【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のルーフパネルの両側端部に取り付けられる車両用ルーフモールの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のルーフパネルの両側部には、サイドアウタパネルとの接合部を被覆するため、ルーフモールが取り付けられている。このルーフモールは、ルーフパネルとサイドアウタパネルとの接合により形成された溝内に装着されており、通常、溝の底部に取り付けられたクリップを介して溝に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ルーフモールとしては、種々の形状をなすルーフモールが考えられているが、例えば、図9に示すような断面形状をなしたルームモールが提案されている。このルーフモール1は、ルーフパネル2とサイドアウタパネル3との接合部に形成された溝4内に嵌合され、上部には溝4の幅方向に突出して溝4の開口端を塞ぐ一対の見栄え用リップ5が形成され、また見栄え用リップ5の下側には溝4の幅方向に突出して溝4の側壁面4A,4Bに弾接し、ルーフモール1を溝4内に固定する一対の固定用リップ6が形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−188091号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、一対の固定用リップ6の先端部が溝4の側壁面4A,4Bに弾接してルーフモール1を溝4内に固定する構成であるので、夏場などに車体が熱せられてルーフモール1が熱収縮すると、側壁面4A,4Bに対する固定用リップ6の反力が低下する欠点がある。
【0006】
ルーフパネルとサイドアウタパネルとの接合精度が悪く、溝4に幅方向のバラツキがある場合も、同様に側壁面4A,4Bに対する固定用リップ6の反力が低下する。
【0007】
固定用リップ6の反力が低下すると、ルーフモール1の固定が充分でなくなり、ルーフモール1が部分的に浮き上がって、見栄え用リップ5の上面が波打ってしまい、外観品質が低下する。
【0008】
溝4底部のクリップの数を増やせば、ルーフモール1の部分的な浮き上がりを防ぐことはできるが、この場合、ルーフモール1の溝4への取付作業が煩雑となり、またコストアップの要因となり、好ましくない。
【0009】
本発明の課題は、ルーフモールの浮き上がりを防ぐことのできる車両用ルーフモールの取付構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の特徴部分は、見栄え用リップを下側から押し上げる押上片を設けたことである。すなわち、本発明は、ルーフパネルと該ルーフパネルの左右両側に設けられたサイドアウタパネルとの間に、車両の前後方向に凹状の溝が形成され、前記溝内部にルーフモールが取り付けられた車両用ルーフモールの取付構造であって、前記ルーフモールの上部に該ルーフモールに一体的に形成され、前記溝の幅方向に突出して溝の開口端を塞ぐ一対の見栄え用リップと、前記見栄え用リップよりも下側に該ルーフモールに一体的に形成され、前記溝の幅方向に突出して溝の側壁面に弾接しルーフモールを溝内部に固定する一対の固定用リップと、前記見栄え用リップを下側から押し上げる一対の押上片とを備えたことを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、押上片によって見栄え用クリップが上方に押し上げられるので、見栄え用リップの上面は一様な高さとなり波打つことはない。その結果、ルーフモールの外観品質が低下するのを防ぐことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(実施の形態1)
自動車のルーフ11の両側部には、図1に示すように、それぞれ溝12が形成されており、各溝12の内部には車両前方側と後方側にクリップ13が設けられ、これらクリップ13によって装飾用のルーフモール14が溝12内に固定されている。
【0013】
図2は、溝12に設けられたクリップ13と、そのクリップ13に取り付けられるルーフモール14を示している。この図2では、ルーフモール14の断面形状は逆台形に描かれているが、実際には図3のような形状をなしている。なお、ルーフモール14の断面形状の詳細については後述する。
【0014】
自動車のルーフ11にはルーフパネル15が設けられ、このルーフパネル15の両側端部はクランク状に折り曲げられている。また、ルーフパネル15の側方にはサイドアウタパネル16(図1も参照)が設けられ、このサイドアウタパネル16の一側端部もクランク状に折り曲げられている。そして、ルーフパネル15の折り曲げ端部15Aとサイドアウタパネル16の折り曲げ端部16Aは互に接合され、溝12が形成されている。
【0015】
クリップ13は樹脂または金属で形成され、溝12の底部つまりルーフパネル15の折り曲げ端部15A上に取り付けられている。クリップ13は断面U字状をなし、上部4箇所に係合突起13Aが形成されている。
【0016】
一方、ルーフモール14には被係合部材17が取り付けられている。この被係合部材17には凹部17Aが形成され、ルーフモール14を溝12に装着したとき、クリップ13の係合突起13Aが被係合部材17の凹部17Aに係合し、これにより、ルーフモール14は溝12の内部に固定される。ここで、ルーフモール14は弾性を有し且つ熱収縮特性を有する樹脂で構成されている。
【0017】
図3はルーフモール14の断面図、図4はルーフモール14を溝12内に装着したときの断面図である。このルーフモール14の上部には、溝12の幅方向に突出して溝12の開口端を塞ぐ一対の見栄え用リップ18が設けられ、またルーフモール14の下部には、同じく溝12の幅方向に突出し、溝12の側壁12A,12Bに弾接してルーフモール14を溝12内部に固定する一対の固定用リップ19が設けられている。なお、溝12の幅は奥側が広く、入口側(開口端)が奥側よりも少し狭くなっている。
【0018】
見栄え用リップ18と固定用リップ19はルーフモール14本体に一体的に形成され、さらに見栄え用リップ18と固定用リップ19は、図5に示すように、車体前後方向に亘って設けられている。なお、図5は図1をSA−SA線に沿って切断したときの斜視図である。
【0019】
また、見栄え用リップ18の先端部18Aは屈曲部18Bで折り曲げられて斜め上方に向けられている。固定用リップ19の先端部19Aも屈曲部19Bで折り曲げられて斜め上方に向けられている。
【0020】
そして、左右の見栄え用リップ18の下側には、各見栄え用リップ18から枝分かれし且つ僅かに斜め上方に向いた押上片20がそれぞれ設けられ、これら押上片20の先端には中空形状部20Aが形成されている。押上片20も車体前後方向に亘って設けられている。
【0021】
次に、上記構成のルーフモール14を溝12内に装着したときの作用について説明する。
【0022】
ルーフモール14を溝12内に装着すると、溝12底部のクリップ13がルーフモール14の前後両端の被係合部材17に係合して、ルーフモール14は溝12内に固定される。このとき、ルーフモール14の中間部(前後のクリップ13の間)はクリップ13で固定されてはいないが、固定用リップ19の先端部19Aは、図4に示すように、溝12の側壁12A,12Bに弾接しており、先端部19Aと側壁12A,12Bとの間には反力が生じている。この反力によって、ルーフモール14の中間部は溝12内に固定される。
【0023】
また、ルーフモール14を溝12内に装着したとき、見栄え用リップ18の先端部18Aは、溝12の側壁12A,12Bにそれぞれ当接して屈曲部18Bで更に上方に折り曲げられる。
【0024】
ここで、夏場などに車体が熱せられてルーフモール14が熱収縮したり、溝12に幅方向のバラツキがあったりすると、見栄え用リップ18の先端部18Aが溝12の側壁12A,12Bから離間する方向に変形し、上記反力による固定が不十分となる。その結果、ルーフモール14が部分的に浮き上がってしまう。
【0025】
本実施の形態では、見栄え用リップ18の下側に押上片20が設けられており、ルーフモール14を溝12内に装着したとき、押上片20の中空形状部20Aは、溝12の側壁12A,12Bに当接して潰され、上下方向に変形する。この中空形状部20Aの変形により、見栄え用リップ18は下側から押し上げられ、その上面は一様な高さとなる。その結果、見栄え用リップ18の部分的な浮き上がりを防ぐことができる。
【0026】
本実施の形態によれば、中空形状部20Aを有する押上片20がルーフモール14本体に一体的に形成されているので、押上片20として別物を用意してルーフモール14本体に接合したりする必要がなく、ルーフモール14を容易に成形できる。また、ルーフモール14を押出加工で成形する場合、その成形のための型を僅かに修正するだけでよい。
【0027】
なお、中空形状部20Aを設けないで、押出片20の先端をへの字状に成形してもよい。ただし、本実施の形態のように中空形状部20Aを設けた方が、への字状に成形した場合よりも、押出片20先端の潰れ方が安定する。
【0028】
また、本実施の形態では、溝12の幅は奥側が広く、入口側(開口端)が奥側よりも少し狭くなっていたが、奥側および入口側を同じ幅としてもよい。ただし、本実施の形態の方が、奥側および入口側を同じ幅にする場合よりも、固定用リップ19に生じる反力や、中空形状部20Aの潰れによる見栄え用リップ18に対する押上力を確実に得ることができる。
【0029】
(実施の形態2)
図6〜図8は実施の形態2を示している。本実施の形態では、上記押上片20の変わりにリップ30が設けられている。リップ30はルーフモール14本体に一体的に形成され、固定用リップ19の根元付近から溝12の幅方向に沿って斜め上方に突出して設けられている。リップ30の先端部30Aは見栄え用リップ18の下面に当接し、見栄え用リップ18を押し上げている。
【0030】
上記構成において、リップ30の先端部30Aが見栄え用リップ18を押し上げているので、ルーフモール14を溝12内に装着したとき、見栄え用リップの上面位置は一様となり、その結果、見栄え用リップ18の部分的な浮き上がりを防ぐことができる。
【0031】
本実施の形態によれば、中空形状部が無いため、実施の形態1に比べて製造が容易である。
【0032】
なお、リップ30は固定用リップ19から突出させて成形することもできる。ただし、ルーフモール14が浮き上がるときは、固定用リップ19はその先端部19Aが溝12の側壁12A、12Bに引っ掛かって途中で折れ曲がってしまうことがあり、リップ30を固定用リップ19から突出させて成形する方法では、見栄え用リップ18を押し上げる力が弱くなる可能性がある。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ルーフモールを溝内に装着したとき、押上片によって見栄え用クリップが上方に押し上げられるので、見栄え用リップの上面は一様な高さとなり波打つことはない。その結果、ルーフモールの外観品質の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルーフモール取付部を示す車両斜視図である。
【図2】ルーフモール取付部の拡大斜視図である。
【図3】実施の形態1によるルーフモールの断面図である。
【図4】実施の形態1によるルーフモールを溝内に装着したときの断面図である。
【図5】実施の形態1によるルーフモールを装着して、図1のSA−SA線に沿って切断したときの斜視図である。
【図6】実施の形態2によるルーフモールの断面図である。
【図7】実施の形態2によるルーフモールを溝内に装着したときの断面図である。
【図8】実施の形態2によるルーフモールを装着して、図1のSA−SA線に沿って切断したときの斜視図である。
【図9】従来技術によるルーフモールを装着して、図1のSA−SA線に沿って切断したときの断面図である。
【符号の説明】
11 ルーフ
12 溝
13 クリップ
14 ルーフモール
15 ルーフパネル
16 サイドアウタパネル
17 被係合部材
18 見栄え用リップ
19 固定用リップ
20 押上片
20A 中空形状部
30 リップ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mounting structure for a roof molding for a vehicle, which is mounted on both ends of a roof panel of an automobile.
[0002]
[Prior art]
A roof molding is attached to both sides of a roof panel of an automobile to cover a joint with a side outer panel. This roof molding is mounted in a groove formed by joining a roof panel and a side outer panel, and is usually attached to the groove via a clip attached to the bottom of the groove (for example, Patent Document 1) reference).
[0003]
As the roof molding, roof moldings having various shapes are considered. For example, room moldings having a cross-sectional shape as shown in FIG. 9 have been proposed. The roof molding 1 is fitted into a groove 4 formed at a joint between the roof panel 2 and the side outer panel 3, and has a pair of appearances projecting in the width direction of the groove 4 at the upper portion to close the opening end of the groove 4. A pair of fixing members are formed below the appearance lip 5 and project in the width direction of the groove 4 to elastically contact the side wall surfaces 4A and 4B of the groove 4 to fix the roof molding 1 in the groove 4. A lip 6 is formed.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-188091
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional technique, the tip of the pair of fixing lips 6 elastically contacts the side wall surfaces 4A and 4B of the groove 4 to fix the roof molding 1 in the groove 4. When the roof molding 1 is heated and thermally contracts, there is a disadvantage that the reaction force of the fixing lip 6 to the side wall surfaces 4A and 4B is reduced.
[0006]
Even when the joint accuracy between the roof panel and the side outer panel is poor and the groove 4 has a variation in the width direction, the reaction force of the fixing lip 6 against the side wall surfaces 4A and 4B similarly decreases.
[0007]
When the reaction force of the fixing lip 6 is reduced, the roof molding 1 is not sufficiently fixed, the roof molding 1 is partially lifted, and the upper surface of the appearance lip 5 is wavy, thereby deteriorating the appearance quality.
[0008]
Increasing the number of clips at the bottom of the groove 4 can prevent the roof molding 1 from being partially lifted. However, in this case, the work of attaching the roof molding 1 to the groove 4 becomes complicated, and causes an increase in cost. Not preferred.
[0009]
An object of the present invention is to provide a mounting structure for a roof molding for a vehicle, which can prevent the roof molding from rising.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, a feature of the present invention is to provide a push-up piece for pushing up the appearance lip from below. That is, the present invention provides a vehicle for a vehicle in which a concave groove is formed in the front-rear direction of a vehicle between a roof panel and side outer panels provided on both left and right sides of the roof panel, and a roof molding is mounted inside the groove. A mounting structure for a roof molding, comprising: a pair of appearance lips formed integrally with the roof molding at an upper portion of the roof molding, projecting in a width direction of the groove, and closing an opening end of the groove; A pair of fixing lips, which are formed integrally with the roof molding below, and project in the width direction of the groove, elastically contact the side wall surface of the groove, and fix the roof molding inside the groove, and the appearance lip. And a pair of push-up pieces that push up from below.
[0011]
According to the above configuration, since the appearance clip is pushed upward by the push-up piece, the upper surface of the appearance lip has a uniform height and does not undulate. As a result, it is possible to prevent the appearance quality of the roof molding from deteriorating.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(Embodiment 1)
As shown in FIG. 1, grooves 12 are formed on both sides of the roof 11 of the automobile. Clips 13 are provided inside the grooves 12 on the front side and the rear side of the vehicle. A decorative roof molding 14 is fixed in the groove 12.
[0013]
FIG. 2 shows a clip 13 provided in the groove 12 and a roof molding 14 attached to the clip 13. In FIG. 2, the cross-sectional shape of the roof molding 14 is drawn as an inverted trapezoid, but actually has a shape as shown in FIG. 3. The details of the cross-sectional shape of the roof molding 14 will be described later.
[0014]
A roof panel 15 is provided on the roof 11 of the automobile, and both ends of the roof panel 15 are bent in a crank shape. A side outer panel 16 (see also FIG. 1) is provided on the side of the roof panel 15, and one end of the side outer panel 16 is also bent in a crank shape. The bent end portion 15A of the roof panel 15 and the bent end portion 16A of the side outer panel 16 are joined to each other to form the groove 12.
[0015]
The clip 13 is formed of resin or metal, and is mounted on the bottom of the groove 12, that is, on the bent end 15A of the roof panel 15. The clip 13 has a U-shaped cross section, and engagement projections 13A are formed at four upper portions.
[0016]
On the other hand, the engaged member 17 is attached to the roof molding 14. A concave portion 17A is formed in the engaged member 17, and when the roof molding 14 is mounted in the groove 12, the engaging projection 13A of the clip 13 engages with the concave portion 17A of the engaged member 17, whereby the roof The molding 14 is fixed inside the groove 12. Here, the roof molding 14 is made of a resin having elasticity and heat shrinkage characteristics.
[0017]
FIG. 3 is a cross-sectional view of the roof molding 14, and FIG. 4 is a cross-sectional view when the roof molding 14 is mounted in the groove 12. At the upper part of the roof molding 14, a pair of appearance lips 18 projecting in the width direction of the groove 12 and closing the opening end of the groove 12 are provided, and at the lower part of the roof molding 14, similarly to the width direction of the groove 12. A pair of fixing lips 19 that protrude and elastically contact the side walls 12A and 12B of the groove 12 to fix the roof molding 14 inside the groove 12 are provided. In addition, the width of the groove 12 is wide on the back side, and the entrance side (open end) is slightly narrower than the back side.
[0018]
The appearance lip 18 and the fixing lip 19 are integrally formed on the main body of the roof molding 14, and the appearance lip 18 and the fixing lip 19 are provided in the vehicle longitudinal direction as shown in FIG. . FIG. 5 is a perspective view when FIG. 1 is cut along the line SA-SA.
[0019]
Further, the tip portion 18A of the appearance lip 18 is bent at the bent portion 18B and is directed obliquely upward. The tip portion 19A of the fixing lip 19 is also bent at the bent portion 19B and is directed obliquely upward.
[0020]
On the lower side of the left and right appearance lips 18, push-up pieces 20 branching from each appearance lip 18 and slightly obliquely upward are provided. Is formed. The push-up piece 20 is also provided in the vehicle longitudinal direction.
[0021]
Next, an operation when the roof molding 14 having the above configuration is mounted in the groove 12 will be described.
[0022]
When the roof molding 14 is mounted in the groove 12, the clips 13 at the bottom of the groove 12 engage with the engaged members 17 at the front and rear ends of the roof molding 14, and the roof molding 14 is fixed in the groove 12. At this time, the intermediate portion of the roof molding 14 (between the front and rear clips 13) is not fixed by the clip 13, but the tip portion 19A of the fixing lip 19 is, as shown in FIG. , 12B, and a reaction force is generated between the tip 19A and the side walls 12A, 12B. The intermediate portion of the roof molding 14 is fixed in the groove 12 by this reaction force.
[0023]
When the roof molding 14 is installed in the groove 12, the tip portions 18A of the appearance lip 18 abut against the side walls 12A and 12B of the groove 12, respectively, and are further bent upward at the bent portions 18B.
[0024]
Here, when the vehicle body is heated in summer or the like and the roof molding 14 is thermally contracted, or the groove 12 has unevenness in the width direction, the tip portion 18A of the appearance lip 18 separates from the side walls 12A and 12B of the groove 12. And the fixing by the reaction force becomes insufficient. As a result, the roof molding 14 partially rises.
[0025]
In the present embodiment, the push-up piece 20 is provided below the appearance lip 18, and when the roof molding 14 is mounted in the groove 12, the hollow-shaped portion 20A of the push-up piece 20 becomes the side wall 12A of the groove 12. , 12B to be crushed and deformed in the vertical direction. Due to the deformation of the hollow portion 20A, the appearance lip 18 is pushed up from below, and the upper surface thereof has a uniform height. As a result, it is possible to prevent the appearance lip 18 from being partially lifted.
[0026]
According to the present embodiment, since the push-up piece 20 having the hollow shape portion 20A is formed integrally with the roof molding 14 body, another thing is prepared as the push-up piece 20 and joined to the roof molding 14 body. There is no need, and the roof molding 14 can be easily formed. Further, when the roof molding 14 is formed by extrusion, it is only necessary to slightly modify the mold for the formation.
[0027]
In addition, you may shape | mold the front-end | tip of the extruded piece 20 in a U-shape without providing the hollow-shaped part 20A. However, when the hollow portion 20A is provided as in the present embodiment, the way in which the tip of the extruded piece 20 is crushed is more stable than in the case where the hollow portion 20A is formed.
[0028]
Further, in the present embodiment, the width of the groove 12 is wider on the rear side and slightly smaller on the entrance side (open end) than on the rear side. However, the width on the rear side and the entrance side may be the same. However, in the present embodiment, the reaction force generated in the fixing lip 19 and the push-up force against the appearance lip 18 due to the collapse of the hollow shape portion 20A are more secure than in the case where the back side and the inlet side are the same width. Can be obtained.
[0029]
(Embodiment 2)
6 to 8 show a second embodiment. In the present embodiment, a lip 30 is provided instead of the push-up piece 20. The lip 30 is formed integrally with the main body of the roof molding 14 and is provided so as to project obliquely upward from the vicinity of the root of the fixing lip 19 along the width direction of the groove 12. The tip 30A of the lip 30 contacts the lower surface of the appearance lip 18 and pushes up the appearance lip 18.
[0030]
In the above configuration, since the tip portion 30A of the lip 30 pushes up the appearance lip 18, when the roof molding 14 is mounted in the groove 12, the upper surface position of the appearance lip becomes uniform, and as a result, the appearance lip 18 can be prevented from being partially lifted.
[0031]
According to the present embodiment, since there is no hollow-shaped portion, manufacturing is easier than in the first embodiment.
[0032]
Note that the lip 30 can also be formed so as to protrude from the fixing lip 19. However, when the roof molding 14 rises, the fixing lip 19 may be bent in the middle because the tip portion 19A is hooked on the side walls 12A and 12B of the groove 12, so that the lip 30 is projected from the fixing lip 19. In the molding method, there is a possibility that the force for pushing up the appearance lip 18 is weakened.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the roof molding is installed in the groove, the appearance clip is pushed upward by the push-up piece, so that the upper surface of the appearance lip has a uniform height and is wavy. Absent. As a result, it is possible to prevent the appearance quality of the roof molding from deteriorating.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a vehicle perspective view showing a roof molding attachment portion.
FIG. 2 is an enlarged perspective view of a roof molding attachment portion.
FIG. 3 is a sectional view of the roof molding according to the first embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view when the roof molding according to the first embodiment is installed in a groove.
FIG. 5 is a perspective view when the roof molding according to the first embodiment is mounted and cut along the line SA-SA in FIG. 1;
FIG. 6 is a sectional view of a roof molding according to a second embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view when the roof molding according to the second embodiment is installed in a groove.
FIG. 8 is a perspective view when the roof molding according to the second embodiment is mounted and cut along the line SA-SA in FIG. 1;
FIG. 9 is a cross-sectional view when a roof molding according to the related art is mounted and cut along the line SA-SA in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Roof 12 Groove 13 Clip 14 Roof molding 15 Roof panel 16 Side outer panel 17 Engagement member 18 Appearance lip 19 Fixing lip 20 Push-up piece 20A Hollow shape part 30 Lip