JP2004254805A - 浴室用電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源コードを介さずに機器本体への電力供給を行うことができる浴室用電気機器を提供する。
【解決手段】マッサージ装置からなる機器本体10と、この機器本体10に電力を供給する電力伝送手段20と、機器本体10を操作するための操作リモコン30とを備えており、操作リモコン30は、浴室の壁面に固定設置されている。電力伝送手段20は、浴槽本体BBにおける機器本体10が設置される部分の裏面側に固定設置された給電部21と、機器本体10に内蔵された受電部22とから構成されており、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して、給電部21に供給された電力が、電磁誘導作用によって、受電部22に伝送され、機器本体10に電力が供給されるようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】マッサージ装置からなる機器本体10と、この機器本体10に電力を供給する電力伝送手段20と、機器本体10を操作するための操作リモコン30とを備えており、操作リモコン30は、浴室の壁面に固定設置されている。電力伝送手段20は、浴槽本体BBにおける機器本体10が設置される部分の裏面側に固定設置された給電部21と、機器本体10に内蔵された受電部22とから構成されており、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して、給電部21に供給された電力が、電磁誘導作用によって、受電部22に伝送され、機器本体10に電力が供給されるようになっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、必要に応じて、浴室内に着脱自在に設置されるマッサージ装置や浴槽内照明装置等の浴室用電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、自分の体をマッサージする場合は、浴室用のマッサージ装置を浴槽等に取り付けることになるが、こういった浴室用のマッサージ装置は、浴室内に常設されるものではなく、入浴者が必要に応じて、浴室内に持ち込んで使用するものであるため、居室内で使用される一般的な電気機器と同様に、機器本体には電力を供給するための電源コードが接続されている。
【0003】
しかしながら、浴室内には、通常、電源コンセントが設けられていないので、上述したような浴室用のマッサージ装置等の浴室用電気機器を浴室内で使用する場合は、機器本体に接続された電源コードを浴室外(例えば、脱衣場)に引き出し、浴室外に設置されている電源コンセントから、電源コードを介して、機器本体への電力供給を行うのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−329332号公報
【特許文献2】
特開平10−179454号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような浴室用電気機器の電源コードを浴室外に引き出すためには、浴室の入出口を通さなければならないので、こういった浴室用電気機器を浴室内で使用する場合は、浴室の入出口を開閉する扉や引戸を完全に閉じることができず、浴室内の湯水が脱衣場に飛散するおそれがある。
【0006】
また、浴室用電気機器の電源コードを浴室外に引き出すためには、狭い浴室内において、電源コードを引き回さなければならないので、電源コードが入浴の邪魔になると共に、電源コードが損傷を受けると、漏電する危険性が高く、浴室内で入浴者が感電するおそれもある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、上述した問題点に鑑み、電源コードを介さずに機器本体への電力供給を行うことができる浴室用電気機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、浴室内に着脱自在に設置される機器本体と、電磁誘導作用により、給電部と受電部との間で電力の授受を行う非接触型の電力伝送手段とを備え、前記給電部が、浴槽ユニットを構成している構造体の裏面側に設置されており、前記受電部が、前記機器本体に内蔵されていることを特徴とする浴室用電気機器を提供するものである。なお、ここにいう「浴槽ユニットを構成している構造体」は、浴槽部分を構成している部材を意味しており、例えば、浴槽本体、浴槽本体のフランジから外側に張り出すように設置される化粧ボード、浴槽本体の側面を隠蔽するためのエプロン等が含まれる。
【0009】
以上のように、この浴室用電気機器は、電力伝送手段の給電部が、浴槽ユニットを構成している構造体の裏面側に設置されており、電力伝送手段の受電部が、機器本体に内蔵されているので、給電部と受電部とが相互に向き合うように、機器本体を浴槽ユニットの所定の位置に設置するだけで、給電部及び受電部からなる電力伝送手段を介して、機器本体に電力を供給することができる。
【0010】
従って、この浴室用電気機器では、電力を供給するための電源コードを機器本体に接続する必要がなく、電源コードが機器本体に接続されている従来の浴室用電気機器のように、電源コードが入浴の邪魔になったり、電源コードを浴室外に引き出すために扉や引戸を完全に閉じることができない浴室の入出口から浴室内の湯水が脱衣場に飛散したりすることがなく、電源コードの損傷に起因した漏電が発生することもない。
【0011】
特に、請求項2に係る発明の浴室用電気機器のように、前記受電部が内蔵された前記機器本体が、防水構造を有しているものにあっては、従来の浴室用電気機器とは異なり、機器本体に電源コードが接続されていないので、防水性能の信頼性を高めることができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明の浴室用電気機器のように、浴室内に設置される、前記機器本体の操作手段を備え、前記機器本体と前記操作手段とが、前記電力伝送手段を経由して、信号の授受を行うようになっているものにあっては、機器本体と操作手段とを信号線等で接続する必要がなく、固定設置されている給電部と操作手段とを信号線等で接続すればよいので、操作手段を浴室の壁面に固定設置することが可能となり、持ち運ばなければならない機器本体の取扱性が向上する。
【0013】
また、請求項4に係る発明の浴室用電気機器のように、複数の前記給電部が異なる位置に設置されているものにあっては、必要に応じて、機器本体の設置位置を変更したり、複数の機器本体を同時に使用したりすることができるという効果が得られる。
【0014】
特に、請求項5に係る発明の浴室用電気機器のように、前記機器本体がマッサージ装置である場合に有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、この浴室用電気機器1は、マッサージ装置からなる機器本体10と、この機器本体10に電力を供給する電力伝送手段20と、機器本体10を操作するための操作リモコン30とを備えており、操作リモコン30は、浴室の壁面に固定設置されている。
【0016】
前記機器本体10は、湯水が貯留される浴槽本体BB内で使用することができるように、防水構造を有しており、浴槽本体BBにおける、入浴者が背を持たせかける部分に着脱自在に設置されるようになっている。
【0017】
前記電力伝送手段20は、同図に示すように、浴槽本体BBにおける機器本体10が設置される部分の裏面側に固定設置された給電部21と、機器本体10に内蔵された受電部22とから構成されており、給電部21には、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して電力が供給されるようになっている。
【0018】
前記給電部21及び受電部22は、それぞれ電磁誘導コイル21a、22aを備えており、浴槽本体BBの所定位置に機器本体10を設置すると、双方の電磁誘導コイル21a、22aが相互に電磁結合するように、給電部21及び受電部22が浴槽本体BBを挟んで対向配置され、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して給電部21に供給された電力が、電磁誘導作用によって、給電部21から機器本体10に内蔵された受電部22に伝送され、機器本体10に電力が供給されるようになっている。なお、給電部21からの電力の伝送動作は、機器本体10が浴槽本体BBの所定位置に設置されたことを検知して、実行されるようになっており、機器本体10が浴槽本体BBの所定位置に設置されていない場合は、給電部21から電磁波(電力搬送波)が出力されないようになっている。
【0019】
前記操作リモコン30は、通信線31を介して、給電部21の電磁誘導コイル21aに接続されており、浴槽本体BBの所定位置に機器本体10が設置されている状態では、操作リモコン30から出力される操作信号等が、電力供給の場合と同様に、電磁誘導作用によって、給電部21から機器本体10に内蔵された受電部22に伝送され、受電部22を介して、機器本体10に送信されるようになっている。詳しくは、操作信号を高周波で変調し電力伝送手段に重畳して操作信号を伝送することになる。従って、この操作リモコン30によって、マッサージ装置である機器本体10の電源をON、OFFしたり、マッサージ動作を制御したりすることができる。さらに、機器本体10から出力される、機器本体10の状態を示す状態信号を、高周波で変調した後、上述した操作信号の伝送の場合とは逆に、受電部22から給電部21に伝送し、給電部21を介して、操作リモコン30に送信することによって、機器本体10の状態を操作リモコン30に報知させるようにしてもよい。
【0020】
以上のように構成された浴室用電気機器1を用いて、入浴者が浴槽本体BBに浸かりながら、背中のマッサージを行う場合は、マッサージ装置である機器本体10を浴槽本体BBの所定位置に設置すると、給電部21から受電部22に電力が自動的に伝送され、機器本体10に電力を供給可能な状態になるので、入浴者は、操作リモコン30によって、機器本体10の電源をONすると共に所定のマッサージモードを選択することによって、自分の好みに応じたマッサージを行うことができる。
【0021】
以上のように、この浴室用電気機器1は、浴槽本体BBにおける予め設定されている所定位置に機器本体10を設置するだけで、機器本体10に電力を供給可能な状態になるので、電力を供給するための電源コードを機器本体10に接続する必要がなく、電源コードが機器本体に接続されている従来の浴室用電気機器のように、電源コードが入浴の邪魔になったり、電源コードを浴室外に引き出すために扉や引戸を完全に閉じることができない浴室の入出口から浴室内の湯水が脱衣場に飛散したりすることがなく、電源コードの損傷に起因した漏電が発生することもない。
【0022】
また、この浴室用電気機器1は、浴室の壁面に設置された操作リモコン30と機器本体10とが、電力伝送手段20を経由して、操作信号等の授受を行うようになっているので、機器本体10に操作部を接続する必要がなく、持ち運ばなければならない機器本体10の取扱性や操作性が向上する。
【0023】
また、この浴室用電気機器1では、従来の浴室用電気機器とは異なり、電源コードや操作部が機器本体10に接続されていないので、機器本体10に対して複雑な防水構造を採用する必要がなく、防水性能の信頼性が高くなるという効果も得られる。
【0024】
なお、上述した実施形態では、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、背中をマッサージすることができるように、浴槽本体BBにおける入浴者が背中を持たせかける部分に機器本体10を設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、浴槽本体BBのフランジBF及びこのフランジBFから外側に張り出す化粧ボードMBに機器本体10を設置するようにしておけば、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、後頭部や首部をマッサージすることができる。ただし、この場合は、予め、フランジBF及び化粧ボードMBの裏面側に給電部21を設置しておかなければならないことはいうまでもない。
【0025】
また、上述した各実施形態では、マッサージ装置である機器本体10に電力を供給するために、1つの給電部21を浴槽ユニットにおける特定の部位に設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、複数の給電部21を浴槽ユニットにおける異なる部位に予め設置しておくと、入浴者が、マッサージしたい部位に合わせて、機器本体10の設置場所を任意に選択することができるので、使い勝手が向上する。
【0026】
また、上述した各実施形態では、マッサージ装置である一種類の機器本体10を浴槽ユニットに設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、マッサージ装置である第1の機器本体10と、浴槽内照明装置である第2の機器本体10Aとを設置することができるように、それぞれに電力を供給するための2つの給電部21、21Aを浴槽ユニット(この場合、浴槽本体BB)に設置したり、図5に示すように、マッサージ装置である第1の機器本体10と、テレビジョン装置である第2の機器本体10Bとを設置することができるように、それぞれに電力を供給するための2つの給電部21、21Bを浴槽ユニット(この場合、浴槽本体BBのフランジBF及び化粧ボードMB)に設置したりすることも可能である。
【0027】
また、上述した各実施形態では、機器本体が、マッサージ装置、浴槽内照明装置、テレビジョン装置である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、浴槽水保温ヒータ、浴槽水攪拌ポンプ(マッサージ効果を有するジェット水流ポンプを含む)、気泡発生用の空気ポンプ、打たせ湯等に用いられる浴槽水汲み上げポンプ、浴槽水を洗濯機に圧送するポンプ、浴槽水浄化装置、浴槽・浴室洗浄装置等、浴室内で使用される種々の機器について、本発明を適用することができる。
【0028】
また、上述した各実施形態では、機器本体10、10A、10Bに電力を供給するための給電部21、21A、21Bを、浴槽本体BBや浴槽本体BBのフランジBF及び化粧ボードMBに設置しているが、これに限定されるものではなく、使用する機器本体によっては、例えば、浴槽本体の側面を隠蔽しているエプロン部分に給電部を設置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる浴室用電気機器の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図3】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図4】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図5】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 浴室用電気機器
10、10A、10B 機器本体
20 電力伝送手段
21 給電部
21a 電磁誘導コイル
22 受電部
22a 電磁誘導コイル
30 操作リモコン
BB 浴槽本体
BF フランジ
MB 化粧ボード
【発明の属する技術分野】
この発明は、必要に応じて、浴室内に着脱自在に設置されるマッサージ装置や浴槽内照明装置等の浴室用電気機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、自分の体をマッサージする場合は、浴室用のマッサージ装置を浴槽等に取り付けることになるが、こういった浴室用のマッサージ装置は、浴室内に常設されるものではなく、入浴者が必要に応じて、浴室内に持ち込んで使用するものであるため、居室内で使用される一般的な電気機器と同様に、機器本体には電力を供給するための電源コードが接続されている。
【0003】
しかしながら、浴室内には、通常、電源コンセントが設けられていないので、上述したような浴室用のマッサージ装置等の浴室用電気機器を浴室内で使用する場合は、機器本体に接続された電源コードを浴室外(例えば、脱衣場)に引き出し、浴室外に設置されている電源コンセントから、電源コードを介して、機器本体への電力供給を行うのが一般的である。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−329332号公報
【特許文献2】
特開平10−179454号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような浴室用電気機器の電源コードを浴室外に引き出すためには、浴室の入出口を通さなければならないので、こういった浴室用電気機器を浴室内で使用する場合は、浴室の入出口を開閉する扉や引戸を完全に閉じることができず、浴室内の湯水が脱衣場に飛散するおそれがある。
【0006】
また、浴室用電気機器の電源コードを浴室外に引き出すためには、狭い浴室内において、電源コードを引き回さなければならないので、電源コードが入浴の邪魔になると共に、電源コードが損傷を受けると、漏電する危険性が高く、浴室内で入浴者が感電するおそれもある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、上述した問題点に鑑み、電源コードを介さずに機器本体への電力供給を行うことができる浴室用電気機器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、浴室内に着脱自在に設置される機器本体と、電磁誘導作用により、給電部と受電部との間で電力の授受を行う非接触型の電力伝送手段とを備え、前記給電部が、浴槽ユニットを構成している構造体の裏面側に設置されており、前記受電部が、前記機器本体に内蔵されていることを特徴とする浴室用電気機器を提供するものである。なお、ここにいう「浴槽ユニットを構成している構造体」は、浴槽部分を構成している部材を意味しており、例えば、浴槽本体、浴槽本体のフランジから外側に張り出すように設置される化粧ボード、浴槽本体の側面を隠蔽するためのエプロン等が含まれる。
【0009】
以上のように、この浴室用電気機器は、電力伝送手段の給電部が、浴槽ユニットを構成している構造体の裏面側に設置されており、電力伝送手段の受電部が、機器本体に内蔵されているので、給電部と受電部とが相互に向き合うように、機器本体を浴槽ユニットの所定の位置に設置するだけで、給電部及び受電部からなる電力伝送手段を介して、機器本体に電力を供給することができる。
【0010】
従って、この浴室用電気機器では、電力を供給するための電源コードを機器本体に接続する必要がなく、電源コードが機器本体に接続されている従来の浴室用電気機器のように、電源コードが入浴の邪魔になったり、電源コードを浴室外に引き出すために扉や引戸を完全に閉じることができない浴室の入出口から浴室内の湯水が脱衣場に飛散したりすることがなく、電源コードの損傷に起因した漏電が発生することもない。
【0011】
特に、請求項2に係る発明の浴室用電気機器のように、前記受電部が内蔵された前記機器本体が、防水構造を有しているものにあっては、従来の浴室用電気機器とは異なり、機器本体に電源コードが接続されていないので、防水性能の信頼性を高めることができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明の浴室用電気機器のように、浴室内に設置される、前記機器本体の操作手段を備え、前記機器本体と前記操作手段とが、前記電力伝送手段を経由して、信号の授受を行うようになっているものにあっては、機器本体と操作手段とを信号線等で接続する必要がなく、固定設置されている給電部と操作手段とを信号線等で接続すればよいので、操作手段を浴室の壁面に固定設置することが可能となり、持ち運ばなければならない機器本体の取扱性が向上する。
【0013】
また、請求項4に係る発明の浴室用電気機器のように、複数の前記給電部が異なる位置に設置されているものにあっては、必要に応じて、機器本体の設置位置を変更したり、複数の機器本体を同時に使用したりすることができるという効果が得られる。
【0014】
特に、請求項5に係る発明の浴室用電気機器のように、前記機器本体がマッサージ装置である場合に有効である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、この浴室用電気機器1は、マッサージ装置からなる機器本体10と、この機器本体10に電力を供給する電力伝送手段20と、機器本体10を操作するための操作リモコン30とを備えており、操作リモコン30は、浴室の壁面に固定設置されている。
【0016】
前記機器本体10は、湯水が貯留される浴槽本体BB内で使用することができるように、防水構造を有しており、浴槽本体BBにおける、入浴者が背を持たせかける部分に着脱自在に設置されるようになっている。
【0017】
前記電力伝送手段20は、同図に示すように、浴槽本体BBにおける機器本体10が設置される部分の裏面側に固定設置された給電部21と、機器本体10に内蔵された受電部22とから構成されており、給電部21には、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して電力が供給されるようになっている。
【0018】
前記給電部21及び受電部22は、それぞれ電磁誘導コイル21a、22aを備えており、浴槽本体BBの所定位置に機器本体10を設置すると、双方の電磁誘導コイル21a、22aが相互に電磁結合するように、給電部21及び受電部22が浴槽本体BBを挟んで対向配置され、絶縁トランスまたは低電圧電源を介して給電部21に供給された電力が、電磁誘導作用によって、給電部21から機器本体10に内蔵された受電部22に伝送され、機器本体10に電力が供給されるようになっている。なお、給電部21からの電力の伝送動作は、機器本体10が浴槽本体BBの所定位置に設置されたことを検知して、実行されるようになっており、機器本体10が浴槽本体BBの所定位置に設置されていない場合は、給電部21から電磁波(電力搬送波)が出力されないようになっている。
【0019】
前記操作リモコン30は、通信線31を介して、給電部21の電磁誘導コイル21aに接続されており、浴槽本体BBの所定位置に機器本体10が設置されている状態では、操作リモコン30から出力される操作信号等が、電力供給の場合と同様に、電磁誘導作用によって、給電部21から機器本体10に内蔵された受電部22に伝送され、受電部22を介して、機器本体10に送信されるようになっている。詳しくは、操作信号を高周波で変調し電力伝送手段に重畳して操作信号を伝送することになる。従って、この操作リモコン30によって、マッサージ装置である機器本体10の電源をON、OFFしたり、マッサージ動作を制御したりすることができる。さらに、機器本体10から出力される、機器本体10の状態を示す状態信号を、高周波で変調した後、上述した操作信号の伝送の場合とは逆に、受電部22から給電部21に伝送し、給電部21を介して、操作リモコン30に送信することによって、機器本体10の状態を操作リモコン30に報知させるようにしてもよい。
【0020】
以上のように構成された浴室用電気機器1を用いて、入浴者が浴槽本体BBに浸かりながら、背中のマッサージを行う場合は、マッサージ装置である機器本体10を浴槽本体BBの所定位置に設置すると、給電部21から受電部22に電力が自動的に伝送され、機器本体10に電力を供給可能な状態になるので、入浴者は、操作リモコン30によって、機器本体10の電源をONすると共に所定のマッサージモードを選択することによって、自分の好みに応じたマッサージを行うことができる。
【0021】
以上のように、この浴室用電気機器1は、浴槽本体BBにおける予め設定されている所定位置に機器本体10を設置するだけで、機器本体10に電力を供給可能な状態になるので、電力を供給するための電源コードを機器本体10に接続する必要がなく、電源コードが機器本体に接続されている従来の浴室用電気機器のように、電源コードが入浴の邪魔になったり、電源コードを浴室外に引き出すために扉や引戸を完全に閉じることができない浴室の入出口から浴室内の湯水が脱衣場に飛散したりすることがなく、電源コードの損傷に起因した漏電が発生することもない。
【0022】
また、この浴室用電気機器1は、浴室の壁面に設置された操作リモコン30と機器本体10とが、電力伝送手段20を経由して、操作信号等の授受を行うようになっているので、機器本体10に操作部を接続する必要がなく、持ち運ばなければならない機器本体10の取扱性や操作性が向上する。
【0023】
また、この浴室用電気機器1では、従来の浴室用電気機器とは異なり、電源コードや操作部が機器本体10に接続されていないので、機器本体10に対して複雑な防水構造を採用する必要がなく、防水性能の信頼性が高くなるという効果も得られる。
【0024】
なお、上述した実施形態では、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、背中をマッサージすることができるように、浴槽本体BBにおける入浴者が背中を持たせかける部分に機器本体10を設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、浴槽本体BBのフランジBF及びこのフランジBFから外側に張り出す化粧ボードMBに機器本体10を設置するようにしておけば、入浴者が浴槽内のお湯に浸かりながら、後頭部や首部をマッサージすることができる。ただし、この場合は、予め、フランジBF及び化粧ボードMBの裏面側に給電部21を設置しておかなければならないことはいうまでもない。
【0025】
また、上述した各実施形態では、マッサージ装置である機器本体10に電力を供給するために、1つの給電部21を浴槽ユニットにおける特定の部位に設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、複数の給電部21を浴槽ユニットにおける異なる部位に予め設置しておくと、入浴者が、マッサージしたい部位に合わせて、機器本体10の設置場所を任意に選択することができるので、使い勝手が向上する。
【0026】
また、上述した各実施形態では、マッサージ装置である一種類の機器本体10を浴槽ユニットに設置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、マッサージ装置である第1の機器本体10と、浴槽内照明装置である第2の機器本体10Aとを設置することができるように、それぞれに電力を供給するための2つの給電部21、21Aを浴槽ユニット(この場合、浴槽本体BB)に設置したり、図5に示すように、マッサージ装置である第1の機器本体10と、テレビジョン装置である第2の機器本体10Bとを設置することができるように、それぞれに電力を供給するための2つの給電部21、21Bを浴槽ユニット(この場合、浴槽本体BBのフランジBF及び化粧ボードMB)に設置したりすることも可能である。
【0027】
また、上述した各実施形態では、機器本体が、マッサージ装置、浴槽内照明装置、テレビジョン装置である場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、浴槽水保温ヒータ、浴槽水攪拌ポンプ(マッサージ効果を有するジェット水流ポンプを含む)、気泡発生用の空気ポンプ、打たせ湯等に用いられる浴槽水汲み上げポンプ、浴槽水を洗濯機に圧送するポンプ、浴槽水浄化装置、浴槽・浴室洗浄装置等、浴室内で使用される種々の機器について、本発明を適用することができる。
【0028】
また、上述した各実施形態では、機器本体10、10A、10Bに電力を供給するための給電部21、21A、21Bを、浴槽本体BBや浴槽本体BBのフランジBF及び化粧ボードMBに設置しているが、これに限定されるものではなく、使用する機器本体によっては、例えば、浴槽本体の側面を隠蔽しているエプロン部分に給電部を設置することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる浴室用電気機器の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図3】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図4】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【図5】他の実施形態である浴室用電気機器を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 浴室用電気機器
10、10A、10B 機器本体
20 電力伝送手段
21 給電部
21a 電磁誘導コイル
22 受電部
22a 電磁誘導コイル
30 操作リモコン
BB 浴槽本体
BF フランジ
MB 化粧ボード
Claims (5)
- 浴室内に着脱自在に設置される機器本体と、
電磁誘導作用により、給電部と受電部との間で電力の授受を行う非接触型の電力伝送手段とを備え、
前記給電部が、浴槽ユニットを構成している構造体の裏面側に設置されており、
前記受電部が、前記機器本体に内蔵されていることを特徴とする浴室用電気機器。 - 前記受電部が内蔵された前記機器本体は、防水構造を有している請求項1に記載の浴室用電気機器。
- 浴室内に設置される、前記機器本体の操作手段を備え、
前記機器本体と前記操作手段とは、前記電力伝送手段を経由して、信号の授受を行うようになっている請求項1または2に記載の浴室用電気機器。 - 複数の前記給電部が異なる位置に設置されている請求項1、2または3に記載の浴室用電気機器。
- 前記機器本体がマッサージ装置である請求項1、2、3または4に記載の浴室用電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003046892A JP2004254805A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 浴室用電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2009159684A (ja) * | 2007-12-25 | 2009-07-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 非接触給電機能付き浴槽 |
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-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003046892A patent/JP2004254805A/ja active Pending
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