JP2004246750A - Usb communication method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、USB(Universal Serial Bus)規格に従って通信する場合に用いられるUSB通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、USB規格に準じた通信インタフェースは、パーソナルコンピュータ(PC)や様々な周辺機器に広く採用されている。
USB規格の仕様については、USB仕様書として公開されている。USB規格では、最大で127台の周辺機器を接続することができる。
【0003】
また、この種の従来技術は特許文献1に開示されている。
【特許文献1】
特表2002−542527
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、USB仕様書においては装置はホストPCから5メートル以内になければならないとされている。
【0005】
勿論、USBハブを用いればその距離を伸ばすことは可能であるが、その場合でも最大で30mまでしか伸ばすことはできない。このため、USBインタフェースを用いて通信する場合には、従来は周辺機器をホストPCから30m離れた場所では利用できなかった。
このような距離の制限はUSBの動作原理にある。すなわち、USBではバスの使用権は全てホストPCが持ち、ホストPCが各周辺機器に使用可能な帯域を割り振るように制御される。
【0006】
また、ホストPCが各周辺機器に帯域を割り振ってからホストPCがデータを受信するまでの時間が16bitタイム以内と短く、更にケーブル内の遅延として7.5bitタイムが割り当てられているので、周辺機器がバスの使用権を受け取ってから送信するまでには8.5bitタイム(12Mbpsで0.7μs)しか許されず余裕が小さい。
【0007】
このような仕様であるため、仕様を無視して多くの遅延が生ずるUSB機器を接続したとしても信号の衝突が生じることになり、実際には通信はできない。
本発明は、USB規格に従って通信する場合に、ホストPCと周辺機器との間の遅延が大きい場合であっても正常な通信が可能なUSB通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、ホスト装置側に接続されたホストコントローラと、所定の周辺機器との間でUSBの規格に従って通信するためのUSB通信方法において、前記ホストコントローラに接続されたホスト側通信装置と、前記周辺機器に接続された周辺機器側通信装置とを用いて、前記ホストコントローラとホスト側通信装置との間、前記周辺機器と周辺機器側通信装置との間、前記ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間でそれぞれ通信を行うと共に、前記ホストコントローラからのパケットをホスト側通信装置が受信した場合に、ホスト側通信装置が前記パケットから第1の伝送方向を識別する第1の手順と、前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合には、次に続くデータパケットの有無をホスト側通信装置が識別する第2の手順と、前記第2の手順で続くデータパケットがある場合には、そのデータパケットを前記ホスト側通信装置がホストコントローラから受信する第3の手順と、前記ホスト側通信装置が受信した前記ホストコントローラからのパケットを前記周辺機器側通信装置に転送する第4の手順と、前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合には、前記ホスト側通信装置は該当するデータパケットが自身のメモリに保持されているか否かを識別し、保持されている場合には該当するデータパケットを前記ホストコントローラに転送する第5の手順と、前記ホスト側通信装置が周辺機器側通信装置からのデータパケットを受信してメモリに保存する第6の手順と、前記周辺機器側通信装置がホスト側通信装置からのパケットを受信した場合に、前記パケットから前記周辺機器側通信装置が第2の伝送方向を識別する第7の手順と、前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合には、次に続くデータパケットの有無を前記周辺機器側通信装置が識別する第8の手順と、前記第8の手順で続くデータパケットがある場合には、そのデータパケットを前記周辺機器側通信装置が受信する第9の手順と、前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合に、前記周辺機器側通信装置が受信したパケットを前記周辺機器に転送する第10の手順と、前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記周辺機器側通信装置が受信したパケットを前記周辺機器に転送する第11の手順と、前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記周辺機器からのパケットを前記周辺機器側通信装置が受信する第12の手順と、前記第12の手順でデータパケットを受信した場合には、前記周辺機器側通信装置が受信したデータパケットに宛先情報を付加して前記ホスト側通信装置に転送する第13の手順とを設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項1においては、ホストコントローラ(ホストPC)に接続されたホスト側通信装置と、周辺機器に接続された周辺機器側通信装置とを用いて、前記ホストコントローラと周辺機器との間の通信を中継する。
また、周辺機器が送出したデータをホスト側通信装置のメモリに保持しておくため、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間の遅延時間が大きい場合であっても、ホストコントローラからの要求に対して短い時間で要求されたデータを送信することが可能になる。
【0010】
すなわち、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間の距離が大きい場合であっても、USB規格で規定された時間内にデータをホスト側通信装置に対して送信可能であり、正しく通信を行うことができる。
請求項2は、請求項1のUSB通信方法において、前記ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で無線回線を用いて通信を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項2においては、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置とをケーブルで接続する必要が無くなるため、ホストコントローラ(ホストPC)や各周辺機器を配置する上での位置の自由度が高くなる。
請求項3は、請求項1のUSB通信方法において、前記ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で、少なくとも周辺機器の消費電力に関する情報を伝送することを特徴とする。
【0012】
請求項3においては、周辺機器の消費電力をホストコントローラ側で監視できるので、過負荷などの警告を出力することが可能になる。
請求項4は、請求項1のUSB通信方法において、前記ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で、少なくともUSBインタフェースに対する周辺機器の脱着に関する情報を伝送することを特徴とする。
【0013】
請求項4においては、周辺機器の脱着をホストコントローラ側で監視できるので、周辺機器の脱着に関する警告を出力することが可能になる。
請求項5は、請求項1のUSB通信方法において、前記ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で通信を行う際に、再送を含む誤り補償制御を行うことを特徴とする。
【0014】
ホストコントローラの通信をホスト側通信装置で終端し、周辺機器の通信を周辺機器側通信装置で終端する場合には、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間でデータが消失した場合に送信元と宛先との間でデータの不一致が生じる。例えば、ホストコントローラが周辺機器宛に送信したデータがホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で消失すると、ホストコントローラは送信を完了したと見なすが、そのデータは周辺機器に届かない。
【0015】
請求項5においては、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間で通信を行う際に再送を含む誤り補償制御を行うので、ホスト側通信装置と周辺機器側通信装置との間でデータが消失するのを防止することができ、送信元と宛先との間でデータの不一致の発生を防止できる。
請求項6は、請求項1のUSB通信方法において、前記第3の手順でホストコントローラからのデータパケットを受信した場合に、前記ホスト側通信装置がホストコントローラに対して受信確認の応答を返す第14の手順と、前記第5の手順で前記ホスト側通信装置がデータパケットを前記ホストコントローラに送信した後で、前記ホストコントローラから受信確認の応答を受け取った場合には、送信したデータパケットをメモリから削除する第15の手順と、前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記ホスト側通信装置のメモリに該当するデータパケットが存在しない場合には、前記ホスト側通信装置が前記ホストコントローラに対して存在しないことを表す応答を送信する第16の手順と、前記第12の手順で周辺機器側通信装置が周辺機器からのデータパケットを受信した場合には、周辺機器側通信装置が周辺機器に対して受信確認の応答を返す第17の手順とを更に設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項6においては、ハンドシェイクパケット(ACKパケット,NAKパケット,STALLパケット)やフレームパケットについてホスト側通信装置及び周辺機器側通信装置が終端することができるので、ホストコントローラとホスト側通信装置との間、並びに周辺機器側通信装置と周辺機器との間の帯域を有効活用することが可能になる。
【0017】
請求項7は、請求項6のUSB通信方法において、前記ホスト側通信装置及び周辺機器側通信装置は、通信モードがアイソクロナス転送か否かを識別し、その結果に応じて制御の内容を変更することを特徴とする。
USB通信のアイソクロナス転送においては、ACKパケットなどの応答確認を行わない。請求項7では、通信モードがアイソクロナス転送か否かを識別して制御を行うので、アイソクロナス転送にも対応できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のUSB通信方法の1つの実施の形態について図1〜図10を参照して説明する。この形態は全ての請求項に対応する。
図1はホスト側通信装置の動作(1)を示すフローチャートである。図2は周辺機器側通信装置の動作(1)を示すフローチャートである。図3はホスト側通信装置の動作(2)を示すフローチャートである。図4は周辺機器側通信装置の動作(2)を示すフローチャートである。図5は通信システムの主要部の構成例を示すブロック図である。
【0019】
図6は下り方向の通信動作を示すシーケンス図である。図7は上り方向の通信動作を示すシーケンス図である。図8は通信システムの主要部の構成例を示すブロック図である。図9はアイソクロナス転送モードの下り方向の通信動作を示すシーケンス図である。図10はアイソクロナス転送モードの上り方向の通信動作を示すシーケンス図である。
【0020】
この形態では、請求項1における第1の手順,第2の手順,第3の手順,第4の手順,第5の手順,第6の手順,第7の手順,第8の手順,第9の手順,第10の手順,第11の手順,第12の手順及び第13の手順は、それぞれステップS11,S12,S13,S15,S17,S42,S22,S23,S24,S25,S27,S28及びS32に相当する。
【0021】
また、請求項6における第14の手順,第15の手順,第16の手順及び第17の手順は、それぞれステップS14,S18,S19及びS30に相当する。この形態においては、図5又は図8に示すような通信システムに本発明を適用する場合を想定している。
図5において、例えばパーソナルコンピュータ上に配置されるホストコントローラ10にはUSBインタフェース11が設けられ、周辺機器40にもUSBインタフェース41が設けられている。
【0022】
一般的な接続形態では、ホストコントローラ10のUSBインタフェース11と周辺機器40のUSBインタフェース41とを1つのUSBケーブルで直接接続することになるが、図5の例ではホストコントローラ10と周辺機器40との間にホスト側通信装置20及び周辺機器側通信装置30を介在するように接続してある。
【0023】
すなわち、ホストコントローラ10のUSBインタフェース11はUSBケーブル51を介してホスト側通信装置20と接続され、周辺機器40のUSBインタフェース41はUSBケーブル52を介して周辺機器側通信装置30と接続され、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間は有線の通信回線53で接続されている。
【0024】
ホスト側通信装置20にはUSBインタフェース21,通信制御部22,通信インタフェース23,誤り補償制御部24及び記憶部25が設けてあり、周辺機器側通信装置30には通信インタフェース31,通信制御部32,USBインタフェース33及び誤り補償制御部34が設けてある。
【0025】
USBインタフェース11,21,31及び41は、いずれもUSB規格の仕様に従って動作する通信インタフェースである。
なお、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間の接続は有線に限らない。すなわち、図8に示すように無線通信インタフェース61,62を設ければホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30とを無線回線で接続することができる。
【0026】
図5及び図8に示す通信システムにおいては、ホスト側通信装置20及び周辺機器側通信装置30がホストコントローラ10と周辺機器40との間の通信を中継することにより、本発明特有の動作が実現する。
ホスト側通信装置20に設けられた誤り補償制御部24及び周辺機器側通信装置30に設けられた誤り補償制御部34は、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間で通信する際に、再送制御を含む誤り補償制御を行う。この誤り補償制御により、ホストコントローラ10と周辺機器40との間でデータの不一致が生じるのを防止する。
【0027】
また、周辺機器側通信装置30は周辺機器40における電力消費量の大きさや、周辺機器40がUSBインタフェース33と実際に接続されているか否かを表す脱着情報を検出し、それらの情報をホスト側通信装置20を介してホストコントローラ10に送信する。
ホスト側通信装置20の動作の主要部は図1及び図3に示されたとおりであり、周辺機器側通信装置30の動作の主要部は図2及び図4に示されたとおりである。また、図1に示す内容はホスト側通信装置20がホストコントローラ10からの情報を受け取った場合の動作であり、図3に示す内容はホスト側通信装置20が周辺機器側通信装置30からの情報を受け取った場合の動作である。
【0028】
また、図2に示す内容は周辺機器側通信装置30がホスト側通信装置20側からの情報を受け取った場合の動作であり、図4に示す内容は周辺機器側通信装置30が定期的に行う動作である。
実際のホスト側通信装置20及び周辺機器側通信装置30の動作について説明する前に、一般的なUSB規格の通信動作について以下に説明する。
【0029】
情報は基本的にトークンパケット,データパケット,ハンドシェイクパケットの順に送信される。
トークンパケットは、どのようなデータをどの方向に流すかなどを指示するためのパケットである。トークンパケット内のPID(4ビットの識別子)により、セットアップ,IN,OUT,SOF,データ,NAK,ACK,STALLなどが区別される。
【0030】
データパケットは伝送するデータ本体を表す。ハンドシェイクパケットは、前に送られたであろうパケットが受信されたか否かの通知に利用されるパケットであり、ACKパケット,NAKパケット及びSTALLパケットの3種類がある。
これらのパケットは連続的に送信される。連続するパケットは同方向でない場合が多い。また、基本的にACKは前パケットと逆方向に流れる。更に、データパケットは存在しない場合もある。
【0031】
データの伝送方向を表す「IN」は、ホストコントローラに入力される方向を表し、「OUT」はホストコントローラから周辺機器に向かう方向を表している。
また、SOFは1msec毎にホストコントローラから送信されるパケットである。エンドポイント(Endpoint)は、トークンパケット内に記載されている値であり、パケットの引き渡し先の周辺機器のアプリケーションを特定するために利用される。
【0032】
次に、図1に示すホスト側通信装置20の動作について説明する。
ホストコントローラ10とホスト側通信装置20との間で通信を開始すると、ステップS10でホストコントローラ10からのトークンパケットをホスト側通信装置20が受信する。
【0033】
この場合、ホスト側通信装置20は受信したトークンパケットを調べてホストコントローラ10がINパケットの送信要求(周辺機器に対して)を行っているか否かを識別する。すなわち、INパケットフラグの有無をステップS11で調べる。INパケットの場合にはステップS16に進み、それ以外、すなわちセットアップパケットやOUTパケットの場合にはステップS12に進む。
【0034】
ステップS12では、続くデータパケットがホストコントローラ10から到着するか否かを識別する。そして、ホストコントローラ10からのデータパケットが到着した場合にはそれをホスト側通信装置20が受信する。
続くステップS14では、受信したパケットに対する応答としてホスト側通信装置20はACKをホストコントローラ10に返信する。
【0035】
次のステップS15では、ホストコントローラ10から受信したトークンパケット及びデータパケット(もしあれば)をホスト側通信装置20が周辺機器側通信装置30に送信する。
受信したトークンパケットがINパケットの送信要求であった場合には、ステップS11からS16に進む。この場合、ホスト側通信装置20はトークンパケットに記述されているエンドポイント/PIDを参照し、該当するデータパケットが記憶部25のメモリに保存されているか否かを調べる。
【0036】
該当するデータパケットが記憶部25に保存されている(前に周辺機器40から受け取った結果)場合には、ステップS16からS17に進み、記憶部25に保持されているデータ(同じ送信元(周辺機器40)からのデータ)の中で最も古いデータパケットを取り出してホストコントローラ10に送信する。
ここで送信したデータパケットに対する応答としてホストコントローラ10のACKパケットをホスト側通信装置20が受信した場合には、ホスト側通信装置20はステップS18で該当するデータパケットを記憶部25のメモリから削除する。
【0037】
また、ステップS16で該当する要求されたデータパケットが記憶部25のメモリに存在しない場合には、ステップS19に進み、ホスト側通信装置20はNAKをホストコントローラ10に返信する。
一方、ホスト側通信装置20が周辺機器側通信装置30からの情報を受け取った場合には、図3に示す動作を実行する。
【0038】
すなわち、ステップS41でホスト側通信装置20は周辺機器側通信装置30からのデータパケットを受信する。
ステップS42では、受け取ったパケットに記載されたPID,エンドポイントを抽出し、このデータパケットをPID,エンドポイントに対応付けて記憶部25のメモリに蓄積する。
【0039】
これらの動作を繰り返し行う。
次に、図2に示す周辺機器側通信装置30の動作について説明する。
ホストコントローラ10から送信されホスト側通信装置20で中継されて送出されたトークンパケットは、周辺機器側通信装置30が図2のステップS21で受信する。
【0040】
周辺機器側通信装置30は、このトークンパケットを受信した後、次のステップS22でトークンパケットの内容を調べ、それがINパケットの送信要求であるか否か、すなわちINパケットフラグがあるか否かを識別する。
INパケットの送信要求でない場合には、ステップS22からS23に進み、続くデータパケットがホスト側通信装置20から到着するか否かを確認する。データパケットが到着した場合には、そのデータパケットを周辺機器側通信装置30がステップS24で受信する。
【0041】
その後、周辺機器側通信装置30はステップS21で受信したトークンパケットと受信したデータパケット(もしあれば)とをステップS25で周辺機器40に対して送信する。
また、ステップS25で送信したパケットに対する周辺機器40からの応答であるACKパケットを周辺機器側通信装置30が受信したか否かをステップS26で確認する。
【0042】
ACKパケットが到着しない場合には、ステップS26からS25に戻って同じパケットを再び送信する。ACKパケットが到着するとステップS21の処理に戻る。
一方、周辺機器側通信装置30が受信したホストコントローラ10からのトークンパケットがINパケットの送信要求であった場合には、ステップS22からS27に進む。
【0043】
ステップS27では、周辺機器側通信装置30はステップS21で受信したトークンパケットを周辺機器40に対して送信する。
また、ステップS27で送信したパケットに対する応答として周辺機器40から送信されるパケットを周辺機器側通信装置30はステップS28で受信する。ステップS29では、ステップS28で受信したパケットがデータパケットであるか否かを識別する。そして、データパケットである場合にはステップS30に進む。
【0044】
ステップS30では、周辺機器40からのデータパケットに対する応答として、周辺機器側通信装置30はACKを周辺機器40へ送信する。
ステップS31では、周辺機器側通信装置30はホストコントローラ10からのトークンパケットに記載された宛先のPID,エンドポイントをステップS28で周辺機器40から受信したデータパケットに付加する。
【0045】
そして、このデータパケットを周辺機器側通信装置30は次のステップS32でホスト側通信装置20に送信する。
ステップS28でデータパケット以外のパケット(ACK,NAK,STALL)を受信した場合には、ステップS29からS21に戻る。
周辺機器側通信装置30は、これらの動作を繰り返し行う。
【0046】
また、周辺機器側通信装置30は図4に示す処理を周期的に実行する。
図4のステップS51では、周辺機器側通信装置30は周辺機器40に対してSOFフレームを送信すると共に、SOFフレームに入力する値(フレーム番号)を1増やす。
その後、周辺機器側通信装置30はステップS52で1msecの時間待ちを行った後、再びステップS51に戻る。
【0047】
従って、周辺機器40には周辺機器側通信装置30から1msecの間隔で周期的にSOFフレームが入力される。
次に、システム全体の動作例について図6,図7を参照して説明する。ホストコントローラ10から周辺機器40へ向けて下り方向にデータを伝送する場合の動作が図6に示されており、周辺機器40からホストコントローラ10に向けて上り方向にデータを伝送する場合の動作が図7に示されている。
【0048】
図6に示すように、ホストコントローラ10がトークンパケットP12及びデータパケットP11を周辺機器40に向けて送信すると、ホスト側通信装置20はそれを受信してからACKパケットP13をホストコントローラ10に返す。また、ホスト側通信装置20はホストコントローラ10から受信した各パケットをトークンパケットP15及びデータパケットP14として周辺機器側通信装置30へ送信する。
【0049】
周辺機器側通信装置30は、ホスト側通信装置20から送信された各パケットを受信し、それをトークンパケットP17及びデータパケットP16として周辺機器40に送信する。
【0050】
周辺機器側通信装置30からのパケットを周辺機器40が受信すると周辺機器40はACKパケットP18を周辺機器側通信装置30に返す。
ここで、ホストコントローラ10からのパケットP11,P12の送信に対する応答が、周辺機器40ではなくホスト側通信装置20から直接、ACKパケットP13としてホストコントローラ10に返されるので、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間の伝送遅延時間が大きい場合であっても、短時間で応答を返すことができる。
【0051】
従って、ホストコントローラ10と周辺機器40との間でUSB規格の仕様を超える長さの通信網を形成した場合であっても、正常な通信が可能である。
一方、周辺機器40からホストコントローラ10へデータを送る場合には、図7に示すような動作が実施される。
図7において、ホストコントローラ10はそれが周辺機器40宛に送信するトークンパケットP21により、周辺機器40に対してデータの送信が可能である(送信を許可した)ことを通知する。
【0052】
ホスト側通信装置20はトークンパケットP21を受信するとそれに対して応答するが、この時点ではホスト側通信装置20は周辺機器40からのデータパケットをまだ受け取っておらずメモリに保持していないので、NAKパケットP22をホストコントローラ10に返す。
ホスト側通信装置20は、ホストコントローラ10から受信したトークンパケットP21をトークンパケットP23として周辺機器側通信装置30に転送する。
【0053】
周辺機器側通信装置30は、ホスト側通信装置20からのトークンパケットP23を受信すると、それをトークンパケットP24として周辺機器40に転送する。
周辺機器40は、周辺機器側通信装置30から転送されたトークンパケットP24の受信により、自分に送信権があることを知る。そして、周辺機器40はデータパケットP25を作成しそれを周辺機器側通信装置30に送信する。
【0054】
周辺機器側通信装置30は、周辺機器40からのデータパケットP25を受信すると、それに対する応答としてACKパケットP26を周辺機器40に送信する。また、周辺機器側通信装置30は周辺機器40からのデータパケットP25を送信元の情報を付加したデータパケットP27としてホスト側通信装置20に転送する。
【0055】
なお、ACKパケットP26の送信とデータパケットP27の送信のタイミングについてはどちらが先でもよいし同時でもよい。
ホスト側通信装置20は、周辺機器側通信装置30から転送されたデータパケットP27を受信すると、ステップS71で、送信元の情報に対応付けてそのデータパケットをメモリに保持する。
【0056】
その後、ホストコントローラ10から再び周辺機器40に対してデータを送信可能であることを表すトークンパケットP30が送信される。このトークンパケットP30をホスト側通信装置20が受信すると、該当するデータパケットがホスト側通信装置20のメモリに保持されているので、ホスト側通信装置20はそのデータをメモリから取り出してデータパケットP31としてホストコントローラ10に送信する。
【0057】
ホストコントローラ10は、ホスト側通信装置20からのデータパケットP31を受信すると、それを受信したことを表す応答としてACKパケットP32をホスト側通信装置20に返す。
この場合、ホスト側通信装置20はACKパケットP32を受信すると該当するデータパケットをメモリ上から削除する。
【0058】
また、ホスト側通信装置20はトークンパケットP30を受信すると、それをトークンパケットP33として周辺機器側通信装置30に転送する。周辺機器側通信装置30は、トークンパケットP33を受信するとそれをトークンパケットP34として周辺機器40に送信する。
【0059】
このように、周辺機器40が送信するデータパケットを予めホスト側通信装置20のメモリ上に保持しておき、ホストコントローラ10からのトークンパケットを受信した時に、ホスト側通信装置20が直接ホストコントローラ10に対して該当するデータパケットを送信するので、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間の伝送遅延時間が大きい場合であっても、ホストコントローラ10が周辺機器40に対して送信を要求してから短時間で応答することができる。このため、ホストコントローラ10と周辺機器40との間の距離が大きい場合であっても、USBの規格に違反することなく情報を正常に伝送できる。
【0060】
以上に示した動作例は、一般的な転送モードの場合を想定している。USB規格ではACKパケットの存在しないアイソクロナス転送モードを利用することもできる。
そこで、アイソクロナス転送モードを使う可能性がある場合には、図9,図10に示すようにホスト側通信装置20及び周辺機器側通信装置30の動作を変更すればよい。
【0061】
図9において、ホスト側通信装置20はステップS81でアイソクロナス転送モードか否かを識別し、周辺機器側通信装置30はステップS82でアイソクロナス転送モードか否かを識別する。
図9の例では、アイソクロナス転送モードの場合を想定しているので、図6に示したACKパケットP13やACKパケットP18の送信は省略される。
【0062】
同様に、図10においてホスト側通信装置20はステップS83でアイソクロナス転送モードか否かを識別し、周辺機器側通信装置30はステップS84でアイソクロナス転送モードか否かを識別する。
図10の例では、アイソクロナス転送モードの場合を想定しているので、図7に示した各パケットP22,P26,P32の送信は省略されている。
【0063】
なお、ホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間の通信回線においてデータパケットの転送に失敗すると、ホストコントローラ10と周辺機器40との間で伝送したデータの不一致が生じることになる。しかし、この例では誤り補償制御部24,34の制御によりホスト側通信装置20と周辺機器側通信装置30との間でデータ伝送に誤りが発生した場合には再送などの手続きを行うので、確実にデータが伝送される。これにより、ホストコントローラ10と周辺機器40との間でデータの不一致が生じるのが防止される。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、USBの通信区間を従来より大幅に延長することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホスト側通信装置の動作(1)を示すフローチャートである。
【図2】周辺機器側通信装置の動作(1)を示すフローチャートである。
【図3】ホスト側通信装置の動作(2)を示すフローチャートである。
【図4】周辺機器側通信装置の動作(2)を示すフローチャートである。
【図5】通信システムの主要部の構成例を示すブロック図である。
【図6】下り方向の通信動作を示すシーケンス図である。
【図7】上り方向の通信動作を示すシーケンス図である。
【図8】通信システムの主要部の構成例を示すブロック図である。
【図9】アイソクロナス転送モードの下り方向の通信動作を示すシーケンス図である。
【図10】アイソクロナス転送モードの上り方向の通信動作を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10 ホストコントローラ
11 USBインタフェース
20 ホスト側通信装置
21 USBインタフェース
22 通信制御部
23 通信インタフェース
24 誤り補償制御部
25 記憶部
30 周辺機器側通信装置
31 通信インタフェース
32 通信制御部
33 USBインタフェース
34 誤り補償制御部
40 周辺機器
41 USBインタフェース
51,52 USBケーブル
53 通信回線
61,62 無線通信インタフェース[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a USB communication method used when communicating according to the USB (Universal Serial Bus) standard.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, communication interfaces conforming to the USB standard have been widely used in personal computers (PCs) and various peripheral devices.
The specification of the USB standard is disclosed as a USB specification document. According to the USB standard, up to 127 peripheral devices can be connected.
[0003]
Further, a conventional technique of this kind is disclosed in
[Patent Document 1]
Table 2002-542527
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the USB specification states that the device must be within 5 meters of the host PC.
[0005]
Of course, if a USB hub is used, the distance can be extended, but even in that case, it can be extended only up to a maximum of 30 m. For this reason, when communicating using the USB interface, conventionally, peripheral devices could not be used at a place 30 m away from the host PC.
Such a limitation on the distance lies in the operating principle of the USB. That is, in the USB, the host PC has all rights to use the bus, and is controlled so that the host PC allocates a usable band to each peripheral device.
[0006]
In addition, since the time from when the host PC allocates a band to each peripheral device to when the host PC receives data is as short as 16 bit time or less, and 7.5 bit time is assigned as a delay in the cable, the peripheral device Only 8.5 bit time (0.7 μs at 12 Mbps) is allowed from transmission of the right to use of the bus until transmission of the right to use the bus, and the margin is small.
[0007]
Because of such specifications, even if a USB device that causes a lot of delay is connected ignoring the specifications, signal collision will occur and communication cannot be actually performed.
An object of the present invention is to provide a USB communication method capable of performing normal communication even when a delay between a host PC and a peripheral device is large when performing communication according to the USB standard.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
[0009]
According to the first aspect, communication between the host controller and the peripheral device is performed using a host communication device connected to a host controller (host PC) and a peripheral device communication device connected to a peripheral device. Relay.
In addition, since the data transmitted by the peripheral device is stored in the memory of the host communication device, even if the delay time between the host communication device and the peripheral device communication device is large, the communication from the host controller is not possible. Requested data can be transmitted in a short time in response to a request.
[0010]
That is, even when the distance between the host-side communication device and the peripheral device-side communication device is large, data can be transmitted to the host-side communication device within the time specified by the USB standard, and communication can be performed correctly. It can be performed.
According to a second aspect of the present invention, in the USB communication method of the first aspect, communication is performed between the host-side communication device and the peripheral device-side communication device using a wireless line.
[0011]
According to the second aspect, since it is not necessary to connect the host-side communication device and the peripheral device-side communication device with a cable, the degree of freedom of the position in arranging the host controller (host PC) and each peripheral device is increased. .
According to a third aspect of the present invention, in the USB communication method of the first aspect, at least information on power consumption of the peripheral device is transmitted between the host-side communication device and the peripheral device-side communication device.
[0012]
According to the third aspect, since the power consumption of the peripheral device can be monitored on the host controller side, it is possible to output a warning such as an overload.
According to a fourth aspect of the present invention, in the USB communication method of the first aspect, at least information relating to attachment / detachment of a peripheral device to / from a USB interface is transmitted between the host side communication device and the peripheral device side communication device.
[0013]
According to the fourth aspect, since the attachment / detachment of the peripheral device can be monitored on the host controller side, it is possible to output a warning regarding attachment / detachment of the peripheral device.
According to a fifth aspect of the present invention, in the USB communication method according to the first aspect, when performing communication between the host-side communication device and the peripheral device-side communication device, error compensation control including retransmission is performed.
[0014]
When the communication of the host controller is terminated by the host communication device and the communication of the peripheral device is terminated by the peripheral device communication device, when data is lost between the host communication device and the peripheral device communication device. Data mismatch occurs between the source and the destination. For example, when the data transmitted by the host controller to the peripheral device disappears between the host communication device and the peripheral device communication device, the host controller regards the transmission as completed, but the data does not reach the peripheral device.
[0015]
According to the fifth aspect, when performing communication between the host side communication device and the peripheral device side communication device, error compensation control including retransmission is performed, so that data communication between the host side communication device and the peripheral device side communication device is performed. Can be prevented from disappearing, and occurrence of data mismatch between the transmission source and the destination can be prevented.
According to a sixth aspect of the present invention, in the USB communication method according to the first aspect, when the data packet is received from the host controller in the third step, the host-side communication device returns a response of a reception confirmation to the host controller. After the host-side communication device has transmitted a data packet to the host controller in the procedure of step 14 and the fifth procedure, when the host-side communication device receives a response of reception confirmation from the host controller, the transmitted data packet is stored in a memory. A fifteenth procedure for deleting from the host controller, if the first transmission direction is the direction to be input to the host controller, and if there is no corresponding data packet in the memory of the host-side communication device, A sixteenth step of transmitting a response indicating that the communication device does not exist to the host controller; A seventeenth procedure in which, when the peripheral device-side communication device receives a data packet from the peripheral device in step 12, the peripheral device-side communication device returns a reception confirmation response to the peripheral device. It is characterized by.
[0016]
According to the sixth aspect, the host-side communication device and the peripheral device-side communication device can terminate a handshake packet (ACK packet, NAK packet, STALL packet) and a frame packet. It is possible to effectively use the bandwidth between the peripheral device side communication device and the peripheral device.
[0017]
According to a seventh aspect of the present invention, in the USB communication method according to the sixth aspect, the host-side communication device and the peripheral device-side communication device identify whether or not the communication mode is the isochronous transfer, and change the content of the control according to the result. It is characterized by the following.
In isochronous transfer of USB communication, a response confirmation such as an ACK packet is not performed. According to the seventh aspect, control is performed by identifying whether the communication mode is isochronous transfer or not, so that isochronous transfer can be supported.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
One embodiment of a USB communication method according to the present invention will be described with reference to FIGS. This form corresponds to all claims.
FIG. 1 is a flowchart showing the operation (1) of the host communication device. FIG. 2 is a flowchart showing the operation (1) of the peripheral device side communication device. FIG. 3 is a flowchart showing the operation (2) of the host-side communication device. FIG. 4 is a flowchart showing the operation (2) of the peripheral device side communication device. FIG. 5 is a block diagram showing a configuration example of a main part of the communication system.
[0019]
FIG. 6 is a sequence diagram illustrating a downlink communication operation. FIG. 7 is a sequence diagram showing an uplink communication operation. FIG. 8 is a block diagram showing a configuration example of a main part of the communication system. FIG. 9 is a sequence diagram showing a downstream communication operation in the isochronous transfer mode. FIG. 10 is a sequence diagram showing the upstream communication operation in the isochronous transfer mode.
[0020]
In this embodiment, the first procedure, the second procedure, the third procedure, the fourth procedure, the fifth procedure, the sixth procedure, the seventh procedure, the eighth procedure, and the ninth procedure in
[0021]
The fourteenth, fifteenth, sixteenth, and seventeenth procedures in claim 6 correspond to steps S14, S18, S19, and S30, respectively. In this embodiment, it is assumed that the present invention is applied to a communication system as shown in FIG. 5 or FIG.
In FIG. 5, for example, a
[0022]
In a general connection mode, the
[0023]
That is, the
[0024]
The host-
[0025]
The USB interfaces 11, 21, 31, and 41 are communication interfaces that operate according to the specifications of the USB standard.
The connection between the host-
[0026]
In the communication system shown in FIGS. 5 and 8, the host-
The error
[0027]
Also, the peripheral device
The main part of the operation of the host
[0028]
FIG. 2 shows the operation when the peripheral
Before describing the actual operations of the host-
[0029]
Information is basically transmitted in the order of a token packet, a data packet, and a handshake packet.
The token packet is a packet for instructing what data is to flow in which direction. The setup, IN, OUT, SOF, data, NAK, ACK, STALL, and the like are distinguished by the PID (4-bit identifier) in the token packet.
[0030]
The data packet represents the data body to be transmitted. The handshake packet is a packet used for notifying whether or not a packet that would have been sent before has been received, and has three types: an ACK packet, a NAK packet, and a STALL packet.
These packets are transmitted continuously. Consecutive packets are often not in the same direction. The ACK basically flows in the opposite direction to the previous packet. Further, there may be no data packets.
[0031]
“IN” indicating the data transmission direction indicates a direction input to the host controller, and “OUT” indicates a direction from the host controller to the peripheral device.
The SOF is a packet transmitted from the host controller every 1 msec. The end point (Endpoint) is a value described in the token packet, and is used to specify an application of a peripheral device to which the packet is delivered.
[0032]
Next, the operation of the host-
When communication is started between the
[0033]
In this case, the host-
[0034]
In step S12, it is determined whether or not a subsequent data packet arrives from the
In the following step S14, the host-
[0035]
In the next step S15, the
If the received token packet is an IN packet transmission request, the process proceeds from step S11 to S16. In this case, the host-
[0036]
If the corresponding data packet is stored in the storage unit 25 (result previously received from the peripheral device 40), the process proceeds from step S16 to S17, and the data stored in the storage unit 25 (the same transmission source (peripheral The oldest data packet in the data from the device 40) is extracted and transmitted to the
When the
[0037]
If the requested data packet does not exist in the memory of the
On the other hand, when the
[0038]
That is, in step S41, the host-
In step S42, the PID and endpoint described in the received packet are extracted, and the data packet is stored in the memory of the
[0039]
These operations are repeated.
Next, the operation of the peripheral device-
The peripheral device-
[0040]
After receiving the token packet, the peripheral device-
If the request is not an IN packet transmission request, the process proceeds from step S22 to S23, and it is determined whether or not a subsequent data packet arrives from the
[0041]
Thereafter, the peripheral device-
In step S26, it is confirmed whether or not the peripheral device-
[0042]
If the ACK packet has not arrived, the process returns from step S26 to S25 and transmits the same packet again. When the ACK packet arrives, the process returns to step S21.
On the other hand, if the token packet from the
[0043]
In step S27, the peripheral device-
In addition, the peripheral device
[0044]
In step S30, the peripheral device-
In step S31, the peripheral device-
[0045]
Then, the peripheral device-
When a packet (ACK, NAK, STALL) other than the data packet is received in step S28, the process returns from step S29 to S21.
The peripheral device-
[0046]
Further, the peripheral device-
In step S51 in FIG. 4, the peripheral
After that, the peripheral
[0047]
Therefore, the SOF frame is periodically input to the
Next, an operation example of the entire system will be described with reference to FIGS. FIG. 6 shows an operation when data is transmitted in a downward direction from the
[0048]
As shown in FIG. 6, when the
[0049]
The peripheral device-
[0050]
When the
Here, a response to the transmission of the packets P11 and P12 from the
[0051]
Therefore, even when a communication network having a length exceeding the USB standard is formed between the
On the other hand, when data is transmitted from the
In FIG. 7, the
[0052]
When the host-
The
[0053]
Upon receiving the token packet P23 from the host-
The
[0054]
Upon receiving the data packet P25 from the
[0055]
Either the transmission of the ACK packet P26 or the transmission of the data packet P27 may be performed first or simultaneously.
When the host-
[0056]
After that, the
[0057]
Upon receiving the data packet P31 from the host-
In this case, upon receiving the ACK packet P32, the host-
[0058]
When receiving the token packet P30, the
[0059]
As described above, the data packet transmitted by the
[0060]
The operation example described above assumes a case of a general transfer mode. In the USB standard, an isochronous transfer mode in which no ACK packet exists can be used.
Therefore, when there is a possibility that the isochronous transfer mode may be used, the operations of the
[0061]
In FIG. 9, the host-
In the example of FIG. 9, since the case of the isochronous transfer mode is assumed, the transmission of the ACK packet P13 and the ACK packet P18 shown in FIG. 6 is omitted.
[0062]
Similarly, in FIG. 10, the host-
In the example of FIG. 10, since the case of the isochronous transfer mode is assumed, transmission of each packet P22, P26, and P32 shown in FIG. 7 is omitted.
[0063]
If the transfer of the data packet on the communication line between the host-
[0064]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it becomes possible to extend a USB communication area significantly conventionally.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart illustrating an operation (1) of a host-side communication device.
FIG. 2 is a flowchart showing an operation (1) of the peripheral device side communication device.
FIG. 3 is a flowchart showing an operation (2) of the host-side communication device.
FIG. 4 is a flowchart illustrating an operation (2) of the peripheral device-side communication device.
FIG. 5 is a block diagram illustrating a configuration example of a main part of a communication system.
FIG. 6 is a sequence diagram illustrating a downlink communication operation.
FIG. 7 is a sequence diagram showing an uplink communication operation.
FIG. 8 is a block diagram illustrating a configuration example of a main part of a communication system.
FIG. 9 is a sequence diagram showing a downstream communication operation in the isochronous transfer mode.
FIG. 10 is a sequence diagram illustrating an upstream communication operation in the isochronous transfer mode.
[Explanation of symbols]
10 Host controller
11 USB interface
20 Host side communication device
21 USB interface
22 Communication control unit
23 Communication Interface
24 error compensation controller
25 Memory
30 Peripheral device communication device
31 Communication Interface
32 Communication control unit
33 USB interface
34 error compensation control unit
40 Peripheral equipment
41 USB interface
51,52 USB cable
53 communication line
61, 62 wireless communication interface
Claims (7)
前記ホストコントローラからのパケットをホスト側通信装置が受信した場合に、ホスト側通信装置が前記パケットから第1の伝送方向を識別する第1の手順と、
前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合には、次に続くデータパケットの有無をホスト側通信装置が識別する第2の手順と、
前記第2の手順で続くデータパケットがある場合には、そのデータパケットを前記ホスト側通信装置がホストコントローラから受信する第3の手順と、
前記ホスト側通信装置が受信した前記ホストコントローラからのパケットを前記周辺機器側通信装置に転送する第4の手順と、
前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合には、前記ホスト側通信装置は該当するデータパケットが自身のメモリに保持されているか否かを識別し、保持されている場合には該当するデータパケットを前記ホストコントローラに転送する第5の手順と、
前記ホスト側通信装置が周辺機器側通信装置からのデータパケットを受信してメモリに保存する第6の手順と、
前記周辺機器側通信装置がホスト側通信装置からのパケットを受信した場合に、前記パケットから前記周辺機器側通信装置が第2の伝送方向を識別する第7の手順と、
前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合には、次に続くデータパケットの有無を前記周辺機器側通信装置が識別する第8の手順と、
前記第8の手順で続くデータパケットがある場合には、そのデータパケットを前記周辺機器側通信装置が受信する第9の手順と、
前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向でない場合に、前記周辺機器側通信装置が受信したパケットを前記周辺機器に転送する第10の手順と、
前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記周辺機器側通信装置が受信したパケットを前記周辺機器に転送する第11の手順と、
前記第2の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記周辺機器からのパケットを前記周辺機器側通信装置が受信する第12の手順と、
前記第12の手順でデータパケットを受信した場合には、前記周辺機器側通信装置が受信したデータパケットに宛先情報を付加して前記ホスト側通信装置に転送する第13の手順と
を設けたことを特徴とするUSB通信方法。In a USB communication method for communicating between a host controller connected to a host device and a predetermined peripheral device in accordance with the USB standard, a host communication device connected to the host controller and a connection to the peripheral device Between the host controller and the host-side communication device, between the peripheral device and the peripheral-device-side communication device, and between the host-side communication device and the peripheral-device-side communication device. Communicate with each other,
A first procedure in which when the host communication device receives a packet from the host controller, the host communication device identifies a first transmission direction from the packet;
If the first transmission direction is not the direction input to the host controller, a second procedure in which the host-side communication device identifies the presence or absence of the next data packet;
If there is a data packet following the second procedure, a third procedure in which the host-side communication device receives the data packet from the host controller;
A fourth procedure of transferring a packet from the host controller received by the host-side communication device to the peripheral device-side communication device;
If the first transmission direction is the direction to be input to the host controller, the host-side communication device identifies whether the corresponding data packet is stored in its own memory, and the data packet is stored. A fifth procedure for transferring the relevant data packet to the host controller in such a case;
A sixth procedure in which the host-side communication device receives a data packet from a peripheral device-side communication device and stores the data packet in a memory;
A seventh procedure in which, when the peripheral device-side communication device receives a packet from the host-side communication device, the peripheral device-side communication device identifies a second transmission direction from the packet;
If the second transmission direction is not the direction input to the host controller, an eighth procedure in which the peripheral device-side communication device identifies the presence or absence of a subsequent data packet;
If there is a data packet following the eighth procedure, a ninth procedure in which the peripheral device-side communication device receives the data packet;
A tenth procedure for transferring the packet received by the peripheral device side communication device to the peripheral device when the second transmission direction is not the direction input to the host controller;
An eleventh procedure of transferring a packet received by the peripheral device-side communication device to the peripheral device when the second transmission direction is a direction input to the host controller;
A twelfth procedure in which the peripheral device side communication device receives a packet from the peripheral device when the second transmission direction is a direction input to the host controller;
And a thirteenth procedure in which, when a data packet is received in the twelfth procedure, the peripheral device-side communication device adds destination information to the received data packet and transfers the data packet to the host-side communication device. A USB communication method, comprising:
前記第3の手順でホストコントローラからのデータパケットを受信した場合に、前記ホスト側通信装置がホストコントローラに対して受信確認の応答を返す第14の手順と、
前記第5の手順で前記ホスト側通信装置がデータパケットを前記ホストコントローラに送信した後で、前記ホストコントローラから受信確認の応答を受け取った場合には、送信したデータパケットをメモリから削除する第15の手順と、
前記第1の伝送方向が前記ホストコントローラに入力される方向である場合に、前記ホスト側通信装置のメモリに該当するデータパケットが存在しない場合には、前記ホスト側通信装置が前記ホストコントローラに対して存在しないことを表す応答を送信する第16の手順と、
前記第12の手順で周辺機器側通信装置が周辺機器からのデータパケットを受信した場合には、周辺機器側通信装置が周辺機器に対して受信確認の応答を返す第17の手順と
を更に設けたことを特徴とするUSB通信方法。The USB communication method according to claim 1,
A fourteenth procedure in which the host-side communication device returns a response of reception confirmation to the host controller when receiving a data packet from the host controller in the third procedure;
After the host-side communication device transmits a data packet to the host controller in the fifth procedure, if a reception confirmation response is received from the host controller, the transmitted data packet is deleted from the memory. Steps and
If the first transmission direction is the direction input to the host controller, and if there is no corresponding data packet in the memory of the host-side communication device, the host-side communication device sends a signal to the host controller. A sixteenth step of transmitting a response indicating that the file does not exist;
And a seventeenth procedure in which the peripheral device-side communication device returns a reception confirmation response to the peripheral device when the peripheral device-side communication device receives a data packet from the peripheral device in the twelfth procedure. A USB communication method.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2003037645A JP2004246750A (en) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | Usb communication method |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009059018A (en) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Seiko Epson Corp | Information processing system, information processor and data transfer method for information processing system |
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2003
- 2003-02-17 JP JP2003037645A patent/JP2004246750A/en active Pending
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