JP2004248071A - 光送受信アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の数を削減した簡略な光送受信アンテナ装置を提供すること。
【解決手段】光源部1と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とを備える光送受信アンテナ装置であり、光源部1は、光源2と、光カプラ3とからなり、送信アンテナ系装置は、光源部1からの光を電気信号によって変調して信号出射光を生成する光変調器4と、その信号出射光を伝搬させる光ファイバ11と、伝送された信号出射光を電気信号に変換する光電変換器5と、同軸ケーブル21と、送信用アンテナ6とからなり、他方、受信アンテナ系装置は、光源部1からの光を伝搬させる光ファイバ12と、電磁波を受信する受信用アンテナ9と、その電気信号の電圧に応じて光ファイバ12によって伝送された光の強度を変調する光変調器8と、その変調光を伝搬させる光ファイバ13と、伝送された変調光から電気信号を取り出す光検出器7とからなる光送受信アンテナ装置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】光源部1と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とを備える光送受信アンテナ装置であり、光源部1は、光源2と、光カプラ3とからなり、送信アンテナ系装置は、光源部1からの光を電気信号によって変調して信号出射光を生成する光変調器4と、その信号出射光を伝搬させる光ファイバ11と、伝送された信号出射光を電気信号に変換する光電変換器5と、同軸ケーブル21と、送信用アンテナ6とからなり、他方、受信アンテナ系装置は、光源部1からの光を伝搬させる光ファイバ12と、電磁波を受信する受信用アンテナ9と、その電気信号の電圧に応じて光ファイバ12によって伝送された光の強度を変調する光変調器8と、その変調光を伝搬させる光ファイバ13と、伝送された変調光から電気信号を取り出す光検出器7とからなる光送受信アンテナ装置とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信用などの電磁波を送受信するアンテナを用いると共に光電変換と光伝送を伴う光送受信アンテナ装置に係り、特に送受信用アンテナと信号送受信装置とが長距離に隔てられた環境での使用に好適な光送受信アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来からある無給電の光送受信アンテナ装置の構成を示すブロック図である。この光送受信アンテナ装置は、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置からなる。
【0003】
その送信アンテナ系装置では、電気信号を光信号に変換して信号出射光として出射する信号光源31により生成された信号出射光が伝搬用光ファイバ14を通って伝搬信号出射光として光電変換器33に入射され、光電変換器33では伝搬信号出射光が電気信号に変換され、出力電気信号として同軸ケーブル23を介して送信用アンテナ34へ伝送され、送信用アンテナ34では出力電気信号が電磁波として放射される。
【0004】
他方、受信アンテナ系装置では、受信用アンテナ37で電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として、同軸ケーブル24を介して、透過型の光変調器36へ伝送する。この透過型の光変調器36には、光源35からの出射光が入射伝搬用光ファイバ15を通って伝搬出射光として入射される。
【0005】
このとき用いる光源35は、出射光として互いに垂直な偏波面を有する2つの直線偏光を含み、しかも偏波面が互いに任意な角度をなす複数の直線偏光(ランダム偏光)を出射する。
【0006】
また、光変調器36では、受信用アンテナ37から同軸ケーブル24によって伝送された入力電気信号の電圧に応じて、光源35から伝送された伝搬出射光の強度を変調して変調入射光として出射する。この変調入射光は出射伝搬用光ファイバ16を通って伝搬変調入射光として光検出器38に入射され、光検出器38では伝搬変調入射光から電気信号が取り出される。
【0007】
上記光送受信アンテナ装置は、送受信用アンテナに電源を必要とせず、誘導ノイズ、信号漏洩、信号強度の伝送障害を起こすことなく、しかも落雷等の自然現象による障害発生を回避して長距離伝送を行い得るという優れた特徴を持っている。
【0008】
この様な光送受信アンテナ装置は、例えば、次の特許文献1に開示されているとおりである。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−162810号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような送受信アンテナ装置において送受信のアンテナ毎に光源を用いることは、本装置での高コスト部品となる光源を多数用いることであり、経済的ではない。また、一般的に送受信を行う局は複数の子局を持ち、子局ごとに複数の光源を用いることは同様に経済的でない。
【0011】
そこで、本発明は、光源の数を削減した、簡略な光送受信アンテナ装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、光源部と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とを備える光送受信アンテナ装置であって、前記光源部は出射光を生成する光源と、前記出射光を分割する光カプラとからなり、前記送信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を電気信号によって変調して信号出射光を生成する光変調器と、前記信号出射光を伝搬させて伝搬信号出射光とする光ファイバと、前記伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として出力する光電変換器と、前記出力電気信号を電磁波として放射する送信用アンテナとからなり、前記受信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を伝搬して伝搬出射光とする光ファイバと、電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として出力する受信用アンテナと、前記入力電気信号の電圧に応じて前記伝搬出射光の強度を変調して変調入射光を生成する光変調器と、前記変調入射光を伝搬させて伝搬変調入射光とする光ファイバと、前記伝搬変調入射光から電気信号を取り出す光検出器とからなることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0013】
また、前記光源部の光カプラによる光出力の分割数は3以上であり、前記送信アンテナ系装置または前記受信アンテナ系装置の数が2以上であることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0014】
また、前記光変調器は、LiNbO3結晶基板上に作製したマッハツェンダ型光導波路を備える光変調器であることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0015】
また、前記光源部は、互いに垂直な偏波面を有し、互いの干渉を無視できる、2つの直線偏光を含み、且つ任意の角度の偏波面における直線偏光成分の強度が等しい光を生成することを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態に関わる光送受信アンテナ装置の基本構成をブロック図により示したものである。この光送受信アンテナ装置は、光源部と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とからなる。
【0017】
まず光源部1は出射光を生成する光源2と、その出射光を分割する光カプラ3からなる。
【0018】
次に、送信アンテナ系装置は、光源部1の出射光を電気信号により変調して信号出射光として出射する光変調器4と、その信号出射光を伝搬させて伝搬信号出射光とする伝搬用光ファイバ11と、この伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として出力する光電変換器5と、同軸ケーブル21を経て、電磁波として空中に放射する送信用アンテナ6とからなっている。
【0019】
他方、受信アンテナ系装置は、光源部1からの出射光を伝搬入射させて伝搬出射光とする入射伝搬用光ファイバ12と、電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として出力する受信用アンテナ9と、前記入力電気信号の電圧を同軸ケーブル22を介して光変調器8に導き、入射伝搬用光ファイバ12によって伝搬された光の強度を変調して変調入射光として生成する光変調器8と、その変調入射光を伝搬させて伝搬変調入射光とする出射伝搬用光ファイバ13と、この出射伝搬用光ファイバ13の一端に接続されて伝搬変調入射光をから電気信号を取り出す光検出器7とから成っている。
【0020】
このとき用いる光変調器4または8には、電気光学結晶基板上に分岐干渉型光導波路を設けて作製した光変調器を用いるとよい。特にLiNbO3結晶基板にTiイオンを拡散して作製したマッハツェンダ型光導波路を備えた光変調器は本実施の形態に好適である。
【0021】
この様に、本実施の形態の光送受信アンテナ装置において、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置は1つの光源2からの出射光を光カプラ3により分割した出射光を利用する。
【0022】
また、ここで用いた光源2の出射光においては、互いに垂直な偏波面をなし、互いの干渉を無視できる、2つの直線偏光が含まれ、且つ任意の角度の偏波面における直線偏光成分の強度が等しくなっている。この出射光の偏光状態は、偏波面が互いに任意の角度をなす複数の直線偏光(ランダム偏光)と似ており、本実施の形態における光の振る舞いにおいて、ランダム偏光と同様に振る舞う。
【0023】
次に、本実施の形態における光送受信アンテナ装置の動作を説明する。送信アンテナ系装置では光源部1の出射光の一つを、電気信号による光変調を行う光変調器4に入射させ信号出射光を得る。この信号出射光は伝搬用光ファイバ11を通って伝搬信号出射光として光電変換器5に入射され、この光電変換器5では伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として同軸ケーブル21を介して送信用アンテナ6へ伝送する。そして、送信用アンテナ6では出力電気信号を電磁波として空中に放射する。
【0024】
それに対して、受信アンテナ系装置では、受信用アンテナ9で電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として透過型の光変調器8へ伝送する。この透過型の光変調器8には光源部1の他の一つの出射光が入射伝搬用光ファイバ12を通って伝搬出射光として入射される。そして光変調器8では受信用アンテナ9から伝送された入力電気信号の電圧に応じて伝搬出射光の強度を変調して変調入射光として出射する。この変調入射光は出射伝搬用光ファイバ13を通って伝搬変調入射光として光検出器7へ入射され、光検出器7では伝搬変調入射光の強度を電気信号として検出する。
【0025】
以上が本実施の形態における光送受信アンテナ装置の構成と動作である。これまでの説明からも分かるように、光源2からの出力が十分に大きい場合、光カプラ3での分割数を多くして、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置のみを増設することにより一つの光源で多数の子局で用いる光パワーを供給することが可能な光送受信アンテナ装置を構成することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明した様に、本発明によれば光源の数を減らした簡略な光送受信アンテナ装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光送受信アンテナ装置のブロック図。
【図2】従来の光送受信アンテナ装置のブロック図。
【符号の説明】
1 光源部
2 光源
3 光カプラ
4,8 光変調器
5 光電変換器
6 送信用アンテナ
7 光検出器
9 受信用アンテナ
11,12,13 光ファイバ
21,22 同軸ケーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信用などの電磁波を送受信するアンテナを用いると共に光電変換と光伝送を伴う光送受信アンテナ装置に係り、特に送受信用アンテナと信号送受信装置とが長距離に隔てられた環境での使用に好適な光送受信アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来からある無給電の光送受信アンテナ装置の構成を示すブロック図である。この光送受信アンテナ装置は、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置からなる。
【0003】
その送信アンテナ系装置では、電気信号を光信号に変換して信号出射光として出射する信号光源31により生成された信号出射光が伝搬用光ファイバ14を通って伝搬信号出射光として光電変換器33に入射され、光電変換器33では伝搬信号出射光が電気信号に変換され、出力電気信号として同軸ケーブル23を介して送信用アンテナ34へ伝送され、送信用アンテナ34では出力電気信号が電磁波として放射される。
【0004】
他方、受信アンテナ系装置では、受信用アンテナ37で電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として、同軸ケーブル24を介して、透過型の光変調器36へ伝送する。この透過型の光変調器36には、光源35からの出射光が入射伝搬用光ファイバ15を通って伝搬出射光として入射される。
【0005】
このとき用いる光源35は、出射光として互いに垂直な偏波面を有する2つの直線偏光を含み、しかも偏波面が互いに任意な角度をなす複数の直線偏光(ランダム偏光)を出射する。
【0006】
また、光変調器36では、受信用アンテナ37から同軸ケーブル24によって伝送された入力電気信号の電圧に応じて、光源35から伝送された伝搬出射光の強度を変調して変調入射光として出射する。この変調入射光は出射伝搬用光ファイバ16を通って伝搬変調入射光として光検出器38に入射され、光検出器38では伝搬変調入射光から電気信号が取り出される。
【0007】
上記光送受信アンテナ装置は、送受信用アンテナに電源を必要とせず、誘導ノイズ、信号漏洩、信号強度の伝送障害を起こすことなく、しかも落雷等の自然現象による障害発生を回避して長距離伝送を行い得るという優れた特徴を持っている。
【0008】
この様な光送受信アンテナ装置は、例えば、次の特許文献1に開示されているとおりである。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−162810号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような送受信アンテナ装置において送受信のアンテナ毎に光源を用いることは、本装置での高コスト部品となる光源を多数用いることであり、経済的ではない。また、一般的に送受信を行う局は複数の子局を持ち、子局ごとに複数の光源を用いることは同様に経済的でない。
【0011】
そこで、本発明は、光源の数を削減した、簡略な光送受信アンテナ装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、光源部と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とを備える光送受信アンテナ装置であって、前記光源部は出射光を生成する光源と、前記出射光を分割する光カプラとからなり、前記送信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を電気信号によって変調して信号出射光を生成する光変調器と、前記信号出射光を伝搬させて伝搬信号出射光とする光ファイバと、前記伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として出力する光電変換器と、前記出力電気信号を電磁波として放射する送信用アンテナとからなり、前記受信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を伝搬して伝搬出射光とする光ファイバと、電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として出力する受信用アンテナと、前記入力電気信号の電圧に応じて前記伝搬出射光の強度を変調して変調入射光を生成する光変調器と、前記変調入射光を伝搬させて伝搬変調入射光とする光ファイバと、前記伝搬変調入射光から電気信号を取り出す光検出器とからなることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0013】
また、前記光源部の光カプラによる光出力の分割数は3以上であり、前記送信アンテナ系装置または前記受信アンテナ系装置の数が2以上であることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0014】
また、前記光変調器は、LiNbO3結晶基板上に作製したマッハツェンダ型光導波路を備える光変調器であることを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0015】
また、前記光源部は、互いに垂直な偏波面を有し、互いの干渉を無視できる、2つの直線偏光を含み、且つ任意の角度の偏波面における直線偏光成分の強度が等しい光を生成することを特徴とする光送受信アンテナ装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態に関わる光送受信アンテナ装置の基本構成をブロック図により示したものである。この光送受信アンテナ装置は、光源部と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とからなる。
【0017】
まず光源部1は出射光を生成する光源2と、その出射光を分割する光カプラ3からなる。
【0018】
次に、送信アンテナ系装置は、光源部1の出射光を電気信号により変調して信号出射光として出射する光変調器4と、その信号出射光を伝搬させて伝搬信号出射光とする伝搬用光ファイバ11と、この伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として出力する光電変換器5と、同軸ケーブル21を経て、電磁波として空中に放射する送信用アンテナ6とからなっている。
【0019】
他方、受信アンテナ系装置は、光源部1からの出射光を伝搬入射させて伝搬出射光とする入射伝搬用光ファイバ12と、電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として出力する受信用アンテナ9と、前記入力電気信号の電圧を同軸ケーブル22を介して光変調器8に導き、入射伝搬用光ファイバ12によって伝搬された光の強度を変調して変調入射光として生成する光変調器8と、その変調入射光を伝搬させて伝搬変調入射光とする出射伝搬用光ファイバ13と、この出射伝搬用光ファイバ13の一端に接続されて伝搬変調入射光をから電気信号を取り出す光検出器7とから成っている。
【0020】
このとき用いる光変調器4または8には、電気光学結晶基板上に分岐干渉型光導波路を設けて作製した光変調器を用いるとよい。特にLiNbO3結晶基板にTiイオンを拡散して作製したマッハツェンダ型光導波路を備えた光変調器は本実施の形態に好適である。
【0021】
この様に、本実施の形態の光送受信アンテナ装置において、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置は1つの光源2からの出射光を光カプラ3により分割した出射光を利用する。
【0022】
また、ここで用いた光源2の出射光においては、互いに垂直な偏波面をなし、互いの干渉を無視できる、2つの直線偏光が含まれ、且つ任意の角度の偏波面における直線偏光成分の強度が等しくなっている。この出射光の偏光状態は、偏波面が互いに任意の角度をなす複数の直線偏光(ランダム偏光)と似ており、本実施の形態における光の振る舞いにおいて、ランダム偏光と同様に振る舞う。
【0023】
次に、本実施の形態における光送受信アンテナ装置の動作を説明する。送信アンテナ系装置では光源部1の出射光の一つを、電気信号による光変調を行う光変調器4に入射させ信号出射光を得る。この信号出射光は伝搬用光ファイバ11を通って伝搬信号出射光として光電変換器5に入射され、この光電変換器5では伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として同軸ケーブル21を介して送信用アンテナ6へ伝送する。そして、送信用アンテナ6では出力電気信号を電磁波として空中に放射する。
【0024】
それに対して、受信アンテナ系装置では、受信用アンテナ9で電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として透過型の光変調器8へ伝送する。この透過型の光変調器8には光源部1の他の一つの出射光が入射伝搬用光ファイバ12を通って伝搬出射光として入射される。そして光変調器8では受信用アンテナ9から伝送された入力電気信号の電圧に応じて伝搬出射光の強度を変調して変調入射光として出射する。この変調入射光は出射伝搬用光ファイバ13を通って伝搬変調入射光として光検出器7へ入射され、光検出器7では伝搬変調入射光の強度を電気信号として検出する。
【0025】
以上が本実施の形態における光送受信アンテナ装置の構成と動作である。これまでの説明からも分かるように、光源2からの出力が十分に大きい場合、光カプラ3での分割数を多くして、送信アンテナ系装置及び受信アンテナ系装置のみを増設することにより一つの光源で多数の子局で用いる光パワーを供給することが可能な光送受信アンテナ装置を構成することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明した様に、本発明によれば光源の数を減らした簡略な光送受信アンテナ装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光送受信アンテナ装置のブロック図。
【図2】従来の光送受信アンテナ装置のブロック図。
【符号の説明】
1 光源部
2 光源
3 光カプラ
4,8 光変調器
5 光電変換器
6 送信用アンテナ
7 光検出器
9 受信用アンテナ
11,12,13 光ファイバ
21,22 同軸ケーブル
Claims (4)
- 光源部と、送信アンテナ系装置と、受信アンテナ系装置とを備える光送受信アンテナ装置であって、前記光源部は出射光を生成する光源と、前記出射光を分割する光カプラとからなり、前記送信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を電気信号によって変調して信号出射光を生成する光変調器と、前記信号出射光を伝搬させて伝搬信号出射光とする光ファイバと、前記伝搬信号出射光を電気信号に変換して出力電気信号として出力する光電変換器と、前記出力電気信号を電磁波として放射する送信用アンテナとからなり、前記受信アンテナ系装置は、前記光源部からの光を伝搬して伝搬出射光とする光ファイバと、電磁波を受信して電気信号に変換して入力電気信号として出力する受信用アンテナと、前記入力電気信号の電圧に応じて前記伝搬出射光の強度を変調して変調入射光を生成する光変調器と、前記変調入射光を伝搬させて伝搬変調入射光とする光ファイバと、前記伝搬変調入射光から電気信号を取り出す光検出器とからなることを特徴とする光送受信アンテナ装置。
- 前記光源部の光カプラによる光出力の分割数は3以上であり、前記送信アンテナ系装置または前記受信アンテナ系装置の数が2以上であることを特徴とする請求項1記載の光送受信アンテナ装置。
- 前記光変調器はLiNbO3結晶基板上に作製したマッハツェンダ型光導波路を備える光変調器であることを特徴とする請求項1または2記載の光送受信アンテナ装置。
- 前記光源部は、互いに垂直な偏波面を有し、互いの干渉を無視できる、2つの直線偏光を含み、且つ任意の角度の偏波面における直線偏光成分の強度が等しい光を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の光送受信アンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037047A JP2004248071A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 光送受信アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003037047A JP2004248071A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 光送受信アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004248071A true JP2004248071A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33021974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003037047A Pending JP2004248071A (ja) | 2003-02-14 | 2003-02-14 | 光送受信アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004248071A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019035250A1 (ja) * | 2017-08-15 | 2019-02-21 | 株式会社フジクラ | アクティブ光ケーブル |
-
2003
- 2003-02-14 JP JP2003037047A patent/JP2004248071A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019035250A1 (ja) * | 2017-08-15 | 2019-02-21 | 株式会社フジクラ | アクティブ光ケーブル |
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