JP2004253063A - Information recording medium and recording/reproducing device - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体に映像や音声を記録する際の、記録フォーマットおよび記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像や音声を記録する情報記録媒体として光ディスクや半導体メモリが普及しつつある。これらの媒体は、近年、大容量化と高速化が進み、オーディオデータまたはビデオデータを含むリアルタイム・データの記録や再生、そして編集の用途が広がっている。
【0003】
編集の一形態として、アフレコ編集と呼ばれる編集方法がある。アフレコ編集とは、既に情報記録媒体に記録済みのデータを再生し、再生されたデータを加工して、再び情報記録媒体に記録する編集方法である。アフレコ編集の例としては、記録済みのオーディオデータやビデオデータを再生し、オーディオデータにBGMの音楽をミキシングしたり、ビデオデータにテロップ画像を重ねる処理を行ない、再び情報記録媒体に記録する等の使われ方が考えられる。
【0004】
ここで、左と右の音声、すなわち、2チャンネル分のオリジナルのオーディオデータが既に情報記録媒体に記録されているとして、オーディオデータのアフレコ編集の一例について説明する。オーディオデータのアフレコ編集では、この2チャンネル分のオリジナルのオーディオデータを再生し、BGMやナレーションの音声をミキシングすることで、新たに2チャンネル分のアフレコ用オーディオデータが生成される。そして、2チャンネル分のアフレコ用オーディオデータを情報記録媒体に記録する場合、既に情報記録媒体に存在するオリジナルのオーディオデータに対して、これと同じ記録領域に、アフレコ用オーディオデータを上書きして記録することが考えられる。しかし、記録したアフレコ用オーディオデータを試聴した結果、BGMやナレーションをやり直したい、等のやり直し要求が生じることも考えられ、この場合、情報記録媒体にはオリジナルのオーディオデータが残っていないため、このようなアフレコ編集のやり直し作業は困難になる。
【0005】
そこで従来例では、多チャンネルのオーディオ記録や、上記のような編集用途も考慮して、あらかじめ4チャンネル分や、それ以上のチャンネル数のオーディオデータ記録領域を確保した光ディスクの記録フォーマットがある。(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
以下では図2を参照しながら、従来の記録フォーマットについて説明する。図2は従来例の記録フォーマットを模式的に表した図であり、図2(a)はディスク媒体上の記録領域を一次元的に表した図である。図2(a)において、201、211、221はオーディオデータ記録領域、202、212、222はビデオデータ記録領域を表しており、各々の記録領域は数秒程度のデータが記録できるサイズであり、ディスク媒体上でオーディオデータとビデオデータは独立して交互に記録される。また、A1、A2、Ajはオーディオデータ、V1、V2、Vjはビデオデータを表しており、オーディオデータA1の音声には、ビデオデータV1の映像が対応している。以降、A2とV2、AjとVjがそれぞれ対応している。また、図示していないが、オーディオデータA1よりも前の領域や、ビデオデータV2とオーディオデータAjの間の領域、ビデオデータVjよりも後ろの領域には、オーディオデータとビデオデータが無数に存在している。
【0007】
図2(b)は、オーディオデータ記録領域の内部を詳細に表した図である。図2(b)において、オーディオデータ記録領域221は、4チャンネル分のオーディオデータ記録領域から成り、各チャンネルの記録領域は、ch1、ch2、ch3、ch4で表されている。
【0008】
以上のように表されたディスク媒体の記録フォーマットについて、以下、その記録方法の一例を説明する。図2に示すような記録フォーマットを有するディスク媒体を使って、カメラレコーダで記録を行う場合には、例えば、映像と共に2チャンネル分のオーディオデータだけを記録する。すなわち図2(a)における、各オーディオデータ記録領域201、211、221に対して、図2(b)のch1とch2の領域だけにオーディオデータを記録する。そして、記録が終わったディスク媒体を使ってアフレコ編集をする際には、各オーディオデータ記録領域に対して、映像と共にそれぞれch1とch2のオーディオデータだけを再生する。そして、再生したオーディオデータを加工してアフレコ用のオーディオデータを作成した後、このアフレコ用のオーディオデータを、ch3とch4の記録領域に記録する。これによって、オリジナルのオーディオデータをch1とch2の記録領域に残したまま、アフレコ用のオーディオデータをch3とch4の記録領域に記録できることになる。従って、編集後もオリジナルのオーディオデータがディスク媒体上に上書きされずに残っているため、アフレコ編集のやり直しにも対応することができる。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−88827号公報(第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の方法では、オーディオデータ記録領域のフォーマットに自由度が無いために、様々な形式のオーディオデータや、映像や音声に関する付加情報などをオーディオデータと一緒に記録できないという課題があった。この課題について、以下、説明する。
【0011】
オーディオデータの形式には様々な種類があるが、その一例として、リニアPCM(Pulse Code Modulation)などの非圧縮形式や、AC−3、Dolby−E、MPEG−Audioなどの圧縮形式がある。非圧縮形式の1つであるリニアPCMは、オーディオデータを量子化する際のビット数として、12ビット、16bit、20bit、24bitなど様々な種類があり、量子化する際のサンプリング周波数も、32kHz、44kHz、44.1kHz、48kHz、96kHzなど様々な種類がある。従って、同じ数秒のオーディオデータをリニアPCMで記録した場合でも、記録するオーディオデータの形式によって、その記録データのサイズは異なってくる。
【0012】
また、圧縮形式のオーディオデータにも様々な形式があり、例えば、編集作業で再生と記録を繰り返してデータの圧縮や伸長が繰り返されても、圧縮効率を犠牲にする代わりに、音質の劣化が少なくなるようにした形式や、転送ビットレートの低い伝送路や少ない記録領域でも多チャンネルのオーディオデータを扱えるように圧縮効率を高めた形式などがある。多チャンネルのオーディオデータが記録できると、1つの映像に対して、多数のスピーカーから立体的な音響を再生したり、多言語の音声を再生するなどの用途が広がる。また、圧縮形式のオーディオデータは、2チャンネル分や8チャンネル分などのオーディオデータをまとめて圧縮することができるため、情報記録媒体上の1チャンネル分のオーディオデータ記録領域に、多チャンネルのオーディオデータを記録することも可能である。従って、情報記録媒体上にオーディオデータ記録領域として確保したチャンネル数と、実際に記録されているオーディオデータの実質的なチャンネル数は異なることがあり、例えば1チャンネル分のオーディオデータ記録領域に、6チャンネル相当の圧縮形式のオーディオデータを記録することもできる。
【0013】
また、ビデオデータやオーディオデータには、これらの情報に関連したメタデータと呼ばれる付加的な情報がある。メタデータには様々な種類があるが、1つの分類として、記録の開始から終了までの間に、時々刻々と値が変化するようなリアルタイム・メタデータと、一定の値のまま変化しない非リアルタイム・メタデータがある。オーディオデータに対するリアルタイム・メタデータの例としては、個々のオーディオデータを再生する時に、音声のダイナミックレンジを動的に変化させるための情報や、再生時の音声を強調するタイミングを指示するための情報などがある。オーディオデータに対する非リアルタイム・メタデータの例としては、記録時のマイクの入力ゲイン設定値や、音声の記録モードなどがある。これらはメタデータの一例であり、上記以外にも様々なメタデータが存在する。このような様々なメタデータのうち、非リアルタイム・メタデータは、記録の開始時から終了時まで値が変化しないため、これらは記録の開始時や終了時に、情報記録媒体上の所定の領域に一度記録すれば良い。一方で、記録中に時々刻々と変化するリアルタイム・メタデータは、記録中のオーディオデータ1つ1つに対して、対応するメタデータを関連付けて記録していくことが必要である。この理由は、再生時に、オーディオデータを1つ再生する毎に、それに対応するリアルタイム・メタデータを同時に処理することが必要になるためである。また、メタデータには様々な種類があるため、用途に応じて必要最小限のメタデータだけを記録したい場合もあれば、多くの種類のメタデータを記録したい場合も考えられる。
【0014】
このような状況において、従来の記録フォーマットでは、情報記録媒体上に記録できるオーディオデータに関して、あらかじめ、記録領域の内部構成が決められているために、柔軟に対応することが困難であった。
【0015】
例えば、記録フォーマットのオーディオデータ記録領域が、リニアPCMの48kHz12bitで4チャンネル分と決められている場合、この記憶領域に、さらに高音質なオーディオデータとして、例えばリニアPCMの48kHz24bitのオーディオデータを記録しようとすると、1チャンネルあたりの記録領域のサイズが不足するために、高音質なオーディオデータを記録することができない。
【0016】
さらに、オーディオデータに関するリアルタイム・メタデータを記録する領域が確保されていないため、記録したオーディオデータに対応してリアルタイム・メタデータを一緒に記録することが困難である。
【0017】
また、アフレコの記録時などに記録領域内で欠陥が発生した場合、従来例では交替領域が確保されていないため、例えば、情報記録媒体上の空き領域や、あらかじめ決められた別領域に交替領域を確保する必要がある。この場合、交替処理のために、情報記録媒体上の離れた場所にある交替領域までアクセスすることになり、余分なアクセスが発生するため、リアルタイム・データの記録や再生が途切れることがある。
【0018】
本発明は、従来の方法の課題に鑑み、オーディオデータ記録領域の記録フォーマットに柔軟性を持たせて、様々な形式のオーディオデータを記録可能にするとともに、メタデータも一緒に記録でき、さらには交替処理も考慮に入れた効率の良い記録フォーマットを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の情報記録媒体および記録再生装置は、ビデオデータとオーディオデータを独立して記録する記録再生装置や情報記録媒体において、オーディオデータ記録領域またはビデオデータ記録領域の内部を、複数のチャンネル領域に分割し、そのチャンネル領域のうち、1つ以上の領域をメタデータの記録に使用するようにした。
【0020】
また、オーディオデータ記録領域に記録するオーディオデータのサイズ、または、ビデオデータ記録領域に記録するビデオデータのサイズが、情報記録媒体の記録単位の整数倍に満たない場合に、少なくともメタデータを含むデータを追加することで記録単位の整数倍のサイズにして記録するようにした。
【0021】
また、オーディオデータ記録領域は、サイズ別に複数のタイプを有し、さらに、個々のタイプについて複数の記録パターンを有し、オーディオデータは、複数のタイプのいずれかのタイプで、かつ、複数の記録パターンのいずれかのパターンで記録されるようにした。
【0022】
また、オーディオデータ記録領域のタイプは、非圧縮のオーディオデータ形式で、サンプリング周波数Fで、量子化ビット数Bで、チャンネル数Nのデータが格納できるように、FまたはBまたはNを変えて複数のタイプを設けた。
【0023】
また、オーディオデータ記録領域のタイプは、圧縮されたオーディオデータの形式で、サンプリング周波数Fで、量子化ビット数Bで、圧縮率Cで、チャンネル数Nのデータが格納できるように、FまたはBまたはCまたはNを変えて複数のタイプを設けた。
【0024】
また、オーディオデータ記録領域の記録パターンは、圧縮されたオーディオデータと、非圧縮のオーディオデータを混在して記録するパターンを含むようにした。
【0025】
また、オーディオデータ記録領域の記録パターンは、サンプリング周波数Fで、量子化ビット数Bで、チャンネル数Nのオーディオデータが格納できるサイズで確保された記録領域に対して、FまたはBまたはNを変化させて記録するパターンや、メタデータや圧縮されたオーディオデータを記録するパターンを含むようにした。
【0026】
また、オーディオデータ記録領域の記録パターンは、サンプリング周波数Fで、量子化ビット数Bで、圧縮率Cで、チャンネル数Nのオーディオデータが格納できるサイズで確保された記録領域に対して、FまたはBまたはCまたはNを変化させて記録するパターンや、メタデータや非圧縮のオーディオデータを記録するパターンを含むようにした。
【0027】
また、オーディオデータ記録領域の記録時に使用されたタイプと記録パターンの情報が、情報記録媒体の目次情報、または、記録素材別の目次情報、または、オーディオデータ記録領域に隣接した領域、または、オーディオデータ記録領域の一部に記録されるようにした。
【0028】
また、個々のオーディオデータ記録領域の内部、または、個々のビデオデータ記録領域の内部、または、個々のオーディオデータ記録領域に隣接して、または、個々のビデオデータ記録領域に隣接して交替領域を設けた。
【0029】
また、オーディオデータ記録領域またはビデオデータ記録領域の内部を、複数のチャンネル領域に分割し、個々のチャンネル領域の内部、または、個々のチャンネル領域に隣接して、交替領域を設けた。
【0030】
また、オーディオデータ記録領域には、オーディオデータとメタデータを記録し、オーディオデータ記録領域の内部、または、オーディオデータ記録領域に隣接して交替領域を設けて、交替領域は、オーディオデータおよびメタデータで共用の交替領域として使用されるようにした。
【0031】
また、交替領域は、オーディオデータが記録される領域と、メタデータが記録される領域の間に設けるようにした。
【0032】
また、ビデオデータ記録領域には、ビデオデータとメタデータを記録し、ビデオデータ記録領域の内部、または、ビデオデータ記録領域に隣接して、交替領域を設けて、交替領域は、ビデオデータおよびメタデータで共用の交替領域として使用されるようにした。
【0033】
また、交替領域は、ビデオデータが記録される領域と、メタデータが記録される領域の間に設けるようにした。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0035】
(実施の形態1)
はじめに、本発明の情報記録媒体の記録フォーマットについて説明する。図1は、本発明の情報記録媒体の第1の記録フォーマットを表しており、図1において、オーディオデータ記録領域221は、図2で説明したものと同様に、情報記録媒体上にビデオデータ記録領域とオーディオデータ記録領域が独立して交互に配置され、そのうちの1つのオーディオデータ記録領域を表したものである。このオーディオデータ記録領域221の内部を詳細に表したものが、図1(a)と図1(b)と図1(c)である。
【0036】
図1(a)において、MAはメタデータを表し、4チャンネル分のオーディオデータは、それぞれch1A、ch2A、ch3A、ch4Aで表している。また、RAは交替領域を表している。図1(b)では、4チャンネル分のオーディオデータを、それぞれch1B、ch2B、ch3B、ch4Bで表している。
さらにch3Bには、オーディオデータの代わりに、メタデータMBが記録されている。また、RB1、RB2、RB3、RB4は交替領域を表している。図1(c)では、8チャンネル分のオーディオデータを、それぞれch1C、ch2C、ch3C、ch4C、ch5C、ch6C、ch7C、ch8Cで表している。また、MCはメタデータを表し、RCは交替領域を表している。
【0037】
以下では、図1(a)、(b)、(c)に示した本発明の記録フォーマットの特徴について説明する。まず図1(a)では、オーディオデータ記録領域221の内部に、メタデータMAを記録する領域が設けられている。これによって、ch1Aからch4Aに記録されたオーディオデータに関するメタデータを、オーディオデータと一緒に記録することが可能になる。この利点は、例えば光ディスクのような情報記録媒体に適用すると、オーディオデータとメタデータが互いに隣接して記録されるので、記録時や再生時に、両者のデータを連続してアクセスできるようになる。このことは、シークなどのアクセス動作の発生を防止できるので、映像や音声などのリアルタイム・データを途切れずに記録や再生できる利点がある。
【0038】
また、図1(a)では、オーディオデータ記録領域の内部に、交替領域RAが設けられている。光ディスクや半導体メモリなどの情報記録媒体では、媒体上に欠陥が発生すると、その欠陥を含む所定のサイズのブロックが、記録または再生不可能な状態になる。オーディオデータ記録領域でこの欠陥が発生すると、例えば1ブロックの欠陥につき、数キロバイトから数百キロバイトのデータが失われる。このような欠陥を含む領域を再生すると、再生した音声が途切れたり、音声にノイズが発生することがある。このような場合、欠陥が発生したブロックを、他の正常なブロックと交替する交替処理を行うことが望ましい。この交替処理を行う場合、例えば光ディスクのような情報記録媒体では、欠陥が発生したブロックと、交替に使う正常なブロックが、ディスク上で互いに離れていると、記録や再生時にアクセスが発生し、リアルタイム・データの記録や再生が困難になる。
そこで、本発明の記録フォーマットでは、オーディオデータ記録領域の内部に交替領域を設けている。例えば図1(a)のch4Aに欠陥が発生した場合に、交替領域RAの一部のブロックを使って、ch4Aの欠陥ブロックを交替する。この交替処理によって、オーディオデータch4Aは、そのデータの一部が交替領域RAに存在することになる。しかし、再生時にはch4AとRAを連続的に読み出し、読み出したデータをメモリ上で順番を入れ替えて処理することで、正しい音声を再生することができる。すなわち、オーディオデータ記録領域1つ1つに対して、その内部に交替領域を持つことで、オーディオデータと交替領域のデータを連続的にアクセスできるようになるため、再生時にシークなどのアクセス動作が発生することを防止できる利点がある。
【0039】
また、図1(b)では、各チャンネルのオーディオデータそれぞれに、交替領域を設けている。例えば、オーディオデータch1Bの交替領域はRB1であり、オーディオデータch2Bの交替領域はRB2が対応している。このように、オーディオデータの各チャンネル毎に、隣接して交替領域を確保しておくと、欠陥が発生した場合の交替領域までの距離が近くなる利点がある。例えば、図1(a)では、ch1Aで欠陥が発生した場合、交替領域は全てのチャンネルで共用しているRAを使用することになるため、ch1AとRAは距離が離れている。
従って、ch1Aの音声を再生するには、ch1Aを読み出した後、さらに交替領域RAを読み出すまで待つ必要がある。しかし、図2(b)の場合は、ch1Bで欠陥が発生しても、ch1B用の交替領域RB1が隣接して設けられているため、ch1BとRB1の距離が近い。従って、ch1Bの音声を再生するには、ch1BとRB1を読み出せば良いため、短い待ち時間で音声の出力が可能になる。
【0040】
さらに、図1(b)では、オーディオデータのch3Bに、メタデータMBを記録している。このような仕組みを設けておくと、例えば図1(b)のように、4チャンネル分のオーディオデータ記録領域だけが確保された状態で、実際の記録時には、2チャンネル分の音声とメタデータを記録したい場合がある。このような場合、2チャンネル分のオーディオデータを記録するために、ch1Bとch2Bを使用し、残りのch3Bとch4Bは使わないことになる。さらに、メタデータを記録したいにも関わらず、メタデータを記録する領域は確保されていない。そこで、未使用のチャンネルのうち、ch3Bにメタデータを記録する。
これによって、あらかじめメタデータを記録する領域が確保されていない場合でも、未使用の音声チャンネルの領域にメタデータを記録する仕組みを設けておくことで、記録時の要求に柔軟に対応できるようになる。このようなフォーマットでは、さらに、記録時に大量のメタデータを記録したい場合などにも、ch3Bだけでなく、ch4Bなどの空きチャンネルもメタデータ記録に使用することで、必要なメタデータを記録することが可能になる。
【0041】
また、図1(a)と図1(c)を比較すると、同じオーディオデータ記録領域221の内部に、図1(a)では4チャンネル分の領域を確保し、図1(c)では8チャンネル分の領域を確保している。さらに、図1(a)と図1(b)を比較すると、どちらも4チャンネル分の領域を確保しているが、1チャンネルあたりの記録領域のサイズが異なっていることが分かる。例えば、図1(a)ではオーディオデータの1チャンネルあたりの記録領域に、リニアPCMの48kHz16ビットの形式で記録できるサイズが確保されており、これがch1Aからch4Aまで4チャンネル分ある。一方で、図1(b)では、オーディオデータの1チャンネルあたりの記録領域に、リニアPCMの48kHz24ビットの形式で記録できるサイズが確保されており、これがch1Bからch4Bまで4チャンネル分ある。図1(a)は図1(b)よりもオーディオデータの量子化ビット数が少ないため、音質は劣るが、その代わりに図1(a)のMAで示されるように、大量のメタデータを記録する領域が確保されている。また、図1(c)では、オーディオデータの1チャンネルあたりの記録領域に、リニアPCMの32kHz12ビットの形式で記録できるサイズが確保されており、これがch1Cからch8Cまで8チャンネル分ある。図1(c)はオーディオデータの量子化ビット数をさらに少なくし、サンプリング周波数も下げることで音質を下げているが、その代わりに、8チャンネル分の記録領域を確保すると同時に、図1(c)のMCで示されるように、大量のメタデータを記録する領域が確保されている。
このように、オーディオデータ記録領域の記録フォーマットに柔軟性を持たせることで、多チャンネルの記録領域を確保し、さらに1チャンネルあたりの領域のサイズも変化させることで、多種多様なオーディオデータの形式に対応し、必要に応じてメタデータの記録領域も確保することができる。
【0042】
また、図1(c)では、交替領域RCを、オーディオデータch8CとメタデータMCの間に配置している。これは、図1(c)のMCのように大量のメタデータ記録領域を確保すると、その領域内で欠陥が発生する確率が高くなるため、オーディオデータで欠陥が発生した場合だけでなく、メタデータで欠陥が発生した場合も考慮し、両方のケースを想定して、その中間に交替領域を配置している。これによって、交替処理が発生した時の交替領域までの距離を、オーディオデータとメタデータの双方から同じ程度にすることができる。また、交替領域をあまり多く確保すると、情報記録媒体の記録可能なサイズが低下する。従って、図1(c)では、オーディオデータとメタデータで1つの交替領域RCを共用することで、少ない交替領域を有効に利用して、情報記録媒体の記録可能なサイズの低下を必要最小限に抑える利点がある。
【0043】
なお、交替領域の配置場所は、必要に応じて、オーディオデータ記録領域内の先頭、末尾、中間のいずれの場所に配置しても良く、メタデータとオーディオデータの配置順番も上記の説明に限定したものではない。
【0044】
また、欠陥が多発して、交替領域をすべて使い切った場合は、未使用のオーディオデータ記録領域や、未使用のメタデータ記録領域を交替領域として使っても良い。また、このように欠陥が多発した場合は、オーディオデータ記録領域全体を、情報記録媒体上の別の位置へ移動しても良い。
【0045】
また、上記の実施例は、情報記録媒体上にビデオデータ記録領域とオーディオデータ記録領域が独立して交互に配置される例で説明したが、ビデオデータとオーディオデータが独立して記録される媒体や装置であれば、交互に配置されていなくても同様の効果が得られる。
【0046】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、本発明の情報記録媒体の第2の記録フォーマットを表しており、3種類の記録フォーマットを、それぞれ図3(a)、(b)、(c)に表している。図3において、ANとAMとAWはオーディオデータ記録領域を表しており、VAとVBとVCはビデオデータ記録領域を表している。これらの記録領域は、図2で説明したオーディオデータ記録領域221とビデオデータ記録領域222に対応しており、情報記録媒体上にオーディオデータ記録領域とビデオデータ記録領域が独立して交互に配置されているものとする。
【0047】
以上のように表された本発明の第2の記録フォーマットについて、その内容を説明する。オーディオデータ記録領域には、様々な形式のオーディオデータが、多チャンネルで記録できる必要があり、さらには、メタデータも記録できることが望ましい。このようなオーディオデータの形式、チャンネル数、メタデータのサイズなどは、記録や編集の用途に応じて、様々な種類と組合せが考えられ、必要となる記録領域のサイズも異なってくる。そこで、本発明の記録フォーマットでは、オーディオデータ記録領域のサイズを可変にして複数のタイプを設けた。
図3では、そのうちの代表的な3種類のタイプを図示しており、オーディオデータ記録領域は、AN、AM、AWの順に、徐々に記録領域のサイズが大きくなっている。
【0048】
これらのオーディオデータ記録領域のタイプについて、そのサイズと、領域内の記録パターンの一例をテーブルとして表したものが図4である。図4のテーブルには、3種類の記録領域のタイプとして、タイプAN、タイプAM、タイプAWが表されており、それぞれのタイプについて、記録領域のサイズと領域内部の記録パターンを表している。
【0049】
例えば、3種類のオーディオデータ記録領域のタイプのうち、中ぐらいの記録領域サイズを持つタイプAMの場合、オーディオデータ記録領域1つあたりのサイズは、リニアPCMの量子化ビット数24ビットで4チャンネル相当のデータが記録できるサイズが確保される。記録領域のサイズには、この他にも、量子化する際のサンプリング周波数や、記録領域1つあたりの記録時間の長さ、記録するメタデータの種類とサイズ、圧縮データの場合は、圧縮方式や圧縮後のビットレートも関係があるため、これらの種類に応じて、図4のテーブルを何種類か用意しても良い。これらのテーブルを用いて、用途に応じたタイプを選択すれば、そのタイプの領域サイズの範囲内で、様々なパターンでオーディオデータを記録することができる。
【0050】
図5は、オーディオデータ記録領域の記録パターンの詳細を表した図である。
図5において、221は1つのオーディオデータ記録領域を表しており、その内部の記録パターンの一例として、図5(a)、(b)、(c)、(d)の4つのパターンを表している。以下では、図4と図5を用いて、その記録方法について説明する。
【0051】
例えば、情報記録媒体に映像と音声の記録を行う際に、オーディオデータの記録フォーマットとして、図4のタイプAMを選択したとする。図4のタイプAMには、様々な記録パターンがあるが、このうち、タイプAMのパターン1を選択すると、リニアPCMなどの非圧縮のオーディオデータを24ビットで4チャンネル記録できる。図5(a)は、タイプAMのパターン1で記録された様子を表しており、オーディオデータ記録領域の内部は、ch1、ch2、ch3、ch4で表された4つの領域に分割され、それぞれの領域に、非圧縮のオーディオデータが量子化ビット数24ビットの形式で記録される。図4のテーブルにおいて、タイプAMのパターン1を見ると、圧縮の項目が、なし、と記載されている。この意味は、4チャンネル分の非圧縮24ビットのオーディオデータで記録領域がいっぱいになるため、この領域に、さらに圧縮形式のオーディオデータなどを一緒に記録することはできないことを表している。
【0052】
また、図4において、タイプAMのパターン2を選択すると、非圧縮のオーディオデータを24ビットで記録できるチャンネル数が2チャンネルに減少するが、その代わりに、非圧縮のオーディオデータに加えて、圧縮形式のオーディオデータも一緒に記録できる。圧縮形式のオーディオデータは、多チャンネルのデータを1つのデータに圧縮できるため、図4のタイプAMのパターン2に記載されている圧縮の項目、16bit×4ch×1、の意味は、16ビットで量子化された4チャンネル分のデータを圧縮して、これを1つ記録できることを意味している。図5(b)は、上記のタイプAMのパターン2で記録された様子を表しており、オーディオデータ記録領域の内部は、ch1とch2に、非圧縮のオーディオデータがそれぞれ量子化ビット数24ビットで記録され、さらに、圧縮形式のオーディオデータとして、16bit×4chのデータが1つに圧縮され記録されている。圧縮形式のオーディオデータは、非圧縮の24ビットデータ2チャンネル分のサイズよりも小さいため、残りの領域は空きになっている。この空き領域に、メタデータを記録しても良い。
【0053】
また、図4において、タイプAMのパターン3を選択すると、非圧縮のオーディオデータを16ビットで2チャンネル記録し、さらに、圧縮形式のオーディオデータとして、24ビットで量子化された2チャンネル分の圧縮データを2つ記録することができる。図5(c)は、上記のタイプAMのパターン3で記録された様子を表しており、オーディオデータ記録領域の内部は、ch1とch2に、非圧縮のオーディオデータがそれぞれ16ビットで記録され、さらに、圧縮形式のオーディオデータとして、24ビット×2chの圧縮データが2つ記録されている。
【0054】
また、図4において、タイプAMのパターン4を選択すると、非圧縮のオーディオデータを記録しない代わりに、圧縮形式のオーディオデータとして、24ビットで量子化された6チャンネル分の圧縮データを1つ記録することができる。
図5(d)は、上記のタイプAMのパターン4で記録された様子を表しており、オーディオデータ記録領域の内部は、圧縮形式のオーディオデータとして、24ビット×6chの圧縮データが1つ記録されている。
【0055】
以上のように、様々なタイプとパターンで記録されたオーディオデータは、再生の時のために、オーディオデータ記録領域として、どのタイプを選択し、どのパターンで記録したか、また、どのチャンネルを実際の記録時に使用したか、メタデータをどの領域に記録したか、等の情報を情報記録媒体上に記録しておくと良い。一般に、映像や音声を記録するディスク媒体や半導体メモリ媒体などの情報記録媒体では、その媒体にどのような素材、すなわち、どのような映像や音声などが記録されているかを表す目次情報を記録することが多い。また、情報記録媒体に記録された素材毎に、その内容の目次情報を記録することもある。このような情報記録媒体の目次情報や、記録した素材毎の目次情報に、上記のオーディオデータ記録領域のタイプ、パターン、そして記録で使用したチャンネル、メタデータの記録場所、等の情報を記録しておくことで、再生時に適切なオーディオデータの処理が行われ、正しい音声を出力することが可能になる。また、目次情報に記録する代わりに、個々のオーディオデータ記録領域の近傍や、個々のオーディオデータ記録領域の一部を使って、ヘッダ情報やフッタ情報として、上記の内容を記録するようにしても良い。
【0056】
図7は、本発明の記録再生装置の構成を表した図であり、図7において、710は制御手段、711はCPU、712はメモリ手段、720はバス手段、730はディスクドライブ手段、740はデコーダ手段、760はエンコーダ手段、713、731、741、761は各手段とバス手段を結ぶインタフェース手段、770はAV信号処理手段、742、762は各手段とAV信号処理手段を結ぶインタフェース手段、750はAV信号処理手段とバス手段を結ぶインタフェース手段、780はAV出力手段、790はAV入力手段、781、791は各手段とAV信号処理手段を結ぶインタフェース手段を表している。
【0057】
以上のように構成された本発明の記録再生装置について、以下、その動作を説明する。記録時にはAV入力手段790から映像や音声が入力され、AV信号処理手段770で適切な処理を行った後、エンコーダ手段760で符号化される。
符号化されたオーディオデータやビデオデータは、本発明の記録フォーマットに従って、ディスクドライブ手段730で、情報記録媒体に記録される。その際に、CPU711が目次情報を作成し、この目次情報もディスクドライブ手段730で情報記録媒体に記録される。また、メタデータは、映像や音声と共に、AV入力手段790から入力しても良いし、CPU711またはAV信号処理手段770で生成しても良い。これらのメタデータも、ディスクドライブ手段730で情報記録媒体に記録される。
【0058】
再生時には、ディスクドライブ手段730が目次情報の再生を行い、これを制御手段710のCPU711が処理して、デコーダ手段740を再生に適した復号処理が行われるように設定する。そして、ディスクドライブ手段730が、ビデオデータ、オーディオデータ、メタデータを再生し、デコーダ手段740で復号した後、AV信号処理手段770で適切な処理を行い、AV出力手段780から出力される。
【0059】
なお、AV入力手段790は、映像または音声またはメタデータを、圧縮または非圧縮のディジタル信号の形式で受信できるディジタルインタフェース機能を備えていても良い。この場合、圧縮データは、AV信号処理手段770を経て、そのままインタフェース手段750を介して、ディスクドライブ手段730で情報記録媒体に記録しても良い。また、AV出力手段780は、映像または音声またはメタデータを、圧縮または非圧縮のディジタル信号の形式で送信できるディジタルインタフェース機能を備えていても良い。この場合、ディスクドライブ手段730で再生されたデータは、そのままインタフェース手段750を介して、AV信号処理手段770を経て、AV出力手段780から出力しても良い。また、ディスクドライブ手段730は、半導体メモリ媒体の記録や再生を行うメモリ記録再生手段に置き換えても良い。また、デコーダ手段740、および、エンコーダ手段760は、オーディオデータやビデオデータの様々な符号化方式に対応するために、それぞれ複数個のデコーダ手段やエンコーダ手段を設けても良い。
【0060】
以上のように、本発明の記録フォーマットでは、オーディオデータ記録領域に関して、複数のタイプを設け、さらには複数の記録パターンを設けることで、様々なオーディオデータの形式や用途に対して、柔軟に対応することが可能になる。
【0061】
なお、上記の実施例は、情報記録媒体上にビデオデータ記録領域とオーディオデータ記録領域が独立して交互に配置される例で説明したが、ビデオデータとオーディオデータが独立して記録される媒体や装置であれば、交互に配置されていなくても同様の効果が得られる。
【0062】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図6は、本発明の情報記録媒体の第3の記録フォーマットを表しており、オーディオデータ記録領域221は、図2で説明したものと同様に、情報記録媒体上にビデオデータ記録領域とオーディオデータ記録領域が独立して交互に配置され、そのうちの1つのオーディオデータ記録領域を表したものである。図6(a)はオーディオデータ記録領域221の内部構成を表しており、ch1、ch2、ch3、ch4に示すように4つのチャンネルに分けられている。その4つのチャンネルのうちの1つをさらに詳細に表したものが、図6(b)、(c)である。図6(b)と図6(c)は、ch1の内部構成を表しており、601、602、603は、情報記録媒体の記録単位を表している。情報記録媒体の記録単位とは、例えばディスク媒体であれば、セクタやクラスタ、ECCブロックなどに相当する。また半導体メモリ媒体であれば、メモリセルの単位や、書き込みブロック、または、消去ブロックの単位に相当する。これらの記録単位は、情報記録媒体にデータを記録する際や、再生する際のデータのアクセス単位となるため、一般的に、その情報記録媒体の記録単位の整数倍でデータを読み書きすると、効率良く情報記録媒体にデータを書き込むことができる。従って、映像や音声などのリアルタイム・データを記録する際には、この記録単位の整数倍で、データを記録することが望ましい。
【0063】
図6(b)では、610がch1の領域に記録されたオーディオデータを表している。オーディオデータ610は、記録単位601と602を合計したサイズよりも、やや大きいサイズを有している。すなわち、オーディオデータ610は、記録単位のちょうど整数倍のサイズではないため、図6(b)では、補間データ611が追加されている。補間データとは、記録したいデータのサイズを記録単位の整数倍に合わせるための追加データで、一般的には、映像や音声とは無関係なデータであることが多く、再生時には使用されない。オーディオデータ610は、補間データ611を追加することで、記録単位601から603までを合計したサイズと同じになり、記録単位の整数倍のデータとして記録される。
【0064】
本発明の情報記録媒体の記録フォーマットでは、上記の補間データの部分を利用し、この部分にメタデータを記録できるようにした。図6(c)は、オーディオデータ620がch1の領域に記録されているが、図6(b)のオーディオデータ610と同様に、オーディオデータ620も、この情報記録媒体の記録単位の整数倍のサイズではない。そこで、図6(c)では、補間データを追加する代わりに、メタデータ621を追加している。これによって、オーディオデータ620とメタデータ621の合計サイズが、記録単位の整数倍になるため、情報記録媒体に無駄なデータを記録することを防止できる。なお、メタデータを追加しても、記録単位の整数倍にならない場合は、補間データを追加しても良い。
【0065】
以上のように、本発明の情報記録媒体の記録フォーマットでは、記録するオーディオデータのサイズが、情報記録媒体の記録単位の整数倍に満たない場合に、従来のような補間データを追加するのではなく、メタデータを追加することで、記録領域を有効に活用することができる。
【0066】
なお、本明細書で説明したメタデータには、ビデオデータ記録領域やオーディオデータ記録領域に記録された映像や音声よりも低いビットレートの映像や音声をメタデータとして扱っても良い。
【0067】
なお、上記の実施例は、情報記録媒体上にビデオデータ記録領域とオーディオデータ記録領域が独立して交互に配置される例で説明したが、ビデオデータとオーディオデータが独立して記録される媒体や装置であれば、交互に配置されていなくても同様の効果が得られる。
【0068】
なお、本明細書ではオーディオデータの記録フォーマットについて説明したが、本発明の実施の形態を、情報記録媒体のビデオデータの記録フォーマットに適用しても良い。この場合、例えば、同時に複数台のカメラからの映像を、ビデオデータ記録領域に多チャンネル記録する等の用途や、様々なメタデータや、様々な形式のビデオデータを様々なチャンネル数で記録する等の用途や、ビデオデータ記録領域における欠陥の交替処理等の用途にも適用可能である。
【0069】
また、本明細書で説明したオーディオデータ記録領域やビデオデータ記録領域の1つ1つの領域は、光ディスク媒体のECCブロックの整数倍のサイズ、または、半導体メモリ媒体の消去ブロックの整数倍のサイズに相当するとしても良い。これによって、光ディスクや半導体メモリなどの情報記録媒体に対して、効率の良いデータ転送レートで記録や再生することが可能になる。
【0070】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、オーディオデータ記録領域の内部を複数のチャンネル領域に分割し、空きチャンネルの領域にメタデータを記録できるようにした。また、オーディオデータ記録領域の内部に欠陥の交替領域を設けることで、交替処理で余分なアクセス動作が発生することを防止し、リアルタイム記録を行いやすくした。また、交替領域をオーディオデータとメタデータで共用することで、少ない交替領域でも有効に活用できるようにした。また、オーディオデータ記録領域に関して複数のタイプを設け、さらには複数の記録パターンを設けることで、様々なオーディオデータの形式や用途に対して、柔軟に対応できるようにした。また、情報記録媒体の記録単位の整数倍に満たないデータには、メタデータを含むデータを追加することで記録単位の整数倍にして記録するようにした。
これによって、情報記録媒体の限られた記録容量を有効に利用できるようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の第1の記録フォーマットを表した図
【図2】従来例の記録フォーマットを模式的に表した図
【図3】本発明の情報記録媒体の第2の記録フォーマットを表した図
【図4】オーディオデータ記録領域のタイプと記録パターンを表したテーブルを示す図
【図5】オーディオデータ記録領域の記録パターンの詳細を表した図
【図6】本発明の情報記録媒体の第3の記録フォーマットを表した図
【図7】本発明の記録再生装置の構成を表した図
【符号の説明】
201、211、221 オーディオデータ記録領域
222 ビデオデータ記録領域
A1、A2、Aj オーディオデータ
V1、V2、Vj ビデオデータ
MA、MB、MC メタデータ
RA、RB1、RB2、RB3、RB4、RC 交替領域
ch1A、ch2A、ch3A、ch4A 各チャンネルのオーディオデータ
ch1B、ch2B、ch3B、ch4B 各チャンネルのオーディオデータ
ch1C〜ch8C 各チャンネルのオーディオデータ
ch1、ch2、ch3、ch4 各チャンネルのオーディオデータ
AN オーディオデータ記録領域タイプAN
AM オーディオデータ記録領域タイプAM
AW オーディオデータ記録領域タイプAW
VA、VB、VC ビデオデータ記録領域
603 情報記録媒体の記録単位
610、620 オーディオデータ
611 補間データ
621 メタデータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a recording format and a recording / reproducing apparatus for recording video and audio on an information recording medium.
[0002]
[Prior art]
Optical discs and semiconductor memories are becoming widespread as information recording media for recording video and audio. In recent years, the capacity and speed of these media have been increased, and the use of recording, reproduction, and editing of real-time data including audio data or video data has been expanding.
[0003]
As one form of editing, there is an editing method called post-record editing. The post-record editing is an editing method of reproducing data already recorded on an information recording medium, processing the reproduced data, and recording the processed data again on the information recording medium. Examples of post-record editing include playing back recorded audio data and video data, mixing BGM music on audio data, superimposing a telop image on video data, and recording the data again on an information recording medium. It can be used.
[0004]
Here, an example of post-record editing of audio data will be described on the assumption that the left and right voices, that is, the original audio data for two channels have already been recorded on the information recording medium. In the post-record editing of the audio data, the two-channel post-recording audio data is newly generated by reproducing the original audio data for the two channels and mixing the BGM and narration voices. When recording audio data for dubbing for two channels on an information recording medium, the original audio data already existing on the information recording medium is overwritten with the audio data for dubbing in the same recording area. It is possible to do. However, as a result of listening to the recorded audio data for after-recording, a request to redo BGM or narration may occur, and in this case, the original audio data is not left on the information recording medium. It is difficult to redo such post-record editing.
[0005]
Therefore, in the conventional example, there is a recording format of an optical disk in which an audio data recording area for four channels or more is secured in advance in consideration of multi-channel audio recording and the above-mentioned editing use. (For example, see Patent Document 1).
[0006]
Hereinafter, a conventional recording format will be described with reference to FIG. FIG. 2 is a diagram schematically showing a recording format of a conventional example, and FIG. 2A is a diagram one-dimensionally showing a recording area on a disk medium. In FIG. 2A,
[0007]
FIG. 2B is a diagram showing the inside of the audio data recording area in detail. In FIG. 2B, the audio
[0008]
An example of the recording method of the recording format of the disk medium represented as described above will be described below. When recording is performed by a camera recorder using a disk medium having a recording format as shown in FIG. 2, for example, only audio data for two channels is recorded together with a video. That is, audio data is recorded only in the ch1 and ch2 areas of FIG. 2B with respect to the audio
[0009]
[Patent Document 1]
JP-A-11-88827 (FIG. 2)
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional method, there is a problem that various formats of audio data, additional information on video and audio, and the like cannot be recorded together with the audio data because the format of the audio data recording area is not flexible. Was. This problem will be described below.
[0011]
There are various types of audio data formats, and examples include non-compression formats such as linear PCM (Pulse Code Modulation) and compression formats such as AC-3, Dolby-E, and MPEG-Audio. Linear PCM, which is one of the uncompressed formats, has various kinds of bits such as 12 bits, 16 bits, 20 bits, and 24 bits when quantizing audio data, and the sampling frequency when quantizing is 32 kHz. There are various types such as 44 kHz, 44.1 kHz, 48 kHz, and 96 kHz. Therefore, even when the same several seconds of audio data are recorded by linear PCM, the size of the recorded data differs depending on the format of the audio data to be recorded.
[0012]
Also, there are various formats of compressed audio data.For example, even if data is repeatedly compressed and decompressed by repeating playback and recording during editing work, the sound quality is not deteriorated at the expense of compression efficiency. There is a format in which the compression efficiency is increased, and a format in which the compression efficiency is increased so that multi-channel audio data can be handled even in a transmission path with a low transfer bit rate or a small recording area. When multi-channel audio data can be recorded, applications such as reproduction of stereoscopic sound from a large number of speakers and reproduction of multi-language sound for one image are widened. Also, since the audio data of the compression format can collectively compress the audio data of two channels or eight channels, the multi-channel audio data is stored in the audio data recording area of one channel on the information recording medium. Can also be recorded. Therefore, the number of channels secured as the audio data recording area on the information recording medium may be different from the actual number of channels of the audio data actually recorded. Audio data in a compressed format corresponding to a channel can also be recorded.
[0013]
Further, video data and audio data have additional information called metadata related to such information. There are various types of metadata. One category is real-time metadata, whose value changes every moment from the start to the end of recording, and non-real-time metadata, which keeps a constant value. -There is metadata. Examples of real-time metadata for audio data include information for dynamically changing the dynamic range of audio when reproducing individual audio data, and information for instructing the timing of emphasizing audio during reproduction. and so on. Examples of the non-real-time metadata for audio data include a microphone input gain setting value during recording and a sound recording mode. These are examples of metadata, and various metadata exist in addition to the above. Of these various types of metadata, non-real-time metadata does not change its value from the start to the end of recording, and thus these are stored in a predetermined area on the information recording medium at the start and end of recording. You only need to record it once. On the other hand, real-time metadata that changes momentarily during recording needs to be recorded in association with corresponding metadata for each audio data being recorded. The reason is that every time one audio data is reproduced during reproduction, it is necessary to simultaneously process the corresponding real-time metadata. In addition, since there are various types of metadata, it is possible to record only the minimum required metadata depending on the application, or to record many types of metadata.
[0014]
In such a situation, it has been difficult for the conventional recording format to flexibly cope with audio data that can be recorded on the information recording medium because the internal configuration of the recording area is determined in advance.
[0015]
For example, if the audio data recording area of the recording format is determined to be linear PCM 48 kHz 12 bits and four channels, then in this storage area, for example, 48 kHz 24-bit linear PCM audio data is recorded as higher-quality audio data. In this case, since the size of the recording area per channel is insufficient, high-quality audio data cannot be recorded.
[0016]
Furthermore, since an area for recording real-time metadata relating to audio data is not secured, it is difficult to record real-time metadata together with the recorded audio data.
[0017]
When a defect occurs in the recording area during post-recording or the like, a spare area is not secured in the conventional example. For example, a spare area on an information recording medium or a spare area determined in advance is determined. Need to be secured. In this case, for a replacement process, an access is made to a replacement area at a remote place on the information recording medium, and extra access occurs, so that recording and reproduction of real-time data may be interrupted.
[0018]
In view of the problems of the conventional methods, the present invention provides flexibility in the recording format of the audio data recording area so that various types of audio data can be recorded, and metadata can be recorded together. It is an object of the present invention to provide an efficient recording format that takes into account replacement processing.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, an information recording medium and a recording / reproducing apparatus according to the present invention provide a recording / reproducing apparatus or an information recording medium which independently records video data and audio data, in an audio data recording area or a video data recording area. The inside is divided into a plurality of channel areas, and one or more of the channel areas are used for recording metadata.
[0020]
Further, when the size of audio data to be recorded in the audio data recording area or the size of video data to be recorded in the video data recording area is less than an integral multiple of the recording unit of the information recording medium, data including at least metadata is included. Was added so that the size was recorded as an integral multiple of the recording unit.
[0021]
Further, the audio data recording area has a plurality of types for each size, and further has a plurality of recording patterns for each type, and the audio data is any one of the plurality of types and has a plurality of recording patterns. It was recorded in one of the patterns.
[0022]
The type of the audio data recording area is an uncompressed audio data format, a sampling frequency F, a number of quantization bits B, and a number of F or B or N changed so that data of the number of channels N can be stored. Type was provided.
[0023]
The type of the audio data recording area is F or B such that data of the sampling frequency F, the number of quantization bits B, the compression rate C, and the number of channels N can be stored in the form of compressed audio data. Alternatively, a plurality of types were provided by changing C or N.
[0024]
The recording pattern of the audio data recording area includes a pattern in which compressed audio data and uncompressed audio data are recorded in a mixed manner.
[0025]
Further, the recording pattern of the audio data recording area changes F, B, or N with respect to a recording area secured at a sampling frequency F, a quantization bit number B, and a size capable of storing audio data of a channel number N. The pattern includes a pattern to be recorded by being recorded, and a pattern to record metadata and compressed audio data.
[0026]
Further, the recording pattern of the audio data recording area has a sampling frequency F, a quantization bit number B, a compression rate C, and a recording area secured in a size capable of storing audio data of the number of channels N, F or A pattern for recording by changing B, C, or N, and a pattern for recording metadata or uncompressed audio data are included.
[0027]
Also, the information of the type and the recording pattern used when recording the audio data recording area is stored in the table of contents information of the information recording medium, the table of contents information of each recording material, or the area adjacent to the audio data recording area, or the audio data. It is recorded in a part of the data recording area.
[0028]
Also, a spare area is provided inside each audio data recording area, inside each video data recording area, or adjacent to each audio data recording area, or adjacent to each video data recording area. Provided.
[0029]
Further, the inside of the audio data recording area or the video data recording area is divided into a plurality of channel areas, and a spare area is provided inside each of the channel areas or adjacent to each of the channel areas.
[0030]
In the audio data recording area, audio data and metadata are recorded, and a spare area is provided inside the audio data recording area or adjacent to the audio data recording area. Is now used as a shared replacement area.
[0031]
The replacement area is provided between an area where audio data is recorded and an area where metadata is recorded.
[0032]
In the video data recording area, video data and metadata are recorded, and a spare area is provided inside the video data recording area or adjacent to the video data recording area. The data is now used as a shared replacement area.
[0033]
The replacement area is provided between an area where video data is recorded and an area where metadata is recorded.
[0034]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0035]
(Embodiment 1)
First, the recording format of the information recording medium of the present invention will be described. FIG. 1 shows a first recording format of an information recording medium according to the present invention. In FIG. 1, an audio
[0036]
In FIG. 1A, MA represents metadata, and audio data for four channels is represented by ch1A, ch2A, ch3A, and ch4A, respectively. RA indicates a replacement area. In FIG. 1B, four channels of audio data are represented by ch1B, ch2B, ch3B, and ch4B, respectively.
Further, instead of audio data, metadata MB is recorded in ch3B. RB1, RB2, RB3, and RB4 represent replacement areas. In FIG. 1C, audio data for eight channels is represented by ch1C, ch2C, ch3C, ch4C, ch5C, ch6C, ch7C, and ch8C, respectively. MC represents metadata, and RC represents a replacement area.
[0037]
Hereinafter, the features of the recording format of the present invention shown in FIGS. 1A, 1B, and 1C will be described. First, in FIG. 1A, an area for recording the metadata MA is provided inside the audio
[0038]
In FIG. 1A, a replacement area RA is provided inside the audio data recording area. In an information recording medium such as an optical disk and a semiconductor memory, when a defect occurs on the medium, a block of a predetermined size including the defect becomes in a state where recording or reproduction cannot be performed. When this defect occurs in the audio data recording area, for example, several kilobytes to several hundred kilobytes of data are lost for one block defect. When an area including such a defect is reproduced, the reproduced sound may be interrupted or noise may be generated in the sound. In such a case, it is desirable to perform a replacement process for replacing a defective block with another normal block. When performing this replacement processing, for example, in an information recording medium such as an optical disk, if a defective block and a normal block used for replacement are separated from each other on the disk, access occurs during recording or reproduction, Recording and playback of real-time data becomes difficult.
Therefore, in the recording format of the present invention, a spare area is provided inside the audio data recording area. For example, when a defect occurs in ch4A of FIG. 1A, the defective block of ch4A is replaced by using a part of the blocks of the replacement area RA. By this replacement processing, a part of the audio data ch4A is present in the replacement area RA. However, at the time of reproduction, ch4A and RA are successively read, and the read data is processed in the memory in a different order, so that correct sound can be reproduced. That is, for each audio data recording area, a spare area is provided inside the audio data recording area, so that the audio data and the data in the spare area can be continuously accessed. There is an advantage that occurrence can be prevented.
[0039]
In FIG. 1B, a spare area is provided for each audio data of each channel. For example, the replacement area of the audio data ch1B is RB1, and the replacement area of the audio data ch2B is RB2. As described above, if a spare area is secured adjacent to each channel of audio data, there is an advantage that the distance to the spare area when a defect occurs is short. For example, in FIG. 1A, when a defect occurs in ch1A, the replacement area uses the RA shared by all the channels, so the distance between ch1A and RA is large.
Therefore, in order to reproduce the sound of ch1A, it is necessary to wait until the replacement area RA is read after reading ch1A. However, in the case of FIG. 2B, even if a defect occurs in ch1B, the distance between ch1B and RB1 is short because the replacement area RB1 for ch1B is provided adjacently. Therefore, in order to reproduce ch1B sound, ch1B and RB1 need only be read, so that sound can be output with a short waiting time.
[0040]
Further, in FIG. 1B, metadata MB is recorded on ch3B of the audio data. When such a mechanism is provided, for example, as shown in FIG. 1B, only audio data recording areas for four channels are secured, and audio and metadata for two channels are recorded during actual recording. Sometimes you want to record. In such a case, in order to record audio data for two channels, ch1B and ch2B are used, and the remaining ch3B and ch4B are not used. Further, although it is desired to record metadata, an area for recording metadata is not secured. Therefore, the metadata is recorded on ch3B among the unused channels.
In this way, even when an area for recording metadata is not secured in advance, a mechanism for recording metadata in an area of an unused audio channel is provided so that a request for recording can be flexibly handled. Become. In such a format, even when a large amount of metadata is to be recorded at the time of recording, not only ch3B but also an empty channel such as ch4B is used for metadata recording, so that necessary metadata can be recorded. Becomes possible.
[0041]
1 (a) and FIG. 1 (c), an area for four channels is secured in the same audio
In this way, by giving flexibility to the recording format of the audio data recording area, a multi-channel recording area is secured, and by changing the size of the area per channel, a wide variety of audio data formats are provided. And a recording area for metadata can be secured as needed.
[0042]
In FIG. 1C, the replacement area RC is arranged between the audio data ch8C and the metadata MC. This is because if a large amount of metadata recording area is secured as in the MC of FIG. 1C, the probability that a defect will occur in that area increases, so that not only when a defect occurs in audio data, In consideration of the case where a defect occurs in the data, a replacement area is arranged in the middle of both cases assuming both cases. As a result, the distance to the replacement area when the replacement process occurs can be made the same from both the audio data and the metadata. Also, if the spare area is too large, the recordable size of the information recording medium decreases. Therefore, in FIG. 1C, by using one spare area RC for audio data and metadata, a small spare area is effectively used, and the reduction in the recordable size of the information recording medium is minimized. There is an advantage to suppress.
[0043]
The location of the replacement area may be located at the beginning, end, or middle of the audio data recording area as necessary, and the arrangement order of the metadata and audio data is also limited to the above description. It was not done.
[0044]
In the case where defects occur frequently and the spare area is completely used, an unused audio data recording area or an unused metadata recording area may be used as a spare area. In addition, when such defects occur frequently, the entire audio data recording area may be moved to another position on the information recording medium.
[0045]
Further, in the above-described embodiment, the video data recording area and the audio data recording area are independently and alternately arranged on the information recording medium, but the medium in which the video data and the audio data are recorded independently is described. The same effect can be obtained even if they are not alternately arranged.
[0046]
(Embodiment 2)
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 3 shows a second recording format of the information recording medium of the present invention, and three types of recording formats are shown in FIGS. 3 (a), (b) and (c), respectively. In FIG. 3, AN, AM, and AW represent audio data recording areas, and VA, VB, and VC represent video data recording areas. These recording areas correspond to the audio
[0047]
The contents of the second recording format of the present invention represented as described above will be described. In the audio data recording area, it is necessary that audio data of various formats can be recorded in multiple channels, and it is desirable that metadata can also be recorded. Various types and combinations of the audio data format, the number of channels, the size of the metadata, and the like can be considered according to the purpose of recording and editing, and the required size of the recording area also differs. Therefore, in the recording format of the present invention, a plurality of types are provided by making the size of the audio data recording area variable.
FIG. 3 shows three representative types among them, and the size of the audio data recording area gradually increases in the order of AN, AM, and AW.
[0048]
FIG. 4 shows, as a table, an example of the sizes of these audio data recording areas and the recording patterns in the areas. The table in FIG. 4 shows three types of recording areas, type AN, type AM, and type AW, and for each type, the size of the recording area and the recording pattern inside the area.
[0049]
For example, among the three types of audio data recording areas, in the case of the type AM having a medium recording area size, the size of one audio data recording area is 4 bits with a linear PCM quantization bit number of 24 bits. A size that can record considerable data is secured. In addition to the above, the recording area size includes the sampling frequency for quantization, the length of recording time per recording area, the type and size of metadata to be recorded, and the compression method for compressed data. Also, since the bit rate after compression is related, some types of tables in FIG. 4 may be prepared according to these types. By using these tables and selecting a type according to the application, audio data can be recorded in various patterns within the range of the area size of the type.
[0050]
FIG. 5 is a diagram showing details of a recording pattern of the audio data recording area.
In FIG. 5,
[0051]
For example, assume that the type AM in FIG. 4 is selected as the recording format of audio data when recording video and audio on the information recording medium. Although there are various recording patterns in the type AM of FIG. 4, if
[0052]
In FIG. 4, when the pattern 2 of the type AM is selected, the number of channels that can record uncompressed audio data in 24 bits is reduced to two channels, but instead of the uncompressed audio data, Format audio data can be recorded together. Since the audio data in the compression format can compress multi-channel data into one data, the meaning of the compression item, 16 bits × 4 ch × 1, described in pattern 2 of type AM in FIG. 4 is 16 bits. This means that the quantized data for four channels can be compressed and one can be recorded. FIG. 5B shows a state in which the data is recorded in the pattern 2 of the type AM. In the audio data recording area, uncompressed audio data is stored in ch1 and ch2, each having a quantization bit number of 24 bits. In addition, as audio data in a compression format, 16-bit × 4ch data is compressed into one and recorded. Since the compressed audio data is smaller than the size of two channels of uncompressed 24-bit data, the remaining area is empty. Metadata may be recorded in this free area.
[0053]
In FIG. 4, when pattern 3 of type AM is selected, two channels of uncompressed audio data are recorded in 16 bits, and compressed audio data of two channels quantized in 24 bits is recorded as audio data. Two data can be recorded. FIG. 5C shows a state in which the data is recorded by the pattern 3 of the type AM. In the audio data recording area, uncompressed audio data is recorded in ch1 and ch2 in 16 bits each. Further, two pieces of compressed data of 24 bits × 2 ch are recorded as audio data in a compression format.
[0054]
In FIG. 4, when pattern 4 of type AM is selected, one piece of compressed data of six channels quantized by 24 bits is recorded as compressed format audio data instead of not recording uncompressed audio data. can do.
FIG. 5D shows a state where the data is recorded in the pattern 4 of the type AM described above. In the audio data recording area, one piece of compressed data of 24 bits × 6 ch is recorded as compressed format audio data. Have been.
[0055]
As described above, audio data recorded in various types and patterns can be used as an audio data recording area to select which type was recorded, which pattern was recorded, and which channel was actually used for playback. It is preferable to record information on the information recording medium, such as the information used when recording the information, the area in which the metadata is recorded, and the like. Generally, in an information recording medium such as a disk medium or a semiconductor memory medium for recording video and audio, table of contents information indicating what kind of material, that is, what video and audio are recorded in the medium is recorded. Often. Further, for each material recorded on the information recording medium, the table of contents information of the contents may be recorded. In the table of contents information of such an information recording medium and the table of contents information of each recorded material, information such as the type and pattern of the audio data recording area, the channel used for recording, the recording location of metadata, and the like are recorded. By doing so, appropriate audio data processing is performed at the time of reproduction, and correct audio can be output. Also, instead of recording in the table of contents information, the above-described contents may be recorded as header information or footer information using the vicinity of each audio data recording area or a part of each audio data recording area. good.
[0056]
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of a recording / reproducing apparatus of the present invention. In FIG. 7, 710 is a control unit, 711 is a CPU, 712 is a memory unit, 720 is a bus unit, 730 is a disk drive unit, and 740 is a disk drive unit. Decoder means, 760 is encoder means, 713, 731, 741, 761 are interface means connecting each means and bus means, 770 is AV signal processing means, 742, 762 are interface means connecting each means and AV signal processing means, 750 Denotes interface means for connecting the AV signal processing means to the bus means, 780 denotes AV output means, 790 denotes AV input means, and 781 and 791 denote interface means for connecting each means to the AV signal processing means.
[0057]
The operation of the recording / reproducing apparatus of the present invention configured as described above will be described below. At the time of recording, video and audio are input from the
The encoded audio data and video data are recorded on the information recording medium by the
[0058]
At the time of reproduction, the
[0059]
Note that the AV input means 790 may have a digital interface function of receiving video, audio, or metadata in the form of a compressed or uncompressed digital signal. In this case, the compressed data may be recorded on the information recording medium by the
[0060]
As described above, in the recording format of the present invention, a plurality of types are provided for an audio data recording area, and further, a plurality of recording patterns are provided, thereby flexibly supporting various audio data formats and uses. It becomes possible to do.
[0061]
Although the above embodiment has been described with reference to an example in which the video data recording area and the audio data recording area are independently and alternately arranged on the information recording medium, the medium in which the video data and the audio data are independently recorded is described. The same effect can be obtained even if they are not alternately arranged.
[0062]
(Embodiment 3)
Next, a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 6 shows a third recording format of the information recording medium of the present invention. An audio
[0063]
In FIG. 6B,
[0064]
In the recording format of the information recording medium of the present invention, the above-mentioned interpolation data portion is used, and metadata can be recorded in this portion. In FIG. 6C, the
[0065]
As described above, in the recording format of the information recording medium of the present invention, if the size of the audio data to be recorded is less than an integral multiple of the recording unit of the information recording medium, the conventional interpolation data may not be added. Instead, by adding the metadata, the recording area can be effectively used.
[0066]
It should be noted that the metadata described in this specification may include video and audio having a lower bit rate than video and audio recorded in the video data recording area and the audio data recording area as the metadata.
[0067]
Although the above embodiment has been described with reference to an example in which the video data recording area and the audio data recording area are independently and alternately arranged on the information recording medium, the medium in which the video data and the audio data are independently recorded is described. The same effect can be obtained even if they are not alternately arranged.
[0068]
Although the recording format of audio data has been described in this specification, the embodiment of the present invention may be applied to a recording format of video data on an information recording medium. In this case, for example, images from a plurality of cameras are simultaneously recorded in a video data recording area on multiple channels, or various metadata or various types of video data are recorded with various numbers of channels. The present invention can also be applied to applications such as the above-mentioned application and replacement of defects in the video data recording area.
[0069]
Further, each of the audio data recording area and the video data recording area described in this specification has a size of an integral multiple of an ECC block of an optical disk medium or an integral multiple of an erase block of a semiconductor memory medium. It may be equivalent. This makes it possible to record and reproduce information on an information recording medium such as an optical disk or a semiconductor memory at an efficient data transfer rate.
[0070]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the inside of the audio data recording area is divided into a plurality of channel areas, and the metadata can be recorded in an empty channel area. Further, by providing a replacement area for a defect inside the audio data recording area, it is possible to prevent an extra access operation from occurring in the replacement processing, and to facilitate real-time recording. Further, by sharing the spare area for audio data and metadata, it is possible to effectively utilize even a small spare area. By providing a plurality of types of audio data recording areas and a plurality of recording patterns, it is possible to flexibly cope with various audio data formats and applications. In addition, data that does not have an integral multiple of the recording unit of the information recording medium is recorded in an integral multiple of the recording unit by adding data including metadata.
Thus, the limited recording capacity of the information recording medium can be effectively used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a first recording format of an information recording medium of the present invention.
FIG. 2 is a diagram schematically showing a recording format of a conventional example.
FIG. 3 is a diagram showing a second recording format of the information recording medium of the present invention.
FIG. 4 is a diagram showing a table representing types of audio data recording areas and recording patterns;
FIG. 5 is a diagram showing details of a recording pattern of an audio data recording area.
FIG. 6 is a diagram showing a third recording format of the information recording medium of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of a recording / reproducing apparatus of the present invention.
[Explanation of symbols]
201, 211, 221 audio data recording area
222 Video data recording area
A1, A2, Aj audio data
V1, V2, Vj Video data
MA, MB, MC metadata
RA, RB1, RB2, RB3, RB4, RC replacement area
ch1A, ch2A, ch3A, ch4A Audio data of each channel
ch1B, ch2B, ch3B, ch4B audio data of each channel
ch1C to ch8C Audio data of each channel
audio data of each channel ch1, ch2, ch3, ch4
AN Audio data recording area type AN
AM Audio data recording area type AM
AW Audio data recording area type AW
VA, VB, VC Video data recording area
603 Recording unit of information recording medium
610, 620 audio data
611 interpolation data
621 Metadata
Claims (30)
オーディオデータ記録領域またはビデオデータ記録領域の内部を、複数のチャンネル領域に分割し、
前記複数のチャンネル領域のうち、1つ以上の領域がメタデータの記録に使用されていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded independently,
Dividing the inside of the audio data recording area or video data recording area into multiple channel areas,
An information recording medium, wherein at least one of the plurality of channel areas is used for recording metadata.
オーディオデータ記録領域またはビデオデータ記録領域の内部を、複数のチャンネル領域に分割し、
前記複数のチャンネル領域のうち、1つ以上の領域にメタデータを記録することを特徴とする記録再生装置。A recording / reproducing apparatus that independently records video data and audio data,
Dividing the inside of the audio data recording area or video data recording area into multiple channel areas,
A recording / reproducing apparatus characterized in that metadata is recorded in one or more of the plurality of channel areas.
オーディオデータ記録領域に記録するオーディオデータのサイズ、または、
ビデオデータ記録領域に記録するビデオデータのサイズが、
前記情報記録媒体の記録単位の整数倍に満たない場合、
前記オーディオデータまたは前記ビデオデータに、
少なくともメタデータを含むデータを追加して、
前記情報記録媒体の記録単位の整数倍のサイズにして記録されていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded independently,
The size of audio data to be recorded in the audio data recording area, or
The size of the video data recorded in the video data recording area is
When less than an integral multiple of the recording unit of the information recording medium,
The audio data or the video data,
Add at least data, including metadata,
An information recording medium recorded in a size of an integral multiple of a recording unit of the information recording medium.
オーディオデータ記録領域に記録するオーディオデータのサイズ、または、
ビデオデータ記録領域に記録するビデオデータのサイズが、
前記情報記録媒体の記録単位の整数倍に満たない場合、
前記オーディオデータまたは前記ビデオデータに、
少なくともメタデータを含むデータを追加して、
前記情報記録媒体の記録単位の整数倍のサイズにして記録することを特徴とする記録再生装置。A recording / reproducing apparatus that independently records video data and audio data,
The size of audio data to be recorded in the audio data recording area, or
The size of the video data recorded in the video data recording area is
When less than an integral multiple of the recording unit of the information recording medium,
The audio data or the video data,
Add at least data, including metadata,
A recording / reproducing apparatus, wherein the recording is performed with a size of an integral multiple of a recording unit of the information recording medium.
オーディオデータ記録領域は、サイズ別に複数のタイプを有し、さらに、個々のタイプについて複数の記録パターンを有し、
前記オーディオデータは、前記複数のタイプのいずれかのタイプで、かつ、前記複数の記録パターンのいずれかのパターンで、前記オーディオデータ記録領域に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded independently,
The audio data recording area has a plurality of types for each size, and further has a plurality of recording patterns for each type,
The information recording medium, wherein the audio data is recorded in the audio data recording area in any one of the plurality of types and in any one of the plurality of recording patterns.
オーディオデータ記録領域は、サイズ別に複数のタイプを有し、さらに、個々のタイプについて複数の記録パターンを有し、
前記オーディオデータを、前記複数のタイプのいずれかのタイプで、かつ、前記複数の記録パターンのいずれかのパターンで、前記オーディオデータ記録領域に記録することを特徴とする記録再生装置。A recording / reproducing apparatus that independently records video data and audio data,
The audio data recording area has a plurality of types for each size, and further has a plurality of recording patterns for each type,
A recording / reproducing apparatus which records the audio data in the audio data recording area in one of the plurality of types and in one of the plurality of recording patterns.
オーディオデータ記録領域は、サイズ別に複数のタイプを有し、さらに、個々のタイプについて複数の記録パターンを有し、
前記オーディオデータは、前記複数のタイプのいずれかのタイプで、かつ、前記複数の記録パターンのいずれかのパターンで、前記オーディオデータ記録領域に記録され、
前記オーディオデータ記録領域の記録時に使用されたタイプと記録パターンの情報が、
前記情報記録媒体の目次情報、または、記録素材別の目次情報、または、前記オーディオデータ記録領域に隣接した領域、または、前記オーディオデータ記録領域の一部に記録されていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded independently,
The audio data recording area has a plurality of types for each size, and further has a plurality of recording patterns for each type,
The audio data is any of the plurality of types, and in any of the plurality of recording patterns, is recorded in the audio data recording area,
Information of the type and recording pattern used when recording the audio data recording area,
Table of contents information of the information recording medium, or table of contents information for each recording material, or information recorded in an area adjacent to the audio data recording area or a part of the audio data recording area recoding media.
オーディオデータ記録領域は、サイズ別に複数のタイプを有し、さらに、個々のタイプについて複数の記録パターンを有し、
前記オーディオデータを、前記複数のタイプのいずれかのタイプで、かつ、前記複数の記録パターンのいずれかのパターンで、前記オーディオデータ記録領域に記録し、
前記オーディオデータ記録領域の記録時に使用されたタイプと記録パターンの情報を、
前記情報記録媒体の目次情報、または、記録素材別の目次情報、または、前記オーディオデータ記録領域に隣接した領域、または、前記オーディオデータ記録領域の一部に記録することを特徴とする記録再生装置。A recording / reproducing apparatus that independently records video data and audio data,
The audio data recording area has a plurality of types for each size, and further has a plurality of recording patterns for each type,
The audio data is recorded in the audio data recording area in any one of the plurality of types, and in any one of the plurality of recording patterns,
Information of the type and recording pattern used when recording the audio data recording area,
A recording / reproducing apparatus for recording in the table of contents information of the information recording medium, the table of contents information of each recording material, or an area adjacent to the audio data recording area or a part of the audio data recording area. .
個々のオーディオデータ記録領域の内部、または、
個々のビデオデータ記録領域の内部、または、
個々のオーディオデータ記録領域に隣接して、または、
個々のビデオデータ記録領域に隣接して、
交替領域が設けられていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded alternately and independently,
Inside each audio data recording area, or
Inside each video data recording area, or
Adjacent to each audio data recording area, or
Adjacent to each video data recording area,
An information recording medium provided with a replacement area.
個々のオーディオデータ記録領域の内部、または、
個々のビデオデータ記録領域の内部、または、
個々のオーディオデータ記録領域に隣接して、または、
個々のビデオデータ記録領域に隣接して、
交替領域を設けることを特徴とする記録再生装置。A recording / reproducing apparatus for alternately and independently recording video data and audio data,
Inside each audio data recording area, or
Inside each video data recording area, or
Adjacent to each audio data recording area, or
Adjacent to each video data recording area,
A recording / reproducing apparatus comprising a replacement area.
オーディオデータ記録領域またはビデオデータ記録領域の内部を、複数のチャンネル領域に分割し、個々の前記チャンネル領域の内部、または、個々の前記チャンネル領域に隣接して、交替領域が設けられていることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded alternately and independently,
The inside of the audio data recording area or the video data recording area is divided into a plurality of channel areas, and a spare area is provided inside each of the channel areas or adjacent to each of the channel areas. Characteristic information recording medium.
オーディオデータ記録領域には、前記オーディオデータとメタデータを記録し、前記オーディオデータ記録領域の内部、または、前記オーディオデータ記録領域に隣接して、交替領域が設けられ、
前記交替領域は、前記オーディオデータおよび前記メタデータで共用の交替領域として使用されることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded alternately and independently,
In the audio data recording area, the audio data and metadata are recorded, and a spare area is provided inside the audio data recording area or adjacent to the audio data recording area,
The information recording medium according to claim 1, wherein the replacement area is used as a replacement area shared by the audio data and the metadata.
を特徴とする請求項27に記載の情報記録媒体。28. The information recording medium according to claim 27, wherein the replacement area is provided between an area where the audio data is recorded and an area where the metadata is recorded.
ビデオデータ記録領域には、前記ビデオデータとメタデータを記録し、
前記ビデオデータ記録領域の内部、または、前記ビデオデータ記録領域に隣接して、交替領域が設けられ、
前記交替領域は、前記ビデオデータおよび前記メタデータで共用の交替領域として使用されることを特徴とする情報記録媒体。An information recording medium on which video data and audio data are recorded alternately and independently,
In the video data recording area, the video data and metadata are recorded,
Inside the video data recording area, or adjacent to the video data recording area, a replacement area is provided,
The information recording medium according to claim 1, wherein the replacement area is used as a replacement area shared by the video data and the metadata.
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JP2007157245A (en) * | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Foster Electric Co Ltd | Audio data recording/reproducing device |
JP2009074591A (en) * | 2007-09-19 | 2009-04-09 | Aisin Aw Co Ltd | Vehicular control device |
JP4763608B2 (en) * | 2003-10-07 | 2011-08-31 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | Apparatus and method for recording information, apparatus for reading information |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003042826A patent/JP2004253063A/en active Pending
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