JP2004257892A - 雪特性測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】雪の剪断特性を簡便にかつ高精度で測定できる。
【解決手段】基台2に、サンプル圧縮手段3とサンプル剪断手段4とを設けた。サンプル圧縮手段3は、開口部Pを向き合わせた上、下の容器部6U,6Lを有しその内部に収容する雪を圧縮させうる容器圧縮移動手段7と、そのときの圧縮荷重を測定する圧縮荷重測定器8とを具える。サンプル剪断手段4は、上、下の容器部6U,6Lを相対的に横移動させて前記圧縮された雪を剪断する容器横移動手段20と、そのときの剪断荷重Fを測定する剪断荷重測定器21とを具える。
【選択図】 図1
【解決手段】基台2に、サンプル圧縮手段3とサンプル剪断手段4とを設けた。サンプル圧縮手段3は、開口部Pを向き合わせた上、下の容器部6U,6Lを有しその内部に収容する雪を圧縮させうる容器圧縮移動手段7と、そのときの圧縮荷重を測定する圧縮荷重測定器8とを具える。サンプル剪断手段4は、上、下の容器部6U,6Lを相対的に横移動させて前記圧縮された雪を剪断する容器横移動手段20と、そのときの剪断荷重Fを測定する剪断荷重測定器21とを具える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雪を圧縮した状態で雪の剪断応力を計測し雪の剪断特性を測定する雪特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばスノータイヤ、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤの雪上走行性能は、雪質に依存してその性能が大きく影響される。従って、冬用タイヤの研究開発においてタイヤの雪上走行性能を正確に評価する場合、雪質を如何に的確に捉えて数値化するかが重要となる。
【0003】
従来、この雪質を数値化するものとして、スミサスCTIスノーコンパクションゲージ(SMITHERS’ CTI SNOW COMPACTION GAUG、以下CTIゲージという)が広く用いられている。
【0004】
このCTIゲージは、試験タイヤが通った氷雪路上に、図6に示すように、先端部を円錐状とした六角柱片からなる重さ220±1gの金属製の測定片aを、高さ218.95±0.25mm(8.62±0.01インチ)から落下させ、測定片aが氷雪路面bから雪内に沈み込んだ深さcをコンパクション値に換算して求めるものであり、例えば乾いた氷のコンパクション値は93〜98,ハードパック雪(圧雪)では84〜93、ミディムパック雪では70〜84,ソフトパック雪(新雪)では50〜70となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CTIゲージは前述のように、円錐状の測定片aを落下させてなる衝撃的な沈込み量によるものであるため、雪上走行性能に関係する雪の「圧縮特性」と「剪断特性」との双方が組み合わされた複合値として表される。従って、例えばCTIゲージの値が同じでも雪質が相違する場合が生じるなど、雪質を的確に数値化しているとは言い難く、近年、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価するために、雪の「圧縮特性」と「剪断特性」とを分離して簡便に測定しうる測定装置の出現が望まれている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、雪の「剪断特性」を簡便にかつ高精度で測定できるなど、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価することが可能となり、冬用タイヤの研究開発に大きく貢献しうる雪特性測定装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、雪を圧縮した状態で雪の剪断応力を計測し雪の剪断特性を測定する雪特性測定装置であって、
基台に、
サンプリングされた雪を収納しかつ開口部を向き合わせた上,下の容器部を有し、該上の容器部と下の容器部とを近づけることにより内部の雪を圧縮させうる容器圧縮移動手段と、そのときの圧縮荷重を測定する圧縮荷重測定器とを具えるサンプル圧縮手段、
及び前記上,下の容器部を相対的に横移動させることにより前記圧縮された雪を剪断する容器横移動手段と、そのときの剪断荷重を測定する剪断荷重測定器とを具えるサンプル剪断手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記サンプル剪断手段は、前記下の容器部の横移動の距離を測定する距離測定器を具えたことを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記容器圧縮移動手段と容器横移動手段とは、それぞれ圧縮空気供給源から圧力調整器を介して供給される圧縮空気を用いた荷重付加具を具えることを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記圧縮空気供給源は、携行式の圧縮空気収納ボンベであることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の雪特性測定装置を示す斜視図、図2はその側面図である。
【0012】
図1、2において、本実施形態の雪特性測定装置1は、基台2に、サンプリングされた雪Wを圧縮しかつそのときの圧縮荷重Tを測定するサンプル圧縮手段3と、この圧縮された雪を剪断しかつそのときの剪断荷重Fを測定するサンプル剪断手段4とを設けることにより構成され、これによって圧縮状態の雪Wの剪断特性を測定する。
【0013】
前記基台2は、例えば四隅に設ける脚部5によって高さ調整自在に水平支持される板状の基台部2Aと、この基台部2A上に立設される支柱部2Bとを具え、測定現場における屋外での装置の据え付けを可能としている。
【0014】
又前記サンプル圧縮手段3は、サンプリングされた雪Wを収納しかつ開口部Pを向き合わせた上,下の容器部6U,6Lを有し、該上の容器部6Uと下の容器部6Lとを近づけることにより内部の雪Wを圧縮させうる容器圧縮移動手段7と、そのときの圧縮荷重Tを測定する圧縮荷重測定器8とを具える。
【0015】
詳しくは、前記容器圧縮移動手段7は、前記上,下の容器部6U,6Lと、上の容器部6Uを下の容器部6Lに対して相対的に上下移動可能に案内保持する案内保持具9と、前記上の容器部6Uに荷重を負荷することにより収納した雪Wを圧縮する荷重付加具10とから構成される。
【0016】
なお前記上,下の容器部6U,6Lは、開口部Pを互いに向かい合わせた、例えば矩形状の有底容器であり、前記下の容器部6L内に上の容器部6Uが挿入できかつ挿入状態において上,下の容器部6U,6Lが相対的に横移動しうるように、その開口部Pの大きさを互いに違えて形成している。特に本例では、下の容器部6Lの開口部PLの横移動方向の長さを、上の容器部6Uの開口部PUの横移動方向の長さの2.0倍以上とした場合を例示している。
【0017】
又前記案内保持具9は、前記支柱部2Bに配されるガイドレール11と、このガイドレール11に案内されて上下移動しうる移動台12とを含むとともに、該移動台12の下端には、前記上の容器部6Uが着脱自在に保持される。
【0018】
又前記荷重付加具10は、本例では、エアシリンダ14を含み、その作動空気として、図2に示すように、圧縮空気供給源15から圧力調整器16を介して供給される圧縮空気が使用され場合を例示している。前記エアシリンダ14は、周知構成をなし、例えば前記支柱部2B上端に取付け板を介して下向きにフランジ固定されるとともに、そのロッド下端14Aには、前記移動台12を取り付けている。
【0019】
ここで、前記圧縮空気供給源15として、携行式の圧縮空気収納ボンベ(所謂エアタンク)が好適であり、特に最大圧力が1〜5000kPa(例えば約1000kPa)、かつ内容量が1〜50リッタのものが好ましく採用しうる。又前記圧力調整器16としては、精密減圧弁が使用でき、前記圧縮空気収納ボンベからの圧縮空気を、少なくとも0〜500kPaの設定圧力範囲で自在な圧力値に調整する。なお前記エアシリンダ14と圧力調整器16との間には、空気流路を手動操作によって入切りする切替え弁17(所謂ハンドバルブ)を配し、エアシリンダ14への圧縮空気の供給と、エアシリンダ14からの排気とを切替えている。
【0020】
従って前記荷重付加具10は、圧縮空気供給源15からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器16によって所定圧力に調整しながらエアシリンダ14に供給でき、そのロッドの伸張により前記上の容器部6Uを押し下げうる。これによって、上,下の容器部6U,6L内の雪Wを圧縮できる。この圧縮荷重Tは、前記圧縮空気への圧力調整によって自在にかつ容易に変化させることができ、又そのときの圧縮荷重Tの値は、例えば圧力調整器16に付属の圧力計18、或いは空気流路に別途設ける圧力計18等によって計測することができる。具体的には、測定した空気圧力と前記エアシリンダ14の内径とから換算できる。従って本例では、前記圧力計18によって、圧縮荷重Tを測定する圧縮荷重測定器8を構成している。
【0021】
次に、前記サンプル剪断手段4は、前記上,下の容器部6U,6Lを相対的に横移動させることにより前記圧縮された雪Wを剪断する容器横移動手段20と、そのときの剪断荷重Fを測定する剪断荷重測定器21とを具える。
【0022】
又前記容器横移動手段20は、下の容器部6Lを上の容器部6Uに対して相対的に横移動可能に案内保持する案内保持具22と、前記下の容器部6Uに横荷重を負荷することにより横移動せしめ、前記圧縮状態の雪Wを剪断する荷重付加具23とから構成される。
【0023】
なお前記案内保持具22は、基台部2A上に敷設されるガイドレール24と、このガイドレール24に案内されて横移動しうる横移動台25とを含むとともに、該横移動台25上には、前記下の容器部6Lが着脱自在に保持される。
【0024】
又前記荷重付加具23は、本例では、前記荷重付加具10と略同構成であり、エアシリンダ27を含み、かつその作動空気として、圧縮空気供給源28から圧力調整器29を介して供給される圧縮空気が使用される。
【0025】
なお前記エアシリンダ27は、例えば前記基台部2Aに取付け板を介して横向きに固定されるとともに、そのロッド端27Aに前記横移動台25を取り付けている。又前記圧縮空気供給源28、圧力調整器29、及び切替え弁30として、前記荷重付加具10に用いる圧縮空気供給源15、圧力調整器16、及び切替え弁17と同じものが好適に採用しうる。
【0026】
この荷重付加具23は、圧縮空気供給源28からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器29によって圧力調整しながらエアシリンダ27に供給でき、そのロッドの伸張力により前記下の容器部6Lに剪断荷重Fを負荷できる。又そのときの剪断荷重Fの値は、前記圧縮荷重Tと同様、例えば圧力調整器29に付属の圧力計31、或いは空気流路に別途設ける圧力計31等によって計測でき、従って本例では、前記圧力計31によって、前記剪断荷重測定器21を構成している。
【0027】
このように本実施形態の装置1では、圧力調整器29を操作しエアシリンダ27に供給される圧縮空気の圧力を徐々に高めることにより、図3に示すように、圧縮状態の前記雪Wに剪断変形を加えることができる。このときの剪断応力τと剪断変位Lとの関係から、図4(A)に略示する如き応力・変位曲線Kをうることができ、又この応力・変位曲線Kの傾きおよび最大値から剪断弾性率および最大剪断応力τmax を求めることができる。しかし剪断弾性率および最大剪断応力τmax は、同図の如く、雪Wの圧縮状態、即ち剪断する際の圧縮応力σによって大きく相違する。従って、圧縮荷重を違えて前記剪断テストを行うことにより、図4(B)に略示する如く、最大剪断応力τmax と圧縮応力σとの関係を、雪質に固有の剪断特性としてうることができる。
【0028】
又本例では、負荷荷重に圧縮空気を利用しているため、装置1を小型軽量かつ構造簡易に構成することができ、かつその操作性を大巾に高めることが可能となる。特に圧縮空気供給源15、28として携行式の圧縮空気収納ボンベを使用しているため、バッテリや発動機などの動力源を不要とし、前記利点をいっそう高めることができる。
【0029】
ここで前記剪断応力τ及び圧縮応力σは、前記剪断荷重F及び圧縮荷重Tを、上の容器部6Uにおける開口部PUの開口面積Sで徐することにより、以下のように求めることができる。
τ=F/S(あるいはF/有効面積)、 σ=T/S
【0030】
又最大剪断応力τmax は、前記応力・変位曲線Kを描く必要はなく、圧縮空気の圧力を徐々に高め、雪Wが剪断破壊に至るまでの間の最大圧力を測定することによって得ることができる。しかし、本例では、剪断変位Lを測定し、前記応力・変位曲線K或いは剪断弾性率を得るために、前記下の容器部6Lの横移動の距離を測定する例えばメジャー等の目盛りである距離測定器33(図1に示す)を設けた場合を例示している。
【0031】
次に、本実施形態の雪特性測定装置1を用いて、雪の剪断特性を測定する場合を説明する。
【0032】
測定対象となる雪が存在している場所(測定現場)に装置1を持ち込んで設置する。又この測定現場で雪サンプルを採取し、上,下の容器部6U,6L内に収納する。このとき、雪サンプルの重量及び体積を測定し、雪サンプルの比重(重量/体積)を求めておく。
【0033】
又この上,下の容器部6U,6Lを順次装置1にセットする。しかる後、圧縮用の荷重付加具10を操作し、圧縮空気供給源15からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器16によって所定圧力に調整する。そして、切替え弁17を開き、調圧された圧縮空気をエアシリンダ14に供給することにより、上,下の容器部6U,6L内の雪Wを圧縮する。
【0034】
しかる後、剪断用の荷重付加具23を操作し、圧力調整器29によりエアシリンダ27に供給される圧縮空気の圧力を徐々に高めることにより、圧縮状態の雪Wを剪断破壊させる。そのときの最大圧力から最大剪断応力τmax を求める。
【0035】
そして、これを順次繰り返して圧縮荷重Tが異なる種々な圧縮状態において雪Wを剪断せしめ、そのときの圧縮応力σと最大剪断応力τmax とを記録することにより、図5に示す如き雪の剪断特性をうることができる。なお同図は、北海道において、雪温(−4.9℃)、気温(−9.5℃)、湿度(67%)の環境下で採取した比重(0.53g/cm3)の雪サンプルの剪断特性を示しており、横軸を圧縮応力σ、縦軸を最大剪断応力τmax として、測定結果をプロットしている。又図中の直線Jは、測定結果を回帰分析して得た回帰直線であり、本例では、前記雪サンプルが、最大剪断応力τmax が圧縮応力σに対して以下の関係を有する雪質であることを示している。
τmax =0.5344σ−0.1056
【0036】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、雪の剪断特性を簡便にかつ高精度で測定できる。従って、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価することが可能となり、冬用タイヤの研究開発に大きく貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雪特性測定装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その側面図である。
【図3】雪サンプルの圧縮から剪断に至る状態を説明する線図である。
【図4】(A)圧縮状態の雪を剪断する際の応力・変位曲線示す線図、(B)は、そのときの最大剪断応力と圧縮応力σとの関係を示す線図である。
【図5】本装置によって測定した雪サンプルにおける最大剪断応力と圧縮応力σとの関係を示す線図である。
【図6】従来技術を説明するスミサスCTIスノーコンパクションゲージの側面図である。
【符号の説明】
1 雪特性測定装置
2 基台
3 サンプル圧縮手段
4 サンプル剪断手段
6U、6L 上,下の容器部
7 容器圧縮移動手段
8 圧縮荷重測定器
10,23 荷重付加具
15,28 圧縮空気供給源
16,29 圧力調整器
20 容器横移動手段
21 剪断荷重測定器
33 距離測定器
F 剪断荷重
P、PU、PL 開口部
T 圧縮荷重
【発明の属する技術分野】
本発明は、雪を圧縮した状態で雪の剪断応力を計測し雪の剪断特性を測定する雪特性測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばスノータイヤ、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤの雪上走行性能は、雪質に依存してその性能が大きく影響される。従って、冬用タイヤの研究開発においてタイヤの雪上走行性能を正確に評価する場合、雪質を如何に的確に捉えて数値化するかが重要となる。
【0003】
従来、この雪質を数値化するものとして、スミサスCTIスノーコンパクションゲージ(SMITHERS’ CTI SNOW COMPACTION GAUG、以下CTIゲージという)が広く用いられている。
【0004】
このCTIゲージは、試験タイヤが通った氷雪路上に、図6に示すように、先端部を円錐状とした六角柱片からなる重さ220±1gの金属製の測定片aを、高さ218.95±0.25mm(8.62±0.01インチ)から落下させ、測定片aが氷雪路面bから雪内に沈み込んだ深さcをコンパクション値に換算して求めるものであり、例えば乾いた氷のコンパクション値は93〜98,ハードパック雪(圧雪)では84〜93、ミディムパック雪では70〜84,ソフトパック雪(新雪)では50〜70となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CTIゲージは前述のように、円錐状の測定片aを落下させてなる衝撃的な沈込み量によるものであるため、雪上走行性能に関係する雪の「圧縮特性」と「剪断特性」との双方が組み合わされた複合値として表される。従って、例えばCTIゲージの値が同じでも雪質が相違する場合が生じるなど、雪質を的確に数値化しているとは言い難く、近年、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価するために、雪の「圧縮特性」と「剪断特性」とを分離して簡便に測定しうる測定装置の出現が望まれている。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、雪の「剪断特性」を簡便にかつ高精度で測定できるなど、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価することが可能となり、冬用タイヤの研究開発に大きく貢献しうる雪特性測定装置の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、雪を圧縮した状態で雪の剪断応力を計測し雪の剪断特性を測定する雪特性測定装置であって、
基台に、
サンプリングされた雪を収納しかつ開口部を向き合わせた上,下の容器部を有し、該上の容器部と下の容器部とを近づけることにより内部の雪を圧縮させうる容器圧縮移動手段と、そのときの圧縮荷重を測定する圧縮荷重測定器とを具えるサンプル圧縮手段、
及び前記上,下の容器部を相対的に横移動させることにより前記圧縮された雪を剪断する容器横移動手段と、そのときの剪断荷重を測定する剪断荷重測定器とを具えるサンプル剪断手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
又請求項2の発明では、前記サンプル剪断手段は、前記下の容器部の横移動の距離を測定する距離測定器を具えたことを特徴としている。
【0009】
又請求項3の発明では、前記容器圧縮移動手段と容器横移動手段とは、それぞれ圧縮空気供給源から圧力調整器を介して供給される圧縮空気を用いた荷重付加具を具えることを特徴としている。
【0010】
又請求項4の発明では、前記圧縮空気供給源は、携行式の圧縮空気収納ボンベであることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の雪特性測定装置を示す斜視図、図2はその側面図である。
【0012】
図1、2において、本実施形態の雪特性測定装置1は、基台2に、サンプリングされた雪Wを圧縮しかつそのときの圧縮荷重Tを測定するサンプル圧縮手段3と、この圧縮された雪を剪断しかつそのときの剪断荷重Fを測定するサンプル剪断手段4とを設けることにより構成され、これによって圧縮状態の雪Wの剪断特性を測定する。
【0013】
前記基台2は、例えば四隅に設ける脚部5によって高さ調整自在に水平支持される板状の基台部2Aと、この基台部2A上に立設される支柱部2Bとを具え、測定現場における屋外での装置の据え付けを可能としている。
【0014】
又前記サンプル圧縮手段3は、サンプリングされた雪Wを収納しかつ開口部Pを向き合わせた上,下の容器部6U,6Lを有し、該上の容器部6Uと下の容器部6Lとを近づけることにより内部の雪Wを圧縮させうる容器圧縮移動手段7と、そのときの圧縮荷重Tを測定する圧縮荷重測定器8とを具える。
【0015】
詳しくは、前記容器圧縮移動手段7は、前記上,下の容器部6U,6Lと、上の容器部6Uを下の容器部6Lに対して相対的に上下移動可能に案内保持する案内保持具9と、前記上の容器部6Uに荷重を負荷することにより収納した雪Wを圧縮する荷重付加具10とから構成される。
【0016】
なお前記上,下の容器部6U,6Lは、開口部Pを互いに向かい合わせた、例えば矩形状の有底容器であり、前記下の容器部6L内に上の容器部6Uが挿入できかつ挿入状態において上,下の容器部6U,6Lが相対的に横移動しうるように、その開口部Pの大きさを互いに違えて形成している。特に本例では、下の容器部6Lの開口部PLの横移動方向の長さを、上の容器部6Uの開口部PUの横移動方向の長さの2.0倍以上とした場合を例示している。
【0017】
又前記案内保持具9は、前記支柱部2Bに配されるガイドレール11と、このガイドレール11に案内されて上下移動しうる移動台12とを含むとともに、該移動台12の下端には、前記上の容器部6Uが着脱自在に保持される。
【0018】
又前記荷重付加具10は、本例では、エアシリンダ14を含み、その作動空気として、図2に示すように、圧縮空気供給源15から圧力調整器16を介して供給される圧縮空気が使用され場合を例示している。前記エアシリンダ14は、周知構成をなし、例えば前記支柱部2B上端に取付け板を介して下向きにフランジ固定されるとともに、そのロッド下端14Aには、前記移動台12を取り付けている。
【0019】
ここで、前記圧縮空気供給源15として、携行式の圧縮空気収納ボンベ(所謂エアタンク)が好適であり、特に最大圧力が1〜5000kPa(例えば約1000kPa)、かつ内容量が1〜50リッタのものが好ましく採用しうる。又前記圧力調整器16としては、精密減圧弁が使用でき、前記圧縮空気収納ボンベからの圧縮空気を、少なくとも0〜500kPaの設定圧力範囲で自在な圧力値に調整する。なお前記エアシリンダ14と圧力調整器16との間には、空気流路を手動操作によって入切りする切替え弁17(所謂ハンドバルブ)を配し、エアシリンダ14への圧縮空気の供給と、エアシリンダ14からの排気とを切替えている。
【0020】
従って前記荷重付加具10は、圧縮空気供給源15からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器16によって所定圧力に調整しながらエアシリンダ14に供給でき、そのロッドの伸張により前記上の容器部6Uを押し下げうる。これによって、上,下の容器部6U,6L内の雪Wを圧縮できる。この圧縮荷重Tは、前記圧縮空気への圧力調整によって自在にかつ容易に変化させることができ、又そのときの圧縮荷重Tの値は、例えば圧力調整器16に付属の圧力計18、或いは空気流路に別途設ける圧力計18等によって計測することができる。具体的には、測定した空気圧力と前記エアシリンダ14の内径とから換算できる。従って本例では、前記圧力計18によって、圧縮荷重Tを測定する圧縮荷重測定器8を構成している。
【0021】
次に、前記サンプル剪断手段4は、前記上,下の容器部6U,6Lを相対的に横移動させることにより前記圧縮された雪Wを剪断する容器横移動手段20と、そのときの剪断荷重Fを測定する剪断荷重測定器21とを具える。
【0022】
又前記容器横移動手段20は、下の容器部6Lを上の容器部6Uに対して相対的に横移動可能に案内保持する案内保持具22と、前記下の容器部6Uに横荷重を負荷することにより横移動せしめ、前記圧縮状態の雪Wを剪断する荷重付加具23とから構成される。
【0023】
なお前記案内保持具22は、基台部2A上に敷設されるガイドレール24と、このガイドレール24に案内されて横移動しうる横移動台25とを含むとともに、該横移動台25上には、前記下の容器部6Lが着脱自在に保持される。
【0024】
又前記荷重付加具23は、本例では、前記荷重付加具10と略同構成であり、エアシリンダ27を含み、かつその作動空気として、圧縮空気供給源28から圧力調整器29を介して供給される圧縮空気が使用される。
【0025】
なお前記エアシリンダ27は、例えば前記基台部2Aに取付け板を介して横向きに固定されるとともに、そのロッド端27Aに前記横移動台25を取り付けている。又前記圧縮空気供給源28、圧力調整器29、及び切替え弁30として、前記荷重付加具10に用いる圧縮空気供給源15、圧力調整器16、及び切替え弁17と同じものが好適に採用しうる。
【0026】
この荷重付加具23は、圧縮空気供給源28からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器29によって圧力調整しながらエアシリンダ27に供給でき、そのロッドの伸張力により前記下の容器部6Lに剪断荷重Fを負荷できる。又そのときの剪断荷重Fの値は、前記圧縮荷重Tと同様、例えば圧力調整器29に付属の圧力計31、或いは空気流路に別途設ける圧力計31等によって計測でき、従って本例では、前記圧力計31によって、前記剪断荷重測定器21を構成している。
【0027】
このように本実施形態の装置1では、圧力調整器29を操作しエアシリンダ27に供給される圧縮空気の圧力を徐々に高めることにより、図3に示すように、圧縮状態の前記雪Wに剪断変形を加えることができる。このときの剪断応力τと剪断変位Lとの関係から、図4(A)に略示する如き応力・変位曲線Kをうることができ、又この応力・変位曲線Kの傾きおよび最大値から剪断弾性率および最大剪断応力τmax を求めることができる。しかし剪断弾性率および最大剪断応力τmax は、同図の如く、雪Wの圧縮状態、即ち剪断する際の圧縮応力σによって大きく相違する。従って、圧縮荷重を違えて前記剪断テストを行うことにより、図4(B)に略示する如く、最大剪断応力τmax と圧縮応力σとの関係を、雪質に固有の剪断特性としてうることができる。
【0028】
又本例では、負荷荷重に圧縮空気を利用しているため、装置1を小型軽量かつ構造簡易に構成することができ、かつその操作性を大巾に高めることが可能となる。特に圧縮空気供給源15、28として携行式の圧縮空気収納ボンベを使用しているため、バッテリや発動機などの動力源を不要とし、前記利点をいっそう高めることができる。
【0029】
ここで前記剪断応力τ及び圧縮応力σは、前記剪断荷重F及び圧縮荷重Tを、上の容器部6Uにおける開口部PUの開口面積Sで徐することにより、以下のように求めることができる。
τ=F/S(あるいはF/有効面積)、 σ=T/S
【0030】
又最大剪断応力τmax は、前記応力・変位曲線Kを描く必要はなく、圧縮空気の圧力を徐々に高め、雪Wが剪断破壊に至るまでの間の最大圧力を測定することによって得ることができる。しかし、本例では、剪断変位Lを測定し、前記応力・変位曲線K或いは剪断弾性率を得るために、前記下の容器部6Lの横移動の距離を測定する例えばメジャー等の目盛りである距離測定器33(図1に示す)を設けた場合を例示している。
【0031】
次に、本実施形態の雪特性測定装置1を用いて、雪の剪断特性を測定する場合を説明する。
【0032】
測定対象となる雪が存在している場所(測定現場)に装置1を持ち込んで設置する。又この測定現場で雪サンプルを採取し、上,下の容器部6U,6L内に収納する。このとき、雪サンプルの重量及び体積を測定し、雪サンプルの比重(重量/体積)を求めておく。
【0033】
又この上,下の容器部6U,6Lを順次装置1にセットする。しかる後、圧縮用の荷重付加具10を操作し、圧縮空気供給源15からの高圧の圧縮空気を、圧力調整器16によって所定圧力に調整する。そして、切替え弁17を開き、調圧された圧縮空気をエアシリンダ14に供給することにより、上,下の容器部6U,6L内の雪Wを圧縮する。
【0034】
しかる後、剪断用の荷重付加具23を操作し、圧力調整器29によりエアシリンダ27に供給される圧縮空気の圧力を徐々に高めることにより、圧縮状態の雪Wを剪断破壊させる。そのときの最大圧力から最大剪断応力τmax を求める。
【0035】
そして、これを順次繰り返して圧縮荷重Tが異なる種々な圧縮状態において雪Wを剪断せしめ、そのときの圧縮応力σと最大剪断応力τmax とを記録することにより、図5に示す如き雪の剪断特性をうることができる。なお同図は、北海道において、雪温(−4.9℃)、気温(−9.5℃)、湿度(67%)の環境下で採取した比重(0.53g/cm3)の雪サンプルの剪断特性を示しており、横軸を圧縮応力σ、縦軸を最大剪断応力τmax として、測定結果をプロットしている。又図中の直線Jは、測定結果を回帰分析して得た回帰直線であり、本例では、前記雪サンプルが、最大剪断応力τmax が圧縮応力σに対して以下の関係を有する雪質であることを示している。
τmax =0.5344σ−0.1056
【0036】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、雪の剪断特性を簡便にかつ高精度で測定できる。従って、タイヤの雪上走行性能をより正確に評価することが可能となり、冬用タイヤの研究開発に大きく貢献しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雪特性測定装置の一実施例を示す斜視図である。
【図2】その側面図である。
【図3】雪サンプルの圧縮から剪断に至る状態を説明する線図である。
【図4】(A)圧縮状態の雪を剪断する際の応力・変位曲線示す線図、(B)は、そのときの最大剪断応力と圧縮応力σとの関係を示す線図である。
【図5】本装置によって測定した雪サンプルにおける最大剪断応力と圧縮応力σとの関係を示す線図である。
【図6】従来技術を説明するスミサスCTIスノーコンパクションゲージの側面図である。
【符号の説明】
1 雪特性測定装置
2 基台
3 サンプル圧縮手段
4 サンプル剪断手段
6U、6L 上,下の容器部
7 容器圧縮移動手段
8 圧縮荷重測定器
10,23 荷重付加具
15,28 圧縮空気供給源
16,29 圧力調整器
20 容器横移動手段
21 剪断荷重測定器
33 距離測定器
F 剪断荷重
P、PU、PL 開口部
T 圧縮荷重
Claims (4)
- 雪を圧縮した状態で雪の剪断応力を計測し雪の剪断特性を測定する雪特性測定装置であって、
基台に、
サンプリングされた雪を収納しかつ開口部を向き合わせた上,下の容器部を有し、該上の容器部と下の容器部とを近づけることにより内部の雪を圧縮させうる容器圧縮移動手段と、そのときの圧縮荷重を測定する圧縮荷重測定器とを具えるサンプル圧縮手段、
及び前記上,下の容器部を相対的に横移動させることにより前記圧縮された雪を剪断する容器横移動手段と、そのときの剪断荷重を測定する剪断荷重測定器とを具えるサンプル剪断手段を設けたことを特徴とする雪特性測定装置。 - 前記サンプル剪断手段は、前記下の容器部の横移動の距離を測定する距離測定器を具えたことを特徴とする請求項1記載の雪特性測定装置。
- 前記容器圧縮移動手段と容器横移動手段とは、それぞれ圧縮空気供給源から圧力調整器を介して供給される圧縮空気を用いた荷重付加具を具えることを特徴とする請求項1又は2記載の雪特性測定装置。
- 前記圧縮空気供給源は、携行式の圧縮空気収納ボンベであることを特徴とする請求項3に記載の雪特性測定装置。
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- 2003-02-26 JP JP2003049761A patent/JP2004257892A/ja active Pending
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