JP2004257845A - 欠陥の分類方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】穴パターンに対するVC欠陥発生位置のずれ量と表面欠陥発生位置のずれ量との違いに着目することで,VC欠陥と表面欠陥とを弁別することを可能にし、それぞれに分類するようにした。また,分類後に分類に不適当な欠陥を抽出して分類パラメータを調整することにより,分類を不適当だと判定する程度を変更することを可能とする。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体デバイスの製造ラインの途中において半導体デバイスに発生した欠陥を分類する方法に係り、特に、外観検査装置を用いて半導体デバイスを検査して検出された欠陥を、この欠陥の画像をもとに分類する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの製造工程においては、各工程にいて半導体デバイスが所定の工程を経て良品デバイスとして処理されているかを検査することとプロセスを管理することを目的として所定の工程で処理された半導体デバイスの外観を検査する外観検査が行われている。通常、この外観検査を行った後、レビューSEMなどの装置で外観検査装置で検出した欠陥部をレビューし、レビュー画像をもとに欠陥を分類し、分類カテゴリ毎に欠陥数を集計するなどの管理を行う。この欠陥の管理においては、例えば、欠陥種類毎に定められた基準値と各分類カテゴリの欠陥数を比較し、基準値を上回った場合、欠陥の発生原因を解析し、原因となるプロセスの特定、対策を行う。
【0003】
基準値を下回った場合は原因の解析・対策は行わない。外観検査装置としてSEM(Scanning Elctron Microscope:操作型電子顕微鏡)を応用したSEM式外観検査装置を用いた場合には、検査対象表面のパターン欠陥や異物などの欠陥(以下、表面欠陥という)だけでなく、下層のパターン間のショートや上層と下層のパターンを接続するスルーホール内部への導電物質の充填不良やエッチング残りなどにより生じるスルーホールの形状不良などによって発生する非導通といった内部的な電気特性に起因するボルテージコントラスト(Voltage Contrast)欠陥(以下、VC欠陥という)も検出することができる。これら表面欠陥とVC欠陥は,欠陥発生原因が異なるため区別して集計することは重要である。従来,表面欠陥とVC欠陥の分類に特化した方法はなく,VC欠陥/表面欠陥分類は汎用的な教示型分類方法によって行われてきた。
【0004】
汎用的な教示型分類方法の特徴の1つとして、分類カテゴリをユーザが任意に決定することができる点がある。そのため、任意の画像に対して特徴づけることが必要となる。このため、一般的な概念を定量化した特徴量を分類特徴量として使用している。これらには「欠陥の大きさ」、「欠陥部の色」、「正常部と欠陥部の色差」、「欠陥部の形状」などがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−124555号公報
【特許文献2】
特開2001−331784号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
半導体デバイスの製造工程において基板(ウェハ)の表面に発生する表面欠陥の代表的なものに基板の表面に付着した微小な粒子による異物があり、異物には導電性の物質と非導電性の物質がある。SEMで異物を撮像する場合、異物の組成や異物の位置によって異物の見え方、即ちSEM画像が変化する。撮像対象に電子ビームを照射して走査し撮像対象から発生する二次電子を電子ビームの走査と同期させて検出することにより得られるSEM画像において、異物は、その組成や異物が付着した周辺又は下層の物質の影響を受けて様々な色(濃淡値)となり得る。また、異物はその大きさや形状は決まった傾向があるわけでなく、予め規定することは難しい。従って、一般的概念を定量化した汎用的な教示型分類方法では、異物などの表面欠陥とVC欠陥の違いを本質的に表現した特徴量で分類しているわけではなく、分類対象の表面欠陥の傾向により偶然に、うまく分類できる特徴量があれば、それを用いて分類しているに過ぎない。このため分類対象により分類正答率が大きく異なる問題があった。
【0007】
一方、従来の分類方法では、分類対象の欠陥を欠陥種類別のカテゴリに分類し、欠陥の属するカテゴリの形で分類結果を出力していた。このため、定義された欠陥種類別のカテゴリで分類することが困難な欠陥も、何れかのカテゴリに分類される。これらを結果が出力されたあとに定義された分類カテゴリの何れにも分類にすることが不適当であると判断しても,同様の欠陥をまとめて不適当だと判断する方法はなく,結果出力後に分類不適当な欠陥を再判定することに対して配慮が十分でなかった。
【0008】
従って、本発明の第一の目的は、半導体デバイスの外観を検査する方法において、欠陥部画像をもとに表面欠陥とVC欠陥を分類する方法を提供することにある。
【0009】
本発明の第二の目的は、半導体デバイスの外観を検査する方法において、予め定義された分類カテゴリに分類することが不適当な欠陥を、どこまで不適当とするか分類結果出力後に再判定することが可能な方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、欠陥を分類する方法において、先ず、表面にパターンが形成された試料を撮像して得たSEM画像を処理して表面のパターンを含む試料の欠陥候補の画像を抽出し、次に、抽出した欠陥候補の画像におけるパターンと欠陥との重なり量またはずれ量の度合いを求め、この求めたパターンと欠陥候補との重なり量またはずれ量の度合いに基いて欠陥候補の種類を表面欠陥とVC欠陥または虚報の何れかに判別するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
VC欠陥と表面欠陥の違いを定量化する手段の概念を図1により説明する。検査画像19においてVC欠陥と異物等の表面欠陥の違いは、VC欠陥はその欠陥領域100は穴パターン101の内部に限定されるのに対し,異物などの表面欠陥はランダム欠陥であり穴パターン101の内部にだけ存在するとは限らない。この特徴を定量化することでVC欠陥と表面欠陥を実現する。異物の大きさが穴パターン寸法より小さく,穴パターン上に異物が落ちた場合は,穴パターン内にのみ欠陥領域100が存在する場合があるが,確率的に無視できる程度に小さく,本特性を定量化することはVC欠陥と表面欠陥の分類において有効である。
【0012】
次に、図2により装置構成およびデータの流れを説明する。1はSEM式外観検査装置、2は画像分類用計算機で、それらはネットワーク3で接続されている。SEM式外観検査装置1は,検査画像・参照画像・検出パラメータ等のデータ4を送信する。検査画像とはSEM式外観検査装置1で欠陥があると判定した部分のSEM像であり,参照画像とは検査画像と同一パターンと考えられるSEM画像であり,検出パラメータはSEM式外観検査装置1において欠陥を検出する画像処理条件や装置状態を設定するパラメータを指す。SEM式外観検査装置1から出力された検査画像・参照画像・検出パラメータ等のデータ4は,ネットワーク3を通じ、画像分類用計算機2に送られる。画像分類用計算機2では、検査画像を欠陥種類ごとのカテゴリに分類し、その分類結果5をSEM式外観検査装置1に送信する。
【0013】
図3により、SEM式外観検査装置1の撮像原理および検査原理を示す。SEM式外観検査装置は、SEM画像取得部6と画像データ処理部7と制御部8とで構成されている。
【0014】
SEM画像取得部6は、電子銃10、ビーム偏向器11、対物レンズ12、試料であるウェハ13を載置して移動可能なステージ15、2次電子を検出する半導体センサ16、を備えて構成されている。
【0015】
また、画像データ処理部7は、A/D変換器17、遅延回路部18、画像処理回路部21を備えて構成されている。
【0016】
更に、制御部8は、画像処理回路21で処理された結果を記憶する記憶手段22と、SEN画像取得部6の電子銃10、ビーム偏向器11、対物レンズ12、ステージ15および半導体センサ16を制御する制御手段23と、検査結果であるデータ4を出力する出力手段24とを備えて構成されている。
【0017】
このような構成のSEM式外観検査装置1において、SEM画像取得部6では、電子銃10により発せられた電子線を対物レンズ12にて収束させ、ビーム偏向機器11によってX方向にスキャンしながら、Y方向に連続的に移動しているステージ15に載置された被検査対象であるウエハ13に照射する。電子線照射によりウエハ表面から発生する2次電子を半導体センサ16で検出する。この検出した信号は画像データ処理部7に伝送されてA/D変換器17でA/D変換することによりディジタル信号に変換して画像処理回路21に入力する。ビーム偏向器11による電子線のX方向の繰返し走査と、ステージ15のY方向の連続的な移動により、取得される画像は、2次元の連続画像となる。
【0018】
画像処理回路21では、検出した画像(検査画像19)と、1つ前のチップで検出して記憶しておいた画像(参照画像20)とを比較して差がしきい値より大きい部分を欠陥として判定する。欠陥として判定した部分の座標データは制御部8に送られて記憶手段22に記憶される。欠陥座標を検出する検査を終了後、記憶手段22に記憶した欠陥部分の座標データをもとに制御手段23でSEM画像取得部6を制御して欠陥部分を再度撮像して前回の欠陥座標を検出する検査時と同程度、または高い倍率の詳細な画像を得、画像データ処理部7でこの詳細な画像から作成した検査画像と参照画像とを画像検出時の検出パラメータと共にデータ4として出力手段24から出力し、画像分類用計算機2に送信する。
【0019】
図4によって,画像分類用計算機2の全体的な動作フローを説明し,個別の詳細な動作に関しては,図5〜図11において説明する。画像分類用計算機2ではSEM式外観検査装置1から、検査画像・参照画像・検出パラメータ4を受信する。検査画像・参照画像・検出パラメータ4を入力として画像処理を行い,分類特徴量を記述したファイルを出力する (S401)。検出パラメータまたは送信ファイル名から検査対象の品種、工程を読み取り、対応するデータ種類(品種)に関する教示データの有無を確認する(S402)。教示データがない場合、分類特徴量を記述したファイルを入力として教示処理を実行し分類条件ファイルを出力する(S403)。
【0020】
つづく分類処理(S404)では,分類対象の画像に対する特徴量を記述したファイルを入力とし,分類判定結果を出力する(S404)。教示データが存在する場合、分類処理(S404)のみを行うことができるが,教示データが存在してもユーザが教示動作(S403)を希望する場合行ってもよい。分類処理後(S404)、分類結果および分類対象の画像をもとに分類不適欠陥修正処理を行うかユーザが判断し(S405),希望に応じ分類不適欠陥修正処理(S406)を行う。分類不適欠陥修正処理(S406)では,ユーザは分類不適の範囲を決定するパラメータまたは,同様情報を指定する目的のツールバーを変化させることで,分類不適欠陥を検査画像一覧または欠陥名一覧の形式で出力する。
【0021】
次に、画像分類用計算機2における画像処理(S401)のフローを、図5を用いて説明する。本処理の入力は,SEM式外観検査装置1から出力された検査画像・参照画像・検出パラメータ等のデータ4である。先ず,(S501)で、検査画像と参照画像の位置合せを行う。位置合わせ後、(S502)で、検査画像と参照画像の差を演算して求め、(S503)で、しきい値を用いて2値化し,しきい値より大きい部分を欠陥と判定する。このとき、(S504)で欠陥領域の有無を虚報フラグとしてメモリに記録する。更に、(S505)で「穴外の欠陥領域特徴量」を、(S506)で「欠陥領域の濃淡差特徴量」をそれぞれ演算して求める。
【0022】
最後に(S507)のステップで、上記(S504)でメモリに記録した虚報フラグと,(S505)で演算して求めた「穴外の欠陥領域特徴量」と、(S506)で演算して求めた「欠陥領域の濃淡差特徴量」とを含む情報をファイルに出力して画像処理は終了する。ここでいう「欠陥領域の濃淡差特徴量」とは,欠陥領域における差画像の平均,または,正負の極性の数をカウントしたものを指す。
【0023】
次に、(S505)の「穴外の欠陥領域特徴量」を演算する手順を説明する前に、「穴外の欠陥領域特徴量」について、図6を用いて示す。「穴外の欠陥領域特徴量」は、VC欠陥と異物などの表面欠陥とを弁別するためのものである。異物など表面欠陥は穴パターン101の領域外の欠陥領域110の割合が高い場合が多く、欠陥領域面積100(穴パターン101の領域内の欠陥領域111とパターン101の領域外の欠陥領域110とをあわせた領域の面積)に占める穴パターン101の領域外の欠陥領域110の割合は,VC欠陥に比べ大きくなる。これを「穴外の欠陥領域特徴量」とする。逆の考え方として,欠陥領域面積100に占める穴パターン領域内の欠陥面積111の割合として考えれば,表面欠陥はVC欠陥に比べ小さな値をもち,同様の目的に使用することが出来る。ここでは,説明の簡単のため,以下「穴外の欠陥領域特徴量」を用いて説明する。
【0024】
図7は、「穴外の欠陥領域特徴量」の演算(S505)の手順を説明するフロー図である。先ず,参照画像を入力してこの参照画像にラプラシアンガウシアンフィルタを演算する(S701)。演算後、しきい値により2値化することで穴パターン内外を分離する(S702)。このとき,しきい値を0とすれば,2次微分の極性により分離していることになる。画像処理により演算した欠陥領域(S504)と穴パターン内外の演算結果から、欠陥領域面積に占める穴パターン領域外の欠陥面積を計算することで「穴外の欠陥領域特徴量」を演算する(S703)。
【0025】
図8により、画像分類用計算機2における教示処理(S403)について説明する。教示処理(S403)ではユーザがショート、非導通、表面欠陥にそれぞれ複数の欠陥を指定する。先ず、(S801)でショート、非導通のVC欠陥と表面欠陥とを弁別するための「穴外の欠陥領域特徴量」しきい値を演算する。次に、(S802)で、VC欠陥と表面欠陥とを分類するための閾値を演算して求める。このしきい値の演算方法は、ショート,非導通などVC欠陥を同一カテゴリと考え,VC欠陥と表面欠陥のマハラノビス距離(ある特徴量空間で、ある分類の欠陥の分布の平均からの距離を、この分類の欠陥の分布の標準偏差で正規化した値)が等しくなる「穴外の欠陥領域特徴量」の値を算出することにより行われる。そして、この求めた値をVC欠陥と表面欠陥とを弁別するための「穴外の欠陥領域特徴量」のしきい値として設定する。
【0026】
次に、画像分類用計算機2における分類処理(S404)について、図9を用いて説明する。分類処理ではショート、非導通、表面欠陥、虚報の各カテゴリに分類する。
【0027】
先ず、(S901)において、(S504)で求めた虚報フラグにより欠陥領域の有無、即ち、虚報とそれ以外を分類する。そして、画像処理において欠陥領域が無かった画像を虚報と判定する(S904)。また、画像処理において欠陥領域有りと判断した画像について、(S902)において、「穴外の欠陥領域特徴量」を(S802)で求めたVC欠陥/表面欠陥分類しきい値と比較する。その結果、「穴外の欠陥領域特徴量」が(S802)で求めたVC欠陥/表面欠陥分類しきい値を上回れば、表面欠陥と判定し(S905)、下回ればVC欠陥と判定して次のステップ(S903)へ進む。
【0028】
ステップ(S903)において、VC欠陥はを、(S506)で求めた「欠陥領域の濃淡差特徴量」の符号により分類する。すなわち、「欠陥領域の濃淡差特徴量」の符号が正ならば非導通と分類し(S906)、負ならばショートとして分類する(S907)。ここで、「欠陥領域の濃淡差特徴量」とは画像処理で求めた欠陥領域について、欠陥画像と参照画像の差について平均を演算したものである。尚、「欠陥領域の濃淡差特徴量」は演算方法または撮像方法により、正ならばショート、負ならば非導通として分類する場合もある。
【0029】
次に、図4に示した画像分類用計算機2における分類不適欠陥修正処理(S406)について説明する。本処理はVC欠陥/表面欠陥分類において「穴外の欠陥領域特徴量」により,いずれかに分類することが難しい欠陥を、ユーザに通知し、ユーザが画像をもとに分類することを可能にするものである。
【0030】
先ず,分類不適欠陥の決定方法について図10を用いて説明する。図10は、「穴外の欠陥領域特徴量」70に関するヒストグラムである。(S700)〜(S704)の手順で求めた表面欠陥の「穴外の欠陥領域特徴量」の分布71とVC欠陥の「穴外の欠陥領域特徴量」の分布72から,判定対象の欠陥の「穴外の欠陥領域特徴量」77について,表面欠陥のマハラノビス距離LA75,VC欠陥のマハラノビス距離LB76を求める。これらの比αは下記のように定義できる。
α=LA/LB (1)
αを用いて,下記のように分類不適欠陥を決定できる。
LA>LBのとき、α >= β ならば、表面欠陥。
α < β ならば、分類不適欠陥。
LB>LAのとき、1/α >= β ならば、VC欠陥。
1/α < β ならば、分類不適欠陥。
ここで,βは可変であり,分類不適欠陥の範囲を決定するための係数である。
βはユーザが任意に決定することができる。
【0031】
画面上で分類不適範囲を定義する係数βを設定するGUI80の例を、図11に示す。GUI80は、画像表示領域81と,分類不適範囲を定義する係数βを調節用ツールバー82と,設定した分類不適範囲の係数β表示部83と,分類不適欠陥処理の開始ボタン84とを備えて構成される。このとき,画像表示領域81には分類不適欠陥のみ表示しても良いし,対象画像内の小領域または画像周辺部に分類不適マークを表示してもよい。
【0032】
図12に、本発明による分類システムのGUI90の例を示す。GUI90は、分類対象画像表示部91,ショート欠陥教示データ表示部92,導通不良欠陥教示データ表示部93,異物欠陥教示データ表示部94,教示開始ボタン95,分類開始ボタン96を備えて構成され,分類対象画像表示部91に表示された分類対象画像97を,各欠陥教示データ表示部92〜94の何れかにクリック アンド ドラッグすることで,教示データを選択することが出来る。各分類結果は,分類対象画像97の一部または周辺部に表示するとともに,ファイル出力する。
【0033】
上記した実施例においては、SEM式外観検査装置1と画像処理計算機2とを分離させた構成の場合について説明したが、図13に示すように、SEM式外観検査装置1と画像処理計算機2とを一体に構成してもよい。このように構成した場合、検査画像として、先に説明したような再度撮像した画像を用いても良いが,欠陥の位置を検出する検査時に取得した画像を記憶しておいて、それを用いて図4に示したフローに沿って欠陥分類処理を行うことも可能である。
【0034】
この場合、検査時に取得した画像を全て記憶しておき、この記憶した画像の中から検出した欠陥位置に対応する画像を引き出し、この画像を用いて欠陥を分類するようにしても良いし、又は、検査時に取得した画像のうち欠陥を検出した画像だけを、または、欠陥を検出した画像をその参照画像と対応させて検出した欠陥の位置情報と共に記憶しておきこの画像を用いて欠陥を分類するようにしても良い。これにより、欠陥分類のための画像を再取得する工程を省略することができ、欠陥の検出から分類までを、短時間で処理することが可能になる。
【0035】
また、図7で説明した「穴外の欠陥領域特徴量」を演算する工程においては,参照画像をもちいてパターン形状を演算することについて説明したが、穴パターン密度が高くなると、画像から正確な穴パターン形状を求めることが困難になる場合がある。このような場合、参照画像の代りに,レイアウトデータを使用することで正確な穴パターン形状を得ることができ、より信頼度の高い「穴外の欠陥領域特徴量」を演算により求めることができる。
【0036】
また、図6を用いて説明した実施例においては、VC欠陥と表面欠陥とを、検出した画像上での「穴外の欠陥領域特徴量」を尺度として弁別する方法について説明したが、「穴外の欠陥領域特徴量」の代りに、検出した画像上で穴パターン形状を膨張/収縮させて欠陥との重なり具合を評価することによっても弁別することが可能である。すなわち、図14にその概念を示すように、画像上で穴パターンを拡大または縮小し,「穴外の欠陥領域特徴量」がある基準値となったときの拡大又は縮小した穴パターンの大きさと初期の穴パターンの大きさとの比率を分類のための特徴量として用いることにより、VC欠陥と表面欠陥とを弁別することが出来る。
【0037】
これは,VC欠陥領域の中心と穴パターンの中心とのずれ量が、異物などの表面欠陥の中心位置と穴パターンの中心とのずれ量に比べて、比較的小さいという特徴を利用している。すなわち、VC欠陥の領域は、穴パターン又はその周辺を含む領域に発生するのに対して、異物などの表面欠陥は、その発生位置がランダムであって穴パターンからのずれ量が、一般にVC欠陥の場合よりも大きくなるという特徴を利用する。
【0038】
この特徴を利用して、「穴外の欠陥領域特徴量」がある基準値となったときの拡大又は縮小した穴パターンの大きさと初期の穴パターンの大きさとの比率から、この比率が1に近いときにはVC欠陥、1から大きくずれているときには表面欠陥であると分類することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、SEM画像を用いた欠陥の検査において、VC欠陥と表面欠陥とをより正確に分類することが可能になった。また,分類後に,分類不適欠陥を条件を変更することが可能になり、その結果、一旦分類した結果を修正することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分類対象の特性を示す検査対象試料の平面図である。
【図2】本発明にかかる,第1の装置構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に用いるSEM式外観検査装置の概略構成を示すブロック図である。
【図4】本発明による分類システムの全体処理フローを示すフロー図である。
【図5】本発明による分類システムの画像処理フローを示すフロー図である。
【図6】本発明によるVC欠陥/表面欠陥分類用特徴量の概念を示す図である。
【図7】本発明によるVC欠陥/表面欠陥分類用特徴量の演算フローを示すフロー図である。
【図8】本発明による分類システムの教示処理フローを示すフロー図である。
【図9】本発明による分類システムの分類処理フローを示すフロー図である。
【図10】本発明による分類システムの分類不適欠陥決定方法の概念を示すグラフである。
【図11】本発明による分類システムの分類不適欠陥決定処理のGUI例を示す表示画面の正面図である。
【図12】本発明による分類システムのGUIの例を示す表示画面の正面図である。
【図13】本発明にかかる,穴パターン画像を膨張させたときの表面欠陥との関係を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・SEM式外観検査装置 2・・・画像分類用計算機 3・・・ネットワーク
10・・・電子銃 11・・・ビーム偏向機 12・・・対物レンズ 15・・・ステージ 16・・・半導体センサ 17・・・A/D変換 18・・・遅延回路
21・・・画像処理回路 80・・・分類不適処理用GUI 100・・・欠陥領域
101・・・穴パターン 110・・・パターン領域外の欠陥領域 111・・・パターン領域内の欠陥領域 112・・・初期パターンの大きさ 113・・・拡大後のパターンの大きさ
Claims (10)
- 表面にパターンが形成された試料を撮像して得たSEM画像を処理して前記表面のパターンを含む試料の欠陥候補の画像を抽出し、
該抽出した欠陥候補の画像における前記パターンと前記欠陥との重なり量またはずれ量の度合いを求め、
該求めた前記パターンと前記欠陥候補との重なり量またはずれ量の度合いに基いて前記欠陥候補の種類を判別することを特徴とする欠陥の分類方法。 - 前記SEM画像は、SEM式外観検査装置を用いて取得され通信手段を介して送信された画像であることを特徴とする請求項1記載の欠陥の分類方法。
- 表面にパターンが形成された試料を撮像して該試料表面の画像を得、
該得た画像から該試料の欠陥候補を抽出して該抽出した欠陥候補の位置情報を得、
該抽出した欠陥候補の位置情報に基づいて前記試料の欠陥候補の位置の詳細な画像を得、
該詳細な画像から前記表面のパターンを含む試料の欠陥候補の画像を抽出し、該抽出した欠陥候補の画像における前記パターンと前記欠陥との重なり量またはずれ量の度合いを求め、
該求めた前記パターンと前記欠陥候補との重なり量またはずれ量の度合いに基いて前記欠陥候補の種類を分類することを特徴とする欠陥の分類方法。 - 表面にパターンが形成された試料を撮像して該試料表面の画像を得、
該得た画像から該試料の欠陥候補を検出して該欠陥候補の位置情報を得、
該位置情報に対応した前記試料表面の画像を記憶し、
該記憶した画像から前記表面のパターンを含む試料の欠陥候補の画像を抽出し、
該抽出した欠陥候補の画像における前記パターンと前記欠陥候補との重なり量またはずれ量の度合いを求め、
該求めた前記パターンと前記欠陥候補との重なり量またはずれ量の度合いに基いて前記欠陥候補の種類を分類することを特徴とする欠陥の分類方法。 - 前記試料表面の画像が、SEM画像であることを特徴とする請求項3又は4に記載の欠陥の分類方法。
- 前記欠陥候補の種類を、画面上から入力したデータに基いて分類することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の欠陥の分類方法。
- 前記欠陥候補を、表面欠陥とVC欠陥と虚報との何れかに分類することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の欠陥の分類方法。
- 前記欠陥候補を、導通性欠陥と非導通性欠陥と表面欠陥と虚報との何れかに分類することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の欠陥の分類方法。
- 前記欠陥候補を、予め設定した分類の何れか一つに指定するのが難しい分類不適欠陥を含む複数の種類に分類することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の欠陥の分類方法。
- 前記欠陥候補を、予め設定した分類の何れか一つに指定するのが難しい分類不適欠陥を画面上に表示し、該表示された分類不適格欠陥の分類を画面上で行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の欠陥の分類方法。
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