【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクなどの記録媒体にデータを記録するデータ記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
映像や音声を記録する書き換え可能な記録メディアとして、光ディスクを記録媒体とするＤＶＤ−ＲＡＭがある。このようなランダムアクセス可能な記録媒体では、記録した映像や音声の素材から任意のシーンを選択し、それらの再生順序を示すプレイリストを作成することによって、情報量の大きい素材データを書き換えることなく、簡単にカット編集を行うことができる。このプレイリストは素材とともに記録することで、その記録メディアをどの再生機で再生しても作成したプレイリストに従った再生が可能である。
【０００３】
ＤＶＤ−ＲＡＭでは記録媒体である光ディスクはカートリッジ内に収納され、カートリッジに設けられたライトプロテクトのためのノッチがある。このライトプロテクトノッチのＯＮ／ＯＦＦによって、記録媒体への書き込みを禁止して、既に記録されたデータを保護することができる。
【０００４】
また、記録されたデータはファイル形式で管理され、各ファイル毎にその属性を読みとり専用に設定することによって、ファイル単位でデータの消去および書き換え禁止の設定をすることができる。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−１４２７８４号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデータ記録装置でのデータ保護制御は、記録メディア全体に対しての書き換え禁止と、ファイル単位での書き換え禁止のみである。このため、例えばある記録メディアを編集機で使用する場合には素材のみを消去・書き換え禁止にして編集情報は書き換え許可にし、その記録メディアをカメラレコーダのような記録専用機で使用する場合には素材と編集情報の両方を消去・書き換え禁止にするような制御を行うためには、全ての編集情報のファイル属性を書き換える必要がある。その結果、ファイルの数が多くなってくるとこのファイル属性処理に時間がかかることになる。また、編集機で使用するときに全ての編集情報のファイルを書き換え可能にすれば、ある編集作業中に別の重要な編集情報を誤って書き換えてしまう恐れがあるといった問題点があった。
【０００７】
本発明の目的は、記録メディア毎に、使用する機器やアプリケーションに応じて素材と編集情報とを独立して消去および書き換え禁止にする制御を、簡単に行うことのできるデータ記録装置を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
第１の発明は、データを記録媒体に記録する記録装置において、記録されるデータは少なくとも、映像および音声の素材と、素材の編集情報と、記録媒体全体に対して既に記録されているデータの消去および書き換えの禁止を設定するデータ保護フラグであって、記録媒体に記録された前記データ保護フラグの設定に応じて前記素材と前記編集情報に対してそれぞれ独立して消去および書き換え禁止の制御を行うことを特徴とする。
【０００９】
このような第１の発明によれば、データ保護フラグを書き換えることによって、簡単に素材と編集情報を独立して消去および書き換え禁止にすることができる。
【００１０】
第２の発明は、第１の発明において、前記データ保護フラグの設定は、全データ書き換え許可、素材のみ書き換え禁止、素材と編集情報ともに書き換え禁止、データ保護フラグ以外は追加記録および書き換え禁止の４状態であることを特徴とする。
【００１１】
このような第２の発明によれば、記録済みのデータを保護することなく上書きするような場合には全データ書き換え許可に設定、カット編集する場合には素材のみ書き換え禁止に設定、カメラレコーダ等で追記する場合は素材と編集情報ともに書き換え禁止、再生専用で使用する場合にはデータ保護フラグ以外は追加記録および書き換え禁止にするように、使用目的に合わせたデータ保護を記録メディア毎に簡単に行うことができる。
【００１２】
第３の発明は、第１の発明において、記録媒体に記録するデータの追加記録および書き換えの禁止を設定するライトプロテクトスイッチを前記記録媒体のカートリッジ上に有し、前記ライトプロテクトスイッチと前記データ保護フラグの設定の組み合わせによって、記録媒体へのデータ追加記録禁止および既に記録されているデータ保護の制御を行うことを特徴とする。
【００１３】
このような第３の発明によれば、素材と編集情報とに分けたデータ保護に加えて、記録メディア全体に対しての改変禁止はライトプロテクトスイッチで行うことができる。
【００１４】
第４の発明は、第１の発明において、記録されるデータのファイル毎に消去および書き換えの禁止を設定するファイル属性を有し、前記ファイル属性と前記データ保護フラグの設定の組み合わせによって、記録媒体へのデータ追加記録禁止および既に記録されているデータ保護の制御を行うことを特徴とする。
【００１５】
このような第４の発明によれば、素材と編集情報とに分けたデータ保護に加えて、特に重要なファイルの保護はファイル属性で行うことができる。
【００１６】
第５の発明は、データを記録媒体に記録する記録装置において、記録されるデータは少なくとも、映像および音声の素材と、素材の編集情報とであって、既に記録されているデータの消去および書き換えの禁止を設定するデータ保護スイッチを備え、前記データ保護スイッチの設定に応じて前記素材と前記編集情報に対してそれぞれ独立して消去および書き換え禁止の制御を行うことを特徴とする。
【００１７】
このような第５の発明によれば、データ保護スイッチを切り替えることによって、簡単に素材と編集情報を独立して消去および書き換え禁止にすることができる。
【００１８】
第６の発明は、第５の発明において、前記データ保護スイッチの設定は、全データ書き換え許可、素材のみ書き換え禁止、素材と編集情報ともに書き換え禁止、追加記録および全データ書き換え禁止の４状態であることを特徴とする。
【００１９】
このような第６の発明によれば、記録済みのデータを保護することなく上書きするような場合には全データ書き換え許可に設定、カット編集する場合には素材のみ書き換え禁止に設定、カメラレコーダ等で追記する場合は素材と編集情報ともに書き換え禁止、再生専用で使用する場合にはデータ保護フラグ以外は追加記録および書き換え禁止にするように、使用目的に合わせたデータ保護を機器毎に簡単に行うことができる。
【００２０】
第７の発明は、第５の発明において、記録媒体に記録するデータの追加記録および書き換えの禁止を設定するライトプロテクトスイッチを前記記録媒体のカートリッジ上に有し、前記ライトプロテクトスイッチと前記データ保護スイッチの設定の組み合わせによって、記録媒体へのデータ追加記録禁止および既に記録されているデータ保護の制御を行うことを特徴とする。
【００２１】
このような第７の発明によれば、素材と編集情報とに分けたデータ保護に加えて、記録メディア全体に対しての改変禁止はライトプロテクトスイッチで行うことができる。
【００２２】
第８の発明は、第５の発明において、記録されるデータのファイル毎に消去および書き換えの禁止を設定するファイル属性を有し、前記ファイル属性と前記データ保護スイッチの設定の組み合わせによって、記録媒体へのデータ追加記録禁止および既に記録されているデータ保護の制御を行うことを特徴とする。
【００２３】
このような第８の発明によれば、素材と編集情報とに分けたデータ保護に加えて、特に重要なファイルの保護はファイル属性で行うことができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【００２５】
図１は、本発明の一実施形態におけるデータ記録装置の構成を示す。図１において、１はシステム制御部、２はバッファメモリ、３はＩ／Ｏバス、４は光ディスクドライブ、５はファイルの記録や再生を指示する入力手段、６は映像や音声信号を符号化するエンコーダ、７は映像や音声信号を復号するデコーダ、８は映像および音声信号の入力端子、９は映像および音声信号の出力端子、１０はディスクカートリッジのライトプロテクトスイッチの状態を検出する手段である。システム制御部１は例えばＣＰＵで実現され、各構成要素の動作制御、バス制御などシステム全系の制御と、ディスク上のファイルシステム管理などを行う。
【００２６】
図２は、本発明の第１の実施形態における記録データの階層構造の概念図であり、図３はクリップファイル、編集リスト、インデックスのそれぞれの内容の一例を示している。図２において、各要素は個別のファイルを表しており、各要素を結ぶノードが各ファイル間の関係を表している。
【００２７】
最下位階層にある素材レイヤに属する素材ファイルは、映像、音声、および記録時のＧＰＳ情報や機器の設定などのデータ情報であるメタデータである。これら素材ファイルは、従来からＰＣで用いられている一般的なファイル形式である。例えば映像はＡＶＩファイルであり映像データとタイムコード情報が符号化されている。オーディオはＷＡＶファイルやＭＰ３ファイル、メタデータはＸＭＬファイルである。
【００２８】
クリップレイヤに属するクリップファイルは、これら素材ファイルを関連づけたものであり、クリップファイルの中身には、それぞれのクリップを構成する素材ファイルのリストが記述されている。例えば、図３−（Ａ）で示すように、クリップファイル“００１．ｃｌｉｐ”には、映像ファイル“００１．ａｖｉ”、音声ファイル“００１．ｗａｖ”、メタデータ“００１．ｘｍｌ”が関連づけられている。これによって、再生時に例えば“００１．ｃｌｉｐ”を指定すれば、“００１．ａｖｉ”の映像と“００１．ｗａｖ”の音声が同時に再生され、メタデータを参照すれば“００１．ｘｍｌ”に書かれているデータが示される。このクリップファイルを書き換えたり、新たに作ることによって、各素材データの関連づけを変更することができ、例えば別々に記録された、映像ファイル“００１．ａｖｉ”と音声ファイル“００２．ｗａｖ”を１個のクリップとして関連づけて取り扱うこと等ができる。
【００２９】
編集レイヤに属する編集リストは、各クリップの再生順番と、それぞれのクリップの再生開始点および終了点を示している。図３−（Ｂ）に編集リスト“００１．ｅｄｌ”の内容の一例を示す。これは、１番目にクリップ“００２．ｃｌｉｐ”のタイムコード“００：０１：４８：２０”から“００：０２：３０：１１”の間を再生し、２番目にクリップ“００１．ｃｌｉｐ”のタイムコード“１０：５８：４０：０２”から“１１：０２：３７：１９”までを再生し、３番目にクリップ“００２．ｃｌｉｐ”のタイムコード“００：０２：３０：１２”から再生するということを示している。すなわち、この例では、クリップ“００２．ｃｌｉｐ”のある時点に、別のクリップ“００１．ｃｌｉｐ”をインサート編集する場合の編集リストになっている。再生時には、まず、編集リストに書かれている順番に従って、再生対象のクリップのクリップファイルから、再生すべき素材ファイルリストを読み込む。次に、ディスクをランダムアクセスして、素材ファイルを読み出し、映像ファイルからタイムコード情報を検出し、映像ファイルと音声ファイルの同期をとって、指定された再生開始点から再生終了点までを再生する。このように、編集リストを作成することで、複数のクリップから任意の区間を切り出して並べ替えるカット編集の機能を、素材データを変更することなしに実現できる。
【００３０】
最上位のディスクレイヤに属するインデックスは、ディスクに１個だけ存在するファイルであり、ディスクへの新たなデータ書き込み、消去、書き換え等を行って内容が改変される毎にインデックスファイルの内容も変更される。その内容の一例を図３−（Ｃ）に示す。このように、ディスクに記録されている全ての編集リストおよび全てのクリップファイルが書かれており、編集リストおよびクリップファイルの各々のファイルに対する書き換え禁止の属性をｒｅａｄｏｎｌｙとして書かれている。ここで、ｒｅａｄｏｎｌｙ＝１は書き換え禁止を表し、ｒｅａｄｏｎｌｙ＝０は書き換え許可を表している。そして、最後にディスクのデータ保護フラグが書かれている。このデータ保護フラグは、ディスクに既に記録されているデータの消去防止のために用いられる。データ保護フラグは２ｂｉｔのデータであり、このフラグの設定と、検出手段１０で検出されるディスクカートリッジのライトプロテクトスイッチの設定との組み合わせによって、データ保護の制御を行う。図４は、本発明の第１の実施形態におけるデータ保護規則を示したものである。カートリッジがライトプロテクトＯＮの設定になっているときは全データの消去、書き換えおよび追加記録を禁止する。ライトプロテクトがＯＦＦの設定になっているときや、光ディスクのみでカートリッジが無いメディアに記録する場合には、次のように、データ保護フラグの設定に従って素材と編集情報に分けてデータ保護を行う。データ保護フラグが“００”に設定されているときは、特にデータ保護は行わず、全ファイルの書き換えを許可する。“０１”に設定されているときは、図２におけるクリップレイヤと素材レイヤに属するファイルを書き換え禁止として新たなファイルの追加記録のみを許可し、それ以外の編集リスト等は書き換えを許可する。“１０”に設定されているときは、図２における編集レイヤ以下に属するファイルを書き換え禁止とし、新たなファイルの追加記録のみを許可する。“１１”に設定されているときは、データ保護フラグのみを書き換え許可とし、それ以外については消去、書き換え、追加記録を禁止する。
【００３１】
まず、カメラレコーダ等で記録する場合について説明する。入力手段５からの記録開始信号に従って記録処理が始まる。映像・音声入力端子８からの入力信号に対して、エンコーダ６において映像信号はＡＶＩファイル形式、音声信号はＷＡＶファイル形式にそれぞれ符号化される。また、入力手段５から入力される補助情報やタイムコードなどの付加データからシステム制御部１でメタデータが生成される。映像、音声、メタデータの各素材データは一旦バッファメモリ２に格納された後、所定のファイルヘッダが付加されて、一定のデータ量毎に光ディスクドライブ４にデータ転送されて記録メディアに記録される。入力手段５から記録停止信号が入力されると、バッファメモリ２に書き込まれている各素材データに、所定のファイルフッタを付加して光ディスクに記録する。このとき、これらの素材ファイルには、それぞれディスク内でユニークなファイル名が付加される。記録した映像、音声、メタデータの各素材ファイルのリストを表すクリップファイルを新たに生成し、インデックスのファイル情報を書き換えてディスクに記録する。このように、記録処理を行うとクリップレイヤと素材レイヤのファイルが新たに生成され、インデックスが書き換えられる。
【００３２】
次にカット編集を行う場合について説明する。カット編集の作業は、映像音声出力端子９に接続したモニタ上に編集状況を示し、編集作業者がこの編集状況を確認しながら、入力手段５からの編集操作を行うＧＵＩで行う。例えばまず、ディスクのインデックスに書かれている全クリップの中から、編集対象のクリップを選択し、再生を行う。これは、選択されたクリップに対応したクリップファイルに書かれている素材ファイル名に基づいて、各クリップの映像およびオーディオファイルを読み出してクリップ単位での再生を行うことで実現できる。次に選択されたクリップ内での再生開始および終了点の設定、再生順の設定等の作業が行われる。そして、編集作業終了時にはこの編集作業結果を示す編集リストのファイルが新たに生成されてディスクに記録され、インデックスが書き換えられる。
【００３３】
ファイルを消去する場合は、編集作業同様にＧＵＩで行い、映像音声出力端子９に接続したモニタもしくはカメラレコーダのビューファー上に、記録されているファイルリストを表示し、データ保護フラグやライトプロテクトスイッチの設定によって消去できるファイルのみを選択可能な状態にする。作業者は消去するファイルを確認して、入力手段５を介して選択する。選択されたファイルを消去する際、そのファイルに関連づけられている上位階層のファイルも消去もしくは書き換える。例えば、図２において素材レイヤの音声ファイル“００３．ｍｐ３”を消去する場合、クリップファイル“００３．ｃｌｉｐ”と編集リスト“００２．ｅｄｌ”も消去し、それに応じてインデックスを書き換える。また、例えば編集リスト“００１．ｅｄｌ”を消去する場合は、インデックスのみを書き換える。
【００３４】
このように、ディスク上にデータ保護フラグを記録してその設定値に応じてデータの消去禁止制御を行うことによって、例えば記録済みのメディアを編集機で使用する場合には、予めデータ保護フラグを“０１”にしておくことで、編集中に誤って素材データを消去してしまうことを防ぐことができ、カメラレコーダ等の記録機で使用する場合には、予めデータ保護フラグを“１０”に設定しておけば、既に記録されたデータは書き換えられることなく追記のみを行うことができる。従って、同一メディアを用いて編集と収録を交互に繰り返すような場合でも、編集情報の書き換え許可／禁止を簡単に設定することができる。
【００３５】
更に、データ保護フラグによって書き換え禁止になっていないファイルであっても、そのファイル自体の属性が読みとり専用になっていた場合には、消去および書き換えを禁止してもよい。例えば、図４において、カートリッジのライトプロテクトスイッチＯＦＦ、データ保護フラグ“０１”である場合に、ファイル属性が読みとり専用である編集情報は消去、および書き換え禁止にする。このようにすれば、編集作業が完了した編集情報は読みとり専用にすることによって、重要な編集情報は消去防止することができる。
【００３６】
図５は、本発明の第２の実施形態におけるデータ保護規則を示した表である。図５では、カートリッジのライトプロテクトがＯＮになっている場合には、データ保護フラグの設定よりもファイル属性の優先度が高くなり、ライトプロテクトＯＦＦでは逆にデータ保護フラグ設定が優先になるような規則を示している。この場合、ファイル属性が読みとり専用になっているファイルであっても、カートリッジのライトプロテクトがＯＦＦ、データ保護フラグが“００”または“０１”であれば消去することができる。このような、カートリッジのライトプロテクトスイッチ、データ保護フラグおよびファイル属性の組み合わせによるデータ保護規則は他にも様々なものが考えられる。
【００３７】
また、上記第１および第２の実施形態では、データ保護フラグをメディアに記録することによって、メディア毎に消去防止を設定する場合について説明したが、メディアには記録せず、外部からスイッチで設定してもよい。このようにすれば、機器もしくはアプリケーション毎に固有の設定をすることができる。例えばカメラレコーダで使用する場合はどのようなディスクに対しても追加記録のみに設定したり、編集機で編集中は編集情報のみを書き換える設定にし、再生時や記録時には設定変更したりすることが可能になる。これにより、収録、編集、再生の用途に応じたデータ保護を簡単に行うことができる。なお、スイッチでデータ保護を設定する場合でも、カートリッジのライトプロテクトや、ファイル属性と併用した様々な形態のデータ保護を実現することができる。
【００３８】
なお、上記本発明の実施形態において、記録メディアが光ディスクである場合について説明したが、上記の効果は光ディスクに限るものではなく、磁気ディスクや半導体メモリなど他のランダムアクセス可能な記録メディアに対しても有効であることは明らかである。
【００３９】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、データを記録媒体に記録する記録装置において、記録されるデータは少なくとも、映像および音声の素材と、素材の編集情報と、記録媒体全体に対して既に記録されているデータの消去および書き換えの禁止を設定するデータ保護フラグであって、記録媒体に記録されたデータ保護フラグの設定に応じて素材と編集情報に対してそれぞれ独立して消去および書き換え禁止の制御を行うことで、データ保護フラグを書き換えることによって、簡単に素材と編集情報を独立して消去および書き換え禁止にすることができる。
【００４０】
また、データを記録媒体に記録する記録装置において、記録されるデータは少なくとも、映像および音声の素材と、素材の編集情報とであって、既に記録されているデータの消去および書き換えの禁止を設定するデータ保護スイッチを備え、データ保護スイッチの設定に応じて素材と編集情報に対してそれぞれ独立して消去および書き換え禁止の制御を行うことで、データ保護スイッチを切り替えることによって、簡単に素材と編集情報を独立して消去および書き換え禁止にすることができる。
【００４１】
よって、本願の目的である、記録メディア毎に使用する機器やアプリケーションに応じて素材と編集情報とを独立して消去および書き換え禁止にする制御を簡単に行うことのできるデータ記録装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態における記録データの階層構造の概念図
【図２】本発明の一実施形態におけるデータ記録装置のブロック構成図
【図３】本発明の一実施形態におけるファイル内容の説明図
【図４】本発明の第１の実施形態におけるデータ保護規則表の図
【図５】本発明の第２の実施形態におけるデータ保護規則表の図
【符号の説明】
１ システム制御回部
２ バッファメモリ
３ Ｉ／Ｏバス
４ 光ディスクドライブ
５ 入力手段
６ エンコーダ
７ デコーダ
８ 映像音声信号入力端子
９ 映像音声信号出力端子
１０ ライトプロテクトスイッチ検出手段[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a data recording device that records data on a recording medium such as an optical disk.
[0002]
[Prior art]
As a rewritable recording medium for recording video and audio, there is a DVD-RAM using an optical disk as a recording medium. In such a randomly accessible recording medium, by selecting an arbitrary scene from the recorded video and audio materials and creating a playlist indicating the order in which the scenes are reproduced, the material data having a large amount of information can be rewritten. , You can easily perform cut editing. By recording this playlist together with the material, it is possible to reproduce according to the created playlist even if the recording medium is reproduced by any reproducing device.
[0003]
In a DVD-RAM, an optical disc serving as a recording medium is housed in a cartridge, and has a notch provided in the cartridge for write protection. By turning ON / OFF the write protect notch, it is possible to prohibit the writing to the recording medium and protect the already recorded data.
[0004]
Also, recorded data is managed in a file format, and by setting the attribute of each file to read-only, it is possible to set data erasure and rewrite inhibition for each file.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2001-142784 A
[Problems to be solved by the invention]
However, the data protection control in the above conventional data recording apparatus is only prohibition of rewriting of the entire recording medium and prohibition of rewriting in file units. For this reason, for example, when a recording medium is used in an editing machine, only the material is erased and rewritten is prohibited, the editing information is permitted to be rewritten, and when the recording medium is used in a recording-only machine such as a camera recorder, In order to perform control to prohibit erasure / rewriting of both the material and the editing information, it is necessary to rewrite the file attributes of all the editing information. As a result, when the number of files increases, the file attribute processing takes time. Further, if all editing information files are made rewritable when used in an editing machine, there is a problem that another important editing information may be erroneously rewritten during a certain editing operation.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a data recording apparatus capable of easily performing control for independently erasing and prohibiting rewriting of material and editing information according to a device or an application to be used for each recording medium. It is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, in a recording apparatus for recording data on a recording medium, recorded data includes at least video and audio materials, material editing information, and data already recorded on the entire recording medium. A data protection flag for setting the prohibition of erasure and rewriting, and controlling the erasure and rewriting prohibition of the material and the editing information independently according to the setting of the data protection flag recorded on the recording medium. It is characterized by performing.
[0009]
According to the first aspect, by rewriting the data protection flag, the material and the editing information can be easily erased and prohibited from being independently rewritten.
[0010]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect, the data protection flag is set such that all data rewriting is permitted, only material is prohibited from being rewritten, rewriting is prohibited for both material and editing information, and additional recording and rewriting are prohibited except for the data protection flag. It is characterized by being in a state.
[0011]
According to the second aspect, when data recorded is overwritten without protection, rewriting of all data is set to be permitted. When cut editing is performed, only rewriting of material is set to be prohibited. In case of appending, the material and editing information are prohibited from rewriting, and when used for reproduction only, data recording according to the purpose of use is easily performed for each recording medium so that additional recording and rewriting are prohibited except for the data protection flag. It can be carried out.
[0012]
According to a third aspect, in the first aspect, a write protect switch for setting a prohibition of additional recording and rewriting of data to be recorded on the recording medium is provided on the cartridge of the recording medium, and the write protect switch and the data protection It is characterized in that the additional recording of data on the recording medium and the protection of already recorded data are controlled by the combination of the setting of the flag.
[0013]
According to the third aspect, in addition to the data protection of the material and the editing information, the modification of the entire recording medium can be prohibited by the write protect switch.
[0014]
In a fourth aspect based on the first aspect, the storage medium has a file attribute for setting erasure and rewriting prohibition for each file of recorded data, and a recording medium is provided by a combination of the file attribute and the data protection flag setting. It is characterized in that data addition recording to data is prohibited and protection of already recorded data is controlled.
[0015]
According to the fourth aspect, in addition to data protection divided into materials and editing information, particularly important files can be protected by file attributes.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in a recording apparatus for recording data on a recording medium, the recorded data includes at least video and audio materials and material editing information, and erases and rewrites already recorded data. A data protection switch for setting the prohibition of erasure and rewriting prohibition of the material and the editing information in accordance with the setting of the data protection switch.
[0017]
According to the fifth aspect, by switching the data protection switch, the material and the editing information can be easily erased and rewritten independently independently.
[0018]
In a sixth aspect based on the fifth aspect, the data protection switch is set in four states: all data rewrite permission, only material rewrite inhibition, material and edit information rewrite inhibition, additional recording, and all data rewrite inhibition. It is characterized by the following.
[0019]
According to the sixth aspect, when data recorded is overwritten without protection, all data rewriting is set to be permitted, and when cut editing is performed, only material rewriting is set to be prohibited. In the case of additional recording, data and editing information are prohibited from being rewritten, and when used for playback only, data protection is easily performed for each device so that additional recording and rewriting are prohibited except for the data protection flag. be able to.
[0020]
In a seventh aspect based on the fifth aspect, a write protection switch for setting the prohibition of additional recording and rewriting of data to be recorded on the recording medium is provided on the cartridge of the recording medium, and the write protection switch and the data protection It is characterized in that data addition recording to a recording medium is prohibited and data already recorded is protected by a combination of switch settings.
[0021]
According to the seventh aspect, in addition to the data protection of the material and the editing information, the modification of the entire recording medium can be prohibited by the write protection switch.
[0022]
An eighth invention according to the fifth invention, further comprising a file attribute for setting erasure and rewriting prohibition for each file of data to be recorded, wherein the combination of the file attribute and the setting of the data protection switch allows a recording medium to be recorded. It is characterized in that data addition recording to data is prohibited and protection of already recorded data is controlled.
[0023]
According to the eighth aspect, in addition to data protection divided into materials and editing information, particularly important files can be protected by file attributes.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 shows a configuration of a data recording device according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a system control unit, 2 denotes a buffer memory, 3 denotes an I / O bus, 4 denotes an optical disk drive, 5 denotes input means for instructing recording or reproduction of a file, and 6 denotes a video or audio signal. An encoder 7, a decoder for decoding video and audio signals, an input terminal 8 for video and audio signals, an output terminal 9 for video and audio signals, and a means 10 for detecting the state of the write protect switch of the disk cartridge. The system control unit 1 is realized by, for example, a CPU, and performs overall system control such as operation control of each component, bus control, and file system management on a disk.
[0026]
FIG. 2 is a conceptual diagram of a hierarchical structure of recording data according to the first embodiment of the present invention, and FIG. 3 shows an example of contents of a clip file, an edit list, and an index. In FIG. 2, each element represents an individual file, and nodes connecting the elements represent relationships between the files.
[0027]
The material file belonging to the material layer at the lowest level is metadata that is video, audio, and data information such as GPS information and device settings at the time of recording. These material files are general file formats conventionally used in PCs. For example, a video is an AVI file in which video data and time code information are encoded. Audio is a WAV file or MP3 file, and metadata is an XML file.
[0028]
The clip files belonging to the clip layer relate these material files, and a list of the material files constituting each clip is described in the content of the clip file. For example, as shown in FIG. 3A, a video file “001.avi”, an audio file “001.wav”, and metadata “001.xml” are associated with the clip file “001.clip”. I have. Thus, if, for example, “001.clip” is specified at the time of reproduction, the video of “001.avi” and the audio of “001.wav” are reproduced simultaneously, and if the metadata is referred to, it is written in “001.xml”. Data is shown. By rewriting or newly creating this clip file, the association of each material data can be changed. For example, one video file “001.avi” and one audio file “002.wav” separately recorded Etc. can be handled in association with each other.
[0029]
The edit list belonging to the edit layer indicates the playback order of each clip and the playback start and end points of each clip. FIG. 3B shows an example of the contents of the edit list “001.edl”. First, the time code “00: 01: 48: 20” to “00: 02: 30: 30: 11” of the clip “002.clip” is reproduced, and the second is the time code “001.clip” of the clip “001.clip”. The time code "10: 58: 40: 02" to "11: 02: 37: 19" is reproduced, and the third time is reproduced from the time code "00: 02: 30: 12" of the clip "002.clip". It indicates that. In other words, in this example, the edit list is used to insert-edit another clip “001.clip” at a certain point in the clip “002.clip”. At the time of reproduction, first, a material file list to be reproduced is read from the clip file of the clip to be reproduced in the order described in the edit list. Next, the disc is randomly accessed, the material file is read, time code information is detected from the video file, and the video file and the audio file are synchronized, and the specified playback start point to the playback end point are played back. . By creating an edit list in this manner, a cut editing function of cutting out and rearranging an arbitrary section from a plurality of clips can be realized without changing material data.
[0030]
The index belonging to the uppermost disk layer is a file that exists only once on the disk, and the content of the index file is changed each time the content is changed by writing, erasing, or rewriting new data to the disk. You. An example of the contents is shown in FIG. As described above, all the edit lists and all the clip files recorded on the disc are written, and the attribute of the editing list and the clip file for which rewriting is prohibited is written as readonly. Here, readonly = 1 indicates rewrite inhibition, and readonly = 0 indicates rewrite permission. Finally, the data protection flag of the disk is written. This data protection flag is used to prevent erasure of data already recorded on the disc. The data protection flag is 2-bit data, and data protection is controlled by a combination of the setting of this flag and the setting of the write protection switch of the disk cartridge detected by the detection unit 10. FIG. 4 shows a data protection rule according to the first embodiment of the present invention. When the cartridge is set to write protect ON, erasing, rewriting and additional recording of all data are prohibited. When write protection is set to OFF, or when recording is performed on a medium with no cartridge using only an optical disk, data protection is performed separately for the material and the editing information according to the setting of the data protection flag as follows. When the data protection flag is set to "00", data protection is not particularly performed, and rewriting of all files is permitted. When “01” is set, the files belonging to the clip layer and the material layer in FIG. 2 are prohibited from being rewritten, and only the additional recording of a new file is permitted, and the other edit lists and the like are permitted to be rewritten. When "10" is set, files belonging to the editing layer and below in FIG. 2 are prohibited from being rewritten, and only additional recording of a new file is permitted. When "11" is set, only the data protection flag is permitted to be rewritten, and erasing, rewriting, and additional recording are prohibited for the rest.
[0031]
First, the case of recording with a camera recorder or the like will be described. The recording process starts according to the recording start signal from the input means 5. For the input signal from the video / audio input terminal 8, the encoder 6 encodes the video signal into the AVI file format and the audio signal into the WAV file format. In addition, metadata is generated by the system control unit 1 from additional data such as auxiliary information and time code input from the input unit 5. Each material data of video, audio, and metadata is temporarily stored in the buffer memory 2, then a predetermined file header is added, and the data is transferred to the optical disk drive 4 for each fixed data amount and recorded on a recording medium. . When a recording stop signal is input from the input means 5, a predetermined file footer is added to each material data written in the buffer memory 2 and recorded on an optical disk. At this time, a unique file name within the disc is added to each of these material files. A clip file representing a list of recorded video, audio, and metadata material files is newly generated, and the file information of the index is rewritten and recorded on the disc. As described above, when the recording process is performed, files of the clip layer and the material layer are newly generated, and the index is rewritten.
[0032]
Next, a case in which cut editing is performed will be described. The work of cut editing is performed on a GUI in which the editing status is displayed on a monitor connected to the video / audio output terminal 9 and the editing operator checks the editing status and performs an editing operation from the input means 5. For example, first, a clip to be edited is selected from all the clips described in the index of the disc and played. This can be realized by reading out the video and audio files of each clip based on the material file name written in the clip file corresponding to the selected clip, and performing playback in clip units. Next, operations such as setting a reproduction start and end point in the selected clip, setting a reproduction order, and the like are performed. At the end of the editing operation, a file of the editing list indicating the result of the editing operation is newly generated and recorded on the disk, and the index is rewritten.
[0033]
When erasing a file, a GUI is used in the same manner as in the editing operation. A list of recorded files is displayed on a monitor or a viewer of a camera recorder connected to the video / audio output terminal 9, and a data protection flag and a write protect switch are displayed. Only the files that can be erased by the setting are made selectable. The operator confirms the file to be deleted and selects it via the input means 5. When deleting the selected file, the file in the upper hierarchy associated with the file is also deleted or rewritten. For example, when the audio file “003.mp3” of the material layer is deleted in FIG. 2, the clip file “003.clip” and the edit list “002.edl” are also deleted, and the index is rewritten accordingly. For example, when deleting the edit list “001.edl”, only the index is rewritten.
[0034]
As described above, by recording the data protection flag on the disc and performing the data erasure prohibition control according to the set value, for example, when the recorded medium is used by the editing machine, the data protection flag is set in advance. By setting the data protection flag to “01”, it is possible to prevent material data from being accidentally erased during editing. When the data protection flag is used in a recorder such as a camera recorder, the data protection flag is set to “10” in advance. If set, already recorded data can be added only without being rewritten. Therefore, even when editing and recording are alternately repeated using the same medium, permission / prohibition of rewriting of the editing information can be easily set.
[0035]
Furthermore, even for a file that is not prohibited from being rewritten by the data protection flag, erasing and rewriting may be prohibited if the attribute of the file itself is read-only. For example, in FIG. 4, when the write protect switch of the cartridge is OFF and the data protection flag is “01”, the edit information whose file attribute is read-only is prohibited from being erased and rewritten. By doing so, the editing information for which the editing operation has been completed is read-only, so that important editing information can be prevented from being erased.
[0036]
FIG. 5 is a table showing data protection rules according to the second embodiment of the present invention. In FIG. 5, when the write protection of the cartridge is ON, the priority of the file attribute becomes higher than the setting of the data protection flag, and when the write protection is OFF, the setting of the data protection flag has the opposite priority. Indicates rules. In this case, even a file whose file attribute is read-only can be erased if the write protection of the cartridge is OFF and the data protection flag is "00" or "01". There may be various other data protection rules based on a combination of the write protection switch, data protection flag, and file attribute of the cartridge.
[0037]
Further, in the first and second embodiments, the case where the data protection flag is recorded on the medium to set the erasure prevention for each medium has been described. May be. In this way, unique settings can be made for each device or application. For example, when used with a camera recorder, it is possible to set only additional recording for any disc, or to change only the editing information while editing with an editing machine, and to change the setting during playback or recording. Will be possible. As a result, data protection according to the purpose of recording, editing, and reproduction can be easily performed. Even when data protection is set by a switch, various forms of data protection can be realized in combination with write protection of a cartridge and file attributes.
[0038]
In the embodiment of the present invention, the case where the recording medium is an optical disk has been described. However, the above effects are not limited to the optical disk, but may be applied to other randomly accessible recording media such as a magnetic disk and a semiconductor memory. It is clear that is also effective.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a recording apparatus that records data on a recording medium, the data to be recorded is at least recorded on video and audio materials, material editing information, and the entire recording medium. A data protection flag for setting the prohibition of erasing and rewriting of the data being recorded, and controlling the erasure and rewriting of the material and the editing information independently according to the setting of the data protection flag recorded on the recording medium. By rewriting the data protection flag, the material and the editing information can be easily erased and rewritten independently independently.
[0040]
In a recording apparatus that records data on a recording medium, data to be recorded is at least video and audio material and material editing information, and prohibition of erasing and rewriting of already recorded data is set. A data protection switch is provided, and the material and editing information are independently controlled according to the settings of the data protection switch to prevent erasure and rewriting. Information can be independently inhibited from being erased and rewritten.
[0041]
Accordingly, it is an object of the present invention to provide a data recording apparatus capable of easily performing a control of independently erasing and rewriting inhibition of a material and edit information according to a device or an application used for each recording medium. Can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram of a hierarchical structure of recording data according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a block configuration diagram of a data recording apparatus according to an embodiment of the present invention. FIG. FIG. 4 is a diagram of a data protection rule table according to the first embodiment of the present invention. FIG. 5 is a diagram of a data protection rule table according to a second embodiment of the present invention.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 System control circuit 2 Buffer memory 3 I / O bus 4 Optical disk drive 5 Input means 6 Encoder 7 Decoder 8 Video / audio signal input terminal 9 Video / audio signal output terminal 10 Write protect switch detection means
