【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボトムプラウ用ボトムユニットに関し、さらに詳しくは、土との摩擦によりモールドボードの作業面に取り付けた摩擦減少板の偏摩耗に対応して摩耗しやすい個所のみを独立して交換できるように構成したボトムプラウ用ボトムユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
圃場における耕起作業では、種々の作業機が使用されていて、なかでもボトムプラウ作業機は広範囲な圃場の耕起作業機に適していることから古くから使用されている。とくに近年話題になっている有機農業を実践するためには圃場の表面などに散在する切り株、雑草や枯れ草などを土中に埋没させて有機物を醗酵腐食させる必要からボトムプラウ作業機が用いられている所以である。
また、休耕や、永年使用によるトラクタの踏圧や、雨水の浸透による土の自然硬化が進行し、表面だけではなく次第に硬化した層が下方にまで成長しがちである。
とくに、牧草地では、牛などの家畜による踏圧により硬い層が次第に成長し牧草の根の張りを阻害してしまう結果となる。表面が硬化した圃場に対してロータリ耕耘機による耕耘作業では表面だけの耕耘であって、見かけ上作土層は形成されるが、この作土層の下層には盤が形成されており、この盤は透水性が著しく悪く（透水性が劣り）、しかも、通気性も悪いことから、少しの雨でも帯水してしまい作土層の流出や、作物は根を成長させることができず、十分な成育を期待することができないものになってしまう。
そこで、ボトムプラウ作業機を用いた耕起作業によると、ロータリ耕耘爪により深い位置での耕起反転作業を行うことができ、硬化層の破砕はもちろんのこと、その下側に存在する心土層に対しても耕起作用を施し、硬化層に透水性をもたせ、さらには、心土層内に空気を供給することで土の活性化を図り、排水性、透水性を向上させることが可能になる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような目的で使用されるボトムプラウ作業機では、一つの問題を抱えている。それは、モールドボードの表面、言い換えると、耕起作用を直接的に行うモールドボードの作業面に圃場の土が付着することで、大量の土が付着すると耕起能力が低下してれき土の反転ができなくなってしまうことや、これにより作業時の抵抗が大きくなってトラクタに対する負荷が増大する問題があった。
【０００４】
そこで、ボトムプラウのボトムユニットに対して改良が加えられていて、もっとも良く知られている改良点は、ボトムにおけるモールドボードの作業面に比較的耐摩耗性に優れているナイロンや、ポリプロピレン樹脂などの樹脂板を取り付けて、作業中の土の付着を少なくすると共に、れき土のすべりを促し作業中の摩擦抵抗を減少させるようにしたことである。
【０００５】
ところが、この摩擦減少板では金属に比較して摩耗しやすいことから耐久性に問題が生じ、使用期間中に樹脂板の交換を余儀なくさせられる。この場合、摩耗が多い部分と、摩耗が小さい部分との間に大きな違いがあって、シェアに近い部分と、シンに近い部分から摩耗が多くなり、モールドボードの反転部分では前記部分に比較して摩耗量は小さいのである。
したがって、摩耗状態が最も進行した場所に合わせて摩擦減少板を交換すると未だ寿命のある部分を残した状態で摩擦減少板を交換せざるを得ない。しかし、摩擦減少板が一枚の部材となっているために、部分的な交換を行うことは不可能であって、交換しなければ耕起反転作業を能率よく行うことができないことから、無駄になっても摩擦減少板全体を交換をしなければならない。
このように使用耐用域が存在しているにも拘らず、摩擦減少板全体を交換するには樹脂製品の廃棄物が増大することになり、環境保全の趣旨にも反して何らかの改良が必要視されている。
【０００６】
そこで、摩擦減少板の摩耗状態を図５によって検討すると、この図において、れき土の耕起作業の先頭に当たるＭ部分が摩耗の大きい領域であり、次いで、反転れき土の盛り上がりに比例してＮ領域の摩耗が大きく、さらには、Ｌ領域の摩耗が大きく、次いでれき土の反転に寄与する部分である部分Ｌ領域の摩耗が大きい。言い換えると摩耗領域について比較した場合、Ｍ領域では摩耗状態が限界に近くてもＬ、Ｎ領域は未だ使用に耐えることができる厚さを維持しているのである。
したがって、Ｍ領域のみの摩擦減少板を他所と独立して交換できれば、その摩擦減少板の有効利用に寄与することができるのである。
尤も、ボトムは作業対象となる圃場の土質により、あるいは、作業目的によりモールドボードの曲面形状は異なるので、図５に示す例は一例であって、すべてのモールドボードにおける摩擦減少板の摩耗状態が同様の摩耗分布になるわけはない。
そこで、本発明は樹脂などの加工製品の氾濫を防ぎ、地球環境の保護にも貢献することができるモールドプラウにおけるボトムユニットを提供することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述のような目的達成するために、本発明は、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの表面、言い換えると、れき土に直接に接触する作業面を摩耗分布に応じて少なくとも二つに分割して、分割されたモールドボードの作業面に分割された摩擦減少板を取付けて構成したことを特徴とするものであるから、これにより、摩耗した摩擦減少板を独立して交換することができる。
【０００８】
また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に区画突条を設けて、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画されたモールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするものであるから、耕起作業におけるモールドボードに対する土の付着や、作業摩擦が減少するばかりか、摩擦減少板は偏摩耗した場合でも部分的にその摩擦減少板を交換することで耐用年数の残存している摩擦減少板を残して有効に活用することができる。
【０００９】
また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って同一高さであり、その作業面を少なくとも二つに分割し、区画突条で区画されたモールドボードの表面に摩擦減少板を取り付けて構成したことを特徴とするものであるから、耕起された土の移動の上では区画突条は摩擦減少板と同一平面、同一曲面にあってそのれき土の移動の抵抗にはならず、れき土の移動を妨げることがない。
【００１０】
また、ボトムベッドに対してモールドボードを取り付け、モールドボード表面に摩擦減少板を取り付けて構成したボトムプラウ用ボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面に設けた区画突条はモールドボード作業面の曲面に沿って摩擦による摩耗の大きいところと、摩耗の小さいところとに分割して構成したことを特徴とするものであるから、作業により摩耗著しい箇所のみの摩擦減少板を交換するだけで当初の耕起性能を取り戻すことができる。
【００１１】
また、摩耗の大きいところをさらに二つに区画して構成したことを特徴とするものであるから、作業対象の圃場によって異なる場合の偏摩耗にも細かく対応することができ、摩擦減少板の有効使用を図ることができ、また、直線状の区画突状のみならず、摩耗状態の領域に合わせて曲線状の区画突条を取り付ければ一層効果的に摩擦減少板の交換を行うことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図１ないし、図４について説明を加える。先ず、添付したこれらの図において符号１０はボトムプラウ作業機に用いるボトムユニットを示し、このボトムユニット（以下、ボトムと云う）１０はボトムベッド２０に対して、ボトム構成部材が取り付けられて構成されているものである。先ず、耕起作業における先頭部分にはシン１２が取り付けてあり、シン１２の下端部にはシェアポイント１３が取り付けられ、このシェアポイント１３と連続してシェア１４が取り付けられている。言い換えると、ボトムベッド２０の下端縁に沿ってシェア１４が取り付けられている。これらはボトムベッド２０に対して取り付けられているのであって、ボトムベッド２０については後に詳しく説明する。前記シェアポイント１３の後方下端位置には作業進行方向の後方に延びるランドサイド３１があり、ボトムが受ける作業負荷をれき溝の壁に接触させることで反転作業時の反力を負担している。
【００１３】
前記ボトムベッド２０を下端部で支持しているビーム１１の上端部はプラウ作業機を構成する作業機フレームに対して取付けられており、ここではその説明を省略してある。
さらに、ボトムベッド２０の作業進行方向の前面、言い換えると、れき土と対面する作業面にはモールドボード１６が耕起曲面に沿って前面を覆う状態で取り付けられている。
【００１４】
そして、前記モールドボード１６の作業面には耕深方向に沿って区画突条１７がボルト１７Ａにより固定されている。この区画突条１７はモールドボード１６の上縁１６Ａから、その下縁１６Ｂに至る間を縦断する状態で取り付けられており、区画突条１７の表面に頭が突出することがない皿ボルト１７Ａを用いてある。この皿ボルト１７Ａの他端部はモールドボード１６の裏側まで延びてナット１７Ｂにより締着されて区画突条１７がモールドボード１６に固定されている。
【００１５】
この区画突条１７により分割されたモールドボード１６の曲面のうちシン１２に近い前部分Ｘと、他の分割されたシン１２から遠い部分、即ち後部分Ｙにそれぞれ摩擦減少板１８が独立した状態で固定される。
区画突条１７と摩擦減少板１８の表面は同一平面（曲面）上にあるか、あるいは、摩擦減少板１８の方が表面上高い位置になるようにする。
この固定には前記区画突条１７と同様に表面に突出することのない皿ボルト１７Ａにより取り付けられる。これらの摩擦減少板１８は後に交換されることから前記皿ボルト１７Ａはモールドボード１６の裏側においてナット１７Ｂにより締着固定されている。
【００１６】
前記摩擦減少板１８は作業中の土の摩擦、土の付着を防ぐことを直接の目的としているもので、目的でナイロン樹脂、プロピレン樹脂などにより成形されたものが用いられる。この摩擦減少板１８は耐摩耗性に優れているばかりか表面のすべり性に優れ、土の付着が少ないことが要求され、これらの条件を充足する材料であれば前記樹脂以外の材質、材料であっても用いられる。
【００１７】
この摩擦減少板１８はシェア１４の表面ならびに、区画突条１７の表面と段差のない表面であることが必要で、これにより、れき土の耕起反転移動を妨げることがないように連続した曲面を描いていて、用途によりボトムのモールドボードの曲面形状は異なっている。したがって、その表面に取り付ける摩擦減少板１８の形状もモールドボードの形状に倣っている。
【００１８】
また、モールドボード１６の表面は区画突条１７に最低限２分割されていて、各分割面に対して分割された２つの摩擦減少板１８Ｘ、１８Ｙがそれぞれ取り付けられる。
モールドボード１６分割状態は、図１に示すものにあっては、最低限２つに分割されたもので、それらの分割面１６Ｘ、１６Ｙにこれらに対応した形状のモールドボード１６Ｘ、１６Ｙを取り付けて構成したものであるが、分割数は２個に限らず、分割面１６Ｘを、さらに図４に示すように２つに分割１６Ｘ１ 、１６Ｘ２ 、のように分割することができる。
この場合、区画突条１７を分割面１６Ｘ１ 、１６Ｘ２ の境界部分にも取り付ける。
また、前記区画突条１７は直線状のみならず、モールドボードの摩耗分布に合わせた領域の縁に沿わせるために曲線状に形成することによって摩擦減少板の交換を効果的に行うことができるようにすることができる。
【００１９】
モールドボード１６における分割面の数は多いほど摩耗による摩擦減少板１８の交換に確実に対応することができるが、交換の煩わしさも増大する可能性があり、各ボトムプラウの用途に応じて分割数を選択選定することが必要になる。
【００２０】
そして、ボトムベッド２０はモールドボード１６を取り付けるモールドボード取り付け部２６と、このモールドボード取り付け部２６に隣り合ってシン取り付け部２２、さらにはシェアポイント取り付け部２３、前記モールドボード取り付け部２６に下縁に沿って形成したシェア取り付け部２４を一体的に形成したものである。
【００２１】
さらに、シェアポイント取り付け部２３の後方には作業進行方向の後方に向かってランドサイド３１の取り付け部３２が形成されていて、このランドサイド取り付け部３２には前記ビーム１１の下端部を取り付けるビーム取り付け部３４が垂直面に沿って形成されている。図において符号３５はモールドボード１６をモールドボード取り付け部２６との間に挿入するスペーサを示し、モールドボード１６と前記モールドボード取り付け部２６に密着状態で取り付ける機能をもっている。
【００２２】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明のボトムユニットによれば、モールドボードの作業面に取り付けて作業面の摩耗と、作業中の摩擦を減じるために摩擦減少板を取り付けて構成したボトムユニットにおいて、モールドボードの作業面表面を少なくとも摩耗の多い場所と、摩耗の少ない場所との少なくとも二つに分割して、各表面に摩擦減少板を取り付けて構成したから、摩耗の状態が大きい箇所の摩擦減少板のみを他所とは独立して交換することができ、これにより摩擦減少板の有効利用を図ることができ、さらには、樹脂板などの廃棄物を少なくして環境保護にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のボトムユニットの正面図である。
【図２】本発明のボトムユニットの分解斜視図である。
【図３】図１における３−３線に沿った拡大断面図である。
【図４】本発明のボトムユニットの他の実施例を示す正面図である。
【図５】ボトムにおけるモールドボードの摩耗状態を示す説明図である。
【符号の説明】
１０ ボトムユニット
１１ ビーム
１２ シン
１３ シェアポイント
１４ シェア
１６ モールドボード
１７ 区画突条
１８ 摩擦減少板
２０ ポトムベッド
２２ シン取り付け部
２３ シェアポイント取り付け部
２４ シェア取り付け部
２６ モールドボード取り付け部
３１ ランドサイド
３２ ランドサイド取り付け部
３４ ビーム取り付け部
３５ スペーサ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bottom unit for bottom plows, and more particularly, to replace only a portion that is easily worn in response to uneven wear of a friction reducing plate attached to a work surface of a mold board due to friction with soil so that it can be independently replaced. The present invention relates to a bottom unit for a bottom plow.
[0002]
[Prior art]
In the plowing work in the field, various working machines are used. Among them, the bottom plow working machine has been used for a long time because it is suitable for the plowing work machine in a wide range of fields. In order to practice organic agriculture, which has become a hot topic in recent years, bottom plowing machines are used because it is necessary to bury stumps, weeds, dead grasses, etc. scattered on the surface of the field in the soil and ferment and corrode organic matter. That is the reason.
In addition, natural hardening of the soil due to fallowing, treading of the tractor due to long-term use, and infiltration of rainwater progresses, and not only the surface but also a gradually hardened layer tends to grow down.
In particular, in pasture, a hard layer gradually grows due to trampling by livestock such as cows, resulting in obstruction of grass roots. In the cultivation work using a rotary cultivator on the hardened field, only the surface is tilled, and apparently a soil layer is formed, but a plate is formed below this soil layer. The board has extremely poor permeability (poor permeability) and poor ventilation, so even a little rain can cause water to enter the soil layer, and crops cannot grow roots. It will not be possible to expect sufficient growth.
Therefore, according to the plowing operation using the bottom plow work machine, the tillage reversal operation can be performed at a deep position by the rotary tillage claw, not only the hardened layer is crushed, but also the subsoil layer existing thereunder. Tillage is also applied to the soil to give the hardened layer water permeability, and to supply air to the subsoil layer to activate the soil and improve drainage and water permeability. become.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The bottom plow working machine used for such a purpose has one problem. It is because the soil in the field adheres to the surface of the mold board, in other words, the work surface of the mold board that directly performs the plowing action. There is a problem in that the load on the tractor increases due to an increase in resistance at the time of work due to this.
[0004]
Therefore, improvements have been made to the bottom unit of the bottom plow, and the most well-known improvements are the nylon and polypropylene resins, which have relatively excellent wear resistance on the work surface of the mold board at the bottom. A resin plate is attached to reduce the adhesion of soil during the operation, promote the slipping of the debris, and reduce the frictional resistance during the operation.
[0005]
However, the friction-reducing plate tends to be worn more easily than metal, and thus has a problem in durability. Therefore, it is necessary to replace the resin plate during use. In this case, there is a large difference between the portion having a large amount of wear and the portion having a small amount of abrasion, and the abrasion increases from the portion close to the shear and the portion close to the thin portion. Therefore, the amount of wear is small.
Therefore, if the friction reducing plate is replaced in accordance with the place where the wear state has progressed most, the friction reducing plate must be replaced with a portion having a life still remaining. However, since the friction reducing plate is a single member, it is impossible to perform a partial replacement. If the replacement is not performed, the tillage reversing operation cannot be performed efficiently, so that there is no waste. The entire friction reduction plate must be replaced.
In spite of the fact that the service life range exists in this way, replacing the friction reducing plate as a whole will increase the amount of resin product waste, and some improvement will be required against the purpose of environmental conservation. Have been.
[0006]
Therefore, when the wear state of the friction reducing plate is examined with reference to FIG. 5, in this figure, the portion M at the beginning of the plowing work of the debris is a region where the wear is large, and then N is proportional to the rise of the inverted debris. The wear in the region is large, and further, the wear in the L region is large, and then the wear in the portion L region, which is a portion contributing to the reversal of the gravel, is large. In other words, when the wear area is compared, in the M area, even if the wear state is near the limit, the L and N areas still maintain a thickness that can withstand use.
Therefore, if the friction reducing plate in only the M region can be replaced independently with another part, it can contribute to the effective use of the friction reducing plate.
However, since the shape of the curved surface of the mold board differs depending on the soil properties of the field to be worked or the work purpose, the example shown in FIG. 5 is an example. There is no similar wear distribution.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a bottom unit in a mold plow that can prevent flooding of processed products such as resin and contribute to protection of the global environment.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the object as described above, the present invention attaches a mold board to a bottom bed, and in a bottom unit for a bottom plow configured by attaching a friction reducing plate to the mold board surface, the surface of the mold board, in other words, The work surface directly in contact with the gravel is divided into at least two parts according to the wear distribution, and the divided friction reducing plate is attached to the work surface of the divided mold board. As such, this allows the worn friction reducing plates to be replaced independently.
[0008]
In addition, in the bottom unit for bottom plow, which is configured by attaching a mold board to a bottom bed and attaching a friction reducing plate to a surface of the mold board, a partition ridge is provided on a work surface of the mold board, and at least two work surfaces are provided. It is characterized by a friction reducing plate attached to the surface of the mold board divided by the partitioning ridge, so that the adhesion of soil to the mold board and the working friction in plowing work are reduced In addition, even if the friction-reducing plate is partially worn, the friction-reducing plate can be effectively utilized by partially replacing the friction-reducing plate, with the friction-reducing plate remaining for the service life remaining.
[0009]
In addition, in the bottom unit for bottom plows, where the mold board is attached to the bottom bed and the friction reducing plate is attached to the surface of the mold board, the ridges provided on the work surface of the mold board follow the curved surface of the mold board work surface The working surface is divided into at least two parts, and the friction reducing plate is attached to the surface of the mold board partitioned by the partitioning ridges. In the movement of the soil, the partition ridge is on the same plane and the same curved surface as the friction reducing plate, and does not resist the movement of the debris, and does not hinder the movement of the debris.
[0010]
In addition, in the bottom unit for bottom plows, where the mold board is attached to the bottom bed and the friction reducing plate is attached to the surface of the mold board, the ridges provided on the work surface of the mold board follow the curved surface of the mold board work surface It is characterized by the fact that it is divided into a place where the wear due to friction is large and a place where the wear is small. Can be regained.
[0011]
In addition, since the portion having large wear is further divided into two parts, it is possible to finely cope with uneven wear in a case where it differs depending on the field to be worked, and the friction reducing plate is effective. It is possible to replace the friction reducing plate more effectively by attaching not only a linear partitioning protrusion but also a curved partitioning protrusion in accordance with an area in a worn state.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. First, in these attached drawings, reference numeral 10 denotes a bottom unit used for a bottom plow working machine. The bottom unit (hereinafter referred to as “bottom”) 10 is configured by attaching a bottom component to a bottom bed 20. Is what it is. First, a shin 12 is attached to a leading portion in the plowing operation, a share point 13 is attached to a lower end portion of the shin 12, and a share 14 is attached to the share point 13 continuously. In other words, the shears 14 are attached along the lower edge of the bottom bed 20. These are attached to the bottom bed 20, and the bottom bed 20 will be described later in detail. A land side 31 extending rearward in the work progress direction is provided at a lower rear end position of the share point 13, and bears a reaction force at the time of the reversing work by bringing the work load received by the bottom into contact with the wall of the debris groove.
[0013]
The upper end of the beam 11 supporting the bottom bed 20 at the lower end is attached to a working machine frame constituting a plow working machine, and the description thereof is omitted here.
Further, a mold board 16 is attached to the front surface of the bottom bed 20 in the work traveling direction, in other words, to the work surface facing the debris so as to cover the front surface along the plowing curved surface.
[0014]
On the work surface of the mold board 16, a section ridge 17 is fixed by bolts 17A along the plowing direction. The partitioning ridge 17 is attached so as to extend longitudinally from the upper edge 16A of the mold board 16 to its lower edge 16B. Used. The other end of the countersunk bolt 17A extends to the back side of the mold board 16 and is fastened by a nut 17B so that the partitioning ridge 17 is fixed to the mold board 16.
[0015]
A state in which the friction reducing plates 18 are independent of the front part X close to the thin 12 and the part far from the other divided thin 12, ie, the rear part Y, of the curved surface of the mold board 16 divided by the partitioning ridges 17. Fixed at.
The surfaces of the partition rib 17 and the friction reducing plate 18 are on the same plane (curved surface), or the friction reducing plate 18 is positioned higher on the surface.
This fixing is carried out by a countersunk bolt 17A which does not protrude to the surface like the partitioning ridge 17. Since these friction reducing plates 18 are replaced later, the countersunk bolt 17A is fastened and fixed by a nut 17B on the back side of the mold board 16.
[0016]
The friction reducing plate 18 has a direct purpose of preventing the friction of the soil during the operation and the adhesion of the soil, and is formed of a nylon resin, a propylene resin or the like for the purpose. The friction reducing plate 18 is required to have not only excellent wear resistance but also excellent surface slipperiness and low soil adhesion, and if the material satisfies these conditions, any material other than the resin may be used. Even if it is used.
[0017]
It is necessary that the friction reducing plate 18 be a surface having no step with the surface of the shear 14 and the surface of the partitioning ridge 17, so that a continuous curved surface is provided so as not to hinder the tillage reverse movement of the debris. The curved shape of the bottom mold board differs depending on the application. Therefore, the shape of the friction reducing plate 18 attached to the surface also follows the shape of the mold board.
[0018]
Further, the surface of the mold board 16 is divided into at least two sections 17 and two friction reduction plates 18X and 18Y are attached to each divided surface.
In the state shown in FIG. 1, the mold board 16 is divided into at least two sections, and the mold boards 16X and 16Y having shapes corresponding to these sections are attached to the divided surfaces 16X and 16Y. Although it is configured, the number of divisions is not limited to two, and the division surface 16X can be further divided into two as shown in FIG. 4, such as divisions 16X 1 and 16X 2 .
In this case, attached to the divided surface 16X 1, the boundary portion of the 16X 2 compartments ridges 17.
Further, the partition ridges 17 are formed not only in a straight line but also in a curved line so as to follow the edge of a region corresponding to the wear distribution of the mold board, so that the friction reducing plate can be effectively replaced. You can do so.
[0019]
The larger the number of divided surfaces in the mold board 16, the more reliably the replacement of the friction reducing plate 18 due to wear can be dealt with. However, the troublesome replacement may be increased, and the number of divisions may be reduced according to the use of each bottom plow. It is necessary to make a selection.
[0020]
The bottom bed 20 has a mold board attaching portion 26 for attaching the mold board 16, a thin attaching portion 22 adjacent to the mold board attaching portion 26, further a share point attaching portion 23, and a lower edge attached to the mold board attaching portion 26. Are formed integrally with each other.
[0021]
Further, behind the share point mounting portion 23, a mounting portion 32 of the land side 31 is formed toward the rear in the working direction, and the land side mounting portion 32 is provided with a beam mounting portion for mounting the lower end of the beam 11. A portion 34 is formed along a vertical plane. In the figure, reference numeral 35 denotes a spacer for inserting the mold board 16 between the mold board mounting portion 26 and has a function of closely attaching the mold board 16 to the mold board mounting portion 26.
[0022]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the bottom unit of the present invention, the bottom unit is configured to be attached to the work surface of the mold board, and to wear the work surface and to attach a friction reducing plate to reduce friction during the operation. In, the work surface of the mold board is divided into at least two parts, at least a place with much wear and a place with little wear, and a friction reducing plate is attached to each surface. Only the friction reduction plate can be replaced independently of the other places, which enables the effective use of the friction reduction plate, and further contributes to environmental protection by reducing waste such as resin plates. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a bottom unit according to the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the bottom unit of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged sectional view taken along line 3-3 in FIG.
FIG. 4 is a front view showing another embodiment of the bottom unit of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing a worn state of a mold board at a bottom.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 Bottom unit 11 Beam 12 Thin 13 Shear point 14 Shear 16 Mold board 17 Partition ridge 18 Friction reduction plate 20 Potom bed 22 Thin mounting part 23 Shear point mounting part 24 Shear mounting part 26 Mold board mounting part 31 Land side 32 Land side mounting Part 34 beam mounting part 35 spacer
