JP2004246245A - Dispersion-reduced optical fiber and manufacturing method therefor - Google Patents
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散減少光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、分散減少光ファイバが知られている。分散減少光ファイバは、コアの屈折率分布を略ステップ形状であるステップインデックス型にするとともに、コアの径を光の伝播方向に沿って次第に小さくすることで、コアを通過する光パルスを断熱圧縮している。(非特許文献1,2参照)
【0003】
【非特許文献1】
JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOROGY, VOL.9, No.5 1991, pp 561−565
【非特許文献2】
OPTICAL LETTERS, Vol.18, No.7, 1993, pp 476−478
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、光パルスの圧縮を高品質、高効率、かつ低コストで実施する構成については何等開示されていなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、分散減少光ファイバを次のように構成している。
【0006】
すなわち、略ステップ形状の屈折率分布を有するとともに、コアとクラッドの比屈折率差Δ(%)を0.5<Δ<1.0に設定している。コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)を20<(b/a)<30に設定している。クラッド直径(2×b)を80μm≦(2×b)≦200μmに設定している。さらに、ファイバ一端側からファイバ他端側にかけてクラッド直径を漸減させている。
【0007】
本発明においては、さらに、入射するパルス光に対して、次の(1)〜(3)式を満たす特性を有するのが好ましい。
1<N<1.5 …(1)
N:ソリトン次数
2<(L/LDin)<5 …(2)
L:ファイバ長
LDin:分散距離
5<(Din/Dout) …(3)
Din:入力分散値
Dout:出力分散値
ただし、N=(LDin/LNL)1/2
LDin:分散距離
LNL:非線形距離
LDin=2π×光速×(入力パルス幅/1.763)2/(入力分散値×波長×波長)
LNL=1/(非線形定数×入射光のピークパワー)
【0008】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の分散減少光ファイバ1の構成を示す。分散減少光ファイバ1は、コア2とクラッド3とを有している。コア2は、公知の石英系光ファイバと同様に、屈折率を増加させるためにGeO2等のドーパントが添加されている。クラッド3は石英ガラスから構成されており、コア2の外周を覆って設けられている。このように構成された分散減少光ファイバ1は、略ステップインデックス型の屈折率分布を有している。
【0009】
分散減少光ファイバ1は、長手方向にテーパ形状を有している。ここでいうテーパ形状とは、コア2の直径(2×a)とクラッド3の直径(2×b)との間の比率(b/a)をファイバ長さ方向に略同一に保ちながら双方の直径がファイバの大径側端部から小径側端部に向かってそれぞれ漸減するように傾斜する形状をいう。分散減少光ファイバ1では、この傾斜形状が直線的に変化するようにファイバ形状が設定されている。なお、コア2の直径(2×a)をファイバ長さ方向に急減に漸減させると伝送する光パルスが不安定となって断熱圧縮することができなくなるので、コア2の直径(2×a)は数kmの長さに亘って緩やかに漸減されている。本実施形態では、分散減少光ファイバ1は4500mの長さに形成されている。
【0010】
以上の基本構成を有する分散減少光ファイバ1において、本発明では、コア2とクラッド3との比屈折率差Δ(%)が0.5<Δ<1.0に設定されている。また、コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)が20<(b/a)<30に設定されている。また、クラッド直径(2×b)が80μm≦(2×b)≦200μmに設定されている。
【0011】
本発明において、上記条件が設定されている理由を説明する。まず、分散減少光ファイバ1におけるクラッド直径(2×b)と、コア半径(a)とが、(2×b)=80μm〜200μm,(a)=2.0μm〜3.5μmに設定されている理由を説明する。このような基本寸法は、分散減少光ファイバ1を、クラッド直径125μmのシングルモードファイバα,β(図1参照)に接続損を最小限に抑制した状態で物理的に融着接続可能な寸法である。クラッド直径125μmのシングルモードファイバα,βは通信用光ファイバとして汎用される光ファイバである。
分散減少光ファイバ1ではこのような理由によりその基本寸法が設定されている。分散減少光ファイバ1をクラッド直径125μmのシングルモードファイバα,βに接続損を十分に抑制した状態で融着接続するうえでは、クラッド直径(2×b)を80μm〜200μmに設定することが特に重要である。そのため、本発明では、クラッド直径(2×b)を80μm〜200μmに設定している。
【0012】
次に、図2〜図4を参照して他の条件が設定されている理由を説明する。図2において、x軸はコア半径(a)[範囲2.0μm〜3.5μm]を示し、y軸は比屈折率差Δ(%)[範囲0.4〜1.1]を示す。図2において、ハッチング領域は、信号光波長1.55μmでの分散値が−1〜0の領域を示し、白色領域は、同分散値が0〜1の領域を示し、ハッチング領域と白色領域との境界は分散値0を示す。分散減少光ファイバ1では、出力側の分散値を−1〜0にする必要がある。図2では、比屈折率ΔがΔ≦0.5%であれば、すべてのコア半径(a)において、分散値は0〜1となる。これに対して、比屈折率ΔがΔ<0.5%であれば、コア半径(a)を2.0〜2.28の範囲で適宜設定することにより、分散値を−1〜0にすることが可能となる。これにより、比屈折率差は、0.5%<Δを必要とする。
【0013】
図3において、x軸はコア半径(a)[範囲2.0μm〜3.5μm]を示し、y軸は比屈折率差Δ(%)[範囲0.4〜1.1]を示す。図3において、ハッチング領域は、波長1.55μmでの規格化周波数V値が2.4〜2.5となる領域を示し、白色領域は、V値が2.3〜2.4となる領域を示し、ハッチング領域と白色領域との境界がV値2.4を示す。一般に分散減少光ファイバでは、V値が2.4より大きくなると、マルチモード動作となって使用できなくなる。したがって、本発明の分散減少光ファイバ1においてもV値を2.4より小さい白色領域にする必要がある。
【0014】
このようなV値の設定範囲から図3を詳細に見てみると、比屈折率差Δが大きくなるに連れて、使用可能な規格化周波数V(V<2.4)を設定できるコア半径(a)の範囲は狭くなる。そして、比屈折率差Δが1.0%以上となると、コア半径(a)の設定可能範囲は急激に狭くなり、コア半径(a)が2.0μm〜2.4μmの範囲でしか、規格化周波数VをV<2.4に設定できなくなる。
【0015】
また、一般に、比屈折率Δが大きくなると、モードフィールド径が小さくなることが知られている。分散減少光ファイバ1は、一般的なシングルモードファイバα,βに接続することを前提にしている。一般的なシングルモードファイバα,βのモードフィールド径は10μmであり、このようなモードフィールド径を有するシングルモードファイバα,βに分散減少光ファイバを接続する場合、モードフィールド径が小さくなり過ぎると結合損失が大きくなる。具体的にいえば、比屈折率Δが1.0%以上となると、その結合損失は分散減少光ファイバからシングルモードファイバα,βにパルス光を伝送するうえで問題となる。したがって、比屈折率Δは、Δ<1.0%を必要とする。
【0016】
以上の観点から、分散減少光ファイバ1は、比屈折率Δが、0.5%<Δ<1.0%に設定されている。
【0017】
図4において、x軸は、コア半径(a)[範囲2.0μm〜3.5μm]を示し、y軸は、クラッド直径(2×b)[範囲80μm〜200μm]を示す。図4より明らかなように、クラッド直径125μmのシングルモードファイバα,βに融着接続可能な分散減少光ファイバの寸法範囲を、クラッド直径(2×b)=80〜200μm,コア半径(a)=2.0μm〜3.5μmとすると、この寸法範囲において、分散減少光ファイバの基本構成(ファイバ一端側からファイバ他端側にかけてクラッド直径が漸減する)を実現するためには、比率b/aを20〜30に設定する必要がある。このような観点から分散減少光ファイバ1では、比率b/aが20〜30に設定されている。
【0018】
以上が本発明において構造条件を設定した理由である。本実施形態の分散減少光ファイバ1では、このような本発明の基本構成を踏まえて、具体的に次のように構成している。すなわち、コア2とクラッド3の比屈折率差Δ(%)が0.8%に設定されている。この屈折率差Δ(%)は、本発明で規定した比屈折率差Δ(%)の範囲(0.5<Δ<1.0)を満たしている。コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)が28に設定されている。この比(b/a)は、本発明で規定した比(b/a)の範囲(25<(b/a)<30)を満たしている。クラッド直径(2×b)が次のように設定されている。すなわち、大径端側のクラッド直径(2×b)が165μmに設定され、小径端側のクラッド直径(2×b)が117μmに設定されている。両端のクラッド外径(2×b)ともに本発明で規定したクラッド直径(2×b)の範囲(80μm≦2×b≦200μm)を満たしている。
【0019】
また、このように構成された分散減少光ファイバ1の分散値を測定したところ、ファイバ大径端(165μm)における分散値は12.0ps/nm/kmであり、ファイバ小径端(117μm)における分散値は0.5ps/nm/kmであった。分散減少光ファイバ1においては、通常、ファイバ大径端にパルス光が入射され、ファイバ小径端からパルス光が出射される。そのため、本実施形態の分散減少光ファイバ1においては、ファイバ大径端の分散値(12.0ps/nm/km)が入力分散値Dinとなり、ファイバ小径端の分散値(0.5ps/nm/km)が出力分散値Doutとなる。
【0020】
このように構成された分散減少光ファイバ1においては、入射するパルス光に対して、次のような条件を満たすように、その特性が設定されており、これにより、光パルスを高品質、高効率、かつ低コストに断熱圧縮することができる。
【0021】
すなわち、本実施形態では、パルスエネルギーと入力分散値との関係を示すソリトン次数Nが、N=1.2に設定されている。ソリトン次数Nは、次の(A)式により算出される。
N=(LDin/LNL)1/2 …(A)
(A)式におけるLDinは分散距離であり、LNLは非線形距離である。
【0022】
分散距離LDinは、次の(B)式により算出される。
【0023】
また、非線形距離LNLは、次の(C)式により算出される。
LNL=1/(非線形定数×入射光のピークパワー) …(C)
また、ファイバ長と入力分散値との関係を示す値である(L/LDin)がL/LDin=4.4に設定されている。ここで、Lはファイバ長であり、LDinは、上記(B)式で規定される分散距離である。
【0024】
また、入力分散値Dinと出力分散値Doutとの比(Din/Dout)がDin/Dout=24に設定されている。
【0025】
分散減少光ファイバ1では、以上の構成を備えることで、光パルスを高品質、高効率、かつ低コストに断熱圧縮することができる。以下、具体的に分散減少光ファイバ1による断熱圧縮効果を測定した結果を図5を参照して説明する。なお、以下の説明では、入射パルス光として、パルス幅7.0ps,繰り返し周波数40GHz,平均電力200mW(ピークパワー0.63W)を入射するという条件のもとで分散減少光ファイバ1の断熱圧縮効果が測定された。
【0026】
図5より明らかなように、分散減少光ファイバ1では、パルス幅7.0psのパルス光がパルス幅0.3psまで断熱圧縮されている。
【0027】
次に本実施形態の分散減少光ファイバ1の製造方法を図6を参照して説明する。まず、光ファイバプリフォーム5が形成される。光ファイバプリフォーム5は、光ファイバコア2とクラッド3との比屈折率差Δ(%)が0.5<Δ<1.0(本実施形態では、Δ=0.8%)に設定され、コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)が20<(b/a)<30(本実施形態では、b/a=28)に設定される。
【0028】
そして、形成された光ファイバプリフォーム5が、コア2の直径(2×a)が数kmの長さに亘って緩やかに漸減するように加熱延伸により線引きされる。これにより、大径端クラッド直径=165μm,小径端クラッド直径=117μmの分散減少光ファイバ1が作製される。
【0029】
(実施の形態2)
本実施の形態の分散減少光ファイバ10の構成やその製造方法は、基本的には分散減少光ファイバ1と同様である。ただし、本実施形態の分散減少光ファイバ10では、具体的に次のように構成している。すなわち、コア2とクラッド3の比屈折率差Δ(%)が0.8%に設定されている。この屈折率差Δ(%)は、本発明で規定した比屈折率差Δ(%)の範囲(0.5<Δ<1.0)を満たしている。コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)が26に設定されている。この比(b/a)は、本発明で規定した比(b/a)の範囲(25<(b/a)<30)を満たしている。クラッド直径(2×b)が次のように設定されている。すなわち、大径端側のクラッド直径(2×b)が122μmに設定され、小径端側のクラッド直径(2×b)が107μmに設定されている。両端のクラッド外径(2×b)ともに本発明で規定したクラッド直径(2×b)の範囲(80μm≦(2×b)≦200μm)を満たしている。また、このように構成された分散減少光ファイバ1の分散値を測定したところ、ファイバ大径端(122μm)における分散値は5.0ps/nm/kmであり、ファイバ小径端(107μm)における分散値は0.2ps/nm/kmであった。また、分散減少光ファイバ10は8300mの長さに形成されている。
【0030】
このように構成された分散減少光ファイバ10においては、入射するパルス光に対して、次のような条件を満たすように、その特性が設定されており、これにより、光パルスを高品質、高効率、かつ低コストに断熱圧縮することができる。
【0031】
すなわち、本実施形態では、パルスエネルギーと入力分散値との関係を示すソリトン次数Nが、N=1.3に設定されている。また、ファイバ長と入力分散値との関係を示す値である(L/LDin)がL/LDin=3.4に設定されている。ここで、Lはファイバ長であり、LDinは、前記(B)式で規定される分散距離である。
【0032】
また、入力分散値Dinと出力分散値Doutとの比(Din/Dout)がDin/Dout=25に設定されている。
【0033】
分散減少光ファイバ10では、以上の構成を備えることで、光パルスを高品質、高効率、かつ低コストに断熱圧縮することができる。以下、具体的に分散減少光ファイバ1による断熱圧縮効果を測定した結果を図7を参照して説明する。なお、以下の説明では、入射パルス光として、パルス幅7.0ps,繰り返し周波数40GHz,平均電力100mW(ピークパワー0.32W)を入射するという条件のもとで分散減少光ファイバ1の断熱圧縮効果を測定した。
【0034】
図7より明らかなように、分散減少光ファイバ10では、パルス幅7.0psのパルス光を、パルス幅0.4psまで断熱圧縮している。
【0035】
次に、分散減少光ファイバ10の構成において、ソリトン次数Nだけを変動させて測定した結果を、図8,図9を参照して説明する。図8において、縦軸は、ソリトン次数Nを示し、横軸は、圧縮後のパルス幅を示しており、図8は、ソリトン次数Nを順次変動させた分散減少光ファイバ10で、上記パルス光(初期パルス幅7ps)を断熱圧縮した場合における圧縮結果を示している。図9は、N=1.8とした場合における分散減少光ファイバ10によるパルス光の圧縮状態を示している。
【0036】
図8より明らかなように、1.0<Nとすることで、分散減少光ファイバ10は、7.0psのパルス光を3.0ps以下まで圧縮するという、非常に高い圧縮率での圧縮を実現させている。ただし、Nを(N=1.8)という高い水準まで上昇させると、図9に示すように、圧縮後の波形にペデルタス成分γ(別名、ウィング成分や裾野成分と呼ばれる)が生じており、波形品質が劣化していることがわかる。
【0037】
このことに基づき、分散減少光ファイバ10では、ソリトン次数Nが、1.0<N<1.8に設定されている。
【0038】
次に、分散減少光ファイバ10の構成において、ファイバ長と入力分散値との関係を示す値である(L/LDin)だけを変動させて測定した結果を、図10を参照して説明する。図10において、横軸は、(L/LDin)を示し、縦軸は、圧縮後のパルス幅を示している。図10は、(L/LDin)を順次変動させた分散減少光ファイバ10で、上記パルス光(初期パルス幅7ps)を断熱圧縮した場合における圧縮結果を示している
図10より明らかなように、2<(L/LDin)とすることで、分散減少光ファイバ10は、7.0psのパルス光を2.0ps以下まで圧縮するという、非常に高い圧縮率での圧縮を実現させている。ただし、ファイバ長Lは、長くなり過ぎると、製造コストを上昇させて都合が悪い。そのため、本発明では、製造コストの観点から、(L/LDin)の上限値が(L/LDin<5)に設定されている。
【0039】
次に、分散減少光ファイバ10の構成において、入力分散値Dinと出力分散値Doutとの比(Din/Dout)だけを変動させて測定した結果を、図11を参照して説明する。図11において、横軸は、(Din/Dout)を示し、縦軸は、圧縮後のパルス幅を示している。図11は、(Din/Dout)を順次変動させた分散減少光ファイバ10で、上記パルス光(初期パルス幅7ps)を断熱圧縮した場合における圧縮結果を示している
図11より明らかなように、5<(Din/Dout)とすることで、分散減少光ファイバ10は、7.0psのパルス光を1.3ps以下まで圧縮するという、非常に高い圧縮率での圧縮を実現させている。
【0040】
このように、分散減少光ファイバ10では、
1<N<1.5 …(1)
2<(L/LDin)<5 …(2)
5<(Din/Dout) …(3)
N:ソリトン次数
L:ファイバ長
LDin:分散距離
Din:入力分散値
Dout:出力分散値
と設定することで、パルス光を、高効率、高い品質、低コストでもって断熱圧縮することができる。このような本発明の特徴は、本実施形態に限らず、前述した実施の形態1の分散減少光ファイバ1においても同様に適用される。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パルス光を、高効率、高い品質、低コストでもって断熱圧縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の分散減少光ファイバの構成を示す概略斜視図である。
【図2】実施の形態1の第1の特性を示す線図である。
【図3】実施の形態1の第2の特性を示す線図である。
【図4】実施の形態1の第3の特性を示す線図である。
【図5】実施の形態1の断熱圧縮結果を示す線図である。
【図6】実施の形態1の分散減少光ファイバの製造方法に供する図である。
【図7】本発明の実施の形態2の断熱圧縮効果を示す線図である。
【図8】実施の形態2の第1の特性を示す線図である。
【図9】実施の形態の比較例の断熱圧縮効果を示す線図である。
【図10】実施の形態2の第2の特性を示す線図である。
【図11】実施の形態2の第3の特性を示す線図である。
【符号の説明】
1 分散減少光ファイバ 2 コア 3 クラッド
5 光ファイバプリフォーム 10 分散減少光ファイバ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to dispersion reducing optical fibers.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Dispersion-reducing optical fibers are conventionally known. The dispersion-reducing optical fiber has a step index type refractive index distribution with a substantially stepped core, and the diameter of the core is gradually reduced along the light propagation direction to adiabatically compress the light pulse passing through the core. are doing. (See Non-Patent
[0003]
[Non-patent document 1]
JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY, VOL. 9, No. 5 1991, pp 561-565
[Non-patent document 2]
OPTICAL LETTERS, Vol. 18, No. 7, 1993, pp 476-478.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned conventional example, there is no disclosure of a configuration for compressing an optical pulse with high quality, high efficiency, and low cost.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention has a dispersion-reducing optical fiber configured as follows.
[0006]
That is, the refractive index distribution has a substantially stepped shape, and the relative refractive index difference Δ (%) between the core and the clad is set to 0.5 <Δ <1.0. The ratio (b / a) between the core diameter (2 × a) and the clad diameter (2 × b) is set to 20 <(b / a) <30. The cladding diameter (2 × b) is set to 80 μm ≦ (2 × b) ≦ 200 μm. Further, the cladding diameter is gradually reduced from one end of the fiber to the other end of the fiber.
[0007]
In the present invention, it is further preferable that the pulsed light has characteristics satisfying the following equations (1) to (3).
1 <N <1.5 (1)
N:
L: fiber length L Din :
D in : input variance value D out : output variance value, where N = (L Din / L NL ) 1/2
L Din : Dispersion distance L NL : Non-linear distance L Din = 2π × light speed × (input pulse width / 1.763) 2 / (input dispersion value × wavelength × wavelength)
LNL = 1 / (nonlinear constant × peak power of incident light)
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(Embodiment 1)
FIG. 1 shows a configuration of a dispersion-reduced
[0009]
The dispersion reducing
[0010]
In the dispersion-reduced
[0011]
In the present invention, the reason why the above conditions are set will be described. First, the cladding diameter (2 × b) and the core radius (a) in the dispersion-reduced
The basic dimensions of the dispersion reducing
[0012]
Next, the reason why other conditions are set will be described with reference to FIGS. In FIG. 2, the x-axis indicates the core radius (a) [range 2.0 μm to 3.5 μm], and the y-axis indicates the relative refractive index difference Δ (%) [range 0.4 to 1.1]. In FIG. 2, a hatched area indicates an area having a dispersion value of −1 to 0 at a signal light wavelength of 1.55 μm, a white area indicates an area having the same dispersion value of 0 to 1, and a hatched area and a white area. Indicates a variance value of 0. In the dispersion reducing
[0013]
3, the x-axis indicates the core radius (a) [range 2.0 μm to 3.5 μm], and the y-axis indicates the relative refractive index difference Δ (%) [range 0.4 to 1.1]. In FIG. 3, a hatched area indicates an area where the normalized frequency V value at a wavelength of 1.55 μm is 2.4 to 2.5, and a white area indicates an area where the V value is 2.3 to 2.4. , And the boundary between the hatched area and the white area indicates a V value of 2.4. In general, when the V value is greater than 2.4, the dispersion-reduced optical fiber becomes a multimode operation and cannot be used. Therefore, the dispersion-reducing
[0014]
Looking at FIG. 3 in detail from such a setting range of the V value, as the relative refractive index difference Δ increases, the core radius at which the usable normalized frequency V (V <2.4) can be set is set. The range of (a) becomes narrow. When the relative refractive index difference Δ becomes 1.0% or more, the settable range of the core radius (a) is sharply narrowed, and the standard can be set only when the core radius (a) is in the range of 2.0 μm to 2.4 μm. Cannot be set to V <2.4.
[0015]
In general, it is known that as the relative refractive index Δ increases, the mode field diameter decreases. The dispersion reducing
[0016]
From the above viewpoint, the relative refractive index Δ of the dispersion reducing
[0017]
In FIG. 4, the x-axis indicates the core radius (a) [range 2.0 μm to 3.5 μm], and the y-axis indicates the cladding diameter (2 × b) [range 80 μm to 200 μm]. As is clear from FIG. 4, the dimension range of the dispersion-reduced optical fiber that can be fusion-spliced to the single-mode fibers α and β having a cladding diameter of 125 μm is as follows: cladding diameter (2 × b) = 80 to 200 μm, core radius (a) = 2.0 μm to 3.5 μm, in this dimension range, in order to realize the basic configuration of the dispersion-reduced optical fiber (the cladding diameter gradually decreases from one end of the fiber to the other end of the fiber), the ratio b / a Must be set to 20 to 30. From such a viewpoint, in the dispersion reducing
[0018]
The above is the reason for setting the structural conditions in the present invention. The dispersion-reduced
[0019]
Further, when the dispersion value of the dispersion-reduced
[0020]
The characteristics of the dispersion-reduced
[0021]
That is, in the present embodiment, the soliton order N indicating the relationship between the pulse energy and the input variance is set to N = 1.2. The soliton order N is calculated by the following equation (A).
N = (L Din / L NL ) 1/2 (A)
In Formula (A), L Din is a dispersion distance, and L NL is a non-linear distance.
[0022]
The dispersion distance L Din is calculated by the following equation (B).
[0023]
Further, the nonlinear distance LNL is calculated by the following equation (C).
LNL = 1 / (nonlinear constant × peak power of incident light) (C)
Further, (L / L Din ), which is a value indicating the relationship between the fiber length and the input dispersion value, is set to L / L Din = 4.4. Here, L is the fiber length, and L Din is the dispersion distance defined by the above equation (B).
[0024]
Further, the ratio (D in / D out ) between the input dispersion value D in and the output dispersion value D out is set to D in / D out = 24.
[0025]
With the dispersion reducing
[0026]
As is apparent from FIG. 5, in the dispersion-reduced
[0027]
Next, a method for manufacturing the dispersion-reduced
[0028]
Then, the formed
[0029]
(Embodiment 2)
The configuration of the dispersion reduced
[0030]
The characteristics of the dispersion-decreasing
[0031]
That is, in the present embodiment, the soliton order N indicating the relationship between the pulse energy and the input variance is set to N = 1.3. (L / L Din ), which is a value indicating the relationship between the fiber length and the input dispersion value, is set to L / L Din = 3.4. Here, L is the fiber length, and L Din is the dispersion distance defined by the formula (B).
[0032]
In addition, the ratio (D in / D out ) between the input dispersion value D in and the output dispersion value D out is set to D in / D out = 25.
[0033]
With the dispersion reducing
[0034]
As is clear from FIG. 7, in the dispersion-reduced
[0035]
Next, the result of measurement in the configuration of the dispersion reducing
[0036]
As is clear from FIG. 8, by setting 1.0 <N, the dispersion reducing
[0037]
Based on this, in the dispersion-reduced
[0038]
Next, with reference to FIG. 10, a description will be given of a result obtained by changing only (L / L Din ), which is a value indicating the relationship between the fiber length and the input dispersion value, in the configuration of the dispersion reducing
[0039]
Next, with reference to FIG. 11, a description will be given of a result of measurement performed by changing only the ratio (D in / D out ) between the input dispersion value D in and the output dispersion value D out in the configuration of the dispersion reducing
[0040]
Thus, in the dispersion reducing
1 <N <1.5 (1)
2 <(L / L Din ) <5 (2)
5 <(D in / D out ) (3)
By setting N: soliton order L: fiber length L Din : dispersion distance D in : input dispersion value D out : output dispersion value, adiabatic compression of pulse light with high efficiency, high quality, and low cost is possible. it can. Such features of the present invention are not limited to the present embodiment, but are similarly applied to the dispersion-reduced
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, pulse light can be adiabatically compressed with high efficiency, high quality, and low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a configuration of a dispersion-reduced optical fiber according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing first characteristics of the first embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing a second characteristic of the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing a third characteristic of the first embodiment.
FIG. 5 is a diagram showing adiabatic compression results of the first embodiment.
FIG. 6 is a diagram provided for the method of manufacturing the dispersion-reduced optical fiber according to the first embodiment;
FIG. 7 is a diagram showing an adiabatic compression effect according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing first characteristics of the second embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing an adiabatic compression effect of a comparative example of the embodiment.
FIG. 10 is a diagram showing a second characteristic of the second embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a third characteristic of the second embodiment.
[Explanation of symbols]
REFERENCE SIGNS
Claims (3)
コア直径(2×a)とクラッド直径(2×b)との比(b/a)を20<(b/a)<30に設定し、
クラッド直径(2×b)を80μm≦(2×b)≦200μmに設定し、
ファイバ一端側からファイバ他端側にかけてクラッド直径を漸減させた、
ことを特徴とする分散減少光ファイバ。Having a substantially step-shaped refractive index distribution, and setting the relative refractive index difference Δ (%) between the core and the clad to 0.5 <Δ <1.0,
The ratio (b / a) of the core diameter (2 × a) and the clad diameter (2 × b) is set to 20 <(b / a) <30,
The cladding diameter (2 × b) is set to 80 μm ≦ (2 × b) ≦ 200 μm,
The cladding diameter was gradually reduced from one end of the fiber to the other end of the fiber,
Dispersion-reducing optical fiber, characterized in that:
1<N<1.5 …(1)
N:ソリトン次数
2<(L/LDin)<5 …(2)
L:ファイバ長
LDin:分散距離
5<(Din/Dout) …(3)
Din:入力分散値
Dout:出力分散値
ただし、N=(LDin/LNL)1/2
LDin:分散距離
LNL:非線形距離
LDin=2π×光速×(入力パルス幅/1.763)2/(入力分散値×波長×波長)
LNL=1/(非線形定数×入射光のピークパワー)2. The dispersion-reduced optical fiber according to claim 1, wherein the optical fiber has characteristics satisfying the following expressions (1) to (3) with respect to incident pulse light.
1 <N <1.5 (1)
N: soliton order 2 <(L / L Din ) <5 (2)
L: fiber length L Din : dispersion distance 5 <(D in / D out ) (3)
D in : input variance value D out : output variance value, where N = (L Din / L NL ) 1/2
L Din : Dispersion distance L NL : Non-linear distance L Din = 2π × light speed × (input pulse width / 1.763) 2 / (input dispersion value × wavelength × wavelength)
LNL = 1 / (nonlinear constant × peak power of incident light)
前記光ファイバプリフォームを、クラッド直径(2×b)が80μm≦2b≦200μmになるように、かつ、ファイバ一端側からファイバ他端側にかけてクラッド直径が漸減するように加熱延伸により線引きする工程と、
を含むことを特徴とする分散減少光ファイバの製造方法。The relative refractive index difference Δ (%) between the core and the clad is set to 0.5 <Δ <1.0, and the ratio (b / a) between the core diameter (2 × a) and the clad diameter (2 × b) is set. Forming an optical fiber preform set to 25 <(b / a) <30;
Drawing the optical fiber preform by heating and drawing such that the clad diameter (2 × b) satisfies 80 μm ≦ 2b ≦ 200 μm, and the clad diameter gradually decreases from one end of the fiber to the other end of the fiber. ,
A method for manufacturing a dispersion-reduced optical fiber, comprising:
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JP2009545012A (en) * | 2006-07-25 | 2009-12-17 | ザ ボード オブ トラスティーズ オブ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ | Apparatus and method using hollow core fiber taper |
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2003
- 2003-02-17 JP JP2003038115A patent/JP2004246245A/en active Pending
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