JP2004250310A - 繊維粉末含有無機系接着性組成物 - Google Patents

繊維粉末含有無機系接着性組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】無機系接着性組成物の耐水性の向上や硬化後の柔軟性の確保や接着性の向上やコーティング性の向上を図り、耐火性や耐熱性や難燃性や断熱性や十分な硬化性を有し、さらにレオロジー特性を変化または調節できる材料として、入手が容易で、安価な材料で、環境問題に貢献可能で、人体に対しても環境に対しても安全である、無機系接着性組成物の提供。
【解決方法】水溶性の無機系粘着性接着性組成物の中から選ばれた少なくとも1種類または/及びレオロジー特性の調節材料として植物の粉体または繊維質の粉体の中から選ばれた少なくとも1種類または/及び所望による他の助剤物質の中から選ばれた少なくとも1種類を含んでなる組成物であることを特徴とする、繊維粉末含有無機系接着性組成物。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶性の無機系粘着性組成物の中から選ばれた1種類や植物の粉体または繊維質の粉体の中から選ばれた1種類や所望による他の助剤物質の中から選ばれた1種類を含んでなる組成物であることを特徴とする、繊維粉末含有無機組成物の提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】
近年、新築や改築直後の住宅の室内などでシックハウス症候群が問題となっており、例えば合板や壁紙などの内装材に接着剤に含まれる揮発性の化学物質が前記室内の空気中に放散され、頭痛や吐き気や化学物質過敏症(例えば、アレルギー)などを引き起こすとされていて、フォルムアルデヒドやトルエンやキシレンなどの有機化合物を含有する有機系接着剤やコーティング剤などの使用が原因と見られている。
そこで、近年になって建築物の内装材や木質系建築材料に使用する接着組成物には、十分な接着強度と共に、優れた耐火性、耐熱性、断熱性を有する水溶性である無機組成物の開発案件が知られるようになってきて、例えば、水ガラス、珪酸リチウム、コロイダルシリカ、燐酸アルミニウム等の無機バインダに酸化物をフィラーとして混合することにより調製されるタイプが知られている。
【0003】
また、例えば、シロキサン骨格を有するシラノール溶液に、少なくともモンモリロナイト、含水珪酸アルミニウム、及び鉱物繊維を添加し、シラノール溶液は、金属シリコン、ふっ化ナトリウム(またはふっ化水素)、水酸化ナトリウム及び水を混合して、発熱または加熱反応により得られることで、十分な接着強度と優れた耐火性、耐熱性、断熱性を有し、またその製造が容易であり、施工現場での取扱いが容易であることを特徴とする、特開平08−41426号の耐火性接着剤の開発案件がある。
また、例えば、紙、繊維、不織布、織布用の接着剤として好適な無機物質を主体とする水系接着剤の提供を目的とし、そのための解決手段として、pH3〜6.5を示す無機粉体と、シラノール変性ポリビニルアルコールと、分子中にカルボキシル基を有する水溶性高分子化合物とを含有する無機物質を主体とする水系接着剤であることを特徴とする、特開平10−298530号の無機物質を主体とする水系接着剤の開発案件がある。
【0004】
また、例えば、コロイダルシリカをバインダとする無機質接着剤組成物を安定化させることを課題とし、その解決手段をコロイダルシリカをバインダ、粉末状酸化物をフィラーとして、残部に水を含んで成る無機質接着剤組成物であり、組成物を50℃で3日以上保持した後、組成物中の水溶性NaOの濃度が300〜1,500ppm、pHが9.5〜11.0の範囲に調整されている組成物で、特開平09−263732号の無機質接着剤組成物の開発案件がある。
また、例えば、耐熱性及び不燃性に優れた耐熱無機複合体の提供を目的とし、その構成として、無機質粉末からなる主剤とホウ酸ならびに酸化亜鉛で構成された結合剤を用いた複合体を、コロイダルシリカを用いた水溶性無機接着剤に含浸させたことを特徴とする、特開平03−79313号の耐熱無機複合体の製造方法の開発案件がある。
【0005】
さらに、例えば、速乾性を付与し、塗布直後の塗膜の保形性を良くして、多孔質表面などへの施工性を向上することを目的とし、その構成として、主剤としての水溶性ケイ酸ナトリウムの水ガラスと、粘度及び乾燥速度の調整剤としての五酸化アンチモンと、前記水ガラスと五酸化アンチモンとの反応性を高める反応助剤としてのアルコールとを必須成分とする、特開平06−25610号の水溶性無機接着剤及びその製造方法の開発案件がある。
また、例えば、本発明の発明者たちによる水ガラス系の無機接着組成物の発明の例であり、公知の無機系接着性組成物や無機増粘材を使用でき、また接着剤製造中や接着作業中や廃棄処理中に人体に有害な物質を発生せず、また耐火性や耐熱性や難燃性や断熱性を有し、また無機耐水性付与剤を用いて耐水性を持たせ、完全無機接着組成物であり、材料の入手が容易であり、また簡単で安価な設備でその製造が容易であり、さらに施工現場での取扱いが容易であり、人体に対しても環境に対しても安全で健康的な、特願2001−338722号の耐火性防虫性無機接着組成物の開発案件がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した、水ガラス、珪酸リチウム、コロイダルシリカ、燐酸アルミニウム等の無機バインダに酸化物をフィラーとして混合することにより調製されるタイプを代表とする無機系接着性組成物の多くは、耐水性に問題があったり、前記組成物が硬化した後の状態が硬くなりすぎて逆に接着強度やコーティング強度が低下するという指摘を受けている。
【0007】
また例えば、シラノール系接着組成物である特開平08−41426号公報の耐火性接着剤の開発案件に関しては、十分な接着強度と優れた耐火性、耐熱性、断熱性を有し、またその製造が容易であり、施工現場での取扱いが容易であることを特徴とするが、耐水性が十分ではないという指摘を受けている。
また例えば、シラノール系接着組成物である特開平10−298530号公報の無機物質を主体とする水系接着剤の開発案件に関しては、耐水性は付与されているが、難燃性と断熱性は十分ではないという指摘をされている。
【0008】
また例えば、コロイダルシリカ系接着組成物である特開平09−263732号の無機質接着剤組成物の開発案件や特開平03−79313号の耐熱無機複合体の製造方法の開発案件に関しては、耐熱性や不燃性や安定性や保存性が良いことを特徴とするが、耐水性が十分ではないという指摘を受けている。
【0009】
また例えば、水ガラス系接着組成物である特開平06−25610号の水溶性無機接着剤及びその製造方法の開発案件や特願2001−338722号の耐火性防虫性無機接着組成物の開発案件に関しては、速乾性を付与し、塗布直後の塗膜の保形性を良くして、多孔質表面などへの施工性を向上することを特徴とするが、耐水性が十分ではないという指摘を受けている。
【0010】
本発明は、上記のような問題点を解決するために成されたものであり、前記無機系接着性組成物の耐水性の向上や硬化後の柔軟性の確保や接着性の向上やコーティング性の向上を図りながら、耐火性または耐熱性または難燃性または断熱性などを十分に確保しつつ、十分な硬化性を有する無機系接着性組成物の提供を目的にする。
また、前記無機系接着性組成物のレオロジー特性を変化または調節できる材料として、材料の入手が容易であり、また安価な材料であり、さらに環境問題に貢献可能であり、人体に対しても環境に対しても安全である、レオロジー特性を変化または調節できる材料を用いた無機系接着性組成物の提供を目的にする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するための第1の手段は、水溶性の無機系で粘着性や接着性を有する組成物において、前記無機系粘着性接着性組成物の中から選ばれた少なくとも1種類または/及びレオロジー特性の調節材料として植物の粉体または繊維質の粉体の中から選ばれた少なくとも1種類または/及び所望による他の助剤物質の中から選ばれた少なくとも1種類を含んでなる組成物であることを特徴とする、繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、本発明で用いる前記無機系粘着性接着性組成物に関しては、一般的に良く知られたタイプや一般的に入手しやすいタイプや無機化学の知識を備えたスタッフを有する業者であれば容易に作製できるタイプの中から選択して少なくとも1種類を用いればよい。
前記レオロジー特性に関しては、レオロジー(Rheology)と言う理論は1929年にアメリカの化学者ビンガム(ビンガムの方程式で知られる)が「物質の変形と流動に関する科学」と定義され、固体、液体および気体の粘性、弾性、塑性、チキソトロピーなどを対象としている。
【0012】
前記植物の粉体に関しては、木材・わら・竹・コーリャン・あし・かや・麻・紙等の粉末を用いるのが好ましいが、植物の粉末であれば何を用いてもよい。
前記繊維質の粉体に関しては、天然繊維の粉末または合成繊維の粉末であれば何を用いてもよい。
前記植物の粉体の粒子径に関しては、平均粒径<500μmの前記植物の微粉末が好ましい。また、前記繊維質の粉体に関しては、長さ1mm未満の繊維質微粉末が好ましい。さらに好ましくは、前記植物の粉体の粒子径に関しては、5〜20μmであり、前記繊維質の粉体に関しては、長さ100μm未満である。
また、前記植物の粉体または/及び前記繊維質の粉体を使用する場合、前記植物の粉体の添加量は前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0〜50重量部、特に1〜20重量部が好ましく、また、前記繊維質の粉体の添加量は前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0〜50重量部が好ましいが、好適には1〜20重量部が好ましい。
また、前記無機系粘着性接着性組成物が100重量部の場合、前記植物の粉体が1重量部以下であればレオロジー特性は弱すぎて実用的ではないし、前記植物の粉体が20重量部以上であればコストが高くなり実用的ではないが、付加価値の高い成型品に応用する場合はこの限りではない。
また、前記無機系粘着性接着性組成物が100重量部の場合、前記繊維質の粉体が1重量部以下であればレオロジー特性は弱すぎて実用的ではないし、前記繊維質の粉体が20重量部以上であればコストが高くなり実用的ではないが、付加価値の高い成型品に応用する場合はこの限りではない。
【0013】
課題を解決するための第2の手段は、前記無機系粘着性接着性組成物が、水ガラスを主成分とした水ガラス系接着組成物またはシラノール系接着組成物またはコロイダルシリカ系接着組成物であることを特徴とする、課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することである。
【0014】
なお、前記水ガラス系接着組成物の水ガラスに関しては、一般的には珪酸カリウムや珪酸ナトリウム等の濃厚水溶液のことを示し、一般的に市販されている水ガラスは水を100重量部であるとすると、前記珪酸カリウムや珪酸ナトリウムは10〜30重量部位であり、本発明では珪酸ナトリウムの水溶液を用いるのが好ましい。また、珪酸ナトリウムは、化学式:NaSiO・nHOで表される珪酸塩の一つであり、それ自体は粉末状固体であるが、多くの場合、水溶液として市販されていて、入手しやすい材料の一つである。
また、前記シラノール系接着組成物のシラノールに関しては、金属シリコンの水和反応により得られるシロキサン骨格を有する構造であればどんなタイプでもよい。
さらに、前記コロイダルシリカ系接着組成物のコロイダルシリカに関しては、水系塗料に多く使用されており、入手しやすいタイプのもの(粒子径5〜300μm)でよいが、好ましくは、その粒度を調整する必要がある。好ましい粒子径の範囲は、一般的に10〜20μmであり、粒子径が10μm未満であると、コロイダルシリカはゲル化が起こりやすくなり、高濃度のものが得られにくいため、接着剤として使用すると接着部に亀裂が入りやすくなる。なお、コロイダルシリカは他の水ガラス系接着組成物やシラノール系接着組成物に比べ、結合力が小さいため通常の条件下できるだけ高濃度の液、好ましくは35〜40重量%のものが用いられる。一方、粒子径が20μmを超えると接着強度が小さくなるので好ましくない。特に好ましい粒子径の範囲は、15〜20μmである。
なお、コロイダルシリカは負に帯電した無定型シリカ粒子が水中に分散したコロイド溶液で、加熱すると大部分の結晶水は200℃で失われ表面のシラノール基が脱水縮合して粒子間にシロキサン結合を形成し耐水性を持った構造に変化するので、耐水性を要求する部位の使用には好ましい。
【0015】
課題を解決するための第3の手段は、前記植物の粉末が、パルプの粉末であることを特徴とする、課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、前記パルプの粉末に関しては、木材などの植物体を機械的・化学的に処理してほぐし、セルロース繊維を分離し水に懸濁した状態や厚紙状にしたものをいい、製造法により化学パルプと機械パルプの二種に大別され、紙・人造繊維などの原料となるものであれば、何を用いても構わない。なお、前記パルプに関しては、バージンパルプでも古紙パルプどちらでも使用可能である。
【0016】
また、前記パルプの粉末の粒子径に関しては、約0.1μm〜1mmで使用可能であるが、好ましくは約1〜100μmであるが、前記パルプの粉末の粒子径が100μm以上の場合、レオロジー特性が強すぎて実用的ではないし、前記パルプの粉末の粒子径が1μm以下であればコストが高くなり実用的ではないが、付加価値の高い成型品に応用する場合はこの限りではない。
また、前記パルプの粉末の添加量は、前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0.1〜50重量部が好ましいが、好適には1〜20重量部が好ましい。例えば、前記無機系粘着性接着性組成物が100重量部の場合、前記パルプの粉末が0.1重量部以下であればレオロジー特性は弱すぎて実用的ではないし、前記パルプの粉末が20重量部以上であればコストが高くなり実用的ではないが、付加価値の高い成型品に応用する場合はこの限りではない。
【0017】
課題を解決するための第4の手段は、前記繊維質の粉末が、天然繊維の粉末または/及び合成繊維の粉末の中から選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とする、課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、前記天然繊維に関しては、麻や綿やウールや絹などが知られているが、天然の繊維であれば何を用いても構わない。前記合成繊維に関しては、ポリエステル繊維やアクリル繊維やナイロン繊維やテトロン繊維やビニロン繊維などが知られているが、合成樹脂由来の繊維であれば全て使用可能である。
【0018】
前記繊維の粉末に関しては、長さ1mm未満の繊維微粉末が好ましい。さらに好ましくは、5〜100μmである。
また、前記繊維微粉末の添加量は前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0.1〜50重量部であるが、好ましくは1〜10重量部である。
また、前記無機系粘着性接着性組成物が100重量部の場合、前記繊維微粉末が0.1重量部以下であればレオロジー特性は弱すぎて実用的ではないし、前記繊維微粉末が100重量部以上であればコストが高くなり実用的ではないが、付加価値の高い成型品に応用する場合はこの限りではない。
【0019】
課題を解決するための第5の手段は、前記助剤物質が水溶性の耐水性向上物質であることを特徴とする課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、前記耐水性向上物質としては、金属酸化物や金属水酸化物が使用可能であるが、アルミニウム酸化物やアルミニウム水酸化物やアルミニウム珪酸化物または亜鉛酸化物や亜鉛水酸化物や亜鉛珪酸化物などの組成物の中から選択して用いるとよい。
【0020】
また、前記耐水性向上物質の添加量は前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0〜100重量部が可能であるが、好適には10〜60重量部が好ましい。
また、前記接着組成物が100重量部であるとすると、前記耐水性向上物質が10重量部以下であれば耐水性は弱すぎて実用的ではないし、前記耐水性向上物質が60重量部以上であればコストが高くなり実用的ではない。
また、前記耐水性向上物質は、前記無機系粘着性接着性組成物に対し、製造工程の前、製造工程の間または製造工程の後であれば、いずれの時点でも、添加することができるが、好適には、後の時期が、実用上、特に有利である。
【0021】
課題を解決するための第6の手段は、前記助剤物質が、着色剤の中から選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とする課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、前記着色剤に関しては、酸化チタン(白)や酸化鉄(赤)や酸化銅(緑)などの金属酸化物系の無機系着色剤であれば何を用いても構わない。
【0022】
また、前記無機系着色剤の添加量は前記無機系粘着性接着性組成物100重量部に対して0〜50重量部が可能であるが、好適には約1〜約20重量部の使用が好ましい。
また、前記無機系粘着性接着性組成物が100重量部であるとすると、前記無機系着色剤が1重量部以下であれば着色効果は弱すぎて実用的ではないし、前記無機系着色剤が20重量部以上であればコストが高くなり実用的ではない。
また、前記無機系着色剤は、前記無機系粘着性接着性組成物に対し、製造工程の前、製造工程の間または製造工程の後であれば、いずれの時点でも、添加することができるが、好適には、後の時期が、実用上、特に有利である。
【0023】
課題を解決するための第7の手段は、前記助剤物質が液体成分分離防止物質であることを特徴とする課題を解決するための第1の手段に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、前記液体成分分離防止物質に関しては、無機系でも有機系でも構わない。例えば、無機系分離防止物質としては、珪藻土、カオリナイト、イライト、タルク、モンモリロナイト、コージェライト、ムライト、セピオライト、などの使用が好ましい。例えば、有機系分離防止物質としては、澱粉、ゼラチン、寒天、カラギーナン、コラーゲン、アルギン酸ナトリウム、ポリビニールアルコールなどから選択して用いればよい。
【0024】
また、前記液体成分分離防止物質の添加量は前記繊維粉末含有無機系接着性組成物100重量部に対して0〜50重量部が可能であるが、好適には約1〜約20重量部の使用が好ましい。
また、前記繊維粉末含有無機系接着性組成物が100重量部であるとすると、前記液体成分分離防止物質が1重量部以下であれば液体成分分離防止効果は弱すぎて実用的ではないし、前記液体成分分離防止物質が20重量部以上であればコストが高くなり実用的ではない。
また、前記液体成分分離防止物質は、前記繊維粉末含有無機系接着性組成物に対し、製造工程の前、製造工程の間または製造工程の後であれば、いずれの時点でも、添加することができるが、好適には、後の時期が、実用上、特に有利である。
【0025】
課題を解決するための第8の手段は、前記繊維粉末含有無機組成物が、接着剤であり、コーティング剤であり、塗料であり、印刷インクであり、充填材であることを特徴とする、課題を解決するための第1の手段から課題を解決するための第7の手段のいずれかに記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供することであるが、
本発明者は、所定粒度や所定量の前記植物の粉体または/及び所定粒度や所定量の前記繊維質の粉体を、所定量の前記無機系粘着性接着性組成物に所定の条件で混合させたところ、特定条件の下において、レオロジー特性を変化させることで、前記植物の粉体または/及び前記繊維質の粉体と、前記無機系粘着性接着性組成物と、前記助剤物質との混合物が、接着剤になったり、コーティング剤になったり、塗料になったり、印刷インクになったり、充填材になったり、成型物になったりする事実を確認し、本発明を完成させた。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物を実施の形態例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施の形態例1
あらかじめ、ビーカーに水100gに対して珪酸ナトリウム濃厚水溶液(和光純薬工業(株)製)150gを1分間攪拌し混合させた水ガラス水溶液250gを用意しておく。この水ガラス溶液に乾燥バージンパルプを臼で約5μmの粉末にしたものを約20gと珪酸アルミニウム約30gを入れハンドミキサー(500回転/1分間)を用いて室温(約20℃)のもとで約3分間混練した。
この混練物200gの中から約20gを、10cm×10cm×1cmの板材の夫々の接着面に塗布し、約12時間室温(約20℃)で放置した後で、付着強度試験を行った。引張試験機を用い、引張速度1mm/minの条件で付着強度を測定した。試料の付着強度は9.8Kgf/cm、であった。この値は、内装材のJIS規格において、JIS A 6909(薄付け仕上塗材)及びJIS A 6910(複層仕上塗材)に規定される標準状態での付着強度3〜5Kgf/cmを超えるものであり、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物が十分な接着強度を有することが示された。
またこの板材を水中に1日間放置したが剥がれることはなかった。
【0027】
実施の形態例2
日本工業規格JIS K1408に規定の水ガラス3号(富士化学株式会社製)100gを用意しておく。この水ガラス溶液に乾燥バージンパルプを臼で約5μmの粉末にしたものを約10gと珪酸アルミニウム約40gを入れハンドミキサー(500回転/1分間)を用いて室温(約20℃)のもとで約3分間混練した。
この混練物150gの中から約15gを、10cm×10cm×1cmの板材の夫々の接着面に塗布し、約12時間室温(約20℃)で放置した後で、付着強度試験を行った。引張試験機を用い、引張速度1mm/minの条件で付着強度を測定した。試料の付着強度は9.5Kgf/cm、であった。この値は、内装材のJIS規格において、JIS A 6909(薄付け仕上塗材)及びJIS A 6910(複層仕上塗材)に規定される標準状態での付着強度3〜5Kgf/cmを超えるものであり、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物が十分な接着強度を有することが示された。
またこの板材を水中に1日間放置したが剥がれることはなかった。
【0028】
実施の形態例3
実施の形態例1の繊維粉末含有無機系接着性組成物を用いて、40cm×40cmで厚さが10mmの合板の両面に厚みが100μmになるよう塗布した後に、約12時間放置後、難燃度試験を行った。この合板の表面の一部を約1,000℃のバーナーで5分間あぶったが煙が若干発生した程度で、着火しないまま炎にさらされた部分だけが炭化した。
【0029】
実施の形態例4
実施の形態例2の繊維粉末含有無機系接着性組成物を用いて、40cm×40cmで厚さが10mmの合板の両面に厚みが50μmになるよう塗布した後に、約12時間放置後、難燃度試験を行った。この合板の表面の一部を約1,000℃のバーナーで3分間あぶったが煙が若干発生した程度で、着火しないまま炎にさらされた部分だけが炭化した。
【0035】
【発明の効果】
以上の構成からなる本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物を提供できることで、以下のような優れた効果を奏することができる。
(1)請求項1から請求項4の発明により、前記無機系粘着性接着性組成物に植物の粉体を混合させ、接着剤として用いることで、前記実施の形態例に示したように、硬化後の接着強度が約1.4倍になることで、接着剤として十分な強度を示しながら耐火性、耐熱性、難燃性、断熱性、防黴性、防音性は保持しており、さらに、前記組成物を所定のレオロジー特性に調節して用いることによって、耐火性、耐熱性、難燃性、断熱性、防黴性、防音性に優れたコーティング剤として用いることが可能になり、さらに約100μ程度の厚みの塗膜面は乾燥後に表面がひび割れることはなかった。
(2)請求項1から請求項4の発明により、前記無機系粘着性接着性組成物に前記繊維質の粉体を混合させ、接着剤として用いることで、前記実施の形態例に示したように、硬化後の接着強度が約1.6倍になることによって、接着剤として十分な強度を示しながら耐火性または耐熱性または難燃性または断熱性は保持しており、さらに、前記組成物を所定のレオロジー特性に調節して用いることで、耐火性、耐熱性、難燃性、断熱性、防黴性、防音性に優れたコーティング剤として用いることが可能になり、さらに約100μ程度の厚みの塗膜面は乾燥後に表面がひび割れることはなかった。
(3)請求項1から請求項4の発明により、前記無機系粘着性接着性組成物に前記植物の粉体または/及び前記繊維質の粉体を所定のレオロジー特性に調節して混合させることで、上述した発明の効果に加えて、耐火性、耐熱性、難燃性、断熱性、防黴性、防音性に優れた充填剤として用いることが可能になる。
(4)また、前記無機系粘着性接着性組成物と前記植物の粉体の組合わせにおいて、前記植物の粉体に木質系廃棄物(例えば、柱材や板材)の粉体(例えば、おが屑)を用いることで原料として安価で大量入手が容易であり、さらに現在埋め立て処分か焼却処分されている前記木質系廃棄物の、上述した発明の効果が加わった新製品化を図ることにより、環境保全コストを低減させることや本発明の採用業者の売上向上への貢献が可能になる。
(5)また、前記無機系粘着性接着性組成物と前記植物の粉体の組合わせにおいて、前記植物の粉体に紙製廃棄物(例えば、古新聞、古雑誌など)の粉体を用いることで原料として安価で大量入手が容易であり、さらに現在埋焼却処分か再生処理されている前記紙製廃棄物を、上述した発明の効果が加わった接着剤やコーティング剤や充填剤として、新製品としての再利用を図ることにより、環境保全コストや再生処理コストを低減させること、または、本発明の採用業者の売上向上への貢献が可能になる。
(6)また、前記無機系粘着性接着性組成物と繊維質の粉体の組合わせにおいて、前記繊維質の粉体に天然繊維系廃棄物(例えば、古衣料品や古寝具)の粉体を用いることで原料として安価で大量入手が容易であり、さらに現在埋め立て処分か焼却処分されている前記天然繊維系廃棄物の、上述した発明の効果が加わった新製品化を図ることにより、環境保全コストを低減させることや、本発明の採用業者の売上向上への貢献が可能になる。
(7)また、前記無機系粘着性接着性組成物と繊維質の粉体の組合わせにおいて、前記繊維質の粉体に合成繊維系廃棄物(例えば、古衣料品や古寝具)の粉体を用いることで原料として安価で大量入手が容易であり、さらに現在埋め立て処分か焼却処分されている前記合成繊維系廃棄物の、上述した発明の効果が加わった新製品化を図ることにより、環境保全コストを低減させることや、本発明の採用業者の売上向上への貢献が可能になる。
(8)また、本発明に用いられる前記植物の粉体や前記繊維質の粉体をレオロジー特性の調節材料として用いることで、上述した発明の効果に加えて、耐火性、耐熱性、難燃性、断熱性、防黴性、防音性に優れた成型品が可能になり、本発明の採用業者の取扱い商品を増やすことに貢献し、結果的に売上の向上が可能になる。
(9)請求項5と請求項8の発明により、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物が耐水性の向上を図れることで、上述した発明の効果(1)〜(8)のアウトドアまたは家庭内の水周り付近での応用性が広がる。
(10)請求項6と請求項8の発明により、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物が前記着色剤によって、インテリア性やエクステリア性が向上することで、上述した発明の効果に相乗効果を与え、商品価値の向上や商品の品数を増やせることが可能になり、結果的に売上の向上が図れる。
(11)請求項7と請求項8の発明により、本発明の繊維粉末含有無機系接着性組成物が前記液体成分分離防止物質により、前記接着剤、前記コーティング剤、前記塗料、前記印刷インク、前記充填材を夫々商品化した時に、前記商品の安定性が向上し、商品価値が向上することで、上述した発明の効果に相乗効果を与え、結果的に売上の向上が図れる。

Claims (8)

  1. 水溶性の無機系で粘着性や接着性を有する組成物において、前記無機系粘着性接着性組成物の中から選ばれた少なくとも1種類または/及びレオロジー特性の調節材料として植物の粉体または繊維質の粉体の中から選ばれた少なくとも1種類または/及び所望による他の助剤物質の中から選ばれた少なくとも1種類を含んでなる組成物であることを特徴とする、繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  2. 前記無機系粘着性接着性組成物が、水ガラスを主成分とした水ガラス系接着組成物またはシラノール系接着組成物またはコロイダルシリカ系接着組成物であることを特徴とする、請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  3. 前記植物の粉末が、パルプの粉末であることを特徴とする、請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  4. 前記繊維質の粉末が、天然繊維の粉末または/及び合成繊維の粉末の中から選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とする、請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  5. 前記助剤物質が水溶性の耐水性向上物質であることを特徴とする請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  6. 前記助剤物質が、着色剤の中から選ばれた少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  7. 前記助剤物質が液体成分分離防止物質であることを特徴とする請求項1に記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
  8. 前記繊維粉末含有無機組成物が、接着剤であり、コーティング剤であり、塗料であり、印刷インクであり、充填材であることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれかに記載の繊維粉末含有無機系接着性組成物。
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