JP2004253843A - Information processing apparatus, method of controlling the same, and control program thereof - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク接続可能な情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のネットワーク技術の進歩は著しく、現在ではファクシミリ装置やプリンタ、複写機、イメージスキャナのようなオフィス機器の多くでネットワーク化された機種が提供されている。一方で、これらのオフィス機器では統合化も進んでおり、いわゆるマルチファンクションシステムなどの名称で、プリンタ、複写機、イメージスキャナ、ファクシミリなどの複数の機能を統合した情報処理装置が提供されている。
【0003】
現在、ネットワークプロトコルで最も普及しているのは、IP(Internet Protocol)であり、多くの情報処理装置はIP(TCP/IP、UDP/IP)を用いて通信している。IP通信では、ネットワークインターフェースにIPアドレスを付与する必要があるが、IPアドレスは手動設定によりネットワーク管理者が付与したり、IPv6(下記の非特許文献1)のような規格が含む自動アドレス付与機能や、IPv4(下記の非特許文献2)においてはDHCPのような自動アドレス付与のしくみを用いて、ルータのような機器から自動的に取得する構成が用いられている。
【0004】
【非特許文献1】
RFC1883 − Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification, http://www.faqs.org/rfcs/rfc1883.html
【非特許文献2】
RFC2131 − Dynamic Host Configuration Protocol, http://www.faqs.org/rfcs/rfc2131.html
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
IP通信では、種々のファイアウォール技術が用いられており、情報処理装置に対するネットワーク経由のアクセスを制限するには、たとえばパケットフィルタリングの技術を用いることができる。パケットフィルタリング技術は、インターネット側からの攻撃に対する防御のために利用される他、たとえば、オフィス内のあるプリンタを使用できるホストを制限するためなどにも利用することができる。
【0006】
ところが、従来技術では、プリンタ、複写機、イメージスキャナ、ファクシミリなどの複数の機能を統合したマルチファンクションシステムなどであっても、1機器に対して1つのIPアドレスを取得するように動作するものが多い。
【0007】
このため、マルチファンクションシステム側で、パケットフィルタリングにより使用者や使用ホストの制限を行ないたい場合には、機器に与えられた単一のIPアドレスに対するアクセス制御を行なうことになり、プリンタ、複写機、イメージスキャナ、ファクシミリなどの各機能それぞれに別々のアクセス制御を行なうことは不可能である、という問題がある。
【0008】
さらに、マルチファンクションシステムに対してアクセスするホストPC側は、単一のIPアドレスを経由してマルチファンクションシステムのプリンタ、複写機、イメージスキャナ、ファクシミリなど各機能にアクセスしなければならず、ホストPCにはそのマルチファンクションシステム専用のドライバソフトウェアをインストールしなければならない。このような専用ドライバの開発はコスト高であり、また開発工期も長くなりがちである。また、ユーザから見てもこのようなドライバソフトウェアのセットアップ操作は複雑なものにならざるを得ない。もちろん、マルチファンクションシステム側でも、そのファームウェアは複数の機能を単一のIPアドレスを介して外部からアクセスできるよう専用のものを開発しなければならず、開発効率は良くない。
【0009】
本発明の課題は、上記の問題を解決し、情報処理装置、特にマルチファンクションシステムのようなシステムにおいてファームウェアや関連のドライバソフトウェアの開発を容易にし、しかも、各機能に対するアクセス制御も個別に行なえるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、ネットワーク接続可能な情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、各々一意なIPアドレスを持つネットワークインターフェースを有し、異なる情報処理機能をそれぞれ単一で、あるいは協働して実行する複数の処理部と、前記各処理部と外部のネットワーク間でルーティングを行なうルータ手段を筐体内に一体的に収容し、前記複数の処理部のIPアドレスに対するアクセスを許可する外部ネットワークのホストを登録し、登録された登録情報に基づき前記各処理部と外部ネットワークのホストとのネットワーク通信を制御するとともに、該ネットワーク通信を介して前記各処理部により実行される情報処理機能を制御する構成を採用した。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1に示す本発明を採用したマルチファンクションシステムとして、プリンタ、スキャナ、ファクシミリの機能を1台に統合した複合画像処理装置(以下ではMFPとも記す)の構成を示す。
【0013】
図1において、符号101は液晶ディスプレイ等から構成された表示装置107、キー操作部108から成るユーザインターフェース部で、このユーザインターフェース部はIPV6ネットワーク対応のルータ102を有する。
【0014】
このルータ102は、外部イーサネット(商標名)と接続されると同時に、ルータ下にはプリント部103、スキャナ部104、ファクシミリ部105のファンクションコントローラが、イーサネット(商標名)あるいはそれに相当するネットワークI/Fで接続されている。
【0015】
スキャナ部104は原稿のスキャンを行なう入力機器であるが、内部にスキャン動作を制御するCPUシステムと、スキャンデータを一次蓄積するバッファRAM、MACアドレスを焼きつけたMACコントローラによるネットワークインターフェースを有する。スキャナ部104のCPUシステムは、スタンドアロン型のスキャナシステムと同等の処理が可能であり、外部PCのスキャナドライバからのコマンドパケットをそのまま処理が可能である。
【0016】
プリント部103は不図示の電子写真方式などのプリンタエンジン(不図示)から構成され、内部にプリント動作を制御するCPUシステムと、プリントデータを展開蓄積するバッファRAM、MACアドレスを焼きつけたMACコントローラによるネットワークインターフェースを有する。プリント部103のCPUシステムはスタンドアロン型のプリンタシステムと同等の処理が可能であり、外部PCのプリンタドライバからのコマンドパケットをそのまま処理が可能である。
【0017】
ファクシミリ部105は公衆回線に接続され、画像データの送受信を行なう機器であるが、内部にファクシミリ動作を制御するCPUシステムと、ファクシミリデータを蓄積するバッファRAM、ファクシミリデータを圧縮、伸長するコーデック、公衆回線との通信を行なうモデム、MACアドレスを焼きつけたMACコントローラによるネットワークインターフェースを有する。
【0018】
以上のように本実施形態のマルチファンクションシステムは、1台の筐体中に各部を実装した複合画像処理装置の構成を有するが、プリンタ、スキャナ、ファクシミリの各部がネットワークインターフェースを有し、IP(V6)ベースで相互に、あるいは外部と通信することができる。このような構成では、機器の各機能、すなわちプリンタ、スキャナ、ファクシミリの各部にはそれぞれ独立したIPアドレスが付与され、外部からはこれら各部はそれぞれ独立したプリンタ、スキャナ、ファクシミリのような機器として各IPアドレスを経由してアクセスすることができる。
【0019】
本実施形態では、マルチファンクションシステム全体の制御を行なうのはユーザインターフェース部101であり、このユーザインターフェース部101に含まれるルータ102が内部ネットワークと外部ネットワークの間のIPデータグラムのルーティングを行なう。なお、本実施形態では、便宜上、ユーザインターフェース部101に機器全体の制御機能とルーティング機能を担当させているが、機器全体の制御を行なう主制御手段は、本実施形態のユーザインターフェース部101のように必ずしもユーザインターフェースのためのハードウェアと一体となっている必要はない。
【0020】
次に以上の構成における動作につき説明する。
【0021】
<IPアドレスの取得(図2)>
本実施形態のマルチファンクション機器が起動されると、まずユーザインターフェース部101内のルータ102がルータ下に接続されている全てのファンクションについてのIPアドレスを決定する。このIPアドレス決定は、以下のようにしてIPV6規格に基づき動的に行なわれる。
【0022】
プリント部103、スキャナ部104、ファクシミリ部105の各ファンクションは、起動と同時にルータ102に対してIPV6ネットワーク上でのIPアドレスプレフィックス(上位64bit)の送信要求を送出する(図2の(1))。
【0023】
これに対し、ルータ102はプレフィックスをルータ下に接続されている全てのファンクションについて送信する(図2の(2))。
【0024】
このプレフィックスを受信した各ファンクション(103〜105)は、このプレフィックスと自分の持つMACアドレスを基に生成した64bitのデータを結合し(図2の下部)、128bitのIPV6ネットワーク上でのIPアドレスを生成する(図2の(3))。
【0025】
IPアドレスが生成されると、各ファンクションは自分のIPアドレスをネットワーク上に送出すると共に、ルータ102下に同一IPアドレスが存在しない事を確認する。
【0026】
ルータ102下で同一IPアドレスが重複していなければ、IPアドレスを確定し、ルータ102は各ファンクションのIPアドレスを蓄積する。もしIPアドレスの重複があった場合は、インターフェースIDの数値を変えて上記の処理を重複がなくなるまで繰り返す。このようにしてIPv6による自動IPアドレス取得動作が行なわれる。
【0027】
上記のアドレス取得シーケンスを図3を用いて説明する。
【0028】
ステップS101でルータ102に接続されると、ステップS102において、プリント部103、スキャナ部104、ファクシミリ部105の各ファンクションコントローラは、ルータ102に対してプレフィックス(上位64bit)の送信要求を送出する。ルータ102はプレフィックスをルータ102に接続されている全てのファンクション(103〜105)に対して送信する。
【0029】
ステップS103において、各ファンクション(103〜105)がプレフィックスを受信すると、各ファンクション(103〜105)は、ステップS104において、このプレフィックスと自分の持つMACアドレスを基に生成した64bitのデータを結合し、128bitのIPv6ネットワーク上でのIPアドレスを生成する。なお、ここではMACアドレスを基に64bitのインターフェースIDを生成することを例に説明したが、他のデバイスと重複しないインターフェースIDであれば、この限りではない。IPアドレスが生成されると、各ファンクション(103〜105)は自分のIPアドレスをネットワーク上に送出する(ステップS105)。
【0030】
ステップS106では、各ファンクションはルータ102下に重複したIPアドレスが存在しない事を確認する。ルータ102下に同一IPアドレスが存在しなければ(ステップS106でNo)ステップS108において生成したIPアドレスを確定する。ルータ102下に同一IPアドレスが存在する場合(ステップS106でYes)はステップS107に進み、プレフィックスに付加する数値を1ずつインクリメントして、アドレス取得動作を繰り返して重複していないアドレスを探す。
【0031】
以上のようにアドレス取得動作を繰り返す(〜ステップS109)ことによって、各ファンクションのIPアドレスが自動的に決定される。
【0032】
上記のステップS101〜S109の処理は、各ファンクション(103〜105)のCPUの制御プログラムとして各ファンクション(103〜105)内のROMなどの記憶素子(不図示)に格納され、各ファンクション(103〜105)のCPUにより実行される。
【0033】
各ファンクションのIPアドレスが決定されると、各ファンクション(103〜105)は、ルータ102に対し図6のようにして各ファンクション固有のデバイスデータ(ステータスデータ:図6中の破線により経路を示す)を送出する。
【0034】
たとえば、スキャナ部104の場合は、機器の種類(スキャナ)、機器のモデル名、解像度、サポート用紙サイズ、機器がサポートする画像フォーマット等をルータ102に送信する。
【0035】
プリント部103の場合は、機器の種類(プリンタ)、機器のモデル名、解像度、サポート用紙サイズ、機器がサポートする画像フォーマット、プリント速度、オプション機器の接続状況等をルータ102に送信する。
【0036】
ファクシミリ部105の場合は、機器の種類(ファクシミリ)、機器のモデル名、解像度、サポート用紙サイズ、機器がサポートする画像フォーマット等をルータ102に送信する。
【0037】
ルータ102は各ファンクション部から受信したデバイスデータを蓄積し、この情報を基に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にプリンタ、スキャナ、ファクシミリの各部の状態を表示する。
【0038】
<ホストの登録>
本実施形態では、本マルチファンクションシステムがアクセス可能な外部のホスト(コンピュータ)を制限(登録)できるようにする。
【0039】
図3(ステップS110以降)〜図4はこのための制御手順を示している。
【0040】
ステップS109において、各ファンクションのIPアドレスが決定されると、表示装置107に“ホストを制限しますか?”等のように表示し、各ファンクションの使用者を制限するかどうかを指定するようユーザに促す。この指定はキー操作部108により行なわせればよい。本実施形態では、図3の流れから明らかなようにマルチファンクションシステムをネットワークに接続した(各ファンクションのIPアドレスが決定された後に)時、このようなホスト制限に関する操作をユーザに行なわせる。
【0041】
ユーザがキー操作部108によってホストを制限することを選択した場合には(ステップS110でYes)、さらに、“機能毎に制限しますか?”等のように表示し、各ファンクションごとにホストを制限するかどうかユーザにキー入力を促す(ステップS112)。
【0042】
ステップS110において、ホストを制限しないことがユーザによって選択された場合(ステップS110でNo)には、各ファンクションのホストを登録しない。この場合、LANに接続されたすべての機器からのアクセスが有効となる(ステップS111)。
【0043】
一方、ステップS110においてYesが選択され、各ファンクションごとにホストを制限することが選択された場合(ステップS112でYes)、表示装置107に“プリンタのホストのIPアドレスを入力して下さい”等のように表示し、ユーザに使用を許可するホストのIPアドレス(あるいはホスト名)を入力することを促す(図4のステップS201)。
【0044】
なお、本実施形態ではプリンタのホスト、スキャナのホスト、ファクシミリのホストの順にホストの登録を行なうものとするが、ホスト登録の順番はこの限りでなく、どのような順番でも構わない。
【0045】
ユーザによってホストとする機器のIPアドレスが入力されると(ステップS202でYes)、ステップS203において、そのホストがLANに接続されているかの確認を行なう。ルータ102が入力されたIPアドレスに対して適当なコマンド(ICMPパケットなど)を送信し、レスポンスが帰ってくるかどうかで接続の確認を行い、ホストがLANに接続されていることが確認されると(ステップS203でYes)、ステップS204において、入力されたIPアドレスがプリンタのホストであることがメモリ106に保持される。
【0046】
ステップS203においてNoの場合には、表示装置107に“入力されたホストは接続されていません。登録しますか?”等のように表示し、外部ネットワークに接続されていない機器をホストとするかどうかの確認をユーザに促す(ステップS205)。ユーザによってYesが選択されると(ステップS205でYes)、入力されたIPアドレスがプリンタのホストであることがメモリ106に保持される。ステップS205でNoの場合、ステップS201に進み、IPアドレスの登録が繰り返される。
【0047】
以上のようにしてあるファンクション、たとえばプリント部103を使用可能なホストの登録が終了すると、ステップS201にループし、上記同様にして次のファンクション(たとえばスキャナ部104)を使用可能なホストの登録を行なう。以下同様にして、すべてのファンクション(103〜105)についてそのファンクションを使用可能なホストの登録を行ない、すべてのファンクション(103〜105)に関する登録が終了すると(ステップS206でYes)ホスト登録の処理を終了する。
【0048】
一方、図3のステップS112でNoの場合、各ファンクション毎のホスト登録は行なわない。すなわち、すべてのファンクション(103〜105)についてそれを使用可能な同じホストを登録できる。
【0049】
図3のステップS112でNoが選択されると、表示装置107に“ホストのIPアドレスを入力して下さい”等のように表示(図4のステップS301)し、ユーザにホストとする機器のIPアドレスを入力することを促す。
【0050】
ユーザによってホストとする機器のIPアドレスが入力されると(ステップS302でYes)、ステップS303において、そのホストがLANに接続されているかの確認を行なう。ルータ102が入力されたIPアドレスに対してコマンド(ICMPパケットなど)を送り、レスポンスが帰ってくるかどうかで接続の確認を行い、ホストがLANに接続されていることが確認されると(ステップS303でYes)、ステップS304において、入力されたIPアドレスが全ファンクションのホストであることがメモリ106に保持される。
【0051】
ステップS303においてNoの場合には、表示装置107に“入力されたホストは接続されていません。登録しますか?”等のように表示し、LANに接続されていない機器をホストとするかどうかの確認をユーザに促す(ステップS305)。ユーザによってYesが選択されると(ステップS305でYes)、ステップS304において、入力されたIPアドレスがホストであることがメモリ106に保持される。
【0052】
図4に示した処理は、ユーザに各ファンクション(あるいは全ファンクション)を使用可能なIPアドレスを入力させているが、図5に示すようなユーザーインターフェースを採用してもよい。
【0053】
図4は図3の処理に置換可能なもので、図5のステップS401およびS501は、図3のステップS112のYesおよびNoの分岐にそれぞれ続くものである。
【0054】
図3のステップS112においてYesの場合、各ファンクション毎にホストを登録するために、図5のステップS401において、ルータ102はLANに接続されている機器のIPアドレスをすべて取得する。このIPアドレス取得処理は、LAN内で可能なネットワークアドレスに対してICMPパケットを送信しその応答を観測することなどによって行なうことができる。
【0055】
ステップS402では取得したIPアドレスを表示装置107にすべて表示し、表示装置107に“プリント部103に対するアクセスを許可するホストのIPアドレスを選択して下さい”などのように表示し、ユーザにプリント部103へのアクセスを許可するホストのIPアドレスを選択することを促す。ここでもプリンタのホスト、スキャナのホスト、ファクシミリのホストの順にホストの登録を行なうものとするが、ホスト登録の順番はこの限りでなくどのような順番でも構わない。
【0056】
ステップS403において、ユーザは表示装置107に表示されたIPアドレスの中からホストとする機器のIPアドレスを選択し、IPアドレスが選択されると(ステップS404でYes)、選択されたIPアドレスがプリンタのホストであることがメモリ106に保持される。プリンタのホストの登録が終わると、ステップS402に進み、スキャナのホストの登録が行われる。以下プリンタのホストを登録するのと同様にスキャナのホストが登録される。すべてのファンクションについてのホストの登録が終了すると(ステップS406でYes)、各ファンクション毎のホストの登録処理が終了する。
【0057】
一方、図3のステップS112においてNoの場合、各ファンクション毎のホスト登録は行われず、全ファンクションを使用可能なホストが登録される。図5のステップS501において、ステップS401と同様にルータ102はLANに接続されている機器のIPアドレスをすべて取得する。ステップS502において、取得したIPアドレスを表示装置107にすべて表示し、表示装置107に“ホストのIPアドレスを選択して下さい”等のように表示し、ユーザにプリンタのホストのIPアドレスを選択することを促す。ステップS503では、ユーザは表示装置107に表示されたIPアドレスの中からホストとするIPアドレスを選択し、IPアドレスが選択されると(ステップS504でYes)、ステップS505において、選択されたIPアドレスが全ファンクションのホストであることがメモリ106に保持される。
【0058】
図5のようにLANに接続されている機器をリスト表示し、ファンクション(あるいは全ファンクション)を使用可能なホストとして登録すべきホストをユーザに選択させる構成によれば、図4のようにIPアドレスを直接入力させるのに比して誤入力が少なくなり、確実かつ容易にファンクション(あるいは全ファンクション)を使用可能なホストを登録することができる。
【0059】
本実施形態によれば、図4あるいは図5のようにしてファンクション(あるいは全ファンクション)を使用可能なホストを登録することができる。本実施形態では、各ファンクションごとにIPアドレスを付与し、各ファンクションごとにそのファンクションを使用可能なホスト(装置外部のネットワークに接続されたPCなど)を登録することができ、その登録ホストのみが当該のファンクションを使用できるようにアクセス制限することができる。使用制限は各ファンクションのIPアドレスを単位として行なうことができ、容易かつ安全に行なうことができる。
【0060】
従来構成によれば、マルチファンクションシステムの全ファンクションが同じIPアドレスを用いるため、機能ごとに使用制限を行ないたい場合には、各ファンクションのサービスに割り当てた(TCP/UDP)ポートごとに使用制限を行なう程度の対策しかできないが、このような制御はより複雑であり、またこのような対策はファンクションごとに(TCP/UDP)ポート番号が割り当てられる慣行が無い系(たとえばウインドウズ(商標名)で用いられる各種ネットワークサービス)では採用することができない。これに対して、本実施形態の使用制限は各ファンクションのIPアドレスを単位として行なうことができ、容易かつ安全に行なうことができる。
【0061】
また、図4および図5の処理によれば、ファンクションごとの使用制限(図4のS201〜S206、図5のS401〜S406)のみならず、全ファンクションに対して一括して使用可能なホストを登録することができる(図4のS301〜S304、図5のS501〜S505)。各ファンクションごとに登録に比して、このような一括登録操作は容易に行なうことができ、各ファンクションごとにホスト登録を行なう必要がないユーザ環境では設置時のユーザ操作が極めて容易になる。
【0062】
また、図4および図5に示したホスト登録処理は、(外部)ネットワークへの接続時に必ず行なわれ、ユーザにアクセスを許容するホストの登録が促されるので、確実にホストアクセス制御の設定を済ませることができる。
【0063】
ただし、図4および図5に示したホスト登録処理は、必ずしも(外部)ネットワークへの接続時のみに行なうものである必要はなく、所定のユーザ操作に基づき随時実行できるようにしておくことができる。
【0064】
本実施形態のホストアクセス制御は、登録したホストにマルチファンクションシステムの各資源(上記のプリンタ、ファクシミリ、スキャナなどの各ファンクション)に対するアクセスを許容し、登録されていないホストには同アクセスを禁止するものであり、当然ながらセキュリティの向上に役立つとともに、会社組織などにおいて、部署ごとにマルチファンクションシステムの使用制限(割り当て)を行ないたい、といった需要に応えることができる。
【0065】
また、図4および図5に示したホスト登録処理はセキュリティ上重要なネットワーク管理であるから、パスワード入力、照合などの認証を経た上でなければ実行できないようにしておくのが望ましい。
【0066】
<ファンクション増設(図7)>
以上に述べたように、内部ネットワークにおける各ファンクション(103〜105)のIPアドレスは自動的に決定されるため、面倒なアドレス設定操作を行なう必要なく、容易にファンクション部を増設することができる。また、内部の各ファンクションの接続はネットワーク接続であるため、従来のように専用コネクタなどを用いる必要がなく、ネットワークケーブルの接続のみにより行なうことができる。
【0067】
また、ファンクション増設を行なった場合、増設されたファンクション部に対しても上記同様のホスト登録を行なうことができる。
【0068】
ここで、仮に複数回線に対応するため、新しいファクシミリ部をマルチファンクションシステムに増設するものとすると、図7のようにファクシミリ部105と同一の構成を有する増設ファクシミリ部109をルータ102下のネットワークに接続すればよい。
【0069】
接続と同時に、ファクシミリ部109に対して、図2に示したのと同様の処理により、ルータ102が増設したファンクションのIPアドレスを決定する。
【0070】
すなわち、増設ファクシミリ部109は、ルータ102に接続されるとLAN上のIPv6対応ルータに対してプレフィックス(上位64bit)の送信要求を送出する。
【0071】
これに対し、LAN上のIPv6対応ルータはプレフィックスを増設ファクシミリ部109について送信する。このプレフィックスを受信した増設ファクシミリ部109は、このプレフィックスと自分の持つMACアドレスを基に生成した64bitのデータを結合し、128bitのIPv6ネットワーク上でのIPアドレスを生成する。以上ではMACアドレスを基に64bitのインターフェースIDを生成することを例に説明したが、他のデバイスと重複しないインターフェースIDであれば、この限りではない。
【0072】
IPアドレスが生成されると増設ファクシミリ部109は自分のIPアドレスをネットワーク上に送出すると共に、LAN上に同一IPアドレスが存在しない事を確認する。LAN上に同一IPアドレスが存在しなければ、IPアドレスを確定し、LAN上のIPv6対応ルータは増設ファクシミリ部109のIPアドレスを蓄積する。
【0073】
以上のようにしてMFP下での増設ファンクションのIPアドレスを増設と同時に自動的に決定することができる。上記の処理は図3のステップS101〜S109で説明したものと同様である。
【0074】
増設ファンクションのIPアドレスが決定されると、増設ファンクション部(109)は、ルータ102に対しファンクション固有のデバイスデータを送出する。たとえば、図7のように増設ファンクションがファクシミリ部であるならば機器の種類(ファクシミリ)、機器のモデル名、解像度、サポート用紙サイズ、機器がサポートする画像フォーマット等のデータをルータ102に送信する。
【0075】
ルータ102はこの情報を蓄積し、この情報に基づきユーザーインターフェース部101の表示装置107にファクシミリが増設された旨の情報表示を行なう。
【0076】
次に、増設ファンクションについても上述のホスト登録処理を行なうことができる。すなわち、図3と同様に増設したファンクションのIPアドレスを決定(ステップS101〜S109)した後、ホスト登録を行なうか否かをユーザに尋ね(ステップS110、S112)、ユーザに指示された場合は図4、あるいは図5のホスト登録処理を行なえばよい。
【0077】
<アクセス制御>
機器外部のネットワークに接続されているPCから、本実施形態のマルチファンクションシステムにアクセスし、スキャナ部104で画像をPCに取り込む、もしくはPC上のデータをプリントアウトする、あるいはPC上の文書をファクシミリで送信する、といった動作は次のような手順によって行なわれる。
【0078】
ユーザインターフェース部101のルータ102は、上述の起動時、あるいはファンクション増設時に各ファンクションのIPアドレスと、各ファンクションにアクセス可能なホストが登録され、アクセスリストとしてメモリ106内に保存される。
【0079】
したがって、機器外部のネットワークに接続されているPCが各ファンクションにアクセスすると、そのPCがアクセスリストに登録されている場合のみそのアクセスを許可し、ホストとして登録されていない場合は、そのアクセスを拒否すればよい。
【0080】
すなわち、外部ネットワークに接続されているPCが各ファンクションのIPアドレスにアクセスすると、そのPCがアクセスリストに登録されている場合のみルータ102は、この外部からのデータグラム(パケット)を対応するアドレスを有するファンクション部にルーティングするか、あるいはルータ102がアクセスリストとして保持しているIPアドレスをPCに返信することによりその後の通信を許容する(パケットフィルタリング)。このようにして、マルチファンクションシステムの各ファンクションがあたかもネットワーク上に独立に存在しているように動作させることができる。
【0081】
一方、アクセスしてきたPCがアクセスリストに登録されていない場合は、ルータ102はデータグラムをルーティングせず無視するか、あるいはICMPのRejectメッセージなどをPCに返送してアクセス禁止する。
【0082】
なおPCには各ファンクションが動作可能な各ファンクションのドライバが既にインストールされているものとする。前に示したように各ファンクションに内蔵されるCPUはスタンドアロン型の各ファンクション(ファクシミリ、スキャナ、プリンタ)と同等の処理が可能であり、各ファンクションのドライバがPCにインストールされていればよく、従来のように特別なドライバをPCにインストールする必要はない。すなわち、PCの側のドライバは公知の単機能のプリンタ、スキャナ、ファクシミリの各装置をネットワーク経由で利用できるものであればよく、従来のように専用のドライバを必要としない。
【0083】
<各ファンクションの動作>
スキャン/プリント/ファクシミリ送受信処理は次のようにして行なわれる。
【0084】
(1)ネットワークスキャン動作(図8)
ネットワークスキャンの際のコマンド(401)およびデータ(402)の流れを図8に示す。
【0085】
本マルチファンクションシステムのスキャナ部104は、ルータ102を介してPC側から見ると、あるユニーク(一意)なIPアドレスを持つネットワークスキャナに見える。
【0086】
PCはこのネットワークスキャナに対してコマンドパケットを送出し、スキャン動作を指示する(この時IPよりも上位のレイヤで用いられるプロトコルは任意である。後述のプリント/ファクシミリ処理においても同様)。このコマンドパケットはヘッダに前述のようにしてスキャナ部が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行ない、コマンドパケットをスキャナ部104へ送出する。スキャナ部がこのコマンドを受け取り原稿をスキャンし、原稿データを所定フォーマットの電子データに変換する。スキャナ部104はルータ102に対し、このデータをパケットとして送信する。
【0087】
スキャナ部104からのデータパケットを受信したルータ102は、このデータパケットをコマンドパケットを送出したPCに対して中継する。
【0088】
パケットを受信したPCは、既にインストール済みであるドライバにより受信したデータパケットをPCで処理可能なデータとして変換し、スキャナの読み取りデータを生成する。
【0089】
(2)ネットワークプリント動作(図9)
ネットワークプリント動作の際のコマンド(501)およびデータ(502)の流れを図9に示す。
【0090】
本マルチファンクションシステムのプリント部103は、ルータ102を介してPC側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークプリンタとして見える。PCはこのネットワークプリンタに対し、コマンドパケットを送出し、プリント動作を指示する。
【0091】
PCからのコマンドパケットはヘッダにプリント部103が前述のようにして取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、コマンドパケットをプリント部103へ送出する。これと同時に、PCはプリントする画像データを既にインストール済みのドライバにより、プリント部103で処理可能なフォーマットに変換し、これをプリントデータパケットとして送出する。このプリントデータパケットのヘッダにもプリント部103が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、データパケットをプリント部103へ送出する。PCからのデータパケットをルータ102経由で受信したプリント部103は、1ページのプリントデータを蓄積した後、プリンタで処理可能な電子データとして展開し、展開が終了すると、プリント部103は送られたデータに基づきプリントエンジン(不図示)により記録出力処理を行なう。
【0092】
(3)ネットワークファクシミリ送信動作(図10)
ネットワークファクシミリ送受信動作の際のコマンド(601)およびデータ(602)の流れを図10に示す。
【0093】
本マルチファンクションシステムのファクシミリ部105は、ルータ102を介してPC側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークファクシミリとして見える。PCはこのネットワークファクシミリに対し、コマンドパケットを送出し、ファクシミリ送信動作を指示する。
【0094】
このコマンドパケットはヘッダにファクシミリ部105が前述のようにして取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、コマンドパケットをファクシミリ部105へ送出する。これと同時に、PCはファクシミリする画像データを既にインストール済みのドライバにより、ファクシミリ部105で処理可能なフォーマットに変換し、これをファクシミリデータパケットとして送出する。このファクシミリデータパケットのヘッダにもファクシミリ部105が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、データパケットをファクシミリ部105へ送出する。PCからのデータパケットをルータ102経由で受信したファクシミリ部105は、受信したデータをファクシミリ送信可能なフォーマットに変換し、内部のモデムに入力する。モデムは公知のファクシミリ手順を用いて公衆回線と接続し、入力されたデータをファクシミリ送信する。
【0095】
(4)ネットワークファクシミリ受信動作(図10)
ネットワークファクシミリ受信動作の様子も図10に示されている。
【0096】
本マルチファンクションシステムのファクシミリ部105は、ルータ102を介してPC側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークファクシミリとして見える。マルチファンクションシステムのルータ102の登録メモリ(あるいはユーザインターフェース101のCPUが管理する登録メモリ)には、ファクシミリ部105が受信したときに、その受信データを送出するPCのIPアドレスをあらかじめ設定しておく。
【0097】
ファクシミリ部105が受信データを受信すると、ファクシミリ部105は受信データをデータパケットとしてルータ102に送出する。このデータパケットはヘッダにファクシミリ部105が前述のようにして取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、データパケットをPCへ送出する。これと同時に、ルータ102はファクシミリが受信した旨のステータスをコマンドパケットとして送出する。このコマンドパケットのヘッダにもファクシミリ部105が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報により、ルーティングを行ない、コマンドパケットをPCへ送出する。ファクシミリ部105からのデータパケットをルータ102経由で受信したPCは、受信したデータをPCで運用可能なフォーマットに変換を行ない、ファクシミリ受信データを生成する。
【0098】
<複数ファンクションによる動作(競合制御)>
本実施形態のマルチファンクションシステムにおいて、上述の各ファンクション部、すなわちプリント部、スキャナ部、ファクシミリ部をそれぞれ単一で用いる他、もちろん、ファンクション部を複数用いた動作、たとえば原稿のコピー動作や、スキャナ部で読み取った画像をファクシミリ送信するような処理も本マルチファンクションシステムにおいて行なうことができる。
【0099】
(1)コピー動作(図11)
コピー動作はプリント部103およびスキャナ部104により図11に示すようにして行なわれる。図11は、このコピー動作の際のコマンド(701)およびデータ(702)の流れを示している。
【0100】
ルータ102には上述の起動時、あるいはファンクション増設時に各ファンクションのIPアドレスが決定され、そのIPアドレスがアクセスリストとしてルータ102内に保存されている。
【0101】
本マルチファンクションシステムのスキャナ部104は、ルータ102側から見たときに、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークスキャナに見える。同様に本マルチファンクションシステムのプリント部103は、ルータ側から見たときに、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークプリンタに見える。ユーザによってユーザインターフェース部からコピーの指示が送られると、ルータ102は、このスキャナ部104に対し、コマンドパケットを送出し、スキャン動作を指示する。このコマンドパケットはヘッダにスキャナ部104が取得したIPアドレスが付加されており、スキャナ部104はこのヘッダ情報により、ルータ102からのコマンドパケットを受け取る。これと同時にルータ102はプリント部103に対し、コマンドパケットを送出し、プリント動作を指示する。このコマンドパケットはヘッダにプリント部103が取得したIPアドレスが付加されており、プリント部103はこのヘッダ情報により、ルータ102からのコマンドパケットを受け取る。
【0102】
スキャナ部104が上記のコマンドを受け取り、原稿をスキャンし、原稿データを電子データに変換する。スキャナ部104はルータ102に対し、このデータをパケットとして送信する。
【0103】
スキャナ部104からのデータパケットを受信したルータ102は、このデータパケットをプリント部103に対してルーティングを行なう。スキャナ部104からのデータパケットをルータ102経由で受信したプリント部103は、1ページのプリントデータを蓄積した後、プリンタで処理可能な電子データとして展開を行なう。
【0104】
仮に、図12に示すようにこのコピー動作時に何らかの理由によりプリント部103において印刷用紙のジャム(1401)等のトラブルが発生した場合、プリント部103はルータ102に対して、ジャムがプリンタのどの紙パスで起こっているか等のエラーステータスを表現したステータスパケット1402を送出する。
【0105】
ステータスパケット1402を受けたルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はスキャナ部104に停止コマンドパケット1403を発行してスキャナのスキャン動作を停止させると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にコピー時にプリンタジャムが発生した旨のエラー情報表示を行なう。なお、このエラー情報表示はユーザに各ファンクション部のエラー状態を通知するためのものであるから、エラー情報表示に替えて、同趣の音声メッセージを出力したりブザー音や発光手段の駆動を行なってもよい(他のエラー情報表示に関しても同様)。
【0106】
また、仮に、このコピー動作時に何らかの理由によりスキャナ部104において原稿の搬送ジャム等のトラブルが発生した場合も、同様にスキャナ部104はルータ102に対して、ジャムがスキャナのどのパスで起こっているか等の情報を含むジャム情報のステータスパケットを送出する。
【0107】
ステータスパケットを受けたルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はプリント部103に停止コマンドパケットを発行してプリント部103のプリント動作を停止させると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にコピー時にスキャナジャムが発生した旨のエラー情報表示を行なう。
【0108】
プリント部103で、画像データの展開が終了すると、プリント部103は送られた画像データに基づきプリント処理を行ない、プリント処理が終了する。上記の一連の動作によりコピー動作が行なわれる。
【0109】
なお、このコピー動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のファンクション部(たとえばスキャナ部104)に対しコマンドパケットが送出され、そのファンクション部の動作(たとえばスキャン動作)を指示された場合は次のような処理を行なう(以下ではスキャナ部104に対するアクセスの場合を例示する)。
【0110】
外部のPCから送信されたコマンドパケットはヘッダにスキャナ部104が取得したIPアドレスが付加されているので、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行なおうとするが、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はスキャナ部104が動作中であることが認識できているので、コマンドパケットの送信元に対してこのコマンドパケットに対し、BUSYフラグを立てて返信するか、あるいはこのパケットを無視し、外部ネットワーク上のPCからのネットワークスキャナとしてのアクセスを拒絶する。このBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶は、ルータ102の制御により、あるいはユーザーインターフェース部101のCPUにより行なうことができる。
【0111】
また、コピー動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のプリント部103に対しコマンドパケットが送信されプリント動作を指示された場合も、上記同様にBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶を行なう。
【0112】
一方、図13に示すように、このスキャナ部104とプリント部103によるコピー動作中に外部ネットワーク上のPCから、コピー動作(コピーデータの流れは符号1002で示されている)に関係のないファクシミリ部105に対し、コマンドパケット1001を送出し、ネットワークファクシミリ送信動作を指示した場合は、この要求は受け付けてよい。
【0113】
外部のPCから送信されたネットワークファクシミリ送信動作を指示するコマンドパケット1001にはヘッダにファクシミリ部が取得したIPアドレスが付加されているので、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行なう。すなわち、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はコピー動作中であるが、ファクシミリ部105は動作可能であることが認識できているので、外部からの要求通りルーティングを行ない、コマンドパケット1001をファクシミリ部105へ送出する(1003)。
【0114】
これと同時に、PCはファクシミリ送信する画像データを既にインストール済みのドライバにより、ファクシミリ部105で処理可能なフォーマットに変換し、これをファクシミリデータパケット1004として送出する。このファクシミリデータパケット1004のヘッダにもファクシミリ部105が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行ない、ファクシミリデータパケット1004をファクシミリ部105へ送出する。PCからのファクシミリデータパケット1004をルータ経由で受信したファクシミリ部105は、受信したデータをファクシミリ送信可能なフォーマットに変換し、モデム経由で送信する。
【0115】
このように、あるファンクション部が動作中であっても、その処理に関係のないファンクション部を動作させることができる。たとえば、以上のように、コピー中であっても、PCからファクシミリ送信データを受信し、これをネットワークファクシミリ送信することができる。
【0116】
(2)ファクシミリ送信動作(図14)
ファクシミリ送信動作は、スキャナ部104およびファクシミリ部105を用いて図14に示すようにして行なわれる。図14は、このファクシミリ送信動作の際のコマンド(801)およびデータ(802)の流れを示している。
【0117】
ルータ102には上述の起動時、あるいはファンクション増設時に各ファンクションのIPアドレスが決定され、そのIPアドレスがアクセスリストとしてルータ102内に保存されている。
【0118】
本マルチファンクションシステムのスキャナ部104は、ルータ102側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークスキャナとして見える。同様に本マルチファンクションシステムのファクシミリ部105は、ルータ102側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークファクシミリとして見える。
【0119】
ユーザによってユーザインターフェース部101からファクシミリ送信の指示が送られると、ルータ102は、スキャナ部104に対し、コマンドパケットを送出し、スキャン動作を指示する。同時にルータ102はファクシミリ部105に対し、コマンドパケットを送出し、ファクシミリ送信動作を指示する。
【0120】
スキャナ部104がこのコマンドを受け取り、原稿をスキャンし、原稿データを電子データに変換する。スキャナ部104はルータ102に対し、このスキャンデータをパケットとして送信する。
【0121】
スキャナ部104からのスキャンデータパケットを受信したルータ102は、このデータパケットをファクシミリ部105に対してルーティングする。スキャナ部104からのデータパケットをルータ102経由で受信したファクシミリ部105は、受信したデータをファクシミリ送信可能なフォーマットに変換し、これをモデムを介してファクシミリ送信する。
【0122】
もし、仮に、このファクシミリ送信動作時に何らかの理由によりスキャナ部104において原稿ジャム等のトラブルが発生した場合、スキャナ部104はルータ102に対して、ジャムがスキャナのどのパスで起こっているか等の情報を含むジャム情報のステータスパケットを送出する(図12に関して行なった説明と同様)。これを受けたルータ102はファクシミリ部105に停止コマンドパケットを発行してファクシミリ送信動作を停止させると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にスキャナジャムが発生した旨のエラー情報表示を行なう。
【0123】
また、仮に、このファクシミリ送信動作時に何らかの理由によりファクシミリ部105において送信トラブルが発生した場合、ファクシミリ部105はルータ102に対して、送信トラブルの情報を含むジャム情報のステータスパケットを送出する(図12に関して行なった説明と同様)。これを受けたルータ102はスキャナ部104に停止コマンドパケットを発行してスキャン動作を停止させると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にファクシミリ送信時にエラーが発生した旨のエラー情報表示を行なう。
【0124】
また、このファクシミリ送信動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のスキャナ部104に対しコマンドパケットが送出されスキャン動作を指示された場合、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はスキャナ部104が動作中であることが認識できているので、このコマンドパケットに対しては、前述同様にBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶により応対する。
【0125】
また、このファクシミリ送信動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のファクシミリ部105に対しコマンドパケットが送出されファクシミリ送信動作を指示された場合も、同様にBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶により応対する。
【0126】
一方、図15に示すように、スキャナ部104とファクシミリ部105によるファクシミリ送信動作中に外部ネットワーク上のPCからファクシミリ送信動作(コピーデータの流れは符号1102で示されている)に関係のないプリント部103に対しコマンドパケットが送出されネットワークプリント動作を指示された場合は、この要求は受け付けてよい。
【0127】
外部のPCから送信されたコマンドパケット1101にはヘッダにプリント部103が取得したIPアドレスが付加されているので、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行なう。すなわち、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はファクシミリ送信動作中であるが、プリント部103は動作可能であることが認識できているので、外部からの要求通りルーティングを行ない、コマンドパケット1101をプリント部103へ送出する(1103)。
【0128】
これと同時に、PCはプリントする画像データを既にインストール済みのドライバにより、プリント部103で処理可能なフォーマットに変換し、これをプリントデータパケット1104として送出する。このプリントデータパケット1104のヘッダにもプリント部103が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行ない、プリントデータパケット1104をプリント部103へ送出する。PCからのデータパケットをルータ102経由で受信したプリント部103は、1ページのプリントデータを蓄積した後、プリントエンジンで処理可能な電子データに展開する。
【0129】
この画像データの展開が終了すると、プリント部103は送られたデータに基づきプリント処理を行ない、プリント処理が終了する。このようにファクシミリ送信動作中であってもPCからのネットワークプリントは同時に実行することができる。
【0130】
(3)ファクシミリ受信動作(図16)
ファクシミリ受信動作は、プリント部103およびファクシミリ部105を用いて図16に示すようにして行なわれる。図16は、このファクシミリ送信動作の際のコマンド(901)およびデータ(902)の流れを示している。
【0131】
ルータ102には上述の起動時、あるいはファンクション増設時に各ファンクションのIPアドレスが決定され、そのIPアドレスがアクセスリストとしてルータ102内に保存されている。
【0132】
本マルチファンクションシステムのプリント部103は、ルータ102側から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークプリンタとして見え、同様に本マルチファンクションシステムのファクシミリ部105は、ルータ側102から見ると、あるユニークなIPアドレスを持つネットワークファクシミリとして見える。
【0133】
公衆回線からの着呼などを契機として、ファクシミリ部105によるファクシミリ受信が開始されると、ファクシミリ部105は受信データをプリント部103で処理可能なデータに復号し、データパケットとしてルータ102に送出する。同時にファクシミリ部105はファクシミリを受信した旨のステータスをコマンドパケットとしてルータ102に送出する。
【0134】
ファクシミリ部105からの受信データパケットを受信したルータ102は、このデータパケットをプリント部103に対してルーティングを行なう。ファクシミリ部105からのデータパケットをルータ102経由で受信したプリント部103は、1ページのプリントデータを蓄積した後、プリントエンジンで処理可能な電子データに画像データを展開する。画像データの展開が終了すると、プリント部103は送られたデータに基づきプリント処理を行なう。
【0135】
もし、仮にこのファクシミリ受信動作時に何らかの理由によりプリント部103において印刷用紙のジャム等のトラブルが発生した場合、プリント部103はルータ102に対して、ジャムがプリンタのどの紙パスで起こっているか等の情報を含むジャム情報のステータスパケットを送出する(図12に関して行なった説明と同様)。これを受けたルータ102はファクシミリ部105にコマンドパケットを発行してファクシミリのメモリ受信動作をさせると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にプリンタジャムが発生した旨のエラー情報表示を行なう。
【0136】
また、仮にこのファクシミリ受信動作時に何らかの理由によりファクシミリ部105において受信トラブルが発生した場合、ファクシミリ部105はルータ102に対して、受信トラブルの情報を含むジャム情報のステータスパケットを送出する(図12に関して行なった説明と同様)。これを受けたルータ102はプリント部103にコマンドパケットを発行して受信エラー情報をプリントさせると共に、ユーザインターフェース部101の表示装置107にファクシミリ受信時にエラーが発生した旨のエラー情報表示を行なう。
【0137】
また、このファクシミリ受信動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のプリント部103に対しコマンドパケットが送出されプリント動作を指示された場合、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はプリント部103が動作中であることが認識できているので、このコマンドパケットに対しては、前述同様にBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶により応対する。
【0138】
また、このファクシミリ受信動作中に外部ネットワーク上のPCから、動作中のファクシミリ部105に対し、コマンドパケットが送出されファクシミリ送信(受信)動作を指示された場合も、同様にBUSYフラグによる返信、コマンドパケットの無視、あるいはコネクションの拒絶により応対する。
【0139】
一方、図17に示すように、プリント部103とファクシミリ部105によるファクシミリ受信動作中に外部ネットワーク上のPCから、ファクシミリ受信動作(コピーデータの流れは符号1202で示されている)に関係のないスキャナ部104に対しコマンドパケットが送出されネットワークスキャナ動作を指示された場合は、この要求は受け付けてよい。
【0140】
外部のPCから送信されたコマンドパケットはヘッダにスキャナ部104が取得したIPアドレスが付加されており、ルータ102はこのヘッダ情報によりルーティングを行なう。すなわち、ルータ102(あるいはユーザーインターフェース部101のCPU)はファクシミリ受信動作中であるが、スキャナ部104は動作可能であることが認識できているので、外部からの要求通りルーティングを行ない、コマンドパケット1201をスキャナ部104へ送出する(1203)。
【0141】
スキャナ部104はこのコマンドを受け取り、原稿をスキャンして原稿データを電子データに変換する。スキャナ部104はルータ102に対しこのデータをスキャンデータパケット1204として送信する。スキャナ部104からのデータパケット1204を受信したルータ102は、このデータパケット1204をコマンドパケットを送出したPCに対してルーティングする。スキャンデータパケットを受信したPCはインストール済みのドライバにより、このデータパケットをPCで処理可能なデータとして変換し、スキャナの読み取りデータを生成する。
【0142】
このようにファクシミリ受信動作中であってもPCからのネットワークスキャンは同時に実行することができる。
【0143】
本実施形態では、前述のように各ファンクション(あるいは全ファンクション一括)ごとにホストアクセス制御を行なうようにしているので、同一ファンクション(あるいはスキャナやプリンタなどの競合する資源を利用するプリンタとファクシミリのような相互に競合するファンクション)にアクセスしてきた複数のホストの一方が登録ホストでない場合、ルータ102はパケットのルーティングを行なわないので当然のごとく競合動作は生じない。
【0144】
以上のように本実施形態によれば、プリンタ、スキャナ、ファクシミリのような複数の処理機能(マルチファンクション)を一体の筐体に納めることによりスペース効率を改善でき、しかも、ルータ部を主制御手段としてのユーザーインターフェース部101に内蔵し、IPV6プロトコルを用いてIPアドレスを各処理機能ごとに自動割り当てするようになっているので、従来のようにIPアドレスを手動設定する面倒な手間を必要としない。
【0145】
また、装置のプリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの複数の処理機能は、それぞれの機能に割り当てられたIPアドレスを単位として、各機能があたかも独立した機器であるように動作できればよい。すなわち、本実施形態においては、各ファンクション(図1ではプリント部103、スキャナ部104、ファクシミリ部105)は、別体の機器から成るシステムにおけるネットワークプリンタ、ネットワークスキャナ、ネットワークファクシミリのように動作する。
【0146】
このため、PCのユーザは、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの処理機能のうち、自己の必要とするドライバソフトウェアのみをインストールすればよいので、従来のように複合機専用の複雑なドライバを必要とせず、PCのメモリ容量やディスク容量の資源を有効に利用できるし、これらのドライバソフトウェアの開発も非常に簡単になる。
【0147】
また、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの複数の処理機能を実行する各部(図1ではプリント部103、スキャナ部104、ファクシミリ部105)のファームウェアは、基本的にはそれぞれのIPアドレスを単位として入出力を行なうほぼ単一機能のファームウェアとして作成すれば良いので、マルチファンクションシステム側のソフトウェア開発も非常に容易である。たとえば、単一機能のネットワーク機器のファームウェアが既存であるならば、これらのファームウェアを一部修正してきわめて容易に複数処理機能に対応した各処理部のファームウェアを作成できる。
【0148】
また、本実施形態のマルチファンクションシステムは、複数処理機能に対応した各部を、単に同一機器内に収納するだけではなく、ルータ部を含む主制御手段(ユーザーインターフェース部101)を設け、この主制御手段により、各処理部の競合制御、ジャムなどの障害発生時のエラー処理を行なうようにしている。各処理部の競合制御においては、上述のように動作中の処理部に動作要求を行なうパケットが到来した場合は、主制御手段(ユーザーインターフェース部101)が発信元のPC(あるいは他の機器)にビジーを返す、コネクションを拒否するなどの方法により代理応答を行なうようにしているので、各処理部に過負荷がかかる問題がない。
【0149】
なお、上記のパケット送信元に対するビジー返送、コネクション拒否だけではなく、主制御手段にパケットをバッファするメモリを設けておき、動作中の処理部に動作要求を行なうパケットが到来した場合は、主制御手段がこのパケットを当該処理部の動作が終了するまでバッファリングし、当該処理部の動作が終了したら、バッファしていたパケットを当該処理部に送るような制御を行なうこともできる。
【0150】
また、上述のように、主制御手段により複数の処理部の状態を監視し、ジャムなどの障害発生時のエラー処理を統合的に行なう構成によれば、各処理部の障害を操作パネルの表示器などに一括して表示することができ、各処理部が独立的に動作する構成であっても、1つの表示器で複数の処理部の動作をモニタすることができる(従来構成では複数の機器の表示器の状態を監視しなければならない)。なお、このような主制御手段による各ファンクション処理部の状態の監視は、SNMP(Simple Network Management Protocol)のようなプロトコルを利用することにより、極めて容易に実現できる。
【0151】
また、主制御手段(ユーザーインターフェース部101)にルータ部を含め、各ファンクション処理部を接続する構成によれば、次のように様々な利点が得られる。
【0152】
また従来では、ネットワークハブ(あるいは他のルータやブリッジ)まで、各ファンクションを実現する機器(たとえばネットワークプリンタ、ネットワークスキャナ、ネットワークファクシミリ)のネットワークケーブルを配線しなければならず、ユーザ/サービスマンの負担が極めて大きいのに対して、図1のような構成によれば、ルータ102から各ファンクション処理部はあらかじめ機器内部で接続しておくことができ、しかもネットワークハブ(あるいは他のルータやブリッジ)はたかだか1本のケーブルを配線するだけで済む。これにより、ユーザ/サービスマンのシステム管理の負担を大きく軽減できる。また、前述のように、IPV6規格により、ルータから各ファンクション処理部にIPアドレスを自動的に配給できるため、この意味でも面倒な設定操作を必要としない。
【0153】
さらに、ルータ102を内蔵することにより、前述した通り、主制御手段(ユーザーインターフェース部101)によって各ファンクションに付与されたIPアドレス単位で、ホストアクセス制御(図3および図4)やパケットフィルタリングを行なうことができる。
【0154】
あるいはさらに、あらかじめ設定したアドレス範囲の外側、あるいはあらかじめ設定したネットワークドメインの外側からなどの各ファンクション処理部へのアクセスを禁止したり、一部許可したりすることもできる。
【0155】
また、以上では、各ファンクション処理部に独立したIPアドレスを割り当てる構成を前提としたが、主制御手段にルータ102を内蔵する構成によれば、必要であればNAT(Network Address Translation)、NAPT(Network Address Port Translation)などによるアドレス(あるいはさらにポート)変換制御を行なうことにより、外部から唯一のIPアドレスのみを経由して各ファンクション部に対するアクセスを行なわせるようにもできる。たとえば、旧来の一体型のマルチファンクションシステム用に作成されたPC側のドライバソフトウェアは、マルチファンクションシステムが単一IPアドレスのみを経由してアクセスする前提で作成されているから、上記のような制御により、単一IPアドレスを前提として作成されたPC側のドライバソフトウェアもサポートすることができ、そのようなドライバソフトウェアからのアクセスも受け付け、各ファンクション部を動作させることができる。
【0156】
また、以上ではIPV6を利用して各ファンクション処理部に動的かつ自動的にIPアドレスを配給する例を示したが、必ずしも装置内部のネットワーキングはIPV6により行なう必要はなく、たとえば装置内部がIPV4ネットワーキングであってもDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)のようなプロトコルを用いれば、装置内部のネットワークがこのような動的かつ自動的なIPアドレスの配給は必ずしも不可能ではない。
【0157】
以上の実施形態における制御手順は、主制御手段(図1の場合ユーザーインターフェース部101)内のROM(不図示)、あるいは他の任意の記憶手段に格納した状態で供給することができる他、装置がネットワーク接続可能である以上、外部のPCやサーバからネットワーク経由で任意のプロトコルを用いて主制御手段のRAMや不揮発ROMなどの媒体にダウンロードすることにより供給することができる。
【0158】
また、以上では、複合画像処理装置の情報処理機能として、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信を考えたが、一台の装置内に統合される複数の情報処理機能は上記に限定されることなく他の任意の情報処理機能であってよい。
【0159】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ネットワーク接続可能な情報処理装置、その制御方法、およびその制御プログラムにおいて、各々一意なIPアドレスを持つネットワークインターフェースを有し、異なる情報処理機能をそれぞれ単一で、あるいは協働して実行する複数の処理部と、前記各処理部と外部のネットワーク間でルーティングを行なうルータ手段を筐体内に一体的に収容し、前記複数の処理部のIPアドレスに対するアクセスを許可する外部ネットワークのホストを登録し、登録された登録情報に基づき前記各処理部と外部ネットワークのホストとのネットワーク通信を制御するとともに、該ネットワーク通信を介して前記各処理部により実行される情報処理機能を制御する構成を採用しているので、情報処理装置、特にマルチファンクションシステムのようなシステムにおいてファームウェアや関連のドライバソフトウェアの開発を容易にし、しかも、各機能に対するアクセス制御を各機能を実現する処理部に割り当てられるIPアドレスベースで容易に個別に行なうことができる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した画像処理装置の構成を示した説明図である。
【図2】図1の装置におけるIPアドレス取得処理を示した説明図である。
【図3】図1の装置におけるIPアドレス取得処理を示したフローチャート図である。
【図4】図1の装置におけるホストアクセス制御処理を示したフローチャート図である。
【図5】図1の装置における異なるホストアクセス制御処理を示したフローチャート図である。
【図6】図1の装置におけるファンクションステータス取得処理を示した説明図である。
【図7】図1の装置におけるファンクション部増設を示した説明図である。
【図8】図1の装置におけるネットワークスキャン処理を示した説明図である。
【図9】図1の装置におけるネットワークプリント処理を示した説明図である。
【図10】図1の装置におけるネットワークファクシミリ送受信処理を示した説明図である。
【図11】図1の装置におけるコピー処理を示した説明図である。
【図12】図1の装置におけるジャムなどの障害発生時の処理を示した説明図である。
【図13】図1の装置におけるコピー処理を示した説明図である。
【図14】図1の装置におけるファクシミリ送信処理を示した説明図である。
【図15】図1の装置におけるファクシミリ送信処理を示した説明図である。
【図16】図1の装置におけるファクシミリ受信処理を示した説明図である。
【図17】図1の装置におけるファクシミリ受信処理を示した説明図である。
【符号の説明】
101 ユーザーインターフェース部
102 ルータ
103 プリント部
104 スキャナ部
105 ファクシミリ部
107 表示装置
108 キー操作部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an information processing apparatus that can be connected to a network, a control method thereof, and a control program therefor.
[0002]
[Prior art]
In recent years, network technology has made remarkable progress, and at present, networked models are provided in many office devices such as facsimile machines, printers, copiers, and image scanners. On the other hand, the integration of these office devices is also progressing, and an information processing apparatus having a plurality of functions such as a printer, a copier, an image scanner, and a facsimile is provided under the name of a so-called multifunction system.
[0003]
At present, the most widespread network protocol is IP (Internet Protocol), and many information processing devices communicate using IP (TCP / IP, UDP / IP). In the IP communication, it is necessary to assign an IP address to a network interface. The IP address is assigned manually by a network administrator, or an automatic address assignment function included in a standard such as IPv6 (Non-Patent Document 1 below). Also, in IPv4 (Non-Patent
[0004]
[Non-patent document 1]
RFC 1883-Internet Protocol, Version 6 (IPv6) Specification, http: // www. faqs. org / rfcs / rfc1883. html
[Non-patent document 2]
RFC2131-Dynamic Host Configuration Protocol, http: // www. faqs. org / rfcs / rfc2131. html
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the IP communication, various firewall technologies are used, and in order to restrict access to the information processing device via the network, for example, a packet filtering technology can be used. The packet filtering technology can be used not only to defend against attacks from the Internet, but also, for example, to limit the hosts that can use a certain printer in an office.
[0006]
However, in the related art, even a multifunction system integrating a plurality of functions such as a printer, a copier, an image scanner, and a facsimile, etc., operates to acquire one IP address for one device. Many.
[0007]
For this reason, when it is desired to restrict users and hosts by packet filtering on the multifunction system side, access control to a single IP address given to a device is performed, and a printer, a copier, There is a problem that it is impossible to perform separate access control for each function such as an image scanner and a facsimile.
[0008]
Further, the host PC accessing the multifunction system must access each function of the multifunction system such as a printer, a copier, an image scanner, and a facsimile via a single IP address. Must install driver software dedicated to the multifunction system. The development of such a dedicated driver is costly and the development period tends to be long. Further, from the viewpoint of the user, such a setup operation of the driver software is inevitably complicated. Of course, on the multi-function system side as well, the firmware must be developed for exclusive use so that a plurality of functions can be externally accessed through a single IP address, and the development efficiency is not good.
[0009]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, to facilitate development of firmware and related driver software in an information processing apparatus, particularly a system such as a multifunction system, and to individually control access to each function. Is to do so.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
According to an embodiment of the present invention, there is provided an information processing apparatus which can be connected to a network, a control method thereof, and a control program thereof, each having a network interface having a unique IP address, and having different information processing functions. A plurality of processing units each independently or cooperatively executed, and a router means for performing routing between each of the processing units and an external network are integrally housed in a housing, and the IPs of the plurality of processing units are accommodated. Registering a host of the external network that permits access to the address, controlling network communication between each of the processing units and the host of the external network based on the registered registration information, and controlling each of the processing units via the network communication. A configuration for controlling the information processing function to be executed is employed.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0012]
As a multifunction system adopting the present invention shown in FIG. 1, a configuration of a composite image processing apparatus (hereinafter, also referred to as MFP) in which functions of a printer, a scanner, and a facsimile are integrated into one is shown.
[0013]
In FIG. 1,
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
The
[0017]
The
[0018]
As described above, the multifunction system according to the present embodiment has a configuration of a composite image processing apparatus in which each unit is mounted in one housing. However, each unit of the printer, the scanner, and the facsimile has a network interface, and the IP ( V6) It can communicate with each other or with the outside on a basis. In such a configuration, each function of the device, that is, each unit of the printer, scanner, and facsimile is assigned an independent IP address, and from the outside, each of these units is an independent device such as a printer, scanner, and facsimile. It can be accessed via an IP address.
[0019]
In this embodiment, it is the
[0020]
Next, the operation in the above configuration will be described.
[0021]
<Acquisition of IP address (Fig. 2)>
When the multifunction device of the present embodiment is started, first, the
[0022]
Each function of the
[0023]
On the other hand, the
[0024]
Each function (103 to 105) receiving the prefix combines the prefix with 64-bit data generated based on its own MAC address (lower part in FIG. 2) and converts the IP address on the 128-bit IPv6 network into an IP address. Is generated ((3) in FIG. 2).
[0025]
When the IP address is generated, each function sends its own IP address to the network and confirms that the same IP address does not exist under the
[0026]
If the same IP address is not duplicated under the
[0027]
The above address acquisition sequence will be described with reference to FIG.
[0028]
When connected to the
[0029]
In step S103, when each of the functions (103 to 105) receives the prefix, in step S104, each of the functions (103 to 105) combines the prefix with 64-bit data generated based on its own MAC address. Generate an IP address on a 128-bit IPv6 network. Here, an example has been described in which a 64-bit interface ID is generated based on a MAC address, but this is not a limitation as long as the interface ID does not overlap with other devices. When the IP address is generated, each function (103 to 105) sends out its own IP address on the network (step S105).
[0030]
In step S106, each function confirms that there is no duplicate IP address under the
[0031]
By repeating the address acquisition operation as described above (to step S109), the IP address of each function is automatically determined.
[0032]
The processing of steps S101 to S109 is stored in a storage element (not shown) such as a ROM in each of the functions (103 to 105) as a control program for the CPU of each of the functions (103 to 105). 105).
[0033]
When the IP address of each function is determined, each function (103 to 105) sends device data unique to each function to the
[0034]
For example, in the case of the
[0035]
In the case of the
[0036]
In the case of the
[0037]
The
[0038]
<Host registration>
In the present embodiment, an external host (computer) accessible by the multifunction system can be restricted (registered).
[0039]
3 (from step S110) to FIG. 4 show a control procedure for this.
[0040]
When the IP address of each function is determined in step S109, a message such as "Do you want to restrict the host?" Is displayed on the
[0041]
If the user selects to restrict the host by the key operation unit 108 (Yes in step S110), a message such as "Do you want to restrict each function?" The user is urged to enter a key as to whether or not to restrict (step S112).
[0042]
In step S110, when the user selects not to restrict the host (No in step S110), the host of each function is not registered. In this case, access from all devices connected to the LAN becomes valid (step S111).
[0043]
On the other hand, if Yes is selected in step S110 and it is selected to restrict the host for each function (Yes in step S112), a message such as "Please input the IP address of the printer host" is displayed on the
[0044]
In this embodiment, the host is registered in the order of the printer host, the scanner host, and the facsimile host. However, the host registration order is not limited to this, and may be any order.
[0045]
When the user inputs the IP address of the device serving as the host (Yes in step S202), it is checked in step S203 whether the host is connected to the LAN. The
[0046]
In the case of No in step S203, a message such as "The input host is not connected. Would you like to register?" Is displayed on the
[0047]
When the registration of a certain function, for example, a host that can use the
[0048]
On the other hand, if No in step S112 of FIG. 3, host registration for each function is not performed. That is, the same host that can use it for all functions (103 to 105) can be registered.
[0049]
If No is selected in step S112 in FIG. 3, a message such as "Please input the IP address of the host" is displayed on the display device 107 (step S301 in FIG. 4), and the IP address of the device serving as the host is displayed to the user. Prompt for an address.
[0050]
When the user inputs the IP address of the device serving as the host (Yes in step S302), in step S303, it is checked whether the host is connected to the LAN. When the
[0051]
In the case of No in step S303, a message such as "The input host is not connected. Would you like to register?" Is displayed on the
[0052]
In the processing shown in FIG. 4, the user inputs an IP address that can use each function (or all functions), but a user interface as shown in FIG. 5 may be employed.
[0053]
FIG. 4 can be replaced with the process of FIG. 3, and steps S401 and S501 of FIG. 5 are respectively following the Yes and No branches of step S112 of FIG.
[0054]
If Yes in step S112 in FIG. 3, the
[0055]
In step S402, all the acquired IP addresses are displayed on the
[0056]
In step S403, the user selects the IP address of the device serving as the host from the IP addresses displayed on the
[0057]
On the other hand, in the case of No in step S112 of FIG. 3, host registration for each function is not performed, and a host that can use all functions is registered. In step S501 in FIG. 5, the
[0058]
According to a configuration in which devices connected to the LAN are displayed as a list as shown in FIG. 5 and the user selects a host to be registered as a host that can use a function (or all functions), an IP address as shown in FIG. The number of erroneous inputs is reduced as compared with the case where a direct input is made, and a host that can use functions (or all functions) can be registered reliably and easily.
[0059]
According to the present embodiment, a host that can use a function (or all functions) can be registered as shown in FIG. 4 or FIG. In this embodiment, an IP address is assigned to each function, and a host (such as a PC connected to a network outside the apparatus) that can use the function can be registered for each function. Access can be restricted so that the function can be used. The use restriction can be performed in units of the IP address of each function, and can be easily and safely performed.
[0060]
According to the conventional configuration, since all functions of the multi-function system use the same IP address, when it is desired to restrict the use for each function, the use restriction is set for each (TCP / UDP) port assigned to the service of each function. Although only countermeasures to the extent to be taken can be performed, such control is more complicated, and such countermeasures are used in a system without a practice of assigning a (TCP / UDP) port number for each function (for example, in a Windows (trade name)). Network services). On the other hand, the use restriction of the present embodiment can be performed in units of the IP address of each function, and can be easily and safely performed.
[0061]
Further, according to the processing in FIGS. 4 and 5, not only the usage restrictions for each function (S201 to S206 in FIG. 4, and S401 to S406 in FIG. 5) but also the hosts that can be used collectively for all functions It can be registered (S301 to S304 in FIG. 4, S501 to S505 in FIG. 5). Such a batch registration operation can be easily performed as compared with the registration for each function, and the user operation at the time of installation becomes extremely easy in a user environment where it is not necessary to perform the host registration for each function.
[0062]
The host registration process shown in FIGS. 4 and 5 is always performed at the time of connection to the (external) network, and the user is urged to register a host to which access is permitted, so that the host access control setting is surely completed. be able to.
[0063]
However, the host registration process shown in FIGS. 4 and 5 does not necessarily have to be performed only when connecting to an (external) network, and can be executed at any time based on a predetermined user operation. .
[0064]
The host access control according to the present embodiment allows a registered host to access each resource (each function of the above-described printer, facsimile, scanner, etc.) of the multifunction system, and prohibits an unregistered host from accessing the same. Naturally, it is useful for improving security, and it is possible to meet the demand for restricting the use (assignment) of the multifunction system for each department in a company organization or the like.
[0065]
Since the host registration process shown in FIGS. 4 and 5 is a network management that is important for security, it is preferable that the host registration process be executed only after authentication such as password input and verification has been performed.
[0066]
<Function expansion (Fig. 7)>
As described above, since the IP address of each function (103 to 105) in the internal network is automatically determined, it is possible to easily add a function unit without performing a troublesome address setting operation. Further, since the connection of each internal function is a network connection, it is not necessary to use a dedicated connector or the like as in the related art, and the connection can be made only by connecting a network cable.
[0067]
When a function is added, host registration similar to the above can be performed for the added function part.
[0068]
Here, assuming that a new facsimile unit is to be added to the multifunction system in order to support a plurality of lines, an
[0069]
At the same time as the connection, the
[0070]
That is, when connected to the
[0071]
On the other hand, the IPv6-compatible router on the LAN transmits the prefix to the
[0072]
When the IP address is generated, the
[0073]
As described above, the IP address of the extension function under the MFP can be automatically determined simultaneously with the extension. The above processing is the same as that described in steps S101 to S109 in FIG.
[0074]
When the IP address of the extension function is determined, the extension function section (109) sends function-specific device data to the
[0075]
The
[0076]
Next, the host registration process described above can be performed for the extension function. That is, as in FIG. 3, after determining the IP address of the added function (steps S101 to S109), the user is asked whether or not to perform host registration (steps S110 and S112). 4 or the host registration process of FIG.
[0077]
<Access control>
The multifunction system according to the present embodiment is accessed from a PC connected to a network external to the apparatus, and an image is read into the PC by the
[0078]
In the
[0079]
Therefore, when a PC connected to a network outside the device accesses each function, the access is permitted only when the PC is registered in the access list, and is denied when the PC is not registered as a host. do it.
[0080]
That is, when the PC connected to the external network accesses the IP address of each function, the
[0081]
On the other hand, if the accessing PC is not registered in the access list, the
[0082]
It is assumed that a driver for each function that can operate each function is already installed in the PC. As shown above, the CPU built in each function can perform the same processing as each stand-alone type function (facsimile, scanner, printer), and the driver of each function only needs to be installed in the PC. It is not necessary to install a special driver in the PC as in the above. In other words, the driver on the PC side only needs to be able to use known single-function printers, scanners, and facsimile devices via a network, and does not require a dedicated driver unlike the related art.
[0083]
<Operation of each function>
Scan / print / facsimile transmission / reception processing is performed as follows.
[0084]
(1) Network scan operation (Fig. 8)
FIG. 8 shows the flow of the command (401) and the data (402) during the network scan.
[0085]
When viewed from the PC side via the
[0086]
The PC sends a command packet to the network scanner to instruct a scanning operation (at this time, a protocol used in a layer higher than the IP is arbitrary. The same applies to print / facsimile processing described later). The IP address obtained by the scanner unit is added to the header of the command packet as described above. The
[0087]
The
[0088]
The PC that has received the packet converts the data packet received by the driver that has already been installed into data that can be processed by the PC, and generates data read by the scanner.
[0089]
(2) Network print operation (FIG. 9)
FIG. 9 shows the flow of the command (501) and data (502) in the network print operation.
[0090]
When viewed from the PC via the
[0091]
The command packet from the PC has a header to which the IP address acquired by the
[0092]
(3) Network facsimile transmission operation (FIG. 10)
FIG. 10 shows the flow of the command (601) and data (602) in the network facsimile transmission / reception operation.
[0093]
When viewed from the PC side via the
[0094]
The IP address acquired by the
[0095]
(4) Network facsimile reception operation (FIG. 10)
The state of the network facsimile receiving operation is also shown in FIG.
[0096]
When viewed from the PC side via the
[0097]
When the
[0098]
<Operation by multiple functions (conflict control)>
In the multi-function system according to the present embodiment, in addition to using each of the above-described function units, that is, the print unit, the scanner unit, and the facsimile unit, respectively, of course, an operation using a plurality of function units, for example, a copy operation of a document, a scanner, Processing such as facsimile transmission of the image read by the unit can also be performed in the present multifunction system.
[0099]
(1) Copy operation (FIG. 11)
The copy operation is performed by the
[0100]
The IP address of each function is determined in the
[0101]
When viewed from the
[0102]
The
[0103]
The
[0104]
If a trouble such as a paper jam (1401) occurs in the
[0105]
Upon receiving the
[0106]
Also, if a trouble such as a document conveyance jam occurs in the
[0107]
Upon receiving the status packet, the router 102 (or the CPU of the user interface unit 101) issues a stop command packet to the
[0108]
When the expansion of the image data is completed in the
[0109]
During the copying operation, a command packet is transmitted from the PC on the external network to the operating function unit (for example, the scanner unit 104), and the operation of the function unit (for example, the scanning operation) is instructed. (Hereinafter, an example of access to the
[0110]
Since the IP address obtained by the
[0111]
Also, when a command packet is transmitted from the PC on the external network to the
[0112]
On the other hand, as shown in FIG. 13, during a copy operation by the
[0113]
Since the IP address obtained by the facsimile unit is added to the header of the
[0114]
At the same time, the PC converts the image data to be transmitted by facsimile into a format that can be processed by the
[0115]
In this way, even when a certain function unit is operating, it is possible to operate a function unit unrelated to the processing. For example, as described above, even during copying, facsimile transmission data can be received from a PC and transmitted by network facsimile.
[0116]
(2) Facsimile transmission operation (FIG. 14)
The facsimile transmission operation is performed using the
[0117]
The IP address of each function is determined in the
[0118]
When viewed from the
[0119]
When an instruction for facsimile transmission is sent from the
[0120]
The
[0121]
The
[0122]
If a trouble such as a document jam occurs in the
[0123]
If a transmission trouble occurs in the
[0124]
When a command packet is sent from the PC on the external network to the
[0125]
Also, when a command packet is sent from the PC on the external network to the
[0126]
On the other hand, as shown in FIG. 15, during the facsimile transmission operation by the
[0127]
Since the IP address obtained by the
[0128]
At the same time, the PC converts the image data to be printed into a format that can be processed by the
[0129]
When the development of the image data is completed, the
[0130]
(3) Facsimile reception operation (FIG. 16)
The facsimile receiving operation is performed using the
[0131]
The IP address of each function is determined in the
[0132]
When viewed from the
[0133]
When facsimile reception by the
[0134]
The
[0135]
If a trouble such as a jam of printing paper occurs in the
[0136]
Further, if a reception trouble occurs in the
[0137]
When a command packet is sent from the PC on the external network to the
[0138]
Also, when a command packet is sent to the
[0139]
On the other hand, as shown in FIG. 17, during the facsimile reception operation by the
[0140]
The command packet transmitted from the external PC has a header to which the IP address obtained by the
[0141]
The
[0142]
Thus, even during the facsimile reception operation, the network scan from the PC can be executed at the same time.
[0143]
In the present embodiment, as described above, host access control is performed for each function (or all functions collectively), so that the same function (or a printer and a facsimile that uses competing resources such as a scanner and a printer) is used. If one of the plurality of hosts that have accessed the functions that conflict with each other is not a registered host, the
[0144]
As described above, according to the present embodiment, space efficiency can be improved by storing a plurality of processing functions (multifunctions) such as a printer, a scanner, and a facsimile in an integrated housing. And the IP address is automatically assigned to each processing function using the IPV6 protocol, so that the troublesome work of manually setting the IP address as in the related art is not required. .
[0145]
In addition, a plurality of processing functions such as a printer, a scanner, and a facsimile of the apparatus need only be able to operate as if each function is an independent device by using an IP address assigned to each function as a unit. That is, in the present embodiment, each function (the
[0146]
For this reason, the user of the PC only needs to install the driver software required by the user among the processing functions such as the printer, the scanner, and the facsimile, and thus does not need the complicated driver dedicated to the multifunction peripheral unlike the related art. In addition, the resources of the memory capacity and the disk capacity of the PC can be effectively used, and the development of the driver software can be greatly simplified.
[0147]
The firmware of each unit (
[0148]
In addition, the multifunction system according to the present embodiment is not limited to simply storing each unit corresponding to a plurality of processing functions in the same device, but is also provided with a main control unit (user interface unit 101) including a router unit. Means are used to perform conflict control of each processing unit and perform error processing when a failure such as a jam occurs. In the contention control of each processing unit, when a packet requesting an operation arrives at the processing unit that is operating as described above, the main control unit (user interface unit 101) transmits the packet to the PC (or another device) of the transmission source. Since the proxy response is performed by a method such as returning a busy message or rejecting the connection, there is no problem that each processing unit is overloaded.
[0149]
In addition to the busy return and connection rejection to the above packet source, a memory for buffering the packet is provided in the main control means. The means may buffer this packet until the operation of the processing unit is completed, and may perform control to send the buffered packet to the processing unit when the operation of the processing unit is completed.
[0150]
Further, as described above, according to the configuration in which the states of the plurality of processing units are monitored by the main control unit and error processing is performed in the event of a failure such as a jam, the failure of each processing unit is displayed on the operation panel. Even if the processing units operate independently, the operation of a plurality of processing units can be monitored by one display unit. You must monitor the status of the device's display.) The monitoring of the state of each function processing unit by such a main control unit can be realized extremely easily by using a protocol such as SNMP (Simple Network Management Protocol).
[0151]
According to the configuration in which the main control unit (user interface unit 101) includes a router unit and connects each function processing unit, various advantages can be obtained as follows.
[0152]
Conventionally, a network cable of a device (for example, a network printer, a network scanner, or a network facsimile) that implements each function must be wired up to a network hub (or another router or bridge), which is a burden on a user / serviceman. In contrast to the above, according to the configuration shown in FIG. 1, each function processing unit can be connected from the
[0153]
Further, by incorporating the
[0154]
Alternatively, it is also possible to prohibit or partially permit access to each function processing unit such as from outside a preset address range or outside a preset network domain.
[0155]
In the above description, it is assumed that an independent IP address is allocated to each function processing unit. However, according to the configuration in which the
[0156]
In the above description, an example in which an IP address is dynamically and automatically distributed to each function processing unit using the IPV6 has been described. However, networking inside the device does not necessarily need to be performed by the IPV6. However, if a protocol such as DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) is used, it is not always impossible for the network inside the device to distribute such a dynamic and automatic IP address.
[0157]
The control procedure in the above embodiment can be supplied in a state stored in a ROM (not shown) in the main control means (the
[0158]
In the above description, printer, scanner, and facsimile communication are considered as information processing functions of the composite image processing apparatus. However, a plurality of information processing functions integrated in one apparatus are not limited to the above, and may be other information processing functions. Any information processing function may be used.
[0159]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, in an information processing apparatus that can be connected to a network, a control method thereof, and a control program thereof, each of the information processing apparatuses has a network interface having a unique IP address, and has a different information processing function. Respectively, or a plurality of processing units that execute in cooperation with each other, and router means for performing routing between each processing unit and an external network are integrally housed in a housing, and the plurality of processing units Registering a host of an external network that permits access to an IP address, controlling network communication between each processing unit and a host of the external network based on the registered information, and processing each of the processing units via the network communication. Configuration that controls the information processing functions executed by the In particular, to facilitate the development of firmware and related driver software in a system such as a multifunction system, and to easily and individually control access to each function based on an IP address assigned to a processing unit that realizes each function. There is an excellent effect that can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a configuration of an image processing apparatus employing the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing an IP address acquisition process in the device of FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart showing an IP address acquisition process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 4 is a flowchart illustrating a host access control process in the device of FIG. 1;
FIG. 5 is a flowchart illustrating a different host access control process in the device of FIG. 1;
FIG. 6 is an explanatory diagram showing a function status acquisition process in the device of FIG. 1;
FIG. 7 is an explanatory diagram showing the addition of a function unit in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 8 is an explanatory diagram showing a network scan process in the device of FIG. 1;
FIG. 9 is an explanatory diagram showing a network print process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 10 is an explanatory diagram showing a network facsimile transmission / reception process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 11 is an explanatory diagram showing a copy process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 12 is an explanatory diagram showing processing when a failure such as a jam occurs in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 13 is an explanatory diagram showing a copy process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 14 is an explanatory diagram showing a facsimile transmission process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 15 is an explanatory diagram showing a facsimile transmission process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 16 is an explanatory diagram showing a facsimile receiving process in the apparatus of FIG. 1;
FIG. 17 is an explanatory diagram showing a facsimile receiving process in the apparatus of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
101 User interface section
102 router
103 Print section
104 Scanner unit
105 Facsimile part
107 Display device
108 key operation section
Claims (24)
前記各処理部と外部のネットワーク間でルーティングを行なうルータ手段と、
前記複数の処理部のIPアドレスに対するアクセスを許可する外部ネットワークのホストを登録する登録手段と、
前記登録手段の登録情報に基づき前記各処理部と外部ネットワークのホストとのネットワーク通信を制御するとともに、該ネットワーク通信を介して前記各処理部により実行される情報処理機能を制御する主制御手段と、
前記各処理部、前記ルータ手段、および前記主制御手段を一体的に収容する筐体を含むことを特徴とする情報処理装置。A plurality of processing units each having a network interface having a unique IP address and individually or cooperatively executing different information processing functions,
Router means for performing routing between each of the processing units and an external network;
Registration means for registering a host on an external network that permits access to the IP addresses of the plurality of processing units;
A main control unit that controls network communication between each processing unit and a host of an external network based on the registration information of the registration unit, and controls an information processing function performed by each processing unit via the network communication; ,
An information processing apparatus comprising: a housing that integrally houses the processing units, the router unit, and the main control unit.
前記複数の処理部のIPアドレスに対するアクセスを許可する外部ネットワークのホストを登録する登録過程と、
前記登録過程において登録された登録情報に基づき前記各処理部と外部ネットワークのホストとのネットワーク通信を制御するとともに、該ネットワーク通信を介して前記各処理部により実行される情報処理機能を制御する主制御過程を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。A plurality of processing units each having a network interface having a unique IP address and individually or cooperatively performing different information processing functions, and a router performing routing between each processing unit and an external network In a method for controlling an information processing apparatus in which means are integrally housed in a housing,
A registration step of registering a host on an external network that permits access to the IP addresses of the plurality of processing units;
Mainly controlling network communication between each processing unit and a host of an external network based on registration information registered in the registration process, and controlling an information processing function executed by each processing unit via the network communication. A method for controlling an information processing apparatus, comprising a control step.
前記複数の処理部のIPアドレスに対するアクセスを許可する外部ネットワークのホストを登録する登録過程と、
前記登録過程において登録された登録情報に基づき前記各処理部と外部ネットワークのホストとのネットワーク通信を制御するとともに、該ネットワーク通信を介して前記各処理部により実行される情報処理機能を制御する主制御過程を含むことを特徴とする情報処理装置の制御プログラム。A plurality of processing units each having a network interface having a unique IP address and individually or cooperatively performing different information processing functions, and a router performing routing between each processing unit and an external network In a control program for an information processing apparatus that integrally stores means in a housing,
A registration step of registering a host on an external network that permits access to the IP addresses of the plurality of processing units;
Mainly controlling network communication between each processing unit and a host of an external network based on registration information registered in the registration process, and controlling an information processing function executed by each processing unit via the network communication. A control program for an information processing device, comprising a control process.
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