間隔で車輪2,3が取り付けられている。車体1の後方にはハンドル4が延設され、その端部に方向転換等の際に播種を停止するために使用されるレバー5が枢支されている。右側の車輪3の前方には、前輪6が配設されている。なお、この前輪6は、左側の車輪2の前方に配設することも可能であり、あるいは両側に設置することも可能である。
【0011】
車体1の内側には後述する播種機構部が搭載され、車体1の前下部の幅方向の中心位置には、播種面を平坦にならすまたはかきおこすヘの字状の土かき板7が高さを調整自在に支持されている。同様に、車体1の後下部の幅方向の中心位置の両側に、逆ヘの字状の土かき板8が高さを調整自在に支持されている。この土かき板8は、播種された種子の上に土を寄せてかぶせるためのものである。車輪2,3の車軸9は、ベアリングユニット11,12を介して車体1に支持され、車軸9の中央位置にカム車13が着脱自在に取り付けられている。カム車13は二分割構造により構成され、外周に外周を6等分するカム曲面が形成されている。車軸9と車輪2の接続部には、フリーホイール14が取り付けられ、播種機が畝を移る場合の方向転換を可能にしている。
【0012】
図3は、車体1の内側に搭載された播種機構部の立面図であり、図4は図3の平面図である。図において、21は透明材からなるホッパーであり、内部に種子が収納される。ホッパー21の下部は円錐状に窄まり、その下端の下方に種子通過リング22が着脱自在に装着されている。種子通過リング22には、図5に示されるように、中心部に円錐状の孔22aが穿たれ、ホッパー21から下方へ通過する種子の個数を制限するように構成されている。この種子通過リング22は孔22aの径の異なるものを複数個用意しておき、播種する種子の粒径および1回に播種する種子数に応じて使い分けるようにする。
【0013】
種子通過リング22の下方には、種子通過リング22を通過して落下した種子を収納する透孔23を有するスライダ24が、水平方向に摺動自在に支持台25上に支持されている。この透孔23は、種子通過リング22の孔22aよりも大径である。支持台25の種子通過リング22の位置から後方(図の左方向)に適間隔を隔てた位置に、透孔26が穿たれ、それに接続するように支持台25の下面に案内管27が接続されている。スライダ24が右方向に前進した位置で、透孔23が種子通過リング22に一致し、スライダ24が左方向に後退した位置で、透孔23が透孔26に一致する。支持台25の右側前端にはカムフォロア28が取り付けられ、カム車13の外周カム面に当接している。スライダ24の左側後端上面には、後方にロッド29が延設され、このロッド29にコイルばね31が装着されてスライダ24を前方向に付勢している。また、ロッド29の右端にはワイヤ32が接続され、このワイヤ32はプーリー33を介してガイド管34内を通り、他端がハンドル4のレバー5に接続されている。
【0014】
図6および図7は、ワイヤ32とガイド管34の配置を示す図である。ワイヤ32とガイド管34は、レバー5の部分からハンドル4および車体1の左側を経て播種機構部に配置されている。
【0015】
図8および図9は、播種機構部の動作を示す説明図である。図8は、カムフォロア28が、カム車13の外周カム面に当接して前進した状態を示し、支持台25の上をスライダ24が前進し、スライダ24の透孔23がホッパー21の下端の種子通過リング22の位置となる。この状態で、ホッパー21の種子が種子通過リング22を通過して、一定個数、透孔23内に落下する。次いで、カム車13が車輪2,3の回転とともに回転し、カムフォロア28が後退すると、図9に示すように、種子を収納した状態のスライダ24の透孔23も後退して、支持台25の透孔26に達する。ここで、透孔23内の種子は透孔26に落下し、案内管27を通過して地面に到達する。次に、スライダ24は、コイルばね31により前方に付勢されているため、カム車13の外周カム面の後退とともに、前進して図8の位置に戻り次の種子が透孔23に落下して、播種動作を繰り返す。
【0016】
なお、播種機が畝を移る場合等に、播種を中断しようとするときは、ハンドル4のレバー5を引くと、その動作がワイヤ32を介して、スライダ24に伝達され、カムフォロア28の位置に関係なく強制的にスライダ24が後方に移動してその位置を保つことにより、播種動作を中断する。この状態から播種を再開する場合は、レバー5を戻すと、コイルばね31の復元力によりスライダ24が前進し、車体1の前進とともに播種動作が再開される。
【0017】
また、案内管27を通過して種子が落下する地面は、車体1の前部に設けられた土かき板7により平坦にならされたりまたはかきおこされる。そこへ、種子が落下した後、車体1の後部に設けられた土かき板8により、種子の上に土がかけられる。それにより、人手による先に地面をならすまたはかきおこす作業と、後に土をかける作業が不要となる。
さらに、播種間隔は、車輪2,3の径と、カム車13のカム数によって決まるので、カム数の異なる複数のカム車を用意しておき、播種間隔に応じた最適のカム車を選んで、車軸9に取り付けるようにする。
また、車軸9と車輪2の接続部に、フリーホイール14を取り付けたことで、播種機が畝を移る場合等の方向転換が容易になる。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の播種機によれば、車体の前進とともに左右の車輪が回転すると車軸上に設けられたカム車が回転しスライダが前後動する。スライダが前進した位置で、ホッパー内の種子が種子通過リングを通過し、スライダ内の種子収納透孔内に落下する。次いで、スライダが後退し案内管の上端に達すると、種子収納透孔内の種子が案内管内に落下し、地面に落ちる。スライダは車輪の回転に連動して往復動するため、一定間隔で確実に播種することができる。また、種子通過リングについては、種子の大きさと一回に播種する個数に応じて異なる内径のものを複数個用意しておき交換することで複数種類の種子に対応可能である。
【0019】
また、ハンドルにレバーを設けたことで、播種機が方向転換する場合は、レバーを引き伝達機構を介してスライダを後方に保持して往復動を停止させておくことで、種子の落下を停止させることが可能となる。
【0020】
さらに、車体の前後にそれぞれ土かき板を設けたことで、前方の土かき板により播種面が平坦にならされまたはかきおこされ、その上に播種され、さらに後方の土かき板により種子上に土がかけられる。その結果、人手による先に地面をならすまたはかきおこす作業と、後に土をかける作業が不要となる。
【0021】
またさらに、カム車を2分割構造として車軸への着脱交換を可能にしたことでカム数の異なるカム車を複数個用意しておき、播種間隔に応じてカム車を交換することが可能となる。
【0022】
また、左右の車輪を連結する車軸上にフリーホイールを設けたことで、次の畝に移るときの播種機の方向転換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る播種機の実施形態の平面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】車体の内側に搭載された播種機構部の立面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】種子通過リングを示す断面図および外観図である。
【図6】ワイヤとガイド管の配置を示す図である。
【図7】ワイヤとガイド管の配置を示す図である。
【図8】播種機構部の動作を示す説明図である。
【図9】播種機構部の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体
2,3 車輪
4 ハンドル
5 レバー
6 前輪
7,8 土かき板
9 車軸
11,12 ベアリングユニット
13 カム車
14 フリーホイール
21 ホッパー
22 種子通過リング
22a 円錐状の孔
23 透孔
24 スライダ
25 支持台
26 透孔
27 案内管
28 カムフォロア
29 ロッド
31 コイルばね
32 ワイヤ
33 プーリー
34 ガイド管
【発明の属する技術分野】
本発明は、畝の中央部分に一定間隔で播種する際に使用する播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両が走行しながら種を蒔く装置として「種蒔き装置を有する自走式路肩盛土成形機」(特許文献1および特許文献2参照。)がある。これは、道路の路肩に盛土を形成しながら種を蒔くことができる装置である。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−331806号公報
【特許文献2】
特開平6−220813号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の「種蒔き装置を有する自走式路肩盛土成形機」は、道路の路肩に芝草の種を蒔く装置であって、畑に種を蒔く場合に使用することができないという課題があった。そこで、本発明は、畑に種を蒔く場合に使用することができて、使い勝手にすぐれた播種機を提案することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、畝を跨ぐ間隔で車体の左右に配設された車輪と、この車輪の車軸上に設けられたカム車と、透明材により形成されて種子を収納するとともに下端が円錐状に窄められたホッパーと、播種する種子の大きさに応じた内径を有し前記ホッパー下端に着脱自在に装着される種子通過リングと、この種子通過リングから水平方向に適間隔をおいて下方に配設された案内管と、中央部分に前記種子通過リングの内径よりも大径の種子収納透孔を有し前記種子通過リングの下側と前記案内管の上端の間に水平方向摺動自在に支持されたスライダと、このスライダをその下面の前記種子通過リング位置から前記案内管上端手前までの間を支持する支持台と、前記スライダの前端部に設けられ前記カム車のカム面に当接するカムフォロアと、前記スライダをカム面方向に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、車体後方に延設されたハンドルと、このハンドルに回動自在に枢支されたレバーと、このレバーの回動動作を前記スライダの後端に伝達する伝達機構とを備え、前記レバーを引くと前記伝達機構を介してスライダが後退し、車輪が回転してもスライダは停止したままで種子が落下しないようにしたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、左右いずれかの車輪または両方の車輪の前方位置に配設された前輪と、車体前下部の種子落下位置延長線上に設けられ播種面を平坦にならすまたはかきおこす土かき板と、車体後下部の種子落下位置後方の両側に設けられ播種された種子上に土を寄せる土かき板とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記カム車を2分割構造として車軸への着脱交換を可能にしたことを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、前記左右の車輪を連結する車軸上にフリーホイールを設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る播種機の平面図であり、図2は図1の縦断面図である。図において、1は車体であり、その両側に畝を跨ぐ間隔で車輪2,3が取り付けられている。車体1の後方にはハンドル4が延設され、その端部に方向転換等の際に播種を停止するために使用されるレバー5が枢支されている。右側の車輪3の前方には、前輪6が配設されている。なお、この前輪6は、左側の車輪2の前方に配設することも可能であり、あるいは両側に設置することも可能である。
【0011】
車体1の内側には後述する播種機構部が搭載され、車体1の前下部の幅方向の中心位置には、播種面を平坦にならすまたはかきおこすヘの字状の土かき板7が高さを調整自在に支持されている。同様に、車体1の後下部の幅方向の中心位置の両側に、逆ヘの字状の土かき板8が高さを調整自在に支持されている。この土かき板8は、播種された種子の上に土を寄せてかぶせるためのものである。車輪2,3の車軸9は、ベアリングユニット11,12を介して車体1に支持され、車軸9の中央位置にカム車13が着脱自在に取り付けられている。カム車13は二分割構造により構成され、外周に外周を6等分するカム曲面が形成されている。車軸9と車輪2の接続部には、フリーホイール14が取り付けられ、播種機が畝を移る場合の方向転換を可能にしている。
【0012】
図3は、車体1の内側に搭載された播種機構部の立面図であり、図4は図3の平面図である。図において、21は透明材からなるホッパーであり、内部に種子が収納される。ホッパー21の下部は円錐状に窄まり、その下端の下方に種子通過リング22が着脱自在に装着されている。種子通過リング22には、図5に示されるように、中心部に円錐状の孔22aが穿たれ、ホッパー21から下方へ通過する種子の個数を制限するように構成されている。この種子通過リング22は孔22aの径の異なるものを複数個用意しておき、播種する種子の粒径および1回に播種する種子数に応じて使い分けるようにする。
【0013】
種子通過リング22の下方には、種子通過リング22を通過して落下した種子を収納する透孔23を有するスライダ24が、水平方向に摺動自在に支持台25上に支持されている。この透孔23は、種子通過リング22の孔22aよりも大径である。支持台25の種子通過リング22の位置から後方(図の左方向)に適間隔を隔てた位置に、透孔26が穿たれ、それに接続するように支持台25の下面に案内管27が接続されている。スライダ24が右方向に前進した位置で、透孔23が種子通過リング22に一致し、スライダ24が左方向に後退した位置で、透孔23が透孔26に一致する。支持台25の右側前端にはカムフォロア28が取り付けられ、カム車13の外周カム面に当接している。スライダ24の左側後端上面には、後方にロッド29が延設され、このロッド29にコイルばね31が装着されてスライダ24を前方向に付勢している。また、ロッド29の右端にはワイヤ32が接続され、このワイヤ32はプーリー33を介してガイド管34内を通り、他端がハンドル4のレバー5に接続されている。
【0014】
図6および図7は、ワイヤ32とガイド管34の配置を示す図である。ワイヤ32とガイド管34は、レバー5の部分からハンドル4および車体1の左側を経て播種機構部に配置されている。
【0015】
図8および図9は、播種機構部の動作を示す説明図である。図8は、カムフォロア28が、カム車13の外周カム面に当接して前進した状態を示し、支持台25の上をスライダ24が前進し、スライダ24の透孔23がホッパー21の下端の種子通過リング22の位置となる。この状態で、ホッパー21の種子が種子通過リング22を通過して、一定個数、透孔23内に落下する。次いで、カム車13が車輪2,3の回転とともに回転し、カムフォロア28が後退すると、図9に示すように、種子を収納した状態のスライダ24の透孔23も後退して、支持台25の透孔26に達する。ここで、透孔23内の種子は透孔26に落下し、案内管27を通過して地面に到達する。次に、スライダ24は、コイルばね31により前方に付勢されているため、カム車13の外周カム面の後退とともに、前進して図8の位置に戻り次の種子が透孔23に落下して、播種動作を繰り返す。
【0016】
なお、播種機が畝を移る場合等に、播種を中断しようとするときは、ハンドル4のレバー5を引くと、その動作がワイヤ32を介して、スライダ24に伝達され、カムフォロア28の位置に関係なく強制的にスライダ24が後方に移動してその位置を保つことにより、播種動作を中断する。この状態から播種を再開する場合は、レバー5を戻すと、コイルばね31の復元力によりスライダ24が前進し、車体1の前進とともに播種動作が再開される。
【0017】
また、案内管27を通過して種子が落下する地面は、車体1の前部に設けられた土かき板7により平坦にならされたりまたはかきおこされる。そこへ、種子が落下した後、車体1の後部に設けられた土かき板8により、種子の上に土がかけられる。それにより、人手による先に地面をならすまたはかきおこす作業と、後に土をかける作業が不要となる。
さらに、播種間隔は、車輪2,3の径と、カム車13のカム数によって決まるので、カム数の異なる複数のカム車を用意しておき、播種間隔に応じた最適のカム車を選んで、車軸9に取り付けるようにする。
また、車軸9と車輪2の接続部に、フリーホイール14を取り付けたことで、播種機が畝を移る場合等の方向転換が容易になる。
【0018】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の播種機によれば、車体の前進とともに左右の車輪が回転すると車軸上に設けられたカム車が回転しスライダが前後動する。スライダが前進した位置で、ホッパー内の種子が種子通過リングを通過し、スライダ内の種子収納透孔内に落下する。次いで、スライダが後退し案内管の上端に達すると、種子収納透孔内の種子が案内管内に落下し、地面に落ちる。スライダは車輪の回転に連動して往復動するため、一定間隔で確実に播種することができる。また、種子通過リングについては、種子の大きさと一回に播種する個数に応じて異なる内径のものを複数個用意しておき交換することで複数種類の種子に対応可能である。
【0019】
また、ハンドルにレバーを設けたことで、播種機が方向転換する場合は、レバーを引き伝達機構を介してスライダを後方に保持して往復動を停止させておくことで、種子の落下を停止させることが可能となる。
【0020】
さらに、車体の前後にそれぞれ土かき板を設けたことで、前方の土かき板により播種面が平坦にならされまたはかきおこされ、その上に播種され、さらに後方の土かき板により種子上に土がかけられる。その結果、人手による先に地面をならすまたはかきおこす作業と、後に土をかける作業が不要となる。
【0021】
またさらに、カム車を2分割構造として車軸への着脱交換を可能にしたことでカム数の異なるカム車を複数個用意しておき、播種間隔に応じてカム車を交換することが可能となる。
【0022】
また、左右の車輪を連結する車軸上にフリーホイールを設けたことで、次の畝に移るときの播種機の方向転換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る播種機の実施形態の平面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】車体の内側に搭載された播種機構部の立面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】種子通過リングを示す断面図および外観図である。
【図6】ワイヤとガイド管の配置を示す図である。
【図7】ワイヤとガイド管の配置を示す図である。
【図8】播種機構部の動作を示す説明図である。
【図9】播種機構部の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車体
2,3 車輪
4 ハンドル
5 レバー
6 前輪
7,8 土かき板
9 車軸
11,12 ベアリングユニット
13 カム車
14 フリーホイール
21 ホッパー
22 種子通過リング
22a 円錐状の孔
23 透孔
24 スライダ
25 支持台
26 透孔
27 案内管
28 カムフォロア
29 ロッド
31 コイルばね
32 ワイヤ
33 プーリー
34 ガイド管
Claims (5)
- 畝を跨ぐ間隔で車体の左右に配設された車輪と、
この車輪の車軸上に設けられたカム車と、
透明材により形成されて種子を収納するとともに下端が円錐状に窄められたホッパーと、
播種する種子の大きさに応じた内径を有し前記ホッパー下端に着脱自在に装着される種子通過リングと、
この種子通過リングから水平方向に適間隔をおいて下方に配設された案内管と、
中央部分に前記種子通過リングの内径よりも大径の種子収納透孔を有し前記種子通過リングの下側と前記案内管の上端の間に水平方向摺動自在に支持されたスライダと、
このスライダをその下面の前記種子通過リング位置から前記案内管上端手前までの間を支持する支持台と、
前記スライダの前端部に設けられ前記カム車のカム面に当接するカムフォロアと、
前記スライダをカム面方向に付勢する付勢手段と、
を備えたことを特徴とする播種機。 - 請求項1に記載の播種機において、
車体後方に延設されたハンドルと、
このハンドルに回動自在に枢支されたレバーと、
このレバーの回動動作を前記スライダの後端に伝達する伝達機構と、
を備えたことを特徴とする播種機。 - 請求項1または2に記載の播種機において、
左右いずれかの車輪または両方の車輪の前方位置に配設された前輪と、
車体前下部の種子落下位置延長線上に設けられ播種面を平坦にならすまたはかきおこす土かき板と、
車体後下部の種子落下位置後方の両側に設けられ播種された種子上に土を寄せる土かき板と、
を備えたことを特徴とする播種機。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の播種機において、
前記カム車を2分割構造として車軸への着脱交換を可能にしたことを特徴とする播種機。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の播種機において、
前記左右の車輪を連結する車軸上にフリーホイールを設けたことを特徴とする播種機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055227A JP2004261096A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 播種機 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-03-03 JP JP2003055227A patent/JP2004261096A/ja active Pending
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